JPH0749551A - 平板状粒子乳剤による電子印刷方法 - Google Patents

平板状粒子乳剤による電子印刷方法

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JPH0749551A
JPH0749551A JP6072888A JP7288894A JPH0749551A JP H0749551 A JPH0749551 A JP H0749551A JP 6072888 A JP6072888 A JP 6072888A JP 7288894 A JP7288894 A JP 7288894A JP H0749551 A JPH0749551 A JP H0749551A
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emulsion
silver
pat
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grain
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JP6072888A
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Jerzy A Budz
アントニー バズ ジャージー
Julie K Ligtenberg
ケイ ライテンバーグ ジュリー
Michael Richard Roberts
リチャード ロバーツ マイケル
Susan K Mroczek
キャスリーン ムロツェック スーザン
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Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素毎の方式において、短時間、高エネルギ
ーに供せられる高塩化物ハロゲン化銀乳剤を用いる電子
印刷において遭遇する問題を解決する。 【構成】 記録要素の放射線感光性ハロゲン化銀乳剤層
を、画素毎の方式で、少なくとも10-4エルグ/cm2
の化学線に対して、最大100μ秒間供することを含ん
で成る電子印刷方法であって、ハロゲン化銀乳剤層が、
銀に基づいて少なくとも50モル%塩化物を含んで成る
ハロゲン化銀粒子集団を含むことを特徴とし、粒子集団
投影面積の少なくとも50%が、(a)10より小さい
隣接エッジ比を有する{100}主面によって仕切られ
ており、そして(b)それぞれが少なくとも2のアスペ
クト比を有する平板状粒子によって占められていること
を特徴とする電子印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報が、放射線感光性
ハロゲン化銀乳剤層に、画素毎の方式で記録される電子
印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】次ぎの特許公報および刊行物は、本発明
の一つ以上の性状に関連を有する:Hiokiの米国特
許第5,126,235号明細書;欧州特許出願公開第
479167号明細書;欧州特許出願公開第50250
8号明細書;HuntのThe Reproduction of Color 、
第4版、306〜307頁、(19871);Weyの
米国特許第4,399,215号明細書、Wey等の米
国特許第4,414,306号明細書、Maskask
yの米国特許第4,400,463号明細書(以後、M
askasky Iという)、Maskaskyの米国
特許第4,713,323号明細書(以後、Maska
sky IIという)、King等の米国特許第4,9
42,120号明細書、Tufano等の米国特許第
4,804,621号明細書、Takada等の米国特
許第4,783,398号明細書、Nishikawa
等の米国特許第4,952,491号明細書、Ishi
guro等の米国特許第4,983,508号明細書、
Boggの米国特許第4,063,951号明細書、M
ignotの米国特許第4,386,156号明細書、
およびEndoおよびOkajiの「An Empirical Rul
e to Modify the Habitof Silver Chloride to form Ta
bular Grains in an Emulsion」, The Journalof Photo
graphic Science, Vol.36,182〜188頁(198
8)。
【0003】処理時間を短くすることができ、そして環
境汚染廃棄物をより少なくすることができるハロゲン化
銀の高溶解性のため、高塩化物含有量(即ち、銀に基づ
いて50モルパーセントより多い)を有するハロゲン化
銀乳剤が、画像形成系において非常に望ましいとして知
られている。残念なことに、多くの画像形成処理におい
て望まれている高感受性を有する高塩化物ハロゲン化銀
を提供することは非常に困難である。さらに、高塩化物
含有量を有する通常の乳剤は、それを高エネルギー(す
でに記載したタイプの電子印刷方法に使用するタイプの
短時間露光)に供した場合、著しい感度損失を示す。そ
のような感度損失を、典型的に高照度相反則不軌といわ
れる。
【0004】ある種の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤が、
多くの写真的利点を提供することができることは、公知
である。従って、1980年代には、感度−粒状度関係
の改良、絶体基準において、およびバインダー硬化の機
能として被覆力の増加、より速い現像性、温度安定性の
増加、画像感光度に与えられた本来の感度および分光増
感の分離の増加並びに単一乳剤層および複式乳剤層フォ
ーマットの両方における画像鮮鋭度の改良、のような広
範囲の写真的利点が、平板状粒子乳剤を用いることによ
って達成し得るとの発見に基づいて、ハロゲン化銀写真
に顕著な進歩が起こった。残念なことに、平板状粒子を
形成することについては、{111}主面用いることを
除いては、ほとんど成功が認められなかった。高塩化物
{111}平板状粒子は、本来的に不安定であり、種々
の方法で保護して、非平板状形状に逆戻りすることを防
止しなければならない。
【0005】平板状粒子が粒子投影面積の少なくとも5
0%を占める場合は、乳剤は、「平板状粒子乳剤」であ
ると一般的に理解されている。粒子の厚さに対する粒子
の等価円直径(ECD)比が少なくとも2である場合
は、粒子は平板状粒子であると一般的に考えられる。粒
子の等価円直径は、粒子の投影面積に等しい面積を持つ
円の直径である。「中アスペクト比平板状粒子乳剤」の
語は、5〜8の範囲の平均平板状粒子アスペクト比を持
つ乳剤をいう。「高アスペクト比平板状粒子乳剤」の語
は、8より大きい平均平板状粒子アスペクト比を持つ乳
剤をいう。「薄型平板状粒子」の語は、0.2μmより
薄い厚さを持つ平板状粒子であると一般的に理解されて
いる。「極薄型平板状粒子」の語は、0.06μmもし
くはそれより薄い厚さを持つ平板状粒子であると一般的
に理解されている。「高塩化物」の語は、銀に基づいて
少なくとも50モル%塩化物を含有する粒子をいう。混
合されたハロゲン含有粒子に関しては、モル濃度が増加
する順にハロゲンが名付けられる。例えば、沃塩化銀
は、沃化物よりも高い濃度の塩化物を含有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】画素毎の方式におい
て、短時間、高エネルギーに供せられる高塩化物ハロゲ
ン化銀乳剤を用いる電子印刷において遭遇する問題に打
ち勝つことが、本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、高塩化
物含有量を有し、以下詳細に記載する特定の判定基準に
合致する{100}主面によって仕切られた平板状粒子
を含有するある新規な平板状粒子ハロゲン化銀乳剤が、
すでに検討した電子印刷方法に用いた場合、良好な感光
度を示すことが、見出された。それ等は、露光におい
て、限定された高照度相反則不軌を表す。さらに高塩化
物平板状粒子の{100}主面は、高塩化物{111}
平板状粒子の粒子形状不安定性に打ち勝つことができ
る。
【0008】ある態様では、本発明は、画素毎の方式
で、最大100μ秒時間で少なくとも10-4エルグ/c
2 の化学線に対して記録要素の放射線感光性ハロゲン
化銀乳剤層を供することを含んでなる電子印刷方法に向
けられる。この方法は、ハロゲン化銀乳剤層が、粒子集
団投影面積を形成する銀に基づいて少なくとも50モル
%塩化物を含んでなるハロゲン化銀粒子集団であって、
粒子集団投影面積の少なくとも50%が、(a)10よ
り小さい隣接エッジ比を持つ{100}主面によって仕
切られており、(b)それぞれ少なくとも2のアスペク
ト比を持つ平板状粒子によって占められているハロゲン
化銀粒子集団を含むことを特徴とする。
【0009】次ぎの例によって説明されるように、本発
明の実施に用いられる平板状粒子ハロゲン化銀乳剤(時
に、本明細書において、単に高塩化物{100}平板状
粒子乳剤と呼ぶ)は、高塩化物含有量を持つ通常のハロ
ゲン化銀乳剤が本明細書に記載する電子印刷方法に用い
た場合に得られる、感度の重大な損失という欠点(高照
度相反則不軌)を持たない。露光のためにエネルギー源
から必要とされるパワーを少なくするので、高塩化物
{100}平板状粒子乳剤のこの特性は、電子印刷方法
において魅力的である。さらに、本明細書に記載される
タイプの高塩化物{100}平板状粒子乳剤層を有する
記録要素は、より速く、より容易に処理できる利点を持
ち、本発明の更なる重要な利点である環境汚染廃棄物を
より少なくすることを提供する。
【0010】本発明は、平板状粒子を生成する新規な方
法の発見によって容易になった。平行双晶平面を形成し
て平板性を誘導するように粒子に平行双晶平面を導入
し、それにより{111}主面を持つ平板状粒子を生成
する代わりに、選ばれたpCl範囲内において溶液中で
塩化物イオンを維持しながら結合される高塩化物核形成
工程において、分散媒体中の沃化物(および/もしくは
粒子形状安定剤)の存在することにより、平板状粒子が
{100}結晶面によって仕切られている平板状粒子乳
剤を生成することが発見された。
【0011】平板状粒子を形成する上記方法は、当該技
術分野の範囲内に、これまで実現されてなかった粒子組
成および粒子厚を持つ{100}結晶面によって仕切ら
れた平板状粒子を置く。例えば、粒子が{100}結晶
面によって仕切られている極薄型平板状粒子乳剤を得る
ことができる。好ましい形態では、本明細書で記載され
る方法は、高いレベルの粒子安定性を示す中および高ア
スペクト比高塩化物乳剤を提供する。平板状粒子が{1
11}主面を有する高塩化物平板状粒子乳剤と違って、
この乳剤は、粒子の主面に吸着されてその平板形状を維
持する形態学的安定剤を必要としない。最終的に、沃化
物を含有する高塩化物乳剤に明かに適用でき、本明細書
に記載される方法もまた塩化銀および臭塩化銀乳剤まで
広がり、それ等を、粒子核形成中に沃化物イオンの存在
を必要としない様々な沈澱手順によって調製することが
できる。
【0012】本発明において使用される記録要素に使用
する要求を満足する平板状粒子ハロゲン化銀乳剤の確認
は、代表的な平板状粒子乳剤を考慮することによって、
よりよく評価することができる。図1は、乳剤の炭素粒
子レプリカの陰影をつけた顕微鏡写真であって、次ぎの
例1に記載するように調製される。大部分の粒子が、直
交方形(正方形もしくは長方形)面を有することが図1
から直ちにはっきりと理解できる。粒子面の直交方形形
状は、それ等が{100}結晶面であること示す。
【0013】正方形もしくは長方形面を持たない、サン
プル中の少しの粒子の投影面積が、粒子集団投影面積の
計算に含まれると認められるが、これらの粒子は明かに
{100}主面を持つ平板状粒子集団の一部ではない。
いくつかの粒子が、針状もしくはロッド状粒子(以下ロ
ッドという)であると観察される。これらの粒子は、あ
る方向の長さが他の方向の長さよりも10倍より多く長
く、そしてその高エッジ長比に基づいて所望する平板状
粒子集団から除くことができる。ロッドによって占めら
れる投影面積は少ないが、ロッドが存在すると、それら
の投影面積は、測定する粒子集団投影面積と認められ
る。
【0014】残りの粒子はすべて正方形もしくは長方形
主面({100}結晶面を示す)を有する。平板状粒子
を確認するため、核粒子についてその厚さ(t)に対す
るECDの比(即ち、ECD/t)を測定することが必
要である。ECDは、各粒子の上方面の投影面積(エッ
ジ長の産物)を測定することによって決定される。粒子
投影面積から粒子のECDが算出される。粒子厚は、通
常、個々の粒子投影を生じる粒子集団を傾斜照明するこ
とによって測定される。照明の角度(陰影角度)の情報
から、その影の長さの測定から粒子の厚さを算出するこ
とが可能である。正方形もしくは長方形面を有する粒子
そしてそれぞれ少なくとも2のECD/t比を持つ粒子
が、{100}主面を持つ平板状粒子である。{10
0}平板状粒子の投影面積が、粒子集団投影面積の少な
くとも50%を占める場合、その乳剤は平板状粒子乳剤
である。
【0015】図1の乳剤では、平板状粒子が、粒子集団
投影面積の50%より多くを占める。平板状粒子の定義
付け手順から、平板状粒子の平均アスペクト比が、2
(最小限)に近づくことができるだけであることは、明
かである。実際、本発明に使用される平板状粒子は、典
型的に5以上の平均アスペクト比(8より大きい、高い
平均アスペクト比を持つのが好ましい)を示す。即ち、
本発明に使用される好ましい乳剤は、高アスペクト比平
板状粒子乳剤である。特に好ましい乳剤は、平板状粒子
集団の平均アスペクト比が、少なくとも12、そして、
必要に応じて少なくとも20である。典型的に、平板状
粒子集団の平均アスペクト比は最高50にまで渡るが、
100、200もしくはより大きい、より高いアスペク
ト比を実現することができる。平均アスペクト比が、最
少平均アスペクト比限度2に近づく乳剤は、体積対表面
比200%の立方晶粒子を提供する。
【0016】平板状粒子集団は、本明細書で既に注目し
た平均アスペクト比と適合するいずれの粒子厚も示すこ
とができる。しかし、特に、選ばれた平板状粒子集団が
高平均アスペクト比を示す場合は、さらに、選ばれた平
板状粒子集団に含まれる粒子を、0.3μmより薄い厚
さ、そして最適には0.2μmより薄い厚さを示すもの
に限定するとことが、好ましい。平板状粒子のアスペク
ト比は、その等価円直径を限定するかもしくはその厚さ
を厚くするかのいずれかによって限定することができ
る、と理解される。従って、平板状粒子集団の平均アス
ペクト比が、2〜8の範囲にある場合、粒子集団投影面
積の少なくとも50%を占める平板状粒子もまたそれぞ
れ0.3μmより薄い粒子厚さもしくは0.2μmより
薄い粒子厚さを示すことができる。それにもかかわら
ず、、2〜8の範囲のアスペクト比では、より厚い平板
状粒子厚によって得ることができる特定の利点がある。
例えば、最大達成可能感度の青記録乳剤の構成では、平
均1μmもしくはより厚い平板状粒子厚でさえ許容でき
ることが明確に予期される。
【0017】好ましくは、平板状粒子集団は、5より小
さい、最適には2より小さい主面エッジ長比を表す。主
面エッジ長比が1(即ち、エッジ長等しい)により近く
なると、乳剤中にかなり存在しているロッド集団の確率
がより小さくなる。さらに、より小さいエッジ長を持つ
平板状粒子は、圧力減感に対する感受性がより少ないと
いうことが信じられる。
【0018】本発明のある特定の好ましい形態では、粒
子集団投影面積の少なくとも50%を占める平板状粒子
集団を、また0.2μm表す平板状粒子によっても提供
する。言い替えれば、この例では、乳剤は薄型平板状粒
子乳剤である。驚くことに、本発明に使用される記録要
素に必要な要求を満足する極薄型平板状乳剤が調製され
た。極薄型平板状粒子乳剤は、選ばれた平板状粒子集団
が、0.06μmより薄い平均厚を有する平板状粒子か
ら構成されるものである。本発明の調製技法の以前は、
当該技術分野において公知の立方晶格子構造を示す塩化
物含有の極薄型平板状粒子乳剤のみが、{111}主面
によって仕切られる平板状粒子を含んでいた。言い替え
れば、極薄寸法を達成するための平行双晶平面組み込み
のメカニズムによって平板状粒子を形成することが本質
的であると考えられていた。本明細書に記載されるよう
に調製される乳剤は、平板状粒子集団が、最低0.02
μm、そして0.01μmまでもの平均厚さを有するよ
うに調製されることができる。極薄型平板状粒子は、極
端に高い体積対表面比を有する。これにより、極薄型粒
子は、写真的処理を促進することができる。さらに、分
光増感された場合、極薄型粒子は、本来の感度のスペク
トル領域に比べて、増感のスペクトル領域において非常
に高い感度比を示す。例えば、本明細書に記載する、極
薄型平板状粒子乳剤は、全く無視できる青感度レベルを
有し、従って、青光を受ける位置に置かれた場合でも、
写真製品において最小限の青汚染を示す、緑もしくは赤
記録を提供することができる。
【0019】他の乳剤から区別される平板状粒子乳剤の
特徴は、厚さ(t)対粒子ECDの比である。この関係
は、アスペクト比の量で表される。平板状粒子厚の重要
性をより正確に評価するために信じられている別の量
は、平板状度である: T=ECD/t2=AR/t (式中、Tは、平板状度;ARは、アスペクト比;EC
Dは、等価円直径(μm);そしてtは、粒子厚(μ
m)である)。粒子集団投影面積の50%を占める高塩
化物平板状粒子集団は、好ましくは、25より大きい平
板状度、最も好ましくは100より大きい平板状度を表
す。平板状粒子集団は、極薄型となることができるの
で、極端に高い平板状度(1000までの範囲およびそ
れ以上)が、本発明の予期する範囲内であることは、明
かである。
【0020】平板状粒子集団は、いずれの有用な大きさ
の平均ECDも表すことができる。10μmより小さい
写真的に実用的な平均ECDが考えられるが、多くの写
真用途の平均ECDは、めったに6μmを超えない。本
発明の要求を満足する極薄型平板状粒子乳剤の範囲内
で、0.10μmおよびそれより小さい平板状粒子集団
のECDを伴って中アスペクト比を提供することができ
る。当該技術分野の当業者に一般的に理解されるよう
に、より大きいECDを持つ選ばれた平板状粒子集団を
有する乳剤は、相対的に高レベルの写真感度を達成する
のに有利であり、同時により小さいECDを持つ選ばれ
た平板状粒子集団は、低レベルの粒状度を達成するのに
有利である。
【0021】本明細書に示されるパラメータを満足する
平板状粒子の集団が、粒子集団投影面積の少なくとも5
0%を占める限りは、所望する粒子集団は、入手可能で
ある。本発明に使用される乳剤の有利な特性は、{10
0}主面を有する平板状粒子の割合が増加するにつれて
増加することが認められる。好ましい乳剤は、全粒子投
影面積の少なくとも70%、そして最適には少なくとも
90%が、{100}主面を有する平板状粒子によって
占められている。平板状粒子を定める等級の選定が、全
粒子投影面積の70%もしくは90%でさえも占める十
分な平板状粒子まで広がるという、本明細書の粒子記載
を満足する乳剤を提供することは、明確に予期される。
【0022】本明細書に示される所望する特性を有する
平板状粒子が、粒子集団投影面積の必要な割合を占める
限りは、粒子集団投影面積の残余の部分は、共沈澱した
粒子のいずれの組合せによっても占めることができる。
もちろん、特定の写真目的を達成するために乳剤を配合
することは、当該技術分野では慣例である。少なくとも
一つの成分乳剤が必要する平板状粒子等級を満足する配
合乳剤が明かに予期される。
【0023】平板状粒子集団要件を満足する平板状粒子
が、粒子集団投影面積の50%を占めない場合は、その
乳剤は、本発明において使用するための要件を満足せ
ず、一般的に、写真的に劣った乳剤である。多くの用途
(特に、分光増感を必要とする用途、急速処理を必要と
する用途および/もしくは銀量を最少にすることを探す
用途)において、多くのもしくは全ての平板状粒子が相
対的に厚い乳剤(例えば、0.3μmを超える厚さを持
つ平板状粒子を高い割り合で含有する乳剤)は、写真的
に劣っている。
【0024】より一般的には、本発明の要件を満足しな
い劣った乳剤は、立方晶、双晶平板状粒子およびロッド
によって占められている粒子集団投影面積を、過度の割
合で有している。そのような乳剤を図2(例1対照乳
剤)に表す。粒子投影面積の大部分は、立方晶粒子によ
って占められている。ロッド集団もまた、図1よりも非
常に著しい。いくらかの平板状粒子が存在するが、それ
等は、粒子集団投影面積の少しの割合しか占めていな
い。
【0025】本発明の要件を満足する図1の平板状粒子
乳剤、および図2の立方晶粒子の優勢な乳剤を、核形成
中の沃化物処理以外は、同じ条件の下に調製した。図2
の乳剤は、塩化銀乳剤であり、図1の乳剤は、少量の沃
化物を追加的に含んでいる。本発明の要件を満足する乳
剤を得ることは、新規な沈澱方法を発見することによっ
て達成された。この方法では、{100}結晶面の出現
を助ける条件下で、沃化物イオンが存在する高塩化物環
境において、粒子核形成が起きる。粒子形成は、銀イオ
ンによって形成される立方晶格子中への沃化物の含有を
生じ、そして塩化物イオンに比較して沃化物イオンの直
径がより大きいために、残りの塩化物イオンは崩壊す
る。組み込まれた沃化物イオンは、更なる粒子成長の中
で、正規の(立方晶)粒子よりもむしろ平板状粒子を生
じる結晶不規則を導入する。
【0026】核形成の最初において、沃化物イオンを結
晶構造中への組み込むことが、一つ以上の立方晶面に、
一つ以上の不規則性を促進する成長を持って生成される
立方晶粒子核を生じると信じられる。少なくとも一つの
不規則性を含む立方晶面が、その後、正規の立方晶面
(即ち、不規則性を欠いたもの)に比較して促進された
割合でハロゲン化銀を受け入れる。立方晶面の一つのみ
が不規則性を有する場合、一つの面だけの粒子成長が促
進され、そして、継続した成長で生じる粒子構造は、ロ
ッドである。立方晶構造の二つの向かい合っている平行
面のみが、不規則性を有する場合も、同じ結果が生じ
る。しかし、二つの隣接する立方晶面のいずれかが不規
則性を有する場合は、継続する成長は、両方の面の成長
を促進し、そして平板状粒子構造を生成する。乳剤の平
板状粒子は、不規則性を促進する成長を有する2、3も
しくは4つの面を持つ、これらの粒子核によって生成す
ると信じられる。
【0027】沈澱の初めにおいて、反応容器に、分散媒
体、および通常の銀並びに分散媒体内のハロゲン化物イ
オン濃度をモニターするための関連電極を与える。少な
くとも50モル%塩化物であるハロゲン化物イオンを分
散媒体に導入する(即ち、分散媒体のハロゲン化物イオ
ンの少なくとも半分が、塩化物イオンである)。分散媒
体のpClを調節して、核形成中に{100}粒子面の
生成を容易にする。即ち、0.5〜3.5の範囲内、好
ましくは1.0〜3.0、そして最適では、1.5〜
2.5の範囲内である。
【0028】銀ジェットが、分散媒体中に銀イオンを導
入するため開かれたとき、粒子核形成工程は始まる。好
ましくは、沃化物イオンは、同時に一緒に、もしくは、
最適には、銀ジェットを開く前に、分散媒体中に導入さ
れる。塩化銀中での沃化物の飽和限度までの沃化物イオ
ン濃度範囲に渡って、効果的な平板状粒子形成を、生じ
ることができる。塩化銀中の沃化物の飽和限度は、H.
