JPH0969511A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0969511A JP22229795A JP22229795A JPH0969511A JP H0969511 A JPH0969511 A JP H0969511A JP 22229795 A JP22229795 A JP 22229795A JP 22229795 A JP22229795 A JP 22229795A JP H0969511 A JPH0969511 A JP H0969511A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高段差、高アスペクト比を有する酸化膜上の多
結晶シリコン膜のエッチングにおいては、段差部でのエ
ッチング残渣や、下層の薄い酸化膜に損傷が発生する。 【解決手段】段差を有する酸化膜上の多結晶シリコン膜
5を、10mTorr以下の圧力領域で1010cm-3
上のプラズマ密度の得られる低圧高密度プラズマエッチ
ング装置を用い、Cl2 とHBrとO2 との混合ガスを
用い対絶縁膜との選択比30以下のエッチング条件によ
り下層の薄い絶縁膜4が表出するまでエッチングを行う
第1のエッチング工程と、HBrとO2 との混合ガスを
用い次に対絶縁膜との選択比100以上のエッチング条
件でエッチングを行う第2のエッチング工程によりエッ
チングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に半導体装置の製造工程で形成される多結
晶シリコン膜のドライエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化や複雑化に
伴い、その構造はより3次元的なものになってきてい
る。そのため、凹凸や高段差を有する部分に膜形成を行
う工程が多くなってきている。また、400nm以上の
垂直段差やアスペクト比1以上の開口部を有する絶縁膜
上に多結晶シリコン等の膜形成を行い、これをパターニ
ングする必要性も生じてきている。
【0003】高段差の下地上に形成される典型的な例と
してはDRAM(DynamicRandom Acc
ess Memory)用スタックドキャパシタの電極
が上げられる。以下、多結晶シリコン膜を用いるスタッ
クドキャパシタの蓄積電極の形成方法について図12を
用いて説明する。
【0004】まず、図12(a)に示すように、シリコ
ン基板21上に選択酸化法により厚さ約300nmのフ
ィールド酸化膜22を形成する。次で全面に厚さ約30
0nmの第1の多結晶シリコン膜を形成したのちパター
ニングし、ゲート電極23を形成する。次でゲート電極
23をマスクとして不純物をイオン注入し拡散層25を
形成する。次に、全面に層間絶縁膜としてCVD法によ
り厚さ約150nmの酸化シリコン膜24を形成したの
ち、拡散層25と接続するための窓をあける。この窓あ
けにより450〜750nmの段差部26が形成され
る。
【0005】次に図12(b)に示すように、全面にキ
ャパシタの蓄積電極となる厚さ600nmの第2の多結
晶シリコン膜27を形成する。次に、ゲート電極23上
にフォトレジスト膜28の端部が位置するようにしてC
VD酸化膜のない拡散層25と接続している部分の第2
の多結晶シリコン膜27をマスクし、露出した第2の多
結晶シリコン膜27をエッチングする。この場合のエッ
チングは、リアクティブイオンエッチング(RIE)法
によって行われ、HBrにArを混合したガスを主成分
としたガス系を用いて段差部に残渣のないエッチング形
状を得ている。
【0006】高段差の下地上に形成される異なる例とし
て、不揮発性メモリーのフローティングゲート電極が上
げられる。以下、多結晶シリコン膜を用いたフローティ
ングゲート電極の形成方法について図面を用いて説明す
る。
【0007】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にCVD法により厚さ約400nmの酸化膜を
形成し、リソグラフィ法とRIE法により酸化膜をライ
ン幅0.45μm、スペース幅0.39μmにパターニ
ングし、素子分離を行うフィールド酸化膜2を形成す
る。次で全面にCVD法により酸化膜を厚さ約50nm
形成し、エッチバックを行いフィールド酸化膜2の側面
にサイドウォール3を形成する。
【0008】次に図1(b)に示すように、熱酸化法に
