JP2021147123A - カウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法 - Google Patents

カウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法 Download PDF

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幸雄 小泉
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【課題】台車を操作する作業者の負担を低減することが可能なカウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法を提供する。【解決手段】カウンタウエイト4は、パレット40とウエイト本体37とを有する。パレット40はウエイト本体37を支持し、ウエイト本体37とともに一体でクレーンのマストによって吊り上げられる。パレット40の複数のアウトリガ54は伸縮可能とされる。アウトリガ54の外筒541の外筒下端部541Aが、パレット40のパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置されるため、収縮時に自走台車の台車荷台がフロート542Aの下方を通過しながらパレット荷台40Hの下方に容易に進入することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、クレーンにおいて台車とともに用いられることが可能なカウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法に関する。
従来、地面を走行可能な下部走行体と、下部走行体に対して旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、上部旋回体に対して起伏可能に取り付けられたブームと、上部旋回体に取付けられておりブームを後方から支持するマストと、上部旋回体の後方に配置されておりブームとの間でつり合いをとるようにガイラインを介してマストから吊り下げられるカウンタウエイトと、を備えたクレーンが知られている。このような従来のクレーンにおいて、カウンタウエイトは、クレーンが重量物を吊り上げるために設けられるSHL(Super Heavy Lifting)用ウエイトとして、クレーンのバランスを保つ機能を有する。
このようにクレーンをSHLの用途で使用する際には、カウンタウエイトをクレーンの後方の位置まで運搬するための台車が必要になる。そこで、例えば、重量物を運搬するための汎用の自走式台車である自走式多軸台車、SPMT(Self−Propelled Modular Transporter)と呼ばれる台車を、カウンタウエイト用の自走式台車として用いることができる。
特許文献1には、上部旋回体の後方に配置され地上を自走可能なトランスポーター(自走式台車)と、当該トランスポーター上に載置されるパレットと、当該パレット上に載置されるウエイトと、をそれぞれ備えたクレーンが開示されている。また、パレット上に載置されたウエイトは、マストの先端部から垂下されたガイラインに接続されている。パレットは、ウエイトを支持可能なパレット本体部と当該パレット本体部に装着され伸縮可能な4つの脚部とを有しており、前記脚部が伸長するとパレット本体部の下方に空間が形成され、隣接する脚部同士の間から当該空間にトランスポーターが進入可能とされる。一方、パレット本体部の下方にトランスポーターが配置された状態で前記脚部が収縮すると、ウエイトを支持したパレット本体部がトランスポーターの荷台に載置され、トランスポーターによるウエイトの運搬が可能となる。
特開2013−100161号公報
特許文献1に記載された技術では、カウンタウエイトを運搬可能なトランスポーターを操作する作業者の負担が大きいという問題があった。具体的に、当該技術では地上にパレットを残した状態でウエイトがマストによって吊り上げられるため、この状態でクレーンの上部旋回体が旋回すると作業者がトランスポーターを操作してパレットをウエイトの移動先まで運搬する必要があった。また、4つの脚部の全体がパレット本体部から常に下方に延びているため、トランスポーターが荷台の下方に進入する際には前記4つの脚部を避ける必要があり、特に狭小地などではトランスポーターの進入作業が困難になっていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カウンタウエイトを運搬可能な台車を操作する作業者の負担を従来よりも低減することが可能なカウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法を提供することにある。
本発明によって提供されるのは、下部本体と前記下部本体に旋回可能に支持された上部旋回体と前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたブームと先端部を有し前記ブームの後方で前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたマストと前記マストの前記先端部から垂下されるウエイト用ガイラインとを有するクレーンにおいて、上面部を有する台車荷台と走行面上を転動可能な複数の車輪とを含む自走式台車とともに用いられ前記カウンタウエイトと一体で前記マストによって吊り上げられることが可能なカウンタウエイトである。当該カウンタウエイトは、ウエイト本体と、前記ウエイト用ガイラインを介して前記マストの前記先端部に連結されるマスト連結部と前記カウンタウエイトが載置されることを許容するウエイト載置面と上下方向において前記ウエイト載置面とは反対側に配置されるパレット下面部とを有するパレット荷台と前記パレット荷台にそれぞれ装着される複数の脚部とを有するパレットとを備える。前記複数の脚部は、前記パレット下面部よりも上方に配置される本体下端部を含み前記パレット荷台に支持された脚本体と、前記走行面に着地することが可能な脚下端部を含み前記脚本体に対して上下方向に相対移動可能な可動脚部と、をそれぞれ有し、前記可動脚部が前記脚本体に対して下方に相対移動し前記脚下端部が前記走行面に着地すると前記パレット下面部が前記台車荷台の前記上面部よりも上方に配置され前記複数の脚部が前記パレット荷台を介して前記カウンタウエイトを支持することが可能である。
本構成によれば、クレーンの作業時には、パレットがウエイト本体とともにマストによって吊り上げられた状態で上部旋回体が旋回できるため、従来のようにパレットが地上に残されるがことなく、作業者が自走式台車を操作してパレットをカウンタウエイトの移動先まで運搬する必要がない。また、パレットの複数の脚部では脚本体の本体下端部がパレット下面部よりも上方に配置されているため、本体下端部がパレット下面部よりも下方に配置されている場合と比較して、可動脚部が脚本体に対して上方に相対移動した際の可動脚部のパレット下面部に対する下方向への突出量を小さくすることができる。したがって、パレットがウエイト本体とともにマストによって吊り上げられた状態で複数の脚部の可動脚部を上方に移動させると、台車荷台をパレット荷台の下方に容易に進入させることができる。このため、従来よりも自走式台車を操作する作業者の負担を低減することが可能となる。
上記の構成において、前記複数の脚部は、支持姿勢と格納姿勢との間で姿勢変更がそれぞれ可能であり、前記支持姿勢は前記複数の脚部が前記パレット荷台を介して前記ウエイト本体を支持することが可能な姿勢であり、前記格納姿勢は前記複数の脚部の前記脚下端部が前記パレット下面部よりも上方に配置される姿勢であることが望ましい。
