JPH01157250A - 小形回転電機の回転子、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

小形回転電機の回転子、その製造方法及びその製造装置

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JPH01157250A
JPH01157250A JP31405387A JP31405387A JPH01157250A JP H01157250 A JPH01157250 A JP H01157250A JP 31405387 A JP31405387 A JP 31405387A JP 31405387 A JP31405387 A JP 31405387A JP H01157250 A JPH01157250 A JP H01157250A
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rotor
resin composition
coil
manufacturing
electric machine
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JP31405387A
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English (en)
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Satoru Umeki
梅木 悟
Mitsushiro Ueda
植田 光城
Yasuaki Watanabe
渡辺 康明
Yoshimichi Ono
小野 良道
Susumu Shimizu
進 清水
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は小形回転電機の回転子に係り、特にその成層鉄
心上に巻線を巻装し、樹脂材等により固定して成る小形
回転電機の回転子、その製造方法及びその製造装置に係
る。
〔従来の技術〕
従来5例えば自動車用スタータモータ等の小形回転電機
の回転子は1回転軸上に成層鉄心を取り付け、その円周
上に複数設けた巻線挿入溝にコイルを挿入した後、その
上から例えばワニス等を塗布し、これを乾燥硬化してコ
イルの固定を行っていた。
一方、近年においては、自動車等の軽量化により、本戦
機器の小形軽量化の要求が強く、これに伴い、回転電機
の回転子もますます小形軽量化することが要求されてい
る。また、この様な要求は、単に本戦機器のみに限らず
、電動工具等の小形回転電機を使用する分野においても
同様である。
しかしながら、−船釣に、モータ等回転電機の回転子を
小形化すると、その回転数が増加するためモータ回転子
の負荷が増大するとともにその電流密度も増大する。そ
のため、モータ回転子の温度上昇も従来のものに比転し
著しく高くなり、従来のワニス等ではその耐熱性が不十
分であった。
すなわち、従来のワニス等では、高負荷時の400℃〜
450℃の高温に10分程度さらされると1発煙し、ク
ラックやふくれ等を生じ、その絶縁特性が劣化するどと
もに機械的強度も低下してしまう。特に、既述のスター
タモータ等においては、機関の始動時に大電流が流れて
回転子が高温になるとともにその回転数も数千回転毎分
に達し、これでは巻線が飛び出してしまうと言う不具体
があった。
また、従来の溶剤型ワニスのなかにはポリアミドイミド
やポリイミド系のワニスがあるが、これらは処理時間が
長く、固着力が比較的低く、またワニス中に含まれるN
−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミドなど
の極性溶媒が絶縁線輪であるエナメル銅線の皮膜をおか
すことから実用には至っていない。
粉体エポキシは、一般に小形モータ等に広く使用されて
いるが、やはり耐熱性に劣り、さらに回転子のスロット
、コイル内部にまで浸透含浸しにくく、上記の様な高負
荷・高回転で使用される小形回転電機の回転子のモール
ド絶縁固定材としてし適していない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記従来技術における問題点に鑑み、高負荷
・高回転においてもコイル間の絶縁不良を生じずかつコ
イルの飛び出し等のない小形回転電機の回転子を、さら
にはこの小形回転機の回転子を製造するに適した製造方
法及び製造装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本発明の第1の目的は、回転軸と、上記回転軸上に
