JP3171006B2 - 自動変速機の変速操作装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作装置

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JP3171006B2
JP3171006B2 JP11932394A JP11932394A JP3171006B2 JP 3171006 B2 JP3171006 B2 JP 3171006B2 JP 11932394 A JP11932394 A JP 11932394A JP 11932394 A JP11932394 A JP 11932394A JP 3171006 B2 JP3171006 B2 JP 3171006B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動変速操作で変速段
を所望にシフトアップ、シフトダウンさせる機能が付い
た自動変速機の変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載されている電子制御式の自
動変速機には、予め設定された変速モ−ドに応じた自動
変速を行うだけでなく、雪道の走行などのためにマニュ
アル操作で特定の変速段を固定(ホ−ルド)することを
可能にしたものがある。
【0003】また近時、電子制御式の自動変速機では、
こうした変速段の固定(ホ−ルド)でなく、マニュアル
式変速機のようなマニュアル操作に近い手動変速を可能
とするために、特開平2−8545号公報に見られるよ
うに、マニュアル操作式のシフトレバ−の如く、手首を
前後方向に回動させるという、すばやい操作で、変速段
を所望にシフトアップ、シフトダウンさせることが可能
な手動変速機能が付いたものが提案されている。
【0004】こうした自動変速機の変速操作装置は、図
6に示されるようにP(パ−キング:駐車)、R(リバ
−ス:後退)、N(ニュ−トラル:中立)、D(ドライ
ブ:自動変速)、3(サ−ド)、2(セコンド)、1
(ロ−)など、各レンジのポジションが車体前後方向に
一直線上に設定された自動変速操作用のシフト路aと、
Dポジションから分かれた中間路bを介して連結され
た、同シフト路aと平行に延びる手動変速用のシフト路
cとを有している。これらシフト路a,cには、ドライ
バ−が操作するための、シフトレバ−dが移動可能に設
けてある。
【0005】これにより、自動変速モ−ドで運転すると
きは、シフトレバ−dを自動変速操作用のシフト路a内
におけるレバ−操作でDポジションに配置すればよく、
また手動変速(マニュアルモ−ド)で運転するときは、
シフトレバ−dを、自動変速操作用のシフト路aから手
動変速操作用のシフト路cへ移してから、同シフトレバ
−dを手首による回動操作でシフト路cの前端のシフト
アップ変速位置(+)eあるいは後端のシフトダウン変
速位置(−)dへ回動操作すれば、マニュアル操作式の
シフトレバ−と同様の感覚で、変速段を選択できるよう
にしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした手
動変速機能が付いた変速操作装置は、自動車の走行に関
して違和感なく、マニュアルモ−ドから自動変速モ−ド
に切換えるために、手動変速操作用のシフト路cの中立
位置(M)から自動変速操作用のシフト路aのDポジシ
ョンへ切換えられるようにしてある。
【0007】ところが、この構造だとDポジションに配
置したシフトレバ−dはシフト路c側へ変位可能とな
る。そのため、自動変速(Dレンジ)による制御に頼っ
て走行しているとき、Dポジションに在るシフトレバ−
dに対して、同シフトレバ−dを変位させるような外力
が加わったような場合には、シフトレバ−dがDポジシ
ョンから中間路bにずれて、ドライバ−の意に反して、
自動変速モ−ドが切換わってしまうおそれがある。
【0008】このシフトレバ−dの移動の問題は、シフ
トレバ−dをマニュアルモ−ドからDポジションへ復帰
させるときの操作性とは相反するもので、双方を両立さ
せるのは難しい。
【0009】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、マニュアルモ−
ドから自動変速モ−ドへの良好な切換性と、自動変速レ
ンジ位置におけるシフトレバ−のホ−ルド性との双方を
満足させることができる自動変速機の変速操作装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した変速操作装置は、所定変速範囲内