Hirschの"Photographic Emulsion Grains with C
ores: Part I Evidence for the Presence ofCores",
J. of Photog. Science, vol. 10(1962), 129-134 ぺ
ージに、13モル%であると報告されている。等モル割
合の塩化物および臭化物が存在するハロゲン化銀粒子で
は、銀に基づいて、最大27モル%の沃化物を、粒子中
に組み入れることができる。分離した沃化銀相の沈澱を
避けるため、沃化物飽和限度未満で粒子核形成および粒
子成長を行い、それによって望ましくない粒子の付加的
なカテゴリーが生成するのを避けることが好ましい。分
散媒体中の沃化物イオン濃度を、核形成の初めは10モ
ル%未満に維持することが、一般的に好ましい。実際、
核形成で、ほんの僅かの沃化物量だけが、所望する平板
状粒子集団を達成するために必要である。最低0.00
1モル%までの初期沃化物イオン濃度が、考えられる。
しかし、結果の再現性の都合のためには、少なくとも
0.01モル%の初期沃化物濃度が好ましく、最適で
は、少なくとも0.05モル%である。
【0029】好ましい方法では、沃塩化銀粒子核が、核
形成工程中に形成される。少量の臭化物イオンが、核形
成中に分散媒体に、存在することができる。塩化物イオ
ンが存在する粒子核中の少なくとも50モル%のハロゲ
ン化物に適合する、いずれの臭化物イオンの量も核形成
中に分散媒体中に存在することができる。この粒子核は
銀に基づいて、好ましくは、少なくとも70モル%含
み、最適では、少なくとも90モル%塩化物イオンを含
む。
【0030】粒子核形成は、分散媒体中に銀イオンを導
入すると、直ちに生じる。操作の都合および再現性のた
めには、核形成工程中の銀イオン導入は、好ましくは、
都合のよい期間に延ばされ、典型的には5秒〜1分未満
である。上記範囲内でpClが残っている限りは、追加
の塩化物イオンを、核形成工程中に分散媒体に加える必
要はない。しかし、核形成工程中に、銀塩およびハロゲ
ン化塩の両方を同時に導入することが好ましい。核形成
工程を通して銀塩と一緒にハロゲン化塩を加える利点
は、初めの銀イオン添加の後生成した粒子核が、初期に
生成した粒子核と本質的に同じ塩化物含量であることを
確実にすることができることである。核形成工程中の沃
化物イオンの添加は、特に好ましい。沃化物イオンの付
着速度が、他のハロゲン化物の付着速度を遥かに超えて
いるので、補充しなければ、沃化物は、分散媒体におい
て消耗する。
【0031】核形成工程中に、都合のよい通常の銀イオ
ンおよび塩化物イオン源のいずれも用いることができ
る。銀イオンは、好ましくは銀イオン水溶液(例えば、
硝酸銀溶液)として導入する。塩化物イオンは、好まし
くはアルカリもしくはアルカリ土類塩化物(例えば、リ
チウム、ナトリウムおよび/もしくはカリウムの、塩化
物臭化物および/もしくは沃化物)として導入する。
【0032】核形成工程中、分散媒体中に塩化銀もしく
は沃塩化銀リップマン粒子を導入することは可能である
が、好ましくはない。この場合、粒子核形成は、既に生
じており、本明細書で既に呼んでいる核形成工程は、実
際には、粒子面に不規則性を導入するための工程であ
る。粒子面不規則性導入工程を遅らせる利点は、これ
が、別な方法で得られるものよりもより厚い平板状粒子
を生成するということである。
【0033】核形成工程の前に反応容器に入れられてい
る分散媒体は、水、既に検討した溶解されたハロゲン化
物イオン、およびしゃく解剤を含んでなる。分散媒体
は、ハロゲン化銀沈澱のために都合の良い通常の範囲内
のpH、典型的には、2〜8を示すことができる。中性
の酸側(即ち、pH7.0より小さい)に分散媒体を維
持することが好ましいが、必ずしも必要ではない。カブ
リを最小にするため、沈澱の好ましいpH範囲は、2.
0〜5.0である。硝酸もしくは塩酸のような鉱酸、お
よび水酸化アルカリのような塩基を用いて分散媒体のp
Hを調節することができる。pH緩衝液を組み入れるこ
とも可能である。
【0034】しゃく解剤は、写真用ハロゲン化銀乳剤、
特に、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を沈澱するのに有用
であるとして知られている、都合の良い通常の形態を取
ることができる。しゃく解剤の概要は、Research Discl
osure, Vol. 308,1989年12月, セクションIXに与
えられている。Research Disclosure は Kenneth Maso
n Publication Ltd., Emsworth, Hampshire PO10 7DQ,
England によって発行されている。既に引用した Maska
sky I により開示されるタイプの合成ポリマーしゃく解
剤は(参照することにより、本明細書の内容とする)を
用いることができるが、ゼラチン状のしゃく解剤(例え
ば、ゼラチンおよびゼラチン誘導体)を用いるのが好ま
しい。写真の分野で製造され、用いられるゼラチン状し
ゃく解剤は典型的にかなりの濃度のカルシウムイオンを
含んでいるので、脱イオン化ゼラチン状しゃく解剤を使
用することは、公知の実施である。後者の場合では、ア
ルカリ土類もしくはアルカリ土類金属のような二価もし
くは三価の金属イオン(好ましくは、マグネシウム、カ
ルシウム、バリウムもしくはアルミニウムイオン)を添
加することにより、除去されたカルシウムイオンを補う
ことが好ましい。特に好ましいしゃく解剤は、低メチオ
ニンゼラチン状しゃく解剤(即ち、しゃく解剤1g当
り、30マイクロモル未満のメチオニンを含むもの)で
あり、最適には、しゃく解剤1g当り、12マイクロモ
ル未満のものである。これらのしゃく解剤およびその調
製は、既に引用したMaskasky II およびKing等の特許明
細書に開示されている(参照することにより本明細書の
内容とする)。しかし、MaskaskyIおよびMaskasky II
の乳剤の含有物として教示されるタイプの粒子成長改質
剤(例えば、アデニン)は、分散媒体の含有物としては
適当でないことに留意されたい。これらの粒子成長改質
剤は、双晶化および{111}主面を持つ平板状粒子の
形成を促進するからである。一般的に、完成乳剤を生成
する分散媒体の少なくとも約10%そして典型的に20
〜80%が、核形成工程の初めに反応容器中に存在す
る。沈澱の開始時に反応容器中に、相対的に低レベルの
しゃく解剤、典型的に、完成乳剤の10〜20%の存在
を維持することは、普通に行われる。核形成中に形成さ
れる{100}面を持つ薄型平板状粒子の割合を増加す
るため、核形成工程の初めに、分散媒体中のしゃく解剤
の濃度が、分散媒体の全重量の0.5〜6重量%の範囲
にあることが好ましい。ゼラチン、ゼラチン誘導体およ
びその他のベヒクル並びにベヒクル増量剤を加えて、沈
澱後の塗布のために乳剤を調製することは、普通に行わ
れる。沈澱が完了した後、添加したゼラチンおよびゼラ
チン誘導体中に天然レベルのメチオニンが存在すること
ができる。
【0035】核形成工程は、ハロゲン化銀乳剤の沈澱の
ために都合の良い通常のいずれの温度でも実施すること
ができる。室温近くからの温度(例えば、30℃〜約9
0℃)が、考えられ、核形成温度については、35℃〜
70℃の範囲の温度が好ましい。 粒子核形成は、ほと
んど瞬時に起こるので、核形成工程中、反応容器に導入
される全銀量のほんの僅かの部分しか、必要がない。典
型的に、全銀量の約0.1〜10モル%が、核形成工程
中、導入される。
【0036】核形成工程の後に、所望する平均ECDの
{100}主面を持つ平板状粒子が得られるまで、粒子
核が成長する粒子成長工程が続く。核形成工程の目的
が、所望する組み入れられた結晶構造不規則性を有する
粒子集団を形成することであるのに対して、成長工程の
目的は、追加の粒子の形成を避けながらもしくは最少に
して、存在している粒子集団に追加のハロゲン化銀を付
着(成長)することである。成長工程中で追加の粒子が
形成される場合は、乳剤の多分散性が増加し、反応容器
中の状態が、核形成工程において上記のように維持され
ない場合は、成長工程において形成された追加の粒子集
団は、本発明に用いるための本明細書に記載される所望
する平板状粒子特性を持たないであろう。
【0037】その最も簡単な形態では、乳剤調製方法
は、開始から完了まで銀イオンの導入を中断することな
く、シングルジェット沈澱として行うことができる。当
該技術分野の当業者によって一般的に認められるよう
に、粒子形成から粒子成長への自発的転移が、銀イオン
導入の一様な速度でも生じる。これは、新しい粒子が形
成できない十分に速い速度で、粒子核が、銀およびハロ
ゲン化物イオンを受け入れるポイントに達するまで、粒
子核のサイズが増加することにより、粒子核が、分散媒
体から銀およびハロゲン化物イオンを受け入れることが
できる速度を増加するからである。操作性は簡単である
が、シングルジェット沈澱は、ハロゲン化物含量および
プロフィールを限定し、そして一般的に、より多分散粒
子集団を生じる。
【0038】最適に増感される、もしくは写真使用に最
適に調製される粒子集団の割合をより高くできるので、
達成可能な幾何学的に最も均一な粒子集団を持つ写真乳
剤を調製することが通常好ましい。さらに、目的プロフ
ィールに適合する単一多分散乳剤を沈澱するよりも、相
対的に単分散乳剤を配合して目的センシトメトリープロ
フィールを得ることが、通常、より都合が良い。
【0039】所望する乳剤の調製においては、核形成工
程の終りで、かつ、乳剤に所望する最終サイズおよび形
状を持ち込む成長工程を始める前に、銀およびハロゲン
化塩の導入を中断することが好ましい。乳剤は、粒子分
散度が減少するのに十分な期間、核形成のために本明細
書に記載する温度範囲内で保持される。保持時間は、1
分〜数時間に渡ることができ、典型的な保持時間は、5
分〜1時間に渡る。保持期間中に、相対的により小さな
粒子が、残存している相対的により大きな粒子核の上に
オストワルド熟成して、全体的結果としては、粒子分散
度が減少する。
【0040】必要ならば、保持期間中、熟成速度を、乳
剤中の熟成剤の存在によって増加することができる。熟
成を促進する通常の簡単な方法は、分散媒体のハロゲン
化物イオン濃度を増加することである。これにより、熟
成を促進する複数のハロゲン化物イオンを有する銀イオ
ンの複合体を作る。この方法を用いる場合は、分散媒体
中の塩化イオンを増加することが好ましい。即ち、分散
媒体のpClを、増加したハロゲン化銀の溶解が観察さ
れる範囲内に下げることが好ましい。あるいは、熟成を
促進することができ、そして{100}平板状粒子によ
って占められる粒子集団の投影面積の割合を、通常の熟
成剤を用いることにより増加することができる。好まし
い熟成剤は、チオエーテルおよびチオシアネートのよう
な硫黄含有熟成剤である。典型的なチオシアネート熟成
剤は、Nietz等の、米国特許第2,222,264
号明細書、Lowe等の、米国特許第2,448,53
4号明細書およびIllingsworthの、米国特
許第3,320,069号明細書に開示されている(参
照することにより、本明細書の内容となる)。典型的な
チオエーテル熟成剤は、McBrideの、米国特許第
3,271,157号明細書、Jonesの、米国特許
第3,574,628号明細書およびRosencra
ntz等の、米国特許第3,737,313号明細書に
より開示されている(参照することにより、本明細書の
内容となる)。最近クラウンチオエーテルが、熟成剤と
しての使用のために提案されている。イミダゾール、グ
リシンもしくは置換された誘導体のような第一級もしく
は第二級アミノ成分を持つ熟成剤もまた有効である。亜
硫酸ナトリウムもまた、{100}平板状粒子によって
占められる全粒子投影面積の割合を増加するのに有効で
あると実証されている。
【0041】一旦、所望する粒子核の集団が形成される
と、{100}粒子面によって仕切られるハロゲン化銀
粒子を沈澱する、都合の良い通常のいずれかの沈澱技法
に従って、粒子成長がはじまる。沃化物および塩化物イ
オンが核形成中に粒子内に組み込まれることが必要であ
り、従って、沃化物および塩化物イオンが、完成した粒
子内に内部核形成部位で存在するが、立方晶格子構造を
形成すると知られているハロゲン化物もしくはハロゲン
化物の組合せを、成長工程中に用いることができる。一
度導入された平板状粒子成長を生じる不規則な粒子核面
は、ハロゲン化物沈澱とは関係なく、次ぎの粒子成長中
持続するので、沃化物イオンも塩化物イオンも成長工程
中粒子に組込まれる必要はなく、与えられたハロゲン化
物もしくはハロゲン化物の組合せが、立方晶格子を形成
するものである。このことは、沈澱する沃塩化銀の13
モル%(好ましくは、6モル%)より上の沃化物のレベ
ル、沈澱する沃臭化銀の40モル%(好ましくは、30
モル%)より上の沃化物のレベル、そして臭化物および
塩化物を含む沈澱する沃ハロゲン化銀の比例する中間レ
ベルの沃化物のみを除外する。成長工程中に臭化銀もし
くは沃臭化銀が付着される場合は、1.0〜4.2の範
囲、好ましくは1.6〜3.4の範囲に分散媒体内でp
Brを維持することが好ましい。成長工程中に塩化銀、
沃塩化銀、臭塩化銀もしくは沃臭塩化銀が付着される場
合は、記載した核形成工程において既に示した範囲内に
分散媒体内でpClを維持することが好ましい。
【0042】粒子成長中に特定のハロゲン化物を導入す
ることによって、平板状粒子厚において最大20%まで
の減少を実現することができることは、全く予想外の発
見であった。驚くことに、粒子成長中に銀に基づいて
0.05〜15モル%、好ましくは1〜10モル%の範
囲内で臭化物を添加すると、臭化物イオンなしの同一条
件下の沈澱に実現されるよりも、相対的により薄い{1
00}平板状粒子を生成することが観察された。同様
に、粒子成長中に銀に基づいて0.001〜1モル%未
満の範囲内で沃化物を添加すると、沃化物イオンなしの
同一条件下の沈澱に実現されるよりも、相対的により薄
い{100}平板状粒子を生成することが観察された。
【0043】成長工程中で、銀およびハロゲン化物塩の
両方を、分散媒体中に導入するのが好ましい。言い替え
れば、ダブルジェット沈澱が考えられ、必要ならば、残
りのハロゲン化物塩と共にもしくは独立のジェットを通
して導入される沃化物塩の添加を伴う。銀およびハロゲ
ン化物塩を導入する速度は、再核形成(即ち、新しい粒
子集団の形成)を避けるためにコントロールされる。再
核形成を避ける添加速度コントロールは、Wilgus
のドイツ国特許公開公報第2,107,118号、Ir
ieの米国特許第3,650,757号明細書、Kur
zの米国特許第3,672,900号明細書、Sait
oの米国特許第4,242,445号明細書およびWe
yの"Growth Mechanism of AgBr Crystals in Gelatin
Solution" ,Photographic Science and Engineering, V
ol. 21, No. 1,1977年1/2月、頁14等に説明さ
れているように、当該技術分野において一般的に周知で
ある。
【0044】粒子沈澱の最も簡単な形態では、粒子沈澱
の核形成および成長段階は、同一の反応容器中で起き
る。しかし、粒子沈澱を特に核形成段階の終了した後で
中断することができることが認められる。さらに、二つ
の別の反応容器を、本明細書に記載する単一の反応容器
に置き換えることができる。粒子沈澱の核形成段階を上
流反応容器(本明細書で、核形成反応容器と呼ぶ)中で
実施することができ、分散した粒子核を、粒子沈澱の成
長段階が起きる下流反応容器(本明細書で、成長反応容
器と呼ぶ)に移動することができる。Posse等の米
国特許第3,790,386号明細書、Forster
等の米国特許第3,897,935号明細書、Finn
icum等の米国特許第4,147,551号明細書、
およびVerhille等の米国特許第4,171,2
24号明細書(参照することにより本明細書の内容とす
る)に説明されているように、このタイプのある配列で
は、閉じた核形成容器を用いて、成長反応容器の反応物
上流を受けそして、攪拌することができる。これらの配
列では、成長反応容器の内容物を核形成反応容器に再循
環する。pH、pAg、熟成、温度、および滞留時間の
ような粒子形成および成長をコントロールする重要な種
々のパラメーターを、別々の核形成および成長反応容器
中で独立にコントロールすることが、本明細書で考えら
れる。粒子核形成を、核形成反応容器の成長反応容器下
方流に生じる粒子成長と完全に無関係にするため、成長
反応容器の内容物が、核形成反応容器に全く再循環しな
い方が良い。成長反応容器の内容物から粒子核形成を分
離する好ましい配列は、Mignotの米国特許第4,
334,012号明細書(これはまた、粒子成長中の限
外濾過の有用な態様を開示する)、Urabeの米国特
許第4,879,208号明細書、並びに公開された欧
州特許出願第326852号、同326853号、同3
55535号および同370116号各明細書、Ich
izoの公開された欧州特許出願第368275号明細
書、Urabe等の公開された欧州特許出願第3749
54号およびOnishi等の特開平2−172817
号により開示されいている。
【0045】粒子核形成の方法を、平板状粒子形成のた
めに必要な結晶不規則性を形成するために、沃化物の語
を用いて本明細書でいままで記載したが、次ぎの例にお
いて説明するように、平板状粒子を生成するために核形
成中に存在する沃化物イオンの必要を除いた別の核形成
方法を案出した。さらに、これらの別の方法は、核形成
中の沃化物の使用と適合する。従って、これらの方法
は、平板状粒子形成のための核形成時に全く信頼でき、
もしくは平板状粒子を生成するために核形成時に沃化物
イオンと組み合せることをあてにすることができる。
【0046】急速粒子核形成、いわゆる、ダンプ核形成
(分散媒体のかなりのレベルが、核形成時に存在するハ
ロゲン化物および銀イオンで過飽和されている)は、平
板状の原因である粒子不規則性の導入を促進する。核形
成は、本質的に瞬時に達成されるので、直ちに初期の過
飽和から本明細書に記載する好ましいpCl範囲になる
ことは、この方法と完全に一致する。
【0047】1重量%未満のレベルで粒子核形成時の分
散媒体中のしゃく解剤のレベルを維持することが、平板
状粒子の形成を高めることもまた、観察された。粒子核
ペアの融合が、少なくとも、平板状粒子形成を誘導する
結晶不規則性を導入する原因の一部となることが信じら
れる。限定された融合は、分散媒体にしゃく解剤を使わ
ないことにより、もしくは初期にしゃく解剤の濃度を制
限することにより促進することができる。Mignot
の米国特許第4,334,012号明細書は、核の融合
を避けるために可溶性塩反応生成物の除去と共に、しゃ
く解剤無しの粒子核形成を説明する。粒子核の限定され
た融合が望ましいと考えれるので、粒子核融合を除去す
るためのMignotの積極的な介入は、除かれるか適
度になるかのいずれかと成ることができる。粒子表面へ
の吸着が少ない一つ以上のしゃく解剤を使用することに
よって限定された粒子融合を高めることも考えられる。
例えば、Maskasky IIによって開示されてい
るタイプの低メチオニンゼラチンが、より高いレベルの
メチオニンを含有するゼラチンよりもしっかりと吸収さ
れないことが認められる。さらに、中程度の粒子吸着
を、いわゆる「合成しゃく解剤」(即ち、合成ポリマー
から作られるしゃく解剤)で、達成することができる。
限定された粒子核の融合に適合するしゃく解剤の最大量
は、もちろん、粒子表面への吸着の強度に関係する。い
ったん、粒子核形成が完了すると、銀塩の導入後ただち
に、しゃく解剤レベルを、沈澱工程の残りのための都合
の良い通常のレベルに増加することができる。
【0048】記録要素に使用される乳剤は、塩化銀乳
剤、沃塩化銀乳剤、沃−臭塩化銀乳剤および沃塩臭化銀
乳剤を包含することができる。銀1モルに対して最大1
-2モルまでの濃度、典型的に、銀1モルに対して10
-4モル未満の濃度で、ドーパントは、粒子中に存在する
ことができる。銅、タリウム、鉛、水銀、ビスマス、亜
鉛、カドミウム、レニウム、および第VIII族金属
(例えば、鉄、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オ
スミウム、イリジウムおよびプラチナ)のような金属化
合物が、粒子沈澱中、好ましくは、沈澱の成長段階時に
存在することができる。写真特性の改良は、粒子内のド
ーパントのレベルおよび位置に関係する。金属が、ヘキ
サ配位錯体もしくはテトラ配位錯体のような、配位錯体
の一部を形成する場合、配位子もまた、粒子内に包含さ
れることができ、さらに、配位子は、写真特性に影響を
及ぼすことができる。ハロ、アクオ、シアノ、シアナー
ト、チオシアナート、ニトロシル、チオニトロシル、オ
キソおよびカルボニル配位子のような配位子が、考えら
れ、写真特性を改良するために頼みにすることができ
る。
【0049】ドーパントおよびそれらの添加は、Arn
old等の米国特許第1,195,432号明細書、H
ochstetterの米国特許第1,951,933
号明細書、Overmanの米国特許第2,628,1
67号明細書、Mueller等の米国特許第2,95
0,972号明細書、McBrideの米国特許第3,
287,136号明細書、Sidebothamの米国
特許第3,488,709号明細書、Rosecran
ts等の米国特許第3,737,313号明細書、Sp
ence等の米国特許第3,687,676号明細書、
Gilman等の米国特許第3,761,267号明細
書、Shiba等の米国特許第3,790,390号明
細書、Ohkubo等の米国特許第3,890,154
号明細書、Iwaosa等の米国特許第3,901,7
11号明細書、Habu等の米国特許第4,173,4
83号明細書、Atwellの米国特許第4,269,
927号明細書、Janusonis等の米国特許第
4,835,093号明細書、McDugle等の米国
特許第4,933,272号、同4,981,781
号、および同5,037,732号明細書、Keeve
rt等の米国特許第4,945,035号明細書並びに
Evans等の米国特許第5,024,931号明細書
に、説明されている(参照することにより本明細書の内
容となす)。関心のある技術分野での公知の代替に関す
る背景については、B.H.Carrollの"Iridium
Sensitization: A Literature Review", Photographic
Science and Engineering, Vol. 24, No. 6, 1980年11
/12 月,265-257頁、Grzeskowiak等の公開さ
れた欧州特許出願第264288号に示唆されている。
【0050】{111}によって仕切られた平板状粒子
を有する通常の高塩化物平板状粒子乳剤が、本来的に不
安定であり、粒子が非平板状形態に逆戻りしないように
形態学的安定剤の存在を必要とするので、新規沈澱方法
は、高塩化物(50モル%より高い塩化物)平板状粒子
乳剤を与えるのに有利である。特に好ましいい、高塩化
物乳剤は、70モル%より高い(最適では、90モル%
よりも高い)塩化物を含むものである。
【0051】必須ではないが、{100}主面を有する
平板状粒子の集団を最大にするために使用することがで
きる追加の処置は、乳剤調製時にその乳剤の非{10
0}粒子結晶面の出現を抑制できる薬剤を組み込むこと
である。抑制剤を使用する場合、粒子形成時、成長時も
しくは沈澱全体を通して活性にすることができる。考え
られる沈澱条件下での、有用な抑制剤は、共鳴安定化し
たp電子対を持つ窒素原子を含む有機化合物である。共
鳴安定化は、沈澱の相対的酸条件下で窒素原子のプロト
ン化を防止する。
【0052】芳香族共鳴は、窒素原子のπ電子対の安定
に頼ることができる。窒素原子は、アゾールもしくはア
ジン環のような芳香環に組み込まれるかもしくは、芳香
環の環置換基と成ることができる。ある好ましい形態で
は、抑制剤は、次ぎの式(I)を満足することができ
る:
【0053】
【化2】
【0054】(式中、Zは、5員もしくは6員の芳香環
構造を完成するのに必要な原子を表し、好ましくは、炭
素および窒素環原子によって形成される。)好ましい、
芳香環は、1、2もしくは3つの窒素原子を持つもので
ある。特に考えられる環構造は、2H−ピロール、ピロ
ール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリア
ゾール、1,2,4−トリアゾール、1,3,5−トリ
アゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、およびピ
リダジンを包含する。
【0055】安定化した窒素原子が環置換基である場
合、好ましい化合物は、次ぎの式(II)を満足する:
【0056】
【化3】
【0057】(式中、Arは、5〜14の炭素原子を持