固定され成層鉄心と、上記成層鉄心外周に形成されたコ
イル挿入溝に挿入固定されたコイルとから成る小形回転
電機の回転子において、上記成層鉄心のコイル挿入溝及
び」二記コイルのコイル端部の少なくとも一部を、テト
ラフェノールエタンのテトラグリシジルエタール、ノボ
ラックフェノール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂組成
物によって充填あるいは被覆し、硬化したことを特徴と
する小形回転電機の回転子により達成される。
上記本発明の第2の目的は、回転軸と、上記回転軸上に
固定され成層鉄心と、上記成層鉄心外周に形成されたコ
イル挿入溝に挿入固定されたコイルとから成る小形回転
電機の回転子の製造方法において、上記コイルを上記成
層鉄心のコイル挿入溝に巻装した後、上記成層鉄心のコ
イル挿入溝及び上記コイルのコイル端部の少なくとも一
部を、テトラフェノールエタンのテトラグリシジルエタ
ール、ノボラックフェノール樹脂、無機質充てん材を含
む樹脂組成物によって充填あるいは被覆し、その後20
0℃以上の温度下で上記樹脂組成物を硬化させたことを
特徴とする小形回転電機の回転子の製造方法によって達
成される。
上記本発明の第3の目的は、回転軸と、上記回転軸上に
固定され成層鉄心と、上記成層鉄心外周に形成されたコ
イル挿入溝に挿入固定されたコイルとから成る小形回転
電機の回転子の製造装置において、さらに、上記成層鉄
心のコイル挿入溝及び上記コイルのコイル端部の少なく
とも一部を。
テトラフェノールエタンのテトラグリシジルエタール、
ノボラックフェノール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂
組成物によって充填あるいは被覆する手段、及び200
℃以上の温度下で上記樹脂組成物を硬化させる熱硬化炉
とを備えたことを特徴とする小形回転電機の回転子の製
造装置によって達成される。
〔作用〕
テトラフェノールエタンのテトラグリシジルエタール、
ノボラックフェノール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂
組成物は、常温では固体粉状であり、100℃〜200
℃で溶融液状となり、200℃以上で熱硬化する。この
樹脂組成物は、また、熱硬化後は耐熱性に優れ、400
℃〜450℃の高温下でも発煙、クラック、ふくれを生
ぜず、絶縁性、機械的強度を低下させない。
本発明では、上記樹脂組成物のかかる特性を利用し、す
なわち、小形回転電機の回転子において、成層鉄心のコ
イル挿入溝及びコイル端部の少なくとも一部に、テトラ
フェノールエタンのテトラグリシジルエタール、ノボラ
ックフェノール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂組成物
によって充填あるいは被覆し、これを硬化させることに
より、高負荷・高回転時においても絶縁不良やコイルの
飛び出し等を生じることのない小形回転電機の回転子を
得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図(a)には、本発明になる小形回転電機、特に自
動車用スタータモータの回転子1が示されている。図に
も示される様に、この回転子1は。
図には示されていないモータブラケット内に回転可能に
支承される回転軸2を有し、この回転軸2上には、複数
の鋼板を積層して円筒状に形成した電機子鉄心3とさら
に整流子4が取り付けられている。この電機子鉄心3の
外周表面には、第1図(b)にも示されるように、複数
の溝5が形成され、この溝5の中にはコイル6がそう入
されている。このコイル6は、例えばエナメル被覆を施
したいわゆるエナメル線を所定の形状に整形した後、こ
れを上記溝5内にそう入し、その端部を上記整流子4の
整流子片に接続する。また、このコイル6の端部及び上
記コイル挿入溝5には、以下に詳述する絶縁性樹脂組成
物7を塗布、充填して、硬化させている。
すなわち、本発明では、この絶縁性樹脂組成物7により
、回転子のコイルの絶縁とともにコイルの固定をも行っ
てk)る。この様な絶縁性樹脂組成物7は、A)テトラ
フェノールエタンのテトラグリシジルエーテル、B)ノ
ボラックフェノール樹脂およびC)無機質充てん材を含
む常温で固体の樹脂組成物を、加熱溶融し、これを回転
子1のコイル端部及びコイル挿入溝に塗布した後、20
0℃以上の温度下で硬化させてなるものである。この樹
脂組成物によって回転子を処理すれば、400℃から4
