JP3208098B2 - 自動変速機のシフトレバー操作装置 - Google Patents

自動変速機のシフトレバー操作装置

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JP3208098B2
JP3208098B2 JP24726197A JP24726197A JP3208098B2 JP 3208098 B2 JP3208098 B2 JP 3208098B2 JP 24726197 A JP24726197 A JP 24726197A JP 24726197 A JP24726197 A JP 24726197A JP 3208098 B2 JP3208098 B2 JP 3208098B2
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等におけ
る自動変速機のシフトレバー操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11〜図13は、従来の自動変速機の
シフトレバー操作装置を示しており、この自動変速機の
シフトレバー操作装置は、自動変速機に伝達部材を介し
て連結されており、図示しない車体側に固定されたステ
アリングコラムの側部に回動可能に設けられたコントロ
ールチューブ1と、このコントロールチューブ1に突設
されたソケット1aに軸線方向に起伏可能に取付ピン2
aにより軸着されたシフトレバー2と、このシフトレバ
ー2の基部に形成された球状の係合部2bに係合する凹
部3aを有し、シフトレバー2の操作に伴ってコントロ
ールチューブ1内を軸線方向に移動するコンプレッショ
ンロッド3と、このコンプレッションロッド3を軸線方
向にシフトレバー2側に向って押圧するリターンスプリ
ング4を備えている。
【0003】また、コンプレッションロッド3の中間部
に上下方向に貫通して形成された挿入孔3bには、コン
トロールチューブ1に上下方向に貫通して形成された長
孔1bに摺動可能なセレクタ部材5が挿入されている。
【0004】また、コントロールチューブ1には、上記
長孔1bと直交する長孔1cが左右方向に貫通して形成
されており、この長孔1cから所定の間隔をおいて一対
の固定ピン5aをコンプレッションロッド3に形成され
た挿入孔3c及びこの挿入孔3cに連続してセレクタ部
材5に形成された挿入孔5bに圧入することによりセレ
クタ部材5は、コンプレッションロッド3に固定されて
いる。
【0005】また、このセレクタ部材5に形成されたデ
ィテント部5cは、ステアリングコラムの側部に固定さ
れたディテントブラケット6に形成されたパーキングポ
ジション溝を含む複数のディテント溝6aに選択的に係
合するように構成されている。
【0006】さらに、ディテントブラケット6には、パ
ーキングポジションにあるときのセレクタ部材5のセレ
クト方向の移動を制限するロック部材7が取付軸7aに
より軸着されている。このロック部材7は、セレクタ部
材5と係合するロック位置から係合解除されるアンロッ
ク位置まで図示しないソレノイドの駆動により回動する
ように設定されている。
【0007】また、このソレノイドは、シフトレバー2
をパーキングポジションにシフトすると、励磁されてロ
ック部材7をロック方向に回動させ、このロック状態で
ブレーキを踏むと励磁が解かれロック部材7をロック解
除方向に回動させるように設定されている。
【0008】そして、セレクタ部材5がパーキングポジ
ションにあるとき、シフトレバー2をセレクト方向に操
作しても、セレクタ部材5がロック部材7に当接してセ
レクタ部材5のディテント部5cがパーキングポジショ
ン溝から離脱しないように、すなわち、シフトレバー2
をパーキングポジションにシフトロックすることができ
るように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した自
動変速機のシフトレバー操作装置においては、コンプレ
ッションロッド3の軸線方向には、シフトレバー2のセ
レクト方向の操作によって大きな荷重が作用している。
この大きな荷重は、パーキングポジションにあるときの
セレクタ部材5を介してロック部材7及びその軸着部に
作用しており、この大きな荷重に十分耐え得るように、
ロック部材7及びその軸着部は、厚く大型で、かつ強度
の大きい部材が使用されている。
【0010】このため、装置全体が大型になると共に、
重量も増大する。また、この重量の増大に伴ってロック
部材7の慣性質量が大きくなるため、シフトレバー2を
パーキングポジションから他のポジションにシフトすべ
くブレーキを踏んでソレノイドの励磁を解いた場合、シ
フトレバー2を早く操作すると、ソレノイドに内装又は
