JPH07207191A - 下塗り剤およびそれを用いた密着方法 - Google Patents

下塗り剤およびそれを用いた密着方法

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JPH07207191A
JPH07207191A JP32348494A JP32348494A JPH07207191A JP H07207191 A JPH07207191 A JP H07207191A JP 32348494 A JP32348494 A JP 32348494A JP 32348494 A JP32348494 A JP 32348494A JP H07207191 A JPH07207191 A JP H07207191A
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weight
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roof tile
inorganic
emulsion
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JP32348494A
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English (en)
Inventor
Tomio Ozaki
富夫 尾崎
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セメントを含まない下塗り剤を、瓦基材など
の基材に塗布し、上塗り塗膜との密着性を高める。 【構成】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重量部
に対して、粒径5〜150μmの無機粉粒体40〜80
0重量部、コロイダルシリカなどの無機質物質0〜50
重量部含む下塗り剤を、多孔質基材に塗布し、上塗り塗
料を塗布することにより、基材と上塗り塗膜との密着性
を改善する。セメント瓦などの瓦基材に下塗り剤と上塗
り塗料とを塗布することにより、着色瓦を得ることがで
きる。無機質物質には、平均粒径1〜300nmのケイ
素を含む化合物が含まれる。下塗り剤は、硬化又は未硬
化セメント瓦に適用できる。硬化した瓦に適用すると、
養生工程が不要であり、作業性に優れ、効率よく着色瓦
を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント瓦などの瓦に
おいて、上塗り塗膜との密着性を高める上で有用な下塗
り剤、この下塗り剤を用いた密着方法、および前記下塗
り剤を用いた着色瓦の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅のプレハブ化および低コスト
化に伴い、施工性および製造コスト面の有利性を生かし
て、従来の日本瓦や西洋瓦に代えて、セメントを主成分
をするスレート瓦などのセメント瓦が広く使用されてい
る。
【0003】セメント瓦は、通常、セメント、硬質骨
材、繊維状補強材および水などを混和し、抄造および加
圧成型した後、セメントを養生して硬化させることによ
り製造されている。このようなセント瓦は、そのまま使
用することも可能であるが、外観の高級化とともにセメ
ントの風化を防止するため、その表面を着色して使用す
る場合が多い。
【0004】着色セメント瓦の製造方法に関し、特公昭
59−46913号公報には、(1)未硬化セメント瓦
の表面に、(2)セメント、細骨材、着色顔料を含む着
色セメント塗布剤を塗布し、(3)アクリル系又はアク
リル−スチレン系エマルジョン、エポキシ樹脂エマルジ
ョン、充填剤、セメントおよび着色顔料を含む着色樹脂
セメント塗布剤を塗布し、(4)前記セメント瓦および
塗膜を同時に養生硬化させた後、(5)最低造膜温度3
0〜60℃のアクリル型エマルジョン、充填剤および着
色顔料を含むアクリル系エマルジョン塗料を塗布し、乾
燥させる方法が開示されている。
【0005】しかし、前記着色セメント塗布剤(2)お
よび着色樹脂セメント塗布剤(3)には、セメントを含
有させる必要がある。そして、セメントを予め含有させ
て保存すると、前記塗布剤(2)(3)のセメントが硬
化し、水硬化性が発現しなくなる。そのため、ポットラ
イフの点から、セメントは、使用時に配合する必要があ
り、長期間に亘り保存できない。しかも、セメントと塗
膜を硬化させるためには、長時間に亘り養生する必要が
あるので、着色セメント瓦を連続的かつ効率よく製造す
ることが困難である。さらに、養生が不足すると、性能
が低下し、エフロレッセンスおよび変色などが発生し易
い。
【0006】特公昭61−47704号公報には、金属
光沢を付与するため、石綿セメント板の表面に、着色し
たアクリル樹脂エマルジョン塗料を塗布乾燥して中間塗
膜を形成し、この中間塗膜の表面に、金属色マイカ粉末
を含むアクリル樹脂エマルジョン塗料をフローコーター
で塗布して乾燥し、表面塗膜を形成する方法が開示され
ている。前記中間塗膜を形成する着色エマルジョン塗料
は、着色顔料3〜25重量部、炭酸カルシウムなどの体
質顔料0〜30重量部、アクリル樹脂エマルジョン60
〜90重量部、造膜助剤0.5重量部、増粘剤0〜1重
量部で構成され、好ましい中間塗膜の厚みは0.01〜
0.05mmであると記載されている。
【0007】しかし、前記着色エマルジョン塗料により
中間塗膜を形成すると、セメント瓦の表層の弱い部分を
補強できず、上塗り塗膜との密着性がばらつき、部分的
剥離が生じ易い。一方、厚塗りするとブリスターが生じ
易くなる。
【0008】このようなことは、多孔質基材に適用する
場合にも生じるとともに、前記着色エマルジョン塗料に
代えて、水性樹脂エマルジョンを用いても、上記と同様
な問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、保存安定性が高く、多孔質基材などの基材と上塗り
塗膜との密着性に優れる下塗り剤を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、セメントを含まなく
ても、瓦基材と上塗り塗膜との密着性に優れる下塗り剤
