JP2524953B2 - シフトレバ―装置 - Google Patents

シフトレバ―装置

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JP2524953B2
JP2524953B2 JP5087615A JP8761593A JP2524953B2 JP 2524953 B2 JP2524953 B2 JP 2524953B2 JP 5087615 A JP5087615 A JP 5087615A JP 8761593 A JP8761593 A JP 8761593A JP 2524953 B2 JP2524953 B2 JP 2524953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートマチックトラン
スミッション(A/T)を搭載したA/T車のシフト位
置を選択するシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17及び図18は、A/T車のシフト
位置を選択するシフトレバー装置の様々な例を示す図で
あり、図17(a)〜(c)に示すシフトレバー装置は
シフトレバーのシフト方向に対してほぼ直角な左方向に
スプリングにより付勢力が作用し、各シフト位置(パー
キング(P)位置、リバース(R)位置、ニュートラル
(N)位置、ドライブ(D)位置、サード(3)位置、
セカンド(2)位置、ロー(L)位置)は付勢方向に対
して階段状に配置されている。図中の矢印部分ではボタ
ンを押すことにより移動が許容される。また、図17
(d)に示すシフトレバー装置は付勢方向が異なるのみ
で図17(a)〜(c)と同様である。なお、図中太い
矢印はボタンまたはノブを押す操作により許される移動
であり、細い矢印はシフトレバーに加わる左右方向のス
プリング力を示す。また、黒い三角印(▲)はシフトレ
バー操作の際の節度感を与えるための節度山を示す。更
に、図18(a)、(b)に示すシフトレバー装置はシ
フトレバーのシフト方向はほぼ直線上であり、矢印部分
ではボタンを押すことにより移動が許容される。
【0003】そして、図18(c)は特公昭52−10
176号公報に記載されているシフトレバー装置を示す
概略構成図であり、このシフトレバー装置は、シフトレ
バーがY字状に切り欠かれた切換板内で案内され、パー
キング位置とリバース位置がL、2、3、D位置の両側
に配置され、パーキング、リバースとL、2、3、Dと
の間にニュートラル位置がある。
【0004】図19は、図18(c)に示すシフトレバ
ー装置の側面断面図であり、図20はその正面断面図で
ある。
【0005】シフトレバー16は、シャシ2に固定され
た支持台3内に保持されており、自在継ぎ手4を介して
図示しない自動変速機のシフトロックロッド5と接続さ
れている。そして、シフトレバー1用の対応受6として
は、シフトレバー1の軸線に対して直角に配置された支
承ピン7が用いられており、このピン7がシフトレバー
1と固定的に結合されている。更に、支承ピン7は走行
方向に対して直角に延びている案内溝8内を案内されて
いる。
【0006】また、支持台3の上端部9のところではシ
フトレバー1がスリット状に切り欠かれた切り換え溝を
有する滑子案内式の切り換え板40を案内され、このY
字形に形成された切り換え溝が種々異なる切り換え位置
P、R、N、D、3、2、Lへのガイドを行う。この場
合、駐車位置Pと後進位置Rとは中立位置Nと自動走行
位置Dとの両側に配置されている。更に、個々の前進位
置3、2、1は切り換え板40で段階的に配置されてい
る。
【0007】そして、切り換え板40と対応受6との中
間におけるシフトレバー1の両側には、脚付きばね41
が支持台3内に配置されており、脚付きばね41はその
脚42でシフトレバーに1に接触し、レバー1を5つの
走行切り換え位置N、D、3、2、L内で支承してい
る。更に、対応受6と自在継ぎ手4との間ではU字状に
形成されたシフトロッド5を有するスリーブ43に固定
的に配置されており、シフトレバー1が駐車位置Pまた
は後進位置Rに接続された場合には、レバー1の下端部
45が連行体44に係合する。従って、シフトロッド5
は、旋回運動可能となっている。なお、できる限り容易
