JP6460132B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
本発明は、左右一対のサイドフレームを有する建設機械に関する。
従来、クローラクレーンのような移動式建設機械として、上部旋回体と、下部走行体と、を備えたものが知られている。下部走行体は、トラックフレームと、当該トラックフレームに連結された左右一対のサイドフレームと、を備える。上部旋回体は、作業装置を含み、下部走行体のトラックフレームに旋回可能に支持されている。
特許文献1には、建設機械の機体の安定性を高めるために、一対のサイドフレーム間にロワーウエイトが配置された技術が開示されている。当該技術では、トラックフレームが、ジャッキアップシリンダと、当該ジャッキアップシリンダを支持するジャッキビームと、を備えている。そして、ロワーウエイトは、ジャッキビームによって支持されている。
また、ロワーウエイトは、下部ウエイトと一対の上部ウエイトとを備えている。一対の上部ウエイトは、下部ウエイトの上面部に左右方向に間隔をおいて固定されている。上部ウエイトの左右方向の両端部は、それぞれ一対のサイドフレームに近接して配置される。この結果、ロワーウエイトを通じて一対のサイドフレーム間に移動用通路が形成される。
特許文献1に記載された技術では、下部ウエイトの上面部の両端部に一対の上部ウエイトがそれぞれ装着される。一対の上部ウエイトは下部ウエイトから左右に大きく突出するように配置される。このため、ロワーウエイトが予め組み立てられた状態で輸送される場合、ロワーウエイトが輸送車両の荷台上を占有する空間が増大し、ロワーウエイトと他の部材との混載輸送が困難になるという問題があった。一方、上記の技術において、ロワーウエイトの下部ウエイトおよび上部ウエイトが互いに分離された状態で輸送された後、作業現場においてロワーウエイトが組み立てられる場合がある。この場合、作業現場で下部ウエイトに一対の上部ウエイトを順に装着する必要があるため、ロワーウエイトの組立性が悪化するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、走行体ウエイトを通じて作業者が一対のサイドフレーム間を容易に移動することが可能であるとともに、走行体ウエイトの輸送性および組立性を向上することが可能な建設機械を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係る建設機械は、地上を移動可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に支持される上部旋回体と、を備える建設機械であって、前記下部走行体は、前面部および後面部を備え、前記上部旋回体を支持するトラックフレームと、周回移動可能な履体をそれぞれ支持する一対のサイドフレームであって、前記トラックフレームよりも前後方向に延びるように前記トラックフレームの左右方向の両端部にそれぞれ連結される、左右一対のサイドフレームと、前記左右一対のサイドフレームの間において、前記トラックフレームの前側および後側にそれぞれ配置される、前後一対の走行体ウエイトと、前記一対の走行体ウエイトにそれぞれ装着される前後一対の足場部材と、を備え、前記前後一対の走行体ウエイトは、それぞれ、ウエイト上面部と、前記一対のサイドフレームにそれぞれ対向して配置される一対のウエイト側面と、を備え、前記足場部材は、上方を向くように配置されることが可能な足場上面部を備え、更に、前記足場上面部が上方を向き、前記足場部材が前記ウエイト側面よりも前記サイドフレーム側に突出するように延びるとともに、前記足場上面部および前記ウエイト上面部が左右方向に沿って互いに連なるように配置される突出姿勢であって、作業者が前記一対のサイドフレーム間を移動することを許容する移動用通路を前記ウエイト上面部とともに形成する突出姿勢と、前記足場部材が前記突出姿勢よりも前記サイドフレームから左右方向の内側に離間して配置される収容姿勢であって、前記足場部材が前記ウエイト上面部または前記ウエイト側面に重なるように配置される収容姿勢と、の間で姿勢変更可能とされている。
本構成によれば、走行体ウエイトおよび足場部材によって一対のサイドフレーム間に移動用通路が形成される。このため、作業者は、一対のサイドフレーム間を容易に移動することができる。また、足場部材は、移動用通路を形成する突出姿勢と、突出姿勢よりもサイドフレーム側への突出量が小さい収容姿勢との間で姿勢変更可能とされている。このため、収容姿勢とされた足場部材が走行体ウエイトに装着された状態で走行体ウエイトの輸送が可能となる。したがって、突出姿勢とされた足場部材が走行体ウエイトに装着された場合と比較して、足場部材が輸送車両の荷台上を占有する空間が縮小される。このため、走行体ウエイトと他の部材との混載輸送が容易となり、走行体ウエイトの輸送性を向上することができる。更に、輸送段階で足場部材が走行体ウエイトに装着されているため、作業現場における、下部走行体の組立性を向上することができる。
上記の構成において、前後一対の走行体ウエイトは、前記左右一対のサイドフレームの間において、前記トラックフレームの前記前面部および前記後面部にそれぞれ連結されることが望ましい。
本構成によれば、前後一対の走行体ウエイトを、トラックフレームによって安定して支持することができる。
上記の構成において、前記足場部材は、前記突出姿勢において下方を向く足場裏面部を備え、前記足場裏面部は、前記収容姿勢において前記ウエイト側面に重なるように配置されることが望ましい。
本構成によれば、走行体ウエイトおよび足場部材が輸送車両の荷台上を占有する空間を縮小することができる。
上記の構成において、前記足場上面部は、前記収容姿勢において前記ウエイト上面部に重なるように配置されることが望ましい。
本構成によれば、走行体ウエイトおよび足場部材が輸送車両の荷台上を占有する空間を縮小することができる。
上記の構成において、前記走行体ウエイトは、支点部を含む前記足場部材を支持する支持部材を備え、前記足場部材は、前記支点部を支点として回動することで、前記突出姿勢と前記収容姿勢との間で姿勢変更することが望ましい。
本構成によれば、支点部回りの回動動作によって、足場部材の姿勢変更を容易に実現することができる。
上記の構成において、前記走行体ウエイトは、上方を向く下方上面部を備える下部ウエイトと、上方を向く上方上面部を備え、前記下部ウエイトの前記下方上面部に装着される上部ウエイトであって、前記上部ウエイトの左右方向の両端部が、前記下部ウエイトの左右方向の両端部と面一にまたは前記下部ウエイトの左右方向の両端部よりも左右方向の内側に配置される、上部ウエイトと、を備え、前記足場部材が前記突出姿勢とされると、前記上部ウエイトの前記上方上面部および前記足場上面部が前記移動用通路を形成することが望ましい。
