JP3836916B2 - 自動車の変速操作装置 - Google Patents

自動車の変速操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3836916B2
JP3836916B2 JP24234196A JP24234196A JP3836916B2 JP 3836916 B2 JP3836916 B2 JP 3836916B2 JP 24234196 A JP24234196 A JP 24234196A JP 24234196 A JP24234196 A JP 24234196A JP 3836916 B2 JP3836916 B2 JP 3836916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
support shaft
lever
shaft
operation lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24234196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1086692A (ja
Inventor
一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Delta Kogyo Co Ltd filed Critical Delta Kogyo Co Ltd
Priority to JP24234196A priority Critical patent/JP3836916B2/ja
Publication of JPH1086692A publication Critical patent/JPH1086692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3836916B2 publication Critical patent/JP3836916B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転席のステアリングホイールの近傍に設けられるコラムシフト方式の自動車の変速操作装置に関し、特に支持軸に対する操作レバーの抜け止め構造に係る自動車の変速操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席において、車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーを有するコラムシフト方式の変速操作装置が知られている。
【0003】
上記基盤には、支持軸の軸心を中心とした円弧状のディテントプレートが設けられている。このディテントプレートには、円弧の外周縁部に複数のシフト位置を有するディテント溝が凹設されており、このディテント溝の所定のシフト位置に操作レバーのディテントピンが嵌まり込むことによってシフト設定されるようになっている。
【0004】
そして、上記操作レバーは、シフト解除姿勢に設定するとディテントピンがディテント溝から抜け出て支持軸回りに回動可能になり、シフト姿勢に設定するとディテントピンがディテント溝のいずれかのシフト位置に嵌まり込むように構成されている。
【0005】
一方、上記操作レバーは、基端側に円筒状の筒体を有しており、この筒体が支持軸に外嵌されることにより、支持軸回りに回動自在になっている。支持軸の先端部には、筒体が外嵌された状態でCリングが装着され、これによって筒体が支持軸から抜け出るのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように上記従来の変速操作装置においては、操作レバーに設けられた筒体は、基盤から突設された支持軸に外嵌された状態で、支持軸の先端部にCリングを装着することによって抜け止めされていたため、抜け止め用のCリングが必要であり、その分部品点数が多くなっているとともに、Cリングを装着する操作を行わなければならず、その分組み付け工数も多くなっているという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、より少ない部品点数および組み付け工数で操作レバーの抜け止めを確実に行い得る抜け止め構造を備えた自動車の変速操作装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の自動車の変速操作装置は、車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーと、上記支持軸の軸心を中心とした円弧状に形成され、かつ、円弧に沿って凹設された複数のシフト位置を有するディテントプレートとを有し、上記操作レバーをシフト解除姿勢に設定した状態で上記支持軸回りに回動させることによりディテントプレートの所望のシフト位置が選択され、操作レバーをシフト姿勢に姿勢変更することによりシフト設定されるように構成された自動車の変速操作装置において、上記支持軸は上記基盤の表面に直交するように突設され、上記操作レバーは、上記支持軸回りに回動自在に外嵌される外嵌筒に取り付けられ、上記外嵌筒の基端側には外嵌筒と同心の円弧状の抜止めフィンが外方に向けて突設されるとともに、上記基盤には外嵌筒の支持軸回りの回動を許容した状態で上記抜止めフィンを係止する係止爪が突設され、上記抜止めフィンおよび係止爪は、操作レバーがシフト変更し得る範囲内での回動によって係止爪による係止状態が解除されないように相互に寸法設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
