JPH09166398A - 射撃訓練装置 - Google Patents

射撃訓練装置

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Publication number
JPH09166398A
JPH09166398A JP7327442A JP32744295A JPH09166398A JP H09166398 A JPH09166398 A JP H09166398A JP 7327442 A JP7327442 A JP 7327442A JP 32744295 A JP32744295 A JP 32744295A JP H09166398 A JPH09166398 A JP H09166398A
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JP
Japan
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shooting
bullet
shooter
box
impact
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Application number
JP7327442A
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English (en)
Inventor
Tomonari Imaki
智成 今木
Hiroto Yamanaka
博人 山中
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのボックスターゲットに対して複数の射
撃手が同時に射撃を行った場合にも、当該射撃を行った
射撃手を正確に特定することができ、訓練効率の高い射
撃訓練装置を提供する。 【解決手段】 同一構成の2つのボックスターゲット
1,2を、射撃手に対して前後に重ね合わせて配置す
る。各ボックスターゲットへの弾着点を、各ボックスタ
ーゲットに備えられた弾着点計測センサ1d〜1f及び
2d〜2fからの信号に基づいて求めると共に、それら
の弾着点から弾道を割り出し、射撃手を特定する。これ
らの演算は、解析装置7にてなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実弾を使った射撃
訓練装置に係わり、特に、各射撃手訓練データごとに当
該射撃を行った射撃手を特定又は又は当該射撃手訓練デ
ータを特定する機能を有する射撃訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実弾を使った射撃訓練は、1つの標的に
向かって1人の射撃手が射撃を行うのが基本であるが、
近年、より実際に即した射撃訓練方法として、1人又は
複数人の相手に複数人がかかる場合を想定し、同一の標
的に向かって複数の射撃手が射撃を行う方法が採用され
ている。かように、同一の標的に向かって複数の射撃手
が射撃を行う場合においては、各射撃ごとに当該射撃を
行った射撃手を特定することが、各射撃手の訓練度を正
確に評価する上で重要である。また、1つの標的に向か
って1人の射撃手が射撃を行う場合においても、隣接レ
ーンからの飛弾をキャンセルし、自レーンの射撃手によ
る弾着のみを正確に計測することが、各射撃手の訓練度
を正確に評価する上から重要である。
【0003】図8及び図9に、従来より知られている射
撃手特定機能を有する射撃訓練装置の第1例を示す(特
公昭62−17193号公報に記載)。図8は射撃訓練
装置の構成図であり、図9は弾道解析装置のブロック図
である。
【0004】図8に示すように、本例の射撃訓練装置
は、弾着点計測センサ32,33,34が組み込まれた
ボックスターゲット31と、銃器35の発射音を検出す
る射撃手センサ36と、前記各弾着点計測センサ32,
33,34の出力信号からボックスターゲット31上の
弾着点を演算によって求めると共に、前記各弾着点計測
センサ32,33,34の出力信号から求められるボッ
クスターゲット31への弾着時刻と前記射撃手センサ3
6の出力信号から求められる射撃時刻との時間差を予定
