JPH07234096A

JPH07234096A - 射撃訓練装置

Info

Publication number: JPH07234096A
Application number: JP6028195A
Authority: JP
Inventors: Sumio Koresawa; 住雄是沢; Masanori Yamazaki; 正則山崎; Hidetoshi Imaide; 英俊今出
Original assignee: Babcock Hitachi KK
Current assignee: Mitsubishi Power Ltd
Priority date: 1994-02-25
Filing date: 1994-02-25
Publication date: 1995-09-05
Anticipated expiration: 2012-12-17
Also published as: DE69507349T2; KR0169504B1; AU1348795A; KR950025410A; CN1122445A; EP0669512A1; EP0669512B1; US5551876A; AU692209B2; CN1063545C; JP2691247B2; DE69507349D1

Abstract

(57)【要約】【目的】実弾を使用して動画像標的へ射撃することが
できる射撃訓練装置を提供する。【構成】本射撃訓練装置は、訓練映像が投影されるス
クリーン４と、弾着音を検出する３個以上の音響センサ
１５と、各音響センサ１５の検出信号に基づいてスクリ
ーンにおける騨着座標を算出する騨着座標計測部５と、
投影機３と、投影機３に映像信号を送る再生器１と、訓
練映像と共に弾丸命中映像及び弾丸非命中映像を記録し
た記録媒体１６と、訓練映像の１フレーム毎の命中範囲
と非命中範囲を予め記憶した記憶装置７と、騨着座標と
記憶装置７に記録されている命中範囲及び非命中範囲の
データとを比較照合して命中したか否かを判別し、その
判別結果に応じて再生器１における弾丸命中映像と弾丸
非命中映像とのうちの一方を選択して再生させるデータ
処理制御部６とを有している。【効果】訓練者の状況判断能力及び実射時の射撃感覚
を効果的に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、射撃訓練装置に関し、
特に、射撃訓練のための映像を投影するスクリーンに対
して実弾を使用する訓練に好敵な射撃訓練装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の射撃訓練装置としては、図１０に
示すように、標的１０にスライドプロジェクタ１２から
静止画像を投影する装置であって、その静止画像が投影
されている標的１０に向かって模擬弾を撃ち込んで射撃
訓練をするものがある。しかし、動画像を使っての射撃
訓練ができないという点及び実弾を使うことができない
という点について配慮されていなかった。なお、この種
の装置として関連するものには、例えば特開平１−１９
３６００号公報に記載されている装置等が挙げられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の射撃訓練装
置では、動画像を使っての射撃訓練という点及び実弾を
使っての射撃訓練という点について配慮されておらず、
訓練者の状況判断能力の育成及び実弾発射時の射撃感覚
の学習ができないという問題があった。

【０００４】そこで、本発明は、実弾を使用して動画像
標的へ射撃することができる射撃訓練装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の射撃訓練装置
は、訓練映像が投影されるスクリーンと、弾丸が前記ス
クリーンを通過するときに発生する音を検出する３個以
上の音響センサと、前記各音響センサが検出した音の検
出時間の差に基づいて前記スクリーンにおける弾着座標
を算出する弾着座標計測部と、前記スクリーンに訓練映
像を投影する投影機と、この投影機に映像信号を送る映
像再生器であって、訓練映像と共に弾丸命中映像及び弾
丸非命中映像を記録した記録媒体を有する再生器と、前
記訓練映像１フレーム毎の命中範囲と非命中範囲を予め
記憶した記憶装置と、前記再生器を１フレーム毎に制御
すると共に、前記弾着座標計測部から送られてきた弾着
座標と前記記憶装置に記録されている命中範囲及び非命
中範囲のデータとを比較照合して命中したか否かを判別
し、その判別結果に応じて前記再生器における弾丸命中
映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選択して再生さ
せるデータ処理制御部と、前記訓練映像に重ね合わせて
弾着位置に弾着マークを表示するスーパインポーズ合成
装置と、前記判別結果に基づいた訓練結果を採点表とし
て出力する出力装置とを有することを特徴とする。

