JPH03748A - 高硬度耐油性ゴム組成物 - Google Patents

高硬度耐油性ゴム組成物

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JPH03748A
JPH03748A JP19749889A JP19749889A JPH03748A JP H03748 A JPH03748 A JP H03748A JP 19749889 A JP19749889 A JP 19749889A JP 19749889 A JP19749889 A JP 19749889A JP H03748 A JPH03748 A JP H03748A
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Shinichi Nakade
伸一 中出
Akihiro Nakahara
中原 章裕
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴムにアクリロニトリル−ブタジエンゴムを使
用した高硬度(例えば、硬度80(JIS−A)以上)
の耐油性ゴム組成物に関する。
(従来の技術) 現在多種多様なプラスチックが製造され、工業用、その
他の材料として広く用いられているが、弾性を必要とす
る部位にはゴム材料が一般的に用いられている。現在で
は、ゴム材は単に弾性のみならず、他の特性も要求され
るようになってきた。
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)は本来耐
油性が良く、これを用いる用途ら多いか、硬度が80(
JIS−AliW度)を越える高硬度のものはみられな
かった。
ウレタンゴムでは硬度80(J I S−A硬度)を越
えるものが得られるが、耐油性が劣る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は高硬度でかつ耐油性を有する(NBR)ゴム組
成物を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明者らは鋭意検討の結果
、本発明のゴム組成物が優れた効果を奏することを見出
した。
即ち、本発明はアクリロニトリル−ブタジエンゴム10
0重量部、炭素数3〜8のα、β−モノエチレン性不飽
和カルボン酸10−100重量部、亜鉛またはマグネシ
ウムの酸化物、水酸化物または炭酸塩5〜120重量部
および有機過酸化物0゜5〜5.0重量部を含有する高
硬度の耐油性ゴム組成物を提供する。
または、本発明はアクリロニトリル−ブタジエンゴムの
代わりに、ブタジェンゴム、スチレンブタジェンゴムお
よびエチレンプロピレンゴムのうち、少なくとも一種と
アクリロニトリル−ブタノエンゴムとの前者/後者の重
量比で3/97〜30/70の混合物を用いる耐油性ゴ
ム組成物を提供する。
本発明は更にアクリロニトリル−ブタノエンゴムの代わ
りに、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴムとアク
リロニトリル−ブタジエンゴムとの前者/後者の重量比
で3/97〜30/70の混合物を用いる耐油性ゴム組
成物を提供する。
本発明においてゴム成分として使用するアクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム(NBR)はアクリロニトリルとブ
タジェンゴムの共重合体であって、アクリロニトリルの
含有量に応じて耐油性が変わり、通常15〜50%のア
クリロニトリル量のものが好適であり、またα、β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸金属塩が反応し、強度特
性を向上させるためには、共役ジエン単位の含有量が3
0重虫%以上が好ましい。好適なNBRは日本合成ゴム
(株)社から市販のN220S、日本ゼオン(株)社か
ら市販のDN202H等が挙げられろ。
本発明に用いるゴム成分は上述のようにアクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム単独であってもよいが、ブタノエン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびエチレン−プロ
ピレンゴムのうち少なくとも一種とアクリロニトリル−
ブタジエンゴム(NBR)との混合物を用いてもよい。
ブタジェンゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびエチ
レンプロピレンゴム(以下、他のゴムという。)を配合
した場合、耐油性とともに圧縮永久歪が向上する。他の