で自動変速を可能とする第1自動変速レンジと、同第1
自動変速レンジが配置される自動シフト路と、第1自動
変速レンジ位置にて自動シフト路に連結され所望の固定
変速比への変速を設定可能とする手動シフト路と、第1
自動変速レンジに隣接して自動シフト路内に配置される
とともに第1自動変速レンジと同一の変速範囲内での自
動変速を可能とする第2自動変速レンジと、シフト路
内を移動可能に設けられたシフトレバーとを有して構成
したことにある。
【0011】請求項2に記載した変速操作装置は、上記
目的に加え、手動変速機能が使えなくなったときにおけ
るエンジンブレーキを確保するために、請求項1の変速
操作装置の構成に加えて、変速機能が故障か否かを判定
する故障判定手段を設け第2自動変速レンジに故障
判定手段により手動シフト路での変速機能が故障である
と判定されたとき、自動変速機の変速段を所定の変速段
へ固定するホールド機能を設けたことにある。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】請求項1に記載した変速操作装置によると、手
動変速を行う手動シフト路からシフトレバーを自動変速
を行う自動シフト路へ戻せば、従来と同様、シフトレバ
ーは第1自動変速レンジ位置にシフトされる。
【0016】つまり、違和感なく、マニュアルモードか
ら自動変速モードへ切換えられるようになる。また自動
変速で車両を走行させるときは、シフトレバーを、第2
自動変速レンジ位置に配置しておけばよい。
【0017】このレンジ位置は、自動シフト路によっ
て、シフトレバーが手動シフト路側には移動しないよう
に規制されているから、たとえ同位置にシフトしてある
シフトレバーに大きな外力が加わることがあっても、同
レンジ位置からシフトレバーがずれて、自動変速モード
が切換わるようなことはない。
【0018】これにより、難しいとされるマニュアルモ
−ドから自動変速モ−ドへの良好な切換性と、自動変速
レンジにおけるシフトレバ−のホ−ルド性との双方が確
保される。
【0019】請求項2に記載した変速操作装置による
と、手動変速機能が同手動変速機能の故障によって使用
できない場合、手動シフト路から第1自動変速レンジ位
への切換えによって自動変速で車両を走行させられる
ものの、自動変速では機能上、下り坂などでの減速には
対応できないことが見られる。このようなエンジンブレ
ーキが必要とするときには、ドライバーは、第1自動変
速レンジから第2自動変速レンジへシフトする。する
と、所定の変速段(減速可能な変速段)で自動変速がホ
ールドされ、それに伴い、エンジンブレーキがかかる。
つまり、エンジンブレーキが確保される。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図4に示す第1の
実施例にもとづいて説明する。図中1は、本発明を適用
した電子制御式の自動変速機の全体を示し、1はエンジ
ン(自動車に搭載されているもの:図示しない)にトル
クコンバ−タ(図示しない)を介して連結された自動変
速機の本体である。
【0026】本体1は、ミッショッションケ−ス2内に
例えば複数の遊星歯車機構(図示しない)、同遊星歯車
機構の要素の回転を規制するクラッチなどの断続機構
(図示しない)、同断続機構を油の流入・出で制御する
コントロ−ルバルブユニット3などといった機器を収容
して構成される。
【0027】4は、自動変速機の変速操作装置である。
この変速操作装置4は、例えば自動車の運転席と助手席
との間に配置されて据え付けられる。変速操作装置4
は、ディテント機構(図示しない)で構成される本体部
5を有している。この本体部5からは、シフトレバ−5
aが上方へ延びている。
【0028】また本体部5の上部には操作パネル6が設
けられている。この操作パネル6は、車体前後方向に延
びる帯形をなし、パネル右側には前後方向に延びる長孔
で構成された自動変速のためのシフト路7が設けてあ
る。
【0029】このシフト路7には、P(パ−キング:駐
車)、R(リバ−ス:後退)、N(ニュ−トラル:中
立)、D(ドライブ:一方の自動変速レンジ)、S(ド
ライブ:他方の自動変速レンジ)といった各ポジション
(選択位置)が設定してある。
【0030】またパネル左側には、手動変速のためのシ
フト路8が設けてある。シフト路8は、前後方向に延び
る長孔から構成されている。このシフト路8の中間位置