より厚さ約20nmのゲート酸化膜4を形成する。次で
全面にフローティングゲート電極となる多結晶シリコン
膜5をフィールド酸化膜上での厚さ250〜300nm
で形成する。これによりフィールド酸化膜による段差部
は埋め込まれほぼ平坦化される。その後フィールド酸化
膜2のラインと垂直(紙面と平行)にリソグラフィ法に
よりフォトレジスト膜6からなるマスクを形成する。図
1(b)におけるA−A線及びB−B線断面図が図1
(c)及び図1(d)である。次でマスクされていない
露出した多結晶シリコン膜5をエッチングし、図2
(a)〜(c)に示すように、フローティングゲート電
極を形成する。このときの多結晶シリコン膜5のエッチ
ングでは下地の凹凸により多結晶シリコン膜厚が250
〜300nmの薄い部分と650〜700nmの厚い部
分とが存在し、同時にエッチングを行う必要がある。
【0009】このような段差を有する多結晶シリコン膜
のエッチング方法には、特開平5−304119号公報
に示されるように、RIE法によりHBrとArガスを
主成分とした混合ガスを用いる方法がある。この方法
は、酸化膜に対する選択比の高いHBrにArを混合す
ることでエッチング時に段差部に形成されるデポジショ
ン物をArイオンによりたたいて除去し、柱状のエッチ
ング残渣の発生を抑制するものである。
【0010】また、他のエッチング方法として特開平2
−219227号公報に示されるように、第1のエッチ
ング工程でCCl4 とHeの混合ガスで下部の酸化膜4
が露出するまでエッチングを行い、次に第2のエッチン
グ工程でCCl4 とHeとSF6 ガスを用い等方性エッ
チングを行い、エッチング残渣をなくす方法がある。
尚、多結晶シリコン膜のエッチング速度と選択比を高め
る為に選択比の高いHBrとエッチング速度の速いCl
2 との混合ガスも多く用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HBr
とArガスを主成分とした混合ガスによるRIE法で多
結晶シリコン膜をエッチングする場合、図4(a)及び
そのA−A線及びB−B線断面図である図4(b)及び
図4(c)に示すように、フィールド酸化膜2の側壁に
柱状のエッチング残渣7が生じる。これはHBrガスを
主成分として用いていることと、フィールド酸化膜2の
間隔が0.39μmと狭いためフィールド酸化膜3の側
壁にデポジションが生じることに原因がある。さらにこ
のエッチング残渣7の問題を解決するために、デポジシ
ョンの少ないClを含んだガス(例えばCCl4 +H
e)を用いて多結晶シリコン膜5をRIE法によりエッ
チングを行った場合、図5(a)〜(c)に示すよう
に、エッチング残渣は生じないが、低選択比により下地
の酸化膜4がエッチングされ、シリコン基板1に損傷8
を与える。さらにClを含んだガスを用いて選択比を高
くする条件でエッチングを行った場合、図6(a)〜
(c)に示すように、側壁保護効果が小さいためフィー
ルド酸化膜2上の薄い多結晶シリコン膜にノッチング9
Aが生じ、また厚い多結晶シリコン膜にサイドエッチン
グ9Bが生じる。さらにRIE法ではプラズマ密度が低
いためフィールド酸化膜2側壁部にテーパー状の多結晶
シリコンのエッチング残り5Aが生じる。このエッチン
グ残り5Aはオーバーエッチングを行っても取りきるこ
とはできない。
【0012】また、段差部に生じるエッチング残渣を除
去する方法として特開平2−219227号公報に示さ
れるように第2のエッチング工程で等方性エッチングを
行う方法がある。しかし、この場合エッチング残渣を除
去すると同時に多結晶シリコン膜と下地酸化膜との界面
にノッチング9Aを生じさせ、半導体装置の信頼性を低
下させる原因となる。
【0013】本発明の目的は、段差を有する絶縁膜上に
形成された多結晶シリコン膜をエッチングする際に、下
層の薄い絶縁膜をエッチングすることなく垂直なエッチ
ング形状が得られしかも段差部で残渣を皆無にできる半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上に段差のある絶縁膜を形成した
のち全面に多結晶シリコン膜を形成し段差を埋める工程
と、Cl2 とHBrとO2 との混合ガスを用いるドライ
エッチング法により低圧力領域で対絶縁膜との選択比の
小さい第1のエッチングを行ない前記多結晶シリコン膜
を除去し前記絶縁膜の薄い部分の表面を露出させる工程
と、薄い前記絶縁膜の表面を露出させたのちHBrとO
2 との混合ガスを用いるドライエッチング法により高圧
力領域で選択比の大きい第2のエッチングを行ない前記
多結晶シリコン膜の残渣を除去する工程とを含むことを
特徴とするものである。
【0015】薄い部分と厚い部分のある多結晶シリコン
膜を同時にエッチングする場合、スループットの関係か
らエッチング速度の速い第1のエッチング法と、下地の
酸化膜の損傷を考慮して酸化膜に対する選択比の大きい
第2のエッチング法を用いることが有用である。発明者
は、主にCl2 とHBrとを用い、高密度のプラズマを
発生できるエッチング装置を用いて種々検討した結果、
HBrとCl2 とO2との混合ガスを用い低圧力領域で
第1のエッチングを行ない、次でHBrとO2との混合
ガスを用い高圧力領域で第2のエッチングを行なうこと
により、エッチング速度が速くしかも良好なエッチング
形状が得られることを見出し本発明に至ったものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を用い
て説明する。図1(a)〜(d)及び図2(a)〜
(e)は本発明の一実施の形態を説明する為の半導体チ
ップの断面図であり、図1(c)及び(d)はそれぞれ
図1(b)のA−A線及びB−B線断面図、図2
(b),(d)及び(c),(d)はそれぞれ図2
(a)のA−A線及びB−B線断面図である。
【0017】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にCVD法により厚さ約400nmの酸化膜を
形成し、リソグラフィ法とRIE法によりこの酸化膜を
ライン幅0.45μm、スペース幅0.39μmにパタ
ーニングし、素子分離を行うフィールド酸化膜2を形成
する。次でCVD法により全面に酸化膜を厚さ約50n
m形成し、エッチバックを行いフィールド酸化膜2の側
面にサイドウォール3を形成する。
【0018】次に図1(b)〜(d)に示すように、熱
酸化法により厚さ約20nmのゲート酸化膜4を形成し
たのち全面にフローティングゲート電極となる多結晶シ
リコン膜5を厚さ250〜300nmで形成する。これ
によりフィールド酸化膜2により形成された段差部は埋
め込まれほぼ平坦化される。その後フィールド酸化膜2
のラインと垂直(紙面と平行)にリソグラフィ法により
フォトレジスト膜6のマスクを形成する。
【0019】次に図2(a)〜(e)に示すように、フ
ォトレジスト膜6をマスクとし露出した多結晶シリコン
膜6をエッチングしフローティングゲート電極を形成す
る。このときの多結晶シリコン膜6は、下地の凹凸によ
り膜厚が250〜300nmの薄い部分と650〜70
0nmの厚い部分とが存在するが、これらを同時にエッ
チングする。エッチングは条件の異なる2つの工程によ
り行なう。
【0020】図3(a),(b)はこの多結晶シリコン
膜6のエッチングを行う装置として、10mTorr以
下の圧力領域で1010cm-3以上のプラズマ密度の得ら
れる誘導結合プラズマ処理装置の断面図及び上面図であ
る。
【0021】第1のエッチング工程においてはエッチン
グガスとしてCl2 、HBr、O2 の混合ガスを用い、
対酸化膜との選択比を約15とする条件で下層酸化膜4
が表出するまでエッチングを行い、次に第2のエッチン
グ工程においてエッチングガスとしてHBr、O2 の混
合ガスを用い対酸化膜との選択比200以上の条件で第
1のエッチングと同程度の時間エッチングを行う。第1
のエッチング条件は、圧力5mTorr、誘電体プレー
ト11の上部に配置されたコイル16に加えるRF電源
10のパワー:コイルパワー300W、ウェーハ12を
保持する下部電極13に加えるRF電源14のパワー:
バイアスパワー50W、ガス導入口15から導入する混
合ガスとしてはCl2 流量30sccm,HBr流量7
0sccm,O2 流量1sccmである。第1のエッチ
ング工程での条件では対酸化膜の選択比が15と低いた
め、図2(a)〜(c)に示したように、下層のゲート
酸化膜4が表出した時点でエッチングをとめる。このた
め、フィールド酸化膜2の側壁部にエッチング残り5A
が生じ、多結晶シリコン膜5のエッチング後の形状は裾
を引いたものとなる。このエッチング残りを除去し、裾
引きをなくすために第2のエッチング工程が必要とな
る。第2のエッチングの条件は、圧力20Torr、コ
イルパワー300W、バイアスパワー40W、HBr流
量50sccm、O2 流量2sccmである。この条件
でエッチングを行うことにより図2(d),(e)に示
