JPH09286253A - 自動車用のオートチェンジレバー構造 - Google Patents

自動車用のオートチェンジレバー構造

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JPH09286253A
JPH09286253A JP9718996A JP9718996A JPH09286253A JP H09286253 A JPH09286253 A JP H09286253A JP 9718996 A JP9718996 A JP 9718996A JP 9718996 A JP9718996 A JP 9718996A JP H09286253 A JPH09286253 A JP H09286253A
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shift
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Takushi Ujimoto
卓志 氏本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で製造を容易にし、操作時に不快
な金属音が発生しないようにする。 【解決手段】 ディテント部材2は、基盤21と、基盤
21に立設されたディテント板22と、支持軸4と、デ
ィテント板22の先端側に形成された溝形成部25とを
有し、溝形成部25は、支持軸4の軸心を中心とした円
軌跡上に並んだ複数のディテント溝26を有し、チェン
ジレバー3は、筒状のレバーロッド31と、このレバー
ロッド31に円軌跡に対応して設けられたシフトピン3
6とを有し、シフトピン36は、シフトピン36回りに
回転可能に外嵌された弾性材料からなるローラ5を有し
ているとともに、ローラ5がディテント溝26に嵌まり
込んだシフト位置と、ディテント溝26から抜け出たシ
フト解除位置との間で位置変更可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の運転席の
近傍に設けられ、シフト変更操作に供される自動車用の
オートチェンジレバー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オートマチック車の運転席の近傍には、
操作し易い位置にオートチェンジ装置が設けられ、この
オートチェンジ装置の操作によってエンジンの動力伝達
比を変更したり、エンジンの回転を車輪に伝達しないニ
ュートラルレンジに設定したりする、いわゆるシフト変
更操作を行うようになっている。
【0003】従来、このようなオートチェンジ装置は、
複数のシフト状態に対応したシフト溝を有するゲート部
と、節度感を得るための波形のディテント溝を備えたデ
ィテント部と、支持軸回りに回動自在に軸支されたチェ
ンジレバーとを備えた基本構成を有している。
【0004】上記チェンジレバーは、シフト溝に嵌入さ
れるシフト位置と、シフト溝から外されるシフト解除位
置との間で位置変更可能に構成されたシフトピンを有し
ている。このシフトピンの位置変更を、チェンジレバー
に付設された操作片を操作することによって行い、シフ
トピンがシフト解除位置に位置した状態でチェンジレバ
ーを支持軸回りに回動させ、所定の回動位置における操
作片の逆操作でシフトピンをシフト位置に戻すことによ
り、シフトピンが所定のシフト溝に嵌まり込み、これに
よって所望のシフト状態が得られるようになっている。
【0005】また、チェンジレバーは、付勢手段によっ
てディテント溝の方向に付勢されたローラを有してい
る。そして、チェンジレバーが支持軸回りに回動される
ときに上記ローラがディテント溝の山部を乗り越えるた
め、この乗り越え時の感触によってシフト変更操作の節
度感が得られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなオートチェンジレバー構造においては、シフト
ピンが金属製であるため、チェンジレバーの回動操作時
にシフトピンがシフト溝の溝壁に衝突し、不快な衝突音
が発生するという問題点を有している。
【0007】また、シフトレバーの操作に節度感を付与
すべく、シフト溝とは別にディテント溝を形成し、この
ディテント溝にチェンジレバーと一体のローラを嵌め込
むようにしているため構造が複雑になり、その分部品点
数が多くなって部品コストが嵩むとともに、シフト溝と
ディテント溝との位置関係、およびシフトピンとローラ
との位置関係を適正に設定する必要があり、その結果、
製作時の寸法管理を厳密に行わなければならず、製造コ
ストが嵩むという問題点を有している。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、簡単な構造で製造が容易で
ある他、操作時に不快な金属音が発生しない自動車用の
