JPH09126690A - 射撃訓練装置 - Google Patents

射撃訓練装置

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JPH09126690A
JPH09126690A JP7284826A JP28482695A JPH09126690A JP H09126690 A JPH09126690 A JP H09126690A JP 7284826 A JP7284826 A JP 7284826A JP 28482695 A JP28482695 A JP 28482695A JP H09126690 A JPH09126690 A JP H09126690A
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shooting
pistol
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Hirokuni Hirauma
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Sumio Koresawa
住雄 是沢
Masanori Yamazaki
正則 山崎
Hidetoshi Imaide
英俊 今出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 訓練に用いる拳銃が射撃訓練装置本体とケー
ブル等で接続する必要がなくて、よりリアルな射撃訓練
をすることができる射撃訓練装置を提供する。 【解決手段】 拳銃及びモデルガンの少なくとも一方か
らレーザビームを発射する銃7と、スクリーン11に当
たったレーザビームのスクリーン上の位置を弾着座標と
して検出する弾着座標検出装置4と、弾着座標と前記命
中判定データ記憶装置に記録されている命中範囲及び非
命中範囲のデータとを比較照合して命中したか否かを判
別し、この結果に応じて弾丸命中映像と弾丸非命中映像
とのうちの一方を選択して再生させ、前記訓練映像に重
ね合わせて弾着位置に弾着マークを表示させるデータ処
理制御部1とを有している。 【効果】 各人が所有する拳銃またはモデルガンを用い
て射撃訓練できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射撃訓練を効果的
に行うための装置である射撃訓練装置に関し、特に、動
画像に対する射撃訓練を好適に行える射撃訓練装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の射撃訓練装置としては、図2及び
図3に示すように、スクリーン11上に投影された所定
の標的へ向け、射撃手段を用いてプレーヤがレーザガン
10よりレーザビーム15を発射したとき、このレーザ
ビーム15がスクリーン11に当たった着弾位置である
ビームポイント14を簡単かつ確実に検出することがで
きる射撃ゲーム装置がある。
【0003】この射撃ゲーム装置では、プロジェクタ2
1からスクリーン11に向けて、所定の標的が登場する
シューティング用ビデオ画像が投影される。プレーヤ
は、スクリーン11の標的へ向け、レーザガン10を用
いてレーザビーム15を発射する。
【0004】ここで、ビデオカメラ17は、プロジェク
タ21の画面走査とは全く無関係にスクリーン11上の
映像を入力し、その映像信号を制御回路18内にある座
標演算手段へ出力する。その座標演算手段は、ビデオカ
メラ17からの映像信号における垂直同期信号を入力し
てからこの映像信号に含まれるビームポイント14の信
号を入力するまでの間、パルス発生器19から出力され
るクロックパルスをカウントする。そして、このカウン
ト値を、所定のクロックパルス数で除算し、スクリーン
11上におけるビームポイント14のX座標及びY座標
を演算して出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来の射撃訓練装置では、レーザガン10には、接続コー
ド13がついており、ゲーム装置本体である制御装置1
2とレーザガン10とが接続コード13で接続されてい
なければならないので、玩具用の拳銃を使用しなければ
ならず、よりリアルな射撃訓練をすることについて配慮
されていなかった。
【0006】すなわち、玩具用の拳銃が装置本体に接続
されていなければ使用できず、射撃の訓練を行う上で実
