JPH07227538A - NO除去剤およびNOx除去ユニットおよびNOx除去装置 - Google Patents
NO除去剤およびNOx除去ユニットおよびNOx除去装置Info
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- JPH07227538A JPH07227538A JP6094182A JP9418294A JPH07227538A JP H07227538 A JPH07227538 A JP H07227538A JP 6094182 A JP6094182 A JP 6094182A JP 9418294 A JP9418294 A JP 9418294A JP H07227538 A JPH07227538 A JP H07227538A
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Abstract
率的に除去し、かつ低コストで工業的にも簡単に製造す
ることができるNO除去剤を提供することを目的とす
る。 【構成】 活性炭を酸化剤で処理することによりNOを
除去することができる。また、酸化剤の中でも硝酸のよ
うな酸素酸で処理することによりNOの除去性能を向上
させる。さらに酸化剤処理後遷移金属の塩で処理するこ
とにより長寿命化を図ることができる。また上述したよ
うな処理を行った後に高温で焼成することによりさらに
高性能のNO除去剤を提供することができる。
Description
化窒素(NO2)・一酸化窒素(NO)(以下NO2、N
Oを総称してNOxという)を除去するNO除去剤およ
びNOx除去ユニットおよびNOx除去装置に関するもの
である。
濃度が上昇し、しばしば環境基準値を上回るようになっ
てきており、NOxを除去する材料開発が要望されてい
る。
と、(1)前処理技術としての燃料からの含窒素化合物
の除去、(2)燃料燃焼中のサーマルNOxの低減、
(3)NOxの後処理技術がある。
あるが、これを成因とするNOxの発生量はわずかであ
る。(2)に関してガスタービン、ボイラー内でのサー
マルNOxの燃焼に触媒燃焼が提案されている。(3)
の方法を大別すると、乾式法と湿式法があり、乾式法と
しては分解法、接触還元法、吸着法、吸収法があり、湿
式法としては酸化吸収法、酸化還元吸収法、錯塩吸収法
がある。特に簡易的にNOxを除去するNOx除去剤とし
ては、水酸化カルシウムを主成分とする乾式の吸収剤が
ある(特開昭53−131272号公報)。またNOの
分解触媒に関しては金属イオン担持ゼオライトがある
(特開平2−251247号公報、特開平2−2512
48号公報)。
は開発中であり、実用化されているものはほとんどない
か、実用化されているものであっても、空気中(酸素濃
度が高い場合)のNOxを除去することは酸化雰囲気と
なるため、酸素による被毒がおこり触媒を利用してNO
xを窒素まで還元することは非常に困難である。他の方
法についても、高温度が必要か、あるいはコストが非常
に高いという課題があった。また、NOxの中でもNO
は特に除去することが困難であるという課題があり、こ
のNOの除去触媒に関して有効であるとされている金属
イオン担持ゼオライトは活性が低く、また300℃〜8
00℃の高温が必要であり、NOx除去剤のほかに加熱
手段が必要となるため、コストがかり、また応用できる
民生用品が限られる。また、通常の活性炭にNOxガス
を通風した場合、NOについてはほとんど除去されない
が、NO2はある程度除去される。しかし、除去された
NO2の一部が活性炭でNOに還元されるという問題が
あった。
性能がすぐれたNOx除去剤でも、NO2濃度がNO濃度
に比べ非常に高い場合のガスを通風した場合には、平衡
関係から微量ではあるがNOへ還元するという問題があ
った(特開平5−164345号公報)。
温にて活性のあるNO除去剤を提供することを第1の目
的とする。
除去剤を提供することである。第3の目的は、安定した
NO除去性能を有するNO除去剤を提供することであ
る。
O除去剤を提供することである。第5の目的は、工業的
に容易に製造できるNO除去剤を提供することである。
