JPH07281368A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH07281368A JPH07281368A JP8724294A JP8724294A JPH07281368A JP H07281368 A JPH07281368 A JP H07281368A JP 8724294 A JP8724294 A JP 8724294A JP 8724294 A JP8724294 A JP 8724294A JP H07281368 A JPH07281368 A JP H07281368A
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- JP
- Japan
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- silver
- silver halide
- emulsion
- layer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】潜像保存性に優れ、かつ処理液の組成変動によ
る写真性変動の少ないカラー写真感光材料を提供する。 【構成】ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部
核が臭化銀もしくは、沃化銀含率が1モル%以下の沃臭
化銀からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%
以上20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有
し、該第1被覆層の外側に沃化銀含率が第1被覆層より
も低く、3モル%以下の沃臭化銀もくしは臭化銀からな
る第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、
全銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点お
よび第2被覆終了後に沃化物イオンによるハロゲンコン
バージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀
イオンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けたハ
ロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有
する少なくとも一層にDIR化合物を少なくとも一種含
有する。
る写真性変動の少ないカラー写真感光材料を提供する。 【構成】ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部
核が臭化銀もしくは、沃化銀含率が1モル%以下の沃臭
化銀からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%
以上20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有
し、該第1被覆層の外側に沃化銀含率が第1被覆層より
も低く、3モル%以下の沃臭化銀もくしは臭化銀からな
る第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、
全銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点お
よび第2被覆終了後に沃化物イオンによるハロゲンコン
バージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀
イオンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けたハ
ロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有
する少なくとも一層にDIR化合物を少なくとも一種含
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潜像保存性に優れ、処理
液の組成変動依存性の小さなハロゲン化銀カラー写真感
光材料に関するものである。
液の組成変動依存性の小さなハロゲン化銀カラー写真感
光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー写真感光材料においては、
保存性や潜像保存性あるいは処理液の組成変動による写
真性変動が少ないといった画質以外の性能がますます注
目されるようになってきている。
保存性や潜像保存性あるいは処理液の組成変動による写
真性変動が少ないといった画質以外の性能がますます注
目されるようになってきている。
【0003】これまでに、本発明の乳剤のようにハロゲ
ン化銀粒子内部の沃度分布をコントロールして感度、粒
状性、鮮鋭度といった写真性能の改良が検討されたが、
いずれも潜像保存性に関して極めて不十分な性能にとど
まっていた。例えば、特開昭62−187838号には
内部に高沃度層を設けることが、また、特開昭58−1
13927号には、最表面の沃度含量を高めることで感
度粒状比を改良した平板状ハロゲン化銀乳剤が開示され
ている。さらに、特開昭59−99433号、同60−
35726号、同60−147727号等には粒子内部
に沃度ギャップを設けることで圧力に対する写真性変化
(以下圧力性)を改良する手段が開示されている。その
他、特開昭62−123445号には粒子内部に沃度ギ
ャップを有しさらに表面層と内部層の間にも沃度ギャッ
プを設けることで圧力性を改良する技術が開示されてい
る。
ン化銀粒子内部の沃度分布をコントロールして感度、粒
状性、鮮鋭度といった写真性能の改良が検討されたが、
いずれも潜像保存性に関して極めて不十分な性能にとど
まっていた。例えば、特開昭62−187838号には
内部に高沃度層を設けることが、また、特開昭58−1
13927号には、最表面の沃度含量を高めることで感
度粒状比を改良した平板状ハロゲン化銀乳剤が開示され
ている。さらに、特開昭59−99433号、同60−
35726号、同60−147727号等には粒子内部
に沃度ギャップを設けることで圧力に対する写真性変化
(以下圧力性)を改良する手段が開示されている。その
他、特開昭62−123445号には粒子内部に沃度ギ
ャップを有しさらに表面層と内部層の間にも沃度ギャッ
プを設けることで圧力性を改良する技術が開示されてい
る。
【0004】さらに、保存性を改良する手段として特開
昭62−58237号等には粒子内部に沃度コンバージ
ョン層を設けることで経時中のカブリ変化を防止する手
段が開示されている。しかしながらこの技術も潜像保存
性が不十分であった。
昭62−58237号等には粒子内部に沃度コンバージ
ョン層を設けることで経時中のカブリ変化を防止する手
段が開示されている。しかしながらこの技術も潜像保存
性が不十分であった。
【0005】一方、DIR化合物を鮮鋭度、特にエッジ
効果を向上させるために用いることが現在では一般に行
われるようになってきている。本発明者らの実験では、
従来公知の乳剤粒子とDIR化合物を併用した場合、処
理液中の臭化ナトリウム量依存性が小さくなり良化する
ものの、十分なものではなかった。
効果を向上させるために用いることが現在では一般に行
われるようになってきている。本発明者らの実験では、
従来公知の乳剤粒子とDIR化合物を併用した場合、処
理液中の臭化ナトリウム量依存性が小さくなり良化する
ものの、十分なものではなかった。
【0006】DIR化合物としては通常発色現像主薬の
酸化体とのカップリング反応によってイメージワイズに
現像抑制剤を放出し発色色素を形成するDIRカプラー
が用いられている。しかし、DIRカプラーを用いた場
合、主カプラーから得られた色素に対しその色相に濁り
を生ずる懸念があり、使用上も好ましくない。従って無
呈色のDIR化合物が求められる。無呈色のDIR化合
物としては発色現像主薬の酸化体との反応形式により、
カップリング型、酸化還元型の2種類に分けられる。こ
れらのうち、カップリング型については、特公昭51ー
16141号、同51ー16142号、米国特許第42
26943号、同4171223号等に記載されている
化合物、酸化還元型については米国特許第337952
9号、同3639417号、特開昭64ー546号、特
開平3−226746号等に記載のDIRハイドロキノ
ン化合物、もしくは特開昭61ー213847号、同6
4ー88451号、米国特許4684604号等に記載
のDIRヒドラジド化合物がある。
酸化体とのカップリング反応によってイメージワイズに
現像抑制剤を放出し発色色素を形成するDIRカプラー
が用いられている。しかし、DIRカプラーを用いた場
合、主カプラーから得られた色素に対しその色相に濁り
を生ずる懸念があり、使用上も好ましくない。従って無
呈色のDIR化合物が求められる。無呈色のDIR化合
物としては発色現像主薬の酸化体との反応形式により、
カップリング型、酸化還元型の2種類に分けられる。こ
れらのうち、カップリング型については、特公昭51ー
16141号、同51ー16142号、米国特許第42
26943号、同4171223号等に記載されている
化合物、酸化還元型については米国特許第337952
9号、同3639417号、特開昭64ー546号、特
開平3−226746号等に記載のDIRハイドロキノ
ン化合物、もしくは特開昭61ー213847号、同6
4ー88451号、米国特許4684604号等に記載
のDIRヒドラジド化合物がある。
【0007】処理工程がB/W現像(第1現像)、カラ
ー現像(第2現像)からなるカラー反転感光材料に適用
する場合には、第1現像でDIR化合物から抑制剤を放
出させるのが好ましい。第2現像では未現像のハロゲン
化銀をすべて現像するため銀現像速度が極めて速い。よ
って第2現像でイメージワイズに現像抑制を効かせよう
とすると、銀現像を遅らせるため発色現像での処理の不
安定さを持ち込むことになり好ましくない。従って第一
現像でDIR化合物を反応させるのが好ましいが、この
場合B/W用現像主薬の酸化体とも反応し得る酸化還元
型DIR化合物を用いることが必要である。
ー現像(第2現像)からなるカラー反転感光材料に適用
する場合には、第1現像でDIR化合物から抑制剤を放
出させるのが好ましい。第2現像では未現像のハロゲン
化銀をすべて現像するため銀現像速度が極めて速い。よ
って第2現像でイメージワイズに現像抑制を効かせよう
とすると、銀現像を遅らせるため発色現像での処理の不
安定さを持ち込むことになり好ましくない。従って第一
現像でDIR化合物を反応させるのが好ましいが、この
場合B/W用現像主薬の酸化体とも反応し得る酸化還元
型DIR化合物を用いることが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、潜像保存
性の改良と処理液中の臭化ナトリウム量依存性の低減の
両立が強く望まれていた。従って本発明の目的は、潜像
保存性に優れ、かつ処理液の組成変動による写真性変動
の少ない優れたカラー写真感光材料を提供することであ
る。
性の改良と処理液中の臭化ナトリウム量依存性の低減の
両立が強く望まれていた。従って本発明の目的は、潜像
保存性に優れ、かつ処理液の組成変動による写真性変動
の少ない優れたカラー写真感光材料を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、上記課題が下記手段のハロゲン化銀カラー写真感
光材料により達成されることを見いだした。 (1)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部核
が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モル%以下の沃臭化銀
からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%以上
20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有し、
該第1被覆層の外側に沃化銀含有率が第1被覆層よりも
低く、3モル%以下の沃臭化銀もしくは臭化銀からなる
第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、全
銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点およ
び第2被覆終了後に沃化銀イオンによるハロゲンコンバ
ージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けること
を特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該
乳剤粒子を含有する少なくとも一層に下記一般式(I)
で表わされるDIR化合物を少なくとも一種含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (2)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、粒子表
面から0.002μm以上0.02μm未満の深さに化
学増感されたネガ型の内部潜像型ハロゲン化銀乳剤粒子
を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有する少なくとも一層
に下記一般式(I)で表わされるDIR化合物を少なく
とも一種含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (3)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部核
が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モル%以下の沃臭化銀
からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%以上
20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有し、
該第1被覆層の外側に沃化銀含有率が第1被覆層よりも
低く、3モル%以下の沃臭化銀もしくは臭化銀からなる
第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、全
銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点およ
び第2被覆終了後に沃化銀イオンによるハロゲンコンバ
ージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けること
を特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、粒子表面から
0.002μm以上0.02μm未満の深さに化学増感
されたネガ型の内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含有し、
かつ、上記いずれかの乳剤粒子を含有する乳剤層の少な
くとも一層に下記一般式(I)で表わされるDIR化合
物を少なくとも一種含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (4)少なくとも一層に下記一般式(II)ないし(IV)
で表されるDIR化合物を少なくとも一種含有すること
を特徴とする上記(1)、(2)または(3)記載のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。
結果、上記課題が下記手段のハロゲン化銀カラー写真感
光材料により達成されることを見いだした。 (1)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部核
が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モル%以下の沃臭化銀
からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%以上
20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有し、
該第1被覆層の外側に沃化銀含有率が第1被覆層よりも
低く、3モル%以下の沃臭化銀もしくは臭化銀からなる
第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、全
銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点およ
び第2被覆終了後に沃化銀イオンによるハロゲンコンバ
ージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けること
を特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該
乳剤粒子を含有する少なくとも一層に下記一般式(I)
で表わされるDIR化合物を少なくとも一種含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (2)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、粒子表
面から0.002μm以上0.02μm未満の深さに化
学増感されたネガ型の内部潜像型ハロゲン化銀乳剤粒子
を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有する少なくとも一層
に下記一般式(I)で表わされるDIR化合物を少なく
とも一種含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (3)支持体上に一層以上の青感性層、緑感性層及び赤
感性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、内部核
が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モル%以下の沃臭化銀
からなり、該内部核の外側に沃化銀含率が2モル%以上
20モル%以下の沃臭化銀からなる第1被覆層を有し、
該第1被覆層の外側に沃化銀含有率が第1被覆層よりも
低く、3モル%以下の沃臭化銀もしくは臭化銀からなる
第2被覆層を有するハロゲン化銀乳剤粒子において、全
銀量の3%以上97%以下が形成される任意の時点およ
び第2被覆終了後に沃化銀イオンによるハロゲンコンバ
ージョン、あるいは沃化銀微粒子の添加、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相を設けること
を特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、粒子表面から
0.002μm以上0.02μm未満の深さに化学増感
されたネガ型の内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含有し、
かつ、上記いずれかの乳剤粒子を含有する乳剤層の少な
くとも一層に下記一般式(I)で表わされるDIR化合
物を少なくとも一種含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 (4)少なくとも一層に下記一般式(II)ないし(IV)
で表されるDIR化合物を少なくとも一種含有すること
を特徴とする上記(1)、(2)または(3)記載のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0010】
【化4】
【0011】一般式(II)中、R11はR14−N(R16)
CON(R15)ー、R14OCON(R15)、R14SO2
N(R15)、R14−N(R16)SO2 N(R15)ー、ま
たはR17CONHーを表わす。ここでR14はアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘ
テロ環基を表わし、R15及びR16は水素原子、アルキル
基、またはアリール基を表わし、R17はカルボニル基に
隣接する炭素原子にヘテロ原子が置換されていない炭素
数2以上のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基あるいはヘテロ環基を表わす。R12及びR13
は水素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以
下の置換基を表わし、Bはハイドロキノン母核酸化体よ
り離脱後Xを放出する基を表わし、Xは現像抑制剤を表
わし、kは整数を表わし、A及びA′は水素原子または
アルカリで除去され得る基を表わす。
CON(R15)ー、R14OCON(R15)、R14SO2
N(R15)、R14−N(R16)SO2 N(R15)ー、ま
たはR17CONHーを表わす。ここでR14はアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘ
テロ環基を表わし、R15及びR16は水素原子、アルキル
基、またはアリール基を表わし、R17はカルボニル基に
隣接する炭素原子にヘテロ原子が置換されていない炭素
数2以上のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基あるいはヘテロ環基を表わす。R12及びR13
は水素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以
下の置換基を表わし、Bはハイドロキノン母核酸化体よ
り離脱後Xを放出する基を表わし、Xは現像抑制剤を表
わし、kは整数を表わし、A及びA′は水素原子または
アルカリで除去され得る基を表わす。
【0012】
【化5】
【0013】一般式(III)中、Q1 は少なくとも一個の
ヘテロ原子を含み、結合する炭素原子とともに5員環以
上の複素環を形成するに必要な原子群を表わし、R21は
ハイドロキノン母核に置換可能な基を表わし、B、X、
k、A及びA´は一般式(II)で述べたものと同義であ
る。
ヘテロ原子を含み、結合する炭素原子とともに5員環以
上の複素環を形成するに必要な原子群を表わし、R21は
ハイドロキノン母核に置換可能な基を表わし、B、X、
k、A及びA´は一般式(II)で述べたものと同義であ
る。
【0014】
【化6】
【0015】一般式(IV)中、Wは−N(R33)−
(J)n−R35、−N(R36)−O−(J)n−R37、
−C(O)R33を表す。B、X、k、A及びA′は一般
式(II)で述べたものと同義である。R32及びR33は水
素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の
置換基を表わす。R33、R34、R36は水素原子、または
アルキル基を表し、Jは−CO−または−SO2 −であ
り、nは0または1であり、R35、R37はアルキル基、
アルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、アラルキル
基、アルケニル基、アリール基、または複素環基を表
す。R38はアルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、
ヒドラジノ基を表す。 (5)像様露光後、黒白現像処理を含む工程で処理する
ことを特徴とする上記(1)、(2)、(3)、あるい
は(4)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(J)n−R35、−N(R36)−O−(J)n−R37、
−C(O)R33を表す。B、X、k、A及びA′は一般
式(II)で述べたものと同義である。R32及びR33は水
素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の
置換基を表わす。R33、R34、R36は水素原子、または
アルキル基を表し、Jは−CO−または−SO2 −であ
り、nは0または1であり、R35、R37はアルキル基、
アルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、アラルキル
基、アルケニル基、アリール基、または複素環基を表
す。R38はアルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、
ヒドラジノ基を表す。 (5)像様露光後、黒白現像処理を含む工程で処理する
ことを特徴とする上記(1)、(2)、(3)、あるい
は(4)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0016】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
る。
【0017】本発明のハロゲン化銀粒子のサイズは、投
影面積径であらわす。ここで投影面積径とは、粒子の投
影面積に等しい面積の円の直径をいう。本発明のハロゲ
ン化銀粒子のサイズとしては0.1μm以上2.0μm
以下が好ましく0.15μm以上1.0μm以下がより
好ましく、さらに0.2μm以上0.7μm以下が最も
好ましい。
影面積径であらわす。ここで投影面積径とは、粒子の投
影面積に等しい面積の円の直径をいう。本発明のハロゲ
ン化銀粒子のサイズとしては0.1μm以上2.0μm
以下が好ましく0.15μm以上1.0μm以下がより
好ましく、さらに0.2μm以上0.7μm以下が最も
好ましい。
【0018】以下、本発明に用いられる内部核を有する
多重構造粒子について詳細に説明する。本発明に用いら
れる内部核を有する多重構造粒子は、例えば、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Gl
afkides,Chimie et Physique Photographique Paul Mon
tel ,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカ
ルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Che
mistry(Focal Press ,1966)、ゼリクマンら著「写真
乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zeli
kman et al,Making and Coating Photographic Emulsi
on,Focal Press,1964)に記載された方法を用いて調
製することができる。すなわち、例えば、酸性法、中性
法、アンモニア法のいずれでもよく、また可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、例えば、
片側混合法、同時混合法、それらの組合わせのいずれを
用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の下において形成さ
せる方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。
同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する
液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわち、いわゆる
コントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが
均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
多重構造粒子について詳細に説明する。本発明に用いら
れる内部核を有する多重構造粒子は、例えば、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Gl
afkides,Chimie et Physique Photographique Paul Mon
tel ,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカ
ルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Che
mistry(Focal Press ,1966)、ゼリクマンら著「写真
乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zeli
kman et al,Making and Coating Photographic Emulsi
on,Focal Press,1964)に記載された方法を用いて調
製することができる。すなわち、例えば、酸性法、中性
法、アンモニア法のいずれでもよく、また可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、例えば、
片側混合法、同時混合法、それらの組合わせのいずれを
用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の下において形成さ
せる方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。
同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する
液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわち、いわゆる
コントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが
均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0019】内部核の形状としては板状、球状、双晶系
であってもまた、八面体、立方体、14面体もしくは混
合系等を用いることができる。
であってもまた、八面体、立方体、14面体もしくは混
合系等を用いることができる。
【0020】また、内部核は、多分散でも単分散でも良
いが、単分散である方がいっそう好ましい。粒子サイズ
を均一にするには、英国特許1535016号、特公昭
58−36890号、同52−16364号等に記載さ
れているように、硝酸銀やハロゲン化アルカリ水溶液の
添加速度を粒子成長速度に応じて変化させる方法や、米
国特許4242445号、特開昭55−158124号
等に記載されているように水溶液濃度を変化させる方法
を用いて臨海過飽和度を越えない範囲において早く成長
させることが好ましい。これらの方法は、再核発生を起
こさず、各ハロゲン化銀粒子が均一に被覆されていくた
