JPH07215667A - 門形クレーン - Google Patents

門形クレーン

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JPH07215667A
JPH07215667A JP3304494A JP3304494A JPH07215667A JP H07215667 A JPH07215667 A JP H07215667A JP 3304494 A JP3304494 A JP 3304494A JP 3304494 A JP3304494 A JP 3304494A JP H07215667 A JPH07215667 A JP H07215667A
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JP
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traveling
right traveling
curved portion
carriages
gate
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JP3304494A
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Inventor
Iwahiko Mori
厳彦 森
Masayuki Nakada
政幸 中田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷物の運搬経路を連続する構造にして、建設
資材の荷さばき能率を向上するとともに運搬コストを低
減し、種々の地形に容易に対応できる。 【構成】 作業基地1内に、その屈曲する地形に合わせ
て湾曲させた左右の走行用レール20a、20bを平行
に敷設し、この走行用レール20a、20b上には、水
平方向に回転可能な走行台車を介して門形クレーン30
を設置し、作業基地1の地形に応じて左または右側へカ
ーブする走行用レール20a、20bの曲線部分に沿っ
て発信誘導ケーブル40を敷設する。そして、門形クレ
ーン30が曲線部分を走行するときに発信誘導ケーブル
40からの信号を受信して制御装置58により、左右の
走行台車に速度差を与え、該左右の走行台車を差動走行
制御することで、門形クレーン30をスムーズに走行さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設資材の荷卸や荷さ
ばきに供される門形クレーンに関し、さらに詳しくは、
不整形の地形や狭小な地形に設置して使用される門形ク
レーンにおいて、地形に合わせて曲線状に敷設された走
行レール上を自動走行して建設資材の荷卸や荷さばきを
行う門形クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】市街地における下水工事や地下鉄工事な
どの作業基地に利用される作業ヤードは、既存の建造物
などによる立地条件や都市活動等により制約を受けるた
め、自由に選定することができないのが普通である。従
って、例えば、都市の地下にトンネルを築造するための
作業基地を確保しようとすると、確保された作業ヤード
は、屈曲した細長い地形になることが多い。
【0003】図9は、このような変形地形の作業ヤード
を利用したトンネル工事などの作業基地において、トラ
ッククレーンを用いて建設資材の荷卸や運搬を行う場合
の例を示す。図9において、1はトンネル工事などの作
業基地であり、この作業基地1は、既存の建造物2や道
路3などを避けて確保する関係上、図9に示すように屈
曲した細長い不整形の地形をなし、その周囲は板囲い4
により外部と遮断され、さらに、道路3に面した板囲い
4の一部には、作業基地1の出入口5が形成され、この
出入口5はシャッタ6により開閉される構成になってい
る。また、前記作業基地1内の出入口5の近傍、基地内
の中間位置及び立坑7の近傍には、トラッククレーン8
a、8b、8cがそれぞれ設置されており、この各トラ
ッククレーン8a、8b、8cが作業基地1内で建設資
材などの荷卸や運搬を行う。なお、9は立坑7から道路
下にトンネルを掘削するシールド掘進機である。
【0004】上記のように構成された従来のトラックク
レーンにおいて、運搬トラック10により出入口5から