【０００６】また、本発明の射撃訓練装置は、前記スク
リーンは、前記音響センサと一体となって標的体をなし
ており、前記標的体は、前記スクリーンの縁を保持する
枠を有し、さらに、少なくとも３個の前記音響センサを
一組とする音響センサ群を前記枠の一辺に設けることが
好ましい。

【０００７】また、本発明の射撃訓練装置は、前記音響
センサ群を前記枠における直交する二辺にそれぞれ設け
ることが好ましい。

【０００８】また、本発明の射撃訓練装置は、前記スク
リーンは、ゴムを材質としており、表面が白色と銀白色
とのうちの一方の色であることが好ましい。

【０００９】また、本発明の射撃訓練装置は、前記デー
タ処理制御部は、射撃を行ってもよい状態である射撃チ
ャンスタイムと射撃を行ってはいけない状態である非射
撃チャンスタイムとについて判断するチャンスタイム判
断手段と、前記射撃チャンスタイム中に弾丸が前記命中
範囲に命中したか否かを判別する命中判別手段とを有す
ることが好ましい。

【００１０】また、本発明の射撃訓練装置は、コンピュ
ータグラフィック画像を生成するコンピュータを有し、
このコンピュータは、前記データ処理制御部から出力さ
れた命中信号及び非命中信号を入力し、この信号につい
ての画像を前記コンピュータグラフィック画像にスーパ
インポーズ合成して前記再生器に出力し、前記再生器
は、前記コンピュータから出力された画像信号を再生す
る再生器であり、前記投影機は、前再生器が再生した画
像を液晶表示プロジェクタによってスクリーンに投影す
る投影機であることが好ましい。

【００１１】

【作用】本発明の射撃訓練装置において、標的となるス
クリーンを実弾が通過するとき、音波が発生する。そし
て、この音波を３個以上の音響センサで検出し、各音響
センサが検出した音波の検出時間の差に基づいて前記ス
クリーンにおける弾着座標を弾着座標計測部が算出す
る。

【００１２】一方、データ処理制御部は、前記訓練映像
の各フレーム毎に、弾着座標計測部から送られてきた弾
着座標と記憶装置に記録されている命中範囲及び非命中
範囲のデータとを比較照合して命中したか否かを判別す
る。

【００１３】これらにより、発明の射撃訓練装置は、実
弾を使用して動画像標的へ射撃することができ、その弾
丸が所定の画像に命中したか否かを判定することができ
る。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００１５】図１は、本発明の第１の実施例に係る射撃
訓練装置を示すブロック図である。本射撃訓練装置は、
訓練映像が投影されるスクリーン４と、弾丸がスクリー
ンを通過するときに発生する音を検出する３個以上の音
響センサ１５と、各音響センサ１５が検出した音の検出
時間の差に基づいてスクリーンにおける弾着座標を算出
する弾着座標計測部５と、スクリーン４に訓練映像を投
影する投影機３と、この投影機３に映像信号を送るため
の映像再生器であって、訓練映像と共に弾丸命中映像及
び弾丸非命中映像を記録した記録媒体１６を有する再生
器１と、訓練映像の１フレーム毎の命中範囲と非命中範
囲を予め記憶した記憶装置７と、再生器１を１フレーム
毎に制御すると共に、弾着座標計測部５から送られてき
た弾着座標と記憶装置７に記録されている命中範囲及び
非命中範囲のデータとを比較照合して命中したか否かを
判別し、その判別結果に応じて再生器１における弾丸命
中映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選択して再生
させるデータ処理制御部６と、訓練映像に重ね合わせて
弾着位置に弾着マークを表示するスーパインポーズ合成
装置２と、訓練結果を採点表として出力する出力装置で
ある印字装置８とを有している。

【００１６】ここで、スーパインポーズ合成装置２は、
再生器１から出力された訓練映像に対して同じく再生器
１から出力された命中信号又は非命中信号をスーパイン
ポーズ合成して投影機３に出力する装置であって、デー
タ処理制御部６から出力された制御信号に応じて、訓練
映像に命中信号又は非命中信号をスーパインポーズす
る。

