JP3740723B2 - ケーブル式コラムシフトレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両のコラムシフトレバー装置のうち、特に操作レバーの変位をケーブル部材を介して変速機側に出力するようにしたケーブル式コラムシフトレバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のシフトレバー装置には、主としてその配置位置により、ステアリングコラム51に操作レバーを支持させた「コラムシフトレバー装置」と、フロアのトランスミッション上方位置に操作レバーを配置した「フロアシフトレバー装置」とに大別されるが、特に前者の「コラムシフトレバー装置」は、ドライバーの足元空間を広く確保して車室内の居住性を改善できるというメリットが最近のユーザーニーズと合致したこともあって、自動車メーカーにおいてもこの「コラムシフトレバー装置」を広く採用する傾向にある。
【0003】
ところで、このコラムシフトレバー装置は、通常、ドライバーが操作レバーを手前側に引く操作とこれを上下方向に回動させる操作の方向の異なる二つの操作によって所定の変速段を選択設定する如く構成される。そして、このドライバーによる操作レバーの異なる二方向への操作のうち、手前側へ引く操作により「セレクト作用」がなされ、また回動操作により「シフト作用」がなされるように構成され、且つかかる操作レバーの変位を従来一般にはリンク機構を介して変速機側へ伝達するようにしていた。
【0004】
ところが、かかるリンク式コラムシフトレバー装置においては、リンク構造が複雑となりその製作コストが高くつくとともに、その形状が比較的大きくなることから車体側へのレイアウト上において種々の制約を受けるという問題があった。
【0005】
かかる背景から、近年、操作レバーの変位をケーブル部材(通常はプッシュブルケーブル)を介して変速機側に伝達するようにしたケーブル式コラムシフトレバー装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のコラムシフトレバー装置(例えば、実公平5−36730号公報参照)においては、操作レバーの異なる二方向への操作によりその軸芯回りの回動とその軸方向への移動という二つの作動が選択されるシャフト部材と該シャフト部材の外側に嵌挿配置されたスリーブとを備えるとともに該シャフト部材とスリーブとをスプライン嵌合としていた。
【0007】
ところが、この従来のコラムシフトレバー装置においては、構造が複雑で製作が比較的困難なスプラインを用いるものであることから、構造的にあるいはコスト面において改善の余地を有するものと言える。
【0008】
そこで本願発明では、簡単且つ安価な構造でありながら操作レバーの回動操作に伴う変位をケーブル部材を介して変速機側へ出力し得るようにしたケーブル式コラムシフトレバー装置を提供せんとしてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0010】
本願の第1の発明では、ステアリングコラムに取り付けられた操作レバーの異なる二方向への操作により軸芯回りの回動と軸方向への移動とが選択的になされ該ステアリングコラムとほぼ平行に配置されたシャフト部材と、該シャフト部材の回動変位のみを受けて押引操作される変速用のケーブル部材とを備えたケーブル式コラムシフトレバー装置において、上記シャフト部材にその径方向に突出する突出部を設ける一方、該シャフト部材の径方向外側位置には該シャフト部材と略同一軸心回りに回動可能とされた中間部材を配置するとともに、該中間部材には、上記シャフト部材の軸方向への移動に伴う上記突出部の移動を許容するとともに該シャフト部材の回動作動時には上記突出部と係合して該中間部材を上記シャフト部材と一体的に回動可能とする係合部と、上記中間部材に突設され該中間部材と一体に回動する回動部と車体側に揺動自在に枢支されるとともにその一端が上記回動部に連結され他端が上記ケーブル部材に連結されたレバー部材とを有して、該中間部材の回動変位を上記ケーブル部材に伝達してこれを押引操作する変位出力部とを設け、上記突出部を上記係合部を貫通して配置するとともにその突出部側端部をシフト位置を規制するガイドプレートのガイド溝に係入させ、上記変位出力部は、上記回動部が上記シャフト部材の軸芯を挟んで上記係合部の反対側に設けられていることを特徴としている。