オートチェンジレバー構造を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自動車用のオートチェンジレバー構造は、車体に固定さ
れるディテント部材と、このディテント部材に取り付け
られたチェンジレバーとを備えてなる自動車用のオート
チェンジレバー構造において、上記ディテント部材は、
車体に固定される基盤と、この基盤に立設されたディテ
ント板と、このディテント板の基端側に設けられた支持
軸と、上記ディテント板の先端側に形成された溝形成部
とを有し、上記溝形成部は、上記支持軸の軸心を中心と
した円軌跡上に並んだ複数のディテント溝を有し、上記
チェンジレバーは、基端側が上記支持軸に回動自在に軸
支された筒状のレバーロッドと、このレバーロッドに上
記円軌跡に対応して設けられたシフトピンとを有し、こ
のシフトピンが上記ディテント溝に嵌まり込んだシフト
位置と、上記ディテント溝から抜け出たシフト解除位置
との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とす
るものである。
【0010】この自動車用のオートチェンジレバー構造
によれば、シフトピンがディテント溝に嵌まり込んだシ
フト位置に設定されることによってチェンジレバーが所
定のシフト状態になるとともに、シフトピンがディテン
ト溝から抜け出たシフト解除位置に設定されることによ
ってチェンジレバーを他のシフト状態に移行させること
ができるようになっており、ディテント溝が従来のシフ
ト溝の機能を共用した状態になっているため、従来のよ
うにディテント溝の他にシフト溝を設ける必要はなく、
従って、シフト溝を設けた場合、ディテント溝とシフト
溝との位置関係を適正に設定すべく製造時に寸法管理を
厳密に行わなければならないという煩雑さから解放され
る。
【0011】本発明の請求項2記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造は、請求項1記載の自動車用のオー
トチェンジレバー構造において、上記ディテント溝は、
底部に上記チェンジレバーの回転中心から径方向に延
び、かつ、互いに対向した一対の側壁からなるシフト溝
部と、このシフト溝部の先端側に延設された先広がりの
ディテント溝部とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0012】この自動車用のオートチェンジレバー構造
によれば、ディテント溝の内、シフト溝部がシフト設定
の機能を果たし、ディテント溝部がチェンジレバー操作
時の節度感付与の機能を果たす。
【0013】本発明の請求項3記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造は、請求項1または2記載の自動車
用のオートチェンジレバー構造において、上記ディテン
ト板は、上記レバーロッドを挟むように一対で設けら
れ、上記シフトピンは各ディテント板に形成されたディ
テント溝に対応するように一対で設けられていることを
特徴とするものである。
【0014】この自動車用のオートチェンジレバー構造
によれば、レバーロッドが一対のディテント板によって
挟持され、しかも、各ディテント板のディテント溝に対
応するように一対のシフトピンが設けられているため、
チェンジレバー構造が構造的に丈夫なものになる。
【0015】本発明の請求項4記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造は、請求項3記載の自動車用のオー
トチェンジレバー構造において、上記一対のシフトピン
の内の少なくとも一方には筒状の緩衝部材が外嵌されて
いることを特徴とするものである。
【0016】この自動車用のオートチェンジレバー構造
によれば、シフトレバーの回動操作時に緩衝ローラがデ
ィテント溝の溝壁に衝突しても、衝突時の衝撃が緩衝部
材の弾性変形によって吸収され、これによってチェンジ
操作時に従来のような不快な金属音が発生せず、快適、
かつ、円滑にチェンジ操作が行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るオートチェ
ンジレバー構造が採用されたオートチェンジ装置の一実
施形態を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線断
面図である。これらの図に示すように、オートチェンジ
装置1は、自動車内の運転席近傍の車体Cに固定される
ディテント部材2と、このディテント部材2の中央部に
立設されたチェンジレバー3とを備えた基本構成を有し
ている。
【0018】上記ディテント部材2は、車体Cにボルト
とめで固定された基盤21を有しており、この基盤21
は、中央部で立設された幅方向(図1に示すX−X方
向)一対のディテント板22を有している。このディテ
