JP2003504692A - 乾式写真プリントプロセス - Google Patents

乾式写真プリントプロセス

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JP2003504692A
JP2003504692A JP2001510049A JP2001510049A JP2003504692A JP 2003504692 A JP2003504692 A JP 2003504692A JP 2001510049 A JP2001510049 A JP 2001510049A JP 2001510049 A JP2001510049 A JP 2001510049A JP 2003504692 A JP2003504692 A JP 2003504692A
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photochromic material
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JP2001510049A
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デュークラー,シュロモ
ハッサン,ジェイコブ
メイアフィルド,ヤロン
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クロモテック リミテッド
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/72Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる波長の光に感光する複数の積層フォトクロミック材料層を含む基板を用いた写真プロセスの提供。 【構成】 撮影対象物体をスキャンし、スキャンにより対象物体の像を規定するデジタルファイルを創出する。異なる波長を有する複数のレーザ光源を提供し、各波長は前記フォトクロミック材料のうちの一種を感光させる波長であり、前記デジタルファイルによって決定されるプログラムに従って、前記光源より発生されるレーザビームによりフォトクロミック材料層を照射することにより、基板内の各ピクセルにおいて、該像中の対応する色を発色させる。基板構成層のピクセルにこのようにして発生させた色、及び基板構成層の背景領域を固定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォトクロミック材料の使用に基づく乾式写真プリントプロセスで
あって従来の電子機器によっても高品質の写真が得られるプロセスに関する。本
発明は、カラープリントの再生のも応用できる。
【0002】
【従来の技術】
フォトクロミック材料、即ち無色であるが特定の波長の光に照射されると発色
する材料、は当技術分野では古くから知られている。各フォトクロミック材料は
それぞれ特定の波長にのみ感光し、それと異なる波長の光に照射された場合、発
色しない。
【0003】 フォトクロミック材料の感光性を利用することにより自己現像性の乾式写真と
いう新しいタイプの各種技法がもたらされたが、それらに関する文献報告は20
年以上前に遡る。感光性が10〜4j・cm-2のフォトクロミック・フリーラジ
カル写真材料においては、フォトクロミック材料が色形成成分として用いられる
(参照文献:フォトクロミズム(Photochronism)、R.C.バーテルソン(Ber
telson)、ウィリーインターサイエンスニューヨーク、C.H.ブラウン(Brow
n)編(1971)及びA.L.カルツザンスキー(Kartuzhanski)(編)、非
銀塩写真プロセス、Izd.キミヤ(Khimiya)、レニングラード、1984)
【0004】 フォトクロミック材料はフォトマスクやフォトレジストの技術にも用いられて
いる(参照文献:P.L.フォリス(Foris)(N.C.R.)、米国特許第3
,346,385号、1967及びM.オーロボイック(Orlovoic)、E.スト
ーン(Stone)、J.M.ピアーソン(Pearson)、J.Electrochem
.Soc.、116(1969)、p.1464)。
【0005】 金属塩や各種支持体あるいは反応物を用いた各種応用が、イメージングやリプ
ログラフィーシステムの分野で提案されている。
【0006】 サーモグラフィックコピーやホットスタイラスレコーディング(hot stylus r
ecording)に用いられる記録シートは、良く混合された固体カルシウムレジネー
ト(solid calcium resinate)と4’,7’,8’−トリメトキシ−BIPSと
からなるコーティングを有する。これら化合物は溶解すると化学反応を起こし、
安定した濃い青色が得られる。また、種々のカチオンとスピロピランとの組合せ
により様々な色を得ることができる(参照文献:H.H.バウム(Baum)、米国