作業基地1内に運び込まれた建設資材などの荷物11を
立坑7まで運搬する場合は、まず、運搬トラック10上
の荷物11をトラッククレーン8aにより吊り上げてト
ラッククレーン8bの作業領域まで運搬し、この荷物1
1をトラッククレーン8bにより再び吊り上げてトラッ
ククレーン8cの作業領域まで運搬した後、該荷物11
を再度トラッククレーン8cにより吊り上げて最終搬入
位置である立坑7へ運搬する。また、立坑7から運び出
される資機材等を作業基地1の出入口5へ運搬する場合
は、トラッククレーン8a、8b、8cを上記と逆の順
序で動作させることにより行う。
【0005】図10は、作業基地内での荷卸や運搬に門
形クレーンを用いた場合の従来例を示す。図10におい
て、図9と同一の部分には同一符号を付して説明する
と、作業基地1内を、その屈曲地形に応じて出入口5
側、中間部、立坑7側の3つに区分し、この各区分1
a、1b、1c内に走行用のレール12a、12b、1
2cを直線状に敷設し、この各レール12a、12b、
12c上に、走行装置を備えた門形クレーン13a、1
3b、13cを走行可能に設置する。
【0006】このように構成された門形クレーンにおい
て、運搬トラック10により出入口5から作業基地1内
に運び込まれた荷物11を立坑7まで運搬する場合は、
まず、運搬トラック10上の荷物11を門形クレーン1
3aにより吊り上げてレール12a上を門形クレーン8
bの作業領域まで移送する。次に、この荷物11を門形
クレーン13bにより再び吊り上げてレール12b上を
門形クレーン13cの作業領域まで移送する。その後、
この荷物11を再度門形クレーン13cにより吊り上げ
て最終搬入位置である立坑7へ移送する。また、立坑7
から運び出される資機材等を作業基地1の出入口5へ運
搬する場合は、門形クレーン13a、13b、13cを
上記と逆の順序で動作させることにより行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように従来は、作業基地1内に複数台のトラッククレー
ン8a、8b、8cまたは、複数台の門形クレーン13
a、13b、13cを配設し、これらのトラッククレー
ンまたは門形クレーンにより、荷物をリレー方式で移送
し運搬していたので、各クレーン間での荷物の受け渡し
に人手と時間を要し、作業能率が悪いほか、運搬経路設
備が大型化し、揚重機の設置コストも上昇するという問
題があった。
【0008】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、荷物の運搬経路を連続する構造にし
て、荷さばき能率を向上するとともに運搬設備の設置コ
ストを低減し、かつ不整形の地形や狭小な地形等の種々
の地形に容易に対応できる門形クレーンを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1の発明は、作業基地に湾曲して敷設した左右
の走行用レールと、前記左右の走行用レール上に差し渡
し状態に配置された門形の枠体と、前記門形枠体の左右
の脚部の下端に水平方向に回転可能にそれぞれ枢着され
ているとともに前記左右の走行用レール上を走行する駆
動源付きの左右の走行台車と、前記門形枠体が前記走行
用レール上を走行するときに走行用レールの曲線部分を
検知する検知手段と、前記検知手段が前記走行用レール
の曲線部分を検知したときに前記左右の走行台車に曲線
部分の曲率半径に応じた速度差を与えて該左右の走行台
車を差動走行制御する制御手段と、前記制御手段に走行
/停止指令を送信して前記左右の走行台車を起動/停止
制御するリモートコントローラとを備える構成にした。
【0010】請求項2の発明は、前記検知手段が、前記
走行用レールの曲線部分に沿い敷設した走行速度制御用
の発信誘導ケーブルと、この発信誘導ケーブルからの信
号を受信して前記制御手段に出力する受信器とから構成
したものである。請求項3の発明は、作業基地に湾曲し
て敷設した左右の走行用レールと、前記左右の走行用レ
ール上に差し渡し状態に配置された門形の枠体と、前記
門形枠体の左右の脚部の下端に水平方向に回転可能にそ
れぞれ枢着されているとともに前記左右の走行用レール
上を走行する駆動源付きの左右の走行台車と、前記左右
の走行台車の走行距離に応じた数のパルス信号をそれぞ