【0011】
本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置において、上記中間部材は適宜の規制部材によりシャフト部材軸方向への移動が規制されるとともに、該中間部材に設けた上記係合部をシャフト部材軸方向に延びる溝又は長穴としたことを特徴としている。
【0012】
本願の第3の発明では、上記第2の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置において、上記規制部材を、シフト位置を規制するガイド溝を備えたガイドプレートと一体構成としたことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0014】
(1) 本願の第1の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置によれば、操作レバーの操作によりシャフト部材の軸芯回りの回動と軸方向への移動とが選択的になされるが、このシャフト部材の異なる二つの作動のうち、その軸方向への移動については該シャフト部材に設けられた突出部の該シャフト部材と一体の移動が中間部材に設けた係合部により阻止されることなく許容されることから、該シャフト部材の軸方向移動によっては上記中間部材は作動しない。これに対して、上記シャフト部材が回動作動する場合には、該シャフト部材に設けた上記突出部と上記中間部材の係合部とが係合することで該シャフト部材の回動変位が上記中間部材にその回動変位として伝達され、該中間部材の回動に伴ってこれに設けた変位出力部を介してケーブル部材が押引操作され変速段の選択、即ち、シフト作用が為されるものである。
【0015】
従って、この第1の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置によれば、シャフト部材に突出部を設けるとともに、該シャフト部材の外側に配置された中間部材に上記突出部と選択的に係合する係合部と、該中間部材の回動変位をケーブル部材に出力する変位出力部とを設けるという極めて簡単且つ安価な構造にて上記シャフト部材の回動変位のみをケーブル部材側に出力することができるものであり、例えば上掲公知例の如くかかる作動をスプライン構造にて達成するものに比して、構造の簡略化及びコストダウンが図れるものである。
【0016】
さらに、上記中間部材に突設され該中間部材と一体回動する回動部と、車体側に揺動自在に枢支されるとともにその一端が上記回動部に連結され、他端が上記ケーブル部材に連結されたレバー部材とで上記変位出力部を構成しているので、上記シャフト部材と一体的に上記回動部が回動変位することで、該回動部の回動変位が上記レバー部材を介してそのまま上記ケーブル部材にその押引変位として伝達され、所定のシフト作用が為されるものであり、上記効果をより簡単且つ安価に実現することができるものである。
【0017】
また、上記シャフト部材の突出部を上記係合部を貫通して配置するとともにその突出側端部をシフト位置を規制するガイドプレートのガイド溝に係入せしめているので、上記突出部が上記シャフト部材の回動変位を上記中間部材に伝達する回動変位伝達部材と、上記中間部材の回動位置、即ち、シフト位置の規制部材の双方として機能し、例えばこれら各機能を別々の部材により行わせる場合に比して部品点数の低減と構造の簡略化が図れ、より一層の低コスト化が可能ならしめられるものである。
【0018】
(2) 本願の第2の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置によれば、上記中間部材のシャフト部材軸方向への移動を適宜の規制部材により規制する一方、該中間部材に設けた上記係合部を、簡単且つ安価な構造である溝又は長穴とすることで、上記シャフト部材の回動変位時のみにおいて上記中間部材を回動させることができ、従って上記(1)に記載の効果をより簡単且つ安価に達成し得るものである。
【0019】