にはニュ−トラル位置が設定され、前端位置にはシフト
アップ変速位置が設定され、後端位置にはシフトダウン
位置が設定してある。
【0031】このシフト路8のニュ−トラル位置とシフ
ト路7のDポジションの位置とは、接続路9(連結路)
を介して接続されていて、略H状のパタ−ンを形成して
いる。なお、同パタ−ンの開口はシフトレバ−5aに追
従して前後左右にスライドするスライド板5bにて覆っ
てある。
【0032】またシフト路7と隣合う操作パネル6の右
側部分には、各ポジションを示すためのインジケ−タ
(P,R,N,D,S)10が設けてあり、シフト路8
と隣合う操作パネル6の左側部分には、各ポジションを
示すためのインジケ−タ(+,M,−)11が設けてあ
る。
【0033】なお、Sレンジを示す部分は、Sレンジが
Dレンジと同じ機能(正常時)であるから、Dレンジを
示す部分の一部として表示する形態を採用してある。そ
して、本体部5から上方へ延びたシフトレバ−5aの上
部が、シフト路7,シフト路8,接続路9で形成される
通路、スライド板5bを貫通している。
【0034】このシフトレバ−5aの上端部には、操作
ボタン12aが付いたシフトノブ12が装着されてい
る。シフトレバ−5aの下端部は、シフト方向およびセ
レクト方向に回動自在な継手、例えば十字状の継手13
で、本体部5に支持されていて、シフトレバ−5aを各
シフト路7,8のシフト方向、シフト路7とシフト路8
との間のセレクト方向に沿って、レバ−操作(回動操
作)できるようにしてある。
【0035】またシフトレバ−5aは、本体部5のディ
テント機構(図示しない)にて、図2に示されるように
レバ−操作を規制してある。すなわち、シフトレバ−5
aがシフト路7内にあるときは、ディテント機構によ
り、シフトレバ−5aを各ポジションで位置決めるとと
もに、各種の矢印で示されるように操作ボタン12aを
操作しないと、「Pレンジ」から「Rレンジ」へ、「D
レンジ」から「Sレンジ」へ、「Sレンジ」から「Dレ
ンジ」へ、「Nレンジ」から「Rレンジ」へ、「Rレン
ジ」から「Pレンジ」へ、レバ−操作をできない規制し
ている(これ以外はボタン操作を要せずにレバ−操作が
可)。
【0036】シフトレバ−5aがシフト路8内にあると
きは、本体部5に内蔵の機構(図示しない)で、シフト
レバ−11を中立付勢して、M位置を基準としてシフト
アップ変速位置(+)あるいはシフトダウン変速位置
(−)に向かい、レバ−操作できるようにしてある。
【0037】またシフト路7とシフト路8との間は、本
体部5に内蔵の機構(図示しない)により、ボタン操作
を要せずにレバ−操作が行えるようにしてある。継手1
3の側方には、同継手13のシフト方向軸回りに回動自
在なケ−ブルレバ−18が設けてある。このケ−ブルレ
バ−18の上部には、シフトレバ−5aがシフト路7に
配置されたとき、同シフトレバ−5aから突き出ている
連結片19と係脱する溝部20が形成されている。これ
により、ケ−ブルレバ−18はシフト路7内を移動する
シフトレバ−5aに連動して、シフト方向へ回動操作さ
れるようになっている。
【0038】またケ−ブルレバ−18の上段側部に突設
した連結ピン21には、自動変速機の本体1から延びて
いるシフトケ−ブル22の操作端が連結されていて、こ
の機械的に連結されたシフトケ−ブル22を通じて、自
動変速の選択操作に必要な変位を自動変速機の本体1へ
出力できるようにしてある。
【0039】一方、操作パネル6の裏面側には、シフト
アップ変速位置,シフトダウン変速位置に対応して、シ
フトアップスイッチ14,シフトダンスイッチ15が設
けられている。各スイッチ14,15は、ア−マチュア
14a,15aがシフトアップ変速位置,シフトダウン
変速位置に配置されていて、シフトレバ−5aがシフト
アップ変速位置あるいはシフトダウン変速位置に配置さ
れると、手動変速操作に必要なシフトアップあるいはシ
フトダウンの信号が出力するようにしてある。
【0040】また操作パネル6の裏面側には、ポジショ
ンセンサ−16が設けられていて、シフトレバ−11が
シフト路7のどのポジション(P,R,N,D,S)に
あるかを検知できるようにしてある。
【0041】さらに接続路19の側方となる裏面部分に
は、例えばシフトレバ−5aの傾きからシフトレバ−5
aがシフト路7あるいはシフト路8に投入されたか否か
を検知するセレクトスイッチ17が設けてある。
【0042】こうしたシフトアップスイッチ14、シフ
トダウンスイッチ15、セレクトスイッチ17(いずれ