本構成によれば、走行体ウエイトが上下に分離されることで、走行体ウエイトの輸送性が更に向上する。
上記の構成において、前記トラックフレームは、前記前面部および前記後面部にそれぞれ配置され、前記走行体ウエイトと連結されるフレーム側連結部を備え、前記走行体ウエイトは、前記フレーム側連結部に連結されるウエイト側連結部を備え、前記ウエイト側面が前記サイドフレームに対して左右方向に間隔をおいて配置されており、作業者が前記走行体ウエイトの前方または後方から前記フレーム側連結部および前記ウエイト側連結部にアクセスすることを許容する連結用通路が、前記足場部材の下方であって前記ウエイト側面と前記サイドフレームとの間に前後方向に沿って形成されていることが望ましい。
本構成によれば、作業者は、連結用通路を通じて、走行体ウエイトの前方または後方からフレーム側連結部およびウエイト側連結部にアクセスすることができる。このため、走行体ウエイトがトラックフレームの前面部または後面部に連結される構成において、両者の連結作業を容易に実現することができる。
上記の構成において、前記フレーム側連結部には、左右方向に沿って第1貫通孔が開口されており、前記ウエイト側連結部には、左右方向に沿って第2貫通孔が開口されており、前記下部走行体は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通され前記走行体ウエイトと前記トラックフレームとを互いに連結する連結ピンを更に備えることが望ましい。
本構成によれば、連結ピンによって、走行体ウエイトとトラックフレームとを容易に連結することができる。
上記の構成において、前記走行体ウエイトは、前記連結ピンを収納可能な収納部を備えることが望ましい。
本構成によれば、走行体ウエイトがトラックフレームに連結されていない状態において、連結ピンの紛失が防止される。
上記の構成において、前記収納部は、前記一対のウエイト側面および前後方向において前記トラックフレームとは反対側の前記走行体ウエイトの側面のうちの少なくとも何れか一の面に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、作業者は、収納部から連結ピンを取り出し、速やかにフレーム側連結部およびウエイト側連結部に至ることができる。
本発明によれば、走行体ウエイトを通じて作業者が一対のサイドフレーム間を容易に移動することが可能であるとともに、走行体ウエイトの輸送性および組立性を向上することが可能な建設機械が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るクレーン10(建設機械)の側面図である。なお、以後、各図には、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るクレーン10の構造および組立方法を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係る建設機械の構造、組立方法や使用態様などを限定するものではない。
クレーン10は、クレーン本体に相当する上部旋回体11と、この上部旋回体11を旋回可能に支持するとともに、地上を移動可能な下部走行体12と、起伏部材として機能するブーム13と、ブーム起伏用部材であるラチスマスト14と、箱マスト15と、を備える。
ブーム13は、水平な軸心回りに起伏可能なように上部旋回体11に回動可能に支持される。ラチスマスト14は、ブーム13の後側の位置でブーム13の回動軸と平行な回動軸回りに上部旋回体11に回動可能に支持される。ラチスマスト14は、ブーム13の回動における支柱となる。箱マスト15は、基端及び回動端(先端)を有し、ラチスマスト14の後側で上部旋回体11に回動可能に連結される。箱マスト15の回動軸は、ブーム13の回動軸と平行でかつラチスマスト14の回動軸とほぼ同じ位置に配置されている。
更に、クレーン10は、下部スプレッダ18と、上部スプレッダ19と、ガイライン20と、ブーム起伏用ロープ21と、ブーム起伏用ウインチ22と、を備える。ガイライン20は、上部スプレッダ19およびブーム13の先端部に接続される。ブーム起伏用ロープ21は、ブーム起伏用ウインチ22から引き出され、ラチスマスト14の先端部の第1マストシーブ141、第2マストシーブ142に掛けられた後、下部スプレッダ18のシーブブロックと上部スプレッダ19のシーブブロックとの間で複数回掛け回される。ブーム起伏用ウインチ22は、ブーム起伏用ロープ21の巻き取りおよび繰り出しを行うことで下部スプレッダ18のシーブブロックと上部スプレッダ19のシーブブロックとの間の距離を変化させ、ブーム13をラチスマスト14に対して相対的に回動させながらブーム13を起伏させる。
更に、クレーン10は、ガイライン23と、マスト起伏用ロープ24と、マスト起伏用ウインチ25と、を備える。ガイライン23は、ラチスマスト14の先端部と箱マスト15の回動端部とを接続する。マスト起伏用ロープ24は、上部旋回体11に配置されたシーブブロック26と、箱マスト15の回動端部に配置されたシーブブロック27との間で複数回掛け回される。マスト起伏用ウインチ25は、マスト起伏用ロープ24の巻き取りおよび繰り出しを行い、シーブブロック26とシーブブロック27との間の距離を変化させる。この結果、上部旋回体11に対して箱マスト15およびラチスマスト14が一体的に回動しながら、ラチスマスト14が起伏する。
クレーン10には、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ30及び補巻用ウインチ31が搭載される。主巻用ウインチ30は、主巻ロープ32による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。ブーム13の先端部から垂下された主巻ロープ32には、吊り荷用の主フック34が連結されている。主巻用ウインチ30が主巻ロープ32の巻き取りや繰り出しを行うと、主フック34の巻上げ及び巻下げが行われる。同様にして、補巻用ウインチ31は、補巻ロープ33による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。
また、上部旋回体11の後部には、クレーン10のバランスを調整するためのカウンタウエイト35が積載されており、上部旋回体11の後方には、パレットウエイト36が更に配置されている。
