JP7415812B2 - クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、カウンタウエイトを支持する台車とともに用いられることが可能なクレーンに関する。
従来、地面を走行可能な下部走行体と、下部走行体に対して旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、上部旋回体に対して起伏可能に取り付けられたブームと、上部旋回体に取付けられておりブームを後方から支持するマストと、上部旋回体の後方に配置されておりブームとの間でつり合いをとるようにガイラインを介してマストに接続されたカウンタウエイトと、を備えたクレーンが知られている。このような従来のクレーンにおいて、カウンタウエイトは、クレーンが重量物を吊り上げるために設けられるSHL(Super Heavy Lifting)用ウエイトとして、クレーンのバランスを保つ機能を有する。
このようにクレーンをSHLの用途で使用する際には、カウンタウエイトを移動させるための台車が必要になる。そこで、例えば、重量物を運搬するための汎用の自走式台車である自走式多軸台車、SPMT(Self-Propelled Modular Transporter)と呼ばれる台車を、カウンタウエイト用の自走式台車として用いることができる。
特許文献1には、上部旋回体の後方に配置され地上を自走可能な自走式台車と、当該自走式台車上に載置されたウエイトと、前記自走式台車と前記上部旋回体の旋回フレームとを互いに連結する連結リンクとをそれぞれ備えたクレーンが開示されている。自走式台車は、上下方向に延びる回転軸回りに回動可能な複数の車輪を有し、各車輪の向きが独立して変更(回向)可能とされている。また、前記自走式台車はマストの先端部から垂下された懸垂ペンダントロープ(ウエイトガイリンク)に接続されており、ウエイトは自走式台車上に載置される。
特許文献1に記載されたクレーンは、上部旋回体がクレーンに備えられた旋回モータによって旋回するとともに前記自走式台車が上部旋回体の旋回に連携して所定の回転半径の円周上を走行することで吊り荷を旋回方向に移動させる際に、上部旋回体の旋回方向および旋回角度に応じて、台車の車輪を回向させる車輪回向制御部を有している。
特開平9-272457号公報
上記のようなクレーンでは、自走式台車が地面において旋回中心軸を中心とした円周上を走行する際に地盤の傾斜や路面の凹凸などによって各車輪の向きが変化すると、自走式台車が前記円周上からずれようとするために、台車と上部旋回体とを連結する連結リンクに大きな負荷が掛かり、当該連結リンクや上部旋回体のうち連結リンクとの接続部分が破損しやすいという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カウンタウエイトを支持可能な台車と上部旋回体とを互いに連結する連結体に大きな負荷が掛かることを抑止しながら、上部旋回体の旋回に連携して台車を安定して走行させることが可能なクレーンを提供することにある。
本発明によって提供されるのは、荷台と前記荷台の下方に配置され走行面上を転動可能な複数の車輪と所定の走行指令信号が与えられることで前記複数の車輪をそれぞれ転動させることが可能な車輪駆動部と所定の操向指令信号が与えられることで前記複数の車輪をそれぞれ上下方向に延びる操向中心軸回りに操向することが可能な車輪操向部とを含む自走式台車とともに用いられるクレーンであって、地面を走行可能な下部本体と、前記下部本体の上に上下方向に延びる旋回中心軸周りに旋回可能に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に取り付けられた起伏体と、前記上部旋回体の前後方向における前記起伏体の後方において前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に取り付けられ、前記起伏体を後方から支持するマストと、前記前後方向における前記上部旋回体の後方において前記自走式台車の前記荷台に支持されるカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトと前記マストの先端部とを互いに接続するガイラインと、前記前後方向における前記上部旋回体の後端部に連結される旋回体連結部と、上下方向に延びる回動中心軸周りに回動可能なように前記台車に連結される台車連結部であって前記自走式台車の前記前後方向を含む方向における走行に伴って前記旋回体連結部に対して前記前後方向に相対移動可能な前記台車連結部とを有し、前記上部旋回体の前記後端部と前記台車とを前記前後方向において互いに連結する連結体と、平面視において、前記旋回中心軸と前記回動中心軸とを結ぶ線分と前記回動中心軸から前記台車の直進方向に延びる線分とがなす角度である台車角度を検出することが可能な台車角度検出部と、前記上部旋回体と前記台車とが前記連結体によって互いに連結されかつ平面視で前記回動中心軸が前記旋回中心軸を中心とする所定の初期半径の円周上に配置された状態で、前記台車が前記旋回中心軸を中心とする旋回方向に前記走行面上を走行する動作である台車旋回動作時に、前記車輪駆動部に前記走行指令信号を入力する走行信号入力部と、前記台車旋回動作の開始時に前記複数の車輪の前記直進方向に対する操向角度を前記複数の車輪のそれぞれが径方向の内側を向くように前記初期半径に応じて予め設定された初期操向角度にそれぞれ設定するとともに、前記台車走行動作中に少なくとも前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度に応じて前記台車角度が90度に近づくように前記複数の車輪の前記操向角度を設定する操向角度設定部と、前記操向角度設定部によって設定された前記操向角度に対応して前記操向指令信号を入力する操向信号入力部と、を備える。
本構成によれば、台車の走行によって上部旋回体を旋回させる、または、上部旋回体の旋回動作に追従するように台車を走行させる、台車旋回動作を行う際に、台車が上部旋回体に対して相対移動することを許容しながら台車角度を90度に維持するように各車輪の操向角度を調整することで、台車と上部旋回体とを剛的に連結することなく、台車旋回動作を行うことが可能となる。特に、台車が連結体を介して上部旋回体に対して前後方向に相対移動可能であるとともに回動中心軸を中心に相対回動可能であるため、地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車の各車輪の向きが変化することがあっても、連結体や上部旋回体に大きな負荷が掛かることが抑止される。また、操向角度設定部が台車角度を90度付近に維持するように複数の車輪の操向角度をそれぞれ調整することができるため、台車の走行によって上部旋回体を旋回させる場合には旋回方向に沿った台車の走行によって上部旋回体を効率的に旋回させることができる一方、上部旋回体の旋回動作に追従するように台車を走行させる場合には台車の進行が上部旋回体の旋回を妨げることを抑止することができる。したがって、台車の進行方向がずれる度に作業者が台車の車輪の操向角度を調整する必要がなく、台車の走行と上部旋回体の旋回とを安定して連携させることが可能となる。
上記の構成において、前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも大きい場合には前記操向角度を前記初期操向角度よりも大きく設定し、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも小さい場合には前記操向角度を前記初期操向角度よりも小さく設定することが望ましい。
本構成によれば、台車角度が90度よりも大きくなった場合には台車が径方向外側に進行しているため操向角度を初期操向角度よりも大きく設定することで台車角度を90度に近づけることができる。一方、台車角度が90度よりも小さくなった場合には台車が径方向内側に進行しているため操向角度を初期操向角度よりも小さく設定することで台車角度を90度に近づけることができる。
上記の構成において、前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも大きいほど前記操向角度を大きく設定し、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも小さいほど前記操向角度を小さく設定することが望ましい。
本構成によれば、操向角度設定部が台車角度の大きさに応じて操向角度の大きさを調整することができるため、台車角度がずれた場合でも当該台車角度を早期に90度に近づけることができる。
上記の構成において、前記台車半径を検出することが可能な台車半径検出部を更に備え、前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度および前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径に応じて、前記台車角度が90度に近づくように前記複数の車輪のそれぞれの前記操向角度を設定することが望ましい。
