JPS5893777A - 撥水撥油処理用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維、衣料等に使用したときに生ずるシミ残シ
を改良した撥水撥油処理用組成物に関する。

繊維、衣料、皮革等に撥水性を付与するために種々の撥
水剤が用いられているが、７ノ素系撥水撥油剤はシリコ
ーン系の撥水剤に比べて、撥水性能がすぐれていること
、速効性であること、少量で効果を発揮するという利点
のほかに撥油性をも併せもつために防汚効果が期待でき
るので、エアゾールタイプとして最近広く用いられてい
る。しかしフッ素系撥水撥油剤を含有したエアゾールを
衣料等に吹きつけたシ、又は該撥水撥油剤を溶剤にとか
した液を布に塗布すると、溶剤が蒸発した稜の衣料等に
白色のシミが生じるという欠点がある。特に衣料等が黒
、紺色等の濃い色彩を有する場合には、白いシミが目立
ち外観を著しく損なうものである。

従来シミ残りを改良するために有機溶剤の検討が行なわ
れており、１．１．２−）ジクロロ−１，２゜２−トリ
フルオロエタンがフッ素系撥水撥油剤の溶剤として好ま
しいとされているが、これとてシミ残りを完全に解決す
るものではない。また石油系溶剤のミネラルターペンを
用いるとシミ残シはかなり改良されるもののミネラルタ
ーペンの沸点が高いために蒸発に時間がかかり好ましく
ない。

本発明者らは前記欠点を解決するために研究を重ねた結
果、フッ素系撥水撥油剤及び塩素系溶剤に、モノテルペ
ンアルコールまたはその誘導体を配合することにより、
シミ残りが著しく改良されることを見出し本発明をなす
に至った。

すなわち、本発明は、 フッ素系撥−水撥油剤０．０５〜５重量％及び塩素系溶
剤９９．９５〜９５重量％からなる配合原液にモノテル
ペンアルコールまたはその誘導体を含有せしめることを
特徴とする撥水撥油処理用組成物である。

本発明におけるフッ素系撥水撥油剤は、パーフルオロア
ルキル基又はフルオロアルキル基を有スる重合可能なモ
ノマーの重合体若しくは該モノマーと他梅モノマーとの
共重合体などであり、通常市販されているフッ素系の撥
水撥油剤をそのまま用いることもできる。このうち式（
１）又は（１）で示されるものの重合体又はこれらと式
（釦で示されるものとの共重合体が好ましい。

ｉｔ’　Ｒ１０ＣＯＣ（Ｒ２）　：　ＣＨ２・・・・・
・・・・・・・・・・曲・・・・・曲・・…（１）Ｒｆ
Ｓ０２Ｎ（Ｒ３）Ｒ１０ＣＯＣ（Ｒ２）−ＣＨ２・・・
・・・・・・・・・・・・（ＩＩ）（式中、Ｒ１は炭素
数３〜２０のパーフルオロアルキル基、Ｒ１は炭素数１
〜８のアルキレン基、Ｒ２は水素又はメチル基、Ｒ３は
水素又は炭素数１〜３のアルキル基を示す。） Ｉ（、’０ＣＯＣ（Ｒ５）＝ＣＨ２・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・（組（式中、Ｒは炭素数３〜２８のアルキル基、
Ｒ５は水素又はメチル基を示す。） さらに一般式ｍ又は（ＩＩ）で示されるモノマーと一般
式（１）で示されるモノマーの代りに、若しくはそれと
ともにアクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレ
ン、酢酸ビニル、スチレン、ブタジェン、クロロエタン
の様なフルオロアルキル基を有しないモノマーの１種又
は２種を共重合させたものも使用０′丁能である。これ
らのフルオロアルキル基を有しないモノ々−を共重合さ
せることにより撥水撥油性、汚れ脱離性以外に耐久性、
柔軟性、感触などの性能を゛適当に改善し得るものであ
る。また撥水撥油剤として一種類の重合体を用いる゛こ
との外にフルオロアルキル基の含有割合が異なる２種以
上の重合体を混合使用することも可能で塾る。

