JP2509047B2 - ジシクロペンタジエン重合体を含有する組成物 - Google Patents

ジシクロペンタジエン重合体を含有する組成物

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JP2509047B2 JP4113623A JP11362392A JP2509047B2 JP 2509047 B2 JP2509047 B2 JP 2509047B2 JP 4113623 A JP4113623 A JP 4113623A JP 11362392 A JP11362392 A JP 11362392A JP 2509047 B2 JP2509047 B2 JP 2509047B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
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    • C08G61/08Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds of carbocyclic compounds containing one or more carbon-to-carbon double bonds in the ring

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジシクロペンタジエン
(以下「DCPD」と呼ぶ)の新規ポリマーを含む重合
体組成物に関する。更に詳細には、本発明は、複分解
(メタセシス)触媒系によって生成される、高弾性率で
高衝撃強さの熱硬化DCPD重合体を含む組成物に関す
る。好ましい実施態様では、該DCPD重合体は、触媒
/モノマー混合物からなる一方の溶液と、活性剤/モノ
マーからなるもう一方の溶液の二種類の溶液を反応射出
成形(以下「RIM」と呼ぶ)機中で合わせ、次いで、
成形金型中に注入することによって製造される。
【0002】
【従来の技術】 良好な熱硬化したポリマーはいずれも2
つ以上の要件をみたさなければならない。このような熱
硬化したポリマーは望ましい物性を有しなければなら
ず、更に合成および製造が容易でなければならない。多
くのポリマーにとって最も望ましい物性には高衝撃強さ
と高弾性率の兼備がある。衝撃強さの標準的な試験方法
はノッチ付アイゾット衝撃試験(ASTM No.D−25
6)である。良好な衝撃強さを有する非補強熱硬化ポリ
マーの場合、そのノッチ付アイゾット衝撃強さは1.5
ft.lb/in.ノッチ以上でなければならない。こ
の良好な衝撃強さは、周囲温度において約150,00
0psi以上の弾性率と兼備されることが望ましい。高
衝撃強さおよび高弾性率を有する熱硬化ポリマーは自動
車、電気器具および運動用品のような製品におけるエン
ジニアリングプラスチックスとしての有用な用途がみい
だされた。熱硬化ポリマーの合成および製造における絶
対要件的因子には該ポリマーを硬化またはゲル化させる
のに必要な条件類がある。多くの熱硬化ポリマー類は、
反応体類を混合した後硬化を完了させる前に相当な時間
と高温、高圧または追加の工程を必要とする。
【0003】ポリ(DCPD)に関する論文は何編か公
知文献に開示されているが、高衝撃強さと高弾性率を有
する熱硬化ポリマーは全く開示されていない。熱硬化ポ
リマー類の特徴は、例えば、ガソリン、ナフサ、塩化炭
化水素類および芳香族類のような普通の溶剤に不溶性で
あること、および高温度において流れ抵抗を有すること
である。
【0004】DCPDを一種類以上のその他のモノマー
と複分解共重合させて可溶性コポリマーを製造する研究
がつづけられてきた。このようなコポリマー製造におい
ては望ましからざる不溶性副生物が製造されてしまっ
た。例えば、米国特許第4,002,815号明細書に
はシクロペンタジエンとDCPDの共重合が教示されて
おり、不溶性副生物が開示されており、また該副生物は
DCPDポリマーのゲルであろうと示唆されている。
【0005】DCPDの複分解重合について、通常は可
溶性ポリ(DCPD)を製造しようとする試みあるいは
研究が多少行われてきた。特開昭第53−92000号
および同第53−111399号公報には可溶性ポリ
(DCPD)が開示されている。可溶性ポリ(DCP
D)のいくつかの合成方法では不溶性副生物が製造され
た。Takataらは J. Chem. Soc., Japan Ind. Che
m. Sect., 69,711(1966)に、チーグラー−
ナッタ触媒でDCPDを重合させる際に不溶性ポリ(D
CPD)副生物が製造されることを開示している。Os
hikaらはBulletin of the Chemical Society of Ja
pan に、DCPDをWCl6、AlEt3/TiCl4
たはAlEt3/ MOCl5で重合させる場合、不溶性
ポリマーが生成されることを開示している。更に、Da
ll AstaらはDie MakromolecularChemie 13
,153(1969)に、WCl6/AlEt2Cl触
媒系を使用してポリ(DCPD)を製造する場合、不溶
性副生物が製造されたと報告している。
【0006】米国特許第3,627,739号における
合成対象物は熱硬化ポリ(DCPD)である。米国特許
第3,627,739号のポリ(DCPD)はアイゾッ
ト衝撃強さがわずかに0.78しかない脆いポリマーで
ある。
【0007】熱硬化ポリマーは高い衝撃強さを有するこ
とが望ましいだけでなく、簡単に合成および製造できる
ことも望ましい。RIM方法は簡単に合成および製造で
きることという命題を成形金型内重合によって克服し
た。この方法は二種類以上の低粘度反応性流れを混合す