本構成によれば、複数の脚部を格納姿勢とすると脚下端部がパレット下面部よりも上方に配置されるため、台車荷台を水平な任意の方向からパレット荷台の下方に進入させることができる。このため、作業者が自走式台車の進入作業時に台車荷台の進入方向を調整する必要が低減され、従来よりも自走式台車を操作する作業者の作業負担を更に低減することが可能となる。
上記の構成において、前記脚本体は、筒形状を有するとともに、前記本体下端部において下方に向かって開口された開口部と当該開口部に連通する内部空間とがそれぞれ形成されており、前記可動脚部は、前記脚下端部に接続され前記脚本体の前記開口部を通じて前記内部空間に挿入されたロッドを更に含み、前記可動脚部の前記脚本体に対する上下方向における相対移動によって前記複数の脚部が前記支持姿勢と前記格納姿勢との間でそれぞれ切換可能であり、前記支持姿勢は、前記可動脚部が前記脚本体から下方に伸長した姿勢であり、前記格納姿勢は、前記可動脚部が前記支持姿勢よりも前記脚本体内に収容された姿勢であり、前記格納姿勢において前記脚下端部が前記パレット下面部よりも上方に配置されるように、前記脚本体の前記内部空間が前記可動脚部の前記ロッドを受け入れ可能とされていることが望ましい。
本構成によれば、複数の脚部において可動脚部を脚本体に対して上方に相対移動させることで、複数の脚部をパレット下面部よりも上方に配置することができる。
上記の構成において、前記複数の脚部は、前記支持姿勢と前記格納姿勢との間で姿勢変更が可能なように水平な回動中心軸周りに回動可能に前記パレット荷台にそれぞれ支持されており、前記複数の脚部が前記格納姿勢とされると前記ウエイト載置面に対する前記脚本体の最大高さが前記支持姿勢における前記最大高さよりも小さくなるように、前記複数の脚部がそれぞれ姿勢変更可能であることが望ましい。
本構成によれば、パレットの複数の脚部をそれぞれ回動中心軸周りに回動させることで、支持姿勢と格納姿勢との間で姿勢変更することとができる。更に、複数の脚部を格納姿勢とするとウエイト載置面に対する脚本体の最大高さが小さくなるため、ウエイト本体をウエイト載置面に積載する際に脚本体が邪魔になりにくく、積載作業を容易に行うことができる。
上記の構成において、前記複数の脚部が前記格納姿勢とされると前記脚本体が前記パレット荷台上に載置されるように、前記複数の脚部が前記パレット荷台に回動可能に支持されていることが望ましい。
本構成によれば、格納姿勢とされた複数の脚部をパレット荷台によって安定して支持することができる。
また、本発明の他の局面に係るカウンタウエイトの移動方法は、下部本体と前記下部本体に旋回可能に支持された上部旋回体と前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたブームと前記ブームの後方で前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたマストと前記上部旋回体の後方に配置されるカウンタウエイトとを有するクレーンのカウンタウエイトの移動方法であって、上面部を有する台車荷台と前記台車荷台の下方に配置され走行面上を転動可能な複数の車輪とを含む自走式台車を準備する準備工程と、上記の何れか1に記載のカウンタウエイトのパレットに前記ウエイト本体を載置し前記パレットをウエイト用ガイラインを介して前記マストによって吊り上げた状態で、前記複数の脚部を前記格納姿勢とし前記自走式台車を走行させて前記台車荷台を前記パレット荷台の下方に配置する台車移動工程と、前記ウエイト本体を支持した状態の前記パレットを前記台車荷台上に載置し前記ウエイト用ガイラインを前記パレットから取り外し前記自走式台車によって前記カウンタウエイトを移動させるウエイト移動工程と、を備える。
本方法によれば、台車移動工程において台車荷台をパレット荷台の下方に容易に進入させることができるため、クレーンのマストから取り外されたカウンタウエイトを自走式台車によって移動させる際に台車を操作する作業者の負担を低減することができる。
上記の方法において、前記ウエイト移動工程は、前記複数の脚部を前記支持姿勢にして前記パレット下面部が前記台車荷台の前記上面部よりも上方に位置するように前記複数の脚部の前記可動脚部を前記脚本体に対して下方に相対移動させることで前記複数の脚部の前記脚下端部をそれぞれ地面に着地させた後、前記ウエイト用ガイラインを前記パレットから取り外し、前記自走式台車の前記台車荷台を上昇させて前記カウンタウエイトを前記台車荷台上に載置することを含むものでもよい。
また、上記の方法において、前記ウエイト移動工程は、前記パレットが前記マストによって吊り上げられた状態で、前記自走式台車の前記台車荷台を上昇させて前記パレットを前記台車荷台によって支持することで前記カウンタウエイトを前記台車荷台上に載置することを含むものでもよい。
また、上記の方法において、前記準備工程は、前記ウエイト用ガイラインとして、当該ウエイト用ガイラインの長さを変更可能な長さ変更機構を有するものを準備することを含み、前記ウエイト移動工程は、前記パレットが前記マストによって吊り上げられた状態で、前記長さ調整機構によって前記ウエイト用ガイラインを伸長させることで前記カウンタウエイトを下降させて前記台車荷台上に載置することを含むものでのよい。
本発明によれば、台車を操作する作業者の負担を低減することが可能なカウンタウエイトおよびカウンタウエイトの移動方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るクレーンおよび自走式台車の側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンのマストの一部、カウンタウエイトおよび自走式台車の背面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンおよび自走式台車の平面図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車およびカウンタウエイトの背面図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車の車輪ユニットの背面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトの側面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトが自走式台車に載置される様子を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトが自走式台車に載置される様子を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトが自走式台車に載置される様子を示す側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクレーン10および自走台車50(自走式台車)の側面図である。図2は、本実施形態に係るクレーン10のHLマスト14(マスト)の一部、カウンタウエイト4および自走台車50の背面図である。なお、以後、各図には、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るクレーン10の構造および組立方法を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係るクレーンの移動方向や使用態様などを限定するものではない。なお、上記の各方向は、上部旋回体11を基準として示している。
クレーン10は、地面(走行面G)を走行可能な下部走行体12(下部本体)と、下部走行体12の上に上下方向に延びる旋回中心軸CL周りに旋回可能に搭載される上部旋回体11と、上部旋回体11に起伏方向に回動可能に取り付けられたブーム13(起伏体)と、ブーム起伏用部材であるHLマスト14(マスト)と、箱マスト15と、キャブ10K(図2)とを有する。キャブ10Kは、オペレータ(作業者)が搭乗することを許容する運転室である。
