JPH0725325Y2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JPH0725325Y2
JPH0725325Y2 JP1989023740U JP2374089U JPH0725325Y2 JP H0725325 Y2 JPH0725325 Y2 JP H0725325Y2 JP 1989023740 U JP1989023740 U JP 1989023740U JP 2374089 U JP2374089 U JP 2374089U JP H0725325 Y2 JPH0725325 Y2 JP H0725325Y2
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JP
Japan
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opening
closing lid
front cover
closing
operating member
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JP1989023740U
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JPH02114653U (ja
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紘十郎 田川
靖彦 池田
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば哺乳瓶等の育児用品や食器及び食品等
を収納する収納容器に関する。
(従来の技術) 従来、この種の収納容器としては、開閉蓋を常時開放方
向に付勢する付勢手段が設けられるとともに、この開閉
蓋を閉塞状態で保持するロック部材が設けられており、
ロック部材を固縛状態から解除させることで開閉蓋がス
プリングの付勢力により開放するように構成されてい
た。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものでは、スプリングの弾性
力を利用して開閉蓋を開放終了位置まで一気に開放させ
ているため、開放終了位置で衝撃が生じ、この衝撃によ
り収納物が倒れ、該収納物が壊れたり内部の液体等がこ
ぼれるという問題があった。
ここで、開閉蓋を開放させようとするスプリングの付勢
力は該スプリングに作用する開閉蓋の荷重がこの開閉蓋
の開放位置に応じて変化するので、スプリングの弾性力
等を調整するだけでは、開閉蓋の開放速度の制御が困難
であった。
また、実開昭61−197953号公報に見られるように、可動
側蓋体の開放時において、制動面に沿って制動子が移動
することで、コイルバネが圧縮され、この圧縮力に抗す
る力により開放開始から開放終了に近づくに従って可動
側蓋体を徐々に制動する制動手段を備えた収納容器が提
供されている。
しかし、この制動手段は、徐々にではあるが可動側蓋体
の開放開始から開放終了までの全ての段階で制動力を与
えるもので、このように開放の動作の全ての段階で制動
力を与えると、可動側蓋体の開放に時間がかかるという
問題があった。また、上述した問題とともに、コイルバ
ネが圧縮された際に制動子が制動面の頂部側に戻ろうと
する力により可動側蓋体に制動を与えている、すなわち
コイルバネの圧縮力が回動側蓋体の回動中心に対してラ
ジアル方向に近い方向に作用することにより、回動側蓋
体の回動に制動を与えているため、コイルバネの圧縮力
を制動力として回動側蓋体に伝達する際に制動子及び制
動面に大きな負荷が生じることになり、制動子及び制動
面、並びに周辺部材の破損を招くおそれがあるという問
題があった。
(課題を解決するための手段) 本考案の収納容器は、開閉自在に構成された開閉蓋を備
えた収納容器において、前記開閉蓋を常時開放方向に付
勢する付勢手段と、開閉蓋の閉塞時においてこの閉塞状
態を保持するロック部材と、開閉蓋の開放動作時におい
て、開放途中位置から開放速度を減速させる制動手段を
備え、上記制動手段は、上記開閉蓋の開閉中心となる軸
部材に揺動自在に支持された作動部材と、作動部材に形
成されたラック部に係合したピニオン部材と、上記開閉
蓋に設けられ、開閉蓋の開放途中位置で上記作動部材に
当接してこの作動部材を上記ピニオン部材を介して開放
方向に揺動させる当接部とから構成されたものである。
(作用) 開閉蓋の開放時において、開閉蓋が開放途中位置に達す
ると、開閉蓋の当接部が作動部材に当接して該作動部材
がピニオン部材を介して開放方向に揺動し、この作動部
材の揺動に伴って開閉蓋の開放速度が減速され、この減
速された状態で開閉蓋が開放終了位置まで開放する。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本考案に係る収納容器を示している。
図において、1は開閉蓋を有する収納容器であって、こ
の収納容器1は、さら状の容器底部3と、かまぼこ型に
形成された上記容器底部3上に設けられたカバー体5と
から構成されており、このカバー体5で覆われた内部空
間が収納物(図示省略)を収納する収納スペースになさ
れている。容器底部3の左右両側には円盤状の支持体31
a,31bが一体に設けられている。
カバー体5は、この頂部に沿って前後に前部カバー51と
後部カバー52とに分割されている。
前部カバー51は、容器底部3の支持体31a,31bに設けら
れた一対の開閉機構6,7によりこの開閉機構6,7を中心に
回動自在に設けられ、収納物を出し入れする際の開閉蓋
になされている。本例では、このカバー体5は透明で内
部を目視できるように構成されている。
以下、開閉機構の構成について説明する。
まず、一方の開閉機構6は、第2図及び第3図に示すよ
うに、前記容器底部3の左側部に設けられた支持体31a
に回転自在に支持された軸部61と、この軸部61に揺動自
在に支持された作動部材62と、作動部材62に形成された
ラック部622に係合したピニオン部材65と、前部カバー5
1の閉塞時にこの前部カバー51を開放方向に付勢するス
プリング(付勢部材)66と、これら部材が組み込まれる
収納体67とを備えている。
前記軸部61は、小径部611と、大径部612と、この大径部
612の外端に設けられたフランジ部613とから構成されて
いる。大径部612は前記支持体31aに形成された通孔311
に挿入されている。この大径部612の内端部には一対の
切欠部615が軸芯を中心に左右対称に設けられており、
この内端部が前部カバー51の左側面51aに形成された係
合孔511に挿入されて係合する。これにより、軸部材61
と前部カバー51とが一体になり、この軸部材61が前部カ
バー51の回動中心になる。また、軸部材61の小径部611
には後部カバー52の左側面52aに形成された挿入孔521に
挿入されて後部カバー52の回動中心になる。
前記作動部材62の基端部には軸部623が形成されてお
り、この軸部623の一端部625が収納体67に形成されたボ
ス部671に挿入されるとともに、他端部626が軸部材61の
中心孔616に挿入されている。また、この作動部材62
は、中間部に掛止片621が突設されるとともに、先端部
近傍にラック部622が形成されている。
前記掛止片621は、組み付け時において、支持体31aに形
成された長孔312を挿通して容器内方に突出されてお
り、前部カバー51の左側面51aの端縁下部に形成された
当接部512と当接するようになされている。当接部512は
上当接部513と下当接部514とからなり、前部カバー51の
開閉時にこれら上下当接部513,514と掛止片621とが当接
することで作動部材62を揺動させるように構成されてい
る。
前記ピニオン部材65はピニオン部651がベース部652に回
転自在に支持されたもので、ベース部652が収納体67に
固設されている。ピニオン部651はベース652内に設けら
れたシリコンオイル等の粘性物により適宜な力を加える
ことでゆっくりと回転するように構成されている。この
ピニオン部651は作動部材62のラック部622と係合されて
おり、これによって作動部材62はピニオン部651の回転
にみあう速度でゆっくりと揺動することになる。
前記スプリング66は、一端部66aが収納体67に止着され
るとともに、鉤状に形成された他端部66bが軸部材61の
フランジ部613に突設された係止軸614と係合されてい
る。
そして、第3図に示すように、収納体67にスプリング6
6、作動部材62、軸部材61をこの順に上述したように組
み付ける。次に、この収納体67を支持体31aに組み付け
て軸部材61を支持体31aの通孔311に挿入配置し、この軸
部材61に前部カバー51の係合孔511、後部カバー52の挿
入孔521を挿入し、この状態で軸部材61の内端部に止着
部材93を嵌着する。
また、前記他方の開閉機構7は、第4図に示すように、
軸部材71と、この軸部材71を回転自在に収納体75に配設
するための中間部材72と、前部カバー51の閉塞時にこの
前部カバー51を開放方向に付勢するスプリング(付勢部
材)73とから構成されている。
前記中間部材72は軸部721の中間部にフランジ725が形成
されたもので、この軸部721の一端部722が収納体75に形
成されたボス部751に挿入されるとともに、他端部723が
軸部材71の中心孔711に挿入されている。他の軸部材71
及びスプリング73は前記開閉機構6を構成するものと同
様に構成されている。そして、軸部材71に、支持体31b
の通孔311、前部カバー51の右側面51bに形成された係合
孔511及び後部カバー52の右側面52bに形成された挿入孔
521がそれぞれ挿入配置されている。
さらに、第1図に示すように、前部カバー51の前端縁中
央にはロック部材80が設けられており、このロック部材
80で前部カバー51の閉塞状態を保持する。
ロック部材80は、前部カバー51の前端縁中央部に設けら
れた係止部(図示省略)と、容器底部3に設けられた被
係止部(図示省略)とが係脱自在に構成されたものであ
る。このロック部材80は、例えば、前部カバー51を閉塞
してこの前部カバー51の係止部を容器底部の被係止部に
押圧することで両者が係合するようになされており、さ
らにもう一度押圧することで両者の係合が解除されるよ
うに構成されている。
また、第1図における符号90は収納容器の持ち運び等に
使用される把持部材で、この把持部材90の両端部91,91
が左右の支持体31a,31bに着脱自在に取り付けられてい
る。32は保護カバーである。
次に、以上のように構成された収納容器における前部カ
バーの開閉動作について説明する。
まず、開閉蓋である前部カバー51が閉塞してロック部材
80によりこの状態を保持している場合、この前部カバー
51の回転中心となる軸部材61,71がスプリング66,73によ
り第1図において矢符Q方向に付勢されているので、こ
の軸部材61,71と一体に係合された前部カバー51が軸部
材61,71と同方向(軸部材61,71を中心にして開放方向)
に付勢されている。
この状態でロック部材80を下方に押すとロック部材80が
解除され、前部カバー51はスプリング66,73の付勢力に
より軸部材61,71を中心に開放する。そして、前部カバ
ー51が開放途中位置に達すると第5図に示すように前部
カバー51の上当接部513が作動部材62の掛止片621に当接
し(第5図二点鎖線参照)、これによって前部カバー51
は作動部材62を同方向に揺動させながら開放していく
(第5図一点鎖線参照)。ここで、作動部材62の揺動は
ピニオン部材65の作用によりゆっくりと揺動するので、
この揺動とともに開放する前部カバー51は掛止片621と
当接した開放途中位置から開放終了位置までゆっくりと
開放することになる。このように、作動部材62及びピニ
オン部材65は、スプリング66,73の付勢力によって勢い
よく開放する前部カバー51の開放速度を開放途中位置か
ら減速するための制動手段になされている。
また、前部カバー51を開放状態から閉塞させる場合、前
部カバー51をスプリング66,73の付勢力に抗して閉塞さ
せていくと、閉塞途中位置で前部カバー51の下当接部51
4が作動部材62の掛止片621と当接し、前部カバー51は作
動部材62を同方向に揺動させながら閉塞する。これによ
り、開放時に矢符Q方向に揺動した作動部材62が第5図
において実線で示す元の位置に戻る。
なお、第2図及び第4図における95、96はワッシャであ
る。ワッシャ95は前部カバー51と後部カバー52間の軸部
材61に介装されており、前部カバー51と後部カバー52の
ガタツキを防止している。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案によれば、開閉蓋が開放途中
位置に達すると、開閉蓋の当接部が作動部材に当接して
該作動部材がピニオン部材を介して開閉方向に揺動し、
この作動部材の揺動に伴って開閉蓋の開放速度を減速す
ることで、開放途中位置までは付勢部材の付勢力により
開閉蓋が迅速に開放し、この開放途中位置から制動を与
えられながら開放することになり、開閉蓋の開放時間を
短縮できる。しかも、開放終了位置での衝撃を緩和させ
ることもでき、衝撃による容器の破損を防止でき耐久性
の向上を図ることができる。
また、開閉蓋の当接部が作動部材に当接し、該作動部材
をピニオン部材を介して軸部材を中心に開放方向に揺動
させることにより、開閉蓋が開放する際の回動中心と作
動部材の揺動中心とを同一に構成しているため、作動部
材の揺動を制動力として開閉蓋に円滑に伝達でき、作動
部材等には無理な負荷がかからず、開閉蓋に円滑に制動
を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案に係る収納容器の実施例を示
し、第1図は収納容器の全体構成を示す斜視図、第2図
は一方の開閉機構を示す分解斜視図、第3図は第1図に
おいてP方向から見た一方の開閉機構を示す構成図、第
4図は他方の開閉機構を示す分解斜視図、第5図は開閉
蓋の開閉動作を説明する説明図である。 1…収納容器 62…作動部材(制動部材) 65…ピニオン部材(制動部材) 66,73…スプリング(付勢手段) 80…ロック部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在に構成された開閉蓋を備えた収納
    容器において、 前記開閉蓋を常時開放方向に付勢する付勢手段と、 開閉蓋の閉塞時においてこの閉塞状態を保持するロック
    部材と、 開閉蓋の開放動作時において、開放途中位置から開放速
    度を減速させる制動手段を備え、 上記制動手段は、上記開閉蓋の開閉中心となる軸部材に
    揺動自在に支持された作動部材と、作動部材に形成され
    たラック部に係合したピニオン部材と、上記開閉蓋に設
    けられ、開閉蓋の開放途中位置で上記作動部材に当接し
    てこの作動部材を上記ピニオン部材を介して開放方向に
    揺動させる当接部とから構成されたことを特徴とする収
    納容器。
JP1989023740U 1989-03-01 1989-03-01 収納容器 Expired - Lifetime JPH0725325Y2 (ja)

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