つ芳香環構造であり、そしてR1 およびR2 は、それぞ
れ独立して水素、Arもしくは都合の良い脂肪族基であ
り、または、一緒に5員もしくは6員環を完成する。)
Arは、フェニルもしくはナフチルのような環状炭素芳
香環が好ましい。あるいは、上記芳香環を持ついずれの
窒素および炭素を、環炭素原子を介して式IIの窒素原
子に結合することができる。この場合、生じる化合物
は、式IおよびIIの双方を満足する。いずれの種々の
広範囲の脂肪族基も選択することができる。最も簡単に
考えられる脂肪族基は、アルキル基、好ましくは、1〜
10の炭素原子を持つものであり、もっともこのましく
は1〜6の炭素原子を持つものである。ハロゲン化銀沈
澱に適合するとして知られているいずれのアルキル基の
官能置換基も、存在することができる。シクロアルカ
ン、シクロアルケン並びに酸素および/もしくは窒素複
素原子を持つような脂肪族複素環、のような5員もしく
は6員環を示す環状脂肪族置換基を用いることもまた考
えられる。シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジ
ニル、ピペリジニル、フラニルおよび類似の複素環が特
に考えられる。
【0058】次ぎのものは、式Iおよび/もしくは式I
Iを満足すると考えられる代表的化合物である:
【0059】
【化4】
【0060】
【化5】
【0061】
【化6】
【0062】
【化7】
【0063】
【化8】
【0064】
【化9】
【0065】好ましい抑制剤およびそれらの有効濃度の
選択を、以下の選択手順によって行うことができる:抑
制剤として使用を考える化合物を、平均粒子エッジ長
0.3μmを持つ本質的に立方晶粒子から成る塩化銀乳
剤に添加する。この乳剤は、酢酸ナトリウム中で0.2
モルであり、pClは、2.1であり、考えられるその
化合物のpKaよりも少なくとも1単位大きいpHであ
る。乳剤を抑制剤と共に24時間75℃で保持する。2
4時間後の顕微鏡検査で、立方晶粒子が、考えられる化
合物が無いことのみ異なる対照より、{100}結晶面
の角張ったエッジを持つ場合は、組み入れられた化合物
は、抑制剤の機能を果たしている。{100}結晶面の
交差するエッジが角張る意味は、粒子エッジが、分散媒
体に再入するイオンによって粒子上で最も活性な部位で
あるという事実である。鋭いエッジを維持することによ
り、抑制剤は、例えば、丸いエッジおよびコーナー部に
存在して、非{100}粒子結晶面の出現を抑制するよ
うにはたらいている。ある場合では、立方晶粒子のエッ
ジ上に排他的に付着する溶解した塩化銀に換えて、{1
00}結晶面によって仕切られた新しい粒子集団が形成
される。新しい粒子集団が、平板状粒子が{100}主
結晶面によって仕切られている平板状粒子集団である場
合に、最適な抑制剤活性が生じる。
【0066】ホストとしてはたらく平板状粒子状にエピ
タキシャルに銀塩を付着することが特に考えられる。通
常の、高塩化物ハロゲン化銀粒子上のエピタキシャル付
着は、Maskaskyの米国特許第4,435,50
11号明細書(特に、例24B)、Ogawa等の米国
特許第4,786,588号および同4,791,05
3号明細書、Hasebe等の米国特許第4,820,
624および同4,865,962号明細書、Sugi
motoおよびMiyakeの"Mechanism ofHalide Co
nversion Process of Colloidal AgCl Microcrystals b
y Br - Ions",Parts IおよびII, Journal of Colloid a
nd Interface Science, Vol. 140, No. 2, 1990 年12
月, 335-361 頁、Houle等の米国特許第5,03
5,992号明細書並びに特開平03−252649号
(平成2年3月2日出願の特願平02−051165号
を優先権とする)および特開平03−288143号
(平成2年4月4日出願の特願平02−089380号
を優先権とする)、並びに公開された欧州特許出願第2
73430号、同341728号および531799号
明細書によって説明される。上記米国特許明細書の開示
を参照することにより本明細書に組み入れる。
【0067】本発明に使用した乳剤を、活性ゼラチン
(T.H.JamesのThe Theory of the Photograph
ic Process第4版, Macmillan, 1977, 76-76頁に説明さ
れている)または硫黄、セレニウム、テルリウム、金、
プラチナ、パラジウム、イリジウム、オスミウム、レニ
ウムもしくは燐増感剤、またはこれら増感剤の組合せ
(特に金もしくはセレニウムと硫黄の組合せ)で、例え
ば、5〜10のpAgレベル、5〜8のpHレベルおよ
び30〜80℃の温度で、Research Disclosure, Vol.
120, 1974 年 4月, アイテム12008 、Research Disclos
ure, Vol. 134, 1975 年 6月, アイテム13452 、She
ppard等の米国特許第1,623,499号明細
書、Matthies等の米国特許第1,673,52
2号明細書、Waller等の米国特許第2,399,
083号明細書、Damschroder等の米国特許
第2,642,361号明細書、McVeighの米国
特許第3,297,447号明細書、Dunnの米国特
許第3,297,446号明細書、McBrideno
英国特許第1,315,755号明細書、Berry等
の米国特許第3,772,031号明細書、Gilma
n等の米国特許第3,761,267号明細書、Ohi
等の米国特許第3,857,711号明細書、Klin
ger等の米国特許第3,565,633号明細書、O
ftedahlの米国特許第3,901,714号明細
書、Simonsの英国特許第1,396,696号明
細書およびDeatonの米国特許第5,049,48
5号明細書によって説明される化学増感することがで
き、化学増感は、必要に応じて、Damschrode
rの米国特許第2,642,361号明細書に記載され
るチオシアネート誘導体、Lowe等の米国特許第2,
521,926号明細書、Williams等の米国特
許第3,021,215号明細書およびBigelow
の米国特許第4,054,457号明細書に記載される
チオエーテル化合物、並びにDostesの米国特許第
3,411,914号明細書、Kuwabara等の米
国特許第3,554,757号明細書、Oguchi等
の米国特許第3,565,631号明細書およびOft
edahlの米国特許第3,901,714号明細書に
記載されるアザインデン、アザピリダジン、並びにアザ
ピリミジン、Miyoshi等の公開された欧州特許出
願第294149号およびTanaka等の公開された
欧州特許出願第297804号明細書に記載される元素
の硫黄、そしてNishikawa等の公開された欧州
特許出願第293917号に記載されるチオスルホネー
トの存在下で実施される。追加的にもしくは別に、乳剤
を、例えば、Janusonisの米国特許第3,89
1,446号明細書およびBabcock等の米国特許
第3,984,249号明細書に説明される水素を用い
て、低pAg(例えば、5より低い)、高pH(例え
ば、8より高い)処理によって、もしくは、Allen
等の米国特許第2,983,609号明細書、Ofte
dahl等のResearch Disclosure, Vol. 136, 1975 年
8 月, アイテム13654 、Lowe等の米国特許第2,5
18,698号および同2,739,060号明細書、
Roberts等の米国特許第2,743,182号お
よび同2,743,183号明細書、Chambers
等の米国特許第3,026,203号明細書並びにBi
gelow等の米国特許第3,361,564号明細書
に説明されているように塩化第一錫、二酸化チオウレ
ア、ポリアミンおよびアミンボランのような還元剤を使
用して、還元増感することができる。
【0068】化学増感は、Philippaerts等
の米国特許第3,628,960号明細書、Kofro
n等の米国特許第4,439,520号明細書、Dic
kersonの米国特許第4,520,098号明細
書、Maskaskyの米国特許第4,435,501
号明細書、Ihama等の米国特許第4,693,96
5号明細書およびOgawaの米国特許第4,791,
053号明細書に記載されるように分光増感色素の存在
下で行うことができる。Haugh等の英国特許出願公
開第2,038,792号明細書およびMifrne等
の公開された欧州特許出願第302528号明細書に記
載されるように、化学増感を、ハロゲン化銀粒子上の特
定の部位もしくは結晶面に向けることができる。Mor
uganの米国特許第3,917,485号明細書、B
eckerの米国特許第3,966,476号明細書お
よびResearch Disclosure, Vol. 181, 1979 年5 月, ア
イテム18155 に記載されるように、化学増感に由来する
感光中心を、ツインジェット添加もしくは銀およびハロ
ゲン化物塩の別の添加を用いるpAg循環のような手段
を使用するハロゲン化銀の追加層の沈澱によって部分的
にもしくは全体的に塞ぐことができる。また、上記のM
organによって記載されるように、化学増感剤を、
追加のハロゲン化銀形成の前にもしくは同時に加えるこ
とができる。Hasebe等の公開された欧州特許出願
第273404号明細書に記載されるように、化学増感
を、ハロゲン化物転換中もしくは後に行うことができ
る。多くの場合、選ばれた平板状粒子部位(例えば、エ
ッジもしくはコーナー)上へのエピタキシャル付着を、
直接化学増感、もしくは化学増感によって通常行われる
作用をそれ自身が行うことのいずれかに使用することが
できる。
【0069】本発明に使用する乳剤を、シアニン類、メ
ロシアニン類、シアニン類およびメロシアニン類の複合
体(例えば、トリ、テトラおよび多核性のシアニン類お
よびメロシアニン類)、スチリル類、メロスチリル類、
ストレプトシアニン類、ヘミシアニン類、アリーリデン
類、アロポラー(allopolar)シアニン類、お
よびエナミンシアニン類を包含するポリメチン色素クラ
スを含む種々のクラスに由来する色素で分光増感するこ
とができる。
【0070】シアニン分光増感色素は、メチン結合によ
って接続されている、二種類の塩基性複素環核、例え
ば、キノリニウム、ピリジニウム、イソキノリニウム、
3H−インドリウム、ベンゾインドリウム、オキサゾリ
ウム、チアゾリウム、セレナゾリウム、イミダゾリウ
ム、ベンゾオキサゾリウム、ベンゾチアゾリウム、ベン
ゾセレナゾリウム、ベンゾテルラゾリウム、ベンゾイミ
ダゾリウム、ナフトオキサゾリウム、ナフトチアゾリウ
ム、ナフトセレナゾリウム、ナフトテルラゾリウム、チ
アゾリニウム、ジヒドロナフトチアゾリウム、ピリリウ
ム、およびイミダゾピラジニウム第四塩から誘導される
ものを包含する。
【0071】メロシアニン分光増感色素は、メチン結合
によって接続されている、シアニン色素型の塩基性複素
環核および酸性核、例えば、バルビツール酸、2−チオ
バルビツール酸、ローダニン、ヒダントイン、2−チオ
ヒダントイン、4−チオヒダントイン、2−ピラゾリン
−5−オン、2−イソキサゾリン−5オン、インダン−
1,3−ジオン、シクロヘキサン−1,3−ジオン,
1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、ピラゾリン−
3,5−ジオン、ペンタン−2,4−ジオン、アルキル
スルホニルアセトニトリル、ベンゾイルアセトニトリ
ル、マロンニトリル、マロンアミド、イソキノリン−4
−オン、クロマン−2,4−ジオン、5H−フラン−2
−オン、5H−3−ピロリン−2−オン、1,1,3−
トリシアノプロペンおよびテルラシクロヘキサンジオン
から誘導可能なもの、を包含する。
【0072】一種以上の分光増感色素を用いることが可
能である。可視および赤外スペクトルに渡る波長で最大
に増感を持つ色素、および多種多様の分光感度曲線形状
を持つ色素が公知である。色素の選択および相対割合
は、所望する感度のスペクトルの領域に依存し、所望す
る分光増感曲線形状に依存する。赤外スペクトルに感度
がある材料の例は、Simpson等の米国特許第4,
619,892号明細書に示されており、赤外スペクト
ルの三種類の領域の露光の作用としてシアン、マゼンタ
およびイエロー色素を生成する(「偽」増感と呼ぶこと
がある)材料を記載する。オーバーラップする分光感度
曲線を持つ色素は、しばしばオーバーラップ領域のそれ
ぞれの波長で感度がおおよそ個々の色素の感度の合計と
等しくなる組合さった曲線を生じる。従って、異なる最
大を持つ色素の組合せを用いて、個々の色素の増感最大
の中間の最大を持つ分光感度曲線を達成することが可能
である。
【0073】強色増感(即ち、あるスペクトル領域にお
いて分光増感が、複数の色素の中の色素単独のいずれの
濃度に由来する増感もしくは複数色素の付加効果に由来
する増感よりも大きい)を生じる分光増感色素の組合せ
を使用することができる。強色増感を、分光増感色素の
選択された組合せおよびその他の添加物(例えば、安定
剤およびカブリ防止剤、現像促進剤もしくは抑制剤、塗
布助剤、蛍光増白剤並びに帯電防止剤)を用いて達成す
ることができる。いくつかのメカニズムのいずれか一
つ、並びに強色増感を確実にする化合物は、Gilma
nのPhotographicScience and Engineering, Vol. 18,
1974 年, 418-430 頁に検討されている。
【0074】分光増感色素はまた、他の方法で乳剤に作
用することができる。例えば、分光増感色素は、本来的
に感度を持つスペクトル領域内の写真感度を増加するこ
とができる。Brooker等の米国特許第2,13
1,038号明細書、Illingsworth等の米
国特許第3,501,310号明細書、Webster
等の米国特許第3,630,749号明細書、Spen
ce等の米国特許第3,718,470号明細書および
Shiba等の米国特許第3,930,860号明細書
に開示されるように、分光増感色素はまた、カブリ防止
剤もしくは安定剤、現像促進もしくは抑制剤、還元もし
くは核形成剤、およびハロゲン受容体もしくは電子受容
体として作用することもできる。
【0075】特に、本明細書に記載する乳剤を増感する
有用な分光増感色素は、英国特許第742,112号明
細書、Brookerの米国特許第1,846,300
号、同1,846,301号、同1,846,302
号、同1,846,303号、同1,846,304
号、同2,078,233号および同2,089,72
9号明細書、Brooker等の米国特許第2,16
5,338号、同2,213,238号、同2,49
3,747号、同2,493,748号、同2,52
6,632号、同2,739,964号、(再発行特許
第24、392号)、同2,778,823号、同2,
917,516号、同3,352,857号、同3,4
11,916号および同3,5311,111号明細
書、Spragueの米国特許第2,503,776号
明細書、Nys等の米国特許第3,282,933号明
細書、Riesterの米国特許第3,660,102
号明細書、Kampfer等の米国特許第3,660,
103号明細書、Taber等の米国特許第3,33
5,010号、同3,352,680号および同3,3
84,486号明細書、Lincoln等の米国特許第
3,397,981号明細書、Fumia等の米国特許
第3,482,978号および同3,623,881号
明細書、Spence等の米国特許第3,718,47
0号明細書並びにMeeの米国特許第4,025,34
9号明細書(参照することにより本明細書の内容と成
す)に見出されるものである。有用な強色増感色素組合
せ、強色増感剤とし作用する非光吸収添加物もしくは有
用な色素組合せの例は、McFall等の米国特許第
2,937,089号明細書、Motterの米国特許
第3,506,443号明細書、およびSchwan等
の米国特許第3,672,898号明細書(参照するこ
とにより本明細書の内容と成す)に見受けられる。
【0076】分光増感色素を、乳剤調製の間のいずれの
段階においても添加することができる。WallのPhot
ographic Emulsions, American Photographic Publishi
ng Co., Boston, 1929, 65頁、Hillの米国特許第
2,735,766号明細書、Philippaert
s等の米国特許第3,628,960号明細書、Loc
ker等のの米国特許第4,225,666号明細書お
よびResearch Disclosure, Vol. 181, 1979 年5 月、ア
イテム18155 、並びにTani等の公開された欧州特許
出願第301508号に記載されるように、沈澱の開始
時もしくは沈澱の間に、それ等を添加することができ
る。Kofron等の米国特許第4,439,520号
明細書、Dickersonの米国特許第4,520,
098号明細書、Maskaskyの米国特許第4,4
35,501号明細書およびPhilippaerts
等の上記引用の明細書に記載されるように、化学増感の
前もしくは化学増感中に、それらを加えることができ
る。Asami等の公開された欧州特許出願第2871
00号明細書およびMetoki等の公開された欧州特
許出願第291399号明細書に記載されるように、乳
剤洗浄の前もしくは乳剤洗浄中に、それらを加えること
ができる。Collins等の米国特許第2,912,
343号明細書に記載されるように、色素を塗布前に直
接混合することができる。Dickersonの上記引
用の明細書に記載されるように、少量の沃化物を、乳剤
粒子に吸着させ、凝集および分光増感色素の吸着を促進
することができる。Dickersonによって記載さ
れるように、高沃化物粒子が色素を加えられた乳剤層に
接近することによって、処理後の色素汚れを少なくする
ことができる。それらの溶解性に従い、分光増感色素
を、水、またはメタノール、エタノール、アセトンもし
くはピリジンのような溶剤の溶液として、Sakai等
の米国特許第3,822,135号明細書に記載される
界面活性剤溶液に溶解して、またはOwens等の米国
特許第3,469,987号明細書および特開昭46−
24185号に記載される分散物として、乳剤に加える
ことができる。Mifune等の公開された欧州特許出
願第302528号に記載されるように、他の結晶面に
対する化学増感中心を限定する手段として、乳剤粒子の
特定の結晶面に、色素を選択的に吸着させることができ
る。Miyasaka等の公開された欧州特許出願第2
70079号、同270082号および同278510
号に記載されるように、分光増感色素を不十分に吸着さ
れたルミネッセンス色素と共に用いることができる。
【0077】次ぎに特定の分光増感色素選定を説明す
る: SS−1 アンヒドロ−5’−クロロ−3’−ジ−(3−スルホプ
ロピル)ナフト[1,2−d]−チアゾロチアシアニン
ヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−2 アンヒドロ−5’−クロロ−3’−ジ−(3−スルホプ
ロピル)ナフト[1,2−d]−オキサゾロチアシアニ
ンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−3 アンヒドロ−4,5−ベンゾ−3’−メチル−4’−フ
ェニル−1−(3−スルホプロピル)ナフト[1,2−
d]−チアゾロチアゾロシアニンヒドロキシド SS−4 1,1’−ジエチルナフト[1,2−d]チアゾロ−
2’−シアニンブロミド SS−5 アンヒドロ−1,1’−ジメチル−5,5’−ジ−(ト
リフルオロメチル)−3−(4−スルホブチル)−3’
−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンゾイミダゾ
ーロカルボシアニンヒドロキシド SS−6 アンヒドロ−3,3’−(2−メトキシエチル)−5,
5’−ジフェニル−9−エチルオキサカルボシアニン,
ナトリウム塩 SS−7 アンヒドロ−11−エチル−1,1’−ジ−(3−スル
ホプロピル)ナフト[1,2−d]−オキサゾロカルボ
シアニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−8 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エチル−3,
3’−ジ−(3−スルホプロピル)−オキサセレナカル
ボシアニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−9 5,6−ジクロロ−3’,3’−ジメチル−1,1’,
3−トリエチルベンゾイミダゾーロ−3H−インドロカ
ルボシアニンブロミド SS−10 アンヒドロ−5,6−ジクロロ−1,1−ジエチル−3
−(3−スルホプロピルベンゾイミダゾーロオキサカル
ボシアニンヒドロキシド
【0078】SS−11 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エチル−3,
3’−ジ−(2−スルホエチル−カルバモイルメチル)
チアカルボシアニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−12 アンヒドロ−5’,6’−ジメトキシ−9−エチル−5
−フェニル−3−(3−スルホブチル)−3’−(3−
スルホプロピル)−オキサチアカルボシアニンヒドロキ
シド,ナトリウム塩 SS−13 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エチル−3−
(3−ホスホノプロピル)−3’−(3−スルホプロピ
ル)チアカルボシアニンヒドロキシド SS−14 アンヒドロ−3,3’−ジ−(2−カルボキシエチル)
−5,5’−ジクロロ−9−エチル−チアカルボシアニ
ンブロミド SS−15 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3−(2−カルボキ
シエチル)−3’−(3−スルホプロピル)チアシアニ
ン,ナトリウム塩 SS−16 9−(5−バルビツール酸)−3,5−ジメチル−3’
−エチルテルラチアカルボシアニンブロミド SS−17 アンヒドロ−5,6−メチレンジオキシ−9−エチル−
3−メチル−3’−(3−スルホプロピル)テルラチア
カルボシアニンヒドロキシド SS−18 3−エチル−6,6’−ジメチル−3’−ペンチル−
9,11−ネオペンチレンチアジカルボシアニンブロミ
ド SS−19 アンヒドロ−3−エチル−9,11−ネオペンチレン−
3’−(3−スルホプロピル)−チアジカルボシアニン
ヒドロキシド SS−20 アンヒドロ−3−エチル−11,13−ネオペンチレン
−3’−(3−スルホプロピル)−オキサチアトリカル
ボシアニンヒドロキシド,ナトリウム塩
【0079】SS−21 アンヒドロ−5−クロロ−9−エチル−5’−フェニル
−3’−(3−スルホブチル)−3−(3−スルホプロ
ピル)オキサカルボシアニンヒドロキシド,ナトリウム
塩 SS−22 アンヒドロ−5,5’−ジフェニル−3,3’−ジ−
(3−スルホブチル)−9−エチル−オキサカルボシア
ニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−23 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3,3’−ジ−(3
−スルホプロピル)−9−エチル−チアカルボシアニン
ヒドロキシド,トリエチルアンモニウム塩 SS−24 アンヒドロ−5,5’−ジメチル−3,3’−ジ−(3
−スルホプロピル)−9−エチル−チアカルボシアニン
ヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−25 アンヒドロ−5,6−ジクロロ−1−エチル−3−(3
−スルホブチル)−1’−(3−スルホプロピル)ベン
ゾイミダゾーロナフトチオ[1,2−d]チアゾロカル
ボシアニンヒドロキシド,トリエチルアンモニウム塩 SS−26 アンヒドロ−11−エチル−1,1’−ジ−(3−スル
ホプロピル)ナフト[1,2−d]オキサゾーロカルボ
シアニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−27 アンヒドロ−3,9−ジエチル−3’−メチルスルホニ
ルカルバモイルメチル−5−フェニルオキサチアカルボ
シアニン p−トルエンスルホネート SS−28 アンヒドロ−6,6’−ジクロロ−1,1’−ジエチル
−3,3’−ジ−(3−スルホプロピル)−5,5’−
ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイミダゾーロカルボ
シアニンヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−29 アンヒドロ−5’−クロロ−5−フェニル−3,3’−
