JPH0727229A - 金属ガスケットとその製造方法 - Google Patents
金属ガスケットとその製造方法Info
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Abstract
る開口の周縁部に板厚の大きな開口周縁包囲部材を嵌着
してシール性能を向上させること。 【構成】 基体金属板1に設ける開口の内、特に高度の
シール性を要する開口3の周縁部を、前記基体金属板1
より厚い金属板4により形成した開口周縁包囲部材5を
前記基体金属板1の開口6に嵌着して形成する。
Description
属板のみを素材として形成する金属ガスケットおよびそ
の製造方法に関するものである。
ットに設ける開口の周縁部にビードを施したものを、単
体または積重して使用している。また近時公開されたも
のには、例えば特開平5−106738号および特開平5−12
6257号等がある。
リンダヘッド間に従来の金属ガスケットを介挿してボル
トにより締結すると、その締結力によってシリンダヘッ
ドに歪みを生じて、特に燃焼室周りのシリンダブロック
とシリンダヘッド間の隙間が大となる傾向がある。この
ためその燃焼室周りの隙間から燃焼ガスが侵入して、そ
の結果、金属ガスケットを汚損したり、シール効果を低
減させるという問題点がある。
前記した燃焼室周りの隙間が増減すると、金属ガスケッ
トに設けたビードに圧縮および復元の交番荷重が作用す
る結果、ビード部にへたりを生じさせると共に、ボルト
による締結力を減少させて、金属ガスケットのシール性
能を低下させるという問題点がある。
特開平5−126257号のものは、いずれもガスケットのシ
リンダ用開口の周縁部にシムを重合して、この重合部分
の締圧を増大させてシール性能を向上させようとするも
のであり、この場合のシムの厚さの選定は非常に重要で
あるが、このシムの厚さの 0.05 mm以下の調整は、シム
として使用する板厚精度上困難であるという問題点があ
る。
ため本発明においては、基体金属板に設ける開口の内、
特に高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体
金属板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材
を前記基体金属板の開口に嵌着して金属ガスケットを構
成する。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の製造方法として、基体金属板に設ける開口の内、特に
高度のシール性を要する開口を大きくあけると共に、こ
の基体金属板より厚い金属板をその大きくあけた開口に
嵌合する形状に形成し、この金属板を前記開口内に嵌め
こんでから、その嵌合部をレーザ溶接して後、この嵌め
こんだ金属板に所定の開口をあける。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の両側に、開口周縁部にビードを形成した金属板を当て
がって金属ガスケットを構成してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁包囲部材の板厚を基体金属板の3倍以上の厚
さにすると共に、この開口周縁包囲部材と嵌合する開口
を有する金属板の開口周縁部にビードを形成したもの
を、前記基体金属板の両側に当てがって金属ガスケット
を構成してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁包囲部材の板厚を基体金属板の2倍以上の厚
さにすると共に、この開口周縁包囲部材と嵌合する開口
を有する金属板の開口周縁部にビードを形成したもの
を、前記基体金属板の片側に当てがって金属ガスケット
を構成してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁部にビードを形成して金属ガスケットを構成
してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁部にビードを形成した金属ガスケットを2枚
重合して金属ガスケットを構成してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁部にビードを形成した金属ガスケットと、開
