JPH0726004B2 - ポリエステル樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物の製造方法

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JPH0726004B2
JPH0726004B2 JP24686086A JP24686086A JPH0726004B2 JP H0726004 B2 JPH0726004 B2 JP H0726004B2 JP 24686086 A JP24686086 A JP 24686086A JP 24686086 A JP24686086 A JP 24686086A JP H0726004 B2 JPH0726004 B2 JP H0726004B2
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英紀 酒井
昭 横山
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、耐加水分解性に優れたポリエステル樹脂組成
物の製造方法に関し、さらに詳しくは、ポリマー末端に
カルボキシル基を有するポリエステル樹脂組成物の製造
方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ポリエチレンテレフタレート樹脂に代表されるポリエス
テル樹脂は、優れた諸特性を有しているため、種々の分
野で広く用いられている。特にガラス繊維が配合された
ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹
脂組成物は、特に機械的強度に優れているため、エンジ
アリングプラスチックとして広く用いられている。
ところが上記のようなポリエステル樹脂組成物は、たと
えば自動車用部品として用いられる場合にように加熱水
と接すると、その機械的特性が急激に低下してしまうと
いう問題点があった。この理由の1つとしては、ポリエ
ステルポリマーの末端カルボキシル基の自己触媒作用に
より加水分解を受けてしまうためであろうと考えられて
いる。
このような問題点を解決するため、たとえば特開昭60−
210659号公報には、ポリエステル樹脂中に、ポリエステ
ルポリマーの末端カルボキシル基を封鎖するため、ポリ
カルボジイミド化合物を配合してなるポリエステル樹脂
組成物が開示されており、また特開昭56−18618号公報
には、ポリエステル樹脂中にビスオキサゾリン系化合物
を配合してなるポリエステル樹脂組成物が開示されてい
る。また、さらに特開昭61−14251号公報には、ポリエ
ステル樹脂の機械的特性をさらに改良するために、ポリ
エステル樹脂中に、ポリカルボジイミド化合物およびα
−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸塩とからなる
イオン性共重合体を配合してなるポリエステル樹脂組成
物が開示されている。
上記のようにポリエステル樹脂中に、(i)ポリカルボ
ジイミド化合物あるいはビスオキサゾリン化合物などの
末端カルボキシル基封鎖剤、(ii)α−オレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸塩とからなるイオン性共重合
体を配合してなるポリエステル樹脂組成物は、ある程度
その耐加水分解性は改良されるが、まだ満足しうるほど
充分に耐加水分解性があるとは言えないという問題点が
あることが本発明者らによって見出された。
本発明者らは、上記のような問題点を解決すべく鋭意検
討したところ、上記のポリエステル樹脂組成物の耐加水
分解性が満足しうるほど充分ではないのは、ポリエステ
ル樹脂の末端カルボキシル基を封鎖するため、ポリエス
テル樹脂中に添加されるポリカルボジイミド化合物ある
いはビスオキサゾリン系化合物などの末端カルボキシル
基封鎖剤が、ポリエステル樹脂の末端カルボキシル基と
反応するよりも、α−オレフィンとα,β−不飽和カル
ボン酸塩とからなるイオン性共重合体などのカルボキシ
ル基と反応してしまい、このため充分にポリエステル樹
脂の末端カルボキシル基を封鎖していないためであるこ
とを見出した。
本発明者らは、このような知見に基いてさらに検討した
ところ、上記のような組成を有するポリエステル樹脂組
成物を特定の順序で配合すればよいことを見出して、本
発明を完成するに至った。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、機械的強度に優れるととも
に耐加水分解性にも優れたポリエチレンテレフタレート
などのポリエステル樹脂組成物の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
発明の概要 本発明に係るポリエステル樹脂組成物の製造方法は、ポ
リエステル樹脂と、ポリエステル樹脂の末端カルボキシ
