JPH07274700A - 脱穀機 - Google Patents
脱穀機Info
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- JPH07274700A JPH07274700A JP6593794A JP6593794A JPH07274700A JP H07274700 A JPH07274700 A JP H07274700A JP 6593794 A JP6593794 A JP 6593794A JP 6593794 A JP6593794 A JP 6593794A JP H07274700 A JPH07274700 A JP H07274700A
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- dust
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- fan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 選別を乱すことなく常に良好で速やかな排塵
を行うことができる脱穀機を提供することにある。 【構成】 穀粒と排塵物とを揺動選別する揺動選別体4
の前方に圧風ファン5を有し、揺動選別体4の後端側下
方に横流式の排塵ファン6を備え、揺動選別体4の選別
網23上側に主選別風路28を有する脱穀機において、
排塵ファン6の入口部62に、圧風ファン5からの選別
風を排塵ファン6に導く排塵路Mを設け、この排塵路M
を選別風が排塵路に到達した際にその進路を変更する弧
状の屈曲部72を有するように構成すると共に、排塵路
Mの出口部73を排塵ファン6の羽根車回転方向におい
て手前側が羽根車61の回転中心O方向に向くように配
設したことを特徴とする。
を行うことができる脱穀機を提供することにある。 【構成】 穀粒と排塵物とを揺動選別する揺動選別体4
の前方に圧風ファン5を有し、揺動選別体4の後端側下
方に横流式の排塵ファン6を備え、揺動選別体4の選別
網23上側に主選別風路28を有する脱穀機において、
排塵ファン6の入口部62に、圧風ファン5からの選別
風を排塵ファン6に導く排塵路Mを設け、この排塵路M
を選別風が排塵路に到達した際にその進路を変更する弧
状の屈曲部72を有するように構成すると共に、排塵路
Mの出口部73を排塵ファン6の羽根車回転方向におい
て手前側が羽根車61の回転中心O方向に向くように配
設したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱穀機に係わり、更に
詳しくは、選別を乱すことなく常に良好な排塵を行うよ
うにした脱穀機に関する。
詳しくは、選別を乱すことなく常に良好な排塵を行うよ
うにした脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、扱胴を内装した扱室の下
方で揺動選別体を揺動可能に支架し、その前方に圧風フ
ァン(唐箕)を設けると共に固定流板と後側壁との間に
羽根車を設け、機体幅方向に均一に吸風させて選別を良
好に行なう目的で排塵ファンに羽根車を用いた脱穀機が
一般に知られている。
方で揺動選別体を揺動可能に支架し、その前方に圧風フ
ァン(唐箕)を設けると共に固定流板と後側壁との間に
羽根車を設け、機体幅方向に均一に吸風させて選別を良
好に行なう目的で排塵ファンに羽根車を用いた脱穀機が
一般に知られている。
【0003】ところで、上記脱穀機は、固定流板との間
で羽根車に導く排塵路を形成する後側板に沿って流下し
てくる排塵物が、羽根車の羽根先端で打ち上げられて排
塵路内で逆流状態となり、揺動選別体の選別点での選別
を乱すことや、これ等が流下中の排塵物と衝突して団塊
状となって速やかな排塵を阻害したり詰りを生じるとい
う問題があった。
で羽根車に導く排塵路を形成する後側板に沿って流下し
てくる排塵物が、羽根車の羽根先端で打ち上げられて排
塵路内で逆流状態となり、揺動選別体の選別点での選別
を乱すことや、これ等が流下中の排塵物と衝突して団塊
状となって速やかな排塵を阻害したり詰りを生じるとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、選別
を乱すことなく常に良好で速やかな排塵を行うことがで
きる脱穀機を提供することにある。本発明の他の目的
は、従来の構造を大きく変えることなくシンプルな構成
で良好な排塵を行うことが可能な脱穀機を提供すること
にある。
を乱すことなく常に良好で速やかな排塵を行うことがで
きる脱穀機を提供することにある。本発明の他の目的
は、従来の構造を大きく変えることなくシンプルな構成
で良好な排塵を行うことが可能な脱穀機を提供すること
にある。
【0005】本発明の更に他の目的は、長藁屑類が大量
に発生する高能率脱穀時において、詰りや排塵抵抗を伴
うことなく良好な排塵を行なうことができる脱穀機を提
供することにある。本発明の更に他の目的は、より穀粒
の選別を向上させながら排塵を速やかに行うことができ
る脱穀機を提供することにある。
に発生する高能率脱穀時において、詰りや排塵抵抗を伴
うことなく良好な排塵を行なうことができる脱穀機を提
供することにある。本発明の更に他の目的は、より穀粒
の選別を向上させながら排塵を速やかに行うことができ
る脱穀機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、穀粒と排塵物とを揺動選別する揺動選別体の前方