図1に示されるブーム13は、上部旋回体11の前部に起伏方向に回動可能となるように支持される。ブーム13は、ブームフット13Sを備える。ブームフット13Sは、ブーム13の回動における支点部となる。ブームフット13Sは、左右方向(横方向)に延びる水平な回転軸を形成する。
また、ブーム13は、アイドラシーブ131、132と、を有する。アイドラシーブ131、132は、ブーム13の先端部にそれぞれ回転可能に支持されている。
ブーム13の基端部側には左右一対のブームバックストップ28が設けられる。これらのブームバックストップ28は、ブーム13が図1に示される起立姿勢まで到達した時点で上部旋回体11に当接する。この当接によって、ブーム13が強風等で後方に煽られることが規制される。
HLマスト14は、ブーム13の後側の位置でブーム13の回動軸と平行な回動軸回りに上部旋回体11に回動可能に支持される。すなわち、HLマスト14は、上部旋回体11の前後方向におけるブーム13の後方において上部旋回体11に起伏方向に回動可能に取り付けられておりブーム13を後方から支持する。HLマスト14もブーム13の起伏方向と同方向に回動可能である。HLマスト14は、HLマストフット14Sを有する。HLマストフット14Sは、HLマスト14の回動における支点部となる。HLマストフット14Sは、左右方向(横方向)に延びる回転軸を形成する。HLマスト14は、図1に示すように、上部旋回体11から後方かつ上方に斜めに向かって延びる後傾姿勢でブーム13の回動における支柱として機能する。なお、他の実施形態において、HLマスト14によって例示される本発明のマストは、箱型のマストなど他の形態からなるものでもよい。また、HLマスト14は、マストアイドラシーブ140を備える。マストアイドラシーブ140は、HLマスト14の長手方向の中央部の後側面に配置されている。
HLマスト14の基端部側には左右一対のマストバックストップ29が設けられる。これらのマストバックストップ29は、HLマスト14の回動軸(HLマストフット14S)よりも後側の位置で、図1に示される後傾姿勢(起立姿勢)のHLマスト14から延びるとともに上部旋回体11に配置された不図示の受け部に当接し、HLマスト14が強風等で後方へ転倒することを阻止する。
箱マスト15は、HLマスト14の後側(下方)で上部旋回体11に回動可能に連結される。箱マスト15は、断面視で矩形形状からなる。箱マスト15の回動軸は、ブーム13の回動軸と平行でかつHLマスト14の回動軸とほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、この箱マスト15もブーム13の起伏方向と同方向に回動可能である。箱マスト15は、箱マストフット15Sを有する。箱マストフット15Sは、箱マスト15の回動における支点部となる。箱マストフット15Sは、左右方向(横方向)に延びる回転軸を形成する。
更に、クレーン10は、下部スプレッダ18と、上部スプレッダ19と、ガイライン20と、ブーム起伏用ロープ21と、ブーム起伏用ウインチ22と、を有する。
下部スプレッダ18は、HLマスト14の先端部に支持される。下部スプレッダ18は、不図示の下部シーブブロックを備えており、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。
上部スプレッダ19は、下部スプレッダ18の前方に所定の間隔をおいて配置される。上部スプレッダ19は、ガイライン20を介してブーム13の先端部に接続される。上部スプレッダ19は、不図示の上部シーブブロックを備えており、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。
ガイライン20は、図1の紙面と直交する左右方向に一対配置されている。ガイライン20の後端部は、上部スプレッダ19に接続され、ガイライン20の前端部は、ブーム13の先端部に接続される。ガイライン20は、ガイリンク(金属製の板材)、ガイロープ、ガイワイヤ(金属製の線材)などを含む。
ブーム起伏用ロープ21は、ブーム起伏用ウインチ22から引き出され、HLマスト14の先端部のシーブ14A、14Bに掛けられた後、下部スプレッダ18の下部シーブブロックと上部スプレッダ19の上部シーブブロックとの間で複数回掛け回される。なお、下部シーブブロックおよび上部シーブブロックに掛け回された後のブーム起伏用ロープ21の先端部は、HLマスト14の先端部に固定される。
ブーム起伏用ウインチ22は、HLマスト14の基端部側に配置される。ブーム起伏用ウインチ22は、ブーム起伏用ロープ21の巻き取りおよび繰り出しを行うことで下部スプレッダ18の下部シーブブロックと上部スプレッダ19の上部シーブブロックとの間の距離を変化させ、ブーム13をHLマスト14に対して相対的に回動させながらブーム13を起伏させる。
更に、クレーン10は、左右一対のマストガイリンク23と、マスト起伏用ロープ24と、マスト起伏用ウインチ25と、を有する。
マストガイリンク23は、HLマスト14の先端部と箱マスト15の先端部とを接続する。この接続は、HLマスト14の回動と箱マスト15の回動とを連携させる。
マスト起伏用ロープ24は、上部旋回体11に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック26と、箱マスト15の先端部に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック27との間で複数回掛け回される。
マスト起伏用ウインチ25は、上部旋回体11に配置される。マスト起伏用ウインチ25は、マスト起伏用ロープ24の巻き取りおよび繰り出しを行う。マスト起伏用ウインチ25によるマスト起伏用ロープ24の巻き取り、繰り出し動作によって、箱マスト15の先端部のシーブブロック27と上部旋回体11の後端部のシーブブロック26との間の距離が変化し、上部旋回体11に対して箱マスト15およびHLマスト14が一体的に回動しながら、HLマスト14が起伏する。なお、HLマスト14および箱マスト15の回動は、主にクレーン10の組立分解時に行われ、クレーン10の使用時にはHLマスト14および箱マスト15の位置(対地角)はほぼ固定されている。
クレーン10には、前述のマスト起伏用ウインチ25およびブーム起伏用ウインチ22以外に、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ30S及び補巻用ウインチ31Sが搭載される。本実施形態に係るクレーン10では、主巻用ウインチ30S、及び補巻用ウインチ31Sがいずれもブーム13の基端部に据え付けられる。クレーン10のウインチ30S、31Sは上部旋回体11に搭載されていてもよい。
主巻用ウインチ30Sは、主巻用ロープ32(図1)による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この主巻について、ブーム13の先端部には前述のアイドラシーブ131、132が回転可能に設けられ、さらにガイドシーブに隣接する位置に複数の主巻用ポイントシーブが幅方向に配列された主巻用シーブブロックが設けられている。主巻用シーブブロックから垂下された主巻用ロープ32には、吊り荷用の主フック34が連結されている。そして、主巻用ウインチ30Sから引き出された主巻用ロープ32がアイドラシーブ131、132に順に掛けられ、かつ、主巻用シーブブロックのシーブと、主フック34に設けられたシーブブロックのシーブとの間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ30Sが主巻用ロープ32の巻き取りや繰り出しを行うと、主フック34の巻上げ及び巻下げが行われる。