ることを含む。この合わせられた流れを次いで成形金型
中に注入し、そこで該流れを固体の不融性塊に即座に硬
化させる。RIMは大きく複雑な目的物を迅速に、しか
も安価な装置内で成形するのに特に適している。この方
法は低圧しか必要としないので、成形金型は安価であ
り、しかも簡単に交換される。更に、初期材料は低粘度
なので、大きくて重い押出機および成形金型は不要であ
り、しかも通常使用される射出成形または圧縮成形に比
べてエネルギー消費量が極めて少ない。特定のポリマー
について使用すべきRIM系は特定の要件を満たさなけ
ればならない。例えば、(1)個々の反応体流れは安定
でなければならず、しかも周囲条件下でかなりの保存寿
命を有していなければならない;(2)混合ヘッドで反
応体の流れを硬化させることなく、完全に反応体の流れ
を混合させることができなければならない。;(3)成
形金型中に注入する場合に材料は即座に固体状に硬化さ
せなければならない;および(4)材料の硬化前に全て
の添加剤、例えば、充填剤、安定化剤、顔料等を添加し
なければならない。従って選択された添加剤は重合反応
を妨害するものであってはならない。
【0008】RIM法を推進するには次のような互いに
相反する要件が必要とされる。すなわち、ポリマーは速
やかに硬化するのが望ましいが、重合はあまりに速く進
んではならない。反応成分は型内に射出される前に混合
ヘッドで硬化するほど高反応性であってはならないが、
型内に入れたときにはポリマーは出来るだけ速やかに硬
化しなければならない。ポリマーが完全にゲル化するの
に長時間を必要としたり、あるいは、追加工程を必要と
したりすることは望ましくない。
【0009】RIM系が二種類の反応性モノマー類、例
えば、ポリウレタン系中で使用されるポリオールおよび
ジイソシアネートモノマー類の組合わせに基づくことは
当業界で公知である。RIM系の分野ではないが、触媒
の二種類以上の反応性部分を組合わせてホモポリマーを
製造することが知られている。このような触媒部分の一
方または両方ともモノマーを有する溶液中に存在でき
る。反応体の流れを一箇所で合わせ、次いで、別の場所
で迅速に硬化させるような方法で熱硬化したポリマーを
製造する、二つの部分の触媒系に基づく、二種類の別々
の反応体の流れを使用する方法は独特であり、そして、
当分野に実質的な寄与をなすものである。
【0010】Larsonの米国特許第2,846,4
26号では二種類の蒸気流れの組合わせが特許請求され
ている。この蒸気流れのうちの一方は霧状にしえるアル
キルアルミニウム化合物を含有しており、他方は周期律
表の第IV族−B、第V族−Bまたは第VI族−Bの金属の
霧状にしえる化合物を含有しており、更に、これらの流
れのうちの少なくとも一方は気体モノマーを含有してい
る。蒸気流れは合わせられ、そして、熱硬化ポリマーが
同じ反応帯域で生成される。Galderonらの米国
特許第3,492,245号明細書には有機アルミニウ
ム化合物、六ハロゲン化タングステンおよびヒドロキシ
化合物を含有する触媒系の現場製造法が開示されてい
る。この明細書でも同様に、反応性成分を混合し、そし
て、不飽和脂環式化合物の重合を同じ反応容器内で行わ
せている。Meyerの米国特許第3,931,357
号明細書にはポリジエン、またはポリアルケナマーと不
飽和ポリオレフィンゴムの可溶性グラフトコポリマーの
製造方法が開示されている。この方法は、本来の複分解
反応に先立って、周期律表の副族V〜VII の金属から選
択された複分解触媒成分を含有する流れを、周期律表の
主族I〜VII から選択された金属のアルキルまたは水素
化物を含有する流れと合わせることからなる。コポリマ
ーは可溶性なので、該コポリマーを迅速に硬化させる必
要性はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的はDCP
Dの重合単位を含有する高衝撃強さと高弾性率を有する
熱硬化DCPD重合体を含む組成物を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】 本発明の課題は、下記の
組成物によって解決される。
【0013】1. (1)架橋されたジシクロペンタジ
エン重合体と、(2)1種類以上のエラストマーとを含
有する組成物。
【0014】2. (1)架橋されたジシクロペンタジ
エン重合体と、(2)1種類以上のエラストマーと、
(3)熱重合されたジシクロペンタジエン樹脂およびま
たは1種類以上の充填剤とを含有する組成物。
【0015】3. 架橋されたジシクロペンタジエン重
合体が、ジシクロペンタジエンを触 媒と活性剤とからな
る複分解触媒系を用いて重合させることによって得ら
れ、周囲温度における曲げ弾性率が150,000ps
i以上であり、ノッチ付アイゾット衝撃強さが1.5f
t.lb/in.ノッチ以上であり、更にゲル膨潤率が
200%未満のジシクロペンタジエン重合体である所の
上記1または2に記載の組成物。
【0016】4. 充填剤がガラス、珪灰石、雲母、カ
ーボンブラック、タルクおよび炭酸カルシウムから選択
される上記2に記載の組成物。
【0017】5. エラストマーが天然ゴム、ブチルゴ
ム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレ
ン、エチレン−プロピレンコポリマー、スチレン−ブタ
ジエン−スチレントリブロックゴム、スチレン−イソプ
レン−スチレントリブロックゴムおよびエチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマー類から選択される上記1、
2、3または4に記載の組成物。
【0018】架橋されたDCPDポリマーは強靭で剛性
な物質であり、高い弾性率とすぐれた衝撃強さを有す
る。曲げ弾性率は約150,000〜約300,000