される時間幅と比較することによって、当該射撃を行っ
た射撃手を演算により特定する解析装置37とから構成
されている。
【0005】解析装置37における射撃手特定部の構成
は、図9に示すように、発射音データが取り込まれる射
撃手センサ36と、当該射撃手センサ36の入力信号を
増幅する前置増幅器38と、コンパレータの基準レベル
設定器39と、前置増幅器38の出力信号レベルと基準
レベル設定器39に設定された基準レベルとを比較し、
銃器35による射撃の有無を検出するコンパレータ40
とから構成される検知信号出力の入力部と、弾着点計測
センサ32,33,34の出力信号よりボックスターゲ
ット31への弾着時を検出する弾着時検出器41と、コ
ンパレータ40の信号出力時と弾着時検出器41の信号
出力時の時間差とから、当該射撃が前記射撃手センサ3
6によって検出された射撃手によるものであるか否かを
判定する正誤判断器42とから構成されている。
【0006】射座から発射された弾丸が当該射撃レーン
に設けられたボックスターゲットに達するまでの時間は
既知であり、かつ極めて狭い時間幅内に集中するので、
弾丸の発射時とボックスターゲットへの弾着時とを検出
し、その時間差が前記時間幅内に入るか否かを判定すれ
ば、当該弾着が弾丸の発射時を検出した射撃手によるも
のであるか否かを判定することができる。前記構成の射
撃訓練装置によると、各射撃手毎に備えられた射撃手セ
ンサ36にて弾丸の発射時を検出すると共に、弾着時検
出器41にてボックスターゲット31への弾着時を検出
し、さらには、正誤判断器42にて弾丸の発射時とボッ
クスターゲット31への弾着時との時間差が既知の時間
幅内に入るか否かを判定するようにしたので、当該射撃
を行った射撃手を特定することができる。よって、同一
のボックスターゲットに向かって複数の射撃手が射撃を
行う場合においても、各射撃ごとに当該射撃を行った射
撃手を特定することができ、各射撃手の訓練度を正確に
評価することができる。また、1つのボックスターゲッ
トに向かって1人の射撃手が射撃を行う場合において
も、隣接レーンからの飛弾の影響を除去することがで
き、自レーンの射撃手による弾着のみを正確に計測する
ことができるので、各射撃手の訓練度を正確に評価する
ことができる。
【0007】なお、弾着点計測センサ32,33,34
の出力信号からボックスターゲット31上の弾着点を演
算によって求める装置及びその演算方法については、公
知に属する事項であり、かつ本発明の要旨でもないの
で、説明を省略する。
【0008】次に、図10に基づいて、従来より知られ
ている射撃手特定機能を有する射撃訓練装置の第2例を
説明する。
【0009】図10に示すように、本例の射撃訓練装置
は、標的像が表された標的51と、当該標的51の前方
に配置された少なくとも4個の衝撃波センサ52a,5
2b,52c,52dがT字状に配置されたTバーユニ
ット53と、銃器35に取り付けられた銃口方位センサ
54と、銃器35の発射音を検出する射撃手センサ36
と、前記衝撃波センサ52a〜52dの出力信号から標
的51上の弾着点を演算によって求めると共に、前記衝
撃波センサ52a〜52dの出力信号から求められる標
的51への弾着時刻と前記射撃手センサ36の出力信号
から求められる射撃時刻と前記銃口方位センサ54の出
力信号とから当該射撃を行った射撃手を演算によって特
定する解析装置55とから構成されている。
【0010】前記Tバーユニット53を用いると、弾丸
の飛翔時に発生する空気搬送衝撃波を4個の衝撃波セン
サ52a,52b,52c,52dにて検出することに
よって、Tバーユニット53上を飛翔する弾丸の通過座
標、ひいては標的51上の弾着点の座標及び弾着時を求
めることができる。また、前記銃口方位センサ54の出
力信号から、射撃手が所持する銃器35の銃口方位を検
出することができる。さらには、前記第1例の射撃訓練
装置と同様に、各射撃手ごとに備えられた射撃手センサ
36にて弾丸の発射時を検出することができる。したが
って、Tバーユニット53にて求められた弾着時及び射
撃手センサ36にて検出された弾丸発射時と銃口方位セ
ンサ54にて検出された弾丸発射時の銃口の方位とか
ら、当該射撃を行った射撃手を特定することができる。
