JPH07235590A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07235590A
JPH07235590A JP2297794A JP2297794A JPH07235590A JP H07235590 A JPH07235590 A JP H07235590A JP 2297794 A JP2297794 A JP 2297794A JP 2297794 A JP2297794 A JP 2297794A JP H07235590 A JPH07235590 A JP H07235590A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最小分離幅以下のマスクを用いること無く低コ
ストで丸みを有する素子分離トレンチを形成する。 【構成】Si基板1上にパッド酸化膜2,ポリシリコン
膜3,SiO2 膜4を形成したのちパターニングしてこ
れら3層膜からなるマスクを形成する。次でSiCl4
ガスと酸素の混合ガス形を用いてエッチングマスクの側
壁にSiO2 からなるサイドウオール7を形成する。次
に、このサイドウオール7をスパッタしながらSi基板
1をエッチングしトレンチ8を形成する。このプロセス
により、最小分離幅以下のマスクを用いること無く低コ
ストで肩部に丸いテーパーを有する素子分離用のトレン
チが形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に素子分離用のトレンチ(溝)の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSIデバイスでは、MOSトランジス
タ等の素子領域および素子分離領域の幅を微細化して、
高密度化を実現している。分離領域の形成方法として
は、現在選択酸化法が主流である。しかし、マスクルー
ル0.25μm以下では選択酸化法による分離領域の形
成は難しい。そこで選択酸化法に代わり、トレンチ形成
による素子分離法が検討されている。
【0003】トレンチ素子分離法では直線的な側壁をも
つトレンチを形成すると、素子の端部において電界集中
が起こる。この電界集中は例えばMOSトランジスタの
しきい値電圧の変動を起こす。この問題を解決するため
にトレンチの端部に丸みを持たせる方法が提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平2−231739号公報に
おいては図2に示すように、Si基板11上に熱酸化膜
12と窒化膜13とCVD酸化膜14とを積層する。次
でこれら3層の絶縁膜に窓を設けたのち、上層のCVD
酸化膜14をマスクとして窒化膜13及び熱酸化膜12
をオーバーエッチングする。その後CVD酸化膜14と
段差のついた窒化膜13,熱酸化膜12をマスクとして
異方性エッチング法によりSi基板11をエッチングす
ることにより肩部に丸いテーパーを有するトレンチ8A
を形成する。
【0005】また特開昭62−136065号公報では
バーズビークを有する酸化膜の形成によりトレンチ
(溝)にテーパーを形成している。すなわち図3(a)
に示すように、半導体基板21に溝22を形成したのち
この溝の底面部を除く表面に耐酸化性膜23を形成す
る。次に図3(b)に示すように、この耐酸化性膜23
をマスクとして酸化処理し、溝23の底面側からその内
側面ないし肩部にバーズビークを生ずるまでに厚い酸化
膜24を形成する。以下耐酸化性膜23と酸化膜24を
除去し肩部にテーパーを有する溝を形成するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のトレンチの形成方法では、図2および図3のい
ずれの場合もテーパーを有する最終トレンチ幅は、最初
に形成するレジストマスクパターンより広がるという問
題がある。このため、実際の分離領域の幅より0.05
〜0.2μm狭いマスクパターンを形成しなければなら
ない。しかしながら、最小マスクルールを下回るパター
ンの解像は困難である。また、マスクパターンを狭める
ような工程を用いると、製造コスト増加を引き起こす。
【0007】本発明の目的は、肩部に丸いテーパーを有
するトレンチを低コストで、かつマスクルールより小さ
いレジストパターンを用いずに形成できる半導体装置の
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、シリコン基板上に絶縁膜または順次形成され
た半導体膜と酸化シリコン膜を含む多層膜を形成したの
ちパターニングしてマスクを形成する工程と、垂直方向
のエッチングと絶縁物との堆積とを同時に行ない前記マ
スクの側壁に絶縁物からなるサイドウオールを形成する
工程と、前記サイドウオールと前記シリコン基板を同時
にエッチングし前記シリコン基板にテーパーを有するト
レンチを形成する工程とを含むことを特徴とするもので
ある。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1(a)〜(c)は本発明の第1の実施
例を説明するための工程順に示した半導体チップの断面
図である。
【0010】まず図1(a)に示すように、Si基板1
の表面にパッド酸化膜2を5〜50nmの厚さに形成す
る。このパッド酸化膜は上層膜の形成時にSiの結晶欠
陥が誘起されるのを防止するためのものである。次にポ
リシリコン膜(またはアモルフアスシリコン膜)3を1
00〜500nmの厚さにCVD法を用いて成長する。
このポリシリコン膜は後工程でトレンチを絶縁膜で埋め
込んだ後の絶縁膜エッチバックのストッパとして用い
る。次で、SiO2 膜4を200〜500nmの厚さに
CVD法を用いて成長させる。次にこの3層膜上に素子
分離のトレンチ形成用のレジストパターン5を形成す
る。このレジストパターンの開孔部6は実際の分離領域
の幅で良く、実際より小さいパターンを形成する必要は
ない。
【0011】次に枚葉式平行平板型RIE装置を用いて
CVDSiO2 膜4とポリシリコン膜3およびパッド酸
化膜2のドライエッチングを行ない開孔部6を形成す
る。酸化膜はCF4 とCHF3 混合ガス系を用い、ポリ
シリコン膜はC12 もしくはHBrガス系を用いてエッ
チングする。そして、常法に従いエッチング後最上層の
レジストパターンをアッシングしウェットの剥離工程を
行い、洗浄する。
【0012】次に、高密度プラズマが得られるECRエ
ッチング装置を用いSiO2 膜4等をマスクにSi基板
にトレンチを形成する工程を行うが、まず、エッチング
チャンバーにSiC14 とO2 を導入し、イオンエネル
ギーが小さい条件でエッチングする。酸素濃度を5〜3
0%に設定する。そしてマイクロ波パワー300〜10
00W、基板パイアス用RFパワー5〜50Wでプラズ
マ放電させる。このプラズマ放電では、SiC14 が解
離して飽和蒸気圧が小さいSiC1X X =1〜3)が
Si基板1に吸着する。そして、酸素イオンやラジカル
と反応しSiO2 膜を堆積させる。このSiO2 膜は基
板表面に一様に形成されるが、SiC14 から解離した
C1イオン等により垂直方向にアタックを受けてエッチ
ングされるため、水平部の量は小さくSiO2 膜4等か
らなるマスクの側壁にSiO2 からなるサイドウオール
7を0.05μm程度の厚さに形成しこの第1ステップ
を終了する。
【0013】すなわち、基板表面はSiO2 膜の堆積と
エッチングが相殺され膜2,3,4の開孔部6の側壁に
は、SiO2 のサイドウオール7が形成され、図1
(b)の状態となる。
【0014】次に、SiCl4 を止めCl2 を導入す
る。酸素流量比を5〜20のCl2 と酸素の混合ガス系
を用い、RFバイアスパワー50〜150Wのイオンエ
ネルギーが高い条件でSi基板1をエッチングする。こ
の条件では、第1ステップで形成されたSiO2 からな
るサイドウオール7がスパッタされながらエッチングが
進行する。このためエッチング初期には、トレンチ形成
領域の中央部のみがエッチングされる。そして、サイド
ウオール7がスパッタされて膜厚が減るにしたがい、エ
ッチングされる領域が横に広がる。このSiO2 からな
るサイドウオール7は熱酸化によるSiO2 膜やCVD
SiO2 膜と比べてスパッタ速度が5倍以上大きいた
め、極端に大きいイオンエネルギーでエッチングしない
限りSiO2膜4のエッチングマスクとの選択比は十分
に確保できる。この様にして最終的に肩部に丸みを持っ
たテーバーを有するトレンチ8が形成されて図1(c)
の状態となる。
【0015】尚、上記実施例ではECRエッチング装置
を用いる場合について説明したが、平行平板RIE、マ
グネトロンRIEやヘリコン等のプラズマを発生させる
装置でも同様にドライエッチングできる。またSi基板
のエッチングはCl2 ガス系を用いて行ったが、HB
r,SiCl4 とO2 との混合ガスまたはCl2 とO2
の混合ガス等の異方性のエッチング特性が得られるガス
系であれば良い。
【0016】第2の実施例としては、トレンチ形成用の
マスクとして主に窒化膜とSiO2膜を用いる。すなわ
ち図1(a)においてポリシリコン膜3の代りに窒化シ
リコン膜を用いる。この窒化シリコン膜もトレンチをS
iO2 膜で埋めた場合のSiO2 膜のエッチバックの時
のストッパとして用いることができる。特にSiO2膜
をHF系溶液でエッチバックした時に有効である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同一装置
内で絶縁膜等からなるマスクの側壁にサイドウオールを
形成し、このサイドウオールとシリコン基板とを同時に
エッチングすることにより、最小分離幅以下のレジスト
パターンを用いることなく、低コストで肩部に丸いテー
パーを有する素子分離用のトレンチを容易に形成できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための半導体
チップの断面図。
【図2】従来の半導体装置の製造方法を説明するための
半導体チップの断面図。
【図3】従来の半導体装置の他の製造方法を説明するた
めの半導体チップの断面図。
【符号の説明】
1,11 Si基板 2 パッド酸化膜 3 ポリシリコン膜 4 SiO2 膜 5 レジストパターン 6 開孔部 7 サイドウオール 8,8A トレンチ 12 熱酸化膜 13 窒化膜 14 CVD酸化膜 21 半導体基板 22 溝 23 耐酸化性膜 24 酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/764 H01L 21/76 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に絶縁膜または順次形成
    された半導体膜と酸化シリコン膜を含む多層膜を形成し
    たのちパターニングしてマスクを形成する工程と、垂直
    方向のエッチングと絶縁物との堆積とを同時に行ない前
    記マスクの側壁に絶縁物からなるサイドウオールを形成
    する工程と、前記サイドウオールと前記シリコン基板を
    同時にエッチングし前記シリコン基板にテーパーを有す
    るトレンチを形成する工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 マスクを形成する絶縁膜は順次形成され
    た窒化シリコン膜と酸化シリコン膜である請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 多層膜を構成する半導体膜はポリシリコ
    ン膜またはアモルファスシリコン膜である請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 サイドウオールの形成とトレンチの形成
    に同じプラズマ発生装置を用いる請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 サイドウオールの形成にSiCl4 とO
    2 の反応ガスを用いる請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 トレンチの形成に少くともハロゲン系反
    応ガスを用いる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 ハロゲン系反応ガスはHBr,SiCl
    4 とO2 との混合ガスまたはCl2 とO2 との混合ガス
    である請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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