JP4388342B2 - 自動変速機のシフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機のシフトレバー装置に関するものである。
自動変速機が搭載された車両では、車室内に延出されたシフトレバーを運転者が傾動操作することにより、自動変速機の変速レンジの選択を行うシフトレバー装置が一般に使用されている。この種のシフトレバー装置は、シフトレバーの傾動に伴って、該シフトレバー側にリンク機構等を介して連結されたコントロール索(ワイヤ等)を伸退させることで、自動変速機の変速レンジを切り換えるという構造が一般的である。
前記シフトレバー装置で選択できるレンジとしては、例えば、パーキングレンジ、後進レンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、ローレンジ等が挙げられる。この内、パーキングレンジは車両の駆動輪やハンドル等をロックするレンジとなることから、他のレンジからこのパーキングレンジへの不用意なシフトレバーの操作を防止するべく、従来から、パーキングレンジと他のレンジとの間においてシフトレバーの傾動操作に関するロック機構を設ける手法が採られている。
また、前記シフトレバー装置は、運転者がシフトレバーをスムースに傾動させることができ、且つ的確に各レンジで位置決めさせることができる位置決め機構(以降、ディテント機構という)を備えており、一般にはピンと溝との嵌合方式やカム方式等が多用されている。以上のロック機構やディテント機構については、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開平6−323405号公報(段落0011〜0017、図1) 特開平7−280072号公報(段落0095〜0096、段落0111〜0116、図2ないし図9)
従来のシフトレバー装置においては、前記ロック機構、ディテント機構の少なくともいずれか一方がシフトレバーの外部周りに配設されていることが多く、その分、機構のレイアウトに要するスペースが大きくなり、シフトレバー装置が大型化しやすいという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するために創作されたものであり、ロック機構やディテント機構が効率良くレイアウトされ、コンパクト化が可能となる自動変速機のシフトレバー装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動変速機に接続され、所定の軸周りに傾動することにより前記自動変速機に設定された複数のレンジの内のいずれかを選択するシフトレバーと、前記シフトレバーが各レンジに位置したときに該シフトレバーの位置決めを行うディテント機構と、前記シフトレバーが特定のレンジに位置したときに該シフトレバーの傾動位置をロックするロック機構と、を備えた自動変速機のシフトレバー装置であって、前記ディテント機構は前記シフトレバーの傾動動作に連動する可動ディテント部材を有するとともに、前記ロック機構は前記シフトレバーに設けたスイッチボタンの操作に連動する可動ロック部材を有し、前記可動ディテント部材と、前記可動ロック部材とは別々の部材で構成されるものであり、前記シフトレバーは、車室側に延設されるアッパシャフトと、該アッパシャフトの下端側に形成される前記所定の軸を境として延設されるロアシャフトとを備え、前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材を前記ロアシャフトの内部に配設する構成とした。
当該構成によれば、ディテント機構を構成する可動ディテント部材と、ロック機構を構成する可動ロック部材とが共にシフトレバーの内部に配設されるため、これらの機構が効率良くレイアウトされ、また、占有スペースも小さくなるのでシフトレバー装置のコンパクト化が可能となる。
また、アッパシャフトにあっては、可動ディテント部材や可動ロック部材に関する配設スペースが不要となることから、アッパシャフトの長さ及び径に関して小型化が可能となる。これにより、運転者が直接操作する側となるアッパシャフトに関して設計・デザイン等の自由度が拡大する。
