JP3085081B2 - 自動変速機の操作レバ−装置 - Google Patents

自動変速機の操作レバ−装置

Info

Publication number
JP3085081B2
JP3085081B2 JP7173194A JP7173194A JP3085081B2 JP 3085081 B2 JP3085081 B2 JP 3085081B2 JP 7173194 A JP7173194 A JP 7173194A JP 7173194 A JP7173194 A JP 7173194A JP 3085081 B2 JP3085081 B2 JP 3085081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
lever
shift lever
path
detent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7173194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07280072A (ja
Inventor
誠 柏本
秀明 若林
聡 寺前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13468967&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3085081(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP7173194A priority Critical patent/JP3085081B2/ja
Publication of JPH07280072A publication Critical patent/JPH07280072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085081B2 publication Critical patent/JP3085081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H2059/0239Up- and down-shift or range or mode selection by repeated movement

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マニュアル操作で変速
段を所望にシフトアップ、シフトダウンさせる機能が付
いた自動変速機の操作レバ−装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車に搭載されている電子制御式の自
動変速機には、予め設定された変速モ−ドに応じた自動
変速を行うだけでなく、雪道の走行、エンジンブレ−キ
などのためにマニュアル操作で特定の変速段をホ−ルド
することを可能にした操作レバ−装置が付けられている
ものがある。
【0003】また近時、電子制御式の自動変速機では、
こうした変速段のホ−ルドでなく、マニュアル式変速機
のようなマニュアル操作に近い変速操作を可能とするた
めに、特開平2−8545号公報、特開平3−8906
5号公報、特開平3−89075号公報などに見られる
ように、マニュアル操作式のシフトレバ−の如く、手首
を前後方向に回動させるという、すばやい操作で、変速
段を所望にシフトアップ、シフトダウンさせる操作レバ
−装置が付いた自動変速機が提案されている。
【0004】この種の操作レバ−装置は、P(パ−キン
グ)、R(リバ−ス)、N(ニュ−トラ)、D(ドライ
ブ)、2(セコンド)、1(ロ−)などといった各ポジ
ションが車体前後方向に一直線上に設定された自動変速
操作用のシフト路と、D(ドライブ)のポジションから
分かれて車体前後方向に均等に延びる手動変速用のシフ
ト路とを有している。これらシフト路には、ドライバ−
が操作するための、シフトレバ−が移動可能に設けられ
ている。
【0005】また手動変速用のシフト路の各端部には、
それぞれシフトレバ−の有無を検知するスイッチが設け
られ、シフト路の一端をシフトアップ用検知部とし、他
端をシフトダウン用検知部としてある。また各スイッチ
は、自動変速機の制御部に接続してある。
【0006】この操作レバ−装置は、シフトレバ−を手
動変速用のシフト路に移してから、同シフトレバ−を手
首による回動操作で前後方向、すなわちシフトアップ側
あるいはシフトダウン側へ回動操作することにより、マ
ニュアル操作式のシフトレバ−と同様の感覚で、変速段
を所望に選択することができるようにしてある。
【0007】ところで、この操作レバ−装置は、シフト
レバ−が自動変速用のシフト路にあるときは、同シフト
レバ−が自動変速機の本体から延びているケ−ブルでつ
ながる連動部材に断続機構を介して接続されて、シフト
レバ−の各ポジションに対する位置決めにより、断続機
構、連動部材を介して、自動変速機の本体に内蔵された
バルブユニットを操作するようにしてある。
【0008】またシフトレバ−が手動変速用のシフト路
に在るときは、同シフトレバ−が連動部材と断たれ、シ
フトレバ−のシフト路の端部に向かう操作により、スイ
ッチを通じて、シフトアップ、シフトダウンの信号を自
動変速機の制御部へ出力して、自動変速機の本体を操作
するようにしてある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の操
作レバ−装置は、シフトレバ−が手動変速用のシフト路
に在るときには、自動変速を操作するための連動部材
は、ケ−ブルで支えられているだけとなる。
【0010】このため、この状態のときには、連動部材
は移動しやすい。連動部材が不用意に移動してしまう
と、シフトレバ−が自動変速用のシフト路に移るとき
に、断続機構と噛み合わず、シフトレバ−と連動部材と
が接続されないという不具合を発生する。
【0011】そこで、上記した特開平3−89065号
公報に開示された自動変速機では、シフトレバ−が自動
変速用のシフト路にあるときには連動部材を保持する位
置保持機構を設けて、上記問題に対応している。
【0012】ところが、この位置保持機構は、独立した
保持専用のための機構である。このため、構成的に複雑
になることが余儀なくされていた。しかも、操作レバ−
装置は、専用の位置保持機構が追加されて、部品点数が
増加するので、コスト的にも高価となる難点がある。
【0013】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、手動変速時にお
ける連動部材の位置保持を合理的に行わせるようにした
自動変速機の操作レバ−装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した操作レバ−装置は、複数の選択位
置を有する自動変速操作用の第1シフト路と、上記第1
シフト路と平行に配置された手動変速操作用の第2シフ
ト路と、上記両シフト路内を移動操作可能に設けられた
シフトレバ−と、上記シフトレバ−が第1シフト路にあ
るときは上記シフトレバ−と係合して上記シフトレバ−
に連動すると共に、上記シフトレバ−が上記第2シフト
路にあるときは上記シフトレバ−との係合が解除される
ように構成され、自動変速機本体に機械的に連結された
連動部材と、上記第2シフト路内での上記シフトレバ−
の操作を検知して上記操作に基づく手動変速を達成すべ
く検知信号を自動変速機の制御装置に出力するスイッチ
と、上記連動部材と不動部材との一方側に設けられた複
数の凹部と、上記連動部材と上記不動部材との他方側に
設けられ、上記凹部の1つに係合するようにばねで付勢
されると共に、上記第1シフト路内での上記シフトレバ
−の選択位置切換操作に伴う上記連動部材の変位に連動
して係合する凹部が順次変化する係合子とを有して構成
したことにある。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】請求項2に記載した操作レバ−装置は、上
記目的を、ディテントピンを利用した構成で達成するた
めに、複数の選択位置を有する自動変速操作用の第1シ
フト路と、上記第1シフト路と平行に配置された手動変
速操作用の第2シフト路と、上記両シフト路内を移動操
作可能に設けられたシフトレバ−と、上記シフトレバ−
が第1シフト路にあるときは上記シフトレバ−と係合し
て上記シフトレバ−に連動すると共に、上記シフトレバ
−が上記第2シフト路にあるときは上記シフトレバ−と
の係合が解除されるように構成され、自動変速機本体に
機械的に連結された連動部材と、上記第2シフト路内で
の上記シフトレバ−の操作を検知して上記操作に基づく
手動変速を達成すべく検知信号を自動変速機の制御装置
に出力するスイッチと、上記シフトレバ−を支持するフ
レ−ムに設けられて上記第1シフト路と平行に延在し、
上記シフトレバ−の操作位置を規制するディテント溝が
形成されたディテントプレ−トと、上記ディテント溝に
係合するようにばねで付勢されて上記連動部材に設けら
れたディテントピンと、上記シフトレバ−が上記第1シ
フト路内にあるときにシフトノブのボタン操作に連動し
て上記ディテントピンを係合解除方向に駆動するように
上記シフトレバ−に設けられた、上記ディテントピント