(3) 本願の第3の発明にかかるケーブル式コラムシフトレバー装置によれば、上記(2)に記載の効果に加えて、上記規制部材とガイドプレートとを一体構成としているので、例えばこれらを別々に配置する場合に比して、装置のコンパクト化が促進されるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明のケーブル式コラムシフトレバー装置を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0021】
図1〜図3には、本願発明にかかる車両用ケーブル式コラムシフトレバー装置を示しており、同各図において符号1はステアリングコラム51の上端近傍において側方へ延出状態で配置されたシフトレバー(特許請求の範囲中の「操作レバー」に該当する)、2は該ステアリングコラム51の側方にこれとほぼ平行に配置されたシフトロッド2(特許請求の範囲中の「シャフト部材」に該当する)であり、該シフトロッド2は上記操作レバー1の異なる二方向への操作、即ち、矢印A−B方向への押引操作と矢印E−F方向への回動操作により、その軸方向(矢印C−D方向)への移動とその軸芯回り(矢印E−F方向)の回動とが選択されるようになっている。
【0022】
即ち、上記シフトロッド2はステアリングコラム51側に取り付けた軸受32と後述する支持ブラケットアセンブリ35側とにおいてそれぞれ軸方向に移動自在で且つその軸芯回りに回動自在に支持されるとともに、その一端2aにはユニバーサルジョイント3を介して所定長さの筒体でなる外筒部材4が連結固定されている。またこの外筒部材4の内側にはガイドロッド5が摺動自在に内嵌されるとともに、該ユニバーサルジョイント3とガイドロッド5との間には常時これらを離間させる方向に付勢するスプリング7が嵌装されている。また、上記外筒部材4の外側には、レバー支持ブラケット6が固定されるとともに、該レバー支持ブラケット6にはレバー枢支ピン8を介して上記シフトレバー1の中間部位が枢支されている。また、上記ガイドロッド5の後端は支持ブラケット52を介して上記ステアリングコラム51側に支持されるとともに、該ガイドロッド5を径方向に貫通する係合穴10が設けられている。そして、この係合穴10には、上記シフトレバー1の一端に設けた係合子9が係入している。
【0023】
従って、上記シフトレバー1が矢印B方向に引かれると、固定状態にあるガイドロッド5に対して上記レバー枢支ピン8の位置が図中右方向へ相対移動し、これに伴って上記外筒部材4及び上記ユニバーサルジョイント3は一体的に上記スプリング7を縮小変形させながら右方向へ移動し、結果的に上記ユニバーサルジョイント3に連結されたシフトロッド2も右方向へ移動することになる。上記シフトレバー1に対する引き側操作力が解除されると、上記スプリング7のバネ力により上記外筒部材4は左方向へ復帰移動され、これに伴って上記シフトロッド2も左方向へ移動することになる。即ち、上記シフトレバー1の矢印A−B方向への操作により上記シフトロッド2はその軸方向へ移動せしめられることになる。
【0024】
一方、上記シフトレバー1に対して上記ガイドロッド5の軸芯回りの回動操作力が加えられると、上記外筒部材4と一体的に上記シフトロッド2がその軸芯回りに矢印E−F方向へ回動せしめられるものである。
【0025】
ところで、このケーブル式コラムシフトレバー装置は、上述の如く上記シフトレバー1の押引操作と回動操作とによりその軸方向へ移動されるとともにその軸芯回りに回動せしめられる上記シフトロッド2の動きを利用して変速操作を行おうとするものである。以下、かかるシフトロッド2の作動形態を前提とした上で、該シフトロッド2の作動に対応して変速操作を行うための具体的構造について説明する。
【0026】
上記シフトロッド2は、上述のように、上記軸受32と後述する支持ブラケットアセンブリ35とによりその軸方向に移動自在に且つその軸芯回りに回動自在に支持され、且つ上記シフトレバー1の操作方向の選択により軸方向屁の移動と軸芯回りの回動とが選択的になされるものである。そして、このシフトロッド2の先端部2b側には、図5に示すように大径且つ長尺の中段部13aと該中段部13aの先端に連続する小径の先端部13bとからなる係合ピン13(特許請求の範囲中の「突出部」に該当する)が、該シフトロッド2からその径方向外方へ突出した状態で固定されている。尚、この係合ピン13は次述の回動スリーブ14の係合溝15に係入せしめられる。
【0027】