かつ除去性能を高めたNO除去剤を提供することであ
る。
O除去剤を提供することである。第8の目的は、NO除
去の寿命をより高め、かつ低コストのNO除去剤を提供
することである。
めたNO除去剤を提供することである。
らに高めたNO除去剤を提供することである。
有し、かつ寿命を高めたNO除去剤を提供することであ
る。
め、速効的に効果が発揮できるNO除去剤を提供するこ
とである。
去剤を提供することである。第14の目的は、NO除去
スピードを速め、通風抵抗が小さく、かつ速効的に効果
が発揮できるNO除去剤を提供することである。
x除去ユニットを提供することである。
NOx除去装置を提供することである。
成するための第1の手段は、活性炭を酸化剤で処理した
ものである。
手段は、活性炭を硝酸で処理したものである。
手段は、1〜100%の硝酸量で処理したものである。
手段は、PH値を7〜9に調整処理したものである。
手段は、アルカリ金属と酸素酸の塩で処理したものであ
る。
手段は、炭酸ナトリウムで処理したものである。
手段は、遷移金属の塩で処理したものである。
手段は、銅塩で処理したものである。
手段は、活性炭を高温で焼成したものである。
0の手段は、各処理後高温で焼成したものである。
1の手段は、各処理後400℃〜800℃で焼成処理し
たものである。
2の手段は、基剤を活性炭繊維としたものである。
3の手段は、基剤をハニカム活性炭としたものである。
4の手段は、基剤をハニカム状の活性炭繊維としたもの
である。
5の手段は、活性炭の下流側にNO除去剤を設けたもの
である。
6の手段は、オゾン発生装置とこのオゾン発生装置の下
流側に設けたNO2除去剤とこのNO2除去剤の下流側に
設けたNO除去剤から構成したものである。
化剤で処理することで活性炭の表面を酸化表面としNO
を除去するものである。
理することで活性炭表面が酸化されるとともに、窒素と
酸素が活性炭の表面に保持されNO除去性能を高めるこ
とができる。
を活性炭に対し1〜100%にすることで活性炭表面の
窒素の保持量を最適にすることができ、よりNO除去性
能を高めることができる。
PH値を7〜9にすることで活性炭表面に酸化吸着され
たNOを硝酸塩の形で保持することができ、NOの再放
出を防止することができる。
金属と酸素酸の塩で処理することで活性炭表面にアルカ
リ金属を分散させ、NO除去するものであり、かつ強酸
を使用しないため、製造時の取り扱いは容易になる。
り扱いの容易な炭酸ナトリウムで処理することにより製
造時の取り扱いをより容易にし、かつNOの除去性能を
高めたものである。
の塩を含浸することでNOに対しての親和性の高い遷移
金属を分散し、NOの吸着性能を向上することができN
O除去寿命を高めたものである。
Oに対しての親和性の特に高い銅の塩を含浸させること
でNO除去性能の寿命をより高め、かつ低コストにした
ものである。
性炭の乾燥温度以上の高温で処理することによりNOの
除去性能を高めたもので、製造時の取扱いを極めて容易
にしたものである。
後に通常の活性炭の乾燥温度以上の高温で焼成すること
により、余分な窒素、アルカリ金属、金属を除去し、N
Oの吸着に有効な活性炭の表面積を増加させることがで
き、NO除去性能の寿命を高めることができる。
後の焼成温度を400℃〜800℃にすることにより、
余分な窒素、アルカリ金属、遷移金属の除去量を最適に
することができ、NOの吸着に有効な活性炭の表面積を
最適化する。このためNO除去性能の寿命をより高める
ことができる。
積が大きく、細孔径が揃っている活性炭繊維を使用する
ことで、NO除去スピードを向上させることができる。
ム状の活性炭を使用することで通風抵抗を小さくしたも
のである。
積が大きく、細孔径が揃っている活性炭繊維を使用する
ことでNO除去スピードを向上させ、かつ通風抵抗を小
さくしたものである。
と併用することで、脱臭およびNO 2も除去できるもの
である。
除去剤によって還元されたNOをも除去することでNO
x除去性能を高めたものである。
剤を処理することで、効率よくNOを除去することを発
見した。活性炭の表面にはカルボン酸など多くの官能基