また、本発明においては、前記可動ロック部材を前記ロアシャフトの上方側に付勢する第1の圧縮コイルばねと、前記可動ディテント部材を前記ロアシャフトの下方側に付勢し、前記第1の圧縮コイルばねと同軸上に配置される第2の圧縮コイルばねとをさらに有し、前記第1の圧縮コイルばねは前記第2の圧縮コイルばねよりも大径であり、前記第1の圧縮コイルばねに前記第2の圧縮コイルばねの少なくとも一部が内包されるように配置される構成とした。
また、本発明においては、前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材は共に直線移動する部材からなり、両部材を互いの移動方向が同一方向となるように配設する構成とした。さらに、前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材を同軸上に配設する構成とした。
これらの構成によれば、シフトレバーの短径化が可能となり、シフトレバー装置のコンパクト化が可能となる。
また、本発明においては、前記可動ディテント部材は直線移動するピン形状の部材からなり、該可動ディテント部材を前記シフトレバーと同軸上に配設する構成とした。
当該構成によれば、可動ディテント部材のディテント機構から受ける反力がシフトレバーに効率良く伝達されるので、シフトレバーに適度なディテント節度(位置決めの操作節度)を持たせるにあたり、設計の自由度が拡大する。
本発明によれば、ディテント機構を構成する可動ディテント部材と、ロック機構を構成する可動ロック部材とが共にシフトレバーの内部に配設されるため、これらの機構が効率良くレイアウトされ、また、占有スペースも小さくなるのでシフトレバー装置のコンパクト化が可能となる。
本発明に係る自動変速機のシフトレバー装置(以降、単にシフトレバー装置という)について図面を参照しながら説明する。図1において(a)は車室側から見たシフトレバー装置1の外観斜視図、(b)はその拡大図である。
シフトレバー装置1は運転席と助手席との間におけるインスツルメントパネルIPに配設されており、図ではインスツルメントパネルIPの一部を車両後方側に突出させ、この突出部位にシフトレバー装置1を取り付けた場合を示している。(b)に示すように、インスツルメントパネルIPの上面には開口部2aを形成したエスカッションカバー2が取り付けられ、この開口部2aからシフトレバー3が車室側に突出して、その先端に操作用のシフトノブ4が固設される。開口部2aは平面視して車両の前後方向に長手となる略矩形状の孔として形成されており、シフトレバー3には、車室側に向けて凸状の緩曲面を呈し、開口部2aをその裏面側から閉塞するレバーカバー5が遊嵌されている。開口部2aの裏面の周縁部2bは、このレバーカバー5の曲面形状に対応して車室側に向けて凸状の緩曲線をなすように形成されている。
エスカッションカバー2には、例えば車両の前方寄りから順に、オートマチックモードとしてのパーキングレンジ、後進レンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、ローレンジであることを示す「P」、「R」、「N」、「D」、「L」の指示マークが付されている。また、本実施形態のシフトレバー装置1は、運転者が自分の意思で特定の速度段を選択できるマニュアルモードに対応した装置となっており、エスカッションカバー2には、このマニュアルモードを示す「M」の指示マークや、シフトレバー3を前後に傾動させることでそれぞれ高い速度段、低い速度段であることを示す「+」、「−」の指示マークが付されている。
図2はシフトレバー装置1の分解斜視図、図3はシフトレバー装置1の各構成部材を組み立てた状態を示す外観斜視図、図4は図1(b)におけるA方向から見た場合のシフトレバー装置1の断面説明図であり、(a)はシフトレバー3を左側に傾動させてオートマチックモードとした状態、(b)は右側に傾動させてマニュアルモードとした状態を示す。図2において、シフトレバー装置1は、シフトレバー3と、このシフトレバー3の位置決め機構となるディテント機構21と、シフトレバー3がパーキングレンジに位置したときにその状態をロックするロック機構41と、オートマチックモードの各レンジに対応して自動変速機(図示せず)側に連結したワイヤ64(図6)のプッシュプル動作を行うプッシュプル機構61と、車体に固設され、シフトレバー3や前記各機構を内蔵するハウジング81と、を備えた構成からなる。