特許第3,293,055号、1966;L.D.テイラー(Taylor)、ポラロ
イド(登録商標)、米国特許第3,320,067号、「フォトスピランを用い た組成物及びプロセス」、1967;P.L.フォリス(Foris)、米国特許第 3,341,330号、「熱安定性フォトクロミックダイ及び製品の形成方法」 、1967;W.J.ベッカー(Becker)、P.L.フォリス(Foris)、米国 特許第3,364,023号、1968)。
【0007】 フォトクロミックトランスフォメーションの特性に与えるポリマーの影響、及
び、スピロピランと相手(the latter)との化学結合の種類や適切なポリマーの
選択による発色体の安定化の可能性については以下の文献で考察されている:M
.クリゼンスキー(Kryszenski)、B.バドフスキー(Vadovski)とR.イウホ
ルフ(Iuholf)、Macromol.Chem.、183(1982)、p.1
257;G.スメッツ(Smets)、J.ブラッケム(Brackem)、M.イリル(Ir
il)、Pure Appl.Chem.、50(1978)、p.1979;及
びM.レ・バッコン(Le Baccon)、F.ガルニエ(Garnier)、R.グリエルメ
ッティ(Guglielmetti)、Bull.Soc.Chim.Fr.(1979)、
p.315。
【0008】 紫外線がネガティブ透明オリジナルを通して、スピロピランを含有する紙材や
プラスチック材に照射されると、無色のスピロピランは紫外線照射された領域に
おいて有色のフォトメロシアニン(photomerocyanine)に変化し、結合剤のビニ
ルポリマーに固定する。このプロセスによりオリジナルのネガティブイメージが
得られる(参照文献:Z.G.ガードルンド(Gardlund)、J.J.ラバティ(
Laverty)、J.Polym.Sci.、B7(1969)、p.719;及び
C.セントレイ(Ceintrey)、R.グリエルメッティ(Guglielmetti)、M.レ
・バッコン(Le Baccon)フランス特許出願第76.15336号、1976)
【0009】 よく知られているように、各種の色は、例えばカラー印刷等に従来から用いら
れている、加法合成又は減法合成により得ることができる。本発明を加法合成に
基づいて説明するが、減法合成を除外するわけではない。また、合成には基本色
(マゼンタ、イエロー、シアン)又はそれらの補色(それぞれ緑、赤、青)さら
に場合によっては他の色の組合せを用いることができる。本明細書では補色(即
ち、RGB系)を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の実施にあたっては、当技術分野における加法又は減法合成により所望の
色を生成する公知の方法及び行程を用いることができる。
【0010】 フォトクロミック材料に関しては、当技術分野において広範な知見が既に利用
可能であるにもかかわらず、それら材料を使用した、十分満足しうる写真プロセ
スはこれまでに開発されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、乾式プリントプロセス及び乾式写真プロセスを提供すること
にある。
【0012】 本発明の他の目的は、安定した品質のプリントを製造するプロセスを提供する
ことにある。
【0013】 本発明の更なる目的は、高品質の写真を製造するプロセスを提供することにあ
る。
【0014】 本発明の更なる目的は、従来の電子機器を用いて実施可能なプロセスを提供す
ることにある。
【0015】 本発明の更なる目的は、プリントカラー画像の再生に使用できるプロセスを提
供することにある。
【0016】 本発明の更なる目的は、パーソナル化したプリント技法を提供することにあっ
て、該プリント技法において、所定の規則を記述する関数として、アウトプット
の一部又は全部を変化させることを可能とすることにより、偽造を防止するプリ
ント技法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカラー写真プロセス又はカラープリント再生プロセスは、以下の
ステップ、即ち、 a.少なくとも3層、好ましくは4層の積層された層を有する基板を提供する
ステップであって、前記基板は、層毎に異なる波長の光に感光するフォトクロミ
ック材料を含むものであるステップと、 b.撮影又は再生対象物体をスキャンするステップと、 c.写真に創出される、或いは再生される前記物体の像を規定するデジタルフ
ァイルを前記スキャンにより発生させるステップと、 d.異なる波長を有する少なくとも3個、好ましくは4個のレーザ光源を提供
するステップであって、各々の波長は前記フォトクロミック材料のうちの一種を
感光させる波長であり、他のフォトクロミック材料を感光させないものであるス
テップと、 e.前記デジタルファイルによって決定されるプログラムに従って、前記光源
より発生されるレーザビームにより前記基板を照射することにより、基板内の各