外装したスプリングのばね力によるロック部材7のロッ
ク位置からアンロック位置への回動が遅れ、すなわち、
ロック部材7の応答性が悪くなり、ロック部材7による
ロック解除が迅速に行われないという不具合がある。
【0011】さらにまた、ロック部材7を取付軸7aに
よりディテントブラケット6に取り付けるため、ロック
部材7の取付及びその作動に必要なスペースが大きく、
装置が大型になる。
【0012】この発明は、上記した問題点を解決すべく
なされたもので、その目的とするところは、ロック部材
を小さくするとともに、ロック部材の取付及び作動スペ
ースを小さくすることで装置の小型化を図ると共に、ロ
ック部材の取付構造を簡易化できるようにした自動変速
機のシフトレバー操作装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る請求項1の自動変速機のシフトレバ
ー操作装置では、ステアリングコラムの側部で回動可能
に支持されたコントロールチューブと、このコントロー
ルチューブに起伏可能に軸着されたシフトレバーと、前
記コントロールチューブ内に挿入され前記シフトレバー
の操作に伴って軸線方向に移動するとともに、コントロ
ールチューブと一体で回動するコンプレッションロッド
と、このコンプレッションロッドを軸線方向に前記シフ
トレバー側に向って押圧するリターンスプリングと、前
記コンプレッションロッドに固定されたセレクタ部材
と、このセレクタ部材が選択的に係合する複数のディテ
ント溝を設けるとともに、前記コントロールチューブに
直交してその反シフトレバー側端部を回動可能に支持す
るディテントブラケットと、パーキングポジションにあ
るときの前記セレクタ部材と係合して前記シフトレバー
のセレクト方向の作動を規制するロック部を備えたロッ
ク部材と、このロック部材を前記セレクタ部材と係合す
るロック位置から係合解除されるアンロック位置まで回
動させるアクチュエータとを備えた自動変速機のシフト
レバー操作装置であって、前記セレクタ部材は、前記コ
ントロールチューブに直交するディテントブラケットの
一側面との間に所定の間隔を有して配置された係合部を
有し、前記ロック部材は、前記ディテントブラケットの
一側面に摺接し、前記コントロールチューブと同軸で回
動可能に支承された基部と、この基部の外周面に突設さ
れたロック部とを有し、このロック部が前記アクチュエ
ータの駆動により前記セレクタ部材の係合部と前記ディ
テントブラケットの一側面との間に移動して、前記セレ
クタ部材の軸線方向への移動を規制することを特徴とし
ている。
【0014】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、ロック部材のロック部が、ディ
テントブラケットの一側面とセレクタ部材の係合部との
間に移動して、セレクタ部材の軸線方向への移動を規制
するようにしているので、シフトレバーをパーキングポ
ジションからシフトしたときのシフトレバーの操作によ
りセレクタ部材を介してロック部材に作用する荷重は、
ディテントブラケットに直接入力され、ロック部材はそ
の圧縮力に耐えるだけの強度を有していればよいことに
なる。
【0015】これによって、ロック部材の小型化及び軽
量化を図ることができ、ロック部材の慣性質量を小さく
してロック部材の応答性を向上させることができると共
に、コストの低減化を図ることができる。さらに、ロッ
ク部材はディテントブラケットの一側面に摺接しコント
ロールチューブと同軸で回動可能に支承されているの
で、ロック部材の取付及び作動のためのスペースを小さ
くできると共に、ロック部材の取付構造の簡易化を図る
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1
〜図10を参照して説明する。
【0017】図において、Eは自動変速機のシフトレバ
ー操作装置で、ステアリングコラム11の側部で回動可
能に設けられたコントロールチューブ10と、このコン
トロールチューブ10に突設されたソケット10aに軸
線方向に起伏可能に軸着されたシフトレバー20と、コ
ントロールチューブ10内に挿入されシフトレバー20
の操作に伴って軸線方向に移動するとともに、コントロ
ールチューブ10と一体で回動するコンプレッションロ
ッド30と、このコンプレッションロッド30を軸線方
向にシフトレバー20側に向って押圧するリターンスプ
リング40と、コンプレッションロッド30に固定され
たセレクタ部材50と、このセレクタ部材50に形成さ
れたディテント部51が選択的に係合する複数のディテ
ント溝62を設けるとともに、コントロールチューブ1
0に直交してその反シフトレバー側端部L1 を回動可能