シフトレバー3は、上端に前記シフトノブ4が取り付けられるアッパシャフト11と、アッパシャフト11の下端に形成される球体形状のピボットボール12と、ピボットボール12から下方に向けて延設されるロアシャフト13とを備えた構成からなり、ロアシャフト13は、アッパシャフト11の延設方向(軸方向)に対して少なくとも90度以上の交差角度θ(図4(a)参照)を有する方向に延設されている。
シフトレバー3は、リテーニングブラケット82と、レバーホルダ62やロックプレート42を介在させたベースブラケット83とによって左右から挟持される態様として取り付けられる。リテーニングブラケット82の外側にはさらにカバープレート84が取り付けられる。これらリテーニングブラケット82、ベースブラケット83及びカバープレート84が前記ハウジング81を構成するものであり、リテーニングブラケット82に形成した取り付け孔82aに、ベースブラケット83に形成した筒状の取り付け座83aが嵌入され、さらにカバープレート84があてがわれたうえで複数のボルト16及びナット17により互いに締結固定される。以上のハウジング81は図3に示すように取り付けブラケット85を介して車体側に固設される。
図4に示すように、ピボットボール12の球面部は、左右方向に対向して位置する第1の球面軸受14及び第2の球面軸受15によって支承される。この第1の球面軸受14と第2の球面軸受15は、図2にも示すように、それぞれ前記したリテーニングブラケット82、レバーホルダ62に形成される。ピボットボール12の左右には、車両の略幅方向に沿うようにして互いに同一軸上のピボットピン12a、12bが突設されており、これらピボットピン12a、12bは、図4に示すように、前記リテーニングブラケット82に嵌入されるピボット用ブロック63と、レバーホルダ62とにそれぞれ形成したピボット孔63a、62aに係合している。
図5は図4(a)におけるB矢視図であり、この図5と図4から判るように、ピボット孔63a、62a(ピボット孔62aは図5において破線にて示している)は共に長孔として形成され、ピボットピン12a、12bが孔内をスライド可能となるように、その長手方向は互いに一致する関係にある。後に詳述するが、ピボットピン12a、12bはドライブレンジのときにのみ、図4(a)、(b)に示すようにピボット孔63a、62a内をスライドできるようになっている。以上のように、ピボットボール12が第1の球面軸受14及び第2の球面軸受15によって支承されるとともに、ピボットピン12a、12bがピボット孔63a、62aに係合することにより、シフトレバー3が車両の前後方向に傾動可能となり、且つ特定の位置(ドライブレンジ)において左右方向に傾動可能となる。
次いで、図2を参照してワイヤ64(図6)のプッシュプル動作を行うプッシュプル機構61について説明する。先ずレバーホルダ62は、シフトレバー3のピボットボール12を支承する第2の球面軸受15と、この球面軸受15の裏側に形成され、ベースブラケット83に形成した凹状の軸支部83bに嵌合する筒状の基軸部62bと、この基軸部62bから延設され、ロアシャフト13の略半周面側を覆う半筒形状のシャフト覆い部62cと、シャフト覆い部62cの末端近傍で且つ外面側に形成されるロッド支持部62dと、を備えた形状からなる。シャフト覆い部62cの末端近傍には長孔形状の係止孔62eが形成されている。ロアシャフト13の下端近傍には係止ピン65が突設されていて、この係止ピン65が係止孔62eに係脱可能に係止する。なお、符号62fは、後に詳述するロックピン49を挿通させるための長孔を示す。
ロッド支持部62dには連結ロッド66の一端側が回動自在に軸支され、他端側は連結部68を介して駆動レバー67に回動自在に軸支されている。駆動レバー67は基軸部67aを回動中心としてハウジング81に対して回動自在に軸支される部材であって、本実施形態では前記したボルト16を利用してこのボルト16を回動軸としている。そして、駆動レバー67にはワイヤ固定部69を介して図示しない自動変速機側に連結したワイヤ64が固定される。