係脱可能なピン駆動子とを備え、上記ディテント溝を上
記シフトレバ−と上記連動部材の係合解除時に上記連動
部材の移動を禁止すべく上記ディテントピンと係合する
ように形成したことにある。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】請求項1に記載した操作レバ−装置によると、
自動変速操作を行うときは、シフトレバ−を自動変速操
作用の第1シフト路に移す。この操作にしたがって、連
動部材は、同シフトレバ−と係合していく。
【0022】ついで、シフトレバ−を所望とする選択位
置にまで移動させる。これにより、連動部材は、シフト
レバ−に連動して移動し、自動変速機の本体を操作す
る。このとき、連動部材と不動部材との一方には複数の
凹部が設けられ、他方にはばねで付勢されて同凹部の一
つと係合する係合子が設けられているから、上記シフト
レバ−の選択位置切換操作に伴い、係合子と係合する凹
部が順に変る。
【0023】自動変速操作時は、この凹部と係合子との
係合により、レバ−操作に対する節度感が付与される。
また手動変速操作を行うときは、シフトレバ−を手動変
速操作用の第2シフト路に移す。
【0024】この操作にしたがって、連動部材とシフト
レバ−との係合は解除される。ついで、シフトレバ−を
第2シフト路内で操作する。このレバ−操作により、ス
イッチから検知信号が自動変速機の制御装置へ出力さ
れ、シフトアップ、シフトダウンといった手動変速を達
成していく。
【0025】このとき、シフトレバ−との係合が解除さ
れた連動部材は、凹部と係合子との係合によって、同解
除されたときままの位置に保持される。つまり、手動変
速操作時には、自動変速機の本体とつながる連動部材
は、不用意に動かないように固定される。
【0026】このことは、凹部と係合子との係合とによ
り、手動変速時における連動部材の位置保持機能と、自
動変速操作時におけるレバ−操作に対する節度感付与機
能との2つの機能は果たされることとなる。
【0027】したがって、手動変速時における連動部材
の位置保持は合理的に行われる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】請求項2に記載の操作レバ−装置による
と、自動変速操作を行うときは、自動変速操作用の第1
シフト路内に在るシフトレバ−を所望とする選択位置に
配置させる。
【0032】すなわち、連動部材はシフトレバ−に連動
し、ディテントピンはシフトノブのボタン操作に連動す
るから、シフトノブのボタン操作でピン駆動子を駆動し
てディテントピンをディテント溝から離脱させて、シフ
トレバ−を選択位置へ移動させればよい。
【0033】また手動変速操作を行うときは、シフトレ
バ−を手動変速操作用の第2シフト路に移す。すると、
連動部材とシフトレバ−との係合は解除される。と共に
ピン駆動子とディテントピンとの係合も解除される。
【0034】これにより、ディテントピンは、ばねに付
勢されて、ディテント溝の連動部材の移動を禁止する部
分に係合する。これにより、シフトレバ−との係合が解
除された連動部材は、ディテント溝とディテントピンと
の係合によって、同解除されたままの位置に保持され
る。
【0035】かくして、手動変速時における連動部材の
位置保持は、ディテント機構のディテントピンを利用し
て行われ、請求項1のときと同様、他の機構の流用によ
り、合理的に行われる。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図13に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用
した電子制御式の自動変速機の全体系を示し、1は乗用
車のエンジンル−ム(図示しない)に収容されるエンジ
ン、2は同エンジン1の出力軸(図示しない)にトルク
コンバ−タ3を介して連結された自動変速機の本体であ
る。
【0040】本体2は、ミッションケ−ス3内に例えば
複数の遊星歯車機構(図示しない)、同遊星歯車機構の
要素の回転を規制するクラッチなどの断続機構(図示し
ない)、同断続機構を油の流入・出で制御するコントロ
−ルバルブユニット4などいった機器を収容して構成さ
れる。
【0041】5は自動変速機の操作レバ−装置である。
この操作レバ−装置5は、乗用車の運転席と助手席との
間に配置されている。操作レバ−装置5は、自動変速
と、マニュアル操作式のシフトレバ−の如く手首を前後
方向に回動するといった操作で変速が可能な手動変速と
の2つのモ−ドを有している。
【0042】図2〜図6には、この操作レバ−装置5の
全体構造が示され、残る図7〜図13には各部の構造、
各部の断面ならびに操作時の状態などが示してある。操
作レバ−装置5の構造について説明することにする。な
お、本実施例では、図1中にあるように自動車の車体前
後方向となるX−X方向を前後方向とし、車体幅方向と
なるY−Y方向を左右方向として説明する。
【0043】すなわち、6は、金属製のフレ−ムであ
る。このフレ−ム6は、下部フレ−ム7と、これに組合
う上部フレ−ム8とを有して枠形に構成される。詳しく
は、下部フレ−ム7は、図2〜図4に示されるように前
後部が斜め上方へ折り曲げられた金属板からなる。そし
て、金属板の水平方向に延びる中央を底板部7aとし、
同底板部7aから前側上方へ斜めに延びる部分を前板部
7bとし、同じく後側上方へ斜めに延びる部分を後板部
7bとしている。これら底板部7a、前板部7b、後板
部7cの板面中央には、内方へ突き出る台部分が形成さ
れていて、このうち底板部7aある平坦な台部分を主機
器据付部9とし、前後板部7a,7bにある台部分を副
機器据付部10としてある。
【0044】また前板部7b、後板部7cの上端部は、
いずれも外側へコ字状に折り曲げられている。前板部7
aの外面には、前方に向かって水平に延びる据付座11
が取着してある。
【0045】また上部フレ−ム8は、前後方向に延びる
円弧状のプレ−ト部13と円弧状のディテントプレ−ト
部14(ディテントプレ−トに相当)とを有している。
そして、これらプレ−ト部13とディテントプレ−ト部
14とが、下部フレ−ム7のコ字状部12,12の外側
に張り出る側面にそれぞれ重ねて取着されている。
【0046】これらプレ−ト部13およびディテントプ
レ−ト部14は、下部フレ−ム7の前後端間を跨がるよ
うに並行に配置してある。このうち、右側に配置された
ディテントプレ−ト部14の下面中央には、P(パ−キ
ング)、R(リバ−ス)、N(ニュ−トラ)、D(ドラ
イブ)といった自動変速の各ポジションを規定する所定
の溝形状を呈したディテント溝15が前後方向に沿って
連続して形成してある(実施例では、N−D間はフリ
−)。
【0047】さらにディテントプレ−ト部14の前後方
向後側の下面には、複数の凹部32が前後方向に沿って
形成されている。具体的には、凹部32は上記ポジショ
ン位置(選択位置)と同間隔で連続するV字状溝32a
で形成してある。
【0048】これらプレ−ト部13とディテントプレ−
ト部14との上端中央間には、図7に示されるように長
方形状をなしたプレ−ト部16が一体に連結されてい
る。この三者のプレ−ト部が連結された構造にて、上部
フレ−ム8の本体部を構成してある。
【0049】プレ−ト部16の板面左側には、上記P
(パ−キング)、R(リバ−ス)、N(ニュ−トラ)、
D(ドライブ)といった各ポジション(複数の選択位
置)を有する、長孔よりなる自動変速操作用のシフト路
17(第1シフト路に相当)が前後方向に延びて設けら
れている。なお、シフト路17とディテントプレ−ト部
14とは平行である。
【0050】また同じく板面の右側には、シフト路17
と平行に手動操作用のシフト路18(第2シフト路に相
当)が設けられている。このシフト路18は、シフト路
17のDポジションとなる選択位置から分かれて前後方
向に均等に延びる長孔を有して構成される。
【0051】これによって、ディテントプレ−ト部14
をシフト路17を挟んでシフト路18とは反対側に配置
してある。そして、フレ−ム6に自動変速操作、手動変
速操作に必要な機器が据付けてある。
【0052】すなわち、主機器据付部9の上面には、矩
形枠状に成形された支持ベ−ス19がボルト止めなどで
据付けられている。この支持ベ−ス19の左右壁の中央
部間には、金属製のシャフト20が掛け渡されている。
シャフト20は左右方向に沿って配置してある。
【0053】このシャフト20の軸部分のうち、ディテ
ントプレ−ト部14を挟む片側となる右側部分にはケ−
ブルレバ−21(連動部材に相当)が設けられている。
またディテントプレ−ト部14を挟むもう片側となるシ
ャフト20の中央部分にはシフトレバ−22が設けられ
ている。
【0054】残るシャフト20の左側部分には後述する
スイッチレバ−45が設けられている。つまり、ケ−ブ
ルレバ−21およびスイッチレバ−45はシフトレバ−
22を左右から挟む位置に配置してある。
【0055】ケ−ブルレバ−21の本体部は、合成樹脂
製で、図13(a)に示されるように下端部に左右方向
に沿って開口する支持孔24を有し、上端部にばね据付
座25を有した、略角柱状をなしている。このシフトレ
バ−22に臨む本体部の側面の中段には段部26が形成
されていて、同中段を境として上側の厚み寸法を下側の
厚み寸法より薄くしてある。
