JPH0720124Y2 - 用紙積替え揃え装置 - Google Patents

用紙積替え揃え装置

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JPH0720124Y2
JPH0720124Y2 JP1986097909U JP9790986U JPH0720124Y2 JP H0720124 Y2 JPH0720124 Y2 JP H0720124Y2 JP 1986097909 U JP1986097909 U JP 1986097909U JP 9790986 U JP9790986 U JP 9790986U JP H0720124 Y2 JPH0720124 Y2 JP H0720124Y2
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庄三郎 木田
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東洋紙業株式会社
株式会社木田鉄工所
株式会社ティ・エッチ・キダ
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として、枚葉紙の両面に印刷を行なう場
合において、片面を印刷した後、他方の面を印刷する前
の段階において使用される枚葉紙の積替え揃え装置に関
する。
従来の技術 上記の如く、用紙の両面に印刷を行なう場合、まず、片
面を印刷された用紙は、印刷機より排出される段階で積
層される。この段階で、各用紙の端部は一応は揃えられ
ているが、再び印刷機にかけるにはこれでは不充分で、
用紙の端部を完全に揃えておくことが必要となる。
このような用紙の揃え装置として、例えば、特開昭60−
97148号公報のように、用紙載せ部から一定量の用紙を
エアーで浮き上がらせて、前方に押し出し、用紙受台へ
移送した後、この受台で振動させながら突き揃えるよう
にしたものがある。この場合、用紙受台は、送出し方向
の前部側壁面と一方の側壁面をを閉鎖して、その前部側
と一方の側壁面が低くなるよう傾斜させて前端の一方の
コーナー部分で突き揃えるようにしている。
考案が解決しようとする課題 上記のような装置において、用紙の突き揃えは、印刷機
の咬え側で揃える必要があり、そのためにはその咬え側
を用紙受台の閉鎖された壁面へ当接することになり、そ
の壁面側が低くなるよう傾斜した状態で振動を与えて行
なう。ところが、前述したように、従来の装置において
は、送出し方向の前部側が傾斜した状態に保持して突き
揃えを行なうようになっているため、その前部側の壁面
を閉鎖した揃え端としてその壁面に咬え側を当接させる
必要がある。このため、従来の装置では、上記のように
用紙の前端を掴んで送出すようにすると、咬え側を掴ん
で送出すこととなり、その咬え側に挟んである用紙の不
良を示す紙片を後方のオペレータが見つけ難いという欠
点がある。更に、このような構造では、用紙受台の前部
側が閉鎖されているため、フォークリフトでパレット毎
用紙を取出す際、側面側から取り出さなければならない
ことになる。しかし、用紙の前端を掴んで送出すような
装置では、側面側の上方部には送出し用の台車などのレ
ールがあるため、持ち上げの妨げになり、作業が非常に
困難となる欠点があった。更に、上記従来の装置では、
受台上の用紙は、前部側というよりむしろ前部と一方の
側壁を傾斜させたコーナー側で揃えるものであるから、
用紙が受台の一方に偏って積み上げられることとなり、
印刷機の給紙部中央に設置する際、位置合わせをしなけ
ればならない不都合があった。
なお、上記のようにエアーで浮き上がらせながら前方に
送出すものでは、そのように浮き上がらせるためのエア
ーの供給装置が必要となり、構造が複雑で高価となると
ともに、その浮き上がる高さは、用紙の厚みによって異
なるから、これを調整する手段がないと確実に送出すこ
とが出来ないなどの欠点があり、この点で、一定量毎に
用紙を掴んで送出す方が有利である。
この考案は、そのように用紙を掴んで送出すようにした