際に使用されている拳銃を使用できないという問題があ
った。また、これらの装置は、レーザガンにケーブルが
付いているため、射撃訓練員の拳銃用ホルダーにレーザ
ガンを挿入した状態で、そこから実際に拳銃を取り出し
て発射訓練することはできない。
【0007】なお、この種の装置として関連するものに
は、例えば特開平5−322487号公報に記載されて
いる装置等が挙げられる。
【0008】また、未公開の特願平6−28195号公
報の装置では、図4に示すように投影機8より動画像を
投影し、それに向かって実弾で射撃をし、スクリーン1
1を通過する際の弾丸の音響波を音響センサー22が検
知して時間差を利用してデータ処理装置24にて着弾位
置を算出し、着弾マークを映像に合成して投影機8より
投影する。
【0009】また、従来の射撃訓練装置には、命中判定
について、訓練記憶装置25と命中判定記憶装置26を
用いて1フレームごとに判定をする機能を持つ訓練装置
がある。しかし、この射撃訓練装置では、実弾を使用す
るため武道館、講堂及び一般の室内等で安易に訓練がで
きるという点について配慮されていなかった。
【0010】そこで、本発明は、射撃訓練装置において
用いる拳銃が射撃訓練装置本体とケーブル等で接続する
必要がなくて、よりリアルな射撃訓練をすることがで
き、室内等で安易に訓練ができる射撃訓練装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の射撃訓練装置
は、訓練映像を表示するスクリーンと、拳銃及びモデル
ガンの少なくとも一方からレーザビームを発射する銃
と、前記スクリーンに映像を投射する映像再生機能を持
つ投影機と、訓練映像と共に弾丸命中映像及び弾丸非命
中映像を記録した記録媒体を有する訓練映像記憶装置
と、前記スクリーンに当たった前記レーザビームのスク
リーン上の位置を弾着座標として検出する弾着座標検出
装置と、訓練映像1フレーム毎の命中範囲と非命中範囲
を予め記憶した命中判定データ記憶装置と、前記訓練映
像記憶装置をタイマー管理で制御すると共に、前記弾着
座標検出装置から送られてきた弾着座標と前記命中判定
データ記憶装置に記録されている命中範囲及び非命中範
囲のデータとを比較照合して命中したか否かを判別し、
この判別結果に応じて前記訓練映像記憶装置における弾
丸命中映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選択して
再生させ、前記訓練映像に重ね合わせて弾着位置に弾着
マークを表示し、前記判別結果に基づいた訓練結果をス
クリーン上に出力するデータ処理制御部とを有すること
を特徴とする。
【0012】また、本発明の射撃訓練装置は、半導体レ
ーザを発射する半導体レーザ素子と、この半導体レーザ
素子を駆動する電圧印加回路と、この電圧印加回路へ電
流を供給する電池と、前記半導体レーザ素子から発射さ
れた半導体レーザを集光してレーザビームにするレンズ
と、前記電池から前記電圧印加回路への電流路を開閉す
るスイッチと、前記半導体レーザ素子、電圧印加回路、
電池、レンズ及びスイッチを収納する収納箱とを有して
成り、前記収納箱の外形は、回転式拳銃及び自動式拳銃
のうちの少なくとも一方に用いられる実弾の外形と同一
寸法である、ところのレーザ発射装置を有することを特
徴とする。
【0013】ここで、レーザ発射装置は、回転式拳銃及
び自動式拳銃のうちの少なくとも一方において実弾と同
様に装着し、該拳銃の撃鉄が前記レーザ発射装置のスイ
ッチにおける押しボタンを押すことで、前記スイッチが
ONすることが好ましい。
【0014】また、レーザ発射装置を、回転式拳銃及び
自動式拳銃のうちの少なくとも一方において実弾と同様
に装着することで、前記レーザ発射装置と該拳銃とが電
気的に導通し、該拳銃の撃鉄と前記レーザ発射装置のス
イッチとが接触することで、前記レーザ発射装置のスイ
ッチがONするようにしてもよい。
【0015】すなわち、本発明の射撃訓練装置では、標
的となるスクリーンに対して、既存の拳銃またはモデル
ガンからレーザビームを発射し、そのレーザビームがス
クリーン上のどこに命中したのかを弾着座標検出装置が
検出する。
【0016】一方、データ処理制御部は、訓練映像記憶
装置をタイマー管理で制御すると共に、弾着座標検出装
置から送られてきた弾着座標と命中判定データ記憶装置
に記録されている命中範囲及び非命中範囲のデータとを