ジ−(3−スルホプロピル)オキサチアカルボシアニン
ヒドロキシド,ナトリウム塩 SS−30 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3,3’−ジ−(3
−スルホプロピル)チアシアニンヒドロキシド,ナトリ
ウム塩
【0080】SS−31 3−エチル−5−[1,4−ジヒドロ−1−(4−スル
ホブチル)ピリジン−4−イリデン]ローダンニン,ト
リエチルアンモニウム塩 SS−32 1−カルボキシエチル−5−[2−(3−エチルベンゾ
オキサゾリン−2−イリデン)−エチリデン]−3−フ
ェニルチオヒダントイン SS−33 4−[2−((1,4−ジヒドロ−1−ドデシルピリジ
ン−イリデン)エチリデン]−3−フェニル−2−イソ
キサゾリン−5−オン SS−34 5−(3−エチルベンゾオキサゾリン−2−イリデン)
−3−フェニルローダニン SS−35 1,3−ジエチル−5−{[1−エチル−3−(3−ス
ルホプロピル)ベンゾイミダゾリン−2−イリデン]エ
チリデン}−2−チオバルビツール酸 SS−36 5−[2−(3−エチルベンゾオキサゾリン−2−イリ
デン)エチリデン]−1−メチル−2−ジメチルアミノ
−4−オキソ−3−フェニルイミダゾリウムp−トルエ
ンスルホネート SS−37 5−[2−(5−カルボキシ−3−メチルベンゾオキサ
ゾリン−2−イリデン)エチリデン]−3−シアノ−4
−フェニル−1−(4−メチルスルホンアミド−3−ピ
ロリン−5−オン SS−38 2−[4−(ヘキシルスルホンアミド)ベンゾイルシア
ノメチン]−2−〔2−{3−(2−メトキシエチル)
−5−[(2−メトキシエチル)スルホンアミド]−ベ
ンゾオキサゾリン−2−イリデン}エチリデン〕アセト
ニトリル SS−39 3−メチル−4−[2−(3−エチル−5,6−ジメチ
ルベンゾテルラゾリン−2−イリデン)エチリデン]−
1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン SS−40 3−ヘプチル−1−フェニル−5−{4−[3−(3−
スルホブチル)−ナフト[1,2−d]チアゾリン]−
2−ブテニリデン}−2−チオヒダントイン
【0081】SS−41 1,4−フェニレン−ビス(2−アミノビニル−3−メ
チル−2−チアゾリニウム)ジクロリド SS−42 アンヒドロ−4−{2−[3−(3−スルホプロピル)
チアゾリン−2−イリデン]−エチリデン}−2−{3
−[3−(3−スルホプロピル)チアゾリン−2−イリ
デン]プロペニル−5−オキサゾリウム,ヒドロキシ
ド,ナトリウム塩 SS−43 3−カルボキシメチル−5−{3−カルボキシメチル−
4−オキソ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾリン
−2−イリデン)エチリデン]チアゾリン−2−イリデ
ン}ローダニン,二カリウム塩 SS−44 1,3−ジエチル−5−[1−メチル−2−(3,5−
ジメチルベンゾテルラゾリン−2−イリデン)エチリデ
ン]−2−チアバルビツール酸 SS−45 3−メチル−4−[2−(3−エチル−5,6−ジメチ
ルベンゾテルラゾリン−2−イリデン)−1−メチルエ
チリデン]−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン SS−46 1,3−ジエチル−5−(1−エチル−2−(3−エチ
ル−5,6−ジメトキシベンゾテルラゾリン−2−イリ
デン)エチリデン]−2−チオバルビツール酸 SS−47 3−エチル−5−{[(エチルベンゾチアゾリン−2−
イリデン)−メチル]−[(1,5−ジメチルナフト
[1,2−d]セレナゾリン−2−イリデン)メチル]
メチレン}ローダニン SS−48 5−{ビス[(3−エチル−5,6−ジメチルベンゾチ
アゾリン−2−イリデン)−メチル]メチレン}−1,
3−ジエチル−バルビツール酸 SS−49 3−エチル−5−{[(3−エチル−5−メチルベンゾ
テルラゾリン−2−イリデン)−メチル]−[1−エチ
ルナフト[1,2−d]−テルラゾリン−2−イリデ
ン)メチル]メチレン}ローダニン SS−50 アンヒドロ−5,5’−ジフェニル−3,3’−ジ−
(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロキシド,ト
リエチルアンモニウム塩 SS−51 アンヒドロ−5−クロロ−5’−フェニル−3,3’−
ジ−(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロキシ
ド,トリエチルアンモニウム塩
【0082】追加の適切な分光増感色素を、例に包含す
る。ネガ型乳剤塗膜の最大濃度を増加する不安定性(即
ち、カブリ)を、安定剤、カブリ防止剤、キンク防止
剤、潜像安定剤および類似の添加物を、乳剤および隣接
する層に、塗布前に組み込むことにより防止することが
できる。本発明において用いられる乳剤に有効な多くの
カブリ防止剤を現像液においても使用でき、C.E.
K.MeerのThe Theory of Photographic Process、
第2版、Macmillan,1954,677-680頁に説明されるよう
に、2、3の一般的見出しの下に分類される。
【0083】乳剤塗膜中のそのような不安定性を避ける
ため、安定剤およびカブリ防止剤を用いることができ、
それらは、例えば、ハロゲン化物イオン(例えば臭化物
塩)、Trivelli等の米国特許第2,566,2
63号明細書に説明されているクロロパラデート(chlor
opalladate) およびクロロパラダイト(chloropalladit
e) 、Jonesの米国特許第2,839,405号明
細書およびSidebothamの米国特許第3,48
8,709号明細書に説明されているマグネシウム、カ
ルシウム、カドミウム、コバルト、マンガンおよび亜鉛
の水溶性無機塩、Allen等の米国特許第2,72
8,663号明細書に説明されている水銀塩、Brow
n等の英国特許第1,336,570号明細書およびP
ollet等の英国特許第1,282,303号明細書
に説明されているセレノールおよびジセレニド、All
en等の米国特許第2,694,716号明細書、Br
ooker等の米国特許第2,131,038号明細
書、Grahamの米国特許第3,342,596号明
細書およびArai等の米国特許第3,954,478
号明細書に説明されている第四級アンモニウム塩、Th
iers等の米国特許第3,630,744号明細書に
説明されているアゾメチン減感色素、Herz等の米国
特許第3,220,839号明細書およびKott等の
米国特許第2,514,650号明細書に説明されてい
るイソチオウレア誘導体、Scavronの米国特許第
3,565,625号明細書に説明されているチアゾリ
ジン、Maffetの米国特許第3,274,002号
明細書に説明されているペプチド誘導体、Welshの
米国特許第3,161,515号明細書およびHood
等の米国特許第2,751,297号明細書に説明され
ているピリミジンおよび3−ピラゾリドン、Balda
ssarri等の米国特許第3,925,086号明細
書に記載されているアゾトリアゾールおよびアゾテトラ
ゾール、Heimbachの米国特許第2,444,6
05号明細書、Knottの米国特許第2,933,3
88号明細書、Williamsの米国特許第3,20
2,512号明細書、Research Disclosure, Vol. 134,
1975 年6 月、アイテム13452 および Vol. 148, 1976
年8 月、アイテム14851 、並びにNepker等の英国
特許第1,338,567号明細書に説明されているア
ザインデン(特に、テトラアザインデン)、Kenda
ll等の米国特許第2,403,927号明細書、Ke
nnard等の米国特許第3,266,897号明細
書、Research Disclosure, Vol. 116, 1973 年12月、ア
イテム11684 、Luckey等の米国特許第3,39
7,987号明細書およびSalesinの米国特許第
3,708,303号明細書に説明されているメルカプ
トテトラゾール、メルカプトトリアゾールおよびメルカ
プジアゾール、Peterson等の米国特許第2,2
71,229号明細書および上記のResearch Disclosur
e,アイテム11684 に説明されているアゾール類、She
ppard等の米国特許第2,319,090号明細
書、Birr等の米国特許第2,152,460号明細
書、上記のResearch Disclosure,アイテム13452 および
Dostes等のフランス国特許第2,296,204
号明細書に説明されているプリン類、Saleck等の
米国特許第3,926,635号明細書に説明されてい
る1,3−ジヒドロキシ(および/もしくは1,3−カ
ルバモキシ)−2−メチレンプロパン、並びにGunt
her等の米国特許第4,661,438号明細書に説
明されているテルラゾール、テルラゾリン、テルラゾリ
ニウム塩およびテルラゾリウム塩、Guntherの米
国特許第4,581,330号明細書並びにPrzyk
lek−Elling等の米国特許第4,661,43
8号および同4,677,202号明細書に説明されて
いる芳香族オキサテルラジニウム塩、である。Miyo
shi等の公開された欧州特許出願第294149号明
細書およびTanaka等の公開された欧州特許出願第
297804号に記載される硫黄元素並びにNishi
kawa等の公開された欧州特許出願第293917号
明細書に記載されるチオスルホネートの存在(特に、化
学増感時)により、高塩化物乳剤を安定にすることがで
きる。
【0084】金増感された乳剤に、なかんずく有効な安
定剤は、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ナフ
トチアゾール並びにYutzy等の米国特許第2,59
7,915号明細書に説明されているある種のメロシア
ニンおよびシアニン色素並びにNishio等の米国特
許第3,498,792号明細書に説明されているスル
フィンアミド、の水溶性金化合物である。
【0085】ポリ(酸化アルキレン)を含有する層中
で、なかんずく有効な安定剤は、Carroll等の米
国特許第2,716,062号、英国特許第1,46
6,024号明細書およびHabu等の米国特許第3,
929,486号明細書に説明されるテトラアザインデ
ン(特に、第VIII族貴金属もしくはレソルシノール
誘導体と組合わさるもの)、Piperの米国特許第
2,886,437号明細書に説明される第四級アンモ
ニウム塩、Maffetの米国特許第2,953,45
5号明細書に説明される非水溶性水酸化物、Smith
の米国特許第2,955,037号および同2,95
5,038号明細書に説明されるフェノール、Ders
chの米国特許第3,582,346号明細書に説明さ
れるエチレンジウレア、Woodの米国特許第3,61
7,290号明細書に説明されるバルビツール酸誘導
体、Bigelowの米国特許第3,725,078号
明細書に説明されるボラン、Woodの英国特許第1,
158,059号明細書に説明される3−ピラゾリジノ
ン、並びにButler等の英国特許第988,052
号明細書に説明されるアルドキシミン、アミド、アニリ
ドおよびエステルである。
【0086】本明細書に記載する高塩化物{100}平
板上粒子乳剤を、Kennard等の米国特許第3,2
36,652号明細書に説明されるスルホカテコール型
化合物のような添加物、Carroll等の英国特許第
623,448号明細書に説明されるアルドキシミン、
Draisbachの米国特許第2,239,284号
明細書に説明されるメタ−およびポリホスフェート、並
びに英国特許第691,715号に説明されるエチレン
ジアミン四酢酸のようなカルボン酸、を組み込むことに
よって、カブリ並びに銅、鉛、錫、鉄等の少量の金属よ
り生じる減感から防止することができる。
【0087】ベヒクルとして用いるそして被覆力を改良
するタイプの合成ポリマーを含有する層において、なか
んずく有効な安定剤は、Forsgardの米国特許第
3,043,697号明細書に説明される一価および多
価のフェノール、英国特許第897,497号明細書お
よびStevens等の英国特許第1,039,471
号明細書に説明される多糖類、並びにDersch等の
米国特許第3,446,618号明細書に説明されるキ
ノリン誘導体である。
【0088】二色カブリに対して乳剤層を保護するの
に、特に有用な安定剤は、Barbier等の米国特許
第3,679,424号および同3,820,998号
明細書に説明されるニトロンの塩のような添加物、Wi
llems等の米国特許第3,600,178号明細書
に説明されるメルカプトカルボン酸、並びにE.J.B
irrのStabilization of Photographic Silver Halid
e Emulsions, Focal Press, London, 1974, 126-218 頁
に挙げられている添加物である。
【0089】現像カブリに対して乳剤層を保護するの
に、特に有用な安定剤は、Bloom等の英国特許第
1,356,142号明細書および米国特許第3,57
5,699号明細書、Rogersの米国特許第3,4
73,924号明細書並びにCarlson等の米国特
許第3,649,267号明細書に説明されるアザベン
ゾイミダゾールのような添加物、Brooker等の米
国特許第2,131,038号明細書、Laudの米国
特許第2,704,721号明細書、Rogers等の
米国特許第3,265,498号明細書に説明される置
換されたベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ゾチリアゾール等、Dimsdale等の米国特許第
2,432,864号明細書、Rauch等の米国特許
第3,081,170号明細書、Weyerts等の米
国特許第3,260,597号明細書、Grassho
ff等の米国特許第3,674,478号明細書および
Arondの米国特許第3,706,557号明細書に
説明されるメルカプト置換された化合物(例えば、メル
カプトテトラゾール)、Herz等の米国特許第3,2
20,839号明細書に説明されるイソチオウレア誘導
体、並びにvon Kongの米国特許第3,364,
028号明細書およびvon Kong等の英国特許第
1,186,441号明細書に説明されるチオヂアゾー
ル誘導体である。
【0090】アルデヒドタイプの硬化剤を用いる場合、
Sheppard等の米国特許第2,165,421号
明細書に説明されるタイプの一価および多価のフェノー
ル、Rees等の英国特許第1,269,268号明細
書に開示されているタイプのニトロ置換された化合物、
Valbusaの英国特許第1,151,914号明細
書に説明されるポリ(酸化アルキレン)、並びにAll
en等の米国特許第3,232,761号および同3,
232,764号明細書に説明されるウラゾールと組み
合せるムコハロゲン酸、もしくはさらにRees等の米
国特許第3,295,980号明細書に説明されるマレ
イン酸ヒドラジドと組合わさるムコハロゲン酸、のよう
なカブリ防止剤で、乳剤層を保護することができる。
【0091】線状ポリエステル支持体に塗布された乳剤
層を保護するため、Anderson等の米国特許第
3,287,135号明細書に説明されてるパラバン
酸、ヒダントイン酸ヒドラジドおよびウラゾール、並び
に二つの対称的に縮合した6員環状炭素を持つピアジ
ン、特にRees等の米国特許第3,396,023号
明細書に説明さされるアルデヒドタイプ硬化剤と組合わ
さるもの、のような添加剤を用いることができる。
【0092】乳剤のキンク減感を、Overmanの米
国特許第2,628,167号明細書説明される硝酸第
一タリウム、Jones等の米国特許第2,759,8
21号および同2,759,822号明細書に開示され
るタイプの化合物、ポリマー結晶格子および分散物、Re
search Disclosure, Vol. 116, 1973 年12月、アイテム
11684 、に開示されるタイプのアゾールおよびメルカプ
トテトラゾール親水性コロイド分散物、Milton等
の米国特許第3,033,680号明細書に開示される
タイプの可塑化ゼラチン組成物、Rees等の米国特許
第3,536,491号明細書に開示されるタイプの水
溶性共重合体、Pearson等の米国特許第3,77
2,032号明細書に開示されるポリ(酸化アルキレ
ン)の存在化で乳剤重合によって調製されるポリマー結
晶格子、並びにRakoczyの米国特許第3,83
7,861号明細書に開示されるタイプのゼラチングラ
フトコポリマー、を組込むことによって少なくすること
ができる。
【0093】本発明に使用される記録要素が、高速アク
セスプロセッサーにおけるように高温浴もしくは高温乾
燥温度で処理される場合、圧不感受性およびもしくは増
加したカブリを、Abbot等の米国特許第3,29
5,976号明細書、Barnes等の米国特許第3,
545,971号明細書、Salesinの米国特許第
3,708,303号明細書、Yamamoto等の米
国特許第3,615,619号明細書、Brown等の
米国特許第3,623,873号明細書、Taberの
米国特許第3,671,258号明細書、Abeleの
米国特許第3,791,830号明細書、Research Dis
closure, Vol. 99,1972 年7 月、アイテム9930、Flo
rens等の米国特許第3,843,364号明細書、
Priem等の米国特許第3,867,152号明細
書、Adach等の米国特許第3,967,965号明
細書、並びにMikawa等の米国特許第3,947,
274号および同3,954,474号明細書、に説明
される、添加物、ベヒクル、硬化剤の選ばれた組合せお
よび/もしくは処理条件によって、管理することができ
る。
【0094】潜像退色を妨げるとして知られている、p
Hを高めることもしくは乳剤のpAgを低くすることお
よびゼラチンを加えることに加えて、Ezekielの
英国特許第1,335,923号、同1,378,35
4号、同1,378,654号および同1,391,6
72号明細書、Ezekiel等の英国特許第1,39
4,371号明細書、Jeffersonの米国特許第
3,843,372号明細書、Jefferson等の
英国特許第1,412,294号明細書並びにThur
stonの英国特許第1,343,904号明細書に説
明されるアミノ酸、Seiter等の米国特許第3,4
24,583号明細書に説明される、ヒドロキシベンゼ
ンもしくは芳香族アミン現像主薬と組合わさるカルボニ
ル−亜硫酸水素塩付加生成物、Beckett等の米国
特許第3,447,926号明細書に説明されているシ
クロアルキル−1,3−ジオン、Matejec等の米
国特許第3,600,182号明細書に説明されている
カタラーゼタイプの酵素、Kumai等の米国特許第
3,881,933号明細書に説明されているある種の
シアニン色素と組合わさるハロゲン置換された硬化剤、
Hong等の米国特許第3,386,831号明細書に
説明される硬化剤、Arai等の米国特許第3,95
4,478号明細書に説明されるアルケニルベンゾチア
ゾリウム塩、Thurstonの英国特許第1,30
8,777号明細書並びにEzekiel等の英国特許
第1,347,544号および同1,353,527号
明細書に説明されるヒドロキシ置換されたベンジリデン
誘導体、Suthernsの米国特許第3,519,4
27号明細書に開示されるタイプのメルカプト置換され
た化合物、Matejec等の米国特許第3,639,
128号明細書に開示されるタイプの金属有機錯体、E
zekielの英国特許第1,389,089号明細書
に説明されるペニシリン誘導体、von Konig等
の米国特許第3,910,791号明細書に説明される
ベンゾイミダゾール、ピリミジン等のプロピニルチオ誘
導体、Yamasue等の米国特許第3,901,71
3号明細書に開示されるイリジウムおよびロジウム化合
物の組合せ、Noda等の米国特許第3,881,93
9号明細書に説明されるシドノンもしくはシドノンイミ
ン、Ezekielの英国特許第1,458,197号
明細書に説明されるチアゾリジン誘導体並びにResearch
Disclosure, Vol. 136,1975年8 月、アイテム13651 に
説明されるチオエーテル置換されたイミダゾール、のよ
うな潜像安定剤を組み込むことができる。
【0095】最も簡単な形態では、本発明の写真要素
は、高塩化物{100}平板状粒子乳剤を含む単一ハロ
ゲン化銀乳剤層および支持体を使用する。一つ以上のそ
のようなハロゲン化銀乳剤層を有効に包含できること
は、もちろん認められる。一つ以上の乳剤層が使用され
る場合(例えば、二乳剤層)、それらの層全てが高塩化
物{100}平板状粒子乳剤層と成ることができる。し
かし、一つ以上の高塩化物{100}平板状粒子乳剤層
と組み合せて、一つ以上の通常のハロゲン化銀乳剤層を
使用(他の平板状粒子乳剤層を包含する)することが、
特に考えられる。本発明の高塩化物{100}平板状粒
子乳剤を、お互いにもしくは通常の乳剤と配合して、特
定の乳剤層条件を満足することもまた特に考えられる。
乳剤を配合する代わりに、乳剤単位の異なる層として配
合された乳剤を塗布することによって、同じ効果を通常
達成することができる。例えば、露出のラチチュードを
達成するため異なる乳剤層を塗布することは、当該技術
分野では周知である。高感度および低感度ハロゲン化銀
乳剤を異なる層に塗布すると、写真感度の増加を実現で
きることは、当該技術分野ではさらに周知である。典型
的に、乳剤単位中の高感度乳剤層を塗布して、低感度乳
剤層よりも露光放射源により近く置く。高感度乳剤層お
よび低感度乳剤層を逆の層順で塗布すると、得られるコ
ントラストを変えることができる。この方法を、乳剤単
位において三種類以上の層から成る乳剤層に拡張するこ
とができる。本発明の実施においては、そのような層配
列が特に考えられる。
【0096】本発明の方法に使用する記録要素は、高塩
化物{100}平板状粒子並びに存在する他のハロゲン
化銀乳剤層と反応的に組合わさる色素画像生成化合物を
含むことができる。このような色素画像生成化合物は、
典型的にカプラー化合物、色素レドックス放出剤化合
物、色素現像化合物、オキシクロム(oxichromic)現像主
薬、または漂白可能色素もしくは色素前駆体化合物であ
る。画像転写処理において用いることができる、カラー
写真要素に有用な色素レドックス放出剤、色素現像主
薬、およびオキシクロム現像主薬は、The theory of th
e Photographic Process, 第4版、T.H.James 編、Macm
illan, New York, 1977,12章、セクションVおよび上記
のResearch Disclosure,アイテム308119のセクションXX
III に記載されている。色素漂白処理に使用されるカラ
ー写真要素に有用に色素化合物は、The Theory of the
Photographic Process, 第4版、12章、セクションIV
に記載されている。
【0097】適切な色素画像生成化合物は、カプラー化
合物であり、酸化した発色現像主薬と反応して、色素生
成物もしくは色素を生成する。カプラー化合物は、カプ
ラー化合物と酸化した発色現像主薬との反応時に切れる
結合によってカプラー成分に結合している基(カップリ
ング離脱基と呼ぶ)を付加的に含むことができる。カッ
プリング離脱基は、酸素、硫黄、窒素、燐、等のような
原子によってカプラー成分に結合されるクロロ、ブロ
モ、フルオロ、およびヨードのようなハロゲンもしくは
有機ラジカルとなることができる。
【0098】次ぎに、本発明に有用なCOUP基を含む
代表的なカプラー化合物を記載する特許明細書および刊
行物を挙げる。酸化した発色現像主薬と反応してシアン
色素を生成するカプラーは、次ぎの代表的な特許明細書
および刊行物に記載される:米国特許第2,772,1
62号、同2,895,826号、同3,002,83
6号、同3,034,892号、同2,474,293
号、同2,423,730号、同2,367,531
号、同3,041,236号、同4,333,999
号、「Farbkupplereine Literaturubersicht」、Agfa M
itteilungen 発行、Band III、156〜175頁(19
61)、および上記のResearch Disclosure、アイテム3
08119のセクションVII D 。好ましいカプラーは、フェ
ノール類およびナフトール類である。
【0099】酸化した発色現像主薬と反応してマゼンタ
色素を生成するカプラーは、次ぎの代表的な特許明細書
および刊行物に記載される:米国特許第2,600,7
88号、同2,369,489号、同2,343,70
3号、同2,311,082号、同3,152,896
