JP4360393B2 - ポリシリコンエッチング方法 - Google Patents

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この発明は、多層ゲート電極構造又はスタックドキャパシタ電極構造を有する半導体メモリ等の半導体装置を製作する際に用いるに好適なポリシリコンエッチング方法に関するものである。
従来、多層ゲート電極構造を有する半導体メモリとしては、EEPROM(電気的に消去・プログラム可能なリード・オンリィ・メモリ)、フラッシュメモリ等が知られている。また、スタックドキャパシタ電極構造を有する半導体メモリとしては、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等が知られている。これらのメモリの製造過程にあっては、高低差0.3μm程度の垂直状段差を覆って堆積したポリシリコン層をドライエッチングにより精度よくパターニングすることが要求される。
このような要求に応えることができる従来のポリシリコンエッチング方法としては、高密度プラズマエッチング処理を第1及び第2のステップに分け、第1のステップでは、HBr、Cl及びOの混合ガスを用いて2〜8mTorrの低圧力領域でポリシリコン層を選択的にエッチングし、第2のステップではHBr及びOの混合ガスを用いて20〜40mTorrの高圧力領域でポリシリコン残渣をエッチングするもの(以下、第1の従来法という)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の他のポリシリコンエッチング方法としては、RIE(反応性イオンエッチング)法によりHBr、Ar及びOの混合ガスを用いてポリシリコン層を選択的にエッチングするもの(以下、第2の従来法という)が知られている(例えば、特許文献2参照)。
従来の更に他のポリシリコンエッチング方法としては、第1の非等方エッチング工程でCCl及びHeの混合ガスを用いてポリシリコン層を選択的にエッチングし、第2の非等方エッチング工程でCCl、He及びSFの混合ガスを用いてプラズマ散乱現象によりエッチング残渣を除去するもの(以下、第3の従来法という)が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2822952号公報 特許第3088178号公報 特許第2574045号公報
上記した第3の従来法によると、プラズマ散乱現象により等方性エッチングが進行するため、ポリシリコン層と下地絶縁膜との界面にノッチングと呼ばれる形状異常が発生するという問題点がある。また、上記した第2の従来法によると、Arイオンがポリシリコン層の側壁におけるデポジション膜の生成を抑制するため、ポリシリコン層がサイドエッチング(アンダーカット)を受けやすく、寸法精度が低下するという問題点がある。
上記した第1の従来法によると、上記した第2及び第3の従来法の問題点を克服できる。しかし、隣り合うレジスト層間のスペース間隔が0.4μm程度に狭くなると、高低差0.3μmの段差の側壁に残存したポリシリコン残渣をHBr及びOの混合ガスによるオーバーエッチングでは十分に除去することができないという問題点がある。
この発明の目的は、段差を覆うポリシリコン層をプラズマエッチングによりパターニングする際にポリシリコン層の異方性形状と下地絶縁膜の残膜とを確保しつつ段差の側壁で十分にポリシリコン残渣を除去することができると共に段差とは別の領域で上下のポリシリコン層を加工することができる新規なポリシリコンエッチング方法を提供することにある。
この発明に係るポリシリコンエッチング方法は、
一方の主面において第1の領域には段差を有する絶縁膜が形成されると共に該段差を覆って該絶縁膜の上に所定のポリシリコン層が形成され、しかも前記一方の主面において前記第1の領域とは別の第2の領域には下地絶縁膜の上に下方ポリシリコン層を介して上方ポリシリコン層が形成された半導体基板を用意する工程と、
前記段差の側壁の少なくとも一部を覆わないような所定のパターンを有する第1のレジスト層を前記所定のポリシリコン層の上に形成すると共に、前記下方ポリシリコン層の上方で前記上方ポリシリコン層の上に第2のレジスト層を形成する工程と、
HBr及びCl含有の混合ガスをエッチングガスとする第1のプラズマエッチング処理により前記所定のポリシリコン層を前記第1のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記所定のポリシリコン層を前記第1のレジスト層に対応するパターンで残存させると共に前記所定のポリシリコン層の一部からなるポリシリコン残渣を前記段差の側壁に残存させ、しかも前記第1のプラズマエッチング処理により前記上方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記上方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層に対応するパターンで残存させる工程と、
HBr単独のガスをエッチングガスとする第2のプラズマエッチング処理により前記ポリシリコン残渣を除去すると共に、前記第2のプラズマエッチング処理により前記下方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記下方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層に対応するパターンで前記上方ポリシリコン層の残存部の下に残存させる工程と、
前記第2のプラズマエッチング処理の後、前記第1及び第2のレジスト層をマスクとすると共にHBr又はClとOとの混合ガスをエッチングガスとする第3のプラズマエッチング処理によりオーバーエッチングを行なう工程と
を含むものである。
この発明のポリシリコンエッチング方法によれば、HBr及びCl含有の混合ガスを用いる第1のプラズマエッチング処理により所定のポリシリコン層の大部分がエッチングされ、段差の側壁にはポリシリコン残渣が残される。また、第1のプラズマエッチング処理により上方ポリシリコン層がエッチングされ、上方ポリシリコン層が第2のレジスト層に対応するパターンで残される。第1のプラズマエッチング処理では、シリコン酸化膜等の下地絶縁膜に対するエッチング選択比が高いHBrと、エッチング速度が速いClとを含む混合ガスをエッチングガスとして用いるので、下地絶縁膜の損傷を抑制しつつ高スループットのエッチングを行なえる。
次に、HBr単独のガスを用いる第2のプラズマエッチング処理により段差の側壁からポリシリコン残渣が除去される。第2のプラズマエッチング処理では、エッチングガスとしてHBr単独のガスを用い、O等の添加ガスを使用しないので、水平方向の微細加工が可能になり、ポリシリコン残渣を十分に除去することができる。また、第2のプラズマエッチング処理により下方ポリシリコン層がエッチングされ、下方ポリシリコン層が第2のレジスト層に対応するパターンで上方ポリシリコン層の残存部の下に残される。
この発明のポリシリコンエッチング方法において、第2のプラズマエッチング処理では、5.0〜10.0mTorrの範囲内の圧力でプラズマエッチングを行なうのが好ましい。このようにすると、基板の一方の主面に入射するBrイオンの入射方向がやや乱雑となり、ポリシリコン残渣を容易に除去することができる。
また、第2のプラズマエッチング処理では、下地絶縁膜に対するポリシリコン層のエッチング選択比が20〜40の範囲内となる条件でプラズマエッチングを行なうのが好ましい。このようにすると、下地絶縁膜の損傷を防止できると共に、ポリシリコン層について異方性形状を確保するのが容易となり、しかもサイドエッチングやノッチングを抑制できる。エッチング選択比を20〜40の範囲内に設定するには、RF(高周波)バイアスパワーを10〜20Wの範囲内に設定するのが好ましい。
この発明のポリシリコンエッチング方法においては、前記第2のプラズマエッチング処理の後、前記第1及び第2のレジスト層をマスクとすると共にHBr又はClとOとの混合ガスをエッチングガスとする第3のプラズマエッチング処理によりオーバーエッチングを行なうようにしたので、基板の一方の主面において低い段差部でポリシリコン残渣を容易に除去することができる。
この発明によれば、段差を覆うポリシリコン層をプラズマエッチング処理によりパターニングする際にプラズマエッチング処理を第1、第2及び第3のステップに分け、第1のステップではHBr及びCl含有の混合ガスを用いてポリシリコン層の大部分をエッチングして段差の側壁にポリシリコン残渣を残し、第2のステップではHBr単独のガスを用いて段差の側壁からポリシリコン残渣を除去し、第3のステップではHBr又はClとOとの混合ガスを用いてオーバーエッチングを行なうようにしたので、ポリシリコン層の異方性形状と下地絶縁膜の残膜とを確保しつつ段差の側壁で十分にポリシリコン残渣を除去することができ、特に隣り合うレジスト層間のスペース間隔が0.3μm程度に狭くなっても、高低差0.3μm程度の段差の側壁に残存したポリシリコン残渣を十分に除去することができる効果が得られる。また、段差とは別の領域では、第1のステップによりレジスト層をマスクとして上方ポリシリコン層をエッチングし、第2のステップにより上方ポリシリコン層上のレジスト層をマスクとして下方ポリシリコン層をエッチングし、第3のステップによりオーバーエッチングを行なうようにしたので、上下のポリシリコン層の加工のための専用のエッチング工程が不要になる効果も得られる。
図1〜7は、この発明の一実施形態に係るEEPROMの製法を示すもので、図1〜4は、メモリアレイ部の断面を示し、図5〜7は、周辺回路部の断面を示す。
図1の工程では、例えばシリコンからなる半導体基板10の一方の主面に熱酸化処理を施し、15nm程度の厚さのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12a,12bを形成する。以下では、熱酸化処理により形成されたシリコン酸化膜を「熱酸化膜」と略称する。
次に、基板10の一方の主面に絶縁膜12a,12bを覆って300nm程度の厚さのポリシリコン層をCVD(ケミカル・ベーパー・デポジション)法により堆積する。ポリシリコン層の堆積中又は堆積後にポリシリコン層に導電型決定不純物をドープすることによりポリシリコン層をゲート電極層として使用可能なように低抵抗化する。この後、ポリシリコン層に選択的に熱酸化処理を施して熱酸化膜からなるゲート絶縁膜12A,12Bを形成する。
次に、レジスト層をマスクとする選択的なドライエッチング処理によりポリシリコン層をパターニングして該ポリシリコン層の残存部からなるゲート電極層14A,14Bを形成する。そして、熱酸化処理により電極層14A,14Bの各側壁及び基板表面に熱酸化膜を形成する。このとき、基板表面に形成される熱酸化膜の厚さは、ゲート絶縁膜12aより厚く、例えば44nm程度とすることができる。ゲート絶縁膜12a,12bを構成する熱酸化膜と、ゲート絶縁膜12A,12Bを構成する熱酸化膜と、電極層14A,14Bの各側壁及び基板表面を覆う熱酸化膜とは、一体をなす絶縁膜であるので、以下では、絶縁膜12として表わす。絶縁膜12は、絶縁膜12a、電極層14A及び絶縁膜12Aの積層に基づく段差を有すると共に、絶縁膜12b、電極層14B及び絶縁膜12Bの積層に基づく段差を有し、これらの段差より低い段差(図示せず)も有する。
次に、絶縁膜12を覆って300nm程度の厚さのポリシリコン層16をCVD法により堆積する。そして、前述したと同様にしてポリシリコン層16を低抵抗化する。
周辺回路部においては、図5に示すように基板10の一方の主面に熱酸化膜からなるゲート絶縁膜12を形成した後、ポリシリコン層14Sを形成する。絶縁膜12は、ゲート絶縁膜12a,12bを形成するための熱酸化処理を流用して形成し、ポリシリコン層14Sは、ゲート電極層14A,14Bを形成するためのCVD、低抵抗化及びパターニング処理を流用して形成する。この後、図1のポリシリコン層16を形成するためのCVD処理を流用して絶縁膜12の上にポリシリコン層14Sを覆ってポリシリコン層16を形成する。
図2の工程では、ポリシリコン層16の上に所望のゲート電極パターンに従ってレジスト層18A,18Bをホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層18A,18Bは、いずれも段差の上部を覆い且つ段差の側壁の少なくとも一部を覆わないような所定のパターンで形成する。レジスト層18A,18Bのいずれかが図示した部分以外の部分で段差の側壁を覆っていてもよい。隣り合うレジスト層18A、18Bの間のスペース間隔Dは、0.3〜0.6μmとすることができる。
周辺回路部においては、図5に示すように所望のゲート電極パターンに従ってレジスト層18Sを形成する。レジスト層18Sは、レジスト層18A,18Bを形成するためのホトリソグラフィ処理を流用して形成する。レジスト層18A,18B,18Sの厚さは、いずれも2μm程度とすることができる。
図3及び図4の工程では、高密度のプラズマエッチング装置としてECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマエッチング装置を用いてプラズマエッチング処理を行なう。図3の工程では、ECRプラズマエッチング装置の処理室内に基板10をセットしてレジスト層18A,18Bをマスクとする第1のプラズマエッチング処理をポリシリコン層16に施すことによりそれぞれレジスト層18A,18Bに対応したパターンを有するポリシリコン層からなるゲート電極層16A,16Bを得る。第1のプラズマエッチング処理は、段差の側壁にポリシリコン層16の部分からなるスペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dが残存する状態になるまで行なう。このときのエッチング条件は、一例として、
ガス流量:HBr/Cl=50/50sccm
処理室内の圧力:4.0mTorr
マイクロ波パワー:1800W
RFバイアスパワー:60W
とすることができる。ポリシリコンのエッチング速度は、320nm/minとすることができる。
第1のプラズマエッチング処理は、メインエッチングステップであり、形状異方性が強く、垂直状からやや順テーパー状に加工可能であるが、スペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dを除去することはできない。異方性形状を確保するため、エッチングガスとして、HBr/Cl/O等を含む混合ガスを用いてもよく、処理室内の圧力は、1.0〜5.0mTorrの範囲内に設定するのが好ましい。また、エッチング速度を確保するため、マイクロ波パワーは、1500〜2000Wの範囲内に、RFバイアスパワーは、40〜80Wの範囲内にそれぞれ設定するのが好ましい。
周辺回路部においては、図6に示すように第1のプラズマエッチング処理を流用し且つレジスト層18Sをマスクとしてポリシリコン層16を選択的にエッチング処理することによりポリシリコン層からなるゲート電極層16Sを得る。このとき、ポリシリコン層14Sの側壁には、ポリシリコン層16の部分からなるスペーサ状のポリシリコン残渣16e,16fが残存する。
第1のプラズマエッチング処理によりポリシリコン残渣16a〜16dが現われた段階で図4に示す第2のプラズマエッチング処理に移る。第2のプラズマエッチング処理では、レジスト層18A,18Bをマスクとすると共にHBr単独のガスをエッチングガスとしてプラズマエッチングを行なうことにより段差の側壁からスペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dを除去する。このときのエッチング条件は、一例として、
ガス流量:HBr=100sccm
処理室内の圧力:6.0mTorr
マイクロ波パワー:1200W
RFバイアスパワー:15W
とすることができる。エッチング速度は、80〜120nm/minとすることができる。
第2のプラズマエッチング処理は、この発明の特徴であるポリシリコン残渣除去ステップであり、エッチングガスとしては、HBr単独のガスを用い、他のCl,SF等のガスや側壁保護膜生成用のO,CF等のガスを添加しない。HBr、Cl及びSFの3種類のガスについて水平方向のエッチング進行度の大小関係を示すと、Cl<HBr<<SFとなり、Clでは、水平方向のエッチング進行度が小さいため、スペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dを除去することができない。また、SFでは反応が速すぎて、サイドエッチングによる寸法の細り、ノッチングの発生等を招くので好ましくない。これに対して、HBrは、垂直方向のエッチング進行に加えて水平方向にも微細なエッチングが進行するので、ポリシリコン残渣16a〜16dを除去するのに好適である。なお、O等のガスは、通常、SiOxからなる側壁保護膜を生成して異方性形状を保持するために使用されるものであるが、第2のプラズマエッチング処理では、水平方向のエッチング進行を妨げるので、使用しない。
段差の側壁からスペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dを除去するためには、基板表面に入射するBrイオンの方向をやや乱雑な方向にする必要があり、この制御のために処理室内の圧力を高密度プラズマとしてはやや高めの5.0〜10.0mTorrとするのが好ましい。
HBr単独のガスを使用するプラズマエッチングにおいて、エッチング速度の向上を目的としてRFバイアスパワーを高く設定すると、熱酸化膜に対するポリシリコンのエッチング選択比が10以下となり、下地膜としての熱酸化膜に下地抜け等のダメージを与えることになる。熱酸化膜に対するポリシリコンのエッチング選択比としては、20〜40程度を確保するのが好ましく、このためには、RFバイアスパワーを比較的低めの10〜20Wの範囲内に設定するのが好ましい。
上記のような条件を用いて第2のプラズマエッチング処理を行なうと、通常除去できないスペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dを段差の側壁から十分に除去することができる。また、このような条件自体が微細加工上で異方性形状を得るに好適なものであるため、第1のプラズマエッチング処理で加工済みのポリシリコン層16A,16Bの各側壁に対してサイドエッチング等の寸法変換差を生じさせることがなく、加工済みのポリシリコン層16A,16Bと下地絶縁膜12との界面にノッチングを生じさせることがない。
周辺回路部においては、図7に示すように第2のプラズマエッチング処理を流用して且つレジスト層18Sをマスクとしてポリシリコン層14S及びポリシリコン残渣16e,16fをエッチングすることによりレジスト層18Sに対応したパターンを有するポリシリコン層からなるゲート電極層14を得る。ゲート電極層16S,14は、互いに重なり合って1本のゲート電極を構成する。
第2のプラズマエッチング処理の後、レジスト層18A,18B,18Sをマスクとする第3のプラズマエッチング処理を行なう。この処理は、オーバーエッチングステップであり、エッチング条件は、一例として、
ガス流量:HBr/O=100/6sccm
処理室内の圧力:2.0mTorr
マイクロ波パワー:1200W
RFバイアスパワー:15W
とすることができる。熱酸化膜に対するポリシリコンのエッチング選択比は、180程度とし、エッチング量は、220nm程度とすることができる。このようなオーバーエッチングによれば、低段差領域においてポリシリコン残渣を除去することができる。なお、第2のプラズマエッチング処理を行なわずに第3のプラズマエッチング処理を行なうと、スペーサ状のポリシリコン残渣16a〜16dは、高さが減少するものの、除去しきることはできない。
第3のプラズマエッチング処理では、エッチングガスとして、HBr及びOの混合ガスの代りに、Cl及びOの混合ガスを用いてもよい。HBr/Oの混合ガス又はCl/Oの混合ガスを用いる場合、Oの流量比でエッチング選択比を抑制することにより高めのエッチング選択比を設定し、下地熱酸化膜へのダメージを低減させる。例えば、Oガスの流量比を6〜40%程度、圧力を1.0〜5.0mTorr、RFバイアスパワーを10〜30W程度とすると、下地熱酸化膜に対するポリシリコンのエッチング選択比を150〜200程度とし、200〜240nm相当のオーバーエッチングを行なうことができる。
第3のプラズマエッチング処理の後は、図4,7に示すように周知のアッシング処理等によりレジスト層18A,18B,18Sを除去する。
上記した実施形態では高密度プラズマエッチング装置としてECRプラズマエッチング装置を用いたが、これに限らず、誘導結合(ICP)型のプラズマエッチング装置あるいはヘリコン波を利用してプラズマを生成するプラズマエッチング装置等を用いてもよい。これらのプラズマエッチング装置は、いずれも公知の高密度プラズマエッチング装置である。
この発明の一実施形態に係るEEPROMの製法におけるポリシリコン層形成工程を示す断面図である。 図1の工程に続くレジスト層形成工程を示す断面図である。 図2の工程に続く第1のエッチング工程を示す断面図である。 図3の工程に続く第2のエッチング工程を示す断面図である。 周辺回路部におけるレジスト層形成工程を示す断面図である。 図5の工程に続く第1のエッチング工程を示す断面図である。 図6の工程に続く第2のエッチング工程を示す断面図である。
符号の説明
10:半導体基板、12a,12b,12:ゲート絶縁膜、12:絶縁膜、14A,14B,14,16S:ゲート電極層、14S,16:ポリシリコン層、16a〜16f:ポリシリコン残渣、18A,18B,18S:レジスト層。

Claims (1)

  1. 一方の主面において第1の領域には段差を有する絶縁膜が形成されると共に該段差を覆って該絶縁膜の上に所定のポリシリコン層が形成され、しかも前記一方の主面において前記第1の領域とは別の第2の領域には下地絶縁膜の上に下方ポリシリコン層を介して上方ポリシリコン層が形成された半導体基板を用意する工程と、
    前記段差の側壁の少なくとも一部を覆わないような所定のパターンを有する第1のレジスト層を前記所定のポリシリコン層の上に形成すると共に、前記下方ポリシリコン層の上方で前記上方ポリシリコン層の上に第2のレジスト層を形成する工程と、
    HBr及びCl含有の混合ガスをエッチングガスとする第1のプラズマエッチング処理により前記所定のポリシリコン層を前記第1のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記所定のポリシリコン層を前記第1のレジスト層に対応するパターンで残存させると共に前記所定のポリシリコン層の一部からなるポリシリコン残渣を前記段差の側壁に残存させ、しかも前記第1のプラズマエッチング処理により前記上方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記上方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層に対応するパターンで残存させる工程と、
    HBr単独のガスをエッチングガスとする第2のプラズマエッチング処理により前記ポリシリコン残渣を除去すると共に、前記第2のプラズマエッチング処理により前記下方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層をマスクとしてエッチングして前記下方ポリシリコン層を前記第2のレジスト層に対応するパターンで前記上方ポリシリコン層の残存部の下に残存させる工程と、
    前記第2のプラズマエッチング処理の後、前記第1及び第2のレジスト層をマスクとすると共にHBr又はClとOとの混合ガスをエッチングガスとする第3のプラズマエッチング処理によりオーバーエッチングを行なう工程と
    を含むポリシリコンエッチング方法。
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