JPH07293405A - スタータ装置 - Google Patents
スタータ装置Info
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- JPH07293405A JPH07293405A JP6092106A JP9210694A JPH07293405A JP H07293405 A JPH07293405 A JP H07293405A JP 6092106 A JP6092106 A JP 6092106A JP 9210694 A JP9210694 A JP 9210694A JP H07293405 A JPH07293405 A JP H07293405A
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract
件に対応できるようにするとともに、金型のコストを低
減する。 【構成】 エンジンの取付条件に応じた状態でフランジ
部材32にスタータ本体を取り付け、そのフランジ部材
32をエンジンに取り付けるようにし、またモータの回
転軸と出力軸とを同軸上に設け、かつオーバハングタイ
プのフロントハウジング21を使用した。
Description
ば自動車又は船舶などのエンジンに設けられ、このエン
ジンを始動するためのスタータ装置に関するものであ
る。
付条件、即ち取付面とリングギヤとの距離、取付孔のピ
ッチと角度、及びリングギヤの仕様等はエンジンによっ
て異なっているため、エンジンが変われば、スタータ装
置側には、そのエンジンの取付条件を満たすハウジング
が必要となる。そして、そのハウジングを製造するため
に、新規な金型が必要となる。
用途の面から、機種が多い割に生産数が少ない。このよ
うな多種少量生産タイプのエンジンのスタータ装置で
は、機種毎に専用の金型を起こしていたのでは採算が合
わないため、ハウジングのベースとなる部分は共通のも
のを使用し、取付条件を満たす部分のみを専用型とする
可変取付タイプが採用されている。
部分断面図である。図において、モータ1は、内部減速
機構を構成するギヤ部2を介して、出力軸3に接続され
ている。出力軸3には、その軸上を往復動可能なオーバ
ランニングクラッチ4及びピニオン5が設けられてい
る。ピニオン5は、出力軸3上を移動してエンジンのリ
ングギヤ(図示せず)と噛み合うようになっている。
を介してマグネットスイッチ部7に接続されている。マ
グネットスイッチ部7に設けられたプランジャ8の一端
部には、レバー6が係合しており、プランジャ8の他端
部には、固定接点9に接離する可動接点10が設けられ
ている。また、プランジャ8は、復帰ばね11により、
可動接点10が固定接点9から開離する方向へ付勢され
ている。
ング12に取り付けられており、レバー6はこのベース
ハウジング12内に収容されている。ベースハウジング
12には、取付条件を満たすための部分を構成するフロ
ントノーズタイプの可変ハウジング13が取り付けられ
ている。出力軸3、オーバランニングクラッチ4及びピ
ニオン5等は、この可変ハウジング13内に収容されて
いる。可変ハウジング13には、ピニオン5がリングギ
ヤと噛み合うことができるように、開口部13aが形成
されている。
スイッチ部7のコイルが通電されると、プランジャ8が
吸引され、復帰ばね11に逆らって図の左方へ移動す
る。これにより、可動接点10が固定接点9に接し、モ
ータ1に電流が流れ込む。一方、プランジャ8の移動に
より、レバー6が回動し、オーバランニングクラッチ4
及びピニオン5が出力軸3に沿って図の右方へ移動す
る。これにより、ピニオン5は、エンジンのリングギヤ
と噛み合う。
びオーバランニングクラッチ4を介してピニオン5に伝
達され、エンジンが始動する。エンジンの始動後、マグ
ネットスイッチ部7のコイルへの通電が遮断されると、
復帰ばね11の復元力によりプランジャ8が図の右方へ
移動し、接点9,10が開く。また、レバー6を介して
オーバランニングクラッチ4が元の位置に移動し、これ
とともにピニオン5がリングギヤから開離する。
れた文献としては、例えば特開平1−182574号公
報、実公昭56−23493号公報及び米国特許491
8324号等がある。
た従来のスタータ装置においては、出力軸3とモータ1
の回転軸とがオフセットされているため、可変取付によ
り取付角度を変えていくと、それに伴いモータ1が弧を
描いて移動することになり、エンジン補機類等と干渉し
てしまうことがある。従って、取付角度を非常に限られ
た範囲でしか変更できないという問題点があった。
ング13には、開口部13aが形成されており、エンジ
