JPH0448355Y2 - - Google Patents

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JPH0448355Y2
JPH0448355Y2 JP1986095469U JP9546986U JPH0448355Y2 JP H0448355 Y2 JPH0448355 Y2 JP H0448355Y2 JP 1986095469 U JP1986095469 U JP 1986095469U JP 9546986 U JP9546986 U JP 9546986U JP H0448355 Y2 JPH0448355 Y2 JP H0448355Y2
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shift lever
shift
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switch
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車等の電気的即ち電子的に制
御されるトランスミツシヨンに適用される電子制
御トランスミツシヨン用のシフトレバー装置に関
する。
〔従来の技術〕
大型バス、大型トラツク等の重車両においては
特に、手動による機械伝達式の変速操作機構を用
いた場合、変速操作に大きな操作力を必要とする
こと、滑らか即ちスムーズな変速、省燃費の点か
ら変速段数が多くなつていること等から、最近で
は、電子制御トランスミツシヨンを採用すること
により運転者の肉体的、精神的な負担を軽減させ
て自動車の運転性と安全性の向上を図る方策が採
られている。
この電子制御トランスミツシヨンでは、運転者
は、軽い操作力で動くシフトレバーを操作するこ
とによりスイツチがオン状態となつて、シフトレ
バー装置からの信号で油圧作動装置が作動し、変
速操作が行われるようになつている。
このような電子制御トランスミツシヨンに用い
られるシフトレバー装置としては、従来、例え
ば、実開昭58−85527号公報に示されているよう
な装置がある。この装置は第12図及び第13図
に示すように、シフトレバー50を案内する案内
溝51は、左右方向のセレクト溝と、前後方向3
列のシフト溝とが連通した形状をなしていて、セ
レクト溝は中央と左右がそれぞれセレクト位置
N2とセレクト位置N1,N3に対応しており、ま
た、各列のシフト溝の前端と後端はそれぞれ変速
段に対応している。
シフトレバー50は、何ら操作しない時には、
セレクト位置N2に置かれていて、この状態では
シフトレバー50は、チエツクボール52と孔5
3とのクリツク作用で静止保持されると共に、そ
のセレクト揺動は、カムプレート54により押圧
され、この状態を保持する方向にリターン付勢さ
れている。
変速作動を指令する場合には、シフトレバー5
0を案内溝51に沿つて所望のセレクト位置に1
次揺動即ちセレクト揺動操作した後、引続き案内
溝51に沿つて所望のシフト変速段に2次揺動即
ちシフト揺動操作する。この場合、シフトレバー
50は、セレクト揺動時には、セレクト作動レバ
ー55が固着されている前軸59及び後軸60と
一体的に回動し、シフト揺動時には、シフト作動
レバー57が固着されている支軸61と一体的に
回動する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記実開昭58−85527号公報に
開示されているものについては、シフトレバーが
その中間部を中心にセレクト方向及びシフト方向
に揺動する構造になつているため、シフトレバー
上端に取り付けられたノブ上で操作上望ましい大
きさのストロークを確保し、かつ揺動角が操作上
不自然に大きくならないように設計しようとすれ
ば、必然的にシフトレバーの長さが長くなり、結
果として、シフトレバー装置全体の高さが高くな
つてしまうという問題点を有している。
このようにシフトレバーの揺動角とノブ上での
ストロークとシフトレバーの長さとの間には相関
関係があるが、もし揺動角がつかない構造を採用
すれば、ノブ上でのストロークもシフトレバーの
長さも無関係となる。
この考案の目的は、シフトレバーにリンクとピ
ンからなる平行四辺形のリンク機構を形成し、シ
フトレバーの揺動角をゼロとしたピン上の直線運
動のH型あるいはダブルH型の単純運動に構成
し、シフトレバー装置全体の高さを低く抑えるこ
とができる電子制御トランスミツシヨンのシフト
レバー装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記目的を達成するために、次の
ように構成されている。即ち、この考案は、シフ