【００１７】また、本射撃訓練装置の標的部は、図１の
ようにスクリーン４とその周囲に音響センサ１５を配置
した構成である。図２は、本発明の実施例に係るスクリ
ーン４が音響センサ１５と一体となって標的体３０をな
している射撃訓練装置の使用状態を示す外観図である。
スクリーン４は、音響センサ１５と一体となって標的体
をなしている。この標的体は、スクリーン４の縁を保持
する枠２０を有し、さらに、少なくとも３個の音響セン
サ１５を一組とする音響センサ群が枠２０の各辺に設け
られている。なお、図２では、音響センサ群が枠２０の
各辺に設けられているが、枠２０の一辺にのみ音響セン
サ群を設けてもよい。

【００１８】そして、スクリーン４は、ゴムを材質とし
ており、その表面が白色と銀白色とのうちのどちらか一
方の色をしている。

【００１９】次に、本実施例の動作について説明する。
本射撃訓練装置では、図２に示すように、スクリーン４
には実弾が撃ち込まれるので、その被弾時の損傷を極力
少なくするために柔らかく、かつ、伸び率の大きいゴム
をスクリーン４の材質としている。また、スクリーン４
は、投影機３から訓練映像を投影されたときの視認性を
良くするために、その表面が視認性の良いつや消しタイ
プの白色または銀白色となっている。さらに、スクリー
ン４は、被弾時のゴム損傷による視認性の劣化を抑える
とともに、補修塗り作業を不要とするために、ゴムの顔
料そのものを白色または銀白色にしている。なお、この
標的体３０の裏面にはゴム、布又は高分子樹脂からなる
膜２２を張ることもできる。スクリーンと膜により外部
音の防音効果があり音響センサの検出精度が向上する。
また、この場合枠２０には多数の内部に貫通する貫通孔
２１を設け、標的体内部と外部との空気を循環すること
により、スクリーン４及び標的体３０の内部の温度を均
一にして音響センサの検出精度を向上できる。

【００２０】一方、図３は、スクリーン４における弾着
座標位置の算出方法を示す説明図である。ここで、ポイ
ントＳ₁，Ｓ₂，Ｓ₃は、それぞれ音響センサ１５の取付
け位置、すなわちスクリーン４のある一辺に配置された
３個の音響センサ１５のそれぞれの位置を示している。
なお、本実施例では各センサがｘ座標軸に平行となる辺
に配置されていることとする。

【００２１】この場合、図３に示すように”センサ１５
ａの検出時刻−センサ１５ｂの検出時刻〃をＴ₁、”セ
ンサ１５ｃの検出時刻−センサ１５ｂの検出時刻〃をＴ
₂、センサ１５ａ−１５ｂ間の距離及びセンサ１５ｂ−
１５ｃ間の距離をｌ、弾着座標をＰ（ｘ，ｙ）、センサ
の各座標をＳ₁（−ｌ，０），Ｓ₂（０，０），Ｓ
₃（ｌ，０）、音速をＣとすると、弾着位置のｘ₀座標及
びｙ₀座標は、下記の数式１，２で表せる。

【００２２】

【数１】ｘ₀＝｛（Ｔ₁−Ｔ₂）（Ｃ²Ｔ₁Ｔ₂＋ｌ²）｝／
｛２ｌ（Ｔ₁＋Ｔ₂）｝

【００２３】

【数２】ｙ₀＝√（Ｌ²−ｘ₀ ²）ただし、Ｌは、Ｐ−Ｓ₂間の距離であり、下記の数式
１，２となるものとする。

【００２４】

【数３】Ｌ＝｛２ｌ²−Ｃ²（Ｔ₁ ²＋Ｔ₂ ²）｝／｛２Ｃ
（Ｔ₁＋Ｔ₂）｝ところで、弾着位置の座標ｙ₀については、センサがｘ
方向に配置されている関係上、計算精度が座標ｘ₀より
も悪いものとなる。このことは実験によっても確認され
ており、座標ｘ₀に対して座標ｙ₀の誤差は２倍以上悪い
ものとなっている。したがって、上式で算出された弾着
座標のうち、座標ｘ₀のみ採用することとし、座標ｙ₀の
算出方法については、座標ｘ₀の算出方法と同様にし
て、図２のようにスクリーンの右側または左側のｙ方向
の一直線上に設けた３個以上の音響センサ１５を用いて
前述と同様の計算によりｙ座標の位置ｙ₀を精度良く求
めることができる。

