JP2001232286A - 下塗り塗装無機基材 - Google Patents
下塗り塗装無機基材Info
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Abstract
湿性等の性能、上塗り塗膜との付着性に優れた下塗り積
層塗膜を提供する。 【解決手段】 無機基材表面に、下塗り被膜としてハロ
ゲン化ビニル系樹脂被膜(a)及び/又はハロゲン化ビ
ニリデン系樹脂被膜(b)の一次下塗り被膜(A)、次
いでビニル系樹脂エマルション(c)より形成される二
次下塗り被膜(B)を順次積層してなることを特徴とす
る下塗り塗装無機基材。
Description
性、無機基材及び上塗り付着性等にすぐれた下塗り塗装
無機基材に関する。
材として、無機基材表面に下塗り塗料を塗装した後、上
塗り塗料を塗装する塗装仕上げ方法が行なわれている。
ル酸モノマー等の酸モノマー、メチルメタクリレートモ
ノマー、スチレン等の硬質モノマー、n−ブチルアクリ
レート等の軟質モノマーをラジカル共重合反応させてな
る共重合体を水に分散した水性下塗り塗料が使用されて
いる。しかしながら、該水性下塗り塗料は、無機基材に
対する浸透性が劣り、また無機基材の端面への被覆性等
が悪いといった問題点がある。
として、例えば、塩化ビニリデン系樹脂や塩化ビニル系
樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散した有機溶剤系塗料
も使用されている。しかしながら、このような塗料は有
機溶剤を溶媒として含有するために塗膜の乾燥において
有機溶剤を揮発させる必要があるために火災等の危険性
や作業者の安全衛生等の面から問題がある。
下塗り塗膜における上記の欠陥を解消することであり、
鋭意研究の結果、無機建材用下塗り塗膜として、特定の
塗膜を積層してなる複合塗膜が、目的を達成できること
を見出し、本発明を完成した。
ル系樹脂被膜(a)及び/又はハロゲン化ビニリデン系
樹脂被膜(b)の一次下塗り被膜(A)、次いでビニル
系樹脂エマルション(c)より形成される二次下塗り被
膜(B)を順次積層してなることを特徴とする下塗り塗
装無機基材、 2、上記ハロゲン化ビニル系樹脂被膜(a)が、塩化ビ
ニルモノマー 60〜95重量%と酢酸ビニルモノマー
5〜40重量%との共重合体が水もしくは有機溶剤に溶
解もしくは分散させてなる樹脂液により形成されること
を特徴とする上記1に記載の下塗り塗装無機基材、 3、上記ビニル系樹脂エマルション(c)が、該樹脂を
構成するモノマー成分として芳香族系ビニルモノマーを
20〜80重量%含有することを特徴とする上記1又は
2に記載の下塗り塗装無機基材 に係わる。
る。
被膜(A)のハロゲン化ビニル系樹脂被膜(a)は、樹
脂を構成するモノマー成分の総合計量換算で塩化ビニル
モノマー60〜95重量%、好ましくは70〜90重量
%と酢酸ビニルモノマー5〜40重量%、好ましくは1
0〜30重量%との共重合体が水もしくは有機溶剤(例
えば、ケトン系、芳香族系、エステル系、脂肪族系な
ど)に溶解もしくは分散させてなる樹脂液により形成で
きる。該ハロゲン原子は、特に塩素、フッ素が好まし
い。
酸ビニルモノマーが40重量%を越える場合には、耐透
水性、耐透湿性などの耐水性が劣り、一方、塩化ビニル
モノマーが95重量%を超え、酢酸ビニルモノマーが5
重量%未満になると、溶剤に対する溶解性が劣るため、
樹脂粘度が高く、塗料化が困難となるので、上記した範
囲内にあることが好ましい。
のハロゲン化ビニリデン系樹脂被膜(b)としては、ハ
ロゲン化ビニリデン系樹脂の水もしくは有機溶剤に溶解
又は分散した樹脂液により形成することができる。ハロ
ゲン化ビニリデン系樹脂の水もしくは有機溶剤の樹脂液
としては従来から公知のものを特に制限なしに使用する
ことができる。該ハロゲン原子は、特に塩素、フッ素が
好ましい。
液としては、例えば、塩化ビニリデン、弗化ビニリデン
等のハロゲン化ビニリデンモノマー及び必要に応じて
(メタ)アクリル酸、マレイン酸などの酸モノマー、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルエステル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルエステル等
の水酸基含有モノマーやアクリロニトリル、塩化ビニ
ル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキル
(C1〜C12)エステル、エチルビニルエーテル、ヒド
ロキシブチルビニルエーテル及びスチレン等の不飽和化
合物から選ばれる少なくとも1種の不飽和化合物を有機
溶剤(例えば、ケトン系、芳香族系、エステル系、脂肪