本構成によれば、地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車の各車輪の向きが変化することがあっても、台車角度を90度付近に維持しながら、台車の走行と上部旋回体の旋回とを連携させることができる。このため、旋回中心軸を中心とする初期半径の円周上に近い位置で、台車を目的地に到達させることができる。
上記の構成において、前記操向角度設定部は、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも大きい場合には前記操向角度を前記台車半径が前記初期半径の場合よりも小さく設定し、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも小さい場合には前記操向角度を前記台車半径が前記初期半径の場合よりも大きく設定することが望ましい。
本構成によれば、台車半径が初期半径よりも大きくなった場合には操向角度を小さく設定し、台車角度が初期半径よりも小さくなった場合には操向角度を大きく設定することで台車の走行と上部旋回体の旋回とを連携させることができる。
上記の構成において、前記操向角度設定部は、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも大きいほど前記操向角度を小さく設定し、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも小さいほど前記操向角度を大きく設定することが望ましい。
本構成によれば、操向角度設定部が台車半径の大きさに応じて操向角度の大きさを設定することができるため、台車の走行と上部旋回体の旋回とを更に安定して連携させることができる。
上記の構成において、作業者が搭乗することを許容するキャブに配置され、前記台車を走行させるための作業者からの操作が与えられる台車操作部と、前記操向角度設定部が設定する前記操向角度に関わらず、前記台車操作部に与えられる前記操作に応じて前記車輪駆動部に前記走行指令信号を入力するとともに前記車輪操向部に前記操向指令信号を入力する指令信号入力部と、を更に備えることが望ましい。
本構成によれば、作業者がキャブ内において台車操作部を操作して台車の走行を制御することができる。このため、台車旋回動作以外の動作を行う場合や台車旋回動作の準備のために台車を所定の初期位置に配置する場合などに、クレーンのキャブから台車を操縦することが可能となる。
本発明によれば、カウンタウエイトを支持可能な台車と上部旋回体とを互いに連結する連結体に大きな負荷が掛かることを抑止しながら、上部旋回体の旋回に連携して台車を安定して走行させることが可能なクレーンが提供される。
本発明の一実施形態に係るクレーンの側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの平面図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車およびカウンタウエイトの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの連結ビームと自走式台車との連結部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車の側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンおよび自走式台車のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車の車輪駆動装置を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車の台車半径、台車角度および操向角度を示すためのクレーンの平面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの上部旋回体を自走式台車が旋回させる様子を示す平面図である。 図9の状態から上部旋回体を自走式台車が旋回させた様子を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る自走式台車の操向角度制御の様子を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係るクレーン10の側面図および平面図である。なお、以後、各図には、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るクレーン10の構造および組立方法を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係るクレーンの移動方向や使用態様などを限定するものではない。なお、上記の各方向は、上部旋回体11を基準として示している。
クレーン10は、地面を走行可能な下部走行体12(下部本体)と、下部走行体12の上に上下方向に延びる旋回中心軸CL周りに旋回可能に搭載される上部旋回体11と、上部旋回体11に起伏方向に回動可能に取り付けられたブーム13(起伏体)と、ブーム起伏用部材であるHLマスト14(マスト)と、箱マスト15と、キャブ10K(図2)とを有する。上部旋回体11および下部走行体12は、クレーン10のクレーン本体10Hを構成する。キャブ10Kは、オペレータ(作業者)が搭乗することを許容する運転室である。
図1に示されるブーム13は、上部旋回体11の前部に起伏方向に回動可能となるように支持される。ブーム13は、ブームフット13Sを備える。ブームフット13Sは、ブーム13の回動における支点部となる。ブームフット13Sは、左右方向(横方向)に延びる水平な回転軸を形成する。
また、ブーム13は、アイドラシーブ131、132と、を有する。アイドラシーブ131、132は、ブーム13の先端部にそれぞれ回転可能に支持されている。
ブーム13の基端部側には左右一対のブームバックストップ28が設けられる。これらのブームバックストップ28は、ブーム13が図1に示される起立姿勢まで到達した時点で上部旋回体11に当接する。この当接によって、ブーム13が強風等で後方に煽られることが規制される。
HLマスト14は、ブーム13の後側の位置でブーム13の回動軸と平行な回動軸回りに上部旋回体11に回動可能に支持される。すなわち、HLマスト14は、上部旋回体11の前後方向におけるブーム13の後方において上部旋回体11に起伏方向に回動可能に取り付けられておりブーム13を後方から支持する。HLマスト14もブーム13の起伏方向と同方向に回動可能である。HLマスト14は、HLマストフット14Sを有する。HLマストフット14Sは、HLマスト14の回動における支点部となる。HLマストフット14Sは、左右方向(横方向)に延びる回転軸を形成する。HLマスト14は、図1に示すように、上部旋回体11から後方かつ上方に斜めに向かって延びる後傾姿勢でブーム13の回動における支柱として機能する。なお、他の実施形態において、HLマスト14によって例示される本発明のマストは、箱型のマストなど他の形態からなるものでもよい。また、HLマスト14は、マストアイドラシーブ140を備える。マストアイドラシーブ140は、HLマスト14の長手方向の中央部の後側面に配置されている。
HLマスト14の基端部側には左右一対のマストバックストップ29が設けられる。これらのマストバックストップ29は、HLマスト14の回動軸(HLマストフット14S)よりも後側の位置で、図1に示される後傾姿勢(起立姿勢)のHLマスト14から延びるとともに上部旋回体11に配置された不図示の受け部に当接し、HLマスト14が強風等で後方へ転倒することを阻止する。
箱マスト15は、HLマスト14の後側(下方)で上部旋回体11に回動可能に連結される。箱マスト15は、断面視で矩形形状からなる。箱マスト15の回動軸は、ブーム13の回動軸と平行でかつHLマスト14の回動軸とほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、この箱マスト15もブーム13の起伏方向と同方向に回動可能である。箱マスト15は、箱マストフット15Sを有する。箱マストフット15Sは、箱マスト15の回動における支点部となる。箱マストフット15Sは、左右方向(横方向)に延びる回転軸を形成する。
更に、クレーン10は、下部スプレッダ18と、上部スプレッダ19と、ガイライン20と、ブーム起伏用ロープ21と、ブーム起伏用ウインチ22と、を有する。
下部スプレッダ18は、HLマスト14の先端部に支持される。下部スプレッダ18は、不図示の下部シーブブロックを備えており、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。
上部スプレッダ19は、下部スプレッダ18の前方に所定の間隔をおいて配置される。上部スプレッダ19は、ガイライン20を介してブーム13の先端部に接続される。上部スプレッダ19は、不図示の上部シーブブロックを備えており、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。