を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、保存安定性が
高く、基材と上塗り塗膜との密着性を高めることができ
る密着方法を提供することにある。
【0012】本発明の別の目的は、瓦基材と上塗り塗膜
との密着性の高い着色瓦を製造できる方法を提供するこ
とにある。
【0013】本発明のさらに別の目的は、下塗り塗膜や
セメントを硬化させるための養生工程が不要であり、作
業性に優れ、連続的かつ効率よく着色瓦を製造できる方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するため鋭意検討の結果、セメント瓦の下塗り剤と
して、特定の粒径を有する無機粉粒体を含有する水性樹
脂エマルジョンを用いると、セメントを使用することな
く、瓦などの基材と上塗り塗膜との密着性が顕著に向上
することを見いだし、本発明を完成した。
【0015】すなわち、本発明の下塗り剤は、瓦と上塗
り塗膜との密着性を高めるための下塗り剤であって、水
性樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、粒
径5〜150μmの無機粉粒体40〜800重量部を含
んでいる。上記下塗り剤は、水性樹脂エマルジョンの樹
脂粒子の平均粒子径よりも分子サイズが小さな無機質物
質または平均粒子径が小さな無機粒子を含む無機質物質
を固形分として0〜50重量部程度含んでいてもよい。
また、水性樹脂エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径D
e と、無機質物質の無機粒子の平均粒子径Di との割合
は、密着性などを損わない範囲、例えば、De /Di =
100/1〜50程度の範囲から選択できる。
【0016】本発明の密着方法では、前記下塗り剤を、
セメント基材などの基材に塗布し、上塗り塗料を塗布す
ることにより、基材と上塗り塗料との密着性を向上させ
る。
【0017】本発明の方法では、水性樹脂エマルジョン
の固形分100重量部に対して、粒径5〜150μmの
無機粉粒体40〜800重量部を含む下塗り剤を瓦に塗
布し、上塗り塗料を塗布し、着色瓦を製造する。前記瓦
には、硬化又は未硬化セメント瓦などが含まれる。
【0018】なお、以下、特に断りがない限り、アクリ
ル系単量体とメタクリル系単量体とを(メタ)アクリル
系単量体として総称する。
【0019】水性樹脂エマルジョンの種類は、皮膜形成
能を有する限り特に限定されず一般的な水性エマルジョ
ンが使用できる。水性樹脂エマルジョンには、例えば、
(1)酢酸ビニル系エマルジョン(例えば、ポリ酢酸ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−
(メタ)アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体エ
マルジョン、酢酸ビニルと、プロピオン酸ビニル、カプ
リル酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどのベオバ(Ve
oVa )と称されるビニルエステルとの共重合体エマルジ
ョン、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体エマル
ジョンなどの酢酸ビニル系樹脂を含むエマルジョン)、
(2)(メタ)アクリル系エマルジョン(例えば、(メ
タ)アクリル系単量体の単独又は共重合体、(メタ)ア
クリル−スチレン共重合体などの(メタ)アクリル系樹
脂を含むエマルジョン)、(3)スチレン系エマルジョ
ン(例えば、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体などのスチレン系樹脂を含むエマルジョ
ン)、(4)ハロゲン含有樹脂エマルジョン(例えば、
ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニルデン
−(メタ)アクリル酸共重合体、塩化ビニルデン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルデン−ア
クリロニトリル共重合体、塩化ビニルデン−酢酸ビニル
共重合体などの塩化ビニリデン系樹脂、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレンなどの塩素化ポリオレフィ
ン、フッ素樹脂などを含むエマルジョン)、(5)その
他のエマルジョン(例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂などの熱硬化性樹脂を含むエマルジョン、シリコーン
樹脂エマルジョンなど)などが挙げられる。これらの水
性樹脂エマルジョンは、単独又は2種以上混合して使用
できる。
【0020】また、水性樹脂エマルジョンには、(6)
複数の樹脂成分を複合化した複合化エマルジョンも含ま
れる。この複合化エマルションは、前記例示の水性樹脂
エマルジョンの混合物、架橋剤(例えば、尿素、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのアミノ樹脂、ポリ
イソシアネート化合物、エポキシ化合物、ポリエチレン
イミンなど)と、反応性官能基(例えば、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アミノ基、グリシジル基、メチロ
ール基、アルコキシメチル基など)を有する樹脂エマル
ジョンとを含む複合型エマルジョン、複数の樹脂のポリ
マー鎖がブロック又はグラフト重合した水性エマルジョ
ンなどであってもよい。さらに、複合化エマルジョンに
は、ポリマー粒子の存在下、ビニル基、(メタ)アクリ
ロイル基などのα,β−エチレン性重合性不飽和基を有
する単量体を重合したコア/シェル構造を有する水性樹
脂エマルジョン、ミクロドメイン構造を有する水性樹脂
エマルジョンも含まれる。なお、以下の説明において、
構成する複数の成分間にスラッシュを付すことにより複
合化エマルジョンを表示する。
【0021】好ましい水性樹脂エマルジョンには、
(1)酢酸ビニル系エマルジョン(例えば、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル共