な操作を可能とし、手入れの自由性を申し分なく保つた
めに、脚付きばね41の脚42とシフトレバー1の下端
部45と対応受6とは、ポリウレタン等のプラスッチク
からなるスライド層46で被覆されている。
【0008】次に動作について説明する。
【0009】運転者がシフトレバーを1をD位置にシフ
トすると、シフトロッド5のスリップリング52が調整
モータにおける接触片55の1つと接続される。そし
て、ギアはその都度の車両走行抵抗に応じて始動から最
高前進段に至まで自動的に切り換え可能となる。このた
めには、ソフトレバー1が図11において向かって左側
へ脚付きばね41の一方の脚42のばね力に抗して押圧
され、切り換え板40における適宜な切り換え位置へ装
着されなければならないが、その際この脚部42はシフ
トレバー1をその切り換え位置に圧着するので、レバー
1は申し分なくその状態を保つ。更に、この場合、シフ
トロッド5は図19において左側へ自在継ぎ手4により
摺動させられるが、この自在継ぎ手4によって回転運動
が阻止されるから旋回されることはない。
【0010】このようにして、ギアが自動切り換え位置
Dから切られ、自動車は一定のギア位置内で運転者が再
び自動走行切り換え位置Dに切り換えるか、もしくはよ
り高い速度からより低い速度の切り換え位置1〜3に接
続されるまで走行する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のシフトレバー装
置は、以上のように構成されているので、図17及び図
18に示すシフトレバー装置はニュートラル位置からパ
ーキング位置へシフトレバーをシフトすると、リバース
位置を通過する際にバックランプが点灯し、後続車に不
必要に注意意識を持たせるという問題点があった。ま
た、図17及び図18(a)、(b)に示すシフトレバ
ー装置は、ドライブ位置からニュートラル位置へシフト
レバーをシフトする際、シフトレバーがニュートラル位
置を越えてリバース位置やパーキング位置へシフトする
場合があった。更に、図18(c)に示すシフトレバー
装置は、リバース位置からパーキング位置へ直接シフト
することができないという問題点があった。そして、図
18(c)、図19及び図20に示すシフトレバー装置
では、中立位置Nより両側へ離れた位置へシフトするほ
どばね41に抗する大きな力を必要とし、シフト位置に
よりシフトレバーを操作する力が変化するため、操作フ
ィーリングが悪くなるという問題点があり、かつ左右方
向にシフトレバーを付勢する脚付きばね41を配置する
スペースと揺動するスペースとを必要とし、小型化の障
害になっていた。
【0012】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたものであって、パーキング位置、リバー
ス位置、及びニュートラル位置をそれぞれ直接結ぶ経路
を形成し、シフトレバーは、パーキング位置、リバース
位置、またはニュートラル位置へ直接前記経路を通って
移動し得るシフトレバー装置及びシフトレバーを付勢す
るばねの配置するスペース及びばねの揺動するスペース
を小さくして、小型化を図れるシフトレバー装置を提供
することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、請求項1記載の発明に係るシ
フトレバー装置は、パーキング位置、リバース位置、ニ
ュートラル位置等の各シフト位置へ任意に移動し得るシ
フトレバーを備え、パーキング位置、リバース位置、及
びニュートラル位置をそれぞれ直接結ぶ経路を形成し、
前記シフトレバーは、パーキング位置、リバース位置、
またはニュートラル位置へ直接前記経路を通って移動し
得ることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2記載の発明に係るシフトレ
バー装置は、パーキング位置、リバース位置、ニュート
ラル位置等の各シフト位置へ任意に移動し得るシフトレ
バーを備え、パーキング位置からニュートラル位置への
第1及び第2の経路を形成し、第1の経路中にのみリバ
ース位置を設定し、かつ第1の経路から第2の経路へは
パーキング位置またはニュートラル位置を経てのみシフ