も判定手段)は、自動変速機の本体1と電気的に接続さ
れているT/M制御装置23に接続してある。
【0043】T/M制御装置23は、例えばマイクロコ
ンピュ−タより構成されている。このT/M制御装置2
3には、セレクトスイッチ17からの検知信号でモ−ド
(手動変速あるいは自動変速)を切換えるモ−ド切換機
能、手動変速モ−ドとしてシフトアップスイッチ14か
らの検知信号で自動変速機の変速段をシフトアップ側に
操作する機能、シフトダウンスイッチ15からの検知信
号で自動変速機の変速段をシフトダウン側に操作する機
能が設定してある。
【0044】さらにT/M制御装置23には、シフトア
ップスイッチ14,シフトダウンスイッチ15,セレク
トスイッチ17の信号出力の具合から、手動変速機能の
作動状態が正常であるか否かを検知する機能が設定して
ある。
【0045】またT/M制御装置23には、機械的に操
作されるP機能、R機能、N機能以外となるDレンジ、
Sレンジの各変速モ−ドとして、例えば走行状態に応じ
「1速」から「4速」の範囲で変速段が変わる4速のA
Tモ−ドが設定してある。これらDレンジ、Sレンジの
変速モ−ドは、いずれも同じ自動変速の変速パタ−ンで
ある。
【0046】加えて、T/M制御装置23には、手動変
速機能の作動状態が正常でないとき、例えばシフトアッ
プスイッチ14,シフトダウンスイッチ15,セレクト
スイッチ17が故障したとき、Sレンジの変速モードに
割り込んで、エンジンブレーキが可能な変速段(減速が
可能な変速段)、例えば2速(4速ATの場合)にホー
ルドさせる機能が設定してある。
【0047】またT/M制御装置23は、運転席に在る
計器盤24(速度計24a,エンジン回転計24bなど
が設けられているパネル)に設けてあるシフトインジケ
−タ25(表示装置に相当)が接続されている。
【0048】ここで、シフトインジケ−タ25は、例え
ば発光ダイオ−ドなどで構成される発光部を用い、操作
パネル6に設定したのと同様の二列の配列で、図3に示
されるように自動変速の各レンジ「P,R,N,D,
S」、4つの変速段数「4,3,2,L」(4速ATで
あるため)に対応した表示部分25a,25bを構成し
てなる。
【0049】T/M制御装置23には、ポジションセン
サ−16の信号にしたがって、シフトレバ−5aが
「P,R,Nレンジ」のときはそれに対応したインジケ
−タ表示をする機能、DレンジあるいはSレンジのとき
は「Dレンジ」に対応したインジケ−タ表示と現変速段
の表示とをする機能、手動変速機能の作動状態が正常で
ないときは「Sレンジ」の部分を点滅させる機能、さら
には同状態でシフトレバ−5aが「Sレンジ」に配置さ
れたときに「Sレンジ」の点滅を点灯に変える機能が設
定されている。
【0050】これらの機能を用いて手動変速機能の異常
をドライバ−に報知させるようにしてある。このように
構成された自動変速機の制御が図4に示すフロ−チャ−
トに示されている。
【0051】つぎに、この制御について説明する。ま
ず、ドライバ−が、イグニションキ−(図示しない)を
操作して、エンジン(図示しない)を始動する。
【0052】すると、T/M制御装置23は、エンジン
始動に伴い、まず、手動変速操作機能が正常であるか否
かを検知する。この検知は、ステップS1のセレクトス
イッチ17が故障したか否かの判断、つぎのステップS
2のシフトアップ(+)スイッチ14,シフトダウン
(−)スイッチ15が故障したか否かの判断で行われ
る。具体的には、各スイッチより所定の出力信号が出力
されたか否かから判断している。
【0053】故障でなければ、ステップS3に進み、現
在のシフトレバ−5aの位置が検知される。ここで、シ
フトレバ−5aがPポジションに配置されているとする
と、ステップS4に進み、自動車が不用意に移動しない
ようにパ−キングブレ−キ(自動変速機の出力軸を機械
的に固定)をかける。
【0054】なお、Pポジションでなく、他の自動変速
機の本体1がケ−ブルレバ−18を介して機械的に操作
されるRレンジ、Nレンジの場合も、ステップS4に進
み、各レンジに対応した変速機の制御、すなわち後退ギ
ヤへの変速、動力伝達の解除が行われる。
【0055】続いて、ステップS5において同ポジショ
ンと同じシフトインジケ−タ25の表示部分25aの
「P」部分を点灯させて、ドライバ−に現在のレンジポ
ジションを知らせていく。
【0056】ついで、駐車していた自動車を自動変速で
走行させる。このときには、ブレ−キペダル(図示しな