重合体、酢酸ビニル−ベオバ(VeoVa )共重合体エマル
ジョンなどの酢酸ビニル系樹脂を含むエマルジョン)、
(2)(メタ)アクリル系エマルジョン(例えば、(メ
タ)アクリル系単量体の単独又は共重合体、(メタ)ア
クリル−スチレン共重合体などの(メタ)アクリル系樹
脂を含むエマルジョン)、(3)スチレン系エマルジョ
ン(例えば、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体などのスチレン系樹脂を含むエマルジョ
ン)、(4)ハロゲン含有樹脂エマルジョン(例えば、
塩化ビニル系重合体、塩化ビニリデン系重合体、ポリク
ロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、フッ素樹脂などのエマルジョン)、(6)複合化エ
マルジョン(例えば、(メタ)アクリル/エポキシ系、
(メタ)アクリル/ウレタン系、(メタ)アクリル/シ
リコーン系、(メタ)アクリル/フッ素樹脂系エマルジ
ョン)などが含まれる。
【0022】さらに好ましい水性樹脂エマルジョンに
は、(メタ)アクリル系エマルジョン、(メタ)アクリ
ル−スチレン系エマルジョン、スチレン−(メタ)アク
リル系エマルジョン、(メタ)アクリル/エポキシ系エ
マルジョン、(メタ)アクリル/ウレタン系エマルジョ
ン、(メタ)アクリル/シリコーン系エマルジョン、
(メタ)アクリル/フッ素樹脂系エマルジョンが含まれ
る。
【0023】これらの水性樹脂エマルジョンのうち、耐
水性、耐アルカリ性、耐ブリスター性、耐凍結融解密着
性、密着性、耐候性などに優れる水性樹脂エマルジョン
が好適に使用される。なお、「耐凍結融解密着性」と
は、塗膜を形成した塗装物を凍結および融解を繰返す凍
結融解試験に供したときの塗膜の密着性を意味する。ま
た、密着性や経済性の点から、好ましい水性樹脂エマル
ジョンには、例えば、(メタ)アクリル系エマルジョ
ン、(メタ)アクリル−スチレン系エマルジョン、スチ
レン−(メタ)アクリル系エマルジョン、(メタ)アク
リル/エポキシ系エマルジョンなどが含まれる。
【0024】(メタ)アクリル系エマルジョン、(メ
タ)アクリル−スチレン系エマルジョンおよびスチレン
−(メタ)アクリル系エマルジョンは、ラジカル重合性
単量体を慣用の方法により、界面活性剤などの乳化剤の
存在下又は不存在下、乳化重合することにより得ること
ができる。ラジカル重合性単量体としては、α,β−エ
チレン性不飽和化合物、例えば、アクリロイル基、メタ
クリロイル基、ビニル基などを有する化合物が使用でき
る。
【0025】より具体的には、前記単量体には、(a)
(メタ)アクリレート、例えば、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレートなど;(b)芳香族
ビニル化合物、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなど、(c)ヒドロキシル基を有す
るα,β−エチレン性不飽和化合物、例えば、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートなど;(d)グリシジル基
を有するα,β−エチレン性不飽和化合物、例えば、グ
リシジル(メタ)アクリレートなど;(e)酸性モノマ
ー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
イタコン酸、イタコン酸半エステル、マレイン酸、マレ
イン酸半エステルなどのα,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸;スチレンスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホ
ン酸ナトリウムなどのα,β−エチレン性不飽和スルホ
ン酸などが含まれる。
【0026】また、必要に応じて、他の単量体、例え
ば、(e)ビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、カプロン酸ビニルやVeoVaなど)(f)フ
マル酸エステルやこれらに対応するマレイン酸エステル
(ジエチルフマレート、ジプロピルフマレート、ジブチ
ルフマレート、ジオクチルフマレート、ジ(2−エチル
ヘキシル)フマレートなど)、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル
アミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを
併用してもよい。
【0027】好ましいラジカル重合性単量体は、密着
性、エマルジョンの安定性を高めるため、酸性モノマ
ー、特にα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を含んで
いる。また、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のカ
ルボキシル基を、アンモニア、アミン類などの塩基性物
質で中和すると、エマルジョンの安定性をさらに高める
ことができる。α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の
使用量は、ラジカル重合性単量体の全量中、0.1〜1
5重量%、好ましくは0.5〜10重量%程度である。
【0028】好ましい単量体の組合せには、メチルメタ
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レートなどの炭素数1〜12程度のアルキル基を有する
アルキル(メタ)アクリレート;スチレン;アクリル
酸、メタクリル酸などのα,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸が含まれる。
【0029】また、(メタ)アクリル系、(メタ)アク
リル−スチレン系又はスチレン−(メタ)アクリル系エ
マルジョンを構成する場合、ラジカル重合性単量体は、
例えば、ガラス転移温度50℃以上、好ましくは70℃
〜130℃程度の硬質重合体を形成する硬質モノマー
と、ガラス転移温度20℃以下、好ましくは−100℃
〜0℃程度の軟質重合体を形成する軟質モノマーとを組