この自動車の変速操作装置によれば、外嵌筒を支持軸に嵌め込んだ状態で抜止めフィンを係止爪に係止させることにより、外嵌筒は、操作レバーがシフト変更し得る範囲内で回動されても支持軸から外れないようになる。
【0010】
従って、従来の抜け止め構造のように、支持軸に外嵌筒が嵌め込まれた状態で、支持軸の先端部にCリングを装着する必要はなく、その分部品点数を削減することができるとともに、組み付け工数を減少させることが可能になる。
【0011】
本発明の請求項2記載の自動車の変速操作装置は、請求項1記載の自動車の変速操作装置において、上記係止爪および上記抜止めフィンは、上記支持軸の軸心に対して点対称の位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
この自動車の変速操作装置によれば、係止爪およびこれに対応した抜止めフィンは、いずれも一対が点対称で設けられているため、外嵌筒に抜ける方向の力が加わった状態で、この力は一対の抜止めフィンを介して一対の係止爪に分散されて伝達され、これによって一つの係止爪に大きな力が加わることが防止され、抜け止め効果が安定する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る自動車の変速操作装置に係る一実施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組み立て斜視図である。これらの図においてX−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向という。変速操作装置1は、車体に一体の支持盤(基盤)2と、この支持盤2に揺動自在に設けられたレバー装置3と、上記支持盤2に固定されたディテントプレート4と、上記レバー装置3よって操作されるセレクトレバー5と、レバー装置3の抜け止め構造6と、レバー装置3がパーキングレンジ(Pレンジ)に設定された状態を検出するPレンジ検出スイッチ7とを備えた基本構成を有している。
【0014】
上記支持盤2は、自動車の運転席のステアリングホイール近傍であって、運転者が操作し易い位置に固定されている。本実施形態においては、支持盤2は、図略のステアリングシャフトに貫通させた状態で車体に固定され、これによって変速操作装置1の操作をステアリングホイールの操作と同心で行い得るようにしている。なお、支持盤2の固定位置は、ステアリングシャフトと同心の位置であることに限定されるものではなく、支持盤2の近傍にステアリングシャフトに平行に支持ロッドを設け、この支持ロッドに基盤を外嵌することにより基盤を車体に固定するようにしてもよい。また、レバー装置3をフロアに立設してもよい。
【0015】
このような支持盤2は、正面視で略正方形状の底板21と、この底板21の周縁部から後方(+Y方向)に向かって突設された周壁22と、上記底板21の中央部から後方に向かって突設された軸筒(支持軸)23と、上記底板21の幅方向の左側部から前方(−Y方向)に突設されたブラケット24とを備えて形成されている。
【0016】
上記軸筒23は、上記レバー装置3を軸心回りに回動自在に軸支するものであり、周壁22の前後寸法よりも長く寸法設定され、これによって側面視で周壁22よりも後方に突出した状態になっている。また、上記ブラケット24は、上記セレクトレバー5を支持するものであり、前端部にセレクトレバー5を支持するための幅方向に延びる軸孔24aが穿設されている。
【0017】
上記支持盤2は、後面部における軸筒23の幅方向右方において底板21から後方に向かって突設された上下方向一対のねじ座25を有しており、これらねじ座25の前後方向に延びるネジ孔に上記ディテントプレート4がビス44によってねじ止めされるようにしている。上記各ねじ孔は、軸筒23の軸心を中心とした略同一円周上に螺設されている。また、上記ねじ座25と支持盤2の周壁22との間にはリブ25aが架橋され、これらのリブ25aによってねじ座25が補強されている。
【0018】
また、水平方向に延びる下部の周壁22には節度ばね装着片26が後方に向かって突設され、この節度ばね装着片26に板ばねを加工して形成された節度ばね27がねじ止めされるようになっている。節度ばね27は、基端側に装着孔が穿設されているとともに、先端側に上方に向かって円弧状に膨出した円弧部27aを有し、この円弧部27aによってレバー装置3の回動操作に節度感を付与し得るようにしている。
【0019】
図3は、抜け止め構造6の一実施形態を示す斜視図である。この図に示すように、上記支持盤2は、底板21の後面部において後方に向かって突設された一対の係止爪61を有している。これらの係止爪61は上記軸筒23に装着されたレバー装置3の抜け止め用のものであり、軸筒23の軸心を中心とした同一円周上に点対称状態で設けられている。この係止爪61は、前後方向に延びる根元片61aと、この根元片61aの先端部から軸筒23の軸心方向に向けて折り曲げられた爪片61bとからなり、爪片61bの前方側にレバー装置3の一部(後述する抜止めフィン62)が嵌め込まれる装着空間61cが形成されている。そしてレバー装置3はこれら一対の係止爪61によって軸筒23から抜け止めされるようになっている。