【0056】支持孔24は、シャフト20に回動自在に
嵌挿されている。これにより、ケ−ブルレバ−21の全
体を、シャフト20を支点として車体前後方向に回動自
在に支持してある。
【0057】また上端部はディテント溝15の近くまで
延びている。ケ−ブルレバ−21の背面には、金属板よ
り構成されたレバ−部27の基部が嵌挿されて固定され
ている。このレバ−部27の先端部は、ケ−ブルレバ−
21の背面から車体前後方向の前側に向かって斜め上方
へ延びている。そして、この先端部には、外側へ突出す
るピン28が設けてある。
【0058】このピン28が自動変速機の本体2に機械
的に連結されている。すなわち、自動変速機の本体2か
らは、図1に示されるように同変速機をシフトコントロ
−ルするためのシフトケ−ブル29が延びている。な
お、このシフトケ−ブル29は、内索29aを外索29
bで覆ったケ−ブルから構成してある。
【0059】そして、このシフトケ−ブル29を、ディ
テントプレ−ト部14の前部側に取着した金属製のケ−
ブルブラケット部30で保持させて、内索端をピン28
に連結させている。
【0060】詳しくは、ケ−ブルブラケット部30は、
L字形の外形をなしていて、長手側30aがディテント
プレ−ト部14の形状にならう方向に取着してあり、先
端となる短手側30bが下部フレ−ム7の前板部7bか
ら前方へ延びている。また短手部分には、外索支持用の
溝孔31を形成してある。
【0061】上記シフトケ−ブル29の操作端は、この
短手部分の溝孔31にボルトなどで外索29bを支持さ
せ、内索29aのみをピン28にねじ止め固定させてあ
る。これにより、シフトケ−ブル29を通じて、自動変
速の選択操作に必要な変位を自動変速機の本体2へ出力
できるようにしている。
【0062】またこのケ−ブルブラケット部30の側方
には、前板部7aの外側面から突き出る方向に沿って、
プレ−ト状をなした金属製のロックケ−ブルブラケット
部100が配置されている。
【0063】このロックケ−ブルブラケット部100の
基端部は、前板部7aの幅方向中央に取着されている。
また下端部は、据付座11に形成した台部11aの上面
に取着されている。なお、台部11aは前板部7aの外
側面に取着されて固定してある。
【0064】シフトロックケ−ブルブラケット部100
の上部は、上部縁から突き出た脚部101を介して、ケ
−ブルブラケット部30の側面に取着してある。またシ
フトロックブラケット部100の先端上部には、ケ−ブ
ルブラケット部30のケ−ブル支持部(溝孔)より低位
となる位置に、フォ−クエンド形状で形成されたケ−ブ
ル支持部102が設けてある。
【0065】一方、ケ−ブルレバ−21の上端部には、
帯状の板ばね33の基端がねじ止めにより固定されてい
る。この板ばね33は、先端において上方に向かう付勢
力が発するよう一部が曲成されている。そして、この板
ばね33の先端部が前後方向の後側に在るV字状溝32
aに向かって延びている。
【0066】この板ばね33の先端部には、係合子とな
るロ−ラ34がディテントプレ−ト部14とは直角な向
きで回動自在に支持してある。この板ばね33で上方へ
付勢されるロ−ラ34がV字状溝32aに係合されてい
る。
【0067】この係合を利用して、ケ−ブルレバ−21
を不用意に動くことがないよう保持している。一方、シ
フトレバ−22は、図7に示されるようにシャフト20
から、ディテントプレ−ト14の側方を通じて、シフト
路17,18を形成する長孔、さらにはプレ−ト16を
覆うように設けた操作パネル35のゲ−ト35aを貫通
して、同操作パネル35の上方に延びている。なお、ゲ
−ト35aはシフト路17,18と同形状をなしてい
る。
【0068】図12は、このシフトレバ−22の構造を
示してある。シフトレバ−22の構造を説明すれば、3
6は金属製のシフトレバ−本体である。シフトレバ−本
体36は、シフト路17,18を形成する長孔および操
作パネル35のゲ−ト35aを摺動自在に貫通する筒状
のロッド37と、このロッド37の下端部から二股に分
かれてシャフト20へ延びた二股体38とを有してい
る。ロッド37の先端にはシフトノブ22aが装着して
ある。
【0069】このシフトレバ−本体36のロッド37側
をレバ−上半部39aとし、二股体38をレバ−下半部
39bとしてある。二股体38は、コ字形に屈曲して形
成された板金より構成される。詳しくは、二股体38
は、相互間の空間が、側方、すなわち車体幅方向に開放
する一対の平行な板状部38aを有して構成してある。
なお、板状部38aの離間寸法は、例えばケ−ブルレバ
−21の幅寸法と同等にしている。
【0070】板状部38aの先端部間には、同相互間を
埋めるような短柱形をなした合成樹脂製の枢支部材40
が摺動自在に収容されている。この枢支部材40の下部
には、左右方向に貫通する支持孔41と、この支持孔4
1を直交する前後方向に貫通する小径な支持孔42(支
持孔42の径寸法<支持孔41の径寸法)とが形成して
ある。
【0071】支持孔41はシャフト20に回動自在に嵌
挿される。また支持孔42には、シャフト20に設けた
貫通孔20aを通じて、板状部38a間を貫通したボル
ト43が回動自在に嵌挿されている。そして、このボル
ト43にて、板状部38aおよび枢支部材40の相互を
回転自在に連結している。なお、44はボルト端に螺挿
されるナットを示す。
【0072】この枢支構造によって、シフトレバ−本体
36は、ケ−ブルレバ−21と共通の回動軸線を支点と
して、シフト方向(前後方向)に回動自在に支持してあ
る。と共にセレクト方向(左右方向)である回動軸線回
りに揺動自在に支持してある。
【0073】これにより、シフトレバ−22は、シフト
路17およびシフト路18内、それらシフト路間をつな
ぐ中間の接続路18a内に対して、レバ−操作が自在と
なる。例えばディテント溝15で最後方の位置に規定さ
れたDポジション位置を起点とすると、シフトレバ−2
2は、同位置から前方向、同じくシフト路18に向かう
横方向へ回動操作ができる。
【0074】また枢支部材40の左右方向両側は、ケ−
ブルレバ−21の下部とこのケ−ブルレバ−21とは反
対側に配置されたスイッチレバ−45の下部との間で挟
まれて規制され、これによって枢支部材40の全体をシ
フト方向には回動変位するが、セレクト方向には回動変
位しないようにしてある。
【0075】枢支部材40の上面には、セレクト方向の
回動軸に沿って、係止部となるV字状の溝部46が形成
されている。この溝部46内には、図12に示されるよ
うな溝部46の深さより高さ寸法が大きく、かつ溝部4
6の長さ方向に沿って細長に延びるC字状のスプリング
47が収容されている。
【0076】このスプリング47の切欠端は、溝部46
の中央部に設けたスプリング係止台46aの両側に形成
してある孔部(図示しない)に回動自在に係止されてい
る。この係止によって、スプリング47をセレクト方向
の回動軸と平行な面内に配置させている。
【0077】この枢支部材40の直上となる板状部38
a間の地点には、合成樹脂製のガイド部材48がねじ止
め固定されている。このガイド部材48は、シフトレバ
−本体36とは別体で、板状部38a間の空間を埋める
ような短柱状をなした本体部48aを有している。この
本体部48aの下面には、係止部となるV形の溝部49
がセレクト方向の回動軸に沿って形成されている。
【0078】上記溝部46から突き出たスプリング47
の上側部分47aは、この溝部49内に挿入されて係止
されている。これによって、スプリング47の全体を、
セレクト方向の回動軸と平行な面内に配置させた状態
で、溝部46,49間に介装させている。
【0079】こうした係止構造により、スプリング47
は、シフトレバ−本体36がボルト43の支点としてセ
レクト方向にレバ−操作されると、係止部分となる溝部
46の底部分を中心に傾動変位する。このスプリング4
7の傾動範囲は、V字状の溝部46の挟む角度にて規制
される。
【0080】各溝部46,49は、シフト路17とシフ
ト路18との間のレバ−操作時にスプリング47が圧縮
変形を起こすような位置に配置してある。例えば溝部4
9を、溝部46の位置からケ−ブルレバ−21側にずれ
た地点に配置してある。
【0081】このスプリング47の圧縮変形と同スプリ
ング47が復帰したときの差により、シフト路17、1
8間におけるレバ−操作時において節度感を発生させる
ようにしている。
【0082】一方、ガイド部材48の上面には、同上面
中央から上方へ突き出る筒状のガイド筒60が形成して
ある。このガイド筒60内にはコイルスプリング61が
収容されている。
【0083】このガイド部材48の直上となるロッド端
の直下の二股体38内には、摺動子62が摺動自在に収
容されている。摺動子62は、一対の板状部38a間の
空間を埋めるような略短柱状をなしている。この摺動子
62の板状部38aと対向する両側面には、板状部38
aの内壁面と摺接自在な一対の摺接面63が形成されて
いる。
【0084】また摺動子62の内部には、下面に開口す
る筒状の受口64が形成されている。この受口64に
は、上記コイルスプリング61と共にガイド筒60が摺
動自在に嵌挿され、摺動子62の全体をロッド端とガイ
ド部材48との間で摺動自在に支持させている。
【0085】摺動子62の上端部は、ロッド37内に摺