い)を踏込み、かつ操作ボタン12を押操作しながらP
ポジションに在るシフトレバ−5aを、図1中の二点鎖
線で示されるように接続路9からずれた位置にあるSポ
ジションへレバ−操作すればよい。
【0057】すると、自動変速(AT)モ−ドとなり、
ステップS3からステップS6を経て、ステップS7へ
進む。ここで、Sレンジの変速モ−ドはDレンジの変速
モ−ドと同じである。
【0058】それ故、ドライバ−は、ブレ−キペダルを
戻して、アクセルペダル(図示しない)を踏めば、設定
された同変速モ−ドにもとづき、自動変速機はアクセル
ペダルの開度、走行速度などといった各種情報にしたが
って制御される。
【0059】続いて、ステップS8に進み、Dレンジと
同じ表示部分25aの「D」部分を点灯させる。またこ
れと併せて、現在の変速段をインジケ−タ25の表示部
分25bにおける点灯で表示させる。例えば現在の変速
段が「4速」であれば、「4」部分を点灯させる。
【0060】これにより、現在の変速状態を逐次、ドラ
イバ−に知らせながら、運転状態に応じた自動変速
(「1速」〜「4速」)がなされる。この接続路9から
ずれているSレンジ位置は、図1中の二点鎖線で示され
るようにシフト路7自身によって、シフトレバ−5aを
接続路9側には移動しないように規制される部位であ
る。
【0061】それ故、走行中、たとえ同位置にあるシフ
トレバ−5aに大きな外力が加わることがあっても、同
位置からシフトレバ−5aがずれて、自動変速モ−ドが
切換わるようなことはない。
【0062】またこのSポジションで走行中、マニュア
ル操作に切換えるときは、操作ボタン12aを押操作し
ながらシフトレバ−5aをSポジションからDポジショ
ンに移した後、接続路9を経て、シフト路8へレバ−操
作する。
【0063】このレバー操作に伴い、セレクトスイッチ
17がオン操作される。すると、T/M制御装置23
は、この検知信号を受けて、ステップS6からステップ
S9へ進み、マニュアルモードに切換えていく。
【0064】ついで、所望の変速段にするべく、中立付
勢されて保持されている中立位置のシフトレバ−5a
を、シフト路8の前端に在るシフトアップ位置(+)あ
るいは後端に在るシフトダウン位置(−)に向かってレ
バ−操作する。
【0065】これにより、シフトアップスイッチ14あ
るいはシフトダウンスイッチ15はオンオフ動作され、
T/M制御装置23において同スイッチ14,15の出
力に応じた変速機の制御が行われていく(Sステップ1
0)。
【0066】すなわち、T/M制御装置23は、シフト
アップスイッチ14からの検知信号、シフトダウンスイ
ッチ15からの検知信号を受けると、自動変速機の本体
1の変速段をシフトアップあるいはシフトダウン側へ操
作する。これにより、例えば現在の変速段が「3速」で
あれば「4速」へシフトアップ、あるいは「3速」から
「2速」へシフトダウンする。
【0067】シフト操作を終えて、シフトレバ−5aを
操作する力を抜けば、シフトレバ−5aは、中立付勢に
よって中立位置に復帰(リタ−ンばねによる自動復帰)
され、シフトアップスイッチ14あるいはシフトダウン
スイッチ15からの出力はなくなる。
【0068】すると、T/M制御装置23による制御
は、ステップS9からステップS11に進み、シフトア
ップあるいはシフトダウンを終えた変速段、すなわちシ
フトアップした「4速」あるいはシフトダウンした「2
速」を維持する。
【0069】こうした制御により、ドライバ−は、マニ
ュアル操作にて所望とする変速段に選択して、自動車を
走行させる。手動変速から自動変速に戻すときは、シフ
ト路8の中立位置にあるシフトレバ−5aをシフト路7
へ戻せばよい。
【0070】このとき、シフトレバ−5aが戻る先は、
接続路9の出入口に在る自動変速レンジ(Dポジショ
ン)であるから、運転状態が変わるような違和感なく、
モ−ド切換えがなされて、走行状態に応じた変速段に切
換わっていく。
【0071】つまり、良好にマニュアルモ−ドから自動
変速(AT)モ−ドへ切換えられていく。一方、こうし
た自動車の運転中、手動変速機能の作動状態を判定する
セレクトスイッチ17、あるいはシフトアップスイッチ
14,シフトダウンスイッチ15が故障したとする。
【0072】このようなスイッチの故障が発生すると、
ステップS1,ステップS2からSステップ12へ進
み、T/M制御装置23は、図2に示されるようにシフ
トインジケ−タ25の表示部分25aの「Sレンジ」に
対応する部分を点滅させる。
【0073】この点滅によって、ドライバ−に手動変速