め、後述する第1被覆層及び第2被覆層を導入する場合
にも好ましく用いられる。
いが、単分散である方がいっそう好ましい。粒子サイズ
を均一にするには、英国特許1535016号、特公昭
58−36890号、同52−16364号等に記載さ
れているように、硝酸銀やハロゲン化アルカリ水溶液の
添加速度を粒子成長速度に応じて変化させる方法や、米
国特許4242445号、特開昭55−158124号
等に記載されているように水溶液濃度を変化させる方法
を用いて臨海過飽和度を越えない範囲において早く成長
させることが好ましい。これらの方法は、再核発生を起
こさず、各ハロゲン化銀粒子が均一に被覆されていくた
め、後述する第1被覆層及び第2被覆層を導入する場合
にも好ましく用いられる。
【0021】本発明の内部核は、種晶乳剤を用い、成長
させることが好ましい。種晶乳剤は上記方法を用いて形
成でき、あらかじめ種晶乳剤を形成し脱塩工程を施した
ものを用いても良い。
させることが好ましい。種晶乳剤は上記方法を用いて形
成でき、あらかじめ種晶乳剤を形成し脱塩工程を施した
ものを用いても良い。
【0022】本発明の内部核が沃臭化銀からなる場合、
本発明の効果をより顕著にするために、均質な固溶相で
あることが好ましい。ここで均質とは、沃化銀含有率の
分布において、内部核中の95モル%のハロゲン化銀の
沃化銀含有率が、平均沃化銀含有率の±40%の範囲内
に入ることを意味する。
本発明の効果をより顕著にするために、均質な固溶相で
あることが好ましい。ここで均質とは、沃化銀含有率の
分布において、内部核中の95モル%のハロゲン化銀の
沃化銀含有率が、平均沃化銀含有率の±40%の範囲内
に入ることを意味する。
【0023】内部核のハロゲン組成としては、沃化銀の
平均含有率は好ましくは0モル%以上1モル%以下であ
るが、より好ましくは0モル%以上0.5モル%以下で
あり、特に好ましくは0モル%以上0.3モル%以下で
ある。内部核の銀が、粒子全体の銀に対して占める割合
は、好ましくは1モル%以上95%以下、より好ましく
は2モル%以上85%以下、更に好ましくは2モル%以
上60%以下である。
平均含有率は好ましくは0モル%以上1モル%以下であ
るが、より好ましくは0モル%以上0.5モル%以下で
あり、特に好ましくは0モル%以上0.3モル%以下で
ある。内部核の銀が、粒子全体の銀に対して占める割合
は、好ましくは1モル%以上95%以下、より好ましく
は2モル%以上85%以下、更に好ましくは2モル%以
上60%以下である。
【0024】第1被覆層の沃化銀含有率は、2モル%以
上20モル%以下であるが、2モル%以上10モル%以
下が好ましく、2モル%以上5モル%以下が特に好まし
い。第1被覆層の銀が、粒子全体の銀に対して占める割
合は1%以上90%以下、好ましくは5%以上85%以
下、より好ましくは10%以上80%以下、特に好まし
くは20%以上80%以下である。
上20モル%以下であるが、2モル%以上10モル%以
下が好ましく、2モル%以上5モル%以下が特に好まし
い。第1被覆層の銀が、粒子全体の銀に対して占める割
合は1%以上90%以下、好ましくは5%以上85%以
下、より好ましくは10%以上80%以下、特に好まし
くは20%以上80%以下である。
【0025】第2被覆層が沃臭化銀からなる場合、それ
は均質であることは必ずしも必要ではないが、均質な沃
臭化銀であることがより好ましい。
は均質であることは必ずしも必要ではないが、均質な沃
臭化銀であることがより好ましい。
【0026】また、第2被覆層は、第1被覆層以下を十
分に覆うことが必要であり、このために第2被覆層の平
均厚みは好ましくは0.01μm以上1.0μm 以下で
あるが、より好ましくは0.02μm以上1.0μm 以
下であり、更に好ましくは0.04μm以上1.0μm
以下である。
分に覆うことが必要であり、このために第2被覆層の平
均厚みは好ましくは0.01μm以上1.0μm 以下で
あるが、より好ましくは0.02μm以上1.0μm 以
下であり、更に好ましくは0.04μm以上1.0μm
以下である。
【0027】第2被覆層の沃化銀含有率は0モル%以上
3モル%以下であるが、好ましくは0モル%以上2モル
%以下、より好ましくは0モル%以上1モル%以下、特
に好ましくは0モル%以上0.5モル%以下である。
3モル%以下であるが、好ましくは0モル%以上2モル
%以下、より好ましくは0モル%以上1モル%以下、特
に好ましくは0モル%以上0.5モル%以下である。
【0028】第2被覆層の銀が粒子全体の銀に対して占
める割合としては2モル%以上90モル%以下が好まし
く、より好ましくは5モル%以上80モル%以下であ
り、更に好ましくは10モル%以上60モル%以下であ
る。
める割合としては2モル%以上90モル%以下が好まし
く、より好ましくは5モル%以上80モル%以下であ
り、更に好ましくは10モル%以上60モル%以下であ
る。
【0029】本発明では全銀量の3モル%以上97モル
%以下が形成される任意の時点および第2被覆層の終了
時に沃化物イオンによるハロゲンコンバージョンによ
り、あるいは沃化銀微粒子の添加により、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相が設けられ
る。
%以下が形成される任意の時点および第2被覆層の終了
時に沃化物イオンによるハロゲンコンバージョンによ
り、あるいは沃化銀微粒子の添加により、あるいは銀イ
オンと沃化物イオンの添加により高沃度相が設けられ
る。
【0030】最初の該高沃度相は、全銀量の3モル%以
上97モル%以下が形成される任意の時点で設けられる
が、内部核の形成後、第2被覆層形成中の任意の時点に
設けることが好ましく、第1被覆層形成後第2被覆層形
成前に設けることが最も好ましい。このとき、沃化物塩
の添加量は、ハロゲン化銀粒子の全銀量に対し0.1モ
ル%以上5モル%以下が好ましく、0.3モル%以上
2.0モル%以下がさらに好ましく、0.3モル%以上
1.5モル%以下が最も好ましい。
上97モル%以下が形成される任意の時点で設けられる
が、内部核の形成後、第2被覆層形成中の任意の時点に
設けることが好ましく、第1被覆層形成後第2被覆層形
成前に設けることが最も好ましい。このとき、沃化物塩
の添加量は、ハロゲン化銀粒子の全銀量に対し0.1モ
ル%以上5モル%以下が好ましく、0.3モル%以上
2.0モル%以下がさらに好ましく、0.3モル%以上
1.5モル%以下が最も好ましい。
【0031】沃化物イオンによるハロゲンコンバージョ
ン法を用いる場合には沃化物イオンを含むハロゲン溶液
(本発明の効果を損なわない範囲で、臭化物イオン、塩
化物イオン等が混合されていてもよい。)を、添加する
ことにより行うことができる。また、例えば特開昭59-1
33540 号、特開昭58-108526 号、特開昭59-162540 号に
記載されているようなエピタキシャル接合法を用いるこ
とができる。この局在化を行うときには、その時に以下
のような条件を選択することが個々の粒子の沃化銀含有
率を均一にするために有効である。すなわち、沃化物塩
添加前のpAgは8.5以上10.5以下の範囲が好ま
しく、9.0以上10.5以下の範囲がより好ましい。
温度は30℃以上50℃以下の範囲に保つことが好まし
い。
ン法を用いる場合には沃化物イオンを含むハロゲン溶液
(本発明の効果を損なわない範囲で、臭化物イオン、塩
化物イオン等が混合されていてもよい。)を、添加する
ことにより行うことができる。また、例えば特開昭59-1
33540 号、特開昭58-108526 号、特開昭59-162540 号に
記載されているようなエピタキシャル接合法を用いるこ
とができる。この局在化を行うときには、その時に以下
のような条件を選択することが個々の粒子の沃化銀含有
率を均一にするために有効である。すなわち、沃化物塩
添加前のpAgは8.5以上10.5以下の範囲が好ま
しく、9.0以上10.5以下の範囲がより好ましい。
温度は30℃以上50℃以下の範囲に保つことが好まし
い。
【0032】また用いる沃化物イオンの濃度は薄い方が
好ましく、具体的には0.2M以下の濃度であることが
好ましい。
好ましく、具体的には0.2M以下の濃度であることが
好ましい。
【0033】沃化銀微粒子を添加する方法を用いる場合
には、沃化銀微粒子の粒子サイズは0.02μm以上
0.2μm以下が好ましく、0.02μm以上0.1μ
m以下がオストワルド熟成の起こり易さと沃化銀粒子自
体の安定性の観点から更に好ましい。
には、沃化銀微粒子の粒子サイズは0.02μm以上
0.2μm以下が好ましく、0.02μm以上0.1μ
m以下がオストワルド熟成の起こり易さと沃化銀粒子自
体の安定性の観点から更に好ましい。
【0034】銀イオンと沃化物イオンを同時に添加する
方法を用いる場合には、粒子間の沃化銀含率の分布が狭
くなるように添加速度、pAg、温度などを選ぶ必要が
ある。
方法を用いる場合には、粒子間の沃化銀含率の分布が狭
くなるように添加速度、pAg、温度などを選ぶ必要が
ある。
【0035】上記の高沃度相を設けるための3つの方法
のうち、ハロゲンコンバージョン法を用いることが好ま
しい。
のうち、ハロゲンコンバージョン法を用いることが好ま
しい。
【0036】第2被覆層の外側に高沃度相を設ける場
合、その位置は化学増感の前、途中、後のいずれでも良
いが沃化物コンバージョン法および沃化銀微粒子を添加
する方法を用いる場合は化学熟成の後期または終了後に
用いるのが好ましく、また増感色素添加前が好ましい。
合、その位置は化学増感の前、途中、後のいずれでも良
いが沃化物コンバージョン法および沃化銀微粒子を添加
する方法を用いる場合は化学熟成の後期または終了後に
用いるのが好ましく、また増感色素添加前が好ましい。
【0037】沃化物塩の添加量は、ハロゲン銀粒子の全
銀量に対し、0.005モル%以上3モル%以下が好ま
しく、0.01モル%以上2モル%以下が更に好まし
く、0.05モル%以上1モル%以下が最も好ましい。
銀量に対し、0.005モル%以上3モル%以下が好ま
しく、0.01モル%以上2モル%以下が更に好まし
く、0.05モル%以上1モル%以下が最も好ましい。
【0038】高沃度相を設ける方法としては、前述の高
沃度相を設ける手段に準じて行うことができるが、沃化
物イオンによるハロゲンコンバージョン法が最も好まし
い。
沃度相を設ける手段に準じて行うことができるが、沃化
物イオンによるハロゲンコンバージョン法が最も好まし
い。
【0039】本発明の乳剤は、表面もしくは表面から任
意の位置を化学増感されていても良いが表面を化学増感
することが好ましい。内部を化学増感する場合には特開
昭63−264740号等記載の方法を参照することが
できる。
意の位置を化学増感されていても良いが表面を化学増感
することが好ましい。内部を化学増感する場合には特開
昭63−264740号等記載の方法を参照することが
できる。
【0040】以下に本発明の内部潜像型乳剤粒子につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0041】本発明の内部潜像型乳剤は粒子表面から
0.002μm以上、0.02μm未満の深さにして化
学増感されている必要がある。表面から0.02μm以
上の位置が化学増感されている場合、黒白・カラーネガ
・カラー反転感光材料に対して実用的な現像液によって
現像しても、現像不十分となり、実質的な感度が損なわ
れるばかりでなく、本発明のテルル化合物添加の効果が
顕著ではなくなる。前記の実用的な現像液とは、表面潜
像のみを現像するようにして意図してハロゲン化銀溶剤
を除いた現像液や、内部潜像を現像するように意図して
多量のハロゲン化銀溶剤を含んだ現像液ではなく、ハロ
ゲン化銀を適度に溶解させながら還元反応をひきおこし
最適な感度を発現し得るようなハロゲン化銀溶剤を含ん
だものである。ただし、溶剤が多量に含まれた場合、処
理中にハロゲン化銀の溶解が進みすぎ、伝染現像によっ
て粒状を悪化させるため好ましくない。具体的には、現
像液中にハロゲン化銀溶剤として100mg/リットル
以下20mg/リットル以上のヨウ化カリウムもしくは
100g/リットル以下20mg/リットル以上の亜硫
酸ナトリウムか亜硫酸カリウムを含むことが好ましい。
この他、現像液中のハロゲン化銀溶剤としてチオシアン
酸カリウムなどを用いることができる。
0.002μm以上、0.02μm未満の深さにして化
学増感されている必要がある。表面から0.02μm以
上の位置が化学増感されている場合、黒白・カラーネガ
・カラー反転感光材料に対して実用的な現像液によって
現像しても、現像不十分となり、実質的な感度が損なわ
れるばかりでなく、本発明のテルル化合物添加の効果が
顕著ではなくなる。前記の実用的な現像液とは、表面潜
像のみを現像するようにして意図してハロゲン化銀溶剤
を除いた現像液や、内部潜像を現像するように意図して
多量のハロゲン化銀溶剤を含んだ現像液ではなく、ハロ
ゲン化銀を適度に溶解させながら還元反応をひきおこし
最適な感度を発現し得るようなハロゲン化銀溶剤を含ん
だものである。ただし、溶剤が多量に含まれた場合、処
理中にハロゲン化銀の溶解が進みすぎ、伝染現像によっ
て粒状を悪化させるため好ましくない。具体的には、現
像液中にハロゲン化銀溶剤として100mg/リットル
以下20mg/リットル以上のヨウ化カリウムもしくは
100g/リットル以下20mg/リットル以上の亜硫
酸ナトリウムか亜硫酸カリウムを含むことが好ましい。
この他、現像液中のハロゲン化銀溶剤としてチオシアン
酸カリウムなどを用いることができる。
【0042】化学増感される部分のより好ましい位置は
0.002μm以上、0.015μm未満であり、さら
に好ましくは0.004μm以上、0.01μm未満で
ある。またより好ましくは化学増感される部位のみなら
ず、表面感度とは内部感度との比率などを含めた粒子内
潜像分布にも着目することが必要である。この場合、露
光によって生じる粒子内潜像分布が該粒子内部に少なく
とも1つの極大値を有し、この1つの極大値の存在位置
が粒子表面から0.01μm未満にあり、かつ粒子表面
にも上記極大値の5分の1以上、1倍未満であるように
化学増感されていることが最も好ましい。
0.002μm以上、0.015μm未満であり、さら
に好ましくは0.004μm以上、0.01μm未満で
ある。またより好ましくは化学増感される部位のみなら
ず、表面感度とは内部感度との比率などを含めた粒子内
潜像分布にも着目することが必要である。この場合、露
光によって生じる粒子内潜像分布が該粒子内部に少なく
とも1つの極大値を有し、この1つの極大値の存在位置
が粒子表面から0.01μm未満にあり、かつ粒子表面
にも上記極大値の5分の1以上、1倍未満であるように
化学増感されていることが最も好ましい。
【0043】ここで潜像分布とは横軸に潜像の粒子表面
からの深さ(xμm)、縦軸に潜像数(y)をとるもの
で、xは
からの深さ(xμm)、縦軸に潜像数(y)をとるもの
で、xは
【0044】
【数1】
【0045】 S:ハロゲン化銀乳剤平均粒子径(μm) Ag1 :未露光の乳剤塗布試料に下記の処理を行った後
の残存銀量 Ag0 :処理前の塗布銀量 であり、またyは1/100秒間白色露光を行った後、
下記の処理を行ったときかぶり+0.2の濃度を与える
露光量の逆数としたものである。上記潜像分布を求める
際の処理条件は N−メチル−p−アミノフェノール硫酸塩 2.5g L−アスコルビン酸ナトリウム 10g メタ硼酸ナトリウム 35g 臭化カリウム 1g 水を加えて 1リットル(pH9.6) なる処理液にチオ硫酸ナトリウムを0〜10g/リット
ル添加し25℃で5分間処理するものである。ここでチ
オ硫酸ナトリウムの量を0〜10g/リットルまで変化
させることにより、処理中に現像されるハロゲン化銀粒
子中の潜像の表面からの深さが変化し、深さ方向の潜像
数の変化を知ることが出来る。
の残存銀量 Ag0 :処理前の塗布銀量 であり、またyは1/100秒間白色露光を行った後、
下記の処理を行ったときかぶり+0.2の濃度を与える
露光量の逆数としたものである。上記潜像分布を求める
際の処理条件は N−メチル−p−アミノフェノール硫酸塩 2.5g L−アスコルビン酸ナトリウム 10g メタ硼酸ナトリウム 35g 臭化カリウム 1g 水を加えて 1リットル(pH9.6) なる処理液にチオ硫酸ナトリウムを0〜10g/リット
ル添加し25℃で5分間処理するものである。ここでチ
オ硫酸ナトリウムの量を0〜10g/リットルまで変化
させることにより、処理中に現像されるハロゲン化銀粒
子中の潜像の表面からの深さが変化し、深さ方向の潜像
数の変化を知ることが出来る。
【0046】内部潜像型乳剤を調製する方法は米国特許
第3,979,213号、同3,966,476号、同
3,206,313号、同3,917,485号、特公
昭43−29405号、同45−13259号等に記載
された方法を利用することができるが、いずれの方法に
おいても、本発明の潜像分布をもつ乳剤とするために
は、化学増感の方法や化学増感後に沈殿させるハロゲン
化銀の量、沈殿の条件を調整しなければならない。すな
わち、米国特許第3,966,476号でもコントロー
ルダブルジェット法により化学増感後の乳剤粒子以上に
ハロゲン化銀を沈殿させる方法が実施されている。しか
しながら、化学増感後ハロゲン化銀をこの特許で実施さ
れているような方法によって沈殿させると感光核を粒子
内部に埋めこむことはできない。このため、本発明の潜
像分布とするためには、化学増感後に沈殿させるハロゲ
ン化銀の量は米国特許第3,966,476号で実施さ
れているものよりも多くしたり沈殿条件(例えば沈殿中
のハロゲン化銀の溶解度や可溶性銀塩と可溶性ハロゲン
塩を添加する速度)を制御し、厚さ0.02μm未満と
することが必要である。
第3,979,213号、同3,966,476号、同
3,206,313号、同3,917,485号、特公
昭43−29405号、同45−13259号等に記載
された方法を利用することができるが、いずれの方法に
おいても、本発明の潜像分布をもつ乳剤とするために
は、化学増感の方法や化学増感後に沈殿させるハロゲン
化銀の量、沈殿の条件を調整しなければならない。すな
わち、米国特許第3,966,476号でもコントロー
ルダブルジェット法により化学増感後の乳剤粒子以上に
ハロゲン化銀を沈殿させる方法が実施されている。しか
しながら、化学増感後ハロゲン化銀をこの特許で実施さ
れているような方法によって沈殿させると感光核を粒子
内部に埋めこむことはできない。このため、本発明の潜
像分布とするためには、化学増感後に沈殿させるハロゲ
ン化銀の量は米国特許第3,966,476号で実施さ
れているものよりも多くしたり沈殿条件(例えば沈殿中
のハロゲン化銀の溶解度や可溶性銀塩と可溶性ハロゲン
塩を添加する速度)を制御し、厚さ0.02μm未満と
することが必要である。
【0047】また、米国特許第3,979,213号で
は表面が化学増感された乳剤粒子上にコントロールダブ
ルジェット法によって再びハロゲン化銀を沈殿させる方
法によって内部潜像型乳剤が調製されている。この特許
中で実施されている量のハロゲン化銀を粒子上に沈殿し
てしまうと、全感度に対する表面感度の割合は10分の
1よりも小さいものになってしまう。従って、最も好ま
しい潜像分布とするためには化学増感後に沈殿させるハ
ロゲン化銀の量は米国特許第3,979,213号で実
施されているものよりも少なくなければならない。
は表面が化学増感された乳剤粒子上にコントロールダブ
ルジェット法によって再びハロゲン化銀を沈殿させる方
法によって内部潜像型乳剤が調製されている。この特許
中で実施されている量のハロゲン化銀を粒子上に沈殿し
てしまうと、全感度に対する表面感度の割合は10分の
1よりも小さいものになってしまう。従って、最も好ま
しい潜像分布とするためには化学増感後に沈殿させるハ
ロゲン化銀の量は米国特許第3,979,213号で実
施されているものよりも少なくなければならない。
【0048】本発明の内部潜像型乳剤のうち、最も好ま
しいものは特開平3−15840号に記載されているよ
うなハロゲン化銀コア粒子上にシェルを形成せしめる工
程を有する写真乳剤の製造方法において、該コア粒子に
化学増感を施した後テトラザインデン系化合物の存在下
にシェルを形成することを特徴とするハロゲン化銀写真
乳剤の製造方法によって得ることができる。
しいものは特開平3−15840号に記載されているよ
うなハロゲン化銀コア粒子上にシェルを形成せしめる工
程を有する写真乳剤の製造方法において、該コア粒子に
化学増感を施した後テトラザインデン系化合物の存在下
にシェルを形成することを特徴とするハロゲン化銀写真
乳剤の製造方法によって得ることができる。
【0049】本方法において化学増感されたコアにシェ
ルを形成させる工程で用いられる銀量、シェル部の銀量
(M)は下記一般式を満足するものであることが好まし
い。すなわち、
ルを形成させる工程で用いられる銀量、シェル部の銀量
(M)は下記一般式を満足するものであることが好まし
い。すなわち、
【0050】
【数2】
【0051】M0 :種粒子の銀量 R :最終粒子サイズ(μ) 本方法においてコア粒子上にシェルを形成させる工程に
おける銀電位(SCE)は+80mV以下、−30mV
以上であることが好ましい。+80mVより高くすると
シェル形成過程で化学増感時に使用されなかった化学増
感剤がシェル部分と反応しやすくなるため、表面感度を
内部感度よりも高くしてしまう。また、コア粒子上への
シェル形成を−30mV未満で行うと、化学増感された
コア粒子表面が過剰のハロゲンによって酸化反応を受
け、感度が低下する。コア粒子の成長工程におけるより
好ましい銀電位は−10mV以上、+60mV以下であ
る。
おける銀電位(SCE)は+80mV以下、−30mV
以上であることが好ましい。+80mVより高くすると
シェル形成過程で化学増感時に使用されなかった化学増
感剤がシェル部分と反応しやすくなるため、表面感度を
内部感度よりも高くしてしまう。また、コア粒子上への
シェル形成を−30mV未満で行うと、化学増感された
コア粒子表面が過剰のハロゲンによって酸化反応を受
け、感度が低下する。コア粒子の成長工程におけるより
好ましい銀電位は−10mV以上、+60mV以下であ
る。
【0052】本発明においてコア粒子上にシェルを形成
させる工程における温度は+70℃以下、+35℃以上
であることが好ましい。+70℃より高い場合、前記の
如く残余の化学増感剤がシェル部分と反応しやすくなる
ため、表面感度を内部感度よりも低くすることができな
い。また+35℃未満でコア粒子の成長を行うと結晶成
長の過程で新しい核が発生しやすくコア粒子の化学増感
サイト上に新たなハロゲン化銀が十分沈殿しない。すな
わちシェル形成の工程で新しい核が発生しやすくなるた
め好ましくない。より好ましいシェル形成工程における
温度は45℃以上、60℃以下である。本発明におい
て、コア粒子からの粒子成長工程における水溶性銀塩溶
液の添加速度は結晶成長臨界速度の30〜100%の範
囲で行われることが好ましい。上記結晶臨界速度とは、
粒子成長の工程で新しい核が実質的に発生しない上限と
定義される。また、実質的に発生しないとは新たに発生
した結晶核の重量が全ハロゲン化銀重量の好ましくは1
0%以下であることをいう。
させる工程における温度は+70℃以下、+35℃以上
であることが好ましい。+70℃より高い場合、前記の
如く残余の化学増感剤がシェル部分と反応しやすくなる
ため、表面感度を内部感度よりも低くすることができな
い。また+35℃未満でコア粒子の成長を行うと結晶成
長の過程で新しい核が発生しやすくコア粒子の化学増感
サイト上に新たなハロゲン化銀が十分沈殿しない。すな
わちシェル形成の工程で新しい核が発生しやすくなるた
め好ましくない。より好ましいシェル形成工程における
温度は45℃以上、60℃以下である。本発明におい
て、コア粒子からの粒子成長工程における水溶性銀塩溶
液の添加速度は結晶成長臨界速度の30〜100%の範
囲で行われることが好ましい。上記結晶臨界速度とは、
粒子成長の工程で新しい核が実質的に発生しない上限と
定義される。また、実質的に発生しないとは新たに発生
した結晶核の重量が全ハロゲン化銀重量の好ましくは1
0%以下であることをいう。
【0053】本発明において内部潜像型乳剤を含有させ
る層は特に制限はないが、赤感性乳剤層が好ましい。ま
た、この内部潜像型乳剤の表面に形成される潜像比率は
好ましくは0.1〜0.8、より好ましくは0.2〜
0.7である。
る層は特に制限はないが、赤感性乳剤層が好ましい。ま
た、この内部潜像型乳剤の表面に形成される潜像比率は
好ましくは0.1〜0.8、より好ましくは0.2〜
0.7である。
【0054】本発明の内部核を有する多重構造粒子と内
部潜像型乳剤粒子は同一乳剤層に混合して用いることが
できる。
部潜像型乳剤粒子は同一乳剤層に混合して用いることが
できる。
【0055】本発明のハロゲン化銀乳剤の平均沃化銀含
率は、1モル%以上6モル%未満が好ましく、1モル%
以上5モル%以下がより好ましく、更に1モル%以上
4.5モル%以下が好ましい。
率は、1モル%以上6モル%未満が好ましく、1モル%
以上5モル%以下がより好ましく、更に1モル%以上
4.5モル%以下が好ましい。
【0056】本発明のハロゲン化銀乳剤の粒子間沃度分
布の相対標準偏差は、特に規定はないが、50%以下で
あることが好ましく、40%以下であることがさらに好
ましい。
布の相対標準偏差は、特に規定はないが、50%以下で
あることが好ましく、40%以下であることがさらに好
ましい。
【0057】個々の乳剤粒子の沃化銀含有率は、例えば
X線マイクロ・アナライザーを用いて、一個一個の粒子
の組成を分析することにより測定できる。ここでいう
「個々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差」とは、例
えばX線マイクロ・アナライザーにより少なくとも100
個の乳剤粒子の沃化銀含有率を測定した際の沃化銀含有
率の標準偏差を平均沃化銀含有率で除した値に100 を乗
じて得られる値である。個々の乳剤粒子の沃化銀含有率
測定の具体的方法は例えば欧州特許第147,868A号に記載
されている。
X線マイクロ・アナライザーを用いて、一個一個の粒子
の組成を分析することにより測定できる。ここでいう
「個々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差」とは、例
えばX線マイクロ・アナライザーにより少なくとも100
個の乳剤粒子の沃化銀含有率を測定した際の沃化銀含有
率の標準偏差を平均沃化銀含有率で除した値に100 を乗
じて得られる値である。個々の乳剤粒子の沃化銀含有率
測定の具体的方法は例えば欧州特許第147,868A号に記載
されている。
【0058】個々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差
が大きいと、個々の粒子の化学増感の適点が異なり、す
べての乳剤粒子の性能を引き出すことが不可能になり、
また転位の数の粒子間の相対標準偏差も大きくなる傾向
にある。
が大きいと、個々の粒子の化学増感の適点が異なり、す
べての乳剤粒子の性能を引き出すことが不可能になり、
また転位の数の粒子間の相対標準偏差も大きくなる傾向
にある。
【0059】個々の粒子の沃化銀含有率Yi〔モル%〕
と各粒子の球相当直径Xi〔ミクロン〕の間には、相関
がある場合とない場合があるが、相関がないことが望ま
しい。
と各粒子の球相当直径Xi〔ミクロン〕の間には、相関
がある場合とない場合があるが、相関がないことが望ま
しい。
【0060】本発明の粒子のハロゲン組成に関する構造
については、例えば、X線回折、EPMA(XMAとい
う名称もある)法(電子線でハロゲン化銀粒子を走査し
て、ハロゲン化銀組成を検出する方法)、ESCA(X
PSという名称もある)法(X線を照射し粒子表面から
出て来る光電子を分光する方法)を組み合わせることに
より確認することができる。
については、例えば、X線回折、EPMA(XMAとい
う名称もある)法(電子線でハロゲン化銀粒子を走査し
て、ハロゲン化銀組成を検出する方法)、ESCA(X
PSという名称もある)法(X線を照射し粒子表面から
出て来る光電子を分光する方法)を組み合わせることに
より確認することができる。
【0061】本発明のハロゲン化銀粒子の粒径は、約
0.1μm以下の微粒子でも、投影面積直径が約10μ
mにいたるまでの大サイズ粒子でもよく、また狭い分布
を有する乳剤でも、あるいは広い分布を有する乳剤でも
よいが、単分散乳剤が粒状性を良化する上で好ましい。
0.1μm以下の微粒子でも、投影面積直径が約10μ
mにいたるまでの大サイズ粒子でもよく、また狭い分布
を有する乳剤でも、あるいは広い分布を有する乳剤でも
よいが、単分散乳剤が粒状性を良化する上で好ましい。
【0062】ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また平板状、球状のような変則的な
結晶形を持つもの、双晶面のような結晶欠陥を持つもの
あるいはそれらの複合形でもよいが、レギュラー粒子が
特に好ましい。また種々の結晶形の混合物を用いてもよ
い。
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また平板状、球状のような変則的な
結晶形を持つもの、双晶面のような結晶欠陥を持つもの
あるいはそれらの複合形でもよいが、レギュラー粒子が
特に好ましい。また種々の結晶形の混合物を用いてもよ
い。
【0063】レギュラー粒子に関しては特公平4−30
572号、特開昭59−140443号、同59−14
9344号、同59−149345号などに記載がある
結晶面の頂点が僅かに丸みを有する粒子を用いてもよ
い。
572号、特開昭59−140443号、同59−14
9344号、同59−149345号などに記載がある
結晶面の頂点が僅かに丸みを有する粒子を用いてもよ
い。
【0064】単分散乳剤としては、その少なくとも95
重量%が平均直径の±40%以内にあるような乳剤が代
表的である。少なくとも95重量%または粒子数で少な
くとも95%のハロゲン化銀粒子を平均粒子直径±20
%の範囲内としたような乳剤を本発明で好ましく使用で
き、±15%の範囲内がさらに好ましく、±10%の範
囲内が特に好ましい。このような乳剤の製造方法は、例
えば、米国特許第3,574,628号、同第3,65
5,394号及び英国特許第1,413,748号に記
載されている。また、例えば、特開昭48−8600、
同51−39027号、同51−83097号、同53
−137133号、同54−48521号、同54−9
9419号、同58−37635号、同58−4993
8号に記載されたような単分散乳剤も本発明で好ましく