次に、本実施形態に係るクレーン10の下部走行体12の構造について、更に詳述する。図2は、本実施形態に係るクレーン10の下部走行体12の平面図である。図3は、下部走行体12の背面図である。また、図4は、下部走行体12の側方断面図である。
下部走行体12は、トラックフレーム50と、左クローラユニット51と、右クローラユニット52と、前側ウエイト53(走行体ウエイト)と、後側ウエイト54(走行体ウエイト)と、複数の連結部56と、前後一対の足場部材63と、を備える。
トラックフレーム50は、下部走行体12の中央部に配置され、上部旋回体11を支持する機能を備えている。トラックフレーム50は、前面部501および後面部502を含む、略直方体形状を備えている。また、トラックフレーム50の上面部には、旋回体軸支部500が配置されている。旋回体軸支部500には、上部旋回体11が旋回可能に装着される。
左クローラユニット51および右クローラユニット52は、トラックフレーム50の左右に連結される。左クローラユニット51は、左サイドフレーム511(サイドフレーム)と、左駆動ローラ512と、左従動ローラ513と、左クローラシュー514(履体)と、左フレーム連結部515と、を備える。同様に、右クローラユニット52は、右サイドフレーム521(サイドフレーム)と、右駆動ローラ522と、右従動ローラ523と、右クローラシュー524(履体)と、右フレーム連結部525と、を備える。
左サイドフレーム511および右サイドフレーム521は、それぞれ、左クローラシュー514および右クローラシュー524を周回移動可能に支持する。左サイドフレーム511および右サイドフレーム521は、それぞれ、左フレーム連結部515および右フレーム連結部525を通じて、トラックフレーム50よりも前後方向に延びるようにトラックフレーム50の左右方向の両端部にそれぞれ連結される。左サイドフレーム511および右サイドフレーム521は、本発明の左右一対のサイドフレームを構成する。左駆動ローラ512および右駆動ローラ522は、それぞれ、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521の前端部に回転可能に支持され、不図示の駆動機構の駆動力を受けて左クローラシュー514および右クローラシュー524を周回駆動する。左従動ローラ513および右従動ローラ523は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521の後端部に回転可能に支持されている。
前側ウエイト53および後側ウエイト54は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521の間において、それぞれトラックフレーム50の前側および後側に配置される。詳しくは、前側ウエイト53および後側ウエイト54は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521の間において、それぞれトラックフレーム50の前面部501および後面部502に連結される。これらのウエイトは、クレーン10のバランスを維持するために、トラックフレーム50に装着される。前側ウエイト53および後側ウエイト54は、本発明の前後一対の走行体ウエイトを構成する。前側ウエイト53および後側ウエイト54は、図2の複数の連結部56において、トラックフレーム50にそれぞれ連結される。連結部56は、それぞれ、上側連結部561および下側連結部562を備える(図4参照)。なお、他の実施形態において、前側ウエイト53および後側ウエイト54は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521の間において、他の支持部材を介して、それぞれトラックフレーム50の前面部501および後面部502に連結されてもよい。
前後一対の足場部材63は、それぞれ前側ウエイト53および後側ウエイト54に装着される。本実施形態では、前側ウエイト53および後側ウエイト54にそれぞれ2つの足場部材63が装着される。すなわち、前後一対の足場部材63は、それぞれ一対の足場部材63を含む。
本実施形態では、前側ウエイト53および後側ウエイト54の構造、ならびに、これらのウエイトのトラックフレーム50に対する連結構造は同じであるため、以下では、後側ウエイト54の構造、および後側ウエイト54とトラックフレーム50との連結構造を例に説明する。図5は、本実施形態に係る後側ウエイト54および足場部材63の平面図である。図6は、後側ウエイト54および足場部材63の背面図であり、足場部材63が開いた状態(突出姿勢)の背面図である。
後側ウエイト54は、ウエイト本体60と、梯子57と、を備える(図2)。
ウエイト本体60は、略直方体形状からなる重量物である。ウエイト本体60は、上方を向くウエイト上面部60Tと、一対のウエイト側面(ウエイト右側面60L、ウエイト左側面60R)と、を備える(図3)。ウエイト上面部60Tは、ウエイト本体60の上面部である。ウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rは、それぞれウエイト本体60の右および左側面である。
また、ウエイト本体60は、下部ウエイト61と、上部ウエイト62と、を含む。
下部ウエイト61は、略直方体形状からなる重量物であり、ウエイト本体60の下端側を構成する。下部ウエイト61は、上方を向く下部ウエイト上面部61T(図6)(下方上面部)と、一対の側面(下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61R:図6)と、対向面610(図4)と、を備える。下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rは、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521にそれぞれ対向して配置される。対向面610は、下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rを左右方向において接続するとともに、トラックフレーム50の後面部502に対向して配置される(図4)。
下部ウエイト61は、更に、左右一対の上側ウエイト連結部611(ウエイト側連結部)と、左右一対の下側ウエイト連結部613(ウエイト側連結部)と、左右一対の収納部615(図3)と、を備える。上側ウエイト連結部611および下側ウエイト連結部613は、本実施形態の連結部56(図2)を構成する。
