JP3495243B2 - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置Info
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- JP3495243B2 JP3495243B2 JP03116898A JP3116898A JP3495243B2 JP 3495243 B2 JP3495243 B2 JP 3495243B2 JP 03116898 A JP03116898 A JP 03116898A JP 3116898 A JP3116898 A JP 3116898A JP 3495243 B2 JP3495243 B2 JP 3495243B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、扱室の始端側から
処理物が落下供給されるグレンパンと、このグレンパン
から処理物を受け継ぐチャフシーブとを有する揺動選別
装置が選別部に駆動揺動自在に備えられている脱穀装置
に関する。
処理物が落下供給されるグレンパンと、このグレンパン
から処理物を受け継ぐチャフシーブとを有する揺動選別
装置が選別部に駆動揺動自在に備えられている脱穀装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記脱穀装置において、揺動選別装置の
枠体に取り付けたシール材によって揺動選別装置と脱穀
機壁との隙間を埋めるようにしていた。
枠体に取り付けたシール材によって揺動選別装置と脱穀
機壁との隙間を埋めるようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、揺動選別装置の
駆動に伴ってシール材が揺動選別装置と共に脱穀機壁に
対して移動する。このため、グレンパンから揺動選別装
置の外側にワラ屑などの処理物が漏れ出た場合、その処
理物がシール材と脱穀機壁との間から選別部の底部にこ
ぼれ落ちたり、脱穀機外にこぼれ出たりすることがあっ
た。本発明の目的は、グレンパンから漏れ出た処理物の
機外などへのこぼれ出し回避と、選別性能の向上とを構
造簡単に図れる脱穀装置を提供することにある。
駆動に伴ってシール材が揺動選別装置と共に脱穀機壁に
対して移動する。このため、グレンパンから揺動選別装
置の外側にワラ屑などの処理物が漏れ出た場合、その処
理物がシール材と脱穀機壁との間から選別部の底部にこ
ぼれ落ちたり、脱穀機外にこぼれ出たりすることがあっ
た。本発明の目的は、グレンパンから漏れ出た処理物の
機外などへのこぼれ出し回避と、選別性能の向上とを構
造簡単に図れる脱穀装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【０００５】
〔構成〕
扱室の始端側から処理物が落下供給されるグレンパン
と、このグレンパンから処理物を受け継ぐチャフシーブ
と、このチャフシーブの下方に位置してチャフシーブか
らの処理物を選別処理するグレンシーブとを有する揺動
選別装置が選別部に駆動揺動自在に備えられている脱穀
装置において、前記グレンパンから前記チャフシーブに
移る処理物に向けて選別風を回転ファンによって供給す
る送風装置、及び、前記グレンシーブに向けて選別風を
供給する唐箕を、前記選別部の前端側に設けるととも
に、前記送風装置の吸気口を、前記グレンパンの始端側
に向けて吸気作用するように上向きに形成し、前記送風
装置を前記唐箕の脱穀機体前方側寄りの上部位置に配置
するとともに、その送風装置から排出される選別風が唐
箕の唐箕ケースの上面に沿い脱穀機体後方向きに流動し
て前記グレンパンからチャフシーブに移る処理物に向か
うように、送風装置と唐箕ケースとの相対位置を設定し
て、前記唐箕ケースの上面が送風装置の排気口の一部を
兼用するように構成してある。
と、このグレンパンから処理物を受け継ぐチャフシーブ
と、このチャフシーブの下方に位置してチャフシーブか
らの処理物を選別処理するグレンシーブとを有する揺動
選別装置が選別部に駆動揺動自在に備えられている脱穀
装置において、前記グレンパンから前記チャフシーブに
移る処理物に向けて選別風を回転ファンによって供給す
る送風装置、及び、前記グレンシーブに向けて選別風を
供給する唐箕を、前記選別部の前端側に設けるととも
に、前記送風装置の吸気口を、前記グレンパンの始端側