回動スリーブ14は、特許請求の範囲中の「中間部材」に該当するものであって、図5に示すように所定径及び所定長さの筒状体を基材とし、その軸方向の一端14a側から他端側に切れ込む所定幅の係合溝15を形成してなる。尚、この係合溝15は、所定間隔をもって対向する一対の突出壁部16,16を有しており、この各突出壁部16,16が上記シフトロッド2の回動に伴い上記係合ピン13の中段部13aとその回動方向において係合することで該回動スリーブ14は上記シフトロッド2と一体的に回動せしめられる一方、該シフトロッド2がその軸方向へ移動する場合には上記係合ピン13が上記係合溝15内をその溝方向に移動することで該係合ピン13と係合溝15とは非係合とされ、該シフトロッド2の軸方向移動に拘わらず上記回動スリーブ14は不作動とされる。そして、この回動スリーブ14は、図1及び図2に示すように、上記シフトロッド2をその内部に嵌挿せしめるとともに上記係合ピン13をその係合溝15内に係入せしめた状態で、次述の支持ブラケットアセンブリ35により回動自在に支持される。
【0028】
さらに、この回動スリーブ14の軸芯を挟んで上記係合溝15のほぼ反対側に位置する部位には、該回動スリーブ14からその径方向に突出するアーム部18と該アーム部18の先端部に固定されたボール19とからなる係合突子17(特許請求の範囲中の「回動部」に該当する)が設けられている。この係合突子17は、上記回動スリーブ14の回動変位を後述のベルクランク26に伝達するためのものであって、そのボール19は該ベルクランク26のボール係合長穴28内に係入せしめられる。
【0029】
上記支持ブラケットアセンブリ35は、図1R>1〜図3、及び図5に示すように、次述する第1ブラケット部材36と第2ブラケット部38とガイドプレート39とベルクランク取付部材43とを一体的に組付けて構成されている。
【0030】
上記第1ブラケット部材36は、所定長さの板材の両端部分をそれぞれ逆方向に折曲し、且つその一方の折曲部分36aを車体側部材(図示省略)への締着固定部とし、他方の折曲部分36bを支持壁部37としている。そして、この支持壁部37は、後述する如く上記回動スリーブ14の軸方向の一方側への移動を規制する機能を有するものであり、ここには上記回動スリーブ14の内側に嵌挿配置される上記シフトロッド2を遊嵌状態で挿通させるための軸穴47を形成している。
【0031】
上記第2ブラケット部38は、所定大きさの板材で構成され、上記回動スリーブ14をその一端側において次述の軸受部材21を介して回動自在に支承するとともに該回動スリーブ14の軸方向の他方側への移動を規制する機能を有するものであり、図5に示すように軸穴48が設けられるとともに、図1及び図2に示すように固定ボルト41により上記第1ブラケット部材36側に着脱自在に締着固定される。そして、この第2ブラケット部38の第1ブラケット部材36側への締着固定状態においては、該第1ブラケット部材36と上記第1ブラケット部材36の支持壁部37とが所定間隔をもって同軸上に対向し、これらの間に上記回動スリーブ14を介在させるとともにその軸方向両側への移動を規制する。即ち、この第1ブラケット部材36の支持壁部37と第2ブラケット部38とで特許請求の範囲中の「規制部材」が構成される。
【0032】
尚、上記軸受部材21は、図5に示すように、その軸方向の中央部に上記回動スリーブ14の外径よりも大きな径寸法のフランジ部22と、該フランジ部22の左右両側にそれぞれ位置し且つ上記回動スリーブ14の内周に摺動可能に嵌入し得る外径寸法をもつ左右一対の嵌合突部23,24とを備えるとともに、その軸芯位置には上記シフトロッド2を摺動自在に支持し得る大きさをもつ軸穴25を形成して構成されるものであって、摺動性の高いゴム材、合成樹脂材等により一体形成されている。そして、この軸受部材21の一方の嵌合突部23を上記第2ブラケット部38の軸穴48に嵌合させるとともに、他方の嵌合突部24に上記回動スリーブ14の一端14a側を外嵌させることで、該回動スリーブ14は上記軸受部材21及び上記軸穴48と同軸上に位置決めされる。また、かかる状態において、上記軸受部材21の軸穴25に上記シフトロッド2を嵌挿することで、該シフトロッド2と回動スリーブ14との芯合わせ及びその相対位置の保持がなされる。