号、同3,519,429号、同3,062,653
号、同2,908,573号、「Farbkupplereine Lite
raturubersicht」、Agfa Mitteilungen 発行、Band II
I、126〜156頁(1961)、および上記のResea
rch Disclosure 、アイテム308119のセクションVII D
。好ましいカプラーは、ピラゾロン類およびピラゾロ
トリアゾール類である。
【0100】酸化した発色現像主薬と反応してイエロー
色素を生成するカプラーは、次ぎの代表的な特許明細書
および刊行物に記載される:米国特許第2,875,0
57号、同2,407,210号、同3,265,50
6号、同2,298,443号、同3,048,194
号、同3,447,928号、「Farbkupplereine Lite
raturubersicht」、Agfa Mitteilungen 発行、Band II
I、112〜126頁(1961)、および上記のResea
rch Disclosure、アイテム308119のセクションVII D 。
好ましいカプラーは、ベンゾイルアセトアミド類のよう
なアシルアセトアミド類およびピバロイルアセトアミド
類である。
【0101】色素生成化合物を、写真技術の分野におい
て公知の手段および方法によって、本発明に使用する記
録層に組み込むことができる。色素生成化合物が組み込
まれた記録要素は、支持体および単一のハロゲン化銀乳
剤層を含んで成る単色もしくはモノクローム要素と成る
ことができる。このようなモノクローム要素では、画像
を金属銀、色素もしくは色素の混合物、または色素およ
び金属銀の結合体から生成することができる。
【0102】本発明の記録要素はまた、支持体および複
式ハロゲン化銀乳剤層を含んで成る多色多層要素と成る
ことができる。上記色素生成化合物を、少なくとも一つ
のハロゲン化銀乳剤層および/もしくは隣接層のような
少なくとも一つのその他の層、(そこで、ハロゲン化銀
乳剤層と反応的に組合わさり、それによって乳剤層のハ
ロゲン化銀の現像によって生成した酸化した現像主薬と
反応することができる)に組み込むことができる。追加
的に、記録要素のハロゲン化銀乳剤層およびその他の層
は、そのような層に普通に含まれる添加物を含むことが
できる。
【0103】有用な多色多層写真要素は、少なくとも一
つの組合わさるシアン色素生成カプラーを持つ少なくと
も一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るシアン
色素画像生成単位、少なくとも一つの組合わさるマゼン
タ色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ色素画像生成単位
および少なくとも一つの組合わさるイエロー色素生成カ
プラーを持つ少なくとも一つの青感性ハロゲン化銀乳剤
層を含んで成るイエロー色素画像生成単位を坦持する支
持体から成ることができる。それぞれのハロゲン化銀乳
剤単位を、一つ以上の層から構成することができ、種々
の層および単位を、先行技術において知られるように、
そして以下に記載する層構成によって説明されるよう
に、互いに関連する異なる位置に配置することができ
る。
【0104】本発明に使用する記録要素において使用す
るための適切な材料の以下の検討において、既に述べた
Research Disclosure 、 アイテム308119を参照する(参
照することにより、本発明の内容と成す)。記録要素の
乳剤層および他の層の適切な分散媒体は、上記Research
Disclosure 、 アイテム308119のセクションIXおよび
そこでの刊行物に記載される。
【0105】本明細書に記載する化合物に加えて、本発
明の要素は、上記Research Disclosure 、 アイテム3081
19のセクションVII A〜EおよびH並びにそこでの
刊行物に記載される追加の色素画像生成化合物を包含す
ることができる。本発明に使用する記録要素は、蛍光増
白剤(セクションVI)、汚れ防止剤および画像色素安
定剤(セクションVII IおよびJ)、光吸収および
散乱材料(セクションVIII)、硬化剤(セクション
X)、塗布助剤(セクションXI)、可塑剤および潤滑
剤(セクションXII)、帯電防止剤(セクションXI
II)、マット剤(セクションXVI)、並びに現像改
質剤(セクションXXI)(全て上記Research Disclos
ure 、 アイテム308119)を含むことができる。
【0106】本発明に使用する記録要素を、上記Resear
ch Disclosure 、 アイテム308119のセクションXVII
およびそこで引用される文献に記載される多種多様の支
持体状に塗布することができる。本発明に使用する記録
要素を、上記Research Disclosure 、 アイテム308119の
セクションXVIIIおよびXIX記載されるように、
以下により十分に記載する画素毎の方式で化学線に露光
して潜像を生成し、処理して可視画像を生成することが
できる。典型的に、可視色素画像を生成する処理は、記
録要素を発色現像主薬に接触させて、現像可能なハロゲ
ン化銀を還元し発色現像主薬を酸化する工程を含む。酸
化した発色現像主薬は、順にカプラーと反応して、色素
生じる。好ましい発色現像主薬は、p−フェニイレンジ
アミン類である。特に好ましいものは、4−アミノ−3
−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−β−(メタンスルホ
ンアミド)エチルアニリン硫酸塩水和物、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルア
ニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−(メタンスルホン
アミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩,お
よび4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチ
ル)−m−トルイジン ジ−p−トルエンスルホン酸で
ある。
【0107】ネガ型ハロゲン化銀では、前に記載した処
理工程は、ネガ画像を提供する。記載した要素を、カラ
ーペーパー処理コダックエクタカラーRA−4(商標)
もしくは例えば、British Journal of Photography Ann
ual of 1988,196-198 頁に記載するコダックフレキシカ
ラー処理(商標)で処理することができる。ポジ(もし
くはリバーサル)画像を得るため、発色現像工程を、非
発色現像主薬の現像により行い、露光済み銀を現像し
(色素は生成しない)、その後その要素を均一にカブラ
せて未露光のハロゲン化銀を現像可能にすることより行
う。コダックE−6(商標)処理は、典型的なリバーサ
ル処理である。現像に続き、通常の漂白、定着もしくは
漂白定着工程を行い、銀もしくはハロゲン化銀を除去
し、水洗し、乾燥する。
【0108】本発明の記録要素は、画像転写要素の形態
を取ることができる。特に、少なくとも一つの層を、上
記の高塩化物平板状粒子乳剤に置換することにより、放
射線感光性ハロゲン化銀乳剤層を用いるいずれの通常の
画像転写システムにも、本発明の実施を適用することが
できる。通常の画像転写システムは、上記Research Dis
closure, Vol. 156, 1976 年11月、アイテム308119のセ
クションXXIIIに要約されている。
【0109】スルホンアミドアニリンおよびスルホンア
ミドフェノール拡散転写技法を用いるイオン化分離画像
が、特に考えられる。そのような写真製品は、非拡散性
スルホンアミドアニリンおよびスルホンアミドフェノー
ル画像色素提供化合物と一緒になる、上記のタイプの高
塩化物平板状粒子乳剤の少なくとも一つの層を含んで成
る少なくとも一つの画像色素提供要素を含んで成る。像
様露光の後、要素をハロゲン化銀現像主薬の存在下で、
アルカリ性処理組成物で処理して、銀画像を生成する。
酸化した現像主薬の像様分布が、画像色素提供化合物を
クロス(cross)酸化して、そして、アルカリ性媒体中に
切り離して拡散性画像色素を遊離させる。このタイプの
好ましいシステムは、公開されたFleckenste
inのU.S. trial voluntary protest document B351,6
37(1975.1.28) に開示されている。その他の好ましいシ
ステムは、米国特許第4,076,529号、同4,4
50,224号および同4,463,080号明細書並
びに英国特許第2,026,710号および同2,03
8,041号明細書に開示されている。
【0110】好ましいスルホンアミドアニリンおよびス
ルホンアミドフェノール画像色素提供化合物は、次ぎの
色によって同定されるものである:
【0111】
【化10】
【0112】(式中、Colは、色素もしくは色素先駆
体成分であり、Ballastは、11を超えるpHを
有するアルカリ性処理溶液中で現像中に、式の化合物を
非拡散性にするような分子サイズおよび構造の有機バラ
スト基であり、GはORもしくはNHR1 であり、Rは
水素もしくは加水分解成分であり、そしてR1 は水素も
しくは炭素原子数1〜22のアルキル基であり、そして
nは、1〜2の正の整数であり、GがORのときまたは
1 が水素もしくは8より少ない炭素原子数のアルキル
基のとき、2である)ある特定の好ましい形態では、B
allastは、式に表されるベンゼン環と縮合するベ
ンゾ環を形成する原子を包含する。
【0113】類似の技法では、ハロゲン化銀写真方法
は、デジタル露光技法を組み入れた高画像品質ハードコ
ピーシステムに由来するLED露光および感熱現像/転
写と併用される。このタイプのシステムは、米国特許第
4,904,5731号、同4,952,969号、同
4,732,846号、同4,775,613号、同
4,439,513号、同4,473,631号、同
4,603,103号、同4,500,626号および
同4,713,319号各明細書(参照することにより
本明細書の内容と成す)に開示される。
【0114】保持されている色素画像を生成するため、
上記Research Disclosure 、 アイテム308119のセクショ
ンVII、特にサブセクションDに説明される通常の色
素画像生成カプラーを使用することが好ましい。表I
は、本例において使用される典型的な色素画像生成カプ
ラー化合物を含む。
【0115】
【表1】
【0116】
【表2】
【0117】もちろん、本発明の実施に使用する記録要
素は、一般的にそのような記録要素に有用であるとして
公知のいずれの追加の層および成分、例えば、下塗り
層、上塗り層、界面活性剤および可塑剤、既に詳細に検
討したいくつかのものを含むことができる。それらを、
例えば、上記Research Disclosure 、 アイテム308119の
セクションXV(塗布および乾燥方法)に記載されるも
のを含むいずれの適切な技法を用いて、適切な支持体上
に塗布することができる。
【0118】すでに示したように、本発明に使用する記
録要素は、支持体上の単一放射線感光性乳剤層を含んで
成ることができる。しかし、特に有用な態様は、それぞ
れの単位が放射線感光性ハロゲン化銀乳剤と反応的に組
合わさる少なくとも一つの色素画像生成化合物を含む、
増感されたシアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位、
増感されたマゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単
位、および増感されたイエロー色素画像生成ハロゲン化
銀乳剤単位を含む多色多層要素である。
【0119】必要ならば、記録要素を、Research Discl
osure,1992年11月、アイテム 34390に記載されるような
塗布された磁性層と結合して使用することができる。特
に検討した平板状粒子乳剤調製方法の特徴に加えて、生
成する平板状粒子および本明細書に記載する記録要素の
追加の使用は、都合のよい通常のいずれの形態も取るこ
とができる。同一もしくは類似のハロゲン化銀組成物の
通常の乳剤に換えることが考えられ、異なるハロゲン組
成を持つハロゲン化銀乳剤の替わり、特に他の平板状粒
子乳剤もまた可能である。
【0120】高塩化物{100}平板状粒子乳剤の本来
的に青感性の低レベルは、層配列順序および平板状粒子
乳剤を含む写真要素の通常の機能の両方について、Ko
fron等の米国特許第4,439,520号明細書
(参照することにより本明細書の内容と成す)に開示さ
れるいずれの層配列順序を包含して、多色写真要素にお
いて、所望するいずれの層配列順序で使用することがで
きる。通常の機能は、以下の開示を参照することによっ
て説明される:
【0121】ICBR−1 Research Disclosure, Vo
l.308, 1989.12, アイテム 308,119 、ICBR−2 Resea
rch Disclosure, Vol.225, 1983. 1, アイテム 22,534、I
CBR−3 Wey等の米国特許第4,414,306
号明細書、(1983年11月8日発行) ICBR−4 solberg等の米国特許第4,43
3,048号明細書、(1984年2月21日発行)、
ICBR−5 Wilgus等の米国特許第4,43
4,226号明細書、(1984年2月28日発行)、
ICBR−6 Mskaskyの米国特許第4,43
5,501号明細書、(1984年2月6日発行)、I
CBR−7 Mskaskyの米国特許第4,643,
996号明細書、(1987年2月17日発行)、IC
BR−8 Daubendiek等の米国特許第4,6
72,027号明細書、(1987年1月9日発行)、
ICBR−9 Daubendiek等の米国特許第
4,693,964号明細書、(1987年9月15日
発行)、ICBR−10 Mskaskyの米国特許第
4,713,320号明細書、(1987年12月15
日発行)、ICBR−11 Saitou等の米国特許
第4,797,354号明細書、(1989年1月10
日発行)、ICBR−12 Ikeda等の米国特許第
4,806,461号明細書、(1989年2月21日
発行)、ICBR−13 Makino等の米国特許第
4,853,322号明細書、(1989年8月1日発
行)、ICBR−14 Daubendiek等の米国
特許第4,914,014号明細書、(1990年4月
3日発行)。
【0122】本発明に従う、放射線感光性高塩化物{1
00}平板状粒子乳剤層を含んで成る記録要素を、画素
毎の方式で典型的に電子印刷方法に使用される適切な高
エネルギー放射源を用いて像様に露光することができ
る。エネルギーの適切な化学線形態は、電磁スペクトル
の紫外、可視および赤外領域並びに電子ビーム放射(一
つ以上の発光ダイオードもしくはレーザー(ガスレーザ
ーもしくは固体レーザを含む)に由来するビームにより
供給される)を包含する。露光は、単色性、整色性、全
色性とすることができる。例えば、記録要素が、多層多
色要素の場合、その要素が感度を有する適切なスペクト
ル放射線(例えば、赤外、赤、緑もしくは青波長)のレ
ーザーもしくは発光ダイオードビームによって、露光を
与えることができる。前述の米国特許第4,619,8
92号明細書(参照することにより本明細書の内容と成
す)に開示されるように、電磁スペクトルの分離した部
分(赤外領域の少なくとも二つの部分を包含する)の露
光の作用としてシアン、マゼンタおよびイエロー色素を
生成する多色要素を、用いることができる。適切な露光
は、最大2000nm、好ましくは、最大1500nm
のものを包含する。記録要素が、電磁スペクトルの一つ
のスペクトル領域(カラー)のみに感度を持つモノクロ
要素である場合、必要な露光源は、もちろん一つのみの
スペクトル領域において放射を与える。適切な発光ダイ
オードおよび市販のレーザー源は、例に記載する。室
内、高いもしくは低い温度および/または圧力で像様露
光を、T.H.James の The theory of the Photographic
Process 第4版、Macmillan, 1977,4,6,17,18
および23章に説明される通常のセンシトメトリー技法
によって決定される記録要素の有用なレスポンス範囲内
で使用することができる。
【0123】露光源によって記録媒体に与えられる高エ
ネルギー化学線の量もしくはレベルは、一般的に少なく
とも10-4エルグ/cm2 、典型的に約10-4エルグ/
cm2 〜103 エルグ/cm2 そしてしばしば10-3
ルグ/cm2〜102 エルグ/cm2 である。先行技術
において知られているように画素毎の方式の記録要素の
露光は、ほんの僅かの期間もしくは時間、持続する。典
型的な最大露光時間は、100μ秒までであり、しばし
ば10μ秒まで、そして頻発に0.5μ秒までである。
以下の例において説明するように、良好な結果が、わず
か0.05μ秒の露光時間でレーザービームを使って達
成され、なお低い0.01μ秒までの露光時間も考えら
れる。当該技術分野の当業者に明かであるように、画素
濃度は、広い変化に従う。画素濃度が高くなると、画像
がシャープになるが、装置が複雑になり費用がかかる。
一般的に、本明細書に記載するタイプの通常の電子印刷
方法に使用する画素濃度は、107 画素/cm2 を超え
ず、典型的に約104 〜106 画素/cm2 である。露
光源、露光時間、露光レベルおよび画素濃度並びにその
他の記録要素の特徴を包含する、システムの種々の機能
および成分を検討するハロゲン化銀写真ペーパーを用い
る高品質、連続トーン、カラー電子印刷の評価は、Fi
rth等のContinuous-Tone Laser Color Printer, Jou
rnal of Imaging Technology, Vol. 14, No. 3、198
8年6月(参照することにより本明細書の内容と成す)
に与えられる。本明細書で既に示したように、発光ダイ
オードもしくはレーザービームのような高エネルギービ
ームで記録要素を走査することから成る通常の電子印刷
方法の詳細な説明は、Hioki等の米国特許第5,1
26,235号明細書、欧州特許公開公報第47916
7号および同502508号に述べられている(参照す
ることにより本明細書の内容と成す)。
【0124】本発明の電子印刷方法に使用する記録層の
適切な多色多層構成を、構成Iに表す。
【0125】 青増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 緑増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 赤増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成I 赤増感された、シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単
位は、支持体に最も近くに配置し、次ぎは緑増感された
マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位であり、最
上層に青増感されたイエロー色素画像生成ハロゲン化銀
乳剤単位が続く。画像生成単位は、示されるように、典
型的に、中間層によってお互いに分離されている。
【0126】本発明の別の実施では、{100}主面に
よって仕切られた粒子を含み、そして色素画像生成化合
物と反応的に組合わさる平板状ハロゲン化銀乳剤を、青
増感されたハロゲン化銀乳剤単位のみに含むことがで
き、もしくは各ハロゲン化銀乳剤単位に含むことができ
る。本発明の別の有用な多色多層構成は、構成IIに表
されるいわゆる反転順序である。
【0127】 緑増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 赤増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 青増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成II 青増感された、イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤
単位は、支持体に最も近くに配置し、次ぎは赤増感され
たシアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位であり、最
上層に緑増感されたマゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀
乳剤単位が続く。画像生成単位は、示されるように、典
型的に、中間層によってお互いに分離されている。
【0128】構成Iに記載するように、{100}主面
によって仕切られた粒子を含む平板状ハロゲン化銀乳剤
を、青増感されたハロゲン化銀乳剤単位に配置すること
ができ、もしくは各乳剤単位に置くことができる。本発
明のさらに別の有用な多色多層構成は、構成IIIに表
される。
【0129】 赤増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 緑増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 青増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成III 青増感された、イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤
単位は、支持体に最も近くに配置し、次ぎは緑増感され
たマゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位であり、
最上層に赤増感されたシアン色素画像生成ハロゲン化銀
乳剤単位が続く。画像生成単位は、示されるように、典
型的に、中間層によってお互いに分離されている。
【0130】構成IおよびIIに記載するように、{1
00}主面によって仕切られた粒子を含む平板状ハロゲ
ン化銀乳剤を、青増感されたハロゲン化銀乳剤単位に配
置することができ、もしくは各乳剤単位に置くことがで
きる。三種類の追加の有用な多色多層構成を、構成I
V、VおよびVIに表す。
【0131】 IR1 増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR2 増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR3 増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成IV IR1 増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR2 増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR3 増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成V IR1 増感された シアン色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR2 増感された マゼンタ色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 中間層 IR3 増感された イエロー色素画像生成ハロゲン化銀乳剤単位 //////支持体////// 構成IV 構成IV、VおよびVIは、それぞれ三種類の乳剤単位
が、異なる領域の赤外(IR)スペクトルにおいて増感
されている以外は、上記構成I、IIおよびIIIと類
似している。あるいは、構成IV、VおよびVIの一つ
もしくは二つの乳剤単位をIR増感し、残りの単位(一
つもしくは二つ)を可視の領域に増感することができ
る。構成I、IIおよびIIIに示すように、構成I
V、VおよびVIは、{100}主面によって仕切られ
た粒子を含む平板状ハロゲン化銀乳剤を、最上位のハロ
ゲン化銀乳剤単位に含むことができ、もしくはより低位
のハロゲン化銀乳剤単位、または各ハロゲン化乳剤単位
に含むことができる。また、既に検討したように、構成
I〜VIの乳剤単位は、様々な、異なる感度および粒子
形態のハロゲン化銀乳剤層を、それぞれ含んで成ること
ができる。
【0132】
【実施例】以下の例を参照することにより、本発明をよ
り良く評価することができる。例1〜21は、本発明の
実施に使用することができる放射線感光性高塩化物{1
00}平板状粒子乳剤の調製を説明する。例22〜38
は、そのような乳剤の層を含む記録要素が、本明細書に
記載するタイプの電子印刷方法において、それらを特に
有用にする特徴を示すことを説明する。
【0133】例1:塩化銀粒子形態の核形成工程の沃化物の効果 本発明の要求を満たす極薄型平板状粒子沃塩化物乳剤を
次ぎのように調製する:1.75重量%の低メチオニン
ゼラチン、0.011モルの塩化ナトリウムおよび1.
