JPH07298521A - 電機子コア及びその絶縁被膜形成方法 - Google Patents
電機子コア及びその絶縁被膜形成方法Info
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- JPH07298521A JPH07298521A JP9090194A JP9090194A JPH07298521A JP H07298521 A JPH07298521 A JP H07298521A JP 9090194 A JP9090194 A JP 9090194A JP 9090194 A JP9090194 A JP 9090194A JP H07298521 A JPH07298521 A JP H07298521A
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価で大量に供給するのを可能にすると共
に、アウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの
薄型化を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイル
を実現できる電機子コア及びその絶縁被膜形成方法を提
供する。 【構成】 実質上コア積層体4の全面に亘ってポリイミ
ド系樹脂からなる絶縁被膜5が形成された電機子コア1
を構成する。また、複数のコア板3が積層されたコア
積層体4を運搬器6上に載置する工程と、上記運搬器
6上のコア積層体4の表面にポリイミド系樹脂を塗布す
る工程と、上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積
層体4を加熱処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する
工程と、を含む絶縁被膜形成方法によって電機子コア1
の絶縁被膜5を形成する。
に、アウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの
薄型化を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイル
を実現できる電機子コア及びその絶縁被膜形成方法を提
供する。 【構成】 実質上コア積層体4の全面に亘ってポリイミ
ド系樹脂からなる絶縁被膜5が形成された電機子コア1
を構成する。また、複数のコア板3が積層されたコア
積層体4を運搬器6上に載置する工程と、上記運搬器
6上のコア積層体4の表面にポリイミド系樹脂を塗布す
る工程と、上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積
層体4を加熱処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する
工程と、を含む絶縁被膜形成方法によって電機子コア1
の絶縁被膜5を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種モータに適用され
る電機子コア及びその絶縁被膜形成方法に関する。
る電機子コア及びその絶縁被膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばハードディスク駆動用スピンドル
モータ等のモータに適用される電機子コアは、複数のコ
ア板が積層されたコア積層体の表面に巻線が巻回されて
コイルが形成されているが、この場合コア積層体とコイ
ルとの間の絶縁の確保や防錆等を目的としてコア積層体
の全面には絶縁被膜を形成することが必要となる。
モータ等のモータに適用される電機子コアは、複数のコ
ア板が積層されたコア積層体の表面に巻線が巻回されて
コイルが形成されているが、この場合コア積層体とコイ
ルとの間の絶縁の確保や防錆等を目的としてコア積層体
の全面には絶縁被膜を形成することが必要となる。
【0003】このような電機子コアの一例として、特開
平4−168940号公報に開示されたものが知られて
いる。この電機子コア21は、図5に示したように、外
方に突出している複数のステータ歯22を有するコア板
23を複数積層して形成してなるコア積層体24に対し
て、実質上このコア積層体24の全面に亘ってエポキシ
樹脂等からなる絶縁性電着塗料25を絶縁及び防錆に十
分な程度に薄く施して構成したものである。各ステータ
歯22の周囲には巻線(図示せず)が巻回されてコイル
が形成される。
平4−168940号公報に開示されたものが知られて
いる。この電機子コア21は、図5に示したように、外
方に突出している複数のステータ歯22を有するコア板
23を複数積層して形成してなるコア積層体24に対し
て、実質上このコア積層体24の全面に亘ってエポキシ
樹脂等からなる絶縁性電着塗料25を絶縁及び防錆に十
分な程度に薄く施して構成したものである。各ステータ
歯22の周囲には巻線(図示せず)が巻回されてコイル
が形成される。
【0004】このように絶縁性電着塗料25をコア積層
体24の全面に亘って形成するには、上記公報にも記載
されているように、コア積層体24の内周面26に電極
を接続して電着処理が行われる。具体的には、1個ずつ
コア積層体24を電極となるフックに引っ掛けた状態
で、電着槽に浸漬することによりエポキシ樹脂等の絶縁
性電着塗料25を塗布することが行われている。
体24の全面に亘って形成するには、上記公報にも記載
されているように、コア積層体24の内周面26に電極
を接続して電着処理が行われる。具体的には、1個ずつ
コア積層体24を電極となるフックに引っ掛けた状態
で、電着槽に浸漬することによりエポキシ樹脂等の絶縁
性電着塗料25を塗布することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁性電着
塗料を電着処理によって形成する従来の電機子コアで
は、次のような問題がある。 (1)生産性が低い上に生産設備が非常に高くなるの