族系など)中でラジカル重合反応させることにより製造
できる。
散化物(エマルション)としては、例えば、上記したハ
ロゲン化ビニリデンモノマー、(メタ)アクリル酸、マ
レイン酸などの酸モノマー及び必要に応じて(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシプロピルエステル等の水酸基含有
モノマーやアクリロニトリル、塩化ビニル、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸アルキル(C1〜C12)
エステル、エチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル及びスチレン等の不飽和化合物を乳化重合
してコポリマーとし、残存するカルボン酸の一部又は全
部を中和したポリハロゲン化ビニリデン系樹脂エマルシ
ョンが包含される。
(a)又はハロゲン化ビニリデン系樹脂被膜(b)を形
成する樹脂液において、有機溶剤系樹脂液を使用するこ
とが塗膜性能面から特に好ましい。
できるが、必要に応じて着色顔料、体質顔料、可塑剤、
消泡剤、分散剤、増粘剤、表面張力調整剤、沈降防止
剤、造膜助剤、防腐剤などを配合して使用することがで
きる。
を使用することができるが、特にタルク、マイカなどの
偏平顔料を使用することが好ましい。該顔料を配合する
場合には、被膜(A)中に樹脂固形分100重量部当た
り10〜200重量部、特に50〜170重量部の範囲
が好ましい。該体質顔料を含有させることにより製品コ
ストと被膜性能(特に耐透水性等)とのバランスに優れ
た被膜が形成できる。
被膜(B)は、ビニル系樹脂エマルション(c)より形
成される。上記ビニル系樹脂エマルション(c)は、該
樹脂を構成するモノマー成分として芳香族系ビニルモノ
マーを20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%
の範囲内で含有することが望ましい。該芳香族系ビニル
モノマーの含有量が20重量%未満になると耐透湿性が
劣り、一方、80重量%を越えると造膜性、上塗付着性
が劣る。
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
α−クロルスチレン等が挙げられる。
その他のラジカル共重合性モノマーとラジカル共重合反
応させられる。該その他のラジカル共重合性モノマーと
しては、該芳香族系ビニルモノマーと実質的にラジカル
共重合反応するものであれば、特に制限なしに従来から
公知のその他のラジカル共重合性モノマーを使用するこ
とができる。具体的には、例えば、下記のモノマーを挙
げることができる。
モノマーを20〜80重量%含有しないビニル系樹脂を
製造するには、上記した芳香族系ビニルモノマーを20
重量%未満とし、更に、下記その他のラジカル共重合性
モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーを20
重量%を越える量で配合しラジカル共重合反応させるこ
とにより得られる。該ビニル系樹脂としては、特にその
他のラジカル共重合性モノマーとしては下記(1)のア
クリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜18(1〜2
4)のアルキルエステル又はシクロアルキルエステルを
主成分とする(共)重合体樹脂を使用することが好まし
い。
は、下記したものが挙げられる。
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
素数1〜20のモノアルコ−ルとのエステル化物;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロ
ピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル(n
−,i−,t−)、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル
酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル(n−,i
−,tert−)、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタク
リル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸
又はメタクリル酸の炭素数1〜18(1〜24)のアル
キルエステル又はシクロアルキルエステル:アクリル酸
メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリ
ル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、ア
クリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブチル
等が挙げられる。
ル、プロピオン酸ビニル、バ−サチック酸ビニルなどが
挙げられる。
トリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
ル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルなどが挙げられる。
リルアミド、メタクリルアミド、ダイアセトンアクリル
アミド、ダイアセトンメタクリルアミド、N−メチロ−
ルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド
などが挙げられる。
シジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−トなどが
挙げられる。
ドロキシエチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタク
リレ−ト、ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、ヒドロキ
シプロピルメタクリレ−トなどが挙げられる。
ビニルトリメトキシシラン、メタクリル酸3−トリメト
キシシリルプロピルなどが挙げられる。
ーは1種もしくは2種以上組み合せて使用することがで
きる。上記したビニル系樹脂エマルションは、公知の方
法にて得ることが出来る。例えば乳化剤の存在下で、上
記モノマー成分を乳化重合させることで容易に得られ
る。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤などがあげられ、該乳化剤の1種又は2種
以上の存在下で重合開始剤を使用して乳化重合する事が
出来る。乳化重合以外にも公知の溶液重合方法や懸濁重
合方法により製造することができる。
樹脂エマルション(c)としては、上記したビニル系樹
脂エマルション以外にコア・シェル型ビニル系樹脂エマ
ルションを使用することができる。
ンで使用するコア・シェル型ビニル系樹脂において、該
樹脂のコア部を構成するモノマー成分として、芳香族系
ビニルモノマーを20〜80重量%含有し、かつシェル
部を構成するモノマー成分として、芳香族系ビニルモノ
マーを含まない樹脂か、もしくは該樹脂としてコア部及
びシェル部を構成するモノマー成分として、芳香族系ビ
ニルモノマーを含有する場合には、コア部を構成する芳
香族系ビニルモノマーがシェル部を構成する芳香族系ビ
ニルモノマーよりも多く含まれ、且つコア部及びシェル
部の両者に含まれる芳香族系ビニルモノマーが20〜8
0重量%の範囲である樹脂が使用できる。
の両成分の合計重量を基準に、シェル部は0.05〜5
0%、特に0.5〜35%、コア部は99.95〜50
%、特に99.5〜65%の範囲内が適している。
ションにおいて、シェル部のガラス転移温度がシェル部
のガラス転移温度よりも1℃以上高いことが好ましい。
更に、コア部のガラス転移温度が−20〜50℃、特に
0〜40℃、シェル部のガラス転移温度が40℃より高
く、特に50〜105℃の範囲内であることが好まし
い。
ア部のガラス転移温度が−20℃より低くなると形成塗
膜がブロッキングしやすくなり、一方、50℃より高く
なると造膜性や低温物性(凍結融解試験)などが低下す
る。シェル部のガラス転移温度が40℃以下では形成塗
膜がブロッキングしやすくなる。
度(℃)は、下記式によって算出することができる。
れぞれの重量%、T、T、・・はそれぞれ単量体のホモ
ポリマ−のTg(゜K)を表わす。なお、T、T、・・
は、Polymer Hand Book(Scond
Edition,J.Brandup・E.H.Im
mergut 編)による値である。また、モノマーの
ホモポリマーのTgが明確でない場合のガラス転移温度
(℃)は、単離塗膜をバイブロン動的粘弾性装置 DAYNA
MIC VISCO ELASTOMETER MODELVIBRON DDV−IIEA型(TO
YO BACDWIN CO. Ltd)を用いて、周波数110ヘルツ、
昇温速度3℃/分において動的ガラス転移温度(℃)で
測定した。試料はポリプロピレン板に塗装後、単離した
塗膜で測定した。
例えばコア部の水分散液を製造した後、該水分散液の存
在下でシェル部を構成するモノマーを滴下してラジカル
重合反応させることにより製造することができる。
物を水中で、通常の乳化重合法により重合することによ
り調製できる。重合触媒としては、水溶性または油溶性
の過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリ
ウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパ−オキサイ
ド、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト、2,2−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)などがあげられ、
このうち特に水溶性のものが好適である。その使用量
は、モノマー混合物の0.1〜1重量%が好ましい。さ
らに、重合速度の促進や低温重合を望むには、重亜硫酸
ナトリウム、塩化第1鉄、アスコルビン酸塩、ロンガリ
ットなどの還元剤を併用することができる。さらに、そ
れ自体既知の重合調整剤や界面活性剤なども必要に応じ
て使用できる。
に、シェル部を構成するモノマー混合物を加え、乳化重
合してシェル部を形成することによりコア・シェル型エ
マルションが得られる。
は、該コア部及びシェル部が上記した性質を有するよう
に適宜、上記芳香族系ビニルモノマーとその他のモノマ
ー(a)〜(i)から適宜選択して使用される。
ル系樹脂エマルションをそのまま使用することができる
が、必要に応じて着色顔料、体質顔料、有機溶剤、水溶
性樹脂、コロイダルディスパージョン、可塑剤、消泡
剤、分散剤、増粘剤、表面張力調整剤、沈降防止剤、造
膜助剤、防腐剤などを配合して使用することができる。
該体質顔料としては、被膜(A)に記載したと同様のも
のが挙げられる。該顔料を配合する場合には、被膜
(B)中に樹脂固形分100重量部当たり10〜200
重量部、特に50〜170重量部の範囲が好ましい。該
体質顔料を含有させることにより製品コストと被膜性能
(特に耐透水性等)とのバランスに優れた被膜が形成で
きる。
が100〜270℃のアルコ−ル成分から選ばれた1種
もしくは2種以上が使用できる。かかるアルコ−ル成分
として、具体的には、エチレングリコ−ルモノブチルエ
−テル(ブチルセロソルブ、分子量118、BP171
℃)、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル(ブチ
ルカルビト−ル、分子量162、BP230℃)、ジエ
チレングリコ−ルモノブチルエ−テルアセテ−ト(ブチ
ルカルビト−ルアセテ−ト、分子量206、BP246
℃)、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル(分子
量90、BP120℃)などがあげられる。さらに、
(CH)CHCOOCHC(CH)C(OH)HCH
(CH)で示される2,2,4−トリメチル1,3−ペ
ンタンジオ−ルモノイソブチレ−ト(テキサノ−ル、分
子量216、BP248℃)も造膜助剤として有効であ
る。
なると塗膜の形成性(造膜性)が十分でなく、また沸点
が270℃より高くなると塗膜中に残存しやすくなり耐
水性、耐湿性などが低下するので好ましくない。
が、エマルションの樹脂固形分100重量部あたり、
0.1〜25重量部、好ましくは1〜20重量部の範囲
内である。
ボニル基含有樹脂を使用する場合、ポリヒドラジド化合
物を配合することにより架橋塗膜を形成することができ
る。上記ポリヒドラジド化合物は、1分子中にヒドラジ
ド基(−CO−NH−NH2 )を2個以上含有する上
記カルボニル基と反応して架橋構造を作る化合物であ
る。
しては、例えば、カルボジヒドラジド等のジヒドラジ
ド、蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク
酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸
ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、エイコ酸二酸
ジヒドラジドなどのC2〜40個の脂肪族カルボン酸ジ
ヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒ
ドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ピロメリット酸
ジヒドラジド、ピロメリト酸トリヒドラジド、ピロメリ
ット酸テトラヒドラジドなどの芳香族ポリヒドラジド、
及びマレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、
イタコン酸ジヒドラジドなどのモノオレフィン性不飽和
ジヒドラジド、ビスセミカルバジド、ポリアクリル酸ポ
リヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジ/カルボエチ
ル)−5−イソプロピルヒダントインなどのその他のポ
リヒドラジドなどが挙げられる。