に向けて吸気作用するように上向きに形成し、前記送風
装置を前記唐箕の脱穀機体前方側寄りの上部位置に配置
するとともに、その送風装置から排出される選別風が唐
箕の唐箕ケースの上面に沿い脱穀機体後方向きに流動し
て前記グレンパンからチャフシーブに移る処理物に向か
うように、送風装置と唐箕ケースとの相対位置を設定し
て、前記唐箕ケースの上面が送風装置の排気口の一部を
兼用するように構成してある。
【０００６】〔作用〕
グレンパンからの処理物が送風装置からの選別風による
選別作用を受けながらチャフシーブに移り、その風選別
のためにチャフシーブでの選別処理の際に穀粒と塵埃と
が分離しやすくなったり、塵埃が１番処理物に混入しに
くくなったりする。チャフシーブからグレンシーブに供
給された処理物がグレンシーブと、唐箕からの選別風と
によって選別処理される。グレンパンから揺動選別装置
の外側に漏れ出たワラ屑などの処理物が揺動選別装置と
脱穀機壁との間からこぼれ落ちると、送風装置が吸引す
る空気と共に送風装置に吸引されて選別風と共に選別室
に送り込まれる。すると、選別風と共に排塵口から選別
処理物として脱穀機外に排出されることになり、従来の
如く選別部の底部とか脱穀機の下方とかに漏下物として
こぼれ落ちて堆積することがなくなるとか少なくなる。
選別作用を受けながらチャフシーブに移り、その風選別
のためにチャフシーブでの選別処理の際に穀粒と塵埃と
が分離しやすくなったり、塵埃が１番処理物に混入しに
くくなったりする。チャフシーブからグレンシーブに供
給された処理物がグレンシーブと、唐箕からの選別風と
によって選別処理される。グレンパンから揺動選別装置
の外側に漏れ出たワラ屑などの処理物が揺動選別装置と
脱穀機壁との間からこぼれ落ちると、送風装置が吸引す
る空気と共に送風装置に吸引されて選別風と共に選別室
に送り込まれる。すると、選別風と共に排塵口から選別
処理物として脱穀機外に排出されることになり、従来の
如く選別部の底部とか脱穀機の下方とかに漏下物として
こぼれ落ちて堆積することがなくなるとか少なくなる。
【０００７】〔効果〕グレンパンから処理物が漏れ出て
も選別部の底部とか脱穀機の下方とかに堆積して清掃が
必要になるとか、清掃に手間が掛かるとかの状態になり
にくく、かつ、選別精度が向上する有利なものにでき
た。その上、処理物の堆積防止も選別精度の向上も同一
の送風装置を利用した比較的簡単な構造ででき、コスト
面などでも有利なものにできた。
も選別部の底部とか脱穀機の下方とかに堆積して清掃が
必要になるとか、清掃に手間が掛かるとかの状態になり
にくく、かつ、選別精度が向上する有利なものにでき
た。その上、処理物の堆積防止も選別精度の向上も同一
の送風装置を利用した比較的簡単な構造ででき、コスト
面などでも有利なものにできた。
【０００８】請求項２による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【０００９】〔構成〕請求項１による発明の構成におい
て、前記グレンパンから揺動選別装置外に出た処理物を
前記回転ファンに向けて落下案内する案内装置が備えら
れている。
て、前記グレンパンから揺動選別装置外に出た処理物を
前記回転ファンに向けて落下案内する案内装置が備えら
れている。
【００１０】〔作用〕グレンパンから漏れ出た処理物が
比較的重いなどによって送風装置による吸引作用が効き
にくい場合でも、案内装置によって回転ファンに精度よ
く送り込まれる。
比較的重いなどによって送風装置による吸引作用が効き
にくい場合でも、案内装置によって回転ファンに精度よ
く送り込まれる。
【００１１】〔効果〕グレンパンから漏れ出た処理物が
送風装置に吸引されにくい場合でも送風装置に精度よく
送り込み、選別部の底部とか脱穀機の下方とかに漏下物
が堆積することを一層回避しやすいものになる。
送風装置に吸引されにくい場合でも送風装置に精度よく
送り込み、選別部の底部とか脱穀機の下方とかに漏下物
が堆積することを一層回避しやすいものになる。
【００１２】請求項３による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【００１３】〔構成〕請求項２による発明の構成におい
て、前記グレンパンから揺動選別装置外に出た処理物を
前記吸気口に向けて落下案内するように脱穀機壁に取り