に圧風ファンを有し、該揺動選別体の後端側下方に横流
式の排塵ファンを備え、前記揺動選別体の選別網上側に
主選別風路を有する脱穀機において、前記排塵ファンの
入口部に、前記圧風ファンからの選別風を前記排塵ファ
ンに導く排塵路を設け、該排塵路を前記選別風が排塵路
に到達した際にその進路を変更する弧状の屈曲部を有す
るように構成すると共に、前記排塵路の出口部を前記排
塵ファンの羽根車回転方向において手前側が前記羽根車
の回転中心方向に向くように配設したことを特徴とす
る。
明は、穀粒と排塵物とを揺動選別する揺動選別体の前方
に圧風ファンを有し、該揺動選別体の後端側下方に横流
式の排塵ファンを備え、前記揺動選別体の選別網上側に
主選別風路を有する脱穀機において、前記排塵ファンの
入口部に、前記圧風ファンからの選別風を前記排塵ファ
ンに導く排塵路を設け、該排塵路を前記選別風が排塵路
に到達した際にその進路を変更する弧状の屈曲部を有す
るように構成すると共に、前記排塵路の出口部を前記排
塵ファンの羽根車回転方向において手前側が前記羽根車
の回転中心方向に向くように配設したことを特徴とす
る。
【0007】また、前記排塵ファンの羽根車とその外周
に設けられたファンケースとの間隔を入口部から出口部
に向けて拡開したことを特徴とする。また、前記圧風フ
ァンの送風口を複数箇所に設け、前記主選別風路と、前
記選別網の下方から上方に向けて前記主選別風路に合流
する副選別風路とに選別風を供給可能にしたことを特徴
とする。また更に、前記圧風ファンの送出口側に前記主
選別風路の上方側に選別風を誘導可能なガイド手段を配
設したことを特徴とする。
に設けられたファンケースとの間隔を入口部から出口部
に向けて拡開したことを特徴とする。また、前記圧風フ
ァンの送風口を複数箇所に設け、前記主選別風路と、前
記選別網の下方から上方に向けて前記主選別風路に合流
する副選別風路とに選別風を供給可能にしたことを特徴
とする。また更に、前記圧風ファンの送出口側に前記主
選別風路の上方側に選別風を誘導可能なガイド手段を配
設したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成され、排塵ファンの
入口部に排塵路を設け、その排塵路を選別風が到達した
際にその進路を変更する弧状の屈曲部を有するように構
成すると共に、排塵路の出口部を横流式の排塵ファンの
羽根車回転方向において手前側が羽根車の回転中心方向
に向くように設けたので、排塵路に沿って選別風が自然
的な流れを有する曲線を描いて排塵ファンの入口部に導
かれると共に、排塵ファンの羽根車内で、理論流線図の
流れに近似した流れを選別風に付与することが可能とな
って、排塵ファンにより排塵を効率良く排出することが
できる。理論流線図に近似することにより、羽根車内の
うず損失が抑制されて排塵ファンの吸引効率が高まるの
で、羽根車の羽根先端で排塵物が打ち上げられて排塵路
内で逆流状態となったり、揺動選別体の選別点での選別
を乱すことや、これ等が流下中の排塵物と衝突して団塊
状となって速やかな排塵を阻害したり詰りを生じること
がなく、良好な排塵を常に行うことが可能となる。
入口部に排塵路を設け、その排塵路を選別風が到達した
際にその進路を変更する弧状の屈曲部を有するように構
成すると共に、排塵路の出口部を横流式の排塵ファンの
羽根車回転方向において手前側が羽根車の回転中心方向
に向くように設けたので、排塵路に沿って選別風が自然
的な流れを有する曲線を描いて排塵ファンの入口部に導
かれると共に、排塵ファンの羽根車内で、理論流線図の
流れに近似した流れを選別風に付与することが可能とな
って、排塵ファンにより排塵を効率良く排出することが
できる。理論流線図に近似することにより、羽根車内の
うず損失が抑制されて排塵ファンの吸引効率が高まるの
で、羽根車の羽根先端で排塵物が打ち上げられて排塵路
内で逆流状態となったり、揺動選別体の選別点での選別
を乱すことや、これ等が流下中の排塵物と衝突して団塊
状となって速やかな排塵を阻害したり詰りを生じること
がなく、良好な排塵を常に行うことが可能となる。
【0009】また、選別風の圧風力に劣ることなく排塵
ファンにより吸引できるので、排塵ファンの吸引力が圧
風力より劣った時に起こる機外への吹き出しを防ぐこと
ができ、また、従来の構造を大きく変えることなくシン
プルな構成で良好な排塵を行うことができる。また、排
塵ファンの羽根車とその外周に設けられたファンケース
との間隔を入口部から出口部に向けて拡開する構成にし
たので、この間隙を通る長藁屑が大量に通過しても入口
部から出口部に向けて速やかに排出することが可能で、
排塵性能を損うことがない。
ファンにより吸引できるので、排塵ファンの吸引力が圧
風力より劣った時に起こる機外への吹き出しを防ぐこと
ができ、また、従来の構造を大きく変えることなくシン
プルな構成で良好な排塵を行うことができる。また、排
塵ファンの羽根車とその外周に設けられたファンケース
との間隔を入口部から出口部に向けて拡開する構成にし
たので、この間隙を通る長藁屑が大量に通過しても入口
部から出口部に向けて速やかに排出することが可能で、
排塵性能を損うことがない。
【0010】また、圧風ファンの送風口を主選別風路用
と副選別風路用とに分けて構成したので、主選別風路で
穀粒と藁の吹き分けをして穀粒を漏下させると共に、副
選別風路を通る選別風により再選別させるので、一段と
選別効率を高めながら、排塵を行うことができる。また
更に、圧風ファンの送出口側に主選別風路の上方側に選
別風を誘導可能なガイド手段を配設したので、主選別風