よって、同一の標的に向かって複数の射撃手が射撃を行
う場合においては、各射撃ごとに当該射撃を行った射撃
手を特定することができ、各射撃手の訓練度を正確に評
価することができる。また、1つの標的に向かって1人
の射撃手が射撃を行う場合においては、隣接レーンから
の飛弾の影響を除去することができ、自レーンの射撃手
による弾着のみを正確に計測することができるので、各
射撃手の訓練度を正確に評価することができる。
【0011】なお、4個の衝撃波センサ52a〜52d
の出力信号から標的51上の弾着点の座標を演算によっ
て求める装置及びその演算方法については、公知に属す
る事項であり、かつ本発明の要旨でもないので、説明を
省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記第1公知
例に係わる射撃訓練装置は、射撃時刻と弾着時刻との時
間差から射撃訓練データを特定するので、例えば自レー
ンの射撃手がボックスターゲットを外し、隣接レーンの
射撃手が撃った弾丸が所定の時間差内に自レーンのボッ
クスターゲットに弾着した場合にも自レーンの射撃手が
当該射撃を行ったとして射撃成績が計算されるので、各
射撃手の訓練度を正確に評価することができない。一
方、前記第2公知例に係る射撃訓練装置は、射撃時刻と
弾着時刻との時間差だけでなく、弾丸発射時における銃
口の方位をも考慮して射撃手を特定するので、前記第1
公知例に係る射撃訓練装置よりは射撃手の特定精度が向
上している。しかし、実弾射撃においては、弾丸発射時
に作用する反動によって銃器が跳ね上がるので、弾丸発
射時における銃口の方位を正確に検知することは事実上
困難であり、射撃手を十分に精度良く特定することがで
きない。
【0013】本発明は、かかる従来技術の不都合を解決
するためになされたものであって、その課題とするとこ
ろは、1つのボックスターゲットに対して複数の射撃手
が同時に射撃を行った場合にも、当該射撃を行った射撃
手を正確に特定することができ、訓練効率の高い射撃訓
練装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、弾丸が貫通可能に構成されたスクリーン
と、当該スクリーンの周辺に沿って取り付けられた弾着
検出部とを有し、射撃手に対して前後に重ねて配列され
た少なくとも2個のボックスターゲットと、前記弾着検
出部の出力信号から前記各ボックスターゲットへの弾着
点の座標を求めると共に、当該各ボックスターゲットへ
の弾着点の座標から各射撃ごとの弾道を求め、当該弾道
計算結果より当該射撃を行った射撃手を特定する解析装
置とを備えるという構成にした。
【0015】弾丸が貫通可能に構成された2個のボック
スターゲットを前後に重ねて配置し、各ボックスターゲ
ット毎に備えられた弾着検出部により各ボックスターゲ
ットへの弾着を個々に検出できるようにすると、前列に
配置されたボックスターゲット上の弾丸の貫通座標と後
列のボックスターゲット上の弾丸の貫通座標とから、当
該弾丸の弾道を演算によって求めることができる。ま
た、射撃レーンの長さ、即ち射座設定部からボックスタ
ーゲット設定部までの距離は既知であるから、前記弾道
と当該射撃レーンの長さとから、各射撃手の位置及び弾
丸の射出角度を特定することができる。よって、同一の
ボックスターゲットに向かって複数の射撃手が同時に射
撃を行う場合においても、各射撃ごとに当該射撃を行っ
た射撃手を正確に特定することができ、各射撃手の訓練
度を正確に評価することができる。また、1つのボック
スターゲットに向かって1人の射撃手が射撃を行う場合
においては、隣接レーンからの飛弾の影響を除去するこ
とができ、自レーンの射撃手による弾着のみを正確に計
測することができるので、各射撃手の訓練度を正確に評
価することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、図1及び図2に基づいて、
本発明に係る射撃訓練装置の一例を説明する。図1は本
例に係る射撃訓練装置の外観構成図、図2は本例の射撃
訓練装置に適用される解析装置の回路構成図である。
【0017】図1に示すように、本例の射撃訓練装置
は、2つの同一構成のボックスターゲット1,2と、こ
