JPH07228351A - 整列装置,積載装置及びこれらを用いた長尺物積み上げシステム - Google Patents

整列装置,積載装置及びこれらを用いた長尺物積み上げシステム

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JPH07228351A
JPH07228351A JP4190894A JP4190894A JPH07228351A JP H07228351 A JPH07228351 A JP H07228351A JP 4190894 A JP4190894 A JP 4190894A JP 4190894 A JP4190894 A JP 4190894A JP H07228351 A JPH07228351 A JP H07228351A
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昇 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺物の整列装置と、吸着パッドでの把持に不
適な物品と介在物とを互いに積層していく積載装置とか
らなる、長尺物積み上げシステムを提供する。 【構成】整列装置1において、長尺物は受入部2に受け
入れられると、受入部2が回転して長尺物を引き寄せ部
材9の上に載せ、引き寄せ部材9が移動して、長尺物載
置台12に長尺物を平面状に整列した状態で載置し、そ
の個数をカウントする。次に積載装置14において、1
平面上に所定個数整列された長尺物36を把持ヘッド1
6の一対の鉤状爪部21で挟持し、アーム26,27,
28を動かして搬送し、次に段ボール等の介在物39を
把持ヘッド16の吸着パッド24で吸着して積載位置に
搬送する。この繰り返しで介在物を介在して長尺物を積
層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺物の整列装置,長
尺物と介在物とを互いに積層していく積載装置、及びこ
れらを用いた長尺物積み上げシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板等を折り曲げ加工等により長
尺形状になった製品をパレット上へ積層する場合、作業
者が手作業で、製品を1つずつパレット上に運んで、所
定個数だけ整列して並べ、次に製品に傷が付かないよう
にダンボール紙等の介在物をその上に載置し、また上記
と同様に製品を1つずつ運んでダンボール紙の上に所定
個数だけ整列して並べ、次に介在物をその上に載置する
ということを繰り返すことにより行っている場合が多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、作業者
は、長尺物が大きかったり、重かったり等により、運ん
で積み上げることによる多大の疲労及び作業の危険を負
っていた。また、手作業によるため作業コストが上昇
し、作業時間が長くなっていた。
【0004】そこで本発明の目的は、長尺物の整列装置
を提供することにある。また他の目的は、吸着パッドで
把持するのに不適な物品と吸着パッドで把持するのに好
適な介在物とを、相互に搬送積層していく積載装置を提
供することにある。更に別の目的は、上記装置を組み合
わせた長尺物積み上げシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の整列装置は、長尺物を支持する互いに直交
する2つの面を有しかつその長手方向を軸として回転可
能な長尺物受入部と、長尺物が長尺物受入部に受け入れ
られたことを検知する長尺物受入検知手段と、長尺物受
入部の長手方向と直角方向に長尺物を引き寄せる長尺物
引き寄せ部材と、長尺物引き寄せ部材により引き寄せら
れる複数個の長尺物を平面状に整列して載置する長尺物
載置台と、長尺物の個数をカウントする長尺物カウント
手段とを備える。
【0006】また、本発明の積載装置は、下部を回転し
て第1の被把持物を挟持・離脱可能な一対の向き合った
鉤状爪部と、第2の被把持物を吸着・離脱可能な吸着パ
ッドとを有する把持ヘッドと、把持ヘッドを水平状態を
保って搬送可能なアームとを備える。
【0007】吸着パッドは、第2の被把持物へ進退可能
に当接する当接部と、当接部を下方向に付勢する付勢手
段と、当接部と一体に形成された磁性体部と、磁性体部
が出入り可能なように配置されたコイル部とを備えてい
ることが好ましい。
【0008】本発明の長尺物積み上げシステムは、第1
項に記載の整列装置と第2項又は第3項に記載の積載装