ル基封鎖剤とを予じめ溶融混合した後、この配合物に、
カルボン酸塩含有化合物を配合することを特徴としてい
る。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物の製造方法によれ
ば、ポリエステル樹脂と、ポリエステル樹脂の末端カル
ボキシル基封鎖剤とを予じめ溶融混合して反応させた後
に、この配合物にカルボン酸塩含有化合物を配合してい
るので、ポリエステル樹脂の末端カルボキシル基は、上
記のような封鎖剤と充分に反応しているため、得られる
ポリエステル樹脂組成物の耐加水分解性は著しく向上す
る。
発明の具体的説明 以下本発明に係るポリエステル樹脂組成物の製造方法に
ついて具体的に説明するが、まず本発明に係るポリエス
テル樹脂組成物を構成する各成分について説明し、次い
でその製造方法について説明する。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物のベースとなるポ
リエステル樹脂は、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオベンチルグリコール、ヘキサメチレングリコー
ル等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール
等の脂環族グリコール、ビスフェノール等の芳香族ジヒ
ドロキシ化合物あるいはこれらの2種以上から選ばれた
ジヒドロキシ化合物単位と、テレフタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
ウンデカジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸あるいはこ
れらの2種以上から選ばれたジカルボン酸単位とから形
成されるポリエステルであって、熱可塑性を示す限り、
少量のトリオールやトリカルボン酸のような3価以上の
ポリヒドロキシ化合物やポリカルボン酸などで変性され
ていてもよい。具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリ
シクロヘキサン−1,4−ジメチロールテレフタレート、
ポリネオペンチルテレフタレートなどが用いられる。こ
のうち特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート(これらには少量の他の共重合単位が
含まれていてもよい)などが好ましく用いられる。
これらのポリエステル樹脂は、単独で用いられてもよ
く、また場合によっては混合して用いられてもよい。
上記のようなポリエステル樹脂の末端カルボキシル基を
封鎖するための末端カルボキシル基封鎖剤としては、
(a)ポリカルボジイミド化合物、(b)ビスオキサゾ
リン系化合物などの従来公知の化合物のほか、(c)モ
ルカルボジイミドあるいは(d)モノオキサゾリン系化
合物も用いられる。
(a)ポリカルボジイミド化合物は、分子中にカルボジ
イミド基(−N=C=N−)を少なくとも2個以上有す
る化合物である。具体的には、ポリ(4,4′−ジフェニ
ルメタンカルボジイミド)、ポリ(3,3′−ジメチル−
4,4′−ビフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ(ト
リルカルボジイミド)、ポリ(P−フェニレンカルボジ
イミド)、ポリ(m−フェニレンカルボジイミド)、ポ
リ(3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンカルボ
ジイミド)、ポリ(ナフチレンカルボジイミド)、ポリ
(1,6−ヘキサメチレンカルボジイミド)、ポリ(4,4′
−メチレンビスシクロヘキシルカルボジイミド)、ポリ
(1,4−テトラメチレンカルボジイミド)、ポリ(1,3−
シクロヘキシレンカルボジイミド)、ポリ(1,4−シク
ロヘキシレンカルボジイミド)、ポリ(1,3−ジイソプ
ロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(1−メチル
−3,5−ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、
ポリ(1,3,5−トリエチルフェニレンカルボジイミ
ド)、ポリ(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミ
ド)などが用いられる。
(b)ビスオキサゾリン系化合物としては、5員環を有
するビスオキサゾリン系化合物または6員環を有するビ
スオキサジン化合物が用いられる。
具体的には、2,2′−ビス(2−オキサゾリン)、2,2′
−ビス(4−メチル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビ
ス(4,4−ジメチル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス
(4−エチル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4,4
−ジエチル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4−
プロピル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(t−ブ
チル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4−ヘキシ
ル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4−フェニル
−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4−シクロヘキ
シル−2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(4−ベンジ
ル−2−オキサゾリン)、2,2′−p−フェニレンビス
(2−オキサゾリン)、2,2′−m−フェニレンビス
(2−オキサゾリン)、2,2′−o−フェニレンビス
(2−オキサゾリン)、2,2′−p−フェニレンビス
(4−メチル−2−オキサゾリン)、2,2′−p−フェ
ニレンビス(4,4−ジメチル−2−オキサゾリン)、2,
2′−m−フェニレンビス(4−メチル−2−オキサゾ
リン)、2,2′−m−フェニレンビス(4,4−ジメチル−
2−オキサゾリン)、2,2′−エチレンビス(2−オキ
サゾリン)、2,2′−テトラメチレンビス(2−オキサ
ゾリン)、2,2′−ヘキサメチレンビス(2−オキサゾ
リン)、2,2′−オクタメチレンビス(2−オキサゾリ
ン)、2,2′−デカメチレンビス(2−オキサゾリ
ン)、2,2′−エチレンビス(4−メチル−2−オキサ
ゾリン)、2,2′−テトラメチレンビス(4,4−ジメチル
−2−オキサゾリン)、2,2′−9,9′−ジフェノキシエ
タンビス(2−オキサゾリン)、2,2′−シクロヘキシ
レンビス(2−オキサゾリン)、2,2′−ジフェニレン
ビス(2−オキサゾリン)等のビスオキサゾリン化合
物;2,2′−ビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジ
ン)、2,2′−メチレンビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3
−オキサジン)、2,2′−エチレンビス(5,6−ジヒドロ
−4H−1,3−オキサジン)、2,2′−プロピレンビス(5,
6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン)、2,2′−ブチレ
ンビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン)、2,
2′−ヘキサメチレンビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3−
オキサジン)、2,2′−p−フェニレンビス(5,6−ジヒ
ドロ−4H−1,3−オキサジン)、2,2′−m−フェニレン
ビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン)、2,2′
−ナフチレンビス(5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジ
ン)、2,2′−p,p′−ジフェニレンビス(5,6−ジヒド
ロ−4H−1,3−オキサジン)等のビスオキサジン化合物
等である。これらの化合物のうち、特に2,2′−ビス
(2−オキサゾリン)、2,2′−ビス(5,6−ジヒドロ−
4H−1,3−オキサジン)が好ましい。
(c)モノカルボジイミドとしては、ジシクロヘキシル
カルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ジトリル
カルボジイミド、ジ(トリイソプロピルフェニル)カル
ボジイミド、ジナフチルカルボジイミド、ジ(トリイソ
プロピル)カルボジイミド等が例示でき、(d)モノオ
キサゾリン系化合物としては、フェニル−2−オキサゾ
リン、ナフチル−2−オキサゾリン、トリル−2−オキ
サゾリン、シクロヘキシル−2−オキサゾリン等が例示
できる。
このようなポリエステル樹脂の末端カルボキシル基封鎖
剤は、ポリエステル樹脂組成物の0.1〜10重量%の量で
用いられる。
ポリエステル樹脂組成物の機械的特性および加工性を改
良するために配合されるカルボン酸塩含有化合物として
は、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸塩とか
らなるイオン性共重合体(商品名ハイミランとして販売
されている)が特に好ましく用いられる。具体的には、
エチレンとマレイン酸との共重合体で1〜3価の金属イ
オンを含むもの、エチレンと(メタ)アクリル酸との共
重合体で1〜3価の金属イオンを含むもの、あるいはエ
チレンとイタコン酸との共重合体で1〜3価の金属イオ
ンを含むものが用いられ、これらの共重合体では、α−
オレフィンの含量は80〜90重量%であることが好まし
い。またその他のカルボン酸塩含有化合物として、スチ
レンと(メタ)アクリル酸との共重合体で1〜3価の金
属イオンを含むもの、ステアリン酸ナトリウム、モンタ
ン酸の部分金属塩なども用いられうる。
このようなカルボン酸塩含有化合物は、ポリエステル樹
脂組成物の0.5〜20重量%の量で用いられる。
また本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、上記のよ
うな必須成分に加えて、種々の任意成分を含むことがで
きる。このような任意成分としては、以下のような成分
が挙げられる。
(i)ガラス繊維、アスベスト、炭素繊維、マイカ、シ
リカ、タルク、炭酸カルシウムなどの無機充填剤、 (ii)デカブロモビフェニルエーテル、オクタブロモビ
フェニルエーテル、ハロゲン化ポリカーボネートオリゴ
マー、リン化合物、三酸化アンチモン、臭素化ポリスチ
レンなどの難燃化剤、 (iii)紫外線吸収剤、 (iv)帯電防止剤、 (v)着色剤 (vi)滑材 (vii)酸化防止剤 次に上記のような各成分を含む本発明に係るポリエステ
ル樹脂組成物の製造方法について説明する。
まず、ポリエステル樹脂と、ポリエステル樹脂の末端カ
ルボキシル基封鎖剤とを予じめ配合してよく溶融混練す
る。このようにポリエステル樹脂と末端カルボキシル基
封鎖剤とを予じめ配合してよく溶融混練すると、ポリエ
ステル樹脂に含まれる末端カルボキシル基は、上記封鎖
剤により充分に封鎖される。
次いで、上記のようにして得られたポリエステル樹脂と
封鎖剤とからなる配合物に、カルボン酸塩含有化合物を
添加してよく溶融混練する。
なお、ガラス繊維、難燃化剤などの任意成分もまた、カ
ルボン酸塩含有化合物と同様に、ポリエステル樹脂と封
鎖剤とからなる配合物に添加して溶融混練することが好
ましい。
上記のような各成分を溶融混練するには、従来公知の混
練装置たとえばブレンダー、ニーダー、ロール、押出機
などが用いられる。
このようにポリエステル樹脂と封鎖剤とを予じめ配合し
てよく溶融混練した後に、得られた配合物にカルボン酸
塩含有化合物および必要に応じて各種成分を添加し、溶
融混練してポリエステル樹脂組成物を製造すると、封鎖
剤はポリエステル樹脂の末端カルボキシル基と反応し、
封鎖剤がカルボン酸塩含有化合物と反応することが防止
され、したがって得られるポリエステル樹脂組成物から
形成される成形品は、上記各成分を一括して溶融混練し
て得られるポリエステル樹脂組成物が形成される成形品
と比較して、機械的強度に優れるとともに耐加水分解性
にも優れている。特に、ポリエステル樹脂組成物が難燃
化剤を含む場合には、大きな効果が認められる。
発明の効果 本発明に係るポリエステル樹脂組成物の製造方法によれ
ば、ポリエステル樹脂と、ポリエステル樹脂の末端カル
ボキシル基封鎖剤とを予じめ溶融混合した後に、この配
合物にカルボン酸塩含有化合物を配合しているので、ポ
リエステル樹脂の末端カルボキシル基は、上記のような
封鎖剤と充分に反応しているため、得られるポリエステ
ル樹脂組成物の耐加水分解性は著しく向上する。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
実施例1 充分に乾燥したI.V.が0.72dl/gのポリエチレンテレフタ
レート(三井ペット樹脂社製JO25)99重量%とポリ(ト
リイソプロピルフェニレンカルボジイミド)1重量%と
をヘンシェルミキサーで混合後、押出機により270℃で
溶融混合し、末端カルボキシル基を封鎖した前処理ペレ
ットを得た。
次いで、充分に乾燥した該前処理ペレット66重量%とア
イオノマー(三井デュポンポリケミカル社製、ハイミラ
ン1707)4重量%およびガラス繊維(繊維長3mm、繊維
径10μの日東紡製CS3J941)30重量%とをヘンシェルミ
キサーで混合後、ベント式2軸押出機により270℃で溶
融混練し、ペレットを得た。このようにして得たペレッ
トを用いて、270℃に設定された射出成形機により120℃
に設定された金型内に樹脂を打込み、厚さ1/8インチの
短冊試験片を得た。この試験片を100℃の沸水中に所定
時間浸漬後、ASTM D790に準じ曲げ強度を測定し、耐加
水分解性を評価した。
結果を第1表に示す。
比較例1 ポリエチレンテレフタレート、ポリ(トリイソプロピル
フェニレンカルボジイミド)、アイオノマーおよびガラ
ス繊維を一括して溶融混練して、ポリエステル樹脂組成
物を製造した以外は、実施例1と同様にした。
結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1において、末端カルボキシル基を封鎖した前処
理ペレットを63重量%とし、さらにチオジエタノールジ
ベンゾエートを3重量%配合する他は実施例1と同様に
行なった。
結果を第1表に示す。
比較例2 実施例2におけるポリエチレンテレフタレート、ポリ
(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、アイ
オノマー、チオジエタノールジベンゾエートおよびガラ
ス繊維を一括して溶融混練して、ポリエステル樹脂組成
物を製造した以外は、実施例1と同様に行なった。
結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1において、末端カルボキシル基を封鎖した前処
理ペレットを51重量%とし、さらにポリエチレンワック
ス(分子量3200、三井石油化学工業社製三井ハイワック
ス4052E)を3重量%、ポリトリブロモスチレン(日産
フェロ有機化学社製Pyro−chek68PB)を12重量%を配合
する他は、実施例1と同様に行なった。
結果を第1表に示す。
比較例3 実施例3におけるポリエチレンテレフタレート、ポリ
(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、アイ
オノマー、ポリエチレンワックス、ポリトリブロモスチ
レンおよびガラス繊維を一括溶融混練して、ポリエステ
ル樹脂組成物を製造した以外は、実施例1と同様に行な
った。
結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1において、末端カルボキシル基封鎖剤としてポ
リ(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)のか
わりに、2,2′−m−フェニレンビス(2−オキサゾリ
ン)を使用する以外は、同様に行なった。
結果を第1表に示す。
比較例4 実施例4におけるポリエチレンテレフタレート、2,2′
−m−フェニレンビス(2−オキサゾリン)、アイオノ
マーおよびガラス繊維を一括溶融混練して、ポリエステ
ル樹脂組成物を製造した以外は、実施例1と同様に行な
った。
結果を第1表に示す。
実施例5 実施例2におけるポリ(トリイソプロピルフェニレンカ
ルボジイミド)のかわりに、2,2′−m−フェニレンビ
ス(2−オキサゾリン)を使用する以外は、同様に行な
った。
結果を第1表に示す。
比較例5 比較例2において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、2,2′−m−フェニレン
ビス(2−オキサゾリン)を使用する以外は、同様に行
なった。
結果を第1表に示す。
実施例6 実施例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、2,2′−m−フェニレン
ビス(2−オキサゾリン)を使用する以外は、同様に行
なった。
結果を第1表に示す。
比較例6 比較例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、2,2′−m−フェニレン
ビス(2−オキサゾリン)を使用する以外は、同様に行
なった。
結果を第1表に示す。
実施例7 実施例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、ジ(トリイソプロピル)
カルボジイミドを使用する以外は、同様に行なった。
結果を第1表に示す。
比較例7 比較例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、ジ(トリイソプロピル)
カルボジイミドを使用する以外は、同様に行なった。
結果を第1表に示す。
実施例8 実施例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、フェニル−2−オキサゾ
リンを使用する以外は、同様に行なった。
結果を第1表に示す。
比較例8 比較例3において、ポリ(トリイソプロピルフェニレン
カルボジイミド)のかわりに、フェニル−2−オキサゾ
リンを使用する以外は、同様に行なった。
結果を第1表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル樹脂と、ポリエステル樹脂の
    末端カルボキシル基封鎖剤とを予じめ溶融混合した後、
    この配合物に、カルボン酸塩含有化合物を配合すること
    を特徴とする、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
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JP6113969B2 (ja) * 2012-07-04 2017-04-12 帝人フィルムソリューション株式会社 難燃性ポリエステルフィルム
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