装置において、上記従来の装置の欠点を解消することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この考案では、積替え前の
積層用紙を載せる用紙載せ台と、この用紙載せ台上の用
紙を適当枚数の用紙束毎にその前端を掴んで送出す用紙
送出し機構と、その送出し方向の前部側が開放された平
面コの字形で且つ用紙送出し機構によって送られてきた
用紙を受ける用紙受台を備えた傾斜支持台と、用紙受台
上の用紙に振動を与えて用紙揃えを行なう際に前記傾斜
支持台を水平状態から上記送出し方向の後端が低くなる
よう傾斜させて保持することの出来る支持台傾斜機能
と、この支持台の傾斜状態において、その用紙受台上の
用紙束を振動させて各用紙の端部を後端側で揃える用紙
揃え機構とからなることを特徴とする。
作用 用紙受台(22)には、用紙送出し機構(7)によって自
動的に用紙が送り出され、この用紙受台(22)上で用紙
揃えを行なう。この用紙受台(22)は、傾斜支持機構
(23)によってその後端が低くなるよう傾斜され、用紙
揃え機構(46)(47)による振動時、各用紙は少なくと
もこの傾斜によって後端側で揃えられる。
実施例 以下、この考案の構成を図示の実施例に基づいて説明す
ると、第1図及び第2図において、(1)は、一枚の方
形板からなる用紙載せ台であり、この用紙載せ台(1)
は、上方からチェーン(2)(2)によって吊り下げら
れている。この用紙載せ台(1)には、片面を印刷され
た積層用紙(3)が、運搬用パレット(4)へ積み上げ
られた状態で載せられている。(5)は、用紙載せ台
(1)の後方に配置されたオペレータ用の作業台であ
る。
第2図で示すように、用紙載せ台(1)の前方には、左
右一対のレール(6)(6)が配置されている。(7)
は、前後左右4個の車輪(8)(8)…を備えた送出し
台車であり、その車輪(8)(8)…が、前記レール
(6)(6)上へ載せられるとともに、この台車(7)
内に備えたモータ(9)によって車輪(8)(8)…を
駆動し、レール(6)(6)上を前後に移動するように
なっている。
(20)は機枠であり、前記レール(6)(6)は、この
機枠(20)のフレームへ取り付けられている。
送出し台車(7)の後端部には、積層用紙(3)の上端
から適当枚数の用紙束(11)を掴む用紙クランプ(12)
が取り付けられている。この用紙クランプ(12)は、第
7図で示すように、垂直片(13)と水平片(14)とから
なるL形板(15)と、このL形板(15)の水平片(14)
に対応して、その上方に配置した昇降板(16)とからな
り、昇降板(16)に連接された取付け片(17)が、垂直
片(13)の開口部(18)より裏面側へ突出し、同じく垂
直片(13)の裏面に取り付けたエアシリンダー(19)の
先端が、この取付け片(17)へ取り付けられて、このエ
アシリンダ(19)によって昇降板(16)を下降させ、水
平片(14)と昇降板(16)との間で前記用紙束(11)の
端部をクランプする。
第7図において、(71)は、送出し台車(7)の前端に
装備されるエア排出ローラで、台車(7)の前端面にお
いてその左右に取り付けたブラケット(72)(72)に、
各々アーム(73)(73)が上下回動自在に取り付けら
れ、これらのアーム(73)(73)の先端間に上記ローラ
(71)が回転自在として支持されている。また、各ブラ
ケット(72)(72)には、ローラ(71)昇降用のエアシ
リンダ(74)(74)が取り付けられており、このエアシ
リンダ(74)(74)のロッド先端がそれらのアーム(7
3)(73)の基端を下向きに押すことによって、アーム
(73)(73)の先端が上方へ回動し、ローラ(71)が上
昇するようになっている。他方、エアシリンダ(74)
(74)のロッドを引き込ませると、ローラ(71)はその
自重によってアーム(73)を回動させながら下降する。
このエア排出用ローラ(71)の機能は後で述べる。
上記において、送出し台車(7)によってその前端を掴
まれた用紙束(11)は、この台車(7)の移動にともな
って前方へ送り出され、その用紙束(11)の移送路に沿
