JPH0726313Y2 - クレーン車等におけるカウンタウエイト取付装置 - Google Patents

クレーン車等におけるカウンタウエイト取付装置

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JPH0726313Y2
JPH0726313Y2 JP1989041182U JP4118289U JPH0726313Y2 JP H0726313 Y2 JPH0726313 Y2 JP H0726313Y2 JP 1989041182 U JP1989041182 U JP 1989041182U JP 4118289 U JP4118289 U JP 4118289U JP H0726313 Y2 JPH0726313 Y2 JP H0726313Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、クレーン車等におけるカウンタウエイトの
取付装置に関するものである。
(従来の技術) 第7図で示すように、一般的なクレーン車等において
は、台車A上に旋回台Bを搭載し、この旋回台Bから伸
縮自在なブームCを俯仰自在に取り付けた構成となって
いるのが普通である。そして、荷役作業時における安定
性を維持するため、旋回台Bの後端部にいわゆるカウン
タウエイトWを装備させているのが通例である。
そして、このカウンタウエイトWは、一体ものを旋回台
Bの後端に固定方式で装着させるタイプのものと、あら
かじめカウンタウエイトWを複数のブロックに分割して
おき、クレーンの吊り荷重に応じて、それら分割したブ
ロックを適宜組み合わせ、選択的に装備させることがで
きるように構成したタイプのものとがある。
しかも、この後者の分割型のものにおいては、選択装備
の作業を容易にするため、旋回台Bの後部に、油圧シリ
ンダからなるカウンタウエイトの吊りジャッキを設け、
この吊りジャッキによって、前記分割形式にしたカウン
タウエイトWを適宜選択して吊り込むようにしている。
第8図(イ)は、旋回台Bの後端部に2本の吊りジャッ
キD1およびD2を設け、D1の吊りジャッキにはカウンタウ
エイトW1を、D2の吊りジャッキには、3個のブロックに
分割したカウンタウエイトW2,W3,W4をそれぞれ吊り込む
ように構成したものを示し、同じく第8図(ロ)は、単
一の吊りジャッキD2で4個に分割したカウンタウエイト
W1,W2,W3,W4を吊り込むように構成したものを示すもの
である。
この考案は、このようにカウンタウエイトWをあらかじ
め複数のブロックに分割し、これを適宜クレーンの吊り
荷重に対応させて組み合わせ、吊りジャッキD1,D2にて
吊り込み装備させるようにしたカウンタウエイト取付装
置の改良に関するものである。
(考案が解決しようとする課題) 前記したように複数のブロックに分割したウエイトを組
み合わせ、吊りジャッキ、すなわち油圧シリンダのピス
トンロッドで吊り込むようにしたタイプにあっては、ま
ず、組み合わせからなるウエイトを吊り込むとき、また
吊り込んだ状態で保持しているとき、常にウエイトの重
心位置と、前記油圧シリンダにおけるピストンロッドの
軸線とが一致していることが必要である。
なぜならピストンロッドの軸線とウエイトの重心位置と
が偏倚していると、ピストンロッドに、そのウエイトが
偏荷重として負荷され、その結果油圧シリンダのピスト
ンに偏摩耗や、油もれ、その他吊りジャッキとしての機
能に支障をもたらすからである。すなわち吊りジャッキ
に偏荷重が負荷されないように構成しておくことが必要
である。
第2点は旋回台のテールスイングが可能な限り小さく抑
制されることである。なぜならテールスイングの半径が
大きいと作業性に制約をもたらすからである。
ところが従来、分割型カウンタウエイトを使用したもの
はいずれも、前記第8図(イ),(ロ)で示したよう
に、各ウエイトW1,W2,W3,W4の重心位置を吊りジャッキD
1,D2の軸線上に一致させるため、個々のウエイトW1,W2,
W3,W4が旋回台Bの後端部よりはみ出す傾向にあった。
ちなみに前記第8図(イ)で示すものは、このような傾
向をできるだけ少なくするため、2本の吊りジャッキ
D1,D2を使用しているが、吊りジャッキの使用が2本と
なり装置的に難点がある。この点第8図(ロ)は、1本
の吊りジャッキを用いているが、旋回台B自体のテール
スイングが相対的に大きくなっている。すなわち旋回台
Bの後端部より吊りジャッキD2の軸心までの距離Lおよ
びカウンタウエイトWの突出長lが大きくなっている。
その結果、旋回半径が大きくなり使用場所によっては制
約を受けるといった欠点がある。いずれにしても従来の
分割型カウンタウエイトの取付装置には、前記した欠点
や問題点があった。
この考案は、このような欠点を解消するとともに、カウ
ンタウエイトの吊りジャッキに偏荷重の負荷のない、し
かもテールスイングを可及的に小半径に抑制できるよう
に構成した分割型のウエイトを備えたカウンタウエイト
取付装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成する手段として、クレーン車
等の旋回台の後部左右位置に油圧シリンダからなる一対
の吊りジャッキを備え、この一対の吊りジャッキにより
複数のブロックに分割したウエイトを適宜組み合わせて
なるカウンタウエイトを吊り込み、旋回台の後端部に装
着するようにしたクレーン車等におけるカウンタウエイ
ト取付装置において、まず前記左右一対の吊りジャッキ
を構成する油圧シリンダを旋回台に対し、前後方向に移
動自在に取り付けた。
ついで前記吊りジャッキを構成する油圧シリンダのピス
トンロッドの下端部と組み合わせカウンタウエイトの上
面には、双方を着脱自在に結合させる結合手段を設け、
当該結合手段は、吊りジャッキにおけるピストンロッド
の下端部と組み合わせカウンタウエイトの上面を係合さ
せた上で吊りジャッキのピストンロッドを上昇駆動する
ことで双方が結合するよう構成するとともに、その係合
状態において前記吊りジャッキの前後方向への移動を許
容するよう構成し、係合手段の係合状態で前記吊りジャ
ッキを前後方向へ移動して、前記カウンタウエイトの重
心を通る鉛直線と吊りジャッキの軸線とが側面からみて
一致する位置で結合手段を結合させ、吊りジャッキに偏
荷重が負荷されない状態で吊り込むことができるように
構成したことを特徴とするものである。すなわち、吊り
ジャッキを旋回台の前後方向に移動自在に取り付けてお
くことにより、組み合わせたカウンタウエイトを吊り込
むとき、その吊りジャッキを前後方向に移動調節するこ
とによって、常にカウンタウエイトに対する吊りジャッ
キの結合位置が、カウンタウエイトの重心を通る鉛直線
と吊りジャッキの軸線とが側面からみて一致する位置で
結合手段を結合させて吊り込むよう構成したことを特徴
とするものである。
(作用) 以上のように本考案によるカウンタウエイト取付装置
は、組み合わせによるカウンタウエイトの重心を通る鉛
直線に吊りジャッキの軸線を一致させた状態で吊り込む
ことができるため、吊りジャッキ自体に偏荷重が負荷さ
れるようなことがない。またカウンタウエイトを装着す
ることによる旋回台のテールスイングの拡大が限られた
スペースのなかで可及的に抑制できる。
さらにカウンタウエイトの非装備時は、吊りジャッキは
旋回台内に収納させて置くことができ、クレーン車等の
移動時に旋回台より張り出し部分がなく、現場への搬送
や回送時の操作に支障を生じるようなことがない。
(実施例) さらに図面に示す実施例に基づいて本考案を具体的に説
明する。
第1図は旋回台Bの後部両側に、吊りジャッキDを後端
部方向に旋回(矢印参照)させることにより前後方向の
移動ができるように装備させた実施例を示す平面図であ
る。なお、この第1図に示す実施例において、前記吊り
ジャッキDは旋回台Bの片側に取り付けたものを示し、
反対側の表示は省略した。
すなわち第1図で示すように吊りジャッキDを旋回台B
のフレーム1に対し、垂直に取り付けた回転軸2を支軸
として後端方向に旋回させることにより前後方向への移
動を行うように装備させている。
さらにこの点を第2図に基づいて具体的に説明する。ま
ず、前記旋回台Bのフレーム1に枢支した前記回転軸2
の上下に、吊りジャッキDの油圧シリンダd1を支持する
ためのブラケット3,3を張り出す形(第2図では左側方
向に)で取り付け、このブラケット3,3に、前記油圧シ
リンダd1を垂直状態に支持させている。すなわち回転軸
2を支軸として旋回台の後端部方向に旋回させることが
できるようにしている。
なお、この油圧シリンダd1を前記回転軸2を支軸として
旋回操作する手段としては、第1図の平面図で示すよう
に、旋回台Bのフレーム1の側枠に油圧式の操作シリン
ダ4の基端部4aを枢支し、操作ロッド4bの前端部を前記
油圧シリンダd1の上部フランジ側に連結4cし、操作シリ
ンダ4を作動することにより旋回操作するようにしてい
る。第1図で矢印示するのはその旋回角を示すものであ
る。
次に、吊りジャッキDとカウンタウエイトWの上面との
結合手段として、次のように構成している。まずこの実
施例においては、前記旋回移動する吊りジャッキDをダ
ブルロッドタイプの油圧シリンダd1を用い、第2図およ
び第3図で示すようにピストンロッドの下部ロッドdaの
下端部に係止フランジ5を設けている。そしてこの係止
フランジ5を第2図および第3図において仮想線で示す
ようにウエイトW1あるいはW2の上面に設けた係止溝6に
係合させることにより、双方を着脱自在に結合させるよ
うに構成している。
なお、前記油圧シリンダd1の上部ロッドdbには、前記ウ
エイトW1あるいはW2を所定高さ位置、すなわち第2図お
よび第3図で示すように旋回台Bの下面位置まで吊り上
げたとき、前記上部ロッドdbを油圧シリンダd1側にロッ
クするためのロックピン7の差込み孔8を穿設しピスト
ンロッドを油圧シリンダd1にロックできる構成としてい
る。
ちなみに第2図はすでに前記上記ロッドdbの差込み孔8
にロックピン7を差込み、上部ロッドdbを油圧シリンダ
d1側にロックさせた状態を示している。なお、9はその
ロックピン7を受止するためのブラケットで、前記油圧
シリンダd1の上部フランジ上に取り付けられたものであ
る。さらに、このブラケット9には第2図で示すよう
に、前記ロックピン7を嵌合受止するU字状の受止溝9a
を設け、この受止溝9aに前記上部ロッドdbに差込んだロ
ックピン7を嵌合受止るようにしている。もちろん、こ
のロックピン7を上部ロッドdbより抜きとると、ピスト
ンロッドのロックは解除される。またこの実施例では第
2図で示すように前記上部ロッドdbの上端にピストンロ
ッドdbの回転止め10を取り付けている。すなわち、上部
ロッドdbの上端に、水平方向にアーム10aを張り出し、
このアーム10aの端に垂直下方へガイドシャフト10bを取
り付け、このガイドシャフト10bを前記油圧シリンダd1
を旋回自在に支持した上部ブラケット3に遊嵌させ、ピ
ストンロッド自体の油圧シリンダd1内での回転を阻止す
るように構成している。なお、前記ガイドシャフト10b
は、ピストンロッドの上部作動に連動して上下作動する
ようになっている。
以上がダブルロッドタイプの油圧シリンダd1からなる本
考案実施例に使用した吊りジャッキDと旋回台Bに対す
る取り付け部分の構成である。
次に、この吊りジャッキDにより吊り込む分割型ウエイ
トの構成を実施例に基づいて説明する。
まず、この実施例においては、分割型ウエイトWは、第
5図で示すように5個のブロックに分割している。すな
わちウエイトW1,W2,W3,W4W5に分割している。そしてあ
らかじめ次のような組み合わせにより吊り込み使用でき
るようにしている。
(1)W1 (2)W1+W2 (3)W2+W5 (4)W2+W4+W5 (5)W2+W3+W4+W5 (6)W1+W2+W3+W4+W5 もちろん、この組み合わせの選択は、すでに説明したよ
うにクレーンの吊り荷重に対応させて選択する。第6図
は前記分割したウエイトのうちW1,W2およびW5の3つの
ウエイトの形状を例示するもので、ウエイトW1およびW2
の上面両側には、それぞれ前記吊りジャッキDにおける
係止フランジ5が係合する係止溝6が刻設されている。
そして例えばウエイトW1の単体のみを使用する場合は、
第3図および第6図で示すように、このウエイトW1の上
面に設けた前記左右両側の係止溝6,6に直接吊りジャッ
キDにおける係止フランジ5を係止して吊下するように
なっている。またウエイトW1とW2との組み合わせを使用
する場合は、まずウエイトW1をウエイトW2の上に積み重
ねて組み合わせ、ついで第4図で示すように、ウエイト
W2の左右両側の係止溝6,6に吊りジャッキDの係止フラ
ンジ5を係止させて吊下させるようにしている。なお、
この実施例においては第6図で示すようにウエイトW1
よびウエイトW2の上面には、嵌合孔11をそれぞれ穿設
し、ウエイトW1ないしウエイトW2を吊りジャッキDにて
吊り込んだとき、第2図および第4図,第5図で示すよ
うに吊りジャッキDの回転軸2の下端部2aが嵌合し、ウ
エイトW1,W2自体が脱落したり芒動することがないよう
に配慮してある。
また第4図で示すように、ウエイトW2の上にウエイトW1
を積み重ねるように組み合わせて吊下させる場合も、双
方のウエイトW2およびウエイトW1が芒動することなく、
がっちりと組み合わされた形で吊下されるように構成し
ている。
すなわち第6図で示すように、ウエイトW2の上面に3本
のガイドシャフト12を立設し、一方ウエイトW1の下面に
は、前記ガイドシャフト12が嵌入するガイド孔13を穿設
し、このガイドシャフト12とガイド孔13とにより、双方
ウエイトW1,W2とががっちりと組み合わされ結合される
ように構成している。
次に吊りジャッキDを前記組み合わせカウンタウエイト
Wの上面に係合させ、カウンタウエイトWを吊り込む場
合、組み合わせカウンタウエイトWの重心を通る鉛直線
と、吊りジャッキDの軸線とが側面からみて一致した位
置で吊り込まれるようにするための手段、すなわち組み
合わせカウンタウエイトWの吊り荷重が吊りジャッキに
対して偏荷重として作用することがないように吊下させ
るための手段として、実施例においては次のように構成
している。
すなわち第6図で示すように、組み合わせカウンタウエ
イトWの上部になるウエイトW1およびウエイトW2の上面
両端に刻設した前記係止溝6,6を、それぞれ両側から内
側に向けて延びる弧状の係止溝6,6としている。なおそ
の断面形状は逆T字形を呈する係止溝6,6となってい
る。
そして、この係止溝6,6の両側に前記吊りジャッキDを
旋回台Bの両側より後方に向けて旋回させることにより
係合させ、さらに旋回させることにより弧状に沿って係
合し、その係合位置が側面からみて組み合わせカウンタ
ウエイトWの重心を通る鉛直線と吊りジャッキDとの軸
線とが一致する位置で、吊りジャッキDの後方への旋回
移動を停止し双方の係合位置を規制するようにしてい
る。
すなわち吊りジャッキDの前後方向の移動量を調節する
ことにより、吊り込むべきカウンタウエイトに対する吊
りジャッキDの係合位置を調節して、常にカウンタウエ
イトが吊りジャッキに対し偏荷重を作用させることがな
いように吊下させるようにしている。
例えば、第4図はすでに説明したようにウエイトW1とW2
との組み合わせよりなるカウンタウエイトWを吊下させ
た場合を示す側面図であるが、この場合、吊りジャッキ
Dを旋回させて後方に移動し、吊りジャッキDの係止フ
ランジ5,5をカウンタウエイトWにおけるウエイトW2
上面両側の係止溝6,6に嵌入させ、その係止フランジ5,5
の位置が、前記ウエイトW1の重心とウエイトW2の重心と
の中間、すなわち組み合わせによるカウンタウエイトW
の合成重心位置を通る鉛直線に、側面からみて吊りジャ
ッキDの軸線と一致するところまで後退させて係止させ
ている。第5図は、前記要領で全部のウエイトW1,W2,
W3,W4,W5の合成重心位置に、吊りジャッキDの軸線が一
致するように、吊りジャッキDを移動調節して吊下した
状態を示すものである。
したがって、組み合わされる個々のウエイトW1,W2,W3,W
4,W5の重心位置は、第4図および第5図で示すように偏
倚していても、最終的に組み合わされて吊り込まれる際
は、その合成重心を通る鉛直線と吊りジャッキDの軸線
とが一致されるため、吊りジャッキDに負荷される荷重
は偏荷重として作用することはない。
なお、この実施例においては、前記第5図で示すように
全部のウエイトW1,W2,W3,W4,W5を吊り込んだ場合は、前
記ウエイトW1とW2の組み合わせの場合と同様、まずウエ
イトW5の上面に、あらかじめ第6図で示すように4本の
ガイドシャフト14を立設し、他方ウエイトW3およびW4
は、このガイドシャフト14が貫通できる通し孔15を穿設
し、この穿設した通し孔15に前記ガイドシャフト14を差
込んでウエイトW3およびW4をウエイトW5の上に積み重ね
る形で組み合わせ使用できるように構成している。
そして、さらにウエイトW5の前記ガイドシャフト14の上
端部をウエイトW2の下面に連結させ、全部のウエイト
W1,W2,W3,W4,W5を一体化して吊りジャッキDに吊り込む
場合、すなわち前記ウエイトW3,W4を積み重ねたウエイ
トW5をウエイトW2の下面に連結させ、一体的に吊下させ
る手段として次のように構成している。
第4図および第5図で示すようにウエイトW2の下面にあ
らかじめ連結用のブラケット17を取り付け、このブラケ
ット17に前記ウエイトW5に立設したガイドシャフト14の
上端部を連結ボルト16を用いて懸吊方式に連結させるよ
うに構成している。第6図で示す18は、前記連結ボルト
16の通し孔である。
(考案の効果) この考案によるクレーン車におけるカウンタウエイト取
付装置は、以上説明したように構成しているため、従来
の分割型ウエイトを用いたウエイト取付装置に比較し、
次のような作用効果が発揮される。
(1)まずカウンタウエイトを吊り込む吊りジャッキを
旋回台に対し、前後方向に移動自在にして装備させると
ともに、この吊りジャッキを前後方向に移動調節するこ
とにより、組み合わせたカウンタウエイトの重心を通る
鉛直線と吊りジャッキとの軸線とが一致する位置で、前
記カウンタウエイトを吊り込むので前記吊りジャッキを
構成する油圧シリンダに対し偏荷重が作用することはな
い。
したがって吊りジャッキの作動油のもれであるとか、偏
摩耗といったトラブルのない吊りジャッキとして機能す
る。
(2)吊りジャッキが前記したように旋回台の前後方向
に移動自在であるため、カウンタウエイトを吊り込んだ
場合、そのカウンタウエイトの旋回台後方へのはみ出し
を可及的に抑制でき、その結果、旋回台のテールスイン
グの拡大が抑制される。またカウンタウエイトの装備を
要しない場合、すなわち吊り荷作業を行わず現場への移
動時や回送時には、吊りジャッキは旋回台内に収納させ
ておくことができる。
なお実施例においては吊りジャッキを旋回台に対し前後
方向に移動自在とする手段として、吊りジャッキを旋回
台の両側より後端方向に旋回させる旋回形式としたが、
旋回台の後端方向に直線的にスライドさせる構造とする
ことももちろん可能である。この場合、吊りジャッキに
対するカウンタウエイトの係合手段としては、カウンタ
ウエイトの両側上面に、前後方向の係止溝を設ければよ
い。
【図面の簡単な説明】 図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図は旋回台
の後端部にカウンタウエイト取付装置を取り付けた状態
(片側省略)で示す平面図である。第2図は第1図のY
−Y矢視線図で吊りジャッキの旋回台に対する取り付け
部を示すものである。第3図は吊りジャッキにウエイト
W1またはW2を吊下させた状態を示す側面図、第4図は同
じく吊りジャッキにウエイトW1とW2を組み合わせて吊下
させた状態を示す側面図、第5図はウエイトW1とW2,W3,
W4およびW5の全部を吊下させた状態で示す側面図、第6
図はウエイトW1およびW2,W5の外形を略示的に示す斜視
図である。 なお、第7図はカウンタウエイトを装備するクレーン車
の側面図、第8図(イ)および(ロ)は従来のカウンタ
ウエイトの吊りジャッキからなる取付装置の概要を示す
側面図である。 A……台車、B……旋回台 C……ブーム、W……カウンタウエイト D……吊りジャッキ、d1……油圧シリンダ d2……ピストンロッド、1……旋回台フレーム 2……回転軸、3……ブラケット 4……操作シリンダ、5……係止フランジ 6……係止溝、7……ロックピン 8……差込み孔、9……ブラケット 10……ピストンロッド回転止め 11……嵌合孔、12……ガイドシャフト 13……ガイド孔、14……ガイドシャフト 15……通し孔、16……ボルト 17……ブラケット、18……ピン通し孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回台の後部左右位置に油圧シリンダから
    なる一対の吊りジャッキを備え、この一対の吊りジャッ
    キにより複数のブロックに分割したウエイトを適宜組み
    合わせてなるカウンタウエイトを吊り込み、旋回台の後
    端に装着するようにしたクレーン車等におけるカウンタ
    ウエイト取付装置において、前記左右一対の吊りジャッ
    キを旋回台に対し、前後方向に移動自在に取り付け、吊
    りジャッキにおけるピストンロッドの下端部と、組み合
    わせカウンタウエイトの上面とに、双方を着脱自在に結
    合させる結合手段を設け、当該結合手段は、吊りジャッ
    キにおけるピストンロッドの下端部と組み合わせカウン
    タウエイトの上面を係合させた上で吊りジャッキのピス
    トンロッドを上昇駆動することで双方が結合するよう構
    成するとともに、その係合状態において前記吊りジャッ
    キの前後方向への移動を許容するよう構成してなり、結
    合手段の係合状態で前記吊りジャッキを前後方向へ移動
    調節して、前記カウンタウエイトの重心を通る鉛直線と
    吊りジャッキの軸線とが側面からみて一致する位置で結
    合手段を結合させて吊り込むよう構成したことを特徴と
    するクレーン車等におけるカウンタウエイト取付装置。
JP1989041182U 1989-04-07 1989-04-07 クレーン車等におけるカウンタウエイト取付装置 Expired - Lifetime JPH0726313Y2 (ja)

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