路において漏下する穀粒と藁の吹き分けをより積極的に
行い、穀粒の選別を一層向上させることができる。
と副選別風路用とに分けて構成したので、主選別風路で
穀粒と藁の吹き分けをして穀粒を漏下させると共に、副
選別風路を通る選別風により再選別させるので、一段と
選別効率を高めながら、排塵を行うことができる。また
更に、圧風ファンの送出口側に主選別風路の上方側に選
別風を誘導可能なガイド手段を配設したので、主選別風
路において漏下する穀粒と藁の吹き分けをより積極的に
行い、穀粒の選別を一層向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図に基づいて本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の脱穀機の一例を示す側断面説
明図で、この脱穀機は機体1の前後方向に延びる回転可
能な扱胴2aを内装する扱室2を有し、扱胴2aの側方
から下部にかけては、クリンプ網2bが張設されるよう
になっている。
明する。図1は、本発明の脱穀機の一例を示す側断面説
明図で、この脱穀機は機体1の前後方向に延びる回転可
能な扱胴2aを内装する扱室2を有し、扱胴2aの側方
から下部にかけては、クリンプ網2bが張設されるよう
になっている。
【0012】扱室2には処理室3が隣接して設けられ、
この処理室3は、扱室2の後端送塵口部位で穀稈穂先側
に連通させて後方に延設された回転可能な処理胴3aを
有し、この処理胴3aの側方から下部にかけては、扱室
2側のクリンプ網2bに隣接して、クリンプ網3bが張
設されている。扱室2及び処理室3の下方には、クリン
プ網2a,3a等から漏下する脱穀粒及び藁屑等の排塵
物を受け止めて揺動選別を行う揺動選別体4が設けら
れ、この揺動選別体4の前方には、選別風を送り出す圧
風ファン(唐箕)5が、後方には、排塵路Mを介して吸
風排出を行う排塵ファン6が設置されている。
この処理室3は、扱室2の後端送塵口部位で穀稈穂先側
に連通させて後方に延設された回転可能な処理胴3aを
有し、この処理胴3aの側方から下部にかけては、扱室
2側のクリンプ網2bに隣接して、クリンプ網3bが張
設されている。扱室2及び処理室3の下方には、クリン
プ網2a,3a等から漏下する脱穀粒及び藁屑等の排塵
物を受け止めて揺動選別を行う揺動選別体4が設けら
れ、この揺動選別体4の前方には、選別風を送り出す圧
風ファン(唐箕)5が、後方には、排塵路Mを介して吸
風排出を行う排塵ファン6が設置されている。
【0013】また、揺動選別体4の下方には、螺旋樋か
らなる1番樋7と2番樋8とが前後に設けられ、1番樋
7には揚穀筒9が接続され、揺動選別体4で脱穀選別さ
れた穀粒が1番樋7から揚穀筒9を介して機体1上部の
穀粒タンク10内に揚穀収納される構成となっている。
2番樋8には、還元筒11が接続され、2番物を後述す
る揺動選別体4の送流板21上に還元するようになって
いる。
らなる1番樋7と2番樋8とが前後に設けられ、1番樋
7には揚穀筒9が接続され、揺動選別体4で脱穀選別さ
れた穀粒が1番樋7から揚穀筒9を介して機体1上部の
穀粒タンク10内に揚穀収納される構成となっている。
2番樋8には、還元筒11が接続され、2番物を後述す
る揺動選別体4の送流板21上に還元するようになって
いる。
【0014】上記揺動選別体4は、クリンプ網2aの下
方に配設され、揺動手段20により前後に揺動すると共
に後方に向けて低く傾斜する送流板21を有し、この送
流板21の後端には、クリンプ網2a,3aの下方とな
る位置でスポーク篩22a付チャフシーブ22がスポー
ク篩22aを後側にして後方が高くなるように設けられ
ている。
方に配設され、揺動手段20により前後に揺動すると共
に後方に向けて低く傾斜する送流板21を有し、この送
流板21の後端には、クリンプ網2a,3aの下方とな
る位置でスポーク篩22a付チャフシーブ22がスポー
ク篩22aを後側にして後方が高くなるように設けられ
ている。
【0015】チャフシーブ22の下方には、前方から後
方に向けて高くなるように傾斜して選別網23が張設さ
れ、この選別網23の下方には前方に向けて低く傾斜し
た1番流板24が配置され、選別網23を漏下した脱穀
粒が1番流板24を介して前記1番樋7に導かれるよう
になっている。選別網23の後側には、所定寸法のスト
ロー受け間隔を有し複数のラックバーが装着されたスト
ローラック25が後方に向かって高くなるように配設さ
れ、このストローラック25の下方には、前方に向けて
低く傾斜した2番流板26が後方に向けて延設されてい
る。2番流板26の前側下方には、上記2番樋8が配設
されている。
方に向けて高くなるように傾斜して選別網23が張設さ
れ、この選別網23の下方には前方に向けて低く傾斜し
た1番流板24が配置され、選別網23を漏下した脱穀
粒が1番流板24を介して前記1番樋7に導かれるよう
になっている。選別網23の後側には、所定寸法のスト
ロー受け間隔を有し複数のラックバーが装着されたスト
ローラック25が後方に向かって高くなるように配設さ
れ、このストローラック25の下方には、前方に向けて
低く傾斜した2番流板26が後方に向けて延設されてい
る。2番流板26の前側下方には、上記2番樋8が配設
されている。
【0016】ストローラック25の処理室3下方に位置
する部分25a(図2)は、他の部分より疎間隔に配設
するか、或いはストローラック25を部分的に欠如する
ように構成され、処理胴3のクリンプ網3b及びクリン
プ網3bの下部に隣接する送塵口3cより漏下又は放出