に支持するディテントブラケット60と、パーキングポ
ジションにあるときのセレクタ部材50と係合してシフ
トレバー20のセレクト方向の作動を規制するロック部
72を備えたロック部材70と、このロック部材70を
セレクタ部材50と係合するロック位置から係合解除さ
れるアンロック位置まで回動させるアクチュエータとし
てのソレノイド100とを備えている。
【0018】そして、セレクタ部材50は、コントロー
ルチューブ10に直交するディテントブラケット60の
一側面との間に所定の間隔を有して配置される係合部5
2を有し、ロック部材70は、ディテントブラケット6
0の一側面に摺接し、コントロールチューブ10と同軸
で回動可能に支承された基部71と、この基部71の外
周面に突設されたロック部72とを有し、このロック部
72がソレノイド100の駆動によりセレクタ部材50
の係合部52とディテントブラケット60の一側面との
間に移動してセレクタ部材50の軸線方向への移動を規
制している。
【0019】さらに、この発明の実施形態の構造を詳細
に説明する。
【0020】コントロールチューブ10は、一端部側に
中空状のソケット10aが突設されている。コントロー
ルチューブ10の一端部にはブッシュ12が圧入されて
おり、このブッシュ12に車体側に固定されたステアリ
ングコラム11に形成した取付ブラケット13に取り付
けた取付軸14が挿入されている。これによって、コン
トロールチューブ10の一端部は、取付ブラケット13
を介してステアリングコラム11に回動可能に軸支され
ている。
【0021】シフトレバー20の基部は、軸着部21と
係合部22とからなり、先端部にはノブ23が取り付け
られている。軸着部21はコントロールチューブ10の
ソケット10a内に取付ピン24により軸着されてお
り、係合部22は球状に形成され、コンプレッションロ
ッド30に形成された凹部31に係合している。
【0022】コンプレッションロッド30は、コントロ
ールチューブ10内に軸線方向に摺動可能に挿入されて
おり、反シフトレバー側端部L1 は、外方に突出してい
る。また、コンプレッションロッド30の中間部に形成
された平坦部32には、後記取付ピン84を遊嵌する長
孔33が形成されている。この長孔33の長さは、コン
プレッションロッド30の軸線方向の移動に支障がない
ように十分長く設定されている。
【0023】リターンスプリング40は、コントロール
チューブ10内に挿着される後記アーム部材80の取付
チューブ81の端面と、この端面のシフトレバー20側
においてコンプレッションロッド30に植設されたスプ
リング受けピン41との間に一対のスプリングシート4
2を介してコンプレッションロッド30に巻装されてお
り、このリターンスプリング40によりコンプレッショ
ンロッド30は軸線方向に図1中矢印A方向に付勢され
ている。
【0024】ディテントブラケット60は、コントロー
ルチューブ10の反シフトレバー側端部L1 の左方に位
置せしめて車体側に固定されており、コントロールチュ
ーブ10の軸線と直交して形成されたディテントプレー
ト61にディテント溝62が設けられている。このディ
テント溝62は、パーキング、リバース、ニュートラ
ル、ドライブ、2速及び1速の各シフトポジションと対
応する位置に形成された複数の溝からなっている。
【0025】セレクタ部材50は、プレート状で、コン
トロールチューブ10の反シフトレバー側端部L1 に挿
入して固定された取付チューブ81から外方に突出した
コンプレッションロッド30の反シフトレバー側端部L
1 に軸線と直交して一体的に固定されており、延出した
先端部にディテント部51が形成されている。このディ
テント部51は、ディテントプレート61のディテント
溝62に選択的に係合する複数の段部からなるディテン
ト部51と、このディテント部51に連続して形成され
たL字状の係合部52とからなっている。
【0026】アーム部材80は、コントロールチューブ
10内に挿着される取付チューブ81と、この取付チュ
ーブ81の一端部に直交して固定された保持部82、及
びこの保持部82をインサートして形成された合成樹脂
製のアーム部83からなっている。取付チューブ81
は、コントロールチューブ10の反シフトレバー20側
端部L内周面に嵌挿され、コンプレッションロッド30
の長孔33に遊嵌する取付ピン84によりコントロール
チューブ10に固定されており、取付ピン84には、常
には図1に示すようにリターンスプリング40のスプリ
ング力よりコンプレッションロッド30の長孔33の左
端面が圧接している。
【0027】また、取付チューブ81は、ディテントブ
ラケット60に圧入されたブッシュ85、このブッシュ