ピクセルにおいて該像中の対応する色を発色させるステップと、を含む。
【0018】 照射されていないいずれの基板構成層、又は層の色に対して非感光性の波長を
有する光で照射されているいずれの基板構成層は、照射に対して変化しない。仮
にその層が透明であれば、透明のままである。これ以降の記載においては、RG
B系を用いることとする。従って、前記基板構成層は、適切な波長で光照射され
た場合に各層に前記補色(赤、緑、青)発生させ、一層を黒色にし得るフォトク
ロミック材料を含む。しかしながら、本発明はこれによって限定されるものでは
なく、例えば基本色(マゼンタ、黄、シアン)を発生させてもよい。
【0019】 デジタルファイルは像を規定するものであり、撮影対象物体をスキャンするこ
と、即ちインビボ(in vivo)スキャンにより得ることができる。従って、例え
ば、人物の顔を表現するデジタルファイルは、その顔をスキャンすることにより
得られる。この技法及び、これを実施するための装置はよく知られている。スキ
ャンの結果、写真の各ピクセルの色を決定するファイルが得られる。本発明をカ
ラープリントの再生に使用する場合は、対象のカラープリントをスキャンするこ
とになる。
【0020】 いったんデジタルファイルが作成されたならば、レーザビーム源はそのファイ
ルによってコントロールされ、基板の各ピクセルに適切な色を発色させる。発色
は、感光時に前記の適切な色を呈するフォトクロミック材料を感光する波長を有
するレーザビームを発生させ、それを前記ピクセル上に向けることにより行われ
る。黒色は正確には色ではないが、本明細書における「色」に関する記載を黒色
にも適用する。言い換えれば、デジタルファイルは、所定の色を所定のピクセル
に発色させたい場合に、フォトクロミック材料を含む基板構成層のうちの一層(
以下簡単に「フォトクロミック層」と称する)に衝突して前記の色を発色させる
レーザビームを発生するようにレーザ源をコントロールする。前記の色を発色す
るフォトクロミック層が表面層でないならば、レーザビームは、積層された層に
全く影響を及ぼすことなく該層を横断する。これは、前記積層された層のフォト
クロミック材料が前記ビームの波長に対して感光せず、前記各層が透明になるか
透明のままであるからである。基板中のあるピクセルについて言えば、そのピク
セルは発色される層において規定されることが理解されよう。前記ピクセルに対
応して、他の積層された層は照射に影響されない。
【0021】 加法合成は、ピクセルが十分小さければ、人間の目が隣接するピクセルの色を
結合して見るという事実に帰すべきである。減法合成は、白色の背景を必要とし
、これより一以上の基本色又は補色を取り除くことが当技術分野においてよく知
られている。
【0022】 仮に像の品質が必ずしも満足すべきものでなくても十分であると考えられれば
、カラープリント分野における習熟者によく知られた方法で、3色未満の補色を
用いることができる。個々のケースにおいて、当技術分野の技術者に明白な方法
で、異なる色の組み合わせを基板のフォトクロミック層中に用いることができ、
又異なる背景層を設けることもできる。更に、透明且つ無色の最上層を付加して
像を保護することができる。
【0023】 ピクセルのサイズは重要なパラメータであり、本発明の個々の用途及び個々の
望まれる解像度に従って決定される。例えば、遠くからのみ見える大型像を創出
したければ、ピクセルは通常の写真の場合に比べてかなり大きくすることができ
る。
【0024】 本発明を減法合成をもちいて実施することが望まれる場合は、白色背景を基板
の底層に設け、各々個々のピクセルに発色させるべき色に対する補色を白色から
減ずるように種々のフォトクロミック層を照射する。
【0025】 本発明のプリントプロセスの好ましい態様は、基板構成層の各ピクセルに照射
により発色させた色を固定化することと、前記基板構成層のそれぞれに背景、即
ち、照射により色が発色しなかった基板構成層の発色領域を固定化すること、を
更に含む。本明細書において「背景を固定化する」という表現は、前記非照射領
域、即ちそれらの全ピクセルの色、又は欠色又は透明性を、不慮の照射又は他の
目的でなされた照射では如何なる色も前記領域、より詳細にはそこに含まれるフ
ォトクロミック材料中において発色させないようにすることを意味する。以下、
ピクセル又は領域の「色を固定化する」という表現は、色の有無であれ、欠色や
透明状態であれ、色の状態を恒久化することを意味する。
【0026】 フォトクロミック材料を固定化する手段及びその色又は欠色を安定且つどんな
波長の照射にも影響されないようにする手段は、当技術分野において知られてい
る。その一つは熱を与えることである。熱を与えることは光照射とも関連する場
合がある。他の方法は、化学的手段によって前記材料の分子を修飾することにあ
り、例えば以下の文献に記載されている:M.クリゼンスキー(Kryszenski)ら