置とを接続化させて構成されている。
【0009】
【作用】整列装置において、長尺物は長手方向に移動し
て長尺物受入部に受け入れられると、長尺物受入検知手
段によりこのことが検知され、長尺物受入部が回転し
て、長尺物を長尺物引き寄せ部材の上に載せる。次に長
尺物引き寄せ部材が移動して長尺物を長尺物受入部の長
手方向と直角方向に引き寄せ、長尺物載置台に長尺物を
平面状に整列した状態で載置し、また長尺物カウント手
段が長尺物の個数をカウントする。
【0010】積載装置において、アームを動かして第1
の被把持物の載置場所に把持ヘッドを搬送し、吸着パッ
ドで把持するのに不適な第1の被把持物を、把持ヘッド
の一対の鉤状爪部でその下部を互いに近づけて挟持し、
これをアームを動作させ水平状態で積層位置に搬送し、
鉤状爪部の下部を互いに開いて第1の被把持物を離脱す
る。次に、アームを動作させ第2の被把持物の載置場所
に把持ヘッドを搬送し、第1の被把持物間の介在物であ
り吸着パッドで把持するのが好適な第2の被把持物を把
持ヘッドの吸着パッドで吸着して、これをアームを動か
して水平状態で積層位置に搬送し、吸着パッドの吸着を
解除して第2の被把持物を第1の被把持物上に載置す
る。以上の動作を繰り返すことにより、第2の被把持物
を介在して第1の被把持物を積層する。
【0011】吸着パッドにおいて、第2の被把持物へ進
退可能に当接する当接部と一体に形成された磁性体部
と、磁性体部が出入り可能なように配置されたコイル部
とを備えていると、当接部が第2の被把持物へ当接して
更に把持ヘッドが下降したときに、磁性体部がコイル部
に入っていくので、コイル部に流れている電流が変化
し、これを検知して積載装置の作動を制御する。これに
より、当接部が第2の被把持物へ当接した後も更に把持
ヘッドが下降して第2の被把持物を損傷することが防止
される。なお、上記検知手段は、磁性体部とコイル部と
を用いる代わりに近接スイッチ等の磁気センサーや光セ
ンサー等の使用も可能である。
【0012】第1項に記載の整列装置と第2項又は第3
項に記載の積載装置とを接続させて長尺物積み上げシス
テムを構成すると、整列装置により長尺物を所定個数だ
け平面状に整列させて、これを積載装置の一対の鉤状爪
部により一回の動作で挟持して積層位置に搬送すること
ができ、次に吸着パッドにより介在物を吸着してこの上
に搬送することができ、これを繰り返すことにより、1
平面上に所定個数だけ整列させた状態で長尺物を介在物
を介して積み上げていくことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0014】まず、整列装置1について説明する。図1
(a)(b)(c)は整列装置の一実施例であり、それ
ぞれ、平面図,側面図,正面図を示す。(d)はA−A
線断面図である。
【0015】図1(a)(b)(c)において、長尺物
受入部2は回転軸3を中心にして、すなわち長尺物の長
手方向を回転軸として回転可能であり、この回転はエア
ーシリンダ4の駆動により行われる。そして、長尺物受
入部2は、長尺物を支持する互いに直交する2つの面2
a,2bにより構成されており、それぞれの面2a,2
bにガイドローラ6が適宜配置してある(同図(a)で
は一部のみを図示してある)。長尺物受入れ部2は直交
する2つの面を上方に向けており、したがって長尺物は
長手方向の隣接する2つの面を、長尺物受入部の2つの
面2a,2bに配置されたガイドローラ6上を転がりな
がら受け入れられる。長尺物受入部2をこのようにその
隣接する2つの面を支持しながら受け入れることとした
ので、小さな受入部2でも、大きな断面積の長尺物を受
け入れることが可能になっている。長尺物受入部2の前
部には長尺物を強制的に進行させるための、ゴムローラ
7が配置してあり、ゴムローラ7は不図示の内蔵型モー
タにより回転駆動する。なお、ゴムローラ7の配置部及
び後述する引き寄せ部材の配置部は長尺物受入部2が切
り欠かれているので、長尺物受入部2はこの部分におい
て、補強が行われている(図示省略)。
【0016】次に、長尺物受入部2の先端部分には長尺
物が長尺物受入部に受け入れられたことを検知する、光
又は磁気センサー等からなる、長尺物受入検知手段8が
設けられている。磁気センサーを使用する場合は鋼板等
の磁性体素材からなる長尺物が長尺物検知手段8に近づ
くと、長尺物が長尺物受入部2に導入されたことが検知
される。
【0017】次に、長尺物受入部2の長手方向と直角方
向に、長尺物を引き寄せる長尺物引き寄せ部材9が配置