口周縁部にビードを形成した金属板とを重合して金属ガ
スケットを構成してもよい。
高度のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属
板より厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前
記基体金属板の開口に嵌着して形成した金属ガスケット
の開口周縁部にビードを形成すると共に、その開口周縁
包囲部材の板厚を基体金属板の2倍以上の厚さにし、こ
の開口周縁包囲部材と嵌合する開口を有する金属板の開
口周縁部にビードを形成したものを、前記基体金属板の
片側に当てがって金属ガスケットを構成してもよい。
設ける開口の内、特に高度のシール性を要する開口の周
縁部を、前記基体金属板より厚い金属板により形成した
開口周縁包囲部材を前記基体金属板の開口に嵌着して形
成したから、特に高度のシール性を要する開口周縁部の
締圧を高めて封塞性能を向上させることができる。
の板厚より大であるから、燃焼室周りのシリンダブロッ
クとシリンダヘッド間の隙間を小さくすることができ
る。このため、その隙間に侵入する燃焼ガスによる金属
ガスケットの汚損を防止して、シール効果の低下を防止
することができる。
の燃焼圧力の変動に伴ってビードに作用する交番荷重が
減少するから、ガスケットのビード部のへたりを防止す
ると共に、シール性能の低下も阻止することができる。
ガスケットでは、シムによる段差を0.05 mm 以下にする
ことは困難であったが、本発明によれば、開口周縁包囲
部材と基体金属板との板厚差によって段差を設定できる
から、0.05 mm 以下の段差も容易かつ正確に設定するこ
とができる。
においては、基体金属板に設ける開口の内、特に高度の
シール性を要する開口を大きくあけると共に、この基体
金属板より厚い金属板をその大きくあけた開口に嵌合す
る形状に形成し、この金属板を前記開口内に嵌めこんで
から、その嵌合部をレーザ溶接して後、この嵌めこんだ
金属板に所定の開口をあけるようにしたから、その結果
形成される開口周縁包囲部材の幅が1〜2mm程度の極め
て小さいものであっても、溶接によって歪みが生ずるこ
となく、寸法精度のすぐれたガスケットを容易に得るこ
とができる。
る。図1および図2は、本発明の第1実施例の金属ガス
ケットAである。図中1は金属ガスケットの本体を形成
するステンレス鋼板(例えば厚さ 0.25 mm) 等からなる
基体金属板、2はボルト孔、3はシリンダ用開口であ
る。
る開口の内、特に高度のシール性を要するシリンダ用開
口3の周縁部を、前記基体金属板1より厚い金属板4に
より形成した開口周縁包囲部材5を前記基体金属板1に
設けた開口3より一回り大きい開口6に嵌着して形成す
る。なお基体金属板1の厚さが 0.25 mmの場合、金属板
4の厚さは、例えば 0.30 mmが適当である。
属ガスケットAを製造する方法を示すものである。すな
わち、本実施例においては、まず図3に示すように、基
体金属板1に設ける開口の内、特に高度のシール性を要
する開口6を前記シリンダ用開口3より一回り大きくあ
けると共に、図4に示すように、この基体金属板1より
厚い金属板4をその大きくあけた開口6に嵌合する形状
に形成し、この金属板4を図5に示すように、前記開口
6内に嵌めこんでから、その嵌合部7をレーザ溶接して
後、図1に示すように、この嵌めこんだ金属板4に所定
の開口(前記シリンダ用開口)3をあける。なお円板状
の金属板4の中心部に設けた孔8は、位置決め用の孔で
ある。また嵌合部7に施すレーザ溶接は、パルス駆動の
YAGレーザ溶接が適している。
スケットAは、単体として使用することもできるし、後
述するような各種の金属ガスケットにすることもでき
る。図1および図2の金属ガスケットAを単体として使
用すると、開口周縁包囲部材5の板厚(例えば 0.3 mm
)が、基体金属板1の板厚(例えば 0.25 mm)よりわ
ずかに厚いため、その分このシリンダ用開口3の周縁部
の締圧が最大になる。このため、燃焼ガスが侵入して金
属ガスケットを汚損すると共に、シール効果を低下させ
るおそれがなくなる。
ガスケットでは、シムによる段差を0.05 mm 以下にする
ことは困難であったが、本実施例によれば、開口周縁包
囲部材5と基体金属板1との板厚差によって段差を設定