ガイライン20は、図1の紙面と直交する左右方向に一対配置されている。ガイライン20の後端部は、上部スプレッダ19に接続され、ガイライン20の前端部は、ブーム13の先端部に接続される。ガイライン20は、ガイリンク(金属製の板材)、ガイロープ、ガイワイヤ(金属製の線材)などを含む。
ブーム起伏用ロープ21は、ブーム起伏用ウインチ22から引き出され、HLマスト14の先端部のシーブ14A、14Bに掛けられた後、下部スプレッダ18の下部シーブブロックと上部スプレッダ19の上部シーブブロックとの間で複数回掛け回される。なお、下部シーブブロックおよび上部シーブブロックに掛け回された後のブーム起伏用ロープ21の先端部は、HLマスト14の先端部に固定される。
ブーム起伏用ウインチ22は、HLマスト14の基端部側に配置される。ブーム起伏用ウインチ22は、ブーム起伏用ロープ21の巻き取りおよび繰り出しを行うことで下部スプレッダ18の下部シーブブロックと上部スプレッダ19の上部シーブブロックとの間の距離を変化させ、ブーム13をHLマスト14に対して相対的に回動させながらブーム13を起伏させる。
更に、クレーン10は、左右一対のマストガイリンク23と、マスト起伏用ロープ24と、マスト起伏用ウインチ25と、を有する。
マストガイリンク23は、HLマスト14の先端部と箱マスト15の先端部とを接続する。この接続は、HLマスト14の回動と箱マスト15の回動とを連携させる。
マスト起伏用ロープ24は、上部旋回体11に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたたシーブブロック26と、箱マスト15の先端部に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック27との間で複数回掛け回される。
マスト起伏用ウインチ25は、上部旋回体11に配置される。マスト起伏用ウインチ25は、マスト起伏用ロープ24の巻き取りおよび繰り出しを行う。マスト起伏用ウインチ25によるマスト起伏用ロープ24の巻き取り、繰り出し動作によって、箱マスト15の先端部のシーブブロック27と上部旋回体11の後端部のシーブブロック26との間の距離が変化し、上部旋回体11に対して箱マスト15およびHLマスト14が一体的に回動しながら、HLマスト14が起伏する。なお、HLマスト14および箱マスト15の回動は、主にクレーン10の組立分解時に行われ、クレーン10の使用時にはHLマスト14および箱マスト15の位置(対地角)はほぼ固定されている。
クレーン10には、前述のマスト起伏用ウインチ25およびブーム起伏用ウインチ22以外に、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ30S及び補巻用ウインチ31Sが搭載される。本実施形態に係るクレーン10では、主巻用ウインチ30S、及び補巻用ウインチ31Sがいずれもブーム13の基端部に据え付けられる。クレーン10のウインチ30S、31Sは上部旋回体11に搭載されていてもよい。
主巻用ウインチ30Sは、主巻用ロープ32(図1)による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この主巻について、ブーム13の先端部には前述のアイドラシーブ131、132が回転可能に設けられ、さらにガイドシーブに隣接する位置に複数の主巻用ポイントシーブが幅方向に配列された主巻用シーブブロックが設けられている。主巻用シーブブロックから垂下された主巻用ロープ32には、吊り荷用の主フック34が連結されている。そして、主巻用ウインチ30Sから引き出された主巻用ロープ32がアイドラシーブ131、132に順に掛けられ、かつ、主巻用シーブブロックのシーブと、主フック34に設けられたシーブブロックのシーブとの間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ30Sが主巻用ロープ32の巻き取りや繰り出しを行うと、主フック34の巻上げ及び巻下げが行われる。
同様にして、補巻用ウインチ31Sは、補巻用ロープ33による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この補巻については、上記の主巻と同様の不図示の構造が備えられている。そして、補巻用ウインチ31Sが補巻用ロープ33の巻き取りや繰り出しを行うと、補巻用ロープ33の末端に連結された図略の吊荷用の補フックが巻上げられ、または巻下げられる。
また、クレーン10は、左右一対のカウンタウエイト35と、左右一対のウエイトガイリンク36(ガイライン)と、左右一対のカウンタウエイト37と、を有する。
左右一対のカウンタウエイト35は、上部旋回体11の旋回フレームの後端部に左右方向に間隔をおいてそれぞれ配置されている。また、左右一対のカウンタウエイト37は、上部旋回体11の前後方向における上部旋回体11の後方に配置されている。カウンタウエイト35およびカウンタウエイト37は、クレーン10のバランスを維持するための錘である。
左右一対のカウンタウエイト37は、板状のウエイト(錘)が上下に積載されることで構成されており、自走台車50に支持される。特に、カウンタウエイト37は、クレーン10が重量物を吊り上げるために備えられるSHL(Super Heavy Lifting)用ウエイトとして、クレーン10のバランスを保つ機能を有する。カウンタウエイト37は、自走台車50上のパレット51P(図3)に載置されており、当該パレット51Pが左右一対のウエイトガイリンク36(ウエイト用ガイライン)によってHLマスト14の先端部に接続されている。換言すれば、カウンタウエイト37を支持する自走台車50は、HLマスト14の先端部から左右一対のウエイトガイリンク36を介して吊り下げられている。左右のウエイトガイリンク36は、それぞれ前後2本のガイリンク(ロープ)から構成される。なお、図1では、左右のウエイトガイリンク36のうち、右側(紙面手前側)のウエイトガイリンク36のみが現れている。
本実施形態では、カウンタウエイト37を支持する自走台車50(自走式台車)は、クレーン10専用の台車ではなく汎用台車から構成される。なお、他の実施形態において、自走台車50はクレーン10専用の台車であってもよい。この場合、自走台車50はクレーン10の一部を構成する。更に、クレーン10は、連結ビーム60(連結体)を有する。連結ビーム60は、カウンタウエイト37を支持する自走台車50と上部旋回体11とを互いに連結するための部材である。
図3は、本実施形態に係るクレーン10の自走台車50およびこれに載置されたカウンタウエイト37の斜視図である。図4は、本実施形態に係るクレーン10の連結ビーム60と自走台車50との連結部の斜視図である。
図3を参照して、自走台車50は、台車本体51(荷台)と、パワーパック52と、複数の車輪ユニット53と、4つのアウトリガ54と、左右一対のガイリンク接続部55と、を有する。
台車本体51は、自走台車50の本体部分(荷台)であり、平面視で長方形形状(水平な所定の方向に長く延びる形状)を有している。台車本体51は、クレーン10の使用時には、図2、図3に示すように上部旋回体11の左右方向に沿って長く延びるように配置される。この結果、自走台車50上に載置されるカウンタウエイト37が、クレーン10のバランスを安定して維持することができる。台車本体51の上面部にはカウンタウエイト37を載置するためのパレット51Pが固定されている。パレット51Pも平面視で台車本体51と同様の形状を有している。図3に示すように、複数のカウンタウエイト37が、パレット51Pに左右方向に間隔をおいて積層される。なお、本実施形態では、カウンタウエイト37、パレット51Pおよび自走台車50は、互いに固定されて一体的に動作するように構成され、ウエイトユニットを構成することが可能である。
パワーパック52は、台車本体51の長手方向の一端に設けられている。パワーパック52は、エンジンなどの動力発生機と、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、これらを制御するコントローラと、運転室とを有する(いずれも詳細は不図示)。なお、自走台車50は運転室を有することなく、遠隔操作されるものでもよい。
複数の車輪ユニット53は、台車本体51の下方においてそれぞれ走行面G(地面)を転動可能な車輪531(図5)を含み、台車本体51の幅方向の両側において台車本体51の長手方向に沿って二列で並ぶように配置されている。各車輪ユニット53は、上下方向に延びる操向中心軸C2(図5)を中心に台車本体51に対して回転可能なように台車本体51の下部に取り付けられている。各車輪ユニット53が当該操向中心軸C2の軸回りに回転することによって車輪531の向きが変更される。
4つのアウトリガ54は、パレット51Pの四隅近傍にそれぞれ配置されており、油圧によって上下に伸縮するシリンダ構造を有している。なお、図3では、一部のアウトリガ54のみが現れている。各アウトリガ54が伸長すると、カウンタウエイト37が載置されたパレット51Pが上方に移動し、自走台車50の台車本体51に対して上方に浮き上がる。この結果、パレット51Pの下方の空間において自走台車50の進入、脱離が可能となる。アウトリガ54が収縮すると、カウンタウエイト37が載置されたパレット51Pが自走台車50の台車本体51上に載置され、カウンタウエイト37の荷重が台車本体51に付与される。