してある。長尺物引き寄せ部材9は、一対のL字状部9
aが連結部材9bにより連結されており、連結部材9b
に設けられたエアシリンダ11を駆動することによりL
字状部9aが長尺物受入部2の長手方向と直角方向に移
動する。L字状部9aは延設棒9cがガイド部材9dに
嵌合しており、これによりL字状部9aの移動がガイド
される。長尺物受入部2が、その一方の面2bを水平に
する角度だけ回転すると、長尺物はちょうどL字状部9
aの上に滑らかに載った状態となり、この後、エアシリ
ンダ11が駆動して長尺物が引き寄せられる。なお、L
字状部9aは図1(d)に示すように、先端部におい
て、圧縮ばねからなる付勢材9fを介して長尺物との当
接部9gが設けられており、長尺物が引き寄せられて前
回引き寄せられている長尺物に衝突した場合等におい
て、付勢材9fが縮むことにより、その衝突力を緩和す
るようになっている。
【0018】長尺物引き寄せ部材9の進行方向pには、
引き寄せられる複数個の長尺物を平面状に整列して載置
する長尺物載置台12が設けられている。本実施例で
は、一対の、所定長さを有しかつ上面にころ12aを配
設した部材により、これを構成してある。そして、進行
方向前方にはストッパー12bが設けられている。長尺
物はL字状部9aに載って引き寄せられて、長尺物載置
台12の上に載り、更に長尺物引き寄せ部材9による引
き寄せが進行している間、長尺物載置台12の上を進行
し、長尺物引き寄せ部材9により引き寄せが終わった位
置で、長尺物載置台12の上に載置された状態になる。
そして、次の長尺物の引き寄せが長尺物引き寄せ部材9
の同一の引き寄せ量で行われ、したがって、前回の長尺
物載置台12の上に載置されている長尺物に衝突して、
これを前方へ進行させる。このようにして、長尺物載置
台12の上に載置されている長尺物の数が増え、最前端
の長尺物がストッパー12bに当接した状態で、所定個
数の長尺物が平面状に整列して載置された状態となる。
【0019】長尺物引き寄せ部材9の引き寄せ量の範囲
内には、長尺物の個数をカウントする、光又は磁気セン
サー等からなる,長尺物カウント手段13が設けられて
いる。長尺物が長尺物カウント手段13を通過する度に
長尺物のカウント個数が1つ増え、前述の最前端の長尺
物がストッパー12bに当接した状態で、所定個数のカ
ウントとなる。そして、所定個数のカウントを行うと、
後述する積載装置14により長尺物を搬送し、これが終
わって再び長尺物を受け入れるようになっている。
【0020】整列装置1は以上のように構成されてお
り、長尺物は長手方向に移動して長尺物受入部2に受け
入れられると、長尺物受入検知手段8によりこのことが
検知され、長尺物受入部2全体が回転して、長尺物を長
尺物引き寄せ部材9の上に載せる。次に長尺物引き寄せ
部材9が移動して長尺物を長尺物受入部2の長手方向と
直角方向に引き寄せ、長尺物載置台12に長尺物を平面
状に整列した状態で載置し、また長尺物カウント手段1
3が長尺物の個数をカウントする。所定個数のカウント
が終了すると、所定個数の整列が完了していることとな
り、この整列された所定個数の長尺物をすべて一度に所
定の場所に搬送する。
【0021】次に、積載装置14について説明する。図
2(a)(b)は積載装置に用いられる把持ヘッド16
の一実施例の説明図であり、同図(a)(b)はそれぞ
れ、積載装置の把持ヘッド部の平面図および正面図を示
す。
【0022】図2(a)(b)において、把持ヘッド1
6のフレームは第1のフレーム17及びその下方に配置
された第2のフレーム18を互いに鉛直方向に離近可能
に接続しかつ双方を圧縮バネによる付勢材19により互
いに離れた状態に維持することにより構成されている。
【0023】第2のフレーム18の両端部に、一対の向
き合った鉤状爪部21を、上部を回転軸として、すなわ
ち下部を矢印q方向に回転可能にして、配置してある。
鉤状爪部21は、第1の被把持物(例,加工品)を、あ
るいは所定個数整列された長尺物を把持する場合にはそ
のすべてを、挟持することが可能な長さLを有してお
り、一対の鉤状爪部21を、第1の被把持物(例,加工
品,長尺物)の両端部外側に位置させ、この状態で、下
部を回転して爪部の下辺で第1の被把持物(例,加工
品,長尺物)の下面を支持することにより、一対の鉤状
爪部21で第1の被把持物(例,加工品,長尺物)を挟
持する。なお、上記鉤状爪部21は、下部を回転させる
機構の代わりに、第2のフレーム18の長手方向にスラ
イド自在とし第1の被把持物を挟持することも可能であ
