JPH07268082A - 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造法 - Google Patents

架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造法

Info

Publication number
JPH07268082A
JPH07268082A JP7027273A JP2727395A JPH07268082A JP H07268082 A JPH07268082 A JP H07268082A JP 7027273 A JP7027273 A JP 7027273A JP 2727395 A JP2727395 A JP 2727395A JP H07268082 A JPH07268082 A JP H07268082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dcpd
catalyst
polymer
added
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7027273A
Other languages
English (en)
Inventor
Uiriamu Kurojiiuitsutsu Danieru
ダニエル・ウイリアム・クロジイウイツツ
Matsukufuaason Tomu Guren
グレン・マツクフアーソン・トム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Metton KK
Original Assignee
Teijin Metton KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26993015&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH07268082(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from US06/342,453 external-priority patent/US4400340A/en
Application filed by Teijin Metton KK filed Critical Teijin Metton KK
Publication of JPH07268082A publication Critical patent/JPH07268082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • C08G61/04Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms
    • C08G61/06Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds
    • C08G61/08Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds of carbocyclic compounds containing one or more carbon-to-carbon double bonds in the ring

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高弾性率と高い衝撃強さを有する架橋したD
CPDポリマーからなる成形物の製造法を提供する。 【構成】 本発明は、複数の反応体流れからなり、それ
らのうちの一つの反応体流れが複分解触媒系の触媒溶液
を含有し、それらのうちの第二の反応体流れが複分解触
媒系の活性剤を含有し、そしてそれらのうちの少なくと
も一つの反応体流れがジシクロペンタジエンを含有す
る、複数の反応体流れを合体して反応性混合物を形成
し、そして該反応性混合物を型に導入して型内でバルク
状で複分解重合させることを特徴とする架橋したジシク
ロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は架橋したジシクロペンタ
ジエンポリマーからなる成形物の製造法に関する。詳細
には、本発明は複分解触媒系(メタセシス触媒系)を使
用して製造される架橋(熱硬化)したジシクロペンタジ
エンポリマー成形物に関する(以後ジシクロペンタジエ
ンを「DCPD」と略称することもある)。
【0002】
【従来の技術】熱硬化(架橋)したポリマーの製造に際
しては、少なくとも二つの要件を満たすことが求められ
ており、その一つは生成した熱硬化ポリマーが望ましい
物性を有しているということであり、他の要件はポリマ
ーの合成および製造を容易に行えることである。多くの
ポリマーにとって最も必要とされている物性は高い衝撃
強さと高弾性率の両方を兼備していることである。
【0003】衝撃強さの標準的な試験法はノッチ付きア
イゾット衝撃試験(ASTM No.D―256)であ
り、非補強熱硬化ポリマーが良好な衝撃強さを有するた
めには、そのノッチ付きアイゾット衝撃強さは1.5f
t.lb/in以上でなければならない。そして、この
良好な衝撃強さは、周囲温度において約150000p
si以上の弾性率と組み合わされるのが望ましい。高い
衝撃強さと高弾性率を有する熱硬化ポリマーは、自動
車、電気器具、運動用品などの製品におけるエンジニア
リングプラスチックとして有用である。
【0004】熱硬化ポリマーを合成および製造するのに
欠くことのできない要件には、ポリマーを硬化またはゲ
ル化するのに必要な種々の条件がある。多くの熱硬化ポ
リマーでは、反応性成分を混合した後、完全に硬化する
前にかなり長い時間と、高温および高圧を必要とし、ま
たは追加の工程を必要とする。
【0005】熱硬化ポリマーは、一般に例えばガソリ
ン、ナフサ、塩化炭化水素類、芳香族類などの通常の溶
媒には不溶性であり且つ高温において流動抵抗性である
という特性を有するが、これまで知られているジシクロ
ペンタジエンポリマーは、上記のような溶媒に可溶性
の、および/または高温で流動する熱可塑性ポリマーで
あり、またゲル化したジシクロペンタジエンポリマーの
場合は脆いポリマーしか得られておらず、高い衝撃強さ
と高弾性率を兼ね備えた架橋したジシクロペンタジエン
ポリマーおよびその成形物はこれまで知られていなかっ
た。
【0006】DCPDから熱可塑性ポリマーを製造する
従来技術の例を挙げると、例えば米国特許第40028
15号明細書にはDCPDを1種類以上の他のモノマー
と複分解(メタセシス)共重合させて可溶性のコポリマ
ーを製造することが記載されており、そこは不溶性副生
物としてDCPDホモポリマーが副生するが、該DCP
Dホモポリマーは望ましくないゲルとして取り扱われて
おり、DCPDホモポリマーゲルを成形物として積極的
に利用するという技術思想は何ら示唆されていない。
【0007】また、DCPDの複分解ホモ重合に関する
従来の研究および試みは、溶媒可溶性の熱可塑性DCP
Dポリマーの製造に係るものであり、特開昭53―92
000号公報および特開昭53―111399号公報に
は可溶性の熱可塑性DCPDポリマーの製造が記載され
ている。そして可溶性の熱可塑性DCPDポリマーの合
成方法に関する既知の文献のうちいくつかでは、不溶性
副生物が生成することが報告されている。
【0008】例えば、J. Chem. Soc., Japan ind. Ceh
m. Sect, 69,711(19)には、チーグラーナツ
タ触媒でDCPDを重合させる際に可溶性のDCPDポ
リマーとともに不溶性のDCPDポリマーが副生するこ
とが記載されている。更にOshikaは、Bulletin of the
Chemical Society of Japan にDCPDをWCl6 、A
lEt3 /TiCl4 またはAlEt3 MOCl3 で重
合させた場合に不溶性ポリマーが生成することを報告し
ており、更に、Die Makromolecular Chemie 130,1
53(1969)にはWCl6 /AlEt2 Clからな
る触媒系を使用して熱可塑性DCPDポリマーを製造す
る場合に不溶性副生物が生成することが記載されてい
る。しかしながら、いずれの場合も生成した不溶性DC
PDポリマーは望ましくない副生物として扱われており
それを積極的に成形物として利用することは全く意図さ
れていない。
【0009】米国特許第3627739号明細書に記載
されている熱硬化DCPDポリマーはアイゾット衝撃強
度がわずかに0.78しかなく脆いポリマーである。
【0010】Larsonの米国特許第2846426号明細
書では2種類の蒸気流れの組合わせが特許請求されてい
る。この蒸気流れのうちの一方は霧状にしえるアルキル
アルミニウム化合物を含有しており、他方は周期律表の
第IV族―B、第V族―Bまたは第VI族―Bの金属の霧状
にしえる化合物を含有しており、更に、これらの流れの
うちの少なくとも一方は気体モノマーを含有している。
蒸気流れは合わせられ、そして、熱硬化ポリマーは同じ
反応帯域で生成される。Calderonらの米国特許第349
2245号明細書には有機アルミニウム化合物、六ハロ
ゲン化タングステンおよびヒドロキシ化合物を含有する