使用できる。
重量%が平均直径の±40%以内にあるような乳剤が代
表的である。少なくとも95重量%または粒子数で少な
くとも95%のハロゲン化銀粒子を平均粒子直径±20
%の範囲内としたような乳剤を本発明で好ましく使用で
き、±15%の範囲内がさらに好ましく、±10%の範
囲内が特に好ましい。このような乳剤の製造方法は、例
えば、米国特許第3,574,628号、同第3,65
5,394号及び英国特許第1,413,748号に記
載されている。また、例えば、特開昭48−8600、
同51−39027号、同51−83097号、同53
−137133号、同54−48521号、同54−9
9419号、同58−37635号、同58−4993
8号に記載されたような単分散乳剤も本発明で好ましく
使用できる。
【0065】本発明のハロゲン化銀乳剤は粒子形成中に
イリジウム、ロジウム、鉛といった多価金属を添加する
ができる。例えば、イリジウムは相反則不軌特性の改良
のため添加されるが、その添加量はハロゲン化銀粒子の
種類や大きさにより異なるが、好ましくはハロゲン化銀
1モル当たり10-5モル以下であり、より好ましくは1
0-7モル以上10-5モル以下である。
イリジウム、ロジウム、鉛といった多価金属を添加する
ができる。例えば、イリジウムは相反則不軌特性の改良
のため添加されるが、その添加量はハロゲン化銀粒子の
種類や大きさにより異なるが、好ましくはハロゲン化銀
1モル当たり10-5モル以下であり、より好ましくは1
0-7モル以上10-5モル以下である。
【0066】本発明のハロゲン化銀乳剤は化学増感を施
すことができる。たとえば、ジェームス(T.H.James )
著、ザ・セオリー・オブ・フォトグラフィック・プロセ
ス、第4版、マクミラン社刊、1977年(T.H.James ,Th
e Theory of the Photographic Process,4 thed,Macmil
lan,1977)67−77頁に記載されるように活性ゼラチンを
用いて行うことができるし、またリサーチ・ディスクロ
ージャー120 巻、1974年4月、12008 :リサーチ・デイ
クロージャー、34巻1975年6月、13452 、米国特許第2,
642,361 号、同3,297,446 号、同3,772,031 号、同3,85
7,711 号、同3,901,714 号、同4,266,018 号、および同
3,904,415 号、並びに英国特許第1,315,755 号に記載さ
れるように、pAg5以上10以下、pH5以上8以下お
よび温度30℃以上80℃以下において硫黄、セレン、テル
ル、金、白金、パラジウム、イリジウムまたはこれら増
感剤の複数の組合せを用いて行うことができる。化学増
感は、最適には、金化合物とチアシアネート化合物の存
在下で行われる。また米国特許第3,857,711 号、同4,26
6,018 号および同4,054,457 号に記載される、例えば、
硫黄含有化合物もしくはハイポ、チオ尿素系化合物、ロ
ダニン系化合物の硫黄含有化合物の存在下に行う。化学
増感助剤の存在下に化学増感することもできる。用いら
れる化学増感助剤には、アザインデン、アザピリダジ
ン、アザピリミジンのごとき、化学増感の過程でカブリ
を抑制し且つ感度を増大するものとして知られた化合物
が用いられる。化学増感助剤改質剤の例は、米国特許第
2,131,038 号、同3,411,914 号、同3,554,757 号、特開
昭58-126526 号およびダフィン著「写真乳剤化学」、13
8 〜143 頁に記載されている。化学増感に加えて、また
は代替して、米国特許第3,891,446 号および同3,984,24
9 号に記載されるように、例えば水素を用いて還元増感
することができる。さらに、米国特許第2,518,698号、
同2,743,182 号および同2,743,183 号に記載される塩化
第一錫、二酸化チオウレア、ポリアミンのような還元剤
を用いて、または低pAg(例えば5未満)処理及び/
または高pH(例えば8より大)処理によっても還元増
感することができる。また米国特許第3,917,485 号およ
び同3,966,476 号に記載される化学増感法で色増感性を
向上することもできる。
すことができる。たとえば、ジェームス(T.H.James )
著、ザ・セオリー・オブ・フォトグラフィック・プロセ
ス、第4版、マクミラン社刊、1977年(T.H.James ,Th
e Theory of the Photographic Process,4 thed,Macmil
lan,1977)67−77頁に記載されるように活性ゼラチンを
用いて行うことができるし、またリサーチ・ディスクロ
ージャー120 巻、1974年4月、12008 :リサーチ・デイ
クロージャー、34巻1975年6月、13452 、米国特許第2,
642,361 号、同3,297,446 号、同3,772,031 号、同3,85
7,711 号、同3,901,714 号、同4,266,018 号、および同
3,904,415 号、並びに英国特許第1,315,755 号に記載さ
れるように、pAg5以上10以下、pH5以上8以下お
よび温度30℃以上80℃以下において硫黄、セレン、テル
ル、金、白金、パラジウム、イリジウムまたはこれら増
感剤の複数の組合せを用いて行うことができる。化学増
感は、最適には、金化合物とチアシアネート化合物の存
在下で行われる。また米国特許第3,857,711 号、同4,26
6,018 号および同4,054,457 号に記載される、例えば、
硫黄含有化合物もしくはハイポ、チオ尿素系化合物、ロ
ダニン系化合物の硫黄含有化合物の存在下に行う。化学
増感助剤の存在下に化学増感することもできる。用いら
れる化学増感助剤には、アザインデン、アザピリダジ
ン、アザピリミジンのごとき、化学増感の過程でカブリ
を抑制し且つ感度を増大するものとして知られた化合物
が用いられる。化学増感助剤改質剤の例は、米国特許第
2,131,038 号、同3,411,914 号、同3,554,757 号、特開
昭58-126526 号およびダフィン著「写真乳剤化学」、13
8 〜143 頁に記載されている。化学増感に加えて、また
は代替して、米国特許第3,891,446 号および同3,984,24
9 号に記載されるように、例えば水素を用いて還元増感
することができる。さらに、米国特許第2,518,698号、
同2,743,182 号および同2,743,183 号に記載される塩化
第一錫、二酸化チオウレア、ポリアミンのような還元剤
を用いて、または低pAg(例えば5未満)処理及び/
または高pH(例えば8より大)処理によっても還元増
感することができる。また米国特許第3,917,485 号およ
び同3,966,476 号に記載される化学増感法で色増感性を
向上することもできる。
【0067】また特開昭61-3134 号や同61-3136 号に記
載されている酸化剤を用いた増感法も適用することがで
きる。
載されている酸化剤を用いた増感法も適用することがで
きる。
【0068】また、本発明の乳剤はセレン化合物による
化学増感を好ましく用いることができる。
化学増感を好ましく用いることができる。
【0069】本発明のハロゲン化銀乳剤に対するセレン
増感は、従来公知の方法にて、実施することができる。
すなわち、通常、不安定型セレン化合物および/または
非不安定型セレン化合物を添加して、高温、好ましくは
40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することにより行われ
る。特公昭44−15748号に記載の不安定セレン増
感剤を用いるセレン増感が好ましく用いられる。具体的
な不安定セレン増感剤としては、例えば、アリルイソセ
レノシアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類、
セレノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレ
ノカルボン酸類およびエステル類、セレノフォスフェー
ト類がある。特に好ましい不安定セレン化合物は以下に
示される。 I. コロイド状金属セレン II. 有機セレン化合物(セレン原子が共有結合により
有機化合物の炭素原子に2重結合しているもの) a イソセレノシアネート類 例えば、アリルイソセレノシアネートの如き脂肪族イソ
セレノシアネート b セレノ尿素類(エノール型を含む) 例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、ヘキシル、オクチル、ジオクチル、テトラメチ
ル、N−(β−カルボキシエチル)−N′,N′−ジメ
チル、N,N−ジメチル、ジエチル、ジメチルのような
脂肪族セレノ尿素;フェニル、トリルのような芳香族基
を1個又はそれ以上もつ芳香族セレノ尿素;ピリジル、
ベンゾチアゾリルのような複素環式基をもつ複素環式セ
レノ尿素 c セレノケトン類 例えば、セレノアセトン、セレノアセトフェノン、アル
キル基が−C(=Se)−に結合したセレノケトン、セ
レノベンゾフェノン d セレノアミド類 例えば、セレノアセトアミド e セレノカルボン酸およびエステル類 例えば、2−セレノプロピオン酸、3−セレノ酪酸、メ
チル3−セレノブチレート III.その他 a セレナイド類 例えば、ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド b セレノフォスフェート類 例えば、トリ−p−トリルセレノフォスフェート、トリ
−n−ブチルセレノフォスフォート 不安定型セレン化合物の好ましい類型を上に述べたがこ
れらは限定的なものではない。当業技術者には写真乳剤
の増感剤としての不安定型セレン化合物といえば、セレ
ンが不安定である限りに於て該化合物の構造はさして重
要なものではなく、セレン増感剤分子の有機部分はセレ
ンを担持し、それを不安定な形で乳剤中に存在せしめる
以外何らの役割をもたぬことが一般に理解されている。
本発明に於いては、かかる広範な概念の不安定セレン化
合物が有利に用いられる。
増感は、従来公知の方法にて、実施することができる。
すなわち、通常、不安定型セレン化合物および/または
非不安定型セレン化合物を添加して、高温、好ましくは
40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することにより行われ
る。特公昭44−15748号に記載の不安定セレン増
感剤を用いるセレン増感が好ましく用いられる。具体的
な不安定セレン増感剤としては、例えば、アリルイソセ
レノシアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類、
セレノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレ
ノカルボン酸類およびエステル類、セレノフォスフェー
ト類がある。特に好ましい不安定セレン化合物は以下に
示される。 I. コロイド状金属セレン II. 有機セレン化合物(セレン原子が共有結合により
有機化合物の炭素原子に2重結合しているもの) a イソセレノシアネート類 例えば、アリルイソセレノシアネートの如き脂肪族イソ
セレノシアネート b セレノ尿素類(エノール型を含む) 例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、ヘキシル、オクチル、ジオクチル、テトラメチ
ル、N−(β−カルボキシエチル)−N′,N′−ジメ
チル、N,N−ジメチル、ジエチル、ジメチルのような
脂肪族セレノ尿素;フェニル、トリルのような芳香族基
を1個又はそれ以上もつ芳香族セレノ尿素;ピリジル、
ベンゾチアゾリルのような複素環式基をもつ複素環式セ
レノ尿素 c セレノケトン類 例えば、セレノアセトン、セレノアセトフェノン、アル
キル基が−C(=Se)−に結合したセレノケトン、セ
レノベンゾフェノン d セレノアミド類 例えば、セレノアセトアミド e セレノカルボン酸およびエステル類 例えば、2−セレノプロピオン酸、3−セレノ酪酸、メ
チル3−セレノブチレート III.その他 a セレナイド類 例えば、ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド b セレノフォスフェート類 例えば、トリ−p−トリルセレノフォスフェート、トリ
−n−ブチルセレノフォスフォート 不安定型セレン化合物の好ましい類型を上に述べたがこ
れらは限定的なものではない。当業技術者には写真乳剤
の増感剤としての不安定型セレン化合物といえば、セレ
ンが不安定である限りに於て該化合物の構造はさして重
要なものではなく、セレン増感剤分子の有機部分はセレ
ンを担持し、それを不安定な形で乳剤中に存在せしめる
以外何らの役割をもたぬことが一般に理解されている。
本発明に於いては、かかる広範な概念の不安定セレン化
合物が有利に用いられる。
【0070】特公昭46−4553号、特公昭52−3
4492号および特公昭52−34491号に記載の非
不安定型セレン増感剤を用いるセレン増感も用いられ
る。非不安定型セレン化合物には、例えば、亜セレン
酸、セレノシアン化カリ、セレナゾール類、セレナゾー
ル類の4級アンモニウム塩、ジアリールセレニド、ジア
リールジセレニド、2−チオセレナゾリジンジオン、2
−セレノオキゾジンチオンおよびこれらの誘導体が含ま
れる。
4492号および特公昭52−34491号に記載の非
不安定型セレン増感剤を用いるセレン増感も用いられ
る。非不安定型セレン化合物には、例えば、亜セレン
酸、セレノシアン化カリ、セレナゾール類、セレナゾー
ル類の4級アンモニウム塩、ジアリールセレニド、ジア
リールジセレニド、2−チオセレナゾリジンジオン、2
−セレノオキゾジンチオンおよびこれらの誘導体が含ま
れる。
【0071】本発明で用いることができるハロゲン化銀
溶剤としては、例えば、米国特許第3,271,157
号、同第3,531,289号、同3,574,628
号、特開昭54−1019号、同54−158917号
に記載された(a)有機チオエーテル類、例えば、特開
昭53−82408号、同55−77737号、同55
−2982号に記載された(b)チオ尿素誘導体、特開
昭53−144319号に記載された(c)酸素または
硫黄原子と窒素原子とにはさまれたチオカルボニル基を
有するハロゲン化銀溶剤、特開昭54−100717号
に記載された(d)イミダゾール類、(e)亜硫酸塩、
(f)チオシアネートがあげられる。後掲の「化3」に
これらの具体的化合物を示す。
溶剤としては、例えば、米国特許第3,271,157
号、同第3,531,289号、同3,574,628
号、特開昭54−1019号、同54−158917号
に記載された(a)有機チオエーテル類、例えば、特開
昭53−82408号、同55−77737号、同55
−2982号に記載された(b)チオ尿素誘導体、特開
昭53−144319号に記載された(c)酸素または
硫黄原子と窒素原子とにはさまれたチオカルボニル基を
有するハロゲン化銀溶剤、特開昭54−100717号
に記載された(d)イミダゾール類、(e)亜硫酸塩、
(f)チオシアネートがあげられる。後掲の「化3」に
これらの具体的化合物を示す。
【0072】
【化7】
【0073】特に好ましい溶剤としては、チオシアネー
トおよびテトラメチルチオ尿素がある。また用いられる
溶剤の量は種類によっても異なるが、例えばチオシアネ
ートの場合、好ましい量はハロゲン化銀1モル当り1×
10-4モル以上、1×10-2モル以下である。
トおよびテトラメチルチオ尿素がある。また用いられる
溶剤の量は種類によっても異なるが、例えばチオシアネ
ートの場合、好ましい量はハロゲン化銀1モル当り1×
10-4モル以上、1×10-2モル以下である。
【0074】本発明のハロゲン化銀粒子は化学増感にお
いてセレン増感の外に硫黄増感および金増感の片方又は
両方を併用することが望ましい。
いてセレン増感の外に硫黄増感および金増感の片方又は
両方を併用することが望ましい。
【0075】硫黄増感は、通常、硫黄増感剤を添加し
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。
【0076】また、金増感は、通常、金増感剤を添加し
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。
【0077】上記の硫黄増感には硫黄増感剤として公知
のものを用いることができる。例えば、チオ硫酸塩、ア
リルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチオシアネー
ト、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダ
ニンが挙げられる。その他米国特許第1,574,94
4号、同第2,410,689号、同第2,278,9
47号、同第2,728,668号、同第3,501,
313号、同第3,656,955号明細書、ドイツ特
許1,422,869号、特公昭56−24937号、
特開昭55−45016号に記載されている硫黄増感剤
も用いることができる。
のものを用いることができる。例えば、チオ硫酸塩、ア
リルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチオシアネー
ト、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダ
ニンが挙げられる。その他米国特許第1,574,94
4号、同第2,410,689号、同第2,278,9
47号、同第2,728,668号、同第3,501,
313号、同第3,656,955号明細書、ドイツ特
許1,422,869号、特公昭56−24937号、
特開昭55−45016号に記載されている硫黄増感剤
も用いることができる。
【0078】硫黄増感剤の添加量は、乳剤の感度を効果
的に増大させるのに十分な量でよい。この量は、pH、
温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条件の下
で層当の範囲にわたって変化するが、ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-7モル以上、5×10-5モル以下が好ま
しい。
的に増大させるのに十分な量でよい。この量は、pH、
温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条件の下
で層当の範囲にわたって変化するが、ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-7モル以上、5×10-5モル以下が好ま
しい。
【0079】本発明の金増感の金増感剤としては金の酸
化数が+1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常
用いられる金化合物を用いることができる。代表的な例
として、例えば、塩化金酸塩、カリウムクロロオーレー
ト、オーリックトリクロライド、カリウムオーリックチ
オシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラシア
ノオーリックアシド、アンモニウムオーロチオシアネー
ト、ピリジルトリクロロゴールドが挙げられる。
化数が+1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常
用いられる金化合物を用いることができる。代表的な例
として、例えば、塩化金酸塩、カリウムクロロオーレー
ト、オーリックトリクロライド、カリウムオーリックチ
オシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラシア
ノオーリックアシド、アンモニウムオーロチオシアネー
ト、ピリジルトリクロロゴールドが挙げられる。
【0080】金増感剤の添加量は種々の条件により異な
るが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り1×10-7
モル以上、5×10-5モル以下が好ましい。
るが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り1×10-7
モル以上、5×10-5モル以下が好ましい。
【0081】化学熟成に際して、ハロゲン化銀溶剤およ
び/またはセレン増感剤および/または硫黄増感剤およ
び金増感剤等の添加の時期および順位については特に制
限を設ける必要はなく、例えば、化学熟成の初期(好ま
しくは)または化学熟成進行中に上記化合物を同時に、
あるいは添加時点を異にして添加することができる。ま
た添加に際しては、上記の化合物を水、または水と混合
し得る有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ア
セトンの単液あるいは混合液に溶解せしめて添加させて
もよい。
び/またはセレン増感剤および/または硫黄増感剤およ
び金増感剤等の添加の時期および順位については特に制
限を設ける必要はなく、例えば、化学熟成の初期(好ま
しくは)または化学熟成進行中に上記化合物を同時に、
あるいは添加時点を異にして添加することができる。ま
た添加に際しては、上記の化合物を水、または水と混合
し得る有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ア
セトンの単液あるいは混合液に溶解せしめて添加させて
もよい。
【0082】本発明のハロゲン化銀粒子は粒子形成過
程、あるいは化学増感過程において還元増感することが
できる。
程、あるいは化学増感過程において還元増感することが
できる。
【0083】還元増感をハロゲン化銀乳剤の粒子形成過
程に施すというのは、基本的には核形成、熟成、成長の
間に行うことを意味する。還元増感は粒子形成の初期段
階である核形成時、物理熟成時、成長時のどの段階で実
施してもよい。最も好ましいのはハロゲン化銀粒子の成
長中に還元増感する方法である。ここで成長中とは、ハ
ロゲン化銀粒子が物理熟成あるいは水溶性銀塩と水溶性
ハロゲン化アルカリの添加によって成長しつつある状態
で還元増感を施す方法も、成長途中に成長を一時止めた
状態で還元増感を施した後さらに成長させる方法も含有
することを意味する。
程に施すというのは、基本的には核形成、熟成、成長の
間に行うことを意味する。還元増感は粒子形成の初期段
階である核形成時、物理熟成時、成長時のどの段階で実
施してもよい。最も好ましいのはハロゲン化銀粒子の成
長中に還元増感する方法である。ここで成長中とは、ハ
ロゲン化銀粒子が物理熟成あるいは水溶性銀塩と水溶性
ハロゲン化アルカリの添加によって成長しつつある状態
で還元増感を施す方法も、成長途中に成長を一時止めた
状態で還元増感を施した後さらに成長させる方法も含有
することを意味する。
【0084】上記還元増感とは、ハロゲン化銀乳剤に公
知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1
以上7以下の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは熟
成させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8以上11以
下の高pHの雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方
法のいずれをも選ぶことができる。また2つ以上の方法
を併用することもできる。
知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1
以上7以下の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは熟
成させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8以上11以
下の高pHの雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方
法のいずれをも選ぶことができる。また2つ以上の方法
を併用することもできる。
【0085】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できるため好ましい方法である。
ベルを微妙に調節できるため好ましい方法である。
【0086】還元増感剤として第一錫塩、アミンおよび
ポリアミン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスル
フィン酸、シラン化合物、ボラン化合物が公知である。
本発明にはこれら公知の化合物から選んで用いることが
できる。また2種以上の化合物を併用することができ
る。還元増感剤としては、塩化第一錫、二酸化チオ尿
素、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸誘導体が好ましい化合物である。還元増感剤の添
加量は乳剤製造条件に依存するので添加量を選ぶ必要が
あるが、ハロゲン化銀1モル当り10-8モル以上10-3
モル以下の範囲が適当である。
ポリアミン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスル
フィン酸、シラン化合物、ボラン化合物が公知である。
本発明にはこれら公知の化合物から選んで用いることが
できる。また2種以上の化合物を併用することができ
る。還元増感剤としては、塩化第一錫、二酸化チオ尿
素、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸誘導体が好ましい化合物である。還元増感剤の添
加量は乳剤製造条件に依存するので添加量を選ぶ必要が
あるが、ハロゲン化銀1モル当り10-8モル以上10-3
モル以下の範囲が適当である。
【0087】還元増感剤は、水あるいはアルコール類、
グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類のよう
な溶媒に溶かし、粒子形成中に添加することができる。
あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、粒子形成の
適当な時期に添加する方が好ましい。また水溶性銀塩あ
るいは水溶性ハロゲン化アルカリの水溶液にあらかじめ
還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を用いて粒
子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元増感剤の
溶液を何回かに分けて添加しても連続して添加するのも
好ましい方法である。
グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類のよう
な溶媒に溶かし、粒子形成中に添加することができる。
あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、粒子形成の
適当な時期に添加する方が好ましい。また水溶性銀塩あ
るいは水溶性ハロゲン化アルカリの水溶液にあらかじめ
還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を用いて粒
子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元増感剤の
溶液を何回かに分けて添加しても連続して添加するのも
好ましい方法である。
【0088】本発明に用いられる分光増感色素としては
通常メチン色素が用いられるが、これにシアニン色素、
メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニ
ン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色
素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包含さ
れる。これらの色素類には、塩基性異節環核としてシア
ニン色素類に通常利用される核のいずれをも適用でき
る。すなわち、例えば、ピロリン、オキサゾリン、チア
ゾリン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、セレナ
ゾール、イミダゾール、テトラゾール、ピリジン;これ
らの核に脂環式炭化水素環が融合した核;およびこれら
の核の芳香族炭化水素環が融合した核、即ち、例えば、
インドレニン、ベンズインドレニン、インドール、ベン
ズオキサドール、ナフトオキサドール、ベンゾチアゾー
ル、ナフトチアゾール、ベンゾセレナゾール、ベンズイ
ミダゾール、キノリンが適用できる。これらの核は炭素
原子上に置換されていてもよい。
通常メチン色素が用いられるが、これにシアニン色素、
メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニ
ン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色
素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包含さ
れる。これらの色素類には、塩基性異節環核としてシア
ニン色素類に通常利用される核のいずれをも適用でき
る。すなわち、例えば、ピロリン、オキサゾリン、チア
ゾリン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、セレナ
ゾール、イミダゾール、テトラゾール、ピリジン;これ
らの核に脂環式炭化水素環が融合した核;およびこれら
の核の芳香族炭化水素環が融合した核、即ち、例えば、
インドレニン、ベンズインドレニン、インドール、ベン
ズオキサドール、ナフトオキサドール、ベンゾチアゾー
ル、ナフトチアゾール、ベンゾセレナゾール、ベンズイ
ミダゾール、キノリンが適用できる。これらの核は炭素
原子上に置換されていてもよい。
【0089】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、例えば、
ピラゾリン−5−オン、チオヒダントイン、2−チオオ
キサゾリン−2,4−ジオン、チアゾリン−2,4−ジ
オン、ローダニン、チオバルビツール酸のような5〜6
員異節環核を適用することができる。
色素にはケトメチレン構造を有する核として、例えば、
ピラゾリン−5−オン、チオヒダントイン、2−チオオ
キサゾリン−2,4−ジオン、チアゾリン−2,4−ジ
オン、ローダニン、チオバルビツール酸のような5〜6
員異節環核を適用することができる。
【0090】上記の色素の中で本発明にとくに有用な増
感色素はシアニン色素である。好ましくはシアニン色素
を2種類以上用いて分光増感される。