が存在しており、このことが活性炭による不均一反応
(酸化と還元が同時に起こる反応)が起こる原因となっ
ている。そこで、通常のやしがら活性炭を過酸化水素
水、硫酸や過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で処理
し、活性炭の表面を酸化表面にすることで、NOを除去
することを発見した。
のNO除去性能を説明する。やしがら活性炭10gを5
%の過酸化水素水50ccに24時間浸漬する。この活
性炭をろ過後、70℃で4時間乾燥する。この表面を酸
化処理した活性炭を横型の内径20mmのガラスカラム
に2g充填し、片側から、空気希釈の一酸化窒素ガス1
ppmを2リットル/分で通風した。一酸化窒素の入口
濃度および出口濃度を化学発光式のNOx計で測定し、
下記に示す式Iによって除去率を求めた。
度)]×100 (I) その結果を図1に示す。参考として、無処理の活性炭と
硫酸の場合の結果も記載した。無処理の活性炭の場合は
ほとんど除去しなかったが、過酸化水素水、硫酸で処理
した活性炭はNOを除去することができた。
で、通常は除去できないNOを含むガスを除去すること
ができる。
の他に、処理を行うことで活性炭の表面を酸素で覆うも
の、例えば炭酸、次亜塩素酸のような酸素酸であれば、
同様の効果が期待できる。また、活性炭も本実施例では
やしがら活性炭を使用しているがピッチ系活性炭、石油
系活性炭でも同様の効果が期待できる。
る。幅広く試験および検索をした結果、酸化剤の中でも
硝酸で処理したものはNO除去性能が優れている。これ
は、酸化剤だけでは活性炭の表面を酸素で覆い、酸化表
面にするだけであるが、硝酸で処理することで、酸素だ
けでなく窒素も覆うこととなり、窒素の持つ非共有電子
対により活性点が増加しNO除去性能が向上する。
NO除去性能を説明する。やしがら活性炭120gを6
1%の硝酸50ccに48時間浸漬した。これをろ過
し、炭酸ナトリウムで中和後110℃で3時間乾燥し
た。この硝酸処理した活性炭を横型の内径20mmのガ
ラスカラムに2g充填し、片側から、空気希釈の一酸化
窒素ガス1ppmを2リットル/分で通風した。一酸化
窒素の入口濃度と出口濃度を化学発光式のNOx計で測
定し、式Iによって除去率を求めた。その結果を図2に
示す。
NO除去性能を向上させることができる。
る。活性炭を硝酸処理する場合に最適な硝酸濃度は少な
くとも、活性炭1gに対して硝酸そのものの重量は0.
01g、すなわち1%の硝酸を含浸させることが必要で
ある。また、硝酸の量が多くても活性炭の活性点を減少
させることになる。
cc、50cc、71cc、120ccを純水希釈し1
65ccとしたものおよび61%硝酸165ccに48
時間浸漬した。これはやしがら活性炭1gに対して硝酸
の重量でそれぞれ0.18、0.35、0.50、0.
80、1.20gに相当し、重量比で示すと18、3
5、50、80、120%である。
型の内径20mmのガラスカラムに5g充填し、片側か
ら、空気希釈の一酸化窒素ガス200ppmを2リット
ル/分で通風した。(第1、第2実施例と違って、加速
試験を実施)一酸化窒素の入口濃度と出口濃度をガス検
知管(北川式)で測定し、式Iによって除去率を求め
た。その結果を図3に示す。
量%は1〜100%でNO除去活性を持つが、50〜8
0%が最も好ましく100%以上含浸するとNO除去性
能が低下し、製造時にNO2ガスが発生する。したがっ
て、活性炭に対する硝酸の重量%を1〜100%とする
ことでNO除去性能を向上させることができる。
る。活性炭に硝酸を含浸させ、酸化表面にした時点で活
性炭のPH値は1以下である。酸化処理を行った後、こ
の活性炭のPH値を1〜12まで炭酸ナトリウムの様な
弱塩基性物質を用いてコントロールした。硝酸処理を行
ったやしがら活性炭30gを250ccの純水で洗浄
し、5%(wt/wt)炭酸ナトリウム水溶液80c
c、160cc、240cc、280cc、320c
c、および400ccに浸漬し、1時間振とうした。そ
の後活性炭をろ過し、さらに80ccの純水で3回洗浄
した。その後110℃で3時間乾燥した。この中和処理
を行った硝酸処理活性炭のPH値はそれぞれ2、4.