すように、ゲート酸化膜4に損傷を与えることなく、エ
ッチング残りのないエッチング形状が得られる。
【0022】次に第1のエッチング工程の条件について
詳しく説明する。まず、圧力に関して、2〜8mTor
rの範囲では、図7(a)に示すように、多結晶シリコ
ンのエッチング速度及び均一性はほぼ一定でありエッチ
ング後の多結晶シリコン膜の形状は変化しない。しか
し、10mTorrを越えると多結晶シリコンのエッチ
ング速度が低下し、20mTorrとすると4mTor
rのときの約70%のエッチング速度となり、スループ
ットを低下させる。これは、プラズマ密度の低下が原因
であり、図3に示した低圧、高密度のプラズマを生成す
るプラズマ処理装置では、10mTorr以下の圧力領
域でプラズマ密度は最大となり、10mTorrを超え
る圧力ではプラズマ密度が低下するためである。また、
図7(b)に示すように、圧力の増加とともに酸化膜に
対する選択比が向上し、フィールド酸化膜2の側壁部に
デポジションが生じ、これがマスクとなりエッチング残
渣が生じる。
【0023】次に、バイアスパワーを増加させた場合
は、図8(a),(b)に示すように、多結晶シリコン
膜のエッチング速度は増加し、耐酸化膜選択比は減少す
る。これは、バイアスパワーを変化させることにより、
ウェーハに入射するイオンのエネルギーが大きく変化す
るためである。耐酸化膜選択比が30を越える条件(バ
イアスパワー20W以下)では、図6(b)で示したよ
うに、段差上部の多結晶シリコン膜とフィールド酸化膜
の界面にノッチングと呼ばれる形状異常が生じる。さら
に、多結晶シリコン膜側壁にサイドエッチングが生じ
る。これは、選択比の増加に伴い、ウェーハへの入射イ
オンの速度の角度分布が広がり、散乱することに原因が
ある。このため、耐酸化膜選択比は30以下とすること
が必要であり、望ましくは10〜20とするのがよい。
【0024】Cl2 の混合比を増加させた場合は、図9
(a)に示すように、多結晶シリコン膜のエッチング速
度は増加し、図6(c)に示したようにサイドエッチン
グ9Bが生じエッチング後の形状はテーパ角が大きいも
のとなる。このため、垂直形状を得るためには、Cl2
の流量を10〜50sccmとする必要がある。この場
合酸化膜に対する選択比は図9(b)に示すように15
程度であり特に問題はない。又O2 流量を増加した場合
は図10(a)に示すように、多結晶シリコン膜のエッ
チング速度は増加し、形状ではサイドエッチング量が増
加する。また、O2 流量を0sccmとすると多結晶シ
リコン膜のエッチング速度が低下する。スループット及
びサイドエッチング抑制の観点からO2 流量は1〜3s
ccmが望ましい。
【0025】次に、第2のエッチング工程について詳し
く説明する。第2のエッチング工程では、厚さ20nm
の薄いゲート酸化膜5が表出した状態であるため、耐酸
化膜との高い選択比が必要となる。Cl2 ガスを用いて
選択比を高くする条件では、サイドエッチング等の形状
異常が生じ、Cl2 の混合比を減少させると垂直形状が
得られる。この為単にHBrとO2 の混合ガスを使用す
ることが効果的である。HBrとO2 の混合ガスを用い
圧力を変えた場合の多結晶シリコン膜のエッチング速度
の均一性及び選択比を図11(a)及び(b)に示す。
10mTorr以下の低圧領域で第2のエッチングを行
った場合、図6(c)に示したように多結晶シリコン膜
の側壁部にサイドエッチング9Bが生じる。このサイド
エッチングは圧力を20mTorr以上とすることでな
くなる。圧力20mTorr、コイルパワー300W、
バイアスパワー40W、HBr流量50sccm、O2
流量2sccmのときの対酸化膜との選択比は約200
である。第2のエッチング工程にこの条件を用いた場
合、第1のエッチング工程でのエッチング残り8を除去
するために第1のエッチング工程のエッチング時間の7
0%以上のエッチング時間を必要とする。第2のエッチ
ング工程の圧力を増加すると形状異常は生じないが、多
結晶シリコンのエッチング速度は低下する。この為第2
のエッチング工程の圧力領域としては20〜40mTo
rrの範囲であることが望ましい。
【0026】以上説明した第1と第2のエッチング工程
により、多結晶シリコン膜をエッチングし不揮発性メモ
リーのフローティングゲート電極を形成したときの形状
は図2(d),(e)に示した通りであり、エッチング
残りもなく、垂直形状のフローティングゲート電極が形
成できる。
【0027】この実施の形態は、図3に示したプラズマ
処理装置を用いたときのものであるが、本発明はこのプ
ラズマ処理装置に限るものでなく、10mTorr以下
の圧力領域で1010cm-3以上のプラズマ密度の得られ
るエッチング装置を用いた場合にも、対絶縁膜との選択
比30以下のエッチング条件により下層の薄い絶縁膜が
表出するまでエッチングを行う第1のエッチング工程
と、次に対絶縁膜との選択比100以上のエッチング条
件でエッチングを行う第2のエッチング工程の組み合わ
せにより同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は高い段差
を有する多結晶シリコン膜を低圧高密度プラズマを用い
てエッチングする際に、第1のエッチング工程として、
圧力10mTorr以下のCl2 /HBr/O2 ガスの
組み合わせとし対酸化膜との選択比30以下のエッチン
グ条件で下層の酸化膜が表出するまでエッチングを行
い、第2のエッチング工程として圧力20mTorr以
上のHBr/O2 ガスの組み合わせとし選択比100以
上の条件でエッチングを行うことにより、エッチング残
渣をなくし、下層の薄い酸化膜をエッチングすることな
く多結晶シリコン膜を垂直な形状に異方性エッチングで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する為の半導体チッ
プの断面図。
【図2】本発明の実施の形態を説明する為の半導体チッ
プの断面図。
【図3】実施の形態に用いたプラズマ処理装置の断面図
及び上面図。
【図4】多結晶シリコン膜のエッチング方法の欠点を説
明する為の半導体チップの断面図。
【図5】多結晶シリコン膜のエッチング方法の欠点を説
明する為の半導体チップの断面図。
【図6】多結晶シリコン膜のエッチング方法の欠点を説
明する為の半導体チップの断面図。
【図7】エッチング速度、均一性及び選択比の圧力依存
性を示す図。
【図8】エッチング速度、均一性及び選択比のバイアス
パワー依存性を示す図。
【図9】エッチング速度、均一性及び選択比のCl2
量依存性を示す図。
【図10】エッチング速度、均一性及び選択比のO2
量依存性を示す図。
【図11】エッチング速度、均一性及び選択比の圧力依
存性を示す図。
【図12】従来例を説明する為の半導体チップの断面
図。
【符号の説明】
1,21 シリコン基板 2,22 フィールド酸化膜 3 サイドウォール 4 ゲート酸化膜 5,27 多結晶シリコン膜 5A エッチング残り 6 フォトレジスト膜 7 エッチング残渣 8 損傷 9A ノッチング 9B サイドエッチング 23 ゲート電極 24 酸化シリコン膜 25 拡散層 28 フォトレジスト膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に段差のある絶縁膜を形成
    したのち全面に多結晶シリコン膜を形成し段差を埋める
    工程と、Cl2 とHBrとO2 との混合ガスを用いるド
    ライエッチング法により低圧力領域で対絶縁膜との選択
    比の小さい第1のエッチングを行ない前記多結晶シリコ
    ン膜を除去し前記絶縁膜の薄い部分の表面を露出させる
    工程と、薄い前記絶縁膜の表面を露出させたのちHBr
    とO2との混合ガスを用いるドライエッチング法により
    高圧力領域で選択比の大きい第2のエッチングを行ない
    前記多結晶シリコン膜の残渣を除去する工程とを含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1のエッチングにおける圧力は2〜8
    mTorr、第2のエッチングにおける圧力は20〜4
    0mTorrである請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 第1のエッチングに用いる混合ガスの組
    成は、Cl2 が10〜50%、HBrが50〜90%、
    2 が3%以下である請求項1又は請求項2記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2のエッチングに用いる混合ガスの組
    成は、HBrが95以上、O2 が5%以下である請求項
    1又は請求項2又は請求項3記載の半導体装置の製造方
    法。
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