トレバーの移動を許容する規制手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0015】請求項3記載の発明に係るシフトレバー装
置は、前後方向及び中立軸に対する左右方向に位置する
パーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置等の
各シフト位置へ任意に移動し得るシフトレバーと、シフ
トレバーに固定されたロアレバーと、ロアレバーと係合
してロアレバーと一体に移動する付勢方向逆転用レバー
と、付勢方向逆転用レバーとシフトレバーの前後方向回
転中心軸とに張設された引張りばねと、付勢方向逆転用
レバーに設けられたカム部及びカム部に所定付勢力を有
して当接する節度スプリングからなる節度機構とを備
え、前記中立軸が鉛直方向に対して所定角度傾斜するよ
うに構成し、シフトレバーが節度機構の中立軸より左側
の節度位置に位置した場合、付勢方向逆転用レバーが中
立軸より左側に位置することにより引張りばねの付勢力
が反時計方向に作用し、シフトレバーが節度機構の中立
軸より右側の節度位置に位置した場合、付勢方向逆転用
レバーが中立軸より右側に位置することのより引張りば
ねの付勢力が時計方向に作用することを特徴とするもの
である。
【0016】
【作用】上述構成に基づき、この発明におけるシフトレ
バー装置は、パーキング位置、リバース位置、及びニュ
ートラル位置がそれぞれ直接経路により結ばれ、シフト
レバーは、パーキング位置、リバース位置、またはニュ
ートラル位置へ直接前記経路を通って移動し得る。
【0017】また、この発明におけるシフトレバー装置
は、パーキング位置からニュートラル位置への第1の経
路から第2の経路へはパーキング位置またはニュートラ
ル位置を経てのみ規制手段によりシフトレバーの移動を
許容する。リバース位置へシフトレバーをシフトする場
合、パーキング位置またはニュートラル位置から第1の
経路中を通ってリバース位置へシフトする。従って、ニ
ュートラル位置においてパーキング位置またはリバース
位置へのシフトの選択が行え、かつニュートラル位置か
らパーキング位置へシフトレバーをシフトする際、第2
の経路を通ればバックランプが点灯しない。また、ドラ
イブ位置からニュートラル位置へシフトレバーをシフト
する際、シフトレバーがニュートラル位置を越えてリバ
ース位置やパーキング位置へシフトする虞がなくなり、
リバース位置からパーキング位置へ直接シフトすること
ができる。
【0018】請求項3記載の発明におけるシフトレバー
装置は、シフトレバーが節度機構の中立軸より左側の節
度位置に位置した場合、付勢方向逆転用レバーが中立軸
より左側に位置することのより引張りばねの付勢力が反
時計方向に作用し、シフトレバーが節度機構の中立軸よ
り右側の節度位置に位置した場合、付勢方向逆転用レバ
ーが中立軸より右側に位置することにより引張りばねの
付勢力が時計方向に作用し、引張りばねの配置するスペ
ース及び引張りばねの揺動するスペースを小さくして、
小型化を図れる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0020】 (1)請求項1及び2記載の発明にかかる実施例 図1は、請求項1記載及び請求項2記載の発明に係るシ
フトレバー装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は
断面図である。
【0021】シフトレバー装置10は、運転席に隣接し
て設けられたベースプレート12を有しており、ベース
プレート12の上部には、アッパーハウジング14が固
定されている。そして、アッパーハウジング14及びベ
ースプレート12の上部には、シフトレバー16を挿通
して案内する経路を構成するディテント溝14aが穿設
されており、ディテント溝14aには、パーキング
(P)位置、リバース(R)位置、ニュートラル(N)
位置、ドライブ(D)位置、サード(3)位置、セカン
ド(2)位置、ロー(L)位置が設定されている。更
に、パーキング位置からニュートラル位置へは第1の経
路14bと第2の経路14cとが形成されており、第1
の経路中14bにリバース位置が設定されている。
【0022】また、シフトレバー16は、ベースプレー
ト12によりほぼ水平に支持される軸18を有してお