触媒系の現場製造法が開示されている。この明細書でも
同様に、反応性成分を混合し、そして、不飽和脂環式化
合物の重合を同じ反応容器内で行わせている。
【0011】Meyer の米国特許第3931357号明細
書にはポリジエン、またはポリアルケナマーと不飽和ポ
リオレフインゴムの可溶性グラフトコポリマーの製造方
法が教示されている。この方法は、本来の複分解反応に
先立って、周期律表の副族V〜VII の金属から選択され
た複分解触媒成分を含有する流れを、周期律表の主族I
〜VII から選択された金属のアルキルまたは水素化合物
を含有する流れと合わせることからなる。コポリマーは
可溶性なので、該コポリマーを迅速に硬化させる必要性
はない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、DC
PDの複分解重合(メタセシス重合)ではこれまで溶媒
に可溶性の熱可塑性DCPDポリマーの製造が目的とさ
れ、DCPDポリマーゲルは望ましくない副生物として
その生成を極力回避することが行われてきた。それに対
して本発明はそのような従来技術とは全く異なった発想
に基づいてなされたものであり、従来望ましくないとさ
れてきたDCPDポリマーゲルと類似する架橋したDC
PDポリマーを積極的に生成させるようにしたものであ
る。すなわち本発明者は、DCPDモノマーを複分解触
媒系と共に型内に導入し、型内でDCPDのバルク重合
と成形を同時に行わせると、良好な物性、特に高弾性率
と高い衝撃強さを有する架橋したDCPDポリマーから
なる成形物が一度に簡単に製造できることを見出して本
発明を完成したのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
複数の反応体流れからなり、それらのうちの一つの反応
体流れが複分解触媒系の触媒溶液を含有し、それらのう
ちの第二の反応体流れが複分解触媒系の活性剤を含有
し、そしてそれらのうちの少なくとも一つの反応体流れ
がジシクロペンタジエンを含有する、複数の反応体流れ
を合体して反応性混合物を形成し、そして該反応性混合
物を型に導入して型内でバルク状で複分解重合させるこ
とを特徴とする架橋したジシクロペンタジエンポリマー
からなる成形物の製造法である。
【0014】本発明で製造されるDCPDポリマー成形
物は強靱で剛性であり、高い弾性率と高い衝撃強さを有
し、通常、曲げ弾性率は約150000〜約30000
0psiの範囲にあり、またノッチ付きアイゾット衝撃
強さは1.5ft.lb./in以上である。
【0015】ポリマーの架橋度は、成形物を構成する熱
硬化したポリマーの望ましい特性に寄与する重要な性質
の一つである。架橋度はポリマーを100℃でトルエン
中に2時間浸漬した後のポリマーの溶媒膨潤値によって
示される。溶媒膨潤率は、ポリマーの最終重量からポリ
マーの最初の重量を引き、それをポリマーの最初の重量
で割って100を掛けて得られる値によって示される。
このようにして測定した場合に、本発明ではポリマーの
溶媒膨潤率は200%より低いことが判明した。
【0016】本発明の好ましい態様では、複分解触媒系
の2つの成分(触媒と活性剤)の各々にモノマーを加え
て少なくとも2つの別々の反応体流れを形成し、それら
を上記したRIM装置の混合ヘッドで合体させてから型
内に射出し、型内で強靱で溶融しない塊に速やかに硬化
させることによって成形物が製造される。
【0017】熱硬化ポリマーは高い衝撃強さを有するこ
とが望ましいだけでなく、簡単に合成および製造できる
ことも望ましい。RIM方法は、簡単に合成および製造
できることという命題を、成形金型内重合によって克服
した。この方法は2種類以上の低粘度反応性流れを混合
することを含む。この合わせられた流れを次いで成形金
型中に注入し、そこで該流れを固体の不融性塊に即座に
硬化させる。
【0018】RIMは大きく、複雑な目的物を迅速に、
しかも、安価な装置内で成形するのに特に適している。
この方法は低圧しか必要としないので、成形金型は安価
であり、しかも、簡単に交換される。更に、初期材料は
低粘度なので、大きくて重い押出機および成形金型は不
要であり、しかも、通常使用される射出成形または圧縮
成形に比べてエネルギー消費量が極めて少ない。
【0019】特定のポリマーについて使用すべきRIM
系は特定の要件を満たさなければならない。例えば、
(1)個々の反応体流れは安定でなければならず、しか
も、周囲条件下でほどほどの保存寿命を有していなけれ
ばならない;(2)混合の冒頭で反応体の流れを硬化さ
せることなく、完全に反応体の流れを混合させることが
できなければならない;(3)成形金型中に注入する場
合、材料は即座に固体状に硬化させなければならない;
および(4)材料の硬化前に全ての添加剤、例えば、充
填材、安定剤、顔料等を添加しなければならない。従っ
て、選択された添加剤は重合反応を妨害するものであっ
てはならない。
【0020】RIM法を推進するには次のような互いに
相反する要件が必要とされる。すなわち、ポリマーは速
やかに硬化するのが望ましいが、重合はあまりに速く進
んではならない。反応成分は型内に射出される前に混合
ヘッドで硬化するほど高反応性であってはならないが、
型内に入れたときにはポリマーは出来るだけ速やかに硬
化しなければならない。ポリマーが完全にゲル化するの
に長時間を必要としたり、あるいは、追加工程を必要と
したりすることは望ましくない。
【0021】RIM系が2種類の反応性モノマー類、例
えば、ポリウレタン系中で使用されるポリオールおよび
ジイソシアネートモノマー類の組合わせに基づくことは
当業界で公知である。
【0022】RIM系の分野ではないが、触媒の2種類
以上の反応性部分を組合わせてホモポリマーを製造する
ことが知られている。このような触媒部分の一方または
両方ともを、モノマーを有する溶液中に存在させること
ができる。反応体の流れを1箇所で合わせ、次いで、別
の場所で迅速に硬化させるような方法で熱硬化ポリマー
を製造する。二つの部分の触媒系に基づく、2種類の別
々の反応体の流れを使用する方法は独特であり、そし
て、当分野に実質的な寄与をなすものである。
【0023】充填剤、安定剤などの種々の添加剤を添加
して熱硬化したポリマーからなる成形物の特性を変える
ことができる。好ましいモノマーは市販のエンド―DC
PD(3a,4,7,7a―テトラヒドロ―4,7―メ
タノ―1H―インデン)である。エキソ―異性体は市販
されていないが、全く同様に使用できる。
【0024】好ましい市販の材料は通常、純度が96〜
97%である。不純物が重合を妨げることを避けるため
に、市販の材料を精製しなければならない。低沸点画分
を除去しなければならない。この除去は、数%存在する
炭素原子が4〜6の不飽和揮発物即ち、100℃以下で
約90±3mmHgの圧力で蒸留される揮発物をストリ
ッピングすることによって行うことができる。シリカゲ
ルで更に処理することによって出発物質を精製すること
がしばしば望ましい。
【0025】更に、出発物質の含水率は約100ppm
以下でなければならない。水が存在すると、この水は触
媒および触媒系の活性剤成分を加水分解して重合を妨害
する。水は例えば、減圧下で共沸蒸留することによって
取り除くことができる。これらの処理工程を経た後であ
っても、モノマーは依然として不純物を若干含有してい
る。そして、本明細書全体を通して、“ポリマー”とい
う用語は実質的に高純度の出発物質から生成されたポリ
マーを意味する。
【0026】本発明の方法では2つの部分からなる複分
解触媒系が使用される。一方の部分はハロゲン化タング
ステンまたはハロゲン化オキシタングステン、好ましく
はWCl6 またはWOCl4 のようなタングステン含有
触媒を含有する。他方の部分はSnBu4 またはアルキ
ルアルミニウム化合物のような活性剤を含有する。アル
キルアルミニウム化合物は例えば、ジハロゲン化アルキ
ルアルミニウムまたはハロゲン化ジアルキルアルミニウ
ム(ここで、該アルキル基は炭素原子を1〜10個含有
する)である。好ましい活性剤の場合、アルキル基はエ
チルであり、塩化ジエチルアルミニウムが最も好まし
い。
【0027】触媒系の一方の部分は前記のようなタング
ステン含有触媒から、好ましくはDCPDモノマーを有
する溶液中に存在する。タングステン化合物が未変性で
あれば、モノマーを迅速に重合する。従って、最初にタ
ングステン化合物を少量の適当な溶剤に懸濁させなけれ
ばならない。溶剤はタングステン化合物と反応しやすい
ものであってはならない。例えば、ハロゲン化タングス
テンを使用する場合、溶剤はハロゲン化を受けやすいも
のがあってはならない。好ましい溶剤類は例えば、ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンお
よびトリクロロベンゼンなどである。タングステン化合
物の濃度が溶液1リットルあたり約0.1〜0.7モル
となるように十分な量の溶剤を添加しなければならな
い。
【0028】少量のアルコール系化合物またはフェノー
ル系化合物を添加することによってタングステン化合物
を可溶化させることができる。好適なフェノール系化合
物類はフェノール、アルキルフェノール類、およびハロ
ゲン化フェノール類などである。t―ブチルフェノー