れらのボックスターゲット1,2が設定された射撃レー
ンで使用される銃器5の発射音を検出する射撃手センサ
6と、ボックスターゲット1,2上の弾着点と当該射撃
を行った射撃手の位置とを演算により特定する解析装置
7とから構成されている。
【0018】射撃手と対向に配置された前列のボックス
ターゲット1は、弾丸が貫通可能に構成されたスクリー
ン1aと、スクリーン1aの下辺に組み込まれた弾着検
出部1bと、該弾着検出部1bを保護するためのカバー
1cとからなり、当該前列のボックスターゲット1の背
面側に配置された後列のボックスターゲット2は、弾丸
が貫通可能に構成されたスクリーン2aと、スクリーン
2aの下辺に組み込まれた弾着検出部2bと、該弾着検
出部2bを保護するためのカバー2cとからなる。
【0019】スクリーン1a,2aは、弾丸が貫通可能
なものであれば任意の材質によって形成できるが、弾道
を変更しにくく、かつ数多くの弾丸が貫通しても破損し
にくいことから、ゴム製の膜体を用いて形成することが
特に好ましい。第1及び第2のボックスターゲット1,
2は、これらのスクリーン1a,2aが相平行に向き合
うように配置される。これらの2つのスクリーン1a,
2aの好ましい設定間隔については、後に図7に基づい
て説明する。なお、前列のボックスターゲット1に備え
られたスクリーン1aの前面には、必要に応じて標的像
を表示することができる。また、各ボックスターゲット
1,2の弾着検出部1b,2b内には、空気中を伝播す
る音速の温度補正用に用いる温度センサ(図示省略)を
内蔵することができる。
【0020】弾着検出部1b内には、3個の弾着点計測
センサ1d,1e,1fが一定間隔で並列され、弾着検
出部2b内には、3個の弾着点計測センサ2d,2e,
2fが一定間隔で並列されている。これらの各弾着点計
測センサは、音響センサをもって構成することができ
る。また、射撃手センサ6も、これと同種の音響センサ
をもって構成することができ、図2に示すように、次段
の前置増幅器8と、基準レベル設定器14と、基準レベ
ル設定器14の出力値と前記前置増幅器8の出力値とを
比較し、当該射撃手センサ6が捕らえた射撃音が、自レ
ーンにおける射撃音か否かを判定するコンパレータ15
が備えられる。
【0021】解析装置7は、図2に示すように、前列の
ボックスターゲット1の下辺中央部に備えられた弾着点
計測センサ1eからの弾着計測信号とその左側に配置さ
れた弾着点計測センサ1dからの弾着計測信号との時間
差を読み取る第1の遅延時間差読取器11aと、同じく
前列のボックスターゲット1の下辺中央部に備えられた
弾着点計測センサ1eからの弾着計測信号とその右側に
配置された弾着点計測センサ1fからの弾着計測信号と
の時間差を読み取る第2の遅延時間差読取器11bと、
後列のボックスターゲット2の下辺中央部に備えられた
弾着点計測センサ2eからの弾着計測信号とその左側に
配置された弾着点計測センサ2dからの弾着計測信号と
の時間差を読み取る第3の遅延時間差読取器11cと、
同じく後列のボックスターゲット2の下辺中央部に備え
られた弾着点計測センサ2eからの弾着計測信号とその
右側に配置された弾着点計測センサ2fからの弾着計測
信号との時間差を読み取る第4の遅延時間差読取器11
dとを有している。また、この解析装置7は、これらの
各遅延時間差読取器11a〜11dの出力信号から弾着
点及び弾道を計算する演算部12と、演算結果を表示す
る表示部13と、射撃手位置情報を与える入力部16
と、前記演算部12からの信号と入力部16からの信号
とを比較し、当該ボックスターゲット1,2への弾着が
自レーンにおける射撃によるものか否かを判定する正誤
判断器17とを有している。
【0022】本例の解析装置7は、射撃があった場合、
各射撃レーンに備えられた射撃手センサ6がその射撃音
を検出し、その出力が前置増幅器8を経てコンパレータ
15に入力される。前置増幅器8の出力値が基準レベル
設定器14の出力値よりも大きい場合には、自レーンに
おける射撃音と判定され、コンパレータ15から射撃信
号が出力される。正誤判断器17は、コンパレータ15
からの射撃信号の入力時刻を記憶し、当該時刻から弾丸
の飛行時間に該当する一定時間内に自レーンのボックス