り、軸18には、パイプ20が回動自在に外嵌されてい
る。そして、パイプ20には、シャフト22がほぼ直角
な位置に固定されており、シャフト22にはシフトレバ
ー16が回動自在に装着されている。更に、シフトレバ
ー16の基端部には、節度機構の一部を構成するターン
レバー24が回動自在に支持されており、ターンレバー
24は、基端部がパイプ20に固定されたブラケット2
6に対して回動自在に遊嵌されている。そして、ブラケ
ット26には節度スプリング28が固定されており、節
度スプリング28の先端はターンレバー24の節度山2
8a部分に所定付勢力を有して当接しており、これによ
りシフトレバー16は節度感を得るようになっている。
【0023】一方、シフトレバー16にはロアレバー3
0が設けられており、ロアレバー30にはローラ32が
回動自在に支持されている。そして、ローラ32は、第
1の経路14bから第2の経路14cへはパーキング位
置またはニュートラル位置を経てのみシフトレバー16
の移動を許容する規制手段としてのガイド部12aに沿
って転動するようになっており、ガイド部12aはベー
スプレート12と一体に形成されている。なお、ガイド
部12a、ロアレバー30及びローラ32により規制手
段が構成されている。
【0024】図2は、本発明に係るシフトレバー装置を
示す側面断面図である。
【0025】図2に示すように、車両前後方向の節度ス
プリング34が設けられており、ブラケット26にピン
36を軸として回動自在に装着されたターンレバー24
とテンションスプリング38によってシフトレバー16
は常にディテント溝14aの壁に押し付けられた状態と
なっている。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
【0027】パーキング位置からニュートラル位置へシ
フトレバー16を移動する場合、ローラ32は、図1に
示すように、ガイド部12aのA位置に位置しており、
運転者の任意の操作力によりシフトレバー16が図3
(b)中において、右に回動し、これによりローラ32
は、図3に示すように、ガイド部12aの内側に沿って
転動し、シフトレバー16は第1の経路14bを通り、
リバース位置を経由してニュートラル位置へ移動する。
【0028】また、運転者がシフトレバー16を図4
(b)中において左に回動した場合、ローラ32は、図
4に示すように、ガイド部12aの外側に沿って転動
し、シフトレバー16は第2の経路14cを通ってニュ
ートラル位置へ移動する。
【0029】なお、リバース位置を設定する位置、スプ
リングの付勢方向(←)、節度山(▲)の位置、他のシ
フトポジションは、図5(a)〜(c)に示すように、
様々に変更することが可能である。
【0030】また、上述実施例においては、ガイド部1
2a、ロアレバー30及びローラ32により規制手段を
構成したが、これに限らず、図6及び図7に示すよう
に、ハウジング12に案内溝12bを刻設し、案内溝1
2bによりターンレバー24が直接案内されるようにし
てもよい。
【0031】(2)請求項3記載の発明にかかる実施例 図8は、請求項3記載の発明に係るシフトレバー装置を
示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は背面断面
図であり、図9はアッパーハウジングに設けられている
ディテント溝を示す平面図であり、図10はロアレバー
とターンレバーとを詳示する拡大背面図である。なお、
図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0032】ベースプレート12の上部に設けられてい
るディテント溝14aは、図9(a)に示すように、パ
ーキング(P)位置、リバース(R)位置、ニュートラ
ル(N)位置、ドライブ(D)位置、フォース(4)位
置、サード(3)位置、セカンド(2)位置、ロー
(L)位置が中立軸61の両側に設定されている。な
お、アッパーハウジング14にも同様の溝が形成されて
いる。また、ディテント溝14aは、図9(b)に示す
ような4AT用のものでもよい。
【0033】更に、シフトレバー16の基端部には、ロ
アレバー31が設けられており、ロアレバー31には、
楕円形の長穴30aが穿設されており、シフトレバー1