動自在に挿通された中実軸よりなるロッド65の下端部
が取着されている。このロッド65の上端部には、シフ
トノブ22aに装着された操作ボタン66に連結してあ
り、操作ボタン66を押操作すると、摺動子62が押し
下げられるようにしてある。
【0086】またディテントプレ−ト部14に向く摺動
子62の側面には、金属製のディテントピン67が突設
されている。そして、このディテントピン67が、板状
部38aの開放部分を通じて、ディテントプレ−ト部1
4側へ突き出ている。
【0087】このディテントピン67は、ディテントプ
レ−ト部14のディテント溝15で規定される各ポジシ
ョンと係脱自在となっている。こうした構造により、接
続路18aからシフト路17のDポジション位置へ向か
ってレバ−操作すると、図10に示されるようにディテ
ントピン67がディテント溝15のDポジションと対応
する溝に係合し、反対にDポジション位置から接続路1
8aに向かってレバ−操作をすると、図11に示される
ようにディテントピン67がDポジションと対応する溝
から離脱する。
【0088】むろん、シフト路17内でのレバ−操作に
より、ディテントピン67はディテント溝15の規定さ
れた各ポジション位置へ位置決められる。また操作ボタ
ン66を押操作すれば、ディテントピン67が係合を解
除する方向へ駆動され、ディテント溝15で規定された
各ポジション位置の溝から離脱できるようにしてある。
【0089】摺動子62のディテントピン67が突出す
る側とは反対側の側面には、同ディテントピン67より
低い位置にシフトロック用の係合部68が形成されてい
る。この係合部68は、摺動子62の側面に、同摺動子
62の軸心方向とは直角方向に延びる一対の平行なリブ
70を有してなる。そして、このリブ70が板状部38
a間の開放部分から側方へ突き出て、後述するロックカ
ム71の係合ピン88を受ける溝を形成している。
【0090】またシフトレバ−22と、これを挟むケ−
ブルレバ−21およびスイッチレバ−45のうちの一
方、例えばガイド部材48の両側面には係合凸部50
a,50aが設けられている。また同じく他方となるケ
−ブルレバ−22,スイッチレバ−23には、それぞれ
この係合凸部50aと係脱する係合凹部50bが設けら
れている。
【0091】両側の係合凸部50,50は、いずれもガ
イド部材48の厚み方向中央となる側面部分を側方へ台
形板状に突出させてなる嵌挿部51を有している。また
各嵌挿部51の先端部は、幅方向両端から前方へ突き出
るリブ状の挿入ガイド52,52を有している。この挿
入ガイド52,52は、外面に先端に向かうにしたがっ
て厚みが薄くなるような傾斜面が形成されていて、嵌挿
部51を係合凹部50bに対して挿入しやすくしてい
る。また挿入ガイド52,52の一部には、挿入ガイド
52および嵌挿部51の一部を切欠いてなる弾性変位可
能な弾性壁53が形成してある。この弾性壁53の先端
部は、挿入ガイド52の傾斜面と同様な傾斜面をもつ斜
面部53aを有している。そして、この斜面部53aの
斜面は、挿入ガイド52の斜面から外側に突き出た位置
に配置され、相手の係合面に対して弾接させるようにし
てある。
【0092】ケ−ブルレバ−21の係合凹部50bは、
図7に示されるように上記係合凸部50aと対応してケ
−ブルレバ−21の下部前面に設けた係合口54から構
成される。この係合口54は、嵌挿部51と外形に対応
した上下方向に延びる細長の開口部から形成してある。
【0093】これにより、シフトレバ−22がシフト路
17に在るときには、嵌挿部51の全体は係合口54に
嵌挿されるようにしてある。したがって、シフトレバ−
22がシフト路17に在るときには、ガイド部材48を
介して、シフトレバ−22とケ−ブルレバ−21との相
互を係合するようにしてある。
【0094】この係合により、シフトレバ−22がシフ
ト路17内にあるとき、すなわち自動変速操作時は、ケ
−ブルレバ−21はシフトレバ−22のレバ−操作に連
動してシフト方向に操作されるようになっている。
【0095】ここで、ディテントプレ−ト部14に設け
たV字状溝32aは自動変速操作の各ポジション位置に
応じて配列してあるから、このときのシフト方向のレバ
−操作に伴い、ロ−ラ34は、各ポジション位置毎、V
字状溝32aの山部分を順に乗り越えることとなる。
【0096】このロ−ラ34がV字状溝32aの山部分
を順に乗り越える抵抗を利用して、自動変速操作時の
際、節度感が発生させるようにしてある。スイッチレバ
−45は、図7および図13(b)に示されるように上
方に開く扇形に形成されたブロックよりなる本体部75
を有する。この本体部75の下部には、扇形の軸心に沿
って延びる回動支持部76が形成されている。この回動
支持部76に形成された支持孔76aは、シフトレバ−
22を挟んでケ−ブルレバ−21とは反対側のシャフト
部分に回動自在に嵌挿され、本体部75の全体をシフト
レバ−22およびケ−ブルレバ−21と共通なシャフト
20を中心として、シフト方向に回動自在に支持させて
いる。
【0097】この支持によって、スイッチレバ−45
を、傾斜した両側面が下部フレ−ム7の前板部7bおよ
び後板部7cと向き合うように配置させてある。またこ
の支持を利用して、ケ−ブルレバ−21とスイッチレバ
−45とを枢支部材40の両側に挟み付けるように配置
させている。
【0098】本体部75のシフトレバ−側に向く前面7
5aは、シフト路17にレバ−操作されるシフトレバ−
22と干渉しない範囲で傾斜している。また本体部75
の両側面とこれと対向する下部フレ−ム7の前板部7
b,後板部7cとの間には、同スイッチレバ−45を中
立状態に付勢する手段として、一対の中立付勢ユニット
79が配置されている。
【0099】中立付勢ユニット79は、前板部7b,後
板部7bに据付けたケ−シング80と、このケ−シング
80に設けられたスイッチレバ−45の側面に向かって
進退自在なピン81と、ケ−シング80に内蔵されてピ
ン81を突出方向へ付勢するスプリング82を有してい
る。そして、この付勢されるスプリング82により、ス
イッチレバ−45の両側から弾性力で均等に挟み付け
て、スイッチレバ−45を中立位置で保持させている。
【0100】こうして保持された本体部75の扇形側面
の角度θ1 と、傾斜した前板部7b,後板部7cの角度
θ2 とは、互いに異なっている。前部側に配置してある
ケ−シング80には、ピン81の進退変位にしたがって
オンオフするシフトアップ検知用スイッチ83が内蔵さ
れている。また後部側に配置してあるケ−シング80に
は、ピン81の進退変位にしたがってオンオフするシフ
トダウン検知用スイッチ84が内蔵されていて、シフト
レバ−22がシフト路18に沿って前方あるいは後方へ
揺動されると、手動変速操作に必要なシフトアップある
いはシフトダウンの信号が出力するようにしてある。
【0101】なお、各ケ−シング80は、前板部7b,
後板部7bにならって、本体部75の扇形側面沿いに位
置調整可能に取り付けてあり、上記角度θ1 、角度θ2
の相違を利用して、取付位置を調整してある。
【0102】また本体部75の後傾した前面75aの中
央には、スイッチレバ−45側へ突き出るガイド部材4
8の係合凸部50aを挿脱可能に嵌挿する上記係合凹部
50bが設けられている。
【0103】係合凹部50bは、係合凸部50aと対応
する前面75aの上段部分に、同嵌挿部51の外形に対
応した細長形状をなす係合口77を形成して構成され
る。これにより、シフトレバ−22がシフト路17から
シフト路18へ操作されるにしたがって、スイッチレバ
−45側に張り出す嵌挿部51が係合口77の開口に嵌
挿されるようにしてある。
【0104】つまり、シフトレバ−22がシフト路18
に在るときには、ガイド部材48を介して、シフトレバ
−22とスイッチレバ−45との相互が係合するように
してある。
【0105】この係合により、シフトレバ−22がシフ
ト路18内にあるとき、すなわち手動変速操作時、中立
状態のスイッチレバ−45は、シフトレバ−22のレバ
−操作に連動して、シフトアップあるいはシフトダウン
といったシフト方向へ操作される。
【0106】また係合凸部50aと係合凹部50bとで
得られるシフトレバ−22と、ケ−ブルレバ−21およ
びスイッチレバ−45との係合は、一方が係合している
ときには、他方の係合が解除されるように設定されてい
て、シフトレバ−22のセレクト方向のレバ−操作で、
自動変速操作および手動変速操作のうちのどちらか一方
のみを選択できるようにしてある。
【0107】係合口77は本体部75の内部を通じて後
面75bに開口している。この係合口77の前面75a
に開口する出入口には、スイッチレバ−45の後面75
bに据付けた手動変速モ−ド検知スイッチ78のア−マ
チュア78aが、係合口77の貫通部分を通じて配置し
てある。
【0108】これにより、シフトレバ−22がシフト路
18に投入されると、ア−マチュア78aが嵌挿部51
との当接により変位して手動変速モ−ド検知スイッチ7
8をオンオフさせ、シフトレバ−22がシフト路18に
投入されたことを検知できるようにしてある。
【0109】手動変速モ−ド検知スイッチ78、シフト
アップ検知用スイッチ83、シフトダウン検知用スイッ
チ84は、コントロ−ルバルブユニット4に接続してあ
るT/M制御装置85に接続されている。