一対の上側ウエイト連結部611(図5)は、それぞれ、対向面610の上端部からトラックフレーム50に向かって突出するように配置されている(図10参照)。一対の上側ウエイト連結部611は、左右方向に間隔をおいて配置されている。また、各上側ウエイト連結部611は、2枚の板状部と、当該2枚の板状部を接続するように配置された軸部612と、を備える。上側ウエイト連結部611は、トラックフレーム50の上側フレーム連結部503に連結される。
一対の下側ウエイト連結部613(図5)は、それぞれ、対向面610の下端部からトラックフレーム50に向かって突出するように配置されている(図10参照)。一対の下側ウエイト連結部613は、左右方向に間隔をおいて配置されている。各下側ウエイト連結部613は、1枚の板状部からなる。また、下側ウエイト連結部613には、左右方向に沿って貫通孔613S(第2貫通孔)(図10)が開口されている。下側ウエイト連結部613は、トラックフレーム50の下側フレーム連結部504に連結される。
左右一対の収納部615(図3)は、下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rの下端部にそれぞれ配置されている。収納部615は、筒形状を備えており、収納部615の上端部は開口され、収納部615の下端部は底部によって塞がれている。収納部615には、下部ウエイト61とトラックフレーム50とを連結する連結ピンP1(図10、図11参照)が収納可能とされる。したがって、後側ウエイト54がトラックフレーム50に連結されていない状態において、連結ピンP1の紛失が防止される。
上部ウエイト62は、下部ウエイト61の下部ウエイト上面部61Tに着脱可能に装着され、ウエイト本体60の上端側を構成する板状の重量物である。上部ウエイト62は、上方を向く上面部(上方上面部)を備える。一例として、本実施形態では、上部ウエイト62は、2.5トンの重量物である。このように、後側ウエイト54が上下2つのウエイトに分離可能とされることで、後側ウエイト54の輸送性が向上する。なお、本実施形態では、上部ウエイト62の左右方向の両端部(側面)が、下部ウエイト61の左右方向の両端部(下部ウエイト左側面61L、下部ウエイト右側面61R)と上下方向に沿って面一に配置されている。なお、他の実施形態において、上部ウエイト62の左右方向の両端部(側面)は、下部ウエイト61の左右方向の両端部よりも左右方向の内側に配置されてもよい。
後側ウエイト54に装着される一対の足場部材63は、ウエイト本体60のウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rにそれぞれ支持されている。詳しくは、一対の足場部材63は、上部ウエイト62の左右方向の両端部の側面に支持されている。足場部材63は、上方を向くことが可能な上面部(足場上面部)と、下方を向くことが可能な下面部(足場裏面部)と、を備える。足場部材63は、主に金属製の板材から構成されており、足場部材63には複数の孔部が開口されている。当該孔部によって、足場部材63の軽量化が可能となるとともに、作業者の靴に付着した泥などが足場部材63の孔部から落下するため、作業者が移動する際の滑りが抑止される。なお、一例として、本実施形態では、1つの足場部材63の重量は100kgであり、前述の上部ウエイト62と比較すると軽量の金属部材からなる。
本実施形態では、足場部材63は、突出姿勢と収納姿勢との間で姿勢変更が可能とされている。図7は、本実施形態に係る後側ウエイト54および足場部材63の背面図であり、足場部材63が閉じた状態(収納姿勢)の背面図である。図8は、図5の一部を拡大した拡大平面図である。図9は、図7の一部を拡大した拡大背面図である。図5に示すように、一対の足場部材63は、それぞれ、前後2か所の支持部62Sにおいて上部ウエイト62に支持されている。
図5および図8に示すように、足場部材63の角部が部分的に切り欠かれた切欠き部63Kにそれぞれ対向するように、各支持部62Sが配置されている。
上部ウエイト62は、更に、支持ブラケット621(支持部材)を備える(図8、図9)。支持ブラケット621は、複数の締結ボルトSVによって、上部ウエイト62の側面(ウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rの上端部)に固定されている。支持ブラケット621は、足場部材63に向かって突出した2枚の支持板621Aを備えている。2枚の支持板621Aは、前後方向に間隔をおいて配置されている。図9に示すように、後方から見た場合、支持板621Aは、略三角形状を備えた板材である。各支持板621Aには、3つの孔部Q1、Q2およびQ3が開口されている。なお、孔部Q1とQ2との間隔は、孔部Q1とQ3との間隔と等しく設定されている。孔部Q1は、本発明の支点部を構成する。
一方、足場部材63は、切欠き部63Kの端面から上部ウエイト62に向かって突設された被支持板631を備えている。被支持板631は、2枚の支持板621Aの間に挿入される(図8)。被支持板631には、支持板621Aの孔部Q1およびQ2に対向するように、不図示の2つの孔部が開口されている。足場部材63が、図5、図6に示すような突出姿勢とされた状態で、図8に示すように、被支持板631の先端側に開口された孔部および一対の支持板621Aの孔部Q1に、固定ピンR1が挿入、固定される。更に、被支持板631の基端側に開口された孔部および一対の支持板621Aの孔部Q2に、固定ピンR2が挿入、固定される。この結果、足場部材63が突出姿勢にて上部ウエイト62に支持される。
一方、被支持板631の基端側に開口された孔部および一対の支持板621Aの孔部Q2から固定ピンR2が脱離され、足場部材63の先端側が下方に回動されると、足場部材63が図7に示される収納姿勢とされる。この際、図9の孔部Q1に挿入された固定ピンR1(図8)が、足場部材63の回動における支点(回転中心)となる。足場部材63が収納姿勢とされると、被支持板631の基端側に開口された孔部および一対の支持板621Aの孔部Q3(図9)に、固定ピンR2が挿入、固定される。この結果、足場部材63が収納姿勢にて上部ウエイト62に固定、支持される。