6は、シフト方向回転センタ及びセレクト方向回転セン
タを中心として前後左右方向に揺動し得るようになって
いる。そして、シフトレバー16と共に前後方向(シフ
ト方向)にのみ移動する部材60には、付勢方向逆転用
レバーとしてのターンレバー24が固定されており、タ
ーンレバー24の突部24aはロアレバー31の長穴3
1aに挿入されている。
【0034】更に、シャフト22とターンレバー24と
には引っ張りばねとしてのテンションスプリング38が
張設されており、前記中立軸61が鉛直方向Vに対して
所定角度θ傾斜するように節度山28aの形状が形成さ
れている。また、節度スプリング28の先端には、摩擦
を低減するためにローラ62が回動自在に装着されてい
る。なお、ローラの代わりにボールを用いてもよい。従
って、シフトレバー16が節度機構の中立軸61より左
側の節度位置に位置した場合、ターンレバー24が中立
軸61より左側に位置し、これによりテンションスプリ
ング38の付勢力が図8(b)の例では紙面に対して反
時計方向に作用し、シフトレバー16が節度機構の中立
軸61より右側の節度位置に位置した場合、ターンレバ
ー24が中立軸61より右側に位置し、これによりテン
ションスプリング38の付勢力が時計方向に作用し、こ
れによりシフトレバー16は常にディテント溝14aの
壁に押し付けられた状態となっている。
【0035】次に、本実施例の作用について説明する。
【0036】図11(a)に示すように、シフトレバー
16をR位置へ移動すると、ターンレバー24はB点を
中心に、図11(b)、(c)に示すように、左方向に
回動する。そして、テンションスプリング38が係止さ
れているターンレバー24の部分がB点より左側に位置
するため、テンションスプリング38の引張り力はB点
を中心に反時計方向のモーメントを生じる。そして、こ
のモーメントは、ターンレバー24の突部24aから長
穴31aを介してロアレバー31へ伝わり、その結果、
シフトレバー16にシャフト22を中心軸とした反時計
方向のモーメントを付与し、シフトレバー16は、ディ
テント溝14aの左側の壁に押し付けられる。
【0037】また、図12(a)に示すように、シフト
レバー16を中立軸61上へ移動すると、図12
(b)、(c)に示すように、シャフト22の中心とB
点を結ぶ中立軸61上にテンションスプリング38が係
止されているターンレバー24が位置し、テンションス
プリング38の引張り力は回転モーメントを生じず、節
度スプリング28が節度山28aの突部に接触してその
位置を保持しようとするが、中立軸61は鉛直方向Vに
対して所定角度θ傾斜しているので、シフトレバー16
の自重により右方向に回転モーメントが働き、シフトレ
バー16は中立軸61より右側へ移動する。これによ
り、いわゆる中間停止することが無くなる。
【0038】更に、図13(a)に示すように、シフト
レバー16をP、N、D、Lの何れかの位置(例えばN
位置)へ移動すると、ターンレバー24はB点を中心
に、図13(b)、(c)に示すように、右方向に回動
する。そして、テンションスプリング38が係止されて
いるターンレバー24の部分がB点より右側に位置する
ため、テンションスプリング38の引張り力はB点を中
心に時計方向のモーメントを生じる。そして、このモー
メントは、ターンレバー24の突部24aから長穴31
aを介してロアレバー31へ伝わり、その結果、シフト
レバー16にシャフト22を中心軸とした時計方向のモ
ーメントを付与し、シフトレバー16は、ディテント溝
14aの右側の壁に押し付けられる。この際、節度スプ
リング28は節度山28aの突部の右側に当接してシフ
トレバー16をその位置に保持する。 そして、図14
(a)に示すように、シフトレバー16を3、2の何れ
かの位置(例えば3位置)へ移動すると、ターンレバー
24はB点を中心に、図14(b)、(c)に示すよう
に、図13(b)、(c)に示す位置より更に右方向に
回動する。この際、節度スプリング28は節度山28a
の突部の右側の突部を越え、節度スプリング28は節度
山28aから離間し、節度スプリング28に対する負荷
の低減が図られている。そして、テンションスプリング
38が係止されているターンレバー24の部分がB点よ