同様にして、補巻用ウインチ31Sは、補巻用ロープ33による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この補巻については、上記の主巻と同様の不図示の構造が備えられている。そして、補巻用ウインチ31Sが補巻用ロープ33の巻き取りや繰り出しを行うと、補巻用ロープ33の末端に連結された図略の吊荷用の補フックが巻上げられ、または巻下げられる。
また、クレーン10は、左右一対のカウンタウエイト35と、左右一対のウエイトガイリンク36(ウエイト用ガイライン)と、左右一対のカウンタウエイト4と、を有する。左右一対のカウンタウエイト4は、複数のウエイト本体37と、パレット40(カウンタウエイト用パレット)とを有する。
左右一対のカウンタウエイト35は、上部旋回体11の旋回フレームの後端部に左右方向に間隔をおいてそれぞれ配置されている。また、左右一対のカウンタウエイト4は、上部旋回体11の前後方向における上部旋回体11の後方に配置されている。カウンタウエイト35およびカウンタウエイト4は、クレーン10のバランスを維持するための錘である。
左右一対のウエイト本体37は、板状のウエイト(錘)が上下に積載されることで構成されており、パレット40を介して自走台車50に支持される。カウンタウエイト4は、クレーン10が重量物を吊り上げるために備えられるSHL(Super Heavy Lifting)用ウエイトとして、クレーン10のバランスを保つ機能を有する。ウエイト本体37はパレット40に載置されており、当該パレット40が左右一対のウエイトガイリンク36(ウエイト用ガイライン)によってHLマスト14の先端部に接続されている。
左右のウエイトガイリンク36は、それぞれ前後2本のガイリンク(ロープ)から構成され、HLマスト14の先端部とパレット40とを互いに接続する。なお、図1では、左右のウエイトガイリンク36のうち、右側(紙面手前側)のウエイトガイリンク36のみが現れている。左右のウエイトガイリンク36の2本のガイリンクは、シリンダ361(調整機構)とガイリンク下端部36Aとそれぞれ有する。シリンダ361は、油圧式の伸縮可能なシリンダであって、HLマスト14の先端部に対するパレット40の上下方向の相対位置を調整可能な調整機構として機能する。ガイリンク下端部36Aは、ウエイトガイリンク36の下端部であって、後記の連結ブラケット55に接続される。このため、ガイリンク下端部36Aには、不図示のピン孔が形成されている。
本実施形態では、カウンタウエイト4を支持する自走台車50(自走式台車)は、クレーン10専用の台車ではなく汎用台車から構成される。なお、他の実施形態において、自走台車50はクレーン10専用の台車であってもよい。この場合、自走台車50はクレーン10の一部を構成する。更に、クレーン10は、連結ロープ60(連結部材)を有する。連結ロープ60は、ウエイト本体37が載置されたパレット40と上部旋回体11とを互いに連結するための部材である。
図4は、本実施形態に係る自走台車50、パレット40およびウエイト本体37の背面図である。
図4を参照して、自走台車50は、台車荷台51と、パワーパック52と、複数の車輪ユニット53と、を有する。
台車荷台51は、自走台車50の本体部分(荷台)であり、上下方向に所定の厚さを有し平面視で長方形形状を有している。台車荷台51は、クレーン10の使用時には、図2、図3に示すように上部旋回体11の左右方向に沿って長く延びるように配置される。この結果、自走台車50上に載置されるカウンタウエイト4が、クレーン10のバランスを安定して維持することができる。
台車荷台51は、荷台上面部51T(上面部)を有する(図4、図7)。荷台上面部51Tにはパレット40が載置され固定される。パレット40も平面視で台車荷台51と同様の形状を有している。なお、パレット40の構造については後記で更に詳述する。
パワーパック52は、台車荷台51の長手方向の一端に設けられている。パワーパック52は、エンジンなどの動力発生機と、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、これらを制御するコントローラと、を有する(いずれも詳細は不図示)。なお、本実施形態に係る自走台車50は外部からリモコン操作されるものであるため、運転室が設けられていないが、他の実施形態において自走台車50は運転室を有するものでもよい。
図5は、本実施形態に係る自走台車50の車輪ユニット53の背面図である。複数の車輪ユニット53は、台車荷台51の下方においてそれぞれ走行面G(地面)を転動可能な車輪531(図5)を含み、台車荷台51の幅方向の両側において台車荷台51の長手方向に沿って二列で並ぶように配置されている。各車輪ユニット53は、回転軸530と、前記車輪531と、車輪支持部532と、昇降シリンダ533と、操向装置534と、駆動モータ53Mと、を有する。
回転軸530は、車輪531の回転における回転中心軸を形成する。車輪531は、回転軸530周りに回転することで走行面G上を転動する。
車輪支持部532は、車輪531と台車荷台51とを接続し、車輪531を回転可能に支持する。車輪支持部532は、第1アーム532Aと、第2アーム532Bと、アーム支点部532Cとを有する。第1アーム532Aの上端部は台車荷台51に固定されており、第2アーム532Bの下端部は回転軸530に接続されている。第1アーム532Aと第2アーム532Bとは水平に延びるアーム支点部532Cを支点として互いに回動可能に接続されている。昇降シリンダ533は、油圧を受けて伸縮する油圧シリンダであって、ロッドとシリンダ本体とからなる。シリンダ本体の基端部は、第1アーム532Aの基端部に回動可能に連結されており、ロッドの先端部は第2アーム532Bに回動可能に連結されている。そして、ロッドの基端部側がシリンダ本体の内部に挿入されており、ロッドがシリンダ本体に対して相対移動することで昇降シリンダ533が伸縮する。昇降シリンダ533の伸縮によって、台車荷台51が昇降可能とされる。
操向装置534は、上下方向に延びる操向中心軸C2(図5)を中心に台車荷台51に対して回転可能なように台車荷台51の下部に取り付けられている。各車輪ユニット53が当該操向中心軸C2の軸回りに回転することによって車輪531の向きが変更される。
駆動モータ53Mは、油圧を受けて回転駆動力を発生する油圧モータであり、前記回転駆動力によって車輪531を回転させる。
図6は、本実施形態に係るカウンタウエイト4の側面図である。パレット40はウエイト本体37と一体でHLマスト14によって吊り上げられることでクレーン10のバランスを維持する。パレット40は、パレット荷台40Hと、4つ(複数)のアウトリガ54と、左右一対の連結ブラケット55と、を有する。
パレット荷台40Hは、パレット本体400と、前後一対のアウトリガ支持部401と、左右に互いに間隔をおいて配置された二対のブラケット支持部402と、複数の補強リブ403と、を有する。
パレット本体400は、パレット荷台40Hの本体部分を構成する。パレット本体400は、パレット荷台上面部40T(ウエイト載置面)と、本体下面部400Tと、を有する。パレット荷台上面部40Tはパレット本体400の上面部であり、ウエイト本体37が載置されるウエイト載置面を構成する。本体下面部400Tは、パレット本体400の下面部である。
前後一対のアウトリガ支持部401は、4つのアウトリガ54を支持する部材であって、図6においてそれぞれ左右方向(図6の紙面と直交する方向)に沿って延びている。各アウトリガ支持部401は、パレット本体400の前後の側面にそれぞれ固定されている。