左右一対のガイリンク接続部55は、HLマスト14の先端部から垂下された左右一対のウエイトガイリンク36の下端部にそれぞれ接続されるものであり、パレット51Pに左右方向に間隔をおいて固定されている。なお、図3に示すように、左右一対のガイリンク接続部55の間に、上部旋回体11と自走台車50(パレット51P)とを連結する連結ビーム60が配置される。
連結ビーム60は、上部旋回体11の後端部と、上部旋回体11の後方でカウンタウエイト37を支持し地上を自走可能な自走台車50とを互いに連結することが可能な連結体である。なお、本実施形態では、前述のパレット51Pを介して、連結ビーム60と自走台車50とが互いに接続される。他の実施形態において、連結ビーム60は、パレット51Pを介さずに、自走台車50の台車本体51などに直接接続されてもよい。連結ビーム60は、ビーム本体61と、スライダ62(可動部)と、を有する。
ビーム本体61(図3)は、横ビーム610と、縦ビーム611(前後ビーム)と、を有する。
縦ビーム611は、上部旋回体11の前後方向に延びるとともに、スライダ62を往復移動可能(スライド移動可能)に支持する柱状の部材である。
横ビーム610は、縦ビーム611の前端部から上部旋回体11の左右方向両側に延びるように縦ビーム611に接続されている。横ビーム610の左右両端部には、上部旋回体11の左右一対の側板11A(図2)(上部旋回体11の後端部)に連結される、左右一対の旋回体連結部610Aがそれぞれ配置されている。各旋回体連結部610Aは、左右方向に互いに間隔をおいて配置される一対の板状部をそれぞれ有し、各板状部には同軸上に不図示のピン孔が形成されている。そして、前記一対の板状部が上部旋回体11の左右の側板11Aを左右両側から挟むようにそれぞれ配置され、不図示の連結ピンによって旋回体連結部610Aと側板11Aとが互いに連結される。上記の連結ピンによる連結が図2の左右一対の旋回体連結部610Aにおいてそれぞれ行われる。この結果、連結ビーム60は、左右方向に延びる連結ピンを中心として回動可能なように上部旋回体11の一対の側板11Aに支持される。連結ビーム60と上部旋回体11とが連結されると、ビーム本体61は、上部旋回体11から後方に向かって延びている。
スライダ62は、自走台車50の前記前後方向を含む方向における走行に伴って旋回体連結部610Aに対して前記前後方向に相対移動可能とされている。具体的に、スライダ62は、ビーム本体61の縦ビーム611に前記前後方向に沿って往復移動可能に外嵌される角筒形状(筒形状)を有している。スライダ62は、自走台車50に連結される台車連結部621を有する。本実施形態では、台車連結部621は、パレット51Pのスライダ連結部511(図4)に連結されることで、当該パレット51Pを介して自走台車50に連結される。また、台車連結部621とスライダ連結部511との連結に伴って、スライダ62は、上下方向に延びる回動中心軸DL(図4)を中心として回動可能なように自走台車50に連結される。
ビーム本体61は、自走台車50の前記前後方向を含む方向への走行によって自走台車50が前記上部旋回体11に対して前記前後方向に相対移動することを可能とするように、スライダ62を前記上部旋回体11の左右方向において拘束しながら前記前後方向に沿って往復移動可能に支持する。また、本実施形態では、自走台車50の走行によって上部旋回体11を旋回させることが可能である。したがって、ビーム本体61は、前記旋回中心軸を中心とする自走台車50の旋回方向への走行によって前記上部旋回体11が旋回することを可能とするように、スライダ62を支持している。
なお、ビーム本体61とスライダ62との関係について換言すれば、ビーム本体61は、上部旋回体11の前後方向において左右一対の旋回体連結部610Aとは反対側で左右一対の旋回体連結部610Aに対する距離が一定に維持されたビーム後端部61T(図3)を有する。そして、スライダ62は、左右一対の旋回体連結部610Aとビーム後端部61Tとの間で、前記前後方向に沿って往復移動可能である。
図5は、本実施形態に係る自走台車50の側面図である。図6は、本実施形態に係るクレーン10および自走台車50のブロック図である。図7は、本実施形態に係る自走台車50の車輪駆動装置を示す油圧回路図である。図8は、本実施形態に係る自走台車50の台車半径、台車角度および操向角度(ステアリング角)を示すためのクレーン10の平面図である。
本実施形態では、図5に示すように、複数の車輪ユニット53は、台車本体51の長手方向に沿って上部旋回体11に近い側(前側)に配置された複数の第1車輪ユニット53Aと、台車本体51の長手方向に沿って上部旋回体11から遠い側(後側)に配置された複数の第2車輪ユニット53Bとを有している。複数の第1車輪ユニット53Aおよび複数の第2車輪ユニット53B(いずれも車輪操向部)は、それぞれ互いに同じ方向を向く一対の車輪531と、これらの車輪531を支持する車輪支持フレーム532と、を含み、前記各車輪531の走行面Gと平行な回転中心軸回りの回転(走行面G上での転動)によって自走台車50が下部走行体12とは独立して自走することを可能にする。
さらに、複数の第1車輪ユニット53Aおよび複数の第2車輪ユニット53Bは、それぞれが旋回中心軸CLと平行な操向中心軸C2回りに旋回可能となるように台車本体51に取付けられている。複数の第1車輪ユニット53Aおよび複数の第2車輪ユニット53Bの操向中心軸C2回りの旋回によって各車輪531の向きが変えられることにより、自走台車50は、クレーン本体10H(上部旋回体11、下部走行体12)の異なる動きにそれぞれ応じた複数の台車走行モードを有する。
前記複数の台車走行モードは、旋回走行モード(台車旋回動作)と、並進走行モードと、台車旋回モード(台車旋回動作)とを含む。
A)旋回走行モードは、前記各車輪531の向きが上部旋回体11の旋回方向と合致した状態で当該車輪531が回転駆動されることにより、上部旋回体11の旋回に追従してその上部旋回体11の旋回方向に自走台車50が走行するモードである。つまり、この旋回走行モードでは、自走台車50は、上部旋回体11の旋回中心軸CLを中心とする円弧状の軌道に沿って走行する。
B)並進走行モードは、上部旋回体11の旋回角度が任意の角度にあり、かつ、前記各車輪531の向きが下部走行体12の前後方向と合致した状態で当該車輪531が回転駆動されることにより、当該下部走行体12の走行に追従して自走台車50が走行するモードである。つまり、この並進走行モードでは、自走台車50は、下部走行体12と同じ方向に進行する、すなわち下部走行体12と並進する、ように走行する。
C)台車旋回モードは、旋回走行モードと比較して、上部旋回体11の旋回ブレーキが開放された状態で、自走台車50が前記円弧状の軌道に沿って走行しながら、上部旋回体11を旋回方向に牽引するモードである。この場合、上部旋回体11は自走台車50によって旋回駆動される。なお、旋回走行モードおよび台車旋回モードは、いずれも本発明の台車旋回動作に相当する。
次に、この移動式クレーンに搭載される駆動制御系について、図6を参照しながら説明する。クレーン本体10Hは、図6に示すような走行操作装置41、旋回操作装置42、クローラ駆動装置43、旋回駆動装置44、本体側制御部45、遠隔操作ユニット46およびモード選択部49を有している。
クローラ駆動装置43は、下部走行体12を走行させる走行駆動装置であって、下部走行体12に備えられた左右一対のクローラを駆動することにより下部走行体12を自走させる。
走行操作装置41は、下部走行体12の走行(前進又は後進)及び走行停止を指示するために用いられるものであり、上部旋回体11に含まれるキャブ10K内に設けられている。走行操作装置41は、走行操作レバー41Aと、操作装置本体41Bと、を有する。走行操作レバー41Aには、下部走行体12の走行方向及び走行速度を指定するための回動操作が与えられる。操作装置本体41Bは、前記走行操作レバー41Aに与えられる操作の方向に対応した走行方向及び当該操作の量に対応する走行速度についての指令信号を生成し、前記本体側制御部45に入力する。
旋回駆動装置44は、上部旋回体11を旋回中心軸CL回りに旋回させる駆動装置である。
旋回操作装置42は、上部旋回体11の旋回駆動及び旋回停止を指示するために用いられるものであり、前記キャブ10K内に設けられている。旋回操作装置42は、旋回操作レバー42Aと、操作装置本体42Bと、を有する。旋回操作レバー42Aには、上部旋回体11の旋回方向及び旋回速度を指定するための回動操作が与えられる。操作装置本体42Bは、前記旋回操作レバー42Aに与えられる操作の方向に対応した旋回方向及び当該操作の量に対応する旋回速度についての指令信号を生成し、前記本体側制御部45に入力する。