ント板22は、側面視で円弧状に形成され、円弧の弦の
部分が基盤21に一体に固定されているとともに、上部
の円弧部分に溝形成部25が形成され、この溝形成部2
5に複数のディテント溝26が凹没されている。
【0019】これらディテント板22間には、その前後
方向(図1に示すY−Y方向)の端部で基盤21から上
方に向けて垂直に延設された補強部23が一体に介設さ
れ、これら補強部23によってディテント板22を構造
的に丈夫なものにしている。そして、これら一対の補強
部23と、上記一対のディテント板22とによって囲繞
された空間にチェンジレバー回動室2aが形成されてい
る。
【0020】また、上記基盤21の前後方向の中央部で
あって、幅方向の両側部には上方に膨出した軸受部24
が設けられ、この軸受部24に幅方向に貫通した支持孔
24aが穿設されているとともに、一対のディテント板
22間の基盤21には上下方向に貫通した前後方向に延
びる角孔21aが設けられ、これによってチェンジレバ
ー3を軸支する支持軸4が左右一対の支持孔24aに差
し通された状態でその中央部分が上記チェンジレバー回
動室2a内に露出されるようにしている。
【0021】上記チェンジレバー3は、基端側が上記支
持軸4に回動自在に軸支された筒状のレバーロッド31
と、このレバーロッド31に内装されたシフトピン機構
34とを備えている。上記レバーロッド31の基端側に
は幅方向に延びる軸支筒32が固定され、この軸支筒3
2に支持軸4が差し通されることによってレバーロッド
31は、その基端側がチェンジレバー回動室2aに装着
された状態で支持軸4回りに回動可能になっている。
【0022】上記軸支筒32には、レバーロッド31の
延びる方向と反対方向に延びる操作ロッド33が設けら
れ、この操作ロッド33の下端部は、図略のワイヤを介
してトランスミッションに接続され、操作ロッド33の
支持軸4回りの回動量がトランスミッションに伝達され
ることにより、シフトの切り換えが行われるようになっ
ている。
【0023】上記シフトピン機構34は、レバーロッド
31内に上下動可能に嵌装されたプルロッド35と、こ
のプルロッド35の下端部に円柱体36aを貫通して両
側部が幅方向に突出したシフトピン36と、上記プルロ
ッド35の上端部に接続された操作片37と、レバーロ
ッド31内で円柱体36aの下部に結合されてプルロッ
ド35を下方に付勢するコイルバネ38とを備えて形成
されている。シフトピン36にはローラ5が外嵌され、
シフトピン36はこのローラ5を介してディテント溝2
6に嵌まり込むようになっている。そして、シフトピン
36は、ローラ5がディテント溝26に嵌まり込んだシ
フト位置と、ディテント溝26から抜け出たシフト解除
位置との間で位置変更可能に構成されている。
【0024】一方、上記レバーロッド31には、上記シ
フトピン36に対応した上下方向に延びる幅方向一対の
長孔31aが穿設され、この長孔31aにシフトピン3
6の両側部が嵌入されることによってレバーロッド31
が上下動し得る可動範囲が設定されている。また、上記
コイルバネ38は、その下端部がレバーロッド31を貫
通した係止ピン31bに結合され、これによってプルロ
ッド35は下方に向けて常時付勢された状態になってい
る。
【0025】上記操作片37は、側面視が矩形状の部材
で形成され、その後方上部がレバーロッド31を幅方向
に貫通した支持ピン31c回りに回動自在に軸支されて
いる一方、レバーロッド31の上部には前方(図2の左
方)に向かって開口した操作片露出孔31dが設けら
れ、この操作片露出孔31dから上記操作片37の前部
が露出されるようになっている。また、上記プルロッド
35は、その上端部が接続ピン35aを介して操作片3
7に支持ピン31cよりも前方部分で互いに相対回動可
能に接続されている。
【0026】従って、普段は、操作片37はコイルバネ
38の付勢力によって支持ピン31c回りに図2におけ
る反時計方向に付勢された状態になっており、運転者が
レバーロッド31を握って拳を上方にずらせることによ
り操作片37が人さし指によって上方に押し上げられ、
これによって操作片37はコイルバネ38の付勢力に抗
して支持ピン31c回りに時計方向に回動し、シフトピ
ン36が上昇するようになっている。
【0027】上記一対のディテント板22は、一対の補
強部23間において、複数のディテント溝が凹設された
溝形成部25を有している。この溝形成部25は、支持
軸4の軸心を中心とした円軌跡から中心に向かって凹没
し、これによって円軌跡上に並んだ状態になった複数の
ディテント溝26を有しており、このディテント溝26
にシフトピン36が嵌まり込むことによってレバーロッ
ド31が所定のシフト位置に位置するようになってい
る。
【0028】本実施形態においては、上記ディテント溝
26は、パーキングレンジ溝P、リアレンジ溝R、ニュ