の有するカルボニル基に対して0〜2当量、好ましくは
0〜1当量の範囲である。
層下塗り被膜は、無機基材面方向から順に一次下塗り被
膜(A)、次いで二次下塗り被膜(B)を順次積層して
なる積層下塗り被膜である。
ントを主成分とし、これにパルプやロックウールなどの
補強繊維、珪砂等の珪酸質材料、、さらには無機質充填
剤を配合した組成物を、抄造法あるいはプレス成形など
の手段により成形して水硬化させてなる無機質硬化材
(例えば、珪酸カルシウム板、石綿セメント板、木片セ
メント板、パルプセメント板、軽量気泡コンクリート
板)などである。
を形成する一般的な方法について以下に説明する。
る。本発明の下塗り積層被膜は、無機質多孔質基材の表
面に必要に応じて下塗り塗料を塗布、乾燥した後、必要
に応じてオートクレーブ養生を行う。次いで、一次下塗
り被膜(A)を形成する塗料を塗装、乾燥して下塗り被
膜(A)を形成し、次いで該被膜(A)表面上に二次下
塗り被膜(B)を形成する塗料を塗装、乾燥して下塗り
被膜(B)を形成することにより得られる。
塗料は従来から公知の下塗り塗料又は本発明で使用する
下塗り塗料を使用することにより形成することができ
る。
形分換算)は、0.1〜300g/m2 、好ましくは1
0〜200g/m2 の範囲である。塗膜厚が0.1g
/m2未満になると基材付着性が低下し、一方300g
/m2 を越えると耐ブロッキング性等が低下するので
好ましくない。
料の塗装方法は、特に制限なしに従来から公知の塗装方
法、例えば、ローラー、刷毛、スプレー、浸漬、フロー
コーター(カーテンフローコーターなど)等の方法で行
うことができる。下塗り被膜(A)及び(B)を形成す
る塗料の乾燥は、例えば、通常の乾燥炉、熱風乾燥炉、
ジェットヒーター、遠赤外乾燥機などで、雰囲気温度5
0℃〜400℃好ましくは70℃〜150℃で10秒〜
30分好ましくは20秒〜20分、さらに好ましくは3
0秒〜10分程度乾燥させるのがよい。
り塗料が塗装されるが、塗装される上塗り塗料として
は、従来から公知の上塗り塗料を特に制限なしに使用す
ることができる。
系、ウレタン樹脂系、塩化ビニル樹脂系、繊維素樹脂
系、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキド
系樹脂、フッ素樹脂系及びこれらの2種以上の変性樹脂
やブレンド樹脂等を使用することができる。また、上塗
り塗料はラッカータイプもしくは架橋タイプのものいず
れにおいても使用することができる。また、上塗り塗料
は水性、有機溶剤系、無溶剤系のいずれの塗料形態であ
っても構わない。
する。尚、実施例及び比較例中の部、%は重量基準であ
る。
の4つ口フラスコに脱イオン水300部、Newcol
707SF(日本乳化剤(株)製、アニオン性界面活
性剤、不揮発分30%)8部を加え、窒素置換後85℃
まで昇温した。この中に過硫酸アンモニウム0.8部と
下記組成をエマルション化してなるプレエマルションの
3.5%を添加し、添加20分後から前述のプレエマル
ションを4時間に渡って滴下した。脱イオン水522.
1部、メチルメタクリレート572部、n−ブチルアク
リレート180部、2−エチルヘキシルアクリレート
40部、メタクリル酸8部、30% Newcol 7
07SF 44.9部、過硫酸アンモニウム1.6部
を滴下終了後30分を経てから、過硫酸アンモニウム
0.8部を脱イオン水16部に溶解させた溶液を30分
かけて滴下し、更に2時間85℃に保持した。その後4
0℃以下まで温度を下げ、アンモニア水でpH7〜8に
調整し、不揮発分47.3%のアクリル共重合体エマル
ション1を得た。
載した製造方法と同様の方法で製造してアクリル共重合
体エマルション2を得た。
(コアシェル系) 還流冷却器、撹拌機、温度計を装備した容量2リットル
の4つ口フラスコに脱イオン水300部、Newcol
707SF8部を加え、窒素置換後85℃まで昇温し
た。
記(A)組成をエマルション化してなるプレエマルショ
ンの3.5%を添加し、添加20分後から前述のプレエ
マルションを170分に渡って滴下した。脱イオン水3
65.5部、スチレン392.4部、n−ブチルアクリ
レート130 部、2−エチルヘキシルアクリレート
32部、メタクリル酸5.6部、30% Newcol
707SF 31.4部、過硫酸アンモニウム1.1
2部を滴下終了後1時間熟成してから、下記(B)組成
をエマルション化してなるプレエマルションを70分に
渡って滴下した。脱イオン水156.6部、スチレン2
0部、n−ブチルアクリレート50部、2−エチルヘキ
シルアクリレート50部、メタクリル酸2.4部、メチ
ルメタクリレート117.6部、30% Newcol
707SF 13.5部、過硫酸アンモニウム 0.