ターゲット1,2に弾着した射撃を有効とみなして演算
部12に弾着位置の演算と射撃位置の演算とを行わせ
る。また、演算によって求められた射撃位置と入力部1
6より入力された射撃手位置情報とを比較し、一致した
場合には、自レーンの射撃手の得点として表示部13に
表示し、一致しない場合には、隣接レーンからの流れ弾
と判断してデータをキャンセルする。
【0023】以下、本解析装置7を用いた弾着位置の計
測方法を、図3〜図5に基づいて説明する。図3は弾着
位置計測手順を示すフローチャート、図4は各弾着点計
測センサの配設位置と弾着位置との距離差の算出原理を
示す説明図、図5は弾着位置の決定原理を示す説明図で
ある。なお、これらの図3〜図5においては、前列のボ
ックスターゲット1を例にとって説明するが、後列のボ
ックスターゲット2における弾着位置の計測もこれと同
様に行うことができる。
【0024】スクリーン1aに弾丸18が弾着すると、
その衝撃音が当該スクリーン1aの下辺に組み込まれた
3つの弾着点計測センサ1d,1e,1fによって検出
され、各弾着点計測センサ1d,1e,1fの出力信号
が第1の遅延時間差読取器11a及び第2の遅延時間差
読取器11bに取り込まれる。これによって、スクリー
ン1aの下辺中央部に配置された弾着点計測センサ1e
の衝撃音検出時とスクリーン1aの下辺左側に配置され
た弾着点計測センサ1dの衝撃音検出時との時間差Δt
1 、及びスクリーン1aの下辺中央部に配置された弾着
点計測センサ1eの衝撃音検出時とスクリーン1aの下
辺右側に配置された弾着点計測センサ1fの衝撃音検出
時との時間差Δt2 が読み取られる(図3の手順S
1)。
【0025】次に、このようにして読み取られた時間差
Δt1 ,Δt2 に空気中を伝播する衝撃音の音速Cを乗
算することによって、図4に示すように、前記弾着点計
測センサ1eと弾着点との距離と前記弾着点計測センサ
1dと弾着点との距離の距離差Δt1 C、及び前記弾着
点計測センサ1eと弾着点との距離と前記弾着点計測セ
ンサ1fと弾着点との距離の距離差Δt2 Cが、演算部
12にて演算される(図3の手順S2)。なお、音速C
は、気温をt(℃)としたとき、下記の第1式にて算出
することができる。
【0026】
【数1】
【0027】さらに、前記のようにして求められた距離
差Δt1 C,Δt2 Cから、当該距離差に対応する双曲
線β12 (図5参照)と両双曲線β12 の交点と
が、演算部12によって算出される(図3の手順S3、
手順S4)。
【0028】距離差Δt1 C,Δt2 Cの演算結果よ
り、弾着点は双曲線β1及び双曲線β2上にあるはずであ
るので、両双曲線β12 の交点を求めることによっ
て、弾着点を特定することができる(図3の手順S
5)。
【0029】以下、射撃手の特定方法を、図6に基づい
て説明する。
【0030】図6に示すように、前列のボックスターゲ
ット1の弾着点の座標をA(X1 ,Y1 )、後列のボッ
クスターゲット2の弾着点の座標をB(X2 ,Y2 )、
点Bから射座規制線に垂直に引いた直線BDと前列のボ
ックスターゲット1との交点の座標をC(X2 ,Y
1 )、前列のボックスターゲット1と後列のボックスタ
ーゲット2との設定間隔をrとすると、点Cの座標(X
2 ,Y1 )は演算によって容易に求めることができる。
【0031】そして、これらの点A,B,Cの座標か
ら、下記の第2式によって、ボックスターゲット1,2
に対する左右方向の打ち込み角θ1 が求まる。
【0032】
【数2】
【0033】また、点B,Cの座標から、下記の第3式
によって、ボックスターゲット1,2に対する上下方向
の打ち込み角θ2 が求まる。
【0034】
【数3】
【0035】さらに、後列のボックスターゲット2から
射座規制線までの距離をRとすると、下記の第4式によ
って、各射撃レーン上に設定された基準位置、例えば各
射撃レーンの中央位置から当該射撃を行った銃器5まで
の距離Sを算出することができる。
【0036】
【数4】
【0037】したがって、上記のようにして求められた
距離Sと入力部16より入力された射撃手(銃器)位置
情報とを正誤判定器17にて比較することにより、当該