【００２５】以上により、弾着後、速やかに訓練映像を
停止させるポーズ状態とし、その停止映像に弾着マーク
を合成し、その合成した訓練映像を表示することができ
ることとなる。

【００２６】次に、データ処理制御部６の上述の他の動
作を説明する。データ処理制御部６は、スクリーン４に
弾着した弾丸がその弾着時に投影されていた映像上で犯
人に命中していたか否かの判定をも行う。ここで、図４
は、その命中／外れの判定方法を示すフローチャートで
ある。

【００２７】先ず、データ処理制御部６は、スクリーン
４に弾着があるのをまつ（Ｓ１，Ｓ２）。そして、スク
リーン４に弾着があったときは、弾着座標計測部５にて
計算された弾着座標を入力する（Ｓ３）。その後、弾着
時に投影されていた訓練映像における弾着座標に対応し
た個所の命中／外れのデータ及び得点が格納されている
記憶装置７上のアドレス値を計算する（Ｓ４）。なお、
この記憶装置７では、映像１フレーム毎に（映像は１秒
間に約３０フレーム有り）かつ、１フレームを縦横にそ
れぞれ細かく分割し、それぞれの分割区分毎に、命中／
外れのデータ及び得点を記憶しているものとする。ま
た、１フレームの分割方法としては、例えば、縦４８
０、横５１２に分割する方法がある。

【００２８】その後、データ処理制御部６は、計算した
アドレス値についてのデータを記憶装置７から読み出す
（Ｓ５）。そして、命中／外れの判定をする（Ｓ６）。
ここで、命中の場合には（Ｓ７）、命中した映像が格納
されているフレームからその映像を再生させる（Ｓ
８）。一方、外れの場合には（Ｓ７）、外れた映像が格
納されているフレームからその映像を再生させる（Ｓ
９）。これらにより、１つの弾着に対するその命中／外
れの判定処理が終了する（Ｓ１０）。

【００２９】更に、データ処理制御部６は、射撃チャン
スとなった時点から実際に射撃するまでの時間を計測
し、その時間を反応時間として得点化し、命中／外れの
得点とともに採点してその結果を印字装置８へ出力す
る。

【００３０】一方、訓練映像についてのデータが格納さ
れている記録媒体１６と命中／外れの得点が格納されて
いる記憶装置７とは、原則として１対１に対応してい
る。そして、異なる訓練映像を作成した場合には、その
映像に対応させて、記憶装置７における命中／外れの得
点についてのデータをその記録媒体１６とセットで作成
及び交換することにより、新たな訓練映像を用いての射
撃訓練が可能となる。

【００３１】ここで、記憶装置７において記憶するデー
タ量は、（１）１フレーム当たりの画像分割を縦４８０
ドット、横５１２ドットとし、（２）１区画当たりの当
たりの得点データを８ビットで表し、（３）１つの訓練
映像当たりで５秒間の命中／外れの得点データを持ち、
（４）１５種類の訓練映像がある、とすると、４８０ド
ット×５１２ドット×８ビット×５秒×３０フレーム×
１５種／８ビット≒５５３Ｍバイトとなる。したがっ
て、記憶装置７は、磁気ディスク記憶装置または光磁気
ディスク記憶装置等で構成することができる。