前記モード選択部49は、自走台車50の走行について前記のように設定された複数の台車走行モード、すなわち、旋回走行モード、並進走行モードおよび台車旋回モードの中からオペレータが所望の台車走行モードを選択する、つまり実行されるべき台車走行モードを指定する、ために用いられる。具体的に、モード選択部49は、例えば複数の選択ボタンを含み、オペレータが前記台車走行モードを選択するために操作されるともに、当該選択された台車走行モードを指定するためのモード選択信号を前記本体側制御部45に入力する。
前記本体側制御部45は、走行操作装置41、旋回操作装置42およびモード選択部49からそれぞれ入力される信号に基づき、クレーン本体10Hでの各種制御を行う。具体的には次の制御を行う。
1)本体側走行駆動制御
本体側制御部45は、走行操作装置41から入力される指令信号(走行指令信号)に基づき、走行制御信号を生成してクローラ駆動装置43に入力し、これにより、前記走行操作装置41の走行操作レバー41Aに与えられた操作に対応する走行方向に当該操作に対応する走行速度で下部走行体12を走行させるように、クローラ駆動装置43に前記クローラを作動させる。
2)旋回駆動制御
本体側制御部45は、旋回操作装置42から入力される指令信号(旋回指令信号)に基づき、旋回制御信号を生成して旋回駆動装置44に入力し、これにより、前記旋回操作装置42の旋回操作レバー42Aに与えられた操作に対応する旋回方向に当該操作に対応する旋回速度で上部旋回体11を旋回させるように、前記旋回駆動装置44を作動させる。
3)台車旋回制御
本体側制御部45は、旋回操作装置42から入力される指令信号に関わらず、上部旋回体11に所定のブレーキトルクを付与するための不図示の旋回ブレーキを開放するように旋回駆動装置44にブレーキ開放指令信号を入力し、上部旋回体11を下部走行体12に対して自由旋回可能な状態とする。この結果、後記のように、オペレータによって遠隔操作ユニット46に与えられる台車旋回操作に応じて、自走台車50の走行力によって上部旋回体11が旋回可能となる。
4)モード切換制御
本体側制御部45は、モード選択部49を用いてオペレータにより選択された台車走行モードを実現するように、後述の台車側制御部56にモード指令信号を入力する。具体的には、本体側制御部45は、モード選択部49から入力されるモード選択信号に基づき、選択されている台車走行モードを判定し、その台車走行モードについてのモード指令信号を生成して台車側制御部56に入力する。
遠隔操作ユニット46は、上部旋回体11の前記キャブ10K内に配置され、オペレータによって操作することが可能である。遠隔操作ユニット46は、台車操作部460と、遠隔制御部461と、を有する。
台車操作部460は、オペレータから操作が与えられるものであり、不図示の操作レバーや操作ボタンなどを含む。当該操作には、自走台車50の各車輪ユニット53の車輪531の操向方向(操向角度)、回転方向、回転速度などが含まれる。
遠隔制御部461は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成され、CPUが前記制御プログラムを実行することにより、駆動制御部462(走行信号入力部、操向信号入力部、指令信号入力部)、操向角度調整部463(操向角度設定部)、判定部464および記憶部465を機能的に有するよう動作する。
駆動制御部462は、台車操作部460に与えられる前記操作に応じて、複数の車輪531を転動および操向させるために後記の車輪駆動装置57(車輪駆動部)、第1操向装置52Aおよび第2操向装置52Bに指令信号(走行指令信号、操向指令信号)を入力する。当該指令信号は、本体側制御部45を経由して、台車側制御部56に入力される。なお、図6において、本体側制御部45と台車側制御部56とは、有線通信または無線通信によって接続される。
また、駆動制御部462は、台車旋回動作時に、複数の車輪531を転動させるために自走台車50の車輪駆動装置57に走行指令信号を入力する。なお、台車旋回動作は、下部走行体12と自走台車50とが連結ビーム60によって互いに連結されかつ回動中心軸DLが平面視で旋回中心軸CLを中心とする所定の初期半径の円周上に配置された状態で、自走台車50が上部旋回体11の旋回に連携して旋回中心軸CLを中心とする旋回方向に走行面G上を走行する動作である。
操向角度調整部463は、前述の旋回走行モードまたは台車旋回モードが実行されている場合に、車輪531の操向角度調整動作を実行する。操向角度調整部463は、前記台車旋回動作に対応して、後記の台車角度検出部47(図6)によって検出される台車角度θおよび台車半径検出部48によって検出される台車半径Rに応じて、台車角度θが90度に設定されるように(90度に近づくように)前記台車長手方向に対する複数の車輪531のそれぞれの操向角度を設定する。操向角度調整部463が当該操向角度を設定すると、上記の駆動制御部462は、操向角度調整部463によって設定された操向角度に対応する操向指令信号を自走台車50の第1操向装置52Aおよび第2操向装置52Bに入力する。なお、「台車角度θが90度になる」とは、90度を含む所定の目標角度に台車角度θが含まれることを意味する。上記の目標角度は、たとえば、80度以上100度以下であり、より望ましくは、85度以上95度以下である。
判定部464は、上記の操向角度調整動作における各種の判定動作を実行する。
記憶部465は、各台車走行モードにおいて参照される閾値、参照パラメータなどを予め記憶している。
図8を参照して、上部旋回体11の旋回動作および自走台車50の走行に伴って、自走台車50は上部旋回体11に対して上部旋回体11の前後方向に沿って相対移動可能であるとともに、上部旋回体11に対して回動中心軸DLを中心に相対回動可能とされる。
旋回中心軸CLと回動中心軸DLとの距離が自走台車50の台車半径Rと定義される。また、旋回中心軸CLと回動中心軸DLとを結ぶ水平な直線である第1基準直線L1と、自走台車50の台車本体51が長く延びる方向である長手方向(台車長手方向、直進方向)と平行かつ回動中心軸DLを通る直線である第2基準直線とが自走台車50の進行方向側かつ上部旋回体11側においてなす角度が、台車角度θと定義される。換言すれば、台車角度θは、旋回中心軸CLと前記回動中心軸DLとを結ぶ線分と回動中心軸DLから自走台車50の直進方向に延びる線分とがなす角度である。更に、自走台車50の台車本体51の長手方向(自走台車50の直進方向)と車輪ユニット53の車輪531の操向方向(車輪531の回転軸と直交する水平な方向)とがなす角度(鋭角)が、車輪531の操向角度θTと定義される。複数の車輪531によって自走台車50が台車本体51の長手方向と平行な方向に向かって進む場合(直進する場合)には、操向角度θTは0度に設定される。なお、台車本体51の形状は上記のような形状に限定されるものではない。台車本体51の形状を問わず、第2基準直線L2は自走台車50の直進方向と平行に設定されればよい。
更に、クレーン10は、台車角度検出部47と、台車半径検出部48と、を有する(図6)。
台車角度検出部47は、上記の台車角度θを検出することが可能とされている。台車角度検出部47は、スライダ62に備えられる公知の角度計、エンコーダなどから構成される。なお、台車角度検出部47は、上記で定義した台車角度θの外角などを検出するものでもよい。
台車半径検出部48は、上記の台車半径Rを検出する。一例として、台車半径検出部48は、スライダ62の上面部に固定されたレーザ変位計であり、検出用レーザを上部旋回体11の後端部に配置された不図示のターゲットに向かって照射し、その反射光を検出することで、スライダ62上の回動中心軸DL(自走台車50)と前記ターゲットとの距離を検出する。当該距離に、前記ターゲットと旋回中心軸CLとの距離を加えることで、台車半径Rが検出可能とされる。なお、台車半径検出部48は、レーザ変位計に限定されるものではなく、ワイヤ式変位計などでもよい。当該ワイヤ式変位計は、ワイヤがスプールから出し引きされた長さを電気的に出力する計測器であり、計測器本体はスライダ62に固定される一方、ワイヤの先端が上部旋回体11に固定されている。なお、スプールにはワイヤを巻き取る方向に付勢するスプリングが配置される。スプールの回転量をポテンションメータなどで計測することで、スライダ62(自走台車50)と上部旋回体11(旋回中心軸CL)との距離を検出することができる。
自走台車50は、駆動制御系として、図6に示すように、第1操向装置52A、第2操向装置52B、台車側制御部56および車輪駆動装置57をさらに有する。
第1操向装置52Aおよび第2操向装置52B(図5、図6)(いずれも車輪操向部)は、一対の第1車輪ユニット53Aおよび第2車輪ユニット53Bのそれぞれに付設され、対応する車輪ユニット30Aまたは30Bを台車本体51に対して前記操向中心軸C2回りに旋回させて当該車輪ユニットに含まれる車輪531を操向するものである。各操向装置52A,52Bは、前記車輪ユニット30A,30Bを旋回させる操向用モータと、前記台車側制御部56から入力される指令信号(操向指令信号)を受けて前記操向用モータの作動を制御する操向制御回路と、を含む。
車輪駆動装置57(車輪駆動部)は、第1車輪ユニット30Aと第2車輪ユニット30Bのうちの少なくとも一方に付設され、その付設された車輪ユニットに属する車輪531を前記台車側制御部56から入力された指令信号(走行指令信号)に対応する方向に当該指令信号に対応した速度で回転駆動する(転動させる)ことにより前記自走台車50を走行させる。
前記車輪駆動装置57は、図7に示すような油圧ポンプ57A、油圧モータ57B、車輪駆動制御回路57C及びリリーフ弁57Dを含む。
前記油圧モータ57Bは、前記車輪531を回転させるように作動するものであり、前記油圧ポンプ57Aは、この油圧モータ57Bに作動油を供給するものである。油圧モータ57Bは、供給される作動油の圧力、すなわち駆動圧に応じた駆動力で前記車輪531を回転駆動する。油圧モータ57Bは、一対のポートと、車輪531に連結された出力軸(不図示)と、を有する。前記出力軸は、前記油圧ポンプ57Aから前記車輪駆動制御回路57Cを通じて前記油圧モータ57Bのいずれかのポートに作動油が供給されることにより、その供給されたポートに対応する方向に回転し、これにより、当該方向に前記車輪531を回転させる。これと同時に油圧モータ57Bは他方のポートから作動油を吐出し、この作動油は前記車輪駆動制御回路57Cを通じてタンクTに戻される。
前記車輪駆動制御回路57Cは、前記油圧モータ57Bと前記油圧ポンプ57Aとの間に介在し、前記台車側制御部56からの指令信号の入力を受けて前記油圧ポンプ57Aから前記油圧モータ57Bへの作動油の供給の向き及び流量を変化させる。当該車輪駆動制御回路57Cは、例えば、前記油圧ポンプ57Aと前記油圧モータ57Bとの間の油路を切換えるためのパイロット切換弁からなるコントロールバルブ、当該コントロールバルブにパイロット圧を供給するパイロットライン、及び当該パイロットラインに設けられる電磁比例減圧弁を含み、当該電磁比例減圧弁に前記台車側制御部56からの指令信号が入力されることにより、前記作動油の供給方向及び供給流量の制御、すなわち前記車輪531の回転方向及び回転速度の制御が行われる。
前記リリーフ弁57Dは、前記油圧ポンプ57Aと前記車輪駆動制御回路57Cとの間の油路に接続されている。このリリーフ弁57Dは、前記油圧ポンプ57Aから吐出される作動油の一部を前記油圧モータ57Bに供給させずにタンクTに逃がすものである。
図9は、本実施形態に係るクレーン10の上部旋回体11を自走台車50が旋回させる様子を示す平面図である。図10は、図9の状態から上部旋回体11を自走台車50が旋回させた様子を示す平面図である。図11は、本実施形態に係る自走台車50の操向角度調整動作の様子を示すフローチャートである。表1は、台車半径R、台車角度θに対応して二元的に設定された車輪531の操向角度θTの情報を示すものであり、当該情報は予め記憶部465に記憶されている。
Figure 0007415812000001
次に、キャブ10K内でオペレータがモード選択部49を操作して、3つの台車走行モードから台車旋回モードを選択した場合について説明する。この場合、自走台車50は、第1基準直線L1と第2基準直線L2とが互いに直交するように、上部旋回体11の後方に配置される。この際、予め旋回中心軸CLと回動中心軸DLとの距離が、クレーン10の吊り能力に応じて設定された初期半径(表1の16m)に設定される。また、操向角度調整部463は、複数の車輪ユニット53の車輪531の直進方向に対する操向角度θT(操向角度)を、上記の初期半径に応じて予め設定された角度に設定する(表1における台車半径R16m、台車角度90度に対応する13度(初期操向角度))。この結果、複数の車輪531のそれぞれが径方向の内側を向くように設定される(図8)。
台車旋回モードが選択されると、旋回操作装置42から入力される指令信号に関わらず、上部旋回体11に所定のブレーキトルクを付与するための不図示の旋回ブレーキを開放するように旋回駆動装置44にブレーキ開放指令信号が入力される。
自走台車50を旋回方向に走行させるようにオペレータが遠隔操作ユニット46の台車操作部460を操作すると、遠隔操作ユニット46から本体側制御部45および台車側制御部56を経由して、車輪駆動装置57に指令信号が入力され、自走台車50が初期半径を半径とする円周上を走行し始める。この結果、上部旋回体11が自走台車50によって牽引されながら旋回する。
上記のようにオペレータによる台車操作部460の操作が行われると、判定部464(図6)が、当該操作に応じた信号を検出して台車旋回操作が行われていると判定する(ステップS01でYES)。この結果、台車角度検出部47および台車半径検出部48が、それぞれ、台車半径Rおよび台車角度θを検出する(ステップS02)。
次に、操向角度調整部463は、台車角度検出部47および台車半径検出部48によって検出された台車半径Rおよび台車角度θに応じて、記憶部465に記憶された表1の情報に基づいて、車輪531の適切な操向角度θTを決定する(ステップS03)。図9では、自走台車50の走行中に台車角度θが84度まで小さくなった状態を示している。一方、台車半径Rは初期半径の16mのままである。この場合、表1の情報から適切な操向角度θT=10度が設定される。
次に、駆動制御部462が、操向角度調整部463によって設定された操向角度θTに対応する操向指令信号を自走台車50の第1操向装置52Aおよび第2操向装置52Bに入力する。この結果、前記操向指令信号が第1操向装置52Aおよび第2操向装置52Bに入力され、各車輪531の操向角度θTが調整される。
なお、図9に示される状態から上記のような操向角度θTが設定されると、台車角度θが90度の場合(初期操向角度)よりも車輪531の操向角度θTが小さくなるため、自走台車50は、矢印D91のように、現在の進行方向に対して径方向の外側に移動するように走行する。この結果、上部旋回体11が自走台車50に牽引されながら、旋回中心軸CLを中心として時計回りに旋回する(矢印D92)。やがて、図10に示すように、旋回方向において上部旋回体11が自走台車50に追いつくことで、台車角度θが再び90度となる。なお、図9から図10に示される状態の変化において、回動中心軸DLと旋回中心軸CLとの距離は変動する。しかしながら、本実施形態では、連結ビーム60のスライダ62がビーム本体61に対して相対移動可能であるため、上記のような制御中において、旋回中心軸CLと回動中心軸DLとの距離の変化が許容される。この結果、旋回中心軸CLと回動中心軸DLとの距離が一定に保持される他の連結部材と比較して、自走台車50の位置がずれた場合に当該連結部材や上部旋回体11の後端部に大きな負荷が掛かることが防止される。
次に、判定部464は、自走台車50が目標位置に到達したか否かを判定する(ステップS05)。当該判定には、予め上部旋回体11の目標旋回角度が設定され、上部旋回体11が上記の目標旋回角度だけ旋回したか否かに基づいて判定されればよい。この際、上部旋回体11には上記の旋回角度を検出可能な角度計が設けられている。ステップS05において、自走台車50(上部旋回体11)が目標位置に到達している場合には、図11の操向角度調整動作が終了する。一方、ステップS05において自走台車50が目標位置に到達していない場合には、ステップS01以降のフローが繰り返される。このようなフローがたとえば1秒間隔で繰り返されることで、上部旋回体11が旋回しながら、自走台車50の車輪531の操向角度が調整される。
以上のように、本実施形態では、自走台車50の走行によって上部旋回体11を旋回させる、または、上部旋回体11の旋回動作に追従するように自走台車50を走行させる、台車旋回動作を行う際に、自走台車50が上部旋回体11に対して相対移動することを許容しながら台車角度θを90度に維持するように各車輪531の操向角度θTを調整することで、自走台車50と上部旋回体11とを剛的に連結することなく、台車旋回動作を行うことが可能となる。特に、自走台車50が連結ビーム60を介して上部旋回体11に対して前後方向に相対移動可能であるとともに回動中心軸DLを中心に相対回動可能であるため、連結ビーム60や上部旋回体11に大きな負荷が掛かることが抑止される。この結果、これらの部材の損傷が抑止される。また、地盤の傾斜や路面の凹凸などによって自走台車50の各車輪531の向きが変化することがあっても、自走台車50の上部旋回体11に対する相対的な角度である台車角度θを90度付近に維持しながら、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。このため、自走台車50の進行方向が旋回方向の接線方向に維持されるため、自走台車50の走行によって上部旋回体11を旋回させる場合には、自走台車50の走行力によって上部旋回体11を効率的に旋回させることができる一方、上部旋回体11の旋回動作に追従するように自走台車50を走行させる場合には、自走台車50の進行が上部旋回体11の旋回を妨げることを抑止することができる。本実施形態では、自走台車50の進行方向がずれる度に作業者が自走台車50の車輪531の操向方向を調整することなく、カウンタウエイト37を支持可能な自走台車50の走行とクレーン10の上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることが可能となる。