【0033】
上記ガイドプレート39は、図3及び図5に示すように、円弧状の板材で構成されるものであって、その円弧方向に沿って変速機の各シフト位置に対応する段付溝でなるガイド溝40を形成している。そして、このガイドプレート39は、上記第1ブラケット部材36の支持壁部37と第2ブラケット部38との間において且つ上記回動スリーブ14の外側に所定間隔をもって位置するようにして、上記第1ブラケット部材36側に固定されている。
【0034】
上記ベルクランク取付部材43は、板材で構成され後述するベルクランク26を揺動自在に支持するためのものであって、上記ガイドプレート39のガイド溝40部分に対して上記シフトロッド2の軸芯を挟んで対向する如く上記第1ブラケット部材36の下面側に固定されている。
【0035】
一方、上記支持ブラケットアセンブリ35の上記ベルクランク取付部材43には、次述のベルクランク26が取り付けられる。このベルクランク26は、特許請求の範囲中の「レバー部材」に該当するものであって、図4に示すように、略L字状の形態を有している。そして、このベルクランク26は、その頂部を枢支部27とし、該枢支部27に嵌挿配置される枢支軸30により上記ベルクランク取付部材43に揺動自在に支持されている。また、このベルクランク26の一端にはボール係合長穴28が、他端にはワイヤー掛止部29がそれぞれ形成されており、該ボール係合長穴28には上記回動スリーブ14側の上記ボール19が係入され、また上記ワイヤー掛止部29にはケーブル部材45の一端に取り付けたケーブル端止部材46が連結されている。
【0036】
尚、このケーブル部材45は、特許請求の範囲中の「ケーブル部材」に該当するものであって、プッシュブルケーブルで構成され且つその他端は変速機のコントロールシャフト(図示省略)に連結されている。従って、図4に示すように、上記ベルクランク26がそのボール係合長穴28に係入された上記ボール19(即ち、上記回動スリーブ14)の回動変位を受けて角度θの範囲内で揺動変位せしめられる時、そのワイヤー掛止部29に掛止された上記ケーブル部材45は寸法Lの範囲内で押引操作され、これにより所定の変速作用がなされるものである。
【0037】
ここで、このケーブル式コラムシフトレバー装置を構成する上記各部材(上記シフトロッド2よりも先端側の部材のみ)の組付け手順について略述する。
【0038】
先ず、最初に、上記第2ブラケット部38を第1ブラケット部材36側から分離させた状態で、上記シフトロッド2に対してその一端2a側から上記回動スリーブ14を嵌挿しその係合ピン13の中段部13a部分を上記係合溝15内に係入せしめる。この状態において、該係合ピン13の先端部13bは上記係合溝15から外方に所定寸法だけ突出している。
【0039】
次に、上記回動スリーブ14の一端14a側に突出しているシフトロッド2の他端2bを上記軸受部材21の軸穴25に嵌挿するとともに、該軸受部材21の嵌合突部24を上記回動スリーブ14の一端14a側の内部に嵌合せしめる。しかる後、上記回動スリーブ14と軸受部材21とが組つけられた上記シフトロッド2を、その一端2a側から上記支持壁部37の軸穴47に挿通させる。この場合、上記シフトロッド2を上記軸穴47との遊びを利用して適宜に傾斜させ、上記係合ピン13の先端部13bを上記ガイドプレート39のガイド溝40内に係入させる。
【0040】
次に、上記第2ブラケット部38の軸穴48に上記軸受部材21の嵌合突部23を嵌合させ、しかる後、この第2ブラケット部38を上記第1ブラケット部材36側に締着固定する。これで、シフトロッド2と回動スリーブ14と支持ブラケットアセンブリ35との組付けが完了する。
【0041】
次に、上記ワイヤー掛止部29に上記ケーブル部材45を予め連結した上記ベルクランク26を、上記支持ブラケットアセンブリ35のベルクランク取付部材43側に組付け、該ベルクランク26のボール係合長穴28に対して上記回動スリーブ14側のボール19を係入せしめるとともに、該ケーブル部材45の長さ調整を、上記各部材相互間の相対関係を考慮しつつ実施する。以上で組付け作業が全て完了する。
【0042】