できるから、0.05 mm 以下の段差も容易かつ正確に設定
することができる。
施例の金属ガスケットAの両側に、開口周縁部にビード
9を形成した金属板10をそれぞれ当てがったものであ
る。この場合の各板厚は一例として、基体金属板1およ
び金属板10が共に、0.25mmで、開口周縁包囲部材5の
板厚は 0.3 mm である。
前記した第1実施例の金属ガスケットAの両側にそれぞ
れビード9を有する金属板10が付加されるから、金属
ガスケット全体としての弾性が高まる結果、ガスケット
のシール性能が広い範囲にわたって均等化するという効
果が得られる。
例を示すもので、これは開口周縁包囲部材5の板厚を
0.35 mmにすると共に、基体金属板1の両面に対してそ
れぞれ均等な段差が得られるように、基体金属板1と開
口周縁包囲部材5とを接合したものである。その作用は
図7の金属ガスケットとほぼ同様である。
前記第1実施例の金属ガスケットAの開口周縁包囲部材
5の板厚を基体金属板1の板厚(例えば 0.25 mm)に対
して3倍以上の厚さ(例えば 0.85 mm)にすると共に、
この開口周縁包囲部材5と嵌合する開口11を有する金
属板10の開口周縁部にビード9を形成したものを、前
記基体金属板1の両側に当てがったものである。
の板厚を基体金属板1の3倍以上の厚さにすると、ガス
ケットのシリンダ用開口3の周縁部が、この開口周縁包
囲部材5によって封塞されるから、燃焼ガスのガスケッ
ト内への侵入を有効に阻止することができる。
は前記第1実施例の金属ガスケットAの開口周縁包囲部
材5の板厚を基体金属板1の板厚(例えば 0.25 mm)に
対して2倍以上の厚さ(例えば 0.55 mm)にすると共
に、この開口周縁包囲部材5と嵌合する開口11を有す
る金属板10の開口周縁部にビード9を形成したもの
を、前記基体金属板1の片側に当てがったものである。
この実施例の作用は、前記第3実施例のものとほぼ同様
である。
は前記第1実施例の金属ガスケットAの基体金属板1の
開口周縁部にビード9を形成して金属ガスケットBとし
たものである。このようにすると、前記した開口周縁包
囲部材5による作用効果に、ビード9によるシール効果
が追加されたものとなる。
は前記した第5実施例の金属ガスケットBを2枚重合し
たものである。このようにすると、第5実施例のものよ
り、ガスケット全体としての弾性が増大するため、ガス
ケットのシール性能を広い範囲にわたって均等化するこ
とができる。
は図11に示した第5実施例の金属ガスケットBと、開
口周縁部にビード9を形成した金属板10とを重合した
ものである。この実施例の作用効果は、前記第6実施例
のものとほぼ同様である。
は図11に示した第5実施例の金属ガスケットBの開口
周縁包囲部材5の板厚を基体金属板1の板厚(例えば
0.25mm)の2倍以上の厚さ(例えば 0.60 mm)にすると
共に、この開口周縁包囲部材5と嵌合する開口11を有
する金属板10の開口周縁部にビード9を形成したもの
を、前記基体金属板1の片側に当てがったものである。
が、燃焼ガスのガスケット内への侵入を阻止すると共
に、ビード9の作用によってガスケット全体の弾性を増
大することにより、広い範囲にわたってシール性能を均
等化することができる。
属板1に設ける開口の内、特に高度のシール性を要する
開口3の周縁部を、前記基体金属板1より厚い金属板4
により形成した開口周縁包囲部材5を前記基体金属板1
の開口6に嵌着して形成したから、特に高度のシール性
を要する開口周縁部の締圧を高めてガスケットの封塞性
能を向上させることができるという効果が得られる。
板1の板厚より大であるから、燃焼室周りのシリンダブ
ロックとシリンダヘッド間の隙間を小さくすることがで
きる。このため、その隙間に侵入する燃焼ガスによる金
属ガスケットの汚損を防止して、シール効果の低下を防
止することができるという効果が得られる。
の燃焼圧力の変動に伴なってビードに作用する交番荷重
が減少するから、ガスケットのビード部のへたりを防止
すると共に、シール性能の低下も阻止することができ
る。
ガスケットでは、シムによる段差を0.05 mm 以下にする
ことは困難であったが、本発明によれば、開口周縁包囲
部材5と基体金属板1との板厚差によって段差を設定で
きるから、0.05 mm 以下の段差も容易かつ正確に設定す
ることができるという効果が得られる。