、Macromol.Chem.、183(19820、1257);G.スメ
ッツ(Smets)ら、Pure Appl.Chem.、50(1978)1979
;M.レ・バッコン(Le Baccon)ら、Bull.Soc.Chim.Fran
ce 8(1979)、315;A.ヒンネン(Hinnen)ら、Bull.Soc
.Chim.France 8(1968)、2066;及びR.グリエルメッ
ティ(Guglielmetti)ら、Bull.Soc.Chim.France 8(1
967)、1967 2824。
【0027】 従って、本発明の写真プリント技法の好ましい態様は以下のステップ、即ち、 a.少なくとも3層、好ましくは4層の積層された層を有する基板を提供する
ステップであって、前記基板は、層毎に異なる波長の光に感光するフォトクロミ
ック材料を含むものであるステップと、 b.撮影又は再生対象物体をスキャンするステップと、 c.写真に創出される、或いは再生される前記物体の像を規定するデジタルフ
ァイルを前記スキャンにより発生させるステップと、 d.異なる波長を有する少なくとも3個、好ましくは4個のレーザ光源を提供
するステップであって、各々の波長は前記フォトクロミック材料のうちの一種を
感光させる波長であり、他のフォトクロミック材料を感光させないものであるス
テップと、 e.前記デジタルファイルによって決定されるプログラムに従って、前記光源
より発生されるレーザビームにより前記基板を照射することにより、基板内の各
ピクセルにおいて該像中の対応する色を発色させるステップと、 f.基板構成層のピクセルに発生させた色を固定化するステップと、 g.基板構成層の背景領域を固定化するステップと、を含む。
【0028】 以上明らかにした各種ステップは、リストした順序で実施される独立したステ
ップである必要はない。例えば、照射ステップと固定化ステップとを同時に行っ
てもよい。
【0029】 種々の場合、固定化ステップは、前記基板構成層を加熱のみ、照射のみ又は加
熱と照射の組み合わせにより実施することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1の概略図において、符号10、11、12及び13はフォトクロミック材
料を含む4つの層を示す。符号20、21、22及び23はレーザ発生器を示す
。レーザ発生器20、21、22及び23はそれぞれ層10、11、12及び1
3のフォトクロミック材料を感光させる波長のレーザビームを発生する。コント
ローラ25は、撮影対象の物体をスキャンすることによって得られるデジタルフ
ァイルを持つマイクロコンピュータであって、各レーザ発生器から発生したレー
ザビームが基板の各ピクセルに衝突し基板内でそれぞれの色を発色させるよう、
上記各レーザ発生器をコントロールする。4つのフォトクロミック層とそれに対
応する4つのレーザ発生器を図示したが、これらの層や発生器の数はより少なく
ても良く、例えば、3つの層並びに3つのレーザ発生器を用いることができる。
【0031】 上記の様に、基板は複数の層から成り、各層はフォトクロミック色素を含有し
、これらの層は、基板を単一体として取り扱うことができるよう結合されている
が、この結合は好適でさえあれば如何なる結合であっても良い。好ましくは、各
層は、いずれかの好適なポリマーによって構成されるポリマーフィルムコンテナ
に保持された適切なフォトクロミック材料を含む。前記コンテナは2枚のフィル
ム壁によって構成され、その間にフォトクロミック材料が収容される。即ち、こ
のコンテナはフォトクロミック色素を収容できるよう、袋状の構造を有する。数
個のフィルムコンテナを、接着手段等の好適な手段によって互いに接続し、単一
体としての基板を構成する。図示していないが、いずれかの好適な種類のバッキ
ングシート又は支持シートを有することもできる。
【0032】 上記の各層に含まれるフォトクロミック材料は、好ましくは、スピロピラン類
及び次のa.〜d.を含むフォトメロシアニン、即ち、 a.インドリンシリーズ b.ベンゾインドリンシリーズ c.オキサゾリジン化合物及び d.チアゾリジン並びにイソチアゾリジン化合物 を含むフォトメロシアニン、から選択される。 熱分解用には、 e.γ−オキソ−ベンゾジチオールメロシアニン f.α−オキソ−アザヘテロサイクルメロシアニン及び g.スピロオキザジンシリーズ から選択される。
【0033】 再生対象の像をスキャンするための装置は、インビボでのスキャンであれ印刷
物内でのスキャンであれ、カラープリントや撮像において既に用いられているも
のであり、特に記載する必要があるものではない。
【0034】 上記コントローラは従来のマイクロプロセッサであり、その内部に挿入された
デジタルファイルに従ってレーザ発生器をコントロールするようにプログラムさ
れている。このプログラミングは何ら困難なものではなく、熟練したプログラマ
によって容易に行うことができる。
【0035】 図2は、本発明の一実施態様を実施するためのプリンタの斜視図である。レー
