JPS629377B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS629377B2 JPS629377B2 JP58072655A JP7265583A JPS629377B2 JP S629377 B2 JPS629377 B2 JP S629377B2 JP 58072655 A JP58072655 A JP 58072655A JP 7265583 A JP7265583 A JP 7265583A JP S629377 B2 JPS629377 B2 JP S629377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- activated carbon
- hydrogen sulfide
- deodorizer
- adsorption
- deodorizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 49
- 230000001877 deodorizing effect Effects 0.000 claims description 22
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims description 19
- 229910052740 iodine Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 239000011630 iodine Substances 0.000 claims description 9
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 claims description 8
- -1 iodine oxoacid Chemical class 0.000 claims description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims description 2
- 238000002791 soaking Methods 0.000 claims description 2
- 229910000450 iodine oxide Inorganic materials 0.000 claims 1
- AFSVSXMRDKPOEW-UHFFFAOYSA-N oxidoiodine(.) Chemical compound I[O] AFSVSXMRDKPOEW-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N Dihydrogen sulfide Chemical compound S RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 22
- 229910000037 hydrogen sulfide Inorganic materials 0.000 description 20
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 235000019645 odor Nutrition 0.000 description 8
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 7
- 235000013162 Cocos nucifera Nutrition 0.000 description 4
- 244000060011 Cocos nucifera Species 0.000 description 4
- 238000004332 deodorization Methods 0.000 description 4
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 4
- 150000004715 keto acids Chemical class 0.000 description 4
- ZCYVEMRRCGMTRW-UHFFFAOYSA-N 7553-56-2 Chemical compound [I] ZCYVEMRRCGMTRW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000006477 desulfuration reaction Methods 0.000 description 3
- 230000023556 desulfurization Effects 0.000 description 3
- 239000010903 husk Substances 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 239000003610 charcoal Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- BIZCJSDBWZTASZ-UHFFFAOYSA-N diiodine pentaoxide Chemical compound O=I(=O)OI(=O)=O BIZCJSDBWZTASZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229960004887 ferric hydroxide Drugs 0.000 description 2