ゴムとNBRの配合比は他のゴム/NBRの重量比で3
/97〜30/70の範囲内である。3/97より少な
いと圧縮永久歪が低下する。
30/70を越えると圧縮永久歪はよいものの、耐油性
が悪くなる。
また耐熱性をあげるために、ゴム成分として水素化アク
リロニトリル−ブタジエンゴムとアクリロニトリル−ブ
タジエンゴムの混合物を用いてもよい。水素化NBRと
NBRとの配合比は水素化NBR/NBRの重量比で3
/97〜30/70の範囲内である。3/97より小さ
いと耐熱性の改善が充分でない。30/70を越えると
十分な硬度が得られない。
本発明において用いられる炭素数3〜8のαβ−モノエ
チレン性不飽和カルボン酸としてはメタクリル酸、アク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸等が例示される。典型
的にはメタクリル酸である。
亜鉛および/またはマグネシウムの酸化物、水酸化物ま
たは炭酸塩としては酸化亜鉛(亜鉛華)、水酸化亜鉛、
炭酸亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭
酸マグネシウムまたはそれらの混合物か例示され、酸化
亜鉛または酸化マグネシウムが特に好ましい。マグネシ
ウムの塩類を用いた場合、ゴム組成物の離型性が向上す
る。
本発明の組成物に配合する有機過酸化物は過安息香酸、
過酸化ベンゾイル、クメンバーオキノド、ンクミルパー
オキシド等か挙げられる。好ましくはノクミルパーオキ
ンドである。
本発明の組成においてNBR100重量部に対し、α、
β−モノエチレン性不飽和カルボン酸は10〜100重
量部、好ましくは15〜70重量部である。10重量部
未満だと高硬度が得られず、耐摩耗性も低下し、また強
度も低くなり好ましくない。また100重量部を越える
と高硬度になり過ぎ、もろいものとなり実用に適さない
。亜鉛の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩は上記カルボ
ン酸と反応し亜鉛塩を生成するために用いられるもので
上記カルボン酸量により定まりほぼ、10〜120!量
部、好ましくは15〜80重量部である。10重量部よ
り少ないと、高硬度は得られず、また120重量部を越
えると未反応の亜鉛酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩が
充填剤として残存するので好ましくない。有機過酸化物
は0.1〜5.0重量部、好ましくは1.0〜3.0重
量部である。
0.1重量部より少ないと高硬度が得にくくまた物性に
バラツキが生じ、5.0重量部を越えるともろくなり実
用的でない。
上記ゴム組成中、本発明では特に炭素数3〜8のα、β
−モノエチレン性不飽和カルボン酸と亜鉛化合物を添加
する。この2種の成分はゴム組成物中で反応して、α、
β−モノエチレン性不飽和カルボン酸の亜鉛塩を形成す
るものと思われろ。
このα、β−モノエチレン性不飽和カルボン酸の亜鉛塩
はNBR中の不飽和結合と反応して、架橋を形成し、即
ち、共架橋剤的働きをしてゴムの硬度をより高くするも
のと考えられる。この点から考えると、上記α、β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸の亜鉛塩を予め生成して
、即ちゴム組成物外で生成して、ゴム組成物中に配合す
ることも可能となる。この場合、上記不飽和カルボン酸
の亜鉛塩はNBR100重量部に対し15〜200重量
部、好ましくは25〜150重量部の量で用いる。15
重量部より少ないと硬度が不足し、200重量部を越え
ると高硬度になり過ぎ、もろくなる。
本発明のゴム組成物には更に種々の添加剤、例えば老化
防止剤、補強剤、充填剤、顔料等を配合してもよい。こ
れらは通常、ゴムの性能に悪影響を与えない範囲内で加
えられろ。
本発明のゴム組成物は上記成分をニーダー、ロール等で
均一に混合することにより得られる。
得られたゴム組成物は型内で加熱加硫される。
加硫は通常140〜170℃で15〜30分実施される
(発明の効果) 本発明のゴム組成物はJIS−A硬度で80を越える高
い硬度および優れた耐油性を有するゴム成形品を提供す
る。
(実施例) 以下実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら
実施例により限定されない。
実施例1〜4 日本ゼオン(株)社製NBRDN202H100重量部
に表−1に示す組成の各原料をニーダ−で均一に混練し
本発明のゴム組成物を得た。これを型に入れ150℃で
30分間加熱形成した。得られたゴムの物性を表−1に
示す。
比較例1〜4 表−1に示す各原料をロールで約20〜30分間混練し