れ出力する左右のエンコーダと、前記左右のエンコーダ
からのパルス信号を基に前記左右の走行台車の走行距離
をそれぞれ割り出し、これらの走行距離を基に前記門形
枠体が前記走行用レールの曲線部分上にあるか否かを判
定し、走行用レールの曲線部分上にあると判定している
間、前記左右の走行台車に前記曲線部分の曲率半径に応
じた速度差を与えて該左右の走行台車を差動走行制御す
る制御手段と、前記制御手段に走行/停止指令を送信し
て前記左右の走行台車を起動/停止制御するリモートコ
ントローラとを備える構成にした。請求項4の発明は、
前記左右の走行台車が、前後に間隔をおいて配設された
駆動輪と従動輪をそれぞれ備えている構成にしたもので
ある。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の門形クレーンをトンネル工事用
作業基地内の荷物の運搬に適用した場合の概略構成を示
す説明図である。図1において、図9と同一の部分には
同一符号を付してその構成説明を省略し、図9と異なる
部分を重点に述べる。本実施例において、図9と異なる
点は、作業基地1内に、その屈曲地形に合わせて湾曲
し、かつ出入口5の近傍から立坑7の近傍まで連続して
平行に伸びる左右の走行用レール20a、20bを敷設
したこと、この走行用レール20a、20b上を自動走
行する荷物搬送用の門形クレーン30を設けたこと、及
び作業基地1の地形に応じて左または右側へカーブする
走行用レール20a、20bの内側のレール曲線部分に
沿い走行速度制御用の発信誘導ケーブル40を敷設し、
門形クレーン30が曲線部分を走行するときに左右の走
行台車が差動走行できる構成にしたところにあり、発信
誘導ケーブル40には、レール曲線部分において左右の
走行台車に差動走行のための速度指令を発生させる発信
機41が接続されている。
【0012】前記門形クレーン30は、図2に示すよう
に、走行用レール20a、20b上にそれぞれ垂直に配
置される縦長で梯形の一対の脚部301、302と、こ
の脚部301、302の上端間に横架固定された水平梁
303とからなる門形枠体304と、門形枠体304を
走行レール20a、20b上に走行可能に支持する駆動
走行台車305及び従動走行台車306とを備えてい
る。前記脚部301、302は、図3に示すように、前
記走行用レール20a、20bとそれぞれ平行し前記門
形クレーン30の走行方向に沿って前後に延在する下端
側の水平枠301a、302a及び上端側の水平枠30
1b、302bと、上下の水平枠301aと301b、
302aと302bの前後両端間をそれぞれ接続する縦
枠301c、302cとで構成されている。前記駆動走
行台車305と従動走行台車306は、前記走行方向の
前後に位置してそれぞれ設けられ、各駆動走行台車30
5及び従動走行台車306は、図4、図6、及び図7に
示すように、前記水平枠301a、302aの下端面
に、連結ピン51により水平方向に回転可能に連結され
ている。また、前記水平梁303の下面には、案内レー
ル307が水平梁303の長手方向に延設されており、
この案内レール307には、電動トロリ308が案内レ
ール307の長手方向に走行可能に懸吊され、さらに電
動トロリ308には荷揚げ用の電動ホイスト309が懸
設されている。310は電動ホイスト309から引き出
されたワイヤ311の垂下端に固定した荷吊りフックで
ある。
【0013】前記駆動走行台車305は、図4〜図7に
示すように、前記門形クレーン30の走行方向に沿って
前後に間隔を置いて配設され前記走行用レール20a、
20b上を転動する駆動輪52及び従動輪53と、駆動
輪52を回転駆動する可変速モータ54を有し、可変速
モータ54の回転は、該可変速モータ54の回転軸に固
定したスプロケット55と、駆動輪52に同軸に設けた
スプロケット56と、この両スプロケット55、56間
に巻き掛けたスプロケットチェーン57からなる減速機
構を介して駆動輪52に伝達される。また、駆動走行台
車305には、可変速モータ54を制御する制御装置5
8、この制御装置58からの速度指令により可変速モー
タ54への出力周波数を変化させるインバータ59、及
び発信誘導ケーブル40から発信する信号を受信し速度
制御指令として制御装置58に出力する受信器60が搭
載されている。
【0014】なお、駆動走行台車305、電動トロリ3