- IEECXTSVVFWGSE-UHFFFAOYSA-M iron(3+);oxygen(2-);hydroxide Chemical compound [OH-].[O-2].[Fe+3] IEECXTSVVFWGSE-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 2
- KMUONIBRACKNSN-UHFFFAOYSA-N potassium dichromate Chemical compound [K+].[K+].[O-][Cr](=O)(=O)O[Cr]([O-])(=O)=O KMUONIBRACKNSN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- NWUYHJFMYQTDRP-UHFFFAOYSA-N 1,2-bis(ethenyl)benzene;1-ethenyl-2-ethylbenzene;styrene Chemical compound C=CC1=CC=CC=C1.CCC1=CC=CC=C1C=C.C=CC1=CC=CC=C1C=C NWUYHJFMYQTDRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QLOKJRIVRGCVIM-UHFFFAOYSA-N 1-[(4-methylsulfanylphenyl)methyl]piperazine Chemical compound C1=CC(SC)=CC=C1CN1CCNCC1 QLOKJRIVRGCVIM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 1
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 1
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 239000003245 coal Substances 0.000 description 1
- 238000009841 combustion method Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 238000003795 desorption Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 239000003546 flue gas Substances 0.000 description 1
- QFWPJPIVLCBXFJ-UHFFFAOYSA-N glymidine Chemical compound N1=CC(OCCOC)=CN=C1NS(=O)(=O)C1=CC=CC=C1 QFWPJPIVLCBXFJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000003456 ion exchange resin Substances 0.000 description 1
- 229920003303 ion-exchange polymer Polymers 0.000 description 1
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 1
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- MYWUZJCMWCOHBA-VIFPVBQESA-N methamphetamine Chemical compound CN[C@@H](C)CC1=CC=CC=C1 MYWUZJCMWCOHBA-VIFPVBQESA-N 0.000 description 1
- 239000007800 oxidant agent Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- KHIWWQKSHDUIBK-UHFFFAOYSA-N periodic acid Chemical compound OI(=O)(=O)=O KHIWWQKSHDUIBK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 239000012286 potassium permanganate Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
この発明は、脱臭の効果が良く寿命の長い脱臭
剤およびその製造方法に関するものである。 今日、悪臭公害は重大な社会問題となつてい
る。この悪臭を規制する悪臭防止法において指定
されている法定悪臭8成分の中でも、硫化水素
(H2S)はしばしば悪臭公害の主因物質となつて