左右二対のブラケット支持部402は、左右方向における複数のウエイト本体37の間において、パレット荷台上面部40Tに配置されている。図6では、左右二対のブラケット支持部402のうち紙面手前側の一対のブラケット支持部402が示されている。当該一対のブラケット支持部402は、連結ブラケット55を支持する。
複数の補強リブ403は、パレット本体400の本体下面部400Tとアウトリガ支持部401の内側面とを互いに接続することで、パレット荷台40Hの剛性、強度を高める。なお、図6に示すように、アウトリガ支持部401および補強リブ403のそれぞれの下端部は、パレット荷台40Hの最も下端に相当するパレット荷台下端部40S(パレット下面部)を構成する。
4つのアウトリガ54は、パレット40の四隅近傍においてアウトリガ支持部401にそれぞれ支持されており、油圧によって上下に伸縮する油圧シリンダ構造を有している。具体的に、各アウトリガ54は、外筒541(筒本体)と可動脚部542とアウトリガブラケット54Sとを有する。
外筒541は、角筒形状を有している。外筒541の上面部は閉じられている。一方、外筒541は、その下端部である外筒下端部541A(本体下端部)を有し、当該外筒下端部541Aには下方に向かって開口された開口部541Bが形成されており、外筒541の内部には当該開口部541Bに連通する内部空間541Cが形成されている。内部空間541Cは、外筒541の内部に上下方向に沿って形成された空間である。内部空間541Cには、不図示の油圧シリンダが配置されている。なお、当該油圧シリンダの圧源は、自走台車50またはクレーン10から供給される。また、他の実施形態において前記圧源は自走台車50およびクレーン10以外の外部油圧源から供給されてもよい。
可動脚部542は、外筒541よりも小さな外径を有する略角柱形状からなる。可動脚部542は、走行面Gに着地することが可能なフロート542A(脚下端部)とフロート542Aに接続されるロッド542Bとを有する。ロッド542Bは、外筒541の開口部541Bを通じて内部空間541Cに挿入されている。可動脚部542は、前記油圧シリンダの伸縮によって外筒541に対して上下方向に相対移動可能とされている。なお、フロート542Aは、作業現場においてロッド542Bに対して着脱可能とされるものでもよい。
このようなアウトリガ54は、前記油圧シリンダへの作動油の給排に応じた可動脚部542の外筒541に対する上下方向における相対移動によって、伸張状態と収縮状態との間でそれぞれ切換可能である。
前記伸長状態では、フロート542Aが走行面Gに着地するとパレット荷台下端部40S(パレット下面部)が自走台車50の台車荷台51の荷台上面部51T(上面部)よりも上方に配置され、自走台車50の位置に関わらず複数のアウトリガ54がパレット本体400を介してウエイト本体37を支持することが可能である。
一方、前記収縮状態ではパレット荷台40Hがウエイト本体37とともにHLマスト14によって吊り上げられると、前記伸長状態よりもフロート542Aとパレット荷台下端部40Sとの距離が小さくなり、自走台車50の台車荷台51がフロート542Aの下方を通過してパレット荷台40Hの下方に進入可能となる。本実施形態では、このような伸長状態と伸縮状態における動作が可能となるように、外筒541の外筒下端部541Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置され、かつ、外筒541の内部空間541Cの上下方向における寸法が可動脚部542の前記伸長状態と前記収縮状態との間の上下方向における移動量に応じて設定されている。更に、本実施形態では、前記収縮状態においてフロート542Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置されるように、外筒541の内部空間541Cが収縮時の可動脚部542のロッド542Bを受け入れ可能とされている。なお、アウトリガ54の上記の収縮状態は、本発明のアウトリガ54の格納姿勢に相当する。
アウトリガブラケット54Sは、外筒541の下端部に固定されたブラケット(支持部材)である。アウトリガブラケット54Sは、アウトリガ54(外筒541)をパレット荷台40Hのアウトリガ支持部401に固定する機能を有している。図6に示すように、アウトリガブラケット54Sには、第1孔部54S1と第2孔部54S2とがそれぞれ形成されている。図6の前側(紙面右側)のアウトリガ54では、アウトリガブラケット54Sが、第1孔部54S1および第2孔部54S2のそれぞれにおいて、アウトリガ支持部401に不図示の連結ピンによって連結されている。この結果、アウトリガ54が上下方向に延びる姿勢、換言すれば、アウトリガ54がパレット荷台上面部40Tに対して直交する姿勢でパレット荷台40Hに固定される(起立姿勢、支持姿勢)。なお、アウトリガ支持部401には、第1孔部54S1および第2孔部54S2に対向する不図示のピン孔がそれぞれ形成されている。
一方、図6の後側(紙面左側)のアウトリガ54は、パレット荷台40Hのパレット荷台上面部40T上に載置された状態を示している。すなわち、前記起立姿勢とされたアウトリガ54において、第2孔部54S2から前記連結ピンが取り外され、不図示の補助クレーンから吊り下げられたロープがロープ取付部541Sに装着された状態で、アウトリガ54が前記補助クレーンによって牽引されると、当該アウトリガ54が第1孔部54S1に挿入された連結ピンを支点として矢印D1方向に回動される。アウトリガ54は移動軌跡Jに沿って倒伏し、パレット荷台上面部40T上に載置される(倒伏姿勢)。この際、不図示の固定ピンによって外筒541がパレット荷台40Hの一部に固定されることが望ましい。
このように本実施形態では、4つのアウトリガ54が起立姿勢と倒立姿勢との間で姿勢変更が可能なように水平な回動中心軸周りに回動可能にパレット荷台40Hにそれぞれ支持されている。4つのアウトリガ54が前記起立姿勢とされると、複数のアウトリガ54が前記伸長状態においてパレット荷台40Hを介してウエイト本体37を支持することが可能である。一方、4つのアウトリガ54が前記倒立姿勢とされると、パレット荷台上面部40Tに対する外筒541の最大高さが前記起立姿勢における前記最大高さよりも小さくなる。
また、本実施形態では、図6の左側のアウトリガ54に示すように、アウトリガ54が前記倒立姿勢とされた場合におけるフロート542Aが、アウトリガ54が前記起立姿勢において前記収縮状態とされた場合におけるフロート542Aよりも上方に配置される。なお、なお、アウトリガ54の上記の起立姿勢は本発明のアウトリガ54の支持姿勢に相当し、上記の倒立姿勢は本発明のアウトリガ54の格納姿勢に相当する。
左右一対の連結ブラケット55(マスト連結部)は、HLマスト14の先端部から垂下された左右一対のウエイトガイリンク36の下端部にそれぞれ接続されるものであり、パレット40に左右方向に間隔をおいて固定されている。すなわち、左右一対の連結ブラケット55は、ウエイトガイリンク36(ウエイト用ガイライン)を介してHLマスト14の先端部に連結されるマスト連結部として機能する。図6では、右側(紙面手前側)の連結ブラケット55のみが図示されている。連結ブラケット55は、ガイリンク連結部55Aと、ロープ連結部55Bと、一対のブラケット脚部55Cとを有する。
ガイリンク連結部55Aは、連結ブラケット55の上端部に配置されており、前後方向に延びる略楕円形状からなる。ガイリンク連結部55Aには一対の孔部55A1が開口されており、ウエイトガイリンク36のガイリンク下端部36Aに形成された孔部とガイリンク連結部55Aの孔部55A1とに不図示の連結ピンがそれぞれ挿入されることで、ガイリンク連結部55Aとウエイトガイリンク36とが互いに連結される。