図4(a)に示すように、オートマチックモードのときには、ロアシャフト13がレバーホルダ62のシャフト覆い部62cと平行に位置しており、係止ピン65が係止孔62eに常に係止した状態にある。図6は図4(a)におけるB方向から見たプッシュプル機構61の側面説明図であり、本図と図4から判るように、シフトレバー3がピボットボール12の中心、つまりシフトレバー3の傾動中心X周りに各レンジの位置に傾動すると、係止ピン65(図4)が係止孔62e(図4)に係止していることにより、また、レバーホルダ62における基軸部62bの軸芯が前記傾動中心Xを通過していることにより、レバーホルダ62が基軸部62bの軸芯を回動軸としてシフトレバー3(ロアシャフト13)と一体となって回動する。これにより、前記したロッド支持部62dの位置が変わり、連結ロッド66のリンク作用によって駆動レバー67が基軸部67a周りに回動することで、ワイヤ固定部69に取り付けたワイヤ64のプッシュプル動作がなされる。
以上のプッシュプル機構61は勿論、オートマチックモードのときにのみ作用し、図4(b)に示すマニュアルモードのときには係止ピン65が係止孔62eから外れた状態となるため、シフトレバー3が車両の前後方向(図4における紙面奥−手前方向)に傾動してもレバーホルダ62は回動しない。
次いで、図2において、シフトレバー3の位置決め機構となるディテント機構21について説明する。ディテント機構21は、ロアシャフト13の下端の内部に配設され、ロアシャフト13の軸方向に沿ってロアシャフト13の下端から常に突出するように付勢されたディテントプランジャ22(請求項に記載の可動ディテント部材に相当)と、このディテントプランジャ22の移動及び位置決めをガイドするディテントガイド部材23とを備えた構成からなる。本実施形態では、ディテントガイド部材23はベースブラケット83に固設されている。
図7は図1(b)におけるA方向から見た場合の詳細な断面説明図である。なお、(a)はスイッチボタン45を押していない状態、(b)は押した状態を示しており、この作用については後に詳述する。本図において、ロアシャフト13の下端の中空内部には、ロアシャフト13の下縁部に当接するフランジ部24aを有し、下方に開口を形成した筒状のプランジャ収納部材24が挿入されている。このプランジャ収納部材24はロアシャフト13に対して固設される。プランジャ収納部材24の内部には、圧縮コイルばね25と、ロアシャフト13の軸芯と同軸状に配設され、圧縮コイルばね25の付勢力により常にロアシャフト13の下端から突出する方向に付勢されるピン形状のディテントプランジャ22が収納される。ディテントプランジャ22はロアシャフト13と同軸上に位置する。ディテントガイド部材23に当接することとなるディテントプランジャ22の先端部は球面形状を呈している。
一方、ディテントガイド部材23は、図6に示すように、傾動中心X周りに回動することとなるディテントプランジャ22の移動軌跡に対応した曲率半径の曲面26を有した部材からなる。この曲面26は、オートマチックモードであるときにディテントプランジャ22の移動をガイドする部位となり、オートマチック用ディテント面27を構成するものである。図8はディテントガイド部材23の外観説明図であり、本図と図6から判るように、オートマチック用ディテント面27には、局部的に、且つ曲面26に対して滑らかに連なる複数の凹溝28が形成されており、これら凹溝28に圧縮コイルばね25(図7)の付勢力によりディテントプランジャ22が嵌り込むことで、ディテントプランジャ22の位置決め、つまりシフトレバー3の各レンジでの位置決めがなされる。
本実施形態では、図1(b)に示したように、アッパシャフト11を基準として車両の前寄りから順に、パーキングレンジP、後進レンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジD、ロー専用レンジLとしてあるので、図6に示すように、傾動中心Xを挟んでアッパシャフト11と反対に位置するオートマチック用ディテント面27の各凹溝28にあっては順序が逆となり、車両の後寄りから順に、パーキングレンジP、後進レンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジD、ローレンジLの位置決め溝としての機能を担う。