48×10-4モルの沃化カリウムを含む2030mlの
溶液を攪拌しながら反応容器に入れた。反応容器の内容
物を40℃に維持し、pClは1.95であった。
【0134】この溶液を激しく攪拌しながら、1.0モ
ルの硝酸銀溶液30ml並びに0.99モルの塩化ナト
リウムおよび0.01モルの沃化カリウムの溶液30m
lを、同時にそれぞれ30ml/分の速度で加えた。こ
れにより、全銀量に対して2モル%の初期沃化物濃度を
持つ結晶を形成する粒子核形成を達成した。混合物をそ
の後10分間保持し、温度は40℃のままであった。保
持に続けて1.0モルの硝酸銀溶液および1.0モルの
NaCl溶液を、pClを1.95に維持して、2ml
/分で40分間同時に加えた。生じた乳剤は、銀に基づ
いて0.5モル%の沃化物を含有する平板状粒子沃塩化
銀乳剤であった。全粒子投影面積の50%が、平均EC
D0.84μmおよび平均厚0.037μmを有する
{100}主面を持つ平板状粒子によって提供され、全
ての{100}平板状粒子が、0.3μm未満の厚さお
よび10未満の主面エッジ長比を有して整っているアス
ペクト比等級を基礎として選択された。選択された平板
状粒子集団は、平均アスペクト比(ECD/t)23お
よび平均平板状度(ECD/t2 )657を有した。選
択された平板状粒子の主面エッジ長の比は、1.4であ
った。全粒子投影面積の72%は、{100}主面およ
び少なくとも7.5のアスペクト比を有する平板状粒子
から作られていた。これらの平板状粒子は、平均ECD
0.75μm、平均厚0.045μm、平均アスペクト
比18.6および平均平板状度488を有していた。
【0135】乳剤粒子の代表的サンプルを図1に表す。
次ぎの対照乳剤の調製は、初期粒子集団の沈澱(核形
成)において沃化物を省略する効果を明かにする。故意
に沃化物を加えなかったこと以外は、まさに記載したの
と同一の沈澱手順を使用した。
【0136】得られた乳剤は、主として立方晶で、エッ
ジ長が約0.1〜0.5μmのサイズ範囲にわたる非常
に低いアスペクト比の方形粒子からなっていた。少量の
大きいロッドおよび高アスペクト比の{100}平板状
粒子が存在したが、粒子集団の有用な量を構成しなかっ
た。この比較乳剤の代表的サンプルを図2に表す。
【0137】例2:平板状沃塩化銀乳剤T−1の調製 平板状沃塩化物乳剤を次ぎのように沈澱させた:3.5
重量%の低メチオニンゼラチン、0.0056モル/l
の塩化ナトリウムおよび3.4×10-4モル/lの沃化
カリウムを含む4500mlの溶液を攪拌しながら反応
容器に入れた。反応容器の内容物を40℃に維持し、p
Clは2.25であった。
【0138】この溶液を激しく攪拌しながら、2.0モ
ルの硝酸銀溶液90mlおよび1.99モルの塩化ナト
リウム溶液90mlを、同時にそれぞれ180ml/分
の速度で加えた。混合物をその後3分間保持し、温度は
40℃のままであった。保持に続けて0.5モルの硝酸
銀溶液および0.5モルのNaCl溶液を、pClを
2.25に維持して、24ml/分で40分間同時に加
えた。その後、0.5モルの硝酸銀溶液および0.5モ
ルのNaCl溶液を、pClを2.25に維持して、2
4ml/分〜37.1ml/分に流速を直線的に増加し
て70分かけて、同時に加えた。最後に、0.75モル
の硝酸銀溶液および0.75モルのNaCl溶液を、p
Clを2.25に維持して、37.1ml/分の一定速
度で、90分かけて、同時に加えた。乳剤をその後、限
外濾過ユニットを使用して洗浄し、最終pHおよびpC
lを、それぞれ5.5および1.8に調節した。
【0139】生じた乳剤は、銀に基づいて0.06モル
%の沃化物を含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であっ
た。全粒子投影面積の50%を超える部分が、平均EC
D1.55μmおよび平均厚0.155μmを有する
{100}主面を持つ平板状粒子によって提供された。
【0140】例3:平板状沃塩化銀乳剤T−2の調製 平板状沃塩化物乳剤を、20モルppmのK4 Ru(C
l)6 を沈澱中に添加した以外は、例2に記載するよう
に沈澱させた。生じた乳剤は、銀に基づいて0.06モ
ル%の沃化物を含有した。全粒子投影面積の50%を超
える部分が、平均ECD1.42μmおよび平均厚0.
146μmを有する{100}主面を持つ平板状粒子に
よって提供された。
【0141】例4:平板状沃塩化銀乳剤T−3の調製 平板状沃塩化物乳剤を、例2に記載するように沈澱さ
せ、その後限外濾過によって洗浄した。それの最終pH
およびpClを、それぞれ5.6および1.8に調節し
た。生じた乳剤の粒子投影面積の50%を超える部分
は、平均ECD1.38μmおよび平均厚0.148μ
mを有する{100}主面を持つ平板状粒子によって占
められた。乳剤は、銀に基づいて0.06モル%の沃化
物を含有した。
【0142】例5:平板状沃塩化銀乳剤T−4の調製 平板状沃塩化物乳剤を、例2に記載するように沈澱さ
せ、その後限外濾過によって洗浄した。それの最終pH
およびpClを、それぞれ5.6および1.8に調節し
た。生じた乳剤は、銀に基づいて0.06モル%の沃化
物を含有した。全粒子投影面積の50%を超える部分
が、平均ECD1.61μmおよび平均厚0.15μm
を有する{100}主面を持つ平板状粒子によって提供
された。
【0143】例6:平板状沃塩化銀乳剤T−5の調製 この例は、全粒子投影面積の90%が、{100}主
面、および7.5より大きいアスペクト比を持つ平板状
粒子から成る本発明に従う乳剤を説明する。3.52重
量%の低メチオニンゼラチン、0.0056モルの塩化
ナトリウムおよび1.48×10-4モルの沃化カリウム
を含む2030mlの溶液を攪拌しながら反応容器に入
れた。反応容器の内容物を40℃に維持し、pClは
2.25であった。
【0144】この溶液を激しく攪拌しながら、2.0モ
ルの硝酸銀溶液30ml並びに1.99モルの塩化ナト
リウムおよび0.01モルの沃化カリウムの溶液30m
lを、同時にそれぞれ60ml/分の速度で加えた。こ
れにより、全銀量に対して1モル%の初期沃化物濃度を
持つ結晶を形成する粒子核形成を達成した。混合物をそ
の後10分間保持し、温度は40℃のままであった。保
持に続けて0.5モルの硝酸銀溶液および0.5モルの
NaCl溶液を、pClを2.25に維持して、8ml
/分で40分間同時に加えた。その後、0.5モルの硝
酸銀溶液および0.5モルのNaCl溶液を、pClを
2.25に維持して、8ml/分〜16ml/分に流速
を直線的に増加して130分かけて、同時に加えた。
【0145】生じた乳剤は、銀に基づいて0.05モル
%の沃化物を含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であっ
た。全粒子投影面積の50%が、平均ECD1.86μ
mおよび平均厚0.082μmを有する{100}主面
を持つ平板状粒子によって提供され、全ての{100}
平板状粒子が、0.3μm未満の厚さおよび10未満の
主面エッジ長比を有して整っているアスペクト比等級を
基礎として選択された。選択された平板状粒子集団は、
平均アスペクト比(ECD/t)24および平均平板状
度(ECD/t2 )314を有した。選択された平板状
粒子の主面エッジ長の比は、1.2であった。全粒子投
影面積の93%は、{100}主面および少なくとも
7.5のアスペクト比を有する平板状粒子から作られて
いた。これらの平板状粒子は、平均ECD1.47μ
m、平均厚0.086μm、平均アスペクト比17.5
および平均平板状度222を有していた。
【0146】例7:平板状沃塩化銀乳剤T−6の調製 この例は、初期が0.08モル%沃化物および最終が
0.04モル%沃化物であること以外は、例6の乳剤と
同様に調製した。3.52重量%の低メチオニンゼラチ
ン、0.0056モルの塩化ナトリウムおよび3.00
×10-5モルの沃化カリウムを含む2030mlの溶液
を攪拌しながら反応容器に入れた。反応容器の内容物を
40℃に維持し、pClは2.25であった。
【0147】この溶液を激しく攪拌しながら、5.0モ
ルの硝酸銀溶液30ml並びに4.998モルの塩化ナ
トリウムおよび0.002モルの沃化カリウムの溶液3
0mlを、同時にそれぞれ60ml/分の速度で加え
た。これにより、全銀量に対して0.08モル%の初期
沃化物濃度を持つ結晶を形成する粒子核形成を達成し
た。
【0148】混合物をその後10分間保持し、温度は4
0℃のままであった。保持に続けて0.5モルの硝酸銀
溶液および0.5モルのNaCl溶液を、pClを2.
25に維持して、8ml/分で40分間同時に加えた。
生じた乳剤は、銀に基づいて0.04モル%の沃化物を
含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であった。全粒子投影
面積の50%が、平均ECD0.67μmおよび平均厚
0.035μmを有する{100}主面を持つ平板状粒
子によって提供され、全ての{100}平板状粒子が、
0.3μm未満の厚さおよび10未満の主面エッジ長比
を有して整っているアスペクト比等級を基礎として選択
された。選択された平板状粒子集団は、平均アスペクト
比(ECD/t)20および平均平板状度(ECD/t
2 )651を有した。選択された平板状粒子の主面エッ
ジ長の比は、1.9であった。全粒子投影面積の52%
は、{100}主面および少なくとも7.5のアスペク
ト比を有する平板状粒子から作られていた。これらの平
板状粒子は、平均ECD0.63μm、平均厚0.03
6μm、平均アスペクト比18.5および平均平板状度
595を有していた。
【0149】例8:平板状沃塩化銀乳剤T−7の調製 この例は、初期粒子集団が6.0モル%沃化物および最
終乳剤が1.6モル%沃化物を含む乳剤を説明する。
3.52重量%の低メチオニンゼラチン、0.0056
モルの塩化ナトリウムおよび3.00×10-5モルの沃
化カリウムを含む2030mlの溶液を攪拌しながら反
応容器に入れた。反応容器の内容物を40℃に維持し、
pClは2.25であった。
【0150】この溶液を激しく攪拌しながら、1.0モ
ルの硝酸銀溶液30ml並びに0.97モルの塩化ナト
リウムおよび0.03モルの沃化カリウムの溶液30m
lを、同時にそれぞれ60ml/分の速度で加えた。こ
れにより、全銀量に対して6.0モル%の初期沃化物濃
度を持つ結晶を形成する粒子核形成を達成した。混合物
をその後10分間保持し、温度は40℃のままであっ
た。保持に続けて1.00モルの硝酸銀溶液および1.
00モルのNaCl溶液を、pClを2.25に維持し
て、2ml/分で40分間同時に加えた。
【0151】生じた乳剤は、銀に基づいて1.6モル%
の沃化物を含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であった。
全粒子投影面積の50%が、平均ECD0.57μmお
よび平均厚0.036μmを有する{100}主面を持
つ平板状粒子によって提供され、全ての{100}平板
状粒子が、0.3μm未満の厚さおよび10未満の主面
エッジ長比を有して整っているアスペクト比等級を基礎
として選択された。選択された平板状粒子集団は、平均
アスペクト比(ECD/t)16.2および平均平板状
度(ECD/t2 )494を有した。選択された平板状
粒子の主面エッジ長の比は、1.9であった。全粒子投
影面積の62%は、{100}主面および少なくとも
7.5のアスペクト比を有する平板状粒子から作られて
いた。これらの平板状粒子は、平均ECD0.55μ
m、平均厚0.041μm、平均アスペクト比14.5
および平均平板状度421を有していた。
【0152】例9:平板状沃塩化銀乳剤T−8の調製 この例は、初期集団に2モル%沃化物が存在し、そして
追加の沃化物を成長時に添加して最終沃化物レベル5モ
ル%を作成する極薄型高アスペクト比{100}平板状
粒子乳剤を説明する。1.75重量%の低メチオニンゼ
ラチン、0.0056モルの塩化ナトリウムおよび1.
48×10-4モルの沃化カリウムを含む2030mlの
溶液を攪拌しながら反応容器に入れた。反応容器の内容
物を40℃に維持し、pClは2.3であった。
【0153】この溶液を激しく攪拌しながら、1.0モ
ルの硝酸銀溶液30ml並びに0.99モルの塩化ナト
リウムおよび0.01モルの沃化カリウムの溶液30m
lを、同時にそれぞれ90ml/分の速度で加えた。こ
れにより、全銀量に対して2モル%の初期沃化物濃度を
持つ結晶を形成する粒子核形成を達成した。混合物をそ
の後10分間保持し、温度は40℃のままであった。保
持に続けて1.00モルの硝酸銀溶液および1.00モ
ルのNaCl溶液を、8ml/分で同時に加え、一方
3.75×10−3モルの沃化カリウムを、pClを
1.95に維持して、14.6ml/分で10分間同時
に加えた。
【0154】生じた乳剤は、銀に基づいて5モル%の沃
化物を含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であった。全粒
子投影面積の50%が、平均ECD0.58μmおよび
平均厚0.030μmを有する{100}主面を持つ平
板状粒子によって提供され、全ての{100}平板状粒
子が、0.3μm未満の厚さおよび10未満の主面エッ
ジ長比を有して整っているアスペクト比等級を基礎とし
て選択された。選択された平板状粒子集団は、平均アス
ペクト比(ECD/t)20.6および平均平板状度
(ECD/t2 )803を有した。選択された平板状粒
子の主面エッジ長の比は、2であった。全粒子投影面積
の87%は、{100}主面および少なくとも7.5の
アスペクト比を有する平板状粒子から作られていた。こ
れらの平板状粒子は、平均ECD0.54μm、平均厚
0.033μm、平均アスペクト比17.9および平均
平板状度803を有していた。
【0155】例10:平板状沃臭塩化銀乳剤T−9の調製 この例は、初期粒子集団に1モル%沃化物が存在し、そ
して50モル%臭化物を成長時に添加して、沃化物0.
3モル%、臭化物36モル%および塩化物63.7%の
最終乳剤を作成する高アスペクト比{100}平板状粒
子乳剤を説明する。
【0156】3.52重量%の低メチオニンゼラチン、
0.0056モルの塩化ナトリウムおよび1.48×1
-4モルの沃化カリウムを含む2030mlの溶液を攪
拌しながら反応容器に入れた。反応容器の内容物を40
℃に維持し、pClは2.25であった。この溶液を激
しく攪拌しながら、1.0モルの硝酸銀溶液30ml並
びに0.99モルの塩化ナトリウムおよび0.01モル
の沃化カリウムの溶液30mlを、同時にそれぞれ60
ml/分の速度で加えた。これにより、粒子核形成を達
成した。
【0157】混合物をその後10分間保持し、温度は4
0℃のままであった。保持に続けて、全銀量に対して2
モルの初期沃化物濃度を持つ結晶を生成するため、pC
lを2.25に維持しながら、0.5モルの硝酸銀溶液
および0.25モルのNaCl溶液並びに0.25モル
の臭化ナトリウム溶液を、8ml/分で同時に加えた。
【0158】生じた乳剤は、銀に基づいて0.27モル
%の沃化物および36モル%臭化物を含有する平板状粒
子沃塩化銀乳剤であり、残りのハロゲン化物は、塩化物
であった。全粒子投影面積の50%が、平均ECD0.
4μmおよび平均厚0.032μmを有する{100}
主面を持つ平板状粒子によって提供され、全ての{10
0}平板状粒子が、0.3μm未満の厚さおよび10未
満の主面エッジ長比を有して整っているアスペクト比等
級を基礎として選択された。選択された平板状粒子集団
は、平均アスペクト比(ECD/t)12.8および平
均平板状度(ECD/t2 )432を有した。選択され
た平板状粒子の主面エッジ長の比は、1.9であった。
全粒子投影面積の71%は、{100}主面および少な
くとも7.5のアスペクト比を有する平板状粒子から作
られていた。これらの平板状粒子は、平均ECD0.3
8μm、平均厚0.034μm、平均アスペクト比1
1.3および平均平板状度363を有していた。
【0159】例11:平板状沃塩化銀乳剤T−10の調製 この例は、しゃく解剤としてフタル化されたゼラチンを
用いて、本発明の要求を満足する乳剤の調製を説明す
る。1.0重量%のフタル化ゼラチン、0.0063モ
ルの塩化ナトリウムおよび3.1×10-4モルの沃化カ
リウムである310mlの溶液を含み、40℃で攪拌し
ている反応容器に、0.1モルの硝酸銀水溶液6.0m
lおよび0.11モルの塩化ナトリウム溶液6.0ml
を、同時にそれぞれ6ml/分の速度で加えた。
【0160】混合物をその後10分間保持し、温度は4
0℃のままであった。保持に続けて銀および塩溶液を、
混合物のpClを2.7に維持して、3.0ml/分〜
9.0ml/分に流速を直線的に増加して15分かけて
同時に加えた。生じた乳剤は、高アスペクト比平板状粒
子沃塩化銀乳剤であった。全粒子投影面積の50%が、
平均ECD0.37μmおよび平均厚0.037μmを
有する{100}主面を持つ平板状粒子によって提供さ
れ、全ての{100}平板状粒子が、0.3μm未満の
厚さおよび10未満の主面エッジ長比を有して整ってい
るアスペクト比等級を基礎として選択された。選択され
た平板状粒子集団は、平均アスペクト比(ECD/t)
10および平均平板状度(ECD/t2 )330を有し
た。全粒子投影面積の70%は、{100}主面および
少なくとも7.5のアスペクト比を有する平板状粒子か
ら作られていた。これらの平板状粒子は、平均ECD
0.3μm、平均厚0.04μm、および平均平板状度
210を有していた。
【0161】平板状粒子の正方形および長方形の電子線
回折検査は、主面{100}結晶配列を確認した。
【0162】例12:平板状沃塩化銀乳剤T−11の調製 この例は、しゃく解剤として非改質骨ゼラチンを用い
て、本発明の要求を満足する乳剤の調製を説明する。
0.69重量%の骨ゼラチン、0.0056モルの塩化
ナトリウムおよび1.86×10-4モルの沃化カリウム
である2910mlの溶液を含み、40℃、pH6.5
で攪拌している反応容器に、4.0モルの硝酸銀水溶液
60mlおよび4.0モルの塩化銀溶液60mlを、同
時にそれぞれ120ml/分の速度で加えた。
【0163】混合物を、低メチオニンゼラチン16.6
g/lの5000ml溶液を添加している間、その後5
分間保持し、pHを6.5にpClを2.25調節し
た。保持に続けて銀および塩溶液を、混合物のpClを
2.25に維持して、10ml/分〜25.8ml/分
に流速を直線的に増加して63分かけて同時に加えた。
生じた乳剤は、0.01モル%沃化物を含有する高アス
ペクト比平板状粒子沃塩化銀乳剤であった。全粒子投影
面積の65%が、平均ECD1.5μmおよび平均厚
0.18μmを有する平板状粒子によって提供された。
【0164】例13:平板状塩化銀乳剤T−12の調製 0.5重量%の骨ゼラチン、6ミリモルの3−アミノ−
1H−1,2,4−トリアゾール、0.040モルの塩
化ナトリウムおよび0.20モルの酢酸ナトリウムであ
る400mlの溶液を含み、攪拌している反応容器を、
55℃でpH6.1に調節した。この溶液に、55℃
で、4モルの硝酸銀5.0mlおよび4モルの塩化ナト
リウム溶液5.0mlを、同時にそれぞれ5ml/分の
速度で加えた。その後、混合物の温度を、一定速度で1
2分かけて75℃まで上げた。この温度で5分間保持し
た後、pHを6.2に調節し、この値を±0.1以内に
保持し、硝酸銀溶液の流れを、5ml/分で、0.8モ
ルの銀が添加されるまで再び始めた。NaCl溶液の流
れも、pAg6.64の一定値を維持するのに必要な速
度で、また再開した。
【0165】生じた塩化銀乳剤は、全粒子集団の投影面
積の65%が、{100}主面を持つ平板状粒子から成
っていた。この平板状粒子集団は、平均ECD1.95
μmおよび平均厚0.165μmを有した。平均アスペ
クト比および平板状度は、それぞれ11.8および7
1.7であった。
【0166】例14:平板状塩化銀乳剤T−13の調製 銀0.4モルが添加されたとき、沈澱を止めた以外は、
例13と同様に、この乳剤を調製した。生じた塩化銀乳
剤は、全粒子集団の投影面積の65%が、{100}主
面を持つ平板状粒子から成っていた。この平板状粒子集
団は、平均ECD1.28μmおよび平均厚0.130
μmを有した。平均アスペクト比および平板状度は、そ
れぞれ9.8および75.7であった。
【0167】例15:平板状塩化銀乳剤T−14の調製 銀添加の最後の95%において、反応容器のpHを3.