って、該用紙束(11)が通るための床板(21)が配置さ
れている。
上記床板(21)の前方には、用紙受台(22)を備えた傾
斜支持台(23)が装備されている。第8図で示すよう
に、この傾斜支持台(23)は、左右の側壁板(24)(2
4)と、後部側の後壁板(25)とによって送出し方向の
前部側が開放された平面コの字形に形成され、左右側壁
板(24)(24)の上端において、その後部側の隅部分に
取り付けた軸(26)(26)により、傾斜支持台(23)の
下端が前方に回動できるよう吊り下げ支持されている。
第1図で示すように、後壁板(25)の裏面には、その下
端近傍において、後方へ突出するブラケット(27)が固
着されている。(28)は、前記機枠(20)の適宜の個所
に固着されたもう一つのブラケットであり、これら両ブ
ラケット(27)(28)の先端に、各々別の回動アーム
(29)(30)の端部が上下方向へ回動自在として枢着さ
れ、両アーム(29)(30)の他方の端部が相互に連結さ
れるとともに、これら両アーム(29)(30)の上方から
吊り下げられたエアシリンダ(31)のロッド下端が、そ
の連結部へ枢着されている。そして、このエアシリンダ
(31)のロッドを下方へ向けて伸長させると、両アーム
(29)(30)が直線をなすよう回動され、これらによっ
て、傾斜支持台(23)の下端が前方へ回動してこの傾斜
支持台(23)を傾斜させ、他方、ロッドを上方へ引き込
ませると、アーム(29)(30)が互いに山形をなす方向
へ回動せしめられて、傾斜支持台(23)を垂直状態に保
持するようになっている。
用紙受台(22)は、前記用紙載せ台(1)と同じく方形
板からなり、その前端側は、傾斜支持台(23)の上端角
部に取り付けたスプロケット(32)(32)より下降する
左右一対のチェーン(33)(33)によって吊り下げ支持
されている。他方、その後端部には、左右一対の突出片
(34)(34)が連設され、この突出片(34)(34)が傾
斜支持台(23)の後壁板(25)に形成した上下方向のス
リット(35)(35)より後方へ突出している。(36)
は、前記機枠(20)によって支持された回転軸であり、
この回転軸(36)上の被動スプロケット(38)と、同じ
く機枠(20)へ装備される駆動モータ(37)の駆動スプ
ロケット(39)へチェーン(40)が巻き掛けられて、こ
の駆動モータ(37)によって回転軸(36)が回転駆動さ
れる。更に、回転軸(36)には、計4個の巻上げ用スプ
ロケット(41)(41)(42)(42)が取り付けられてお
り、それらのうち外側2個のスプロケット(41)(41)
へ、前記用紙受台(22)の前端へ連結したチェーン(3
3)(33)が巻き掛けされ、他方の2個のスプロケット
(42)(42)へ巻き掛けたチェーン(43)(43)が、前
記用紙受台(22)の突出片(34)(34)へ連結され、こ
れにより、駆動モータ(37)によって回転軸(36)を第
1図の右回転方向に回転させると、これらのチェーン
(33)(33)(43)(43)によって用紙受台(22)が上
方へ引き上げられ、逆方向へ回転させると下降せしめら
れるようになっている。
なお、用紙載せ台(1)の昇降動作も、上記用紙受台
(22)と同様に、駆動モータ、スプロケット及びチェー
ンを介して行なわれるものであり、その構造は、用紙受
台(22)と同様であるので詳細な説明は省略している。
傾斜支持台(23)における左右の側壁板(24)(24)及
び後壁板(25)には、その上端部近傍において紙揃え用
の振動板(46)(46)(47)が配置されている。これら
振動板(46)(46)(47)の取付け構造は第9図に示さ
れている。この第9図は、後壁板(25)部分における取
付け構造を示したものであり、(48)(48)は、後壁板
(25)の後壁面へ固定される左右一対のブラケットであ
り、これらのブラケット(48)(48)より前方へ向けて
突出するゴム製の伸縮棒(49)(49)…先端に後部振動
板(47)が取り付けられている。この振動板(47)は、
後壁板(25)に形成した開口部(50)より、傾斜支持台