以上のオートマチック用ディテント面27に平行して、ディテントガイド部材23には、図8に示すように、マニュアル用ディテント面29が形成されている。マニュアル用ディテント面29は車両の前後方向に沿う凹状の溝として形成されており、前記したようにオートマチック用ディテント面27がディテントプランジャ22の移動軌跡に対応した曲率半径で延設された曲面26からなるのに対し、マニュアル用ディテント面29は、側面視して広角な略V字形状をなす溝として形成されている。このマニュアル用ディテント面29とオートマチック用ディテント面27とは、互いを隔てる隔壁30の上面に局部的に形成された凹状の移行路31によって連通している。移行路31は、ディテントプランジャ22がドライブレンジD用の凹溝28に位置したときにのみマニュアル用ディテント面29側に移行できるように、ドライブレンジD用の凹溝28に臨んで形成されている。
したがって、運転者が、オートマチックモードのドライブレンジDの状態、例えば図4(a)の状態からシフトレバー3を右側に傾動させると、ディテントプランジャ22が圧縮コイルばね25(図7参照)の付勢力に抗してロアシャフト13の内部に縮退しつつ移行路31を乗り上げていき、図4(b)に示すように、ディテントプランジャ22がマニュアル用ディテント面29側に位置することでマニュアルモードに移行する。この状態で運転者がシフトレバー3を前後に傾動させることで所望の速度段で車両を走行させることができる。
なお、図8において、マニュアル用ディテント面29は前記したように側面視して広角な略V字形状をなす溝として形成されているので、運転者がシフトレバー3を離したときには、圧縮コイルばね25(図7)の付勢力によりディテントプランジャ22がV字形状の底部32まで自動的に戻る構成、つまりシフトレバー3がマニュアルモード時のニュートラル位置に自動的に戻る構成となっている。勿論、底部32は前記移行路31に臨んだ位置に形成され、容易にマニュアル用ディテント面29側からオートマチックディテント面27側に移行できるようになっている。
次いで、主に図7、図9及び図10を参照して、シフトレバー3がパーキングレンジに位置したときにその状態をロックするロック機構41について説明する。図7に示すように、シフトレバー3は中空の部材として形成されており、その内部にロック機構41の構成部材が内蔵されている。アッパシャフト11の内部には棒形状の押圧部材43が配設されており、その上端にはスライド部材44が取り付けられている。このスライド部材44の上端には傾斜面44aが形成されており、この傾斜面44aは、シフトノブ4に遊嵌されたスイッチボタン45の傾斜面45aに接面している。
なお、符号46は、アッパシャフト11の上端開口に嵌合され、スイッチボタン45を上方側に押圧する機能を担うスイッチボタン押圧部材を示す。前記押圧部材43の中程にはフランジ部43aが形成されており、このフランジ部43aとスイッチボタン押圧部材46との間に圧縮コイルばね47が介設される。この圧縮コイルばね47の付勢力によりスイッチボタン押圧部材46がスイッチボタン45を上方側に押圧し、これにより、シフトノブ4内におけるスイッチボタン45の安定性を高めている。
さて、ピボットボール12及びロアシャフト13の中空内部には円筒形状のスライダ48が挿嵌されており、前記押圧部材43の下端部は、スライダ48の上面に当接している。スライダ48の下端にはロックピン49(請求項に記載の可動ロック部材に相当)が配設されている。ロアシャフト13の壁面には、ロアシャフト13の軸方向に沿って長径となる長孔50が左右一対に形成されており、ロックピン49はロアシャフト13の軸方向と直交する方向に延設し、その両端が左右の長孔50を貫通してロアシャフト13の外周面から外側に突出する態様として配設される。ロックピン49の下方には、有底短筒形状のロックピン受け部材51が挿嵌されている。ロックピン受け部材51と前記したプランジャ収納部材24との間には、ロックピン受け部材51を上方側に常に付勢する圧縮コイルばね52が配設されている。
図7(a)に示すように、スイッチボタン45が押されていない状態にあっては、この圧縮コイルバね52の付勢力により、ロックピン受け部材51に押し上げられるかたちでロックピン49が長孔50における上方に位置する。同時にロックピン49がスライダ48を押し上げ、このスライダ48の上面によって押圧部材43が上方に押し上げられた状態となっている。この状態から図7(b)に示すように、運転者が圧縮コイルばね52の付勢力に抗してスイッチボタン45を押すと、スイッチボタン45の傾斜面45aが傾斜面44aを押圧することで、スライド部材44及び押圧部材43が下方に移動し、押圧部材43の下端部がスライダ48の上面を押圧する。これにより、スライダ48が下方に移動し、同時にロックピン49も押し下げられるかたちで移動し、長孔50における下方に位置することとなる。