機能(異常)が損なわれていることを報知(警告)して
いく(併せて自動変速モ−ドに戻すことを促す)。この
とき、シフトレバ−5aがシフト路8(マニュアルモ−
ド)に投入されているならば、ステップS14、ステッ
プS15を経てステップS16に進み、とりあえず支障
のないよう、現在の変速段(マニュアルモ−ド)で固定
する。むろん、変速できないようにしてもよい(マニュ
アルモ−ド使用不可)。
【0074】そして、ドライバ−は、この表示部分25
aの点滅により、自動変速(AT)モ−ドの使用が促さ
せられて、同シフトレバ−5aをDポジションにレバ−
操作する。
【0075】すると、T/M制御装置23の制御は、ス
テップS14からステップS7へと進み、残る正常な自
動変速(AT)モ−ドによる自動変速によって、自動車
の走行が継続される。
【0076】ここで、自動変速は機能上、車速、エンジ
ン負荷等に応じて最も高い変速段が選択されることがあ
る。つまり、エンジンを利用しての減速には対応できな
いことがある。
【0077】自動車の走行中、このようなエンジンブレ
−キを必要とするときには、ドライバ−は、表示部分2
5aの点滅によるマニュアルモ−ド故障の認識から、操
作ボタン12aを押操作しながらシフトレバ−5aをD
ポジションからSポジションへ投入すればよい。
【0078】すると、ステップS14からステップS1
7へ進み、T/M制御装置23はSレンジに付いている
ホ−ルド機能を作動させる。すなわち、自動変速機が
「2速」(エンジンブレ−キによる減速が可能な変速
段)の変速段に変速されて、同変速段に固定(ホ−ル
ド)される。
【0079】この変速に伴い、走行している自動車にエ
ンジンブレ−キがかかる。このSポジションにシフトレ
バ−5aが投入された状態は、つぎのステップS18に
よって報知される。
【0080】ステップS18では、シフトレバ−5aが
Sポジションに投入されると、点滅していた表示部分2
5aの「S」部分が点灯に変わり、さらに「2速」を表
すために表示部分25bの「2」部分を点灯させる。
【0081】これにより、ドライバーに対し、現在、エ
ンジンブレーキが可能な変速段で、自動変速機がホール
ドされていることを認識させる。このSレンジは、エ
ジンブレーキの使用を終えたら、シフトレバー5aをD
レンジに戻せば良い。
【0082】これにより、自動車は、再び「1速」〜
「4速」の範囲を自動変速(4AT)しながら走行する
こととなる。かくして、二つの自動変速レンジ(Dレン
ジ,Sレンジ)の採用により、難しいとされるマニュア
ルモ−ドから自動変速(AT)モ−ドへの良好な切換性
と、自動変速(AT)レンジにおけるシフトレバ−5a
のホ−ルド性との双方を満足させられることがわかる。
【0083】しかも、Sレンジには、手動変速機能が故
障したときに所定の変速段に固定するようなホ−ルド機
能を設けてあるので、手動変速機能が使えず自動変速を
頼りに走行しているときには、その機能を用いて、エン
ジンブレ−キをかけることができる。
【0084】そのうえ、シフトインジケ−タ25(表示
装置)にて、手動変速機能が正常であるか否かをドライ
バ−に知らせているので、ドライバ−は一目で手動変速
機能が異常であるのかがわかる。
【0085】また操作パネル6のシフト路7は、Pポジ
ション、Rポジション、Nポジション以外にはDポジシ
ョン、Sポジションだけなので、シフト路7におけるシ
フト範囲は必要最少限ですみ、その分、変速操作装置が
占めるスペ−スが小さくてすむ。
【0086】図5は、本発明の第2の実施例を示す。本
実施例は、本発明を4速ATの自動変速機(「1速」〜
「4速」範囲を自動変速するもの)でなく、5ATの自
動変速機(「1速」〜「5速」範囲を自動変速するも
の)に適用したものである。
【0087】詳しくは、Sレンジのホ−ルド機能とし
て、「2速」でなく「3速」にホ−ルドする機能を設
け、またシフトインジケ−タ25に「5」〜「L」まで
を表示する表示部25bを設けて、手動変速機能に異常
(センサ−故障)が起きたときには、表示部25bの
「3」部分の点滅によって故障を報知させるとともに、
「3速」でエンジンブレ−キがかけられるようにしたも
のである。
【0088】図5は、その要部となるインジケ−タ25
が示してある。なお、第1の実施例、第2の実施例と
も、手動変速機能の異常の表示は、シフトインジケ−タ
を利用して表示させた例を挙げたが、これに限らず、図
1中に在るように別途、故障を表示する専用の表示部と