【0020】
そして、本発明に係る抜け止め構造6は、支持盤2の底板21から後方に向けて突設された上記一対の係止爪61と、外嵌筒31の前端側に上記各係止爪61に対応して外方に向けて突設された上記一対の抜止めフィン62とから構成されている。
【0021】
上記レバー装置3は、軸筒23に摺接状態で外嵌される外嵌筒31と、この外嵌筒31の外周面から幅方向の左方に向けて突設されたセレクトアーム33と、外嵌筒31の軸心を中心とした円弧状で外嵌筒31の下部に設けられた節度板34と、上記セレクトアーム33の突設される方向に対して逆方向に延びるように外嵌筒31に接続された操作レバー36とを備えて形成されている。
【0022】
上記外嵌筒31は、その前端側の外周面に上記係止爪61に対応して外方に向かって突出した一対の円弧状の抜止めフィン62を有している。これら抜止めフィン62は、所定の有効円弧長Lを有しているとともに、係止爪61の装着空間61cに嵌まり込み得る径方向の厚み寸法を有し、これによって外嵌筒31が軸筒23に外嵌され、かつ、各抜止めフィン62が装着空間61cに内嵌された状態で、抜止めフィン62と爪片61bとが互いに干渉し合う範囲内において外嵌筒31が軸筒23から抜け出るのが阻止されるようになっている。
【0023】
ちなみに、上記有効円弧長Lは、図5の(イ)に示すように、抜止めフィン62の一方の端部および軸筒23の軸心を結ぶ直線と、抜止めフィン62の他方の端部および軸筒23の軸心を結ぶ直線とで形成される角度βが後述する有効角度α°(図5)よりも若干大きくなるように長さ設定されている。
【0024】
上記セレクトアーム33は、外嵌筒31の軸筒23回りの回動をセレクトレバー5に伝達するものであり、先端部にセレクトレバー5に摺接状態で接続される球状のセレクトボール32が設けられている。
【0025】
上記節度板34は、外嵌筒31の外周面上における上記節度ばね27に対応した位置に設けられている。この節度板34の外周部には波形の凹凸縁部34aが形成されており、外嵌筒31が軸筒23に嵌め込まれた状態で、この凹凸縁部34aの凹部に上記節度ばね27の円弧部27aが付勢状態で嵌まり込むように節度板34および節度ばね27の相対位置が設定されている。これによって外嵌筒31を軸筒23回りに回動させると、円弧部27aが凹凸縁部34aの凸部を相対的に乗り越える毎に節度感が得られるようになっている。
【0026】
上記操作レバー36は、基端側に軸受筒37を有しているとともに、先端側に把持して操作レバー36を操作する把手36aを有している。上記軸受筒37は操作レバー36に対してその延びる方向に直交するように固定され、これによって軸孔37aが上下方向に延びるように方向設定されている。
【0027】
一方、上記外嵌筒31には、その外周面に上記セレクトアーム33に対して逆方向に突設された上下一対のレバー支持ブラケット35が設けられている。これら一対のレバー支持ブラケット35は、それらの隙間寸法が軸受筒37の長さ寸法よりも若干大きめに設定されているとともに、中央部に上記軸受筒37の軸孔37aの径と等しい径を有する互いに対向した軸孔35aが穿設されている。
【0028】
そして、上下のレバー支持ブラケット35の隙間に軸受筒37が差し入れられた状態でボルト軸38がレバー支持ブラケット35の軸孔35aおよび軸受筒37の軸孔37aに挿通され、ボルト軸38の外部に突出した部分に座金38bを介してナット38aを螺着締結することにより、操作レバー36がボルト軸38回りに回動自在に外嵌筒31に接続されるようにしている。
【0029】
従って、ボルト軸38を介して外嵌筒31と操作レバー36とが接続されて形成したレバー装置3は、その外嵌筒31を支持盤2の軸筒23に外嵌することによって把手36aの操作で軸筒23回りに回動し得るようになるとともに、操作レバー36を前後方向に動かすことによって操作レバー36はボルト軸38回りに正逆回動し得るようになっている。
【0030】
上記軸受筒37は、その外周面に放射状に突設された3本の突出ピン39を有している。これら突出ピン39の内の1本(付勢用ピン39a)は、軸受筒37の表面から操作レバー36とは反対方向に延びるように突設されている。一方、上下のレバー支持ブラケット35間には、前端部がレバー支持ブラケット35に固定され、かつ、後端部が付勢用ピン39aに接続されたコイルばね35bが挾設されている。そして、軸受筒37がボルト軸38を介してレバー支持ブラケット35に取り付けられた状態で付勢用ピン39aがコイルばね35bの後方端に押圧当接し、これによって操作レバー36は付勢用ピン39aを介してボルト軸38回りに反時計方向に常に付勢されるようになっている。
【0031】