る。第2のフレームの左右部には第1の被把持物(例,
加工品,長尺物)の上面に当接する当接部22が、その
当接面を、後述する吸着パッドの第2の被把持物(例,
介在物,ダンボール紙)との当接部より、より下側の位
置に位置させて、設けてある。
【0024】第1のフレーム17と第2のフレーム18
とが接近していることを検知するための検知手段23が
対角線上に一対設けてあり、すなわち第2のフレーム1
8と一体に設けたストライカ23aと光又は磁気センサ
ー23b及び23cとが対向することにより、検知され
る。なお下部の光又は磁気センサー23cは下降調整用
である。すなわち、後述するように第1の被把持物
(例,加工品,長尺物)は一対の鉤状爪部で挟持されて
ロボットハンドを動かして積層位置に搬送され、あらか
じめインプットされている量だけ下降して、一対の鉤状
爪部を開いて第1の被把持物(例,加工品,長尺物)を
離脱するが、光又は磁気センサー23cが作動したとき
には、次の下降量を一定量だけ減じる,すなわち、次の
下降位置をあらかじめインプットされている下降位置よ
り一定量だけ上方の位置とするように、積載装置の制御
を修正するようになっている。光又は磁気センサー23
bは緊急停止用である。
【0025】また第2のフレーム18には軸対称な2箇
所の位置に、下降速度調整用センサー20が設けられて
いる。下降速度調整用センサー20から光が下向きに発
光され、発光した光が反射して受光するまでの時間が、
所定の時間より長いときは把持ヘッドの下方にはまだ物
体がないと判断して、アームの動作を速くして下降速度
を大きくし、発光した光の反射時間が短いときには把持
ヘッドの下方に物体が近づいていると判断して、アーム
の動作を遅くして下降速度を小さくし、これにより、作
業時間の短縮化と衝突の未然防止との双方の利点を得て
いる。なお、下降速度調整用センサーは、反射光の光量
の強弱の変化を感知する光量変化検知センサーや超音波
センサー等も使用できる。
【0026】図3(a)(b)は当接検知手段を設けた
吸着パッド部の拡大正面図,拡大側面図であり、同図
(c)(d)はその作動図である。第2のフレーム18
の中央部には、所定間隔離れて4個の吸着パッド24が
配置してある。そして、その内の一対の吸着パッド24
には当接検知手段が設けられている。すなわち、図3
(a)(b)に示すように、第2の被把持物(例,介在
物,ダンボール紙)に当接する当接部24aに鉛直方向
へ延びる延伸棒(連結部材)24bを設け、この延伸棒
を第2のフレーム18に設けたガイド部材24cに嵌合
して当接部24aを第2の被把持物(例,介在物,ダン
ボール紙)に対して進退可能に配置してある。そして、
当接部24aとガイド部材24cとの間に圧縮バネによ
る付勢手段24dを配置して、当接部を下方向に付勢し
てある。この付勢手段24dの付勢力は弱く設定してあ
り、したがってフレーム間に配された付勢手段19の付
勢力に比して十分に弱くなっている。したがって、当接
部24aが第2の被把持物(例,介在物,ダンボール
紙)に当接して更に第1のフレーム17が下降したとき
に、容易にこの付勢手段24dがまず圧縮する。次に、
延伸棒24bの上端には磁性体部24fが配置してあ
り、この上に磁性体部24fが出入り可能な孔24gを
有するコイル部24hが第2のフレーム18に一体に配
置してある。当接部が被把持物に当接した後も更に吸着
パッドが被把持物に近づくと、図3(c)(d)に示す
ように、付勢手段が縮むと同時に、磁性体部がコイル部
に入っていき、その進入深さが徐々に深くなる。これに
よりコイル部に電流を流していると、その電流量が変化
するので、当接部が被把持部に当接した後も更に把持ヘ
ッド16が被把持物に近づいていることが検知され、所
定の制御を行うことが可能になる。吸着パッド24は不
図示の吸引装置により当接部内の空気を吸引するように
なっており、したがって当接部24aに当接した第2の
被把持物(例,介在物,ダンボール紙)を吸着して把持
する。なお、当接検知手段を設けた吸着パッド24が第
2の被把持物(例,介在物,ダンボール紙)に当接して
付勢手段24dが圧縮したときに、第2の被把持物
(例,介在物,ダンボール紙)には、当接部24a,連
結部材24b,付勢手段24d及び後述する磁性体部2
4fの重さによる押圧力と,付勢手段24dによる付勢
力とによる押圧力が生じるのみになっている。
【0027】図4(a)(b)は積層された長尺物及び
介在物と、積載装置を示す。図4において、第1のフレ