おり、この硫化水素をどの程度除去できるかが脱
臭の効果を知るうえで重要なポイントとされてい
る。 悪臭を除去するための脱臭装置の方式には、洗
浄・吸収法、吸着法、燃焼法、酸化法、マスキン
グ法など種々の方法が用いられているが、吸着脱
臭法は設備費が安価であること、安全で装置の運
転が容易であること、負荷の変動に強いことなど
から、今日広く利用されている。 従来、この吸着脱臭法に用いる脱臭剤として
は、主に活性炭が用いられていたが、悪臭の主因
物質である硫化水素が低分子量、低沸点極性化合
物であるため、活性炭に吸着されにくく、このた
め現在では硫化水素を取り除くための脱臭剤とし
て次のものが市販されている。 (A) 強アルカリ剤を活性炭に添着させるなど特殊
化学処理した脱臭剤。 (B) 水酸化第2鉄系脱臭剤。 (C) イオン交換樹脂よりなる脱臭剤。 (A)の脱臭剤は、H2Sが弱酸性であることに着目
したもので、(B)の脱臭剤は水酸化第2鉄と硫化水
素との反応に着目したものである。しかし、いず
れの脱臭剤も破過時間すなわち寿命が短かいとい
う欠点があつた。 この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
脱臭効率が高く寿命の長い脱臭剤およびその製造
方法を提供することを目的とするものである。 この発明の脱臭剤は、ヨウ素の酸化物、たとえ
ば五酸化二ヨウ素(I2O5)およびヨウ素のオキソ
酸たとえばヨウ素酸(HIO3)や過ヨウ素酸
(HIO4;オルトH5IO6、メタHIO4・2H2Oでも表
わす)、あるいはこれらのいずれかがヤシガラ活
性炭等の活性炭の表面に添着されたものである。 この吸着剤を製造するには、まず、ヨウ素のオ
キソ酸、例えばHIO3やHIO4を0.01〜1.0mol/
程度水に溶解してヨウ素のオキソ酸水溶液を調製
し、これに活性炭を5分間以上浸漬する。次に、
この浸漬された活性炭を250℃以下で加熱乾燥す
る。 ここでヨウ素のオキソ酸の水溶液の濃度を
1.0mol/以下としたのは、これ以上濃い濃度で
は、活性炭の細孔の多くがオキソ酸によつて塞さ
がれ、活性炭の吸着能が低下し、従つて、この発
明の脱臭剤の性能が低下し、しかも寿命が短かく
なるためである。また、ヨウ素のオキソ酸の水溶
液の濃度を0.01mol/以上としたのは、これ以
下の濃度では、活性炭に添着されるオキソ酸の量
が少なく、良好な脱臭性能が得られないためであ
る。 この水溶液のHIO3又はHIO4はほとんど還元さ
れることなく活性炭の表面に添着される。活性炭
表面に添着されたHIO3、HIO4は乾燥に伴いしだ
いに脱水され分解してI2O5となるものと考えられ
る。HIO3、HIO4、I2O5は強い酸化作用を有する
が、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリウ
ム、クロム酸カリウムのような通常の強酸化剤の
ように、活性炭中の還元物質や触媒作用によつて
急速に還元されることがなく、活性炭の表面に添
着された状態で比較的酸化されやすい硫化水素を
酸化する能力を保持し続ける。 この発明の脱臭剤の脱臭機構は次のように考え
られる。 この発明の脱臭剤の活性炭の表面に添着されて
いるI2O5は、活性炭に吸着される硫化水素
(H2S)を酸化する。この反応は次式で示され
る。 I5++3H2S→I-+6H-+3S↓ このように、この発明の脱臭剤とH2Sとの吸着
反応は、H2Sを単体イオン(S)にまで酸化する
ものと考えられる。このため、この脱臭剤の吸着
過程においては吸着作用が主体となり、活性炭に
吸着されたH2Sが活性炭から脱離する脱離作用は
ほとんど関与しないものと考えられる。したがつ
てこの発明の脱臭剤は、硫化水素を吸着する方向
に押し進め、硫化水素は継続的に活性炭の表面に
吸着されてゆく。また上式からもわかるように、
1モルのI2O5は6モルの硫化水素を酸化すること
ができるので、この脱臭剤は多量の硫化水素を処
理できるものとなる。 次に実施例により、この発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 1 まず0.2mol/のHIO3水溶液に市販のヤシガ
ラ破砕炭(4〜8mesh、比表面積約1100m2/g)
を24時間浸漬した後、120℃で3時間加熱乾燥
し、これを脱臭剤(A)とした。 次に、0.2mol/のHIO4水溶液に上記の市販
ヤシガラ破砕炭を浸漬し、同一の条件で処理を行
ない、これを脱臭剤(B)とした。 このようにして得られた2種類の脱臭剤(A)(B)
と、比較のために無処理の上記の市販ヤシガラ破
砕炭および代表的な3種の市販の脱硫剤(C)(D)(E)
(いずれも活性炭をベースとするもの)を下記の
試験に供した。 実験装置としては、第1図に示すように、実験
ガスが流される吸着管1をジヤケツト2で覆つた
ものを用いた。この吸着管1内には、段部3が設
けられており、ここに上記した脱臭剤を投入し厚
さ7cmの脱臭剤層4を設け実験を行なつた。吸着
管1内には、この層4の下から上方に向けて実験
ガスを流し、またジヤケツト2内には25℃の温水
を流して吸着管1内を25℃に保温した。実験ガス
には、硫化水素濃度を100ppmとした空気を用い