また、上記突出ピン39の内の残りの2本(回動規制ピン39b)は、操作レバー36のボルト軸38回りの回動範囲を設定するためのものである。この回動規制ピン39bは、上記ディテントプレート4の内周縁部(ガイド面41)に摺接するガイドピン39cと、同外周縁部(ディテント溝42)に摺接するディテントピン39dとからなっている。このような回動規制ピン39bは、レバー装置3が支持盤2に装着された状態でディテントプレート4がガイドピン39cおよびディテントピン39dによって所定の余裕で挟持されるように軸受筒37の表面に位置設定および寸法設定がなされている。
【0032】
これによりレバー装置3が支持盤2に装着された状態で、把手36aを操作することにより、操作レバー36は、ディテントピン39dがディテントプレート4の上部ストッパ421に当接する角度位置から下部ストッパ422に当接する角度位置までの有効角度α°(図5の(イ))の範囲内でボルト軸38回りに正逆回動させ得るようになっている。
【0033】
上記ディテントプレート4は、中心角が略直角の円弧状に形成され、内縁面に軸筒23の軸心を中心にした滑らかなガイド面41が形成されているとともに、外縁面にディテント溝42が凹設されている。
【0034】
本実施形態においては、図1に示すように、パーキング時に選択されるPレンジ42a、後退時に選択されるRレンジ42b、ニュートラル時に選択されるNレンジ42c、通常の走行時に選択されるDレンジ42d、高速走行時に選択されるSレンジ42e、および低速走行時に選択されるLレンジ42fが上方から下方に向かって順次設定されている。
【0035】
このようなディテントプレート4は、その上下端部に上記支持盤2のねじ座25に対応して貫設された装着孔43を有しており、これらの装着孔43を通してビス44をねじ座25のねじ孔に螺着締結することによってディテントプレート4が支持盤2に装着されるようになっている。
【0036】
そして、ディテントプレート4が装着された状態の支持盤2にレバー装置3を装着した状態では、操作レバー36は、コイルばね35bの付勢力によって付勢用ピン39aを介してボルト軸38回りに反時計方向に付勢され、これによってディテントピン39dはディテント溝42のいずれかのレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fに嵌まり込んだシフト姿勢になるとともに、コイルばね35bの付勢力に抗して操作レバー36をボルト軸38回りに時計方向に回動させることにより、ガイドピン39cがディテントプレート4のガイド面41に当接し、かつ、ディテントピン39dが嵌まり込んでいるレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fから外れるシフト解除姿勢になるようにしている。
【0037】
また、Pレンジ42aの上方には、操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態でも乗り越えることができない上部ストッパ421(図1)が設けられているとともに、Lレンジ42fの下方には同下部ストッパ422(図1)が設けられ、これらストッパ421,422によって操作レバー36の軸筒23回りの回動範囲が設定されている。
【0038】
従って、ガイドピン39cがディテントプレート4のガイド面41に当接するまで操作レバー36を後方に引いた状態で把手36aを操作して操作レバー36を軸筒23回りに回動させることにより、レバー装置3は上部ストッパ421と下部ストッパ422との範囲内で回動し、この操作を停止することによって選択されたいずれかのレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fにシフト設定された状態になる。
【0039】
なお、本実施形態においては、Pレンジ42aからRレンジ42bへのシフト変更、Nレンジ42cからRレンジ42bへのシフト変更、Rレンジ42bからPレンジ42aへのシフト変更、およびSレンジ42eからLレンジ42fへのシフト変更については、操作レバー36をシフト解除姿勢に姿勢変更してから行わなければならないが、Nレンジ42c〜Sレンジ42e間のシフト変更、42bからNレンジ42cへのシフト変更、およびLレンジ42fからSレンジ42eへのシフト変更については、操作レバー36がシフト姿勢に設定された状態で行い得るようになっている。
【0040】
上記セレクトレバー5は、水平杆51と垂直杆52とからなるL字形状を呈して形成されている。このセレクトレバー5の角部には、上記ブラケット24の軸孔24aに対応した軸孔53が穿設されている。また、水平杆51の先端部には上記セレクトボール32に対応した水平方向に延びる長孔54が穿設されている。また、垂直杆52の他端部には装着孔55が穿設されている。
【0041】
そして、ボルト軸56がブラケット24の内側から軸孔24aおよび軸孔53に差し通された状態で座金56bを介してナット56aがボルト軸56の先端に螺着された状態でセレクトレバー5は支持盤2の幅方向左側部にボルト軸56回りに回動自在に軸支されている。
【0042】
上記水平杆51は、セレクトレバー5がボルト軸56に軸支された状態で支持盤2の周壁22から後方に突出し、かつ、軸筒23に装着された外嵌筒31のセレクトボール32が長孔54に摺接状態で嵌入するように長さ寸法が設定されている。従って、把手36aの操作で外嵌筒31を軸筒23回りに回動させることによりセレクトボール32も回動し、この回動によってセレクトレバー5はボルト軸56回りに正逆回動するようになっている。