ル、t―オフチルフェノールおよびノニルフェノールが
最も好ましい。タングステン化合物対フェノール系化合
物の好ましいモル比は約1対1〜約1対3である。
【0029】フェノール系化合物をタングステン化合物
/有機溶剤スラリーに添加し、この溶液を攪拌し、次い
で、この溶液中に乾燥不活性ガス気流を吹き込んで、生
成された塩化水素を除去することによってタングステン
化合物/フェノール系化合物溶液を調製できる。別法と
して、リチウムまたはナトリウムフェノキシドのような
フェノール系塩をタングステン化合物/有機溶剤スラリ
ーに添加できる。この混合物を、本質的に全てのタング
ステン化合物が溶解されるまで攪拌し、そして、沈澱し
た無機塩を濾過または遠心分離することによって除去す
る。これらの工程は全て湿気および空気の不存在下で行
ない触媒の失活を防止しなければならない。
【0030】ものの2〜3時間のうちに起こり得るであ
ろうタングステン化合物/モノマー溶液の早期重合を予
防するために、タングステン化合物1モルあたり、約1
〜約5モルのルイス塩基またはキレート化剤を添加でき
る。好ましいキレート化剤はアセチルアセトン類、アセ
ト酢酸アルキルエステル類(ここで、該アルキル基は炭
素原子を1〜10個有する)などである。好ましいルイ
ス塩基類はベンゾニトリルおよびテトラヒドロフランの
ようなニトリル類およびエーテル類である。フェノール
系化合物の添加前に錯化剤を添加するにしろ、またはフ
ェノール系化合物の添加後に錯化剤を添加するにしろ、
いずれにしても、タングステン化合物/モノマー溶液の
安定性および保存寿命は改善される。精製DCPDをこ
の触媒溶液に添加すると、安定で、しかも、数ケ月に及
ぶ保存寿命を有する溶液が生成される。
【0031】複分解触媒のもう一方の部分は前記のよう
に活性剤からなり、好ましくはDCPDモノマー中の存
在する。この混合物は貯蔵安定性を有するので、タング
ステン化合物/モノマー溶液と異なって、その保存寿命
をのばすための添加剤を必要としない。しかし、未変性
活性剤/モノマー溶液を触媒/モノマー溶液と混合する
場合、重合は即座に開始され、そして、ポリマーは混合
の開始直後に硬化されてしまうだろう。調節剤を活性剤
/モノマー溶液に添加することによって重合の開始を遅
らせることができる。エーテル類、エステル類、ケトン
類およびニトリル類などがアルキルアルミニウム化合物
用の調節剤として機能できる。安息香酸エチルおよびブ
チルエーテルが好ましい。アルキルアルミニウム調節剤
の好ましい比率は約1対1.5〜約1対5(モル基準)
である。
【0032】ゲル化に必要な重合時間も温度に依存す
る。反応が行われる温度が高くなるにつれて、反応速度
も高くなる。温度が8度上昇するたびに、反応速度は約
2倍高くなる。従って、高い反応温度で制御された反応
速度を維持するには、低反応性の組成の複分解触媒系を
使用しなければならない。系の組成を変化させる一つの
方法は調節剤を選択することである。系の組成を変化さ
せるその他の方法は当業者によって容易に決定できる。
【0033】絶対に必要なことは、触媒系の成分を合わ
せるとき、得られるDCPD対タングステン化合物の比
率がモル基準で約1000対1〜約15000対1、好
ましくは2000対1であり、またDCPD対アルキル
アルミニウムの比率がモル基準で、約100対1〜約2
000対1、好ましくは約200対1〜約500対1で
あることである。
【0034】好ましい組合わせは、例えば、十分な量の
DCPDを前期のようにして調節された0.1Mタング
ステン含有触媒溶液に添加し、かくして、タングステン
化合物の最終濃度を0.007モルとすることである。
この濃度はDCPD対タングステン化合物の比率が10
00対1に相当する。十分な量のDCPDを前記のよう
にして調製したEt2 AlCl溶液に添加し、かくし
て、アルキルアルミニウムの濃度を0.048Mとす
る。この濃度はDCPD対アルキルアルミニウムの比率
が150対1に相当する。
【0035】この2種類の流れを1対1の比率で混合す
る場合、DCPD対タングステン化合物の最終比率は2
000対1であり、また、DCPD対アルキルアルミニ
ウムの最終比率は300対1であり、更に、タングステ
ン化合物対アルキルアルミニウムの最終比率は約1対7
である。例示された組合わせは成形をなしえる最低触媒
レベルではなく、系中の不純物が若干量の触媒成分を消
費するような場合に過剰量の触媒をもたらすような実際
的なレベルである。
【0036】アルキルアルミニウムレベルが高くなると
コストおよび残留塩素レベルが上がるばかりか、硬化が
不十分となる。タングステン化合物の濃度が低すぎると
転化が完全に行われない。広範囲のアルキルアルミニウ
ム活性対タングステン触媒配合物によって、引裂抵抗、
剛性、残留臭気および表面特性のような良好な金型外特
性を有するサンプルが製造される。
【0037】上記したように、好ましい一態様では、架
橋したDCPDポリマーからなる成形物はRIM法によ
って製造される。複分解触媒の2種類の部分を各々、D
CPDと混合して安定な溶液を調製し、これを別の容器
に入れておく。これらの容器は別々の流れの供給源とな
る。2種類の流れをRIM機の混練頭部で合わせ、次い
で、あたたかい成形金型中に注入し、そこで、即座に重
合させて固形状の不融性塊を生成する。モノマーを各々
含有する2種類の流れを用いる系に本発明を限定するつ
もりはない。一方の流れにのみモノマーが添合されてい
るものが望ましい場合もあり、あるいは、3種類の流れ
を使用し、その3番目の流れにモノマーおよび/または
添加剤を含有させることが望ましい場合もあることは当
業者に自明である。
【0038】これらの流れは常用のRIM装置と完全に
適合する。複分解で触媒された重合が酸素によって阻害
されることは公知である。従って、重合成分類は不活性
ガス雰囲気下で貯蔵しなければならない。しかし、驚く
べきことに、成形金型は不活性ガスでシールする必要が
ない。反応体の流れはRIM機の混練頭部で合わせられ
る。攪拌混合は容易に実施できる。なぜなら、本発明の
方法は低分子量で容易に拡散するような成分を使用して
いるからである。
【0039】例えば、混練頭部は直径が約0.032イ
ンチのオリフィスおよび約400ft/秒の噴射速度を
有する。合わせた後、混合物を35〜100℃、好まし
くは50〜70℃に維持された成形金型中に注入する。
金型圧力は約10〜50psiの範囲内である。ポリ
(DCPD)が硬化するにつれて急速な発熱反応がおこ
る。混合反応体流れを注入した後、20〜30秒間程で
金型を開放できる。
【0040】このような短時間内では、熱の拡散は不完
全であり、そして、ポリマーは熱いままで、しかも、柔
軟である。ポリマーは熱いままでも、あるいは冷却後
に、金型から即座に取り出すことができる。ポリマーを
冷却すると、硬質な固体となる。全体のサイクル時間は
0.5分間程度の短時間の場合もある。サンプルをその
最終的な安定した寸法状態になし、残留臭気を最小に
し、そして、最終物性を高めるには、後硬化を行なうこ
とが望ましいが、必須要件ではない。通常は175℃で
約15分間後硬化させれば十分である。
【0041】生成物の曲げ弾性率は約150000〜3
00000psiであり、ノッチ付きアイゾット衝撃強
さは約1.5ft.lb/in、ノッチ以上である。こ
のようにして製造された成形物は、ガソリン、ナフサ
類、塩化炭化水素類および芳香族類のような普通溶剤に
は不溶性であり、350℃程度の高温では流れ抵抗性で
あり、しかも金型から容易に離型する。
【0042】様々な添加剤を配合することによってDC
PDポリマー成形物の特性を変化させることができる。
使用可能な添加剤類は充填剤、顔料、酸化防止剤、光安
定剤および高分子改質剤などである。重合時間は短時間
なので、DCPDが金型中で硬化される前に添加剤を添
合しておかなければならない。金型中に注入する前に触
媒系の流れのいずれか一方または両方と添加剤とを混合
させておくことが望ましい場合がよくある。反応体の流
れが充填剤の周囲を容易に流動して、金型中に残ってい
る空隙をうめることのできるような充填剤であれば、反
応体の流れを注入する前に充填剤を金型のキャビティー
に入れておくこともできる。添加剤は触媒の活性に悪影
響を及ぼすものであってはならない。
【0043】使用可能な添加剤は例えば、補強剤または
充填剤である。これらは、成形物の耐衝撃性を極くわず
かに損なうが、成形物の曲げ弾性率を高めることのでき
る化合物類である。使用可能な充填剤はガラス、珪灰
石、雲母、カーボンブラック、タルクおよび炭酸カルシ
ウムなどである。驚くべきことには、充填剤の表面は高
極性であるにもかかわらず、これらの充填剤は重合速度
にほとんど悪影響を及ぼすことなく添加できる。約5〜
75wt%添合できる。この百分率および以下の全ての
百分率は最終生成物の重量を基準にしている。表面特性
を変性させる充填剤を添加することが特に望ましい。特
定の状態で使用すべき特定の充填剤の正確な量は簡単に
決定できるし、また、この量は当業者の好みによって変
化する。充填剤を添加すると生成物の成形収縮を低下さ
せることもできる。150〜200℃で短時間後硬化さ
せた後、充填剤を含有しない生成物は約3.0〜約3.