合せて使用される場合が多い。代表的な硬質モノマーと
しては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸t
−ブチル、スチレンなどが挙げられ、代表的な軟質モノ
マーとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなどなどが挙
げられる。硬質モノマーと軟質モノマーとの割合は、例
えば、硬質モノマー/軟質モノマー=10〜90/90
〜10(重量比)、好ましくは25〜75/75〜25
(重量比)程度である。
【0030】塗膜の密着性、耐水性および可撓性をさら
に高めるため、グリシジル基、N−メチロール基などの
架橋性官能基を有するラジカル重合性単量体を使用して
もよい。
【0031】なお、乳化重合は、アニオン系界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤などの界面活性剤、ポリビニ
ルアルコールや水溶性ポリマーなどの保護コロイドの存
在下、水溶性重合開始剤(例えば、過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、
過酸化水素など)を用いて行なうことができる。また、
水性エマルジョンは、界面活性剤を含まないソープフリ
ーエマルジョンであってもよい。ソープフリーエマルジ
ョンは、(メタ)アクリル酸などの酸性モノマーを含む
重合性単量体を溶液重合し、生成した親水性オリゴマー
又はポリマーをシードとして水系で乳化重合する方法、
(メタ)アクリル酸などの酸性モノマーを他の重合性単
量体とともに、乳化重合系で乳化重合する方法などによ
り得ることができる。
【0032】得られた水性樹脂エマルジョンのpHは、
下塗り剤の安定性を損わない範囲で選択できるが、通
常、pH7〜10、好ましくはpH7〜9程度の中性又
はアニオン性(アルカリ性)である場合が多い。
【0033】水性エマルジョンに含まれる樹脂のガラス
転移温度および分子量は、瓦基材などの多孔質であって
もよい基材と上塗り塗膜との密着性を損わない範囲で適
当に選択できる。水性エマルジョンに含まれる樹脂のガ
ラス転移温度は、例えば、耐水性を高めるため−20℃
〜60℃程度、特に密着性をさらに高めるためには−1
0℃〜30℃程度であるのが好ましい。また、水性エマ
ルジョンに含まれる樹脂の平均分子量は、例えば、耐水
性を高めるため5×104 〜40×104 程度、密着性
をさらに高めるためには8×104 〜20×104 程度
である。
【0034】なお、ガラス転移温度とは、下記のトボル
スキ(Tobolsky) の計算式により算出される値を意味す
る。
【0035】1/Tg =Wa /Tga+Wb /Tgb+… [式中、Tg は共重合体のガラス転移温度(゜K)、T
gaは単量体aのホモポリマーのガラス転移温度(゜
K)、Tgbは単量体bのホモポリマーのガラス転移温度
(゜K)、Wa は単量体aの重量分率、Wb は単量体b
の重量分率を示す]水性樹脂エマルジョンにおいて、樹
脂粒子の平均粒子径は、分散安定性、密着性などを損わ
ない範囲で選択でき、例えば、0.01〜5μm、好ま
しくは0.05〜2μm、さらに好ましくは0.1〜1
μm程度である。また、好ましい水性樹脂エマルジョン
において、樹脂粒子の平均粒子径は、50〜500nm
(0.05〜0.5μm)、好ましくは100〜300
nm程度である場合が多い。
【0036】無機粉粒体としては、不活性な種々の細粒
骨材や充填剤、例えば、硅砂、硅石粉、砂、微粉シリ
カ、陶磁器粉、ガラスビーズ、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸化マグネ
シウム、酸化チタン、酸化鉄、水酸化アルミニウム、硫
酸カルシウム、クレー、タルク、ケイ藻土、マイカ粉、
アルミナ、カオリン、スレート粉、ホワイトカーボン、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸ア
ルミニウム、バライト粉、雲母状酸化鉄、アスベスチン
などが例示される。これらの無機粉粒体は、一種又は二
種以上使用できる。好ましい無機粉粒体には、硬質無機
粉粒体、例えば、硅砂および硅石粉などが含まれる。
【0037】本発明の主たる特色は、上塗り塗膜との密
着性を高めるため、特定の粒径を有する無機粉粒体を用
いる点にある。無機粉粒体の平均粒径は、5〜150μ
m、好ましくは6〜100μm、さらに好ましくは7〜
75μm、特に10〜50μm程度である。無機粉粒体
の粒径が5μm未満では下塗り塗膜の凝集力や密着性が
低下し易く、150μmを越えると塗布作業性が低下し
易くなる。なお、前記粒子径を有する粉粒体は、例え
ば、硅砂9号などとして入手できる。
【0038】水性樹脂エマルジョンに対する無機粉粒体
の割合は、水性樹脂エマルジョンの固形分100重量部
に対して、40〜800重量部、好ましくは50〜60
0重量部、さらに好ましくは60〜500重量部程度で
ある。無機粉粒体の割合が40重量部未満では瓦基材な
どの基材の表層の弱い部分の補強効果が小さく、上塗り
塗膜との密着性がさほど改善されず、800重量部を越
えると下塗り塗膜の強度や密着性が低下し易い。高い密
着性を確保するためには、通常、水性樹脂エマルジョン
の固形分100重量部に対して、50〜500重量部程
度の無機粉粒体を添加すれば足りる場合が多い。
【0039】無機粉粒体の粒子径を制御することによ
り、高い密着力、凝集力が得られるものの、微細な無機
粉粒体を用いると、凝集力および上塗り塗膜との密着性
が変動する場合がある。安定した凝集力および密着性を
得るためには、前記水性樹脂エマルジョンの平均粒子径
よりも分子サイズが小さな無機質物質または平均粒子径
が小さな無機粒子を含む無機質物質を併用するのが有用
である。前記無機質物質を用いると、苛酷な条件下であ
っても密着性を大きく改善できるという利点がある。特
に、耐凍結融解密着性が高く、例えば、−20℃で水中
凍結し、+5℃で融解するサイクルを200回程度繰返
しても、塗膜は高い密着性を示す。
【0040】なお、前記無機質物質は、架橋や縮合によ
り無機質高分子を生成する化合物であってもよく、水性
樹脂エマルジョンの樹脂に対して水素結合などによるイ