比較照合して命中したか否かを判別し、この判別結果に
応じて訓練映像記憶装置における弾丸命中映像と弾丸非
命中映像とのうちの一方を選択して再生させ、前記訓練
映像に重ね合わせて弾着位置に弾着マークを表示し、前
記判別結果に基づいた訓練結果をスクリーン上に出力す
る。
【0017】これらにより、本発明の射撃訓練装置は、
既存の拳銃またはモデルガンにおいて、その弾丸と同形
状のレーザ発射装置を装着して動画像標的へ射撃するこ
とができ、その弾丸が所定の画像に命中したか否かを判
定することができる。
【0018】したがって、本発明の射撃訓練装置は、そ
の拳銃またはモデルガンと射撃訓練装置本体とは、ケー
ブル等で接続する必要がなく、その拳銃またはモデルガ
ンを一般の拳銃またはモデルガンと同様に使用すること
ができるので、よりリアルな射撃訓練をすることができ
る射撃訓練装置を提供できる。
【0019】また、本発明の射撃訓練装置において、デ
ータ処理制御部は、射撃を行ってもよい状態である射撃
チャンスタイムと射撃を行ってはいけない状態である非
射撃チャンスタイムとについて判断するチャンスタイム
判断手段と、前記射撃チャンスタイム中に弾丸が命中範
囲に命中したか否かを判別する命中判別手段とを有する
ことが好ましい。
【0020】また、本発明の射撃訓練装置において、訓
練映像記憶装置は、射撃チャンスタイム内にレーザビー
ムを掃射されると着弾座標を算出すると共に命中非命中
の判定を行い、弾丸命中映像か弾丸非命中映像かのどち
らかに分岐させる手段を有することが好ましい。
【0021】また、本発明の射撃訓練装置においては、
コンピュータグラフィック画像を生成するコンピュータ
を有し、このコンピュータは、前記訓練映像記憶装置か
ら出力された命中信号及び非命中信号を入力し、この信
号についての画像と前記コンピュータグラフィック画像
をスキャンコンバータにてスーパインポーズ合成して前
記投影機に出力し、前記訓練映像記憶装置は、前記コン
ピュータから出力された画像信号を再生するデータ処理
制御であることが好ましい。
【0022】また、本発明の射撃訓練装置においては、
タイムカウントを行い、レーザビーム掃射時のタイムカ
ウント値と同一時間の訓練映像記憶装置内のタイムコー
ドデータと命中判定データ記憶装置内の同一のタイムコ
ードの1フレーム毎のデータを比較照合する手段を有す
ることが好ましい。
【0023】また、本発明の射撃訓練装置においては、
レーザ発射装置の収納箱の大きさを変えることにより回
転式拳銃及び自動式拳銃だけでなく小銃や機関銃にも適
用する手段を有することが好ましい。
【0024】また、本発明の射撃訓練装置においては、
レーザ発射装置の電圧印加回路内にタイマーをもうけ一
定時間レーザビームを掃射させ、このとき、弾着座標検
出装置において初弾を検出後数十msec間隔で検出を
行うことにより模擬的に機関銃や小銃での連続発射訓練
をすることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わ
る射撃訓練装置を示すブロック図である。また、図11
は、本射撃訓練装置の概要を示す説明図である。
【0027】本射撃訓練装置は、訓練映像を表示するス
クリーン11と、拳銃及びモデルガンの少なくとも一方
からレーザビームを発射する銃7と、スクリーン11に
映像を投射する映像再生機能を持つ投影機8と、訓練映
像と共に弾丸命中映像及び弾丸非命中映像を記録した記
録媒体を有する訓練映像記憶装置5と、スクリーン11
に当たったレーザビームのスクリーン上の位置を弾着座
標として検出する弾着座標検出装置4と、訓練映像1フ
レーム毎の命中範囲と非命中範囲を予め記憶した命中判
定データ記憶装置6と、訓練映像記憶装置5をタイマー
管理で制御すると共に、前記弾着座標検出装置から送ら
れてきた弾着座標と前記命中判定データ記憶装置に記録
されている命中範囲及び非命中範囲のデータとを比較照
合して命中したか否かを判別し、この判別結果に応じて
前記訓練映像記憶装置における弾丸命中映像と弾丸非命
中映像とのうちの一方を選択して再生させ、前記訓練映
像に重ね合わせて弾着位置に弾着マークを表示し、前記
判別結果に基づいた訓練結果をスクリーン上に出力する
データ処理制御部1とを有している。
【0028】さらに、本射撃訓練装置において、訓練記
憶装置5は訓練映像とタイムコードを記憶しており、命
中判定データ記憶装置6は、訓練記憶装置5と同一タイ