5%収縮するが、充填剤を20〜25wt%添加すると
収縮を1.5〜2%にまで低下させ、充填剤を33wt
%添加すると収縮を更に約1%まで低下させる。
【0044】DCPDポリマー成形物は若干の不飽和性
を有するので、酸化を受けることがある。生成物に約
2.0wt%程度の量のフェノール系またはアミン系酸
化防止剤を添合することによって該生成物を酸化から保
護することができる。好ましい酸化防止剤は、2,6―
t―ブチル―p―クレゾール、N,N′―ジフェニル―
p―フェニレンジアミンおよびテトラキス[メチレン
(3,5―ジ―t―ブチル―4―ヒドロキシ シンナメ
ート)]メタンなどである。
【0045】酸化防止剤は流れのどちらか一方または両
方に添加できるが、活性剤/モノマーの流れに添合する
ことが好ましい。
【0046】エラストマーを添加すると曲げ弾性率を極
くわずかに低下させるが、成形物の衝撃強さを5〜10
倍高めることができる。エラストマーは、溶液粘度を過
度に上昇させることなく、5〜10wt%の範囲内の量
でDCPD流れのいずれか一方または両方に溶解させる
ことができる。
【0047】有用なエラストマーは天然ゴム、ブチルゴ
ム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレ
ン、エチレン―プロピレンコポリマー、スチレン―ブタ
ジエン―スチレントリブロックゴム、スチレン―イソプ
レン―スチレントリブロックゴムおよびエチレン―プロ
ピレン―ジエンターポリマーなどである。エラストマー
の使用量はその分子量によって決定され、流れの粘度に
よって限定される。流れは適正な混合が不可能なほど粘
稠であってはならない。
【0048】DCPDのブルックフィールド粘度は35
℃で約6cpsである。約300〜約1000cpsま
で粘度が上昇すると混合流れの金型充填特性が変化す
る。粘度が上昇すると金型からの漏れは軽減され、そし
て、固形物の硬化速度が低下されることによって充填剤
の取扱いが容易になる。好ましいエラストマーは例え
ば、スチレン―ブタジエン―スチレントリブロックであ
る。この添加剤を流れの中に10wt%添合した場合、
粘度が約300cpsまで高められるばかりでなく、最
終生成物の衝撃強さも高められる。エラストマーは流れ
のうちのいずれか一方または両方に溶解させることがで
きるが、両方に溶解させることが望ましい。2種類の流
れが同等な粘度を有する場合、一層均質な混合がなし得
る。
【0049】
【発明の効果】上記したように、本発明の方法により得
られた架橋DCPDポリマーからなる成形物は、極めて
良好な機械的特性、特に高い衝撃強度(アイゾット衝撃
強さが通常約1.5ft.lb/in以上)、高弾性率
(約150000psi以上)および良好な低温特性を
有している。
【0050】更に、本発明においては、複数の反応体流
れを混合して得られるDCPD含有混合物の粘度が低く
流動性に富むために、低圧下で型内に均一に充填するこ
とができ、高圧の射出成形機等を使用する必要がなく、
成形を極めて容易に行うことができる。また上記混合物
は空気に触れても不活化しないので型をあらかじめ完全
に不活化する必要がない。その上、本発明で製造される
成形物は非極性炭化水素の1種であるDCPDをベース
とするポリマーからなっているために非粘着性であり、
型内に離型剤を施していなくても型から容易にきれいに
取り出すことができ、この点で付着し易く型内に離型剤
を施すことが必要なポリウレタン等に比べて優れてい
る。また、本発明の方法により製造された成形物の表面
には不飽和基があり、それが空気酸化されて極性基が導
入されるために、エポキシ樹脂やポリウレタン等からな
る塗料や接着剤とも密着性が良好である。
【0051】
【参考例1および2】参考例1ではWCl6 20gを乾
燥トルエン460mlにチッ素雰囲気下で添加し、次い
で、p―t―ブチルフェノール8.2gをトルエン30
mlに溶かして作った溶液を添加して0.1Mのタング
ステン含有触媒溶液を調製した。この触媒溶液をチッ素
ガスで一晩パージし、WCl6 とp―t―ブチルフェノ
ールとの反応によって生成されたHClを除去した。
【0052】この参考例並びに下記の全ての参考例およ
び実施例において、フェノールとはp―t―ブチルフェ
ノールのことであり、また、簡単にするため、この触媒
溶液をWCl6 /フェノールと呼ぶ。
【0053】チッ素雰囲気下で、DCPD10ml、ベ
ンゾニトリル0.07mlおよび0.1M触媒溶液5m
lを混合することによって0.033M触媒/モノマー
溶液を調製した。
【0054】チッ素雰囲気下で、DCPD8.6ml、
イソプロピルエーテル0.1mlおよび1.0MEt2
AlClのDCPD溶液0.36mlを混合することに
よって活性剤/モノマー溶液を調製した。
【0055】0.033M触媒/モノマー溶液1.1m
lを活性剤/モノマー溶液8.9mlに添加することに
よって重合を行わしめた。両方の溶液とも最初は25℃
であった。両方の溶液をはげしく混合した。短い誘導時
間を経た後、急激な発熱が認められた。固形の不溶性ポ
リマーが生成された。急激な重合が開始されるまでに経
過した時間および出発温度以上のサンプルの全発熱温度
を下記の表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【参考例3〜8】様々な調節剤を活性剤/モノマー溶液
に添加したことを除いて、参考例3〜8では参考例1に
述べられた方法を繰返した。
【0058】各参考例において、調節剤対Et2 AlC
lのモル比は2対1の一定値に設定した。参考例3では
ジ―n―ブチルエーテルを添加したが、参考例4ではジ
イソプロピルエーテルを使用した。参考例5では安息香
酸エチルを使用した。一方、参考例6では酢酸フェニル
エチルを添加した。参考例7ではジイソプロピルケトン
を添加した。最後に、参考例8ではテトラヒドロフラン
を添加した。各参考例において、初期温度は25℃(±
1℃)であった。参考例8は固体の不溶性ポリマーが得
られなかった唯一の実施例であった。結果を下記の表2
に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【参考例9〜12】参考例9〜12では、活性剤対触媒
の比率を変化させた。
【0061】参考例9では、参考例1に記載された触媒
/モノマー溶液0.88mlを、表3に列挙された組成
物を調製するのに十分な量のEt2 AlClおよびジ―
n―ブチルエーテルを含有する。DCPD7.1mlに
添加した。
【0062】参考例10では、参考例9で使用されたも
のと同一の触媒/モノマー溶液0.44mlを参考例9
で使用されたものと同一の活性剤/モノマー溶液7.5
mlに添加して、表3にあげられた最終組成物を調製し
た。
【0063】参考例11では、DCPD20mlと0.