たとえば、一般式ｍと（釦の共重合体及び一般式（Ｉｆ
）と（釦の共重合体を混合使用することなどである。

フッ素系撥水撥油剤の配合量は、０．０５〜５重量％、
好ましくは０．３〜２重量％である。配合量が０．０５
重量％未満では十分な撥水撥油性が得られず、５重量％
を超えて配合すると、塩素系溶剤への溶解性が低下する
とともに被処理物の風合が劣化したり、白化が生じるか
らである。

本発明における塩素系溶剤としては、塩素化炭化水素系
溶剤、フレオン系溶剤が用いられ、具体的にはジクロロ
メタン、１．２ジクロロエタン、ｌ。

１、１−　）　ＩＪ　クロロエタン、トリクロロエチレ
ン、パークロロエチレン、フレオン１１２（Ｓ−テトラ
クロロジフルオロエタン）、フレオン１１３　（１，１
゜２−トリクロロ−１，２，２−トリフルオロエタン）
が例示される。このうち使用性の点からジクロロメタン
、１，１．１−　トリクロロエチン、。フレオン１１２
、フレオン１１３が好ましい。塩素系溶剤の配合量は９
５〜９９．９５重量％であシ、好ましくは９８〜９９，
７重量％である。

本発明においては前記フッ素系撥水撥油剤及び塩素系溶
剤からなる配合原液に、モノテルペンアルコールまたは
その誘導体の少くとも１種を含有せしめるものである。

モノテルペンアルコールは精油中に含まれる炭素数１０
のアルコールを秦遠し、具体的には３．７−シメチルー
１，６−オ〉タジエンー、３−オール、２−トランス（
ｔたはシス）−３゜７−シメチルー２，６−オクタレニ
ン−１−オール、３．７−シメチルー６−オクテンー１
−オール、３゜７−シメチルオクタンー３−オール、２
−メチル−６−メチレン−ツーオクテン−２−オールな
どの鎖状テルペンアルコールや１−メチル−４−インプ
ロビル−１−シクロヘキセン−８−オール。

５−メチル−２−インプロビルシクロベキ４サノール、
１，７．７−ドリメチルビシクロ（２，２，１）−へブ
タン−２−オール、第３ブチルシクロヘキサノールなど
の環状テルペンアルコールが例示される。

またその誘導体としては、前記テルペンアルコールとカ
ルボン酸とのエステル化物である３、７−シート、２，
６−シメチルー２．６−オクタジエン−８−イル−アセ
テ・−ト、３．７−シメチルー６−オクテンー１−イル
−アセテート、３−メチレン−７−メチル−１−オクテ
ン−７−イル−アセテート、３．７−シメチルー１．６
−オクタレニン−３−イル−プロピオネートなどが例示
される。また７−ヒドロキシ−３，７−シメチルオクタ
ーンー１−アールのようにアルデヒド基を有するものも
使用可能である。これらのうち特に３．７−シメチルー
１．６−オクタレニン−３−オール、２−トランス−３
，７−シメチルー２．６−オクタレニン−１−オール、
３．７−シメチルオクタンー３−オール、３，７−ジら
の分別蒸留などや４合成によりＩられるメケルペンアル
コール若しくはその誘導体の含有量はフッ素系撥水撥油
剤と塩素系溶剤からなる配合原液中のフッ素系撥水撥油
剤の量に応じて適宜選ばれるが、好ましくは前記配合原
液１００重量部に対してを配合原液に添加することによ
りシミ残りを著しく改良できるものであり、この代りに
エチルアルコールやエチレングリコールを添加したもの
では本発明品に匹敵するほどの効果は得られない。