ロープ連結部55Bは、ガイリンク連結部55Aの下方に配置され、略三角形状を有している。ロープ連結部55Bには孔部55B1が形成されており、連結ロープ60の後端部が孔部55B1に接続される。一方、連結ロープ60の前端部は上部旋回体11の縦板11A(図3)に開口された不図示の孔部に接続される。連結ロープ60は、スリングなどでもよく、上部旋回体11が下部走行体12に対して旋回する際の振れ止めとして機能する。
一対のブラケット脚部55Cは、ロープ連結部55Bの下端からそれぞれ延びるリンク部材である。ブラケット脚部55Cの下端部は、パレット40のパレット荷台40Hのブラケット支持部402にそれぞれ回動可能に連結される。この結果、HLマスト14が連結ブラケット55を介してパレット40を吊り上げることが可能となる。
次に、カウンタウエイト4をクレーン10のHLマスト14に装着する手順について説明する。まず、クレーン10の作業現場内の広い場所で、他の補助クレーンでウエイト本体37を吊り上げて、パレット40のパレット荷台40Hに載置する。次に、パレット40のパレット荷台40Hにおいて、倒立姿勢で支持されているアウトリガ54から前記固定ピンを取り外した後、補助クレーンを使用してアウトリガ54を第1孔部54S1に挿入された連結ピン回りに回動させて、アウトリガ54を起立姿勢でアウトリガ支持部401に固定する。
次に、アウトリガ54の可動脚部542を全伸長させて、パレット荷台40Hを上昇させる。この結果、パレット荷台40Hの下方に空間が形成される。その後、自走台車50をパレット40の下方の前記空間に移動させる。この場合、作業場所が広く確保されているため自走台車50をアウトリガ54の左右の可動脚部542間で真っ直ぐ進入させることができる。次に、アウトリガ54の可動脚部542を収縮させて、自走台車50の台車荷台51上にパレット40を搭載する。この状態で、自走台車50が、ウエイト本体37およびパレット40を一体で移動させる準備が完了する。なお、移動中は、可動脚部542は全縮状態(完全収縮状態)にせずに、フロート542Aを地上から20cm程度浮かすようにしておくことが安全上望ましい。この場合、予期せぬ自走台車50の傾きやパレット40のズレが起こったとしても、アウトリガ54が直ちに支えることが可能となる。
その後、カウンタウエイト4を搭載した自走台車50をクレーン10の後方の所定位置に移動させ、ウエイトガイリンク36のガイリンク下端部36Aとパレット40の連結ブラケット55のガイリンク連結部55Aとを連結ピンで互いに連結する。更に、パレット40の連結ブラケット55のロープ連結部55Bと上部旋回体11の縦板11Aとを連結ロープ60によって互いに連結する。そして、アウトリガ54の可動脚部542を全縮小させた後(収縮状態)、クレーン10の主フック34で重量物(吊り荷)を吊り上げる。重量物の吊り上げによって、ウエイト本体37およびパレット40は自走台車50の台車荷台51から浮き上がるため、上部旋回体11を旋回させて重量物を旋回方向の所定の場所まで移動させることができる。この際、アウトリガ54のフロート542Aはパレット40のパレット荷台下端部40Sより上方に位置しているため、フロート542Aが自走台車50の台車荷台51に干渉することなく、旋回作業を安全に行うことができる。
次に、カウンタウエイト4をクレーン10のHLマスト14から取り外し、自走台車50によって移動する手順について説明する。図7、図8および図9は、本実施形態に係るカウンタウエイト4が自走台車50に載置される様子を示す側面図である。
まず、前述のように主フック34で重量物を吊り上げた状態で、ウエイト本体37およびパレット40の下方に自走台車50を移動させる(図7)。この際、アウトリガ54のフロート542Aはパレット40のパレット荷台下端部40Sよりも上方に位置しているため、自走台車50の台車荷台51がアウトリガ54に干渉することない。このため、作業現場が狭所であっても、車輪ユニット53の操向装置534(図3)を駆使して水平な任意の方向から自走台車50がパレット40の下方に進入することができる。この結果、自走台車50を容易に所定の場所に設置することができる。
その後、下記の3つの手順のうちのいずれかの手順で、ウエイト本体37およびパレット40を走行面G(地面)に着地させる。
<第1の手順>パレット40のアウトリガ54の可動脚部542を伸長させてフロート542Aを走行面Gに着地させ、ウエイト本体37を走行面Gに支持する(図8)。この際、パレット40のパレット荷台40Hは自走台車50の台車荷台51から上方に浮き上がる。
<第2の手順>自走台車50の台車荷台51を昇降シリンダ533によって上昇させて、台車荷台51によってパレット40を支持することで、カウンタウエイト4を走行面Gに支持する。
<第3の手順>ウエイトガイリンク36のシリンダ361(油圧シリンダ)を伸長させてパレット40を下降させ、ウエイト本体37およびパレット40を自走台車50の台車荷台51に載置して、カウンタウエイト4を走行面Gに支持する。
上記のように、ウエイト本体37およびパレット40を走行面Gに支持させると、ウエイトガイリンク36のガイリンク下端部36Aおよび連結ロープ60をパレット40の連結ブラケット55から取り外して、不要となった連結ピンや連結ロープ60を不図示の格納位置に格納する。この際、ウエイトガイリンク36ではシリンダ361を全縮小させておくことが望ましい。
次に、アウトリガ54の可動脚部542の伸縮を、フロート542Aが地上から20cm程度浮かせた状態になるように調整する(図9)。そして、自走台車50に搭載されたウエイト本体37およびパレット40を次の作業位置まで移動させる。あるいは、次の作業においてカウンタウエイト4を使用しない場合には、当該カウンタウエイト4を所定の待機位置に保管しておく。なお、自走台車50のみが必要になった場合には、アウトリガ54を全伸長させてカウンタウエイト4を台車荷台51から浮かせて、自走台車50をパレット40の下方から退出させることができる。
以上のように、本実施形態では、可動脚部542の外筒541に対する上下方向における相対移動によって複数のアウトリガ54が伸張状態と収縮状態との間でそれぞれ切換可能である。前記伸長状態では可動脚部542が外筒541に対して下方に相対移動しフロート542Aが走行面Gに着地するとパレット荷台下端部40Sが台車荷台51の荷台上面部51Tよりも上方に配置され、複数のアウトリガ54がパレット荷台40Hを介してウエイト本体37を支持することが可能である一方、前記収縮状態では前記伸長状態よりも外筒下端部541Aとフロート542Aとの距離が小さくなるように、可動脚部542の外筒541に対する上下方向における相対移動量が設定されている。
このような構成によれば、パレット40がカウンタウエイト4の一部を構成しクレーン10の作業時にはウエイト本体37とともにHLマスト14によって吊り上げられた状態で上部旋回体11が旋回できるため、従来のようにパレット40が地上に残されるがことなく、作業者が自走台車50を操作してパレット40をカウンタウエイト4の移動先まで運搬する必要がない。また、パレット40の複数のアウトリガ54では外筒541の外筒下端部541Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置されているため、外筒下端部541Aがパレット荷台下端部40Sよりも下方に配置されている場合と比較して、収縮状態における可動脚部542のパレット荷台下端部40Sに対する下方向への突出量を小さくすることができる。したがって、パレット40がウエイト本体37とともにHLマスト14によって吊り上げられた状態でパレット40の複数のアウトリガ54を収縮状態とすることで、自走台車50の台車荷台51をパレット荷台40Hの下方に容易に進入させることができる。このため、従来よりも自走台車50を操作する作業者の負担を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、複数のアウトリガ54は、支持姿勢と格納姿勢との間で姿勢変更がそれぞれ可能であり、前記支持姿勢は前記複数のアウトリガ54がパレット荷台40Hを介してウエイト本体37を支持することが可能な姿勢であり、前記格納姿勢は複数のアウトリガ54のフロート542Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置される姿勢である。