(23)内の用紙束(11)端面に臨ませられている。(5
1)は、この振動板(47)を振動させるための空気式振
動装置であり、この振動装置(51)は、内部の円形中空
部にボールが挿入され、その中空部内へ圧縮空気を供給
することによってこのボールを回転させ、これによっ
て、振動板(47)の左右を、伸縮棒(49)を伸縮させな
がら前後に振動させるものであるが、このような空気式
の振動装置は公知であるので、その内部機構については
省略している。
なお、左右の振動板(46)(46)は、ブラケット(52)
を介して側壁板(24)(24)の内側に装備されている。
上記第9図において、後部振動板(47)の左右には、用
紙押さえ具(53)が配置されている。この用紙押さえ具
(53)の構造を説明すると、(54)は平面から見てL形
のブラケットであって、このブラケット(54)が後壁板
(25)の後面に固定されている。このブラケット(54)
には、その上端部に前後方向回動自在として概略S字形
のアーム(55)が支持されている。(56)は、そのボト
ム側の下端を、同じくブラケット(54)へ前後方向へ回
動自在として取り付けたアーム回動用のエアシリンダで
あり、このエアシリンダ(56)のロッド先端が、アーム
(55)の下端部へ連結されるとともに、同じくアーム
(55)の上部端部に、軸(57)を介して、左右一対の合
成樹脂製押さえローラ(58)(58)が取り付けられてい
る。これらの押さえローラ(58)(58)は、後壁板(2
5)に形成した開口部(59)より傾斜支持台(23)内へ
臨ましめられ、エアシリンダ(56)のロッドを上方へ伸
長させると、アーム(55)の上端が前方へ回動して、押
さえローラ(58)(58)が傾斜支持台(23)内へ突出
し、用紙束(11)の後部側の端部を上方から押さえつけ
るようになっている。
第8図の(59)(59)は、用紙前端のストッパー片で、
各々側壁板(24)(24)の前端より突出するブラケット
(60)(60)に装備され、前記送出し台車(7)によっ
て送り出されてきた用紙束(11)は、その前端が、この
ストッパー片(59)(59)へ当接することによって、前
方への位置決めがなされる。
次に、第2図において、用紙束(11)が移送される移送
路の左右両側には、各々左右一対ずつのエア吹き出しノ
ズル(61)(61)…が配置されている。(62)は送風機
であり、この送風機(62)の排出口が、電磁弁(63)を
介し、配管(64)(64)によって前記のノズル(61)
(61)…へ連結され、この電磁弁(63)を開くことによ
って、各ノズル(61)(61)…からエアが上記移送路へ
向けて吹き出されるようになっている。
次に、上記の構造に基づいて各部の動作及び用紙揃えの
方法を説明する。
まず、第2図において用紙載せ台(1)には、前述した
ように、片面を印刷された積層紙(3)が、パレット
(4)に載せられている。即ち、フォークリフトで運ば
れる積層紙(3)は、その運搬の際に使用されるパレッ
ト(4)に載置されたままの状態で、この用紙載せ台
(1)へ設置される。この時、積層紙(3)は、その上
端が、前記台車(7)のクランプ(12)に対応する高さ
位置に設定される。また、用紙の揃えは印刷機の咬え側
で行なうことが必要であり、この咬え側が前記用紙受台
(22)の後部側となるようオペレータの方向へ向けて設
置しておく。この状態において、送出し台車(7)は、
前記レール(6)の後部へ移動しており、オペレータ
は、適当厚さの用紙束(11)を積層紙(3)より掴んで
前方へ押し出し、その前端を、第1図の水平板(14)と
昇降板(16)との間に挿し込んでやる。すると、エアシ
リンダ(19)が作動してこの昇降板(16)を下降させ、
用紙束(11)の前端を掴持する。次いで、送出し台車
(7)が前方へ移動し、これに伴って用紙束(11)が前
方へ引き出すようにして送り出されることになる。
そして、用紙束(11)が第3図の如く移送路の中間迄来
ると、前記電磁弁(63)が作動してノズル(61)よりエ
アが引き出され、用紙束(11)の各用紙間にエアが吹き
込まれる。このように、各用紙の間にエアを吹き込むこ