ムコードと弾丸命中映像及び弾丸非命中映像を記憶しし
ている。
【0029】そして、本射撃訓練装置は、レーザビーム
掃射時の映像訓練のタイムコード及び弾着座標検出装置
4から送られてきた弾着座標と命中判定データ記憶装置
6に記憶されている同一タイムコードの命中範囲及び非
命中範囲のデータとをデータ処理制御部1において比較
照合して命中したか否かを判別し、その判別結果に応じ
て弾丸命中映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選択
して再生させることができ、また、訓練映像に重ね合わ
せて弾着位置に弾着マークをスキャンコンバータ2を用
いて映像合成表示する機能を有している。
【0030】図5は、本射撃訓練装置におけるレーザ発
射装置を示す説明図である。銃7は、レーザビームを発
射させる拳銃またはモデルガンである。レーザ発射装置
100は、拳銃またはモデルガンの実弾と同一寸法であ
り、このレーザ発射装置を弾倉に装填させるだけでよい
ので、回転式拳銃及び自動式拳銃のどちらにも使用でき
る。
【0031】レーザ発射装置100は、図5(a)に示
すように、半導体レーザを発射する半導体レーザ素子2
6と、この半導体レーザ素子26を駆動する電圧印加回
路27と、この電圧印加回路27へ電流を供給する電池
28と、半導体レーザ素子26から発射された半導体レ
ーザを集光してレーザビームにするレンズ29と、電池
28から電圧印加回路27への電流路を開閉するスイッ
チ30と、半導体レーザ素子26、電圧印加回路27、
電池28、レンズ29及びスイッチ30を収納する収納
箱31とを有して成る。
【0032】ここで、収納箱31の外形は、回転式拳銃
及び自動式拳銃などに用いられる実弾の外形と同一寸法
である。
【0033】スイッチ30は、射撃が行われた際に銃7
の撃鉄によってスイッチ30がONする押しボタン式と
することができる。
【0034】また、スイッチ30は、拳銃とレーザ発射
装置100が導通しているため射撃が行われた際に、撃
鉄33と収納箱31で(+),(−)となる電圧印加回
路によってレーザを発射させる方式とすることもでき
る。
【0035】また、レーザ発射装置を、回転式拳銃及び
自動式拳銃のうちの少なくとも一方において実弾と同様
に装着することで、前記レーザ発射装置と該拳銃とが電
気的に導通し、その拳銃の撃鉄とレーザ発射装置のスイ
ッチとが接触することで、前記レーザ発射装置のスイッ
チがONする構造にすることができる。
【0036】一方、弾着座標検出装置4は、図6に示す
ように、半導体位置検出素子32が銃7からのレーザビ
ームを集光レンズ9を通して受光し、位置検出素子の受
光面にレーザビームが入射され、この入射光により両端
の一対の出力電極までの距離に反比例するような電流と
して取り出し、両端の出力電極の各電流値を用いて着弾
位置を検出するものである。
【0037】これらにより、本射撃訓練装置は、弾着
後、速やかに訓練映像を停止させるポーズ状態とし、そ
の停止映像に弾着マークを合成し、その合成した訓練映
像を表示することができることとなる。
【0038】次に、データ処理制御部1の動作について
説明する。データ処理制御部1は、スクリーン11に弾
着した弾丸がその弾着時に投影されていた映像上で犯人
に命中していたか否かの判定をも行う。ここで、図7
は、その命中/外れの判定方法を示すフローチャートで
ある。
【0039】先ず、データ処理制御部1は、訓練映像を
再生し(S1,S2)、かつタイムカウントをクリアし
て(S13)タイムカウントを開始し、スクリーン11
に弾着があるのを待つ(S3)。
【0040】タイムカウント間隔は、1秒間に30フレ
ーム分の映像を取り込めるため1フレーム約33.3m
secであり、それ以下の秒数とする。そして、スクリ
ーン11に弾着があったときは、訓練映像を停止させる
(S4)とともにタイムカウントをやめて、そのタイム
コードを読み出しをする(S14)。また、弾着座標検
出装置4にて計算された弾着座標を入力する(S5)。
【0041】その後、データ処理制御部1は、弾着時に
投影されていたタイムコードの訓練映像における弾着座
標に対応した箇所の命中/外れのデータ及び得点が格納
されている命中判定データ記憶装置6上のアドレス値を
計算する(S6)。
【0042】なお、この命中判定データ記憶装置6で
は、映像1フレーム毎にかつ、1フレームを縦横にそれ