感色素はシアニン色素である。好ましくはシアニン色素
を2種類以上用いて分光増感される。
【0091】分光増感色素としては、上記以外に次のよ
うなものに記載されたものが用いられる。例えば、ドイ
ツ特許929,080号、米国特許2,493,748
号、同第2,503,776号、同第2,519,00
1号、同第2,912,329号、同第3,656,9
56号、同第3,672,897号、同第3,694,
217号、同第4,025,349号、同第4,04
6,572号、同第2,688,545号、同第2,9
77,229号、同第3,397,060号、同第3,
552,052号、同第3,527,641号、同第
3,617,293号、同第3,628,964号、同
第3,666,480号、同第3,672,898号、
同第3,679,428号、同第3,703,377
号、同第3,814,609号、同第3,837,86
2号、同第4,026,344号、米国特許1,24
2,588号、同第1,344,281号、同第1,5
07,803号、特公昭44−14030号、同52−
24844号、同43−4936号、同53−1237
5号、特開昭52−110618号、同52−1099
25号、同50−80827号に記載されている。
うなものに記載されたものが用いられる。例えば、ドイ
ツ特許929,080号、米国特許2,493,748
号、同第2,503,776号、同第2,519,00
1号、同第2,912,329号、同第3,656,9
56号、同第3,672,897号、同第3,694,
217号、同第4,025,349号、同第4,04
6,572号、同第2,688,545号、同第2,9
77,229号、同第3,397,060号、同第3,
552,052号、同第3,527,641号、同第
3,617,293号、同第3,628,964号、同
第3,666,480号、同第3,672,898号、
同第3,679,428号、同第3,703,377
号、同第3,814,609号、同第3,837,86
2号、同第4,026,344号、米国特許1,24
2,588号、同第1,344,281号、同第1,5
07,803号、特公昭44−14030号、同52−
24844号、同43−4936号、同53−1237
5号、特開昭52−110618号、同52−1099
25号、同50−80827号に記載されている。
【0092】本発明のハロゲン化銀乳剤に特開平4−3
62930号記載の分光増感色素を好ましく用いること
ができる。
62930号記載の分光増感色素を好ましく用いること
ができる。
【0093】また、本発明のハロゲン化銀乳剤に特開平
5−127293号、同5−127291号等に記載さ
れている分光増感色素を好ましく用いることができる。
5−127293号、同5−127291号等に記載さ
れている分光増感色素を好ましく用いることができる。
【0094】ハロゲン化銀乳剤調製中に添加される増感
色素の量は、添加剤の種類やハロゲン化銀量などによっ
て一義的に述べることはできないが、従来の方法にて添
加される量、すなわち飽和被覆量の50%以上80%以
下を用いることができる。
色素の量は、添加剤の種類やハロゲン化銀量などによっ
て一義的に述べることはできないが、従来の方法にて添
加される量、すなわち飽和被覆量の50%以上80%以
下を用いることができる。
【0095】すなわち、好ましい増感色素の添加量はハ
ロゲン化銀1モルあたり0.001ミリモル以上100
ミリモル以下であり、さらに好ましくは0.01ミリモ
ル以上10ミリモル以下である。
ロゲン化銀1モルあたり0.001ミリモル以上100
ミリモル以下であり、さらに好ましくは0.01ミリモ
ル以上10ミリモル以下である。
【0096】増加色素は化学熟成後、または化学熟成前
に添加される。本発明のハロゲン化銀粒子に対しては最
も好ましくは増感色素は、化学熟成中又は化学熟成以前
(例えば粒子形成時、物理熟成前)に添加される。
に添加される。本発明のハロゲン化銀粒子に対しては最
も好ましくは増感色素は、化学熟成中又は化学熟成以前
(例えば粒子形成時、物理熟成前)に添加される。
【0097】増感色素とともに、それ自体、分光増感作
用をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない
物質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでも
よい。例えば、含窒素異節環基で置換されたアミノスチ
ル化合物(例えば、米国特許2,933,390号、同
第3,635,721号に記載のもの)、芳香族有機酸
ホルムアルデヒド縮合物(例えば、米国特許3,74
3,510号に記載のもの)、カドミウム塩、アザイン
デン化合物を含んでもよい。米国特許3,615,61
3号、同第3,615,641号、同第3,617,2
95号、同第3,635,721号に記載の組合せは特
に有用である。
用をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない
物質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでも
よい。例えば、含窒素異節環基で置換されたアミノスチ
ル化合物(例えば、米国特許2,933,390号、同
第3,635,721号に記載のもの)、芳香族有機酸
ホルムアルデヒド縮合物(例えば、米国特許3,74
3,510号に記載のもの)、カドミウム塩、アザイン
デン化合物を含んでもよい。米国特許3,615,61
3号、同第3,615,641号、同第3,617,2
95号、同第3,635,721号に記載の組合せは特
に有用である。
【0098】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわち、アゾール
類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール
類、トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ベンズイ
ミダゾール類(特にニトロ−またはハロゲン置換体);
複素環メルカプト化合物類たとえばメルカプトチアゾー
ル類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベン
ズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプ
トテトラゾール類(特に1−フェニル−5メルカプトテ
トラゾール)、メルカプトピリミジン類;カルボキシル
基やスルホン基などの水溶性基を有する上記の複素環メ
ルカプト化合物類;チオケト化合物たとえばオキサゾリ
ンチオン;アザインデン類たとえばテトラアザインデン
類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テト
ラアザインデン類);ベンゼンチオスルホン酸類;ベン
ゼンスルフィン酸;のようなかぶり防止剤または安定剤
として知られた多くの化合物を加えることができる。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわち、アゾール
類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール
類、トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ベンズイ
ミダゾール類(特にニトロ−またはハロゲン置換体);
複素環メルカプト化合物類たとえばメルカプトチアゾー
ル類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベン
ズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプ
トテトラゾール類(特に1−フェニル−5メルカプトテ
トラゾール)、メルカプトピリミジン類;カルボキシル
基やスルホン基などの水溶性基を有する上記の複素環メ
ルカプト化合物類;チオケト化合物たとえばオキサゾリ
ンチオン;アザインデン類たとえばテトラアザインデン
類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テト
ラアザインデン類);ベンゼンチオスルホン酸類;ベン
ゼンスルフィン酸;のようなかぶり防止剤または安定剤
として知られた多くの化合物を加えることができる。
【0099】これらかぶり防止剤または安定剤の添加時
期は通常、化学増感を施した後であるが、より好ましく
は化学熟成の途中又は化学熟成の開始以前の時期の中か
ら選ぶことができる。すなわちハロゲン化銀乳剤粒子形
成過程において、銀塩溶液の添加中でも、添加後から化
学熟成開始までの間でも、化学熟成の途中(化学熟成時
間中、好ましくは開始から50%までの時間内に、より
好ましくは20%までの時間内)でもよい。
期は通常、化学増感を施した後であるが、より好ましく
は化学熟成の途中又は化学熟成の開始以前の時期の中か
ら選ぶことができる。すなわちハロゲン化銀乳剤粒子形
成過程において、銀塩溶液の添加中でも、添加後から化
学熟成開始までの間でも、化学熟成の途中(化学熟成時
間中、好ましくは開始から50%までの時間内に、より
好ましくは20%までの時間内)でもよい。
【0100】本発明の乳剤は下記一般式(1)で示され
る化合物を同一層に添加することが好ましい。 一般式(1)
る化合物を同一層に添加することが好ましい。 一般式(1)
【0101】
【化8】
【0102】式中、R1 は水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基、アミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、カルバモイル基、ハロゲン原子、
シアノ基、カルボキシ基またはアルコキシカルボニル基
を表わし、R2 及びR3 は水素原子、脂肪族基、芳香族
基またはヘテロ環基を表わし、nは3以上5以下の整数
を表わす。
基、複素環基、アミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、カルバモイル基、ハロゲン原子、
シアノ基、カルボキシ基またはアルコキシカルボニル基
を表わし、R2 及びR3 は水素原子、脂肪族基、芳香族
基またはヘテロ環基を表わし、nは3以上5以下の整数
を表わす。
【0103】一般式(1)において、R1 で表される脂
肪族基は好ましくは、炭素数1以上30以下のものであ
って特に炭素数1以上20以下の直鎖、分岐または環状
のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキ
ル基である。アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アラルキル基としては例えば、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、
n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロプロピル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アリル基、
2−ブテニル基、3−ペンテニル基、プロパルギル基、
3−ペンチニル基、ベンジル基である。
肪族基は好ましくは、炭素数1以上30以下のものであ
って特に炭素数1以上20以下の直鎖、分岐または環状
のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキ
ル基である。アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アラルキル基としては例えば、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、
n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロプロピル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アリル基、
2−ブテニル基、3−ペンテニル基、プロパルギル基、
3−ペンチニル基、ベンジル基である。
【0104】一般式(1)において、R1 で表される芳
香族基は好ましくは、炭素数6以上30以下のものであ
って、特に炭素数6以上20以下の単環または縮環のア
リール基であり、例えばフェニル基、ナフチル基であ
る。一般式(1)において、R1 で表される複素環基
は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3ないし10員環の飽和もしくは不飽和の
複素環基である。これらは単環状であってもよいし、さ
らに他の芳香環と縮合環を形成してもよい。複素環基と
しては、好ましくは5ないし6員環の芳香族複素環基で
あり、例えばピリジル基、イミダゾリル基、キノリル
基、ベンズイミダゾリル基、ピリミジル基、ピラゾリル
基、イソキノリニル基、チアゾリル基、チエニル基、フ
リル基、ベンゾチアゾリル基である。
香族基は好ましくは、炭素数6以上30以下のものであ
って、特に炭素数6以上20以下の単環または縮環のア
リール基であり、例えばフェニル基、ナフチル基であ
る。一般式(1)において、R1 で表される複素環基
は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3ないし10員環の飽和もしくは不飽和の
複素環基である。これらは単環状であってもよいし、さ
らに他の芳香環と縮合環を形成してもよい。複素環基と
しては、好ましくは5ないし6員環の芳香族複素環基で
あり、例えばピリジル基、イミダゾリル基、キノリル
基、ベンズイミダゾリル基、ピリミジル基、ピラゾリル
基、イソキノリニル基、チアゾリル基、チエニル基、フ
リル基、ベンゾチアゾリル基である。
【0105】一般式(1)において、R1 で表されるア
ミノ基は置換されていてもよい。置換基の例としてはア
ルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル)、アシル基
(例えばアセチル、メタンスルホニル)があげられる。
置換アミノ基の具体例をあげると、ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、アセチルアミノ基
である。一般式(1)において、R1 で表されるアルコ
キシ基の具体例としては、例えばメトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基、ヘプタデシルオキシ基があげられる。
ミノ基は置換されていてもよい。置換基の例としてはア
ルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル)、アシル基
(例えばアセチル、メタンスルホニル)があげられる。
置換アミノ基の具体例をあげると、ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、アセチルアミノ基
である。一般式(1)において、R1 で表されるアルコ
キシ基の具体例としては、例えばメトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基、ヘプタデシルオキシ基があげられる。
【0106】一般式(1)において、R1 で表されるア
ルキルチオ基の具体例としては、例えばメチルチオ基、
エチルチオ基、ブチルチオ基があげられる。一般式
(1)において、R1 で表されるカルバモイル基は置換
基として炭素数1以上20以下のアルキル基やアリール
基を一つ又は二つ有することができる。置換カルバモイ
ル基の具体例としては、例えばメチルカルバモイル基、
ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基があげられる。一般式(1)におい
て、R1 で表されるアルコキシカルボニル基の具体例は
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基である。一般式(1)において、R1 で
表されるハロゲン原子の具体例はフッ素原子、塩素原
子、臭素原子及び沃素原子である。
ルキルチオ基の具体例としては、例えばメチルチオ基、
エチルチオ基、ブチルチオ基があげられる。一般式
(1)において、R1 で表されるカルバモイル基は置換
基として炭素数1以上20以下のアルキル基やアリール
基を一つ又は二つ有することができる。置換カルバモイ
ル基の具体例としては、例えばメチルカルバモイル基、
ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基があげられる。一般式(1)におい
て、R1 で表されるアルコキシカルボニル基の具体例は
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基である。一般式(1)において、R1 で
表されるハロゲン原子の具体例はフッ素原子、塩素原
子、臭素原子及び沃素原子である。
【0107】一般式(1)において、R2 及びR3 は同
じであっても異なっていてもよい。R2 及びR3 で表さ
れる脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基はR1 と同意
義を表わす。一般式(1)において好ましくは、R1 は
水素原子、アルキル基、アリール基またはアルキルチオ
基をあらわし、R2 及びR3 は水素原子を表し、nは3
または4を表わす。一般式(1)においてより好ましく
は、R1 は水素原子、アルキル基、またはアルキルチオ
基をあらわし、R2 及びR3 は水素原子を表し、nは3
または4を表わす。
じであっても異なっていてもよい。R2 及びR3 で表さ
れる脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基はR1 と同意
義を表わす。一般式(1)において好ましくは、R1 は
水素原子、アルキル基、アリール基またはアルキルチオ
基をあらわし、R2 及びR3 は水素原子を表し、nは3
または4を表わす。一般式(1)においてより好ましく
は、R1 は水素原子、アルキル基、またはアルキルチオ
基をあらわし、R2 及びR3 は水素原子を表し、nは3
または4を表わす。
【0108】下記「化9」ないし「化10」に本発明の
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はこれに限定
されるものではない。
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はこれに限定
されるものではない。
【0109】
【化9】
【0110】
【化10】
【0111】一般式(1)で表される化合物は既に知ら
れている次の文献、ビュウロウ(Bulow)とハース
(Haas)によるBerichte,42巻4638
頁(1907年)及び43巻375頁(1910年)、
アレン(Allen)らによるJ.Org.Che
m.,24巻796頁(1959年)、デ・カト(De
Cat)とドルメール(Dormael)によるBul
l.Soc.Chim.Belg.,60巻69頁(1
951年)及びクック(Cook)らによるRec.T
rav.Chem.,69巻343頁(1950年)等
に記載の方法に準じて合成することができる。
れている次の文献、ビュウロウ(Bulow)とハース
(Haas)によるBerichte,42巻4638
頁(1907年)及び43巻375頁(1910年)、
アレン(Allen)らによるJ.Org.Che
m.,24巻796頁(1959年)、デ・カト(De
Cat)とドルメール(Dormael)によるBul
l.Soc.Chim.Belg.,60巻69頁(1
951年)及びクック(Cook)らによるRec.T
rav.Chem.,69巻343頁(1950年)等
に記載の方法に準じて合成することができる。
【0112】本発明のハロゲン化銀乳剤は、単独で用い
ても良く、あるいは他の感光性ハロゲン化銀乳剤と混合
して用いても良いが、表面及び/または内部をかぶらせ
た非感光性のハロゲン化銀乳剤を同一層に併用すること
ができる。
ても良く、あるいは他の感光性ハロゲン化銀乳剤と混合
して用いても良いが、表面及び/または内部をかぶらせ
た非感光性のハロゲン化銀乳剤を同一層に併用すること
ができる。
【0113】本発明の乳剤は、以上のように単独で用い
てもよく、他の感光性ハロゲン化銀乳剤と混合していて
もよく、表面及び/または内部をかぶらせたハロゲン化
銀乳剤あるいはコロイド銀と混合して用いてもよく、あ
るいは一般式(1)の化合物を含んで用いてもよく、そ
れらの組み合わせで用いてもよい。 本発明の乳剤を他
のハロゲン化銀乳剤と混合する場合には本発明の乳剤が
20%以上が好ましく、更に50%以上が好ましく、7
0%以上が最も好ましい。
てもよく、他の感光性ハロゲン化銀乳剤と混合していて
もよく、表面及び/または内部をかぶらせたハロゲン化
銀乳剤あるいはコロイド銀と混合して用いてもよく、あ
るいは一般式(1)の化合物を含んで用いてもよく、そ
れらの組み合わせで用いてもよい。 本発明の乳剤を他
のハロゲン化銀乳剤と混合する場合には本発明の乳剤が
20%以上が好ましく、更に50%以上が好ましく、7
0%以上が最も好ましい。
【0114】次に一般式(I)のDIR化合物について
詳細に述べる。
詳細に述べる。
【0115】Redで示される酸化還元母核としては、
Kendall−Pelz則に従うものであればよい。
例えばハイドロキノン、カテコール、p−アミノフェノ
ール、o−アミノフェノール、1,2−ナフタレンジオ
ール、1,4−ナフタレンジオール、1,6−ナフタレ
ンジオール、1,2−アミノナフトール、1,4−アミ
ノナフトール、1,6−アミノナフトール、没食子酸エ
ステル、没食子酸アミド、ヒドラジン、ヒドロキシルア
ミン、ピラゾリドン又はレダクトンがあげられる。
Kendall−Pelz則に従うものであればよい。
例えばハイドロキノン、カテコール、p−アミノフェノ
ール、o−アミノフェノール、1,2−ナフタレンジオ
ール、1,4−ナフタレンジオール、1,6−ナフタレ
ンジオール、1,2−アミノナフトール、1,4−アミ
ノナフトール、1,6−アミノナフトール、没食子酸エ
ステル、没食子酸アミド、ヒドラジン、ヒドロキシルア
ミン、ピラゾリドン又はレダクトンがあげられる。
【0116】これらの酸化還元母核が有するアミノ基は
炭素数1〜25のスルホニル基、または炭素数1〜25
のアシル基で置換されていることが好ましい、スルホニ
ル基としては置換または無置換の脂肪族スルホニル基、
あるいは芳香族スルホニル基があげられる。またアシル
基としては置換または無置換の脂肪族アシル基あるいは
芳香族アシル基があげられる。Redの酸化還元母核上
の水酸基またはアミノ基は、現像処理時に脱保護可能な
保護基で保護されていてもよい。保護基の例としては、
炭素数1〜25のものであればよく、例えばアシル基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、さらには特
開昭59−197037号、同59−201057号に
記載されている保護基があげられる。さらにこの保護基
は、可能な場合は以下に述べるRedの置換基と互いに
結合して、5、6、あるいは7員環を形成してもよい。
炭素数1〜25のスルホニル基、または炭素数1〜25
のアシル基で置換されていることが好ましい、スルホニ
ル基としては置換または無置換の脂肪族スルホニル基、
あるいは芳香族スルホニル基があげられる。またアシル
基としては置換または無置換の脂肪族アシル基あるいは
芳香族アシル基があげられる。Redの酸化還元母核上
の水酸基またはアミノ基は、現像処理時に脱保護可能な
保護基で保護されていてもよい。保護基の例としては、
炭素数1〜25のものであればよく、例えばアシル基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、さらには特
開昭59−197037号、同59−201057号に
記載されている保護基があげられる。さらにこの保護基
は、可能な場合は以下に述べるRedの置換基と互いに
結合して、5、6、あるいは7員環を形成してもよい。
【0117】Redで表される酸化還元母核は置換可能
な位置が置換基で置換されていてもよい。これら置換基
の例としては、炭素数25以下のものであればよく、例
えばアルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ
基、アミド基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、ウレイド基、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル基、スルファモイル基、スルホニル基、シア
ノ基、ハロゲン原子、アシル基、カルボキシル基、スル
ホ基、ニトロ基、複素環残基などが挙げられる。これら
の置換基はさらに以上述べた置換基で置換されていても
よい。またこれらの置換基は、それぞれ可能な場合は、
互いに結合して飽和あるいは不飽和の炭素環、または飽
和あるいは不飽和の複素環を形成してもよい。
な位置が置換基で置換されていてもよい。これら置換基
の例としては、炭素数25以下のものであればよく、例
えばアルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ
基、アミド基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、ウレイド基、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル基、スルファモイル基、スルホニル基、シア
ノ基、ハロゲン原子、アシル基、カルボキシル基、スル
ホ基、ニトロ基、複素環残基などが挙げられる。これら
の置換基はさらに以上述べた置換基で置換されていても
よい。またこれらの置換基は、それぞれ可能な場合は、
互いに結合して飽和あるいは不飽和の炭素環、または飽
和あるいは不飽和の複素環を形成してもよい。
【0118】Redの好ましい例としては、ハイドロキ
ノン、カテコール、p−アミノフェノール、o−アミノ
フェノール、1,4−ナフタレンジオール、1,4−ア
ミノナフトール、没食子酸エステル、没食子酸アミド、
ヒドラジンなどがあげられる。Redとして特に好まし
いものは、ハイドロキノン、カテコール、p−アミノフ
ェノール、o−アミノフェノール、ヒドラジンであり、
最も好ましくはハイドロキノン及びヒドラジンである。
ノン、カテコール、p−アミノフェノール、o−アミノ
フェノール、1,4−ナフタレンジオール、1,4−ア
ミノナフトール、没食子酸エステル、没食子酸アミド、
ヒドラジンなどがあげられる。Redとして特に好まし
いものは、ハイドロキノン、カテコール、p−アミノフ
ェノール、o−アミノフェノール、ヒドラジンであり、
最も好ましくはハイドロキノン及びヒドラジンである。
【0119】Lは2価の連結基を表し、好ましくはアル
キレン、アルケニレン、アリーレン、オキシアルキレ
ン、オキシアリーレン、アミノアルキレンオキシ、アミ
ノアルケニルオキシ、アミノアリーレンキシおよび酸素
原子が挙げられる。
キレン、アルケニレン、アリーレン、オキシアルキレ
ン、オキシアリーレン、アミノアルキレンオキシ、アミ
ノアルケニルオキシ、アミノアリーレンキシおよび酸素
原子が挙げられる。
【0120】Gは酸性基を表し、好ましくは−CO−、
−CO−CO−、−CS−、−SO−、−SO2 −、−
P(=O)(OR1 )−又は−C(=NR2 )−であ
る。ここでR1 はアルキル、アリール、又は複素環であ
り、R2 は水素原子又はR1 と同義である。Gとして好
ましくは、−CO−、−CO−CO−、−P(=O)
(OR1 )−、又は−C(=NR2 )−であり、更に好
ましくは、−CO−、−CO−CO−であり、最も好ま
しくは−CO−である。
−CO−CO−、−CS−、−SO−、−SO2 −、−
P(=O)(OR1 )−又は−C(=NR2 )−であ
る。ここでR1 はアルキル、アリール、又は複素環であ
り、R2 は水素原子又はR1 と同義である。Gとして好
ましくは、−CO−、−CO−CO−、−P(=O)
(OR1 )−、又は−C(=NR2 )−であり、更に好
ましくは、−CO−、−CO−CO−であり、最も好ま
しくは−CO−である。
【0121】n、mは0又は1であり、Dの種類によっ
てどちらが好ましいかは異なる。例えばRedがハイド
ロキノン、カテコール、アミノフェノール、ナフタレン
ジオール、アミノナフトール、没食子酸類の場合には、
n=0が好ましく、より好ましくはn=m=0である。
Redがヒドラジン、ヒドロキシルアミンの場合は、n
=0、m=1が好ましく、Redがピラリドンの場合n
=m=1が好ましい。
てどちらが好ましいかは異なる。例えばRedがハイド
ロキノン、カテコール、アミノフェノール、ナフタレン
ジオール、アミノナフトール、没食子酸類の場合には、
n=0が好ましく、より好ましくはn=m=0である。
Redがヒドラジン、ヒドロキシルアミンの場合は、n
=0、m=1が好ましく、Redがピラリドンの場合n
=m=1が好ましい。
【0122】式(I)で表されるDIR化合物のうち、
下記式(II)ないし(IV)で表される化合物が好まし
い。
下記式(II)ないし(IV)で表される化合物が好まし
い。
【0123】式(II)
【0124】
【化11】
【0125】式(II) 中、R11はR14−N(R16)CO
N(R15)−、R14OCON(R15)−、R14SO2 N
(R15)−、R14−N(R16)SO2 N(R15)−、ま
たはR17CONH−を表す。ここでR14はアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環
基を表し、R15及びR16は水素原子、アルキル基、また
はアリール基を表し、R17はカルボニル基に隣接する炭
素原子にヘテロ原子が置換されていない炭素数2以上の
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
あるいは複素環基を表し、R12及びR13は水素原子また
はハメットの置換基定数σp が0.3以下の置換基を表
し、Bはハイドロキノン母核酸化体より離脱後Xを放出
する基を表し、Xは現像抑制剤残基を表し、kは整数を
表し、A及びA′は水素原子またはアルカリで除去され
得る基を表す。
N(R15)−、R14OCON(R15)−、R14SO2 N
(R15)−、R14−N(R16)SO2 N(R15)−、ま