【0110】T/M制御装置85は、例えばマイクロコ
ンピュ−タより構成されている。このT/M制御装置8
5には、自動変速モ−ドの他に手動変速モ−ドが設定し
てある。またT/M制御装置85には、手動変速モ−ド
検知スイッチ78からの検知信号で手動変速モ−ドに切
換える機能、シフトアップ検知用スイッチ83からの検
知信号で同手動変速モ−ドに基づき自動変速機の変速段
をシフトアップ側に操作する機能、シフトダウン検知用
スイッチ84からの検知信号で同手動変速モ−ドに基づ
き自動変速機の変速段をシフトダウン側に操作する機能
などが設定されていて、シフト路18内での前側、後側
のレバ−操作に連動して、所望とする変速が行われるよ
うにしてある。
【0111】一方、プレ−ト部13の内面におけるPポ
ジション位置より前方となる地点には、図4に示される
ようにシフトロック装置を構成するシフトロック用のロ
ックカム86が設けられている。
【0112】このロックカム86は、プレ−ト状をな
し、中央部にボス部87が突き出ている。このボス部8
7がプレ−ト部13の内面に回動自在に枢支してある。
またロックカム86は、このボス部87を挟んで後部と
なるシフトレバ−22側に係合ピン88を有し、前部と
なる反対側にシフトロックピン係脱用の円弧形の係止部
89を有し、さらにボス部87の上部にキ−インタロッ
ク用の接続ピン90を有している。
【0113】ボス部87の前板部側には、上下方向に延
びるL字形の板ばねで構成されたストッパ−スプリング
91が配置されている。このストッパ−スプリング91
の長手端となる基端部は、プレ−ト部13の内面に取着
され、短手側となる先端部は、ボス部87の外周面に形
成した溝87aに挿脱可能に挿入され、アンロック時の
ロックカム86の動きを規制している。
【0114】そして、この規制によって、係合ピン88
を、Pポジションに対応した地点に保持させている。こ
れにより、Pポジションにシフトレバ−22が配置され
るに伴い、シフトレバ−22の係合部68に係合ピン8
8が挿入されるようにしてある。
【0115】またロックカム86の周りには、ストッパ
−スプリング91を操作するリリ−スレバ−92が配設
されている。リリ−スレバ−92は、例えばボス部87
と共に回動可能にプレ−ト部13に支持された枢支部9
3と、ストッパ−スプリング91の長手側部分を摺動自
在に係合した係合部94と、これら枢支部93と係合部
94とをつなぐレバ−部分95を有して、正面から見た
ときに略逆L字状に形成してある。
【0116】レバ−部分95には、Pポジションに操作
されてくるシフトレバ−22の側部を受ける当接片96
が形成されていて、Pポジションにシフトレバ−22が
配置されるに伴い当接片96が押されると、それに連動
してレバ−部分95が回動変位し、ストッパ−スプリン
グ91の長手側を溝87aとの係合が解除する方向に押
圧するようにしてある。つまり、ロックカム86aのロ
ックは、Pポジションにシフトレバ−22を配置すると
解除されるようになっている。
【0117】そして、その後の操作ボタン66の復帰に
より、ロックカム86は上側へ回動変位して、シフトロ
ックの体制が形成されるようにしてある。またこの回動
変位したロックカム86aは、ロックケ−ブルブラケッ
ト部100の側面に設けたシフトロックピン105によ
って、ブレ−キペダル103を踏み込まない限り、ロッ
ク状態が解除されないようにしてある(シフトロッ
ク)。
【0118】詳しくは、シフトロックピン105は、係
止部94の上端部と係止する位置、同係止が解除する位
置との間で進退自在に設けてある。またリ−タンスプリ
ング105aの弾性力によってロックカム86側へ付勢
してある。この付勢によって、Pポジションにシフトレ
バ−22が在るときは、リタ−ンスプリング105aの
弾性力にてシフトロックピン105を係止位置にまで突
出させて、係止部94の上端部との係止から、ロックカ
ム86が回動しないように規制している。またシフトロ
ックピン105は、シフトケ−ブル104を介して、ブ
レ−キペダル装置103に接続されていて、同ブレ−キ
ペダル装置103のブレ−キペダル103aを踏み込ま
ないと、係止解除位置に移動しないようにしてある。な
お、シフトロックピン105はシフトレバ−22がPポ
ジション以外のポジションのときには、ロックされるロ
ックカム86の係止部94の円弧面に配置される。
【0119】また接続ピン90には、外索がケ−ブル支
持部102で支持される、イグニションキ−装置106
から延びるキ−インタロックケ−ブル107が接続され
る。そして、イグニションキ−装置106に内蔵されて
いるケ−ブル規制機構106aによって、イグニション
キ−装置106に差し込まれるイグニションキ−106
bがLOCK位置又は抜いてあるときは、キ−インタロ
ックケ−ブル107の内索の動きをロックして、ロック
カム86aの動きを規制し、イグニションキ−106b
がLOCK位置以外のときは、キ−インタロックケ−ブ
ル107の内索のロックを解除して、同ロックカム86
aの規制を解除するようにしてある。これによって、イ
グニションキ−106bを所定に操作しないと、Pポジ
ションからシフトレバ−22を操作できないようにして
いる(キ−インタロック)。
【0120】つぎに、作用について説明する。始めにシ
フトレバ−22がPポジションに在る状態から説明す
る。このPポジションでは、シフトレバ−22は、ロッ
クカム86の動きがキ−インタロックケ−ブル107の
ロック、さらにはシフトロックピン105のロックによ
り規制されて、シフト方向へレバ−操作が行えない状態
となっている。
【0121】この状態から、車内に乗り込んだドライバ
−が、エンジン1を始動すべく、イグニションキ−10
6bをイグニションキ−装置106へ差し込み、LOC
K位置、ACC〜START位置へと操作する。これに
より、エンジン1は始動する。
【0122】このイグニションキ−の操作に伴い、ケ−
ブル規制機構106aで行われていたキ−インタロック
ケ−ブル107の内索の規制は解除される。つまり、キ
−インタロックは解除される。
【0123】その後、ドライバ−は、変速操作を行うべ
く、ブレ−キペダル103aを踏み込み、自動車に制動
を与える。このブレ−キペダル103aの踏込操作によ
り、シフトロックは解除される。
【0124】すなわち、ロックカム86の係止部上端へ
向かって突出していたシフトロックピン105が、ブレ
−キペダル103aの踏込動作にしたがい退避され、係
止部89との係止を解除する。
【0125】これにより、ロックカム86は自在に回動
変位できる状態となる。ついで、自動車を自動変速モ−
ドで走行させるべく、選択位置の中からDポジションを
選び、シフトレバ−22をPポジションからDポジショ
ンへ切換える。
【0126】この選択位置切換操作には、まず、シフト
ノブ22aをボタン操作する(操作ボタン66を押し込
む)。この操作により、摺動子62は下降方向へ駆動さ
れ、ロックカム86を、シフトレバ−22の係合部68
との係合が解除される方向へ回動変位させる。
【0127】これにより、係合部68と係合している係
合ピン88は、係合部68と入出自在となる(待機位
置)。またディテントピン67は、摺動子62の下降変
位にしたがって、ディテント溝15で規定されたPポジ
ションの解除位置にまで駆動される。これにより、ディ
テントピン67は、Pポジションを規制していたディテ
ント溝15の溝から離脱する。
【0128】これにより、Pポジションのシフトノブ2
2は、シフト方向へ操作可能となる。ついで、このシフ
トレバ−22を回動操作して、シフト路17内のDポジ
ションへ回動操作する。
【0129】このとき、シフトレバ−22が当接片96
から離れる。これにより、リリ−スレバ−92は元の状
態に戻り、ストッパ−スプリング91の先端部を枢支部
93に在る溝87aに係合させていく。
【0130】この係合によって、ロックカム86は、係
合ピン88と挿脱できる待機状態のままでロックされ
る。ここで、ディテントプレ−ト部14の両側に在る、
シフトレバ−22とケ−ブルレバ−21との相互は、係
合凸部50aと係合凹部50bとを介して接続されてい
るから、上記シフトレバ−22の回動操作に連動して、
ケ−ブルレバ−21は回動変位していく。なお、このケ
−ブルレバ−21の回動変位はシフトレバ−22と共通
なシャフト20を支点として行われる。
【0131】このとき、ディテント溝15にはシフトレ
バ−22の選択位置に応じた位置に対応して連続的に凹
部位置が変化するV字状溝32aが設けられ、ケ−ブル
レバ−21には板ばね33で付勢されてこのV字状溝3
2aに係合するロ−ラ34が設けられているから、シフ
トポジションが変わる都度、ロ−ラ34の係合する溝が
順に変わる。
【0132】このことは、ドライバ−には、Dポジショ
ンに至る途中の各Rポジション、Nポジション毎、ロ−
ラ34が凹部間の山を乗り越える手応えを感じる。これ
により、ドライバ−による選択位置切換操作は、節度感
を感じながら行われる。
【0133】そして、シフトレバ−22がDポジション
に配置され、Dポジションを規定するディテント溝15
の溝にディテントピン67が係止されると、Dポジショ
ンへの切換えが終える。
【0134】このときのシフトレバ−22の変位は、シ
フトケ−ブル29を通じて、自動変速機の本体2へ出力