トレバーの操作で変速作動の指令信号を出力でき
るスイツチを備えた電子制御トランスミツシヨン
用のシフトレバー装置において、ベースプレート
に隔置状態で取り付けた一対の第1ピン、該各第
1ピンに一端を回動可能に取り付けた一対のリン
ク、該各リンクの他端に取り付けた第2ピン、該
各第2ピンに摺動可能に且つ回動可能に取り付け
た前記シフトレバーと一体構造の腕、及び前記シ
フトレバーと前記ベースプレートとの間に配置さ
れ且つ前記シフトレバーの作動で相対移動して前
記スイツチに変速作動の指令信号を出力させるロ
ツドを有することを特徴とする電子制御トランス
ミツシヨン用のシフトレバー装置に関する。
また、電子制御トランスミツシヨン用のシフト
レバー装置において、前記ベースプレートと前記
シフトレバーの内のいずれか一方に前記スイツチ
を設けたガイド溝を形成したものである。
また、電子制御トランスミツシヨン用のシフト
レバー装置おいて、前記ベースプレートと前記シ
フトレバーの内少なくともいずれか一方を樹脂製
として前記スイツチの電極を一体的にモールドし
たものである。
また、電子制御トランスミツシヨン用のシフト
レバー装置おいて、前記ガイド溝に形成した凹凸
部によつて前記シフトレバーに対してデイテント
機能を持たせたものである。
〔作用〕
この考案は、上記のように構成されているの
で、次のように作用する。この電子制御トランス
ミツシヨンのシフトレバー装置は、ベースプレー
トに隔置状態で取り付けた一対の第1ピンに一対
のリンクの端部を回動可能に取り付け、該各リン
クの他端を第2ピンに取り付け、前記シフトレバ
ーと一体構造の腕を前記第2ピンに摺動可能で回
動可能に取り付け、前記スイツチをオンさせるた
めのロツドを前記シフトレバーと前記ベースプレ
ートとの間に配置して前記シフトレバーの作動で
相対移動して前記スイツチに変速作動の指令信号
を出力させるので、前記シフトレバーが前記リン
クの揺動軌跡と同一の軌跡を描いてぼゞ横方向に
移動することができ、また、前記シフトレバーの
前記腕に回動可能に取り付けた前記第2ピンに沿
つて前記シフトレバーが前記リンクの揺動軌跡に
対してほゞ直角方向に移動即ち摺動することがで
きる。
シフトレバーとベースプレートとは一対のリン
クを介してピンで相互に連結され、平行四辺形の
リンク機構を構成しているため、前記シフトレバ
ーの先端に取り付けられたノブはほとんど揺動せ
ずに前記リンクの揺動軌跡と同一の揺動軌跡を描
く方向、例えば、シフト方向へ横方向に移動する
ことができる。
また、前記シフトレバーは、前記シフトレバー
と各々の前記リンクとを枢着するピンに沿つて摺
動可能に設けられているため、前記シフトレバー
は前記リンクの揺動軌跡に対し直角方向、例え
ば、セレクト方向にも揺動することなく移動する
ことができる。このように、前記シフトレバーは
シフト方向にもセレクト方向にも直線運動である
ので、前記シフトレバーを短くすることができ、
その結果、前記シフトレバー装置全体の高さを低
く抑えることができる。
なお、前記ノブ上のストロークは、前記シフト
レバーと前記ベースプレートとの間でセレクト方
向及びシフト方向に制限することにより操作上望
ましい小さなサイズに構成することができる。
また、前記ガイド溝の深さを調整することによ
つて、前記ロツドを押すスプリングの圧縮量を加
減し、シフト操作及びセレクト操作時に明瞭に異
なる感触を得ることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この考案による電子制
御トランスミツシヨンのシフトレバー装置の実施
例を説明する。
第1図、第2図及び第3図において、シフトレ
バー装置の一実施例が示されている。シフトレバ
ー1の上端部にはノブ2が設けられ、下端部には
シフトレバー1に対し垂直に反対方向に伸びる一
対の腕3が一体的に成形され、該腕3のそれぞれ
の端部のボス4に形成されたピン孔には第2のピ
ンが挿入され、腕3はピン5に回動可能に且つ摺
動可能に取り付けられている。
また、ベースプレート6にもピン孔が形成され
ており、このピン孔にも第1ピンであるピン5が
挿入されている。ベースプレート6とシフトレバ
ー1とは一対のリンク7で連結され、これにより
平行四辺形のリンク機構を構成している。なお、
ベースプレート6及びシフトレバー1は、リンク
7に圧入されたピン5に対して回動するようにな
つている。
シフトレバー1の下端部には軸方向に摺動自在
にロツド8が設けられ、スプリング9によつて下
方へ付勢されているため、該ロツド8の先端がベ
ースプレート6に形成されたH型あるいはダブル
H型のガイド溝10の底面に常に当接しているた
め、シフトレバー1はストロークが制限されてい
る。