ザ発生器31はコラム30で支持されている。本図に示す実施形態において、レ
ーザ発生器の数は3つである。それに対応して、3つのフォトクロミック層(各
層はフォトクロミック色素で満たされたポリマーフィルムコンテナを包含する)
が提供され、これら3層は一緒に巻かれて円筒状サプライ32を形成している。
この円筒状サプライ32は都合の良いように支持されており、ドラム33によっ
て引かれることにより広げられる。全体を36で示す互いに積層されたフォトク
ロミック層は、発生器31下方の照射ゾーンを通過するが、好ましくは、このフ
ォトクロミック層は前記ゾーンにおいて、プレート(図では見えない)によって
支持される。符号34は象徴的に3つのレーザビームを示す。マイクロプロセッ
サ35がプロセスをコントロールしている。符号37はヒータを示す。本発明の
一実施形態において、このヒータは、プリントの色即ち各基板層の照射ピクセル
の色を固定し、且つ背景の色即ち各基板層の非照射ピクセルの色を固定化させる
ために用いることができる。
【0036】 以下、本発明のプロセスの実施例を次の化学式を参照して説明するが、本発明
はこれによって何ら限定されるものではない。
【0037】
【化1】
【0038】 hν1、hν2及びhν3は、各種波長(好ましくは360〜700nm)の照
射を示す。Δ1は、加熱(好ましくは60〜150℃における加熱)の段階を示
す。上記の第一ステップにおいて、寿命の短い中間化合物が生成する。第二ステ
ップにおいて、最終安定化合物が生成する。この例においては、最終の安定化さ
れた分子は赤色を呈するが、もちろんこれは単なる一例に過ぎず、本発明はいか
なる最終色を得る場合にも適用することができる。前記色は第二ステップにおい
て照射により安定化され、80℃より低い温度で消えることはない。また場合に
よっては、前記第二ステップにおいても加熱又は赤外照射を行うことができる。
【0039】 この実施例において、上記化学式の各置換基は次の意味を有する。
【0040】 R111=チアゾリジン;−1,3−オキサゾリジン;ピロリジン;1,3オキ
サジン;ピペリジン;フェナントリジン;アクリジン;キノリン;インドリン;
ベンゾセレナゾリン;ジチオール;パーフルオロシクロペンテン R1=CH3、CH3O、アセトキシ R11=CH3−;CH3CH2−;CH3CH2−O
【0041】 本発明の実施形態を実施例によって説明したが、本発明の精神を逸脱せず、ま
た請求の範囲を超えることなく、本発明が多くの修正、変更及び適合化をもって
実施され得ることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における、固定段階に先立つプロセスの各段階を説明する
ための概略図である。
【図2】 本発明の一実施形態を実施するための装置の斜視図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月15日(2001.3.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
【化1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】 hν1、hν2及びhν3は、各種波長(好ましくは360〜700nm)の照
射を示す。Δ1は、加熱(好ましくは60〜150℃における加熱)の段階を示
す。上記の第一ステップにおいて、寿命の短い中間化合物が生成する。第二ステ
ップにおいて、最終安定化合物が生成する。この例においては、最終の安定化さ
れた分子は赤色を呈するが、もちろんこれは単なる一例に過ぎず、本発明はいか
なる最終色を得る場合にも適用することができる。前記色は第二ステップにおい
て照射により安定化され、80℃より低い温度で消えることはない。また場合に
よっては、前記第二ステップにおいても加熱又は赤外照射を行うことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】 この実施例において、上記化学式の各置換基は次の意味を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 メイアフィルド,ヤロン イスラエル国 ラマット チェン 52232 ジバティ ストリート 46 Fターム(参考) 2H123 AA00 AA12 AA19 CA00 CA22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真プロセスであって、次のステップ: a.異なる波長の光に感光性を有する複数の積層されたフォトクロミック材料
    層を有する基板を提供するステップと、 b.撮影対象の物体をスキャンするステップと、 c.前記物体の像を規定するデジタルファイルを前記スキャンにより発生させ
    るステップと、 d.異なる波長を有する複数のレーザ光源を提供するステップであって、各波