ートラルレンジ溝N、ドライブレンジ溝D、高速ドライ
ブレンジ溝S、および低速ドライブレンジ溝Lの合計6
種類のディテント溝26がディテント板22のチェンジ
レバー回動室2aに対応した部分に前方から後方に向か
って順次設けられている。
【0029】また、本実施形態においては、上記円軌跡
は、最大半径R1、中間半径R2、および最小半径R3
の3種類の半径のものが採用されている。そして、上記
最大半径R1の円軌跡はディテント板22の前後方向の
両側部に適用され、前方の最大半径R1が適用された部
分からパーキングレンジ溝Pが、後方の最大半径R1が
適用された部分からドライブレンジ溝Lがそれぞれ凹没
されている。また、パーキングレンジ溝Pに隣接した後
方には、中間半径R2が適用された部分からリアレンジ
溝Rが凹没され、このリアレンジ溝Rと上記低速ドライ
ブレンジ溝Lとの間には、最小半径R3が適用された部
分からニュートラルレンジ溝N、ドライブレンジ溝Dお
よび高速ドライブレンジ溝Sが順次凹没されている。
【0030】図3は、ディテント溝26の構成を説明す
るためのディテント板22の側面視の説明図である。こ
の図に示すように、ディテント溝26の内、パーキング
レンジ溝P、リアレンジ溝Rおよび低速ドライブレンジ
溝Lについては、底部に設けられたシフト溝部26a
と、このシフト溝部26aの上部に延設されたディテン
ト溝部26bとを備えて形成されている。シフト溝部2
6aは、支持軸4の軸心から径方向に延びる互いに対向
した溝壁を有し、各溝壁間にローラ5が摺接状態で嵌ま
り込むように溝幅寸法が設定されている。これによって
パーキングレンジ溝P、リアレンジ溝Rおよび低速ドラ
イブレンジ溝Lに嵌まり込んだローラ5のシフト位置が
確実に確保されるようにしている。
【0031】また、上記ディテント溝部26bは、先端
側に向かって先広がりに形成され、これによってシフト
ピン36の一のディテント溝26から他のディテント溝
26への移行が円滑に行い得るようにしている。そし
て、パーキングレンジ溝P、リアレンジ溝Rおよび低速
ドライブレンジ溝Lに対するシフトピン36の嵌脱操作
は、操作片37を操作することによって行われる。
【0032】また、ニュートラルレンジ溝Nの左方の溝
壁、および高速ドライブレンジ溝Sの右方の溝壁も支持
軸4の軸心から径方向に延びるように形状設定され、こ
れによってニュートラルレンジ溝Nからリアレンジ溝R
にシフトチェンジするとき、および高速ドライブレンジ
溝Sから低速ドライブレンジ溝Lにシフトチェンジする
ときは、操作片37(図2)の操作を要するようにして
いる。
【0033】これに対してニュートラルレンジ溝Nとド
ライブレンジ溝Dとの間、ドライブレンジ溝Dと高速ド
ライブレンジ溝Sとの間については、支持軸4の軸心か
ら径方向に延びる溝壁が形成されておらず、なだらかな
波形の溝にしてある。従って、ニュートラルレンジ溝N
〜高速ドライブレンジ溝Sの間については、操作片37
を操作することなく、レバーロッド31(図2)を支持
軸4回りに回動操作することによってのシフトチェンジ
することができるようになっている。
【0034】図4は、シフトピン36の一実施形態を示
す斜視図である。この図に示すように、シフトピン36
は、円柱状のピン本体361と、このピン本体361の
一端部に設けられたピン本体361よりも大径の頭部3
62とを備えて形成されている。そして、シフトピン3
6が円柱体36aに貫通した状態で、円柱体36aと頭
部362との間のピン本体361に、弾性材料からなる
円筒状のローラ5が摺接状態で外嵌されている。なお、
シフトピン36は円柱体36aに圧入され、容易に抜け
ないようになっている。そして、上記ローラ5がディテ
ント溝26に嵌まり込むことによってチェンジレバー3
が所定のシフト位置にある状態を維持するようになって
いる。
【0035】本実施形態においては、上記ローラ5は、
軟質でしかも強靱な合成樹脂あるいは合成ゴムが用いら
れ、これによってチェンジレバー3の操作時にローラ5
がディテント溝26の溝壁に衝突しても衝撃が吸収さ
れ、不快な衝突音が生じず、しかもチェンジレバー3の
操作性が良好になっている。
【0036】また、本実施形態においては、ローラ5
は、ピン本体361の頭部362側にのみ外嵌され、こ
のローラ5が一方のディテント板22のディテント溝2
6に嵌まり込むようにしている。従って、普段はシフト
ピン36の先端側は他方のディテント板22のディテン
ト溝26の溝壁には接触しない状態になっているが、チ
ェンジレバー3の操作時にシフトピン36に大きな力が
加わったときには、ディテント溝26の溝壁に当接して
いるローラ5の弾性変形によって当接部分が薄くなり、
これによってシフトピン36の先端側が他方のディテン
ト溝26の溝壁に当るようにしている。
【0037】以下図2および図5を基に本発明の作用に