5、7、9、9.5および12である。これらのPH値
をコントロールした活性炭を横型の内径20mmのガラ
スカラムに5g充填し、片側から空気希釈の一酸化窒素
ガス10ppmを2リットル/分で通風した。一酸化窒
素の入口濃度と出口濃度を化学発光式NOx計で測定
し、式Iによって除去率を求めた。その結果を図4に示
す。
い、活性炭のPH値をコントロールする際、PH値は7
〜9でNOに対する除去活性を得ることができるが、P
H8〜9が最も好ましく、PH値がこの範囲内であれば
NOがNO→NO2→NO3となり酸化吸着されたあと塩
を形成し、安定化する。PH値が7未満ではNO除去性
能は低下し、PH値10以上にするには非常に時間がか
かり不経済である。したがって、活性炭のPH値を7〜
9にすることでNO除去後の脱離を効率よく防止するこ
とができる。
る。第1実施例〜第4実施例で示したNO除去剤の開発
を行う過程で本発明者らは活性炭をアルカリ金属と酸素
酸の塩で処理を行うことでもNOを除去できることを発
見した。
%の酢酸ナトリウム、酢酸カリウムの水溶液50mlを
48時間含浸させ、500ccの純水で洗浄、乾燥しサ
ンプルを得た。このサンプルを第4実施例と同様に横型
の内径20mmのガラスカラムに5g充填し、片側から
空気希釈の一酸化窒素ガス10ppmを2リットル/分
で通風した。一酸化窒素の入口濃度と出口濃度を化学発
光式NOx計で測定し、式Iによって除去率を求めた。
その結果を図5に示す。
性炭を処理することにより効率よくNOを除去すること
ができ、強酸、強塩基を使用しないため工業的に容易に
製造できる。なおアルカリ金属と酸素酸の塩としては上
記したものの他にリン酸ナトリウム、リン酸カリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸リチウム等でも同様
の効果が期待できる。またアルカリ金属と酸素酸の塩の
水溶液濃度は本実施例では5%のものを使用している
が、飽和濃度までどの濃度の水溶液を使用しても同様の
効果を期待できる。
る。幅広くアルカリ金属の塩と酸素酸の塩を検索した結
果、炭酸ナトリウムで処理を行ったものは特にNO除去
性能が優れている。
ナトリウムの水溶液50mlを48時間含浸させ、50
0ccの純水で洗浄、乾燥しサンプルを得た。このサン
プルを第4実施例と同様に横型の内径20mmのガラス
カラムに5g充填し、片側から空気希釈の一酸化窒素ガ
ス10ppmを2リットル/分で通風した。一酸化窒素
の入口濃度と出口濃度を化学発光式NOx計で測定し、
式Iによって除去率を求めた。その結果を図6に示す。
理を行ったNO除去剤のなかでも炭酸ナトリウムで処理
を行ったものはNO除去性能が高く、安価で容易に入手
できるため、工業的に容易に製造できる。
る。第1実施例〜第6実施例で示した活性炭に、さらに
遷移金属を担持することでNO除去性能が向上する。
0ccに48時間浸漬した。これをろ過し、炭酸ナトリ
ウムで中和後110℃で3時間乾燥した。この活性炭に
塩化金酸2.4gを120ccの純水に溶かして加え、
110℃で3時間乾燥する。
型の内径20mmのガラスカラムに5g充填し、片側か
ら、空気希釈の一酸化窒素ガス10ppmを2リットル
/分で通風した。一酸化窒素の入口濃度と出口濃度を化
学発光式NOx計で測定し、式Iによって除去率を求め
た。その結果を図7に示す。参考までに、鉄塩を担持さ
せたものを記載した。実施例では、金塩を担持させた
が、銅塩、マンガン塩、バナジウム塩などでも同様の効
果が期待できる。
で、NO除去性能を向上させることができる。
る。第1実施例〜第7実施例で示した処理を行った活性
炭に、さらに銅塩を担持することでNO除去の寿命性能
が向上する。
50ccに48時間浸漬した。これをろ過し、炭酸ナト
リウムで中和後110℃で3時間乾燥した。酢酸銅0.