付けた案内体と、この案内体からの処理物を受け止めて
前記回転ファンに導入するように前記送風装置に備えさ
せた受入れ体とによって前記案内装置を構成してある。
て、前記グレンパンから揺動選別装置外に出た処理物を
前記吸気口に向けて落下案内するように脱穀機壁に取り
付けた案内体と、この案内体からの処理物を受け止めて
前記回転ファンに導入するように前記送風装置に備えさ
せた受入れ体とによって前記案内装置を構成してある。
【００１４】〔作用〕案内体と受入れ体との間に隙間を
設け、この隙間から送風装置による吸気を確実に行わせ
ることを可能する。処理物が案内体から吸気口の外側に
向かって落下することがあっても、受入れ体によって受
け止められて回転ファンに送り込まれる。
設け、この隙間から送風装置による吸気を確実に行わせ
ることを可能する。処理物が案内体から吸気口の外側に
向かって落下することがあっても、受入れ体によって受
け止められて回転ファンに送り込まれる。
【００１５】〔効果〕送風装置が確実に吸気して選別風
を充分に供給するように構成して、選別精度の向上を確
実に図れる。しかも、グレンパンから漏れ出た処理物を
送風装置の吸引作用と、案内体による案内作用との他に
受け止め体による作用によっても回転ファンに確実に送
り込み、漏下物の堆積を一層回避しやすくなる。
を充分に供給するように構成して、選別精度の向上を確
実に図れる。しかも、グレンパンから漏れ出た処理物を
送風装置の吸引作用と、案内体による案内作用との他に
受け止め体による作用によっても回転ファンに確実に送
り込み、漏下物の堆積を一層回避しやすくなる。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１に示すように、刈取り穀稈の
穂先側を脱穀フィードチェーン１によって扱室２に供給
して脱穀機前後向きの軸芯まわりで回転する扱胴３によ
って脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン１
によって扱室２の後部の排稈口５から搬出するとともに
排ワラ搬送チェーン４によって脱穀機外に排出するよう
に脱穀部を構成してある。前記排稈口５から排出される
脱穀塵埃を移送体６によって機体後方側に移送させなが
ら脱穀機横向きの軸芯まわりで回動する処理胴７によっ
てほぐし処理し、脱穀塵埃から穀粒を取り出すように再
処理部を構成してある。扱室２から受網８を通して落下
供給される処理物、及び、再処理部から落下する処理物
を揺動選別装置１０によって扱胴回転軸芯に沿う方向に
搬送しながら比重選別処理し、揺動選別装置１０の前端
部の下方に位置する回転ファン２１ａを備える第１送風
装置２１、この第１送風装置２１の機体後方側に位置す
る第２送風装置２２、揺動選別装置１０の後端部の下方
に位置する回転ファン２３ａを備える第３送風装置２３
それぞれからの選別風によって風選別処理し、選別塵埃
を選別風と共に排塵口９から脱穀機外に排出したり、排
塵ファン２４によって吸引して脱穀機外に排出するよう
に選別部を構成してある。揺動選別装置１０からの１番
処理物を脱穀機横外側に搬出する１番スクリューコンベ
ア２５、揺動選別装置１０からの２番処理物を脱穀機横
外側に搬出する２番スクリューコンベア２６を選別部の
底部に設けるとともに、２番スクリューコンベア２６か
らの処理物を還元装置２７によって脱穀機横外側で扱室
後付近に揚送して脱穀機内に放出することによって受網
８と脱穀機横側壁との間を通して揺動選別装置１０の前
端側に還元するように構成し、もって、コンバイン用の
脱穀装置を構成してある。
穂先側を脱穀フィードチェーン１によって扱室２に供給
して脱穀機前後向きの軸芯まわりで回転する扱胴３によ
って脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン１
によって扱室２の後部の排稈口５から搬出するとともに
排ワラ搬送チェーン４によって脱穀機外に排出するよう
に脱穀部を構成してある。前記排稈口５から排出される
脱穀塵埃を移送体６によって機体後方側に移送させなが
ら脱穀機横向きの軸芯まわりで回動する処理胴７によっ
てほぐし処理し、脱穀塵埃から穀粒を取り出すように再
処理部を構成してある。扱室２から受網８を通して落下
供給される処理物、及び、再処理部から落下する処理物
を揺動選別装置１０によって扱胴回転軸芯に沿う方向に