08及び電動ホイスト309等への電力供給は、公知の
トロリー線などを利用して行われる。また、図1におい
て、61は門形クレーン30に走行/停止の指令信号を
送信するリモートコントローラ、図4において、62は
リモートコントローラ61からの指令信号を受信する受
信器であり、この受信器62は駆動走行台車305上に
設置され、受信器62で受信した指令信号は制御装置5
8に出力される。
【0015】次に、上記のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、作業基地1に搬入された
荷物11を立坑7へ運搬する場合について述べる。この
場合は、まず、荷物11を積み込んだ運搬トラック10
を出入口5から走行用レール20a、20b間に乗り入
れて、門形クレーン30の荷吊り作業場所で図1に示す
姿勢に位置決めする。かかる状態で、門形クレーン30
を、その門形枠体304が運搬トラック10と重なる位
置まで移動し、フック310に運搬トラック10上の荷
物11を玉掛けする。しかる後、電動ホイスト309を
駆動することによりワイヤ311を巻き取り、荷物11
を所定のレベルまで吊り上げる。その後、リモートコン
トローラ61の操作盤上に設けたジョイスティック(不
図示)を往路方向に操作することにより走行用指令信号
を送信する。この走行用指令信号は受信器62で受信さ
れ、制御装置58に出力される。制御装置58では、走
行用指令信号に基づいてインバータ59を動作させるこ
とにより、このインバータ59から出力される所定周波
数の電圧を可変速モータ54に加えることにより、該可
変速モータ54を周波数に応じた速度で駆動し、その回
転を減速機構を介して駆動輪52に伝達することで、門
形クレーン30を走行用レール20a、20bに沿って
立坑7に向け走行させる。
【0016】門形クレーン30が立坑7に向け走行され
ることにより、右側へカーブする走行用レール20a、
20bの最初の曲線部分P1に差し掛かると、走行用レ
ール20b上を走行する右側駆動走行台車305の受信
器60が走行用レール20bの曲線部分に沿って敷設し
た発信誘導ケーブル40から送出される信号を受信し、
その受信信号を、前記曲線部分P1における左右の走行
用レール20a、20bの曲率半径の差に応じて前記制
御装置58に右側駆動走行台車305を減速制御させる
ための指令信号として該制御装置58に出力する。制御
装置58では、前記指令信号に基づいてインバータ59
を制御することにより、インバータ59から前記曲線部
分P1の曲率半径差に応じて設定される周波数の電圧を
発生させ、この電圧を可変速モータ54に加えることに
より、該可変速モータ54を、走行用レール20a上を
走行する左側駆動走行台車305の可変速モータ54の
回転速度よりも低い回転速度で駆動し、右側へカーブす
るときの外側の走行用レール20a上を転動する駆動輪
52と内側の走行用レール20b上を転動する駆動輪5
2との間に速度差を生じさせる。その結果、門形クレー
ン30が右側へカーブする走行用レール20a、20b
の曲線部分P1を走行するとき、該曲線部分P1の内側
の走行用レール20b上を走行する右側駆動走行台車3
05の走行速度は、曲線部分P1の外側の走行用レール
20a上を走行する左側駆動走行台車305の走行速度
より遅くなり、これにより左右の駆動走行台車305
は、それぞれの走行用レール20a、20b上を差動走
行することになる。なお、上記の場合、曲線部分P1の
外側の走行用レール20a上を走行する左側駆動走行台
車305の走行速度を高速とし、曲線部分P1の内側の
走行用レール20b上を走行する右側駆動走行台車30
5の走行速度を常速とすることによっても同様に行うこ
とができる。
【0017】従って、左右の駆動走行台車305がそれ
ぞれの走行用レール20a、20b上を差動走行する
と、左右の駆動走行台車305及び従動走行台車306
は、門形枠体304の各脚部301、302の下部の水
平枠301a、302aに対し、共に連結ピン51によ
り水平方向に回転可能に連結されているから、門形クレ
ーン30全体は、図8に示すように、曲線部分P1の曲
率半径の中心Oを旋回中心にして、右側へカーブする走
行用レール20a、20bの曲線部分P1上をスムーズ
に走行する。
【0018】門形クレーン30が前記右側へカーブする