される脱穀物を速やかに2番流板26上に回収するよう
になっている。
する部分25a(図2)は、他の部分より疎間隔に配設
するか、或いはストローラック25を部分的に欠如する
ように構成され、処理胴3のクリンプ網3b及びクリン
プ網3bの下部に隣接する送塵口3cより漏下又は放出
される脱穀物を速やかに2番流板26上に回収するよう
になっている。
【0017】前記選別網23、1番流板24、ストロー
ラック25、2番流板26は一体的に支持され、揺動手
段27により前後に揺動する構成になっている。また、
選別網23からチャフシーブ22の上側にかけて、圧風
ファン5から排塵ファン6に流れる選別風の上昇流が通
過する主選別風路28となり、この主選別風路28の下
側には、選別網23の下方から上方に向けて上昇して主
選別風路28に合流する副選別風路29が形成されてい
る。
ラック25、2番流板26は一体的に支持され、揺動手
段27により前後に揺動する構成になっている。また、
選別網23からチャフシーブ22の上側にかけて、圧風
ファン5から排塵ファン6に流れる選別風の上昇流が通
過する主選別風路28となり、この主選別風路28の下
側には、選別網23の下方から上方に向けて上昇して主
選別風路28に合流する副選別風路29が形成されてい
る。
【0018】また、扱室2の送塵口下方でチャフシーブ
22の上方には、送塵物及び処理室3の漏下物を受けて
選別還流させる補助選別棚30が設けられている。12
は上記ストローラック25へ向けて下方から選別風を送
風する送風ファンで、1番樋7と2番樋8との間に配設
されるようになっている。上記圧風ファン5は、選別風
を送り出す時計と逆方向に回転可能(図1において)な
羽根車5Aを機体幅方向に横設して有すると共に、図1
に示すように、選別風を送り出す送風口5a,5bが2
箇所に設けられた構成になっている。
22の上方には、送塵物及び処理室3の漏下物を受けて
選別還流させる補助選別棚30が設けられている。12
は上記ストローラック25へ向けて下方から選別風を送
風する送風ファンで、1番樋7と2番樋8との間に配設
されるようになっている。上記圧風ファン5は、選別風
を送り出す時計と逆方向に回転可能(図1において)な
羽根車5Aを機体幅方向に横設して有すると共に、図1
に示すように、選別風を送り出す送風口5a,5bが2
箇所に設けられた構成になっている。
【0019】送風口5aは、この送風口5aまで前側が
延びる選別網23の上側の主選別風路28に選別風を供
給する主送風口として構成され、また、送風口5bは仕
切部材5cを介して圧風ファン5のファンケース5dの
下端部に、送風口5aよりも下方で分離独立して、その
送風口5aよりも幅狭な副送風口として形成され、副選
別風路29に圧風ファン5の選別風が供給可能に設けら
れ、主選別風路28の選別風を整流状に強力となして風
選を的確に行なわせると共に、送風口5bの風を選別網
23の最適ケ所に送って極めて良好な1番物選別を行う
ようにしている。
延びる選別網23の上側の主選別風路28に選別風を供
給する主送風口として構成され、また、送風口5bは仕
切部材5cを介して圧風ファン5のファンケース5dの
下端部に、送風口5aよりも下方で分離独立して、その
送風口5aよりも幅狭な副送風口として形成され、副選
別風路29に圧風ファン5の選別風が供給可能に設けら
れ、主選別風路28の選別風を整流状に強力となして風
選を的確に行なわせると共に、送風口5bの風を選別網
23の最適ケ所に送って極めて良好な1番物選別を行う
ようにしている。
【0020】上記排塵ファン6は、2番流板26の後端
側下方に隣接して設置され、機体幅方向に横設された筒
状のファンケース60と、このファンケース60内に図
1の矢印Rで示すように反時計回りの方向に回転可能に
横架され、外周に多数の彎曲羽根を藁屑通過間隙で設け
たドラム状の多翼形の羽根車61を有し、横流式のファ
ン(横断流ファン)に構成されている。
側下方に隣接して設置され、機体幅方向に横設された筒
状のファンケース60と、このファンケース60内に図
1の矢印Rで示すように反時計回りの方向に回転可能に
横架され、外周に多数の彎曲羽根を藁屑通過間隙で設け
たドラム状の多翼形の羽根車61を有し、横流式のファ
ン(横断流ファン)に構成されている。
【0021】ファンケース60の上端側後方には、圧風
ファン5及び送風ファン12からの選別風により運ばれ
た排塵を吸入する入口部62が形成され、またファンケ
ース60の後方下部側方から下端にかけては、排塵を排
出する吐出部(出口部)63が設けられている。吐出部
63には蝶番63aを介して後端側を拡縮自在に調整可
能な一対の案内部材63bが機体幅方向両側に取付けら
れている。
ファン5及び送風ファン12からの選別風により運ばれ
た排塵を吸入する入口部62が形成され、またファンケ
ース60の後方下部側方から下端にかけては、排塵を排
出する吐出部(出口部)63が設けられている。吐出部
63には蝶番63aを介して後端側を拡縮自在に調整可
能な一対の案内部材63bが機体幅方向両側に取付けら
れている。
【0022】羽根車61とその外周のファンケース60
との間隔Sは、長藁が通過可能であると共に、入口部6
2から吐出部63にかけて次第に拡開するように構成さ
れ、この間隙Sを通る長藁屑が大量に通過しても、入口
部62から吐出部63にその流れを容易にして排塵性能
を損うことなく具合よく排出できるようになっている。
との間隔Sは、長藁が通過可能であると共に、入口部6
2から吐出部63にかけて次第に拡開するように構成さ