ームには長手方向に平行でかつ水平に第1のアーム26
が固着してあり、かつ鉤状爪部21の位置の外側まで延
伸しており、この第1のアーム26の端部に第2のアー
ム27が、第1のアーム26の軸に直角に、回動可能
に、取り付けられている。そして第2のアーム27の後
端部に第3のアーム28が、第2のアーム27と平行
に、回動可能に、取り付けられている。そして、第3の
アーム28はハンド台29に回動可能に取り付けられて
いる。そして上記各回動部にはそれぞれモータが配置さ
れ、すなわち第3のアーム28,第2のアーム27,第
1のアーム26をそれぞれ回動し、これにより、把持ヘ
ッド16を水平に保ったまま、把持ヘッド16を鉛直方
向(z方向)及び水平方向(y方向)に搬送することが
できる。第3のアーム28の第2のアームが取り付けら
れている側とは反対側には重心調整のための錘31が取
り付けられている。なお、本実施例では、積載装置とし
てアームが三本の場合を説明したが、第1のアームの先
端にさらに直角にアームが設けられていてもよい。
【0028】次に積載装置14の搬送ライン上には、積
層される第1の被把持物(例,加工品,長尺物)の載置
位置(図4では示していない),第1の被把持物間に介
在される第2の被把持物(例,介在物,ダンボール紙)
の載置位置38,及び積層位置37が配置される。
【0029】積載装置14はこのように構成されてお
り、アームを動かして第1の被把持物の載置場所に把持
ヘッド16を搬送し、重い,又は吸着パッドで把持しよ
うとすると極めて多数個の吸着パッドが必要等により吸
着パッドでの把持に不向きな物、例えば1平面上に所定
個数整列された長尺物等を把持ヘッドの一対の鉤状爪部
21で、その下部を互いに近づけて挟持し、これをアー
ムを動かして積層位置37に搬送し、鉤状爪部21の下
部を互いに開いて第1の被把持物を離脱する。そして、
次に、アームを動かして第2の被把持物の載置場所38
に把持ヘッド16を搬送し、通常薄く撓みやすいために
両側面を鉤状爪部で挟持しても把持できないが吸着パッ
ドで把持するのは極めて容易な、ダンボール紙,発泡ス
チロールシート等の介在物(第2の被把持物)を把持ヘ
ッドの吸着パッド24で吸着して、これをアームを動か
して積層位置に搬送し、吸着パッド24の吸着を解除し
て第2の被把持物を第1の被把持物の上に離脱する。以
上の動作を繰り返すことにより、第2の被把持物を介在
して第1の被把持物を積層していく。
【0030】次に、長尺物積み上げシステムについて説
明する。長尺物が流れてくる位置に、整列装置1の長尺
物受入部2の入口部を接続する。また、整列装置の長尺
物載置台12上の長尺物の両側面の位置に、一対の鉤状
爪部21を位置させることができるように、積載装置1
4のハンド台29をその位置を調整して据え付ける。そ
して、積層位置を積載装置14の搬送ライン上に設定し
て、ここにパレット等の基台を配置しておく。また、介
在物載置位置を上記搬送ライン上の所定の位置に設定し
て、ここに介在物を積層しておく。これにより長尺物積
み上げシステムが構成される。
【0031】長尺物積み上げシステムはこのように構成
され、整列装置1により長尺物36を所定個数だけ平面
状に整列させて、これを積載装置14の一対の鉤状爪部
21の一回の動作で挟持して、図1(f)に示すよう
に、積層位置37に搬送し、次に介在物の載置位置38
で、吸着パッド24により介在物39を吸着してこの上
に搬送して介在させ、これを繰り返すことにより長尺物
36を一平面上に所定個数だけ整列させた状態で介在物
39を介して積層していくことができる。そして、所定
段数だけ積層されると、基台41ごと所定の場所に移動
され、積層位置37に他の基台が配置されて、再び、上
述と同様の動作が繰り返される。
【0032】なお、本発明において、整列装置及び積載
装置は、長尺物積み上げシステムに利用されることは無
論であるが、整列装置及び積載装置は、長尺物積み上げ
システム以外にも利用可能である。例えば、整列装置は
所定個数だけ平面上に整列させた後、これを一度に、溶
接工程等の加工工程等、積層とは異なる目的地に搬送す
る場合等にも利用できる。また積載装置は、長尺物では
ないが、吸着ヘッドでは吸着できない、広い面積かつ重
量の大きい1つの構造物等を整列することなしに介在物
を介して積層していく場合等にも利用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明の整列装置は、以上のように構成
して、所定個数の長尺物を平面上に整列するので、以後