たはR17CONH−を表す。ここでR14はアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環
基を表し、R15及びR16は水素原子、アルキル基、また
はアリール基を表し、R17はカルボニル基に隣接する炭
素原子にヘテロ原子が置換されていない炭素数2以上の
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
あるいは複素環基を表し、R12及びR13は水素原子また
はハメットの置換基定数σp が0.3以下の置換基を表
し、Bはハイドロキノン母核酸化体より離脱後Xを放出
する基を表し、Xは現像抑制剤残基を表し、kは整数を
表し、A及びA′は水素原子またはアルカリで除去され
得る基を表す。
【0126】式(III)
【0127】
【化12】
【0128】式(III)中、Q1 は少なくとも一個のヘテ
ロ原子を含み、結合する炭素原子とともに5員環以上の
複素環を形成するに必要な原子群を表し、R21はハイド
ロキノン母核に置換可能な基を表し、B、X、k、A及
びA′は式(II)で述べたものと同義である。
ロ原子を含み、結合する炭素原子とともに5員環以上の
複素環を形成するに必要な原子群を表し、R21はハイド
ロキノン母核に置換可能な基を表し、B、X、k、A及
びA′は式(II)で述べたものと同義である。
【0129】式(IV)
【0130】
【化13】
【0131】式(IV)中、Wは−N(R33)−N
(R34)−(J)n−R35、−N(R36)−O−(J)
n−R37、−C(O)R33を表す。B、X、k、A及び
A′は一般式(II)で述べたものと同義である。R32及
びR33は水素原子またはハメットの置換基定数σp が
0.3以下の置換基を表わす。R33、R34、R36は水素
原子、またはアルキル基を表し、Jは−CO−または−
SO2 −であり、nは0または1であり、R35、R37は
アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ
基、アラルキル基、アルケニル基、アリール基、または
複素環基を表す。R38はアルコキシ基、アリーロキシ
基、アミノ基、ヒドラジノ基を表す。
(R34)−(J)n−R35、−N(R36)−O−(J)
n−R37、−C(O)R33を表す。B、X、k、A及び
A′は一般式(II)で述べたものと同義である。R32及
びR33は水素原子またはハメットの置換基定数σp が
0.3以下の置換基を表わす。R33、R34、R36は水素
原子、またはアルキル基を表し、Jは−CO−または−
SO2 −であり、nは0または1であり、R35、R37は
アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ
基、アラルキル基、アルケニル基、アリール基、または
複素環基を表す。R38はアルコキシ基、アリーロキシ
基、アミノ基、ヒドラジノ基を表す。
【0132】上記の式(II)ないし式(IV)で表される
化合物のうち、式(III)および式(IV)のDIR化合物
を用いることがより好ましい。さらに式(IV)の化合物
を用いることが最も好ましい。
化合物のうち、式(III)および式(IV)のDIR化合物
を用いることがより好ましい。さらに式(IV)の化合物
を用いることが最も好ましい。
【0133】本発明の式(II) についてさらに詳細に説
明する。R11はR14−N(R16)CON(R15)−、R
14OCON(R15)−、R14SO2 N(R15)−、R14
−N(R16)SO2 N(R15)−またはR17CONH−
を表す。ここでR14は置換あるいは無置換のアルキル基
(炭素数1〜30、例えばメチル、エチル、イソプロピ
ル、デシル、ヘキサデシル、t−ブチル、シクロヘキシ
ル、ベンジル)、置換あるいは無置換のアルケニル基
(炭素数2〜30、例えば1−ブテニル、1−オクタデ
セニル)、置換あるいは無置換のアルキニル基(炭素数
2〜30、例えばエチニル、1−オクチニル)、置換あ
るいは無置換のアリール基(炭素数6〜30、例えばフ
ェニル、ナフチル、3−ドデカンアミドフェニル、3−
ヘキサデカンスルホンアミドフェニル、4−ドデシルオ
キシフェニル)、または複素環基(N,O,S,Seの
ヘテロ原子の少なくとも一つを含む5員ないし20員の
もので、例えば4−ピリジル、2−フリル、ピロロ、2
−チアゾリル、2−オキサゾリル、2−イミダゾリル、
トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、モ
ルホリニル)を表す。R14で表わされる基が置換基を有
する場合、その置換基としては、例えばアルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、カルボン酸アミド基、スルフ
ォン酸アミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレ
イド基、アルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、シアノ基、ハロゲン原
子、アシル基、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、ニ
トロ基または複素環基があげられる。
明する。R11はR14−N(R16)CON(R15)−、R
14OCON(R15)−、R14SO2 N(R15)−、R14
−N(R16)SO2 N(R15)−またはR17CONH−
を表す。ここでR14は置換あるいは無置換のアルキル基
(炭素数1〜30、例えばメチル、エチル、イソプロピ
ル、デシル、ヘキサデシル、t−ブチル、シクロヘキシ
ル、ベンジル)、置換あるいは無置換のアルケニル基
(炭素数2〜30、例えば1−ブテニル、1−オクタデ
セニル)、置換あるいは無置換のアルキニル基(炭素数
2〜30、例えばエチニル、1−オクチニル)、置換あ
るいは無置換のアリール基(炭素数6〜30、例えばフ
ェニル、ナフチル、3−ドデカンアミドフェニル、3−
ヘキサデカンスルホンアミドフェニル、4−ドデシルオ
キシフェニル)、または複素環基(N,O,S,Seの
ヘテロ原子の少なくとも一つを含む5員ないし20員の
もので、例えば4−ピリジル、2−フリル、ピロロ、2
−チアゾリル、2−オキサゾリル、2−イミダゾリル、
トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、モ
ルホリニル)を表す。R14で表わされる基が置換基を有
する場合、その置換基としては、例えばアルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、カルボン酸アミド基、スルフ
ォン酸アミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレ
イド基、アルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、シアノ基、ハロゲン原
子、アシル基、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、ニ
トロ基または複素環基があげられる。
【0134】R15およびR16は同じでも異なっていても
よく、水素原子またはR14で示されたものを例として挙
げることができる。
よく、水素原子またはR14で示されたものを例として挙
げることができる。
【0135】R15として好ましくは水素原子である。
【0136】R17はカルボニル基に隣接する炭素原子に
ヘテロ原子が置換されていない炭素数2以上の置換ある
いは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数2〜30、
例えばエチル、ノニル、ペンタデシル、イソプロピル、
t−ブチル、1−ヘキシルノニル、3−(2,5−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)プロピル、シクロヘキシル、
ベンジル)、置換あるいは無置換のアルケニル基(炭素
数2〜30、例えばビニル、1−オクテニル、2−フェ
ニルビニル)、置換あるいは無置換のアルキニル基(炭
素数2〜30、例えばエチニル、フェニルエチニル)、
置換または無置換のアリール基(炭素数6〜30、例え
ばフェニル、ナフチル、3,5−ビス(オクタデカンア
ミド)フェニル、2−ヘキサデカンスルホンアミドフェ
ニル、4−ドデシルオキシフェニル)、または複素環基
(N,O,S,Seのヘテロ原子の少なくとも一つを含
む5員ないし20員のもので、例えば3−ピリジル、2
−フリル、3−チアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベン
ズイミダゾリル)を表す。
ヘテロ原子が置換されていない炭素数2以上の置換ある
いは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数2〜30、
例えばエチル、ノニル、ペンタデシル、イソプロピル、
t−ブチル、1−ヘキシルノニル、3−(2,5−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)プロピル、シクロヘキシル、
ベンジル)、置換あるいは無置換のアルケニル基(炭素
数2〜30、例えばビニル、1−オクテニル、2−フェ
ニルビニル)、置換あるいは無置換のアルキニル基(炭
素数2〜30、例えばエチニル、フェニルエチニル)、
置換または無置換のアリール基(炭素数6〜30、例え
ばフェニル、ナフチル、3,5−ビス(オクタデカンア
ミド)フェニル、2−ヘキサデカンスルホンアミドフェ
ニル、4−ドデシルオキシフェニル)、または複素環基
(N,O,S,Seのヘテロ原子の少なくとも一つを含
む5員ないし20員のもので、例えば3−ピリジル、2
−フリル、3−チアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベン
ズイミダゾリル)を表す。
【0137】R17で表わされる基が置換基を有する場合
は、その置換基としては、R14の説明で述べた置換基が
あげられる。式(I)中のR12およびR13としては、水
素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の
置換基を表し、それらの例としてはアルキル基(炭素数
1〜30、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−
ブチル、デシル、ヘキサデシル、シクロヘキシル、ベン
ジル、t−オクチル)、アリール基(炭素数6〜30、
例えばフェニル、ナフチル)、アルコキシ基(炭素数1
〜30、例えばメトキシ、ヘキシルオキシ、ヘキサデシ
ルオキシ、2−ドデシルオキシ、ベンジルオキシ)、ア
リールオキシ基(炭素数6〜30、例えばアェノキシ、
ナフトキシ)、アルキルチオ基(炭素数1〜30、例え
ばメチルチオ、ヘキシルチオ、ドデシルチオ、ベンジル
チオ)、アリールチオ基(炭素数6〜30、例えばフェ
ニルチオ、ナフチルチオ、2−ブチルオキシ−5−t−
オクチルフェニル)、アミド基(炭素数1〜30、例え
ばアセトアミド、ブタンアミド、ヘキサデカンアミド、
ベンズアミド)、スルホンアミド基(炭素数1〜30、
例えばメタンスルホンアミド、オクタンスルホンアミ
ド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド)、ウレイド基(炭素数1〜30、例えば3−メチ
ルウレイド、3−ドデシルウレイド、3−フェニルウレ
イド)、ウレタン基(炭素数2〜30、例えばメトキシ
カルボニルアミノ、デシルオキシカルボニルアミノ、フ
ェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基
(炭素数30以下、例えば3−メチルスルファモイルア
ミノ、3−フェニルスルファモイルアミノ)、ハロゲン
原子(例えば塩素、臭素、フッ素)、ヒドロキシ基また
は−(B)k −Xがあげられる。
は、その置換基としては、R14の説明で述べた置換基が
あげられる。式(I)中のR12およびR13としては、水
素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の
置換基を表し、それらの例としてはアルキル基(炭素数
1〜30、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−
ブチル、デシル、ヘキサデシル、シクロヘキシル、ベン
ジル、t−オクチル)、アリール基(炭素数6〜30、
例えばフェニル、ナフチル)、アルコキシ基(炭素数1
〜30、例えばメトキシ、ヘキシルオキシ、ヘキサデシ
ルオキシ、2−ドデシルオキシ、ベンジルオキシ)、ア
リールオキシ基(炭素数6〜30、例えばアェノキシ、
ナフトキシ)、アルキルチオ基(炭素数1〜30、例え
ばメチルチオ、ヘキシルチオ、ドデシルチオ、ベンジル
チオ)、アリールチオ基(炭素数6〜30、例えばフェ
ニルチオ、ナフチルチオ、2−ブチルオキシ−5−t−
オクチルフェニル)、アミド基(炭素数1〜30、例え
ばアセトアミド、ブタンアミド、ヘキサデカンアミド、
ベンズアミド)、スルホンアミド基(炭素数1〜30、
例えばメタンスルホンアミド、オクタンスルホンアミ
ド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド)、ウレイド基(炭素数1〜30、例えば3−メチ
ルウレイド、3−ドデシルウレイド、3−フェニルウレ
イド)、ウレタン基(炭素数2〜30、例えばメトキシ
カルボニルアミノ、デシルオキシカルボニルアミノ、フ
ェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基
(炭素数30以下、例えば3−メチルスルファモイルア
ミノ、3−フェニルスルファモイルアミノ)、ハロゲン
原子(例えば塩素、臭素、フッ素)、ヒドロキシ基また
は−(B)k −Xがあげられる。
【0138】R12およびR13は置換基を有していてもよ
く、それらの置換基の例としては、R14で説明した置換
基をあげることができる。
く、それらの置換基の例としては、R14で説明した置換
基をあげることができる。
【0139】次に式(III)について詳細に説明する。
【0140】式(III)のQ1 は、少なくとも1個のヘテ
ロ原子を含む2価の基であり、それらの例としては、ア
ミド結合、二価のアミノ基、エーテル結合、チオエーテ
ル結合、イミノ結合、スルホニル基、カルボニル基、ア
ルキレン基、アルケニレン基などが挙げられ、これらの
うちの複数を組み合せた基でもよく、これらは更に置換
基を有していてもよい。ただし、Q1 にエーテル結合を
含む場合は、5員環であることはない。
ロ原子を含む2価の基であり、それらの例としては、ア
ミド結合、二価のアミノ基、エーテル結合、チオエーテ
ル結合、イミノ結合、スルホニル基、カルボニル基、ア
ルキレン基、アルケニレン基などが挙げられ、これらの
うちの複数を組み合せた基でもよく、これらは更に置換
基を有していてもよい。ただし、Q1 にエーテル結合を
含む場合は、5員環であることはない。
【0141】Q1 で完成した複素環の例としては以下の
ものがあげられる。
ものがあげられる。
【0142】
【化14】
【0143】R21はハイドロキノン母核に置換可能な基
であるが、具体的には一般式(III)のR13で述べた基の
他に、置換または無置換のアシル基(好ましくは炭素数
1〜30である。例えばアセチル、オクタノイル、ベン
ゾイル、クロロアセチル、3−カルボキシプロピオニ
ル、オクタデカノイル)、置換または無置換のアルコキ
シカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30である。例
えばメトキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、
フェノキシカルボニル、オクタデシロキシカルボニル、
メトキシエトキシカルボニル)、置換または無置換のカ
ルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30である。例え
ば、カルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−ヘ
キサデシルカルバモイル、N−{3−(2,4−ジ−t
ert−ペンチルフェノキシ)プロピル}、N−フェニ
ルカルバモイル、N−(3−ドデシルオキシブチル)、
ピロリジノカルボニル)、置換または無置換のスルファ
モイル基(好ましくは炭素数0〜30である。例えばス
ルファモイル、ジブチルスルファモイル)、置換または
無置換のスルホニル基(好ましくは炭素数1〜30であ
る。例えば、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、
p−ドデシルベンゼンスルホニル)または複素環基
(N,O,S,Seの少なくとも一つを含む5員ないし
20員のものある。例えば5−テトラゾリル、2−ベン
ズオキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、
2−ピリジル、モルホリノ)があげられる。本発明の式
(IV)についてを更に詳細に説明する。式中、Yは−N
(R33) −N(R34) −(J) n −R35、−N(R36)
−O−(J)n −R37、−C(O)R38を表わす。
R31、R32は水素原子又はハメットの置換基定数σp が
0.3以下の置換基を表わす(これらの置換基としては
例えば、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、ハロゲン原子、水酸
基、アミノ基等が挙げられる)。R33、R34、R36は水
素原子又はアルキル基(炭素数1〜10。例えばメチ
ル、エチル、オクチル)を表わし、Jは−CO−又は−
SO2 −であり、nは0又は1であり、R35、R37はア
ルキル基(炭素数1〜20。例えばメチル、ヘキシル、
オクタデシル)、アルコキシ基(炭素数1〜20。例え
ばメトキシ、ブトキシ、ドデシロキシ)、アミノ基(炭
素数0〜20。例えばアミノ、オクチルアミノ、ジブチ
ルアミノ)、アラルキル基(炭素数7〜20。例えばベ
ンジル、フェネチル)、アルケニル基(炭素数3〜2
0。例えばアリル)、アリール基(炭素数6〜20。例
えばフェニル、ナフチル)又は複素環基(炭素数2〜2
0。例えばピリジル、フリル)を表わす。R38はアルコ
キシ基(炭素数1〜20。例えばメトキシ、ブトキシ、
エイコシロキシ)、アリーロキシ基(炭素数6〜20。
例えばフェノキシ、1−ナフチロキシ)、アミノ基(炭
素数0〜20。例えばアミノ、オクチルアミノ、ジブチ
ルルアミノ)、ヒドラジノ基(炭素数0〜20。例えば
ヒドラジノ、N−ドデシルヒドラジノ)を表わす。上記
で説明した基は更に別の置換基、例えばアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、アリーロ
キシ基、アミド基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、水酸基、カルボキシル基、シアノ
基等で置換されていても良い。
であるが、具体的には一般式(III)のR13で述べた基の
他に、置換または無置換のアシル基(好ましくは炭素数
1〜30である。例えばアセチル、オクタノイル、ベン
ゾイル、クロロアセチル、3−カルボキシプロピオニ
ル、オクタデカノイル)、置換または無置換のアルコキ
シカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30である。例
えばメトキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、
フェノキシカルボニル、オクタデシロキシカルボニル、
メトキシエトキシカルボニル)、置換または無置換のカ
ルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30である。例え
ば、カルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−ヘ
キサデシルカルバモイル、N−{3−(2,4−ジ−t
ert−ペンチルフェノキシ)プロピル}、N−フェニ
ルカルバモイル、N−(3−ドデシルオキシブチル)、
ピロリジノカルボニル)、置換または無置換のスルファ
モイル基(好ましくは炭素数0〜30である。例えばス
ルファモイル、ジブチルスルファモイル)、置換または
無置換のスルホニル基(好ましくは炭素数1〜30であ
る。例えば、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、
p−ドデシルベンゼンスルホニル)または複素環基
(N,O,S,Seの少なくとも一つを含む5員ないし
20員のものある。例えば5−テトラゾリル、2−ベン
ズオキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、
2−ピリジル、モルホリノ)があげられる。本発明の式
(IV)についてを更に詳細に説明する。式中、Yは−N
(R33) −N(R34) −(J) n −R35、−N(R36)
−O−(J)n −R37、−C(O)R38を表わす。
R31、R32は水素原子又はハメットの置換基定数σp が
0.3以下の置換基を表わす(これらの置換基としては
例えば、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、ハロゲン原子、水酸
基、アミノ基等が挙げられる)。R33、R34、R36は水
素原子又はアルキル基(炭素数1〜10。例えばメチ
ル、エチル、オクチル)を表わし、Jは−CO−又は−
SO2 −であり、nは0又は1であり、R35、R37はア
ルキル基(炭素数1〜20。例えばメチル、ヘキシル、
オクタデシル)、アルコキシ基(炭素数1〜20。例え
ばメトキシ、ブトキシ、ドデシロキシ)、アミノ基(炭
素数0〜20。例えばアミノ、オクチルアミノ、ジブチ
ルアミノ)、アラルキル基(炭素数7〜20。例えばベ
ンジル、フェネチル)、アルケニル基(炭素数3〜2
0。例えばアリル)、アリール基(炭素数6〜20。例
えばフェニル、ナフチル)又は複素環基(炭素数2〜2
0。例えばピリジル、フリル)を表わす。R38はアルコ
キシ基(炭素数1〜20。例えばメトキシ、ブトキシ、
エイコシロキシ)、アリーロキシ基(炭素数6〜20。
例えばフェノキシ、1−ナフチロキシ)、アミノ基(炭
素数0〜20。例えばアミノ、オクチルアミノ、ジブチ
ルルアミノ)、ヒドラジノ基(炭素数0〜20。例えば
ヒドラジノ、N−ドデシルヒドラジノ)を表わす。上記
で説明した基は更に別の置換基、例えばアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、アリーロ
キシ基、アミド基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、水酸基、カルボキシル基、シアノ
基等で置換されていても良い。
【0144】式(II)ないし(IV)におけるA,A′,
BおよびXについて詳細に説明する。
BおよびXについて詳細に説明する。
【0145】式(II) ないし(IV)においてAおよび
A′がアルカリにより除去されうる基(以下、プレカー
サー基という)を表すとき、該基の好ましいものとして
アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、イミドイル基、オギザリ
ル基、スルホニル基などの加水分解されうる基、米国特
許第4,009,029号に記載の逆マイケル反応を利
用した型のプレカーサー基、米国特許第4,310,6
12号に記載の環開裂反応の後、発生したアニオンを分
子内求核基として利用する型のプレカーサー基、米国特
許第3,674,478号、同3,932,480号も
しくは同3,993,661号に記載のアニオンが共役
系を介して電子移動しこれにより開裂反応を起こさせる
プレカーサー基、米国特許第4,335,200号に記
載の環開裂後反応したアニオンの電子移動により開裂反
応を起こさせるプレカーサー基または米国特許第4,3
63,865号、同4,410,618号に記載のイミ
ドメチル基を利用したプレカーサー基が挙げられる。
A′がアルカリにより除去されうる基(以下、プレカー
サー基という)を表すとき、該基の好ましいものとして
アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、イミドイル基、オギザリ
ル基、スルホニル基などの加水分解されうる基、米国特
許第4,009,029号に記載の逆マイケル反応を利
用した型のプレカーサー基、米国特許第4,310,6
12号に記載の環開裂反応の後、発生したアニオンを分
子内求核基として利用する型のプレカーサー基、米国特
許第3,674,478号、同3,932,480号も
しくは同3,993,661号に記載のアニオンが共役
系を介して電子移動しこれにより開裂反応を起こさせる
プレカーサー基、米国特許第4,335,200号に記
載の環開裂後反応したアニオンの電子移動により開裂反
応を起こさせるプレカーサー基または米国特許第4,3
63,865号、同4,410,618号に記載のイミ
ドメチル基を利用したプレカーサー基が挙げられる。
【0146】式(II)ないし(IV)においてBで表され
る基は、ハイドロキノン母核が現像時に現像主薬酸化体
により酸化されキノン体となった後、−(B)k −Xと
して放出され、さらにその後Xを放出しうる2価の基を
表し、タイミング調節機能を有していてもよく、また、
もう一分子の現像主薬酸化体と反応してXを放出するカ
プラーとなる基、あるいは酸化還元基であってもよい。
ここでkが0の場合は、Xが直接ハイドロキノン母核に
結合している場合を意味し、kが2以上の場合には、同
じかあるいは異なる2つ以上のBの組合せを表す。
る基は、ハイドロキノン母核が現像時に現像主薬酸化体
により酸化されキノン体となった後、−(B)k −Xと
して放出され、さらにその後Xを放出しうる2価の基を
表し、タイミング調節機能を有していてもよく、また、
もう一分子の現像主薬酸化体と反応してXを放出するカ
プラーとなる基、あるいは酸化還元基であってもよい。
ここでkが0の場合は、Xが直接ハイドロキノン母核に
結合している場合を意味し、kが2以上の場合には、同
じかあるいは異なる2つ以上のBの組合せを表す。
【0147】Bがタイミング調節機能を有する基である
場合、例えば米国特許第4,248,962号、同第
4,409,323号、英国特許第2,096,783
号、米国特許第4,146,396号、特開昭51−1
46828号、特開昭57−56837号に記載されて
いるものがあげられる。Bは、これらに記載されている
ものから選ばれる二つ以上のものを組合せたものでもよ
い。タイミング調節基の好ましい例としては以下のもの
があげられる。 (1)ヘミアセタールの開裂反応を利用する基:例え
ば、米国特許第4,146,396号、特開昭60−2
49148号及び同60−249149号に記載があ
る。 (2)分子内求核置換反応を利用して開裂反応を起こさ
せる基:例えば米国特許第4,248,962号に記載
のタイミング基が挙げられる。 (3)共役系に沿った電子移動反応を利用して開裂反応
を起こさせる基:例えば米国特許第4,409,323
号または同4,421,845号にこのタイミング基の
記載がある。 (4)エステルの加水分解による開裂反応を利用する
基:例えばこの基は西独公開特許第2,626,315
号に記載のある連結基である。 (5)イミノケタールの開裂反応を利用する基:例えば
この基は米国特許第4,546,073号に記載のある
連結基である。
場合、例えば米国特許第4,248,962号、同第
4,409,323号、英国特許第2,096,783
号、米国特許第4,146,396号、特開昭51−1
46828号、特開昭57−56837号に記載されて
いるものがあげられる。Bは、これらに記載されている
ものから選ばれる二つ以上のものを組合せたものでもよ
い。タイミング調節基の好ましい例としては以下のもの
があげられる。 (1)ヘミアセタールの開裂反応を利用する基:例え
ば、米国特許第4,146,396号、特開昭60−2
49148号及び同60−249149号に記載があ
る。 (2)分子内求核置換反応を利用して開裂反応を起こさ
せる基:例えば米国特許第4,248,962号に記載
のタイミング基が挙げられる。 (3)共役系に沿った電子移動反応を利用して開裂反応
を起こさせる基:例えば米国特許第4,409,323
号または同4,421,845号にこのタイミング基の
記載がある。 (4)エステルの加水分解による開裂反応を利用する
基:例えばこの基は西独公開特許第2,626,315
号に記載のある連結基である。 (5)イミノケタールの開裂反応を利用する基:例えば
この基は米国特許第4,546,073号に記載のある
連結基である。
【0148】Bで表される基が、カプラーあるいは酸化
還元基である例としては、以下のものが挙げられる。
還元基である例としては、以下のものが挙げられる。
【0149】カプラーとしては、例えばフェノール型カ
プラーの場合では、水酸基の水素原子を除いた酸素原子
でハイドロキノン母核と結合しているものである。ま
た、5−ピラゾロン型カプラーの場合には、5−ヒドロ
キシピラゾールに互変異性した型のヒドロキシ基から水
素原子を除いた酸素原子でハイドロキノン核と結合して
いるものである。これらは各々ハイドロキノン核より脱
離して初めてカプラーとして機能し、現像薬酸化体と反
応してそれらのカップリング位に結合したXを放出す
る。
プラーの場合では、水酸基の水素原子を除いた酸素原子
でハイドロキノン母核と結合しているものである。ま
た、5−ピラゾロン型カプラーの場合には、5−ヒドロ
キシピラゾールに互変異性した型のヒドロキシ基から水
素原子を除いた酸素原子でハイドロキノン核と結合して
いるものである。これらは各々ハイドロキノン核より脱
離して初めてカプラーとして機能し、現像薬酸化体と反
応してそれらのカップリング位に結合したXを放出す
る。
【0150】Bがカプラーである場合の好ましい例とし
ては、下記式(C−1)ないし(C−4)があげられ
る。
ては、下記式(C−1)ないし(C−4)があげられ
る。
【0151】
【化15】
【0152】式中、V1 およびV2 は置換基を表し、V
3 ,V4 ,V5 およびV6 は窒素原子または置換もしく
は無置換のメチン基を表し、V7 は置換基を表し、xは
0ないし4の整数を表し、xが複数のときV7 は同じも
のまたは異なるものを表し、2つのV7 が連結して環を
形成してもよい。V8 は−CO−基、−SO2 −基、酸
素原子または置換イミノ基を表し、V9 は−V8 −N−