においては、基体金属板1に設ける開口の内、特に高度
のシール性を要する開口6を大きくあけると共に、この
基体金属板1より厚い金属板4をその大きくあけた開口
6に嵌合する形状に形成し、この金属板4を前記開口6
内に嵌めこんでから、その嵌合部7をレーザ溶接して
後、この嵌めこんだ金属板4に所定の開口3をあけるよ
うにしたから、その結果形成される開口周縁包囲部材5
の幅が1〜2mm程度の極めて小さいものであっても、溶
接によって歪みが生ずることなく、寸法精度のすぐれた
ガスケットを容易に得ることができるという効果が得ら
れる。
ある。
属板の平面図である。
る。
め込んだ状態を示す平面図である。
と対応する部分の拡大断面図である。
と対応する部分の拡大断面図である。
2と対応する部分の拡大断面図である。
2と対応する部分の拡大断面図である。
2と対応する部分の拡大断面図である。
2と対応する部分の拡大断面図である。
2と対応する部分の拡大断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 基体金属板に設ける開口の内、特に高度
のシール性を要する開口の周縁部を、前記基体金属板よ
り厚い金属板により形成した開口周縁包囲部材を前記基
体金属板の開口に嵌着して形成したことを特徴とする金
属ガスケット。 - 【請求項2】 基体金属板に設ける開口の内、特に高度
のシール性を要する開口を大きくあけると共に、この基
体金属板より厚い金属板をその大きくあけた開口に嵌合
する形状に形成し、この金属板を前記開口内に嵌めこん
でから、その嵌合部をレーザ溶接して後、この嵌めこん
だ金属板に所定の開口をあけることを特徴とする金属ガ
スケットの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の金属ガスケットの両側
に、開口周縁部にビードを形成した金属板を当てがった
ことを特徴とする金属ガスケット。 - 【請求項4】 請求項1記載の金属ガスケットの開口周
縁包囲部材の板厚を基体金属板の3倍以上の厚さにする
と共に、この開口周縁包囲部材と嵌合する開口を有する
金属板の開口周縁部にビードを形成したものを、前記基
体金属板の両側に当てがったことを特徴とする金属ガス
ケット。 - 【請求項5】 請求項1記載の金属ガスケットの開口周
縁包囲部材の板厚を基体金属板の2倍以上の厚さにする
と共に、この開口周縁包囲部材と嵌合する開口を有する
金属板の開口周縁部にビードを形成したものを、前記基
体金属板の片側に当てがったことを特徴とする金属ガス
ケット。 - 【請求項6】 請求項1記載の金属ガスケットの開口周
縁部にビードを形成したことを特徴とする金属ガスケッ
ト。 - 【請求項7】 請求項6記載の金属ガスケットを2枚重
合したことを特徴とする金属ガスケット。 - 【請求項8】 請求項6記載の金属ガスケットと、開口
周縁部にビードを形成した金属板とを重合したことを特
徴とする金属ガスケット。 - 【請求項9】 請求項6記載の金属ガスケットの開口周
縁包囲部材の板厚を基体金属板の2倍以上の厚さにする
と共に、この開口周縁包囲部材と嵌合する開口を有する
金属板の開口周縁部にビードを形成したものを、前記基
体金属板の片側に当てがったことを特徴とする金属ガス
ケット。
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JP3581162B2 JP3581162B2 (ja) | 2004-10-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16792993A Expired - Fee Related JP3581162B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 金属ガスケットの製造方法 |
Country Status (5)
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EP (1) | EP0633396B1 (ja) |
JP (1) | JP3581162B2 (ja) |
KR (1) | KR100293747B1 (ja) |
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