て、相対湿度約50%、温度約25℃とした。他の実
験条件は次のとうりである。 吸着塔断面積 12.6cm2 空塔線速度(LV値) 40cm/sec 空間速度(SV値) 20600hr-1 各脱臭剤の能力を比較するために、入口におけ
る実験ガス中の硫化水素濃度と出口における処理
済の実験ガス中の硫化水素濃度とを時間ごとに測
定した。 各脱臭剤の実験ガスの流通時間と、出口硫化水
素濃度(Cout)/入口硫化水素濃度(Cin)の比
(破過率=Cout/Cin×100)との関係を第2図に
示す。また、下記の第1表に測定結果から求めた
各脱臭剤の1%、5%、10%破過時間を示す。
剤およびその製造方法に関するものである。 今日、悪臭公害は重大な社会問題となつてい
る。この悪臭を規制する悪臭防止法において指定
されている法定悪臭8成分の中でも、硫化水素
(H2S)はしばしば悪臭公害の主因物質となつて
おり、この硫化水素をどの程度除去できるかが脱
臭の効果を知るうえで重要なポイントとされてい
る。 悪臭を除去するための脱臭装置の方式には、洗
浄・吸収法、吸着法、燃焼法、酸化法、マスキン
グ法など種々の方法が用いられているが、吸着脱
臭法は設備費が安価であること、安全で装置の運
転が容易であること、負荷の変動に強いことなど
から、今日広く利用されている。 従来、この吸着脱臭法に用いる脱臭剤として
は、主に活性炭が用いられていたが、悪臭の主因
物質である硫化水素が低分子量、低沸点極性化合
物であるため、活性炭に吸着されにくく、このた
め現在では硫化水素を取り除くための脱臭剤とし
て次のものが市販されている。 (A) 強アルカリ剤を活性炭に添着させるなど特殊
化学処理した脱臭剤。 (B) 水酸化第2鉄系脱臭剤。 (C) イオン交換樹脂よりなる脱臭剤。 (A)の脱臭剤は、H2Sが弱酸性であることに着目
したもので、(B)の脱臭剤は水酸化第2鉄と硫化水
素との反応に着目したものである。しかし、いず
れの脱臭剤も破過時間すなわち寿命が短かいとい
う欠点があつた。 この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
脱臭効率が高く寿命の長い脱臭剤およびその製造
方法を提供することを目的とするものである。 この発明の脱臭剤は、ヨウ素の酸化物、たとえ
ば五酸化二ヨウ素(I2O5)およびヨウ素のオキソ
酸たとえばヨウ素酸(HIO3)や過ヨウ素酸
(HIO4;オルトH5IO6、メタHIO4・2H2Oでも表
わす)、あるいはこれらのいずれかがヤシガラ活
性炭等の活性炭の表面に添着されたものである。 この吸着剤を製造するには、まず、ヨウ素のオ
キソ酸、例えばHIO3やHIO4を0.01〜1.0mol/
程度水に溶解してヨウ素のオキソ酸水溶液を調製
し、これに活性炭を5分間以上浸漬する。次に、
この浸漬された活性炭を250℃以下で加熱乾燥す
る。 ここでヨウ素のオキソ酸の水溶液の濃度を
1.0mol/以下としたのは、これ以上濃い濃度で
は、活性炭の細孔の多くがオキソ酸によつて塞さ
がれ、活性炭の吸着能が低下し、従つて、この発
明の脱臭剤の性能が低下し、しかも寿命が短かく
なるためである。また、ヨウ素のオキソ酸の水溶
液の濃度を0.01mol/以上としたのは、これ以
下の濃度では、活性炭に添着されるオキソ酸の量
が少なく、良好な脱臭性能が得られないためであ
る。 この水溶液のHIO3又はHIO4はほとんど還元さ
れることなく活性炭の表面に添着される。活性炭
表面に添着されたHIO3、HIO4は乾燥に伴いしだ
いに脱水され分解してI2O5となるものと考えられ
る。HIO3、HIO4、I2O5は強い酸化作用を有する
が、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリウ
ム、クロム酸カリウムのような通常の強酸化剤の
ように、活性炭中の還元物質や触媒作用によつて
急速に還元されることがなく、活性炭の表面に添
着された状態で比較的酸化されやすい硫化水素を
酸化する能力を保持し続ける。 この発明の脱臭剤の脱臭機構は次のように考え
られる。 この発明の脱臭剤の活性炭の表面に添着されて
いるI2O5は、活性炭に吸着される硫化水素
(H2S)を酸化する。この反応は次式で示され
る。 I5++3H2S→I-+6H-+3S↓ このように、この発明の脱臭剤とH2Sとの吸着
反応は、H2Sを単体イオン(S)にまで酸化する
ものと考えられる。このため、この脱臭剤の吸着
過程においては吸着作用が主体となり、活性炭に
吸着されたH2Sが活性炭から脱離する脱離作用は
ほとんど関与しないものと考えられる。したがつ
てこの発明の脱臭剤は、硫化水素を吸着する方向
に押し進め、硫化水素は継続的に活性炭の表面に
吸着されてゆく。また上式からもわかるように、
1モルのI2O5は6モルの硫化水素を酸化すること
ができるので、この脱臭剤は多量の硫化水素を処
理できるものとなる。 次に実施例により、この発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 1 まず0.2mol/のHIO3水溶液に市販のヤシガ
ラ破砕炭(4〜8mesh、比表面積約1100m2/g)
を24時間浸漬した後、120℃で3時間加熱乾燥