曲線部分P1を通過することにより、右側の受信器60
が発信誘導ケーブル40から外れると、この受信器60
は発信誘導ケーブル40からの信号を受信できなくなる
ため、制御装置58への指令信号の出力がなくなり、右
側駆動台車305の可変速モータ54の回転速度は、左
側駆動台車305の可変速モータ54の回転速度と同じ
速度に復帰する。これにより、左右の駆動走行台車30
5は同一速度で走行し、門形クレーン30が走行用レー
ル20a、20b上で直線走行する。
【0019】門形クレーン30が走行用レール20a、
20b上を立坑7に向け更に走行し、図1に示す左側へ
カーブする走行用レール20a、20bの曲線部分P2
に差し掛かると、走行用レール20a上を走行する左側
駆動走行台車305の受信器60が走行用レール20a
の曲線部分に沿って敷設した発信誘導ケーブル40から
送出される信号を受信し、以後、その受信信号が入力さ
れる制御装置58の制御により、前記曲線部分P1の場
合と同様にして、前記左側駆動走行台車305の駆動輪
52と右側駆動走行台車305の駆動輪52との間に、
前記曲線部分P2における左右の走行用レール20a、
20bの曲率半径の差に応じた速度差を生じさせる。こ
れにより、左右の駆動走行台車305は、前記曲線部分
P2においてそれぞれの走行用レール20a、20b上
を差動走行することになり、門形クレーン30全体は、
左側へカーブする走行用レール20a、20bの曲線部
分P2上をスムーズに走行する。
【0020】門形クレーン30が前記左側へカーブする
曲線部分P2を通過することにより、左側の受信器60
が発信誘導ケーブル40から外れると、この受信器60
は発信誘導ケーブル40からの信号を受信できなくな
り、前記と同様に、左右の駆動走行台車305が同一走
行速度に復帰し、門形クレーン30が走行用レール20
a、20b上で直線走行して立坑7まで移動し、停止す
る。そして、門形クレーン30で運搬した荷物11を立
坑7内に搬入する場合は、電動トロリ308を案内レー
ル307に沿って立坑7上まで移動した後、電動ホイス
ト309を動作してワイヤ311を繰り出すことにより
行う。
【0021】また、立坑7から運び出される資機材等を
作業基地1の出入口5へ運搬する場合は、リモートコン
トローラ61のジョイスティックを帰路方向に操作し
て、門形クレーン30を上記と逆の順序で動作させるこ
とにより行う。
【0022】上記のような本実施例においては、作業基
地1内に、その屈曲する地形に合わせて湾曲させた左右
の走行用レール20a、20bを、出入口5の近傍から
立坑7の近傍まで連続して平行に敷設し、この走行用レ
ール20a、20b上には、連結ピン51により水平方
向に回転可能に枢着した左右の駆動走行台車305及び
従動走行台車306を介して門形クレーン30を設置
し、さらに、作業基地1の地形に応じて左または右側へ
カーブする走行用レール20a、20bの内側のレール
曲線部分に沿って走行速度制御用の発信誘導ケーブル4
0を敷設し、この発信誘導ケーブル40には、レール曲
線部分において左右の駆動走行台車305を差動走行制
御させるための指令信号を発生させる発信機41を接続
する。そして、門形クレーン30がレール曲線部分を走
行するときに発信誘導ケーブル40からの信号を受信器
60により受信し、この信号を基に制御装置58がイン
バータ59を制御して、左または右側の駆動走行台車3
05の可変速モータ54に供給される電圧の周波数を変
え、左右の駆動走行台車305を差動走行できる構成に
したので、荷物11を1台の門形クレーン30により、
作業基地1の出入口5から立坑7へ、または立坑7から
出入口5へ走行用レール上を人手を要することなく連続
して運搬することができる。これにより、荷物の荷さば
き能率を向上できるとともに運搬設備の設置コストも低
減することができ、さらに、走行用レールを地形に合わ
せて湾曲させて敷設すればよいので、本実施例の門形ク
レーンを種々の地形の作業基地に容易に対応できる。ま
た、本実施例においては、門形クレーンの左右の脚部3
01、302の下端側の水平枠301a、302aに、
駆動走行台車305及び従動走行台車306を水平方向
に回転可能に枢着したから、走行用レールの曲線部分を
走行するときに脱輪したり、車輪とレールとが摩擦した
りすることがなく、スムーズにかつ安全に走行させるこ
とができる。