搬送しながら比重選別処理し、揺動選別装置１０の前端
部の下方に位置する回転ファン２１ａを備える第１送風
装置２１、この第１送風装置２１の機体後方側に位置す
る第２送風装置２２、揺動選別装置１０の後端部の下方
に位置する回転ファン２３ａを備える第３送風装置２３
それぞれからの選別風によって風選別処理し、選別塵埃
を選別風と共に排塵口９から脱穀機外に排出したり、排
塵ファン２４によって吸引して脱穀機外に排出するよう
に選別部を構成してある。揺動選別装置１０からの１番
処理物を脱穀機横外側に搬出する１番スクリューコンベ
ア２５、揺動選別装置１０からの２番処理物を脱穀機横
外側に搬出する２番スクリューコンベア２６を選別部の
底部に設けるとともに、２番スクリューコンベア２６か
らの処理物を還元装置２７によって脱穀機横外側で扱室
後付近に揚送して脱穀機内に放出することによって受網
８と脱穀機横側壁との間を通して揺動選別装置１０の前
端側に還元するように構成し、もって、コンバイン用の
脱穀装置を構成してある。
【００１７】扱室２の前端側の下方に位置する第１グレ
ンパン１１、この第１グレンパン１１の後側に位置する
チャフシーブ１２、このチャフシーブ１２の後側に位置
するストローラック１３、前記チャフシーブ１２の始端
側の下方に位置する第２グレンパン１４、チャフシーブ
１２の後端側の下方に位置するグレンシーブ１５のそれ
ぞれを、選別部の前端側に位置する揺動ガイド装置１６
と、選別部の後端側に位置する揺動駆動装置１７とを介
して脱穀機体左右の横側壁に駆動揺動自在に支持される
枠体１８にこれと一体に揺動するように支持させること
により、前記揺動選別装置１０を構成してある。第１グ
レンパン１１の終端処理部１１ａを、この終端部１１ａ
より始端側に位置するグレンパン本体から後方向きに延
出するとともにグレンパン本体の横幅方向に並ぶ複数本
の篩い線材によって構成してある。チャフーシーブ１２
の始端部を第１グレンパン１１からの処理物が落下供給
されるように前記終端処理部１１ａより低レベルに配置
してある。
ンパン１１、この第１グレンパン１１の後側に位置する
チャフシーブ１２、このチャフシーブ１２の後側に位置
するストローラック１３、前記チャフシーブ１２の始端
側の下方に位置する第２グレンパン１４、チャフシーブ
１２の後端側の下方に位置するグレンシーブ１５のそれ
ぞれを、選別部の前端側に位置する揺動ガイド装置１６
と、選別部の後端側に位置する揺動駆動装置１７とを介
して脱穀機体左右の横側壁に駆動揺動自在に支持される
枠体１８にこれと一体に揺動するように支持させること
により、前記揺動選別装置１０を構成してある。第１グ
レンパン１１の終端処理部１１ａを、この終端部１１ａ
より始端側に位置するグレンパン本体から後方向きに延
出するとともにグレンパン本体の横幅方向に並ぶ複数本
の篩い線材によって構成してある。チャフーシーブ１２
の始端部を第１グレンパン１１からの処理物が落下供給
されるように前記終端処理部１１ａより低レベルに配置
してある。
【００１８】第１送風装置２１は、選別部の前端側の第
１グレンパン１１の下方近くに位置する前記回転ファン
２１ａと、この回転ファン２１ａの前側に吸気口２１ｂ
を、回転ファン２１ａの後側の第２送風装置２２の上側
に排気口２１ｃをそれぞれ形成するファンケース２１ｄ
とで成り、回転ファン２１ａによって選別部の前端側か
ら吸気し、排気口２１ｃから第２送風装置２２の上方を
通して第１グレンパン１１からチャフシーブ１２に移る
処理物に選別風を供給するように構成してある。
１グレンパン１１の下方近くに位置する前記回転ファン
２１ａと、この回転ファン２１ａの前側に吸気口２１ｂ
を、回転ファン２１ａの後側の第２送風装置２２の上側
に排気口２１ｃをそれぞれ形成するファンケース２１ｄ
とで成り、回転ファン２１ａによって選別部の前端側か
ら吸気し、排気口２１ｃから第２送風装置２２の上方を
通して第１グレンパン１１からチャフシーブ１２に移る
処理物に選別風を供給するように構成してある。
【００１９】第２送風装置２２は、唐箕で成り、グレン
シーブ１５と、チャフシーブ１２の後端側とに向けてそ
の下側から選別風を供給するように構成してある。
シーブ１５と、チャフシーブ１２の後端側とに向けてそ
の下側から選別風を供給するように構成してある。
【００２０】第３送風装置２３は、１番スクリューコン
ベア２５と２番スクリューコンベア２６との間に位置す
