JP2003224952A - 固定子コアとその製造方法とその製造装置 - Google Patents
固定子コアとその製造方法とその製造装置Info
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Abstract
や占積率が向上するとともに、巻線不良が無く、治具の
共用化が図れるなど、信頼性が高く高性能で生産性の良
い固定子コアとその製造方法とその製造装置を得る。 【解決手段】 内径方向に伸びた複数のティース21
と、これらのティース間に構成されたスロット22を備
えた固定子コア4において、固定子コア4にパウダー3
1を付着させ、この固定子コア4の内周面に付着したパ
ウダー31を除去して、固定子コア4を加熱しパウダー
31を溶融硬化させたものである。
Description
固定子コアとその塗装方法とその塗装装置に関するもの
で、特に車両用回転電機の固定子コアの粉体塗装に関す
るものである。
419号公報に開示されている従来の車両用交流発電機
の構成を示す断面図である。図10において、1はフロ
ントブラッケット、2はリヤブラケット、3はフロント
ブラケット1とリヤブラケット2との間に挟持され、固
定子コア4と固定子コイル5とよりなる固定子、6は回
転子であり、両端がフロントブラケット1とリヤブラケ
ット2とに支承された回転軸7と、この回転軸7に取付
けられた回転子コア8および9と、両回転子コア8と9
との間に巻回された界磁コイル10と、両回転子コア8
と9との背面に設けられたファン11および12と、回
転軸7に設けられ、界磁コイル10に電流を供給するス
リップリング13とにより構成されている。回転子コア
8および9の外径は、空隙を介して固定子コア4の内径
と対向している。14は回転軸7に設けられたプーリで
ある。15はスリップリング13に電流を供給するブラ
シ、16はこのブラシ15を保持するブラシホルダ、1
7は固定子コイル5の交流出力を整流する三相全波構成
の整流器、18は界磁コイル10の電流を調整して固定
子コイル5の出力電圧を制御するレギュレータであり、
これらはリヤブラケット2に取付けられている。固定子
コア4に巻挿された固定子コイル5はリヤブラケット2
側に延長され、先端に接合端子19が溶接されて整流器
17のターミナル17aに接続固定されている。
の固定子3は、固定子コア4に絶縁処置を施してから、
固定子コイル5を挿入または巻線することにより構成さ
れている。この絶縁処置は固定子コア4と固定子コイル
5の間に絶縁紙を介在させる方法や、固定子コア4の表
面に絶縁のための粉体塗装を施すなどの方法があり、例
えば特開昭57−135655号公報に開示されている
ように、固定子コア4の内径側に治具を装着して、粉体
塗装が不要な個所に粉体が付着しないような防止策(マ
スキング)を施した上で粉体塗装を行なう方法が、車両
用交流発電機等の大量生産かつ低コストが求められる固
定子の製造方法として一般的であった。
定子コア4の粉体塗装は上記のように構成されているの
で、スロット数の変更や固定子コアの寸法変更に伴って
治具の変更が必要で、治具の交換作業も必要であった。
また、固定子コア4と治具のすきまが大きいと確実にマ
スキングが出来ず、固定子コア4の内周面に付着した粉
体と回転子コア8および9の外周面が擦れる恐れがある
ため、その分空隙を大とすると性能が低下したり、固定
子コア4の内周面に付着した余分な粉体を除去する作業
が必要であった。逆に治具とのすきまが小さいと治具の
着脱がスムーズに出来なく、また治具と固定子コア4の
位置合わせが必要であった。更に、治具に付着した粉体
の除去は固定子コア4から治具を抜いた状態で行なう必
要があるなど生産性にも問題があった。
積が減少したり、固定子コア4の軸方向の長さが増加し
た場合には、従来の治具によって固定子コア4の内周面
をマスキングする方法では、粉体を固定子コア4の軸方
向端面側からしか塗布出来ないため、固定子コア4の軸
方向端面の膜厚は厚くても軸方向中央付近のスロット内
の膜厚は薄いなど均一に粉体塗装が出来ないため、絶縁
性が低下したり、固定子コイル5がスロットに収納出来
なかったり、固定子コイル5に傷が付くなどの巻線不良
になることがあり、それを回避するために細い固定子コ
イル5を用いると性能が低下するなどの問題があった。
るためになされたもので、固定子コアのスロット内に均
一に粉体が塗装され、絶縁性や占積率が向上するととも
に巻線不良が無く、治具の共用化が図れるなど信頼性が
高く高性能で生産性の良い固定子コアとその製造方法と
その製造装置を提供することを目的とする。
る固定子コアでは、内径方向に伸びた複数のティース
と、これらのティース間に構成されたスロットを備えた
固定子コアにおいて、前記固定子コアに粉体を付着さ
せ、前記固定子コアの内周面に付着した前記粉体を除去
して、前記固定子コアを加熱し前記粉体を溶融硬化させ
たものである。
は、固定子コアの内径側に仕切板を配置して、前記固定
子コアの内周面に付着した粉体を除去したものである。
造方法では、内径方向に伸びた複数のティースと、これ
らのティース間に構成されたスロットを備えた固定子コ
アの製造方法において、前記固定子コアに粉体を付着さ
せる工程と、前記固定子コアの内周面に付着した前記粉
体を除去する工程と、前記固定子コアを加熱し前記粉体
を溶融硬化させる工程を有するものである。
造方法では、固定子コアの内周面に付着した粉体を除去
する工程は、固定子コアの内径側に仕切板を配置して、
前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除去するもの
である。
造装置では、内径方向に伸びた複数のティースと、これ
らのティース間に構成されたスロットを備えた固定子コ
アの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平行
に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラと、
このローラを回転させて前記固定子コアを回転させる回
転手段と、前記固定子コアに粉体を付着させる手段とを
備えたものである。
造装置では、内径方向に伸びた複数のティースと、これ
らのティース間に構成されたスロットを備えた固定子コ
アの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平行
に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラと、
このローラを回転させて前記固定子コアを回転させる回
転手段と、前記固定子コアの外周面に付着した粉体を除
去する除去手段とを備えたものである。
造装置では、内径方向に伸びた複数のティースと、これ
らのティース間に構成されたスロットを備えた固定子コ
アの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平行
に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラと、
このローラを回転させて前記固定子コアを回転させる回
転手段と、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除
去する除去手段とを備えたものである。
造装置では、ローラに付着した粉体を除去する除去手段
を有するものである。
造装置では、内径方向に伸びた複数のティースと、これ
らのティース間に構成されたスロットを備えた固定子コ
アの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平行
に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラと、
このローラを回転させて前記固定子コアを回転させる回
転手段と、前記固定子コアに付着した粉体を前記固定子
コアを加熱し前記粉体を溶融硬化する手段とを備えたも
のである。
製造装置では、固定子コアの内径側に仕切板を配置した
ものである。
製造装置では、ローラは複数本としたものである。
製造装置では、ローラのうち、少なくとも一つに軸方向
移動規制部を設けたものである。
製造装置では、請求項5ないし請求項12の固定子コア
の製造装置のうち、少なくとも2つ以上の製造装置を連
結したものである。
されたスロットを備えた固定子コアの製造装置におい
て、前記固定子コアの軸方向と平行に配設され前記固定
子コアの内周を支持するローラと、このローラを回転さ
せて前記固定子コアを回転させる回転手段と、前記固定
子コアに粉体を付着させる手段と、前記固定子コアの内
周面に付着した粉体を除去する除去手段と、前記固定子
コアに付着した粉体を前記固定子コアを加熱して溶融硬
化する手段とを備えたものである。
は、この発明の実施の形態1の固定子コアとその製造方
法とその製造装置を説明するためのもので、図1は固定
子コア4の内周を2本のローラ20で支持して、ローラ
20を回転させることにより固定子コア4を回転させる
回転手段を示す斜視図、図2はその固定子コア4とロー
ラ20の正面図である。図において、固定子コア4は内
径方向に伸びた複数のティース21とこれらのティース
21間に構成されたスロット22を備えており、固定子
コア4の外径は130mm程度で、スロット22の数は
36の例を示している。ベース23に構成されたレール
24にガイドされてスライドユニット25が図中左右に
移動可能となっており、スライドユニット25にはモー
タ26とハウジング27及びハウジング27から伸びた
ローラ20が取付けられている。ローラ20は例えば真
鍮で作られており、固定子コア4の軸方向と平行に伸び
ており、モータ26の回転力により2本のローラ20は
矢印の方向に回転して、ローラ20に内周が支持されて
いる固定子コア4を矢印の方向に回転させることが出来
る。
程および付着させる手段を示す説明図であり、図1で示
したような回転手段を備えており、固定子コア4の内径
側に図のように仕切板28が配置されて、ローラ20の
回転によって固定子コア4が回転する。仕切板28はス
テンレスや塩化ビニールで作られており、その淵が上方
に折り曲げられている。29は電源、30は多孔板であ
って、多孔板30の上に粉体(エポキシ樹脂のパウダー
31)の層があり、これらはフード32で覆われてい
る。図中右下の矢印からエヤーがフード32の内側に送
り込まれて、多孔板30の穴を通ってエヤーが流れ込
み、パウダー31は図のように上方に浮遊する。一方、
電源29からの通電によりパウダー31は例えばプラス
に帯電されており、固定子コア4との間の静電引力によ
ってパウダー31を固定子コア4に付着させることがで
きる。
コア4は回転しながらその表面全面にパウダー31が付
着し、特に、固定子コア4の内径側にマスキングのため
の治具が無いため治具の脱着や位置合わせが不要で、固
定子コア4の内径側に浮遊するパウダー31が固定子コ
ア4の内径側からもスロット22の内面に付着するた
め、スロット22の数が増加してスロット面積が減少し
たり、固定子コア4の軸方向の寸法が長くなっても、パ
ウダー31の付着が均一とできるパウダー31の付着工
程および付着手段を得ることができる。また、パウダー
31の付着が均一とできるために絶縁性や占積率が向上
し、巻線不良も減少する。更に、仕切板28を配置した
ので、浮遊するパウダー31や付着したパウダー31が
落下して、固定子コア4の図中下部に位置するスロット
22のコアバック33に必要以上に堆積することが防止
でき、パウダー31の付着を均一にできる。また、仕切
板28の淵が上方に折り曲げられており、仕切板28の
上に溜まったパウダー31を回収し再利用することがで
きる。更に仕切板28はエヤーで浮遊しているパウダー
4の流れを制御できるため、パウダー31の付着を均一
にでき且つ付着厚さの設定範囲が拡大できる。なお、浮
遊するパウダー31の密度は図のように、仕切板28の
下方あたりまでの密度が高く、それより上方の密度が低
くなるようにエヤーの量等を調整する事によってこの装
置の効果がより発揮され、均一にパウダー31を付着さ
せることができる。
パウダー31のうち、固定子コア4の外周面に付着して
いるパウダー31を除去する手段を示す説明図であり、
図1の回転手段を有しており、回転している固定子コア
4の外周面にゴム板34を擦り当てるとともにエヤーノ
ズル35からエヤーを吹きかけて固定子コア4の外周面
に付着しているパウダー31を除去する除去手段を備え
ている。また、固定子コア4の内径側に仕切板28が配
置されている。
コア4の外周面に付着している固定子コイル5の絶縁に
寄与しないパウダー31を、回転している固定子コア4
の外周面にゴム板34を擦り当てるとともにエヤーノズ
ル35により吹き付けられたエヤーによって均一に確実
に除去することができる。また、仕切板28を配置する
ことによって、除去したパウダー31や固定子コア4か
ら落下するパウダー31が、スロット22や固定子コア
4の内周面に付着する事を防止できるほか、仕切板28
の淵が上方に折り曲げられており、仕切板28の上に溜
まったパウダー31を回収し再利用することができる。
パウダー31のうち、固定子コア4の内周面に付着した
パウダー31を除去する工程および手段ならびにローラ
20に付着したパウダー31を除去する手段を示す説明
図である。図5は、図1の回転手段を有しており、回転
している固定子コア4の内周面に回転ブラシ36を当て
て、固定子コア4の内周面に付着するパウダー31を除
去する。また、ローラ20に付着しているパウダー31
を除去する回転ブラシ37も備えており、回転ブラシ3
6及び回転ブラシ37はナイロンや馬毛で作られてい
る。更に、固定子コア4の内径側に仕切板28が配置さ
れている。
コア4の内周面に付着している固定子コイル5の絶縁に
寄与しないパウダー31を、回転している固定子コア4
の内周面に回転ブラシ36を当てることによって均一に
確実に除去することができるため、回転子コア8および
9と擦れることが無く、その分空隙を小さくでき性能が
向上する。また、ローラ20に付着しているパウダー3
1を除去する回転ブラシ37も備えているため、ローラ
20に付着するパウダー31が固定子コア4の内周面に
付着せず、また内周面の除去とローラ22の除去を同時
に行なうため除去効率が良く、時間短縮ができる。更
に、仕切板28を配置することによって、除去したパウ
ダー31や固定子コア4から落下するパウダー31が、
スロット22や固定子コア4の内周面に付着する事を防
止できるほか、仕切板28の淵が上方に折り曲げられて
おり、仕切板28の上に溜まったパウダー31を回収し
再利用することができる。
パウダー31のうち、固定子コア4の内周面等に付着し
ているパウダー31を除去した後、固定子コア4を加熱
しパウダー31を溶融硬化させる工程および手段を示す
説明図である。図6は、図1の回転手段を有しており、
回転している固定子コア4の外径側に高周波の加熱コイ
ル38を配置して、固定子コア4に付着したパウダー3
1を、固定子コア4を加熱してパウダー31を溶融硬化
させる。また、固定子コア4の内径側に仕切板28が配
置されている。
コア4に付着している固定子コイル5の絶縁に寄与しな
いパウダー31を除去したのちに、回転している固定子
コア4を高周波の加熱コイル38で過熱してパウダー3
1を溶融硬化させたので、均一な絶縁膜を得ることがで
きる。また、仕切板28を配置することによって、回転
する固定子コア4から落下するパウダー31がスロット
22や固定子コア4の内周面に付着し溶融硬化すること
を防止することができるほか、仕切板28の淵が上方に
折り曲げられており、仕切板28の上に溜まったパウダ
ー31を回収し再利用することができる。
制部を示す部分断面図であり、ローラ20に設けられた
凹部39は固定子コア4を支持する部分が図のようにテ
ーパ状に細くなっており、この凹部39のテーパ面39
aに固定子コア4の内周面の軸方向の両端面が位置する
ように構成されている。
では、凹部39のテーパ面39aによって固定子コア4
の軸方向の移動が防止され、固定子コア4を安定して回
転させることができ、パウダー31の付着が均一なるほ
か、パウダー31の除去や加熱硬化を安定して行なう事
ができ、更に固定子コア4をローラ20によって支持し
た状態で異なる装置に搬送する場合にも固定子コア4を
安定して搬送する事ができる。また、固定子コア4の軸
方向の長さや内径寸法が異なるものでもローラ20が共
用化でき交換の必要が無く生産性が向上する。なお、凹
部39は、少なくとも1つのローラ20に設けること
で、上記効果を得ることができる。
は、固定子コア4にパウダー31を付着させ、その固定
子コア4の内周面に付着したパウダー31を除去して、
固定子コア4を加熱しパウダー31を溶融硬化させたた
め、固定子コア4の内径側にマスキングのための治具が
無いためパウダー31の付着が均一になり、絶縁性や占
積率が向上し巻線不良が減少するとともに、内周面のパ
ウダー31が確実に除去されるため、回転子コア8およ
び9と擦れることが無く、その分空隙を小さくでき性能
が向上するなど、信頼性および生産性が高く高性能な固
定子コア4を得ることができる。更に、固定子コア4の
内径側に仕切板28を配置して、固定子コア4の内周面
に付着したパウダー31を除去したので、除去したパウ
ダー31や固定子コア4から落下するパウダー31がス
ロット22等に付着する事を防止でき、パウダー31の
付着が均一となるため、信頼性が高く高性能な固定子コ
ア4とできる。
31を付着させる工程と、その固定子コア4の内周面に
付着したパウダー31を除去する工程と、その固定子コ
ア4を加熱しパウダー31を溶融硬化させる工程を有し
ており、固定子コア4の内径側にマスキングのための治
具が無いため治具の脱着が不要且つパウダー31の付着
が均一になり、内周面のパウダー31が確実に除去され
るため、信頼性および生産性が高く高性能な固定子の製
造方法を得ることができる。更に、固定子コア4の内径
側に仕切板28を配置して、固定子コア4の内周面に付
着したパウダー31を除去したので、除去したパウダー
31や固定子コア4から落下するパウダー31がスロッ
ト22等に付着する事が防止でき、仕切板28の上に溜
まったパウダー31を回収し再利用できるなど、高品質
で生産性の高い製造方法を得ることができる。
され固定子コア4の内周を支持するローラ20と、この
ローラ20を回転させて固定子コア4を回転させるモー
タ26と、固定子コア4にパウダー31を付着させる電
源29、多孔板30、フード32とを備えたので、固定
子コア4の内径側にマスキングのための治具が無いた
め、治具の脱着や位置合わせが不要で装置が簡素になる
ほか、パウダー31の付着が均一になり、生産性が高く
安価で高性能な固定子コアの製造装置を得ることができ
る。また、仕切板28を配置したので、余分なパウダー
31が付着せず均一な付着量にでき且つ付着量の設定範
囲が拡大でききるほか、仕切板28に溜まったパウダー
31を回収し再利用できるなど、生産性が高く高性能な
装置とできる。
され固定子コア4の内周を支持するローラ20と、この
ローラ20を回転させて固定子コア4を回転させるモー
タ26と、固定子コア4の外周面に付着したパウダー3
1を除去するゴム板34、エヤーノズル35とを備えた
ので、固定子コア4の外周面に付着している固定子コイ
ル5の絶縁に寄与しないパウダー31を、均一に確実に
除去することができる高性能な固定子コアの製造装置を
得ることができる。また、仕切板28を配置することに
よって、除去したパウダー31や固定子コア4から落下
するパウダー31がスロット22等に付着する事が防止
でき、仕切板28の上に溜まったパウダー31を回収し
再利用できるなど、高品質で生産性の高い製造装置を得
ることができる。
され固定子コア4の内周を支持するローラ20と、この
ローラ20を回転させて固定子コアを回転させるモータ
26と、固定子コアの内周面に付着した粉体を除去する
回転ブラシ36とを備えたので、固定子コア4の内周面
に付着している固定子コイル5の絶縁に寄与しないパウ
ダー31を、均一に確実に除去する高性能な固定子コア
の製造装置を得ることができる。また、ローラ20に付
着したパウダー31を除去する回転ブラシ37を備えて
いるため、除去効率が良く、時間短縮ができる生産性の
良い製造装置とできる。更に仕切板28を配置すること
によって、除去したパウダー31や固定子コア4から落
下するパウダー31がスロット22等に付着する事が防
止でき、仕切板28の上に溜まったパウダー31を回収
し再利用できるなど、高品質で生産性の高い製造装置を
得ることができる。
され固定子コア4の内周を支持するローラ20と、この
ローラ20を回転させて固定子コア4を回転させるモー
タ26と、固定子コア4に付着したパウダー31を、固
定子コア4を加熱してパウダー31を溶融硬化する加熱
コイル38とを備えたので、均一な絶縁膜とできる高性
能な固定子コアの製造装置を得ることができる。また、
仕切板28を配置することによって、固定子コア4から
落下するパウダー31がスロット22等に付着して溶融
硬化することが防止でき、仕切板28の上に溜まったパ
ウダー31を回収し再利用できるなど、高品質で生産性
の高い製造装置を得ることができる。
で、固定子コア4の回転が安定するため、パウダー31
の付着が均一になるほか、パウダー31の除去や溶融硬
化が安定して行え、生産性が高く高性能な固定子コア4
の製造装置を得ることができる。また、ローラ20のう
ち、少なくとも一つに軸方向移動規制部を設けたので、
固定子コア4の軸方向の移動が防止され、固定子コア4
を安定して回転させることができ、パウダー31の付着
が均一になるほか、パウダー31の除去や溶融硬化が安
定して行え、固定子コア4の軸方向の長さや内径寸法が
異なるものでもローラ20を変更する必要が無く、生産
性が高く高性能な固定子コア4の製造装置をとできる。
更に、上記の固定子コア4の各製造装置のうち、少なく
とも2つ以上の製造装置を連結した製造装置にすること
によって、つまり固定子コア4をローラ20によって支
持した状態で異なる工程に搬送する場合や、別の搬送装
置で固定子コア4を搬送してローラ20に支持させた場
合には、固定子コア4の生産性がさらに向上する製造装
置とできる。なお、固定子コア4の外周面に付着したパ
ウダー31を除去する装置と、固定子コア4の内周面に
付着したパウダー31を除去する装置は、その前後が逆
になってもよい。また仕切板28の形状は各装置で同じ
でなくても良く、またローラ20と一対になって構成し
て、固定子コア4を支持した状態で各装置間を搬送して
も良い。更に、ローラ20はチエーン等によって同時に
多数のローラ20を回転させるようにしても良い事は言
うまでもない。
され固定子コア4の内周を支持するローラ20と、この
ローラ20を回転させて固定子コア4を回転させるモー
タ26と、固定子コア4にパウダー31を付着させる電
源29、多孔板30、フード32と、固定子コア4の内
周面に付着したパウダー31を除去する回転ブラシ36
と、固定子コア4に付着したパウダー31を固定子コア
4を加熱しパウダー31を溶融硬化する加熱コイル38
とを備えたので、固定子コア4の内径側にマスキングの
ための治具が無いため、治具の脱着や位置合わせが不要
で装置が簡素になるほか、パウダー31の付着が均一に
なり、固定子コア4の内周面に付着したパウダー31も
均一に確実に除去でき、一連の装置が連続的に繋がって
いるため固定子コア4を他のローラ22へ載せかえるこ
とがないためパウダー31が落下せず、高性能で生産性
の高い製造装置を得ることができる。
形態2の固定子コアとその製造方法とその製造装置を説
明するためのもので、図3と同様に固定子コア40には
パウダー31が付着されており、固定子コア40の内周
面に付着したパウダー31を除去する工程および手段な
らびにローラ20に付着したパウダー31を除去する手
段を示す説明図であって、図1と同様の回転手段を有し
ている。回転している固定子コア40の内周面にゴム板
41を擦り当てて固定子コア40の内周面に付着するパ
ウダー31を除去する除去手段を備えている。また、ロ
ーラ20に付着しているパウダー31を除去する固定ブ
ラシ42も備えており、固定ブラシ42は馬毛から作ら
れている。更に、固定子コア40の内径側には図5と同
様に仕切板28が配置されている。なお、図8に示す固
定子コア40の外径は130mm程度で、スロット43
の数は72の例を示している。
コア40の内周面に付着しているパウダー31を、ロー
ラ20によって回転している固定子コア40の内周面に
ゴム板41を擦り当てることよって均一に確実に除去す
ることができる。また、ローラ20に付着しているパウ
ダー31を除去する固定ブラシ42も備えているため、
ローラ20に付着するパウダー31が固定子コア40の
内周面に付着せず、また内周面の除去と同時に行なうた
め除去効率が良く、時間短縮ができる。また、ゴム板4
1および固定ブラシ42は回転機構が不要のため構成が
簡素で安価にできる。なお仕切板28の効果は前述の通
りである。また、実施の形態1の固定子コア4に対し
て、スロット数が36から72に増加してその分スロッ
ト面積が減少しており、従来例の治具によるマスキング
方法では更にスロット43にパウダー31が入りにくく
なっており、均一に塗布できなかったが、この発明によ
ればこの場合でも均一に塗布することができる。
は、実施の形態1のものに対して、固定子コア40の内
周面に付着したパウダー31の除去手段およびローラ2
0の外周に付着したパウダー31の除去手段に回転機構
がないため、装置の構成が簡素で信頼性が高く安価にで
きる。
は2本の例を示したが、図9に示す固定子コア40と3
本のローラ20の正面図のように、ローラ20は3本配
置しても良い。なおローラ20は1本でも可能である
が、1本の場合は固定子コア40の回転が安定しにく
く、逆にあまり多数のローラ20を配置すると、回転は
安定しても粉体がローラ20に遮られてスロット40内
に塗布されにくくなるため、2本ないし3本が好まし
い。ローラ20を複数本とすることにより、生産性が高
く高性能な装置にできる。
アで説明したが、例えば車両の走行用電動機の固定子コ
アや電動発電機の固定子コアにおいても適用できること
は言うまでもない。
る固定子コアによれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアにおいて、前記固定子コアに粉体を付着さ
せ、前記固定子コアの内周面に付着した前記粉体を除去
して、前記固定子コアを加熱し前記粉体を溶融硬化させ
たので、固定子コアの内径側にマスキングのための治具
が無いため粉体の付着が均一になり、内周面の粉体が確
実に除去されるため、信頼性および生産性が高く高性能
な固定子コアを得ることがとできる。
アによれば、固定子コアの内径側に仕切板を配置して、
前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除去したの
で、除去した粉体がスロット等に付着せず、信頼性が高
く高性能な固定子コアを得ることができる。
アの製造方法によれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアの製造方法において、前記固定子コアに粉
体を付着させる工程と、前記固定子コアの内周面に付着
した前記粉体を除去する工程と、前記固定子コアを加熱
し前記粉体を溶融硬化させる工程を有するため、固定子
コアの内径側にマスキングのための治具が無いため治具
の脱着が不要且つ粉体の付着が均一になり、内周面の粉
体が確実に除去されるため、信頼性および生産性が高く
高性能な固定子コアの製造方法を得ることができる。
アの製造方法によれば、固定子コアの内周面に付着した
粉体を除去する工程は、固定子コアの内径側に仕切板を
配置して、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除
去したため、除去した粉体がスロット等に付着せず、仕
切板に溜まった粉体を再利用できるなど、高品質で生産
性の高い固定子コアの製造方法を得ることができる。
アの製造装置によれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアの製造装置において、前記固定子コアの軸
方向と平行に配設され前記固定子コアの内周を支持する
ローラと、このローラを回転させて前記固定子コアを回
転させる回転手段と、前記固定子コアに粉体を付着させ
る手段とを備えたので、固定子コアの内径側にマスキン
グのための治具が無いため、治具の脱着や位置合わせが
不要で装置が簡素になるほか、粉体の付着が均一にな
り、生産性が高く安価で高性能な固定子コアの製造装置
を得ることができる。
アの製造装置によれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアの製造装置において、前記固定子コアの軸
方向と平行に配設され前記固定子コアの内周を支持する
ローラと、このローラを回転させて前記固定子コアを回
転させる回転手段と、前記固定子コアの外周面に付着し
た粉体を除去する除去手段とを備えたので、固定子コア
の外周面に付着している余分な粉体を、均一に確実に除
去できる高性能な固定子コアの製造装置を得ることがで
きる。
アの製造装置によれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアの製造装置において、前記固定子コアの軸
方向と平行に配設され前記固定子コアの内周を支持する
ローラと、このローラを回転させて前記固定子コアを回
転させる回転手段と、前記固定子コアの内周面に付着し
た粉体を除去する除去手段とを備えたので、固定子コア
の内周面に付着している余分な粉体を、均一に確実に除
去できる高性能な固定子コアの製造装置を得ることがで
きる。
アの製造装置によれば、ローラに付着した粉体を除去す
る除去手段を有するので、除去効率が良く、時間短縮が
できる生産性の良い固定子コアの製造装置を得ることが
できる。
アの製造装置によれば、内径方向に伸びた複数のティー
スと、これらのティース間に構成されたスロットを備え
た固定子コアの製造装置において、前記固定子コアの軸
方向と平行に配設され前記固定子コアの内周を支持する
ローラと、このローラを回転させて前記固定子コアを回
転させる回転手段と、前記固定子コアに付着した粉体を
前記固定子コアを加熱し前記粉体を溶融硬化する手段と
を備えたので、均一な絶縁膜とできる高性能な固定子コ
アの製造装置を得ることができる。
コアの製造装置によれば、固定子コアの内径側に仕切板
を配置したので、粉体の付着が均一になり、仕切板に溜
まった粉体を再利用できるなど、生産性が高く高性能な
固定子コアの製造装置を得ることができる。
コアの製造装置によれば、ローラは複数本としたので、
固定子コアの回転が安定するため、粉体の付着が均一に
なるほか、粉体の除去や溶融硬化が安定して行え、生産
性が高く高性能な固定子コアの製造装置を得ることがで
きる。
コアの製造装置によれば、ローラのうち、少なくとも一
つに軸方向移動規制部を設けたので、固定子コアを安定
して回転させることができ粉体の付着が均一になるほ
か、粉体の除去や溶融硬化が安定して行え、また固定子
コアの軸方向の長さや内径寸法が異なるものでもローラ
を変更する必要が無く、生産性が高く高性能な固定子コ
アの製造装置を得ることができる。
コアの製造装置によれば、請求項5ないし請求項12の
固定子コアの製造装置のうち、少なくとも2つ以上の製
造装置を連結したので、固定子コアをローラによって支
持した状態で異なる工程に搬送出来るなど、生産性がさ
らに向上する固定子コアの製造装置を得ることができ
る。
コアの製造装置によれば、内径方向に伸びた複数のティ
ースと、これらのティース間に構成されたスロットを備
えた固定子コアの製造装置において、前記固定子コアの
軸方向と平行に配設され前記固定子コアの内周を支持す
るローラと、このローラを回転させて前記固定子コアを
回転させる回転手段と、前記固定子コアに粉体を付着さ
せる手段と、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を
除去する除去手段と、前記固定子コアに付着した粉体を
前記固定子コアを加熱して溶融硬化する手段とを備えた
ので、固定子コアの内径側にマスキングのための治具が
無いため、治具の脱着や位置合わせが不要で装置が簡素
になるほか、粉体の付着が均一になり、固定子コアの内
周面に付着した粉体も均一に確実に除去でき、一連の装
置が連続的に繋がっているため固定子コアを他のローラ
へ載せかえることがないため粉体が落下せず、高性能で
生産性の高い固定子コアの製造装置を得ることができ
る。
回転手段を示す斜視図である。
粉体を付着させる工程および手段を示す説明図である。
外周面に付着した粉体を除去する除去手段を示す説明図
である。
内周面に付着した粉体を除去する工程および手段、なら
びにローラに付着した粉体を除去する手段を示す説明図
である。
付着した粉体を固定子コアを加熱し粉体を溶融硬化する
工程および手段を示す説明図である。
た軸方向移動規制部を示す部分断面図である。
内周面に付着した粉体を除去する工程および手段、なら
びにローラに付着した粉体を除去する手段を示す説明図
である。
の場合を示す固定子コアとローラの正面図である。
図である。
22 スロット、 26 モータ、 28 仕切板、
29 電源、 30 多孔板、 31 パウダー、
32 フード、 34 ゴム板、 35 エヤーノズ
ル、 36 回転ブラシ、 37 回転ブラシ、 38
加熱コイル、 39 凹部、 41 ゴム板、 42
固定ブラシ。
Claims (14)
- 【請求項1】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアにおいて、前記固定子コアに粉体を付着させ、前記
固定子コアの内周面に付着した前記粉体を除去して、前
記固定子コアを加熱し前記粉体を溶融硬化させたことを
特徴とする固定子コア。 - 【請求項2】 固定子コアの内径側に仕切板を配置し
て、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除去する
ことを特徴とする請求項1記載の固定子コア。 - 【請求項3】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアの製造方法において、前記固定子コアに粉体を付着
させる工程と、前記固定子コアの内周面に付着した前記
粉体を除去する工程と、前記固定子コアを加熱し前記粉
体を溶融硬化させる工程を有することを特徴とする固定
子コアの製造方法。 - 【請求項4】 固定子コアの内周面に付着した粉体を除
去する工程は、固定子コアの内径側に仕切板を配置し
て、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除去する
ことを特徴とする請求項3記載の固定子コアの製造方
法。 - 【請求項5】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平
行に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラ
と、このローラを回転させて前記固定子コアを回転させ
る回転手段と、前記固定子コアに粉体を付着させる手段
とを備えたことを特徴とする固定子コアの製造装置。 - 【請求項6】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平
行に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラ
と、このローラを回転させて前記固定子コアを回転させ
る回転手段と、前記固定子コアの外周面に付着した粉体
を除去する除去手段とを備えたことを特徴とする固定子
コアの製造装置。 - 【請求項7】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平
行に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラ
と、このローラを回転させて前記固定子コアを回転させ
る回転手段と、前記固定子コアの内周面に付着した粉体
を除去する除去手段とを備えたことを特徴とする固定子
コアの製造装置。 - 【請求項8】 ローラに付着した粉体を除去する除去手
段を有することを特徴とする請求項7に記載の固定子コ
アの製造装置。 - 【請求項9】 内径方向に伸びた複数のティースと、こ
れらのティース間に構成されたスロットを備えた固定子
コアの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と平
行に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラ
と、このローラを回転させて前記固定子コアを回転させ
る回転手段と、前記固定子コアに付着した粉体を前記固
定子コアを加熱し前記粉体を溶融硬化する手段とを備え
たことを特徴とする固定子コアの製造装置。 - 【請求項10】 固定子コアの内径側に仕切板を配置し
たことを特徴とする請求項5ないし請求項9のいずれか
に記載の固定子コアの製造装置。 - 【請求項11】 ローラは複数本としたことを特徴とす
る請求項5ないし請求項10のいずれかに記載の固定子
コアの製造装置。 - 【請求項12】 ローラのうち、少なくとも一つに軸方
向移動規制部を設けたことを特徴とする請求項5ないし
請求項11のいずれかに記載の固定子コアの製造装置。 - 【請求項13】 請求項5ないし請求項12の固定子コ
アの製造装置のうち、少なくとも2つ以上の製造装置を
連結したことを特徴とする固定子コアの製造装置。 - 【請求項14】 内径方向に伸びた複数のティースと、
これらのティース間に構成されたスロットを備えた固定
子コアの製造装置において、前記固定子コアの軸方向と
平行に配設され前記固定子コアの内周を支持するローラ
と、このローラを回転させて前記固定子コアを回転させ
る回転手段と、前記固定子コアに粉体を付着させる手段
と、前記固定子コアの内周面に付着した粉体を除去する
除去手段と、前記固定子コアに付着した粉体を前記固定
子コアを加熱して溶融硬化する手段とを備えたことを特
徴とする固定子コアの製造装置。
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