1M WCl6 /フェノール溶液1.5mlを混合する
ことによって調整した触媒/モノマー溶液4.0mlを
活性剤/モノマー溶液4.0mlと混合した。この活性
剤溶液では、DCPD対アルキルアルミニウムの比率を
100対1とするのに十分な量のEt2 AlClおよび
ジ―n―ブチルエーテル対アルミニウムの比率を2対1
とするのに十分な量のジ―n―ブチルエーテルが配合さ
れていた。
【0064】参考例12では、参考例11で使用された
触媒/モノマー4.0mlをDCPD2.0mlおよび
参考例11で使用された活性剤/モノマー溶液2.0m
lと混合した。各参考例において、固体の不溶性ポリマ
ーが生成された。Al/Wの比率を変化させたことに基
づく発熱温度の変化を示す。これらの反応の結果を下記
の表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】
【参考例13〜15】極性材料の保存寿命に対する効果
を例証するために、参考例14および15では少量の極
性材料を触媒/モノマー溶液に添加した。
【0067】参考例13では、参考例1にのべられたよ
うな0.1Mタングステン含有触媒溶液2.0mlをチ
ッ素ガスでパージされた管中のDCPD20mlに添加
することによって触媒/モノマー溶液を調製した。この
混合物は24時間以内にゲル化して非流動性の物質とな
った。
【0068】参考例14では、ベンゾニトリル0.03
mlを添加したことを除いて同じ方法を実施した。ベン
ゾニトリル対ハロゲン化タングステンの最終比率は1.
5対1となった。この混合物はゲル化せず、また、4週
間後でも触媒的に活性であった。
【0069】参考例15はテトラヒドロフランを添加
し、テトラヒドロフラン対ハロゲン化タングステンの比
率を1.5対1とした場合の結果を例証する。著しく改
善された保存安定性が再び認められた。結果を表4に示
す。
【0070】
【表4】
【0071】
【参考例16〜18】参考例16〜18では、活性剤/
モノマー溶液中に添合される、調節剤として機能するジ
―n―ブチルエーテルの濃度を変化させた。
【0072】参考例16では、ジイソプロピルエーテル
のかわりにn―ブチルエーテル0.078mlを使用し
たこと以外は参考例1で用いられた方法によって実施し
た。ジ―n―ブチルエーテル対アルキルアルミニウムの
最終比率は1.5対1であった。
【0073】参考例17では、ジ―n―ブチルエーテル
0.156mlを添加して、エーテル/Alの最終比率
を3対1にしたこと以外は参考例1の方法を繰返した。
【0074】参考例18では、十分な量のジ―n―ブチ
ルエーテルを添加してエーテル対アルキルアルミニウム
の最終比率を5対1とした。表5の反応は全て25℃で
開始した。各実施例において固体の不溶性ポリマーが生
成された。反応の結果を表5に示す。
【0075】
【表5】
【0076】
【参考例19〜21】参考例19〜21では、DCPD
の重合に使用されるEt2 AlClの量を変化させた。
【0077】参考例19では、チッ素雰囲気下で、DC
PD18.5mlを1.0M Et2 AlClのDCP
D溶液1.5mlおよびジ―n―ブチルエーテル0.5
5mlと混合した。次いで、チッ素でパージした管中の
この活性剤/モノマー溶液8.9mlを参考例1に述べ
たような触媒/モノマー溶液1.1mlと混合した。
【0078】参考例20では、参考例19で使用された
活性剤/モノマー溶液4.5mlをDCPD4.4ml
および参考例19で使用された触媒/モノマー溶液1.
1mlと混合した。
【0079】参考例21では、参考例19で使用された
活性剤/モノマー溶液2.5mlをチッ素雰囲気下でD
CPD6.4mlおよび参考例19で使用された触媒/
モノマー溶液1.1mlと混合した。これら反応混合物
の最終組成を表6に示す。反応は全て25℃で開始し
た。
【0080】
【表6】
【0081】
【参考例22〜25】不純物の触媒系に対する効果を参
考例22〜25で例証する。
【0082】参考例22では、チッ素雰囲気下でDCP
D150ml、0.1M WCl6/フェノールのトル
エン溶液10.8mlおよびベンゾニトリル0.11m
lを混合することによって0.007MのWCl6 /フ
ェノールのDCPD溶液を調製した。次いで、チッ素雰
囲気下で、この溶液3.0mlを、DCPD対アルキル
アルミニウムの比率が150対1およびエーテル対アル
キルアルミニウムの比率が1.5対1となる量のAlE
2 Clを含有するDCPD溶液3mlと混合した。
【0083】参考例23では、参考例22で使用された
触媒/モノマー溶液のサンプル10mlを、DCPD分
散液として添加される不純物、即ちH2 O、0.036
mmolと混合した。1.5時間経過後、チッ素雰囲気
下でこの混合物3mlを参考例22に記載した活性剤/
モノマー溶液3.0mlと混合した。参考例23では、
2 Oの添加から18時間経過後、活性剤/モノマー溶
液と触媒/モノマー溶液を合わせて反応を繰返した。
【0084】参考例24では、H2 Oではなく、t―ブ
チルペルオキシド0.036mmolを触媒溶液の第2
サンプル10mlに添加したこと以外は参考例23と同
じようにして行った。得られた混合物の反応性を不純物
の添加から1.5時間および18時間経過後にチェック
した。
【0085】参考例25も同じ方法で行った。ただし、
参考例25ではジ―t―ブチルペルオキシド不純物0.
072mmolを触媒/モノマー溶液のサンプル10m
lに最初に添加した。各参考例において固体の不溶性ポ
リマーが生成された。結果を表7に示す。
【0086】
【表7】
【0087】
【実施例1〜8】米国Indiana 州、Jeffersonvilleにあ
るAccuratio Co. 製の標準的なRIM機を用いてRIM
加工することによって重合DCPDのサンプルを製造し
た。
【0088】以下、サンプルの標準的な成形方法を説明
する。最初に、所望量のDCPDサンプルを2個の容量
2ガロンのタンクに充填した。この2個のタンクをRI
M機の別々の側に配置した。Aサイドのタンクは活性剤
が後から添加されるタンクであり、一方、Bサイドのタ
ンクは触媒が後から添加されるタンクであった。所望に
よりDCPDをあらかじめ溶解させた溶液としてゴムお
よび/または有機樹脂類を添加した。同様に、所望によ
り固体充填剤を添加した。
【0089】次いで、タンクを密閉し、チッ素で不活性
にした。十分な量のEt2 AlClをAタンクに装入し
てアルキルアルミニウムの濃度を0.048Mとした。
また、十分な量のジ―n―ブチルエーテルを添加してエ
ーテル対アルキルアルミニウムの比率を1.5対1とし
た。
【0090】次いで、Bサイド側の触媒の濃度を0.0
07Mとするのに十分な量のWCl6 /フェノールをB
タンクに添加した。触媒は0.1Mトルエン溶液として
添加した。これらの反応体の装入は全て、系中に酸素お
よび湿気が入り込まないようにして行った。次いで、こ
れらの反応体類をそれぞれのタンク中で十分に混合し
た。
【0091】A流れとB流れの混合は標準的な衝突型R
IM混練頭部を用いて行った。活性剤/モノマー溶液と
触媒/モノマー溶液の混合比は1対1であった。衝突混
合は両方の溶液を直径0.032インチのオリフィスを
約80ml/秒の流速で通過させることによって行っ
た。この混合には約1000psiのポンプ圧を要し
た。
【0092】得られた混合物を50〜60℃に加熱され
た成形金型中に直接流し込んだ。成形金型はアルミニウ
ム製でクロムメッキが施されていた。金型は縦10イン
チ、横1.0インチ、厚さ1/8インチのブラックサン
プルを調製する平坦なキャビティーを有していた。1.