れ、この間隙Sを通る長藁屑が大量に通過しても、入口
部62から吐出部63にその流れを容易にして排塵性能
を損うことなく具合よく排出できるようになっている。
【0023】そして、上記排塵路Mは、上下方向に延び
る略逆く字状に屈曲し、横断面略矩形状に形成され、選
別風が突き当たる後側路壁は、機体1の一部を形成する
後壁80で形成され、前側路壁74は2番流体26の裏
面部で形成され、両側路壁は機体1の一部を形成する側
壁(図示せぬ)で構成されるようになっている。後壁8
0には、揺動選別体4を経て突き当たった選別風を下方
側に導く平面状の路壁面71aを有する導入部71と、
この導入部71の下端に続く弧状曲面の路壁面72aを
有する屈曲部72と、この屈曲部72の下端に連設され
た平面状の路壁面73aを有するガイド部(出口部)7
3とが形成されている。
る略逆く字状に屈曲し、横断面略矩形状に形成され、選
別風が突き当たる後側路壁は、機体1の一部を形成する
後壁80で形成され、前側路壁74は2番流体26の裏
面部で形成され、両側路壁は機体1の一部を形成する側
壁(図示せぬ)で構成されるようになっている。後壁8
0には、揺動選別体4を経て突き当たった選別風を下方
側に導く平面状の路壁面71aを有する導入部71と、
この導入部71の下端に続く弧状曲面の路壁面72aを
有する屈曲部72と、この屈曲部72の下端に連設され
た平面状の路壁面73aを有するガイド部(出口部)7
3とが形成されている。
【0024】導入部71は、上下方向に延設された路壁
面71aがその下端側が後方となるように傾斜して構成
され、屈曲部72はその弧状曲面の路壁面72aが導入
部71からの風を前方側下方に導くように構成され、ま
た、ガイド部73は上下方向に延設された路壁面73a
がその下端側を前方として、排塵ファン6の羽根車61
の回転中心側に向けて傾斜し、その下端が排塵ファン6
のファンケース60の入口部62の羽根車回転方向手前
側に接続されるようになっている。
面71aがその下端側が後方となるように傾斜して構成
され、屈曲部72はその弧状曲面の路壁面72aが導入
部71からの風を前方側下方に導くように構成され、ま
た、ガイド部73は上下方向に延設された路壁面73a
がその下端側を前方として、排塵ファン6の羽根車61
の回転中心側に向けて傾斜し、その下端が排塵ファン6
のファンケース60の入口部62の羽根車回転方向手前
側に接続されるようになっている。
【0025】ガイド部73の平面状の路壁面73aは、
図1では、排塵ファン6の羽根車61の回転中心O側に
向けてその放射線方向になるようにすると共に、排塵フ
ァン6の回転中心Oから上方に引いた垂線と、ガイド部
73の路壁面73aとファンケース60の交点Cに対し
て回転中心Oから引いた直線とに挟まれた前進角θが略
45度で下方に前傾しているが、前進角θとしては略4
5〜55度位にすることができる。
図1では、排塵ファン6の羽根車61の回転中心O側に
向けてその放射線方向になるようにすると共に、排塵フ
ァン6の回転中心Oから上方に引いた垂線と、ガイド部
73の路壁面73aとファンケース60の交点Cに対し
て回転中心Oから引いた直線とに挟まれた前進角θが略
45度で下方に前傾しているが、前進角θとしては略4
5〜55度位にすることができる。
【0026】2番流体26の平面状の裏面で形成された
前側路壁74は、ファンケース60の入口部62の羽根
車回転方向後側に取付けられたガイド部材81を介し
て、羽根車61の接線方向になるように接続されてい
る。また、屈曲部72は2番流板26後端の上端選別点
26aより下位となる高さに形成され、2番流板26か
ら放出される排塵物(4番物)を導入部71の傾斜した
平面状の路壁面71a下方へ逆流を防止しながら具合よ
く案内し、屈曲部72を介してガイド部73により羽根
車61に排塵物の跳ね上げや巻き付きのない状態の適正
姿勢(角度)で送塵させるように誘導し、また選別全幅
(機体幅)にわたり均一な吸風を効率よく行ない脱穀物
の良好な選別を可能としている。
前側路壁74は、ファンケース60の入口部62の羽根
車回転方向後側に取付けられたガイド部材81を介し
て、羽根車61の接線方向になるように接続されてい
る。また、屈曲部72は2番流板26後端の上端選別点
26aより下位となる高さに形成され、2番流板26か
ら放出される排塵物(4番物)を導入部71の傾斜した
平面状の路壁面71a下方へ逆流を防止しながら具合よ
く案内し、屈曲部72を介してガイド部73により羽根
車61に排塵物の跳ね上げや巻き付きのない状態の適正
姿勢(角度)で送塵させるように誘導し、また選別全幅
(機体幅)にわたり均一な吸風を効率よく行ない脱穀物
の良好な選別を可能としている。
【0027】76はファンケース63に取付けられたガ
イド部材81の上端部に固着されたゴム板等からなる気
密部材で、2番流板26との摺接を気密を維持しながら
許容するようになっている。また、13は扱室2の扱口
に沿って前後に延設された回転可能なフィードチェンで
あり、その後端部には排藁チェン14を接続させて脱穀
済の排稈を機体1の後部に設けたカッタ15に搬送する
構成となっている。
イド部材81の上端部に固着されたゴム板等からなる気
密部材で、2番流板26との摺接を気密を維持しながら
許容するようになっている。また、13は扱室2の扱口
に沿って前後に延設された回転可能なフィードチェンで
あり、その後端部には排藁チェン14を接続させて脱穀
済の排稈を機体1の後部に設けたカッタ15に搬送する
構成となっている。