ぞれ細かく分割し、それぞれの分割区分毎に、命中/外
れのデータ及び得点を記憶しているものとする。また、
1グループの分割方法としては、例えば、縦480、横
512に分割する方法がある。
【0043】その後、データ処理制御部1は、上記で読
み出したタイムコードのフレームの命中判定データを命
中判定データ記憶装置6から読み出す(S7)。そし
て、命中/外れの判定をする(S8)。
【0044】ここで、命中の場合には(S9)、命中し
た映像が格納されているシーンNOからその映像を再生
する(S10)。一方、外れの場合には(S9)、同一
シーンを継続して映像を再生する(S11)。これらに
より、1つの弾着に対するその命中/外れの判定処理が
終了する(S12)。
【0045】さらに、データ処理制御部1は、射撃チャ
ンスとなった時点から実際に射撃するまでの時間を計算
し、その時間を反応時間としてスクリーン11に表示す
る。
【0046】一方、訓練映像についてのデータが格納さ
れている訓練映像記憶装置5と命中/外れの得点が格納
されている命中判定データ記憶装置6とは、タイムコー
ドで対応している。そして、異なる訓練映像を作成した
場合には、その映像に対応させて、命中判定データ記憶
装置6における命中/外れのデータをその訓練映像記憶
装置5とセットで作成及び交換することにより、新たな
訓練映像を用いての射撃訓練が可能となる。
【0047】ここで、命中判定データ記憶装置6におい
て記憶するデータ量は、(1)1フレーム当たりの画像
分割を縦480ドット、横512ドットとし、(2)1
区画当たりの得点データを8ビットで表し、(3)1つ
の訓練映像当たりで5秒間の命中/外れの得点データを
待ち、(4)15種類の訓練映像がある、とすると、4
80ドット×512ドット×8ビット×5秒×30フレ
ーム×15種/8ビット≒553Mバイトとなる。した
がって、命中判定データ記憶装置6は、磁気ディスク記
憶装置CD−ROMまたは光磁気ディスク記憶装置等で
構成することができる。
【0048】また、命中判定データ記憶装置6におい
て、画像分割数、得点データのビット数、訓練映像時間
または訓練映像の種類を増やすと、記憶すべきデータ量
も増大して磁気ディスク記憶装置や光磁気ディスク記憶
装置等では対応することができなくなる可能性がある。
【0049】このような場合には、射撃チャンス時のみ
命中/外れの判定を実施し、射撃チャンス時以外に弾着
を検出したときは、命中/外れの判定を実施せずに、弾
着マークと射撃チャンス外である旨をスーパインポーズ
合成装置2にて訓練映像と合成して表示することによ
り、かかるデータ量を削減することができる。
【0050】また、命中判定データ記憶装置6における
データ量は、以下の手法により、さらに、削減すること
ができる。第1の手法としては、命中判定データ記憶装
置6に記憶する命中/外れについてのデータを1フレー
ム毎ではなく、2フレーム毎あるいはそれ以上の数のフ
レーム毎についてのデータとする方法である。
【0051】例えば、2フレーム毎に命中/外れについ
てのデータを設定した場合は、映像は1秒間に30フレ
ームあるので、2フレーム当たりの時間は、1秒/30
フレーム×2フレーム≒66.7msとなる。そして、
この時間における訓練映像内の人物の移動量が画像分割
時の1区画以内であれば、1フレーム毎にデータを設定
した場合と同じ採点結果となる。
【0052】第2の手法は、訓練映像内の人物の動きを
ある領域に限定することで、データ量を削減する方法で
ある。
【0053】訓練映像記憶装置5は、ISO1172−
1 MPEG規格により圧縮されたデータをMPEG再
生器にて再生する。MPEG規格にて圧縮することによ
り、データ量を最大1/100に圧縮することができ、
約500MBのCD−ROM磁気ディスク装置または光
磁気ディスク装置等に約70分間の動画像を表示するこ
とが可能となる。
【0054】図9及び図10は、本射撃訓練装置の命中
判定データ記憶装置6におけるデータ圧縮例である。M
PEG規格で圧縮すると全データを各シーンごとに分割
することができる。射撃チャンス外、射撃チャンス、及
びはずれの開始と命中の開始については、それぞれが同
一シーンにならないように分割する。この1シーンをさ
らに細かく各グループ毎に分割できる。
【0055】このグループ分けは、動画像の移動範囲が
ひどくならない程度で分割する。動画像の移動範囲が大