ついて説明する。図5は、本発明の作用を説明するため
の説明図であり、(イ)はシフトピン36がニュートラ
ルレンジ溝Nから抜け出たシフト解除位置にある状態、
(ロ)はシフトピン36が低速ドライブレンジ溝Lに嵌
まり込んだ状態をそれぞれ示している。
【0038】まず、図2に示すように、シフトピン36
がニュートラルレンジ溝Nに嵌まり込んだ状態では、コ
イルバネ38の付勢力によって円柱体36aが下方に向
けて付勢され、これによってシフトピン36に外嵌され
たローラ5がニュートラルレンジ溝Nの溝底に押し付け
られ、これによってチェンジレバー3のニュートラルレ
ンジに対するシフト設定が安定した状態になっている。
【0039】そして、図5の(イ)に示す状態で、チェ
ンジレバー3を支持軸4まわりに時計方向に回動する
と、ローラ5が溝間の山を越えて後方に移動した後、高
速ドライブレンジ溝Sの後方の溝壁に当止した状態にな
る。この状態で操作片37を上方に操作すると、操作片
37は支持ピン31c回りに時計方向に回動し、これに
よってプルロッド35が上昇し、この上昇によってシフ
トピン36が上昇して、ローラ5が高速ドライブレンジ
溝Sから外れ、チェンジレバー3は支持軸4回りの回動
操作を行い得る状態になる。この状態でさらにレバーロ
ッド31を支持軸4回りに時計方向に回動した後、押し
上げていた操作片37を元に戻すことにより、図5の
(ロ)に示すように、ローラ5が低速ドライブレンジ溝
Lに嵌まり込み、これによってチェンジレバー3は低速
ドライブレンジにシフト設定された状態になる。
【0040】そして、ニュートラルレンジ溝N〜高速ド
ライブレンジ溝Sの間におけるシフト変更については、
単にチェンジレバー3を支持軸4回りに回動させること
により、ローラ5が波形のディテント溝26の山部を乗
り越えるため、特に操作片37を操作しなくてもよい。
【0041】本発明は、以上詳述したように、ディテン
ト板22に設けられるディテント溝26は、波形に形成
されるとともに、ディテント溝26にはシフトピン36
が弾性部材からなるローラ5を介して嵌まり込むように
しているため、通常の運転操作時に操作されるニュート
ラルレンジ溝N〜高速ドライブレンジ溝S間等において
は、操作片37を一々操作することなくチェンジレバー
3を支持軸4まわりに回動させることによって、ローラ
5がシフトピン36回りに回動しつつ一のディテント溝
26から他のディテント溝26に山部を乗り越えて移動
することによりシフト変更が行える。
【0042】しかも、シフト変更時におけるコイルバネ
38の付勢力に抗したローラ5の移動によって適度の節
度感を得ることができるため、従来のように、ディテン
ト溝26とは別に節度感を付与するための部材を設ける
必要はなく、部品点数の減少および組み付けコストの削
減に果たす効果は大きい。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動車用のオー
トチェンジレバー構造によれば、シフトピンがディテン
ト溝に嵌まり込んだシフト位置に設定されることによっ
てチェンジレバーが所定のシフト状態になるとともに、
シフトピンがディテント溝から抜け出たシフト解除位置
に設定されることによってチェンジレバーを他のシフト
状態に移行させることができるように構成されているた
め、ディテント溝が従来のシフト溝の機能を共用した状
態になっており、従来のようにディテント溝の他にシフ
ト溝を設けるものに比べて構造が簡単であり、その分部
品コストや組み付けコストを削減することができる。ま
た、シフト溝を設けた場合、ディテント溝とシフト溝と
の位置関係を適正に設定すべく製造時に寸法管理を厳密
に行わなければならないという煩雑さから解放され、そ
の分製造コストの削減を図ることが可能になる。
【0044】本発明の請求項2記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造によれば、ディテント溝は、底部に
チェンジレバーの回転中心から径方向に延び、かつ、互
いに対向した一対の側壁からなるシフト溝部と、このシ
フト溝部の先端側に延設された先広がりのディテント溝
部とを備えているため、ディテント溝の内、シフト溝部
がシフト設定の機能を果たし、ディテント溝部がチェン
ジレバー操作時の節度感付与の機能を果たすことができ
る。
【0045】本発明の請求項3記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造によれば、ディテント板は、レバー
ロッドを挟むように一対で設けられ、シフトピンは各デ
ィテント板に形成されたディテント溝に対応するように
一対で設けられているため、チェンジレバー構造を構造
的に丈夫なものにすることが可能になる。
【0046】本発明の請求項4記載の自動車用のオート
チェンジレバー構造によれば、一対のシフトピンの内の