6gを120ccの純水に溶かし、この水溶液を硝酸処
理した活性炭に加え、110℃で3時間乾燥する。
横型の内径20mmのガラスカラムに5g充填し、片側
から、空気希釈の一酸化窒素ガス10ppmを2リット
ル/分で通風した。一酸化窒素の入口濃度と出口濃度を
化学発光式NOx計で測定し、式Iによって除去率を求
めた。その結果を図5に示す。参考までに、硫酸銅を担
持したものを記載する。このように遷移金属の塩のなか
でも銅塩を担持することでNO除去性能の寿命を向上さ
せることができる。また、銅塩の中でも、塩化銅、硫酸
銅、酢酸銅、硝酸銅などがあるがいずれの場合も同様の
効果が期待できる。
る。活性炭は通常800〜1200℃で賦活化を行いそ
のままで使用されるか、薬品添着処理を行った場合でも
通常70℃〜110℃で乾燥処理を行って使用されてい
る。しかし本発明者らは未処理の市販活性炭を酸素遮断
下、通常乾燥温度以上で3時間焼成することによりNO
除去性能が向上することを発見した。
プルを600℃で3時間焼成し、このサンプルを横型の
内径20mmのガラスカラムに2、5g充填し、片側か
ら空気希釈の一酸化窒素ガス10ppmを2リットル/
分で通風した。一酸化窒素の入口濃度と出口濃度を化学
発光式NOx計で測定し、式Iによって除去率を求め
た。その結果を図9に示す。
るだけで未処理の活性炭とくらべNO除去性能が高くか
つ工業的にも極めて簡単なNO除去剤を製造できる。
る。第1実施例〜第8実施例で示したNO除去剤は通常
の添着活性炭の乾燥温度と同様に70℃〜110℃で乾
燥処理を行っていたが、酸素遮断下、通常乾燥温度以上
で3時間焼成することによりNO除去性能が向上する。
これは第1実施例〜第6実施例で示したような処理を行
った活性炭には様々な官能基が存在し、アルカリ金属が
分散している。この様に表面変性された活性炭は通常の
洗浄、乾燥処理では余分な官能基、アルカリ金属が存在
するために微細孔を塞ぎ、表面積を減少させる。こうし
てNOとの反応活性点自身が活性を阻害している。この
ように余分な反応活性点を高温で焼成することにより除
去し、NO除去性能を向上させる。
プルを250℃で3時間焼成し、このサンプルを横型の
内径20mmのガラスカラムに2、5g充填し、片側か
ら空気希釈の一酸化窒素ガス10ppmを2リットル/
分で通風した。一酸化窒素の入口濃度と出口濃度を化学
発光式NOx計で測定し、式Iによって除去率を求め
た。その結果を図10に示す。
を行った後に高温で焼成することによりNOの除去活性
点の量が最適となり、NO除去寿命は向上する。
る。第10実施例で示したようにサンプル作成後高温で
焼成を行うことによりNOの除去性能は向上するが、こ
の焼成温度を様々に変化させて、検討を行った。本発明
第4実施例で示した方法で得たサンプル10gをそれぞ
れ110℃、250℃、400℃、600℃、800℃
および1200℃で3時間焼成しサンプルを得た。これ
らのサンプルを横型の内径20mmのガラスカラムに
2、5g充填し、片側から空気希釈の一酸化窒素ガス1
0ppmを2リットル/分で通風した。一酸化窒素の入
口濃度と出口濃度を化学発光式NOx計で測定し、式I
によって除去率を求めた。その結果を図11に示す。
が好ましく、400℃未満でも800℃以上でもNOの
除去性能は低下する。
する。実施例1〜11で示した様な処を行う基剤とし
て、比表面積が大きく、細孔径がある程度そろっている
活性炭繊維を使用すれば、軽量で、しかもNO除去性能
が大きいNO除去剤を得ることができる。
ピッチ系およびフェノール系などがあるがいずれの活性
炭繊維でも同様の効果を得ることができる。
する。実施例1〜11で示した様な処を行う基剤とし
て、ハニカム状に成形した活性炭を使用すれば、通風抵
抗が小さく、しかもNO除去性能が大きいNO除去剤を
得ることができる。
する。活性炭繊維は、素材的にフェルト状やペーパー状
に加工したものがあるが、それらを形状的には、図12
に示すようなコルゲート状に加工したものを積層し通気
抵抗を極端に小さくすることができる。また、このコル
ゲート状に加工したものを図13に示すように丸めるこ
とにより、円筒状にも加工することができる。さらに、
図14に示すようにハニカム状にも加工することがで
き、いずれの場合も通気抵抗を極端に小さくできる。こ
のような形状の活性炭繊維に上述したように処理を行う
ことで、NO除去性能の優れたNO除去剤を得ることが
できる。この場合、空隙が大きくなるためNO除去性能
が低下することも考えられるが、空隙率、空間速度(S
V値)を最適値にすることによってNO性能を低下させ
ないで通気抵抗の小さいNO除去剤を得ることができ
る。
5を参照しながら説明する。図9に示すように、通常の
活性炭2の下流側に第1〜第11実施例で示したNO除
去剤1を設けている。
脱臭フィルタとして使用した場合、NOxガス以外のア
ンモニアや硫化水素などの悪臭成分は活性炭で除去する
ことができる。また、NOxガスはNO2とNOガスがあ
るが、NO2ガスは活性炭で除去することができる。し
かしながら、活性炭と接触することで一部のNO2はN
Oへ還元するため、はじめから存在していたNO、およ
び還元されたNOガス両方を下流側に設けられたNO除
去剤1で除去することができる。
とで、NOxガス、悪臭成分を除去できる。