ンに取り付けるための取付孔の位置に対する開口部13
aの位置が決まっているため、可変タイプとする場合
に、やはり可変範囲が限られてしまうという問題点もあ
った。さらに、可変ハウジング13は、取付孔を有し取
付角度を決定するフランジ部と、開口部13aを有する
ノーズ部とを一体としているため、金型の構造が複雑に
なり、ベースハウジング12の金型だけでなく、可変ハ
ウジング13の金型も高価になってしまうという問題点
もあった。
ることを課題としてなされたものであり、広い範囲の取
付条件に対応することができるとともに、金型のコスト
を低減することができるスタータ装置を得ることを目的
とする。
タータ装置は、モータ、このモータの回転軸と同軸上に
配置されている出力軸、モータの回転を出力軸に伝達す
る遊星減速機構、出力軸の軸方向に往復動可能に設けら
れエンジンのリングギヤに噛み合うピニオン、出力軸の
回転をピニオンに伝達するオーバランニングクラッチ、
ピニオンをリングギヤに接離させるための接離手段、及
び各部品のうち少なくとも出力軸及びオーバランニング
クラッチを収容するオーバハングタイプの金属製のフロ
ントハウジングを有するスタータ本体と、エンジン及び
フロントハウジングへの取付部をそれぞれ有し、エンジ
ンの取付条件に応じた状態でスタータ本体が取り付けら
れる金属製のフランジ部材とを備えたものである。
ロントハウジングに、オーバランニングクラッチのクラ
ッチインナと一体のピニオン移動体の外周部を摺接支持
する軸受が嵌合しているものである。
ニオン移動体の軸受よりも前方部に、リングギヤの仕様
に応じた別体のピニオンが取り付けられているものであ
る。
ロントハウジングのフランジ部材が取り付けられる部分
に、複数の貫通孔が設けられているとともに、フランジ
部材には、貫通孔のうち地面側に位置する貫通孔に連通
する水抜き孔が設けられており、地面側以外の貫通孔は
フランジ部材により閉じられるようになっているもので
ある。
タの回転軸と出力軸とが同軸上に設けられているので、
取付角度を変えてもモータの位置が変わらず、またオー
バハングタイプなのでフロントハウジングに開口部を設
ける必要がなく、従ってフランジ部材を変更するだけ
で、共通のフロントハウジングで広範囲の取付条件に対
応でき、しかもフランジ部材は板状でよいため、その金
型の構造は比較的簡単になる。
ニオン移動体に可変に取り付けられるため、リングギヤ
の仕様に応じてピニオンのみ変更することができる。
ハウジング内に水が侵入しても、水抜き孔から排水を行
うことができ、また他の貫通孔はフランジ部材により閉
じられるため、そこからの浸水は防止される。
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1によるスタータ装
置のスタータ本体を示す部分断面図、図2は図1のスタ
ータ本体の正面図である。図において、オーバハングタ
イプのフロントハウジング21の外周部には、複数のね
じ孔21aが設けられている。このフロントハウジング
21には、ヨーク22が取り付けられており、ヨーク2
2の内側にモータ23が設けられている。ヨーク22の
後端部(図の左端部)には、リヤハウジング24が取り
付けられている。
ンニングクラッチ25が収容されている。オーバランニ
ングクラッチ25のクラッチインナと一体のピニオン移
動体26の端部には、エンジンのリングギヤ(図示せ
ず)と噛み合うピニオン27が一体に形成されている。
ピニオン移動体26は、軸方向に往復動可能になってい
る。オーバランニングクラッチ25内には、出力軸(図
示せず)が設けられており、モータ23の駆動力は、遊
星減速機構28、出力軸及びオーバランニングクラッチ
25を介してピニオン27に伝達される。また、出力
軸、オーバランニングクラッチ及びピニオン27は、モ
ータ23の回転軸23aに対して同軸上に配置されてい
る。
グネットスイッチ部29が取り付けられている。マグネ
ットスイッチ部29は、フロントハウジング21内に回
動自在に収容されたレバー30に係合しており、このレ
バー30を介してピニオン移動体26とともにピニオン
27を軸方向に移動させる。また、マグネットスイッチ
部29及びレバー30により接離手段が構成されてい
る。フロントハウジング21のインロー21bには、ピ
ニオン移動体26の外周部を摺接支持する軸受31が嵌
合している。
及び図4に示すようなフランジ部材32を介してエンジ
ンに取り付けられる。フランジ部材32には、エンジン
への取付部である複数のエンジン用取付孔32aと、フ
ロントハウジング21への取付部である複数のハウジン
