JP4504009B2 - アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物およびその製造方法 - Google Patents

アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物およびその製造方法 Download PDF

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Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、水性のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物およびその製造方法に関する。このエマルジョン組成物は、外装用建材を塗装するための塗料や、各種のコーティング剤のバインダーとして好適に用いられる。
背景技術
外装用建材には、その保護と美観の向上を目的として塗装が施されている。このような外装塗料には、耐久性が求められ、特に、太陽光、風雨、温冷繰り返し、および凍害のような外部環境に対して長期間耐えられる耐久性は重要である。
従来、外装塗料としては、アクリル系樹脂エマルジョンをバインダーとして用いるものが多い。しかしながら、外装用建材の塗装は、現場塗装から工場ライン塗装にシフトしており、外装塗装は一層の耐久性の向上が求められている。そこで、耐久性の向上のため、アクリル系樹脂エマルジョンを、各種アルコキシシランによってシリコーン変性したものをバインダーとして用いることが行われている。シリコーン変性したアクリル系樹脂エマルジョンは、アクリルポリマー鎖をシロキサン結合によって強固に架橋した構造を持ち、例えば、光酸化触媒反応によるポリマー劣化に対する抵抗性や、耐紫外線劣化性や耐水性のような耐候性にも優れている。
しかしながら、アルコキシシランの含有量が増えると、粒子内においてシラン成分の加水分解によって縮合が進み、造膜不良を引き起こすことがあり、また、形成される皮膜が硬くなりすぎてもろくなりクラックが発生することがある。これは、ポリマーの架橋が進みすぎるとポリマーが硬くなって返って粒子間の融着が進まずに、均一なポリマーフィルムを形成できなくなり、粒子痕跡の残った塗膜となってしまうことがあるからである。また、ポリマーがある程度融着してほぼ均一なフィルムを形成できたとしても、フィルム自体も硬くなるため、基材の膨張または収縮にフィルムが追従できずに、クラックが発生することがある。
そこで、シリコーン樹脂の存在下で乳化重合を行うことによって、エマルジョン組成物によってポリマーフィルムを形成する際の問題を解決しようとする試みがなされている(特開平11−255846号公報(特許文献1))。しかしながら、この方法により得られる組成物において一定の安定性を確保するためには、シリコーン樹脂を特別に調整して製造する必要があった。
また、重合前のプレエマルジョンの粒子を特殊な装置を用いて微細化して、エマルジョンの安定性の向上を図ることも検討されている(特開2002−38057号公報(特許文献2))。しかしながら、この方法は、特殊な設備の使用を必須とするため、エマルジョン製造の作業効率およびその製造コストの観点から、望ましいものではなかった。
特開平11−255846号公報 特開2002−38057号公報
発明の概要
本発明者は今般、比較的低分子量の特定のシリコーン樹脂を用いて、エマルジョンの乳化重合工程を少なくとも2段階実施することによって得られたアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物が、優れた耐候性を有するものであり、また、乳化重合工程を1段階のみ実施して得られたエマルジョン組成物に比べて、優れた安定性を有することを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
本発明は、従来のものに比べて耐候性および安定性に優れたアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を得ることをその目的とする。
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物は、少なくとも下記2段階の工程(i)および(ii)を実施することによって得られうるものである:
(i) (1a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(1b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜50重量部と、
(1c) 界面活性剤を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在下において乳化重合して、第1のエマルジョン組成物を得る工程;および
(ii) (2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得る工程、
ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2c)}は、20/80〜80/20であり、工程(ii)に使用されるモノマー成分は、工程(i)において使用されるモノマー成分とは、異なるものである。
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物の製造方法は、下記工程(i)および(ii)を少なくとも含んでなる:
(i) (1a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(1b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜50重量部と、
(1c) 界面活性剤を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在下において乳化重合して、第1のエマルジョン組成物を得る工程;および
(ii) (2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得る工程、
ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2c)}は、20/80〜80/20であり、工程(ii)に使用されるモノマー成分は、工程(i)において使用されるモノマー成分とは、異なるものである。
本発明による基材のコーティング方法は、本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布することを含んでなる。
本発明によるコーティング物は、アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布して得られるものである。