る前記回転ファン２３ａと、この回転ファン２３ａの下
側に吸気口２３ｂを、回転ファン２３ａの上側に排気口
２３ｃをそれぞれ形成するファンケース２３ｄとで成
り、回転ファン２３ａによって脱穀機の下方から吸気
し、排気口２３ｃから第２スクリューコンベア２６の上
方を通してストローラック１３に向けて選別風を供給す
るように構成してある。
ベア２５と２番スクリューコンベア２６との間に位置す
る前記回転ファン２３ａと、この回転ファン２３ａの下
側に吸気口２３ｂを、回転ファン２３ａの上側に排気口
２３ｃをそれぞれ形成するファンケース２３ｄとで成
り、回転ファン２３ａによって脱穀機の下方から吸気
し、排気口２３ｃから第２スクリューコンベア２６の上
方を通してストローラック１３に向けて選別風を供給す
るように構成してある。
【００２１】すなわち、選別部は、扱室２からの処理物
を揺動選別装置１０と、各送風装置２１，２２，２３と
によって次の如く選別処理するように構成してある。扱
室２の始端側から受網８を通して落下供給される処理物
を第１グレンパン１１によって受け止めて比重選別しな
がら機体後方側に搬送し、終端処理部１１ａに達する
と、この終端処理部を構成する篩い線による篩い作用
と、第１送風装置２２からの選別風による選別作用とに
よって穀粒とワラ屑とに分離しやすくしながらチャフシ
ーブ１２の始端部に落下させる。チャフシーブ１２は、
第１グレンパン１１及び再処理部からの処理物を機体後
方に搬送しながら比重選別するとともに第２送風装置２
２からの選別風よって風選別し、選別した穀粒を第２グ
レンパン１４およびグレンシーブ１５に落下供給し、塵
埃を選別風とともに機体外に排出したりストローラック
１３に搬送する。第２グレンパン１４とグレンシーブ１
５とは、チャフシーブ１２からの処理物を機体後方に搬
送しながら比重選別するとともに第２送風装置２２から
の選別風によって風選別し、選別した１番処理物を第１
スクリューコンベア２５に、２番処理物を２番スクリュ
ーコンベア２６にそれぞれ落下供給する。ストローラッ
ク１３は、チャフシーブ１２からの処理物を機体後方に
搬送しながら第３送風装置２３からの選別風よって風選
別し、選別した２番処理物を第２スクリューコンベア２
６に落下供給し、塵埃を機体外に排出する。
を揺動選別装置１０と、各送風装置２１，２２，２３と
によって次の如く選別処理するように構成してある。扱
室２の始端側から受網８を通して落下供給される処理物
を第１グレンパン１１によって受け止めて比重選別しな
がら機体後方側に搬送し、終端処理部１１ａに達する
と、この終端処理部を構成する篩い線による篩い作用
と、第１送風装置２２からの選別風による選別作用とに
よって穀粒とワラ屑とに分離しやすくしながらチャフシ
ーブ１２の始端部に落下させる。チャフシーブ１２は、
第１グレンパン１１及び再処理部からの処理物を機体後
方に搬送しながら比重選別するとともに第２送風装置２
２からの選別風よって風選別し、選別した穀粒を第２グ
レンパン１４およびグレンシーブ１５に落下供給し、塵
埃を選別風とともに機体外に排出したりストローラック
１３に搬送する。第２グレンパン１４とグレンシーブ１
５とは、チャフシーブ１２からの処理物を機体後方に搬
送しながら比重選別するとともに第２送風装置２２から
の選別風によって風選別し、選別した１番処理物を第１
スクリューコンベア２５に、２番処理物を２番スクリュ
ーコンベア２６にそれぞれ落下供給する。ストローラッ
ク１３は、チャフシーブ１２からの処理物を機体後方に
搬送しながら第３送風装置２３からの選別風よって風選
別し、選別した２番処理物を第２スクリューコンベア２
６に落下供給し、塵埃を機体外に排出する。
【００２２】図２に明示するように、前記第１送風装置
２１の吸気口２１ｂを、第１グレンパン１１の始端側に
向けて吸引作用するように上向きに形成し、第１グレン
パン１１から揺動選別装置１０の外側に漏れ出たワラ屑
などの処理物が、揺動選別装置１０の枠体１８と脱穀機
壁との隙間を埋めるように枠体１８に取り付けてあるシ
ート型シール材２９と脱穀機壁との間から漏れ落ちるこ
とがあると、第１送風装置２１に吸引されることを可能
にしてある。脱穀機の前側壁２８に取り付けた案内体３
０と、第１送風装置２１のファンケース２１ｄを形成す
る板金部材の一部によって作成することによって第１送