50℃に10分程度加熱されてもこの組成物にクラック
やふくれがなくかつ高温時の固着力にすぐれているため
、回転子1の高速回転子に耐え、更にこの組成物は、ス
ロットおよび巻線の内部にまで十分に浸透含浸するとい
う特徴を有する。
次に上記の樹脂組成物7の各成分について説明する。
本発明においては、A)成分のテトラフェノールエタン
のテトラグリシジルエーテルとは、式(1)で表わされ
るテトラフェノールエタンのテトラグリシジルエーテル
が用いられる。
必要に応じて、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
から誘導されるジグリシジルエーテル及びその誘導体、
ビスフェノールFとエピクロルヒドリンから誘導される
ジグリシジルエーテル及びその誘導体等の通称エピ−ビ
ス型液状エポキシ樹脂、多価アルコールとエピクロルヒ
ドリンから誘導されるジグリシジルエーテル、多塩基酸
とエピクロルヒドリンから誘導されるグリシジルエステ
ル及びその誘導体、水添ビスフェノールAとエピクロル
ヒドリンから誘導されるグリシジルエーテル及びその誘
導体、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメ
チル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカ
ルボキシレート、ジシクロペンタジェンオキサイド、ビ
ニルシクロヘキセンオキサイド、ビス(2,3−エポキ
シシクロペンチル)エーテル、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル(3,4−エポキシシクロヘキサン)カ
ルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル)アジペート、リモネンジオキサ
イド等の脂環式エポキシ及びその誘導体、イソブチレン
から誘導されるメチル置換型エポキシ、ジエチレングリ
コールジグリジルエーテル、フェニルグルシルエーテル
、ブチルグリシジルエーテルなどのエポキシ化合物がテ
トラフェノールエタンのテトラグリシジルエーテルと混
合して使用できる。
B)成分のノボラックフェノール樹脂とは一般的なノボ
ラックフェノール樹脂、タレゾールノボラック樹脂など
が使用できる。
C)成分の無機質充てん材としては、酸化アルミニウム
、石英粉、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウムなどが用
いられ粒子径1〜200μmのものが好ましい。
B)成分は接着力および耐熱性の点から、A)成分10
0重量部に対し、30〜70重量部の範囲で用いること
が好ましい。
C)成分は、粘度および耐熱性の点から、A)成分10
0重量部に対して50〜400重量部の範囲で用いるこ
とが好ましい。
上記の樹脂組成物は、第番図のグラフにも示す様に、常
温において粉体状であり、回転子1のコイル上に塗布、
充填処理を行う場合には、これを加熱溶融させて行うが
1作業性およびボットライフの点からは、その−度は1
00〜200℃の範囲で行うことが望ましい。また、こ
の樹脂組成物を硬化するためには、200℃以上の温度
で加熱、することが必要である。
次に、上記第1図(a)及び(b)に示す小形回転電機
の回転子の製造方法について、第2図(a)、Cb)及
び(Q)を用いながら説明する。
まず、第2図(a)において、上記樹脂組成物7は常温
で粉体であり、この組成物7を溶融槽10に投入し、こ
れを130℃の温度に加熱し、溶融。
混合、撹拌して液状にする。図中において参照番号11
はヒータである。この樹脂組成物7は、第3図に示す様
に、常温では粉体であり、100℃〜200℃の温度範
囲で液状となり、これを常温に戻すことにより再び粉体
になる。また、この樹脂組成物は、200℃以上に加熱
されることにより熱硬化を生じ、その硬化後は温度を下
げても液状、粉末状に戻ることはないという特性を有し
ている。
第2図(b)には、第2図(a)で液体状に溶融された
樹脂組成物7を回転子1のコイル端部等、モールドの必
要な箇所に滴下している様子を示す。
すなわち、樹脂滴下口12は上記溶融炉11に連かれ、
液化された樹脂組成物をコイル端等に滴下することによ
り、コイル端部を上記樹脂組成物によってモールドする
ことができる。また、この溶融状態では、上記樹脂組成
物は液状であり、回転子1の鉄心3の外周上に設けられ
た溝5とその内部に挿入されたコイル6との間の深部に
も十分に浸入し、もって回転子1のコイル挿入溝5をも
、第1図(b)にも示す様に、上記樹脂組成物7によっ
てほぼ完全に充填することが可能となる。この場合、上
記液状の樹脂組成物7は、既述の様に。
100℃以下の温度では常温硬化して粉末状に戻ってし
まい、それでは塗布・充填処理が行いにくくなる。それ
故、この処理作業は100℃以上の温度下で行われるこ
とが望ましく、図中ではヒータ13により加熱しながら
行われる。
次に、樹脂組成物7によってモールドされた回転子1は
、第2図(c)に示す様に、200℃以上の温度で熱硬
化される。すなわち、図中ではヒータ14により220
℃の温度に加熱された加熱炉中において約10分間加熱
して熱硬化を行う。
この熱硬化に必要な加熱温度は、これを下げれば、硬化
に必要な加熱時間も長くなってくる。
以上の様にして製造された回転子1は、400℃以上に
加熱されても、上記熱硬化された樹脂組成物7にクラッ
クが生じたり、ガスを噴出したり、あるいは発煙する等
の問題はなかった。特に、エンジン始動用スタータモー
タの回転子に使用した場合、始動時において短時間では
あるが非常に大きな電機子電流が流れ、回転子1自体が
400℃近くにまで加熱され、特にモータが小形化され
た場合には著しい。しかしながら、上記電機子コイルは
上記絶縁樹脂組成物によってその外周を充填被覆されて
いるため絶縁不良等を生じることはなかった。また、ス
タータモータは、その始動時においては数千回転7分の
高速度に達するが、上記コイルをモールドする樹脂組成
物は耐熱性にも優れており、遠心力によってコイルが飛
び出すこともなかった。
第姦図には、上記小形回転電機の回転子の製造装置が示
されており、上述の製造方法を実施する、(7)1=あ
、。第t@、:おいア、3.7)。転子。製造装置は、
加熱炉2oが設けられ、その右側側面には樹脂処理室2
1が設けられ、これら面炉の間には仕切り板22及び仕
切り用カーテン23が設けられて温度的に遮断されてい
る。また、これら加熱炉20と樹脂処理室21の略中央
部を貫いてベルトコンベア装置24が設けられており、
このベルトコンベア装置24を駆動するためのローラ2
5がその両端に設けられている。上記加熱炉20は、上
記ベルトコンベア装置24により上下二つの部分に分け
られ、その上の部分を熱硬化炉26とし、その下の部分
を全熱炉27としている。
すなわち、加熱炉20の熱硬化炉部26の上方にはヒー
タ28が設けられ、熱硬化炉26内の温度は上記樹脂組
成物の熱硬化に必要な温度である200℃以上に保たれ
ている。一方、上記加熱炉20の下部の全熱炉27は、
上記樹脂組成物の溶融温度である100℃〜200℃の
範囲に保たれている。また5回転子1に樹脂を塗布、充
填する上記樹脂処理室21も、上記全熱炉27内と同様
に、樹脂組成物溶融温度範囲内に保たれている。
さらに、上記樹脂処理室21の上部には溶融槽30が設
けられ、その下部に設けられたヒータ31により樹脂組
成物の溶融温度、例えば130℃に加熱され、この溶融
された樹脂組成物32は溶融槽30の底部に取り付けら
れた管体33を通して樹脂処理炉21内の上部に配置さ
れた樹脂滴下口34に導かれ、その下部を通過する回転
子1のコイル端部等に滴下、付着される。この樹脂滴下
口34に導かれる液状樹脂組成物32の流量及び滴下量
は、上記管体33の中央部に設けられたバルブ35の開
度により調整される。また、上記樹脂処理室21内にお
いて、上記樹脂滴下口34の左側には、余分に付着して
樹脂を除去するための掻き板あるいはブラシ36が、さ
らに上記滴下口34の下方には樹脂受は皿37が設けら
れ、樹脂32の回転子1への付着時に余分に付着され、
垂れ落ちた樹脂32がこの受は皿37を伝って回収槽3
8に集められ、回収される。
また、上記ベルトコンベア装置24の表面上には、等間
隔に、回転子1をベルト上に固定するための回転子固定
装置29が設けられ、図にも示される様に、絶縁樹脂を
被覆、充填処理すべき回転子1が順次上記ベルトコンベ
ア装置24の回転子固定装置24上に固定されて上記加
熱炉20の左側開口部から炉内に導入される。
この製造装置の■−■断面が第静図に示されて! いる。第棹図からも明らかな様に、ベルトコンベア装置
24のローラ25の回転軸37は上記樹脂処理室21の
外部にまで延長されており、その端部には歯車40が取
り付けられている。他方、駆動用のモータ41の回転出
力軸にも歯車42が設けられ、これらの歯車40及び4
2が相互に噛み合い、もって駆動用モータ41の回転力
が上記ベルトコンベア装置24のローラ25に伝達され
る。
また、ベルトコンベア装置24のベルト上に取り り付けられた回転子固定装置29は、第4図に明らかに