きい場合再生画面が圧縮前の画面とかけ離れる恐れが出
てくる。そのため、動画像の移動範囲が大きい場合1グ
ループの構成フレーム数を短くする必要がある。また、
1グループは、フレームごとに分割できる。
【0056】1グループの構成については、各グループ
のフレームNO1に基本映像データ(L001)を記憶
させる。フレーム2(L002〜Lnnn)以降は、フ
レームNO1との差分データのみを記憶させる。この差
分の取り方は、各ビットごとの画面上の色、前後の画面
との動作と、色の出現率の多さより色のビット数を設定
することによりきまる。このような方法でデータ量を圧
縮させている。また、再生させる場合は、各グループの
基本データとそのフレームの差分データを照合して画面
構成させる。
【0057】次に、命中した映像と外れたときの映像と
を切り替える具体的手段について説明する。図8は、訓
練映像の内容を示す説明図である。図9は、訓練映像に
おける各映像の開始シーン番号等を示す説明図である。
【0058】図8に示す訓練映像の内容は、射手1人当
たりの訓練の内訳を示し、1回の訓練当たりに15種類
の訓練映像を準備している。この映像は、射撃判断を育
成することを目的にしている。そのため、映像の内容
は、射撃訓練の説明等を射撃準備として投影し、1回目
の射撃訓練映像を出力し、その中に射撃を行ってもよい
時間帯(射撃チャンス)と射撃を行ってはいけない時間
帯(射撃チャンス外)をもうけている。また、1映像が
終了するたびに指揮者の指示及び説明時間として多少の
時間幅を設置している。このような構成の映像用ソフト
を作成する。
【0059】一方、図9は、訓練映像記憶装置5に記録
されている訓練映像の開始シーン番号を示す。
【0060】まず、第1回目の射撃訓練が開始される
と、図9に示す「第1回射撃訓練用の射撃チャンス及び
弾丸が外れた場合の映像の開始シーンNo.(m01
1)」の映像を訓練映像記憶装置5が再生し、その映像
がスクリーン11に投影される。ここで、「射撃チャン
ス外の映像」と「射撃チャンス中に弾丸が外れた場合の
映像」とを一連の映像として扱っている理由は、射撃チ
ャンス外から射撃チャンス中に変化させるときにおい
て、その映像を切れ目なくスムーズな映像にするためで
ある。また、射撃チャンス中から射撃チャンス外に変化
させるときについても同様である。これは、訓練映像を
ノーカットで撮影することで達成することができる。
【0061】その後、射撃チャンス中に弾着を検出し、
さらにそれが命中であった場合は、「第1回射撃訓練用
の弾丸が命中した場合の映像の開始シーンNo.(m0
12)」の訓練映像を再生する。
【0062】射撃チャンス中に弾着を検出しなかった場
合、または弾着を検出したが外れであった場合は、「第
1回射撃訓練用の射撃チャンス及び弾丸が外れた場合の
映像の開始シーンNo.(m011)」の訓練映像をそ
のまま再生する。
【0063】以上のシーン番号についての映像が再生さ
れることで、1回の射撃訓練が終了する。なお、図8で
は、射撃チャンス時間を15秒に、射撃チャンス外時間
を5秒に設定しているが、これらの時間が各訓練映像に
ついても同じであると、訓練者が習熟するとともに訓練
効果が低下するので、射撃チャンス時間等の時間配分は
各訓練映像毎に変化をもたせるものとする。
【0064】また、拳銃及びモデルガンばかりでなく図
12に示す方法を用いれば小銃や機関銃にも使用可能と
なり、これらの分野の射撃技術を向上させることができ
る。
【0065】小銃や機関銃の実弾と同一寸法の収納箱3
1にすることによりレーザ発射装置を装填できる。これ
により、小銃や機関銃においてもトリガー34を引くだ
けでレーザービームを発射できる。
【0066】また、機関銃のような連続発射のものに
は、電圧印加回路内にタイマーをもうけ一定時間レーザ
ビームを掃射させる。このとき、弾着座標検出装置にお
いて初弾を検出後数十msec間隔で検出を行うことに
より模擬的に機関銃や小銃が連続発射してなるような感
覚をうける訓練が可能となる。
【0067】これらにより、本射撃訓練装置は、動画像
の標的へ模擬弾を使用して射撃することができるので、
訓練者の状況判断能力の育成を効果的に達成させること
ができ、訓練者の射撃技術を短時間でかつ容易に向上さ
せることができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、既