り右側に位置するため、テンションスプリング38の引
張り力はA点を中心に時計方向のモーメントを生じる。
そして、このモーメントは、ターンレバー24の突部2
4aから長穴31aを介してロアレバー31へ伝わり、
その結果、シフトレバー16にシャフト22を中心軸と
した時計方向のモーメントを付与し、シフトレバー16
は、ディテント溝14aの右側の壁に押し付けられる。
【0039】なお、3位置からD位置へ移動する場合
は、節度スプリング28が節度山28aに接触する分だ
け操作力が増大するが、節度スプリング28のローラ6
2と節度山28aとの接触角θ1 (図13(c)参照)
を極力大きくとり、操作力の増大を最小限にするように
なっている。
【0040】また、テンションスプリング38が係止さ
れているターンレバー24の上部(D点)としたのは、
ターンレバー24の突部24a(C点)にテンションス
プリング38を係止した場合に比べ、テンションスプリ
ング38の引張り力を同じとするとソフトレバー16の
回転モーメントが点Bからの長さの比となるからであ
り、ターンレバー24及びテンションスプリング38の
強度を低減できると共にテンションスプリング38の組
み付けが容易となるためである(図10参照)。なお、
上述実施例においては、セレクト方向(左右方向)節度
用の節度スプリング28として板ばねを用いて説明した
が、これに限らず、コイルスプリングを用いてもよい。
【0041】更に、ロアレバー31を複数の部材から構
成するようにしてもよい。
【0042】また、ターンレバー24の突部24aは一
体に形成されているが、これに限らず、突部24aを金
属ピン等により別設してターンレバー24に装着するよ
うにしてもよい。
【0043】なお、シフトレバー16の付勢方向が反転
する中立軸61は、図9(a),(b)示す位置に位置
しているが、これに限らず、図15、16に示すような
位置に設定してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パーキング位置からニュートラル位置への第1の経路か
ら第2の経路へはパーキング位置またはニュートラル位
置を経てのみ規制手段によりシフトレバーの移動を許容
するように構成したので、リバース位置へシフトレバー
をシフトする場合、パーキング位置またはニュートラル
位置から第1の経路中を通ってリバース位置へシフトし
て、ニュートラル位置においてパーキング位置またはリ
バース位置へのシフトの選択を行うことができ、かつニ
ュートラル位置からパーキング位置へシフトレバーをシ
フトする際、第2の経路を通ることによりバックランプ
を非点灯とすることができる。また、ドライブ位置から
ニュートラル位置へシフトレバーをシフトする際、シフ
トレバーがニュートラル位置を越えてリバース位置やパ
ーキング位置へシフトする虞がなくなり、リバース位置
からパーキング位置へ直接シフトすることができる。
【0045】また、本発明によれば、シフトレバーが節
度機構の中立軸より左側の節度位置に位置した場合、付
勢方向逆転用レバーが中立軸より左側に位置することの
より引張りばねの付勢力が反時計方向に作用し、シフト
レバーが節度機構の中立軸より右側の節度位置に位置し
た場合、付勢方向逆転用レバーが中立軸より右側に位置
することのより引張りばねの付勢力が時計方向に作用す
るように構成したので、引張りばねの配置するスペース
及び引張りばねの揺動するスペースを小さくして、小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の発明に係るシフトレバー
装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は断面図であ
る。
【図2】請求項1及び2記載の発明に係るシフトレバー
装置を示す側面断面図である。
【図3】請求項1及び2記載の発明の動作を説明するた
めの図である。
【図4】請求項1及び2記載の発明の動作を説明するた
めの図である。
【図5】請求項1及び2記載の発明の他の実施例を示す
図である。
【図6】請求項1及び2記載の発明の他の実施例を示す
図である。
【図7】請求項1及び2記載の発明の他の実施例を示す
図である。
【図8】請求項3記載の発明に係るシフトレバー装置を