【0028】以上の構成により扱室2及び処理室3で脱
穀された脱穀物は、クリンプ網2b,3bから漏下し、
揺動選別体4上で揺動選別及び風選別されて、1番物は
1番流板24から1番樋7及び揚穀筒9を介して穀粒タ
ンク10へ収容される。また2番物はチャフシーブ22
後端のスポーク篩22a及びクリンプ網3bからストロ
ーラック44に集合されたものが、該ストローラック4
4上で篩風選別を受けて2番流板26に至り、2番樋8
から還元筒11を介して揺動選別体4の送流板21上に
放擲還元され再選別を受ける。
穀された脱穀物は、クリンプ網2b,3bから漏下し、
揺動選別体4上で揺動選別及び風選別されて、1番物は
1番流板24から1番樋7及び揚穀筒9を介して穀粒タ
ンク10へ収容される。また2番物はチャフシーブ22
後端のスポーク篩22a及びクリンプ網3bからストロ
ーラック44に集合されたものが、該ストローラック4
4上で篩風選別を受けて2番流板26に至り、2番樋8
から還元筒11を介して揺動選別体4の送流板21上に
放擲還元され再選別を受ける。
【0029】圧風ファン5の主送風口5aから主選別風
路28に、整流状の強力な上昇選別風が送られるので、
チャフシーブ22、スポーク篩22a、及び選別網23
上での風選を的確に行うと共に、主送風口5aと分離独
立して下方に設けられた副送風口5bからの選別風を副
選別風路29を介して選別網43の下方から上方の主選
別風路28に向けて送風するので、選別網23での選別
をより高めて、極めて良好な1番物選別が行われる。
路28に、整流状の強力な上昇選別風が送られるので、
チャフシーブ22、スポーク篩22a、及び選別網23
上での風選を的確に行うと共に、主送風口5aと分離独
立して下方に設けられた副送風口5bからの選別風を副
選別風路29を介して選別網43の下方から上方の主選
別風路28に向けて送風するので、選別網23での選別
をより高めて、極めて良好な1番物選別が行われる。
【0030】また、主選別風路28で発生する屑類及び
処理室3で送出される送塵物はストローラック25で具
合よく篩風選され、2番流板26に穀粒等を回収し、ま
た2番流板26の上端選別点26bを越えた屑類は圧風
ファン5及び排塵ファン6で形成される選別風により排
塵路Mと排塵ファン6とからなる脱穀機の排塵装置に導
かれる。
処理室3で送出される送塵物はストローラック25で具
合よく篩風選され、2番流板26に穀粒等を回収し、ま
た2番流板26の上端選別点26bを越えた屑類は圧風
ファン5及び排塵ファン6で形成される選別風により排
塵路Mと排塵ファン6とからなる脱穀機の排塵装置に導
かれる。
【0031】即ち、上端選別点26bを過ぎた選別風は
排塵路Mの入口部に形成された導入部71、及びこれに
続く屈曲部72と排塵路Mの出口部の後側を形成するガ
イド部73に沿って、図1の矢印Lで示すように自然的
な流れを有する曲線を描いて排塵ファン6の入口部62
に導かれ、排塵ファン6に吸引される。横流式の排塵フ
ァン6の羽根車61内では、排塵路Mの出口部がガイド
部73を排塵ファン6の羽根車回転方向において手前側
に接続し、羽根車61の回転中心O方向に向くように配
設されているので、図3の回転する羽根車Xを流体yが
流れるような理論流線図の流れに近似して選別風が流れ
ることが可能となる。理論流線図に近似することによ
り、羽根車61内のうず損失が抑制されて排塵ファン6
の吸引効率を大幅に高めることができるため、羽根車の
羽根先端で打ち上げられて排塵路内で逆流状態となった
り、揺動選別体の選別点での選別を乱すことや、これ等
が流下中の排塵物と衝突して団塊状となって速やかな排
塵を阻害したり詰りを生じることがなく、排塵ファン6
の吐出口63から良好で迅速な排塵を常に行うことがで
きる。
排塵路Mの入口部に形成された導入部71、及びこれに
続く屈曲部72と排塵路Mの出口部の後側を形成するガ
イド部73に沿って、図1の矢印Lで示すように自然的
な流れを有する曲線を描いて排塵ファン6の入口部62
に導かれ、排塵ファン6に吸引される。横流式の排塵フ
ァン6の羽根車61内では、排塵路Mの出口部がガイド
部73を排塵ファン6の羽根車回転方向において手前側
に接続し、羽根車61の回転中心O方向に向くように配
設されているので、図3の回転する羽根車Xを流体yが
流れるような理論流線図の流れに近似して選別風が流れ
ることが可能となる。理論流線図に近似することによ
り、羽根車61内のうず損失が抑制されて排塵ファン6
の吸引効率を大幅に高めることができるため、羽根車の
羽根先端で打ち上げられて排塵路内で逆流状態となった
り、揺動選別体の選別点での選別を乱すことや、これ等
が流下中の排塵物と衝突して団塊状となって速やかな排
塵を阻害したり詰りを生じることがなく、排塵ファン6
の吐出口63から良好で迅速な排塵を常に行うことがで
きる。
【0032】また、排塵ファン6の吸引効率を大幅な向
上により、選別風の圧風力に劣ることなく排塵ファン6
により吸引することができるので、排塵ファン6の吸引
力が圧風力より劣った際に生じる機外への吹き出しがな
く、排塵ファン6の吐出口63から常に排塵され、衛生
的な作業を行うことができる。また、従来の構造を大き
く変えることなくシンプルな構成で良好な排塵を行うこ
とができ、また更に、羽根車61とその外周のファンケ
ース60との間隔Sが、入口部62から吐出部63にか
けて次第に拡開しているので、この間隙Sを通る長藁屑
が大量に通過しても、その通過を円滑にして排塵性能を
損うことがなく、長藁屑類が大量に発生する高能率脱穀