85とコントロールチューブ10の反シフトレバー側端
部L1 間に介装されたスペーサ86及びディテントブラ
ケット60とアーム部83間に介装されたスペーサ87
の各中心部に形成された孔にそれぞれ嵌挿されており、
これら各部材をコントロールチューブ10の反シフトレ
バー側端部L1 とアーム部83間で挟持した状態で取付
ピン84によりコントロールチューブ10と固定される
とともに、この取付チューブ81はブッシュ85を介し
てディテントブラケット60に回動可能に支持される。
【0028】保持部82は、ディテントブラケット60
の一側面に近接して取付チューブ81と直交して配置さ
れており、先端に形成された二又部82aによりセレク
タ部材50を挾むように保持している。したがって、セ
レクタ部材50はアーム部材80、すなわちコントロー
ルチューブ10と一体的に回動するように設定されてい
る。
【0029】アーム部83は、基部に取付チューブ81
及び保持部82をインサートしており、ディテントプレ
ート61の一側面に近接して取付チューブ81と略直交
して配置されている。また、先端部に形成された球状の
係合部83aは後記作動部材90に連結されている。
【0030】また、アーム部83の基部の外周面には、
凸部83bが突設されており、この凸部83bはセレク
タ部材50のディテント部51がパーキングポジション
溝に係合可能となったとき、すなわち、シフトレバー2
0をパーキングポジションとしたとき、ディテントブラ
ケット60に設けたパークスイッチ104の接点104
aに接触し、このパークスイッチ104をONにして後
記ソレノイド100を励磁させるように設定されてい
る。
【0031】作動部材90は、金属製の作動腕部92を
インサートした合成樹脂で成形された本体部91からな
り、本体部91はコントロールチューブ10の軸線と平
行に配置されており、取付軸93によりディテントブラ
ケット60に軸着されている。また、この本体部91に
は、アーム部83の係合部83aが係合する長孔状の係
合孔91aが形成されている。
【0032】さらに、本体部91の軸着部近傍には、取
付軸93を中心とする扇形状の節度付与部94が一体に
形成されており、この節度付与部94の外周面には、複
数の節度溝94aが形成されている。そして、節度溝9
4aにディテントブラケット60に取り付けた板状のば
ね部材95を圧接させることによりシフトレバー20の
シフト操作に節度感を付与している。
【0033】作動腕部92はクランク状に形成されてお
り、本体部91にインサートされた腕部92aと、この
腕部92aとほぼ直交して形成された腕部92bとから
なり、この腕部92bの先端に植設された連結ピン96
に、自動変速機に連係するケーブル97が連結枢支され
ており、このケーブル97を介して自動変速機を操作す
るように構成されている。
【0034】ロック部材70は、リング状の基部71を
ディテントブラケット60とスペーサ86により挟持し
てディテントブラケット60に圧入されたブッシュ85
に回動可能に支承しており、基部71外周面にロック部
72、キーロックレバー係合部73及び連結部74が突
設されている。この基部71及びロック部72は、図1
に示すように、左側面をディテントプレート61の右側
面に摺接させるようにして配置されており、キーロック
レバー係合部73はロック部72に直交して配置されて
いる。
【0035】そして、セレクタ部材50をディテント溝
62のパーキングポジション溝に係合させたとき、図5
に示すように、ロック部72のa面がセレクタ部材50
の係合部51bのb面と所定の隙間をもって対向するよ
うに、すなわち、セレクタ部材50の係合部52はディ
テントプレート61の左側面との間に所定の間隔を有
し、また、キーロックレバー係合部73のc面が係合部
51bのd面と当接するようにそれぞれ設定されてい
る。
【0036】また、ロック部材70はソレノイド100
により作動するように構成されている。ソレノイド10
0はディテントブラケット60に固定されたソレノイド
ケース101内に収容されており、一部を外方に突出さ
せたプランジャ102が摺動可能に内蔵されている。こ
のプランジャ102は、図示しない圧縮スプリングによ
って外方に突出するように付勢されており、パークスイ
ッチ104がONになると、ソレノイド100が励磁
し、プランジャ102を内方に吸引するように設定され
ている。
【0037】また、ソレノイドケース101には、合成
樹脂で成形されたクランク状のリンク部材103が取付
ピン103aにより軸着されており、一方の腕部先端に
形成された長孔103bにプランジャ102の先端に形
成されたフック部102aが遊嵌されている。また、リ
ンク部材103の他方の腕部先端に形成された係合ピン