5トンの型締力で金型を密閉した。金型への充填終了
後、様々な時間に完成サンプルを型から取り出した。実
施例1では、前記のような成形方法に従って行ったが、
スチレン―ブタジエン―スチレンゴム(Shell Chemical
Co.製Kraton No.1102)を10wt%添加した。2
分後にサンプルを金型から取り出した。
【0093】実施例2では、実施例1と同じ組成の物を
調製した。実施例2では、混合流を注入してから30秒
後に金型を開放した。実施例2の表面特性は実施例1の
表面特性よりもかなりよかった。
【0094】実施例3では、スチレン―ブタジエン―ス
チレンゴムの他に熱重合されたジシクロペンタジエン樹
脂10wt%を触媒/モノマーおよび活性剤/モノマー
の両方の溶液に添加した。
【0095】様々な無機充填剤を等量、触媒/モノマー
および活性剤/モノマー溶液の双方に添加することによ
って、該無機充填剤をDCPDポリマーに取り込ませ
た。
【0096】実施例4では、1/8インチのサイズに微
粉砕されたガラス(Owens Cornig C.,のP17B等級)
を33wt%含有するサンプルを製造した。ガラスを触
媒/モノマー溶液および活性剤/モノマー溶液(その他
の点では、これらの溶液は実施例3で使用された溶液と
同一であった)の双方にガラスをスラリー化させること
によって該サンプルを製造した。
【0097】実施例5では、珪灰石充填剤を実施例3に
述べたものと同じ配合物に添加することによって珪灰石
を10wt%含有する組成物を調製した。
【0098】実施例6では、実施例5と同じ方法で行っ
た。ただし、実施例6では珪灰石を33wt%使用し
た。
【0099】実施例7では、実施例2に述べた配合物に
珪灰石を25wt%添加した。各実施例において、固体
の不溶性ポリマーが生成された。実施例1〜7の代表的
特性を表8および9に示す。
【0100】実施例8はゴム添加剤を全く含有しないポ
リ(DCPD)をRIM加工によって製造した例であ
る。
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】
【参考例26】触媒成分を次のようにして調製した。ア
ルゴンを充填させたグローブボックス中で、容量10オ
ンスの爆発ビンでWCl6 3.96gを秤量した。次い
で、このビンを蓋締めした。別の容量10オンスの爆発
ビンにノニルフェノール2.21g(10mmol)を
添加した。次いで、このビンを蓋締めし、そして、チッ
素ガスを20分間吹き込んだ。その後、ノニルフェノー
ルをトルエン100mlに溶解させた。得られた溶液を
カニューレでWCl6 の入っている爆発ビンに移した。
溶剤のレベルをマークした後、ビンを攪拌し、そして、
チッ素ガスを1時間吹き込んだ。次いで、アセチルアセ
トン2.0g(20mmol)をシリンジで添加し、こ
の混合物を迅速にパージし、そして、一晩攪拌した。次
いで、トルエンを添加して、溶剤のレベルをもとにもど
し、得られた溶液を4インチのポリエチレン間10本に
分注し、蓋締めし、そして、パージした。10本の管を
チッ素雰囲気下で貯蔵した。
【0104】活性化剤成分は次のようにして製造した。
4インチのポリエチレン間を蓋締めし、そして、パージ
した。トルエン8mlをシリンジで管に注入した。次
に、1.8Mのジエチルアルミニウムのトルエン溶液
2.0mlをシリンジで添加した。それから、ブチルエ
ーテル0.49gをシリンジで添加した。
【0105】重合は次のようにして行った。15×12
5mmの試験管をゴム栓で蓋締めし、N2 でパージし
た。次いで、この管にDCPDを5ml充填した。触媒
成分0.19mlおよびブチルエーテル0.038gを
シリンジで添加した。次に、活性剤成分0.15mlを
シリンジで添加し、そして、このサンプルを数回振盪し
て成分を混合させた。この混合物を静置して重合させ
た。
【0106】ゲル膨潤率は次の方法によって測定した。
ポリマーのサンプル5gを試験管からもぎとり、高さ約
1cm、直径約1.3cmの円筒に切り出した。各切の
重量をとり、ステンレススチール製ワイヤー上に配置し
た。このワイヤーおよびサンプルを容量1リットルの丸
底フラスコ中のトルエン約50mlの中につるし、一晩
還流させた。放冷後、サンプルをフラスコから取り出
し、軽くたたいて乾燥させ、そして秤量した。ゲル膨潤
率は次の式に従って算出した。
【0107】
【数1】
【0108】サンプルの膨潤率は110%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反応体流れからなり、それらのう
    ちの一つの反応体流れが複分解触媒系の触媒溶液を含有
    し、それらのうちの第二の反応体流れが複分解触媒系の
    活性剤を含有し、そしてそれらのうちの少なくとも一つ
    の反応体流れがジシクロペンタジエンを含有する、複数
    の反応体流れを合体して反応性混合物を形成し、そして
    該反応性混合物を型に導入して型内でバルク状で複分解
    重合させることを特徴とする架橋したジシクロペンタジ
    エンポリマーからなる成形物の製造法。
  2. 【請求項2】 調節剤が触媒溶液を含有する反応体流れ
    および活性剤を含有する反応体流れのうち少なくとも一
    つに含有されている請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ジシクロペンタジエンが触媒溶液を含有
    する反応体流れおよび活性剤を含有する反応体流れの両
    方に含有されている請求項1または2に記載の方法。
JP7027273A 1982-01-25 1995-01-24 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造法 Pending JPH07268082A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34245582A 1982-01-25 1982-01-25
US342453 1982-01-25
US06/342,453 US4400340A (en) 1982-01-25 1982-01-25 Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer
US342455 1982-01-25

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58009448A Division JPS58129013A (ja) 1982-01-25 1983-01-25 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07268082A true JPH07268082A (ja) 1995-10-17

Family

ID=26993015

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2215088A Expired - Lifetime JPH0822892B2 (ja) 1982-01-25 1990-08-16 架橋したジシクロペンタジエン重合体製造用の多液性の重合性組成物
JP2215089A Granted JPH03223310A (ja) 1982-01-25 1990-08-16 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造方法
JP4113623A Expired - Lifetime JP2509047B2 (ja) 1982-01-25 1992-05-06 ジシクロペンタジエン重合体を含有する組成物
JP7027273A Pending JPH07268082A (ja) 1982-01-25 1995-01-24 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造法

Family Applications Before (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2215088A Expired - Lifetime JPH0822892B2 (ja) 1982-01-25 1990-08-16 架橋したジシクロペンタジエン重合体製造用の多液性の重合性組成物
JP2215089A Granted JPH03223310A (ja) 1982-01-25 1990-08-16 架橋したジシクロペンタジエンポリマーからなる成形物の製造方法
JP4113623A Expired - Lifetime JP2509047B2 (ja) 1982-01-25 1992-05-06 ジシクロペンタジエン重合体を含有する組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4584425A (ja)
EP (1) EP0084888B2 (ja)
JP (4) JPH0822892B2 (ja)
DE (1) DE3372102D1 (ja)
MY (1) MY103052A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025364A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Nippon Petrochemicals Co Ltd メタセシス重合性モノマーの重合による架橋重合体成形物の製造方法
JP2003026781A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Nippon Petrochemicals Co Ltd メタセシス重合性モノマーの反応性溶液並びに架橋重合体成形物およびその製造方法
WO2015098620A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 日本ゼオン株式会社 重合性組成物の製造方法

Families Citing this family (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1244193A (en) * 1983-08-26 1988-11-01 Hercules Incorporated Method of making thermoset poly(dicyclopentadiene) and the product so produced
US4535097A (en) * 1983-08-26 1985-08-13 Hercules Incorporated Cellular thermoset poly (dicyclopentadiene)
CA1258745A (en) * 1983-11-22 1989-08-22 Tuyen T. Nguyen Method for making a dicyclopentadiene crosslinked polymer
EP0181641B1 (en) * 1984-11-16 1989-08-30 Hercules Incorporated Improvements in the polymerization of norbornene-type cycloolefins
GB8526539D0 (en) * 1985-10-28 1985-12-04 Shell Int Research Bulk polymerization of dicyclopentadiene
IN167757B (ja) * 1985-12-16 1990-12-15 Goodrich Co B F
USRE35717E (en) * 1986-04-11 1998-01-20 Metton America, Inc. Cycloolefin copolymerization method, feed composition and product
US4727125A (en) * 1986-11-03 1988-02-23 Hercules Incorporated Thermally activated two component metathesis catalyst system
DE3789360T2 (de) * 1986-12-08 1994-11-17 Hercules Inc Umsatz von festem Dicyclopentadien in einem flüssigen Monomer zur Verwendung beim Reaktionsspritzgiessen.