また、ガイド溝10の底面は、リンク7の揺動
軌跡12に沿つて形成されており、更に、その底
面に凹凸部が形成されているから、ロツド8の先
端が凹部に嵌入することによりシフトレバーは所
望の位置でデイテント即ち係止される。また、シ
フトレバー1のピン5を挿通するボス4はリンク
7の内幅に比べて短いため、その分シフトレバー
1は左右に摺動することができる。しかし、この
動きもロツド8が当接しているガイド溝10によ
つて制限され、結局、前後左右がH型あるいはダ
ブルH型のみの動きに構成されている。
ベースプレート6を更に詳細に示したのが第4
図、第5図、第6図及び第7図である。ガイド溝
10の底面には、ニユートラル位置10bとシフ
ト変速段位置10a,10cに凹部が形成されて
おり、そのうちシフト変速段位置10a,10c
には電極11が設けられている。このため、ロツ
ド8の先端がシフト変速段位置10a,10cに
デイテントされた時にはスイツチがオン状態とな
る。
電極を設けるに当たつては、第7図に示すよう
に、ベースプレート6を樹脂で電極11と一体的
にモールドした後、切削加工を行つて凹部を形成
してもよい。また、第8図に示すように、ロツド
8を電極の1つとしてもよい。更に、第9図に示
すように、ベースプレート6側にロツド8を設
け、シフトレバー1側にガイド溝10を形成して
もよい。
次に、この考案による電子制御トランスミツシ
ヨン用のシフトレバー装置の作動について説明す
る。シフトレバー1を何ら操作しない状態では、
ロツド8の先端はガイド溝10のニユートラル位
置10aにデイテントされている。変速作動を指
令する場合には、シフトレバー1をピン5に沿つ
て摺動させることにより、所望のセレクト位置に
移動させた後、引続いて所望のシフト変速段の方
向へシフトレバー1を移動させる。
この際、リンク機構は平行四辺形であるためシ
フトレバー1は揺動することなく移動してシフト
変速段位置10a,10cの凹部にロツド8先端
が嵌入することによりデイテントが行われる。こ
の時、電極11のスイツチがオン状態となり、一
速機の所望変速段の変速操作が油圧で行われる。
第1図から第9図に示したものは、ガイド溝1
0の底面がリンクの円弧軌跡即ち揺動軌跡12に
沿つて形成されているが、この場合、シフトレバ
ー1の操作を行つた時、どういう操作をしたのか
は操作者に明瞭に異なつた感触として伝わらな
い。このため、例えば、4速から3速にシフトダ
ウンする際に、誤つて4速から1速に入れるよう
な誤操作が行われるとクラツチの破損を招くよう
な危険がある。
そこで、このような問題に対処するため、第1
0図に示すように、ガイド溝の底面形状をリンク
で決まる揺動軌跡を修正することによつて、ロツ
ド8を押すスプリング9の圧縮量を加減し、シフ
ト操作及びセレクト操作時に明瞭に異なつた感触
が得られるように構成してもよい。第11図a及
び第11図bはガイド溝の底面形状の相違による
シフトレバー操作力の差異を示すグラフである。
第11図a図は、ガイド溝底面形状がリンクで
決まる円弧軌跡即ち揺動軌跡12の場合、第11
図b図はその揺動軌跡12に対して修正を加えた
場合の揺動軌跡13である。この揺動軌跡13に
よると、ニユートラル位置からシフト変速段位置
へシフトレバーを操作する時とその逆を行う時と
では操作力のパターンが相当に異なることが分か
る。
そこで、例えば、山が2つあるパターンについ
て2つ目の山の高さを各シフト変速段位置によつ
て操作力に差をつけることにより操作作動の状態
を操作者に対して異なつた感触即ち操作フイーリ
ングとして伝えることが可能となり、前述のよう
なシフトレバー操作の誤操作を防止することがで
きる。
〔考案の効果〕
この考案による電子制御トランスミツシヨン用
のシフトレバー装置は、以上のように構成されて
いるから次のような効果を有するものである。即
ち、この電子制御トランスミツシヨン用のシフト
レバー装置は、シフトレバーとベースプレートと
を一対のリンクで連結し、前記シフトレバーの上
端部に設けたノブが前記リンクの揺動軌跡と同一
の揺動軌跡を描いてほゞ横方向に移動し得るよう
に構成したので、シフトレバーはシフト方向及び
セレクト方向のいずれの方向にも揺動角が付か
ず、またシフトレバー装置全体の高さをストロー
クに無関係に低く抑えることができる。
更に、従来のシフトレバー装置については、シ
フトレバーをセレクト揺動させた時に前軸に対し
て固定されたセレクト作動レバーが一体的に回動
してスイツチを起動させ、シフトレバーをシフト
揺動させた時に前軸と直交する支軸に対して固定
されたシフト作動レバーが一体的に回動してもう
1つのスイツチを起動させるという複雑な構造で
あり、しかも各々のスイツチが前軸と支軸が直交