ここで、図2に示すように、ベースブラケット83にはボルト53を介してロックプレート42が固設されている。ロックプレート42には、図2や図10にも示すようにロックピン49の一端が係合する係合溝42aが形成されている。この係合溝42aは、図10に示すように、シフトレバー3が各レンジに傾動し、それに伴いロックピン49が移動した場合であっても、ロックピン49が常に溝内に位置するように比較的大きめの溝として形成されている。そして、係合溝42aの上縁にはストッパ部42bが突設されており、このストッパ部42bを境として、狭隘なパーキングレンジ用溝部54と、幅広のパーキングレンジ以外のレンジ用溝部55とが形成される。
図10(a)は、ロックピン49が長孔50における上方に位置し(つまり図7で説明したようにスイッチボタン45が押されていない場合)、且つ、パーキングレンジ以外のレンジ用溝部55に位置した場合を示している。このときには、シフトレバー3をパーキングレンジ以外のいかなるレンジに位置させても、ロックピン49がパーキングレンジ以外のレンジ用溝部55を自由に行き来できる。つまり、運転者はスイッチボタン45(図7)を押すことなくシフトレバー3を傾動させることができる。
そして、運転者がシフトレバー3をパーキングレンジに入れようとした場合、そのままではストッパ部42bがロックピン49の移動を阻止することになるので、スイッチボタン45(図7)を押して、図10(b)に示すように、ロックピン49を下げながらストッパ部42bを迂回させてシフトレバー3を傾動させる。そして、スイッチボタン45(図7)を離すと、図10(c)に示すように、ロックピン49が長孔50内を上方に移動してパーキングレンジ用溝部54に位置する。パーキングレンジ用溝部54はロックピン49を位置決めするべく狭隘な溝として形成されており、ロックピン49が下方に移動しない限り、つまり運転者がスイッチボタン45(図7)を押さない限り、シフトレバー3は傾動できないようになっている。以上により、シフトレバー3がパーキングレンジに位置した際のロック機構が達成される。
以上に説明したように、本発明によれば、図7においてディテント機構21を構成するディテントプランジャ22と、ロック機構41を構成するロックピン49とを共にシフトレバー3の内部に配設したので、つまり、シフトレバー3がこれらの機構を内蔵する筐体の機能を担うので、これらの機構が効率良くレイアウトされ、また、占有スペースも小さくなるのでシフトレバー装置1のコンパクト化が可能となる。
また、本実施形態のように、シフトレバー3として、車室側に延設されるアッパシャフト11と、このアッパシャフト11の下端側に形成される傾動軸を境として下方側に延設されるロアシャフト13とを備える構成とし、ディテントプランジャ22とロックピン49とをロアシャフト13側に内蔵させる構造とすれば、アッパシャフト11にはこれらの部材に関する配設スペースが不要となることから、アッパシャフト11の長さ及び径に関して小型化が可能となる。これにより、運転者が直接操作する側となるアッパシャフト11に関して設計・デザイン等の自由度が拡大する。また、特に、図1(b)に示したエスカッションカバー2から突出するアッパシャフト11の長さを小さくできる。そして、ピボット点(傾動中心X)の位置をエスカッションカバー2に近づけることが可能となるので、シフトノブ4のストロークに対するエスカッションカバー2上のシフトレバー3のストロークを小さくできる。
さらに、本実施形態のように、ディテントプランジャ22及びロックピン49に関して互いの移動方向が同一方向となるように配設すれば、シフトレバー3の短径化が可能となり、同軸上に配設することで、シフトレバー3をより短径化できる。
また、本実施形態のように、ディテントプランジャ22をシフトレバー3(ロアシャフト13)と同軸上に配設することで、ディテントプランジャ22のディテントガイド部材23から受ける反力がシフトレバー3(ロアシャフト13)に効率良く伝達される。したがって、シフトレバー3に適度なディテント節度(位置決めの操作節度)を持たせるにあたり、設計の自由度が拡大する。