【0023】なお、上記実施例では、門形クレーン30
が走行用レール20a、20bの曲線部分を走行すると
き、その曲線部分に敷設した発信誘導ケーブル40から
の信号を受信することにより、左右の駆動走行台車30
5の内外駆動輪に速度差を与える制御方式について説明
したが、本発明はこれに限定されない。例えば、左右の
駆動走行台車305に駆動輪の回転を検出し該駆動輪の
走行距離に応じた数のパルス信号を出力するエンコーダ
を設け、制御装置において、このエンコーダから出力さ
れたパルス信号の数をカウントして前記左右の駆動走行
台車305の走行距離を割り出すとともに、割り出した
走行距離と走行用レール20a、20bの全長に亘る直
線部及び曲線部の位置と長さデータとを比較しながら、
前記門形クレーン30が前記走行用レール20a、20
bの曲線部分上にあるか否かを判定し、走行用レール2
0a、20bの曲線部分上にあると判定したている間、
左右の駆動走行台車305の可変速モータ54に回転速
度差を与えることにより、それら左右の駆動走行台車3
05を差動走行させるようにしてもよい。また、門形ク
レーン30も上記実施例に記載した構成のものに限ら
ず、種々の変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業基地に湾曲して敷設した左右の走行用レールと、前記
左右の走行用レール上に差し渡し状態に配置された門形
の枠体と、前記門形枠体の左右の脚部の下端に水平方向
に回転可能にそれぞれ枢着されているとともに前記左右
の走行用レール上を走行する駆動源付きの左右の走行台
車と、前記門形枠体が前記走行用レール上を走行すると
きに走行用レールの曲線部分を検知する検知手段と、前
記検知手段が前記走行用レールの曲線部分を検知したと
きに前記左右の走行台車に曲線部分の曲率半径に応じた
速度差を与えて該左右の走行台車を差動走行制御する制
御手段と、前記制御手段に走行/停止指令を送信して前
記左右の走行台車を起動/停止制御するリモートコント
ローラとを備える構成にした。また、本発明によれば、
作業基地に湾曲して敷設した左右の走行用レールと、前
記左右の走行用レール上に差し渡し状態に配置された門
形の枠体と、前記門形枠体の左右の脚部の下端に水平方
向に回転可能にそれぞれ枢着されているとともに前記左
右の走行用レール上を走行する駆動源付きの左右の走行
台車と、前記左右の走行台車の走行距離に応じた数のパ
ルス信号をそれぞれ出力する左右のエンコーダと、前記
左右のエンコーダからのパルス信号を基に前記左右の走
行台車の走行距離をそれぞれ割り出し、これらの走行距
離を基に前記門形枠体が前記走行用レールの曲線部分上
にあるか否かを判定し、走行用レールの曲線部分上にあ
ると判定している間、前記左右の走行台車に前記曲線部
分の曲率半径に応じた速度差を与えて該左右の走行台車
を差動走行制御する制御手段と、前記制御手段に走行/
停止指令を送信して前記左右の走行台車を起動/停止制
御するリモートコントローラとを備える構成にした。こ
のため、建設資材を1台の門形クレーンにより曲線運搬
経路上を人手を要することなく連続して運搬することが
でき、従って、建設資材の荷さばき能率を向上でき、運
搬設備の設置コストを低減できほか、走行用レールを地
形に合わせて湾曲させて敷設すればよいので、本門形ク
レーンを種々の地形の作業基地に容易に対応できるとい
う効果がある。また、本発明においては、前記検知手段
を、前記走行用レールの曲線部分に沿い敷設した走行速
度制御用の発信誘導ケーブルと、この発信誘導ケーブル
からの信号を受信して前記制御手段に出力する受信器と
から構成し、発信誘導ケーブルからの信号を制御手段で
受けて左右の走行台車を差動走行させることにより、門
形クレーンをより安定に、かつ減速することなくスムー
ズに曲線走行させることができる。さらに、本発明にお
いては、前記左右の走行台車が、前後に間隔をおいて配
設された駆動輪と従動輪をそれぞれ備え、しかも、前記
左右の走行台車は前記門形枠体の左右の脚部の下端に水
平方向に回転可能にそれぞれ枢着されているので、前記
走行用レールの曲線部分を走行するときに駆動輪や従動
輪が脱輪したり、駆動輪や従動輪とレールとが摩擦した
りすることがなく、スムーズにかつ安全に走行させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の門形クレーンをトンネル工事用作業基