【0043】
また、上記垂直杆52の下端部には装着孔55に挿通されたボルト57を介してセレクトワイヤ58が接続されている。このセレクトワイヤ58は、基端部に接続孔の穿設された接続金具58aが取り付けられており、装着孔55に挿通されたボルト57の先端部にこの接続孔を外嵌してからナット57aで締結することにより、セレクトワイヤ58が垂直杆52に接続されるようにしている。
【0044】
そして、セレクトワイヤ58の先端側は図略のトランスミッションに接続され、セレクトレバー5の軸孔53回りの回動によるセレクトワイヤ58の牽索量の変化によってトランスミッションが切り換わるようになっている。
【0045】
上記Pレンジ検出スイッチ7は、操作レバー36がPレンジ42aにシフトされたとき、このシフト状態を検出するためのものであり、箱型のスイッチ本体71と、このスイッチ本体71の上面に付設された検出端子72とを備えて形成されている。そして、検出端子72をスイッチ本体71に向けて押圧することによりPレンジ検出スイッチ7がオンされるようになっている。
【0046】
このようなPレンジ検出スイッチ7は、ディテントプレート4のPレンジ42a近傍の底板21に後方に向かって突設されたスイッチ取付け部8に取り付けられ、その検出端子72がPレンジ42aの反対側のディテントプレート4のガイド面41に対向するように位置設定されている。
【0047】
そして、操作レバー36がシフト解除姿勢でPレンジ42aに設定された状態でガイドピン39cが検出端子72から離間するとともに、操作レバー36がPレンジ42aにおいてシフト姿勢に姿勢変更されることによってガイドピン39cが検出端子72をスイッチ本体71の方向に押圧し、これによってPレンジ検出スイッチ7がオンされるように検出端子72とガイドピン39cとの間の相対位置関係が設定されている。
【0048】
また、Pレンジ検出スイッチ7がオンされると、図略のシフトロック機構を動作させるアクチュエータが駆動してシフトロック状態になり、ブレーキ操作等を行わなければレンジ変更し得ないようにしている。
【0049】
以下、本発明の作用について、図4および図5を基に説明する。図4は、図2のA−A線断面略図であり、(イ)は操作レバー36がシフト姿勢に設定された状態、(ロ)は操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。また、図5は、図2のB−B線断面略図であり、(イ)は操作レバー36がシフト姿勢でSレンジ42eに設定された状態、(ロ)は操作レバー36がシフト解除姿勢でPレンジ42aに位置した状態をそれぞれ示している。
【0050】
まず、運転者が操作レバー36の把手36aから手を離した状態では、図4の(イ)に示すように、コイルばね35bの付勢力によって付勢用ピン39aが幅方向に押圧され、これによって操作レバー36はボルト軸38回りに反時計方向に回動してディテントピン39dが所定のディテント溝42に嵌まり込む。図4の(イ)に示す例では操作レバー36はPレンジ42aの溝に嵌まり込んでおり、図5の(イ)に示す例ではSレンジ42eに嵌まり込んでシフト姿勢が維持されている。
【0051】
そして、操作レバー36がPレンジ42aに設定された状態では、ガイドピン39cがPレンジ検出スイッチ7の検出端子72をスイッチ本体71の方向に押圧した状態になっているため、Pレンジ検出スイッチ7はオンされ、これによってシフトロックされる。
【0052】
ついで、図4の(イ)に示す状態において、把手36aの操作によりコイルばね35bの付勢力に抗して操作レバー36をボルト軸38回りに時計方向に回動すると、操作レバー36は、ディテントピン39dがディテント溝42から抜け出したシフト解除姿勢になる。そして、ガイドピン39cがディテントプレート4のガイド面41に当接し、これによってそれ以上の操作レバー36のボルト軸38回りの時計方向の回動が阻止されるとともに、以後、図4の(ロ)および図5の(ロ)に示すように、操作レバー36は、ガイドピン39cがガイド面41にガイドされつつ軸筒23回りに回動することが可能になり、これによってシフト変更操作を行い得る状態になる。
【0053】
そして、操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態では、ガイドピン39cによる検出端子72の押圧状態が解除されるため、Pレンジ検出スイッチ7はオフされ、これによってシフトロックは解除される。
【0054】
以上詳述したように、本発明の変速操作装置1は、操作レバー36を、支持盤2の底板21の後面部に立設された軸筒23回りに回動自在に外嵌される外嵌筒31に取り付けるようにし、外嵌筒31の基端側の外周縁部には、外嵌筒31と同心の円弧状の抜止めフィン62を外方に向けて突設する一方、支持盤2には、外嵌筒31の軸筒23回りの回動を許容した状態で抜止めフィン62を係止する係止爪61を突設してなる抜け止め構造6を備えてなるものであり、上記抜止めフィン62の円弧長は、操作レバー36がシフト変更し得る範囲内での回動によって係止爪61による係止状態が解除されないように寸法設定しているため、簡単な構造でありながら、外嵌筒31を支持軸に嵌め込んだ状態で抜止めフィン62を係止爪61に係止させることにより、外嵌筒31を、操作レバー36は、シフト変更し得る範囲内で回動されても支持軸から確実に外れないようにすることが可能になる。