ンターラクション又は反応する官能基を有していてもよ
い。前記無機質物質には、無機質化合物および微粒子状
無機無機物又はこの微粒子状無機物を含む物質が含まれ
る。
【0041】無機質物質のうち無機質化合物としては、
例えば、水溶性ケイ酸塩(例えば、ケイ酸ナトリウム、
オルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、二ケ
イ酸ナトリウムなどのケイ酸アルカリまたはその含水
塩;オルトケイ酸リチウム、メタケイ酸リチウムなどの
リチウムシリケート、ソディウムメチルシリコネートな
どの水溶性有機金属シリコネートなど);アルミン酸ナ
トリウムなどのアルミン酸アルカリ;Alなどの多価金
属と縮合リン酸との塩などの酸性金属リン酸塩;金属ア
ルコラート(例えば、ジルコニウムなどの多価金属アル
ラート);架橋性であってもよいオルガノシロキサンや
オルガノポリシロキサン(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基などの加水分解性アルコキシ基を2〜4個含むアル
コキシシラン、アルキルシリケートなどのオルガノシロ
キサンやその初期重合物、シリコーンオイルやシリコー
ンワニスなど);ポリフォスファゼン誘導体;ボラゾー
ルなどのホウ素化合物などが例示される。
【0042】無機質物質のうち微粒子状無機無機物又は
この微粒子状無機物を含む無機質物質としては、コロイ
ダルシリカ;ケイ素、アルミニウムなどの金属元素を含
む無機化合物又は無機物質と、有機化合物又は有機ポリ
マーとが複合化した有機無機複合体;表面処理されたア
ルミナゾル;各種金属で置換された合成雲母などが例示
される。
【0043】これらの無機質物質は、一種又は二種以上
使用でき、粉体などの固形状、液状又は分散状で添加し
てもよい。
【0044】好ましい無機質物質としては、ケイ酸アル
カリまたはその含水塩、リチウムシリケートなどの水溶
性有機金属シリコネート、コロイダルシリカなどの微粒
子状無機物、ケイ素原子などを含む有機無機複合体など
が挙げられる。さらに好ましい無機質物質には、コロイ
ダルシリカおよび有機無機複合体などが含まれる。
【0045】コロイダルシリカは、二酸化ケイ素又はそ
の水和物である場合が多く、アルミニウムでSiの一部
が置換されていてもよい。コロイダルシリカは、無定形
状であってもよいが、球状である場合が多い。
【0046】コロイダルシリカの分散液は、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩
基、メチルアミン、トリメチルアン、トリエチルアミ
ン、モルホリン、アルカノールアミン(例えば、エタノ
ールアミンなど)の有機塩基を含んでいてもよい。コロ
イダルシリカを含む分散液のpHは、下塗り剤の安定性
を損わない範囲で選択でき、例えば、pH2〜13、好
ましくは4〜12、特に5〜10程度である。
【0047】有機無機複合体は、例えば、シランカップ
リング剤を有機ポリマーと反応させた複合体、重合性不
飽和結合と加水分解性有機基とを有するケイ素化合物
(例えば、(メタ)アクリロイルエチルトリメトキシシ
ラン、(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラ
ンなど)を有機ポリマーへグラフト重合した複合体、二
酸化ケイ素、アルミナなどの無機粒子が分散した系内
で、重合性単量体を乳化重合した複合分散体などが含ま
れる。
【0048】好ましい有機無機複合体には、複合分散
体、特に、コロイダルシリカなどの無機微粒子のコロイ
ド分散液中で前記ラジカル重合性単量体を乳化重合した
複合分散体が含まれる。ラジカル重合性単量体として
は、前記と同様の単量体が使用でき、(メタ)アクリレ
ート、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸などのα,
β−エチレン性不飽和カルボン酸を用いる場合が多い。
【0049】無機質物質は、下塗り剤において、分子状
で存在していてもよく、コロイド状、粒子状などの粒子
が分散した分散状態で存在していてもよい。好ましい無
機質物質は分子状又はコロイド状などの粒子として存在
する。前記無機質物質は、水性樹脂エマルジョン中の樹
脂粒子の平均粒子径よりも分子サイズまたは無機粒子の
平均粒子径が小さいのが好ましい。無機質物質が水性分
散体である場合、無機質物質の平均粒子径は、水性樹脂
エマルジョンの平均粒子径に応じて適当に選択でき、例
えば、0.001〜1μm、好ましくは0.005〜
0.5μm、さらに好ましくは0.01〜0.3μm程
度である。また、好ましい無機質物質の平均粒径は1〜
300nm、好ましくは3〜250nm、さらに好まし
くは5〜200nm程度である。より詳細には、コロイ
ダルシリカなどの無機粒子の粒子径は、例えば、1〜1
50nm、好ましくは3〜100nm、さらに好ましく
は5〜50nm程度、特に5〜30nm程度である。ま
た、前記無機粒子を含む有機無機複合体の分散体におい
て、分散粒子の平均粒子径は、例えば、3〜300n
m、好ましくは5〜250nm、さらに好ましくは10
〜200nm程度である。
【0050】無機質物質が水性分散体である場合、前記
水性樹脂エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径De と、
無機質物質の無機粒子の平均粒子径Di との割合Dr
は、例えば、Dr =De /Di =100/1〜50、好
ましくは100/2〜30、さらに好ましくは100/
3〜25程度である。前記成分の粒子径の割合が前記範
囲内であると、塗膜の耐凍結融解密着性が高く、前記範
囲を外れると、耐凍結融解密着性が低下する場合があ
る。
【0051】前記無機質物質の割合は、固形分換算で、
水性樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、
0〜50重量部、好ましくは1〜45重量部、さらに好
ましくは2〜40重量部程度である。無機質物質の割合
が50重量部を越えると、下塗り剤の粘度が増大し易
く、下塗り塗膜が脆化して密着性が低下するとともに塗
布作業性が低下し易く、経済的でもない。
【0052】なお、無機質物質のうちコロイダルシリカ
