JPH1033646A - トイレ用脱臭触媒 - Google Patents
トイレ用脱臭触媒Info
- Publication number
- JPH1033646A JPH1033646A JP8197283A JP19728396A JPH1033646A JP H1033646 A JPH1033646 A JP H1033646A JP 8197283 A JP8197283 A JP 8197283A JP 19728396 A JP19728396 A JP 19728396A JP H1033646 A JPH1033646 A JP H1033646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- oxide
- deodorizing
- weight
- catalyst component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、トイレ、浄化槽、老人ホーム、汚水
処理場等から発生する臭気を効果的に除去する脱臭触媒
を提供する。 【解決手段】本発明は、酸化銅、酸化マンガン及び酸化
セリウムよりなる触媒成分と活性炭やゼオライト等の多
孔性吸着材を含有する脱臭触媒である。 【効果】本発明は、硫化水素、メチルメルカプタンの除
去性能に非常に優れているため特にトイレ用脱臭触媒に
適している。
処理場等から発生する臭気を効果的に除去する脱臭触媒
を提供する。 【解決手段】本発明は、酸化銅、酸化マンガン及び酸化
セリウムよりなる触媒成分と活性炭やゼオライト等の多
孔性吸着材を含有する脱臭触媒である。 【効果】本発明は、硫化水素、メチルメルカプタンの除
去性能に非常に優れているため特にトイレ用脱臭触媒に
適している。
Description
【０００１】
【産業用の利用分野】本発明は用便時に発生する臭気を
無臭化するトイレ用脱臭触媒に関するものであり、その
他の利用分野としては家庭用浄化槽、老人ホームや汚水
処理場等の脱臭に広く利用できる脱臭触媒に関するもの
である。
無臭化するトイレ用脱臭触媒に関するものであり、その
他の利用分野としては家庭用浄化槽、老人ホームや汚水
処理場等の脱臭に広く利用できる脱臭触媒に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、トイレの脱臭においてはオゾンを
添加して臭気成分を無臭化するオゾン触媒脱臭法が広く
使用されている。オゾンは強い酸化力を有しており各種
悪臭ガスを酸化分解除去することが可能である。
添加して臭気成分を無臭化するオゾン触媒脱臭法が広く
使用されている。オゾンは強い酸化力を有しており各種
悪臭ガスを酸化分解除去することが可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらオゾン触
媒脱臭においてはオゾンを発生するためにオゾン発生器
や高圧電気回路等の設備が必要であり装置の複雑化や高
価格化を招くという課題があり、簡易的で有効な脱臭触
媒が望まれている。そこで、本発明は上記課題を解決す
るものでありオゾンを添加しないで触媒のみの作用によ
り常温で悪臭成分を酸化分解除去し長期にわたって脱臭
効果を持続することができるトイレ用脱臭触媒を提供す
ることを目的とする。
媒脱臭においてはオゾンを発生するためにオゾン発生器
や高圧電気回路等の設備が必要であり装置の複雑化や高
価格化を招くという課題があり、簡易的で有効な脱臭触
媒が望まれている。そこで、本発明は上記課題を解決す
るものでありオゾンを添加しないで触媒のみの作用によ
り常温で悪臭成分を酸化分解除去し長期にわたって脱臭
効果を持続することができるトイレ用脱臭触媒を提供す
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意、検討の結果、糞便からは硫化水
素、メルカプタン類、インドール類、アミン類、アンモ
ニア、アルデヒド類およびアルコール類等の種々の悪臭
を発生するが臭気の官能される閾値を考慮すると硫化水
素およびメチルメルカプタンの２成分を除去することに
より用便時の臭気をほぼ無臭とすることができることが
判った。またメチルメルカプタンは触媒成分である金属
酸化物との接触により容易に酸化され二量体である二硫
化メチルを生成しやすいことが知られているが、メチル
メルカプタンが二硫化メチルをに変換した場合は閾値濃
度の違いにより臭気の低減公かは得られるものの、原臭
である糞便臭と異なった異質の臭気が脱臭の装置の出口
から排出されることになりトイレ用脱臭触媒としては好
ましくはないものである。
を解決するために鋭意、検討の結果、糞便からは硫化水
素、メルカプタン類、インドール類、アミン類、アンモ
ニア、アルデヒド類およびアルコール類等の種々の悪臭
を発生するが臭気の官能される閾値を考慮すると硫化水
素およびメチルメルカプタンの２成分を除去することに
より用便時の臭気をほぼ無臭とすることができることが
判った。またメチルメルカプタンは触媒成分である金属
酸化物との接触により容易に酸化され二量体である二硫
化メチルを生成しやすいことが知られているが、メチル
メルカプタンが二硫化メチルをに変換した場合は閾値濃
度の違いにより臭気の低減公かは得られるものの、原臭
である糞便臭と異なった異質の臭気が脱臭の装置の出口
から排出されることになりトイレ用脱臭触媒としては好
ましくはないものである。
【０００５】従ってトイレ用脱臭触媒においては硫化水
素、メチルメルカプタンの除去とメチルメルカプタンか
ら派生する二硫化メチルの生成を抑制することにより優
れた脱臭効果を得ることができるものである。
素、メチルメルカプタンの除去とメチルメルカプタンか
ら派生する二硫化メチルの生成を抑制することにより優
れた脱臭効果を得ることができるものである。
【０００６】本発明のトイレ用脱臭触媒は酸化銅、酸化
マンガン及び酸化セリウムを含有する触媒成分と多孔性
を有した吸着材より構成される。該触媒の好ましい組成
比は、酸化銅がＣｕＯ換算で０．５〜１５重量部、酸化
マンガンがＭｎＯ2 換算で１〜３０重量部、及び酸化セ
リウムがＣｅＯ2 換算で０．５〜１５重量％の範囲であ
り、更に多孔性の吸着材が１５重量％以上である。多孔
性の吸着材としては活性アルミナ、シリカ、ゼオライ
ト、セピオライトおよび活性炭等の種々のものが考えら
れるが、活性炭およびゼオライトが好ましい。特に活性
炭及びＺＳＭ−５構造を有するゼオライトが好ましい。
マンガン及び酸化セリウムを含有する触媒成分と多孔性
を有した吸着材より構成される。該触媒の好ましい組成
比は、酸化銅がＣｕＯ換算で０．５〜１５重量部、酸化
マンガンがＭｎＯ2 換算で１〜３０重量部、及び酸化セ
リウムがＣｅＯ2 換算で０．５〜１５重量％の範囲であ
り、更に多孔性の吸着材が１５重量％以上である。多孔
性の吸着材としては活性アルミナ、シリカ、ゼオライ
ト、セピオライトおよび活性炭等の種々のものが考えら
れるが、活性炭およびゼオライトが好ましい。特に活性
炭及びＺＳＭ−５構造を有するゼオライトが好ましい。
【０００７】上記構成のトイレ用脱臭触媒は用便時に発
生する悪臭を高い除去効率にて長期にわたって優れた脱
臭効果を持続するものである。
生する悪臭を高い除去効率にて長期にわたって優れた脱
臭効果を持続するものである。
【０００８】
【作用】本発明のトイレ用脱臭触媒は酸化銅、酸化マン
ガン及び酸化セリウムを含有する触媒成分と多孔性を有
した吸着材より構成されることを特徴としている。
ガン及び酸化セリウムを含有する触媒成分と多孔性を有
した吸着材より構成されることを特徴としている。
【０００９】酸化銅は多量の表面酸素を保有し硫化水素
及びメチルメルカプタンを常温で酸化する能力を有して
おり、反応により消費された酸素は空気中の酸素により
補給されるため長期にわたり脱臭効果を持続することが
できる。ただし酸化銅単独ではメチルメルカプタンの酸
化により二量体である二硫化メチルを生成してトイレ臭
とは異なる異質な臭気を発生する可能性がある。酸化銅
は本発明の脱臭触媒に対してＣｕＯ換算で０．５〜１５
重量％であり、好ましくは５〜１０重量％である。酸化
銅が０．５重量％未満では十分な脱臭効果が得られず１
５重量％を越える場合はメチルメルカプタンから派生す
る二硫化メチルの生成を促進し好ましくない。
及びメチルメルカプタンを常温で酸化する能力を有して
おり、反応により消費された酸素は空気中の酸素により
補給されるため長期にわたり脱臭効果を持続することが
できる。ただし酸化銅単独ではメチルメルカプタンの酸
化により二量体である二硫化メチルを生成してトイレ臭
とは異なる異質な臭気を発生する可能性がある。酸化銅
は本発明の脱臭触媒に対してＣｕＯ換算で０．５〜１５
重量％であり、好ましくは５〜１０重量％である。酸化
銅が０．５重量％未満では十分な脱臭効果が得られず１
５重量％を越える場合はメチルメルカプタンから派生す
る二硫化メチルの生成を促進し好ましくない。
【００１０】酸化マンガンは硫化水素やメチルメルカプ
タンの他にトイレにて発生すると予測されるアミン類等
の脱臭効果を有しているが、特に酸化銅に起因してメチ
ルメルカプタンから派生する二硫化メチルの生成を抑制
する効果が得られる。酸化マンガンは該脱臭触媒に対し
てＭｎＯ2 換算にて１〜３０重量％であり、好ましくは
１０〜２０重量％である。また前述のメチルメルカプタ
ンからの二硫化メチルの副生を抑制するためにはＣｕ０
／ＭｎＯ2 のモル比を１／２以下とすることが好まし
い。
タンの他にトイレにて発生すると予測されるアミン類等
の脱臭効果を有しているが、特に酸化銅に起因してメチ
ルメルカプタンから派生する二硫化メチルの生成を抑制
する効果が得られる。酸化マンガンは該脱臭触媒に対し
てＭｎＯ2 換算にて１〜３０重量％であり、好ましくは
１０〜２０重量％である。また前述のメチルメルカプタ
ンからの二硫化メチルの副生を抑制するためにはＣｕ０
／ＭｎＯ2 のモル比を１／２以下とすることが好まし
い。
【００１１】酸化セリウムは単独では臭気成分に対する
脱臭効果はほとんど見られないが酸化銅及び酸化マンガ
ンとの共存により硫化水素、メチルメルカプタンの脱臭
性能の向上が得られ、特に触媒の耐久性能が著しく改善
されることが見いだされた。
脱臭効果はほとんど見られないが酸化銅及び酸化マンガ
ンとの共存により硫化水素、メチルメルカプタンの脱臭
性能の向上が得られ、特に触媒の耐久性能が著しく改善
されることが見いだされた。
【００１２】トイレ脱臭においては便座に脱臭装置が装
着されているケースが多く脱臭装置の処理ガスは使用者
の直近から排出されるため、触媒はワンパスにて高い除
去効率が要求される。例えばトイレ使用時に発生するメ
チルメルカプタンは数１０ｐｐｂ程度と想定されるが臭
気が官能されなくなるためには９５％以上の除去効率が
必要となる。従って酸化セリウムの添加により硫化水素
やメチルメルカプタンの除去効率の向上が得られること
により触媒容量の低減が可能となり装置のコンパクト化
が図れる。酸化セリウムは該脱臭触媒に対してＣｅＯ2
換算にて０．５〜１５重量％であり好ましくは５〜１０
重量％である。酸化セリウムが０．５重量％未満では十
分な発明の効果が得られず１５重量％を越える場合は増
量による効果がないばかりかトータルの脱臭性能の低下
を招き好ましくない。
着されているケースが多く脱臭装置の処理ガスは使用者
の直近から排出されるため、触媒はワンパスにて高い除
去効率が要求される。例えばトイレ使用時に発生するメ
チルメルカプタンは数１０ｐｐｂ程度と想定されるが臭
気が官能されなくなるためには９５％以上の除去効率が
必要となる。従って酸化セリウムの添加により硫化水素
やメチルメルカプタンの除去効率の向上が得られること
により触媒容量の低減が可能となり装置のコンパクト化
が図れる。酸化セリウムは該脱臭触媒に対してＣｅＯ2
換算にて０．５〜１５重量％であり好ましくは５〜１０
重量％である。酸化セリウムが０．５重量％未満では十
分な発明の効果が得られず１５重量％を越える場合は増
量による効果がないばかりかトータルの脱臭性能の低下
を招き好ましくない。
【００１３】用便臭としては硫化水素やメチルメルカプ
タンの他に硫化メチル、二硫化メチル、アンモニア、ト
リメチルアミン等の微量成分が考えられるが、これら臭
気は触媒成分との反応速度が非常に遅いため多孔性吸着
材により一時的に保持する必要がある。該吸着材にトラ
ップされた臭気ガスは近傍に存在する前述の触媒成分に
より徐々に酸化分解され無臭成分としてやがて排出され
る。多孔性吸着材としては種々のものが挙げられるが活
性炭およびゼオライトが好ましく、特に活性炭およびＺ
ＳＭ−５構造を有したゼオライトの使用が好ましい。活
性炭は比表面積が非常に大きく微細な細孔を無数に有し
ているため各種臭気に対して優れた吸着トラップ効果を
示す。またＺＳＭ−５構造を有したゼオライトはメチル
メルカプタンから副生する二硫化メチルに対して特異的
に優れた吸着性能を有しいることが本発明者等によって
確認されている。詳細は不明であるがＺＳＭ−５構造を
有するゼオライトは約６オングストロームの細孔径を有
しており分子篩効果により他のゼオライトに見られない
二硫化メチル捕捉作用が得られると考えられる。
タンの他に硫化メチル、二硫化メチル、アンモニア、ト
リメチルアミン等の微量成分が考えられるが、これら臭
気は触媒成分との反応速度が非常に遅いため多孔性吸着
材により一時的に保持する必要がある。該吸着材にトラ
ップされた臭気ガスは近傍に存在する前述の触媒成分に
より徐々に酸化分解され無臭成分としてやがて排出され
る。多孔性吸着材としては種々のものが挙げられるが活
性炭およびゼオライトが好ましく、特に活性炭およびＺ
ＳＭ−５構造を有したゼオライトの使用が好ましい。活
性炭は比表面積が非常に大きく微細な細孔を無数に有し
ているため各種臭気に対して優れた吸着トラップ効果を
示す。またＺＳＭ−５構造を有したゼオライトはメチル
メルカプタンから副生する二硫化メチルに対して特異的
に優れた吸着性能を有しいることが本発明者等によって
確認されている。詳細は不明であるがＺＳＭ−５構造を
有するゼオライトは約６オングストロームの細孔径を有
しており分子篩効果により他のゼオライトに見られない
二硫化メチル捕捉作用が得られると考えられる。
【００１４】多孔性吸着材は該脱臭触媒に対して１５重
量％以上好ましくは３０〜５０重量％である。多孔性吸
着材が１５重量％未満であれば十分な脱臭性能が得られ
ず好ましくない。
量％以上好ましくは３０〜５０重量％である。多孔性吸
着材が１５重量％未満であれば十分な脱臭性能が得られ
ず好ましくない。
【００１５】本発明の触媒の形状はペレット状，シート
状およびハニカム状等の種々の形状にすることができる
がトイレ脱臭では風量を多くする必要があり圧力損失が
小さいハニカム形状が好ましい。
状およびハニカム状等の種々の形状にすることができる
がトイレ脱臭では風量を多くする必要があり圧力損失が
小さいハニカム形状が好ましい。
【００１６】触媒の製造は銅、マンガン、セリウムの酸
化物または硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩や水酸化物等の焼成
することにより酸化物となりうるこれら金属の前駆体と
多孔性吸着材及び有機、無機の成形結合剤と共に混練り
して押し出し成形しハニカム化する。また必要により
銅、マンガン、セリウムの触媒成分はこれら金属塩の水
溶液や酸化物等のスラリーを通常の含浸法にてハニカム
成形体に担持しても良い。
化物または硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩や水酸化物等の焼成
することにより酸化物となりうるこれら金属の前駆体と
多孔性吸着材及び有機、無機の成形結合剤と共に混練り
して押し出し成形しハニカム化する。また必要により
銅、マンガン、セリウムの触媒成分はこれら金属塩の水
溶液や酸化物等のスラリーを通常の含浸法にてハニカム
成形体に担持しても良い。
【００１７】以下実施例および比較例にて本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１８】
【実施例１】椰子殻活性炭（比表面積１５００ｍ2 ／
ｇ）を粘土鉱物系無機バインダー（組成：Ａｌ2 Ｏ3 ４
０重量％，ＳｉＯ2 ６０重量％）及びセルロース系有機
バインダーと混練し押し出し成形した後、乾燥焼成して
活性炭含有率が５０重量％のハニカム状担体を製造し
た。得られた活性炭含有ハニカムを硝酸銅、硝酸マンガ
ン、硝酸セリウムの混合水溶液に含浸し、余剰液をエア
ーブローにより除去してから１００℃で通風乾燥した
後、窒素雰囲気中３００℃で２時間焼成して脱臭触媒を
得た。得られた脱臭触媒の組成を表１に示した。
ｇ）を粘土鉱物系無機バインダー（組成：Ａｌ2 Ｏ3 ４
０重量％，ＳｉＯ2 ６０重量％）及びセルロース系有機
バインダーと混練し押し出し成形した後、乾燥焼成して
活性炭含有率が５０重量％のハニカム状担体を製造し
た。得られた活性炭含有ハニカムを硝酸銅、硝酸マンガ
ン、硝酸セリウムの混合水溶液に含浸し、余剰液をエア
ーブローにより除去してから１００℃で通風乾燥した
後、窒素雰囲気中３００℃で２時間焼成して脱臭触媒を
得た。得られた脱臭触媒の組成を表１に示した。
【００１９】
【実施例２】ＺＳＭ−５（ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比
５０，比表面積３８０ｍ2 ／ｇ）と塩基性炭酸銅、炭酸
マンガン、硝酸セリウム，粘土鉱物系無機バインダー及
びセルロース系有機バインダーと混練し押し出し成形し
た後、乾燥して空気中３５０℃にて焼成して脱臭触媒を
得た。得られた脱臭触媒の組成を表１に示した。
５０，比表面積３８０ｍ2 ／ｇ）と塩基性炭酸銅、炭酸
マンガン、硝酸セリウム，粘土鉱物系無機バインダー及
びセルロース系有機バインダーと混練し押し出し成形し
た後、乾燥して空気中３５０℃にて焼成して脱臭触媒を
得た。得られた脱臭触媒の組成を表１に示した。
【００２０】
【実施例３】実施例２において触媒の組成を表１に示す
ように変更した以外は実施例２と同様にして脱臭触媒を
製造した。
ように変更した以外は実施例２と同様にして脱臭触媒を
製造した。
【００２１】
【比較例１】実施例１において表１に示すように必須成
分の１部を省略した以外は実施例１と同様にして比較触
媒を製造した。
分の１部を省略した以外は実施例１と同様にして比較触
媒を製造した。
【００２２】
【比較例２】実施例２において表１に示すように必須成
分の１部を変更あるいは省略した以外は実施例２と同様
にし比較触媒を製造した。
分の１部を変更あるいは省略した以外は実施例２と同様
にし比較触媒を製造した。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【触媒の性能評価】脱臭性能は流通系の反応装置を使用
して触媒を充填した反応器の入口側及び出口側のガスを
採取してガスクロマトグラフィーにより各悪臭成分のガ
ス濃度を測定した。性能評価は硫化水素，メチルメルカ
プタン各５ｐｐｍの混合ガスにて反応温度２５℃、湿度
６０％ＲＨ、空間速度７０，０００ｈｒ-1として実施し
た。
して触媒を充填した反応器の入口側及び出口側のガスを
採取してガスクロマトグラフィーにより各悪臭成分のガ
ス濃度を測定した。性能評価は硫化水素，メチルメルカ
プタン各５ｐｐｍの混合ガスにて反応温度２５℃、湿度
６０％ＲＨ、空間速度７０，０００ｈｒ-1として実施し
た。
【００２５】実施例、比較例の各脱臭触媒についてガス
流通開始して２０時間経過後の硫化水素及びメチルメル
カプタンの除去効率と触媒出口の二硫化メチル濃度を表
２に示した。本評価条件は実際使用される条件に比較し
て高濃度の悪臭ガスに暴露する加速試験であり、一般家
庭のトイレ使用において７年間使用することを想定して
いる。２０時間経過後の性能が臭気成分の閾値より硫化
水素の脱臭効率７０％以上、メチルメルカプタンの脱臭
効率９５％以上であり出口の二硫化メチルの濃度が１ｐ
ｐｍ以下であることが性能目標となる。
流通開始して２０時間経過後の硫化水素及びメチルメル
カプタンの除去効率と触媒出口の二硫化メチル濃度を表
２に示した。本評価条件は実際使用される条件に比較し
て高濃度の悪臭ガスに暴露する加速試験であり、一般家
庭のトイレ使用において７年間使用することを想定して
いる。２０時間経過後の性能が臭気成分の閾値より硫化
水素の脱臭効率７０％以上、メチルメルカプタンの脱臭
効率９５％以上であり出口の二硫化メチルの濃度が１ｐ
ｐｍ以下であることが性能目標となる。
【００２６】
【表２】
【００２７】
【発明の効果】以上の結果より本発明に開示される触媒
は悪臭ガスの主成分として知られている硫化水素及びメ
チルメルカプタンに対して優れた脱臭効果を有してお
り、トイレはもとより冷蔵庫、家庭用浄化槽、老人ホー
ム、汚水処理場その他の脱臭に広く活用することができ
る。
は悪臭ガスの主成分として知られている硫化水素及びメ
チルメルカプタンに対して優れた脱臭効果を有してお
り、トイレはもとより冷蔵庫、家庭用浄化槽、老人ホー
ム、汚水処理場その他の脱臭に広く活用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｊ 23/889 Ｅ０３Ｄ 9/08 Ｂ Ｅ０３Ｄ 9/08 Ｂ０１Ｊ 23/84 ３１１Ｍ
Claims (4)
- 【請求項１】 酸化銅、酸化マンガン及び酸化セリウム
を含有する触媒成分と多孔性を有する吸着材とによって
構成されることを特徴とするトイレ用脱臭触媒。 - 【請求項２】 該脱臭触媒において、酸化銅、酸化マン
ガン、酸化セリウム及び多孔性吸着材の組成比が、各々
ＣｕＯ換算で０．５〜１５重量部、ＭｎＯ2換算で１〜
３０重量部でＣｅＯ2 換算で０．５〜１５重量％及び多
孔性吸着材を１５重量％以上含有することを特徴とする
請求項１に記載の脱臭触媒。 - 【請求項３】 該多孔性吸着材が活性炭及び／又はゼオ
ライトであることを特徴とする請求項１〜２記載の脱臭
触媒。 - 【請求項４】 該ゼオライトがＺＳＭ−５構造を有する
ゼオライトであることを特徴とする請求項３記載の脱臭
触媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8197283A JPH1033646A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | トイレ用脱臭触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8197283A JPH1033646A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | トイレ用脱臭触媒 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1033646A true JPH1033646A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16371894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8197283A Pending JPH1033646A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | トイレ用脱臭触媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1033646A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006271966A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Kocat Inc | 金属化合物を用いたケミカルフィルター及びその製造方法 |
| JP2007268520A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-10-18 | Sumiko Eco-Engineering Co Ltd | 窒素化合物分解触媒及び窒素化合物処理方法 |
| JP2010104915A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Kobe Steel Ltd | アセトアルデヒド除去用脱臭剤およびアセトアルデヒドの除去方法 |
| JP2014036949A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-27 | Denso Corp | 大気浄化触媒及びその製造方法 |
| JPWO2021130927A1 (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-01 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197283A patent/JPH1033646A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006271966A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Kocat Inc | 金属化合物を用いたケミカルフィルター及びその製造方法 |
| JP2007268520A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-10-18 | Sumiko Eco-Engineering Co Ltd | 窒素化合物分解触媒及び窒素化合物処理方法 |
| JP2010104915A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Kobe Steel Ltd | アセトアルデヒド除去用脱臭剤およびアセトアルデヒドの除去方法 |
| JP2014036949A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-27 | Denso Corp | 大気浄化触媒及びその製造方法 |
| JPWO2021130927A1 (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-01 | ||
| WO2021130927A1 (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-01 | 日揮ユニバーサル株式会社 | 脱臭触媒、脱臭触媒形成用スラリー、脱臭触媒構造体、脱臭触媒構造体の製造方法、及び脱臭方法 |
| CN114555136A (zh) * | 2019-12-25 | 2022-05-27 | 日挥通用株式会社 | 除臭催化剂、除臭催化剂形成用浆料、除臭催化剂结构体及其制造方法以及除臭方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2939049B2 (ja) | 脱臭剤及びその製造方法 | |
| JP5486497B2 (ja) | 脱臭触媒及びこれを用いた脱臭方法並びに該触媒の再生方法 | |
| JP3488496B2 (ja) | 耐被毒脱臭光触媒 | |
| JPH1033646A (ja) | トイレ用脱臭触媒 | |
| JP2018176014A (ja) | オゾン分解触媒及びそれを用いたオゾン分解方法、並びに、ｖｏｃ除去触媒及びそれを用いたｖｏｃ除去方法 | |
| WO1996022827A1 (fr) | Materiau desodorisant, processus de fabrication et procede de desodorisation | |
| JPH07155611A (ja) | 悪臭物質除去用触媒と除去方法 | |
| JP3546766B2 (ja) | 脱臭触媒 | |
| JP3029764B2 (ja) | 脱臭剤 | |
| JP2002263449A (ja) | 活性炭フィルタ | |
| JPH0780299A (ja) | 金属酸化物添着活性炭触媒 | |
| JP2009279522A (ja) | 酸化物触媒と酸化物触媒の製造方法、および脱臭剤、脱臭フィルター | |
| JP3470496B2 (ja) | オゾンによる脱臭処理方法 | |
| JP2827528B2 (ja) | 脱臭剤 | |
| WO2022230343A1 (ja) | 臭気物質分解剤、臭気物質分解剤を備えた物品およびそれを用いた臭気物質分解方法 | |
| JPH0924272A (ja) | 自己再生型吸着剤 | |
| JPH0549863A (ja) | 脱臭方法 | |
| JPH0564654A (ja) | 脱臭方法 | |
| JP2699666B2 (ja) | 脱臭装置 | |
| JPH0631128A (ja) | 脱臭方法 | |
| JP2003290621A (ja) | コンポスト装置より発生する悪臭物質の二段式除去方法 | |
| JPH0716465A (ja) | 脱臭部材 | |
| JP2827627B2 (ja) | 脱臭触媒体 | |
| JPH10165808A (ja) | 改良脱臭剤 | |
| JPH06182141A (ja) | 脱臭材 |