風装置２１に備えさせた受入れ体３１とにより、前記シ
ール材２９と脱穀機壁との間からこぼれ落ちた処理物を
第１送風装置２１の回転ファン２１ａに導入させる案内
装置３２を構成してある。すなわち、案内体３０と受入
れ体３１との間に隙間３３を設けて、この隙間３３から
第１送風装置２１が充分に吸気することを可能にする。
そして、シール材２９と脱穀機壁との間からこぼれ落ち
た処理物が第１送風装置２１の吸引によって回転ファン
２１ａに導入されにくい場合でも、案内体３０がその傾
斜案内面３０ａによって落下処理物を第１送風装置２１
の吸気口２１ｂに向けて落下案内し、案内体３０からの
処理物を受入れ体３１が受け止めて回転ファン２１ａに
落下させて導入するように構成してある。これにより、
第１グレンパン１１から揺動選別装置１０の外側に漏れ
出たワラ屑などの処理物が前記シール材２９と脱穀機壁
との間から漏れ落ちることがあっても、第１送風装置２
１の吸引作用とか案内装置３２の導入作用とかによって
第１送風装置２１の回転ファン２１ａに送り込んで選別
風と共に揺動選別装置１０に送り込み、選別部の底部と
か脱穀機の下側にこぼれ落ちて堆積することを回避しな
がら作業できる。
２１の吸気口２１ｂを、第１グレンパン１１の始端側に
向けて吸引作用するように上向きに形成し、第１グレン
パン１１から揺動選別装置１０の外側に漏れ出たワラ屑
などの処理物が、揺動選別装置１０の枠体１８と脱穀機
壁との隙間を埋めるように枠体１８に取り付けてあるシ
ート型シール材２９と脱穀機壁との間から漏れ落ちるこ
とがあると、第１送風装置２１に吸引されることを可能
にしてある。脱穀機の前側壁２８に取り付けた案内体３
０と、第１送風装置２１のファンケース２１ｄを形成す
る板金部材の一部によって作成することによって第１送
風装置２１に備えさせた受入れ体３１とにより、前記シ
ール材２９と脱穀機壁との間からこぼれ落ちた処理物を
第１送風装置２１の回転ファン２１ａに導入させる案内
装置３２を構成してある。すなわち、案内体３０と受入
れ体３１との間に隙間３３を設けて、この隙間３３から
第１送風装置２１が充分に吸気することを可能にする。
そして、シール材２９と脱穀機壁との間からこぼれ落ち
た処理物が第１送風装置２１の吸引によって回転ファン
２１ａに導入されにくい場合でも、案内体３０がその傾
斜案内面３０ａによって落下処理物を第１送風装置２１
の吸気口２１ｂに向けて落下案内し、案内体３０からの
処理物を受入れ体３１が受け止めて回転ファン２１ａに
落下させて導入するように構成してある。これにより、
第１グレンパン１１から揺動選別装置１０の外側に漏れ
出たワラ屑などの処理物が前記シール材２９と脱穀機壁
との間から漏れ落ちることがあっても、第１送風装置２
１の吸引作用とか案内装置３２の導入作用とかによって
第１送風装置２１の回転ファン２１ａに送り込んで選別
風と共に揺動選別装置１０に送り込み、選別部の底部と
か脱穀機の下側にこぼれ落ちて堆積することを回避しな
がら作業できる。
【００２３】〔別実施形態〕刈取り穀稈の穂先側のみを
扱室２に供給する脱穀装置の他、刈取り穀稈の穂先部と
稈身部との全体を扱室に供給して脱穀処理するように全
稈投入型に構成する脱穀装置の場合にも本発明は適用で
きる。
扱室２に供給する脱穀装置の他、刈取り穀稈の穂先部と
稈身部との全体を扱室に供給して脱穀処理するように全
稈投入型に構成する脱穀装置の場合にも本発明は適用で
きる。
【図１】脱穀装置全体の断面図
【図２】第１送風装置及び第２送風装置配設部の側面図
【図３】第１送風装置配設部の断面図
２ 扱室
１０ 揺動選別装置
１１ グレンパン
１２ チャフシーブ
２１ 送風装置
２１ａ 回転ファン
２１ｂ 吸気口
３０ 案内体
３１ 受入れ体
３２ 案内装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 阪口 行雄
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 川西 敏弘
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(56)参考文献 特開 平10−4772（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−319362（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−289069（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−178429（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01F 12/44