このすべてを一回の動作で搬送することができ、1個ず
つ搬送する場合に比して、搬送作業が極めて容易にな
る。また、長尺物受入部は長尺物を角部を下にして傾い
た状態で受け入れるように構成したので、断面積の大き
な長尺物をも容易に受け入れて整列することが可能であ
り、またカウント手段を設けたので、現在整列装置に受
け入れている長尺物の個数を確認して、その後の制御を
行うことができ、これにより長尺物を多く受入れ過ぎて
整列装置を壊してしまう等を防止することができる。
【0034】本発明の積載装置は、以上のように構成し
たので、吸着パッドでは把持するのに不向きな第1の被
把持物を、吸着パッドで把持するのが好適な、ダンボー
ル紙や発泡スチロールシート等の第2の被把持物を介在
して積層していくことができ、積層作業が極めて標準化
され、効率的に作業を行うことができ、第1の被把持物
と第2の被把持物とを別々の積載装置を用いて積層して
いく場合に生じる双方の装置の干渉を防止することがで
きる。また、吸着パッドにコイル部とこれに出入りする
磁性体部とを設けることにより、吸着パッドの第2の被
把持物への当接を検知して、把持ヘッドの動きを制御す
ることができ、第2の被把持物の破損等が大きく防止さ
れる。
【0035】本発明の長尺物の積み上げシステムは、以
上のように構成したので、手作業で長尺物を1個ずつ搬
送して積層する場合に比して、作業者の疲労が解消し、
また作業コストの低減,作業時間の短縮を大きく達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)は、整列装置の平面図,側
面図,正面図であり、(d)は(a)のA−A線断面図
である。
【図2】(a)(b)はそれぞれ、積載装置の把持ヘッ
ド部の平面図,正面図である。
【図3】(a)(b)はそれぞれ、吸着パッド部の拡大
正面図,拡大側面図であり、(c)(d)はそれぞれ、
磁性体部がコイル部に入った状態の拡大正面図,拡大側
面図である。
【図4】(a)(b)はそれぞれ、積載装置の位置を変
えた状態での積載装置全体の正面図である。
【符号の説明】
1 整列装置 2 長尺物受入部 8 長尺物受入検知手段 9 長尺物引き寄せ部材 12 長尺物載置台 13 長尺物カウント手段 14 積載装置 16 把持ヘッド 21 鉤状爪部 24 吸着パッド 24a 当接部 24d 付勢手段 24f 磁性体部 24h コイル部 26,27,28 アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/91 A 7716−3F 57/03 C (72)発明者 塩道 行正 山口県下松市東豊井1302番地 東洋鋼鈑株 式会社下松工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物を支持する互いに直交する2つの
    面を有しかつその長手方向を軸として回転可能な長尺物
    受入部と、 上記長尺物が上記長尺物受入部に受け入れられたことを
    検知する長尺物受入検知手段と、 上記長尺物受入部の長手方向と直角方向に上記長尺物を
    引き寄せる長尺物引き寄せ部材と、 上記長尺物引き寄せ部材により引き寄せられる複数個の
    長尺物を平面状に整列して載置する長尺物載置台と、 上記長尺物の個数をカウントする長尺物カウント手段と
    を備えたことを特徴とする整列装置。
  2. 【請求項2】 下部を回転または平行移動して第1の被
    把持物を挟持・離脱可能な一対の向き合った鉤状爪部
    と、第2の被把持物を吸着・離脱可能な吸着パッドとを
    有する把持ヘッドと、 上記把持ヘッドを水平状態を保って搬送可能なアームと
    を備えたことを特徴とする積載装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記吸着パッドは、 上記第2の被把持物へ進退可能に当接する当接部と、 上記当接部を下方向に付勢する付勢手段と、 上記当接部と一体に形成された磁性体部と、 上記磁性体部が出入り可能なように配置されたコイル部
    とを備えていることを特徴とする搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の整列装置と請求項2又は3の
    積載装置とを接続化させて構成されていることを特徴と
    する長尺物積み上げシステム。
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