とによって、後で行なう用紙揃えが円滑に行なわれ、且
つ、前の印刷工程において、印刷面に吹き付けられた用
紙裏面へのインキ付着防止用スプレーパウダーが排出さ
れることになる。
送出し台車(7)はなおもレール(6)(6)に沿って
前方へ移動し、用紙束(11)が前記傾斜支持台(23)内
の用紙受台(22)まで来た第4図の段階で停止し、ここ
でクランプ(12)の昇降板(16)が上昇してクランプを
解除し、用紙束(11)を前記の如く傾斜された用紙受台
(22)上に載せる。この用紙受台(22)上には予め取出
し用のパレット(64)が載置され、送り出されて来た各
用紙束(11)はこのパレット(64)上に積み上げられ
る。なお作業の初期の段階において、用紙受台(22)
は、前記駆動モータ(37)によって、用紙束(11)の端
面が振動板(46)(46)(47)の位置に対応するよう、
上昇した位置に保持されている。
このようにして用紙受台(22)へ用紙束(11)が載せら
れると、前記振動装置(51)内に圧縮空気が送り込まれ
て、各振動板(46)(46)(47)の両端が水平方向に振
動し、用紙束(11)の後端及び左右両端が突き揃えられ
る。なお、前述したように、用紙受台(22)は、傾斜支
持台(23)によってその後端側が低くなるような状態に
支持されており、それ故、用紙束(11)は、この振動に
よる揃え時に後方へ移動し、この後端面が後壁板(25)
へ当接して、この後端部分の端部を確実に揃えられるこ
ととになる。また、左右の振動板(46)(46)により、
用紙は、用紙受台(22)上のパレット(65)の左右方向
の中央部分へ配置される。
第5図が、上記振動板(46)(46)(47)によって揃え
を行なっているときの送出し台車(7)の位置を示して
おり、この第5図で示すように、送出し台車(7)は、
この用紙揃え中に傾斜支持台(23)の後部側へ移動して
いる。そして、用紙揃えが終わると、第9図に示す用紙
押さえ具(53)のエアシリンダ(56)が動作して、押さ
えローラ(58)を前方へ移動させ、この押さえローラ
(58)が、揃えを終わった用紙束(11)の後端部上面を
上から押さえ付けて、移動しないよう支持する。この状
態で、送出し台車(7)の前端に取り付けられたエア排
出ローラ(71)が、そのエアシリンダ(74)によって下
降せしめられるとともに、送出し台車(7)が前方へ移
動して、第6図の如く、このエア排出ローラ(71)を用
紙束(11)の上面を前方へ向かって転動させ、これによ
って、前記ノズル(61)(61)…より用紙間に吹き込ま
れたエアを外部へ排出させる。
上記が用紙揃え作業の一工程であり、このようにして一
つの用紙束(11)の揃えを終わると、送出し台車(7)
が再び後方へ戻り、オペレータが次の用紙束を掴んで前
方へ送り出してやれば、前記と同様に、この用紙束(1
1)が送出し台車(7)によって送り出される。なお、
用紙載せ台(1)及び用紙受台(22)の上昇或いは下降
は自動的に行なわれる。その手段の一つとして、例え
ば、用紙載せ台(1)或いは用紙受台(22)上の用紙の
上端面を検出する光電管を配置しておき、用紙載せ台
(1)側においては、積層紙(3)の上端面がその光電
管によって検出される水準より低くなると、その分だけ
用紙載せ台(1)を上昇させ、他方、用紙受台(22)側
においては、用紙束(11)の上端面の水準がそれ以上に
なると、その分だけ用紙受台(22)を下降するようにす
ればよい。
このようにして、用紙載せ台(1)上の用紙が無くなる
まで上記の工程を繰り返すと、最後に、傾斜支持台(2
3)を垂直に戻し、フォークリフトによって、用紙受台
(22)上のパレット(64)とともにこのパレット(64)
上の積層紙を前方へ引き出し、印刷装置へ搬送する。こ
のとき、積層紙は、パレット(64)の左右方向の中央部
へ配置されているから、そのまま印刷機の給紙部中央部
に設置されるという利点がある。即ち、用紙受台を対角
線方向に傾斜させる従来のものにおいては、用紙がその
傾斜方向に偏って揃えられることとなるから、印刷機へ
の設置もその点を考慮して左右方向へずらせてパレット