射撃を行った射撃手を特定することができる。このた
め、1つの標的に向かって1人の射撃手が射撃を行う場
合においても、また、1つの標的に向かって複数の射撃
手が射撃を行う場合においても、各射撃手の訓練度を正
確に評価することができる。
【0038】次に、前列のボックスターゲット1と後列
のボックスターゲット2との好ましい設定間隔rにつ
き、図7に基づいて説明する。即ち、前記したように2
つのボックスターゲット1,2を前後に重ね合わせ、各
ボックスターゲット1,2の弾着点を計測して弾道を求
めれば、理論的にはボックスターゲット1,2の間隔に
拘りなく射撃位置Sを演算により求めることができ、当
該ボックスターゲット1,2への弾着が自レーンにおけ
る射撃によるものか否かを判定することができる。しか
し、弾道計測には必ず誤差が伴い、かつ当該誤差はボッ
クスターゲット1,2の設定間隔が小さくなるほど大き
くなるので、正確にして信頼性の高い射撃評価を行うた
めには、ある程度ボックスターゲット1,2の設定間隔
を大きくする必要がある。ここでは、正確にして信頼性
の高い射撃評価を行うに必要なボックスターゲット1,
2の設定間隔rについて説明する。
【0039】図7に示すように、各射手の基準配置間隔
(1つの標的を1人で射撃する場合には、レーン間距
離)をT、演算部12によって算出された射撃手位置を
S、ボックスターゲット1,2の計測誤差を±σ、各射
撃レーンの基準位置から前列のボックスターゲット1ま
での距離をLとする。
【0040】弾道計算から求められる射撃手位置と実際
の射撃手位置とのずれは、図7に符号26にて示すよう
に、ボックスターゲット1,2に対して斜め方向から射
撃され、後列のボックスターゲット2の検出限界28a
に弾着した場合に起こりやすい。この場合、射撃手位置
がそれぞれの基準位置23a,23b,23cを中心と
して±Tの範囲で変動し得ると仮定すると、相隣接する
射撃手の弾道許容範囲と重なりあうため、射撃手を特定
することができない。そこで、許容される射撃手位置S
は、予め定められた基準位置23a,23b,23cを
中心として±T/2の範囲とする。これを前提として前
列のボックスターゲット1と後列のボックスターゲット
2との設定間隔rを求めると、△NFGと△NJKとの
相似条件より下記の第5式が求まり、また、△OEHと
△OIMとの相似条件より下記の第6式が求まる。よっ
て、これらの第5式及び第6式より、下記の第7式が求
まる。
【0041】
【数5】
【0042】
【数6】
【0043】
【数7】
【0044】射距離Lが25m、計測誤差σが±0.0
05m、基準位置間隔Tが3mの場合には、第7式より
前列のボックスターゲット1と後列のボックスターゲッ
ト2との設定間隔rを±0.17mにする必要があり、
また、射距離Lが50m、計測誤差σが±0.005
m、基準位置間隔Tが3mの場合には、第7式より当該
設定間隔rを約±0.34mにする必要があることがわ
かる。かように、前列のボックスターゲット1と後列の
ボックスターゲット2との設定間隔rは、射距離Lによ
って調整する必要がある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
弾丸が貫通可能に構成された複数個のボックスターゲッ
トを前後に重ねて配置すると共に、各ボックスターゲッ
トごとに弾着検出部を備え、各ボックスターゲットへの
弾着を個々に検出できるようにしたので、前列に配置さ
れたボックスターゲットに対する弾丸の貫通座標と後列
に配置されたボックスターゲットに対する弾丸の貫通座
標とから、当該弾丸の弾道を演算によって求めることが
できる。また、射撃レーンの長さ、即ち射座設定部から
ボックスターゲット設定部までの距離は既知であるか
ら、前記弾道と当該射撃レーンの長さとから、各射撃手
の位置及び弾丸の射出角度を特定することができる。よ
って、同一のボックスターゲットに向かって複数の射撃
手が同時に射撃を行う場合においても、各射撃ごとに当
該射撃を行った射撃手を正確に特定することができ、各
射撃手の訓練度を正確に評価することができる。また、
1つのボックスターゲットに向かって1人の射撃手が射
撃を行う場合においては、隣接レーンからの飛弾の影響