されるから、本体2は自動変速モ−ドのDレンジに切換
わる。
【0135】そして、ドライバ−は、ブレ−キペダル1
03aを戻して、アクセルペダル(図示しない)を踏め
ば、設定された自動変速モ−ドにもとづき、自動変速機
は、アクセルペダルの開度、走行速度などといった各種
情報にしたがって制御される。
【0136】これにより、自動変速モ−ドによる走行が
なされる。またDポジションで走行中、マニュアル操作
に切換えるとする。このときには、シフトレバ−22を
シフト路17のDポジションから、接続路18aを経
て、シフト路18へ向かって操作する。
【0137】すると、シフトレバ−22のシフトレバ−
本体36は、ボルト43を支点として、先のシフト方向
とは直交するセレクト方向へ回動変位される。すなわ
ち、枢支部材40を除く、シフトレバ−全体はシフト路
18へ回動変位される。
【0138】そして、このシフトレバ−22がシフト路
17とシフト路18との間を移動する際、ドライバ−に
は節度感が与えられる。すなわち、シフトレバ−22
は、枢支部材40を残して、ボルト43を中心にシフト
路18へ回動変位する。
【0139】ここで、枢支部材40の上面にはV字状の
溝部46が在り、枢支部材40の直上となるガイド部材
48の下面には溝部46からシフト路17寄りにずれて
溝部49が在り、これら溝部46,49間にはC字状の
スプリング47が介装されている。
【0140】これにより、スプリング47は、シフトレ
バ−本体36がシフト路17に在るときには延び、シフ
ト路17,18間では溝部46の底部を中心に傾動変位
しながら圧縮変形し、シフト路18では延びる。
【0141】このことは、シフト路17,18間でのス
プリング47の圧縮変形と、シフト路17およびシフト
路18における復帰したときのスプリング47との差か
ら手応えは発生することとなる。
【0142】しかるに、ドライバ−は、シフト路17,
18にシフトレバ−22を配置したときに、この手応え
を節度感として感じる。このとき、ディテントピン67
は、コイルスプリング61にて上下方向に変位可能とな
っているから、シフトレバ−22の回動変位に伴い下方
向に変位して、Dポジションを規定している溝から離脱
していく。
【0143】またこのシフトレバ−22のセレクト操作
にしたがい、シフトレバ−22の右側に在る係合凸部5
0aは、Dポジションに在るケ−ブルレバ−21の係合
凹部50bから離脱する。
【0144】このとき、係合が解除されたケ−ブルレバ
−21は、ロ−ラ34とV字状溝32aとの係合によっ
て、解除されたときのままの位置、すなわちDポジショ
ンの位置に保持される。
【0145】この保持によって、ケ−ブルレバ−21は
不用意に動かないように固定される。そして、今度はシ
フトレバ−22の左側に在る係合凸部50aが、中立状
態に在るスイッチレバ−45の係合凹部50bに嵌挿さ
れる。
【0146】これにより、シフトレバ−22とスイッチ
レバ−45との相互は係合され、スイッチレバ−45は
シフトレバ−22の移動に連動して回動自在となる。な
お、このスイッチレバ−45の回動変位はシフトレバ−
22と共通なシャフト20を支点として行われる。
【0147】この係合に伴い、係合凹部50の出入口に
在るア−マチュア78aは押圧され、モ−ド検知スイッ
チ78をオンオフ操作する。T/M制御装置85は、こ
のモ−ド検知スイッチ78からの検知信号を受けて、自
動変速モ−ドから手動変速モ−ドに切換える。
【0148】シフト路18内へのレバ−操作を終える
と、シフトレバ−22は、スイッチレバ−45を保持し
ている一対の中立付勢ユニット79の付勢力によって、
中立位置に保持される。
【0149】ついで、ドライバ−は、手首の操作で、シ
フトアップ操作であれば、シフトレバ−22をシフト路
18の前端のシフトアップ方向へレバ−操作する。また
シフトダウン操作であれば、シフト路18の後端のシフ
トダウン方向へレバ−操作する。
【0150】ここで、スイッチレバ−45は、シフトレ
バ−22に接続されているから、シフトアップのレバ−
操作が行われると、シフトアップ側へ回動変位して、シ
フトアップ検知用スイッチ83をオンオフさせる。また
シフトダウンのレバ−操作が行われると、シフトダウン
側へ回動変位して、シフトダウン検知用スイッチ84を
オンオフさせる。
【0151】T/M制御装置85は、シフトアップ検知
用スイッチ83からの検知信号を受けると、手動変速モ
−ドに基づき、自動変速機の変速段をシフトアップ側に
操作する。またシフトダウン検知用スイッチ84からの
検知信号を受けると、手動変速モ−ドに基づき、自動変
速機の変速段をシフトダウン側に操作する。
【0152】これにより、手首の操作によるマニュアル
操作で、所望とする変速段の変速がなされる。このよう
に連動部材となるケ−ブルレバ−21、不動部材となる
ディテントプレ−ト部14のうちの一方に凹部32を設
け、他方にこの凹部32と係合するロ−ラ34を設ける
構造は、自動変速操作時には、レバ−操作に対して節度
感を与える機構として作用し、手動変速操作時には、シ
フトレバ−22との接続が解除されたケ−ブルレバ−2
1を不用意に動かないように固定する機構として作用す
ることがわかる。これは、逆に凹部32とロ−ラ34と
を設けても同様である。
【0153】このことは、凹部32とロ−ラ34とで行
われる係合は、自動変速操作時におけるレバ−操作に対
する節度感付与としての機能と、手動変速時におけるケ
−ブルレバ−21の位置を保持する機能との2つの機能
を果たす。
【0154】したがって、凹部32とロ−ラ34との係
合は、これら2つの機能を共用させることができる。そ
れ故、手動変速操作時におけるケ−ブルレバ−21の位
置保持を合理的に行うことができる、しかもコスト的に
も安価である。
【0155】またこれを凹部32をV字状溝32aから
構成して、これに板ばね33で付勢されるロ−ラ34を
係合させる構造にすると、上記した自動変速操作時にお
けるレバ−操作に対する節度感付与としての機能と、手
動変速時におけるケ−ブルレバ−21の位置を保持する
機能との2つの機能を、簡単な構成で確保することがで
きる。
【0156】しかも、構成が簡単なために、高い耐久性
と高い信頼性とを有する。またロ−ラ34を他の連動部
材でなくケ−ブルレバ−21に設け、凹部32を他の不
動部材でなくディテントプレ−ト部14に設けた構成を
採用すると、特別な部材を用いずに、ディテント機構の
ディテントプレ−ト部14を有効に利用した簡単な構成
で、上記したような2つの機能を果たすことができる。
【0157】さらにこの構成に加え、ディテントプレ−
ト部14をシフト路17を挟んでシフト路18とは反対
側に配置し、このディテントプレ−ト部14の両側にデ
ィテントプレ−ト部14に係合する連動部材としてのケ
−ブルレバ−21と、同ケ−ブルレバ−21に係合する
シフトレバ−22とをディテントプレ−ト部14の両側
に挟むように配置したことにより、ケ−ブルレバ−2
1、およびシフトレバ−22の相互の干渉の心配は全く
ない。しかも、合理的なレイアウトで、ケ−ブルレバ−
21、シフトレバ−22、ディテントプレ−ト部14は
配置されるから、レバ−操作装置はコンパクトな構成と
なる。
【0158】図14ないし図18図は、本発明の第2の
実施例を示す。本実施例は、ロ−ラ、凹部といった部材
を用いず、ディテントピン67を流用して、手動変速操
作時、連動部材としてのケ−ブルレバ−21を保持する
ようにしたものである。
【0159】図14および図16はシフトレバ−22が
シフト路17内に在るときの状態を示し、図15および
図17はシフトレバ−22がシフト路17内に在るとき
の状態を示し、図18は要部となる保持構造の詳細が示
してある。
【0160】保持構造について説明すれば、図18に示
されるようにケ−ブルレバ−21の上部には、上下方向
に延びるスライド路120が形成してある。このスライ
ド路120内には、スプリング121で上方へ付勢され
たスライド子122が内装してある。このスライド子1
22のディテントプレ−ト側となる側面には、ディテン
トピン67が突設してある。このディテントピン67の
先端部は、スライド路120の周壁に設けた貫通孔12
0aを貫通して、ディテントプレ−ト部13を介し、シ
フトレバ−22側へ突き出ている。
【0161】つまり、ケ−ブルレバ−21には、ディテ
ントピン67がディテント溝15と係合する方向に付勢
されて取り付けられる。またシフトノブ22aのボタン
操作で下方へ駆動される摺動子62(ピン駆動子に相
当)には、ディテントピン67と向き合う側面に係止口
123が形成してある。
【0162】係止口123は、シフトレバ−22がシフ
ト路17内に在るときの、ばね付勢されたディテントピ
ン67の先端部が嵌挿される、上下方向に延びる長方形
状をなしている。また係止口123の外形は、シフトレ
バ−22がシフト路17内に在るとき、シフトノブ22
aをボタン操作すると、ディテントピン67をディテン
ト溝15との係合を解除する方向(下方)に駆動するよ
うに形成されている。
【0163】ディテント溝15のうち、例えばDポジシ
ョンを規定するディテント溝15の溝部分には、シフト
レバ−22がシフト路18へ移動することによって係合
が解除されるテントピン67を係合する位置保持用係合
溝124が設けられている。この位置保持用係合溝12