【００３２】また、記憶装置７において、画像分割数、
得点データのビット数、訓練映像時間または訓練映像の
種類を増やすと、記憶すべきデータ量も増大して磁気デ
ィスク記憶装置や光磁気ディスク記憶装置等では対応す
ることができなくなる可能性がある。このような場合に
は、射撃チャンス時のみ命中／外れの判定を実施し、射
撃チャンス時以外に弾着を検出したときは、命中／外れ
の判定を実施せずに、弾着マークと射撃チャンス外であ
る旨をスーパインポーズ合成装置２にて訓練映像と合成
して表示することにより、かかるデータ量を削減するこ
とができる。

【００３３】また、記憶装置７におけるデータ量は、以
下の手法により、さらに、削減することができる。第１
の手法としては、記憶装置７に記録する命中／外れにつ
いてのデータを１フレーム毎ではなく、２フレーム毎あ
るいはそれ以上の数のフレーム毎についてのデータとす
る方法である。例えば、２フレーム毎に命中／外れにつ
いてのデータを設定した場合は、映像は１秒間に３０フ
レームあるので、２フレーム当たりの時間は、１秒／３
０フレーム×２フレーム≒６６．７ｍＳとなる。そし
て、この時間における訓練映像内の人物の移動量が画像
分割時の１区画以内であれば、１フレーム毎にデータを
設定した場合と同じ採点結果となる。

【００３４】第２の手法は、訓練映像内の人物の動きを
ある領域に限定することにで、データ量を削減する方法
である。

【００３５】次に、図４等に示す命中した映像と外れた
ときの映像とを切り替える具体的手段について説明す
る。図５は、訓練映像の内容を示す説明図である。図６
は、訓練映像における各映像の開始フレーム番号等を示
す説明図である。

【００３６】図５に示す訓練映像の内容は、射手１人当
たりの訓練の内訳を示し、１回の訓練当たりに１５種類
の訓練映像を準備している。一方、図６は、再生器１に
て再生される記録媒体１６に記録されている訓練映像の
開始フレーム番号や終了フレーム番号を示し、これらの
情報は記憶装置７に記憶されている。

【００３７】まず、第１回目の射撃訓練が開始される
と、図６に示す「第１回射撃訓練用の射撃チャンス及び
弾丸が外れた場合の映像の開始フレームＮｏ．（ｍ０１
１）」の映像を再生器１が再生し、その映像がスクリー
ン４に投影される。ここで、「射撃チャンス外の映像」
と「射撃チャンス中に弾丸が外れた場合の映像」とを一
連の映像として扱っている理由は、射撃チャンス外から
射撃チャンス中に変化させるときにおいて、その映像を
切れ目なくスムーズな映像にするためである。これは、
訓練映像をノーカットで撮影することで達成することが
できる。

【００３８】その後、再生映像のフレーム番号が「第１
回射撃訓練用の射撃チャンスの映像の開始フレームＮ
ｏ．（ｍ０１２）」以降になると、弾着の検出に応じて
命中／外れの判定を行う。

【００３９】射撃チャンス中に弾着を検出し、さらにそ
れが命中であった場合は、「第１回射撃訓練用の弾丸が
命中した場合の映像の開始フレームＮｏ．（ｍ０１
５）」から「第１回射撃訓練用の弾丸が命中した場合の
映像の終了フレームＮｏ．（ｍ０１６）」までの訓練映
像を再生する。

【００４０】射撃チャンス中に弾着を検出しなかった場
合、または弾着を検出したが外れであった場合は、「第
１回射撃訓練用の射撃チャンスの映像の終了フレームＮ
ｏ．（ｍ０１３）」までの訓練映像を再生する。

【００４１】以上のフレーム番号についての映像が再生
されることで、１回の射撃訓練が終了する。なお、図７
では、射撃チャンス時間を１５秒に、射撃チャンス外時
間を５秒に設定しているが、これらの時間が各訓練映像
についても同じであると、訓練者が習熟するとともに訓
練効果が低下するので、射撃チャンス時間等の時間配分
は各訓練映像毎に変化をもたせるものとする。

【００４２】また、上述の実施例では、各映像の再生を
フレーム番号で管理するものとしているが、各映像の再
生をタイムコードで管理してもよい。

【００４３】一方、上述及び図４に示すように、本実施
例では、弾丸が命中した場合と外れた場合とで映像を分
岐させることができるが、この分岐動作を約１秒で実施
させるために、再生器１は、任意のフレームから再生す
ることが可能なランダムアクセス機能を有するレーザデ
ィスクを使用することが好ましい。