グ用取付孔32bが設けられている。ハウジング用取付
孔32bは、図4では図示を省略したが、同一円周上に
複数設けられており、フロントハウジング21の取付角
度を変更できるようになっている。フランジ部材32の
中央には、フロントハウジング21のインロー21bが
挿通される貫通孔32cが設けられている。
ジング24及びフランジ部材32は、それぞれ金属、例
えばアルミダイカストにより製造されている。
図1のスタータ本体に取り付けた状態を示す正面図、図
7は図5又は図6の状態の部分断面図である。このよう
に、エンジンの取付条件に応じた取付角度となるよう
に、ハウジング用取付孔32bを選択して、フロントハ
ウジング21のねじ孔21aと重ねてねじ33により固
定される。
材32のハウジング用取付孔32bを選択することによ
り、エンジンへの取付角度を調整することができる。ま
た、フランジ部材32の軸方向の寸法、即ち厚さを変え
ることにより、エンジンへ取り付けた後のピニオン27
の静止位置を調整することができる。さらに、モータ2
3の回転軸23aと出力軸とが同軸上に設けられている
ので、取付角度を変えてもモータの位置が変わらず、ま
たオーバハングタイプなのでフロントハウジング21に
開口部を設ける必要がない。
で、共通のフロントハウジング21で広範囲の取付条件
に対応できることになる。しかも、フランジ部材32は
板状でよいため、その金型の構造は比較的簡単になり、
コストが低減される。
ンの取付条件やスタータ本体の種類に応じて種々の変更
が可能であり、図8は及び図9は一変更例を示してい
る。図において、フランジ部材34には、エンジン用取
付孔34a、ハウジング用取付孔34b及び貫通孔34
cが設けられている。また、図10及び図11は図8及
び図9のフランジ部材を図1のスタータ本体に取り付け
た状態を示す図である。
よるスタータ装置の部分断面図である。図において、ベ
ースとなる例えばアルミダイカスト製のフロントハウジ
ング41の外周部には、フランジ部材固定用のねじ孔4
1aが複数設けられている。フロントハウジング41の
インロー41bには、上記実施例1と同様にフランジ部
材32が嵌挿され、ねじ33により固定されている。フ
ランジ部材32は、上記実施例1と同様にエンジンの取
付条件に適合するものが選択され、かつ取付条件に応じ
た取付角度でフロントハウジング41が固定されてい
る。
ンニングクラッチ42が収容されている。オーバランニ
ングクラッチ42のクラッチインナと一体のピニオン移
動体43内には、モータ23の駆動力をピニオン移動体
43に伝達する出力軸44が挿通されている。また、ピ
ニオン移動体43は、軸受31により摺接支持されてい
る。
部には、リングギヤの仕様に応じたピニオン45が可変
に取り付けられている。ピニオン45は、ピニオン移動
体43とは別体のものであり、ピニオン移動体43とと
もに回転するようにピニオン移動体43に嵌合されてい
る。また、ピニオン45は、ストッパ46により軸方向
に固定されており、これによりピニオン移動体43とと
もに軸方向に往復動するようになっている。
ン45がピニオン移動体43と別体で構成されているた
め、エンジンのリングギヤの仕様に応じた形状、歯数及
び歯の大きさを有するピニオン45を取り付けることが
でき、従って共通のフロントハウジング41やピニオン
移動体43を使用して一層広範囲の取付条件に対応でき
ることになる。
よるスタータ装置の部分断面図、図14は図13のスタ
ータ本体の正面図である。図において、ベースとなる例
えばアルミダイカスト製のフロントハウジング41のイ
ンロー41bには、フランジ部材51が嵌挿され、ねじ
止め(図示せず)されている。フランジ部材51は、上
記実施例1と同様にエンジンの取付条件に適合するもの
が選択され、かつ取付条件に応じた取付角度でフロント
ハウジング41が固定されている。
1が取り付けられる部分には、複数の貫通孔52が設け
られている。これらの貫通孔52は、円周方向に等間隔
に配置されている。また、フランジ部材51には、複数
の貫通孔52のうち地面側、即ちエンジンに取り付けた
状態で地面の方向(地方向)に最も近く位置する貫通孔
52に連通する水抜き孔53が設けられている。そし
て、地面側以外の貫通孔52はフランジ部材51の内周
面により閉じられている。
トハウジング41内に水が侵入しても、地面側の貫通孔
52及び水抜き孔53から排水されるので、フロントハ
ウジング41内の機器等の損害が防止される。また、他
の貫通孔52がフランジ部材51により閉じられるた
め、そこからの浸水は防止され、取付角度が変わっても