時であっても、詰りや排塵抵抗を伴うことなく良好な排
塵を行なうことができる。
上により、選別風の圧風力に劣ることなく排塵ファン6
により吸引することができるので、排塵ファン6の吸引
力が圧風力より劣った際に生じる機外への吹き出しがな
く、排塵ファン6の吐出口63から常に排塵され、衛生
的な作業を行うことができる。また、従来の構造を大き
く変えることなくシンプルな構成で良好な排塵を行うこ
とができ、また更に、羽根車61とその外周のファンケ
ース60との間隔Sが、入口部62から吐出部63にか
けて次第に拡開しているので、この間隙Sを通る長藁屑
が大量に通過しても、その通過を円滑にして排塵性能を
損うことがなく、長藁屑類が大量に発生する高能率脱穀
時であっても、詰りや排塵抵抗を伴うことなく良好な排
塵を行なうことができる。
【0033】従って、フィードチェン14により連続挟
持搬送される穀稈は能率よく脱穀選別処理される。図4
は、本発明の他の例を示し、上述した圧風ファン5の羽
根車5Aを時計回りの方向に回転するようにし、また、
主選別風路28に送風する送風口5aをファンケース5
dの前側上部に設け、ファンケース5dの上部外側に形
成されたガイド路5eを介して選別網23方向に選別風
を送出するように構成すると共に、その圧風ファン5の
送出口側に後側が上昇する板状のガイド手段Gを設け
て、送風口5aからガイド路5eを介して送出された選
別風を、主選別風路28の上方側、即ちチャフシーブ2
2の上方に一層送ることができるような構成になってい
る。
持搬送される穀稈は能率よく脱穀選別処理される。図4
は、本発明の他の例を示し、上述した圧風ファン5の羽
根車5Aを時計回りの方向に回転するようにし、また、
主選別風路28に送風する送風口5aをファンケース5
dの前側上部に設け、ファンケース5dの上部外側に形
成されたガイド路5eを介して選別網23方向に選別風
を送出するように構成すると共に、その圧風ファン5の
送出口側に後側が上昇する板状のガイド手段Gを設け
て、送風口5aからガイド路5eを介して送出された選
別風を、主選別風路28の上方側、即ちチャフシーブ2
2の上方に一層送ることができるような構成になってい
る。
【0034】また、ファンケース5dの後方下部に設け
た送風口5bに代えて、後方側部に送風口5fを形成
し、選別網23の下方の副選別風路29に圧風ファン5
の選別風を主に供給すると共に、選別網23上にも選別
風を送出できるようになっている。このように圧風ファ
ン5の送風口を複数箇所に設けると共に、圧風ファン5
の送出口側に主選別風路28の上方側に選別風を誘導可
能なガイド手段Gを配設し、積極的にチャフシーブ22
の上方に選別風を送風することにより、より穀粒の選別
を向上させながら上記と同様の効果を奏することができ
る。
た送風口5bに代えて、後方側部に送風口5fを形成
し、選別網23の下方の副選別風路29に圧風ファン5
の選別風を主に供給すると共に、選別網23上にも選別
風を送出できるようになっている。このように圧風ファ
ン5の送風口を複数箇所に設けると共に、圧風ファン5
の送出口側に主選別風路28の上方側に選別風を誘導可
能なガイド手段Gを配設し、積極的にチャフシーブ22
の上方に選別風を送風することにより、より穀粒の選別
を向上させながら上記と同様の効果を奏することができ
る。
【0035】
【効果】上述したように本発明は、揺動選別体の後端側
下方に配設された横流式の排塵ファンの入口部に排塵路
を設け、その排塵路を選別風が到達した際にその進路を
変更する弧状の屈曲部を有するように構成すると共に、
排塵路の出口部を排塵ファンの羽根車回転方向において
手前側が羽根車の回転中心方向に向くように配設したの
で、排塵路に沿って選別風が自然的な曲線状の流れで排
塵ファンの入口部に導かれると共に、排塵ファンの羽根
車内で、理論流線図の流れに近似した流れが選別風に付
与されることにより、羽根車内のうず損失が抑制されて
排塵ファンの吸引効率が高まり、排塵物を跳ね上げの少
ない状態で良好に吸引排出できるため、跳ね上げ物が揺
動選別体上に逆流したり排塵路内で団塊状となり排塵の
詰りや選別風を乱すことがなく、良好で速やかな排塵を
常に行うことができる。その結果、羽根車の均一な吸風
選別作用を促進維持することとなり良好な脱穀選別を長
期間にわたり遂行可能となる。
下方に配設された横流式の排塵ファンの入口部に排塵路
を設け、その排塵路を選別風が到達した際にその進路を
変更する弧状の屈曲部を有するように構成すると共に、
排塵路の出口部を排塵ファンの羽根車回転方向において
手前側が羽根車の回転中心方向に向くように配設したの
で、排塵路に沿って選別風が自然的な曲線状の流れで排
塵ファンの入口部に導かれると共に、排塵ファンの羽根
車内で、理論流線図の流れに近似した流れが選別風に付
与されることにより、羽根車内のうず損失が抑制されて
排塵ファンの吸引効率が高まり、排塵物を跳ね上げの少
ない状態で良好に吸引排出できるため、跳ね上げ物が揺
動選別体上に逆流したり排塵路内で団塊状となり排塵の
詰りや選別風を乱すことがなく、良好で速やかな排塵を
常に行うことができる。その結果、羽根車の均一な吸風
選別作用を促進維持することとなり良好な脱穀選別を長
期間にわたり遂行可能となる。
【0036】また、選別風の圧風力に劣ることなく排塵
ファンにより吸引できるので、排塵ファンの吸引力が圧
風力より劣った際に発生する機外への吹き出しをなく
し、排塵ファンから排塵が常に排出され、衛生的な作業
を行うことができ、また、従来の構造を大きく変えるこ