は、固形分換算で、水性樹脂エマルジョンの固形分10
0重量部に対して、0〜20重量部、好ましくは2〜1
5重量部程度使用する場合が多く、有機無機複合体の分
散体は、固形分換算で、水性樹脂エマルジョンの固形分
100重量部に対して、0〜50重量部、好ましくは2
〜40重量部程度使用する場合が多い。
【0053】前記成分は、塗膜の密着性を損わない前記
の量的範囲内で適当に組合せて使用できる。好ましい下
塗り剤は、例えば、水性樹脂エマルジョンの固形分10
0重量部に対して、粒径6〜100μmの無機粉粒体5
0〜600重量部(例えば、100〜200重量部)程
度、無機質物質を固形分として0〜40重量部(例え
ば、0〜20重量部)程度含んでいる。このような組成
において、ケイ素原子を含む好ましい無機質物質の平均
粒径は3〜250nm、好ましくは5〜200nm程度
であり、水性樹脂エマルジョンの樹脂の平均粒子径De
と、無機質物質の無機粒子の平均粒子径Di との割合D
r は、例えば、Dr =De /Di =100/1〜50、
好ましくは100/2〜30程度である。
【0054】本発明の下塗り剤は、必要に応じて、種々
の添加剤、例えば、消泡剤、界面活性剤などの分散剤や
乳化剤、有機溶剤(例えば、エタノール、イソプロパノ
ールなどのアルコール類、セロソルブ類、カルビトール
類、脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素、酢酸エチルな
どのエステル類、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類やエーテル類など)、可塑剤、防腐剤、着色顔
料、体質顔料、増粘剤などを含有していてもよい。ま
た、水性樹脂エマルジョンに含まれる樹脂が熱硬化性樹
脂である場合には、樹脂の種類に応じた硬化剤を添加し
てもよい。
【0055】下塗り剤は、前記成分を混合攪拌すること
により得ることができる。また、着色顔料を含む下塗り
剤は、慣用の方法により、顔料を分散したり、予め分散
した顔料組成物を添加混合することにより調製できる。
【0056】本発明の下塗り剤は、種々の基材、例え
ば、陶磁器や粗面や透水性を有する無機質基材や木材な
どの有機質基材に適用できるが、好ましくは多孔質基材
(特にセメント基材などの無機質基材)に適用できる。
このような下塗り剤を塗布し、上塗り塗料を塗布する
と、基材と上塗り塗料との密着性を改善できる。
【0057】本発明の下塗り剤は、無機質基材、特に、
瓦などの多孔質基材に適用し、瓦と上塗り塗膜との密着
性を高める上で有用である。瓦の種類は特に制限され
ず、陶磁器瓦、スレート瓦などであってもよいが、本発
明の下塗り剤による効果が有効に発現する瓦には、セメ
ント瓦が含まれる。
【0058】本発明の方法では、前記下塗り剤を瓦に塗
布し、上塗り塗料を塗布することにより、着色瓦を製造
する。なお、瓦の表面と上塗り塗膜との間に前記下塗り
剤の塗膜が介在する限り、必要に応じて、瓦の表面にシ
ーラーを塗布した後、下塗り剤を塗布してもよい。ま
た、着色瓦の製造に際しては、下塗り剤と上塗り塗料の
少なくともいずれか一方が着色していればよい。
【0059】下塗り剤が適用される瓦、特にセメント瓦
としては、好ましくは硬化した瓦基材を用いる場合が多
いが、未硬化のセメント瓦基材や硬化過程のセメント瓦
基材を用いてもよい。未硬化又は硬化過程のセメント瓦
基材を用いる場合、下塗り剤を塗布した後、または上塗
り塗料を塗布した後、蒸気養生やオートクレーブ養生な
どにより養生してもよい。
【0060】連続的に塗布することにより着色瓦の生産
効率を高めるため、好ましい方法には、硬化した瓦基材
に下塗り剤を塗布する方法、特に加熱した瓦基材に下塗
り剤を塗布する方法が含まれる。瓦基材の加熱温度は、
例えば、40〜100℃程度、好ましくは50〜80℃
程度である。
【0061】下塗り剤は、慣用の方法、例えば、スプレ
ーコーティング、ディップコーティング、ロールコーテ
ィング、フローコーティング、刷毛塗りなどの方法で瓦
基材に塗布できる。好ましい塗布方法には、工場内で連
続的に塗布できるスプレーコーティングなどが含まれ
る。
【0062】下塗り剤の塗布量は、瓦基材と上塗り塗膜
との密着性を損わない範囲で適当に選択でき、例えば、
乾燥後の厚み20μm〜5mm、好ましくは30μm〜
3mm程度となる量である。本発明の下塗り剤を用いる
と、乾燥後の厚み20〜50μm程度の下塗り薄膜を形
成しても、上塗り塗膜との高い密着性を確保できるとい
う利点がある。
【0063】上塗り塗料は、下塗り塗料の塗膜が未乾燥
又は未硬化状態で塗布してもよく、乾燥又は硬化後に塗
布してもよい。通常、上塗り塗料は、下塗り塗料が乾燥
した後、塗布する場合が多い。
【0064】本発明の下塗り剤は、広い範囲の上塗り塗
料との密着性に優れる。そのため、上塗り塗料の種類
は、特に制限されず、溶剤型塗料、水溶性樹脂又は樹脂
エマルジョンを含む水性塗料、粉体塗料などの汎用の塗
料が使用可能である。上塗り塗料は、熱可塑性塗料、熱
硬化性塗料、光硬化型塗料などであってもよく、樹脂の
種類に応じてアミノ樹脂などの硬化剤や光重合開始剤な
どを含んでいてもよい。また、下塗り剤に顔料などの着
色剤が含まれている場合、上塗り塗料はクリアラッカー
であってもよい。好ましい上塗り塗料には、環境汚染の
虞が少ない水性塗料、特にエマルジョン型塗料、粉体塗
料などが含まれる。
【0065】上塗り塗料には、例えば、エチレン−酢酸
ビニル樹脂系塗料、(メタ)アクリル樹脂や(メタ)ア
クリル−スチレン共重合体などを含む(メタ)アクリル
樹脂系塗料、塩化ビニル系塗料、セルロース系塗料、ア
ルキッド樹脂系塗料、ポリエステル樹脂系塗料、ポリア
ミド樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系
塗料、シリコーン樹脂系塗料、フッ素樹脂系塗料、複合
系塗料(例えば、(メタ)アクリル/ウレタン樹脂系、
(メタ)アクリル/エポキシ樹脂系、(メタ)アクリル
/フッ素樹脂系、(メタ)アクリル/シリコーン樹脂系
塗料など)などが含まれる。
【0066】好ましい上塗り塗料には、例えば、エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂系塗料、(メタ)アクリル樹脂系塗
