JPH07293639A - 歯付きベルト - Google Patents
歯付きベルトInfo
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- JPH07293639A JPH07293639A JP6105017A JP10501794A JPH07293639A JP H07293639 A JPH07293639 A JP H07293639A JP 6105017 A JP6105017 A JP 6105017A JP 10501794 A JP10501794 A JP 10501794A JP H07293639 A JPH07293639 A JP H07293639A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16G1/28—Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
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Abstract
と。 【構成】 抗張体12が埋設され、歯面が歯布18で被
覆された歯付きベルト10は、歯布18が無機顔料を含
むRFL液により処理されてなる。RFL液で処理され
た歯付きベルトの歯面はRFL液含浸処理層が形成され
る。RFL液においてレゾルシンとホルムアルデヒドと
は、モル比で、1:1〜1:3で配合される。レゾルシ
ン及びホルムアルデヒドとラテックスは、重量比で、
1:5〜1:15で配合される。RFL液の固形分と無
機顔料は、重量比で、20:1〜1:2で配合される。
無機顔料は、黒色系以外の無機顔料である。
Description
る。より詳細には、本発明は、プリンター、プロッタ
ー、複写機等のような塵埃及び騒音をきらうOA関連機
器及び一般産業機器に使用される歯付きベルトに関す
る。
れた歯ゴム及び背ゴムを有し、歯ゴム歯面が歯布で被覆
されている。歯付きベルトは歯付きプーリ間に懸回され
て使用される。
れるとき、歯布は少しづつ摩耗する。そのため、従来で
は、歯ゴム又は背ゴムと同じゴムに、カーボンブラック
を含有するゴムを歯布に含浸させたもの、グラファイト
を含有するゴムを歯布に含浸させたものが利用されてい
る。
ラックを含有するゴムを歯布に含浸させた歯付きベルト
では、駆動時にプーリと接触するとき、摩耗粉の発生が
著しく、騒音も小さくない。グラファイトを含有するゴ
ムを歯布に含浸させた歯付きベルトでは、歯布の摩耗粉
の発生及び騒音の発生をある程度低減できるが、塵埃及
び騒音をきらう特定の環境下で使用するには依然十分で
なく、上記と同様の問題がある。しかも、これらの歯付
きベルトでは、カーボンブラック又はグラファイトが摩
耗粉に含まれるので、歯付きベルト及びプーリの周辺に
黒い摩耗粉が散乱して見た目が悪くなる。
耗粉の発生を抑制するには、歯布の耐摩耗性を改善する
こと、歯面の摩擦係数を小さくすることが有効な手段で
あることがわかった。そして、仮に、摩耗粉が発生して
も、その摩耗粉が黒色以外の色であれば、目立ちにくい
ことがわかった。また、騒音の発生の抑えるには、歯面
の摩擦係数を小さくすることが有効な手段であることが
わかった。
摩耗性を改善することである。本発明の他の目的は、仮
に摩耗粉が発生しても、その摩耗粉を目立ちにくくする
ことである。本発明のさらに他の目的は、歯付きベルト
の歯布の摩擦係数を小さくすることである。
され、歯面が歯布で被覆された歯付きベルトにおいて、
前記歯布が黒色系以外の無機顔料を含むRFL液により
処理されてなる歯付きベルトにより前記課題を解決し
た。
との反応物と、各種ラテックスとの混合液である。ラテ
ックスとしては、ビニール・ピリジン・スチレン・ブタ
ジエン・ラテックス、クロロプレン・ラテックス、ニト
リル・ブタジエン・ラテックス等を利用できる。処理と
は含浸処理をいう。
においてRFL液含浸処理層が形成される。これによっ
て、歯付きベルトの耐摩耗性が改善され、摩耗粉の発生
を抑えることができる。
る。レゾルシンとホルムアルデヒドとは、モル比で、
1:1〜1:3で配合される。レゾルシン及びホルムア
ルデヒドとラテックスは、重量比で、1:5〜1:15
で配合される。
L液の固形分と無機顔料は、重量比で、20:1〜1:
2で配合される。無機顔料は、歯付きベルトの耐摩耗性
を改善する。
る。仮に、摩耗粉が生じたときでも、その摩耗粉を目立
ちにくくするためである。好ましい無機顔料は、白色系
の酸化チタン、炭酸カルシウム及び酸化亜鉛である。
脂でコーティングされていることが好ましい。これによ
って、歯付きベルトの歯面の摩擦係数が小さくなり、摩
耗粉の発生、及び、騒音の発生を抑制することができ
る。樹脂のコーティングは、フッソ系又はシリコン系で
あることが好ましい。
イル又はシリコン系オイルを塗布することが好ましい。
これによって、歯付きベルトの歯面の摩擦係数が小さく
なり、摩耗粉の発生、及び、騒音の発生を抑制すること
ができる。オイルの粘度は、10cps〜10000c
psであることが好ましい。以下、本発明による実施例
を、従来例及び比較例と比較して説明する。
に、抗張体12が埋設された歯ゴム14及び背ゴム16
を有してなる。歯ゴム14の歯面は歯布18で被覆され
ている。なお、歯面が表裏に形成される歯付きベルトも
存在する。
は、クロロプレンポリマーを主成分をするゴムが使用さ
れている。この他に、NBR,CSM,NR,EPD
M,HSN,シリコン等が使用できる。
浸処理されている。RFL液は、レゾルシンとホルムア
ルデヒドとの反応物と、各種ラテックスとを混合して得
られる。
デヒドとは、モル比で、1:1〜1:3で配合される。
この範囲外になると、レゾルシンとホルムアルデヒドの
反応が著しく悪くなり、接着力が低下する。
・ピリジン・スチレン・ブタジエン・ラテックスが使用
されている。この他に、CR,NBR,CSM,NR,
EPDM,HSN等を単独又は混合して使用できる。
クスは、重量比で、1:5〜1:15で配合される。レ
ゾルシン及びホルムアルデヒドとラテックスの重量比が
1:5より大きくなると、歯付きベルトの成形時に歯布
が硬くなり、成形が困難になる。レゾルシン及びホルム
アルデヒドとラテックスの重量比が1:15より小さく
なると、歯布と歯ゴムとの接着力が低下するとともに、
歯面が軟らかくなって耐摩耗性が低下する。
とホルムアルデヒドと水酸化ナトリウムとラテックスの
固形分に対し、無機顔料は重量比で20:1〜1:2で
配合される。20:1より無機顔料が少ないと耐摩耗性
が劣り、1:2より無機顔料が多いと歯付きベルトの成
形性が悪くなるとともに、歯面が粉っぽくなって無機顔
料の粉が歯面に固定されずに粉末が歯面の表面に現わ
れ、さらに、RFL液中で無機顔料が分散しにくくな
る。なお、無機顔料は適当な分散剤とともに精製水に予
めボールミルを使用して分散させておくことが望まし
い。
わち、白色系、灰色系、赤色系、褐色系、黄色系、緑色
系及び青色系のものが使用される。白色系の無機顔料と
しては、酸化チタン(チタン白)、炭酸カルシウム、酸
化亜鉛(亜鉛華)、塩基性炭酸鉛(鉛白)、硫化亜鉛と
硫酸バリウムの混合物(リトポン)、硫酸バリウムを主
成分とするバライト、沈降性硫酸バリウム、石膏、沈降
性シリカが利用できる。灰色系の無機顔料としては、亜
鉛末、亜酸化鉛、スレート粉が利用できる。赤色系の無
機顔料としては、カドミウム赤、カドミウム水銀赤、硫
化第2水銀を主成分とする銀朱、べんがら、モリブデン
赤、四三酸化鉛を主成分とする鉛丹(光明丹)を利用で
きる。褐色系の無機顔料としては、三二酸化鉄と酸化マ
ンガンを着色成分とするアンバー、酸化鉄茶を利用でき
る。黄色系の無機顔料としては、硫化カドミウムを主成
分とするカドミウム黄、クロム酸亜鉛を主成分とする亜
鉛黄、鉄を発色成分とする黄土(オーカ及びシエナ)、
黄色酸化鉄(合成オーカ)、クロム酸鉛を主成分とする
黄鉛、チタン黄を利用できる。緑色系の無機顔料として
は、酸化クロム緑、コバルト緑、黄鉛と紺青の共沈物で
あるクロム緑を利用できる。青色系の無機顔料として
は、群青、紺青、フェロシアン化第二鉄を主成分とする
鉄青、アルミン酸コバルトを主成分とするコバルト青を
利用できる。
り、仮に摩耗粉が発生したときでも、その摩耗粉は目立
ちにくい。また、歯付きベルトの色調を調整することが
でき、周囲機器との色の調和を図るために好適である。
ン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)が好適であ
る。これらの無機顔料は、目立ちにくく、製造時に安定
性があり、価格も廉価である。
脂でコーティングされていることが好ましい。樹脂のコ