存の拳銃及びモデルガンを使用して動画像の標的へレー
ザビームを射撃することができるので、訓練者の状況判
断能力の育成及び実射時の射撃感覚の学習を効果的に達
成させることができ、各人が所有する拳銃及びモデルガ
ンを使用できるので、トリガーの強度及び重量の感覚を
損なうことなく訓練できる射撃訓練装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置を示す
ブロック図である。
【図2】従来の射撃訓練装置の一例を示す概要図であ
る。
【図3】従来の射撃訓練装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図4】従来の射撃訓練装置の一例を示す概要図であ
る。
【図5】本発明の実施の態様に係るレーザ発射装置を示
す概要図である。
【図6】本発明の実施の態様に係るレーザポイント位置
検出を示す概要図である。
【図7】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置におけ
る命中/外れの判定方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置におけ
る訓練映像のシナリオ内容を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置におけ
る訓練映像のデータ格納を示す概要図である。
【図10】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置にお
けるデータ圧縮の方法を示す概要図である。
【図11】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置にお
けるシステムの全体を示す概要図である。
【図12】本発明の実施の態様に係る射撃訓練装置にお
ける他の銃器への応用例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 データ処理制御部 2 スキャンコンバータ 4 着弾座標検出装置 5 訓練映像記憶装置 6 命中判定データ記憶装置 7 銃 8 投影機 9 集光レンズ 10 レーザガン 11 スクリーン 12 制御装置 13 接続コード 14 ビームポイント 15 レーザビーム 16 シューティング用ビデオ映像 17 ビデオカメラ 18 制御回路 19 パルス発生器 20 画像合成回路 21 プロジェクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今出 英俊 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 訓練映像を表示するスクリーンと、拳銃
    及びモデルガンの少なくとも一方からレーザビームを発
    射する銃と、前記スクリーンに映像を投射する映像再生
    機能を持つ投影機と、訓練映像と共に弾丸命中映像及び
    弾丸非命中映像を記録した記録媒体を有する訓練映像記
    憶装置と、前記スクリーンに当たった前記レーザビーム
    のスクリーン上の位置を弾着座標として検出する弾着座
    標検出装置と、訓練映像1フレーム毎の命中範囲と非命
    中範囲を予め記憶した命中判定データ記憶装置と、前記
    訓練映像記憶装置をタイマー管理で制御すると共に、前
    記弾着座標検出装置から送られてきた弾着座標と前記命
    中判定データ記憶装置に記録されている命中範囲及び非
    命中範囲のデータとを比較照合して命中したか否かを判
    別し、この判別結果に応じて前記訓練映像記憶装置にお
    ける弾丸命中映像と弾丸非命中映像とのうちの一方を選
    択して再生させ、前記訓練映像に重ね合わせて弾着位置
    に弾着マークを表示し、前記判別結果に基づいた訓練結
    果をスクリーン上に出力するデータ処理制御部とを有す
    ることを特徴とする射撃訓練装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザを発射する半導体レーザ素
    子と、この半導体レーザ素子を駆動する電圧印加回路
    と、この電圧印加回路へ電流を供給する電池と、前記半
    導体レーザ素子から発射された半導体レーザを集光して
    レーザビームにするレンズと、前記電池から前記電圧印
    加回路への電流路を開閉するスイッチと、前記半導体レ