このような構成によれば、複数のアウトリガ54が格納姿勢とされると、各アウトリガ54がパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置されるため、自走台車50の台車荷台51を水平な任意の方向からパレット荷台40Hの下方に進入させることができる。このため、作業者が自走台車50の進入作業時に台車荷台51の進入方向を調整する必要が低減される。この結果、従来よりも自走台車50を操作する作業者の負担を更に低減することが可能となる。
また、本実施形態では、外筒541は、筒形状を有するとともに、外筒下端部541Aにおいて下方に向かって開口された開口部541Bと当該開口部541Bに連通する内部空間541Cとがそれぞれ形成されており、可動脚部542は、フロート542Aに接続され外筒541の開口部541Bを通じて内部空間541Cに挿入されたロッド542Bを更に含み、可動脚部542の外筒541に対する上下方向における相対移動によって複数のアウトリガ54が前記支持姿勢と前記格納姿勢との間でそれぞれ切換可能である。そして、前記支持姿勢は、可動脚部542が外筒541から下方に伸長した姿勢であり、前記格納姿勢は、可動脚部542が前記支持姿勢よりも外筒541内に収容された姿勢である。更に、前記収縮状態においてフロート542Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置されるように、外筒541の内部空間541Cが可動脚部542のロッド542Bを受け入れ可能とされている。このため、パレット40の複数のアウトリガ54において可動脚部542を外筒541に対して上方に相対移動させることで、複数のアウトリガ54をパレット荷台下端部40Sよりも上方に配置することができる。
また、本実施形態では、パレット40の複数のアウトリガ54をそれぞれ支持姿勢とするとパレット40単体でウエイト本体37を地上で支持することができる。一方、複数のアウトリガ54を倒立姿勢とするとパレット荷台上面部40Tに対する外筒541の最大高さが小さくなるため、ウエイト本体37をパレット荷台上面部40Tに積載する際に外筒541が邪魔になりにくく、積載作業を容易に行うことができる。
更に、本実施形態では、複数のアウトリガ54が前記倒立姿勢とされると外筒541がパレット荷台40H上に載置されるように、複数のアウトリガ54がパレット荷台40Hに回動可能に支持されているため、倒立姿勢とされた複数のアウトリガ54をパレット荷台40Hによって安定して支持することができる。
また、本発明に係るクレーン10のカウンタウエイト4の移動方法は、準備工程と、台車移動工程と、ウエイト移動工程とを有する。準備工程では、荷台上面部51Tを有する台車荷台51と台車荷台51の下方に配置され走行面G上を転動可能な複数の車輪531とを含む自走台車50を準備する。台車移動工程では、パレット40にウエイト本体37を載置し、ウエイトガイリンク36を介してパレット40をHLマスト14によって吊り上げた状態で、各々が上下方向に延びる姿勢とされた複数のアウトリガ54を前記収縮状態(格納姿勢)とし、自走台車50を走行させて台車荷台51をパレット荷台40Hの下方に配置する。ウエイト移動工程では、ウエイト本体37を支持した状態のパレット40を台車荷台51上に載置し、ウエイトガイリンク36をパレット40から取り外し、自走台車50によってカウンタウエイト4を移動させる。
このような方法によれば、台車移動工程において台車荷台51をパレット荷台40Hの下方に容易に進入させることができるため、自走台車50を操作する作業者の負担を低減しながら、クレーン10のHLマスト14から取り外されたカウンタウエイト4を自走台車50によって容易に移動させることができる。
上記の方法において、前記ウエイト移動工程は、前記複数のアウトリガ54を前記支持姿勢にしてパレット荷台下端部40Sが荷台上面部51Tよりも上方に位置するようにパレット40の複数のアウトリガ54を前記伸長状態とすることで複数のアウトリガ54のフロート542Aをそれぞれ地面に着地させた後、ウエイトガイリンク36をパレット40から取り外し、自走台車50の台車荷台51を上昇させてパレット40を台車荷台51上に載置することを含むものでもよい。
また、上記の方法において、前記ウエイト移動工程は、パレット40がHLマスト14によって吊り上げられた状態で、自走台車50の台車荷台51を昇降シリンダ533などによって上昇させてパレット40を台車荷台51によって支持することでパレット40を台車荷台51上に載置することを含むものでもよい。
また、上記の方法において、前記準備工程は、ウエイトガイリンク36として、当該ウエイトガイリンク36の長さを変更可能なシリンダ361(長さ変更機構)を有するものを準備することを含み、前記ウエイト移動工程は、パレット40がHLマスト14によって吊り上げられた状態で、シリンダ361によってウエイトガイリンク36を伸長させることでパレット40を下降させて台車荷台51上に載置することを含むものでもよい。
以上、本発明の実施形態に係るカウンタウエイト4およびカウンタウエイト4の移動方法について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、本発明に係るクレーンの一例として、図1に示されるクレーン10を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。クレーンは、HLマスト14および箱マスト15の一方を有さないものでもよいし、ブーム13の先端部に不図示のジブが配置されたものでもよく、その他の構造からなるものでもよい。
(2)上記の実施形態では、パレット40の複数のアウトリガ54が起立姿勢と倒立姿勢との間で姿勢変更可能な態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。アウトリガ54は倒立姿勢とされずに起立姿勢を維持する態様でもよい。この場合も、アウトリガ54が前記収縮状態(格納姿勢)とされることで、フロート542Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に位置し、自走台車50の台車荷台51をパレット荷台40Hの下方に容易に移動させることができる。一方、アウトリガ54は、伸長状態のまま倒立姿勢(格納姿勢)とされてもよい。この場合も、フロート542Aがパレット荷台下端部40Sよりも上方に位置し、自走台車50の台車荷台51をパレット荷台40Hの下方に容易に移動させることができる。
(3)上記の実施形態では、自走台車50が昇降シリンダ533を有する態様にて説明したが、自走台車50の台車荷台51は昇降しない態様でもよい。また、ウエイトガイリンク36は、シリンダ361を有さない態様でもよい。
(4)上記の実施形態では、ウエイトガイリンク36がHLマスト14の先端部とパレット40の連結ブラケット55とを連結する態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ウエイトガイリンク36の代わりに、ウエイト用ガイラインとして、ガイリンク以外のケーブル、ロープ、ワイヤなどが使用されてもよい。