示される様に、その先端をループ状にし、この中に回転
子1の回転軸2をそう人し1回転子1を回転可能に固定
するものである。また、この回転子1を固定する際、回
転軸2の左端にはスプロケット43を取り付け、これら
スプロケット43の外周にはチェーン44が掛けられて
いる。
このチェーン44は、さらに、チェーン駆動用モータ4
5の出力軸に取り付けられたスプロケット46を介して
回転され、もって、回転子1は加熱炉20及び処理室2
1内で回転しながら移動する。
次に、上記製造装置の動作について以下に詳述する。第
を図において、加熱炉20の左側の開口にはベルトコン
ベア装置24が突出しており、このベルト表面に取り付
けられた回転子固定装置29の外周ループに、コイルが
巻装された回転子1の回転軸2を挿入・固定する。また
、同時に、? この回転軸2にはスプロケット43(第6図)を取り付
け、回転駆動用チェーン44を掛ける。この様な状態で
、上記回転子1は上記ベルトコンベア装置24上で回転
しながら、まず加熱炉20(71)下側の全熱炉27内
に導入される。この全熱炉27内で、上記回転子1は樹
脂組成物の溶融温度である100’C〜200℃の温度
範囲内に加熱され、次いで樹脂処理室21内に導入され
る。
この樹脂処理室21内において、上記回転子1のコイル
端部には樹脂滴下口34から溶融された液状の樹脂組成
物が滴下され、この樹脂組成物がコイル端部に付着する
とともに鉄心溝に挿入されたコイル内にも浸入し1回転
子1をモールドする。
この時、第吟図によっても説明した様に、回転子1は回
転しながら移動するため、滴下された樹脂組成物が回転
子1の一部に集中することなく、全体として均一にモー
ルドされることになる。その後、この樹脂によってモー
ルドされた回転子1は、特にその鉄心表面部を掻き板あ
るいはブラシ36により余分に付着した樹脂を取り去る
。そして、この回転子1は熱硬化炉26内に導入され、
ここで200℃以上の温度で熱硬化され、回転子1が完
成される。この完成された回転子1は、再び。
上記加熱炉20の開口部に戻り、ベルトコンベア装置2
4から取り外されて冷却される。
上記の製造装置においては、加熱炉2oは、回転子1を
炉内で運搬するベルトコンベア装置24により上下に二
つに分けられ、絶縁樹脂組成物を回転子1に塗布、充填
する前に、上記加熱炉2゜の下部の全熱炉27において
樹脂組成物の溶融温度に余熱している。この様に、樹脂
を塗布、充填する前に回転子1を予め全加熱して置くこ
とにより、上記樹脂組成物が上記回転子1の表面に付着
しても再固化して粉状体に戻ることなく、溝内のコイル
深部にも十分に浸入する。
また、回転子1の外周表面を研磨加工する場合、上記熱
硬化炉26内において上記樹脂組成物が半硬化状態で取
り出すことが望ましい。何故ならば、上記樹脂組成物は
、完全に熱硬化した後は硬過ぎ、バイト等によりその表
面を切削することが困難となるからである。また、回転
子1の回転バランスを調整するため、鉄心表面を切削加
工する場合においても上記同様、上記樹脂組成物の半硬
化状態で行うことが望ましい。
弘 また、第才図にも示す様に、上記樹脂組成物の付着時に
余分に垂れ落ちたものは樹脂受は皿37を伝って樹脂回
収槽38に回収されている。既述の様に、上記樹脂組成
分は100℃〜200℃の温度下では溶融し、液状化す
るが、これを常温(20℃)に戻すと再び粉体状になっ
てしまう。
そして、この回収された樹脂組成物は、第5図中に矢印
で示される様に、再び溶融槽30に戻され、再利用され
る。このため、上記樹脂組成物を絶縁モールド材と使用
することにより、余分な樹脂組成物を再利用することが
可能となり、もって絶縁材の無駄な使用を最小限に抑え
、より安価に小形回転電機の回転子を製造することが可
能となる。
〔発明の効果〕
上記の説明からも明らかな様に、本発明によれば、40
0℃〜450℃の高温下でも絶縁樹脂の発煙、クラック
あるいはふくれ等を生ぜず、その絶縁性、機械的強度を
低下させることもなく、もって高負荷、高回転にも耐え
得る小形回転電機の回転子を提供することができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の実施例である小形回転電機の回
転子を示す斜視図、第1図(b)は上記第1図(a)の
回転子の一部断面図、第2図(a)。 (b)、(c)は本発明の回転子の製造方法を説明する
ための説明図、第ゆ図は本発明の回転子に使用される絶
縁樹脂の特性を示すための温度特性グラるVI−VI断