図5および図6に示される突出姿勢では、足場部材63の上面部が上方を向き、一対の足場部材63がウエイト本体60のウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rよりも右サイドフレーム521および左サイドフレーム511側にそれぞれ突出するように延びる姿勢となる。この際、一対の足場部材63の左右方向の両端部は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521に対して所定の間隔をおいて近接して配置されている。更に、一対の足場部材63の上面部およびウエイト本体60のウエイト上面部60Tは、左右方向に沿って互いに連なるように配置される。この結果、一対の足場部材63は、作業者が一対のサイドフレーム(左サイドフレーム511、右サイドフレーム521)間を移動することを可能とする移動用通路をウエイト上面部60Tとともに形成する。
一方、図7に示される収納姿勢では、一対の足場部材63が前記突出姿勢よりも一対のサイドフレームから左右方向の内側に離間して配置される。更に、突出姿勢における一対の足場部材63の下面部(足場裏面部)は、収容姿勢においてウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rにそれぞれ重なるように配置される(図7)。
梯子57(図2)は、後側ウエイト54の上部ウエイト62の上面部に装着可能とされ、作業者が地上と後側ウエイト54の上面部との間を移動することを可能とする。
図10は、図4の下部走行体12の一部を拡大した拡大断面図である。トラックフレーム50は、更に、後面部502に備えられた、一対の上側フレーム連結部503(フレーム側連結部)(図10)と、一対の下側フレーム連結部504(フレーム側連結部)(図10)と、を備えている。なお、トラックフレーム50の前面部501にも、同様の連結部が備えられている(図4)。これらの連結部は、本実施形態の連結部56(図2)を構成する。
一対の上側フレーム連結部503は、トラックフレーム50の後面部502の上端部から下部ウエイト61に向かって突出された板状部である。一対の上側フレーム連結部503は、左右方向に間隔をおいて配置されている。上側フレーム連結部503は、1枚の板状部からなる。また、図10に示すように、上側フレーム連結部503は、溝部503Sを備える。前述の上側ウエイト連結部611の軸部612が、溝部503Sに嵌め込まれることで、上側ウエイト連結部611と上側フレーム連結部503とが互いに連結される。
同様に、一対の下側フレーム連結部504は、トラックフレーム50の後面部502の下端部から突出された板状部である。一対の下側フレーム連結部504は、左右方向に間隔をおいて配置されている。また、各下側フレーム連結部504は、2枚の板状部を備える。それぞれの板状部には、貫通孔504S(第1貫通孔)が開口されている(図10)。下側フレーム連結部504は、下部ウエイト61の下側ウエイト連結部613に連結される。
後側ウエイト54が下部走行体12のトラックフレーム50に連結されるにあたって、まず、トラックフレーム50から離れた位置において、上部ウエイト62が下部ウエイト61に装着される。不図示の補助クレーンによって吊り上げられた上部ウエイト62は、下部ウエイト61の上面部61Tに載置される。そして、下部ウエイト61の左右両側において、下部ウエイト61および上部ウエイト62が複数の連結ピンによって互いに固定されることで、後側ウエイト54が組み立てられる。更に、前述のように、複数の固定ピンによって、一対の足場部材63が上部ウエイト62に固定される。
その後、補助クレーンによって、3つのフック62F(図5)を介して後側ウエイト54が吊り上げられ、トラックフレーム50の後面部502に近づくように移動される。やがて、下部ウエイト61の軸部612(図10)が、トラックフレーム50の上側フレーム連結部503の溝部503Sに嵌め込まれる。その後、下側ウエイト連結部613の貫通孔613Sおよび下側フレーム連結部504の貫通孔504Sに連結ピンP1が、挿入、締結されることで、後側ウエイト54がトラックフレーム50に連結されるとともに、後側ウエイト54がトラックフレーム50によって支持される。このように、本実施形態では、連結ピンP1によって、後側ウエイト54とトラックフレーム50とを容易に連結することができる。
後側ウエイト54がトラックフレーム50に連結されると、前述のように、一対の足場部材63の上面部および上部ウエイト62の上面部を通じて、一対のサイドフレーム間に作業者の移動を許容する移動用通路が形成される。このため、作業者は、足場部材63および上部ウエイト62の上面部を通じて、一対のサイドフレーム間を容易に移動することができる。更に、本実施形態では、一対の足場部材63および上部ウエイト62の上面部が左右方向に沿って互いに連なるように延びているため、作業者の移動が安全かつ容易に実現される。なお、前側ウエイト53についても、同様の効果が奏される。
また、本実施形態では、前側ウエイト53および後側ウエイト54の足場部材63は、移動用通路を形成する突出姿勢と、突出姿勢よりも各サイドフレーム側への突出量が小さい収容姿勢との間で姿勢変更可能とされている。このため、収容姿勢とされた足場部材63が各ウエイトのウエイト本体60に装着された状態で前側ウエイト53および後側ウエイト54の輸送が可能となる。したがって、足場部材63と各ウエイトとを個別に輸送する場合と比較して、輸送後の作業現場における、前側ウエイト53および後側ウエイト54の組立性を向上することができる。また、突出姿勢とされた足場部材が走行体ウエイトに装着された場合と比較して、前側ウエイト53および後側ウエイト54ならびに足場部材63が輸送車両の荷台上を占有する空間が縮小されるため、各ウエイトと他の部材との混載輸送が容易となり、ウエイトの輸送性を向上することができる。
更に、本実施形態では、突出姿勢における一対の足場部材63の下面部(足場裏面部)が、収容姿勢においてウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rにそれぞれ重なるように配置される(図7)。このため、前側ウエイト53および後側ウエイト54に装着される足場部材63が輸送車両の荷台上を占有する空間を縮小することができる。また、支持部62Sの支持ブラケット621の孔部Q1回りの回動動作によって、足場部材63の姿勢変更を容易に実現することができる。
