JPH06287357A - 加硫性ゴム組成物 - Google Patents

加硫性ゴム組成物

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JPH06287357A
JPH06287357A JP9519393A JP9519393A JPH06287357A JP H06287357 A JPH06287357 A JP H06287357A JP 9519393 A JP9519393 A JP 9519393A JP 9519393 A JP9519393 A JP 9519393A JP H06287357 A JPH06287357 A JP H06287357A
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JP
Japan
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rubber
weight
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cis
parts
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Pending
Application number
JP9519393A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tanaka
清 田中
Fumitoshi Suzuki
文敏 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メタクリル酸亜鉛塩が配合された高シスポリ
イソプレンゴムの有機過酸化物による架橋物の欠点であ
る圧縮永久歪と発熱性が改善されたゴム組成物を提供す
ること。 【構成】 高シスポリイソプレンゴムにメタクリル酸亜
鉛塩、有機過酸化物と硫黄及び/又は油性成分が配合さ
れた加硫性ゴム組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた強度特性、耐圧
縮永久歪性及び低発熱性あるいは耐疲労性を有する加硫
ゴムを与えることができる加硫性ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムにジメタクリル酸亜鉛または塩基性
メタクリル酸亜鉛を混合して、有機過酸化物で加硫する
ことにより、強度特性や反発弾性等の改善された加硫ゴ
ムが得られることは、従来より良く知られている。例え
ば、高シスポリブタジエンゴムを主成分とした該加硫物
を表面のカバ−とするゴルフボ−ル(特公昭61−18
465号公報)、該ポリブタジエン等の該加硫物の一体
成形物からなるゴルフボ−ル(特公昭63−39016
号公報)、天然ゴム等に特定表面積のジメタクリル酸亜
鉛を配合して強度特性を改善しようとする組成物(特公
平4−59337号公報等)、従来のゴムに比べ極めて
高い引張強さを示す水素化アキリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴムに、メタクリル酸、亜鉛化合物及び有機過
酸化物を混合した加硫性ゴム組成物(特開平1−306
443号公報)等が公知である。
【0003】上記のとおり天然ゴムにジメタクリル酸亜
鉛を添加し有機過酸化物で加硫することによって高強度
特性を有する加硫ゴムが得られることは知られている
が、この加硫物は、該ゴムにカ−ボンブラックを配合
し、硫黄加硫系を用いて加硫した加硫物に比べて圧縮永
久歪や発熱が大きいう欠点があり、タイヤのトレッド用
には使用するには問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高シ
スポリイソプレンゴムの上記の欠点が改良されたゴム組
成物を提供することにある。本発明者等はこの欠点を改
善すべく努力を重ねた結果、硫黄を添加するか、あるい
は油性成分を添加することにより改善されることを見い
出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、 高シスポリイソプレンゴム100重量部当り、メ
タクリル酸亜鉛塩10〜100重量部、硫黄0.05〜
3重量部及び/又は油性成分1〜100重量部と必要有
効量の有機過酸化物を含有することを特徴とする加硫性
ゴム組成物が提供される。
【0006】以下、本発明について詳述する。本発明で
使用する高シスポリイソプレンゴムには、天然ゴム及び
シス1,4結合含有量が90%以上の合成ポリイソプレ
ンゴムが包含される。合成ポリイソプレンゴムはシス
1,4結合含有量が90%以上となる重合触媒を用いて
イソプレンを重合して得られるものであり、重合触媒と
しては、CoやNi等の遷移金属を使用するZiegl
er触媒、Li等のアルカリ金属基材触媒等が通常用い
られる。
【0007】本発明で使用するメタクリル酸亜鉛塩はメ
タクリル酸と亜鉛化合物を反応させることによって得ら
れる。亜鉛化合物としては、例えば、酸化亜鉛、炭酸亜
鉛、水酸化亜鉛等を挙げることができる。メタクリル酸
の亜鉛塩は予め生成させたものであっても、亜鉛化合物
とメタクリル酸とを該ゴム中でin situで反応さ
せることにより生成させたものであってもよい。この場
合、亜鉛化合物として、予め粒径20μm以上の粗大粒
子を分級により除去しておき、粗大粒子の含有率を5重
量%以下としたものを使用することが、加硫ゴムの引張
強さなどの強度特性を改善する上で好ましい。
【0008】メタクリル酸亜鉛塩を製造する場合、亜鉛
化合物とメタクリル酸の使用割合は、メタクリル酸の分
子量と亜鉛化合物の式量とを基準にして算出したメタク
リル酸と亜鉛化合物とのモル比は、通常、1:0.5〜
1:3.2、好ましくは1:0.5〜1:2.5の範囲で
ある。
【0009】本発明では、高シスポリイソプレンゴム1
00重量部に対して(以下も同様)メタクリル酸亜鉛塩
は10〜100重量部の範囲で使用される。10重量部
未満では充分な強度や耐摩耗性は得られず、100重量
部を超えると強度や反発弾性が低下する。好ましくは3
0〜70重量部である。
【0010】メタクリル酸亜鉛塩が配合され有機過酸化
物で架橋された高シスポリイソプレンゴム組成物の欠点
である圧縮永久歪と発熱性が改善されるは、硫黄又は油
性成分を配合することが必要である。