また、本実施形態では、表1に示すように、操向角度調整部463は、台車角度検出部47によって検出される台車角度θが90度よりも大きい場合には操向角度θTを初期操向角度よりも大きく設定し各車輪531を更に径方向内側に向ける。一方、台車角度検出部47によって検出される台車角度θが90度よりも小さい場合には操向角度θTを初期操向角度よりも小さく設定し各車輪531を直進方向に近づけるように操向する。
このような構成によれば、台車角度θが90度よりも大きくなった場合には自走台車50が径方向外側に進行しているため操向角度θTを初期操向角度よりも大きく設定することで台車角度θを90度に近づけることができる。一方、台車角度θが90度よりも小さくなった場合には自走台車50が径方向内側に進行しているため操向角度θTを初期操向角度よりも小さく設定することで台車角度θを90度に近づけることができる。
また、本実施形態では、表1に示すように、操向角度調整部463は、台車角度検出部47によって検出される台車角度θが90度よりも大きいほど操向角度θTを大きく設定し、操向角度調整部463によって検出される台車角度θが90度よりも小さいほど操向角度θTを小さく設定する。
このような構成によれば、自走台車50の走行中に地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車角度θが急激に大きくなることがあっても操向角度θTをより大きく設定することで、台車角度θを早期に90度に近づけることができる。また、自走台車50の走行中に地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車角度θが急激に小さくなることがあっても操向角度θTをより小さく設定することで、台車角度θを早期に90度に近づけることができる。
また、本実施形態では、クレーン10が、台車半径Rを検出することが可能な台車半径検出部48を更に備えている。そして、操向角度調整部463は、台車半径検出部48によって検出される台車角度θおよび台車半径検出部48によって検出される台車半径Rに応じて、台車角度θが90度に近づくように複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定する。
このような構成によれば、地盤の傾斜や路面の凹凸などによって自走台車50の各車輪531の向きが変化することがあっても、台車角度θを90度付近に維持しながら、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。このため、旋回中心軸CLを中心とする初期半径の円周上に近い位置で、台車を目的地に到達させることができる。
また、操向角度調整部463は、台車半径検出部48によって検出される台車半径Rが初期半径よりも大きい場合には操向角度θTを台車半径Rが初期半径の場合よりも小さく設定し、台車半径検出部48によって検出される台車半径Rが初期半径よりも小さい場合には操向角度θTを台車半径Rが初期半径の場合よりも大きく設定する。
このような構成によれば、台車半径Rが初期半径よりも大きくなった場合には操向角度θTを小さく設定し、台車角度θが初期半径よりも小さくなった場合には操向角度θTを大きく設定することで、台車角度θを90度付近に維持しながら、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。
また、本実施形態では、操向角度調整部463は、台車角度検出部47によって検出される台車半径Rが初期半径よりも大きいほど操向角度θTを小さく設定し、台車半径検出部48によって検出される台車半径Rが初期半径よりも小さいほど操向角度θTを大きく設定する。
本構成によれば、自走台車50の走行中に地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車半径Rが急激に大きくなることがあっても操向角度θTをより小さく設定することで、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。また、自走台車50の走行中に地盤の傾斜や路面の凹凸などによって台車半径Rが急激に小さくなることがあっても操向角度θTをより大きく設定することで、台車角度θを90度付近に維持しながら、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。
更に、本実施形態では、作業者が搭乗することを許容するキャブ10Kに配置され、自走台車50を走行させるための作業者からの操作が与えられる台車操作部460と、駆動制御部462(指令信号入力部)と、をクレーン10が備える。駆動制御部462は、操向角度調整部463が設定する操向角度θTに関わらず、台車操作部460に与えられる前記操作に応じて、複数の車輪531を転動および操向させるために自走台車50の車輪駆動装置57、第1操向装置52Aおよび第2操向装置52Bに指令信号を入力する。
このような構成によれば、作業者がキャブ10K内において台車操作部460を操作して自走台車50の走行を制御することができる。このため、台車旋回動作以外の動作を行う場合や台車旋回動作の準備のために自走台車50を所定の初期位置に配置する場合などに、クレーン10のキャブ10Kから自走台車50を操縦することが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係るクレーン10について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、本発明に係るクレーンの一例として、図1に示されるクレーン10を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。クレーンは、HLマスト14および箱マスト15の一方を有さないものでもよいし、ブーム13の先端部に不図示のジブが配置されたものでもよく、その他の構造からなるものでもよい。
(2)上記の実施形態では、本発明に係る連結体としてビーム本体61およびスライダ62を含む連結ビーム60を用いて説明したが、連結体は、伸縮可能な公知のテレスコピック構造を有するものでもよい。なお、この場合、テレスコピック構造の基端部が上部旋回体11の後端部に連結され、テレスコピック構造の先端部が自走台車50(パレット51P)に回動中心軸DLを中心に回動可能に連結されればよい。
(3)上記の実施形態では、複数の車輪531の操向角度θTは同じである態様にて説明したが、各車輪531の操向角度θTは互いに独立して設定されてもよい。
(4)上記の実施形態では、ウエイトガイリンク36がHLマスト14の先端部と自走台車50のガイリンク接続部55とを連結する態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ウエイトガイリンク36の代わりに、ウエイト用ガイラインとして、ガイリンク以外のケーブル、ロープ、ワイヤなどが使用されてもよい。
(5)また、上記の実施形態では、連結ビーム60が上部旋回体11の側板11Aに連結される態様にて説明したが、上部旋回体11側の接続先は、側板11Aに限定されるものではなく、上部旋回体11の底板または後板にブラケットを介して接続されるものでもよい。また、上部旋回体11と自走台車50との旋回動作における関係は、自走台車50の走行力によって上部旋回体11が旋回されることで自走台車50が上部旋回体11を旋回方向に牽引する態様でもよいし、上部旋回体11が旋回モータによって旋回しながら自走台車50がその周囲を走行する態様でもよい。
(6)また、上記の実施形態では、表1に示すように、操向角度調整部463は、台車半径検出部48によって検出される台車角度θおよび台車半径検出部48によって検出される台車半径Rに応じて、台車角度θが90度に近づくように複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定する態様にて説明したが、操向角度調整部463は、台車半径検出部48によって検出される台車角度θのみに基づいて、台車角度θが90度に近づくように複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定する態様でもよい。この場合、表1において台車半径Rの変化に応じたそれぞれ操向角度θTが設定されている情報は不要となる。なお、従来では、自走台車50と上部旋回体11とを剛的に連携していた場合には台車旋回動作時に連結体に大きな負荷が掛かっていたものに対して、本変形実施形態では、必ずしも台車半径Rを積極的に同じ距離に維持することなく、自走台車50と上部旋回体11との相対姿勢を維持することで、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを連携させるという思想に基づくものである。そして、自走台車50の目的地において台車半径Rが初期半径から多少ずれていた場合には、自走台車50の複数の車輪531の操向方向を上部旋回体11の旋回における半径方向に設定することで、スライダ62をビーム本体61に対して相対移動させながら、上部旋回体11に対する自走台車50の相対位置を調整すればよい。