面を示す部分断面図である。 1・・・回転子、2・・・回転軸、3・・・電機子鉄心
、5・・・コイル挿入溝、6・・・電機子コイル、7・
・・絶縁樹脂、2o・・・加熱炉、21・・・樹脂処理
炉、24・・・コンペア装置、26・・・熱硬化炉。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、回転軸と、上記回転軸上に固定され成層鉄心と、上
    記成層鉄心外周に形成されたコイル挿入溝に挿入固定さ
    れたコイルとから成る小形回転電機の回転子において、
    上記成層鉄心のコイル挿入溝及び上記コイルのコイル端
    部の少なくとも一部を、テトラフェノールエタンのテト
    ラグリシジルエタール、ノボラックフェノール樹脂、無
    機質充てん材を含む樹脂組成物によつて充填あるいは被
    覆し、硬化したことを特徴とする小形回転電機の回転子
    。 2、回転軸と、上記回転軸上に固定され成層鉄心と、上
    記成層鉄心外周に形成されたコイル挿入溝に挿入固定さ
    れたコイルとから成る小形回転電機の回転子の製造方法
    において、上記コイルを上記成層鉄心のコイル挿入溝に
    巻装した後、上記成層鉄心のコイル挿入溝及び上記コイ
    ルのコイル端部の少なくとも一部を、テトラフェノール
    エタンのテトラグリシジルエタール、ノボラックフェノ
    ール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂組成物によつて充
    填あるいは被覆し、その後200℃以上の温度下で上記
    樹脂組成物を硬化させたことを特徴とする小形回転電機
    の回転子の製造方法。 3、特許請求の範囲第2項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆は、上記樹脂組成物を100℃〜200℃に
    加熱した液状下で行うことを特徴とする小形回転電機の
    回転子の製造方法。 4、特許請求の範囲第3項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆は、上記回転子を上記回転軸により回転させ
    ながら行うことを特徴とする小形回転電機の回転子の製
    造方法。 5、特許請求の範囲第3項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆前に、上記回転子100℃〜200℃に予備
    加熱することを特徴とする小形回転電機の回転子の製造
    方法。 6、回転軸と、上記回転軸上に固定され成層鉄心と、上
    記成層鉄心外周に形成されたコイル挿入溝に挿入固定さ
    れたコイルとから成る小形回転電機の回転子の製造装置
    において、さらに、上記成層鉄心のコイル挿入溝及び上
    記コイルのコイル端部の少なくとも一部を、テトラフェ
    ノールエタンのテトラグリシジルエタール、ノボラック
    フェノール樹脂、無機質充てん材を含む樹脂組成物によ
    つて充填あるいは被覆する手段、及び200℃以上の温
    度下で上記樹脂組成物を硬化させる熱硬化炉とを備えた
    ことを特徴とする小形回転電機の回転子の製造装置。 7、特許請求の範囲第6項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆手段は、上記樹脂組成物を100℃〜200
    ℃に加熱して液状化するための加熱手段と、上記液化状
    樹脂組成物を上記回転子上に滴下する手段とを備えたこ
    とを特徴とする小形回転電機の回転子の製造装置。 8、特許請求の範囲第7項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆手段は、さらに、上記回転子をその回転軸に
    より回転するための回転手段を備えたことを特徴とする
    小形回転電機の回転子の製造装置。 9、特許請求の範囲第7項において、上記樹脂組成物の
    充填・被覆手段は、さらに、上記回転子に付着滴下した
    余分の上記樹脂組成物を回収するための手段を備えたこ
    とを特徴とする小形回転電機の回転子の製造装置。 10、特許請求の範囲第7項において、さらに、上記樹
    脂組成物の充填・被覆前に、上記回転子を100℃〜2
    00℃に予備加熱する予備加熱炉を備えたことを特徴と
    する小形回転電機の回転子の製造装置。
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