ーティングは、シリコン系又はフッソ系のものが利用で
きる。シリコン系の樹脂コーティングを利用する場合
は、比較的硬めの樹脂が利用される。その理由は、歯布
が軟らかいものであると、歯付きベルトの変形時に摩擦
係数が大きくなり、騒音の増加を伴いやすいからであ
る。鉛筆高度で3B〜Hのシリコン樹脂を焼き付けて使
用するのが好適であるが、これより硬度の高いものでも
差し支えない。
合も、シリコン系と同様に硬めの樹脂が利用される。好
適なフッソ系の樹脂コーティングは、ポリテトラフルオ
ロエチレンの樹脂粉末を揮発性の有機溶剤に分散した分
散液をベルト歯面に塗布し、揮発成分を蒸発させて得ら
れる。このようにして、ベルト歯面はフッソ樹脂粉によ
り被覆される。
イル又はシリコン系オイルを塗布することが好ましい。
シリコンオイルを例にすると、その粘度は10cps〜
10000cpsであることが好ましい。粘度が10c
ps未満になると、オイル自身の揮発性が増加し、その
オイルは歯面から蒸発しやすくなる。粘度が10,00
0cpsを越えると、歯面に塵埃が付着しやすくなって
ベルト歯面が汚れる。また、塵埃は騒音の原因となる。
なお、フッソ系オイルでも同様である。
行った。併せて、比較例及び従来例についても実験を行
った。図2乃至図4は、実験条件を示している。表2
は、実施例、比較例及び従来例について、組成及び実験
結果をまとめたものである。
用した例、実施例2は無機顔料として炭酸カルシウムを
使用した例、実施例3は無機顔料として酸化亜鉛を使用
した例である。従来例18は到底使用に耐え得るもので
はない。従来例16と比較すると、無機顔料をRFL液
に含有させることにより、耐摩耗性が改善され、摩擦係
数が小さくなり、騒音レベルが低くなることが理解でき
る。なお、酸化チタンを使用した実施例1が、耐摩耗
性、摩擦係数及び騒音レベルの面において最も優れてい
る。実施例4は、実施例1の歯付きベルトの歯面にシリ
コン系オイルを塗布した例である。摩擦係数は小さくな
っているが、騒音レベルは実施例1と変わりがない。す
なわち、無機顔料をRFL液に含有させることが少なく
とも必要である。
ルトの歯面を潤滑性ある樹脂でコーティングしたもので
ある。実施例1〜3と比較することにより、樹脂コーテ
ィングは摩擦係数を小さくし、騒音レベルを低くする効
果があることが理解できる。もっとも、摩擦係数が小さ
くなると、摩耗粉の発生も抑制される。また、比較例1
3と比較することにより、歯面を樹脂でコーティングす
るだけでは、騒音レベルの低下は不十分であり、前提条
件としてRFL液に無機顔料を含ませなければならない
ことがわかる。特に、耐久後の騒音レベルは従来例と変
わるところがない。
ルトの歯面に、シリコン系オイル又はフッソ系オイルを
塗布したものである。このようなオイルを歯面に塗布す
ることによって、耐摩耗性が改善され、摩擦係数が小さ
くなり、及び、騒音レベルが低くなる。特に、長期に亘
って、騒音レベルは低い状態に維持される。
むRFL液により歯布を処理したので、歯面に形成され
たRFL液含浸層によって歯面の耐摩耗性が改善され、
摩耗粉の発生を抑えることができる。その上で、黒色系
以外の無機顔料を利用することにより、仮に摩耗粉が発
生しても、その摩耗粉は目立ちにくい。従って、OA関
連機器及び一般産業機器に歯付きベルトを利用する場合
に好適である。
が潤滑性ある樹脂でコーティングされているので、歯付
きベルトの歯面の摩擦係数を小さくでき、摩耗粉の発生
及び騒音の発生を抑制することができる。
にフッソ系オイル又はシリコン系オイルを塗布したの
で、歯付きベルトの歯面の摩擦係数を小さくでき、摩耗
粉の発生及び騒音の発生を抑制することができる。
図である。
略図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 抗張体が埋設され、歯面が歯布で被覆さ
れた歯付きベルトにおいて、 前記歯布が黒色系以外の無機顔料を含むRFL液により
処理されてなる、歯付きベルト。 - 【請求項2】 前記歯面が、潤滑性ある樹脂でコーティ
ングされている、第1項の歯付きベルト。 - 【請求項3】 前記歯面にフッソ系又はシリコン系オイ
ルが塗布されている、第1項又は第2項の歯付きベル
ト。
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