103cは、ロック部材70の基部71外周面に突設さ
れた連結部74に形成した長孔74aに遊嵌されてい
る。
【0038】また、ロック位置におけるロック部材70
は、そのロック解除方向への回動をキーロックレバー1
10により阻止されている。このキーロックレバー11
0は合成樹脂で成形され、ロック部材70のロック部7
2と直交して配置されており、基部から三方に延出した
腕部110a,110b及び110cからなっている。
基部は枢軸111によりディテントブラケット60に軸
着されており、この枢軸111には、ねじりコイルスプ
リング112が巻装されており、このねじりコイルスプ
リング112の一方のフック部112aは腕部110a
に形成した係止ピン110dに、他方のフック部112
bはディテントブラケット60に形成した係止部60a
にそれぞれ係止され、このねじりコイルスプリング11
2によってキーロックレバー110は図9中矢印B方向
に回動するように付勢されている。
【0039】また、キーロックレバー110の腕部11
0aの先端に形成した取付ピン113には、公知のキー
インタロック機構(図示省略)に連係するキーロックケ
ーブル114は連結されている。
【0040】また、キーロックレバー110の腕部11
0bには、パーキングポジションにあるときのセレクタ
部材50の係合部52と当接可能なカム面110eが形
成されており、腕部110cには、先端にロック部材7
0のキーロックレバー係合部73のe面に当接可能な凸
部110fが形成されている。
【0041】そして、パーキングポジションにあるとき
のセレクタ部材50の係合部51bによりキーロックレ
バー110のカム面110eが押圧されると、キーロッ
クレバー110がねじりコイルスプリング112のスプ
リング力に抗して図9中矢印C方向に回動し、キーロッ
クレバー110の凸部110fが、ロック位置における
ロック部材70のキーロックレバー係合部72のe面に
当接するように設定されている。
【0042】つぎに、この発明の実施形態の作用を説明
する。
【0043】シフトレバー20をパーキングポジション
にシフトし、キーインタロック機構からエンジンキーを
抜いた状態における駐車時には、セレクタ部材50、ロ
ック部材70及びキーロックレバー110は図2、図7
及び図9に示す状態にある。
【0044】すなわち、セレクタ部材50は、シフトレ
バー20及びコントロールチューブ10と一体で回動
し、そのディテント部51がディテント溝62のパーキ
ングポジション溝に係合する位置まで移動している。こ
の移動に伴って、図2に示すようにアーム部材80が矢
印F方向に回動し、このアーム部材80の係合部83a
を介して作動部材90が矢印G方向に回動する。これに
よりケーブル97が矢印H方向に索引され、自動変速機
が操作される。
【0045】また、この状態では、アーム部材80の凸
部83bがパークスイッチ104の接点104aに接触
してパークスイッチ104がONとなり、ソレノイド1
00が励磁状態となる。すると、図7に示すようにプラ
ンジャ102が吸引されて、リンク部材103を介して
ロック部材70が矢印D方向に回動し、そのロック部7
2がセレクタ部材50の係合部52と係合可能な位置に
移動する。
【0046】また、図9に示すように、キーロックレバ
ー110のカム面110eがセレクタ部材50の係合部
52により押圧され、キーロックレバー110はねじり
コイルスプリング112のスプリング力に抗して矢印C
方向に回動する。これによって、キーロックケーブル1
14は矢印X方向に索引され、キーインタロック機構か
らエンジンキーが抜ける状態となると共に、キーロック
レバー110の凸部110fがロック部材70のキーロ
ックレバー係合部73のe面に当接する。
【0047】ここで、エンジンキーを抜くと、キーロッ
クケーブル114、すなわちキーロックレバー110が
ロックされると共に、ソレノイド100の励磁が解か
れ、プランジャ102が突出してロック部材70を図7
中矢印J方向に回動させようとするが、この回動はキー
ロックレバー110の凸部110fによって阻止されて
いる。このように、ロック部材70はキーロックレバー
110によりロック位置にロックされている。
【0048】この状態で、セレクタ部材50のディテン
ト部51をディテント溝62のパーキングポジション溝
から離脱させようとシフトレバー20をセレクト方向に
操作しても、図5に示すように、セレクタ部材50の係
合部52のb面がロック部材70のロック部72のa面
に当接し、シフトレバー20のセレクト方向の作動を規
制している。これによって、シフトレバー20をパーキ
ングポジションにシフトロックすることができる。