本発明の撥水撥油処理用組成物は、そのｌま被処、理物
品に塗布又は被処理布を浸漬処理する等の溶液型として
使用し得るが、撥水撥油処理用組成物を調製後噴射剤を
加えて容器に充填することにより容易にエアゾール化し
て使用できる。この際の噴射剤としては、ＬＰＧ、プロ
パン、ブタン、ジクロロジフルオロメタン（フレオン１
２）、フルオロトリクロロメタン（フレオン１１）、ジ
クロロテトラフルオロエタシ（フレオン１１４）、ジメ
チルエーテル、ＣＯ２，Ｎ２０などが使用可能である。

本発明品と噴射剤との配合割合は９９／１〜３０／７０
（重量％）、好ましくは９７／３〜５０１５０（重量係
）である。

本発明の撥水撥油処理用組成物は前記使用形態（溶液型
、エアゾール型など）、被処理物品の種類に応じ任意の
方法で被処理物品に使用されるが、エアゾール型は単に
これを被処理物に吹きつけるだけで良いために使用しや
すく本発明品の使用形態として特に好適である。

本発明の撥水撥油処理用組成物には、さらに少量のシリ
コーン系撥水剤、防虫剤、帯電防止剤、難燃剤を配合す
ることができる。

本発明品によれば綿、羊毛、絹などの天然繊維。

レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテ−）ｔトリア
・モテート等の半合成繊維、ポリエステル。

ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル等の合成繊維、これらの混合繊維及びこ
れらによる布地、衣料、ガラス繊維。

アスベスト繊維、ガラス、紙、木、皮革９毛皮。

レンガ、セメント、金属、プラスチック、プラスターに
対してシミ残りがなくかつ、優れた撥水撥油性を付与す
ることができる。この際撥油性付与の効果として、防汚
効果も発揮される。本発明品は噴射剤であるフレオンと
の相溶性が良いために特にエアゾール化に好適であり、
速乾性を有するものである。

次に実施例によシ本発明を詳述する。以下の実施例中撥
水性、撥油性、シミ残りは次の方法で評価した。

０撥水性 被処理物としてウールトロピカル及びテト綿を用いＪＩ
Ｓ−Ｌ−１０９２のスプレー法により評価した。

評価基準を表−１に示す。

表−１ ０Ｉｌ油性 ｎ−へブタンとヌジＢ−ルとの各種混合比の組成物を試
験布（ウールトロピカル、テト綿）に滴下し。

その液滴を３分以上保持できる液組成にょシ撥油性を求
めた。撥油性の評価基準を表−２に示す。

表−２ ０シミ残シ 黒色のウールトロピカルに撥水撥油処理用組成物を吹き
つけ、つシ下げ風乾後シミの発生状態を表−３に示した
基準で判定した。

表−３ 実施例１ （Ａ）下記配合原液１００重量部に各種添加剤（表−４
）を０．５重量部加えたもの と０ａ　Ｈｓｙ　０ＣＯＣＨ＝ＣＨ２との共重合体から
なる撥水撥油剤　　　　　　　　　　　　　０．５重量
係１、１．１−トリクロロエタン　　　９９．５重量係
（Ｂ）噴射剤（フレオン１２／フレオン１１＝６／４）
（Ａｌ／（Ｂ）＝　８５ン１５（重量比）からなるエア
ゾール撥水撥油処理用組成物を製造し、性能を評価した
。結果を表−４に示す。

本発明品であるモノテルペンアルコールまたはその誘導
体を添加したものは撥水撥油効果を低下させることなく
シミ残りを著しく改良できることがわかる。

実施例２ モノテルペンアルコールまたはその誘導体の種類をかえ
た以外は実施例１と同一の成分、配合量からなるエアゾ
ール撥水撥油処理用組成物を製造し、性能を評価した。

結果を表−５に示す。

実施例３ 下記の各種撥水撥油処理用組成物について性能を評価し
たところ、いずれの組成もウールトロピカルに対する撥
水性は９０以上、撥油性は１２０以上の値を示し、シミ
残シも４以上の値を示した。