して両軸の端部に設けられているため、横方向に
必要な設置スペースが大きくなる。
これに対して、この考案は、変速作動のための
指令信号を出力し得る前記スイツチを前記ベース
プレートと前記シフトレバーとの間に1個設ける
だけであり、前記ベースプレートと前記シフトレ
バーが相対移動することによつて前記スイツチが
切り換わる構造であるから、構造が極めて簡単で
あると共に横方向の設置スペースを小さくするこ
とができるという利点がある。
また、このシフトレバー装置を構成する部品
は、前記シフトレバー、前記ベースプレート、一
対の前記リンク、前記ピン、これらで構成したリ
ンク機構及び前記スイツチから構成されるもので
あり、従来のシフトレバー装置に比べて部品点数
が極めて少なく、構造が極めて簡単であり、更
に、前記スイツチをシフトレバー装置の内部に組
み込むことができ、設置に必要なスペースが小さ
くて済む等、種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による電子制御トランスミツ
シヨン用のシフトレバー装置の一実施例を示した
一部断面の側面図、第2図は第1図の正面図、第
3図は第1図の平面図、第4図はベースプレート
の一例を示す平面図、第5図は第4図の側面図、
第6図は第5図の線−における断面図、第7
図は第5図の線−における拡大断面図、第8
図はこの考案による電子制御トランスミツシヨン
用のシフトレバー装置の別の実施例を示した一部
断面の側面図、第9図はこの考案による電子制御
トランスミツシヨン用のシフトレバー装置の更に
別の実施例を示した一部断面の側面図、第10図
はベースプレートの別の例でそのガイド溝の底面
形状について改良を加えた例を示す一部断面図、
第11図a及び第11図bはガイド溝の底面形状
の相違によるシフトレバー操作力の差異を示すグ
ラフ、第12図は従来のシフトレバー装置を示す
正面断面図、及び第13図は第12図の側面断面
図である。 1……シフトレバー、2……ノブ、3……腕、
4……ボス、5……ピン、6……ベースプレー
ト、7……リンク、8……ロツド、9……スプリ
ング、10……ガイド溝、10a,10b,10
c……変速段位置(凹部)、11……電極、12
……リンクで決まる揺動軌跡、13……修正され
た揺動軌跡。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シフトレバーの操作で変速作動の指令信号を
    出力できるスイツチを備えた電子制御トランス
    ミツシヨン用のシフトレバー装置において、ベ
    ースプレートに隔置状態で取り付けた一対の第
    1ピン、該各第1ピンに一端を回動可能に取り
    付けた一対のリンク、該各リンクの他端に取り
    付けた第2ピン、該各第2ピンに摺動可能に且
    つ回動可能に取り付けた前記シフトレバーと一
    体構造の腕、及び前記シフトレバーと前記ベー
    スプレートとの間に配置され且つ前記シフトレ
    バーの作動で相対移動して前記スイツチに変速
    作動の指令信号を出力させるロツドを有するこ
    とを特徴とする電子制御トランスミツシヨン用
    のシフトレバー装置。 (2) 前記ベースプレートと前記シフトレバーの内
    のいずれか一方に前記スイツチを設けたガイド
    溝を形成したことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の電子制御トランスミツ
    シヨン用のシフトレバー装置。 (3) 前記ベースプレートと前記シフトレバーのう
    ち少なくともいずれか一方を樹脂製として前記
    スイツチの電極を一体的にモールドしたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の電子制御トランスミツシヨン用のシフトレ
    バー装置。 (4) 前記ガイド溝に形成した凹凸部によつて前記
    シフトレバーに対してデイテント機能を持たせ
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    2項に記載の電子制御トランスミツシヨン用の
    シフトレバー装置。
JP1986095469U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0448355Y2 (ja)

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JPS635520U JPS635520U (ja) 1988-01-14
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