となくシンプルな構成で良好な排塵を行うことができ
る。
ファンにより吸引できるので、排塵ファンの吸引力が圧
風力より劣った際に発生する機外への吹き出しをなく
し、排塵ファンから排塵が常に排出され、衛生的な作業
を行うことができ、また、従来の構造を大きく変えるこ
となくシンプルな構成で良好な排塵を行うことができ
る。
【0037】また、排塵ファンの羽根車とその外周に設
けられたファンケースとの間隔が入口部から出口部に向
けて拡開する構成になっているため、この間隙を通る長
藁屑が大量に通過しても排塵性能を損うことがなく、長
藁屑類が大量に発生する高能率脱穀時であっても、詰り
や排塵抵抗を伴うことなく良好な排塵を行なうことがで
きる。
けられたファンケースとの間隔が入口部から出口部に向
けて拡開する構成になっているため、この間隙を通る長
藁屑が大量に通過しても排塵性能を損うことがなく、長
藁屑類が大量に発生する高能率脱穀時であっても、詰り
や排塵抵抗を伴うことなく良好な排塵を行なうことがで
きる。
【0038】また、圧風ファンの送風口を主選別風路用
と副選別風路用とに分けて構成することにより、主選別
風路で穀粒と藁の吹き分けをして穀粒を漏下させると共
に、副選別風路を通る選別風により再選別させるので、
一段と選別効率を高めながら、流行な排塵を行うことが
できる。また更に、圧風ファンの送出口側に主選別風路
の上方側に選別風を誘導可能なガイド手段を配設したの
で、主選別風路において漏下する穀粒と藁の吹き分けを
より積極的に行い、穀粒の選別を一層向上させることが
できる。
と副選別風路用とに分けて構成することにより、主選別
風路で穀粒と藁の吹き分けをして穀粒を漏下させると共
に、副選別風路を通る選別風により再選別させるので、
一段と選別効率を高めながら、流行な排塵を行うことが
できる。また更に、圧風ファンの送出口側に主選別風路
の上方側に選別風を誘導可能なガイド手段を配設したの
で、主選別風路において漏下する穀粒と藁の吹き分けを
より積極的に行い、穀粒の選別を一層向上させることが
できる。
【図1】本発明の脱穀機の一例を示す側断面説明図であ
る。
る。
【図2】図1の後面説明図である。
【図3】羽根車内の流れに近似した理論流線図である。
【図4】本発明の脱穀機の他の例を示す側断面説明図で
ある。
ある。
2 扱室 2a 扱胴 3 処理室 3a 処理胴 4 揺動選別体 5 圧風ファン 5a,5b,5f 送風口 6 排塵ファン 23 選別網 28 主選別風路 29 副選別風路 60 ファンケース 61 羽根車 62 入口部 73 屈曲部 G ガイド手段 M 排塵路 O 回転中心
Claims (4)
- 【請求項1】 穀粒と排塵物とを揺動選別する揺動選別
体の前方に圧風ファンを有し、該揺動選別体の後端側下
方に横流式の排塵ファンを備え、前記揺動選別体の選別
網上側に主選別風路を有する脱穀機において、 前記排塵ファンの入口部に、前記圧風ファンからの選別
風を前記排塵ファンに導く排塵路を設け、該排塵路を前
記選別風が排塵路に到達した際にその進路を変更する弧
状の屈曲部を有するように構成すると共に、前記排塵路
の出口部を前記排塵ファンの羽根車回転方向において手
前側が前記羽根車の回転中心方向に向くように配設した
脱穀機。 - 【請求項2】 前記排塵ファンの羽根車とその外周に設
けられたファンケースとの間隔を入口部から出口部に向
けて拡開した請求項1に記載の脱穀機。 - 【請求項3】 前記圧風ファンの送風口を複数箇所に設
け、前記主選別風路と、前記選別網の下方から上方に向
けて前記主選別風路に合流する副選別風路とに選別風を
供給可能にした請求項1または2に記載の脱穀機。 - 【請求項4】 前記圧風ファンの送出口側に前記主選別
風路の上方側に選別風を誘導可能なガイド手段を配設し
た請求項3に記載の脱穀機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6593794A JPH07274700A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 脱穀機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6593794A JPH07274700A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 脱穀機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274700A true JPH07274700A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13301382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6593794A Pending JPH07274700A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 脱穀機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07274700A (ja) |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6593794A patent/JPH07274700A/ja active Pending
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