【0055】
そして、従来の抜け止め構造のように、支持軸に外嵌筒が嵌め込まれた状態で、支持軸の先端部にCリングを装着する必要はなく、その分部品点数を削減することができるとともに、組み付け工数を減少させることができ、部品コストおよび組み付けコストの低減を図る上で好都合である。
【0056】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0057】
(1)上記の実施形態においては、係止爪61および抜止めフィン62は、軸筒23の軸心周りに点対称状態でそれぞれ一対が設けられているが、本発明は、係止爪61および抜止めフィン62が一対であることに限定されるものではなく、それぞれ一つずつ設けてもよいし、それぞれ三つ以上設けてもよい。
【0058】
(2)上記の実施形態においては、支持盤2に係止爪61を設け、外嵌筒31に抜止めフィン62を設けているが、こうする代わりに支持盤2に抜止めフィンを設け、外嵌筒31に係止爪を設けるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の自動車の変速操作装置によれば、操作レバーを基盤の表面に立設された支持軸回りに回動自在に外嵌される外嵌筒に取り付けるようにし、外嵌筒の基端側の外周縁部および基盤の内のいずれか一方には、外嵌筒と同心の円弧状の抜止めフィンを外方に向けて突設するとともに、他方には、外嵌筒の支持軸回りの回動を許容した状態で抜止めフィンを係止する係止爪を突設し、抜止めフィンの円弧長は、操作レバーがシフト変更し得る範囲内での回動によって係止爪による係止状態が解除されないように寸法設定したため、外嵌筒を支持軸に嵌め込んだ状態で抜止めフィンを係止爪に係止させることにより、外嵌筒を、操作レバーがシフト変更し得る範囲内で回動されても支持軸から外れないようにすることができる。
【0060】
従って、従来の抜け止め構造のように、支持軸に外嵌筒が嵌め込まれた状態で、支持軸の先端部にCリングを装着する必要はなく、その分部品点数を削減することができるとともに、組み付け工数を減少させることができ、部品コストおよび組み付けコストの低減を図る上で有効である。
【0061】
本発明の請求項2記載の自動車の変速操作装置によれば、係止爪および抜止めフィンを、支持軸の軸心に対して点対称の位置に設けたため、外嵌筒に抜ける方向の力が加わった状態で、この力は一対の抜止めフィンを介して一対の係止爪に分散されて伝達され、これによって一つの係止爪に大きな力が加わることを防止することができ、抜け止め効果を安定させる上で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の変速操作装置に係る一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す変速操作装置の組立斜視図である。
【図3】抜け止め構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図2のA−A線断面略図であり、(イ)は操作レバーがシフト姿勢に設定された状態、(ロ)は操作レバーがシフト解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【図5】図2のB−B線断面略図であり、(イ)は操作レバーがシフト姿勢でSレンジに設定された状態、(ロ)は操作レバーがシフト解除姿勢でPレンジに位置した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 変速操作装置 2 支持盤(基盤)
21 底板 22 周壁
23 軸筒(支持軸) 24 ブラケット
24a 軸孔 25 ねじ座
25a リブ 26 節度ばね装着片
27 節度ばね 27a 円弧部
3 レバー装置 31 外嵌筒
32 セレクトボール 33 セレクトアーム
34 節度板 34a 凹凸縁部
35 レバー支持ブラケット
35a 軸孔 36 操作レバー
36a 把手 37 軸受筒
37a 軸孔 38 ボルト軸
39 突出ピン 39a 付勢用ピン
39b 回動規制ピン 39c ガイドピン
39d ディテントピン
4 ディテントプレート
41 ガイド面 42 ディテント溝
42a Pレンジ 42b Rレンジ
42c Nレンジ 42d Dレンジ
42e Sレンジ 42f Lレンジ
5 セレクトレバー 51 水平杆
52 垂直杆 53 軸孔
54 長孔 55 装着孔
56 ボルト軸 57 ボルト
58 セレクトワイヤ
6 抜け止め構造 61 係止爪
61a 根元片 61b 爪片
61c 装着空間 62 抜止めフィン
7 Pレンジ検出スイッチ
71 スイッチ本体 72 検出端子
8 スイッチ取付け部

Claims (2)