6に調節した以外は、例14と同様に、この乳剤を調製
した。生じた塩化銀乳剤は、全粒子集団の投影面積の6
0%が、{100}主面を持つ平板状粒子から成ってい
た。この平板状粒子集団は、平均ECD1.39μmお
よび平均厚0.180μmを有した。平均アスペクト比
および平板状度は、それぞれ7.7および43.0であ
った。
【0168】例16:平板状臭塩化銀乳剤T−15の調製 塩溶液が、3.6モルのNaClおよび0.4モルのN
aBrであった以外は、例14と同様に、この乳剤を調
製した。生じた臭塩化銀(10%Br)乳剤は、全粒子
集団の投影面積の52%が、{100}主面を持つ平板
状粒子から成っていた。この平板状粒子集団は、平均E
CD1.28μmおよび平均厚0.115μmを有し
た。平均アスペクト比および平板状度は、それぞれ1
1.1および96.7であった。
【0169】例17:平板状塩化銀乳剤T−16の調製 {100}平板状粒子核形成剤として、3,5−ジアミ
ノ−1,2,4−トリアゾール(2.4ミリモル)を使
用した以外は、例13と同様に、この乳剤を調製した。
生じた塩化銀乳剤は、全粒子集団の投影面積の45%
が、{100}主面を持つ平板状粒子から成っていた。
この平板状粒子集団は、平均ECD1.54μmおよび
平均厚0.20μmを有した。平均アスペクト比および
平板状度は、それぞれ7.7および38.5であった。
【0170】例18:平板状塩化銀乳剤T−17の調製 {100}平板状粒子核形成剤として、イミダゾール
(9.6ミリモル)を使用した以外は、例13と同様
に、この乳剤を調製した。生じた塩化銀乳剤は、全粒子
集団の投影面積の40%が、{100}主面を持つ平板
状粒子から成っていた。この平板状粒子集団は、平均E
CD2.20μmおよび平均厚0.23μmを有した。
平均アスペクト比および平板状度は、それぞれ9.6お
よび41.6であった。
【0171】例19:平板状塩化銀乳剤T−18の調製 0.25重量%の低メチオニン含量(ゼラチン1g当た
り、<4μモル)骨ゼラチンおよび0.008モルの塩
化ナトリウムである400mlの溶液を含み85℃、p
H6.2で攪拌している反応容器に、4モルの硝酸銀溶
液を5.0ml/分でそして4モルの塩化ナトリウム溶
液6.0mlを、pClを2.09の一定値を維持する
のに必要な速度で同時に加えた。硝酸銀0.20モルを
加えたとき、13.3%低メチオニンゼラチン溶液15
mlを添加する時間の間、添加を20秒止め、pHを
6.2に調節した。硝酸銀の0.4モルの全量が添加さ
れるまで再び添加始めた。沈澱中pHを6.2±0.1
で一定に維持した。
【0172】生じた塩化銀乳剤は、全粒子集団の投影面
積の40%が、{100}主面を持つ平板状粒子から成
っていた。この平板状粒子集団は、平均ECD2.18
μmおよび平均厚0.199μmを有した。平均アスペ
クト比および平板状度は、それぞれ11.0および5
5.0であった。
【0173】例20:平板状沃塩化銀乳剤T−19の調製 平板状粒子沃塩化物乳剤を次ぎのように沈澱させた:
3.5重量%の低メチオニンゼラチン、0.0028モ
ルの塩化ナトリウムおよび5.6×10-4モル/lの沃
化カリウムを含む45リットル(L)の溶液を攪拌しな
がら反応容器に入れた。反応容器の内容物を40℃に維
持し、pClは2.25であった。
【0174】この溶液を激しく攪拌しながら、1.25
モルの硝酸銀溶液1.4Lおよび1.25モルの塩化ナ
トリウム1.4Lを、同時にそれぞれ2.8ml/分の
速度で加えた。混合物をその後1.5分間保持し、温度
は40℃のままであった。保持に続けて0.625モル
の硝酸銀溶液および0.625モルのNaCl溶液を、
pClを2.25に維持して、280ml/分で30分
間同時に加えた。その後0.625モルの硝酸銀溶液お
よび0.625モルのNaCl溶液を、流れを280m
l/分〜420ml/分に直線的に増加して、pClを
2.25に維持して、125分かけて同時に添加した。
最終的に、乳剤が42.2モル生成するまでに成長は完
了した。乳剤を、その後限外濾過ユニットを使用して洗
浄し、最終pHおよびpClを、それぞれ5.5および
1.8に調節した。
【0175】生じた乳剤は、銀に基づいて0.06モル
%の沃化物を含有する平板状粒子沃塩化銀乳剤であっ
た。全粒子投影面積の50%を超える部分が、平均EC
D1.47μmおよび平均厚0.162μmを有する
{100}主面を持つ平板状粒子によって提供された。
【0176】例21:平板状沃塩化銀乳剤T−20の調製 0.5モルの沃化カリウム溶液448mlを、沈澱の終
了前10分に乳剤に投入し、カブリ量の塩化第二水銀を
硝酸銀溶液に添加したこと以外は、平板状沃塩化銀乳剤
を、例20に記載するように沈澱させた。生じた乳剤
は、銀に基づいて0.59モル%の沃化物を含有する平
板状粒子沃塩化銀乳剤であった。全粒子投影面積の50
%を超える部分が、平均ECD1.35μmおよび平均
厚0.159μmを有する{100}主面を持つ平板状
粒子によって提供された。
【0177】以下に表す増感色素および強色増感化合物
を、次ぎの例で使用した:
【0178】
【化11】
【0179】
【化12】
【0180】
【化13】
【0181】例22:記録要素の調製、露光および処理 例2の平板状塩化銀乳剤T−1をつぎのように青増感し
た:624mg/銀モルの増感色素SS−52を乳剤に
添加した。20分間保持した後、2.4mg/銀モルの
コロイド状硫化金を加えた。混合物を60℃に加熱し、
この温度で40分間保持し、そして40℃まで冷却し
た。この時点で、90mg/銀モルの1−(3−アセト
アミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを加え
た。
【0182】エッジ長0.75μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤を、当該技術分野で周知のそしてResearch D
isclosure,アイテム308119、1989年12月にセクションI
記載される手順を使用して、硝酸銀および塩化ナトリウ
ムの等モル量を、骨ゼラチン、しゃく解剤およびチオエ
ーテル熟成剤を含む十分に攪拌した反応器に添加するこ
とにより、沈澱させた。この対照乳剤を、コロイド状硫
化金4mg/銀モルを添加し、60℃に加熱し、そして
青増感色素SS−52 200mg/銀モル、1−(3
−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル70mg/銀モルおよび臭化カリウム0.5モル%を
添加することにより増感した。
【0183】次ぎの要素(全て、今記載した青増感した
乳剤に由来する銀36mg/ft2(390mg/m
2 )、およびゼラチン70mg/ft2 (750mg/
2 )を含む)を、レジンコートペーパー支持体に塗布
した: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤、100mg/ft2
(1080mg/m2)のカプラーC−25。
【0184】要素2:平板状AgCl乳剤、100mg
/ft2 (1080mg/m2 )のカプラーC−25。 対照要素3:立方晶AgCl乳剤、84mg/ft2
(900mg/m2 )のカプラーC−26。 要素4:平板状AgCl乳剤、84mg/ft2 (90
0mg/m2 )のカプラーC−26。
【0185】要素を、濃度目盛り付テスト対象を通し
て、0.5および0.01秒間、等エネルギーのタング
ステンランプ露光に供し、その後、コダックエクタカラ
ーRA−4(商標)処理によって処理した。各要素の相
対感光度値を、濃度1.0で測定した。結果を表IIに
表す。
【0186】 表II 要素 Dmin Dmax 1.0濃度の相対log感光度 露光(秒) 0.5 0.01 1対照 0.09 2.73 100 88 2本発明 0.09 2.92 113 114 3対照 0.14 3.21 102 88 4本発明 0.12 3.20 115 116
【0187】表IIのデータは、立方晶塩化化銀乳剤を
含む要素に比較して、平板状粒子塩化銀乳剤を含む要素
が、感光度がより高く、相反則不軌特性がよりすぐれて
いることを実証する。
【0188】例23:記録要素の発光ダイオード(LE
D)露光および処理 例22に記載するように調製した要素を、0.004イ
ンチ(0.1mm)画素および1.0中性濃度フィルタ
ーを用い、100μ秒/画素の露光時間で、ピーク波長
470nmおよび半値全幅40nmを有する青発光ダイ
オード(LED)に対し、露光した。露光済み要素を、
コダックエクタカラーRA−4(商標)処理によって処
理し、相対感光度値を、濃度1.0で測定した。結果を
表IIIに表す。
【0189】 表III 要素 Dmin Dmax 1.0濃度の相対log感光度 100μ秒/画素露光 1対照 0.09 2.42 100 2本発明 0.09 2.53 140 3対照 0.14 2.55 94 4本発明 0.12 2.55 129
【0190】表IIIのデータは、本発明に従って青L
EDに露光した場合、非常に高い感光度が、対照に相対
的に、平板状青増感塩化銀乳剤を含む要素に関して得ら
れたことを実証する。
【0191】例24:記録要素のレーザー露光および処理 例22に記載するように調製した要素を、476.5n
mで、解像度196.8画素/cmおよび画素ピッチ5
0.8μmで、ブルーアルゴンイオン(多段式)装置を
使用して露光した。露光時間は、0.477μ秒/画素
であった。露光後、要素を、コダックエクタカラーRA
−4(商標)処理によって処理し、相対感光度値を、濃
度1.0および1.5で測定した。結果を表IVに表
す。
【0192】 表IV 要素 Dmin Dmax 相対log感光度、 0.477μ秒画素 露光濃度 1.0 1.5 1対照 0.09 2.25 100 100 2本発明 0.09 2.45 135 132 3対照 0.14 2.45 103 107 4本発明 0.12 2.40 130 135 表IVのデータは、本発明に従ってレーザー露光に供し
た場合、対照要素よりも平板状青増感塩化銀乳剤を含む
要素が、実質的により高い感光度を示したことを説明す
る。
【0193】例25:記録要素の調製、レーザー露光および処理 例2の平板状塩化銀乳剤T−1の一部をつぎのように最
適に青増感した:580mg/銀モルの増感色素SS−
52を乳剤に添加した。20分間保持した後、1.4m
g/銀モルのコロイド状硫化金を加えた。混合物を60
℃に加熱し、この温度で40分間保持し、そして40℃
まで冷却した。この時点で、90mg/銀モルの1−
(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾールを加えた。この乳剤をT−1Aとした。
【0194】2.33μgのペンタクロロニトロシルオ
スミウム酸二セシウムを沈澱中に加えた以外は、例2に
記載するように別の平板状塩化銀乳剤を、沈澱させた。
生じた乳剤は、銀に基づいて0.06モル%の沃化物を
含有した。全粒子投影面積の50%を超える部分が、平
均ECD1.42μmおよび平均厚0.146μmを有
する{100}主面を持つ平板状粒子によって提供され
た。色素SS−52の最適量が700mg/銀モル、そ
してコロイド状硫化金の最適量が2.4mg/銀モルで
あったこと以外は、この乳剤を上記と同じように増感し
た。この乳剤をT−1Bとした。
【0195】チオエーテル熟成剤を使用しなかったこと
以外は、例22に記載する手順によって、エッジ長0.
60μmを有する対照塩化銀立方晶乳剤を調製した。こ
の乳剤を、増感色素SS−52を300mg/銀モル、
コロイド状硫化金10mg/銀モル、熱熟成および最後
に1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプト
テトラゾール120mg/銀モル加えることにより最適
に増感した。この乳剤を対照要素1とした。
【0196】チオエーテル熟成剤および低メチオニンゼ
ラチンを使用しなかったこと以外は、例22に記載する
のと同じ方法で、エッジ長0.60μmを有する別の対
照塩化銀立方晶乳剤を沈澱させた。この乳剤を、増感色
素SS−52を300mg/銀モル、コロイド状硫化金
0.4mg/銀モル、熱熟成および最後に1−(3−ア
セトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール1
20mg/銀モル加えることにより最適に増感した。こ
の乳剤を対照要素2とした。
【0197】次ぎの要素(全て、今記載した青増感した
乳剤に由来する銀26mg/ft2(280mg/m
2 )、100mg/ft2 (1080mg/m2 )のカ
プラーC−25およびゼラチン70mg/ft2 (75
0mg/m2 )を含む)を、レジンコートペーパー支持
体に塗布した: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤、正規ゼラチン。
【0198】対照要素2:立方晶AgCl乳剤、低メチ
オニンゼラチン。 要素3:平板状AgCl乳剤T−1A。 要素4:平板状AgCl乳剤T−1B。上記のように調
製した要素を、476.5nmで、解像度196.8画
素/cmおよび画素ピッチ50.8μmで、ブルーアル
ゴンイオン(多段式)装置を使用して露光した。露光時
間は、0.477μ秒/画素であった。露光後、要素
を、コダックエクタカラーRA−4(商標)処理によっ
て処理し、相対感光度値を、濃度0.5、1.0および
1.5で測定した。結果を表Vに表す。
【0199】 表V 要素 Dmin Dmax 相対log感光度、 0.477μ秒画素 露光濃度 1.0 1.0 1.5 1対照 0.06 2.20 100 100 100 2対照 0.06 2.20 135 133 136 3本発明 0.08 2.10 162 158 155 4本発明 0.06 2.20 145 150 155
【0200】表Vのデータは、異なるゼラチンしゃく解
剤を使用して調製した立方晶塩化銀乳剤を含む対照に比
較して、純粋なおよびペンタクロロニトロシルオスミウ
ム酸二セシウム混入した平板状塩化銀乳剤を含む要素の
レーザー露光において、非常に高い感光度を有すること
を実証する。
【0201】例26:記録要素の調製、露光および処理 例20の平板状塩化銀乳剤T−19の一部をつぎのよう
に最適に青増感した:580mg/銀モルの増感色素S
S−52を乳剤に添加した。20分間保持した後、3m
g/銀モルのコロイド状硫化金を加えた。混合物を60
℃に加熱し、この温度で40分間保持し、そして40℃
まで冷却した。この時点で、100mg/銀モルの1−
(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾールを加えた。この乳剤をT−19Sとした。
【0202】例21の平板状塩化銀乳剤T−20の一部
をつぎのように最適に青増感した:640mg/銀モル
の増感色素SS−52を乳剤に添加した。20分間保持
した後、1.5mg/銀モルのコロイド状硫化金を加え
た。混合物を60℃に加熱し、この温度で40分間保持
し、そして40℃まで冷却した。この時点で、90mg
/銀モルの1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾールを加えた。この乳剤をT−20S
とした。
【0203】エッジ長0.75μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤を、当該技術分野で周知のそしてResearch D
isclosure,アイテム308119、1989年12月セクションIに
記載される手順を使用して、硝酸銀および塩化ナトリウ
ムの等モル量を、骨ゼラチン、しゃく解剤およびチオエ
ーテル熟成剤を含む十分に攪拌した反応器に添加するこ
とにより、沈澱させた。この対照乳剤を、コロイド状硫
化金4mg/銀モルを添加し、60℃に加熱し、そして
青増感色素SS−52 200mg/銀モル、1−(3
−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル70mg/銀モルおよび臭化カリウム0.5モル%を
添加することにより増感した。
【0204】次ぎの要素(全て、今記載した青増感した
乳剤に由来する銀26mg/ft2(280mg/m
2 )、100mg/ft2 (1080mg/m2 )のカ
プラーC−25およびゼラチン70mg/ft2 (75
0mg/m2 )を含む)を、レジンコートペーパー支持
体に塗布した: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤。
【0205】要素2:平板状AgCl乳剤T−19S。 要素3:平板状AgCl乳剤T−20S。 三種類の要素を、目盛り付テスト対象を通して、0.1
秒および10μ秒間、等エネルギーの青光露光に供し、
その後、コダックエクタカラーRA−4(商標)処理に
よって処理した。各要素の相対感光度値を、Dmin の
0.95上で測定した。結果を表VIに表す。
【0206】 表VI 要素 乳剤 Dmin Dmax Dmin+0.95. の相対log感光度 露光 0.5秒 10μ秒 1 対照 0.07 2.30 100 68 2 本発明 0.10 2.25 118 105 3 本発明 0.11 2.20 130 131
【0207】表VIのデータから容易に明かであるよう
に、二つの平板状粒子乳剤共、対照要素よりも、予期し
ないほど良好な高照度相反則不軌特性および短露光時間
での非常に高い感光度を示した。
【0208】例27:記録要素の調製、露光および処理 例4の平板状塩化銀乳剤T−3の一部をつぎのように最
適に青増感した:580mg/銀モルの増感色素SS−
52を乳剤に添加した。20分間保持した後、0.15
mg/銀モルのコロイド状硫化金を乳剤に加え、次ぎに
800mg/銀モルの増感色素SS−52、90mg/
銀モルの1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メル
カプトテトラゾール、および100mg/銀モルの4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラア
ザインデンを加えた。
【0209】エッジ長0.75μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤を、当該技術分野で周知のそして上記のRese
arch Disclosure,アイテム308119、セクションIに記載
される手順を使用して、硝酸銀および塩化ナトリウムの
等モル量を、骨ゼラチン、しゃく解剤およびチオエーテ
ル熟成剤を含む十分に攪拌した反応器に添加することに
より、沈澱させた。この対照乳剤を、コロイド状硫化金
4mg/銀モルを添加し、60℃に加熱し、そして青増
感色素SS−52 200mg/銀モル、1−(3−ア
セトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール7
0mg/銀モルおよび臭化カリウム0.5モル%を添加
することにより増感した。
【0210】次ぎの要素(全て、上記同定の乳剤に由来
する銀100mg/ft2 (1080mg/m2 )、お
よびゼラチン100mg/ft2 (1080mg/m
2 )を含む)を、70mg/ft2 (753mg/cm
2 )の2−ナフタレンカルボキシアミド,4−{[(4
−〔4−{[5−クロロ−2−(メチルスルホニル)フ
ェニル]アゾ}−3−シアノ−4,5−ジヒドロ−5−
オキソ−1H−ピラゾロ−1−イル〕フェニル)スルホ
ニル]アミノ}−1−ヒドロキシ−N,N−ジオクタデ
カン、3.1mg/ft2 (33.4mg/cm2 )の
2,5−ジヒドロキシ−4−(1−メチルヘプタデシ
ル)−ベンゼンスルホン酸、および110mg/ft2
(1180mg/cm2 )ゼラチンを含む層でプレコー
トされているレジンコートペーパー支持体に塗布した。
最後に、塗膜の最上層に上塗り層を塗布した。それは、
80mg/ft2 (860mg/cm2 )のカルボン
酸,メチル−〔{[(4−メチルフェニル)スルホニ
ル]アミノ}−2−{[メチル(トリフルオロアセチ
ル)アミノ]メチル}フェニル〕−4,5−ジヒドロ−
1−フェニル−1H−ピラゾロ−3−イル エステル、
30mg/ft2 (323mg/cm2 )のN,N’−
(4−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ビス[4−
(ドデシルオキシ)]ベンゼンスルホンアミンおよび1
50mg/ft2 (1614mg/cm2 )のゼラチン
を、含有していた。
【0211】これに要素に、例23に記載するように青
LED露光を与えた。露光後、これらの塗膜を20秒
間、0.6モルKOH、3g/lの5−メチルベンゾト
リアゾール、2g/lのKBr、および8g/lのK2
SO3 を含有する溶液に浸漬し、そして次ぎに受容シー
ト上へ積層した。受容シートは、100mg/ft2
(1080mg/cm2 )の塩化ビニルベンジルおよび
エチレングリコール(93:7)から作られている四元
化コポリマーを含み、そして100mg/ft2 (10
80mg/cm2 )のゼラチンが、レジンコートペーパ
ー上に塗布されていた。供与シートから受容シートへ像
様に生成した色素が拡散する際、供与シートおよび受容
シートを分離し、そして受容シート上の画像の相対的L
ED感光度を、濃度1.0で測定した。結果を表VII
に表す。
【0212】 表VII 要素 乳剤 Dmin Dmax 1.0濃度の相対log感光度 100μ秒/画素露光 1 対照 0.16 2.10 100 立方晶AgCl 2 平板状AgCl 0.19 2.10 146
【0213】表VIIのデータは、立方晶対照乳剤の感
光度に比較して、平板状粒子乳剤が非常に高い感光度で
あることを実証する。
【0214】例28:多色記録要素の調製、露光および処理 1モル%の臭化カリウムを、硫化金の添加に続けて加え
た以外は、例22の乳剤T−1で使用した手順により、
例3の平板状塩化銀乳剤T−2を、青増感した。エッジ
長0.6μmを有する対照塩化銀立方晶乳剤を調製し、
例22に記載する手順によって青増感した。これを対照
乳剤Aとする。例20で使用したエッジ長0.74μm
を有する増感した塩化銀立方晶乳剤を、対照乳剤Bとす
る。
【0215】三種類の乳剤を、カプラーC−25の分散
物と共に混合し、レジンコートペーパー上の多色要素の
最底部層に塗布した。前記要素は、最上部から始まって
以下の層を含んでいた:ゼラチン上塗り層、塩化銀立方
晶乳剤およびシアンカプラーを含む赤感性層、ゼラチン
中間層、塩化銀立方晶乳剤およびマゼンタカプラーを含
む緑感性層、105mg/ft2 (1130mg/cm
2 )のゼラチンを含む中間層、塩化銀平板上乳剤もしく
は対照乳剤およびイエローカプラーを含む青感性層。
【0216】青感性層の各要素は、銀26mg/ft2
(280mg/m2 )、カプラーC−25 100mg
/ft2 (1080mg/m2 )およびゼラチン74m
g/ft2 (800mg/m2 )を含んでいた。三種類
の要素を、目盛り付テスト対象を通して、0.1秒およ
び10μ秒間、等エネルギーの青光露光に供し、その
後、コダックエクタカラーRA−4(商標)処理によっ
て処理した。各要素の相対感光度値を、Dmin の0.3
5上で測定した。結果を表VIIIに表す。
【0217】 表VIII 要素 乳剤 Dmin Dmax 相対log感光度 0.1秒 10μ秒 1 対照A 0.098 2.10 119 77 2 対照B 0.084 2.08 100 53 3 平板上 0.113 2.08 110 119 AgCl
【0218】表VIIIのデータから容易に明かである
ように、要素3(支持体に最も近いその層に塩化銀{1
00}平板上粒子乳剤を含む)が、対照乳剤よりも、変
動する露光の作用として、よりすぐれた感光度およびよ
り変動しない感光度レベルの両方を示した。
【0219】例29:多色記録要素のLED露光および処理 例28に記載するように調製した要素を、例23に記載
するように青LEDに対して露光した。コダックエクタ
カラーRA−4(商標)処理の後、各要素の相対LED
感光度を、濃度1.0で測定した。表IXに結果を表わ
す。
【0220】 表IX 要素 乳剤 Dmin Dmax 相対log感光度 100μ秒/画素 露光 1 対照A 0.098 2.06 114 2 対照B 0.084 1.94 100 3 平板上 0.113 2.06 126 AgCl
【0221】例23の単一層要素について既に観察され
たように、最も低い層中に塩化銀{100}平板状粒子
乳剤を含む多層多色要素は、同じ層に立方晶塩化銀乳剤
を含む対照要素よりも、実質的により高い感光度を示し
た。
【0222】例30:多色記録要素の調製、LED露光および処理 例2の平板状塩化銀乳剤T−1を次ぎのように青増感し
た:440mg/銀モルの増感色素SS−56を乳剤に
添加した。20分間保持した後、1.4mg/銀モルの
コロイド状硫化金を乳剤に加えた。混合物を60℃に加
熱し、この温度で40分間保持し、その後40℃に冷却
し、この時点で90mg/銀モルの1−(3−アセトア
ミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを加え
た。
【0223】エッジ長0.75μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤を、当該技術分野で周知のそして上記のRese
arch Disclosure,アイテム308119、セクションIに記載
される手順を使用して、硝酸銀および塩化ナトリウムの
等モル量を、骨ゼラチン、しゃく解剤およびチオエーテ
ル熟成剤を含む十分に攪拌した反応器に添加することに
より、沈澱させた。この対照乳剤を、コロイド状硫化金
4mg/銀モルを添加し、60℃に加熱し、そして青増
感色素SS−56 256mg/銀モル、1−(3−ア
セトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール7
0mg/銀モルおよび臭化カリウム0.5モル%を添加
することにより増感した。
【0224】次ぎの要素(全て、上記の乳剤に由来する
青増感した銀26mg/ft2 (280mg/m2)、お
よびゼラチン70mg/ft2 (750mg/m2 )を
含む)を、カプラーC−25の分散物と混合し、そして
多層パックの底部層としてレジンコートペーパー支持体
に塗布した。多層フォーマットは、例27に記載したも
のと同じであった。この乳剤を次ぎに示す: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤、カプラーC−25
100mg/ft2 (1080mg/m2 ) 要素2:平板状AgCl乳剤、カプラーC−25 10
0mg/ft2 (1080mg/m2 ) 例2の平板状塩化銀乳剤T−1のもう一つの部分を次ぎ
のように青増感した:460mg/銀モルの増感色素S
S−57を乳剤に添加した。20分間保持した後、1.