を設置しなければならない不都合がある。また、前記用
紙束(11)の送り出し時、クランプ(12)が咬え尻をク
ランプし、咬え側が後部のオペレータ側に位置すること
になる。即ち、通常、前の印刷工程において不良紙が発
見されると、この咬え側にその不良紙であることを示す
紙片等を挟み込んでおくが、前記クランプ(12)はその
反対の咬え尻をクランプし、かつ、この紙片の挟まれた
側がオペレータの側に位置するので、作業時オペレータ
によって発見され易く、不良紙の排除作業が容易とな
る。
考案の効果 以上の如く、この考案では、用紙束の前端を掴んで用紙
受台まで送出すようにしたものにおいて、その受台を備
えた支持台を、送出し方向の前部側が開放した平面コの
字形状とするとともに、その傾斜支持台によって後端が
低くなるよう傾斜させて保持するようにしているから、
その用紙揃えは傾斜支持台の後壁面側で行なうこととな
り、必然的に用紙束の後端が印刷機の咬え側となるか
ら、その咬え側に挟んである不良紙を示す紙片等を後方
のオペレータが容易に発見できることになる。また、傾
斜支持台は、その前部側が開放されているから、フォー
クリフトなどで用紙を取り出す際、側方から取り出すも
のと異なり、支持台上方のレールなどが邪魔になること
がなく、取り出し作業が容易となる効果がある。また、
前述したように、傾斜支持台が平面コの字形となった形
状であるため、振動によって用紙揃えを行なう際受台の
中央で揃えられることとなり、そのまま印刷機の給紙部
の中央に設置することが出来、特別の位置合わせが不要
となる利点がある。勿論、用紙束を掴んで送出す構造で
あるから、エアーで浮かせながら押し出すものと異なっ
て、装置が複雑でなく安価でしかも確実に送出すことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の装置を示す概略縦断側面図、第2
図〜第6図は、用紙の送り出しから用紙揃えまでの各工
程を示す平面図、第7図は、送出し台車に取り付けられ
るクランプ及びエア排出ローラの斜視図、第8図は、傾
斜支持台を前方から見た場合の斜視図、第9図は傾斜支
持台後部に取り付けられる振動板及び用紙押さえ具の斜
視図を示している。 (1)…用紙載せ台、(3)…積層紙、(11)…用紙
束、(7)…用紙送出し台車、(22)…用紙受台、(2
3)…傾斜支持台、(46)(47)…用紙揃え用振動板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 木田 庄三郎 大阪府大阪市都島区大東町2丁目13番5号 株式会社木田鉄工所内 (56)参考文献 特開 昭60−97148(JP,A) 特開 昭59−138546(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】積替え前の積層用紙を載せる用紙載せ台
    と、この用紙載せ台上の用紙を適当枚数の用紙束毎にそ
    の前端を掴んで送出す用紙送出し機構と、その送出し方
    向の前部側が開放された平面コの字形で且つ用紙送出し
    機構によって送られてきた用紙を受ける用紙受台を備え
    た傾斜支持台と、用紙受台上の用紙に振動を与えて用紙
    揃えを行なう際に前記傾斜支持台を水平状態から上記送
    出し方向の後端が低くなるよう傾斜させて保持すること
    の出来る支持台傾斜機構と、この支持台の傾斜状態にお
    いて、その用紙受台上の用紙束を振動させて各用紙の端
    部を後端側で揃える用紙揃え機構とからなることを特徴
    とする用紙揃え装置。
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JPS6097148A (ja) * 1983-10-28 1985-05-30 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 枚葉印刷紙の前処理装置

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