  1. 車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーと、上記支持軸の軸心を中心とした円弧状に形成され、かつ、円弧に沿って凹設された複数のシフト位置を有するディテントプレートとを有し、上記操作レバーをシフト解除姿勢に設定した状態で上記支持軸回りに回動させることによりディテントプレートの所望のシフト位置が選択され、操作レバーをシフト姿勢に姿勢変更することによりシフト設定されるように構成された自動車の変速操作装置において、上記支持軸は上記基盤の表面に直交するように突設され、上記操作レバーは、上記支持軸回りに回動自在に外嵌される外嵌筒に取り付けられ、上記外嵌筒の基端側には外嵌筒と同心の円弧状の抜止めフィンが外方に向けて突設されるとともに、上記基盤には外嵌筒の支持軸回りの回動を許容した状態で上記抜止めフィンを係止する係止爪が突設され、上記抜止めフィンおよび係止爪は、操作レバーがシフト変更し得る範囲内での回動によって係止爪による係止状態が解除されないように相互に寸法設定されていることを特徴とする自動車の変速操作装置。
  2. 上記係止爪および上記抜止めフィンは、上記支持軸の軸心に対して点対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車の変速操作装置。
JP24234196A 1996-09-12 1996-09-12 自動車の変速操作装置 Expired - Fee Related JP3836916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24234196A JP3836916B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 自動車の変速操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24234196A JP3836916B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 自動車の変速操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1086692A JPH1086692A (ja) 1998-04-07
JP3836916B2 true JP3836916B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=17087763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24234196A Expired - Fee Related JP3836916B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 自動車の変速操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3836916B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6327928B1 (en) * 1998-10-23 2001-12-11 Brian C. Bowerman Steering column shifter assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1086692A (ja) 1998-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4932388B2 (ja) 可動式ステアリング装置
US6783480B2 (en) Control device for automatic transmission
JP2562690Y2 (ja) ステアリングロック装置のケ−ブル接続構造
JP3836916B2 (ja) 自動車の変速操作装置
JP3836917B2 (ja) 自動車の変速操作装置
US5954616A (en) Steering-column-mounted shift control assembly
JPH0536730Y2 (ja)
JP4390566B2 (ja) ステアリング装置
US3659443A (en) Steering column lock inhibitor
JP3836918B2 (ja) 自動車の変速操作装置
JP3560486B2 (ja) 自動変速機のシフトロック装置
JPH0710670B2 (ja) ステアリングコラムのチルト装置
JP3715020B2 (ja) 足踏み式パーキングブレーキ操作装置
JPH069864Y2 (ja) 車両用自動変速機のコラムシフト装置
JP4847653B2 (ja) 自動変速機用シフト装置
KR100599486B1 (ko) 차량용 틸트컬럼의 캠타입 틸트로킹장치
JP3740723B2 (ja) ケーブル式コラムシフトレバー装置
JPH0445983Y2 (ja)
KR200177908Y1 (ko) 자동차 틸트 조향휠의 각도 조절장치
JP3083743B2 (ja) 変速機用操作レバー機構
JP2563428Y2 (ja) シフトレバー装置
JPH0749075Y2 (ja) 操作ペダルのターンオーバ装置
JPH0519229Y2 (ja)
JPH0442734Y2 (ja)
JPH069865Y2 (ja) 車両用自動変速機のコラムシフト装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees