JPH07222413A - ステータコアコーテイング方法 - Google Patents

ステータコアコーテイング方法

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JPH07222413A
JPH07222413A JP2620594A JP2620594A JPH07222413A JP H07222413 A JPH07222413 A JP H07222413A JP 2620594 A JP2620594 A JP 2620594A JP 2620594 A JP2620594 A JP 2620594A JP H07222413 A JPH07222413 A JP H07222413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
coating
insulating material
temperature
preheating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2620594A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Azuma
茂 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to JP2620594A priority Critical patent/JPH07222413A/ja
Publication of JPH07222413A publication Critical patent/JPH07222413A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステータコアに絶縁材料をコーテイングする
ステータコアコーテイング方法を提供する。 【構成】 ステータコアの積層体を形成すること、該積
層体を予め絶縁材料を溶融した溶融絶縁材料浴内へ漬け
ること、溶融絶縁材料浴から取り出したステータコアの
積層体を遠心分離器に入れ所定の回転数をかけることに
よって余分な絶縁材料を取り除くこと、該ステータコア
の積層体を予熱すること、次いで該ステータコアの積層
体を加熱し絶縁材料をステータコアへ焼き付けること、
水洗いすること、の諸工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスピンドルモー
タに用いられるステータコアに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、モータの一種としてのスピンドル
モータは多くの事務用機器、OA機器その他の機械の回
転装置に広く使用されている。しかして、スピンドルモ
ータが必要なときに常時正常な状態で回転駆動するため
には該スピンドルモータ作製時にステータコアに対して
絶縁材料を不備のない完全な状態でコーテイングするこ
とが必要であることは知られている。
【0003】ステータコアのための絶縁コーテイング材
料としてはエポキシ樹脂が一般に広く用いられている。
そしてステータコアに対してこの絶縁材料をコーテイン
グする場合には、図2に示すように、初めにモータ軸が
圧入されるためのステータコア1の中心孔2に棒状部材
3を挿入し、次いでこの棒状部材3をステータコア1と
一緒に回転させながらステータコア1の外表面にスプレ
ーノズル4等でエポキシ樹脂等の絶縁コーテイング材料
5をコーテイングしていた。
【0004】しかしながらこのようなコーテイング方法
では、コーテイング作業時にステータコア1の中心孔2
に棒状部材3が挿通されているためステータコア1の中
心孔2を形成している面即ち孔内周面まで不備のない完
全な状態でコーテイング絶縁材料5を塗布するというこ
とは出来ず、しばしばステータコア1の中心孔2内周面
の一部又は複数箇所にコーテイング材料が付着していな
いコーテイング材付着不良部分が発生することがあっ
た。
【0005】ステータコア1は、上記コーテイング作業
の後に、図3に示すように該ステータコア1の中心孔2
にモータ軸6を圧入し、その状態で洗浄工程を経ること
になるが、今日では洗浄液としてのフロンの使用がオゾ
ン層破壊等の原因になるとして規制され、現在ではコー
テイングしたステータコア1及び軸の洗浄はフロン洗浄
方式から水洗浄方式に切り替えられている。この結果、
もしステータコア1の中心孔2内周面にコーテイング材
料付着不良部分が存在していた場合には、ステータコア
1の中心孔2とモータ軸6との間から浸入した洗浄水が
当該コーテイング材料付着不良部分に至り、該ステータ
コア1内周面のコーテイング材料付着不良部分に錆を発
生する原因となる。なお、モータ軸自体は通常はステン
レス鋼によって形成されているため水洗浄によっても錆
を発生するという心配はないのである。
【0006】そこで水洗浄によってもステータコア中心
孔内周面への錆が発生しないよう当該内周面に洗浄水が
浸入することを防止するため、今日では多くの場合、図
3に示すように、ステータコア1とモータ軸6との境界
部分全周に接着剤等によってあらかじめ水封止のための
シール7を入念に施し、ステータコア中心孔内周面部分
に完全に水が入り込まないように前処理をした後に、所
定の水洗浄作業を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での作業手順によれば、ステータコア1とモータ軸6と
の境界部分全周にシール7を施すための余分な作業が増
えることになり洗浄作業が非常に繁雑となり、また、こ
のシール作業を確実に行わないと、ステータコア中心孔
内周面に洗浄水が浸入しそこに錆を発生させることにな
るため、この作業自体が細心の注意を伴う作業となって
おり、結果的に作業効率が制限され、またしばしば品質
にばらつきを発生させ、経済的にも品質的にも好ましい
ものではなかった。本発明はかかり欠点を解消すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】コーテイング絶縁材料を
ノズルによりスプレーする代わりに、初めにステータコ
アを絶縁コーテイング材料の液体内へ漬け、その後、遠
心分離器によって余分なコーテイング材料を分離除去す
ると共に、ステータコアへ対してコーテイング材料の均
一な分布を図り、次いで高温でコーテイング材料をステ
ータコアへ焼き付け、ステータコアの外表面全体を完全
にコーテイングした後、水洗いをする。
【0009】
【作用】溶融絶縁材料浴へどぶ漬けしたステータコアを
遠心分離器にかけて余分な絶縁材料を除去する際に絶縁
材料が薄くかつ均一にステータコア外表面上に付与され
る。そして、加熱処理により絶縁コーテイング材料はス
テータコアの外表面全面へ漏れなく薄い均一な状態で焼
き付けられる。
【0010】
【実施例】以下において本発明の好ましい実施例につい
て述べる。ここに述べる方法は単なる1実施例であり、
本発明がこれによって限定されるものではない。まず初
めに、これまでの方法と同様に、ステータコアを公知の
スタンピングその他の方法によって形成する(積層体形
成工程)。こうして形成された複数枚のステータコアを
積層して上下方向から押圧して積層状態のステータコア
を形成し、最後にカシメ手段によってカシメ結合する。
次にこの積層状態のステータコアを針金、紐その他の手
段によって吊下げ、予め準備してある、所定のエポキシ
樹脂を溶融した容器内へステータコア全体を浸ける(絶
縁材料被覆工程)。この容器は好ましくは一度に多数の
ステータコアをどぶ浸け出来る程の大きさがあれば、そ
の作業性はさらに向上する。
【0011】こうしてどぶ浸けされたステータコアは、
容器から引き上げられた後、遠心分離器に移される。そ
こで該遠心分離器を回転して余分なエポキシ樹脂を分離
する(余剰材料除去工程)。遠心分離器の回転速度は形
成するエポキシ樹脂層の厚み、使用するエポキシ樹脂の
粘度等を考慮して決定され、好ましくは一般には100
0rpm程度である。このように遠心分離器を使用する
ことは、スプレーによる付与と異なり、ステータコアの
中心孔を含むステータコアの外表面全体にエポキシ樹脂
を万遍無く均一に分与しかつ余分なエポキシ樹脂を完全
に除去することが出来、品質的に常に一定した薄い絶縁
被覆を有するステータコアを生産することが出来ると共
にエポキシ樹脂の使用量を最小限に押さえることが出来
るという効果が有る。
【0012】次いで、この遠心分離器により余分なエポ
キシ樹脂が排除処理されたステータコアに熱処理を施し
て、エポキシ樹脂層をステータコアへ焼き付けるのであ
る。この熱処理は図1に示すような手順による。初め
に、このエポキシ樹脂を排除処理されたステータコアを
オーブンその他の加熱手段によって約60度Cの温度に
加熱しかつこの状態を約2時間維持することによって、
ステータコアを予熱する(予熱工程)。このステータコ
アの予熱により、ステータコアの外表面全体に均一に付
与されているエポキシ樹脂膜が幾分軟らかくなる。通
常、ステータコアの複数のコアプレートはどぶ浸け前に
カシメ手段によってカシメ結合されているが、これらの
コアプレートは完全に隙間のない一体物となっているの
ではなく、しばしばコアプレート積層面の一部に空隙が
存在することがある。このためモータ組付後にコイルに
電流を流したときこの空隙のために磁気的振動が発生
し、この磁気的振動のためにコアプレートが振動して比
較的大きい騒音を生じることがある。しかしてステータ
コアの外表面層を形成しており予熱により幾分柔らかく
なった樹脂は、もし積層しているステータコアの積層間
にこのような空隙が存在する場合にはその空隙部分内へ
浸入し、またもしステータコアの外表面層の一部に樹脂
層の剥がれ又は付着不良部分があればその部分へ迅速に
浸入し、こうしてステータコアの積層空隙又は外表面全
体を完全にエポキシ樹脂が覆う作用をする。この結果、
上記のような騒音の発生が防止され、隙間のないコーテ
イング材の付着が可能となるのである。
【0013】この予熱の後、オーブン等の加熱手段の温
度を約200度Cまで上げ、ステータコアを、約4時間
この温度で加熱する(加熱工程)。この加熱によりステ
ータコア外表面全体に付着しているコーテイング樹脂被
覆及びコアプレート間の空隙内に浸入したコーテイング
樹脂が完全に加熱硬化して、ステータコアの表面及び空
隙に確実に焼付けられ分離不能な状態に固着する。
【0014】このようにしてステータコアの全外表面へ
絶縁コーテイング樹脂を薄い均一な厚さを有する膜状に
固着させた後に、該ステータコアの中心孔へモータ軸を
通す。
【0015】その後、このステータコアと軸との組立体
を水で洗浄する(水洗浄工程)。このとき、ステータコ
アは完全にその全表面がコーテイング樹脂によって覆わ
れているので、このステータコアに洗浄水が浸入する部
分は存在しない。一方、軸は錆の心配の無い材料で構成
されている。このため、この組立体が洗浄水の浸入によ
って錆を発生するという心配は完全に解消されるのであ
る。かく形成したステータコアは、磁気ディスクを回転
駆動するためのスピンドルモータに好都合に用いること
ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ステータコアの
内周面を含むすべての外表面全体を同時に漏れのない完
全な状態で絶縁樹脂をコーテイング加工することが出来
る。更に使用する絶縁樹脂の量を最少量にすることが出
来、また、この絶縁樹脂から成るコーテイング膜の厚み
を外表面全体にわたって薄くしかも均一な厚みに形成す
ることが出来る。更に、積層したコアプレート間に存在
するおそれのある隙間に対しても樹脂が流入しその部分
に完全なコーテイング被膜を形成するので、コアプレー
トに磁気的振動が発生したときにおいてもその振動がこ
の樹脂層により吸収されるため振動音の発生を完全に防
止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂コーテイングの処理方法を示すグ
ラフである。
【図2】ステータコアに対する公知のコーテイング方法
を示す図である。
【図3】図2に示す公知のコーテイング方法を実行する
場合の前処理状態を示す図である。
【符号の説明】 1 ステータコア 2 中心孔 4 スプレーノズル 5 コーテイング絶縁材料 7 シール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコアに絶縁材料をコーテイング
    するステータコアコーテイング方法であって、 ステータコアの積層体を形成する積層体形成工程と、 該積層体を予め絶縁材料を溶融した溶融絶縁材料浴内へ
    漬ける絶縁材料被覆工程と、 溶融絶縁材料浴から取り出したステータコアの積層体を
    遠心分離器に入れ所定の回転数をかけることによって余
    分な絶縁材料を取り除く余剰材料除去工程と、 該ステータコアの積層体を加熱し絶縁材料をステータコ
    アへ焼き付ける焼付工程と、 水洗いする水洗浄工程と、から成ることを特徴とするス
    テータコアコーテイング方法。
  2. 【請求項2】 該余剰材料除去工程と該焼付工程との間
    に、該ステータコアの積層体を予熱する予熱工程が遂行
    されることを特徴とする請求項1記載のステータコアコ
    ーテイング方法。
  3. 【請求項3】 予熱工程では、約60度Cで約2時間の
    予備加熱を遂行し、焼付工程では、約200度Cで約4
    時間の焼付加熱を遂行することを特徴とする請求項2の
    ステータコアコーテイング方法。
JP2620594A 1994-01-28 1994-01-28 ステータコアコーテイング方法 Withdrawn JPH07222413A (ja)

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Effective date: 20010403