【００４４】これらにより、本射撃訓練装置は、動画像
の標的へ実弾を使用して射撃することができるので、訓
練者の状況判断能力の育成及び実射時の射撃感覚の学習
を効果的に達成させることができ、訓練者の射撃技術を
短時間でかつ容易に向上させることができる。

【００４５】図７は、本発明の第２の実施例に係る射撃
訓練装置を示すブロック図である。本射撃訓練装置と図
１に示す射撃訓練装置との相違点は、本射撃訓練装置で
は、再生器が再生器１ａ，１ｂの２台備えている点と、
映像切替器９を備えている点とである。

【００４６】ここで、再生器１ａは、弾丸が外れた場合
の映像を再生するものとし、再生器１ｂは、弾丸が命中
した場合の映像を再生するものとしている。そして、再
生器１ｂは、初期状態において、弾丸が命中したときの
映像がその起動とともに再生される状態にヘッド出しさ
れている。

【００４７】そして、弾丸が外れた場合には、映像切替
器９は再生器１ａの映像をそのままスーパインポーズ合
成装置２に出力する。一方、弾丸が命中した場合には、
再生器１ｂを起動させるとともに映像切替器９にて再生
器１ｂの映像をスーパインポーズ合成装置２に出力する
ように切り替える。

【００４８】これらにより、本射撃訓練装置は、映像分
岐時のタイムラグを小さくすることができる。

【００４９】図８は、本発明の第３の実施例に係る射撃
訓練装置を示すブロック図である。本射撃訓練装置と図
１に示す射撃訓練装置との相違点は、本射撃訓練装置で
は、訓練映像が記録されているビデオテープレコーダ１
３と、映像切替器１４とを備えている点である。

【００５０】そして、ビデオテープレコーダ１３は、所
定のビデオカメラで撮影した訓練映像を再生することが
できる。本射撃訓練装置において、着弾を検出したとき
は、その時点でビデオテープレコーダ１３の動作を停止
させ、映像をポーズ状態とし、さらに弾着個所に弾着マ
ークを表示する。ここで、本実施例では、ビデオテープ
レコーダ１３にて再生する訓練映像と、命中／外れにつ
いてのデータを格納している記憶装置のデータ出力との
マッチングは取っておらず、命中／外れについて映像を
分岐させる機能は設けていない。

【００５１】なお、再生器１が出力する訓練映像とビデ
オテープレコーダ１３が出力する訓練映像との切り替え
は、データ処理制御部６に設けた切換スイッチの設定に
応じて映像切替器１４が切り替える。

【００５２】これらにより、本射撃訓練装置は、第３者
が撮影した映像等の各種の訓練映像を用いることがで
き、その訓練映像の取替えも容易に行うことができる。

【００５３】図９は、本発明の第４の実施例に係る射撃
訓練装置を示すブロック図である。上述の第１から第３
の実施例では、訓練映像としてビデオカメラ等で実写し
た映像を用いているが、本射撃訓練装置は、コンピュー
タグラフィックス技術を用いて作成した画像すなわち現
実の映像ではない映像を用いていることに特徴がある。
このようが技術を実現するために本射撃訓練装置は、コ
ンピュータ１７を備えている。

【００５４】これらにより、本射撃訓練装置は、実写す
ることが困難または不可能な映像をも訓練映像として用
いることが可能となる。

【００５５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、動
画像の標的へ実弾を使用して射撃することができるの
で、訓練者の状況判断能力の育成及び実射時の射撃感覚
の学習を効果的に達成させることができる射撃訓練装置
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る射撃訓練装置を示
すブロック図である。