48部を滴下終了後30分経てから、過硫酸アンモニウ
ム0.8部を脱イオン水16部に溶解させた溶液を30
分かけて滴下し、更に2時間85℃に保持した。その後
40℃以下まで温度を下げ、アンモニア水でpH7〜8
に調整し、不揮発分47.6%のアクリル共重合体エマ
ルション3を得た。
P(ジブチルフタレート、可塑剤)10部、メチルイソ
ブチルケトン100部を配合し塗料1のクリヤ−塗料を
得た。次いで得られた塗料1にトルエン100部、チタ
ン白(CR−97、石原産業)100部、Disperbyk-11
0、5部を加えペイントシェーカーで分散し顔料ペース
ト1を製造した。塗料1を160部配合し、塗料2の着
色塗料を得た。
タルク(Sタルク、日本タルク)50部、ノプコサント
K(サンノプコ)2部、ノプコスパース44C(サンノ
プコ)2部をペイントシェーカーで分散して顔料ペース
ト2を製造した。
料ペーストを配合して塗料3〜8を得た。
側、上塗側の順に塗装して、それぞれ実施例、比較例に
対応する試験板および試験用フリーフィルムを作成し
た。
よび表5に示す。 耐透水性: 上記塗料をスレート板に膜厚各35μm、
合計70μmになるよう塗装して試験板を得た。この試
験板を使用してJIS K 5400のロート法で耐透水
性を評価した。1ml/24h以下を○、3ml/24
h以下のものを△、3ml/24h以上のものを×とし
た。
35μm、合計70μmになるよう塗装したのち、アマ
ルガムで塗膜をはがしてフリー塗膜を得た。このフリー
塗膜を使用してJIS Z 0208の透湿試験を行っ
た。透湿度が20g/m2・24h以下のものを◎、5
0g/m2・24h以下のものを○、100g/m2・2
4h以下のものを△、100g/m2・24h以上のも
のを×とした。
と同様にして作成した試験板にカッターナイフで4mm
間隔に5個×5個マスの碁盤目状に切れ目をいれセロテ
ープを貼り付けて剥離した。剥離したマス目のないもの
を◎、カッターナイフの切れ目にそって少し剥離が見ら
れる程度のものを○、2個マス以下の剥離のものを△、
3個マス以上の剥離があるものを×とした。剥離箇所が
基材と塗膜の間であるものは基材付着性、3層の塗膜の
層間であるものは層間付着性をマイナス要因として評価
した。 上塗付着性: 耐透水性試験と同様にして作成した試験
板にアクリル系水性塗料IMコート5111(関西ペイ
ント(株)社製、商品名)を膜厚50μmになるよう塗
装した。この試験板にカッターナイフで4mm間隔に5
個×5個マスの碁盤目状に切れ目をいれセロハンテープ
を貼り付けて剥離した。剥離したマス目のないものを
◎、カッターナイフの切れ目にそって少し剥離が見られ
る程度のものを○、2個マス以下の剥離のものを△、3
個マス以上の剥離があるものを×とした。
を有することから特に耐透水性、耐透湿性、耐ブロッキ
ング性、付着性等の被膜性能に優れた効果を発揮するも
のである。
Claims (3)
- 【請求項1】 無機基材表面に、下塗り被膜としてハロ
ゲン化ビニル系樹脂被膜(a)及び/又はハロゲン化ビ
ニリデン系樹脂被膜(b)の一次下塗り被膜(A)、次
いでビニル系樹脂エマルション(c)より形成される二
次下塗り被膜(B)を順次積層してなることを特徴とす
る下塗り塗装無機基材。 - 【請求項2】 上記ハロゲン化ビニル系樹脂被膜(a)
が、塩化ビニルモノマー 60〜95重量%と酢酸ビニ
ルモノマー5〜40重量%との共重合体が水もしくは有
機溶剤に溶解もしくは分散させてなる樹脂液により形成
されることを特徴とする請求項1に記載の下塗り塗装無
機基材。 - 【請求項3】 上記ビニル系樹脂エマルション(c)
が、該樹脂を構成するモノマー成分として芳香族系ビニ
ルモノマーを20〜80重量%含有することを特徴とす
る請求項1又は2に記載の下塗り塗装無機基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000046956A JP2001232286A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 下塗り塗装無機基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000046956A JP2001232286A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 下塗り塗装無機基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001232286A true JP2001232286A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18569283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000046956A Pending JP2001232286A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 下塗り塗装無機基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001232286A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131897A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 水系防錆塗膜 |
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-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000046956A patent/JP2001232286A/ja active Pending
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