なお、前述のように、台車角度θが90度に近づくように複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定することで、旋回中に連結ビーム60や上部旋回体11に大きな負荷が掛かることが抑止される。操向角度θTの設定、すなわち、ステアリング角度の変更は、旋回方向にはすぐに変化を生じさせることができる一方、半径方向においては吊り能力や安定性の面ですぐに影響がでるものではないため、目的地まで安定した旋回動作を実現することが充分可能となる。
一方、操向角度調整部463は、台車半径検出部48によって検出される台車角度θおよび台車半径検出部48によって検出される台車半径Rに応じて、台車角度θが90度に近づくとともに台車半径Rが前記初期半径に近づくように積極的に複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定するものでもよい。この場合、地盤の傾斜や路面の凹凸などによって自走台車50の各車輪531の向きが変化することがあっても、台車角度θを90度付近に維持しつつ台車半径Rを初期半径に近づけながら、自走台車50の走行と上部旋回体11の旋回とを安定して連携させることができる。このため、台車角度θを90度に維持することだけを目的として複数の車輪531のそれぞれの操向角度θTを設定する場合と比較して、旋回中心軸CLを中心とする初期半径の円周上により近い位置で、台車を目的地に到達させることができる。
10 クレーン
10H クレーン本体
10K キャブ
11 上部旋回体
12 下部走行体(下部本体)
13 ブーム(起伏体)
14 HLマスト(マスト)
15 箱マスト
36 ウエイトガイリンク(ガイライン)
37 カウンタウエイト
41 走行操作装置
42 旋回操作装置
43 クローラ駆動装置
44 旋回駆動装置
45 本体側制御部
46 遠隔操作ユニット
460 台車操作部
461 遠隔制御部
462 駆動制御部(走行信号入力部、操向信号入力部、指令信号入力部)
463 操向角度調整部(操向角度設定部)
464 判定部
465 記憶部
47 台車角度検出部
48 台車半径検出部
49 モード選択部
50 自走台車(自走式台車)
51 台車本体(荷台)
511 スライダ連結部
52 パワーパック
52A 第1操向装置(車輪操向部)
52B 第2操向装置(車輪操向部)
53 車輪ユニット
53A 第1車輪ユニット
53B 第2車輪ユニット
531 車輪
532 車輪支持部
54 アウトリガ
55 ガイリンク接続部
56 台車側制御部
57 車輪駆動装置(車輪駆動部)
60 連結ビーム(連結体)
61 ビーム本体
610A 旋回体連結部
62 スライダ
621 台車連結部
C2 操向中心軸
CL 旋回中心軸
DL 回動中心軸
L1 第1基準直線
L2 第2基準直線
R 台車半径
θ 台車角度
θT 操向角度(ステアリング角度)

Claims (7)

  1. 荷台と前記荷台の下方に配置され走行面上を転動可能な複数の車輪と所定の走行指令信号が与えられることで前記複数の車輪をそれぞれ転動させることが可能な車輪駆動部と所定の操向指令信号が与えられることで前記複数の車輪をそれぞれ上下方向に延びる操向中心軸回りに操向させることが可能な車輪操向部とを含む自走式台車とともに用いられるクレーンであって、
    下部本体と、
    前記下部本体の上に上下方向に延びる旋回中心軸周りに旋回可能に搭載される上部旋回体と、
    前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に取り付けられた起伏体と、
    前記上部旋回体の前後方向における前記起伏体の後方において前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に取り付けられ、前記起伏体を後方から支持するマストと、
    前記前後方向における前記上部旋回体の後方において前記自走式台車の前記荷台に支持されるカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトと前記マストの先端部とを互いに接続するガイラインと、
    前記前後方向における前記上部旋回体の後端部に連結される旋回体連結部と、上下方向に延びる回動中心軸を中心として回動可能なように前記自走式台車に連結される台車連結部であって前記自走式台車の前記前後方向を含む方向における走行に伴って前記旋回体連結部に対して前記前後方向に相対移動可能な前記台車連結部とを有し、前記上部旋回体の前記後端部と前記自走式台車とを前記前後方向において互いに連結する連結体と、
    平面視において、前記旋回中心軸と前記回動中心軸とを結ぶ線分と前記回動中心軸から前記自走式台車の直進方向に延びる線分とがなす角度である台車角度を検出することが可能な台車角度検出部と、
    前記上部旋回体と前記自走式台車とが前記連結体によって互いに連結されかつ平面視で前記回動中心軸が前記旋回中心軸を中心とする所定の初期半径の円周上に配置された状態で前記自走式台車が前記旋回中心軸を中心とする旋回方向に前記走行面上を走行する動作である台車旋回動作時に、前記車輪駆動部に前記走行指令信号を入力する走行信号入力部と、
    前記台車旋回動作の開始時に前記複数の車輪の前記直進方向に対する操向角度を前記複数の車輪のそれぞれが径方向の内側を向くように前記初期半径に応じて予め設定された初期操向角度にそれぞれ設定するとともに、前記台車旋回動作中に少なくとも前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度に応じて前記台車角度が90度に近づくように前記複数の車輪の前記操向角度を設定する操向角度設定部と、
    前記操向角度設定部によって設定された前記操向角度に対応して前記車輪操向部に前記操向指令信号を入力する操向信号入力部と、
    を備えるクレーン。
  2. 前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも大きい場合には前記操向角度を前記初期操向角度よりも大きく設定し、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも小さい場合には前記操向角度を前記初期操向角度よりも小さく設定する、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも大きいほど前記操向角度を大きく設定し、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度が90度よりも小さいほど前記操向角度を小さく設定する、請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記旋回中心軸と前記回動中心軸との距離である台車半径を検出することが可能な台車半径検出部を更に備え、
    前記操向角度設定部は、前記台車角度検出部によって検出される前記台車角度および前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径に応じて、前記台車角度が90度に近づくように前記複数の車輪のそれぞれの前記操向角度を設定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載のクレーン。
  5. 前記操向角度設定部は、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも大きい場合には前記操向角度を前記台車半径が前記初期半径の場合よりも小さく設定し、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも小さい場合には前記操向角度を前記台車半径が前記初期半径の場合よりも大きく設定する、請求項4に記載のクレーン。
  6. 前記操向角度設定部は、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも大きいほど前記操向角度を小さく設定し、前記台車半径検出部によって検出される前記台車半径が前記初期半径よりも小さいほど前記操向角度を大きく設定する、請求項5に記載のクレーン。
  7. 作業者が搭乗することを許容するキャブに配置され、前記自走式台車を走行させるための作業者からの操作が与えられる台車操作部と、
    前記操向角度設定部が設定する前記操向角度に関わらず、前記台車操作部に与えられる前記操作に応じて前記車輪駆動部に前記走行指令信号を入力するとともに前記車輪操向部に前記操向指令信号を入力する指令信号入力部と、
    を更に備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のクレーン。
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