以上、本発明について好適な実施形態を説明したが、各構成要素に関するレイアウトや形状、個数等については図面に記載されたものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
(a)は車室側から見たシフトレバー装置の外観斜視図、(b)はその拡大図である。 シフトレバー装置の分解斜視図である。 シフトレバー装置の各構成部材を組み立てた状態を示す外観斜視図である。 図1(b)におけるA方向から見た場合のシフトレバー装置の断面説明図であり、(a)はシフトレバーを左側に傾動させてオートマチックモードとした状態、(b)は右側に傾動させてマニュアルモードとした状態を示す。 図4(a)におけるB矢視図である。 図4(a)におけるB方向から見たプッシュプル機構の側面説明図である。 図1(b)におけるA方向から見た場合の詳細な断面説明図である。 ディテントガイド部材の外観説明図である。 シフトレバー、ディテント機構及びロック機構の分解斜視図である。 ロックプレートを側面視した状態でのロック機構の作用説明図である。
符号の説明
1 シフトレバー装置
3 シフトレバー
11 アッパシャフト
13 ロアシャフト
21 ディテント機構
22 ディテントプランジャ(可動ディテント部材)
41 ロック機構
45 スイッチボタン
49 ロックピン(可動ロック部材)
61 プッシュプル機構

Claims (5)

  1. 自動変速機に接続され、所定の軸周りに傾動することにより前記自動変速機に設定された複数のレンジの内のいずれかを選択するシフトレバーと、
    前記シフトレバーが各レンジに位置したときに該シフトレバーの位置決めを行うディテント機構と、
    前記シフトレバーが特定のレンジに位置したときに該シフトレバーの傾動位置をロックするロック機構と、
    を備えた自動変速機のシフトレバー装置であって、
    前記ディテント機構は前記シフトレバーの傾動動作に連動する可動ディテント部材を有するとともに、前記ロック機構は前記シフトレバーに設けたスイッチボタンの操作に連動する可動ロック部材を有し、
    前記可動ディテント部材と、前記可動ロック部材とは別々の部材で構成されるものであり、
    前記シフトレバーは、車室側に延設されるアッパシャフトと、該アッパシャフトの下端側に形成される前記所定の軸を境として延設されるロアシャフトとを備え、
    前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材を前記ロアシャフトの内部に配設したことを特徴とする自動変速機のシフトレバー装置。
  2. 前記可動ロック部材を前記ロアシャフトの上方側に付勢する第1の圧縮コイルばねと、前記可動ディテント部材を前記ロアシャフトの下方側に付勢し、前記第1の圧縮コイルばねと同軸上に配置される第2の圧縮コイルばねとをさらに有し、
    前記第1の圧縮コイルばねは前記第2の圧縮コイルばねよりも大径であり、前記第1の圧縮コイルばねに前記第2の圧縮コイルばねの少なくとも一部が内包されるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のシフトレバー装置。
  3. 前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材は共に直線移動する部材からなり、互いの移動方向が同一方向となるように配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機のシフトレバー装置。
  4. 前記可動ディテント部材及び前記可動ロック部材を同軸上に配設したことを特徴とする請求項3に記載の自動変速機のシフトレバー装置。
  5. 前記可動ディテント部材は直線移動するピン形状の部材からなり、該可動ディテント部材を前記シフトレバーと同軸上に配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機のシフトレバー装置。
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