【0011】硫黄を配合する場合には、硫黄の量は0.
05〜3重量部の範囲である。0.05重量部未満では
これらの特性は改善されず、3重量部を超えると強度や
耐摩耗性が低下する。好ましくは0.1〜0.5重量部の
範囲である。さらに加硫促進剤を併用することにより発
熱は著しく小さくなるので好ましい。
【0012】油性成分を配合する場合には、配合量は1
〜100重量部である。1重量部未満では上記特性は改
善されず、100重量部を超えると強度や耐摩耗性の低
下が大きくなる。好ましくは5〜50重量部である。
【0013】本発明で使用する油性成分としては、ナフ
テン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル、ジブ
チルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−ト、ジ−(2−エ
チルヘキシル)フタレ−ト、ジブチルアジペ−ト、ジ−
n−ヘキシルアゼレ−ト等の可塑剤等が挙げられる。
【0014】本発明で使用する有機過酸化物としては、
例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパー
オキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−(t
−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。
【0015】これらの有機過酸化物は、1種または2種
以上を必要有効量使用する。通常は、該ゴム100重量
部に対して、0.2〜10重量部、好ましくは0.5〜8
重量部の割合で使用され、要求される物性値に応じて、
適宜最適量を選択することができる。
【0016】本発明の加硫性ゴム組成物には、所望によ
り、カーボンブラック、シリカ等の補強剤、炭酸カルシ
ウム、タルクなどの充填剤、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、m−フ
ェニレンビスマレイミドなどの架橋助剤、安定剤、着色
剤等の通常ゴム工業で使用されている各種添加剤を配合
することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの
実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例及
び比較例中の部および%は、特に断りのない限り重量基
準である。
【0018】実施例 1 有機過酸化物を除く表1記載の配合処方に従って、ポリ
イソプレンゴム(日本ゼオン社製 Nipol 220
0、シス1,4結合含有量98%)を用いたゴム組成物
を、ニーダーにより調製した。得られたゴム組成物を1
70℃で20分プレス加硫して下記特性試験用の試験片
を作成した。引張強さ、反発弾性(60℃における)、
圧縮永久歪はJIS K6301に従って測定した。ま
た、発熱はグッドリッチ・フレキソメ−タ−を用いて測
定した。引張強さ以外の特性は該ゴムにHAFカ−ボン
ブラックを添加し、硫黄加硫系で加硫した場合(実験番
号8)の各結果を100とする指数で示した。結果を表
1に示した。数値は大きいほど優れていることを表して
いる。
【0019】
【表1】
【0020】実施例 2 有機過酸化物を除く表21記載の配合処方に従って、ポ
リイソプレンゴム(日本ゼオン社製 Nipol 22
00、シス1,4結合含有量98%)を用いたゴム組成
物を、ニーダーにより調製した。得られたゴム組成物を
170℃で20分プレス加硫して試験用の試験片を作成
した。試験は実施例1に従った。また、測定結果の表示
も同様である。結果を表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、メタクリル酸亜
鉛塩を配合し、有機過酸化物で架橋させた高シスポリイ
ソプレンゴム組成物の欠点である圧縮永久歪や発熱が改
善されているの。従って、タイヤのトレッド用ゴム材料
や靴底、その他強度が要求される用途に適したゴム組成
物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高シスポリイソプレンゴム100重量部
    当り、メタクリル酸亜鉛塩10〜100重量部、硫黄
    0.05〜3重量部及び/又は油性成分1〜100重量
    部と必要有効量の有機過酸化物を含有することを特徴と
    する加硫性ゴム組成物。
JP9519393A 1993-03-31 1993-03-31 加硫性ゴム組成物 Pending JPH06287357A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010513659A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン 低ヒステリシスゴムエラストマー
JP2013521360A (ja) * 2010-03-05 2013-06-10 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン トレッドが熱可塑性エラストマーを含むタイヤ
JP2016540842A (ja) * 2013-10-22 2016-12-28 カンパニー ジェネラレ デ エスタブリシュメンツ ミシュラン ジアクリル酸亜鉛誘導体および過酸化物を含む組成物を含むタイヤ

Cited By (3)

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JP2010513659A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン 低ヒステリシスゴムエラストマー
JP2013521360A (ja) * 2010-03-05 2013-06-10 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン トレッドが熱可塑性エラストマーを含むタイヤ
JP2016540842A (ja) * 2013-10-22 2016-12-28 カンパニー ジェネラレ デ エスタブリシュメンツ ミシュラン ジアクリル酸亜鉛誘導体および過酸化物を含む組成物を含むタイヤ

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