    長は前記フォトクロミック材料の内の一種を感光させる波長であるステップと、 e.前記デジタルファイルによって決定されるプログラムに従って、前記光源
    より発生されるレーザビームにより前記フォトクロミック材料層を照射して、基
    板の各ピクセル中に前記像中の対応する色を発色させるステップと、 を含む写真プロセス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプロセスであって、基板構成層のピクセル
    に発生させた色を固定させると共に基板構成層の背景領域を固定させるステップ
    を更に含むプロセス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプロセスであって、前記基板は少な
    くとも3つの積層された層を有し、且つ波長を異にするレーザ光源を少なくとも
    3個用い、このレーザ光源は各基板構成層に対して1個である、プロセス。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロセスであって、カラー
    プリントを再生するためのプロセス。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のプロセスであって、前記各基板構成層はフ
    ォトクロミック材料を含み、これらフォトクロミック材料は、適切な波長の光で
    照射されたとき、各層中に次の補色、即ち赤、緑、青の内の一種を生成するプロ
    セス。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のプロセスであって、前記各基板構成層はフ
    ォトクロミック材料を含み、これらフォトクロミック材料は、適切な波長の光で
    照射されたとき、各層中に次の基本色、即ちマゼンタ、イエロー、シアンの内の
    一種を生成するプロセス。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のプロセスであって、前記デジタルファイル
    で決定される前記プログラムは、前記レーザ光源をコントロールし、このコント
    ロールは、フォトクロミック材料を感光させる波長のレーザビームを各ピクセル
    に向けて発生、照射させることにより、適切な色が基板の各ピクセルに発色され
    、このフォトクロミック材料が感光されたとき、前記適切な色を呈するようにな
    されるプロセス。
  8. 【請求項8】 必ずしも最高の品質とはいえない品質の写真を得るための写
    真プロセスであって、請求項1に記載の各ステップを含むが、3種未満の補色あ
    るいは基本色を用いるプロセス。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のプロセスであって、前記基板は最上層に無
    色透明層を有するプロセス。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のプロセスであって、各積層された層が適
    切なフォトクロミック材料を収容するポリマーフィルムコンテナで構成されるプ
    ロセス。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のプロセスであって、前記フォトクロミッ
    ク材料はスピロピラン類とフォトメロシアニンの中から選択されるプロセス。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のプロセスであって、前記フォトクロミッ
    ク材料は、 a.インドリンシリーズ b.ベンゾインドリンシリーズ、 c.オキサゾリジン化合物、 d.チアゾリジン並びにイソチアゾリジン化合物、 e.γ−オキソ−ベンゾジチオールメロシアニン、 f.α−オキソ−アザヘテロサイクルメロシアニン、及び g.スピロオキザジンシリーズ、 から選択されるプロセス。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載のプロセスであって、前記固定段階のうち
    の少なくとも1段階は加熱によってなされるプロセス。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載のプロセスであって、前記固定段階のうち
    の少なくとも1段階は照射と加熱の組合わせによってなされるプロセス。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載のプロセスであって、前記固定段階のうち
    の少なくとも1段階は照射のみによってなされるプロセス。
  16. 【請求項16】 実質的に本明細書および図面に記載した写真プロセス。
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