【0049】このシフトロック状態にあるシフトレバー
20を走行ポジションにシフトするときは、まず、キー
インタロック機構にエンジンキーを挿入し、エンジンを
始動させる。すると、ソレノイド100へ通電してプラ
ンジャ102が吸引されると共に、キーロックケーブル
114のロックが解除される。
【0050】ついで、ブレーキを踏み込むと、ブレーキ
スイッチ(図示せず)がONとなり、ソレノイド100
への通電が遮断されてソレノイド100の励磁が解か
れ、プランジャ102が突出し、ロック部材70を図7
中矢印J方向に回動させようとするが、この回動はキー
ロックレバー110の凸部110fによって阻止されて
いる。ここで、シフトレバー20をリターンスプリング
40のスプリング力に抗して図1中矢印K方向に回動さ
せ、図10に示すようにセレクタ部材50を矢印A1
向に移動させると、同図に示すように、セレクタ部材5
0の係合部52とキーロックレバー110のカム面11
0eとの係合が解かれ、キーロックレバー110が同図
に示すようにねじりコイルスプリング112のスプリン
グ力により矢印M方向に回動し、これによりキーロック
ケーブル114がゆるみ、キーインタロック機構からエ
ンジンキーを抜けない状態となる。
【0051】また、ロック部材70のキーロックレバー
係合部73とキーロックレバー110の凸部110fと
の係合が解かれ、図8に示すようにロック部材70が矢
印N方向に回動し、ロック部材70のロック部72がセ
レクタ部材50の係合部52の移動軌跡上から退避す
る。
【0052】この状態でシフトレバー20をさらに矢印
K方向に回動させると、セレクタ部材50のディテント
部51がパーキングポジション溝から離脱する。そこで
シフトレバー20をコントロールチューブ10の軸心を
中心として回動させ、セレクタ部材50のディテント部
51が所定の走行ポジション溝に達したところでシフト
レバー20を離すと、リターンスプリング40のスプリ
ング力によりディテント部51が所定の走行ポジション
溝に係止される。
【0053】この状態からシフトレバー20を再びパー
キングポジションにシフトするには、シフトレバー20
をリターンスプリング40のスプリング力に抗して図1
中矢印K方向に回動させてセレクタ部材50のディテン
ト部51を走行ポジション溝から離脱させた後、シフト
レバー20をコントロールチューブ10の軸心を中心と
して回動させる。
【0054】そして、セレクタ部材50のディテント部
51がパーキングポジションに達したところでシフトレ
バー20を離すと、セレクタ部材50のディテント部5
1がリターンスプリング40のスプリング力によりパー
キングポジション溝に係止される。すると、上述したよ
うに、ロック部材70が、そのロック部72とセレクタ
部材50の係合部52とが対向する位置まで回動する。
また、キーロックレバー110は、図9に示す位置まで
回動し、前述のようにキーロック機構からエンジンキー
が抜ける状態となる。これによって、シフトレバー20
をパーキングポジションにシフトロックすることができ
る。
【0055】上述したこの発明に係る実施形態によれ
ば、ロック部材70のロック部72が、ディテントブラ
ケット60の一側面とセレクタ部材50の係合部52と
の間に移動して、セレクタ部材50の軸線方向への移動
を規制するようにしているので、シフトレバー20をパ
ーキングポジションからシフトしようとしたときのシフ
トレバー20の操作によりセレクタ部材50を介してロ
ック部材70に作用する大きな荷重は、ディテントブラ
ケット60に直接入力され、ロック部材70はその圧縮
力に耐えるだけの強度を有していればよいことになる。
これによって、ロック部材70の小型化及び軽量化を図
ることができ、ロック部材70の慣性質量を小さくして
ロック部材70の応答性を向上させることができると共
に、コストの低減化を図ることができる。さらに、ロッ
ク部材70はディテントブラケット60の一側面に摺接
し、コントロールチューブ10と同軸で回動可能に支承
されているので、ロック部材70の取付及び作動のため
のスペースを小さくできると共に、ロック部材70の取
付構造の簡易化を図ることができる。
【0056】尚、上記の構成を用いることにより、ロッ
ク部材70として金属材料だけでなく合成樹脂を使用し
ても十分強度を確保でき、合成樹脂材料を使用すればロ
ック部材70の一層の軽量化及び応答性の向上を図るこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、ロック
部材のロック部がディテントブラケットの端面とセレク
タ部材の係合部との間に移動して、セレクタ部材の軸線
方向への移動を規制するようにしているので、ロック部