で、安価で大量に供給するのが不可能となる。 (2)エポキシ樹脂のような絶縁性電着塗料はアウトガ
スが発生し易いので、このアウトガスにより悪影響を受
ける。例えば、ハードディスク駆動用スピンドルモータ
に適用した場合には、磁気ディスクと磁気ヘッド間にア
ウトガスが入り込んで、信号の読み取りに悪影響を受け
る。 (3)均一な絶縁性電着塗料が形成されにくいので、モ
ータの薄型化を図るのが困難になる。 (4)絶縁性電着塗料に対する巻線の巻回作業が良好に
行われにくいので、品質(抵抗や巻き上がり寸法)の高
いコイルが実現できにくい。
塗料を電着処理によって形成する従来の電機子コアで
は、次のような問題がある。 (1)生産性が低い上に生産設備が非常に高くなるの
で、安価で大量に供給するのが不可能となる。 (2)エポキシ樹脂のような絶縁性電着塗料はアウトガ
スが発生し易いので、このアウトガスにより悪影響を受
ける。例えば、ハードディスク駆動用スピンドルモータ
に適用した場合には、磁気ディスクと磁気ヘッド間にア
ウトガスが入り込んで、信号の読み取りに悪影響を受け
る。 (3)均一な絶縁性電着塗料が形成されにくいので、モ
ータの薄型化を図るのが困難になる。 (4)絶縁性電着塗料に対する巻線の巻回作業が良好に
行われにくいので、品質(抵抗や巻き上がり寸法)の高
いコイルが実現できにくい。
【0006】本発明は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、安価で大量に供給するのを可能にすると共
に、アウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの
薄型化を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイル
を実現できるようにした電機子コア及びその絶縁被膜形
成方法を提供することを目的とするものである。
れたもので、安価で大量に供給するのを可能にすると共
に、アウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの
薄型化を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイル
を実現できるようにした電機子コア及びその絶縁被膜形
成方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係わる本発明の電機子コアは、実質上コア
積層体の全面に亘って絶縁被膜が形成された電機子コア
において、上記絶縁被膜はポリイミド系樹脂からなるこ
とを特徴とするものである。
に請求項1に係わる本発明の電機子コアは、実質上コア
積層体の全面に亘って絶縁被膜が形成された電機子コア
において、上記絶縁被膜はポリイミド系樹脂からなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係わる本発明の電機子コアの絶
縁被膜形成方法は、複数のコア板が積層されたコア積
層体を運搬器上に載置する工程と、上記運搬器上のコ
ア積層体の表面にポリイミド系樹脂を塗布する工程と、
上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積層体を加熱
処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する工程と、を含
むことを特徴とするものである。
縁被膜形成方法は、複数のコア板が積層されたコア積
層体を運搬器上に載置する工程と、上記運搬器上のコ
ア積層体の表面にポリイミド系樹脂を塗布する工程と、
上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積層体を加熱
処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する工程と、を含
むことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1に係わる本発明の構成によれば、電機
子コアは、実質上コア積層体の全面に亘ってポリイミド
系樹脂からなる絶縁被膜が形成される。
子コアは、実質上コア積層体の全面に亘ってポリイミド
系樹脂からなる絶縁被膜が形成される。
【0010】請求項2に係わる本発明の構成によれば、
複数のコア板が積層されたコア積層体を運搬器上に載
置する工程と、上記運搬器上のコア積層体の表面にポ
リイミド系樹脂を塗布する工程と、上記ポリイミド系
樹脂が塗布されたコア積層体を加熱処理してこのポリイ
ミド系樹脂を硬化する工程と、を含む絶縁被膜形成方法
によって電機子コアの絶縁被膜が形成される。
複数のコア板が積層されたコア積層体を運搬器上に載
置する工程と、上記運搬器上のコア積層体の表面にポ
リイミド系樹脂を塗布する工程と、上記ポリイミド系
樹脂が塗布されたコア積層体を加熱処理してこのポリイ
ミド系樹脂を硬化する工程と、を含む絶縁被膜形成方法
によって電機子コアの絶縁被膜が形成される。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の電機子コアの実施例を示す斜視図
で、本実施例による電機子コア1は、外方に突出してい
る複数のステータ歯2を有するコア板3を複数積層して
形成してなるコア積層体4に対して、実質上このコア積
層体4の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる絶縁被
膜5が形成されている。このポリイミド系樹脂からなる
絶縁被膜5の形成は次のような方法によって行われる。
る。図1は本発明の電機子コアの実施例を示す斜視図
で、本実施例による電機子コア1は、外方に突出してい
る複数のステータ歯2を有するコア板3を複数積層して
形成してなるコア積層体4に対して、実質上このコア積
層体4の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる絶縁被
膜5が形成されている。このポリイミド系樹脂からなる
絶縁被膜5の形成は次のような方法によって行われる。
【0012】以下、ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜
5の形成方法を説明する。まず、図2の工程のよう
に、具体的には図3に示すように、複数のコア板3が積
層されて形成されたコア積層体4をベルトコンベアのよ
うな運搬器6上に載置する。運搬器6は図示しない駆動
手段によって回転されるローラー7により、矢印方向に
移動している。運搬器6の斜め上方にはノズルのような
噴霧器8が配置されて、この噴霧器8が回転しながら霧
状のポリイミド系樹脂を噴射して、工程のように下方
のコア積層体4の表面に塗布する。これによって、コア
積層体4の表面にはポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜
5が均一に塗布される。
5の形成方法を説明する。まず、図2の工程のよう
に、具体的には図3に示すように、複数のコア板3が積
層されて形成されたコア積層体4をベルトコンベアのよ
うな運搬器6上に載置する。運搬器6は図示しない駆動
手段によって回転されるローラー7により、矢印方向に
移動している。運搬器6の斜め上方にはノズルのような
噴霧器8が配置されて、この噴霧器8が回転しながら霧
状のポリイミド系樹脂を噴射して、工程のように下方
のコア積層体4の表面に塗布する。これによって、コア
積層体4の表面にはポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜
5が均一に塗布される。
【0013】次に、工程のように、ポリイミド系樹脂
からなる絶縁被膜5が塗布された表面を上にしたまま、
コア積層体4を電気炉に移動して約200℃で約30分
間加熱処理する。これによって、コア積層体4の表面に
塗布されているポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5は
硬化される。なお、この加熱処理は電気炉に限ることな
く他の加熱手段を用いても良い。続いて、このコア積層
体4を反転させて、再び工程乃至の処理を繰り返
す。これによって、コア積層体4の表面だけでなく、裏
面に塗布されたポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5も
硬化され、ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5を薄く
かつ均一に形成することができる。
からなる絶縁被膜5が塗布された表面を上にしたまま、
コア積層体4を電気炉に移動して約200℃で約30分
間加熱処理する。これによって、コア積層体4の表面に
塗布されているポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5は
硬化される。なお、この加熱処理は電気炉に限ることな
く他の加熱手段を用いても良い。続いて、このコア積層
体4を反転させて、再び工程乃至の処理を繰り返
す。これによって、コア積層体4の表面だけでなく、裏
面に塗布されたポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5も
硬化され、ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5を薄く
かつ均一に形成することができる。
【0014】また、工程において霧状のポリイミド系
樹脂をコア積層体4に塗布する際、ポリイミド系樹脂か
らなる絶縁被膜5はこのコア積層体4の表面(あるいは
裏面)に限らず、コア積層体4の側面にも薄く塗布され
る。この結果、加熱処理を経ることによって、図1のよ
うに、実質上コア積層体4の全面に亘ってポリイミド系
樹脂からなる絶縁被膜5を形成することができる。
樹脂をコア積層体4に塗布する際、ポリイミド系樹脂か
らなる絶縁被膜5はこのコア積層体4の表面(あるいは
裏面)に限らず、コア積層体4の側面にも薄く塗布され
る。この結果、加熱処理を経ることによって、図1のよ
うに、実質上コア積層体4の全面に亘ってポリイミド系
樹脂からなる絶縁被膜5を形成することができる。
【0015】図4は本実施例による電機子コア1を適用
して組み立てた磁気ディスク駆動用スピンドルモータを
示す半断面図である。11はフレームでこの中心には略
円筒状のベアリングホルダー部12を有しており、この
ベアリングホルダー部12の円筒内には回転シャフト
(軸)13を支承するベアリング14,15が嵌入され
て、ベアリングホルダー部12の内周面に接着固定され
ている。これにより、回転シャフト13はベアリングホ
ルダー部12に対してベアリング14,15を介して回
転自在に保持されている。ベアリングホルダー部12の
外周面には、本実施例による電機子コア1が接着固定さ
れ、この電機子コア1の周囲にはステータコイル17が
巻回されている。また回転シャフト13の上端にはハブ
18が固定されて、このハブ18の外周面18Aには磁
気ディスクが装着されるようになっている。ハブ18の
内周面には電機子コア1に対向するように駆動マグネッ
ト19が固定されている。20は電機子コア1のステー
タコイル17から引き出したコイルを半田付けするフレ
キシブル基板である。
して組み立てた磁気ディスク駆動用スピンドルモータを
示す半断面図である。11はフレームでこの中心には略
円筒状のベアリングホルダー部12を有しており、この
ベアリングホルダー部12の円筒内には回転シャフト
(軸)13を支承するベアリング14,15が嵌入され
て、ベアリングホルダー部12の内周面に接着固定され
ている。これにより、回転シャフト13はベアリングホ
ルダー部12に対してベアリング14,15を介して回
転自在に保持されている。ベアリングホルダー部12の
外周面には、本実施例による電機子コア1が接着固定さ
れ、この電機子コア1の周囲にはステータコイル17が
巻回されている。また回転シャフト13の上端にはハブ
18が固定されて、このハブ18の外周面18Aには磁
気ディスクが装着されるようになっている。ハブ18の
内周面には電機子コア1に対向するように駆動マグネッ
ト19が固定されている。20は電機子コア1のステー
タコイル17から引き出したコイルを半田付けするフレ
キシブル基板である。
【0016】このような磁気ディスク駆動用スピンドル
モータにおいて、電機子コア1に巻回されているステー
タコイル17に通電を行うことにより、この電流と駆動
マグネット19から発生される磁束との作用によって、
ハブ18は回転力を受けるので、ハブ18は回転シャフ
ト11と一体に回転するため、磁気ディスクは回転駆動
されることになる。
モータにおいて、電機子コア1に巻回されているステー
タコイル17に通電を行うことにより、この電流と駆動
マグネット19から発生される磁束との作用によって、
ハブ18は回転力を受けるので、ハブ18は回転シャフ
ト11と一体に回転するため、磁気ディスクは回転駆動
されることになる。
【0017】このように本実施例によれば、実質上コア
積層体4の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる絶縁
被膜5が形成された電機子コア1を構成するようにし、
また、複数のコア板3が積層されたコア積層体4を運
搬器6上に載置する工程と、 上記運搬器6上のコア積層体4の表面にポリイミド系
樹脂を塗布する工程と、 上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積層体4を加
熱処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する工程と、を
含む絶縁被膜形成方法によって電機子コア1の絶縁被膜
を形成するようにしたので、次のような効果を得ること
ができる。 (1)運搬器6及び噴霧器8を要部とする簡単な生産設
備で電機子コア1を生産することができるので、安価で
大量に供給するのが可能になる。 (2)ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5を形成する
ようにしたので、アウトガスの発生を大幅に低減でき
る。これにより、例えばハードディスク駆動用スピンド
ルモータに適用した場合でも、磁気ディスクと磁気ヘッ
ド間にアウトガスが入り込むことはほとんどないので、
信号読み取りに悪影響を受けない。 (3)絶縁被膜5を構成するポリイミド系樹脂は優れた
絶縁性を有しているので、薄くかつ均一な絶縁被膜5が
形成されることにより十分な絶縁効果が得られるため、
モータの薄型化を図ることができる。 (4)絶縁被膜5を構成するポリイミド系樹脂は摩擦係
数が比較的小さいので、コイルを形成する巻線の巻回作
業が良好に行われるため、品質の高いコイルを実現する
ことができる。
積層体4の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる絶縁
被膜5が形成された電機子コア1を構成するようにし、
また、複数のコア板3が積層されたコア積層体4を運
搬器6上に載置する工程と、 上記運搬器6上のコア積層体4の表面にポリイミド系
樹脂を塗布する工程と、 上記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積層体4を加
熱処理してこのポリイミド系樹脂を硬化する工程と、を
含む絶縁被膜形成方法によって電機子コア1の絶縁被膜
を形成するようにしたので、次のような効果を得ること
ができる。 (1)運搬器6及び噴霧器8を要部とする簡単な生産設
備で電機子コア1を生産することができるので、安価で
大量に供給するのが可能になる。 (2)ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜5を形成する
ようにしたので、アウトガスの発生を大幅に低減でき
る。これにより、例えばハードディスク駆動用スピンド
ルモータに適用した場合でも、磁気ディスクと磁気ヘッ
ド間にアウトガスが入り込むことはほとんどないので、
信号読み取りに悪影響を受けない。 (3)絶縁被膜5を構成するポリイミド系樹脂は優れた
絶縁性を有しているので、薄くかつ均一な絶縁被膜5が
形成されることにより十分な絶縁効果が得られるため、
モータの薄型化を図ることができる。 (4)絶縁被膜5を構成するポリイミド系樹脂は摩擦係
数が比較的小さいので、コイルを形成する巻線の巻回作
業が良好に行われるため、品質の高いコイルを実現する
ことができる。
【0018】本文中では、コア積層体4を加熱処理する
温度及び時間は一例を示したものであり、これらの値は
目的、用途等に応じて任意に変更することができる。ま
た、本発明の電機子コア1は磁気ディスク駆動用スピン
ドルモータに限らず、モータ一般に対して適用すること
ができる。
温度及び時間は一例を示したものであり、これらの値は
目的、用途等に応じて任意に変更することができる。ま
た、本発明の電機子コア1は磁気ディスク駆動用スピン
ドルモータに限らず、モータ一般に対して適用すること
ができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明によれば、実質
上コア積層体の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる
絶縁被膜が形成された電機子コアを構成するようにした
ので、安価で大量に供給するのを可能にすると共に、ア
ウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの薄型化
を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイルを実現
できる。請求項2に係わる本発明によれば、複数のコ
ア板が積層されたコア積層体を運搬器上に載置する工程
と、上記運搬器上のコア積層体の表面にポリイミド系
樹脂を塗布する工程と、上記ポリイミド系樹脂が塗布
されたコア積層体を加熱処理してこのポリイミド系樹脂
を硬化する工程と、を含む絶縁被膜形成方法を構成する
ようにしたので、請求項1のような電機子コアの絶縁被
膜を形成することができる。
上コア積層体の全面に亘ってポリイミド系樹脂からなる
絶縁被膜が形成された電機子コアを構成するようにした
ので、安価で大量に供給するのを可能にすると共に、ア
ウトガスの発生を大幅に低減し、さらにモータの薄型化
を図るのを容易にすると共に、品質の高いコイルを実現
できる。請求項2に係わる本発明によれば、複数のコ
ア板が積層されたコア積層体を運搬器上に載置する工程
と、上記運搬器上のコア積層体の表面にポリイミド系
樹脂を塗布する工程と、上記ポリイミド系樹脂が塗布
されたコア積層体を加熱処理してこのポリイミド系樹脂
を硬化する工程と、を含む絶縁被膜形成方法を構成する
ようにしたので、請求項1のような電機子コアの絶縁被
膜を形成することができる。
【図1】本発明の電機子コアの実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本実施例の電機子コアの絶縁被膜形成方法を示
す工程図である。
す工程図である。
【図3】本実施例の電機子コアの絶縁被膜形成方法の主
要工程を具体的に説明する斜視図である。
要工程を具体的に説明する斜視図である。
【図4】本実施例の電機子コアを適用して組み立てた磁
気ディスク駆動用スピンドルモータを示す半断面図であ
る。
気ディスク駆動用スピンドルモータを示す半断面図であ
る。
【図5】従来の電機子コアを示す平面図である。
1 電機子コア 3 コア板 4 コア積層体 5 ポリイミド系樹脂からなる絶縁被膜 6 運搬器 8 噴霧器 13 回転シャフト 17 ステータコイル 18 ハブ
Claims (2)
- 【請求項1】 実質上コア積層体の全面に亘って絶縁被
膜が形成された電機子コアにおいて、上記絶縁被膜はポ
リイミド系樹脂からなることを特徴とする電機子コア。 - 【請求項2】 複数のコア板が積層されたコア積層体
を運搬器上に載置する工程と、上記運搬器上のコア積
層体の表面にポリイミド系樹脂を塗布する工程と、上
記ポリイミド系樹脂が塗布されたコア積層体を加熱処理
してこのポリイミド系樹脂を硬化する工程と、を含むこ
とを特徴とする電機子コアの絶縁被膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090194A JPH07298521A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 電機子コア及びその絶縁被膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090194A JPH07298521A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 電機子コア及びその絶縁被膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298521A true JPH07298521A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14011309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090194A Pending JPH07298521A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 電機子コア及びその絶縁被膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298521A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004197073A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-15 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 電着材料、およびモータ、並びにレンズ駆動装置 |
JP2007143386A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-06-07 | Minebea Co Ltd | 一層ないし二層の絶縁塗膜構造を有するモータ用部品及びその製造方法 |
JP4665275B2 (ja) * | 1999-11-22 | 2011-04-06 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | 高耐熱回転電機 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP9090194A patent/JPH07298521A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4665275B2 (ja) * | 1999-11-22 | 2011-04-06 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | 高耐熱回転電機 |
JP2004197073A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-15 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 電着材料、およびモータ、並びにレンズ駆動装置 |
JP2007143386A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-06-07 | Minebea Co Ltd | 一層ないし二層の絶縁塗膜構造を有するモータ用部品及びその製造方法 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990518 |