US4751337A (en) * 1986-12-08 1988-06-14 Hercules Incorporated Conversion of solid dicyclopentadiene to a liquid monomer for use in reaction injection molding
CA1296836C (en) * 1987-03-13 1992-03-03 Zen-Ichiro Endo Metathesis polymerized copolymer
US4826942A (en) * 1987-05-18 1989-05-02 Hercules Incorporated Process for preparing molded objects using a rate moderated two component metathesis catalyst system
US5011730A (en) * 1987-08-14 1991-04-30 The B. F. Goodrich Company Bulk polymerized cycloolefin circuit boards
JPH0791369B2 (ja) * 1987-09-18 1995-10-04 日本ゼオン株式会社 肉厚成形品の製造方法
US4899005A (en) * 1987-11-19 1990-02-06 The B. F. Goodrich Company Method for preparing cycloolefin copolymers with improved heat stability
CA1312714C (en) * 1988-01-21 1993-01-19 Dennis J. Janda Process for incorporating particulate additives in a polycycloolefin
EP0329063A3 (en) * 1988-02-15 1990-07-25 Hercules Incorporated Process for producing a colored molded article of metathesis polymerized polymer
US4843185A (en) * 1988-04-08 1989-06-27 The B. F. Goodrich Company Method for enhancing the polymerization activity of crude cycloolefin monomers for bulk polymerization
US4959395A (en) * 1988-06-28 1990-09-25 The B. F. Goodrich Company Bulk polymerized molded products containing cycloolefin monoments with microencapsulated blowing agents
US4891387A (en) * 1988-06-28 1990-01-02 The B. F. Goodrich Company Bulk polymerized cycloolefin monomers containing microencapsulated blowing agents
US4943621A (en) * 1988-08-04 1990-07-24 The B. F. Goodrich Company Storage stable components of reactive formulations for bulk polymerization of cycloolefin monomers
US4906797A (en) * 1988-09-12 1990-03-06 The B.F. Goodrich Company Liquid dicyclopentadiene feedstock for bulk polymerization
US4918039A (en) * 1988-09-21 1990-04-17 Hercules Incorporated Binuclear metathesis polymerization catalyst system
US4835230A (en) * 1988-10-17 1989-05-30 Hercules Incorporated Use of a cationic polymerization initiator in the preparation of thermoset polymer
US4981931A (en) * 1989-02-24 1991-01-01 Hercules Incoporated Discrete tungsten complexes as oxygen and water resistant DCPD polymerization catalysts
JP2720062B2 (ja) * 1989-03-15 1998-02-25 日本ゼオン株式会社 肉厚成形品の製造方法
JPH0428714A (ja) * 1990-05-23 1992-01-31 Nippon Zeon Co Ltd 高重合活性ジシクロペンタジエンの製造法およびその重合法
US5143992A (en) * 1991-07-12 1992-09-01 Shell Oil Company Methathesis polymerizable adducts of a divinylcyclohydrocarbon and cyclopentadiene
US5205431A (en) * 1991-07-18 1993-04-27 The Procter & Gamble Company Cosmetic case
GB9117744D0 (en) * 1991-08-16 1991-10-02 Shell Int Research Polymerization of cycloolefins and catalytic system suitable for use therein
US5245108A (en) * 1991-08-29 1993-09-14 Shell Research Limited Cycloolefin purification method
US5218065A (en) * 1991-08-30 1993-06-08 Shell Oil Company Polymerization process
US5403904A (en) * 1993-05-27 1995-04-04 Amoco Corporation Process for preparation of telechelic difunctional unsaturated oligomers or polymers by acyclic olefin metathesis
US5730181A (en) * 1994-07-15 1998-03-24 Unit Instruments, Inc. Mass flow controller with vertical purifier
US5939504A (en) * 1995-12-07 1999-08-17 Advanced Polymer Technologies Method for extending the pot life of an olefin metathesis polymerization reaction
US6020443A (en) * 1996-02-08 2000-02-01 Advanced Polymer Technologies, Inc. Polymerization of low grade DCPD monomers using an olefin metathesis catalyst
DE59701556D1 (de) * 1996-03-07 2000-06-08 Ciba Sc Holding Ag Härtbare Zusammensetzung enthaltend ein Diels-Alder-Addukt von Cyclopentadien und einen Füllstoff
US5659107A (en) * 1996-05-07 1997-08-19 Phillips Petroleum Company Separation of cyclopentadiene from dicyclopentadiene
AU4571997A (en) 1996-10-15 1998-05-11 C.I. Kasei Co., Ltd. Resin-coated segment, and manufacture thereof
CA2246155A1 (en) * 1997-09-05 1999-03-05 Michael A. Giardello Metathesis polymerized olefin articles containing flame-retarding agents
US6271299B1 (en) * 1999-02-02 2001-08-07 Dow Corning Corporation Fire resistant sealant composition
US7001590B1 (en) 2004-11-15 2006-02-21 Kerr Corporation Metathesis-curable composition
US7625551B2 (en) * 2004-11-15 2009-12-01 Kerr Corporation Polyether-based dental impression material curable by metathesis reaction
US7645443B2 (en) * 2004-11-15 2010-01-12 Kerr Corporation Polyether-based composition curable by metathesis reaction
EP1884519B1 (en) * 2005-05-25 2014-03-19 JSR Corporation Metal hydride complex, method of hydrogenating ring-opening polymerization polymer of cycloolefin, and process for producing product of hydrogenation of ring-opening polymerization polymer of cycloolefin
EP1847245A1 (en) * 2006-02-21 2007-10-24 Kerr Corporation Method for making alkoxy-siloxane polyether carboxylates terminated with functional olefin groups
KR100766466B1 (ko) * 2006-07-05 2007-10-12 주식회사 남경알앤디 열경화성 폴리디시클로펜타디엔 복합체 분말을 이용한성형품의 제조방법
WO2008010973A1 (en) * 2006-07-18 2008-01-24 Dow Global Technologies, Inc. Method for preparing poly(dicyclopentadiene)
KR101159304B1 (ko) * 2008-12-30 2012-06-26 주식회사 도하인더스트리 인시츄 복분해 중합을 이용한 l-pdcpd/실리케이트 하이브리드 나노복합체 제조방법
KR101291379B1 (ko) * 2011-03-25 2013-07-30 한국화학연구원 글리콜형 노보넨 에스터계 유도체 및 이의 용도
JP6141268B2 (ja) 2011-06-17 2017-06-07 マテリア, インコーポレイテッド オレフィンメタセシス組成物用の接着促進剤およびゲル調整剤
KR20150022865A (ko) * 2012-05-22 2015-03-04 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 다이사이클로펜타다이엔 단량체의 처리 방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586771A (ja) * 1981-06-29 1983-01-14 ドレツサ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド 自在組難溶始発型片

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3084147A (en) * 1958-06-27 1963-04-02 Velsicol Chemical Corp Thermal polymerization of dicyclopentadiene
US4485208A (en) * 1982-05-14 1984-11-27 Hercules Incorporated Plasticized polydicyclopentadiene and a method for making the same
US4400340A (en) * 1982-01-25 1983-08-23 Hercules Incorporated Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer
US4469809A (en) * 1982-01-25 1984-09-04 Hercules Incorporated Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer
US3446785A (en) * 1964-12-09 1969-05-27 Dow Chemical Co Polymerization of olefins
US3376354A (en) * 1965-09-24 1968-04-02 Exxon Research Engineering Co Separation process for cyclic olefins