C=C−とともに5員ないし8員環を構成するための非
金属原子群を表し、V10は水素原子または置換基を表
す。ここで*はハイドロキノン核へ結合する位置を表わ
し、また**はXへ結合する位置を表わす。
3 ,V4 ,V5 およびV6 は窒素原子または置換もしく
は無置換のメチン基を表し、V7 は置換基を表し、xは
0ないし4の整数を表し、xが複数のときV7 は同じも
のまたは異なるものを表し、2つのV7 が連結して環を
形成してもよい。V8 は−CO−基、−SO2 −基、酸
素原子または置換イミノ基を表し、V9 は−V8 −N−
C=C−とともに5員ないし8員環を構成するための非
金属原子群を表し、V10は水素原子または置換基を表
す。ここで*はハイドロキノン核へ結合する位置を表わ
し、また**はXへ結合する位置を表わす。
【0153】式(II)ないし(IV)においてBで表され
る基が酸化還元基である場合、好ましくは下記式(R−
1)で表される。
る基が酸化還元基である場合、好ましくは下記式(R−
1)で表される。
【0154】式(R−1)
【0155】
【化16】
【0156】式中、PおよびQはそれぞれ独立に酸素原
子または置換もしくは無置換のイミノ基を表し、n個の
X′およびYの少なくとも1個は−Xを置換基として有
するメチン基を表し、その他のX′およびYは置換もし
くは無置換のメチン基または窒素原子を表し、nは1な
いし3の整数を表し(n個のX′、n個のYは同じもの
もしくは異なるものを表す)、Aは水素原子またはアル
カリにより除去されうる基を表し、式(II)ないし式
(IV)におけるAと同じ意味を持つ。ここでP,X′,
Y,QおよびAのいずれか2つの置換基が2価基となっ
て連結し環を形成する場合も包含される。例えば(X′
=Y)n がベンゼン環、ピリジン環などを形成する場合
である。
子または置換もしくは無置換のイミノ基を表し、n個の
X′およびYの少なくとも1個は−Xを置換基として有
するメチン基を表し、その他のX′およびYは置換もし
くは無置換のメチン基または窒素原子を表し、nは1な
いし3の整数を表し(n個のX′、n個のYは同じもの
もしくは異なるものを表す)、Aは水素原子またはアル
カリにより除去されうる基を表し、式(II)ないし式
(IV)におけるAと同じ意味を持つ。ここでP,X′,
Y,QおよびAのいずれか2つの置換基が2価基となっ
て連結し環を形成する場合も包含される。例えば(X′
=Y)n がベンゼン環、ピリジン環などを形成する場合
である。
【0157】式(R−1)で表される基において特に好
ましい基は下記式(R−2)または(R−3)で表され
るものである。
ましい基は下記式(R−2)または(R−3)で表され
るものである。
【0158】
【化17】
【0159】式中、*印はハイドロキノン母核と結合す
る位置を表し、**印はXと結合する位置を表す。
る位置を表し、**印はXと結合する位置を表す。
【0160】R64は置換基を表し、rは0,1ないし3
の整数を表す。rが2以上のとき2つ以上のR64は同じ
でも異なっていてもよく、また2つのR64が隣接する炭
素上の置換基であるときにはそれぞれ2価基となって連
結し環状構造を表す場合も包含する。
の整数を表す。rが2以上のとき2つ以上のR64は同じ
でも異なっていてもよく、また2つのR64が隣接する炭
素上の置換基であるときにはそれぞれ2価基となって連
結し環状構造を表す場合も包含する。
【0161】R64としては式(III)のR21で述べたもの
があげられる。
があげられる。
【0162】次にXについて説明する。
【0163】Xは現像抑制剤残基を意味する。Xの好ま
しい例としては、式(X−1)で示される複素環に結合
するメルカプト基を有する化合物、あるいは式(X−
2)で示されるイミノ銀を生成可能な複素環化合物があ
げられる。
しい例としては、式(X−1)で示される複素環に結合
するメルカプト基を有する化合物、あるいは式(X−
2)で示されるイミノ銀を生成可能な複素環化合物があ
げられる。
【0164】
【化18】
【0165】式中、Z1 は単環もしくは縮合環の複素環
を形成するに必要な非金属原子群を表し、Z2 はNとと
もに単環もしくは縮合環の複素環を形成するのに必要な
非金属原子群を表す。これらの複素環は置換基を有して
もよく、*はBに結合する位置を表す。Z1 およびZ2
で形成される複素環として更に好ましくは、ヘテロ原子
として窒素、酸素、硫黄、セレンのうち少なくとも一種
を含有する5員ないし8員の複素環であり、最も好まし
くは5員又は6員の複素環である。
を形成するに必要な非金属原子群を表し、Z2 はNとと
もに単環もしくは縮合環の複素環を形成するのに必要な
非金属原子群を表す。これらの複素環は置換基を有して
もよく、*はBに結合する位置を表す。Z1 およびZ2
で形成される複素環として更に好ましくは、ヘテロ原子
として窒素、酸素、硫黄、セレンのうち少なくとも一種
を含有する5員ないし8員の複素環であり、最も好まし
くは5員又は6員の複素環である。
【0166】Z1 で示される複素環の例としては、例え
ばアゾール類(例えばテトラゾール、1,2,4−トリ
アゾール、1,2,3−トリアゾール、1,3,4−チ
アジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3
−チアゾール、1,3−オキサゾール、イミダゾール、
ベンゾチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイミダ
ゾール、ピロール、ピラゾール、インダゾール)、アザ
インデン類(例えばテトラザインデン、ペンタザインデ
ン、トリアザインデン)、アジン類(例えばピリミジ
ン、トリアジン、ピラジン、ピリダジン)があげられ
る。
ばアゾール類(例えばテトラゾール、1,2,4−トリ
アゾール、1,2,3−トリアゾール、1,3,4−チ
アジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3
−チアゾール、1,3−オキサゾール、イミダゾール、
ベンゾチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイミダ
ゾール、ピロール、ピラゾール、インダゾール)、アザ
インデン類(例えばテトラザインデン、ペンタザインデ
ン、トリアザインデン)、アジン類(例えばピリミジ
ン、トリアジン、ピラジン、ピリダジン)があげられ
る。
【0167】Z2 で示される複素環の例としては、例え
ばトリアゾール類(例えば1,2,4−トリアゾール、
ベンゾトリアゾール、1,2,3−トリアゾール)、イ
ンダゾール、ベンズイミダゾール、アザインデン類(例
えばテトラザインデン、ペンタアザインデン)、テトラ
ゾールがあげられる。
ばトリアゾール類(例えば1,2,4−トリアゾール、
ベンゾトリアゾール、1,2,3−トリアゾール)、イ
ンダゾール、ベンズイミダゾール、アザインデン類(例
えばテトラザインデン、ペンタアザインデン)、テトラ
ゾールがあげられる。
【0168】式(X−1)及び(X−2)で表される現
像抑制剤は、その複素環置換基を有していてもよく、該
置換基としては以下のものが好ましい。
像抑制剤は、その複素環置換基を有していてもよく、該
置換基としては以下のものが好ましい。
【0169】すなわちR77基、R78O−基、R77S−
基、R77OCO−基、R77OSO2 −基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、R77SO2 −基、R78CO−
基、R77COO−基、R77SO2 N(R78)−基、R78
N(R79)SO2 −基、R78N(R79)CO−基、R77
C(R78)=N−基、R77N(R78)−基、R78CON
(R79)−基、R77OCON(R78)−基、R78N(R
79)CON(R80)−基またはR77SO2 O−基が挙げ
られる。ここでR77は脂肪族基、芳香族基または複素環
基を表し、R78,R79およびR80は脂肪族基、芳香族
基、複素環基または水素原子を表す。一分子中にR77,
R78,R79およびR80が2個以上あるとき、これらが連
結して環(例えばベンゼン環)を形成してもよい。
基、R77OCO−基、R77OSO2 −基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、R77SO2 −基、R78CO−
基、R77COO−基、R77SO2 N(R78)−基、R78
N(R79)SO2 −基、R78N(R79)CO−基、R77
C(R78)=N−基、R77N(R78)−基、R78CON
(R79)−基、R77OCON(R78)−基、R78N(R
79)CON(R80)−基またはR77SO2 O−基が挙げ
られる。ここでR77は脂肪族基、芳香族基または複素環
基を表し、R78,R79およびR80は脂肪族基、芳香族
基、複素環基または水素原子を表す。一分子中にR77,
R78,R79およびR80が2個以上あるとき、これらが連
結して環(例えばベンゼン環)を形成してもよい。
【0170】式(X−1)で示される化合物の例として
は、例えば置換あるいは無置換のメルカプトアゾール類
(例えば1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、
1−プロピル−5−メルカプトテトラゾール、1−ブチ
ル−5−メルカプトテトラゾール、2−メチルチオ−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、3−メチ
ル−4−フェニル−5−メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール、1−(4−エチルカルバモイルフェニル)−
2−メルカプトイミダゾール、2−メルカプトベンズオ
キサゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−
メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンズオ
キサゾール、2−フェニル−5−メルカプト−1,3,
4−オキサジアゾール、1−{3−(3−メチルウレイ
ド)フェニル}−5−メルカプトテトラゾール、1−
(4−ニトロフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル、5−(2−エチルヘキサノイルアミノ)−2−メル
カプトベンズイミダゾール)、置換あるいは無置換のメ
ルカプトアザインデン類(例えば、6−メチル−4−メ
ルカプト−1,3,3a,7−テトラアザインデン、
4,6−ジメチル−2−メルカプト−1,3,3a,7
−テトラアザインデン)、置換あるいは無置換のメルカ
プトピリミジン類(例えば2−メルカプトピリミジン、
2−メルカプト−4−メチル−6−ヒドロキシピリミジ
ン)などがある。
は、例えば置換あるいは無置換のメルカプトアゾール類
(例えば1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、
1−プロピル−5−メルカプトテトラゾール、1−ブチ
ル−5−メルカプトテトラゾール、2−メチルチオ−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、3−メチ
ル−4−フェニル−5−メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール、1−(4−エチルカルバモイルフェニル)−
2−メルカプトイミダゾール、2−メルカプトベンズオ
キサゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−
メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンズオ
キサゾール、2−フェニル−5−メルカプト−1,3,
4−オキサジアゾール、1−{3−(3−メチルウレイ
ド)フェニル}−5−メルカプトテトラゾール、1−
(4−ニトロフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル、5−(2−エチルヘキサノイルアミノ)−2−メル
カプトベンズイミダゾール)、置換あるいは無置換のメ
ルカプトアザインデン類(例えば、6−メチル−4−メ
ルカプト−1,3,3a,7−テトラアザインデン、
4,6−ジメチル−2−メルカプト−1,3,3a,7
−テトラアザインデン)、置換あるいは無置換のメルカ
プトピリミジン類(例えば2−メルカプトピリミジン、
2−メルカプト−4−メチル−6−ヒドロキシピリミジ
ン)などがある。
【0171】イミノ銀を形成可能な複素環化合物として
は、例えば置換あるいは無置換のトリアゾール類(例え
ば、1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、
5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリ
アゾール、5−ブロモベンゾトリアゾール、5−n−ブ
チルベンゾトリアゾール、5,6−ジメチルベンゾトリ
アゾール)、置換あるいは無置換のインダゾール類(例
えばインダゾール、5−ニトロインダゾール、3−ニト
ロインダゾール、3−クロロ−5−ニトロインダゾー
ル)、置換あるいは無置換のベンズイミダゾール類(例
えば5−ニトロベンズイミダゾール、5,6−ジクロロ
ベンズイミダゾール)があげられる。
は、例えば置換あるいは無置換のトリアゾール類(例え
ば、1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、
5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリ
アゾール、5−ブロモベンゾトリアゾール、5−n−ブ
チルベンゾトリアゾール、5,6−ジメチルベンゾトリ
アゾール)、置換あるいは無置換のインダゾール類(例
えばインダゾール、5−ニトロインダゾール、3−ニト
ロインダゾール、3−クロロ−5−ニトロインダゾー
ル)、置換あるいは無置換のベンズイミダゾール類(例
えば5−ニトロベンズイミダゾール、5,6−ジクロロ
ベンズイミダゾール)があげられる。
【0172】またXは式(II)ないし式(IV)のBから
脱離して、いったん現像抑制性を有する化合物となった
後、更にそれが現像液成分とある種の化学反応をおこし
て実質的に現像抑制性を有しないか、あるいは著しく減
少した化合物に変化するものであってもよい。このよう
な化学反応を受ける官能基としては、例えばエステル
基、カルボニル基、イミノ基、アンモニウム基、マイケ
ル付加受容基、あるいはイミド基などがあげられる。
脱離して、いったん現像抑制性を有する化合物となった
後、更にそれが現像液成分とある種の化学反応をおこし
て実質的に現像抑制性を有しないか、あるいは著しく減
少した化合物に変化するものであってもよい。このよう
な化学反応を受ける官能基としては、例えばエステル
基、カルボニル基、イミノ基、アンモニウム基、マイケ
ル付加受容基、あるいはイミド基などがあげられる。
【0173】このような失活型現像抑制剤の例として
は、例えば米国特許第4,477,563号、特開昭6
0−218644号、同60−221750号、同60
−233650号、または同61−11743号に記載
のある現像抑制剤残基が挙げられる。
は、例えば米国特許第4,477,563号、特開昭6
0−218644号、同60−221750号、同60
−233650号、または同61−11743号に記載
のある現像抑制剤残基が挙げられる。
【0174】これらのうちでも、特にエステル基を有す
るものが好ましい。具体的には、例えば1−(3−フェ
ノキシカルボニルフェニル)−5−メルカプトテトラゾ
ール、1−(4−フェノキシカルボニルフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール、1−(3−マレインイミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール、5−フェノ
キシカルボニルベンゾトリアゾール、5−(4−シアノ
フェノキシカルボニル)ベンゾトリアゾール、2−フェ
ノキシカルボニルメチルチオ−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾール、5−ニトロ−3−フェノキシ
カルボニルイミダゾール、5−(2,3−ジクロロプロ
ピルオキシカルボニル)ベンゾトリアゾール、1−(4
−ベンゾイルオキシフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾール、5−(2−メタンスルホニルエトキシカルボニ
ル)−2−メルカプトベンゾチアゾール、5−シンナモ
イルアミノベンゾトリアゾール、1−(3−ビニルカル
ボニルフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、5−
スクシンイミドメチルベンゾトリアゾール、2−{4−
スクシンイミドフェニル}−5−メルカプト−1,3,
4−オキサジアゾール、6−フェノキシカルボニル−2
−メルカプトベンズオキサゾール、2−(1−メトキシ
カルボニルエチルチオ)−5−メルカプト−1−3,4
−チアジアゾール、2−ブトキシカルボニルメトキシカ
ルボニルメチルチオ−5−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2−(N−ヘキシルカルバモイルメトキ
シカルボニルメチルチオ)−5−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール、5−ブトキシカルボニルメトキシ
カルボニルベンゾトリアゾールがあげられる。
るものが好ましい。具体的には、例えば1−(3−フェ
ノキシカルボニルフェニル)−5−メルカプトテトラゾ
ール、1−(4−フェノキシカルボニルフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール、1−(3−マレインイミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール、5−フェノ
キシカルボニルベンゾトリアゾール、5−(4−シアノ
フェノキシカルボニル)ベンゾトリアゾール、2−フェ
ノキシカルボニルメチルチオ−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾール、5−ニトロ−3−フェノキシ
カルボニルイミダゾール、5−(2,3−ジクロロプロ
ピルオキシカルボニル)ベンゾトリアゾール、1−(4
−ベンゾイルオキシフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾール、5−(2−メタンスルホニルエトキシカルボニ
ル)−2−メルカプトベンゾチアゾール、5−シンナモ
イルアミノベンゾトリアゾール、1−(3−ビニルカル
ボニルフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、5−
スクシンイミドメチルベンゾトリアゾール、2−{4−
スクシンイミドフェニル}−5−メルカプト−1,3,
4−オキサジアゾール、6−フェノキシカルボニル−2
−メルカプトベンズオキサゾール、2−(1−メトキシ
カルボニルエチルチオ)−5−メルカプト−1−3,4
−チアジアゾール、2−ブトキシカルボニルメトキシカ
ルボニルメチルチオ−5−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2−(N−ヘキシルカルバモイルメトキ
シカルボニルメチルチオ)−5−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール、5−ブトキシカルボニルメトキシ
カルボニルベンゾトリアゾールがあげられる。
【0175】Xとして好ましくは、メルカプトアゾール
類及びベンゾトリアゾール類である。メルカプトアゾー
ルとしてはメルカプトテトラゾール類及び5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール類及び5−メルカプト
−1,3,4−オキサジアゾール類が更に好ましい。
類及びベンゾトリアゾール類である。メルカプトアゾー
ルとしてはメルカプトテトラゾール類及び5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール類及び5−メルカプト
−1,3,4−オキサジアゾール類が更に好ましい。
【0176】Xとして最も好ましくは5−メルカプト−
1,3,4−チアジアゾール類である。
1,3,4−チアジアゾール類である。
【0177】式(II)ないし式(IV)において、kは好
ましくは0,1または2である。
ましくは0,1または2である。
【0178】式(II)で示される化合物の中で、好まし
い化合物は下記式(IIa)で示される化合物である。
い化合物は下記式(IIa)で示される化合物である。
【0179】式(IIa)
【0180】
【化19】
【0181】式(IIa)においてR11,B,X,A,
A′およびkは式(II)のそれらと同じ意味を持つ。
A′およびkは式(II)のそれらと同じ意味を持つ。
【0182】式(IIa)において好ましいR11はR14−
N(R16)CON(R15)−およびR14OCON
(R15)−であり、R14,R15およびR16は前述と同じ
意味を持つ。また式(IIc)において好ましいkは0また
は1である。
N(R16)CON(R15)−およびR14OCON
(R15)−であり、R14,R15およびR16は前述と同じ
意味を持つ。また式(IIc)において好ましいkは0また
は1である。
【0183】式(II)ないし式(IV)においてAおよび
A′は好ましくは水素原子である。
A′は好ましくは水素原子である。
【0184】式(III)においてQ1 は好ましくは−N
(R28)−CO−Q2 −で表され、Q2 の例としては二
価のアミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合、アル
キレン基、エチレン結合、イミノ結合、スルホニル基、
カルボニル基、アリーレン基、二価の複素環基、これら
の複数を組み合せた基が挙げられる。
(R28)−CO−Q2 −で表され、Q2 の例としては二
価のアミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合、アル
キレン基、エチレン結合、イミノ結合、スルホニル基、
カルボニル基、アリーレン基、二価の複素環基、これら
の複数を組み合せた基が挙げられる。
【0185】R28は水素原子、アルキル基、アリール基
または複素環基であり、置換基を有してもよい。R28と
して好ましくは水素原子である。式(III)において、R
21としては、水素原子またはハメットの置換基定数σp
で0以上の置換基が好ましい。
または複素環基であり、置換基を有してもよい。R28と
して好ましくは水素原子である。式(III)において、R
21としては、水素原子またはハメットの置換基定数σp
で0以上の置換基が好ましい。
【0186】Q1 を含む複素環の環員数としては5ない
し7員環が好ましく、その中でも下記式(III a)で示
される化合物がさらに好ましい。
し7員環が好ましく、その中でも下記式(III a)で示
される化合物がさらに好ましい。
【0187】式(III a)
【0188】
【化20】
【0189】式(III a)において、Q2 は前述と同じ
意味を持ちR21,A,A′,B,Xおよびkは式(III
)と同義である。
意味を持ちR21,A,A′,B,Xおよびkは式(III
)と同義である。
【0190】式(IIa)のR11がR17CONH−である
とき、以下に示す式(IIb)および(IIc)である場合
が好ましい。
とき、以下に示す式(IIb)および(IIc)である場合
が好ましい。
【0191】式(IIb)
【0192】
【化21】
【0193】式(IIc)
【0194】
【化22】
【0195】式中、R44,R45は置換基を表し、n′は
2以上の整数、sは1なしい5の整数を表し、sが2以
上の時、R35はそれぞれ同じであっても異なっていても
よい。A,A′,B,Xおよびkは式(II)のそれらと
同義である。
2以上の整数、sは1なしい5の整数を表し、sが2以
上の時、R35はそれぞれ同じであっても異なっていても
よい。A,A′,B,Xおよびkは式(II)のそれらと
同義である。
【0196】R44およびR45としては、例えば式(II)
がR14の有する置換基として述べたものがあげられる。
またこれらの置換基はさらに置換されていてもよい。式
(IIb)において、好ましいR44は炭素数5ないし30
の置換基であり、n′として好ましくは2ないし5であ
る。式(IIc)において、R45の炭素数は5ないし30
であることが好ましい。
がR14の有する置換基として述べたものがあげられる。
またこれらの置換基はさらに置換されていてもよい。式
(IIb)において、好ましいR44は炭素数5ないし30
の置換基であり、n′として好ましくは2ないし5であ
る。式(IIc)において、R45の炭素数は5ないし30
であることが好ましい。
【0197】以下に一般式(I)で表される化合物の具
体例を示すが、本発明で用いうる化合物はこれらに限定
されるわけではない。
体例を示すが、本発明で用いうる化合物はこれらに限定
されるわけではない。
【0198】
【化23】
【0199】
【化24】
【0200】
【化25】
【0201】
【化26】
【0202】
【化27】
【0203】
【化28】
【0204】
【化29】
【0205】
【化30】
【0206】
【化31】
【0207】
【化32】
【0208】
【化33】
【0209】
【化34】
【0210】
【化35】
【0211】
【化36】
【0212】
【化37】
【0213】
【化38】
【0214】
【化39】
【0215】
【化40】
【0216】
【化41】
【0217】
【化42】
【0218】
【化43】
【0219】
【化44】
【0220】
【化45】
【0221】
【化46】
【0222】
【化47】
【0223】
【化48】
【0224】
【化49】
【0225】
【化50】
【0226】
【化51】
【0227】
【化52】
【0228】
【化53】
【0229】
【化54】
【0230】
【化55】
【0231】
【化56】
【0232】
【化57】
【0233】
【化58】
【0234】
【化59】
【0235】
【化60】
【0236】
【化61】
【0237】
【化62】
【0238】
【化63】
【0239】
【化64】
【0240】
【化65】
【0241】
【化66】
【0242】本発明の式(II)および式(III)で示され
る化合物は、特開昭49−129536号、同52−5
7828号、同60−21044号、同60−2336
42号、同60−233648号、同61−18946
号、同61−156043号、同61−213847
号、同61−230135号、同61−236549
号、同62−62352号、同62−103639号、
米国特許第3,379,529号、同3,620,74
6号、同4,332,828号、同4,377,634
号、同4,684,604号、特開平3−226744
号、特開平3−226745号、特開平3−22674
6号等に記載の方法に準じて合成できる。また、本発明
による一般式(IV)の化合物は、特開平3−22674
4号、同3−226745号、特開平4−238346
号、同4−238347号等に記載の方法に準じて合成
することができる。
る化合物は、特開昭49−129536号、同52−5
7828号、同60−21044号、同60−2336
42号、同60−233648号、同61−18946
号、同61−156043号、同61−213847
号、同61−230135号、同61−236549
号、同62−62352号、同62−103639号、
米国特許第3,379,529号、同3,620,74
6号、同4,332,828号、同4,377,634
号、同4,684,604号、特開平3−226744
号、特開平3−226745号、特開平3−22674
6号等に記載の方法に準じて合成できる。また、本発明
による一般式(IV)の化合物は、特開平3−22674
4号、同3−226745号、特開平4−238346
号、同4−238347号等に記載の方法に準じて合成
することができる。
【0243】本発明の式(I)で表される化合物は、同
一層及び/または異なる2層以上の層において、2種以
上混合して用いてもよい。
一層及び/または異なる2層以上の層において、2種以
上混合して用いてもよい。
【0244】式(I)で表される化合物は、本発明の乳
剤粒子を含有する乳剤層に添加して用いる以外は、任意
の乳剤層または非感光性層のどちらに添加してもよい。
また両方に添加してもよい。好ましくは、乳剤層及び該
乳剤層に隣接する非感光性層に添加するか、又は両層の
どちらか一方に添加して用いる場合である。より好まし
くは感光性乳剤層に添加して用いる場合である。式
(I)で表される化合物は内部核を有する多重構造粒子
を含有する乳剤層に用いるのが好ましい。
剤粒子を含有する乳剤層に添加して用いる以外は、任意
の乳剤層または非感光性層のどちらに添加してもよい。
また両方に添加してもよい。好ましくは、乳剤層及び該
乳剤層に隣接する非感光性層に添加するか、又は両層の
どちらか一方に添加して用いる場合である。より好まし
くは感光性乳剤層に添加して用いる場合である。式
(I)で表される化合物は内部核を有する多重構造粒子
を含有する乳剤層に用いるのが好ましい。
【0245】式(I)で表される化合物の添加量として
は、好ましくは0.001〜0.2mmol/m2 、よ
り好ましくは、0.01〜0.1mmol/m2 の範囲
である。
は、好ましくは0.001〜0.2mmol/m2 、よ
り好ましくは、0.01〜0.1mmol/m2 の範囲
である。
【0246】また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感
光材料はハロゲン化銀溶剤を含む現像液で現像処理を行
って画像形成を行うのが好ましい。
光材料はハロゲン化銀溶剤を含む現像液で現像処理を行
って画像形成を行うのが好ましい。
【0247】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は好ましくはハロゲン化銀カラー反転感光材料である。
は好ましくはハロゲン化銀カラー反転感光材料である。
【0248】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