少なくとも一方には筒状の緩衝部材が外嵌されているた
め、シフトレバーの回動操作時に緩衝ローラがディテン
ト溝の溝壁に衝突しても、衝突時の衝撃が緩衝部材の弾
性変形によって吸収され、これによってチェンジ操作時
に従来のような不快な金属音が発生せず、快適、かつ、
円滑にチェンジ操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオートチェンジレバー構造が採用
されたオートチェンジ装置の一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ディテント溝の構成を説明するためのディテン
ト板の側面視の説明図である。
【図4】シフトピンの一実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)はシフトピンがニュートラルレンジ溝から抜け出
た状態、(ロ)はシフトピンが低速ドライブレンジ溝に
嵌まり込んだ状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】 1 オートチェンジ装置 2 ディテント部材 2a チェンジレバー回動室 21 基盤 21a 角孔 22 ディテント板 23 補強部 24 軸受部 24a 支持孔 25 溝形成部 26 ディテント溝 26a シフト溝部 26b ディテント溝部 3 チェンジレバー 31 レバーロッド 31a 長孔 31b 係止ピン 31c 支持ピン 31d 操作片露出孔 32 軸支筒 33 操作ロッド 34 シフトピン機構 35 プルロッド 36 シフトピン 36a 円柱体 361 ピン本体 362 頭部 36a 円柱体 37 操作片 38 コイルバネ 4 支持軸 5 ローラ P パーキングレンジ溝 R リアレンジ溝 N ニュートラルレンジ溝 D ドライブレンジ溝 S 高速ドライブレンジ溝 L 低速ドライブレンジ溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定されるディテント部材と、こ
    のディテント部材に取り付けられたチェンジレバーとを
    備えてなる自動車用のオートチェンジレバー構造におい
    て、上記ディテント部材は、車体に固定される基盤と、
    この基盤に立設されたディテント板と、このディテント
    板の基端側に設けられた支持軸と、上記ディテント板の
    先端側に形成された溝形成部とを有し、上記溝形成部
    は、上記支持軸の軸心を中心とした円軌跡上に並んだ複
    数のディテント溝を有し、上記チェンジレバーは、基端
    側が上記支持軸に回動自在に軸支された筒状のレバーロ
    ッドと、このレバーロッドに上記円軌跡に対応して設け
    られたシフトピンとを有し、このシフトピンが上記ディ
    テント溝に嵌まり込んだシフト位置と、上記ディテント
    溝から抜け出たシフト解除位置との間で位置変更可能に
    構成されていることを特徴とする自動車用のオートチェ
    ンジレバー構造。
  2. 【請求項2】 上記ディテント溝は、底部に上記チェン
    ジレバーの回転中心から径方向に延び、かつ、互いに対
    向した一対の側壁からなるシフト溝部と、このシフト溝
    部の先端側に延設された先広がりのディテント溝部とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の自動車用の
    オートチェンジレバー構造。
  3. 【請求項3】 上記ディテント板は、上記レバーロッド
    を挟むように一対で設けられ、上記シフトピンは各ディ
    テント板に形成されたディテント溝に対応するように一
    対で設けられていることを特徴とする請求項1または2
    記載の自動車用のオートチェンジレバー構造。
  4. 【請求項4】 上記一対のシフトピンの内の少なくとも
    一方には筒状の緩衝部材が外嵌されていることを特徴と
    する請求項3記載の自動車用のオートチェンジレバー構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100332029B1 (ko) * 1999-08-27 2002-04-10 이계안 변속레버의 절도감 향상 장치
KR100461167B1 (ko) * 2002-04-18 2004-12-09 기아자동차주식회사 이중 디텐트 스프링장치
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CN115654119A (zh) * 2022-12-26 2023-01-31 山东东皓机械科技有限公司 一种拖拉机侧操作换挡装置

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