示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は背面断面
図である。
【図9】請求項3記載の発明に係るシフトレバー装置の
アッパーハウジングに設けられているディテント溝を示
す平面図である。
【図10】請求項3記載の発明に係るシフトレバー装置
のロアレバーとターンレバーとを詳示する拡大背面図で
ある。
【図11】請求項3記載の発明の動作を説明するための
図である。
【図12】請求項3記載の発明の動作を説明するための
図である。
【図13】請求項3記載の発明の動作を説明するための
図である。
【図14】請求項3記載の発明の動作を説明するための
図である。
【図15】請求項3記載の発明の他の実施例を示す図で
ある。
【図16】請求項3記載の発明の他の実施例を示す図で
ある。
【図17】従来のシフトレバー装置を示す図である。
【図18】従来のシフトレバー装置を示す図である。
【図19】従来のシフトレバー装置の一例を示す図であ
り、特にその側面断面を示す図である。
【図20】従来のシフトレバー装置の一例を示す図であ
り、特にその正面断面を示す図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 ベースプレート 12a ガイド部 14a ディテント溝 14b 第1の経路 14c 第2の経路 16 シフトレバー 20 パイプ 22 シャフト 24 ターンレバー 24a 突部 28 節度スプリング 28a 節度山 30,31 ロアレバー 31a 長穴 32 ローラ 38 テンションスプリング 61 中立軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキング位置、リバース位置、ニュー
    トラル位置等の各シフト位置へ任意に移動し得るシフト
    レバーを備えるシフトレバー装置において、 パーキング位置、リバース位置、及びニュートラル位置
    をそれぞれ直接結ぶ経路を形成し、 前記シフトレバーは、パーキング位置、リバース位置、
    またはニュートラル位置へ直接前記経路を通って移動し
    得ることを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 【請求項2】 パーキング位置、リバース位置、ニュー
    トラル位置等の各シフト位置へ任意に移動し得るシフト
    レバーを備えるシフトレバー装置において、 パーキング位置からニュートラル位置への第1及び第2
    の経路を形成し、 第1の経路中にのみリバース位置を設定し、 かつ第1の経路から第2の経路へはパーキング位置また
    はニュートラル位置を経てのみシフトレバーの移動を許
    容する規制手段を設けた、 ことを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 【請求項3】 前後方向及び中立軸に対する左右方向に
    位置するパーキング位置、リバース位置、ニュートラル
    位置等の各シフト位置へ任意に移動し得るシフトレバー
    を備えるシフトレバー装置において、 前記シフトレバーに固定されたロアレバーと、 前記ロアレバーと係合してロアレバーと一体に移動する
    付勢方向逆転用レバーと、 前記付勢方向逆転用レバーとシフトレバーの前後方向回
    転中心軸とに張設された引張りばねと、 前記付勢方向逆転用レバーに設けられたカム部及びカム
    部に所定付勢力を有して当接する節度スプリングからな
    る節度機構と、 を備え、前記中立軸が鉛直方向に対して所定角度傾斜す
    るように構成し、シフトレバーが節度機構の中立軸より
    左側の節度位置に位置した場合、付勢方向逆転用レバー
    が中立軸より左側に位置することにより引張りばねの付
    勢力が反時計方向に作用し、シフトレバーが節度機構の
    中立軸より右側の節度位置に位置した場合、付勢方向逆
    転用レバーが中立軸より右側に位置することのより引張
    りばねの付勢力が時計方向に作用することを特徴とする
    シフトレバー装置。
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