    ーザ素子、電圧印加回路、電池、レンズ及びスイッチを
    収納する収納箱とを有して成り、前記収納箱の外形は、
    回転式拳銃及び自動式拳銃のうちの少なくとも一方に用
    いられる実弾の外形と同一寸法である、ところのレーザ
    発射装置を有することを特徴とする射撃訓練装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の射撃訓練装置において、
    レーザ発射装置は、回転式拳銃及び自動式拳銃のうちの
    少なくとも一方において実弾と同様に装着し、該拳銃の
    撃鉄が前記レーザ発射装置のスイッチにおける押しボタ
    ンを押すことで、前記スイッチがONすることを特徴と
    する射撃訓練装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の射撃訓練装置において、
    レーザ発射装置を、回転式拳銃及び自動式拳銃のうちの
    少なくとも一方において実弾と同様に装着することで、
    前記レーザ発射装置と該拳銃とが電気的に導通し、該拳
    銃の撃鉄と前記レーザ発射装置のスイッチとが接触する
    ことで、前記レーザ発射装置のスイッチがONすること
    を特徴とする射撃訓練装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の射撃訓練
    装置において、データ処理制御部は、射撃を行ってもよ
    い状態である射撃チャンスタイムと射撃を行ってはいけ
    ない状態である非射撃チャンスタイムとについて判断す
    るチャンスタイム判断手段と、前記射撃チャンスタイム
    中に弾丸が命中範囲に命中したか否かを判別する命中判
    別手段とを有することを特徴とする射撃訓練装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の射撃
    訓練装置において、訓練映像記憶装置は、射撃チャンス
    タイム内にレーザビームを掃射されると着弾座標を算出
    すると共に命中非命中の判定を行い、弾丸命中映像か弾
    丸非命中映像かのどちらかに分岐させる手段を有するこ
    とを特徴とする射撃訓練装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    射撃訓練装置において、コンピュータグラフィック画像
    を生成するコンピュータを有し、このコンピュータは、
    前記訓練映像記憶装置から出力された命中信号及び非命
    中信号を入力し、この信号についての画像と前記コンピ
    ュータグラフィック画像をスキャンコンバータにてスー
    パインポーズ合成して前記投影機に出力し、前記訓練映
    像記憶装置は、前記コンピュータから出力された画像信
    号を再生するデータ処理制御であることを特徴とする射
    撃訓練装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の射撃訓練装置において、タイムカウントを行い、レ
    ーザビーム掃射時のタイムカウント値と同一時間の訓練
    映像記憶装置内のタイムコードデータと命中判定データ
    記憶装置内の同一のタイムコードの1フレーム毎のデー
    タを比較照合する手段を有することを特徴とする射撃訓
    練装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、7又は8記
    載の射撃訓練装置において、レーザ発射装置の収納箱の
    大きさを変えることにより回転式拳銃及び自動式拳銃だ
    けでなく小銃や機関銃にも適用する手段を有することを
    特徴とする射撃訓練装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の射撃訓練装置において、レーザ発射装置の電圧印
    加回路内にタイマーをもうけ一定時間レーザビームを掃
    射させ、このとき、弾着座標検出装置において初弾を検
    出後数十msec間隔で検出を行うことにより模擬的に
    機関銃や小銃での連続発射訓練をすることを特徴とする
    射撃訓練装置。
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