料、(メタ)アクリル−スチレン樹脂系塗料、ポリエス
テル樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、シリコーン樹脂
系塗料、フッ素樹脂系塗料、(メタ)アクリル/ウレタ
ン樹脂系塗料、(メタ)アクリル/エポキシ樹脂系塗
料、(メタ)アクリル/フッ素樹脂系塗料、(メタ)ア
クリル/シリコーン樹脂系塗料などが含まれる。
【0067】さらに好ましい上塗り塗料には、(メタ)
アクリル樹脂系塗料、(メタ)アクリル−スチレン樹脂
系塗料、(メタ)アクリル/フッ素樹脂系塗料、(メ
タ)アクリル/シリコーン樹脂系塗料などから選ばれた
水性塗料が含まれる。
【0068】上塗り塗料は、目的に応じた種々の着色
剤、例えば、白色顔料、黄色顔料、赤色顔料、青色顔
料、黒色顔料、金属光沢顔料などを含んでいてもよい。
なお、瓦の着色には、通常、耐候性の高い顔料を使用す
る場合が多い。
【0069】上塗り塗料は、塗料の種類に応じて前記と
同様の方法により下塗り塗膜上に塗布できる。上塗り塗
料の塗布量は、適当に選択でき、例えば、10〜200
μm、好ましくは25〜150μm程度である。上塗り
塗料を塗布した後、塗料の種類に応じて乾燥又は硬化さ
せることにより、着色瓦を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の下塗り剤は、保存安定性が高
く、多孔質基材などの基材と上塗り塗膜との密着性を高
めることができるとともに、上塗り塗料との適合性が広
く、各種の上塗り塗料が使用可能である。また、セメン
トを含まなくても、瓦基材と上塗り塗膜との密着性を高
めることができるとともに、セメントを含有しないた
め、硬化又は未硬化の如何に拘らずセメント瓦基材に適
用できる。さらに、下塗り剤がセメントを含有しないの
で、セメント瓦に適用してもエフロレッセンスを有効に
防止できる。
【0071】本発明の密着方法では、保存安定性が高
く、基材と上塗り塗膜との密着性を高めることができ
る。
【0072】さらに、本発明の方法では、セメントを含
有しない下塗り剤を適用するので、瓦基材と上塗り塗膜
との密着性の高い着色瓦を製造できる。また、硬化した
瓦にも適用できるだけでなく、セメントを硬化させるた
めの養生工程が不要であり、作業性に優れ、連続的かつ
効率よく着色瓦を製造できる。
【0073】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。なお、表における各成分の配合割合
は、水を除き、いずれも固形分換算の量である。
【0074】実施例1 撹拌機およびコンデンサを備えたガラスフラスコに、蒸
溜水306重量部およびラウリル硫酸ナトリウム5重量
部を入れ、攪拌下、ラウリル硫酸ナトリウムを溶解させ
た後、80℃に昇温した。次いで、過硫酸ナトリウム1
重量部を添加し、メタクリル酸メチル145重量部、ア
クリル酸ブチル155重量部およびアクリル酸3重量部
の混合液を、3時間かけて滴下して重合し、冷却した。
生成したエマルジョンに、25%アンモニア水3重量部
を30℃で添加し、固形分濃度50重量%のアクリル樹
脂エマルジョンを得た。
【0075】得られたアクリル樹脂エマルジョンにおい
て、樹脂のガラス転移温度は−2℃、平均粒子径150
nm、平均分子量15×104 であった。
【0076】上記アクリル樹脂エマルジョンの固形分1
00重量部に対して、硅砂9号(平均粒子径30μm)
を80重量部、コロイダルシリカ(旭電化(株)製、商
品名アデライトAT−30、平均粒子径10〜20n
m)を固形分換算で10重量部、酸化鉄系赤色顔料5重
量部、シリコーン系消泡剤0.05重量部および水13
0重量部を含む下塗り剤を調製した。
【0077】下塗り剤を、乾燥後の膜厚約2mmとなる
ように、予め60℃に加熱した硬化セメント瓦基材の表
面に吹付け塗装し、指触にて乾燥を確認した後、酸化鉄
赤色顔料を含む水性アクリル樹脂エマルジョン塗料(ダ
イセル化学工業(株)製、商品名セビアンA)を乾燥後
の膜厚約50μmとなるように吹付け塗装した後、11
0℃で10分間乾燥することにより着色セメント瓦を製
造した。
【0078】実施例2および3 表1に示す組成の下塗り剤を用いる以外、実施例1と同
様にして着色セメント瓦を製造した。
【0079】実施例4 スチレン155重量部、アクリル酸ブチル145重量部
およびアクリル酸3重量部の混合液を用いる以外、実施
例1と同様にして、固形分濃度50重量%のスチレン−
アクリル共重合体エマルジョンを得た。得られたスチレ
ン−アクリル共重合体エマルジョンにおいて、樹脂のガ
ラス転移温度は5℃、平均粒子径180nm、平均分子
量10×104 であった。
【0080】上記スチレン−アクリル共重合体エマルジ
ョンの固形分100重量部に対して、硅砂9号(平均粒
子径30μm)を160重量部、コロイダルシリカ(旭
電化(株)製、商品名アデライトAT−30、平均粒子
径10〜20nm)を固形分換算で5重量部、酸化鉄系
赤色顔料7重量部、シリコーン系消泡剤0.05重量部
および水180重量部を混合して下塗り剤を調製した。
そして、得られた下塗り剤を用いる以外、実施例1と同
様にして、着色セメント瓦を製造した。
【0081】実施例5〜7 表1及び表2に示す組成の下塗り剤を用いる以外、実施
例1と同様にして、着色セメント瓦を製造した。なお、
実施例5では、ポリアミド樹脂を、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂(分子量300〜900)のエマルジョン
(旭電化(株)製、商品名アデカレジン)の硬化剤とし
て用いた。
【0082】また、実施例6ではコロイダルシリカに代
えて、下記のようにして調製した有機無機複合体の水性
分散体を用いた。すなわち、コロイダルシリカの水性コ
ロイド分散体(旭電化(株)製、商品名アデライトAT
−30、平均粒子径10〜20nm)20重量部をシー
ドとして用いる以外、実施例1と同様の条件で乳化重合
し、平均粒子径180nm、固形分50重量%の水性分
散体を調製した。
【0083】実施例8 実施例1で使用した下塗り剤を用い、乾燥後の膜厚約
0.5mmとなるように、未硬化セメント瓦基材の表面