A01F 12/48
Claims (3)
- 【請求項１】 扱室の始端側から処理物が落下供給され
るグレンパンと、このグレンパンから処理物を受け継ぐ
チャフシーブと、このチャフシーブの下方に位置してチ
ャフシーブからの処理物を選別処理するグレンシーブと
を有する揺動選別装置が選別部に駆動揺動自在に備えら
れている脱穀装置であって、 前記グレンパンから前記チャフシーブに移る処理物に向
けて選別風を回転ファンによって供給する送風装置、及
び、前記グレンシーブに向けて選別風を供給する唐箕
を、前記選別部の前端側に設けるとともに、前記送風装
置の吸気口を、前記グレンパンの始端側に向けて吸気作
用するように上向きに形成し、前記送風装置を前記唐箕の脱穀機体前方側寄りの上部位
置に配置するとともに、その送風装置から排出される選
別風が唐箕の唐箕ケースの上面に沿い脱穀機体後方向き
に流動して前記グレンパンからチャフシーブに移る処理
物に向かうように、送風装置と唐箕ケースとの相対位置
を設定して、前記唐箕ケースの上面が送風装置の排気口
の一部を兼用するように構成してある 脱穀装置。 - 【請求項２】 前記グレンパンから揺動選別装置外に出
た処理物を前記回転ファンに向けて落下案内する案内装
置が備えられている請求項１記載の脱穀装置。 - 【請求項３】 前記グレンパンから揺動選別装置外に出
た処理物を前記吸気口に向けて落下案内するように脱穀
機壁に取り付けた案内体と、この案内体からの処理物を
受け止めて前記回転ファンに導入するように前記送風装
置に備えさせた受入れ体とによって前記案内装置を構成
してある請求項２記載の脱穀装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03116898A JP3495243B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03116898A JP3495243B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 脱穀装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11225561A JPH11225561A (ja) | 1999-08-24 |
| JP3495243B2 true JP3495243B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=12323918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03116898A Expired - Fee Related JP3495243B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3495243B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4590612B2 (ja) * | 2004-10-06 | 2010-12-01 | ヤンマー株式会社 | コンバインの選別装置 |
| JP4600604B2 (ja) * | 2010-05-20 | 2010-12-15 | 井関農機株式会社 | 脱穀装置 |
| CN104855056A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-08-26 | 中联重机股份有限公司 | 一种纵轴流收割机及其清选装置 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP03116898A patent/JP3495243B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11225561A (ja) | 1999-08-24 |
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