【0249】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0250】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目に記載の ものが本発明の乳剤と併用することができる。 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 カスベンジャー 11) その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12) 分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目;特開平6−514 37号の第1頁1行目〜第14頁33行目 14) 膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15) 発色現像工程 第150頁50行目〜第151頁47行目 16) 脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17) 自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18) 水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0251】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 [実施例1] 試料101の作製 下塗りを施した厚み127μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感
光材料を作製し、試料101とした。数字はm2 当りの
添加量を表す。なお添加した化合物の効果は記載した用
途に限らない。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.20g ゼラチン 1.90g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g 第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 0.80mg 第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動 係数18%、AgI含量1モル%) 銀量 0.050g 黄色コロイド銀 銀量 0.030g ゼラチン 0.40g 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤EM−4 銀量 0.30g 乳剤B−a 銀量 0.20g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.15g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.05g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物 III−16(本発明のDIR化合物) 4.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 添加物P−1 0.10g 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B−a 銀量 0.20g 乳剤EM−1 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.20g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 添加物P−1 0.10g 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.40g ゼラチン 1.10g カプラーC−1 0.30g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.70g 添加物P−1 0.10g 第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 添加物M−1 0.30g 混色防止剤Cpd−1 2.6mg 染色D−5 0.020g 染色D−6 0.010g 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動係数1 6%、AgI含量0.3モル%) 銀量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.020g ゼラチン 1.00g 添加物P−1 0.20g 混色防止剤Cpd−A 0.10g 化合物Cpd−C 0.05g 第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤EM−11 銀量 0.30g 乳剤G−a 銀量 0.20g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.050g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.10g 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G−a 銀量 0.20g 乳剤EM−14 銀量 0.20g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.010g 第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.50g ゼラチン 1.00g カプラーC−4 0.30g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.020g 第12層:中間層 ゼラチン 0.60g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.050g 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.070g ゼラチン 1.10g 混色防止剤Cpd−A 0.010g 化合物Cpd−L 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.010g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.050g 第14層:中間層 ゼラチン 0.60g 第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.20g 乳剤K 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.40g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.050g 第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.30g 乳剤M 銀量 0.30g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g 第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.20g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g ホルマリンスカベンジャーCpd−H 0.40g 染色D−1 0.15g 染色D−2 0.050g 染色D−3 0.10g 第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.40g 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.0μ) 0.010g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体(平均粒径1.5μ) 0.10g シリコーンオイル 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g また、すべての乳剤層には上記組成物の他に添加剤F−
1〜F−8を添加した。さらに各層には上記組成物の他
にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化用界面活性剤
W−3、W−4、W−5、W−6を添加した。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 [実施例1] 試料101の作製 下塗りを施した厚み127μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感
光材料を作製し、試料101とした。数字はm2 当りの
添加量を表す。なお添加した化合物の効果は記載した用
途に限らない。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.20g ゼラチン 1.90g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g 第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 0.80mg 第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動 係数18%、AgI含量1モル%) 銀量 0.050g 黄色コロイド銀 銀量 0.030g ゼラチン 0.40g 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤EM−4 銀量 0.30g 乳剤B−a 銀量 0.20g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.15g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.05g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物 III−16(本発明のDIR化合物) 4.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 添加物P−1 0.10g 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B−a 銀量 0.20g 乳剤EM−1 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.20g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 添加物P−1 0.10g 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.40g ゼラチン 1.10g カプラーC−1 0.30g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.70g 添加物P−1 0.10g 第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 添加物M−1 0.30g 混色防止剤Cpd−1 2.6mg 染色D−5 0.020g 染色D−6 0.010g 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動係数1 6%、AgI含量0.3モル%) 銀量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.020g ゼラチン 1.00g 添加物P−1 0.20g 混色防止剤Cpd−A 0.10g 化合物Cpd−C 0.05g 第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤EM−11 銀量 0.30g 乳剤G−a 銀量 0.20g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.050g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.10g 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G−a 銀量 0.20g 乳剤EM−14 銀量 0.20g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.010g 第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.50g ゼラチン 1.00g カプラーC−4 0.30g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.020g 第12層:中間層 ゼラチン 0.60g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.050g 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.070g ゼラチン 1.10g 混色防止剤Cpd−A 0.010g 化合物Cpd−L 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.010g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.050g 第14層:中間層 ゼラチン 0.60g 第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.20g 乳剤K 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.40g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.050g 第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.30g 乳剤M 銀量 0.30g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g 第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.20g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g ホルマリンスカベンジャーCpd−H 0.40g 染色D−1 0.15g 染色D−2 0.050g 染色D−3 0.10g 第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.40g 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.0μ) 0.010g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体(平均粒径1.5μ) 0.10g シリコーンオイル 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g また、すべての乳剤層には上記組成物の他に添加剤F−
1〜F−8を添加した。さらに各層には上記組成物の他
にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化用界面活性剤
W−3、W−4、W−5、W−6を添加した。
【0252】更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシ
エタノール、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチ
ルエステルを添加した。
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシ
エタノール、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチ
ルエステルを添加した。
【0253】
【表1】
【0254】
【表2】
【0255】
【表3】
【0256】
【化67】
【0257】
【化68】
【0258】
【化69】
【0259】
【化70】
【0260】
【化71】
【0261】
【化72】
【0262】
【化73】
【0263】
【化74】
【0264】
【化75】
【0265】
【化76】
【0266】
【化77】
【0267】
【化78】
【0268】
【化79】
【0269】
【化80】
【0270】
【化81】
【0271】(1)乳剤の調製 a.EM−1の調製 臭化カリウム0.9g、不活性ゼラチン50g、硝酸ア
ンモニウム4.5gを蒸留水1Lに溶かした水溶液をよ
く攪拌しながら、これに1規定水酸化ナトリウム17.
4ccを加え、ダブルジェット法により、4%臭化カリウ
ム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを9分間にわたって加え
た。この間、温度を72℃、pAgを7.1に保持した
(この添加(1)で全銀量の10%を消費した)。続い
てダブルジェット法で沃化カリウム4.1gが添加され
るように沃化カリウムを含む20%臭化カリウム水溶液
および、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
6.9に保ちながら37分間にわたって添加した(この
添加(2)で全銀量の70.%を消費した)。さらに、
ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液と20%
硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを7.4に保ちな
がら10分間にわたって添加した(この添加(3)で全
銀量の20.0%を消費した)。続いて、上記乳剤に対
して35℃にて公知のフロキュレーション法により水洗
し、ゼラチンを加え60℃に加熱した後、ベンゼンチオ
スルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオシ
アン酸ナトリウム、ジメチルセレノウレア、塩化金酸を
用いて最適に化学増感し、化学増感終了後化合物F−3
を0.20g加えたのち1%KI水溶液を16cc添加
し表面に高沃化銀部分を形成させた。その後S−1〜S
−3及びS−8の増感色素を最適量添加し、平均粒子直
径が0.40μmである比較例用の立方体AgBrI
(AgI=3.5モル%)乳剤EM−1を得た。
ンモニウム4.5gを蒸留水1Lに溶かした水溶液をよ
く攪拌しながら、これに1規定水酸化ナトリウム17.
4ccを加え、ダブルジェット法により、4%臭化カリウ
ム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを9分間にわたって加え
た。この間、温度を72℃、pAgを7.1に保持した
(この添加(1)で全銀量の10%を消費した)。続い
てダブルジェット法で沃化カリウム4.1gが添加され
るように沃化カリウムを含む20%臭化カリウム水溶液
および、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
6.9に保ちながら37分間にわたって添加した(この
添加(2)で全銀量の70.%を消費した)。さらに、
ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液と20%
硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを7.4に保ちな
がら10分間にわたって添加した(この添加(3)で全
銀量の20.0%を消費した)。続いて、上記乳剤に対
して35℃にて公知のフロキュレーション法により水洗
し、ゼラチンを加え60℃に加熱した後、ベンゼンチオ
スルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオシ
アン酸ナトリウム、ジメチルセレノウレア、塩化金酸を
用いて最適に化学増感し、化学増感終了後化合物F−3
を0.20g加えたのち1%KI水溶液を16cc添加
し表面に高沃化銀部分を形成させた。その後S−1〜S
−3及びS−8の増感色素を最適量添加し、平均粒子直
径が0.40μmである比較例用の立方体AgBrI
(AgI=3.5モル%)乳剤EM−1を得た。
【0272】b.EM−2の調製 上記EM−1の調製法において添加2において添加され
る沃化カリウム量を3.1gとし、添加2と添加3の間
で、沃化カリウム1.0gを1.5%沃化カリウム水溶
液として、一定速度で2分にわたって加える以外は同様
の方法で、平均粒子直径が0.40μmである本発明の
立方体AgBrI(AgI=3.5モル%)乳剤EM−
2を調製した。
る沃化カリウム量を3.1gとし、添加2と添加3の間
で、沃化カリウム1.0gを1.5%沃化カリウム水溶
液として、一定速度で2分にわたって加える以外は同様
の方法で、平均粒子直径が0.40μmである本発明の
立方体AgBrI(AgI=3.5モル%)乳剤EM−
2を調製した。
【0273】c.EM−3の調製 上記EM−1の調製法において添加1までの調製を行っ
た後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液お
よび、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
6.9に保ちながら37分間にわたって添加し(この添
加(2)で全銀量の70%を消費した)、続いて、沃化
カリウム4.1gを1.5%水溶液として一定速度で7
分間にわたって添加する以外は同様の方法で平均粒子直
径が0.40μmである比較例用の立方体AgBrI
(AgI=3.5モル%)乳剤EM−3を調製した。
た後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液お
よび、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
6.9に保ちながら37分間にわたって添加し(この添
加(2)で全銀量の70%を消費した)、続いて、沃化
カリウム4.1gを1.5%水溶液として一定速度で7
分間にわたって添加する以外は同様の方法で平均粒子直
径が0.40μmである比較例用の立方体AgBrI
(AgI=3.5モル%)乳剤EM−3を調製した。
【0274】d.EM−4の調製 臭化カリウム0.9g、不活性ゼラチン50g、硝酸ア
ンモニウム3.0gを蒸留水1Lに溶かした水溶液をよ
く攪拌しながら、ダブルジェット法により、4%臭化カ
リウム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを18分間にわたっ
て加えた。この間、温度を72℃、pAgを7.1に保
持した(この添加(1)で全銀量の10%を消費し
た)。続いてダブルジェット法で沃化カリウム4.1g
が添加されるように沃化カリウムを含む20%臭化カリ
ウム水溶液および、20%硝酸銀水溶液を温度を72
℃、pAgを7.2に保ちながら37分間にわたって添
加した(この添加(2)で全銀量の70%を消費し
た)。さらに、ダブルジェット法で20%臭化カリウム
水溶液と20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
8.0に保ちながら10分間にわたって添加した(この
添加(3)で全銀量の20.0%を消費した)。続い
て、上記乳剤に対して35℃にて公知のフロキュレーシ
ョン法により水洗し、ゼラチンを加え60℃に加熱した
後、ベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム、チオシアン酸ナトリウム、ジメチルセレノウ
レア、塩化金酸を用いて最適に化学増感し、化学増感終
了後化合物F−3を0.15g加えたのち1%KI水溶
液を33.2cc添加し表面に高沃化銀部分を形成させ
た。その後S−1〜S−3及びS−8の増感色素を最適
量添加し、平均粒子直径が0.28μmである比較例用
の14面体立方体AgBrI(AgI=3.5モル%)
乳剤EM−4を調製した。
ンモニウム3.0gを蒸留水1Lに溶かした水溶液をよ
く攪拌しながら、ダブルジェット法により、4%臭化カ
リウム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを18分間にわたっ
て加えた。この間、温度を72℃、pAgを7.1に保
持した(この添加(1)で全銀量の10%を消費し
た)。続いてダブルジェット法で沃化カリウム4.1g
が添加されるように沃化カリウムを含む20%臭化カリ
ウム水溶液および、20%硝酸銀水溶液を温度を72
℃、pAgを7.2に保ちながら37分間にわたって添
加した(この添加(2)で全銀量の70%を消費し
た)。さらに、ダブルジェット法で20%臭化カリウム
水溶液と20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
8.0に保ちながら10分間にわたって添加した(この
添加(3)で全銀量の20.0%を消費した)。続い
て、上記乳剤に対して35℃にて公知のフロキュレーシ
ョン法により水洗し、ゼラチンを加え60℃に加熱した
後、ベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム、チオシアン酸ナトリウム、ジメチルセレノウ
レア、塩化金酸を用いて最適に化学増感し、化学増感終
了後化合物F−3を0.15g加えたのち1%KI水溶
液を33.2cc添加し表面に高沃化銀部分を形成させ
た。その後S−1〜S−3及びS−8の増感色素を最適
量添加し、平均粒子直径が0.28μmである比較例用
の14面体立方体AgBrI(AgI=3.5モル%)
乳剤EM−4を調製した。
【0275】e.EM−5の調製 上記乳剤EM−4の調製法において添加2において添加
される沃化カリウム量を2.8gとし、添加3の添加
中、全銀量の10%を添加したところで添加を中断し、
沃化カリウム1.3gを1.5%沃化カリウム水溶液と
して、一定速度で2分にわたって添加した後、添加3を
再開する以外は同様の方法で、平均粒子直径が0.28
μmである本発明の14面体AgBrI(AgI=3.
5モル%)乳剤EM−5を調製した。
される沃化カリウム量を2.8gとし、添加3の添加
中、全銀量の10%を添加したところで添加を中断し、
沃化カリウム1.3gを1.5%沃化カリウム水溶液と
して、一定速度で2分にわたって添加した後、添加3を
再開する以外は同様の方法で、平均粒子直径が0.28
μmである本発明の14面体AgBrI(AgI=3.
5モル%)乳剤EM−5を調製した。
【0276】f.乳剤EM−6の調製 上記乳剤EM−4の調製法において添加1まで調製を行
った後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液
および、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
7.2に保ちながら37分間にわたって添加し(この添
加(2)で全銀量の70%を消費した)、更に添加3の
添加中、全銀量の10%を添加したところで添加を中断
し、沃化カリウム4.1gを1.5%水溶液として一定
速度で7分間にわたって添加した後添加3を再開するこ
と以外は同様の方法で平均粒子直径が0.28μmであ
る比較例用の14面体AgBrI(AgI=3.5モル
%)乳剤EM−6を調製した。
った後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液
および、20%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを
7.2に保ちながら37分間にわたって添加し(この添
加(2)で全銀量の70%を消費した)、更に添加3の
添加中、全銀量の10%を添加したところで添加を中断
し、沃化カリウム4.1gを1.5%水溶液として一定
速度で7分間にわたって添加した後添加3を再開するこ
と以外は同様の方法で平均粒子直径が0.28μmであ
る比較例用の14面体AgBrI(AgI=3.5モル
%)乳剤EM−6を調製した。
【0277】g.乳剤EM−15の調製 臭化カリウム0.9g、不活性ゼラチン50g、硝酸ア
ンモニウム4.5gを蒸留水1リットルに溶かした水溶
液をよく攪拌しながら、これに1規定水酸化ナトリウム
17.4ccを加え、さらにダブルジェット法により、4
%臭化カリウム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを7分間に
わたって加えた。この間、温度を72℃、pAgを7.
1に保持した(この添加(1)で全銀量の10%を消費
した)。続いてダブルジェット法で沃化カリウム3.8
gが添加されるように沃化カリウムを含む20%臭化カ
リウム水溶液および、20%硝酸銀水溶液を温度を72
℃、pAgを6.9に保ちながら37分間にわたって添
加した(この添加(2)で全銀量の70.%を消費し
た)。次に、沃化カリウム0.5gを1.2%沃化カリ
ウム水溶液として、一定速度で2分にわたって加えた
後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液と2
0%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを7.4に保
ちながら10分間にわたって添加した(この添加(3)
で全銀量の20.0%を消費した)。続いて、上記乳剤
に対して35℃にて公知のフロキュレーション法により
水洗し、ゼラチンを加え60℃に加熱した後、ベンゼン
チオスルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、チ
オシアン酸ナトリウム、ジメチルセレノウレア、塩化金
酸を用いて最適に化学増感し、化学増感終了後化合物F
−3を0.17g加えたのち1%KI水溶液を12.0
cc添加し表面に高沃化銀部分を形成させた。その後S
−5〜S−10の増感色素を最適量添加し、平均粒子直
径が0.45μmである本発明の立方体AgBrI(A
gI=3.7モル%)乳剤EM−15を得た。
ンモニウム4.5gを蒸留水1リットルに溶かした水溶
液をよく攪拌しながら、これに1規定水酸化ナトリウム
17.4ccを加え、さらにダブルジェット法により、4
%臭化カリウム水溶液と4%硝酸銀水溶液とを7分間に
わたって加えた。この間、温度を72℃、pAgを7.