【図２】本発明の実施例に係る射撃訓練装置の使用状態
を示す外観図である。

【図３】スクリーンにおける弾着座標位置の算出方法を
示す説明図である。

【図４】本発明の実施例に係る射撃訓練装置における命
中／外れの判定方法を示すフローチャートである。

【図５】本発明の実施例に係る訓練映像の内容を示す説
明図である。

【図６】図５に示す訓練映像の各映像の開始フレーム番
号等を示す説明図である。

【図７】本発明の第２の実施例に係る射撃訓練装置を示
すブロック図である。

【図８】本発明の第３の実施例に係る射撃訓練装置を示
すブロック図である。

【図９】本発明の第４の実施例に係る射撃訓練装置を示
すブロック図である。

【図１０】従来の射撃訓練装置の一例を示す概要図であ
る。

【符号の説明】

１再生器２スーパインポーズ合成装置３投影機４スクリーン５弾着座標計測部６データ処理制御部７記憶装置８印字装置９映像切替器１０標的１１訓練銃１２スライドプロジェクタ１３ビデオテープレコーダ１４映像切替器１５音響センサ１６記録媒体１７コンピュータ２０枠２１マウントゴム２２ヒータ２３ヒータ制御回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】訓練映像が投影されるスクリーンと、弾
丸が前記スクリーンを通過するときに発生する音を検出
する３個以上の音響センサと、前記各音響センサが検出
した音の検出時間の差に基づいて前記スクリーンにおけ
る弾着座標を算出する弾着座標計測部と、前記スクリー
ンに訓練映像を投影する投影機と、この投影機に映像信
号を送る映像再生器であって、訓練映像と共に弾丸命中
映像及び弾丸非命中映像を記録した記録媒体を有する再
生器と、前記訓練映像１フレーム毎の命中範囲と非命中
範囲を予め記憶した記憶装置と、前記再生器を１フレー
ム毎に制御すると共に、前記弾着座標計測部から送られ
てきた弾着座標と前記記憶装置に記録されている命中範
囲及び非命中範囲のデータとを比較照合して命中したか
否かを判別し、その判別結果に応じて前記再生器におけ
る弾丸命中映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選択
して再生させるデータ処理制御部と、前記訓練映像に重
ね合わせて弾着位置に弾着マークを表示するスーパイン
ポーズ合成装置と、前記判別結果に基づいた訓練結果を
採点表として出力する出力装置とを有することを特徴と
する射撃訓練装置。
【請求項２】請求項１記載の射撃訓練装置において、
前記スクリーンは、前記音響センサと一体となって標的
体をなしており、前記標的体は、前記スクリーンの縁を
保持する枠を有し、さらに、少なくとも３個の前記音響
センサを一組とする音響センサ群を前記枠の一辺に設け
たことを特徴とする射撃訓練装置。
【請求項３】請求項２記載の射撃訓練装置において、
前記音響センサ群を前記枠における直交する二辺にそれ
ぞれ設けたことを特徴とする射撃訓練装置。
【請求項４】請求項１、２又は３記載の射撃訓練装置
において、前記スクリーンは、ゴムを材質としており、
表面が白色と銀白色とのうちの一方の色であることを特
徴とする射撃訓練装置。
【請求項５】請求項１、２、３又は４記載の射撃訓練
装置において、前記データ処理制御部は、射撃を行って
もよい状態である射撃チャンスタイムと射撃を行っては
いけない状態である非射撃チャンスタイムとについて判
断するチャンスタイム判断手段と、前記射撃チャンスタ
イム中に弾丸が前記命中範囲に命中したか否かを判別す
る命中判別手段とを有することを特徴とする射撃訓練装
置。
【請求項６】請求項１、２、３、４又は５記載の射撃
訓練装置において、コンピュータグラフィック画像を生
成するコンピュータを有し、このコンピュータは、前記
データ処理制御部から出力された命中信号及び非命中信
号を入力し、この信号についての画像を前記コンピュー
タグラフィック画像にスーパインポーズ合成して前記再
生器に出力し、前記再生器は、前記コンピュータから出
力された画像信号を再生する再生器であり、前記投影機
は、前再生器が再生した画像を液晶表示プロジェクタに
よってスクリーンに投影する投影機であることを特徴と
する射撃訓練装置。