地内の荷物の運搬に適用した場合の概略構成を示す説明
図である。
【図2】本実施例における門形クレーンの正面図であ
る。
【図3】本実施例における門形クレーンの側面図であ
る。
【図4】本実施例における駆動走行台車部分の側面図で
ある。
【図5】図4のAーA線に沿う駆動走行台車の平面図で
ある。
【図6】図4のBーB線に沿う断面図である。
【図7】図4のCーC線に沿う駆動走行台車部分の平面
図である。
【図8】本実施例における門形クレーンの動作説明図で
ある。
【図9】従来の門形クレーンを作業基地内の荷物の運搬
に適用した場合の例を示す概略構成図である。
【図10】従来の門形クレーンを作業基地内の荷物の運
搬に適用した場合の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 作業基地 5 出入口 7 立坑 10 運搬トラック 11 荷物(建設資材) 20a、20b 走行用レール 30 門形クレーン 40 発信誘導ケーブル(検知手段) 41 発信機 51 ピン 52 駆動輪 54 可変速モータ(駆動源) 58 制御装置(制御手段) 59 インバータ 60 受信器(検知手段) 304 門形枠体 305 駆動走行台車 306 従動走行台車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業基地に湾曲して敷設した左右の走行
    用レールと、 前記左右の走行用レール上に差し渡し状態に配置された
    門形の枠体と、 前記門形枠体の左右の脚部の下端に水平方向に回転可能
    にそれぞれ枢着されているとともに前記左右の走行用レ
    ール上を走行する駆動源付きの左右の走行台車と、 前記門形枠体が前記走行用レール上を走行するときに走
    行用レールの曲線部分を検知する検知手段と、 前記検知手段が前記走行用レールの曲線部分を検知した
    ときに前記左右の走行台車に曲線部分の曲率半径に応じ
    た速度差を与えて該左右の走行台車を差動走行制御する
    制御手段と、 前記制御手段に走行/停止指令を送信して前記左右の走
    行台車を起動/停止制御するリモートコントローラと、 を備えてなる門形クレーン。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記走行用レールの曲
    線部分に沿い敷設した走行速度制御用の発信誘導ケーブ
    ルと、この発信誘導ケーブルからの信号を受信して前記
    制御手段に出力する受信器とから構成されている請求項
    1記載の門形クレーン。
  3. 【請求項3】 作業基地に湾曲して敷設した左右の走行
    用レールと、 前記左右の走行用レール上に差し渡し状態に配置された
    門形の枠体と、 前記門形枠体の左右の脚部の下端に水平方向に回転可能
    にそれぞれ枢着されているとともに前記左右の走行用レ
    ール上を走行する駆動源付きの左右の走行台車と、 前記左右の走行台車の走行距離に応じた数のパルス信号
    をそれぞれ出力する左右のエンコーダと、 前記左右のエンコーダからのパルス信号を基に前記左右
    の走行台車の走行距離をそれぞれ割り出し、これらの走
    行距離を基に前記門形枠体が前記走行用レールの曲線部
    分上にあるか否かを判定し、走行用レールの曲線部分上
    にあると判定している間、前記左右の走行台車に前記曲
    線部分の曲率半径に応じた速度差を与えて該左右の走行
    台車を差動走行制御する制御手段と、 前記制御手段に走行/停止指令を送信して前記左右の走
    行台車を起動/停止制御するリモートコントローラと、 を備えてなる門形クレーン。
  4. 【請求項4】 前記左右の走行台車は、前後に間隔をお
    いて配設された駆動輪と従動輪をそれぞれ備えている請
    求項1、2または3記載の門形クレーン。
JP3304494A 1994-02-04 1994-02-04 門形クレーン Pending JPH07215667A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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