4mg/銀モルのコロイド状硫化金を乳剤に加えた。混
合物を60℃に加熱し、この温度で40分間保持し、そ
の後40℃に冷却し、この時点で90mg/銀モルの1
−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾールを加えた。
【0225】エッジ長0.75μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤のもう一つの部分を、コロイド状硫化金4m
g/銀モルを添加し、60℃に加熱し、そして青増感色
素SS−57 222mg/銀モル、1−(3−アセト
アミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール70m
g/銀モルおよび臭化カリウム0.5モル%を添加する
ことにより増感した。
【0226】上記のように次ぎの要素を塗布した。この
乳剤を次ぎに示す: 対照要素3:立方晶AgCl乳剤、カプラーC−25
100mg/ft2 (1080mg/m2 ) 要素4:平板状AgCl乳剤、カプラーC−25 10
0mg/ft2 (1080mg/m2 ) 例23に記載するように、要素を、青LED露光に供し
た。コダックエクタカラーRA−4(商標)処理の後、
各要素の相対LED感光度を、濃度1.0で測定した。
表Xに結果を表わす。
【0227】 表X 要素 Dmin Dmax 相対log感光度 100μ秒/画素 露光 1 対照 0.094 1.65 100 2 本発明 0.119 2.10 136 3 対照 0.085 2.00 112 4 本発明 0.103 2.00 138
【0228】表Xのデータは、、最も低い層中に別の青
増感色素で増感された平板状塩化銀乳剤を含む多層多色
要素は、同じ層に立方晶塩化銀乳剤を含む対照要素より
も、実質的により高い感光度を示すことを実証する。
【0229】例31:記録要素の調製、露光および処理 例4の塩化銀{100}平板状粒子乳剤T−3の一部を
次ぎのように緑増感した:350mg/銀モルの増感色
素SS−53を乳剤に添加した。20分間保持した後、
0.25mg/銀モルのコロイド状硫化金を乳剤に加え
た。混合物を60℃に加熱し、この温度で40分間保持
し、その後40℃に冷却した。その後、100mg/銀
モルの1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールを加え、次ぎに10分後、0.5モル
%の臭化カリウムを加えた。この乳剤をT−3Aとす
る。
【0230】例4の塩化銀{100}平板状粒子乳剤T
−3の別の部分を、色素SS−53の量を14%増加
し、硫化金の量を四倍にした以外は、最初に記載したよ
うに増感した。この乳剤をT−3Bとする。エッジ長
0.42μmを有する対照塩化銀立方晶乳剤を、低(<
30μモル/g)メチオニンゼラチンしゃく解剤を使用
した以外は、例22に記載する手順によって調製した。
この乳剤を、色素SS−53 300mg/銀モルおよ
びコロイド状硫化金0.5mg/銀モルを添加し、60
℃に加熱し、そして1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール100mg/銀モルおよ
び臭化カリウム0.5モル%を添加することにより緑増
感した。
【0231】次ぎの要素(全て、今記載した乳剤に由来
する銀26mg/ft2 (280mg/m2 )、カプラ
ーC−20 39.3mg/ft2 (420mg/m
2 )およびゼラチン70mg/ft2 (750mg/m
2 )を含む)を、レジンコートペーパー支持体に塗布し
た: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤 要素2:平板状AgCl乳剤T−3A 要素3:平板状AgCl乳剤T−3B 要素を、濃度目盛り付テスト対象を通して、0.1秒お
よび10μ秒間、等エネルギーのタングステンランプ露
光に供し、その後、コダックエクタカラーRA−4(商
標)処理によって処理した。各要素の相対感光度値を、
濃度0.35で測定した。結果を表XIに表す。
【0232】 表XI 要素 Dmin Dmax 相対log感光度 0.1秒 10μ秒 1対照 0.19 2.96 100 77 2本発明 0.14 2.48 141 134 3本発明 0.17 2.61 148 129
【0233】表XIのデータは、立方晶塩化化銀乳剤を
含む対照に比較して、平板状粒子塩化銀乳剤を含む要素
が、感光度が非常に高く、高照度相反則不軌特性が実質
的に改良されていることを実証する。
【0234】例32:記録要素のLED露光および処理 例31に記載するように調製した要素を、0.004イ
ンチ(0.1mm)画素および0.7中性濃度フィルタ
ーを用い、100μ秒/画素の露光時間で、ピーク波長
565nmおよび半値全幅30nmを有する緑発光ダイ
オード(LED)に対し、露光した。露光済み要素を、
コダックエクタカラーRA−4(商標)処理によって処
理し、相対感光度値を、濃度1.0で測定した。結果を
表XIIに表す。
【0235】 表XII 要素 Dmin Dmax 1.0濃度の相対log感光度 100μ秒/画素 露光 1対照 0.19 2.51 100 2本発明 0.14 2.35 126 3本発明 0.17 2.39 128
【0236】表XIIのデータは、本発明に従って緑L
EDに露光した場合、実質的により高い感光度が、対照
に相対的に、緑増感した塩化銀{100}平板状粒子乳
剤に関して得られたことを実証する。
【0237】例33:記録要素のレーザー露光および処理 例31に記載するように調製した要素を、514nm
で、解像度196.8画素/cmおよび画素ピッチ5
0.8μmで、グリーンアルゴンイオン(商標)多段式
露光装置を使用して露光した。露光時間は、0.477
μ秒/画素であった。露光後、要素を、コダックエクタ
カラーRA−4(商標)処理によって処理し、相対感光
度値を、濃度1.0および1.5で測定した。結果を表
XIIIに表す。
【0238】 表XIII 要素 Dmin Dmax 相対log感光度、 0.477μ秒画素 露光濃度 1.0 1.5 1対照 0.19 2.50 100 100 2本発明 0.14 2.30 141 138 3本発明 0.17 2.45 144 142
【0239】表XIIIのデータは、本発明に従ってレ
ーザー露光に供した場合、対照よりも平板状緑増感塩化
銀乳剤を含む要素が、より高い感光度を示したことを実
証する。
【0240】例34:記録要素の調製、露光および処理 例5の平板状塩化銀乳剤T−4の一部を次ぎのように赤
増感した:1.mg/銀モルのコロイド状硫化金を乳剤
に加えた。30分間60℃で加熱した後、40℃に冷却
し、そして200mg/銀モルの1−(3−アセトアミ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを加えた。
次ぎに10分後、1モル%の臭化カリウムを加え、そし
て15分より後で、20.8mg/銀モルの増感色素S
S−54を加えた。さらに15分保持し、この混合物を
冷ました。この乳剤をT−4Aとする。
【0241】乳剤T−4の別の部分を、100mg/銀
モルの増感色素SU−1を、乳剤に最初に添加したこと
以外は、T−4Aに使用したのと同一の手順によって赤
記増感した。得られた増感した乳剤をT−4Bとする。
乳剤T−4のさらに別の部分を、増感色素SS−54に
換えて、S−55を使用したこと以外は、T−4Bに使
用したのと同一の手順によって赤記増感した。得られた
増感した乳剤をT−4Cとする。
【0242】エッジ長0.40μmを有する対照塩化銀
立方晶乳剤を、例22に記載する手順によって調製し
た。この乳剤を、コロイド状硫化金20mg/銀モルを
添加し、加熱し、そして1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾール300mg/銀モ
ル、臭化カリウム1モル%および赤増感色素SS−54
15mg/銀モルを添加することにより赤増感した。
【0243】次ぎの要素(全て、今記載した乳剤に由来
する銀17mg/ft2 (180mg/m2 )、カプラ
ーC−5 39.3mg/ft2 (420mg/m2
およびゼラチン70mg/ft2 (750mg/m2
を含む)を、レジンコートペーパー支持体に塗布した: 対照要素1:立方晶AgCl乳剤 要素2:平板状AgCl乳剤T−4A 要素3:平板状AgCl乳剤T−4B 要素4:平板状AgCl乳剤T−4C 要素を、濃度目盛り付テスト対象を通して、0.1秒お
よび10μ秒間、等エネルギーのタングステンランプ露
光に供し、その後、コダックエクタカラーRA−4(商
標)処理によって処理した。各要素の相対感光度値を、
Dmin の0.35上の濃度で測定した。結果を表XIV
に表す。
【0244】 表XIV 要素 Dmin Dmax 相対log感光度 0.1秒 10μ秒 1対照 0.11 2.59 100 88 2本発明 0.20 2.54 140 135 3本発明 0.15 2.53 143 143 4本発明 0.16 2.46 146 145
【0245】表XIVのデータは、立方晶塩化化銀乳剤
を含む対照に比較して、平板状粒子塩化銀乳剤を含む要
素が、感光度が著しくに高く、良好な相反則不軌特性で
あるることを実証する。
【0246】例35:記録要素のLED露光および処理 例34に記載するように調製した要素を、0.004イ
ンチ(0.1mm)画素および1.0中性濃度フィルタ
ーを用い、100μ秒/画素の露光時間で、ピーク波長
660nmおよび半値全幅25nmを有する赤発光ダイ
オード(LED)に対し、露光した。露光済み要素を、
コダックエクタカラーRA−4(商標)処理によって処
理し、相対感光度値を、濃度1.0および1.5で測定
した。結果を表XVに表す。
【0247】 表XV 要素 Dmin Dmax 相対log感光度 100μ秒/画素 露光 濃度 1.0 1.5 1対照 0.11 2.54 100 100 2本発明 0.20 2.36 145 155 3本発明 0.15 2.43 146 161 4本発明 0.16 2.33 163 174
【0248】表X 露光のデータは、本発明に従って赤
LEDに露光した場合、非常に高い感光度が、対照に相
対的に、平板状赤増感した塩化銀乳剤を含む要素に関し
て得られたことを実証する。
【0249】例36:記録要素のレーザー露光および処理 例34に記載するように調製した要素を、685nm
で、解像度176.8画素/cmおよび画素ピッチ5
0.8μmで、レッド東芝TOLD9140(商標)露
光装置を使用して露光した。露光時間は、0.05μ秒
/画素であった。露光後、要素を、コダックエクタカラ
ーRA−4(商標)処理によって処理し、相対感光度値
を、濃度1.0および1.5で測定した。結果を表XV
Iに表す。
【0250】 表XVI 要素 Dmin Dmax 相対log感光度、 0.05μ秒画素 露光 濃度 1.0 1.5 1対照 0.11 2.54 100 100 2本発明 0.20 2.36 183 230 3本発明 0.15 2.43 183 226 4本発明 0.16 2.33 176 218
【0251】表XVIのデータは、本発明に従ってレー
ザー露光に供した場合、対照要素よりも平板状赤増感塩
化銀乳剤を含む要素が、非常により高い感光度を示した
ことを実証する。
【0252】例37:記録要素の調製、露光および処理 例5の平板状塩化銀乳剤T−4の一部を次ぎのように赤
増感した:200mg/銀モルの強色増感化合物SU−
1を乳剤に加え、10分後に、10mg/銀モルのコロ
イド状硫化金を続けた。この混合物を、30分間60℃
で加熱し、その後、200mg/銀モルの1−(3−ア
セトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを
加え、次ぎに10分後、1モル%の臭化カリウムを加え
た。10分より後、20.8mg/銀モルの増感色素S
S−54を加えた。さらに15分間保持し、この混合物
を冷ました。この乳剤をT−4Dとする。
【0253】乳剤T−4の別の部分を、次ぎのように赤
増感した:42mg/銀モルの増感色素SS−54を乳
剤に加え、15分後に、100mg/銀モルの化合物S
U−1を続けた。得られた混合物を15分間保持し、そ
の後、2モル%のリップマン臭化銀乳剤を加え、そして
混合物を15分間65℃で加熱した。この混合物を、4
0℃に冷却し、4mg/銀モルのチオ硫酸ナトリウムを
加え、5分後に、100mg/銀モルのテトラアザイン
デンを続けた。5分保持した後、混合物を65℃で20
分間加熱し、その後、40度しに冷却した。最後に、1
20mg/銀モルの1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールを加え、次ぎに10分
後、この乳剤を冷ました。この乳剤をT−4Eとする。
【0254】乳剤T−4のさらに別の部分を、増感色素
SS−54の量を70%まで増加した以外は、T−4E
を調製するのに使用したのと同一の手順によって赤記増
感した。得られた増感した乳剤をT−4Fとする。次ぎ
の要素(全て、今記載した乳剤に由来する銀17mg/
ft2 (180mg/m2 )、カプラーC−5 39.
3mg/ft2 (420mg/m2 )およびゼラチン7
0mg/ft2 (750mg/m2 )を含む)を、レジ
ンコートペーパー支持体に塗布した: 要素2:平板状AgCl乳剤T−4D 要素3:平板状AgCl乳剤T−4E 要素4:平板状AgCl乳剤T−4F 対照要素1は、例29に記載したものと同じであった。
【0255】要素を、濃度目盛り付テスト対象を通し
て、0.1秒および10μ秒間、等エネルギーのタング
ステンランプ露光に供し、その後、コダックエクタカラ
ーRA−4(商標)処理によって処理した。各要素の相
対感光度値を、Dmin の0.35上の濃度で測定した。
結果を表XVIIに表す。
【0256】 表XVII 要素 Dmin Dmax Dmin+0.35 相対log感光度 露光 0.1秒 10μ秒 1対照 0.11 2.61 100 87 2本発明 0.15 2.55 131 135 3本発明 0.16 2.50 178 155 4本発明 0.16 2.48 166 150
【0257】表XVIIのデータは、立方晶塩化化銀乳
剤を含む対照に比較して、平板状粒子塩化銀乳剤を含む
要素が、著しくに高い(非常に短い露光時間においてさ
えも)感光度であることを実証する。
【0258】例38:記録要素のLED露光および処理 例37に記載するように調製した要素および例34の対
照要素を、例36に記載するようにレーザー露光に供し
た。露光後、要素を、コダックエクタカラーRA−4
(商標)処理によって処理し、相対感光度値を、濃度
1.0および1.5で測定した。結果を表XVIIIに
表す。
【0259】 表XVIII 要素 Dmin Dmax 相対log感光度、 0.05μ秒画素 露光 濃度 1.0 1.5 1対照 0.11 2.46 100 100 2本発明 0.11 2.36 195 226 3本発明 0.11 2.38 174 187 4本発明 0.11 2.35 183 187
【0260】表XVIIIのデータは、本発明に従って
レーザー露光に供した場合、対照要素よりもよりも赤増
感塩化銀{100}平板状粒子乳剤を含む要素が、非常
により高い感光度を示したことを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1に記載するように調製された、本発明にお
いて使用される記録要素に有用な代表的乳剤の炭素粒子
レプリカの陰影をつけた顕微鏡写真。
【図2】例1に記載するように調製された対照乳剤の炭
素粒子レプリカの陰影をつけた顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル リチャード ロバーツ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ヘザー ドライブ 66 (72)発明者 スーザン キャスリーン ムロツェック アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,メイプル ドライブ 682

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録要素の放射線感光性ハロゲン化銀乳
    剤層を、画素毎の方式で、少なくとも10-4エルグ/c
    2 の化学線に対して、最大100μ秒間供することを
    含んで成る電子印刷方法であって、ハロゲン化銀乳剤層
    が、銀に基づいて少なくとも50モル%塩化物を含んで
    成るハロゲン化銀粒子集団を含むことを特徴とし、粒子
    集団投影面積の少なくとも50%が、(a)10より小
    さい隣接エッジ比を有する{100}主面によって仕切
    られており、そして(b)それぞれが少なくとも2のア
    スペクト比を有する平板状粒子によって占められている
    ことを特徴とする電子印刷方法。
  2. 【請求項2】 アスペクト比が少なくとも5であること
    をさらに特徴とする請求項1に記載の電子印刷方法。
  3. 【請求項3】 平板状粒子が、0.3μmより薄い厚さ
    を有することをさらに特徴とする請求項1もしくは請求
    項2に記載の電子印刷方法。
  4. 【請求項4】 平板状粒子が少なくとも70モル%塩化
    物を含むことをさらに特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか一項に記載の電子印刷方法。
  5. 【請求項5】 記録要素が、モノクロ記録要素であるこ
    とをさらに特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    一項に記載の電子印刷方法。
  6. 【請求項6】 記録要素が、赤増感されたハロゲン化銀
    乳剤層、緑増感されたハロゲン化銀乳剤層および青増感
    されたハロゲン化銀乳剤層を含んで成る多色、多層要素
    であり、そしてそれらの乳剤層の少なくとも一層が、
    {100}主面によって仕切られている平板状粒子を含
    むことをさらに特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか一項に記載の電子印刷方法。
  7. 【請求項7】 画素が約10-4エルグ/cm2 〜103
    エルグ/cm2 の化学線に対して露光されることをさら
    に特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記
    載の電子印刷方法。
  8. 【請求項8】 画素が約10-3エルグ/cm2 〜102
    エルグ/cm2 の化学線に対して露光されることをさら
    に特徴とする請求項7に記載の電子印刷方法。
  9. 【請求項9】 露光が最大10μ秒であることをさらに
    特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載
    の電子印刷方法。
  10. 【請求項10】 記録要素が、スルホンアミドアニリン
    色素もしくはスルホンアミドフェノール色素画像提供化
    合物を含むことをさらに特徴とする請求項1乃至請求項
    9のいずれか一項に記載の電子印刷方法。
  11. 【請求項11】 記録要素が、次式: 【化1】 (式中、Colは、色素もしくは色素先駆体成分であ
    り;Ballastは、11を超えるpHを有するアル
    カリ性処理溶液中で現像中に、式の化合物を非拡散性に
    するような分子サイズおよび構造の有機バラスト基であ
    り、;Gは、ORもしくはNHR1 であり、Rは水素も
    しくは加水分解成分であり、そしてR1 は水素もしくは
    炭素原子数1〜22のアルキル基であり;そしてnは、
    1〜2の正の整数であり、GがORのときまたはR1
    水素もしくは8より少ない炭素原子数のアルキル基のと
    き、2である)の画像色素提供化合物を含むことをさら
    に特徴とする請求項10に記載の電子印刷方法。
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