US3867361A (en) * 1966-03-28 1975-02-18 Goodyear Tire & Rubber A process for the polymerization of cyclic olefins
FR1535460A (fr) * 1967-01-12 1968-08-09 Charbonnages De France Plastomères dérivés du diméthanooctahydronaphtalène et leur procédé de fabrication
DE1919048A1 (de) * 1969-04-15 1970-12-23 Bayer Ag Herstellung von Polyalkenameren
US3634374A (en) * 1969-10-01 1972-01-11 Goodyear Tire & Rubber Polymerization of chlorine containing unsaturated polymers and products thereof
BE758130A (fr) * 1969-10-28 1970-04-01 Bayer Ag Procede de preparation de polymeres greffes et produits obtenuspar ce procede
US3652487A (en) * 1970-02-05 1972-03-28 Goodyear Tire & Rubber Process for the polymerization of alicyclic monomer masterbatches
US3974092A (en) * 1970-06-06 1976-08-10 Chemische Werke Huls Aktiengesellschaft Catalyst for the preparation of polyalkenamers
US3974094A (en) * 1970-06-11 1976-08-10 Chemische Werke Huls Aktiengesellschaft Catalyst system for the production of polyalkenamers
US3627739A (en) * 1970-08-13 1971-12-14 Shell Oil Co Polycyclodelfin polymerization process and products
NL7209848A (ja) * 1972-07-17 1974-01-21
US4002815A (en) * 1973-11-05 1977-01-11 The B. F. Goodrich Company Cyclopentene-dicyclopentadiene copolymers and method of making same
US3935179A (en) * 1974-04-01 1976-01-27 The Goodyear Tire & Rubber Company Cycloolefin metathesis
US4020254A (en) * 1974-09-30 1977-04-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Metathesis polymerization of cycloolefins
US4049616A (en) * 1974-11-18 1977-09-20 The Goodyear Tire & Rubber Company Preparation of graft, block and crosslinked unsaturated polymers and copolymers by olefin metathesis
JPS5183688A (ja) * 1975-01-17 1976-07-22 Sumitomo Chemical Co Shinkinajushinoseizoho
DE2731263A1 (de) * 1976-07-13 1978-01-26 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Verfahren zur herstellung eines polymeren oder mischpolymeren aus einem norbornenderivat und katalysator dafuer
JPS5946531B2 (ja) * 1977-01-21 1984-11-13 鐘淵化学工業株式会社 樹脂組成物
JPS5392000A (en) * 1977-01-24 1978-08-12 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Production of amorphous dicyclopentadiene ring-opening polymer
JPS53111399A (en) * 1977-03-10 1978-09-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Amorphous dicyclopentadiene ring-opening polymer
US4178424A (en) * 1977-12-05 1979-12-11 The Bf Goodrich Company Cycloolefin copolymers
US4136249A (en) * 1977-12-05 1979-01-23 The B. F. Goodrich Company Ring-opened copolymers of dihydrodiclopentadiene, norbornene or alkylnorbornene, and acyclic olefin
US4136247A (en) * 1977-12-05 1979-01-23 The B. F. Goodrich Company Ring-opened iso-propylnorbornene copolymers
US4136248A (en) * 1977-12-05 1979-01-23 The B. F. Goodrich Company Ring-opened alkylnorbornene copolymers
JPS56140932A (en) * 1980-04-07 1981-11-04 Toray Ind Inc Isolation of cyclohexene by adsorption
US4313014A (en) * 1980-08-27 1982-01-26 Toray Industries Incorporated Process for the separation of cyclohexene
JPS589448A (ja) * 1981-05-28 1983-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多重化信号受信装置
US4380617A (en) * 1982-01-20 1983-04-19 The B. F. Goodrich Company Preparation of polymers from cycloolefins
US4436858A (en) * 1982-05-14 1984-03-13 Hercules Incorporated Plasticized polydicyclopentadiene and a method for making the same
US4426502A (en) * 1982-06-14 1984-01-17 The B. F. Goodrich Company Bulk polymerization of cycloolefins
US4418179A (en) * 1982-09-29 1983-11-29 The B. F. Goodrich Company Impact modified polycycloolefins
US4481344A (en) * 1983-08-26 1984-11-06 Hercules Incorporated Method for making thermoset poly(dicyclopentadiene) and the product so produced
US4458037A (en) * 1983-11-17 1984-07-03 Hercules Incorporated Method of making cellular crosslinked poly(dicyclopentadiene)
JPS61179214A (ja) * 1984-11-16 1986-08-11 帝人メトン株式会社 シクロオレフインの共重合法,反応組成物およびポリマ−

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586771A (ja) * 1981-06-29 1983-01-14 ドレツサ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド 自在組難溶始発型片

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025364A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Nippon Petrochemicals Co Ltd メタセシス重合性モノマーの重合による架橋重合体成形物の製造方法
JP2003026781A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Nippon Petrochemicals Co Ltd メタセシス重合性モノマーの反応性溶液並びに架橋重合体成形物およびその製造方法
WO2015098620A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 日本ゼオン株式会社 重合性組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2509047B2 (ja) 1996-06-19
DE3372102D1 (en) 1987-07-23
EP0084888B1 (en) 1987-06-16
JPH03205409A (ja) 1991-09-06
JPH0822892B2 (ja) 1996-03-06
JPH049812B2 (ja) 1992-02-21
US4584425A (en) 1986-04-22
EP0084888B2 (en) 1995-10-25
EP0084888A1 (en) 1983-08-03
MY103052A (en) 1993-04-30
JPH06145247A (ja) 1994-05-24
JPH03223310A (ja) 1991-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2509047B2 (ja) ジシクロペンタジエン重合体を含有する組成物
JPH0328451B2 (ja)
US4520181A (en) Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer containig elastomer
US4507453A (en) Dicyclopentadiene thermoset polymer
US4469809A (en) Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer
US4661575A (en) Dicyclopentadiene polymer product
US4458037A (en) Method of making cellular crosslinked poly(dicyclopentadiene)
KR920002149B1 (ko) 기포상 가교 폴리디시클로펜타디엔의 제조방법
CA1281496C (en) Polymerization of norbornene-type cycloolefins
JPH02129221A (ja) メタセシス重合体の製造法
US4657981A (en) Dicyclopentadiene polymer containing elastomer
US4808635A (en) Method for making a dicyclopentadiene cross-linked polymer and the product thereof
EP0142861B1 (en) Method for making a cross-linked dicyclopentadiene polymer
US4703068A (en) Method for making a dicyclopentadiene cross-linked polymer and the product thereof
JP2651921B2 (ja) 熱硬化性樹脂の製造法
CA1244193A (en) Method of making thermoset poly(dicyclopentadiene) and the product so produced
JP3140752B2 (ja) 樹脂状シクロオレフィン単量体の製法および重合体を製造する方法
JPH05178970A (ja) ジシクロペンタジエン重合体の加熱撓み温度及びガラス転移温度を高める塩素化重合体の使用
KR100226312B1 (ko) 가교 중합체를 제조하기 위한 복분해 중합 촉매액 및 촉매계
JP3833325B2 (ja) メタセシス重合触媒液、モノマー液および架橋重合体組成物
CA1223397A (en) Dicyclopentadiene thermoset polymer
JPS63234018A (ja) 熱硬化性樹脂の製造方法
JPH0762064B2 (ja) 熱硬化性樹脂の製造法
JPS6397611A (ja) ポリ置換ノルボルネンの製造方法