材に作用する荷重は、ディテントブラケットに直接入力
され、ロック部材はその圧縮力に耐えるだけの強度を有
していればよいことになる。
【0058】これによって、ロック部材の小型化及び軽
量化を図ることができ、ロック部材の慣性質量を小さく
してロック部材の応答性を向上させることができると共
に、コストの低減化を図ることができる。さらに、ロッ
ク部材はディテントブラケットの側面に摺接し、コント
ロールチューブと同軸で回動可能に支承されているの
で、ロック部材の取付及び作動のためのスペースを小さ
くできると共に、ロック部材の取付構造の簡易化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態として示した自動変速機
のシフトレバー操作装置の断面説明図。
【図2】同自動変速機のシフトレバー操作装置の斜視説
明図。
【図3】同自動変速機のシフトレバー操作装置のセレク
タ部材の斜視説明図。
【図4】同自動変速機のシフトレバー操作装置のアーム
部材の斜視説明図。
【図5】同自動変速機のシフトレバー操作装置のロック
部材の斜視説明図。
【図6】同自動変速機のシフトレバー操作装置のアーム
部材の斜視説明図。
【図7】同自動変速機のシフトレバー操作装置のシフト
レバーをパーキングポジションにシフトしたときのロッ
ク部材及び関連部品の状態を示す側面視説明図。
【図8】同自動変速機のシフトレバー操作装置のシフト
レバーを走行ポジションにシフトしたときロック部材及
び関連部品の状態を示す側面視説明図。
【図9】同自動変速機のシフトレバー操作装置のシフト
レバーをパーキングポジションにシフトしたときのキー
ロックレバー及び関連部品の状態を示す平面視説明図。
【図10】同自動変速機のシフトレバー操作装置のシフ
トレバーを走行ポジションにシフトしたときのキーロッ
クレバー及び関連部品の状態を示す平面視説明図。
【図11】従来例に係る自動変速機のシフトレバー操作
装置の断面説明図。
【図12】図11のXII −XII 矢視断面説明図。
【図13】同自動変速機のシフトレバー操作装置のコン
トロールチューブにセレクタ部材を取付けた状態を示す
斜視説明図。
【符号の説明】
10 コントロールチューブ 20 シフトレバー 30 コンプレッションロッド 40 リターンスプリング 50 セレクタ部材 51 ディテント部 60 ディテントブラケット 62 ディテント溝 70 ロック部材 E 自動変速機のシフトレバー操作装置 L1 コントロールチューブ10の反シフトレバー側端
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの側部で回動可能に
    支持されたコントロールチューブと、このコントロール
    チューブに軸線方向に起伏可能に軸着されたシフトレバ
    ーと、前記コントロールチューブ内に挿入され前記シフ
    トレバーの操作に伴って軸線方向に移動するとともに、
    コントロールチューブと一体で回動するコンプレッショ
    ンロッドと、このコンプレッションロッドを軸線方向に
    前記シフトレバー側に向って押圧するリターンスプリン
    グと、前記コンプレッションロッドに固定されたセレク
    タ部材と、このセレクタ部材が選択的に係合する複数の
    ディテント溝を設けるとともに、前記コントロールチュ
    ーブに直交してその反シフトレバー側端部を回動可能に
    支持するディテントブラケットと、パーキングポジショ
    ンにあるときの前記セレクタ部材と係合して前記シフト
    レバーのセレクト方向の作動を規制するロック部を備え
    たロック部材と、このロック部材を前記セレクタ部材と
    係合するロック位置から係合解除されるアンロック位置
    まで回動させるアクチュエータとを備えた自動変速機の
    シフトレバー操作装置であって、 前記セレクタ部材は、前記コントロールチューブに直交
    するディテントブラケットの一側面との間に所定の間隔
    を有して配置された係合部を有し、前記ロック部材は、
    前記ディテントブラケットの一側面に摺接し、前記コン
    トロールチューブと同軸で回動可能に支承された基部
    と、この基部の外周面に突設されたロック部とを有し、
    このロック部が前記アクチュエータの駆動により前記セ
    レクタ部材の係合部と前記ディテントブラケットの一側
    面との間に移動して前記セレクタ部材の軸線方向への移
    動を規制することを特徴とした自動変速機のシフトレバ
    ー操作装置。
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