てそれぞれNBR組成物、ウレタンゴム組成物を型に入
れそれぞれ155℃で30分間、160℃で10分間お
よび177℃で10分間加熱成形した。得られたゴムの
物性を表−1に示す。
*^)比較例1の組成 Nl3R(日本ゼオン(昧)製 DN202H) カーボンブラック 亜鉛華 ステアリン酸 加硫促進剤(大円新興化学(株)製 ツクセラーDM) 硫黄 *B)比較例2および3の組成 (重量部) 1.0 1.0 1.5 (重量部) 比較例 ウレタンゴム(バイエル 社製ウレパン640S) ニブシルVN3 Actibator QC(架橋剤) ジクミルパーオキサイド ステアリン酸 *C)比較例4の組成 フッ素ゴム(パイトンE カーボンブラック 0.51 3.0   3.0 0.2   0.2 (重量部) 60C)100 マグナイトD3 水酸化カルシウム          6*1)〜*4
):J I S−に6301に準じインストロン引張試
験機にて試験。
*5)ピコ摩耗試験機にて6.83kg荷重で、80回
転のときの体積摩耗量(cc)。
*6):試験をASTM OI L#31.:40°C
t’7日間浸漬保存後、引張試験を行い、そのTB変化
率を測定した。
*7):TB変化率(%)= 膨潤前のTB値 48):100%モジュラス変化率(%)=膨潤前の1
00%モジュラス値 表−1の結果より、実施例1はNBRの硫黄加硫物(比
較例1)およびウレタンゴム(比較例2)に比べはるか
に耐油性が向上している。実施例1.2.3は比較例1
,2に比し高硬度であることを示す。またメタクリル酸
が15重置部配合されたらのは比較例1.2とほぼ同等
の引張強度を示すがメタクリル酸の配合量を増すと更に
強度が向上する。更に実施例はピコ摩耗については比較
例と比べはるかに良好な耐摩耗性を示し、100%モジ
ュラスについてははるかに高モジュラスである。
実施例5〜9 表−2に示す組成の各原料をニーグーで均一に混練し本
発明のゴム組成物を得た。これらを型に入れ150℃で
30分間加熱形成した。得られたゴムの物性を表−2に
示す。
尚、表−2中、BRはブタジェンゴム、SBRはスチレ
ン−ブタジエンゴム、EPDMはエチレン−プロピレン
ゴムを示す。
比較例5および6 表−2に示す各原料をロールで約20〜30分間混練し
てそれぞれNBR組成物を型に入れそれぞれ155℃で
30分間、160℃で10分間および177℃で10分
間加熱成形した。得られたゴムの物性を表−2に示す。
実施例10−12 表−3に示す組成の各原料をニーダ−で均一に混練し本
発明のゴム組成物を得た。これらを型に入41. l 
50°Cで30分間加熱形成した。得られたゴムの物性
および金型からの離型性を表−3に示す。
比較例7 表−3に示す各原料をロールで約20〜30分間混練し
てそれぞれNBR組成物を型に入れそれぞれ155℃で
30分間、160℃で10分間および177℃で10分
間加熱成形した。得られたゴムの物性および金型からの
離型性を表−3に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゴム成分としてアクリロニトリル−ブタジエンゴム
    100重量部、炭素数3〜8のα、β−モノエチレン性
    不飽和カルボン酸10〜100重量部、亜鉛および/ま
    たはマグネシウムの酸化物、水酸化物または炭酸塩5〜
    120重量部および有機過酸化物0.5〜5.0重量部
    を含有する高硬度の耐油性ゴム組成物。 2、アクリロニトリル−ブタジエンゴムの代わりに、ブ
    タジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびエチレ
    ン−プロピレンゴムのうち少なくとも一種とアクリロニ
    トリル−ブタジエンゴムとの前者/後者の重量比で3/
    97〜30/70の混合物を用いる請求項1記載の耐油
    性ゴム組成物。 3、アクリロニトリル−ブタジエンゴムの代わりに、水
    素化アクリロニトリル−ブタジエンゴムとアクリロニト
    リル−ブタジエンゴムとの前者/後者の重量比で3/9
    7〜30/70の混合物を用いる請求項1記載の耐油性
    ゴム組成物。 4、炭素数3〜8のα,β−エチレン性不飽和カルボン
    酸と亜鉛の酸化物、水酸化物または炭酸塩の代わりに炭
    素数3〜8のα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸
    の亜鉛塩および/またはマグネシウム塩を10〜200
    重量部配合する請求項1〜3いずれかに記載の耐油性ゴ
    ム組成物。
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