このように構成されたこの実施形態のケーブル式コラムシフトレバー装置においては、上記シフトロッド2に係合ピン13を形成するとともに、回動スリーブ14に係合溝15と係合突子17とを形成し、該回動スリーブ14の内部に上記シフトロッド2を挿通させ、上記係合溝15に上記係合ピン13を係入させるという極めて簡単且つ安価な構造により、上記シフトレバー1の回動操作に伴う上記シフトロッド2の回動変位を上記係合突子17側から上記ベルクランク26を介してケーブル部材45側に出力させることができるものであり、例えば従来のようにかかるシフトロッド2の回動変位の出力をスプライン機構を介して出力する場合に比して、その構造の簡略化及び低コスト化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のケーブル式コラムシフトレバー装置の好適な実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1のII-II矢視図である。
【図3】 図2のIII-III矢視図である。
【図4】 図3のIV-IV矢視図である。
【図5】 図1に示したケーブル式コラムシフトレバー装置の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1はシフトレバー(操作レバー)、2はシフトロッド(シャフト部材)、3はユニバーサルジョイント、4は外筒部材、5はガイドロッド、6はレバー支持ブラケット、7はスプリング、8はレバー枢支ピン、9は係合子、10は係合穴、13は係合ピン(突出部)、14は回動スリーブ(中間部材)、15は係合溝(係合部)、16は突出壁部、17は係合突子(回動部)、18はアーム部、19はボール、21は軸受部材、22はフランジ部、23は嵌合突部、24は嵌合突部、25は軸穴、26はベルクランク(レバー部材)、27は枢支部、28はボール係合長穴、29はワイヤー掛止部、30は枢支軸、32は軸受、35は支持ブラケットアセンブリ、36は第1ブラケット部材、37は支持壁部、38は第2ブラケット部、39はガイドプレート、40はガイド溝、41は固定ボルト、43はベルクランク取付部材、45はケーブル部材、46はケーブル端止部材、47は軸穴、48は軸穴、51はステアリングコラム、52は支持ブラケットである。

Claims (3)

  1. ステアリングコラムに取り付けられた操作レバーの異なる二方向への操作により軸芯回りの回動と軸方向への移動とが選択的になされ該ステアリングコラムとほぼ平行に配置されたシャフト部材と、該シャフト部材の回動変位のみを受けて押引操作される変速用のケーブル部材とを備えたケーブル式コラムシフトレバー装置であって、
    上記シャフト部材にはその径方向に突出する突出部が設けられる一方、
    該シャフト部材の径方向外側位置には該シャフト部材と略同一軸心回りに回動可能とされた中間部材が配置されるとともに、
    該中間部材には、
    上記シャフト部材の軸方向への移動に伴う上記突出部の移動を許容するとともに該シャフト部材の回動作動時には上記突出部と係合して該中間部材を上記シャフト部材と一体的に回動可能とする係合部と、
    上記中間部材に突設され該中間部材と一体に回動する回動部と車体側に揺動自在に枢支されるとともにその一端が上記回動部に連結され他端が上記ケーブル部材に連結されたレバー部材とを有して、該中間部材の回動変位を上記ケーブル部材に伝達してこれを押引操作する変位出力部と、が設けられ、
    上記突出部は、上記係合部を貫通して配置されるとともにその突出部側端部がシフト位置を規制するガイドプレートのガイド溝に係入され、
    上記変位出力部は、上記回動部が上記シャフト部材の軸芯を挟んで上記係合部の反対側に設けられていることを特徴とするケーブル式コラムシフトレバー装置。
  2. 請求項1おいて、
    上記中間部材は適宜の規制部材によりシャフト部材軸方向への移動が規制されるとともに、
    該中間部材に設けられた上記係合部がシャフト部材軸方向に延びる溝又は長穴とされていることを特徴とするケーブル式コラムシフトレバー装置。
  3. 請求項2において、
    上記規制部材が、シフト位置を規制するガイド溝を備えたガイドプレートと一体構成とされていることを特徴とするケーブル式コラムシフトレバー装置。
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