し、これを脱臭剤(A)とした。 次に、0.2mol/のHIO4水溶液に上記の市販
ヤシガラ破砕炭を浸漬し、同一の条件で処理を行
ない、これを脱臭剤(B)とした。 このようにして得られた2種類の脱臭剤(A)(B)
と、比較のために無処理の上記の市販ヤシガラ破
砕炭および代表的な3種の市販の脱硫剤(C)(D)(E)
(いずれも活性炭をベースとするもの)を下記の
試験に供した。 実験装置としては、第1図に示すように、実験
ガスが流される吸着管1をジヤケツト2で覆つた
ものを用いた。この吸着管1内には、段部3が設
けられており、ここに上記した脱臭剤を投入し厚
さ7cmの脱臭剤層4を設け実験を行なつた。吸着
管1内には、この層4の下から上方に向けて実験
ガスを流し、またジヤケツト2内には25℃の温水
を流して吸着管1内を25℃に保温した。実験ガス
には、硫化水素濃度を100ppmとした空気を用い
て、相対湿度約50%、温度約25℃とした。他の実
験条件は次のとうりである。 吸着塔断面積 12.6cm2 空塔線速度(LV値) 40cm/sec 空間速度(SV値) 20600hr-1 各脱臭剤の能力を比較するために、入口におけ
る実験ガス中の硫化水素濃度と出口における処理
済の実験ガス中の硫化水素濃度とを時間ごとに測
定した。 各脱臭剤の実験ガスの流通時間と、出口硫化水
素濃度(Cout)/入口硫化水素濃度(Cin)の比
(破過率=Cout/Cin×100)との関係を第2図に
示す。また、下記の第1表に測定結果から求めた
各脱臭剤の1%、5%、10%破過時間を示す。
【表】
これらの結果からこの発明の脱臭剤(A)(B)が硫化
水素の脱臭処理を効率良く長時間行えるものであ
ることがわかる。 実施例 2 処理対象とする排ガスの湿度がこの発明の脱臭
剤(A)(B)の寿命に与える影響を見るために実験を行
なつた。実験は相対湿度0%と80%とについて行
ない、その他の実験条件は実施例1における実験
条件と同様にした。比較対象としては無処理のヤ
シガラ破砕炭、市販の脱硫剤(C)(E)を選び、各々の
1%、5%、10%破過時間を測定した結果を第2
表に示す。
水素の脱臭処理を効率良く長時間行えるものであ
ることがわかる。 実施例 2 処理対象とする排ガスの湿度がこの発明の脱臭
剤(A)(B)の寿命に与える影響を見るために実験を行
なつた。実験は相対湿度0%と80%とについて行
ない、その他の実験条件は実施例1における実験
条件と同様にした。比較対象としては無処理のヤ
シガラ破砕炭、市販の脱硫剤(C)(E)を選び、各々の
1%、5%、10%破過時間を測定した結果を第2
表に示す。
【表】
上記の結果から、この発明の脱臭剤(A)(B)は他の
脱硫剤よりも依然として破過時間が長く、したが
つてこの発明の脱臭剤は処理対象排ガスの湿度の
変動にも強いものであることがわかる。 なお上記実施例においては、硫化水素の吸着に
ついて述べたが、この発明の脱臭剤は担体として
活性炭を用いているので、他の悪臭物質などの吸
着処理に適用することもできる。 以上説明したように、この発明の脱臭剤は、活
性炭をヨウ素のオキソ酸水溶液に浸漬した後加熱
乾燥することによつて製造され、活性炭の表面に
ヨウ素の酸化物、ヨウ素のオキソ酸が吸着された
ものなので、製造が容易であるとともに、硫化水
素による悪臭を脱臭処理するに優れた効果を発揮
し、その寿命も長く、したがつてこの脱臭剤を用
いることによつて脱臭処理費用を低減することが
できて経済的である。
脱硫剤よりも依然として破過時間が長く、したが
つてこの発明の脱臭剤は処理対象排ガスの湿度の
変動にも強いものであることがわかる。 なお上記実施例においては、硫化水素の吸着に
ついて述べたが、この発明の脱臭剤は担体として
活性炭を用いているので、他の悪臭物質などの吸
着処理に適用することもできる。 以上説明したように、この発明の脱臭剤は、活
性炭をヨウ素のオキソ酸水溶液に浸漬した後加熱
乾燥することによつて製造され、活性炭の表面に
ヨウ素の酸化物、ヨウ素のオキソ酸が吸着された
ものなので、製造が容易であるとともに、硫化水
素による悪臭を脱臭処理するに優れた効果を発揮
し、その寿命も長く、したがつてこの脱臭剤を用
いることによつて脱臭処理費用を低減することが
できて経済的である。
第1図は実施例1、2における実験に用いた吸
着脱臭装置の概略図、第2図は実施例1において
求めた出口硫化水素濃度/入口硫化水素濃度×
100―流通時間のグラフである。
着脱臭装置の概略図、第2図は実施例1において
求めた出口硫化水素濃度/入口硫化水素濃度×
100―流通時間のグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 活性炭にヨウ素の酸化物および/又はヨウ素
のオキソ酸を添着させたことを特徴とする脱臭
剤。 2 ヨウ素のオキソ酸の水溶液に活性炭を浸漬し
た後乾燥することを特徴とする脱臭剤の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58072655A JPS59199039A (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 脱臭剤およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58072655A JPS59199039A (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 脱臭剤およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59199039A JPS59199039A (ja) | 1984-11-12 |
JPS629377B2 true JPS629377B2 (ja) | 1987-02-27 |
Family
ID=13495607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58072655A Granted JPS59199039A (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 脱臭剤およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59199039A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW316850B (ja) * | 1992-02-28 | 1997-10-01 | Takeda Pharm Industry Co Ltd | |
JP2709036B2 (ja) * | 1995-01-30 | 1998-02-04 | ダイヤテック株式会社 | 脱臭装置 |
JPH10277362A (ja) * | 1997-04-09 | 1998-10-20 | Fuso Unitec Kk | NOx含有排ガスの浄化システム |
JP2002191968A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Nkk Corp | 脱臭剤およびその製造方法 |
-
1983
- 1983-04-25 JP JP58072655A patent/JPS59199039A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59199039A (ja) | 1984-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6066590A (en) | Harmful gas removing agent | |
JP5553966B2 (ja) | 水銀吸着材およびその吸着材を用いた排煙処理方法 | |
JPS62106826A (ja) | デイ−ゼル排ガス中の窒素酸化物を除去する方法 | |
JPS6297630A (ja) | 窒素酸化物含有ガスから窒素酸化物を除去する方法 | |
WO1997012671A1 (fr) | Charbon actif traite thermiquement servant a l'elimination de l'azote, procede de preparation dudit charbon actif, procede et systeme d'elimination d'azote au moyen dudit charbon actif | |
JPH08296992A (ja) | 脱臭機能付き熱交換器 | |
JPS629377B2 (ja) | ||
JP4861018B2 (ja) | 一酸化窒素酸化用触媒及び一酸化窒素の酸化方法 | |
JP2005288380A (ja) | ガスの処理法 | |
JPS6044012B2 (ja) | 含硫黄有害ガス除去用吸着剤 | |
JPS62161372A (ja) | 脱臭剤およびその製造方法 | |
JP2781518B2 (ja) | No除去剤 | |
JP6640357B2 (ja) | 排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法 | |
JPH05253435A (ja) | 一酸化窒素吸着剤及びその製造方法 | |
JP2008136982A (ja) | 排煙脱硫用炭素系触媒および排煙脱硫用炭素系触媒の製造方法 | |
JPH1033646A (ja) | トイレ用脱臭触媒 | |
JPS62262742A (ja) | 薬品添着ハニカム型活性炭及びその製造方法 | |
JP2007038076A (ja) | 二酸化窒素除去剤 | |
JP2699666B2 (ja) | 脱臭装置 | |
JP4007680B2 (ja) | アセトアルデヒドの酸化除去方法 | |
JPS6120334B2 (ja) | ||
JPH02107338A (ja) | 汚染ガス分解用触媒体及びその用途 | |
JPH09206596A (ja) | 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 | |
JPH04346831A (ja) | 空気清浄力を有する組成物の製造方法 | |
JPH119957A (ja) | 大気中の窒素酸化物の除去方法 |