psiの範囲内である。また、ノッチ付アイゾット衝撃
強さは1.5ft.lb/in.ノッチ以上である。
【0019】熱硬化DCPD重合体の望ましい特徴のも
ととなる一つの重要な特性は、DCPD重合体の架橋の
度合である。架橋度は100℃でトルエンに2時間浸漬
させた後の該重合体の溶剤膨潤によって示される。溶剤
膨潤百分率は該重合体の最終重量から該重合体の最初の
重量をひき、この値を該重合体の最初の重量で割り、そ
して100をかけて得られる値である。本発明のDCP
D重合体の溶剤膨潤値は200%未満であることが判明
した。
【0020】本発明のDCPD重合体はDCPDを二つ
の部分からなる複分解触媒系と反応させることによって
合成できる。触媒系の第1部分は複分解触媒、好ましく
は、WOCl4、WCl6またはWCl6とアルコールま
たはフェノールとの組合わせからなる。触媒系の第2部
分はSnBu4、AlEt3、AlEt2Cl、AlEt
Cl2または同様な化合物類のような活性剤からなる。
好ましい合成例では、活性剤はEt2AlClである。
同様に、好ましい合成例における活性剤含有溶液はエス
テル、エーテル、ケトンまたはニトリルを含有する。こ
れらは重合速度を適度にするのに役立つ。好適な調節剤
は例えば、安息香酸エチルおよびジ−n−ブチルエーテ
ルである。好ましい実施態様では、二種類の複分解触媒
分類とモノマーが二種類以上の別々の反応体流れのもと
となる。これらの反応体流れはRIM機の上部で混合
し、そして、次いで、成形金型中に注入し、そして、そ
こで、該混合流れを強靭で不融性の塊に迅速に硬化させ
ることができる。充填剤、および安定剤のような様々な
添加剤を添加して熱硬化DCPD重合体の特性を変化さ
せることができる。
【0021】得られた生成物が高い衝撃強さと高い弾性
率を有する熱硬化DCPD重合体であるような方法でジ
シクロペンタジエンを重合させることができる。好まし
いモノマーは市販のエンド−DCPD(3a,4,7,
7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデ
ン)である。エキソ−異性体は市販されていないが、全
く同様に使用できる。好ましい市販の材料は通常、純度
が96〜97%である。不純物が重合を妨げるのをさけ
るために、市販の材料を精製しなければならない。低沸
点画分を除去しなければならない。この除去は、数%存
在する炭素原子数が4〜6の不飽和揮発物、即ち100
℃以下で約90±3mmHgの圧力で蒸留させる揮発
物、をストリッピングすることによって行うことができ
る。シリカゲルで更に処理することによって出発物質を
精製することがしばしば望ましい。更に、出発物質の含
水率は約100ppm以下でなければならない。水が存
在すると、この水は触媒および触媒系の活性剤成分を加
水分解して重合を妨害する。水は例えば、減圧下で共沸
蒸留することによってとり除くことができる。
【0022】精製DCPDの重合は二種類の部分からな
る複合触媒系によって触媒される。一方の部分はハロゲ
ン化タングステンまたはハロゲン化オキシタングステ
ン、好ましくはWCl6またはWOCl4のようなタング
ステン含有触媒からなる。他方の部分はSnBu4また
はアルキルアルミニウム化合物のような活性剤からな
る。アルキルアルミニウム化合物は例えば、ジハロゲン
化アルキルアルミニウムまたはハロゲン化ジアルキルア
ルミニウム(ここで、該アルキル基は炭素原子を1個〜
10個含有する)である。好ましい活性剤の場合、アル
キル基はエチルであり、塩化ジエチルアルミニウムが最
も好ましい。
【0023】触媒系の一方の部分は前記のようなタング
ステン含有触媒からなり、それは好ましくはDCPDモ
ノマーを有する溶液中に存在する。タングステン化合物
は未変性であれば、モノマーを迅速に重合する。従っ
て、最初にタングステン化合物を少量の適当な溶剤に懸
濁させ。溶剤はタングステン化合物と反応しやすいも
のであってはならない。例えば、ハロゲン化タングステ
ンを使用する場合、溶剤はハロゲン化を受けやすいもの
であってはならない。好ましい溶剤類は、例えば、ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンお
よびトリクロロベンゼンなどである。タングステン化合
物の濃度が溶液1リットルあたり約0.1〜0.7モル
となるように十分な量の溶剤を添加すべきであろう
【0024】少量のアルコール系化合物またはフェノー
ル系化合物を添加することによってタングステン化合物
を可溶化させることができる。フェノール系化合物が好
ましい。好適なフェノール系化合物類はフェノール、ア
ルキルフェノール類、およびハロゲン化フェノール類な
どである。t−ブチルフェノール、t−オクチルフェノ
ールおよびノニルフェノールが最も好ましい。タングス
テン化合物対フェノール系化合物の好ましいモル比は約
1対1〜約1対3である。フェノール系化合物をタング
ステン化合物/有機溶剤スラリーに添加し、この溶液を
撹拌し、次いで、この溶液中に乾燥不活性ガス気流を吹
き込んで、生成されている塩化水素を除去することによ
ってタングステン化合物/フェノール系化合物溶液を調
製できる。別法として、リチウムまたはナトリウムフェ
ノキシドのようなフェノール系塩をタングステン化合物
/有機溶剤スラリーに添加できる。この混合物を、本質
的に全てのタングステン化合物が溶解されるまで撹拌
し、そして、沈澱した無機塩を濾過または遠心分離する
ことによって除去する。これらの工程は全て湿気および
空気の不存在下で行い触媒の失活を防止する
【0025】2〜3時間内におこることがあるタングス
テン化合物/モノマー溶液の早期重合を予防するため
に、タングステン化合物1モルあたり、約1〜約5モル
のルイス塩基またはキレート化剤を添加できる。好まし
いキレート化剤はアセチルアセトン類、アセト酢酸アル
キルエステル類(ここで、該アルキル基は炭素原子を1
個〜10個有する)などである。好ましいルイス塩基類
はベンゾニトリルおよびテトラヒドロフランのようなニ
トリル類およびエーテル類である。フェノール系化合物
の添加前に錯化剤を添加するにしろ、またはフェノール
系化合物の添加後に錯化剤を添加するにしろ、いずれに
しても、タングステン化合物/モノマー溶液の安定性お
よび保存寿命は改善される。精製DCPDをこの触媒溶
液に添加すると、安定な数ケ月に及ぶ保存寿命を有する
溶液が生成される。
【0026】複分解触媒のもう一方の部分は前記のよう
に活性剤からなり、好ましくは、DCPDモノマー中に
存在する。この混合物は貯蔵安定性を有するので、タン
グステン化合物/モノマー溶液と異なって、その保存寿
命をのばすための添加剤を必要としない。しかし、未変
性活性剤/モノマー溶液を触媒/モノマー溶液と混合す
る場合、重合は即座に開始され、そして、重合体は混合
の開始直後に硬化されてしまうだろう。調節剤を活性剤
/モノマー溶液に添加することによって重合の開始をお
くらせることができる。エーテル類、エステル類、ケト
ン類およびニトリル酸などがアルキルアルミニウム化合
物用の調節剤として機能できる。安息香酸エチルおよび
ブチルエーテルが好ましい。アルキルアルミニウム対調
節剤の好ましい比率は約1対1.5〜約1対5(モル基
準)である。
【0027】ゲル化に必要な重合時間も温度に依存す
る。反応が行われる温度が高くなるにつれて、反応速度
も高くなる。温度が8度上昇するたびに、反応速度は約
2倍高くなる。従って、高い反応温度で制御された反応
速度を維持するには、低反応性の組成の複分解触媒系を
使用しなければならない。系の組成を変化させる一つの
方法は調節剤を選択することである。系の組成を変化さ
せるその他の方法は当業者によって容易に決定できる
【0028】媒系の成分をあわせるとき、得られるD
CPD対タングステン化合物の比率がモル基準で約1,
000対1〜15,000対1、好ましくは、2,00
0対1であり、また、DCPD対アルキルアルミニウム
の比率がモル基準で、約100対1〜約2,000対
1、好ましくは、約200対1〜約500対1である
うに配慮する。好ましい組合わせは、例えば、十分な量
のDCPDを前記のようにして調製された0.1Mタン
グステン含有触媒溶液に添加することによって、タング
ステン化合物の最終濃度を0.007モルとすることで
ある。この濃度はDCPD対タングステン化合物の比率
が1,000対1に相当する。十分な量のDCPDを前
記のようにして調製したEt2AlCl溶液に添加する
ことによってアルキルアルミニウムの濃度を0.048
Mとする。この濃度はDCPD対アルキルアルミニウム
の比率が150対1に相当する。この二種類の流れを1
対1の比率で混合する場合、DCPD対タングステン化
合物の最終比率は2,000対1であり、また、DCP
D対アルキルアルミニウムの最終比率は300対1であ
り、更に、タングステン化合物対アルキルアルミニウム
の最終比率は約1対7である。例示された組合わせは成
形をなしえる最低触媒レベルではなく、系中の不純物が
若干量の触媒成分を消費するような場合に過剰量の触媒
をもたらすような実質的な量である。アルキルアルミニ
ウム量が高くなるとコストおよび残留塩素量が上昇する
ばかりか、硬化が不十分となる。タングステン化合物の
濃度が低すぎると転化が完全には行われない。広範囲の
アルキルアルミニウム活性対タングステン触媒配合物
によって、引裂抵抗、剛性、残留臭気および表面特性の
ような良好な特性を有するサンプルが製造される。
【0029】好ましい合成例では、DCPD重合体はR
IM法によって製造および成形される。複分解触媒の二
種類の部分を各々、DCPDと混合して安定な溶液を調
製し、これを別の容器に入れておく。これらの容器は別
々の流れの供給源となる。二種類の流れをRIM機の混
合ヘッドであわせ、次いで、加温された成形金型中に注
入し、そこで、即座に重合させて固形状の不溶融性の塊
を生成させる。モノマーを各々含有する二種類の流れを
用いる系に本発明を限定するつもりはない。一方の流れ
の方にのみモノマーが添加されているのが望ましい場合
もあり、あるいは3種類の流れを使用し、その3番目の
流れにモノマーおよび/または添加剤を含有させること
が望ましい場合もあることは当業者に自明である。
【0030】これらの流れは常用のRIM装置と完全に
適合する。複分解触媒による重合が酸素によって阻害さ
れることは公知である。従って、重合成分は不活性ガス
雰囲気下で貯蔵しなければならない。しかし、驚くべき
ことに成形金型は不活性ガスでシールする必要がない。
反応体の流れはRIM機の混合ヘッドで合体される。攪
乱混合が容易になされる。なぜなら、本発明の方法は低
分子量の容易に拡散するような成分を使用しているから
である。例えば、混合ヘッドは直径が約0.032イン
チのオリフィスおよび約400ft/秒の噴射速度を有
する。合わせた後、混合物を35〜100℃、好ましく
は、50〜70℃に維持された成形金型中に注入する。
金型圧力は約10〜50psiの範囲内である。硬化す
るにつれて急速な発熱反応がおこる。混合反応体流れを
注入した後、20〜30秒間程で金型を解放できる。こ
のような短時間内では、熱の放散は不完全であり、そし
て、重合体は熱いままで、しかも柔軟である。重合体
熱いうちに、あるいは冷却後に金型から即座にとり出す
ことができる。重合体を冷却すると硬質な固体となる。
全体のサイクル時間は0.5分間程度の短時間の場合も
ある。サンプルをその最終的な安定した寸法状態にな
し、残留臭気を最小にし、そして最終物性を高めるに
は、後硬化を行うことが望ましいが必須要件ではない。
通常は、約175℃で約15分間後硬化させれば十分で
ある。
【0031】生成物の曲げ弾性率は約150,000〜
300,000psiであり、ノッチ付アイゾット衝撃
強さは約1.5ft.lb/in.ノッチ以上である。
このポリマーはガソリン、ナフサ類、塩化炭化水素類お
よび芳香族類のような普通の溶剤には不溶性であり、3
50℃程度の高温では流れ抵抗性であり、しかも金型か
ら容易に離型する。
【0032】エラストマーを添加すると曲げ弾性率を極
くわずかに低下させるが、ポリマーの衝撃強さを5〜1
0倍高めることができることが見出された。エラストマ
ーは、溶液粘度を過度に上昇させることなく、5〜10
wt%の範囲内の量でDCPD流れのいずれか一方また
は両方に溶解させることができる。有用なエラストマー
は天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンコポリ
マー、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックゴ
ム、スチレン−イソプレン−スチレントリブロックゴム
およびエチレン−プロピレン−ジエンターポリマーなど
である。エラストマーの使用量はその分子量によって決
定され、流れの粘度によって限定される。流れは適正な
混合が不可能なほど粘稠であってはならない。DCPD
のブルックフィールド粘度は35℃で約6cpsであ
る。約300cps〜約1000cpsまで粘度が上昇
すると混合流れの金型充填特性が変化する。粘度が上昇
すると金型からの漏れは軽減され、そして、固形物の硬
化速度が低下されることによって充填剤の取扱いが容易
になる。好ましいエラストマーは、例えばスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロックである。この添加剤を流れ
の中に10wt%添加した場合、粘度が約300cps
まで高められるばかりでなく、最終生成物の衝撃強さも
高められる。エラストマーは流れのうちのいずれか一方
または両方に溶解させることができるが、両方に溶解さ
せることが望ましい。二種類の流れが同等な粘度を有す
る場合、一層均質な混合がなし得る。
【0033】本発明によれば架橋したDCPD重合体に
対し特定の様々な添加剤を配合することによって該DC
PD重合体の特性を変化させることができることが見出
された有効な添加剤類は充填剤、顔料、酸化防止剤、
光安定剤および熱重合されたジシクロペンタジエン樹脂
などの高分子改質剤などである。重合時間は短時間なの
で、DCPDが金型中で硬化される前に添加剤を添加し
ておかなければならない。金型中に注入する前に触媒系
の流れのいずれか一方または両方と添加剤とを混合させ
ておくことが望ましい場合がよくある。反応体の流れが
充填剤の周囲に容易に流動して、金型中に残っている空
隙をうめることのできるような充填剤であれば、反応体
の流れを注入する前に充填剤を金型のキャビティーに入
れておくこともできる。添加剤は触媒の活性に悪影響を
及ぼすものであってはならない。
【0034】エラストマーと併用可能な添加剤は例え
ば、補強剤または充填剤である。これらは重合体の耐衝
撃性を極くわずかにそこなうが、重合体の曲げ弾性率を
高めることのできる化合物類である。使用可能な充填剤
はガラス、珪灰石、雲母、カーボンブラック、タルクお
よび炭酸カルシウムなどである。驚くべきことには、充
填剤の表面は高極性であるにもかかわらず、これらの充
填剤は重合速度にほとんど悪影響を及ぼすことなく添加
でき、通常約5〜75wt%添加できる。この明細書で
いう%および以下の全ての%は最終生成物の重量を基準
にしている。表面特性を変性させる充填剤を添加するこ
とが特に好ましい。特定の状態で使用すべき特性の充填
剤の正確な量は簡単に決定できるし、また、この量は当
業者の好みによって変化する。充填剤を添加すると生成
物の成形収縮を低下させることもできる。150〜20
0℃で短時間後硬化させた後、充填剤を含有しない生成
物は約3.0〜約3.5%収縮するが、充填剤を20〜
25wt%添加すると収縮を1.5〜2%にまで低下さ
せ、充填剤を33wt%添加すると収縮を更に約1%に
まで低下させる。
【0035】DCPD重合体は若干の不飽和性を有する
ので、酸化をうけることがある。生成物に約2.0wt
%程度の量のフェノール系またはアミン系酸化防止剤を
添加することによって該生成物を酸化から保護すること
ができる。好ましい酸化防止剤は、2,6−t−ブチル
−P−クレゾール、N,N′−ジフェニル−P−フェニ
レンジアミンおよびテトラキス[メチレン(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)]メタン
などである。
【0036】酸化防止剤は流れのどちらか一方または両
方に添加できるが、活性剤/モノマーの流れに添加する
ことが好ましい。
【0037】[参考例1および2] 参考例1ではWCl620gを乾燥トルエン460ml
にチッ素雰囲気下で添加し、次いでp−t−ブチルフェ
ノール8.2gをトルエン30mlにとかして作った溶
液を添加して0.1Mのタングステン含有触媒溶液を調
製した。この触媒溶液をチッ素ガスで一晩パージし、W
Cl6とp−t−ブチルフェノールとの反応によって生
成されたHClを除去した。この参考例および下記の全
ての参考例および実施例において、フェノールとはp−
t−ブチルフェノールのことであり、また簡単にするた
め、この触媒溶液をWCl6/フェノールと呼ぶ。
【0038】チッ素雰囲気下で、DCPD 10ml、
ベンゾニトリル0.07mlおよび0.1M触媒溶液5
mlを混合することによって0.033M触媒/モノマ
ー溶液を調製した。チッ素雰囲気下で、DCPD 8.
6ml、イソプロピルエーテル0.1mlおよび1.0
M Et2AlClのDCPD溶液0.36mlを混合
することによって活性剤/モノマーを調製した。
【0039】0.033M触媒/モノマー溶液1.1m
lを活性剤/モノマー溶液8.9mlに添加することに
よって重合を行わしめた。両方の溶液とも最初は25℃
であった。両方の溶液をはげしく混合した。短い誘導時
間を経た後、急激な発熱がみとめられた。固形の不溶性
ポリマーが生成された。急激な重合が開始されるまでに
経過した時間および出発温度以上のサンプルの全発熱温
度を下記の表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】[参考例3〜8] 様々な調節剤を活性剤/モノマー溶液に添加したことを
除いて、参考例3〜8では参考例1に述べられた方法を
くりかえした。各参考例において、調節剤対Et2Al
Clのモル比は2対1の一定値に設定した。参考例3で
はジ−n−ブチルエーテルを添加したが、参考例4では
ジイソプロピルエーテルを使用した。参考例5では安息
香酸エチルを使用した。一方参考例6では酢酸フェニル
エチルを添加した。参考例7ではジイソプロピルケトン
を添加した。最後に、参考例8ではテトラヒドロフラン
を添加した。各参考例において、初期温度は25℃(±
1℃)であった。参考例8は固体の不溶性ポリマーが得
られなかった唯一の参考例であった。結果を下記の表2
に示す。
【0042】
【表2】
【0043】[参考例9〜12] 参考例9〜12では、活性剤対触媒の比率を変化させ
た。参考例9では、参考例1に記載された触媒/モノマ
ー溶液0.88mlを、表3に列挙された組成物を調製
するのに十分な量のEt2AlClおよびジ−n−ブチ
ルエーテルを含有する、DCPD7.1mlに添加し
た。参考例10では、参考例9で使用されたものと同一
の触媒/モノマー溶液0.44mlを参考例9で使用さ
れたものと同一の活性剤/モノマー溶液7.5mlに添
加して、表3にあげられた最終組成物を調製した。参考
例11では、DCPD20mlと0.1M WCl6
フェノール溶液1.5mlを混合することによって調製
した触媒/モノマー溶液4.0mlを活性剤/モノマー
溶液4.0mlと混合した。この活性剤溶液ではDCP
D対アルキルアルミニウムの比率を100対1とするの
に十分な量のEt2AlClおよびジ−n−ブチルエー
テル対アルミニウムの比率を2対1とするのに十分な量
のジ−n−ブチルエーテルが配合されていた。参考例1
2では、参考例11で使用された触媒/モノマー溶液
4.0mlをDCPD2.0mlおよび参考例11で使
用された活性剤/モノマー溶液2.0mlと混合した。
各参考例において、固体の不溶性ポリマーが生成され
た。Al/Wの比率を変化させたことに基づく発熱温度
の変化を示すこれらの反応の結果を下記の表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】[参考例13〜15] 極性材料の保存寿命に対する効果を例証するために、参
考例14および15では少量の極性材料を触媒/モノマ
ー溶液に添加した。参考例13では、参考例1に述べら
れたような0.1Mタングステン含有触媒溶液2.0m
lをチッ素ガスでページされた管中のDCPD20ml
に添加することによって触媒/モノマー溶液を調製し
た。この混合物は24時間以内にゲル化して非流動性の
物質となった。参考例14では、ベンゾニトリル0.0
31mlを添加したことを除いて同じ方法を実質した。
ベンゾニトリル対ハロゲン化タングステンの最終比率は
1.5対1となった。この混合物はゲル化せず、また、
4週間後でも触媒的に活性であった。参考例15はテト
ラヒドロフランを添加し、テトラヒドロフラン対ハロゲ
ン化タングステンの比率を1.5対1とした場合の結果
を例証する。著しく改善された保存安定性が再びみとめ
られた。結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】[参考例16〜18] 参考例16〜18では、活性剤/モノマー溶液中に添加
される、調節剤として機能するジ−n−ブチルエーテル
の濃度を変化させた。参考例16では、ジイソプロピル
エーテルのかわりにn−ブチルエーテル0.078ml
を使用したこと以外は実施例1で用いられた方法によっ
て実施した。ジ−n−ブチルエーテル対アルキルアルミ
ニウムの最終比率は1.5対1であった。参考例17で
は、ジ−n−ブチルエーテル0.156mlを添加し
て、エーテル/Alの最終比率を3対1にしたこと以外
は参考例1の方法をくりかえした。参考例18では、十
分な量のジ−n−ブチルエーテルを添加してエーテル対
アルキルアルミニウムの最終比率は5対1とした。表5
の反応は全て25℃で開始した。各参考例において固体
の不溶性ポリマーが生成された。反応の結果を表5に示
す。
【0048】
【表5】
【0049】[参考例19〜21] 参考例19〜21では、DCPDの重合に使用されるE
2AlClの量を変化させた。参考例19では、チッ
素雰囲気下で、DCPD18.5mlを1.0M Et
2AlClのDCPD溶液1.5mlおよびジ−n−ブ
チルエーテル0.55mlと混合した。次いで、チッ素
でパージした管中のこの活性剤/モノマー溶液8.9m
lを参考例1に述べたような触媒/モノマー溶液1.1
mlと混合した。参考例20では、参考例19で使用さ
れた活性剤/モノマー溶液4.5mlをDCPD 4.
4mlおよび参考例19で使用された触媒/モノマー溶
液1.1mlと混合した。参考例21では、参考例19
で使用された活性剤/モノマー溶液2.5mlをチッ素
雰囲気下でDCPD6.4mlおよび参考例19で使用
された触媒/モノマー溶液1.1mlと混合した。これ
ら反応混合物の最終組成を表6に示す。反応は全て25
℃で開始した。
【0050】
【表6】
【0051】[参考例22〜25] 不純物の触媒系に対する効果を参考例22〜25で例証
する。参考例22では、チッ素雰囲気下でDCPD 1
50ml、0.1M WCl6/フェノールのトルエン
溶液10.8mlおよびベンゾニトリル0.11mlを
混合することによって0.07MのWCl6/フェノー
ルのDCPD溶液を調製した。次いで、チッ素雰囲気下
で、この溶液3.0mlを、DCPD対アルキルアルミ
ニウムの比率が150対1およびエーテル対アルキルア
ルミニウムの比率が1.5対1となる量のAlEt2
lを含有するDCPD溶液3mlと混合した。
【0052】参考例23では、参考例22で使用される
触媒/モノマー溶液のサンプル10mlを、DCPD分
散液として添加される不純物、即ち0.036mmol
のH2Oと混合した。1.5時間経過後、チッ素雰囲気
下でこの混合物3mlを参考例22に記載した活性剤/
モノマー溶液3.0リットルと混合した。参考例23で
は、H2Oの添加から18時間経過後、活性剤/モノマ
ー溶液と触媒/モノマー溶液をあわせて反応をくりかえ
した。
【0053】参考例24では、H2Oではなく、t−ブ
チルペルオキシド0.036mmolを触媒溶液の第2
サンプル10mlに添加したこと以外は参考例23と同
じようにして行った。得られた混合物の反応性を不純物
の添加から1.5時間および18時間経過後にチェック
した。参考例25も同じ方法で行った。ただし、参考例
25ではジ−t−ブチルペルオキシド不純物0.072
mmolを触媒/モノマー溶液のサンプル10mlに最
初に添加した。各参考例において固体の不溶性ポリマー
が生成された。
【0054】
【表7】
【0055】[実施例1〜8] 米国Indiana 州、JeffersonvilleにあるAccuratio Co.
製の標準的なRIM機を用いてRIM加工することによ
って重合DCPDのサンプルを製造した。以下、サンプ
ルの標準的な成形方法を説明する。最初に、所望量のD
CPDサンプルを2個の容量2ガロンのタンクに充填し
た。この2個のタンクをRIM機の別々の側に配置し
た。Aサイドのタンクは活性剤が後から添加されるタン
クであり、一方、Bサイドのタンクは触媒が後から添加
されるタンクであった。所望によりDCPDにあらかじ
め溶解させた溶液としてゴムおよび/または有機樹脂類
を添加した。同様に、所望により固体充填剤を添加し
た。
【0056】次いで、タンクを密閉し、チッ素で不活性
にした。十分な量のEt2AlClをAタンクに装入し
てアルキルアルミニウムの濃度を0.048Mとした。
また、十分な量のジ−n−ブチルエーテルを添加してエ
ーテル対アルキルアルミニウムの比率を1.5対1とし
た。次いで、Bサイド側の触媒の濃度を0.007Mと
するのに十分な量のWCl6/フェノールをBタンクに
添加した。触媒は0.1Mトルエン溶液として添加し
た。これら反応体の装入は全て、系中に酸素および湿気
が入りこまないようにして行った。次いで、これらの反
応体類をそれぞれのタンク中で十分に混合した。
【0057】A流れとB流れの混合は標準的な衝突型R
IM混練頭部を用いて行った。活性剤/モノマー溶液と
触媒/モノマー溶液の混合比は1対1であった。衝突混
合は両方の溶液を直径0.032インチのオリフィスを
約80ml/秒の流速で通過させることによって行っ
た。この混合には約1000psiのポンプ圧を要し
た。
【0058】得られた混合物を50〜60℃に加熱され
た成形金型中に直接流しこんだ。成形金型はアルミニウ
ム製でクロムメッキが施されていた。金型は縦10イン
チ、横10インチ、厚さ1/8インチのプラークサンプ
ルを調製する平坦なキャビティーを有していた。1.5
トンの型締力で金型を密閉した。金型への充填終了後、
様々な時間に完成サンプルを型からとり出した。
【0059】実施例1では、前記のような成形方法に従
って行ったが、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム
(Shell Chemical Co.製 Kraton No.1102 )を10wt
%添加した。2分後にサンプルを金型からとり出した。
実施例2では、実施例と同じ組成の物質を調製した。
実施例2では、混合流を注入してから30秒後に金型を
開放した。実施例2の表面特性は実施例1の表面特性よ
りもかなりよかった。実施例3では、スチレン−ブタジ
エン−スチレンゴムの他に熱重合されたジシクロペンタ
ジエン樹脂10wt%を触媒/モノマーおよび活性剤/
モノマーの両方の溶液に添加した。
【0060】様々な無機充填剤を等量、触媒/モノマー
および活性剤/モノマー溶液の双方に添加することによ
って、該無機充填剤をDCPD重合体にとりこませた。
実施例4では、1/8インチのサイズに微粉砕されたガ
ラス(Owens Corning Co.,のP 117B等級)を33
wt%含有するサンプルを製造した。ガラスを触媒/モ
ノマー溶液および活性剤/モノマー溶液(その他の点で
は、これら溶液は実施例3で使用された溶液と同一であ
った。)の双方にスラリー化させることによって該サン
プルを製造した。実施例5では、珪灰石充填剤を実施例
3に述べたものと同じ配合物に添加することによって珪
灰石を10wt%含有する組成物を調製した。実施例6
では、実施例5と同じ方法で行った。ただし、実施例6
では珪灰石を33wt%使用した。実施例7では、実施
例2に述べた配合物に珪灰石を25wt%添加した。各
実施例において、固体の不溶性ポリマーが生成された。
実施例1〜7の代表的特性を表8、9に示す。
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】[参考例26] 触媒成分を次のようにして調製した。
【0064】アルゴンを充まんさせたグローブボックス
中で、容量10オンスのビンでWCl63.96gを秤
量した。次いで、このビンを蓋締めした。別の容量10
オンスのビンにノニルフェノール2.21g(10mm
ol)を添加した。次いで、このビンを蓋締めし、そし
て、チッ素ガスを20分間吹きこんだ。その後、ノニル
フェノールをトルエン100mlに溶解させた。得られ
た溶液をカニューレでWCl6の入っているビンに移し
た。溶剤のレベルをマークした後、ビンを撹拌し、そし
て、チッ素ガスを1時間吹きこんだ。次いでアセチルア
セトン2.0g(20mmol)をシリンジで添加し、
この混合物を迅速にパージし、そして、一晩撹拌した。
次いで、トルエンを添加して、溶剤のレベルをもとにも
どし、得られた溶液を4インチのポリエチレン管10本
に分注し、蓋締めし、そして、パージした。10本の管
をチッ素雰囲気下で貯蔵した。
【0065】活性化された成分は次のようにして製造し
た。
【0066】4インチのポリエチレン管を蓋締めし、そ
して、パージした。トルエン8mlをシリンジで管に注
入した。次に、1.8Mのジエチルアルミニウムのトル
エン溶液2.0mlをシリンジで添加した。それから、
ブチルエーテル0.49gをシリンジで添加した。
【0067】重合は次のようにして行った。
【0068】15×125mmの試験管をゴム栓で蓋締
めし、N2でパージした。次いで、この管にDCPDを
5ml充填した。触媒成分0.19mlおよびブチルエ
ーテル0.038gをシリンジで添加した。次に、活性
剤成分0.15mlをシリンジで添加し、そして、この
サンプルを数回振とうして成分を混合させた。この混合
物を静置して重合させた。
【0069】ゲル膨潤率は次の方法によって測定した。
【0070】ポリマーのサンプル5gを試験管からと
り、高さ約1cm、直径約1.3cmの円筒に切り出し
た。各切の重量を計り、ステンレススチール製ワイヤー
上に配置した。このワイヤーおよびサンプルを容量1リ
ットルの丸底フラスコ中のトルエン約50mlの中につ
るし、一晩還流させた。放冷後、サンプルをフラスコか
ら取りだし、軽くたたいて乾燥させ、そして秤量した。
ゲル膨潤率は次の式に従って算出した。
【0071】
【数1】
【0072】サンプルの膨潤率は110%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−91961(JP,A) 特開 昭51−83688(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)架橋されたジシクロペンタジエン
    重合体と、(2)1種類以上のエラストマーとを含有す
    組成物。
  2. 【請求項2】 (1)架橋されたジシクロペンタジエン
    重合体と、(2)1種類以上のエラストマーと、(3)
    熱重合されたジシクロペンタジエン樹脂およびまたは1
    種類以上の充填剤とを含有する組成物。
  3. 【請求項3】 架橋されたジシクロペンタジエン重合体
    が、ジシクロペンタジエンを触媒と活性剤とからなる複
    分解触媒系を用いて重合させることによって得られ、周
    囲温度における曲げ弾性率が150,000psi以上
    であり、ノッチ付アイゾット衝撃強さが1.5ft.l
    b/in.ノッチ以上であり、更にゲル膨潤率が200
    %未満のジシクロペンタジエン重合体である所の請求項
    1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 充填剤がガラス、珪灰石、雲母、カーボ
    ンブラック、タルクおよび炭酸カルシウムから選択され
    る請求項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 エラストマーが天然ゴム、ブチルゴム、
    ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、
    エチレン−プロピレンコポリマー、スチレン−ブタジエ
    ン−スチレントリブロックゴム、スチレン−イソプレン
    −スチレントリブロックゴムおよびエチレン−プロピレ
    ン−ジエンターポリマー類から選択される請求項1
    2、3、または4に記載の組成物。
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