4は、図18に示されるようにディテントピン67の移
動を禁止するような外形の溝から構成してある。
【0164】また位置保持用係合溝124の上壁面は、
シフトレバ−22をシフト路18をシフト路17へ回動
変位させたとき、位置保持用係合溝124に係合してい
るディテントピン67を、シフトノブ22aのボタン操
作にかかわらず、位置保持用係合溝124から解除させ
るような傾斜面125が形成してある。
【0165】なお、要部となる以外のレバ−操作装置の
構成は、上記した第1の実施例と同じなので、同じ部分
には同一符号を付して、その説明を省略した。こうした
構成によると、自動変速操作を行うときは、第1の実施
例と同じく、シフト路17内のPポジションに在るシフ
トレバ−22を、シフトノブ22aのボタン操作で、所
望とする選択位置、例えばDポジションに移動させれば
よい。
【0166】すなわち、ケ−ブルレバ−21に在るディ
テントピン67は、係止口123を介して摺動子62に
接続されているから、シフトノブ22aのボタン操作を
受けると、ディテントピン全体がディテント溝15から
係合を解除する方向に駆動される。
【0167】またケ−ブルレバ−21は、シフトレバ−
22と係合して、同シフトレバ−22と連動する状態と
なっている。それ故、レバ−操作に伴いシフトレバ−2
2は、PポジションからDポジションへ移動する。
【0168】そして、シフトノブ22aのボタン操作を
解除すれば、摺動子62がばね弾性力で上方へ押し上げ
られるとともに、係止口123に係合しているディント
ピン67がスプリング121の弾性力で押し上げられ
て、ディテントピン67はディテント溝15で規制され
るDポジションの位置に位置決められる。
【0169】これにより、第1の実施例と同様、自動変
速機の本体2はケ−ブルレバ−22を通じて操作されて
いく。また手動変速操作を行うときは、図14および図
16に示されるようにDポジションに在るシフトレバ−
22を接続路18aを通じて、手動変速操作用のシフト
路18へレバ−操作する。
【0170】これにより、シフトレバ−22とケ−ブル
レバ−21との相互間を接続していた係合が解除され
る。これと共に、ケ−ブルレバ−21に在るディテント
ピン67は、摺動子62の係止口123から抜去され、
双方の係合が解除されていく。
【0171】すると、係合が解除された後のディテント
ピン67は、スプリング121の弾性力によって上方へ
押し上げられ、ディテント溝15で規定されたDポジシ
ョン位置の溝に在る位置保持用係合溝124に係合して
いく。
【0172】ここで、位置保持用係合溝124は、ディ
テントピン67の移動を禁止するような形状を形成なし
ているから、シフトレバ−22との係合が解除されたケ
−ブルレバ−21は、位置保持用係合溝124とディテ
ントピン67との係合によって、同解除されたままの状
態に保持される。
【0173】つまり、連動部材となるケ−ブルレバ−2
1は、第1の実施例と同様、動かないように保持され
る。その後、シフト路18内に在るシフトレバ−22
を、第1の実施例と同様、シフトアップ側、あるいはシ
フトダウン側へ操作すれば、所望とする変速段のシフト
アップ、シフトダウンがなされる。
【0174】またシフトレバ−22をシフト路18から
シフト路17へ戻すと、傾斜面125の斜面が、位置保
持用係合溝124から突き出ているディテントピン67
の先端部と当接して、同ディテントピン67をシフトノ
ブ22aでのボタン操作にかかわらず、下方へ押し下げ
る。
【0175】すると、ディテントピン67は位置保持用
係合溝124から離脱して、ディテント溝15で規定さ
れたDポジションの位置に戻る。これにより、再び、自
動変速モ−ドの状態、すなわちシフト路17内において
シフトレバ−22が操作可能な状態に復帰する。
【0176】したがって、ディテント機構のディテント
ピン67を利用して、手動変速時における連動部材とし
てのケ−ブルレバ−21の位置を保持できる。それ故、
第1の実施例と同様、合理的でかつ安価ですむ。
【0177】加えて、ケ−ブルレバ−21の位置を保持
する構成として、ディテント溝15にケ−ブルレバ−2
1の移動を禁止するための位置保持用係合溝124を設
けるとともに、ピン駆動子となる摺動子62に、再係合
時、シフトノブ22aのボタン操作にかかわらず、ディ
テントピン67を位置保持用係合溝124との係合を解
除させる方向にディテントピン67を変位させる斜面を
有する係止口123を設ける構成を採用したことによ
り、シフト路18へのレバ−操作時において、連動部材
としてのケ−ブルレバ−21の位置を確実に保持するこ
とができる。と同時に、シフト路17でのレバ−操作時
において、位置保持用係合溝124の影響を受けること
なく、ディテント溝15によるシフトレバ−22の位置
規制を所定に行うことができる。
【0178】このことは、シフト路18のレバ−操作時
にケ−ブルレバ−21を所期の位置で確実に保持させる
ことができる上、シフト路17でのレバ−操作を支障な
く円滑に行わせることができる。
【0179】さらにこの構成に加え、第1の実施例と同
じく、ディテントプレ−ト部14をシフト路17を挟ん
でシフト路18とは反対側に配置し、このディテントプ
レ−ト部14の両側に、連動部材としてのディテントピ
ン67を有するケ−ブルレバ−21と、ディテントピン
67を駆動する摺動子62を有するシフトレバ−22と
を挟むように配置したことにより、ケ−ブルレバ−21
ならびにシフトレバ−22を、相互の干渉を防ぎつつ、
合理的なレイアントで配置させることができ、レバ−操
作装置のコンパクト化が図れる。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、凹部と係合子との係合にが、手動変速時に
おける連動部材の位置保持機能と、自動変速操作時にお
けるレバ−操作に対する節度感付与機能との2つの機能
を果たす。
【0181】したがって、手動変速時における連動部材
の位置保持を合理的に行うことができる。しかも、コス
ト的に安価ですむ。
【0182】
【0183】
【0184】請求項2に記載の発明によれば、ディテン
ト機構のディテントピンを利用して、合理的に手動変速
時における連動部材の位置保持を行うことができる。し
かも、コスト的にも安価ですむ。
【0185】
【0186】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のレバ−操作装置を、そ
れにつながる自動変速機と共に示す斜視図。
【図2】同レバ−操作装置の外観を示す斜視図。
【図3】同レバ−操作装置の外観を異なる方向から見た
斜視図。
【図4】同レバ−操作装置の正面図。
【図5】同レバ−操作装置の平面図。
【図6】同レバ−操作装置の右側面図。
【図7】同レバ−操作装置の主構造を説明するための分
解斜視図。
【図8】(a)は、同レバ−操作装置におけるシフトレ
バ−が第1シフト路内に在るときの状態を説明するため
の一部断面した正面図。(b)は、同じく一部断面した
側面図。
【図9】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第2
シフト路内に在るときの状態を説明するための一部断面
した側面図。
【図10】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
1シフト路内に在るときの状態を説明するための斜視
図。
【図11】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
2シフト路内に在るときの状態を説明するための斜視
図。
【図12】同レバ−操作装置におけるシフトノブの構造
を説明するための分解斜視図。
【図13】(a)は、ケ−ブルレバ−を説明するための
斜視図。(b)は、スイッチレバ−を説明するための斜
視図。
【図14】本発明の第2の実施例のレバ−操作装置の構
成を、シフトレバ−が第1シフト路内に在るときの状態
と示す一部断面した側面図。
【図15】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
2シフト路内に在るときの状態を示す一部断面した側面
図。
【図16】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
1シフト路内に在るときの状態を示す斜視図。
【図17】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
2シフト路内に在るときの状態を示す斜視図。
【図18】同レバ−操作装置におけるディテントピン、
位置保持用係合溝、摺動子回りの構造を説明するための
分解斜視図。
【符号の説明】
2…自動変速機の本体 5…操作レバ−
装置 6…フレ−ム 14…ディテント
プレ−ト部 15…ディテント溝 17…シフト路
(第1シフト路) 18…シフト路(第2シフト路) 20…シャフト 21…ケ−ブルレバ−(連動部材) 22…シフトレ
バ− 22a…シフトノブ 27…レバ−
部 29…シフトケ−ブル 30…ケ−ブル
ブラケット部 32a…V字状溝(凹部) 33…板ばね 34…ロ−ラ(係合子) 35…操作パネ
ル 37…ロッド 38…二股体 40…枢支部材 43…ボルト