して、故障表示部30を計器盤24に設けてもよい。む
ろん、他のドライバ−の注意をひく部位に設けてよいこ
とはいうまでない。
【0089】また手動変速機能に異常(センサー故障)
が起きたときにおける所定の変速段のホールドに関し、
上述した各実施例ではSレンジを用いて成立させている
、Dレンジだけで成立させてもよい。
【0090】この例を第3の実施例として説明すれば、
シフト路7には自動変速レンジとしてはDレンジだけを
設けておく。このDレンジには、手動変速機能の異常、
すなわちセレクトスイッチ17、シフトアップ・ダウン
スイッチ14,15が故障したとき、エンジンブレ−キ
による減速が可能な変速段、例えば4速ATの場合で
「2速」、5速ATの場合で「「3速」に固定するホ−
ルド機能を設けておく。
【0091】つまり、セレクトスイッチ17、シフトア
ップ・ダウンスイッチ14,15が故障したときは、D
レンジのホールド機能によって、自動変速機能を4速A
Tであれば「2速」、5速ATであれば「3速」にする
ようにしてある。
【0092】これにより、セレクトスイッチ17、シフ
トアップ・ダウンスイッチ14,15が故障したとき
は、シフトレバ−5aをDポジションに投入させすれ
ば、自動変速機能の一部は損なわれるものの、エンジン
ブレ−キが可能な変速段で自動車の走行を続けられる。
このようにしても、エンジンブレ−キ性能は確保され
る。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、マニュアルモ−ドから自動変速モ−ドへの
良好な切換性と、自動変速レンジにおけるシフトレバ−
のホ−ルド性との双方を満足させることができる。
【0094】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、手動変速機能が使えなくなったときにお
けるエンジンブレーキを確保することができる
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の変速操作装置の構成
を、その周辺機器と共に示す斜視図。
【図2】同変速操作装置における自動変速用および手動
変速用のシフトパタ−ンを、シフトノブの操作の仕方と
共に示す図。
【図3】運転席の計器盤に設けたシフトシンジケ−タ
を、Sレンジのホ−ルド機能を表示した状態と共に示す
図。
【図4】同変速操作装置の制御を説明するためのフロ−
チャ−ト。
【図5】本発明の第2の実施例の要部を示す図。
【図6】従来の手動変速機能が付いた自動変速の変速操
作装置を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1…自動変速機の本体 4…変速操作装
置 5a…シフトレバ− 6…操作パネ
ル 7…シフト路(第1シフト路) 8…シフト路
(第2シフト路) 9…接続路(連結路) 12a…操作ボタン 14…シフトアップスイッチ 15…シフトダ
ウンスイッチ 17…セレクトスイッチ 23…T/M制
御装置 22…自動変速機の本体 23…シフトケ
−ブル 24…計器盤 25…シフトイ
ンジケ−タ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定変速範囲内で自動変速を可能とする
    第1自動変速レンジと、 同第1自動変速レンジが配置される自動シフト路 と、上記第1自動変速レンジ位置にて上記自動シフト路に連
    結され、所望の固定変速比への変速を設定可能とする手
    動シフト路 と、上記第1自動変速レンジに隣接して上記自動シフト路内
    に配置されるとともに上記第1自動変速レンジと同一の
    変速範囲内での自動変速を可能とする第2自動変速レン
    と、上記各 シフト路内を移動可能に設けられたシフトレバー
    とを備えたことを特徴とする自動変速機の変速操作装
    置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の自動変速機の変速
    操作装置において、 変速機能が故障か否かを判定する故障判定手段を含み上記第2自動変速レンジ は、上記故障判定手段により上
    記手動シフト路での変速機能が故障であると判定された
    とき、上記自動変速機の変速段を所定の変速段へ固定す
    るホールド機能を有することを特徴とする自動変速機の
    変速操作装置。
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