また、図2および図3を参照して、本実施形態では、作業者が、後側ウエイト54の後方から連結部56(図2)に容易にアクセスすることが可能なように、連結用通路AW(図3)が形成されている。連結用通路AWは、足場部材63の下方であって、ウエイト右側面60Lと左サイドフレーム511との間、およびウエイト左側面60Rと右サイドフレーム521との間に前後方向に沿ってそれぞれ形成されている。そして、本実施形態では、この連結用通路AWが確保されるために、下部ウエイト61の左右一対の側面(下部ウエイト左側面61L、下部ウエイト右側面61R)は、それぞれ一対のサイドフレームに対して左右方向に間隔をおいて配置されている。換言すれば、図3および図6に示すように、後側ウエイト54が、連結用通路AWを形成するようなT字形状を備えるように、下部ウエイト61および一対の足場部材63の左右方向の幅が設定されている。そして、下部ウエイト61の下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rが、上記の連結用通路AWの一方の側部をそれぞれ画定する機能を兼ね備えている。このため、作業者は、下部ウエイト61の側面に沿ってトラックフレーム50側に進行することで、連結部56に到達することができる。なお、連結用通路AWを通じて、トラックフレーム50と後側ウエイト54との間に至った作業者は、連結ピンP1を持った状態で、自らの腕を左右方向に沿って伸ばすことで、連結ピンP1を挿入することができる。このように、本実施形態では、作業者は、連結用通路AWを通じて、走行体ウエイトの前方または後方からフレーム側連結部およびウエイト側連結部にアクセスすることができる。このため、走行体ウエイトがトラックフレーム50の前面部501または後面部502に連結される構成において、両者の連結作業を容易に実現することができる。また、作業者は、連結P1ピンによって、走行体ウエイト(前側ウエイト53、後側ウエイト54)とトラックフレーム50とを容易に連結することができる。
更に、本実施形態では、収納部615が、下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rに備えられている。このため、作業者は、連結用通路AWに進入しながら、収納部615から連結ピンP1を取り出すことができる。なお、後記の第2実施形態のように、収納部615は、下部ウエイト61の後面部(図3の紙面手前側の側面)に備えられてもよい。この場合も、作業者は、収納部615から連結ピンP1を取り出し、連結用通路AWを通じて速やかに連結部56に至ることができる。
なお、収納部615に連結ピンP1が収納されている場合に、連結ピンP1の一部が収納部615から露出するように、収納部615の形状が設定されていることが望ましい。この場合、収納部615が、下部ウエイト左側面61L、下部ウエイト右側面61R、および下部ウエイト61の後面部の何れかに配置されていることで、作業者は、連結ピンP1が連結部56に装着されているか否かを収納部615において簡易的に確認することができる。
また、本実施形態では、図2および図4に示すように、後側ウエイト54(前側ウエイト53)の上部ウエイト62に梯子57が装着可能とされている。このため、作業者は、地上から直接上部ウエイト62上に移動することが可能となる。換言すれば、地上から一旦下部ウエイト61上に移動した後、下部ウエイト61から上部ウエイト62に移動するような他のウエイト構造と比較して、地上から上部ウエイト62、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521へのアクセス性が向上する。なお、梯子57は、足場部材63に装着される態様でもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る建設機械について説明する。なお、本実施形態では、先の第1実施形態と比較して、後側ウエイト54(前側ウエイト53)の構成において相違するため、当該相違点を中心に説明する。また、各図面では、第1実施形態と同様の機能および構造を備える部材については、図1〜図10と同じ符号を付している。図11は、本実施形態に係る後側ウエイト54および一対の足場部材64の平面図であり、一対の足場部材64が開いた状態の平面図である。図12は、後側ウエイト54および一対の足場部材64の背面図であり、足場部材64が開いた状態の背面図である。図13は、図12の後側ウエイト54および一対の足場部材64の側面図である。また、図14は、図13のA−A断面図である。図15は、図13のB−B断面図である。更に、図16は、後側ウエイト54および一対の足場部材64の背面図であり、足場部材64が閉じた状態の平面図である。図17は、後側ウエイト54および一対の足場部材64の背面図であり、足場部材64が閉じた状態の背面図である。図18は、図17の後側ウエイト54および一対の足場部材64の側面図である。
図11に示すように、本実施形態に係る一対の足場部材64は、それぞれ、平面視で略台形形状を備えている。なお、図11に示すように、本実施形態では、前述の収納部615が、上部ウエイト62の後面部の両端部に配置されている。本実施形態では、下部走行体12が、後側ウエイト54と、一対の足場部材64と、を備える。後側ウエイト54は、ウエイト本体60と、複数の支柱部材65と、を備える(図12)。ウエイト本体60は、下部ウエイト61と、上部ウエイト62と、を含む。
図12乃至図14を参照して、下部ウエイト61は、複数の下部ウエイト接続板614を備える。また、上部ウエイト62は、複数の上部ウエイト接続板623を備える。複数の下部ウエイト接続板614(図12)は、下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rの上端部から、それぞれ左右方向に沿って突出するように配置されている。なお、図13には現れていないが、図16に示すように、下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rのそれぞれにおいて、複数の下部ウエイト接続板614が前後方向に間隔をおいて配置されている。下部ウエイト接続板614は、下部ウエイト61と上部ウエイト62とを連結するために使用される。下部ウエイト接続板614には、前後方向に沿って不図示の貫通孔が開口されている。
複数の上部ウエイト接続板623は、上部ウエイト62の側面部から下方に突出するように配置されている。なお、図16に示すように、上部ウエイト62の右側および左側のそれぞれにおいて、複数の上部ウエイト接続板623が前後方向に間隔をおいて配置されている。また、各上部ウエイト接続板623は、下部ウエイト61の下部ウエイト接続板614を前後方向において挟む位置に2枚ずつ配置されている。上部ウエイト接続板623は、下部ウエイト61と上部ウエイト62とを連結するために使用される。上部ウエイト接続板623には、前後方向に沿って不図示の貫通孔が開口されている。前述の下部ウエイト61の下部ウエイト接続板614の貫通孔および上部ウエイト62の上部ウエイト接続板623の貫通孔に、連結ピンP2(図12、図13)が順に挿入されることで、後側ウエイト54の左右両側において、下部ウエイト61と上部ウエイト62とが互いに連結される。なお、図12に示すように、左右の上部ウエイト接続板623が下部ウエイト61を挟むような位置に配置されていることで、上部ウエイト62を下部ウエイト61に対する装着位置に容易に配置することができる。
図15および図16を参照して、ウエイト本体60は、複数のヒンジ64H(支持部材)を備える。複数のヒンジ64Hは、上部ウエイト62の上面部の左右両端部において、それぞれ前後方向に間隔をおいて配置されている。複数のヒンジ64Hは、一対の足場部材64を回動可能に支持している。すなわち、各ヒンジ64Hは、本発明の支点部を含む。足場部材64がヒンジ64H回りに回動されることで、足場部材64が突出姿勢と収容姿勢との間で姿勢変更することができる。
なお、前述の下部ウエイト接続板614および上部ウエイト接続板623が、足場部材64の回動動作を妨げることがないように、図16に示すように、下部ウエイト接続板614および上部ウエイト接続板623が対向する位置には、足場部材64が部分的に切り欠かれた開口部64Jが形成されている。
更に、図13および図15を参照して、足場部材64は、前後方向に間隔をおいて配置された複数のリブ64Lを備えている。複数のリブ64Lは、足場部材64の剛性を保持する機能を備えている。また、各リブ64Lの下端部のうち下部ウエイト61に対向する領域には、ボルト装着部64M(図15)が配置されている。ボルト装着部64Mには不図示の雌穴部が形成されている。図15に示すように、下部ウエイト61側から、位置決め用ボルトTVが、ボルト装着部64Mの雌穴部に装着されることで、位置決め用ボルトTVのネジ頭が、下部ウエイト61側に露出する。一方、下部ウエイト61は、前後方向に間隔をおいて配置された直方体形状からなる複数の受け部61Mを備えている。位置決め用ボルトTVのネジ頭が、受け部61Mに当接することで、足場部材64が位置決めされる。
図13および図14を参照して、複数の支柱部材65は、足場部材64の先端側および下部ウエイト61の下部ウエイト左側面61Lおよび下部ウエイト右側面61Rを接続することで、足場部材64を支える機能を備えている。支柱部材65の一端部は、足場部材64の足場側装着部64V(図14)に固定され、支柱部材65の他端部は、下部ウエイト61のウエイト側装着部61V(図14)に固定される。なお、図11に示すように、一対の足場部材64の左右方向の外側の側縁の前端側は、内側に向かって傾斜している。このため、前後方向において隣接して配置される足場側装着部64V同士の左右方向における位置は異なっている。この結果、図12に示すように、後側ウエイト54を後方から見た場合、複数の支柱部材65が異なる角度で傾斜しているため、複数の支柱部材65の装着状態を容易に確認することができる。
本実施形態においても、図11乃至図15に示される突出姿勢では、一対の足場部材64がウエイト本体60のウエイト右側面60Lおよびウエイト左側面60Rよりも右サイドフレーム521および左サイドフレーム511側にそれぞれ突出するように延びる姿勢となる。この際、一対の足場部材64の左右方向の両端部は、左サイドフレーム511および右サイドフレーム521に対して所定の間隔をおいて近接して配置されている。更に、一対の足場部材64の上面部(足場上面部)およびウエイト本体60のウエイト上面部60T(上方上面部)は、左右方向に沿って互いに連なるように配置される。この結果、一対の足場部材64は、作業者が一対のサイドフレーム(左サイドフレーム511、右サイドフレーム521)間を移動することを許容する移動用通路をウエイト上面部60Tとともに形成する。
一方、図16乃至図18に示される収納姿勢では、一対の足場部材64が前記突出姿勢よりも一対のサイドフレームから左右方向の内側に離間して配置される。更に、突出姿勢における足場部材64の上面部(足場上面部)が、収容姿勢においてウエイト上面部60Tにそれぞれ重なるように配置される(図16乃至図18)。
なお、本実施形態では、一対の足場部材64が収納姿勢とされると、図16に示すように、各足場部材64の外側面64Tが互いに当接するように配置される。このため、後側ウエイト54の輸送時に、一対の足場部材64の振動やガタつきが防止される。また、本実施形態においても、先の第1実施形態と同様の連結用通路AW(図2、図3)が形成されるため、後側ウエイト54とトラックフレーム50との連結が容易に実現される。
以上、本発明の各実施形態に係る建設機械(クレーン10)について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明に係る建設機械として、以下のような変形実施形態が可能である。
(1)上記の実施形態では、建設機械として、クレーン10を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る建設機械は、油圧ショベル、掘削機などその他の態様からなるものでもよい。
(2)また、上記の実施形態では、前側ウエイト53および後側ウエイト54を構成するウエイト本体60が、下部ウエイト61と上部ウエイト62とを備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ウエイト本体60は、単体の重量物からなるものでもよいし、3つ以上の重量物が互いに連結される態様でもよい。
(3)また、上記の実施形態では、前側ウエイト53および後側ウエイト54に、それぞれ2つずつの足場部材63(64)が装着される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、後側ウエイト54の左側部が、左サイドフレーム511に近い位置に配置されている場合には、後側ウエイトの右側にだけ、足場部材63(64)が装着されてもよい。
10 クレーン(建設機械)
11 上部旋回体
12 下部走行体
50 トラックフレーム
501 前面部
502 後面部
503 上側フレーム連結部(フレーム側連結部)
504 下側フレーム連結部(フレーム側連結部)
504S 貫通孔(第1貫通孔)
511 左サイドフレーム(サイドフレーム)
521 右サイドフレーム(サイドフレーム)
53 前側ウエイト(走行体ウエイト)
54 後側ウエイト(走行体ウエイト)
56 連結部
57 梯子
60 ウエイト本体
60L ウエイト右側面(ウエイト側面)
60R ウエイト左側面(ウエイト側面)
60T ウエイト上面部
61 下部ウエイト
610 対向面
611 上側ウエイト連結部(ウエイト側連結部)
613 下側ウエイト連結部(ウエイト側連結部)
613S 貫通孔(第2貫通孔)
614 下部ウエイト接続板
615 収納部
61R 下部ウエイト右側面
61L 下部ウエイト左側面
62 上部ウエイト
623 上部ウエイト接続板
63、64 足場部材
AW 連結用通路
P1、P2 連結ピン
11 上部旋回体
12 下部走行体
50 トラックフレーム
501 前面部
502 後面部
503 上側フレーム連結部(フレーム側連結部)
504 下側フレーム連結部(フレーム側連結部)
504S 貫通孔(第1貫通孔)
511 左サイドフレーム(サイドフレーム)
521 右サイドフレーム(サイドフレーム)
53 前側ウエイト(走行体ウエイト)
54 後側ウエイト(走行体ウエイト)
56 連結部
57 梯子
60 ウエイト本体
60L ウエイト右側面(ウエイト側面)
60R ウエイト左側面(ウエイト側面)
60T ウエイト上面部
61 下部ウエイト
610 対向面
611 上側ウエイト連結部(ウエイト側連結部)
613 下側ウエイト連結部(ウエイト側連結部)
613S 貫通孔(第2貫通孔)
614 下部ウエイト接続板
615 収納部
61R 下部ウエイト右側面
61L 下部ウエイト左側面
62 上部ウエイト
623 上部ウエイト接続板
63、64 足場部材
AW 連結用通路
P1、P2 連結ピン
Claims (10)
- 地上を移動可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に支持される上部旋回体と、を備える建設機械であって、
前記下部走行体は、
前面部および後面部を備え、前記上部旋回体を支持するトラックフレームと、
周回移動可能な履体をそれぞれ支持する一対のサイドフレームであって、前記トラックフレームよりも前後方向に延びるように前記トラックフレームの左右方向の両端部にそれぞれ連結される、左右一対のサイドフレームと、
前記左右一対のサイドフレームの間において、前記トラックフレームの前側および後側にそれぞれ配置される、前後一対の走行体ウエイトと、
前記一対の走行体ウエイトにそれぞれ装着される前後一対の足場部材と、
を備え、
前記前後一対の走行体ウエイトは、それぞれ、ウエイト上面部と、前記一対のサイドフレームにそれぞれ対向して配置される一対のウエイト側面と、を備え、
前記足場部材は、上方を向くように配置されることが可能な足場上面部を備え、更に、
前記足場上面部が上方を向き、前記足場部材が前記ウエイト側面よりも前記サイドフレーム側に突出するように延びるとともに、前記足場上面部および前記ウエイト上面部が左右方向に沿って互いに連なるように配置される突出姿勢であって、作業者が前記一対のサイドフレーム間を移動することを許容する移動用通路を前記ウエイト上面部とともに形成する突出姿勢と、
前記足場部材が前記突出姿勢よりも前記サイドフレームから左右方向の内側に離間して配置される収容姿勢であって、前記足場部材が前記ウエイト上面部または前記ウエイト側面に重なるように配置される収容姿勢と、
の間で姿勢変更可能とされている、建設機械。 - 前後一対の走行体ウエイトは、前記左右一対のサイドフレームの間において、前記トラックフレームの前記前面部および前記後面部にそれぞれ連結される、請求項1に記載の建設機械。
- 前記足場部材は、前記突出姿勢において下方を向く足場裏面部を備え、
前記足場裏面部は、前記収容姿勢において前記ウエイト側面に重なるように配置される、請求項1または2に記載の建設機械。 - 前記足場上面部は、前記収容姿勢において前記ウエイト上面部に重なるように配置される、請求項1または2に記載の建設機械。
- 前記走行体ウエイトは、支点部を含み前記足場部材を支持する支持部材を備え、
前記足場部材は、前記支点部を支点として回動することで、前記突出姿勢と前記収容姿勢との間で姿勢変更する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の建設機械。 - 前記走行体ウエイトは、
上方を向く下方上面部を備える下部ウエイトと、
上方を向く上方上面部を備え、前記下部ウエイトの前記下方上面部に装着される上部ウエイトであって、前記上部ウエイトの左右方向の両端部が、前記下部ウエイトの左右方向の両端部と面一にまたは前記下部ウエイトの左右方向の両端部よりも左右方向の内側に配置される、上部ウエイトと、
を備え、
前記足場部材が前記突出姿勢とされると、前記上部ウエイトの前記上方上面部および前記足場上面部が前記移動用通路を形成する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の建設機械。 - 前記トラックフレームは、前記前面部および前記後面部にそれぞれ配置され、前記走行体ウエイトと連結されるフレーム側連結部を備え、
前記走行体ウエイトは、前記フレーム側連結部に連結されるウエイト側連結部を備え、
前記ウエイト側面が前記サイドフレームに対して左右方向に間隔をおいて配置されており、作業者が前記走行体ウエイトの前方または後方から前記フレーム側連結部および前記ウエイト側連結部にアクセスすることを許容する連結用通路が、前記足場部材の下方であって前記ウエイト側面と前記サイドフレームとの間に前後方向に沿って形成されている、請求項2に記載の建設機械。 - 前記フレーム側連結部には、左右方向に沿って第1貫通孔が開口されており、
前記ウエイト側連結部には、左右方向に沿って第2貫通孔が開口されており、
前記下部走行体は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通され前記走行体ウエイトと前記トラックフレームとを互いに連結する連結ピンを更に備える、請求項7に記載の建設機械。 - 前記走行体ウエイトは、前記連結ピンを収納可能な収納部を備える、請求項8に記載の建設機械。
- 前記収納部は、前記一対のウエイト側面および前後方向において前記トラックフレームとは反対側の前記走行体ウエイトの側面のうちの少なくとも何れか一の面に配置されている、請求項9に記載の建設機械。
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