(シャフト) 45…スイッチレバ− 46…溝部 47…スプリング 48…ガイド部
材 49…V形の溝部 50a…係合凸部 50b…係合凹部 61…コイル
スプリング 65…ロッド 66…操作ボタ
ン 67…ディテントピン 68…係合部 78…モ−ド検知スイッチ 79…中立付勢
ユニット 83…シフトアップ検知用スイッチ 84…シフトダ
ウン検知用スイッチ 85…T/M制御装置 86…ロックカ
ム 91…ストッパ−スプリング 92…リリ−ス
レバ− 100…ロックケ−ブルブラケット部 103…ブレ−
キペダル 104…シフトロックケ−ブル 105…シフト
ロックピン 106…イグニションキ−装置 107…キ−イ
ンタロックケ−ブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−89065(JP,A) 特開 平4−185956(JP,A) 特開 昭61−157855(JP,A) 実開 平5−13827(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の選択位置を有する自動変速操作用
    の第1シフト路と、 上記第1シフト路と平行に配置された手動変速操作用の
    第2シフト路と、 上記両シフト路内を移動操作可能に設けられたシフトレ
    バ−と、 上記シフトレバ−が第1シフト路にあるときは上記シフ
    トレバ−と係合して上記シフトレバ−に連動すると共
    に、上記シフトレバ−が上記第2シフト路にあるときは
    上記シフトレバ−との係合が解除されるように構成さ
    れ、自動変速機本体に機械的に連結された連動部材と、 上記第2シフト路内での上記シフトレバ−の操作を検知
    して上記操作に基づく手動変速を達成すべく検知信号を
    自動変速機の制御装置に出力するスイッチと、 上記連動部材と不動部材との一方側に設けられた複数の
    凹部と、 上記連動部材と上記不動部材との他方側に設けられ、上
    記凹部の1つに係合するようにばねで付勢されると共
    に、上記第1シフト路内での上記シフトレバ−の選択位
    置切換操作に伴う上記連動部材の変位に連動して係合す
    る凹部が順次変化する係合子とを具備したことを特徴と
    する自動変速機の操作レバ−装置。
  2. 【請求項2】 複数の選択位置を有する自動変速操作用
    の第1シフト路と、 上記第1シフト路と平行に配置された手動変速操作用の
    第2シフト路と、 上記両シフト路内を移動操作可能に設けられたシフトレ
    バ−と、 上記シフトレバ−が第1シフト路にあるときは上記シフ
    トレバ−と係合して上記シフトレバ−に連動すると共
    に、上記シフトレバ−が上記第2シフト路にあるときは
    上記シフトレバ−との係合が解除されるように構成さ
    れ、自動変速機本体に機械的に連結された連動部材と、 上記第2シフト路内での上記シフトレバ−の操作を検知
    して上記操作に基づく手動変速を達成すべく検知信号を
    自動変速機の制御装置に出力するスイッチと、 上記シフトレバ−を支持するフレ−ムに設けられて上記
    第1シフト路と平行に延在し、上記シフトレバ−の操作
    位置を規制するディテント溝が形成されたディテントプ
    レ−トと、 上記ディテント溝に係合するようにばねで付勢されて上
    記連動部材に設けられたディテントピンと、 上記シフトレバ−が上記第1シフト路内にあるときにシ
    フトノブのボタン操作に連動して上記ディテントピンを
    係合解除方向に駆動するように上記シフトレバ−に設け
    られた、上記ディテントピント係脱可能なピン駆動子と
    を備え、 上記ディテント溝は上記シフトレバ−と上記連動部材の
    係合解除時に上記連動部材の移動を禁止すべく上記ディ
    テントピンと係合するように形成されていることを特徴
    とする自動変速機の操作レバ−装置。
JP7173194A 1994-04-11 1994-04-11 自動変速機の操作レバ−装置 Expired - Fee Related JP3085081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173194A JP3085081B2 (ja) 1994-04-11 1994-04-11 自動変速機の操作レバ−装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173194A JP3085081B2 (ja) 1994-04-11 1994-04-11 自動変速機の操作レバ−装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07280072A JPH07280072A (ja) 1995-10-27
JP3085081B2 true JP3085081B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=13468967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7173194A Expired - Fee Related JP3085081B2 (ja) 1994-04-11 1994-04-11 自動変速機の操作レバ−装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085081B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3840330B2 (ja) 1998-02-10 2006-11-01 マツダ株式会社 自動変速機の変速操作入力装置
JP4799432B2 (ja) * 2007-01-29 2011-10-26 株式会社東海理化電機製作所 シフトレバー装置
CN103625279B (zh) * 2013-11-27 2016-07-06 德韧干巷汽车系统(上海)有限公司 一种换挡机构总成

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07280072A (ja) 1995-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2916889B2 (ja) 車両の変速操作装置
US6325196B1 (en) Shifter with park lock and neutral lock device
US20040168537A1 (en) Shifter assembly for an automatic transmission
US20050223834A1 (en) Inline automatic/manual shifter
JP3085081B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP2906992B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP2927176B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP3085082B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP3216414B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP2927175B2 (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
JP2996091B2 (ja) 変速機の操作パネル
JP3097448B2 (ja) 自動変速機のシフトロック装置
JP3206291B2 (ja) 車両用自動変速機のシフトレバー装置
JP3149719B2 (ja) 自動変速機の変速操作装置
JPH07293675A (ja) 自動変速機の操作レバ−装置
US5542512A (en) Selector device for an automatic transmission system provided with locking means
JPH08192653A (ja) 自動変速機のシフト位置照明装置
JP2004243927A (ja) 車両のシフト装置
JP3149721B2 (ja) 自動変速機の変速操作装置
JP3171006B2 (ja) 自動変速機の変速操作装置
JP2640418B2 (ja) 自動変速機用セレクトレバー構造
JPH08113120A (ja) 自動変速操作装置
JP2003146102A (ja) 車両用自動変速機のシフト装置
JP3799686B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH08200481A (ja) 自動変速機の変速操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000606

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080707

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees