JPH0549863A - 脱臭方法 - Google Patents
脱臭方法Info
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- JPH0549863A JPH0549863A JP3287419A JP28741991A JPH0549863A JP H0549863 A JPH0549863 A JP H0549863A JP 3287419 A JP3287419 A JP 3287419A JP 28741991 A JP28741991 A JP 28741991A JP H0549863 A JPH0549863 A JP H0549863A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- component
- mno
- ozone
- caco
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】排ガス中の有臭成分をオゾンを用いて触媒上
で、分解する脱臭方法を提供する。 【構成】ここで使用する触媒は、第1成分として、M
n,Fe,Co,Ni,Cu,Agの酸化物の1種以
上、第2成分としてアルカリ土類金属の酸化物、水酸化
物もしくは炭酸塩で構成される。この触媒を用いてオゾ
ンにて有臭成分を分解する。 【効果】上記の方法は、排ガス中の有臭成分を効率良く
脱臭でき、優れた効果を示す。
で、分解する脱臭方法を提供する。 【構成】ここで使用する触媒は、第1成分として、M
n,Fe,Co,Ni,Cu,Agの酸化物の1種以
上、第2成分としてアルカリ土類金属の酸化物、水酸化
物もしくは炭酸塩で構成される。この触媒を用いてオゾ
ンにて有臭成分を分解する。 【効果】上記の方法は、排ガス中の有臭成分を効率良く
脱臭でき、優れた効果を示す。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、気体等の中に含まれ
る、臭気を発生する成分(以下、「有臭成分」という)
を除去するための脱臭方法に関する。
る、臭気を発生する成分(以下、「有臭成分」という)
を除去するための脱臭方法に関する。
【従来の技術】従来、気体中に含まれる有臭成分を除去
する方法として、活性炭、ゼオライト等の多孔質物質を
用いる吸着脱臭法、酸化剤又は還元剤を用いる湿式処理
脱臭法、オゾン分解脱臭法等の種々の脱臭方法が提案さ
れている。
する方法として、活性炭、ゼオライト等の多孔質物質を
用いる吸着脱臭法、酸化剤又は還元剤を用いる湿式処理
脱臭法、オゾン分解脱臭法等の種々の脱臭方法が提案さ
れている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各脱臭方法(以下、「従来方法」という)はいずれ
も、充分に満足のいく脱臭方法であるとは言い難い。す
なわち、吸着脱臭法には、吸着剤が吸着能力を発揮する
期間が有限であるため、再生等することを要し、脱臭装
置のメンテナンスに多大の労力及び費用が必要となると
いう問題がある。また、湿式処理脱臭法には、酸化剤等
の薬液の処理が煩雑であるという問題がある。最後のオ
ゾン分解脱臭法には、上記のような問題は無いものの、
有臭成分の酸化分解による除去が充分でないこと及び呼
吸器障害等の公害を防止する上で、脱臭処理後の気体中
に含まれるオゾンを分解する必要があること等の問題が
あった。本発明は、従来のオゾン分解脱臭法が有してい
たこれらの問題を解決するためで、従来方法に比べて有
臭成分の分解除去能力に優れると共に、脱臭処理後に未
反応のオゾンが殆ど残留しないオゾン分解脱臭触媒を既
に種々提案している。しかしながらこれらの触媒を用い
てもガス中に微量の窒素酸化物や低級脂肪酸などの酸性
物質が含まれる時、これが触媒中に蓄積もしくは触媒成
分と反応し、触媒が劣化するあるいは蓄積した臭気物質
が処理ガス中に含まれるなどという問題点を本発明者ら
が見出した。本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたものである。
来の各脱臭方法(以下、「従来方法」という)はいずれ
も、充分に満足のいく脱臭方法であるとは言い難い。す
なわち、吸着脱臭法には、吸着剤が吸着能力を発揮する
期間が有限であるため、再生等することを要し、脱臭装
置のメンテナンスに多大の労力及び費用が必要となると
いう問題がある。また、湿式処理脱臭法には、酸化剤等
の薬液の処理が煩雑であるという問題がある。最後のオ
ゾン分解脱臭法には、上記のような問題は無いものの、
有臭成分の酸化分解による除去が充分でないこと及び呼
吸器障害等の公害を防止する上で、脱臭処理後の気体中
に含まれるオゾンを分解する必要があること等の問題が
あった。本発明は、従来のオゾン分解脱臭法が有してい
たこれらの問題を解決するためで、従来方法に比べて有
臭成分の分解除去能力に優れると共に、脱臭処理後に未
反応のオゾンが殆ど残留しないオゾン分解脱臭触媒を既
に種々提案している。しかしながらこれらの触媒を用い
てもガス中に微量の窒素酸化物や低級脂肪酸などの酸性
物質が含まれる時、これが触媒中に蓄積もしくは触媒成
分と反応し、触媒が劣化するあるいは蓄積した臭気物質
が処理ガス中に含まれるなどという問題点を本発明者ら
が見出した。本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたものである。
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る脱臭方法(以下、「本発明方法」)は、
触媒が第1成分としてMn,Fe,Co,Ni,Cu,
Agの酸化物から選ばれる少なくとも1種以上、第2成
分としてアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは
炭酸塩から構成されるものを用いることを特徴としてい
る。またこれらの触媒の構成において第1成分と第2成
分の重量比が100:0.1〜50が好ましく、より好
ましくは100:0.5〜25である。これらの範囲に
おいて好ましい結果が得られる理由については定かでは
ない。こうした触媒としては、第1成分のそれぞれの酸
化物と、第2成分のそれぞれの酸化物、水酸化物あるい
は炭酸化物との組合わせからなる二元触媒を主成分とす
るもの例えば、MnO2−CaO,MnO2−Ca(O
H)2,MnO2−CaCO3,NiO−MgO,Ni
O−Mg(OH)2,NiO−MgCO3,Ni2O3
−SrO,Ni2O−Sr(OH)2,Ni2O3−S
rCO3,Co2O3−BaO,Co2O3−Li(O
H)2など及び第1成分のそれぞれの酸化物の2種ある
いはそれ以上と、第2成分のそれぞれの酸化物、水酸化
物あるいは炭酸化物の1種あるいはそれ以上との組合わ
せからなる多元触媒を主成分とするもの、例えばMnO
2−Ag2O−CaCO3,MnO2−Ag2O−Ca
(OH)2,MnO2−Co2O3−Ba(OH)2,
MnO2−Co2O3−BaCO3などを例示すること
が出来る。これらのうち、好ましい触媒としては、Mn
O2−CaCO3,Ag2O−CaCO3,MnO2−
SrCO3,MnO2−BaCO3,Ni2O3−Ca
CO3,MnO2−Ag2O−CaCO3,Ni2O3
−Ag2O−CaCO3などが挙げられる。これらの触
媒成分は、公知の担体であるアルミナ、チタニア、シリ
カ−チタニア、シリカ、ジルコニア、ゼオライトなどに
担持してもよい。また触媒成分の担持率は通常0.1〜
50wt%である。0.1wt%以下では充分な脱臭効
果が得られず、50wt%以上では細孔閉塞などによっ
てオゾン分解能力が低下するからである。又、上記発明
方法により除去せんとする有臭成分としては、アンモニ
ア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタ
ン、硫化メチル、二硫化メチル、アセトアルデヒド、ス
チレン、メチルエチルケトン、アクロレイン、プロピオ
ンアルデヒド、ブチルアルコール、フェノール、クレゾ
ール、ジフェニルエーテル、酢酸、プロピオン酸、吉草
酸、メチルアミン、ジメチルアミン、スカトール、ジメ
チルチオエーテル、ジメチルメルカプタン、塩化水素、
塩化アルカリが例示される。また、本発明方法が実施さ
れる分野としては、例えば、人間もしくは動物の生活空
間、し尿処理場、下水処理場、ゴミ焼却処理場、印刷工
場、メッキ工場、一般化学工場等から排出される排気ガ
スの脱臭処理が挙げられる。本発明方法において用いら
れる触媒の形状は特に限定されず、例えばハニカム状、
ペレット状、円柱状、板状、パイプ状等、種々の形状の
ものを用いることが出来る。触媒中の活性成分含有率
(担体成分を含む)は、50%以上が好ましく、75%
以上がより好ましい。触媒は、含浸法、混練法、共沈
法、沈殿法、酸化物混合法等の既知の製法を適宜選択し
て製造することが出来る。触媒の製造においては、触媒
に賦形性を与えるために成形助剤を添加したり、機械強
度等を向上させるために無機繊維等の補強剤、有機バイ
ンダー等を適宜添加したりしてもよい。脱臭の際に上記
触媒と共存させるオゾン(O3)は、除去せんとする有
臭成分の種類及び濃度、その他反応温度、触媒の種類及
び量等によって適宜量用いられる。例えば、有臭成分と
してH2Sを含有する被脱臭気体の場合は、H2S1モ
ルあたりO31〜2モルを共存させることが好ましく、
NH3を含有する被脱臭気体の場合は、NH31モルあ
たりO31〜3モルを共存させることが好ましい。ま
た、メチルメルカプタンを含有する被脱臭気体の場合
は、メチルメルカプタン1モルあたりO31〜4モルを
共存させることが好ましい。被脱臭気体中に含まれる有
臭成分の濃度が高い場合、除去率を向上させるためにO
3を上記好適量を超えて共存させても良い。但し、多す
ぎる場合には、脱臭処理後に余剰のO3が残留する場合
があるのでこの様なことが無いように過剰のO3を共存
させないように配慮する必要がある。脱臭の際の反応温
度は、0〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ま
しい。0℃未満の場合、反応速度が遅くなるからであ
り、40℃を超える場合、新たに昇温のためのエネルギ
ーを必要とし不経済である。しかしガス温度が40℃以
上の場合、本発明方法がこれらのガスを処理することが
できるのは当然である。また、触媒と反応ガスとの接触
は、5〜50の面積速度(AV:area veloc
ity)で行うことが好ましい。これは、面積速度が5
未満であると触媒が多く必要になるからであり、面積速
度が50を超えると効率が低く所定の分解率が得られな
いからである。ここで、面積速度とは、反応量(Nm3
/u、u:Hr)を単位容積の触媒あたりのガス接触面
積(m2/m3)で除した値である。
の本発明に係る脱臭方法(以下、「本発明方法」)は、
触媒が第1成分としてMn,Fe,Co,Ni,Cu,
Agの酸化物から選ばれる少なくとも1種以上、第2成
分としてアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは
炭酸塩から構成されるものを用いることを特徴としてい
る。またこれらの触媒の構成において第1成分と第2成
分の重量比が100:0.1〜50が好ましく、より好
ましくは100:0.5〜25である。これらの範囲に
おいて好ましい結果が得られる理由については定かでは
ない。こうした触媒としては、第1成分のそれぞれの酸
化物と、第2成分のそれぞれの酸化物、水酸化物あるい
は炭酸化物との組合わせからなる二元触媒を主成分とす
るもの例えば、MnO2−CaO,MnO2−Ca(O
H)2,MnO2−CaCO3,NiO−MgO,Ni
O−Mg(OH)2,NiO−MgCO3,Ni2O3
−SrO,Ni2O−Sr(OH)2,Ni2O3−S
rCO3,Co2O3−BaO,Co2O3−Li(O
H)2など及び第1成分のそれぞれの酸化物の2種ある
いはそれ以上と、第2成分のそれぞれの酸化物、水酸化
物あるいは炭酸化物の1種あるいはそれ以上との組合わ
せからなる多元触媒を主成分とするもの、例えばMnO
2−Ag2O−CaCO3,MnO2−Ag2O−Ca
(OH)2,MnO2−Co2O3−Ba(OH)2,
MnO2−Co2O3−BaCO3などを例示すること
が出来る。これらのうち、好ましい触媒としては、Mn
O2−CaCO3,Ag2O−CaCO3,MnO2−
SrCO3,MnO2−BaCO3,Ni2O3−Ca
CO3,MnO2−Ag2O−CaCO3,Ni2O3
−Ag2O−CaCO3などが挙げられる。これらの触
媒成分は、公知の担体であるアルミナ、チタニア、シリ
カ−チタニア、シリカ、ジルコニア、ゼオライトなどに
担持してもよい。また触媒成分の担持率は通常0.1〜
50wt%である。0.1wt%以下では充分な脱臭効
果が得られず、50wt%以上では細孔閉塞などによっ
てオゾン分解能力が低下するからである。又、上記発明
方法により除去せんとする有臭成分としては、アンモニ
ア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタ
ン、硫化メチル、二硫化メチル、アセトアルデヒド、ス
チレン、メチルエチルケトン、アクロレイン、プロピオ
ンアルデヒド、ブチルアルコール、フェノール、クレゾ
ール、ジフェニルエーテル、酢酸、プロピオン酸、吉草
酸、メチルアミン、ジメチルアミン、スカトール、ジメ
チルチオエーテル、ジメチルメルカプタン、塩化水素、
塩化アルカリが例示される。また、本発明方法が実施さ
れる分野としては、例えば、人間もしくは動物の生活空
間、し尿処理場、下水処理場、ゴミ焼却処理場、印刷工
場、メッキ工場、一般化学工場等から排出される排気ガ
スの脱臭処理が挙げられる。本発明方法において用いら
れる触媒の形状は特に限定されず、例えばハニカム状、
ペレット状、円柱状、板状、パイプ状等、種々の形状の
ものを用いることが出来る。触媒中の活性成分含有率
(担体成分を含む)は、50%以上が好ましく、75%
以上がより好ましい。触媒は、含浸法、混練法、共沈
法、沈殿法、酸化物混合法等の既知の製法を適宜選択し
て製造することが出来る。触媒の製造においては、触媒
に賦形性を与えるために成形助剤を添加したり、機械強
度等を向上させるために無機繊維等の補強剤、有機バイ
ンダー等を適宜添加したりしてもよい。脱臭の際に上記
触媒と共存させるオゾン(O3)は、除去せんとする有
臭成分の種類及び濃度、その他反応温度、触媒の種類及
び量等によって適宜量用いられる。例えば、有臭成分と
してH2Sを含有する被脱臭気体の場合は、H2S1モ
ルあたりO31〜2モルを共存させることが好ましく、
NH3を含有する被脱臭気体の場合は、NH31モルあ
たりO31〜3モルを共存させることが好ましい。ま
た、メチルメルカプタンを含有する被脱臭気体の場合
は、メチルメルカプタン1モルあたりO31〜4モルを
共存させることが好ましい。被脱臭気体中に含まれる有
臭成分の濃度が高い場合、除去率を向上させるためにO
3を上記好適量を超えて共存させても良い。但し、多す
ぎる場合には、脱臭処理後に余剰のO3が残留する場合
があるのでこの様なことが無いように過剰のO3を共存
させないように配慮する必要がある。脱臭の際の反応温
度は、0〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ま
しい。0℃未満の場合、反応速度が遅くなるからであ
り、40℃を超える場合、新たに昇温のためのエネルギ
ーを必要とし不経済である。しかしガス温度が40℃以
上の場合、本発明方法がこれらのガスを処理することが
できるのは当然である。また、触媒と反応ガスとの接触
は、5〜50の面積速度(AV:area veloc
ity)で行うことが好ましい。これは、面積速度が5
未満であると触媒が多く必要になるからであり、面積速
度が50を超えると効率が低く所定の分解率が得られな
いからである。ここで、面積速度とは、反応量(Nm3
/u、u:Hr)を単位容積の触媒あたりのガス接触面
積(m2/m3)で除した値である。
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。但し、本発明は下記の実施例に限定されるもので
はない。A.触媒の調製 実施例1 比表面積127m2/gのNiO70gとCaCO32
0gに水とさらにガラスビーズを加えて、30分間撹拌
混合してスラリーとした。このスラリーを空隙率70
%、ピッチ1.25mmのセラミックス製のハニカムに
含浸させて、NiO−CaCO3(重量比70:20)
を担持率99%で担持した二元触媒を得た。 実施例2 実施例1において、CaCO320gにかえてCa(O
H)220gとする以外は、実施例1と同様にしてNi
O−Ca(OH)2(重量比70:20)を担持率10
3%で担持した二元触媒を得た。 実施例3 実施例1において、CaCO320gにかえてCaO2
0gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−Ca
O(重量比70:20)を担持率111%で担持した二
元触媒を得た。 実施例4 実施例1において、CaCO320gにかえてMgCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
MgCO3(重量比70:20)を担持率108%で担
持した二元触媒を得た。 実施例5 実施例1において、CaCO320gにかえてSrCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
SrCO3(重量比70:20)を担持率115%で担
持した二元触媒を得た。 実施例6 実施例1において、CaCO320gにかえてBaCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
BaCO3(重量比70:20)を担持率123%で担
持した二元触媒を得た。 実施例7 実施例1において、NiO70gにかえて比表面積48
m2/gのMnO270gとする以外は、実施例1と同
様にしてMnO2−CaCO3(重量比70:20)を
担持率102%で担持した二元触媒を得た。 実施例8 実施例3において、NiO70gにかえてCo2O37
0gとする以外は、実施例3と同様にしてCo2O3−
CaCO3(重量比70:20)を担持率100%で担
持した二元触媒を得た。 実施例9 実施例3において、NiO70gにかえてMnO235
g、NiO35gとする以外は、実施例3と同様にして
MnO2−NiO−CaCO3(重量比35:35:2
0)を担持率104%で担持した三元触媒を得た。 実施例10 実施例1において、NiO70gにかえてMnO260
g、Ag2O10gとする以外は、実施例1と同様にし
てMnO2−Ag2O−CaCO3(重量比60:1
0:20)を担持率105%で担持した三元触媒を得
た。 実施例11 実施例9の方法においてMnO2、炭酸カルシウム、の
それぞれの重量を80g、5gとする以外は、実施例3
と同様にしてMnO2−CaCO3(重量比100:
6.25)を担持率118%で担持した二元触媒を得
た。 比較例1 実施例1においてNiO100gとし、CaCO3を添
加しないこと以外は、実施例1と同様にしてNiOを担
持率95%で担持した一元触媒を得た。 比較例2 実施例9においてMnO2100gとし、CaCO3を
添加しないこと以外は、実施例1と同様にしてMnO2
を担持率100%で担持した一元触媒を得た。 比較例3 実施例11においてMnO250g、NiO50gと
し、CaCO3を添加しないこと以外は、実施例11と
同様にしてMnO2−NiO(重量比50:50)を担
持率99%で担持した二元触媒を得た。 比較例4 実施例12においてMnO290g、Ag2O10gと
し、CaCO3を添加しないこと以外は、実施例12と
同様にしてMnO2−Ag2O(重量比90:10)を
担持率103%で担持した二元触媒を得た。B.触媒活性試験 上記実施例1〜11で得た触媒について、第1図にその
フローシートを示すような試験装置を用いて下記反応条
件で触媒活性試験を行った。図に於いて、(1)は触媒
層であり、該触媒層(1)に導入された被脱臭気体中に
含まれる有臭成分は、オゾン発生器(2)から触媒層
(1)に導かれたオゾン(O3)によって分解される。
分解脱臭後の気体の一部はオゾン分析計(3)に導かれ
て、そこで残留オゾン(O3)の定量分析がなされる。
また、分解脱臭後の気体の残部は有臭成分分析計(4)
に導かれる。有臭成分分析計(4)は、ガスクロマトグ
ラフからなり、これらの機器にて前記各有臭成分の定量
分析がなされるようになっている。オゾン分解率(%)
及び有臭成分分解率(%)は、それぞれオゾン分析計
(3)、有臭成分分析計(4)にて測定される触媒層
(2)の入口及び出口における濃度より次式を用いて算
出される。 (反応条件) 空間速度:50000/Hr 反応温度:20℃ 入口オゾン濃度:10ppm 有臭成分 メチルカプタン,メチルアミン,アセトアルデヒド,ア
ンモニア,硫化水素:各5ppm プロピオン酸:1ppm この条件下において、初期、100時間、1000時間
経過後の各オゾン及び有臭成分分解率を測定し、触媒の
劣化を調べた。結果を表−1に示す。 上記表より明らかなように、実施例1〜11で得た触媒
は、比較例1〜5に比べて長時間にわたり、高いオゾン
及び有臭成分分解率(%)を維持している。以上の試験
結果より、本発明方法はオゾン及び有臭成分分解率
(%)を長時間にわたり、高い水準に維持することが可
能な脱臭方法であることが分かる。
する。但し、本発明は下記の実施例に限定されるもので
はない。A.触媒の調製 実施例1 比表面積127m2/gのNiO70gとCaCO32
0gに水とさらにガラスビーズを加えて、30分間撹拌
混合してスラリーとした。このスラリーを空隙率70
%、ピッチ1.25mmのセラミックス製のハニカムに
含浸させて、NiO−CaCO3(重量比70:20)
を担持率99%で担持した二元触媒を得た。 実施例2 実施例1において、CaCO320gにかえてCa(O
H)220gとする以外は、実施例1と同様にしてNi
O−Ca(OH)2(重量比70:20)を担持率10
3%で担持した二元触媒を得た。 実施例3 実施例1において、CaCO320gにかえてCaO2
0gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−Ca
O(重量比70:20)を担持率111%で担持した二
元触媒を得た。 実施例4 実施例1において、CaCO320gにかえてMgCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
MgCO3(重量比70:20)を担持率108%で担
持した二元触媒を得た。 実施例5 実施例1において、CaCO320gにかえてSrCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
SrCO3(重量比70:20)を担持率115%で担
持した二元触媒を得た。 実施例6 実施例1において、CaCO320gにかえてBaCO
320gとする以外は、実施例1と同様にしてNiO−
BaCO3(重量比70:20)を担持率123%で担
持した二元触媒を得た。 実施例7 実施例1において、NiO70gにかえて比表面積48
m2/gのMnO270gとする以外は、実施例1と同
様にしてMnO2−CaCO3(重量比70:20)を
担持率102%で担持した二元触媒を得た。 実施例8 実施例3において、NiO70gにかえてCo2O37
0gとする以外は、実施例3と同様にしてCo2O3−
CaCO3(重量比70:20)を担持率100%で担
持した二元触媒を得た。 実施例9 実施例3において、NiO70gにかえてMnO235
g、NiO35gとする以外は、実施例3と同様にして
MnO2−NiO−CaCO3(重量比35:35:2
0)を担持率104%で担持した三元触媒を得た。 実施例10 実施例1において、NiO70gにかえてMnO260
g、Ag2O10gとする以外は、実施例1と同様にし
てMnO2−Ag2O−CaCO3(重量比60:1
0:20)を担持率105%で担持した三元触媒を得
た。 実施例11 実施例9の方法においてMnO2、炭酸カルシウム、の
それぞれの重量を80g、5gとする以外は、実施例3
と同様にしてMnO2−CaCO3(重量比100:
6.25)を担持率118%で担持した二元触媒を得
た。 比較例1 実施例1においてNiO100gとし、CaCO3を添
加しないこと以外は、実施例1と同様にしてNiOを担
持率95%で担持した一元触媒を得た。 比較例2 実施例9においてMnO2100gとし、CaCO3を
添加しないこと以外は、実施例1と同様にしてMnO2
を担持率100%で担持した一元触媒を得た。 比較例3 実施例11においてMnO250g、NiO50gと
し、CaCO3を添加しないこと以外は、実施例11と
同様にしてMnO2−NiO(重量比50:50)を担
持率99%で担持した二元触媒を得た。 比較例4 実施例12においてMnO290g、Ag2O10gと
し、CaCO3を添加しないこと以外は、実施例12と
同様にしてMnO2−Ag2O(重量比90:10)を
担持率103%で担持した二元触媒を得た。B.触媒活性試験 上記実施例1〜11で得た触媒について、第1図にその
フローシートを示すような試験装置を用いて下記反応条
件で触媒活性試験を行った。図に於いて、(1)は触媒
層であり、該触媒層(1)に導入された被脱臭気体中に
含まれる有臭成分は、オゾン発生器(2)から触媒層
(1)に導かれたオゾン(O3)によって分解される。
分解脱臭後の気体の一部はオゾン分析計(3)に導かれ
て、そこで残留オゾン(O3)の定量分析がなされる。
また、分解脱臭後の気体の残部は有臭成分分析計(4)
に導かれる。有臭成分分析計(4)は、ガスクロマトグ
ラフからなり、これらの機器にて前記各有臭成分の定量
分析がなされるようになっている。オゾン分解率(%)
及び有臭成分分解率(%)は、それぞれオゾン分析計
(3)、有臭成分分析計(4)にて測定される触媒層
(2)の入口及び出口における濃度より次式を用いて算
出される。 (反応条件) 空間速度:50000/Hr 反応温度:20℃ 入口オゾン濃度:10ppm 有臭成分 メチルカプタン,メチルアミン,アセトアルデヒド,ア
ンモニア,硫化水素:各5ppm プロピオン酸:1ppm この条件下において、初期、100時間、1000時間
経過後の各オゾン及び有臭成分分解率を測定し、触媒の
劣化を調べた。結果を表−1に示す。 上記表より明らかなように、実施例1〜11で得た触媒
は、比較例1〜5に比べて長時間にわたり、高いオゾン
及び有臭成分分解率(%)を維持している。以上の試験
結果より、本発明方法はオゾン及び有臭成分分解率
(%)を長時間にわたり、高い水準に維持することが可
能な脱臭方法であることが分かる。
【発明の効果】本発明に係るオゾン分解脱臭法は、長時
間にわたり有臭成分を効率良く除去することができ、し
かも脱臭処理後に呼吸器系統等に有害なオゾンが殆ど残
留しない等、本発明は優れた特有の効果を奏する。
間にわたり有臭成分を効率良く除去することができ、し
かも脱臭処理後に呼吸器系統等に有害なオゾンが殆ど残
留しない等、本発明は優れた特有の効果を奏する。
第1図は触媒活性試験のフローシートである。 (1)……触媒層 (2)……オゾン発生器 (3)……オゾン分析計 (4)……有臭成分分析計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/78 A 8017−4G 23/84 311 A 8017−4G 27/232 A 6750−4G
Claims (1)
- 有臭成分をオゾンを用いて触媒上で接触酸化分解する方
法において、触媒が第1成分としてMn,Fe,Co,
Ni,Cu,Agの酸化物から選ばれる少なくとも1種
以上、第2成分としてアルカリ土類金属の酸化物、水酸
化物もしくは炭酸塩から構成されるものを用いることを
特徴とする脱臭方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287419A JPH0549863A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287419A JPH0549863A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 脱臭方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549863A true JPH0549863A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17717091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3287419A Pending JPH0549863A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 脱臭方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0549863A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013237951A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Tadashi Inoue | ホルムアルデヒド除去剤および該除去剤を含有するホルムアルデヒド除去性繊維製品および該繊維製品の製造方法 |
GB2507179A (en) * | 2012-09-21 | 2014-04-23 | Johnson Matthey Plc | Sterilant destruction catalyst |
US9101879B2 (en) | 2008-12-10 | 2015-08-11 | Johnson Matthey Plc | Catalysts |
CN107106977A (zh) * | 2014-10-30 | 2017-08-29 | 巴斯夫公司 | 用于处理空气供给中存在的臭氧和挥发性有机化合物的贱金属催化剂 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP3287419A patent/JPH0549863A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2507179A (en) * | 2012-09-21 | 2014-04-23 | Johnson Matthey Plc | Sterilant destruction catalyst |
GB2525050A (en) * | 2012-09-21 | 2015-10-14 | Johnson Matthey Plc | Catalysts and methods of making and using catalysts |
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GB2507179B (en) * | 2012-09-21 | 2016-06-01 | Johnson Matthey Plc | Sterilant destruction catalyst |
CN107106977A (zh) * | 2014-10-30 | 2017-08-29 | 巴斯夫公司 | 用于处理空气供给中存在的臭氧和挥发性有机化合物的贱金属催化剂 |
JP2017534448A (ja) * | 2014-10-30 | 2017-11-24 | ビーエーエスエフ コーポレーション | 空気供給源中に存在するオゾン及び揮発性有機化合物を処理するための卑金属触媒 |
US10780397B2 (en) | 2014-10-30 | 2020-09-22 | Basf Corporation | Base metal catalyst for treatment of ozone and volatile organic compounds present in air supply |
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