を除去することができ、自レーンの射撃手による弾着の
みを正確に計測することができるので、各射撃手の訓練
度を正確に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係る射撃訓練装置の外観構成図で
ある。
【図2】実施形態例に係る射撃訓練装置に適用される解
析装置のブロック図である。
【図3】実施形態例に係る射撃訓練装置の弾着位置計測
手順を示すフローチャートである。
【図4】実施形態例に係る射撃訓練装置の各弾着点計測
センサの配設位置と弾着位置との距離差の算出原理を示
す説明図である。
【図5】実施形態例に係る射撃訓練装置の弾着位置の決
定原理を示す説明図である。
【図6】実施形態例に係る射撃訓練装置の射撃手特定方
法を示す説明図である。
【図7】実施形態例に係る射撃訓練装置の好ましいター
ゲット間隔の算出方法を示す説明図である。
【図8】従来より知られている射撃手特定機能を有する
射撃訓練装置の第1例を示す構成図である。
【図9】従来より知られている解析装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図10】従来より知られている射撃手特定機能を有す
る射撃訓練装置の第2例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 前列のボックスターゲット 1a スクリーン 1b 弾着検出部 1c カバー 1d〜1f 弾着点計測センサ 2 後列のボックスターゲット 2a スクリーン 2b 弾着検出部 2d〜2f 弾着点計測センサ 5 銃器 6 射撃手センサ 7 解析装置 8 前置増幅器 11a〜11d 遅延時間差読取器 12 演算部 13 表示部 14 基準レベル設定器 15 コンパレータ 16 入力部 17 正誤判断器 18 弾丸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾丸が貫通可能に構成されたスクリーン
    と、当該スクリーンの周辺に沿って取り付けられた弾着
    検出部とを有し、射撃手に対して前後に重ねて配列され
    た少なくとも2個のボックスターゲットと、前記弾着検
    出部の出力信号から前記各ボックスターゲットへの弾着
    点の座標を求めると共に、当該各ボックスターゲットへ
    の弾着点の座標から各射撃ごとの弾道を求め、当該弾道
    計算結果より当該射撃を行った射撃手を特定する解析装
    置とを備えたことを特徴とする射撃訓練装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記解析装置に銃器の弾丸発射時を検出する射撃手
    センサを接続し、当該射撃手センサがそれに付随する銃
    器の弾丸発射を検出したときに、前記解析装置による弾
    道計算を開始することを特徴とする射撃訓練装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記解析装置に銃器の弾丸発射時を検出する射撃手
    センサを接続し、当該射撃手センサがそれに付随する銃
    器の弾丸発射を検出し、かつ予め定められた一定時間内
    に前記ボックスターゲットへの弾着があったときに、前
    記解析装置による弾道計算を開始することを特徴とする
    射撃訓練装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記弾着検出部が、少なくとも3個の音響センサの
    組合せをもって構成されていることを特徴とする射撃訓
    練装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記スクリーンが、ゴム製の膜体をもって構成され
    ていることを特徴とする射撃訓練装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記各ボックスターゲットに、音速の温度補正計算
    に用いる温度センサが組み込まれていることを特徴とす
    る射撃訓練装置。
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