JP2906997B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にドライエッチング法による素子分離用の溝の
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、素子分
離領域の形成方法としては、従来からシリコン窒化膜等
の耐酸化性を有するマスクを素子分離領域以外のシリコ
ン基板上に形成し、マスク領域以外の領域の基板を酸化
性雰囲気で酸化して絶縁膜を形成する、いわゆるLOC
OS(Local Oxidation of Sil
icon)法が用いられてきた。次にこのLOCOS法
を図8を用いて説明する。
【0003】まず図8(a)に示すように、シリコン基
板1上に、熱酸化法により厚さ約40nmのシリコン酸
化膜2Aを形成し、続いてCVD法により、シリコン窒
化膜3Aを形成する。次にフォトレジスト膜4を塗布し
て、フォトリソグラフィ技術により素子分離領域のみ開
口するようにパターン形成を行なう。続いて一般的なド
ライエッチング技術、例えばRIE装置により、CF4
またはCHF3 等のエッチングガスを用いたエッチング
により素子分離領域のシリコン窒化膜3Aを除去する。
【0004】次に図8(b)に示すように、フォトレジ
スト膜4を除去したのち熱酸化法により酸化を行ない素
子分離酸化膜7Bを形成する。最後にシリコン窒化膜
3、シリコン酸化膜2を順次ウェットエッチング等によ
り除去し、図8(c)に示すように素子分離領域を完成
させる。
【0005】しかしながらこのLOCOS法による素子
分離は、図8(c)に示したように、素子分離領域に形
成される素子分離酸化膜7Bがシリコン基板1に対し必
然的に凸形状となり、半導体素子の平坦性が損なわれる
という問題があった。
【0006】これは次工程のゲート電極の形成を行なう
ためフォトレジストを塗布した際に、シリコン基板1の
平坦部と素子分離酸化膜上に形成されるフォトレジスト
膜に膜厚差を生じさせる。このような状態で一般のリソ
グラフィ技術によりパターンの形成を行なった場合、多
重干渉効果によりゲート電極の寸法にばらつきが生じて
しまい、特に昨今の半導体素子の高性能化、微細化に対
し重大な問題となってきた。
【0007】この問題を回避すると共に、より微細な素
子分離を形成するために絶縁物を溝内に埋め込んで素子
分離領域を形成する方法が提案され実施されている。以
下図9を用いて説明する。
【0008】まず図9(a)に示すように、シリコン基
板1上に熱酸化法によりシリコン酸化膜2を形成したの
ち、フォトリソグラフィ技術により素子分離領域(幅
0.5μm以上)のみ開口するようにパターニングを行
なう。次に一般的なドライエッチング技術により、素子
分離領域の形成に必要な深さまでシリコン基板1のエッ
チングを行ない、溝6Bを形成する。次に溝6B内に絶
縁物として、例えばBPSG膜11をCVD法により成
膜する。
【0009】次に図9(b)に示すように、一般的なド
ライエッチング技術によりシリコン基板全面のBPSG
膜11をエッチングし、溝6B内にのみBPSG膜を残
して、素子分離領域を完成させる。
【0010】しかしこの溝による分離領域の形成方法で
は、一般に溝内に絶縁物を埋め込む場合、図9(b)に
示したように、溝内に空洞12が発生しやすくデバイス
の信頼性を低下させるという問題があること、またO3
−TEOSによるBPSG膜等の埋め込み性の優れた絶
縁膜を用いた場合においても、図10に示すように、溝
6Cの疎な部分と密な部分では絶縁膜(BPSG)11
の膜厚のばらつきが大きくなってしまうため、シリコン
基板1表面上の絶縁膜を完全に除去し、かつ溝内に埋め
込まれた絶縁物を残留させるこは困難であるという問題
があった。
【0011】上述したこれらの問題を解決する方法とし
てLOCOS法で酸化による絶縁膜を形成する前にシリ
コン基板をエッチングして浅い溝を形成した後に酸化を
行なうことにより、酸化により生ずる段差を低減させ
る、いわゆるリセスLOCOS法が提唱されている。次
にこのリセスLOCOS法による素子分離領域の形成方
法について図11および図12を参照して説明する。
【0012】まず図11(a)に示すように、シリコン
基板1上に熱酸化法によりシリコン酸化膜2を形成し、
このシリコン酸化膜2上にCVD法によりシリコン窒化
膜3を形成する。次に一般的なフォトリソグラフィ技術
によりシリコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を順次エ
ッチングし、続いてシリコン基板1をエッチングし幅
0.5μm以上の溝6Dを形成する。
【0013】次に図11(b)に示すように、素子分離
酸化膜7Cを一般的な熱酸化法により形成する。最後に
シリコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を順次除去する
ことにより、LOCOS法と比較して平坦性の優れた素
子分離領域を完成させる。
【0014】リセスLOCOS法においてシリコン基板
に溝を形成する場合、溝の深さは20〜150nmが適
切である。溝の深さが20nmより浅い溝では平坦性の
良好な素子分離領域の形成は困難であり、また溝の深さ
が150nmよりも深くなった場合、素子分離酸化膜形
成後、溝の端部において応力の集中が発生し、この結果
シリコン基板1に転位等の結晶欠陥が生じてしまう。
【0015】また溝の形状は垂直、もしくは正テーパー
形状である必要がある。もし溝6Dが図11(a)に示
したように、ボーイング形状となったり、または図12
(a)に示すように、溝6Eにサブトレンチ8が生じて
いる場合、素子分離酸化膜7C,7Dはそれぞれ図11
(b)、図12(b)に示すような形状となって、それ
ぞれの図中に矢印で示す部分において応力10の集中が
発生し、この結果シリコン基板1に転位等の結晶欠陥が
生じてしまう。
【0016】ここで溝を形成するためのシリコン基板1
の従来のエッチング方法では、エッチングガスとしてS
6 ,Cl2 ,SF6 +Cl2 ,Cl2 +N2 及びHB
rが主に用いられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリセスLOCOS法を用いて素子分離領域を形
成する場合、エッチングガスにより次のような問題点を
生じる。
【0018】まず、Cl2 を用いたガス系(Cl2 ,C
2 +N2 )ではエッチングガスの圧力が100mTo
rr以下ではClイオンの反射により図12(a)に示
したように、サブトレンチ8が発生し、圧力が100m
Torrを越えた場合は水平方向にもエッチングが進行
するため、図11(a)に示したように、溝がボーイン
グ形状となり、素子分離酸化膜を形成した場合応力が発
生してシリコン基板に結晶欠陥を生じさせる。
【0019】またSF6 やSF6 +Cl2 ガスを用いた
場合、電界に影響を受けないFラジカルが発生し、この
ラジカルにより横方向へのエッチングが進行するため溝
がボーイング形状となる。更にHBrをエッチングガス
に用いた場合は、反応生成物SiBrx が発生しパーテ
ィクルの原因となると共に、エッチングの再現性が低下
する。
【0020】また、シリコン系材料のエッチング方法と
して特開平4−93022号公報にSF6 とHBrの混
合ガスを用いてエッチングを行なうという方法が提案さ
れている。しかしこのエッチング方法では、高密度プラ
ズマを利用したECRエッチング装置を用いているた
め、エッチング速度は300nm/min以上の高速エ
ッチングとなってしまう。
【0021】この場合、リセスLOCOS法で適切な溝
の深さである20〜150nmの範囲の所望の深さの溝
を形成するには30秒以下の短いエッチング時間で可能
となる。しかし非常に短い時間でエッチングが行なわれ
るため、エッチング中の放電の安定化時間が変動した場
合、エッチングの深さが大きくばらつくという問題があ
る。特にシリコン基板のエッチングでは終点検出が不可
能であるため、リセスLOCOS法で適切な溝の深さで
ある20〜150nmの範囲のうち、所望の深さの溝を
再現良く形成する事は困難である。
【0022】またECRエッチング装置によるエッチン
グでは高密度プラズマを利用したエッチングであるた
め、反応生成物が発生しやすく、エッチングチャンバー
が汚れやすいことは公知の事実である。このためエッチ
ング速度が変動しやすく、再現性が乏しいため、エッチ
ングによる溝の深さが更に大きくばらつくという問題が
あった。
【0023】本発明の目的は、リセスLOCOS法によ
る素子分離領域の形成工程において、シリコン基板にド
ライエッチングにより溝を形成する場合、垂直または正
テーパー形状の溝を制御性および再現性良く形成するこ
とのできる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、シリコン基板をSF6 とHBrの混合ガスを
用いてエッチングすることを特徴とし、SF6 の占める
割合が混合ガスの20〜40%であり、かつエッチング
に平行平板型RIE(リアクティブ イオンエッチン
グ)装置を用い、エッチングガスの圧力の範囲を80〜
120mTorr、RFパワー密度の範囲を1.13〜
2.26W/cm2 とするものである。
【0025】
【作用】本発明はリセスLOCOS法において、シリコ
ン基板に20〜150nm程度の溝を垂直または正テー
パー形状に、再現性良好に形成することを特徴としてい
る。平行平板型RIE装置はECRエッチング装置に比
べてプラズマ密度が低いため、エッチング速度を遅くで
き、しかも安価な装置である。
【0026】図4は平行平板型RIE装置を用いてSF
6 とHBrの流量比を変化させてシリコン基板をエッチ
ングした時のエッチング速度と溝の形状の変化を示した
ものである。この時のエッチングガスの圧力は100m
Torr、RFパワー密度は1.7W/cm2 である。
【0027】SF6 /(SF6 +HBr)=20〜40
%ではエッチング速度は120〜140nm/min、
溝の形状はSF6 /(SF6 +HBr)=20%の時、
正テーパー形状、SF6 /(SF6 +HBr)=40%
の時、垂直形状となっている。
【0028】SF6 /(SF6 +HB)<20%になる
とサブトレンチが溝内に発生し、またSF6 /(SF6
+HBr)>40%になるとエッチング形状はボーイン
グ形状となる。
【0029】図5は平行平板型RIE装置を用いてエッ
チングガスの圧力を変化させてシリコン基板をエッチン
グした時のエッチング速度と溝の形状の変化を示したも
のである。この時のSF6 とHBrの流量は20と30
sccm、RFパワー密度は1.7W/cm2 である。
エッチングガスの圧力が80〜120mTorrではエ
ッチング速度は120〜160nm/minで溝の形状
は垂直形状となっており、溝の形成に好ましいことがわ
かる。しかしエッチングガスの圧力が60mTorr以
下になると溝内にサブトレンチが発生し、またエッチン
グガスの圧力が140mTorr以上になると溝の形状
はボーイング形状となって好ましくない。
【0030】図6は平行平板型RIE装置を用いてRF
パワー密度を変化させてシリコン基板をエッチングした
時のエッチング速度と溝の形状の変化を示したものであ
る。この時のSF6 とHBrの流量は20と30scc
m、エッチングガスの圧力は100mTorrである。
RFパワー密度が1.13〜2.26W/cm2 ではエ
ッチング速度は100〜190nm/minで溝の形状
は垂直形状となっており、溝の形成に好ましいことがわ
かる。しかしRFパワー密度が1.17W/cm2 より
低くなると溝内にサブトレンチが発生し、またRFパワ
ー密度が2.26W/cm2 より高くなるとエッチング
形状はボーイング形状となって好ましくない。
【0031】図7は平行平板型RIE装置を用いてHe
ガスの添加量を変化させてシリコン基板をエッチングし
た時のエッチング速度と溝の形状の変化及びエッチング
均一性とを示したものである。この時のSF6 とHBr
の流量は10と40sccm、エッチングガスの圧力は
100mTorr、RFパワー密度は1.7W/cm2
である。He添加量を0から100sccm、つまり総
流量中のHeの添加量の割合を70%未満まで変化させ
ることによりエッチング速度は30〜120nm/mi
nまで制御することが可能である。また溝はテーパーを
有する形状となっており、リセスLOCOS法に用いる
シリコン基板のエッチングに最適である。しかしHeの
添加量の割合を70%以上にすると、図7には示してい
ないが、シリコン基板のエッチング均一性が±20%以
上となってしまい、均一性の良好なエッチングを行なう
ことが困難となる。
【0032】本発明では平行平板型RIE装置を用い、
SF6 とHBrの流量比、エッチング圧力、RFパワー
密度、及び不活性ガスの添加量を調整することによりエ
ッチング速度を200nm/min以下に抑えることが
可能である。このため、エッチング中の放電安定時間が
変化しても、トータルエッチング時間中に占める割合は
従来技術に比べ相対的に低減するので、エッチングによ
る溝の深さのばらつきを低減させることが可能である。
また、平行平板型RIE装置を用いているので、従来技
術に比べ、エッチングにより生ずる反応生成物の量を抑
制できるため再現性に優れたエッチングが可能である。
【0033】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1(a)〜(c)は本発明の第1の実施例を説明
するための工程順に示した半導体チップの断面図、図2
は実施例に用いる平行平板型RIE装置の構成図であ
る。
【0034】まず図1(a)に示すように、シリコン基
板1上に熱酸化法により厚さ約30nmのシリコン酸化
膜2を形成し、次でこのシリコン酸化膜2上にCVD法
により厚さ約180nmのシリコン窒化膜3を形成す
る。次にフォトレジスト膜4を塗布し一般的なフォトリ
ソグラフィ技術により素子分離領域のみを開口するよう
にパターンを形成する。
【0035】続いてこの基板1を図2に示すように、上
部にガス供給管を有するチャンバー21の内部に上部電
極22,下部電極23,排気管26及びガス供給管27
を備え、下部電極23はマッチングボックス24を介し
てRF電源25に接続された一般的なカソードカップル
型RIE装置を用いてエッチングを行なう。このときシ
リコン基板1は下部電極23上に載置する。
【0036】次でフォトレジスト膜4をマスクとし、シ
リコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を、例えばC
4 、CHF3 +O2 等のガスを用いてエッチングを行
ない開口部5を形成する。
【0037】続いて図1(b)に示すように、シリコン
基板1に溝6を形成するためにドライエッチングを行な
う。エッチング条件はSF6 :20sccm、HBr:
30sccm、エッチングガスの圧力:100mTor
r、RFパワー密度:1.7W/cm2 、エッチング時
間:30secである。この条件でエッチングを行なう
ことにより垂直形状をした深さ約70nmの良好な溝6
が形成される。
【0038】次に図1(c)に示すように、フォトレジ
スト膜4を除去した後、素子分離酸化膜7を一般的な熱
酸化法により形成する。次で酸化のマスクに用いていた
シリコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を順次除去する
ことにより、酸化膜からなる平坦性に優れた素子分離領
域が完成する。
【0039】次に第2の実施例として浅い溝を形成する
場合について説明する。浅い溝形成の場合はエッチング
速度を遅くする為に不活性ガスを添加する。
【0040】まず図1(a)に示したように、開口部5
を形成するまでは第1の実施例と同一の操作を行う。
【0041】続いてシリコン基板1に浅い溝を形成す
る。エッチング装置は第1の実施例で使用した装置と同
じである。エッチング条件はSF6 :10sccm、H
Br:40sccm、He:500sccm、エッチン
グガスの圧力:100mTorr、RFパワー密度:
1.7W/cm2 、エッチング時間:30secであ
る。この条件でエッチングを行なうことにより垂直形状
をした深さ約20nmの溝が形成される。最後に熱酸化
を行なって素子分離酸化膜を形成する。
【0042】本第2の実施例ではSF6 とHBrのエッ
チングガスにHeを添加することにより、シリコン基板
のエッチング速度を低下させることが可能となり、50
nm以下の溝についても再現良く形成することが可能で
ある。エッチング速度を抑えるためにHeを添加してい
るが、N2 、Ar等の不活性ガスを添加しても同様の効
果を得ることができる。
【0043】図3(a),(b)は本発明の第3の実施
例を説明するための半導体チップの断面図である。なお
シリコンエッチングにより溝を形成する前までの工程は
図1(a)に示した第1の実施例と同じである。
【0044】続いてシリコン基板1に溝を形成する。エ
ッチング装置は第1の実施例で使用した装置と同じであ
る。エッチング条件はSF6 :10sccm、HBr:
40sccm、エッチングガスの圧力:100mTor
r、RFパワー密度:1.7W/cm2 、エッチング時
間:30secである。この条件でエッチングを行なう
ことにより図3(a)に示すように、正テーパー形状を
した深さ約60nmの良好な溝6Aが形成される。
【0045】次に図3(b)に示すように、フォトレジ
スト膜を除去したのち熱酸化を行なって素子分離酸化膜
7Aを形成する。以下第1の実施例と同様にシリコン窒
化膜3及びシリコン酸化膜2を除去する。
【0046】本第3の実施例ではSF6 とHBrのガス
流量比を変更することにより、溝6Aを正テーパー形状
に形成することが可能となり、第1の実施例に比べて次
工程の素子分離酸化膜の形成時に発生するシリコン基板
の転位の発生率を少くでき、リーク電流の減少等素子の
特性が改善されるため、デバイスの信頼性を向上させる
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、リセスL
OCOS法により素子分離領域を形成する半導体装置の
製造工程において、シリコン基板のドライエッチングに
SF6とHBrの混合ガスをまたはエッチング時間を適
当な長さにするためにこの混合ガスに不活性ガスを加え
たものを用いることにより、垂直または正テーパー形状
の溝を制御性及び再現性良く形成できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための半導体
チップの断面図。
【図2】実施例に用いるドライエッチング装置の構成
図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための半導体
チップの断面図。
【図4】SF6 の割合とエッチング速度及び溝形状との
関係を示す図。
【図5】エッチングガスの圧力とエッチング速度及び溝
形状との関係を示す図。
【図6】RFパワー密度とエッチング速度及び溝形状と
の関係を示す図。
【図7】He流量とエッチング速度及び均一性との関係
を示す図。
【図8】従来の素子分離領域の形成方法であるLOCO
S法を説明するための半導体チップの断面図。
【図9】従来の素子分離領域の形成方法である溝埋め込
法を説明するための半導体チップの断面図。
【図10】従来の素子分離領域の形成方法である溝埋め
込法の欠点を説明するための半導体チップの断面図。
【図11】従来の素子分離領域の形成方法であるリセス
LOCOS法を説明するための半導体チップの断面図。
【図12】 従来の素子分離領域の形成方法であるリセス
LOCOS法の他の例を説明する ための半導体チップの
断面図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2,2A シリコン酸化膜 3,3A シリコン窒化膜 4 フォトレジスト膜 5,5A 開口部 6,6A〜6E 溝 7,7A〜7D 素子分離酸化膜 8 サブトレンチ 11 BPSG膜 12 空洞 21 チャンバー 22 上部電極 23 下部電極 24 マッチングボックス 25 RF電源 26 排気管 27 ガス供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−94646(JP,A) 特開 昭58−127344(JP,A) 特開 昭59−132141(JP,A) 特開 平4−93022(JP,A) 特開 平3−246936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/316 H01L 21/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行平板型RIE装置を用いシリコン基
    板をドライエッチングして素子分離用の溝を形成したの
    ち、熱酸化によりこの溝内を絶縁膜で埋める工程を有す
    る半導体装置の製造方法において、前記シリコン基板の
    エッチングガスとしてSF6 とHBrとの混合ガスを用
    いSF6 の割合を20〜40%、エッチングガスの圧力
    を80〜120mTorr、RFパワー密度を1.13
    〜2.26W/cm 2 としてエッチングすることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
JP6084242A 1994-04-22 1994-04-22 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP2906997B2 (ja)

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