同、組成物３については原液を布３０　Ｘ　３　Ｑ　ｃ
ｍ当Ｂ５ｐ塗布して性能を評価した。

組成物１ （Ａ）下記配合原液１００重量部に３，７−シメチルー
１．６−オクタレニン−３−オール０．０３重量部、３
．７−シメチルー１．６−オクタレニン−３−アセテ−
）　０．０１重量部及び２−トランス−３，７−シメチ
ルー２．６−オクタシエンー１−オール０．０１重量部
を添加したもの。

（配合原液） Ｃ８Ｆ１７ＣＨ２ＣＨ２０ＣＯＣＨ−ＣＨ２とＣ４Ｈ９
０ＣＯＣＨ＝ＣＨ２との８／２共重合体　１重量幅　　
□フレオン１１３　　　　　　　　　５６６重量部、　
１．１−　）リクロロエタン　　　　４３３重量部Ｂ）
噴射剤（フレオン１２／ＬＰＧ　＝　６／４）（Ａｌ／
（Ｂｌ＝　８２／　１８　（重量比）よりなるエアゾー
ル撥水撥油処理用組成物。

組成物２ （Ａｌ前記配合原液１００重量部に３．７−シメチルー
１．６−オクタレニン−３−オール０．０４重量部と３
．７−シメチルオクタンー３−オール０．０１重量部と
を添加したもの。

（配合原液） Ｃ８Ｆ１７ＣＨ２ＣＨ２０ＣＯ（ＣＨ３）Ｃ：ＣＨ２と
ＣＨ２＝ＣＨＣ０ＮＨＣＨ２０Ｃ４Ｈ９トノ４／１共重
合体０．６重ｉ％（Ｂ）噴射剤（ＬＰＧ） （Ａｌ／（Ｂｌ−７５／　２５　（重量比）よりなるエ
アゾール撥水撥油処理用組成物組成物３ 下記配合原液１００重量部−に３．７−シメチルー１．
６−オクタレニン−３−オール０．０３重量部と３．７
−シメチルー１，６−オクタレニン−３−アセテート０
．０３重量部を添加した撥水撥油処理用組成物。

（配合原液） Ｆ２ＨＣ（ＣＦ２）５ＳＯ２ＮＨ（ＣＨ２）３０ＣＯＣ
Ｈ−ＣＨ２とＣ４Ｈ５ＯＣＯＣＨ＝ＣＨ２との６／４共
重合体０４重ｔ％１．１．１−）リクロルエタン　　　
　４９．８重量％ジクロロメタン　　　　　　　　　４
９．８重量係特許出願人　ライオン株式会社 代理人　箱１）篤

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １２　　フッ素系撥水撥油剤　０．０５〜５重量係重量
   塩素系溶剤　９９．９５〜９５重量係か重量る配合原液
   にモノテルペンアルコールまたはその誘導体を含有せし
   めることを特徴とする撥水撥油処理用組成物。 ２　モノテルペンアルコール力、３．７−’）メチル−
   １，６−オクタレニン−３−オール、２−トランス−３
   ，７−シメチルー２，６−オクタレニン−１−オール、
   ３．７−シメチルオクタンー３−オール、３，７−シメ
   チルー６−オクテンー１−オールの中から選ばれたもの
   である特許請求の範囲第１項記載の撥水撥油処理用組成
   物。 ３、モノテルペンアルコールの誘導体が、モノテルペン
   アルコールドカルボ／酸トのエステル化物である特許請
   求の範囲第１項記載の撥水撥油処理用組成物。 ４、　モノテルペンアルコールまたはその誘導体の含有
   量がフッ素系撥水撥油剤及び塩素系溶剤からなる配合原
   液１００重量部当り０．００１〜５重量部の範囲内にあ
   る特許請求の範囲第１項ないし第３項記載の撥水撥油処
   理用組成物。 ５、塩素系溶剤がジクロロエタン、１．１．１７トリク
   ロロエタン、Ｓ−テトラクロロジフルオロエタン、１．
   １．２−トリクロロ−１゜２．２−トリフルオロエタン
   の中から選ばれるものである特許請求の範囲第１項記載
   の撥水撥油処理用組成物。