6を参照しながら説明する。図10に示すように、ダク
トなどの風路3内部にオゾン発生装置4を設けている。
そのオゾン発生装置4の下流側から順にポリアミンを有
効成分とするNO2除去剤5、NO除去剤1を設けてい
る。
だNOxガスを流入したとき、風路3内に設置されたオ
ゾン発生装置4から発生されるオゾンにより、NOがN
O2に酸化され、NOxガスのほとんどはNO2となる。
このオゾン発生装置4の下流には、NO2除去剤5が設
置されており、NO2ガスは除去される。しかし、NO2
濃度がNOに比べて非常に高い場合には、化学平衡の関
係からNOへ還元しやすくなり、NO2の5〜10%が
NOへ還元され、全体のNOx除去率を低下させる。N
O2除去剤5から還元されたNOを下流に設置されたN
O除去剤1で除去することで、高いNOx除去率を達成
することができる。
剤1は寿命が短く、すぐに劣化する恐れがあるが、NO
2除去剤5と組合わせることで高除去性能を長期間維持
することができる。
炭を酸化剤で処理することで、空気中に含まれる低濃度
のNOに対して除去性能が高いNO除去剤を提供できる
という実用上大きな効果が得られる。
NO除去性能が向上したNO除去剤を提供できる。
てNOを除去するNO除去剤を提供できる。
に調整することでNOの再放出を防止したNO除去剤を
提供することができる。
ることにより工業的に容易に製造できるNO除去剤を提
供することができる。
り工業的に容易に製造でき、かつNO除去性能の高いN
O除去剤を提供することができる。
O除去の寿命が長いNO除去剤を提供できる。
能の寿命がより長く、かつ低コストのNO除去剤を提供
できる。
とにより工業的に極めて容易に製造でき、かつ取扱いも
容易なNO除去剤を提供することができる。
とによりさらにNO除去の寿命の長いNO除去剤を提供
することができる。
℃にすることにより安定した除去性能を有し、かつ寿命
の長いNO除去剤を提供することができる。
スピードが速く、速効的なNO除去剤を提供することが
できる。
することで、通風抵抗が小さいNO除去剤を提供するこ
とができる。
ことで、通風抵抗が非常に小さく、吸着スピードの早い
NO除去剤を提供できる。
能も有し、NOだけでなくNOxを除去することができ
るNOx除去ユニットを提供できる。
非常に高いNOx除去率のNOx除去装置を提供できる。
の斜視図
O除去剤の斜視図
斜視図
Claims (16)
- 【請求項1】 活性炭を酸化剤で処理したNO除去剤。
- 【請求項2】 活性炭を硝酸で処理した請求項1記載の
NO除去剤。 - 【請求項3】 1〜100%の硝酸量で処理した請求項
1または2記載のNO除去剤。 - 【請求項4】 酸化剤で処理した後PHを7〜9に調整
した請求項1、2または3記載のNO除去剤。 - 【請求項5】 活性炭をアルカリ金属と酸素酸の塩で処
理したNO除去剤。 - 【請求項6】 炭酸ナトリウムで処理した請求項5記載
のNO除去剤。 - 【請求項7】 遷移金属の塩で処理した請求項1、2、
3、4、5、または6記載のNO除去剤。 - 【請求項8】 銅塩で処理した請求項1、2、3、4、
5、または6記載のNO除去剤。 - 【請求項9】 活性炭を高温で焼成したNO除去剤。
- 【請求項10】 活性炭を薬品処理した後高温で焼成し
た請求項1、2、3、4、5、6、7、または8記載の
NO除去剤。 - 【請求項11】 400℃〜800℃で焼成した請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または10記載のNO
除去剤。 - 【請求項12】 基剤を活性炭繊維とした請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
のNO除去剤。 - 【請求項13】 基剤をハニカム活性炭とした請求項
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11
記載のNO除去剤。 - 【請求項14】 基剤をハニカム状の活性炭繊維とした
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1または12記載のNO除去剤。 - 【請求項15】 活性炭の下流側に請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12、13また
は14記載のNO除去剤を設けたNOx除去ユニット。 - 【請求項16】 オゾン発生装置とこのオゾン発生装置
の下流側に設けたNO 2除去剤とこのNO2除去剤の下流
側に設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11、12、13、または14記載のNO除
去剤を設けたNO x除去装置。
Priority Applications (1)
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1994
- 1994-05-06 JP JP6094182A patent/JP2781518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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