共通のフロントハウジング41で容易に排水を行うこと
ができる。
スタータ装置は、エンジンの取付条件に応じた状態でフ
ランジ部材にスタータ本体を取り付け、そのフランジ部
材をエンジンに取り付けるようにしたので、フランジ部
材を変更するだけで、取付角度やピニオンの静止位置な
どの取付条件に対応することができ、またモータの回転
軸と出力軸とが同軸上に設けられているので、取付角度
を変えてもモータの位置が変わらず、さらにオーバハン
グタイプなのでフロントハウジングに開口部を設ける必
要がなく、これらの結果、共通のフロントハウジングで
広範囲の取付条件に対応でき、しかもフランジ部材は板
状でよいため、その金型の構造は比較的簡単になり、全
体として金型のコストを低減することができるなどの効
果を奏する。
フロントハウジングに、オーバランニングクラッチのク
ラッチインナと一体のピニオン移動体の外周部を摺接支
持する軸受が嵌合しているものであり、上記請求項1の
発明と同様の効果が得られる。
は、ピニオン移動体の軸受よりも前方部に、リングギヤ
の仕様に応じた別体のピニオンが取り付けられているの
で、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、共通の
フロントハウジングやピニオン移動体を使用して一層広
範囲の取付条件に対応できるという効果を奏する。
置は、フロントハウジングのフランジ部材が取り付けら
れる部分に、複数の貫通孔が設けられているとともに、
フランジ部材には、貫通孔のうち地面側に位置する貫通
孔に連通する水抜き孔が設けられており、地面側以外の
貫通孔はフランジ部材により閉じられるようになってい
るので、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、万
一フロントハウジング内に水が侵入しても、水抜き孔か
ら排水を行うことができ、また不要な貫通孔はフランジ
部材により閉じられるため、そこからの浸水は防止さ
れ、従って取付角度が変わっても共通のフロントハウジ
ングで容易に排水を行うことができるなどの効果を奏す
る。
タータ本体を示す部分断面図である。
ある。
取り付けた状態を示す正面図である。
本体に取り付けた状態を示す正面図である。
面図である。
す正面図である。
る。
に取り付けた状態を示す正面図である。
部分断面図である。
部分断面図である。
図である。
a 回転軸、25,42 オーバランニングクラッチ、
26,43 ピニオン移動体、27,45ピニオン、2
8 遊星減速機構、31 軸受、32,34,51 フ
ランジ部材、32a,34a エンジン用取付孔(取付
部)、32b,34b ハウジング用取付孔(取付
部)、44 出力軸、52 貫通孔、53 水抜き孔。
Claims (4)
- 【請求項1】 モータ、このモータの回転軸と同軸上に
配置されている出力軸、上記モータの回転を上記出力軸
に伝達する遊星減速機構、上記出力軸の軸方向に往復動
可能に設けられエンジンのリングギヤに噛み合うピニオ
ン、上記出力軸の回転を上記ピニオンに伝達するオーバ
ランニングクラッチ、上記ピニオンを上記リングギヤに
接離させるための接離手段、及び上記各部品のうち少な
くとも上記出力軸及び上記オーバランニングクラッチを
収容するオーバハングタイプの金属製のフロントハウジ
ングを有するスタータ本体と、 上記エンジン及び上記フロントハウジングへの取付部を
それぞれ有し、上記エンジンの取付条件に応じた状態で
上記スタータ本体が取り付けられる金属製のフランジ部
材とを備えていることを特徴とするスタータ装置。 - 【請求項2】 フロントハウジングには、オーバランニ
ングクラッチのクラッチインナと一体のピニオン移動体
の外周部を摺接支持する軸受が嵌合していることを特徴
とする請求項1記載のスタータ装置。 - 【請求項3】 ピニオン移動体の軸受よりも前方部に、
リングギヤの仕様に応じた別体のピニオンが取り付けら
れていることを特徴とする請求項2記載のスタータ装
置。 - 【請求項4】 フロントハウジングのフランジ部材が取
り付けられる部分には、複数の貫通孔が設けられている
とともに、上記フランジ部材には、上記貫通孔のうち地
面側に位置する貫通孔に連通する水抜き孔が設けられて
おり、地面側以外の貫通孔は上記フランジ部材により閉
じられるようになっていることを特徴とする請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載のスタータ装置。
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