に吹付け塗装した後、スチーム養生によりセメント瓦基
材を硬化させた。次いで、乾燥したセメント瓦基材の下
塗り層上に、酸化鉄赤色顔料を含む水性アクリル樹脂エ
マルジョン塗料(ダイセル化学工業(株)製、商品名セ
ビアンA)を乾燥後の膜厚約50μmとなるように吹付
け塗装した後、110℃で10分間乾燥することにより
着色セメント瓦を製造した。
【0084】実施例9 実施例3で使用した下塗り剤を用い、乾燥後の膜厚約2
mmとなるように、未硬化セメント瓦基材の表面に吹付
け塗装した後、スチーム養生、さらにオートクレーブ養
生によりセメント瓦基材を硬化させた。次いで、乾燥し
たセメント瓦基材の下塗り層上に、酸化鉄赤色顔料を含
む水性アクリル樹脂エマルジョン塗料(ダイセル化学工
業(株)製、商品名セビアンA)を乾燥後の膜厚約50
μmとなるように吹付け塗装した後、110℃で10分
間乾燥することにより着色セメント瓦を製造した。
【0085】比較例1〜4 表2に示す組成の下塗り剤を用いる以外、実施例1と同
様にして着色セメント瓦を製造した。
【0086】前記実施例および比較例で得られた着色セ
メント瓦について、塗膜の密着性、耐凍結融解密着性、
耐アルカリ性(エフロレッセンス性)、耐候性を下記の
ようにして調べたところ、表1及び表2に示す結果を得
た。なお、上記特性の試験方法および評価基準は下記の
通りである。
【0087】(1)密着性:塗膜に密着させた布粘着テ
ープを急激に剥離し、塗膜の剥離面積を基準にして評価
した。評価基準は下記の通りである。
【0088】◎:剥離なし ○:剥離面積が5%未満 △:剥離面積が5〜10% ×:剥離面積が20%以上 (2)耐凍結融解密着性:ASTM−A法に準拠して急
速に水中凍結させた後融解するサイクルを200回繰返
し、上記(1)の密着性試験と同様にして塗膜の密着性
を調べた。
【0089】(3)エフロレッセンス性 2mlの水を塗膜面に滴下し、4時間後のpHを測定
し、下記の基準で評価した。
【0090】◎:PHが7.5未満 ○:PHが7.5以上であって8.0未満 △:PHが8.0以上であって9.0未満 ×:PHが9.0以上 (4)耐候性 耐候性促進試験機(大日本プラスチック(株)製、アイ
スーパーUVテスター)を用いて、300時間照射(サ
ンシャインカーボンアーク3000時間照射に相当)
し、下記の基準で耐候性を評価した。
【0091】◎:変色および艶引けがない ○:極く僅な変色および艶引けがある △:変色および艶引けがある ×:著しい変色および艶引けがある (5)表面平滑性 塗膜の外観を観察し、次の基準で評価した。
【0092】◎:表面にざらつきが全くなく平滑である ○:表面にざらつきが若干あり平滑である △:表面にざらつきが多い ×:表面にざらつきが非常に多い
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】 表1および表2より明らかなように、実施例の着色セメ
ント瓦は、密着性、耐凍結融解密着性、エフロッレセン
ス性および耐候性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 1/28 B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦と上塗り塗膜との密着性を高めるため
    の下塗り剤であって、水性樹脂エマルジョンの固形分1
    00重量部に対して、粒径5〜150μmの無機粉粒体
    40〜800重量部を含む下塗り剤。
  2. 【請求項2】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重
    量部に対して、さらに、水性樹脂エマルジョンの樹脂粒
    子の平均粒子径よりも分子サイズが小さな無機質物質ま
    たは平均粒子径が小さな無機粒子を含む無機質物質を固
    形分として0〜50重量部含む請求項1記載の下塗り
    剤。
  3. 【請求項3】 無機質物質が、ケイ素原子を含む平均粒
    径1〜200nmの微粒子状無機物又はこの微粒子状無
    機物を含む物質である請求項2記載の下塗り剤。
  4. 【請求項4】 水性樹脂エマルジョンの樹脂粒子の平均
    粒子径De と、無機質物質の無機粒子の平均粒子径Di
    との割合が、De /Di =100/1〜50である請求
    項2記載の下塗り剤。
  5. 【請求項5】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重
    量部に対して、平均粒径6〜100μmの無機粉粒体5
    0〜600重量部、平均粒径3〜150nmの無機粒子
    を含む無機質物質を固形分として0〜40重量部含む請
    求項1記載の下塗り剤。
  6. 【請求項6】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重
    量部に対して、粒径5〜150μmの無機粉粒体40〜
    800重量部を含む下塗り剤を基材に塗布し、上塗り塗
    料を塗布する密着方法。
  7. 【請求項7】 基材がセメント基材である請求項6記載
    の密着方法。
  8. 【請求項8】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重
    量部に対して、粒径5〜150μmの無機粉粒体40〜
    800重量部を含む下塗り剤を瓦に塗布し、上塗り塗料
    を塗布する着色瓦の製造方法。
  9. 【請求項9】 水性樹脂エマルジョンの固形分100重
    量部に対して、さらに、水性樹脂エマルジョンの平均粒
    子径よりも分子サイズが小さな無機質物質または平均粒
    子径が小さな無機粒子を含む無機質物質を固形分として
    0〜50重量部含む下塗り剤を塗布する請求項8記載の
    着色瓦の製造方法。
  10. 【請求項10】 瓦がセメント瓦である請求項8記載の
    着色瓦の製造方法。
  11. 【請求項11】 硬化又は未硬化セメント瓦に下塗り剤
    を塗布する請求項8記載の着色瓦の製造方法。
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