(5)また、上記の実施形態では、連結ロープ60が上部旋回体11の縦板11Aに連結される態様にて説明したが、上部旋回体11側の接続先は、縦板11Aに限定されるものではなく、上部旋回体11の底板または後板に接続されるものでもよい。また、連結ロープ60の代わりに剛体からなる連結体によって自走台車50と上部旋回体11とが連結される態様でもよい。
10 クレーン
10H クレーン本体
11 上部旋回体
12 下部走行体(下部本体)
13 ブーム(起伏体)
14 HLマスト(マスト)
15 箱マスト
36 ウエイトガイリンク(ウエイト用ガイライン)
361 シリンダ
36A ガイリンク下端部
37 ウエイト本体
4 カウンタウエイト
40 パレット
400 パレット本体
400T 本体下面部
401 アウトリガ支持部
402 ブラケット支持部
403 補強リブ
40H パレット荷台
40S パレット荷台下端部(パレット下面部)
40T パレット荷台上面部(ウエイト載置面)
50 自走台車(自走式台車)
51 台車荷台
51T 荷台上面部(上面部)
52 パワーパック
53 車輪ユニット
530 回転軸
531 車輪
532 車輪支持部
533 昇降シリンダ5
534 操向装置
54 アウトリガ(脚部)
541 外筒(脚本体)
541A 外筒下端部(本体下端部)
541B 開口部
541C 内部空間
542 可動脚部
542A フロート(脚下端部)
542B ロッド
55 連結ブラケット(マスト連結部)
55A ガイリンク連結部
55B ロープ連結部
55C ブラケット脚部
60 連結ロープ
G 走行面(地面)

Claims (9)

  1. 下部本体と前記下部本体に旋回可能に支持された上部旋回体と前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたブームと先端部を有し前記ブームの後方で前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたマストと前記マストの前記先端部から垂下されるウエイト用ガイラインとを有するクレーンにおいて、上面部を有する台車荷台と走行面上を転動可能な複数の車輪とを含む自走式台車とともに用いられるカウンタウエイトであって、
    ウエイト本体と、
    前記ウエイト用ガイラインを介して前記マストの前記先端部に連結されるマスト連結部と前記ウエイト本体が載置されることを許容するウエイト載置面と上下方向において前記ウエイト載置面とは反対側に配置されるパレット下面部とを有するパレット荷台と前記パレット荷台にそれぞれ装着される複数の脚部とを有し、前記ウエイト本体を支持するパレットと、
    を備え、
    前記複数の脚部は、前記パレット下面部よりも上方に配置される本体下端部を含み前記パレット荷台に支持された脚本体と、前記走行面に着地することが可能な脚下端部を含み前記脚本体に対して上下方向に相対移動可能な可動脚部と、をそれぞれ有し、前記可動脚部が前記脚本体に対して下方に相対移動し前記脚下端部が前記走行面に着地すると前記パレット下面部が前記台車荷台の前記上面部よりも上方に配置され前記複数の脚部が前記パレット荷台を介して前記ウエイト本体を支持することが可能である、カウンタウエイト。
  2. 前記複数の脚部は、支持姿勢と格納姿勢との間で姿勢変更がそれぞれ可能であり、前記支持姿勢は前記複数の脚部が前記パレット荷台を介して前記ウエイト本体を支持することが可能な姿勢であり、前記格納姿勢は前記複数の脚部の前記脚下端部が前記パレット下面部よりも上方に配置される姿勢である、請求項1に記載のカウンタウエイト。
  3. 前記脚本体は、筒形状を有するとともに、前記本体下端部において下方に向かって開口された開口部と当該開口部に連通する内部空間とがそれぞれ形成されており、
    前記可動脚部は、前記脚下端部に接続され前記脚本体の前記開口部を通じて前記内部空間に挿入されたロッドを更に含み、
    前記可動脚部の前記脚本体に対する上下方向における相対移動によって前記複数の脚部が前記支持姿勢と前記格納姿勢との間でそれぞれ切換可能であり、
    前記支持姿勢は、前記可動脚部が前記脚本体から下方に伸長した姿勢であり、
    前記格納姿勢は、前記可動脚部が前記支持姿勢よりも前記脚本体内に収容された姿勢であり、
    前記格納姿勢において前記脚下端部が前記パレット下面部よりも上方に配置されるように、前記脚本体の前記内部空間が前記可動脚部の前記ロッドを受け入れ可能とされている、請求項2に記載のカウンタウエイト。
  4. 前記複数の脚部は、前記支持姿勢と前記格納姿勢との間で姿勢変更が可能なように水平な回動中心軸周りに回動可能に前記パレット荷台にそれぞれ支持されており、
    前記複数の脚部が前記格納姿勢とされると前記ウエイト載置面に対する前記脚本体の最大高さが前記支持姿勢における前記最大高さよりも小さくなるように、前記複数の脚部がそれぞれ姿勢変更可能である、請求項2に記載のカウンタウエイト。
  5. 前記複数の脚部が前記格納姿勢とされると前記脚本体が前記パレット荷台上に載置されるように、前記複数の脚部が前記パレット荷台に回動可能に支持されている、請求項4に記載のカウンタウエイト。
  6. 下部本体と、前記下部本体に旋回可能に支持された上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたブームと、前記ブームの後方で前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持されたマストと、前記上部旋回体の後方に配置されるカウンタウエイトとを有するクレーンのカウンタウエイトの移動方法であって、
    上面部を有する台車荷台と前記台車荷台の下方に配置され走行面上を転動可能な複数の車輪とを含む自走式台車を準備する準備工程と、
    請求項2乃至5の何れか1項に記載のカウンタウエイトの前記パレットに前記ウエイト本体を載置し前記パレットをウエイト用ガイラインを介して前記マストによって吊り上げた状態で、前記複数の脚部を前記格納姿勢とし、前記自走式台車を走行させて前記台車荷台を前記パレット荷台の下方に配置する台車移動工程と、
    前記ウエイト本体を支持した状態の前記パレットを前記台車荷台上に載置し、前記ウエイト用ガイラインを前記パレットから取り外し、前記自走式台車によって前記カウンタウエイトを移動させるウエイト移動工程と、
    を備える、カウンタウエイトの移動方法。
  7. 前記ウエイト移動工程は、前記複数の脚部を前記支持姿勢にして前記パレット下面部が前記台車荷台の前記上面部よりも上方に位置するように前記複数の脚部の前記可動脚部を前記脚本体に対して下方に相対移動させることで前記複数の脚部の前記脚下端部をそれぞれ地面に着地させた後、前記ウエイト用ガイラインを前記パレットから取り外し、前記自走式台車の前記台車荷台を上昇させて前記カウンタウエイトを前記台車荷台上に載置することを含む、請求項6に記載のカウンタウエイトの移動方法。
  8. 前記ウエイト移動工程は、前記パレットが前記マストによって吊り上げられた状態で、前記自走式台車の前記台車荷台を上昇させて前記パレットを前記台車荷台によって支持することで前記カウンタウエイトを前記台車荷台上に載置することを含む、請求項6に記載のカウンタウエイトの移動方法。
  9. 前記準備工程は、前記ウエイト用ガイラインとして、当該ウエイト用ガイラインの長さを変更可能な長さ変更機構を有するものを準備することを含み、
    前記ウエイト移動工程は、前記パレットが前記マストによって吊り上げられた状態で、前記長さ調整機構によって前記ウエイト用ガイラインを伸長させることで前記カウンタウエイトを下降させて前記台車荷台上に載置することを含む、請求項6に記載のカウンタウエイトの移動方法。
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