1に保持した(この添加(1)で全銀量の10%を消費
した)。続いてダブルジェット法で沃化カリウム3.8
gが添加されるように沃化カリウムを含む20%臭化カ
リウム水溶液および、20%硝酸銀水溶液を温度を72
℃、pAgを6.9に保ちながら37分間にわたって添
加した(この添加(2)で全銀量の70.%を消費し
た)。次に、沃化カリウム0.5gを1.2%沃化カリ
ウム水溶液として、一定速度で2分にわたって加えた
後、ダブルジェット法で20%臭化カリウム水溶液と2
0%硝酸銀水溶液を温度を72℃、pAgを7.4に保
ちながら10分間にわたって添加した(この添加(3)
で全銀量の20.0%を消費した)。続いて、上記乳剤
に対して35℃にて公知のフロキュレーション法により
水洗し、ゼラチンを加え60℃に加熱した後、ベンゼン
チオスルフォン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、チ
オシアン酸ナトリウム、ジメチルセレノウレア、塩化金
酸を用いて最適に化学増感し、化学増感終了後化合物F
−3を0.17g加えたのち1%KI水溶液を12.0
cc添加し表面に高沃化銀部分を形成させた。その後S
−5〜S−10の増感色素を最適量添加し、平均粒子直
径が0.45μmである本発明の立方体AgBrI(A
gI=3.7モル%)乳剤EM−15を得た。
【0278】h.乳剤EM−7〜EM−10の調製 EM−1を基本として粒子の沃度構造、沃度量、表面の
沃化銀量、化学増感剤の種類を変化させた乳剤EM−7
〜EM−10を調製した。 i.乳剤EM−11〜14,EM−16〜20の調製 EM−15を基本として粒子の沃度構造、沃度量、表面
の沃化銀量、化学増感剤の種類を変化させた乳剤EM−
11〜14,EM−16〜EM−20を調製した。
沃化銀量、化学増感剤の種類を変化させた乳剤EM−7
〜EM−10を調製した。 i.乳剤EM−11〜14,EM−16〜20の調製 EM−15を基本として粒子の沃度構造、沃度量、表面
の沃化銀量、化学増感剤の種類を変化させた乳剤EM−
11〜14,EM−16〜EM−20を調製した。
【0279】EM−1からEM−10の粒子構造を表4
に、EM−11からEM−20の粒子構造を表5に示
す。
に、EM−11からEM−20の粒子構造を表5に示
す。
【0280】
【表4】
【0281】
【表5】
【0282】j.乳剤B−aの調製 75℃に保たれた1,560ccの3.4%ゼラチン水
溶液中にpH6.8、銀電位(SCE)+60mVに保
ちながら15%AgNO3 水溶液800ccとKBr、
KIをそれぞれ0.85mol/リットル及び0.03
1mol/リットル含む水溶液とを60分間かけてダブ
ルジェットで添加し稜長0.35μmの単分散立方体コ
ア粒子を調製した。次に、このコア粒子に硫黄増感剤と
して化合物Af−5を1.8mg用いるとともに、金増
感剤として塩化金酸ナトリウム、及び化合物Af−2、
Af−3を各々1.1mg、4.0mg、0.3mgを
加え、pH6.8、銀電位+80mVで60分間化学増
感を行った。ここで化合物Af−1、Af−4を各々
0.14g、0.3g加えた後、温度を50℃まで下
げ、再び15%AgNO3 水溶液200ccと0.85
mol/リットルのKBrと0.031mol/リット
ルのKIを含む水溶液を5分間かけてpH6.8、銀電
位+10mVで添加することによりシェルを沈殿させ、
最終粒子の平均稜長が0.38μm、平均沃化銀含有率
3.5mol%の立方体単分散粒子を得た。これを通常
のフロキュレーション沈殿法によって可溶性銀塩を除去
し最終のpHが6.2、pAgが8.4の内部潜像型乳
剤(乳剤B−a)を得た。この乳剤の粒状サイズ(稜
長)分布の変動係数(分布の標準偏差を平均値で割って
100をかけた値)は8%、沃化銀含有率分布の変動係
数は5%であった。またはここで得られた粒子は(10
0)面が92%、(111)面が8%の晶癖であった。
化合物Af−1〜Af−5の構造を「化82」に示し
た。また本文中に記載された方法によって求めた粒子表
面に形成される潜像の割合を表6に示した。
溶液中にpH6.8、銀電位(SCE)+60mVに保
ちながら15%AgNO3 水溶液800ccとKBr、
KIをそれぞれ0.85mol/リットル及び0.03
1mol/リットル含む水溶液とを60分間かけてダブ
ルジェットで添加し稜長0.35μmの単分散立方体コ
ア粒子を調製した。次に、このコア粒子に硫黄増感剤と
して化合物Af−5を1.8mg用いるとともに、金増
感剤として塩化金酸ナトリウム、及び化合物Af−2、
Af−3を各々1.1mg、4.0mg、0.3mgを
加え、pH6.8、銀電位+80mVで60分間化学増
感を行った。ここで化合物Af−1、Af−4を各々
0.14g、0.3g加えた後、温度を50℃まで下
げ、再び15%AgNO3 水溶液200ccと0.85
mol/リットルのKBrと0.031mol/リット
ルのKIを含む水溶液を5分間かけてpH6.8、銀電
位+10mVで添加することによりシェルを沈殿させ、
最終粒子の平均稜長が0.38μm、平均沃化銀含有率
3.5mol%の立方体単分散粒子を得た。これを通常
のフロキュレーション沈殿法によって可溶性銀塩を除去
し最終のpHが6.2、pAgが8.4の内部潜像型乳
剤(乳剤B−a)を得た。この乳剤の粒状サイズ(稜
長)分布の変動係数(分布の標準偏差を平均値で割って
100をかけた値)は8%、沃化銀含有率分布の変動係
数は5%であった。またはここで得られた粒子は(10
0)面が92%、(111)面が8%の晶癖であった。
化合物Af−1〜Af−5の構造を「化82」に示し
た。また本文中に記載された方法によって求めた粒子表
面に形成される潜像の割合を表6に示した。
【0283】
【化82】
【0284】
【表6】
【0285】k.乳剤B−bおよびB−cの調製 乳剤B−aにおいてコア形成とシェル形成に用いるAg
NO3 水溶液の比率を変化させることによって、表6の
ごとく粒子表面から化学増感位置までの深さが異なる内
部潜像型乳剤B−bおよびB−cを調整した。 l.乳剤B−dの調製 乳剤B−aにおいて、コア粒子形成後に添加した硫黄増
感剤、金増感剤および化合物Af−1,Af−2,Af
−3,Af−4をシェルの形成前に添加せず、シェルの
形成および可溶性銀塩除去ののち添加し、シェル表面に
化学増感を行なうことによって表面潜像型乳剤B−dを
得た。
NO3 水溶液の比率を変化させることによって、表6の
ごとく粒子表面から化学増感位置までの深さが異なる内
部潜像型乳剤B−bおよびB−cを調整した。 l.乳剤B−dの調製 乳剤B−aにおいて、コア粒子形成後に添加した硫黄増
感剤、金増感剤および化合物Af−1,Af−2,Af
−3,Af−4をシェルの形成前に添加せず、シェルの
形成および可溶性銀塩除去ののち添加し、シェル表面に
化学増感を行なうことによって表面潜像型乳剤B−dを
得た。
【0286】m.乳剤G−aの調製 乳剤B−aの増感色素を表2に示す化合物に最適量添加
した以外は同様にして乳剤G−aを調製した。 n.乳剤G−b、G−cおよびG−dの調製 乳剤B−b、B−cおよびB−dの増感色素を乳剤G−
aと同一の化合物を等量添加した以外は同様にして乳剤
G−b、G−cおよびG−dを調製した。
した以外は同様にして乳剤G−aを調製した。 n.乳剤G−b、G−cおよびG−dの調製 乳剤B−b、B−cおよびB−dの増感色素を乳剤G−
aと同一の化合物を等量添加した以外は同様にして乳剤
G−b、G−cおよびG−dを調製した。
【0287】(試料102〜109の作製)試料101
において第4,5,9,10層の乳剤を表7に示す乳剤
にその含有銀量に対し等銀量になるように置き換えた以
外は、試料101と同様にして作製した。 (試料110の作製)試料105において第4層のDI
R化合物 III−16を除去し、代わりに第2層に III−
16を7.0mg/m2含有するように添加した以外は、
試料105と同様にして作製した。
において第4,5,9,10層の乳剤を表7に示す乳剤
にその含有銀量に対し等銀量になるように置き換えた以
外は、試料101と同様にして作製した。 (試料110の作製)試料105において第4層のDI
R化合物 III−16を除去し、代わりに第2層に III−
16を7.0mg/m2含有するように添加した以外は、
試料105と同様にして作製した。
【0288】(試料111の作製)試料101において
第4,5,9,10層の乳剤EM−4、EM−1、EM
−14、EM−11を表7に示す乳剤にその含有銀量に
対し等銀量になるように置き換えた以外は、試料101
と同様にして作製した。 (試料112〜117の作製)試料102〜107にお
いて第4層のDIR化合物II−6を除去した以外、各々
試料102〜107と同様にして作製した。
第4,5,9,10層の乳剤EM−4、EM−1、EM
−14、EM−11を表7に示す乳剤にその含有銀量に
対し等銀量になるように置き換えた以外は、試料101
と同様にして作製した。 (試料112〜117の作製)試料102〜107にお
いて第4層のDIR化合物II−6を除去した以外、各々
試料102〜107と同様にして作製した。
【0289】(試料118の作製)試料104において
第4層のDIR化合物 III−16の代わりに、本発明の
DIR化合物II−Iに等倍モルに置き換えた以外は、試
料104と同様にして作製した。
第4層のDIR化合物 III−16の代わりに、本発明の
DIR化合物II−Iに等倍モルに置き換えた以外は、試
料104と同様にして作製した。
【0290】(試料119の作製)試料111において
第4層のDIR化合物 III−16の代わりに、本発明の
DIR化合物IV−20に等倍モルに置き換えた以外は、
試料111と同様にして作製した。 (試料120の作製)試料111において第4層のDI
R化合物 III−16の添加量を2.0mg/m2に減量
し、加えて第2層に III−16を4.0mg/m2だけ添
加した以外は、試料111と同様にして作製した。 (試料121の作製)試料105において第4,5,
9,10層の乳剤を表7に示す乳剤にその含有銀量に対
し等銀量になるように置き換えた以外は、試料105と
同様にして作製した。
第4層のDIR化合物 III−16の代わりに、本発明の
DIR化合物IV−20に等倍モルに置き換えた以外は、
試料111と同様にして作製した。 (試料120の作製)試料111において第4層のDI
R化合物 III−16の添加量を2.0mg/m2に減量
し、加えて第2層に III−16を4.0mg/m2だけ添
加した以外は、試料111と同様にして作製した。 (試料121の作製)試料105において第4,5,
9,10層の乳剤を表7に示す乳剤にその含有銀量に対
し等銀量になるように置き換えた以外は、試料105と
同様にして作製した。
【0291】
【表7】
【0292】(試料の評価)得られた試料をストリプス
形態に裁断し以下の評価を行なった。
形態に裁断し以下の評価を行なった。
【0293】1)処理依存性 第1現像液中の臭化ナトリウム濃度を1リットル当たり
3.80gとした以外は下記処理工程の現像液Aと同様
にして現像液Bを準備した。上記塗布試料に白色光で階
調露光を行なってから下記処理工程(第1現像液Aを使
用)で処理した試料と、現像液Bを用いた以外は下記処
理工程に準拠して処理した試料の濃度を測定し、両者の
感度との感度の比の対数を求めた。得られたマゼンタ画
像のカブリ+0.5での値(ΔS0.5)を表8に示した。
ΔS0.5 が小さいことが好ましい。
3.80gとした以外は下記処理工程の現像液Aと同様
にして現像液Bを準備した。上記塗布試料に白色光で階
調露光を行なってから下記処理工程(第1現像液Aを使
用)で処理した試料と、現像液Bを用いた以外は下記処
理工程に準拠して処理した試料の濃度を測定し、両者の
感度との感度の比の対数を求めた。得られたマゼンタ画
像のカブリ+0.5での値(ΔS0.5)を表8に示した。
ΔS0.5 が小さいことが好ましい。
【0294】2)潜像保存性 上記塗布試料を白色光で階調露光を行ってから40℃、
53%に10日間保存後、下記処理を行った試料の感度
と露光直後に下記処理を行なった試料を準備した。両者
の濃度を測定しシアン画像のカブリ+1.0の濃度での
感度との感度の比の対数(ΔS′)を求め、結果を表8
に示した。ΔS′の絶対値が小さいほど潜像保存性が優
れていることを示す。
53%に10日間保存後、下記処理を行った試料の感度
と露光直後に下記処理を行なった試料を準備した。両者
の濃度を測定しシアン画像のカブリ+1.0の濃度での
感度との感度の比の対数(ΔS′)を求め、結果を表8
に示した。ΔS′の絶対値が小さいほど潜像保存性が優
れていることを示す。
【0295】
【表8】
【0296】 [処理工程] 時間 温度 第一現像 6分 38℃ 水 洗 2分 38℃ 反 転 2分 38℃ 発色現像 6分 38℃ 前漂白 2分 38℃ 漂 白 6分 38℃ 定 着 4分 38℃ 水 洗 4分 38℃ 最終リンス 1分 25℃ 各処理液の組成は以下の通りであった。 [第一現像液A] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 炭酸カリウム 15g 重炭酸ナトリウム 12g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 1.5g 臭化ナトリウム 2.75g チオシアン酸カリウム 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg ジエチレングリコール 13g 水を加えて 1000ミリリットル pH 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。 [反転液] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 3.0g 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。 [発色現像液] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 臭化カリウム 1.0g ヨウ化カリウム 90mg 水酸化ナトリウム 3.0g シトラジン酸 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4−ア ミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 水を加えて 1000ミリリットル pH 11.80 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。 [前漂白] エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 1−チオグリセロール 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30g 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.20 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。 [漂白液] エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 2.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III)・アンモニウム・2水塩 120g 臭化カリウム 100g 硝酸アンモニウム 10g 水を加えて 1000ミリリットル pH 5.70 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。 [定着液] チオ硫酸アンモニウム 80g 亜硫酸ナトリウム 5.0g 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。 [最終リンス液] 1,2−ベンゾイルチアゾリン−3−オン 0.02g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル(平均重合度10) 0.3g ポリマレイン酸(平均分子量2,000) 0.1g 水を加えて 1000ミリリットル pH 7.0
【0297】表8より本発明の内部核を有する多重構造
粒子あるいは内部潜像型粒子と本発明のDIR化合物を
併用すれば潜像保存性および処理依存性が良好であるこ
とがわかる。
粒子あるいは内部潜像型粒子と本発明のDIR化合物を
併用すれば潜像保存性および処理依存性が良好であるこ
とがわかる。
【0298】例えば、試料102と試料104の比較か
ら本発明の多重構造粒子を用いた場合には処理依存性の
ΔS0.5 の値が小さく、さらに潜像保存性も良好である
ことが明かである。また試料104と試料114の比較
から本発明のDIR化合物と本発明の多重構造粒子を併
用することで処理依存性の変動幅も潜像保存性も良好で
あることがわかる。試料118と試料104の比較から
本発明のDIR化合物の内、一般式(III)で表される化
合物 III−16を用いた方が良好な潜像保存性を得られ
ることがわかる。特開平5−142725号には本発明
の内部潜像型乳剤と本発明のDIR化合物と類似の化合
物を併用する方法が開示されているが、DIR化合物添
加層は内部潜像型乳剤含有層と非感光性の微粒子乳剤層
の間の非感光性層に限られている。試料105と試料1
10の比較から本発明の内部潜像型乳剤と本発明のDI
R化合物は同一層で用いた方が処理依存性が良好である
ことがわかる。また、赤感性層の鮮鋭度を評価するため
にMTF値を測定したところ、本発明のDIR化合物を
用いた試料については良好な結果を得ることができた。
MTF値についてはT.H.James著「写真処理の
理論」第4版、マクミラン社、に詳しい記載がある。
ら本発明の多重構造粒子を用いた場合には処理依存性の
ΔS0.5 の値が小さく、さらに潜像保存性も良好である
ことが明かである。また試料104と試料114の比較
から本発明のDIR化合物と本発明の多重構造粒子を併
用することで処理依存性の変動幅も潜像保存性も良好で
あることがわかる。試料118と試料104の比較から
本発明のDIR化合物の内、一般式(III)で表される化
合物 III−16を用いた方が良好な潜像保存性を得られ
ることがわかる。特開平5−142725号には本発明
の内部潜像型乳剤と本発明のDIR化合物と類似の化合
物を併用する方法が開示されているが、DIR化合物添
加層は内部潜像型乳剤含有層と非感光性の微粒子乳剤層
の間の非感光性層に限られている。試料105と試料1
10の比較から本発明の内部潜像型乳剤と本発明のDI
R化合物は同一層で用いた方が処理依存性が良好である
ことがわかる。また、赤感性層の鮮鋭度を評価するため
にMTF値を測定したところ、本発明のDIR化合物を
用いた試料については良好な結果を得ることができた。
MTF値についてはT.H.James著「写真処理の
理論」第4版、マクミラン社、に詳しい記載がある。
【0299】[実施例2]実施例1の試料104の第4
層のDIR化合物 III−16の代わりに化合物I−23
を等モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試
料301を作製した。試料201を実施例1と同様に潜
像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な
結果を得た。
層のDIR化合物 III−16の代わりに化合物I−23
を等モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試
料301を作製した。試料201を実施例1と同様に潜
像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な
結果を得た。
【0300】[実施例3]実施例1の試料104の第4
層のDIR化合物 III−6の代わりに化合物III−28
を等モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試
料301を作製した。試料301を実施例1と同様に潜
像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な
結果を得た。
層のDIR化合物 III−6の代わりに化合物III−28
を等モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試
料301を作製した。試料301を実施例1と同様に潜
像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な
結果を得た。
【0301】[実施例4]実施例1の試料104の第4
層のDIR化合物II−6の代わりに化合物II−15を等
モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試料4
01を作製した。試料401を実施例1と同様に潜像保
存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な結果
を得た。
層のDIR化合物II−6の代わりに化合物II−15を等
モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試料4
01を作製した。試料401を実施例1と同様に潜像保
存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な結果
を得た。
【0302】[実施例5]実施例1の試料104の第4
層のDIR化合物II−6の代わりに化合物II−35を等
モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試料5
01を作製した。試料501を実施例1と同様に潜像保
存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な結果
を得た。
層のDIR化合物II−6の代わりに化合物II−35を等
モルに置き換えた以外は試料104と同様にして試料5
01を作製した。試料501を実施例1と同様に潜像保
存性と処理依存性の評価をしたところ同様に良好な結果
を得た。
【0303】[実施例6]試料104において第4層の
DIR化合物II−6を除去し、代わりに第9層にII−6
を5.0mg/m2含有するように添加した以外は、試料
104と同様にして試料601を作製した。試料601
を実施例1と同様に潜像保存性と処理依存性の評価をし
たところ同様に良好な結果を得た。 [実施例7]試料104において第4層のDIR化合物
II−6を除去し、代わりに第2層にII−6を7.0mg
/m2含有するように添加した以外は、試料104と同様
にして試料701を作製した。試料701を実施例1と
同様に潜像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様
に良好な結果を得た。 [実施例8] 試料801の作製 (1) 支持体の材質等 本実施例で用いた各支持体は、下記の方法により作製し
た。 ・PEN:市販のポリ(エチレン−2,6−ナフタレー
ト)ポリマー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvi
n P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥し
た後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し14
0℃3.3倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定し
た。
DIR化合物II−6を除去し、代わりに第9層にII−6
を5.0mg/m2含有するように添加した以外は、試料
104と同様にして試料601を作製した。試料601
を実施例1と同様に潜像保存性と処理依存性の評価をし
たところ同様に良好な結果を得た。 [実施例7]試料104において第4層のDIR化合物
II−6を除去し、代わりに第2層にII−6を7.0mg
/m2含有するように添加した以外は、試料104と同様
にして試料701を作製した。試料701を実施例1と
同様に潜像保存性と処理依存性の評価をしたところ同様
に良好な結果を得た。 [実施例8] 試料801の作製 (1) 支持体の材質等 本実施例で用いた各支持体は、下記の方法により作製し
た。 ・PEN:市販のポリ(エチレン−2,6−ナフタレー
ト)ポリマー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvi
n P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥し
た後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し14
0℃3.3倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定し
た。
【0304】(2) 下塗層の塗設 上記各支持体は、その各々の両面にコロナ放電処理をし
た後、下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延伸時高温
面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソリッドス
テートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30cm幅支持
体を20m /分で処理する。このとき、電流・電圧の読
み取り値より被処理物は、0.375KV・A・分/m2の
処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.6KHz 、
電極と誘導体ロールのギャップクリアランスは、1.6
mmであった。
た後、下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延伸時高温
面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソリッドス
テートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30cm幅支持
体を20m /分で処理する。このとき、電流・電圧の読
み取り値より被処理物は、0.375KV・A・分/m2の
処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.6KHz 、
電極と誘導体ロールのギャップクリアランスは、1.6
mmであった。
【0305】 ゼラチン 3g 蒸留水 250cc ソジウム−α−スルホジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g また、支持体TACに対しては下記組成の下塗層を設けた。 ゼラチン 0.2g サリチル酸 0.1g メタノール 15cc アセトン 85cc ホルムアルデヒド 0.01g
【0306】(3) バック層の塗設 下塗後の上記支持体の下塗層を設けた側とは反対側の面
に下記組成のバック層を塗設した。 (3-1) 導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモン
複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
に下記組成のバック層を塗設した。 (3-1) 導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモン
複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
【0307】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味かかった平均粒径0.1
μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味かかった平均粒径0.1
μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
【0308】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。
【0309】(3-2) バック層の調製:下記処方〔A〕を
乾燥膜厚が0.3μm になるように塗布し、115℃で
60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布液
(B)を乾燥膜厚が1μm になるように塗布し、115
℃で3分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm ) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2J 重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
乾燥膜厚が0.3μm になるように塗布し、115℃で
60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布液
(B)を乾燥膜厚が1μm になるように塗布し、115
℃で3分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm ) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2J 重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
【0310】(4) 支持体の熱処理 上記方法にて、下塗り層、バック層を塗設、乾燥巻き取
りした後、110℃、48時間にて、別途熱処理を実施
した。熱処理は全て直径30cmの巻芯に、下塗面を外巻
にして実施した。
りした後、110℃、48時間にて、別途熱処理を実施
した。熱処理は全て直径30cmの巻芯に、下塗面を外巻
にして実施した。
【0311】(5) 感光層の塗設 上記方法で得た支持体上に実施例1の試料104に示す
ような組成の各層を重層塗布した以外、試料104と同
様にして試料801を作製した。 (6) 評価 試料801を実施例1と同様に潜像保存性と処理依存性
の評価をしたところ同様に良好な結果を得た。
ような組成の各層を重層塗布した以外、試料104と同
様にして試料801を作製した。 (6) 評価 試料801を実施例1と同様に潜像保存性と処理依存性
の評価をしたところ同様に良好な結果を得た。
【0312】
【発明の効果】本発明に従い、本発明の内部核を有する
多重構造粒子と一般式(I)のDIR化合物を併用する
ことにより、潜像保存性および処理依存性の両者に優れ
たハロゲン化カラー写真感光材料を得ることができた。
多重構造粒子と一般式(I)のDIR化合物を併用する
ことにより、潜像保存性および処理依存性の両者に優れ
たハロゲン化カラー写真感光材料を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/392 A
Claims (5)
- 【請求項1】支持体上に一層以上の青感性乳剤層、緑感
性乳剤層及び赤感性乳剤層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一層に、内部核が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モ
ル%以下の沃臭化銀からなり、該内部核の外側に沃化銀
含率が2モル%以上20モル%以下の沃臭化銀からなる
第1被覆層を有し、該第1被覆層の外側に沃化銀含有率
が第1被覆層よりも低く、3モル%以下の沃臭化銀もし
くは臭化銀からなる第2被覆層を有するハロゲン化銀乳
剤粒子において、全銀量の3%以上97%以下が形成さ
れる任意の時点および第2被覆終了後に沃化物イオンに
よるハロゲンコンバージョン、あるいは沃化銀微粒子の
添加、あるいは銀イオンと沃化物イオンの添加により高
沃度相を設けることを特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子
を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有する少なくとも一層
に下記一般式(I)で表わされるDIR化合物を少なく
とも一種含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 - 【請求項2】支持体上に一層以上の青感性乳剤層、緑感
性乳剤層及び赤感性乳剤層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一層に、粒子表面から0.002μm以上0.02
μm未満の深さに化学増感されたネガ型の内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤粒子を含有し、かつ、該乳剤粒子を含有
する少なくとも一層に下記一般式(I)で表わされるD
IR化合物を少なくとも一種含有することを特徴とする
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはAの酸化体より離脱した後Xを
放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二価の
連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそれぞ
れ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=0で
あることはない。 - 【請求項3】支持体上に一層以上の青感性乳剤層、緑感
性乳剤層及び赤感性乳剤層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一層に、内部核が臭化銀もしくは沃化銀含率が1モ
ル%以下の沃臭化銀からなり、該内部核の外側に沃化銀
含率が2モル%以上20モル%以下の沃臭化銀からなる
第1被覆層を有し、該第1被覆層の外側に沃化銀含有率
が第1被覆層よりも低く、3モル%以下の沃臭化銀もし
くは臭化銀からなる第2被覆層を有するハロゲン化銀乳
剤粒子において、全銀量の3%以上97%以下が形成さ
れる任意の時点および第2被覆終了後に沃化銀イオンに
よるハロゲンコンバージョン、あるいは沃化銀微粒子の
添加、あるいは銀イオンと沃化物イオンの添加により高
沃度相を設けることを特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子
を含有し、かつ、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一
層に、粒子表面から0.002μm以上0.02μm未
満の深さに化学増感されたネガ型の内部潜像型ハロゲン
化銀乳剤粒子を含有し、かつ、上記いずれかの乳剤粒子
を含有する乳剤層の少なくとも一層に下記一般式(I)
で表わされるDIR化合物を少なくとも一種含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) Red−(L)n −(G)m −(Time)t −X 式中、Redは酸化還元母核またはその前駆体を表し、
写真現像処理中に酸化されることによってはじめてー
(Time)t ーXが離脱することを可能ならしめる原
子団を表す。TimeはRedの酸化体より離脱した後
Xを放出する基を表し、Xは現像抑制剤を表す。Lは二
価の連結基を表し、Gは酸性基を表す。n、m、tはそ
れぞれ0または1を表す。ただし、n=1のとき、m=
0であることはない。 - 【請求項4】少なくとも一層に下記一般式(II)ないし
(IV)で表されるDIR化合物を少なくとも一種含有す
ることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 一般式(II)中、R11はR14−N(R16)CON
(R15)ー、R14OCON(R15)、R14SO2 N(R
15)、R14−N(R16)SO2 N(R15)ー、またはR
17CONHーを表わす。ここでR14はアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基
を表わし、R15及びR16は水素原子、アルキル基、また
はアリール基を表わし、R17はカルボニル基に隣接する
炭素原子にヘテロ原子が置換されていない炭素数2以上
のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基あるいはヘテロ環基を表わす。R12及びR13は水素原
子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の置換
基を表わし、Bはハイドロキノン母核酸化体より離脱後
Xを放出する基を表わし、Xは現像抑制剤を表わし、k
は整数を表わし、A及びA′は水素原子またはアルカリ
で除去され得る基を表わす。 【化2】 一般式(III)中、Q1 は少なくとも一個のヘテロ原子を
含み、結合する炭素原子とともに5員環以上の複素環を
形成するに必要な原子群を表わし、R21はハイドロキノ
ン母核に置換可能な基を表わし、B、X、k、A及び
A′は一般式(II)で述べたものと同義である。 【化3】 一般式(IV)中、Wは−N(R33)−N(R34)−
(J)n−R35、−N(R36)−O−(J)n−R37、
−C(O)R33を表す。B、X、k、A及びA′は一般
式(II)で述べたものと同義である。R31及びR32は水
素原子またはハメットの置換基定数σp が0.3以下の
置換基を表わす。R33、R34、R36は水素原子、または
アルキル基を表し、Jは−CO−または−SO2 −であ
り、nは0または1であり、R35、R37はアルキル基、
アルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、アラルキル
基、アルケニル基、アリール基、または複素環基を表
す。R38はアルコキシ基、アリーロキシ基、アミノ基、
ヒドラジノ基を表す。 - 【請求項5】像様露光後、黒白現像処理を含む工程で処
理することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
3、あるいは請求項4に記載のハロゲン化銀カラー写真
感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8724294A JPH07281368A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8724294A JPH07281368A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07281368A true JPH07281368A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13909350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8724294A Pending JPH07281368A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07281368A (ja) |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP8724294A patent/JPH07281368A/ja active Pending
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