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物は、耐候性および安定性に優れるものである。すなわち、本発明によるエマルジョン組成物は、造膜性が良好であり、基材の膨張または収縮に追従可能な伸縮性に富むフィルムを形成することができるため、基材上に塗布した場合に、クラックを発生し難いものである。また、本発明によるエマルジョン組成物は、特別な設備を必要とすることなく、慣用の乳化重合設備を用いて製造することが可能であるため、作業効率および製造コストの観点からも優れている。本発明によるエマルジョン組成物は、耐候性をはじめとする耐久性の要求される外装用建材を塗装するための塗料や、各種のコーティング剤のバインダーとして好適に用いることができる。
発明の具体的説明
アクリルシリコーン樹脂エマルジョン
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物は、前記したように、少なくとも2段階の工程(i)および(ii)を実施することによって得られうるものである。
(a) ラジカル重合性不飽和単量体
本発明において使用されるラジカル重合性不飽和単量体は、(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる。したがって、ラジカル重合性不飽和単量体は、(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなるものであれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを2種以上併用しても良く、また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な単量体をさらに含んでいてもよい。
なおここで、「(メタ)アクリル」は、アクリルまたはメタクリルを意味する。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜18のものが好適に用いられる。ここで、炭素数1〜18のアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状、または環状のいずれのものであってもよく、例えば、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、オクチルなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレートなどが挙げられる。
本発明の好ましい態様によれば、ラジカル重合性不飽和単量は、シクロヘキシル(メタ)アクリレートを少なくとも含んでなる(メタ)アクリル酸アルキルエステルを使用する。ここで、さらに好ましくは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの5〜70重量%((メタ)アクリル酸アルキルエステルの全量に対する割合)が、シクロヘキシル(メタ)アクリレートである。
本発明の一つの好ましい態様によれば、ラジカル重合性不飽和単量体は、耐候性の観点から、メチルメタクリレートとブチルアクリレートを組み合わせたもの、メチルメタクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートを組み合わせたもの、または、メチルメタクリレートとブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートとを組み合わせたものであり、より好ましくは、これらのいずれかの組合せにシクロヘキシルメタクリレートを組み合わせたものである。このような組み合わせにより、本発明によるエマルジョン組成物の耐候性を飛躍的に高めることができる。
ラジカル重合性不飽和単量体として、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、およびシクロヘキシルメタクリレートの組み合わせを使用する場合、シクロヘキシルメタクリレートの量が10〜80重量部であることが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸またはその無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサティク酸ビニル等のビニルエステル;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族系不飽和単量体などが挙げられる。これらは2種以上を併用しても良い。
ラジカル重合性不飽和単量体としては、前記した単量体に加えて、架橋性の官能基を有する単量体をさらに用いることができる。このような架橋性の官能基を有する単量体としては、具体的には、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有単量体;メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシ基含有単量体;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルアリルエーテル等のグリシジル基含有単量体;ジビニルベンゼン、アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の1分子中にエチレン性不飽和基を2個以上有する単量体;および、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アクリロキシトリメトキシシラン等の加水分解可能なアルコキシ基を有するシラン系単量体などが挙げられる。これらは2種以上を併用してもよい。
ラジカル重合性不飽和単量体として、(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体としては、好ましくは、不飽和カルボン酸またはその無水物が使用される。これらを使用することにより、エマルジョン粒子の分散安定性を向上させることができる。より好ましくは、ラジカル重合性不飽和単量体は、その全量に対して、(メタ)アクリル酸エステル70〜99.5重量%と、不飽和カルボン酸またはその無水物0.5〜10重量%とを含んでなる。
本発明のさらに好ましい態様によれば、ラジカル重合性不飽和単量体は、(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体として、アルコキシ基含有単量体、および/または、ヒドロキシル基含有単量体をさらに組合せて使用できる。これらを使用することにより、これらが、シリコーン樹脂とアクリル系ポリマー鎖との間でグラフトして、エマルジョン組成物の耐久性を向上させることが期待できる。
本発明の一つのさらに好ましい態様によれば、本発明によるエマルジョン組成物の製造の第一段工程に使用するラジカル重合性不飽和単量体(成分(1a))は、アルコキシ基含有単量体、および/または、ヒドロキシル基含有単量体を合計量で、成分(1a)の全量を100重量部として、0.1〜10重量部含んでなる。
(b) シリコーン樹脂
本発明において用いられるシリコーン樹脂は、数平均分子量が200〜3000であって、かつ、アルコキシ基を含有するものである。数平均分子量が3000以下であることは、乳化重合を実施する際に有利であり、また得られるエマルジョン組成物の保存安定性を向上させることもできる。好ましくは、前記数平均分子量は、200〜2000である。
このようなシリコーン樹脂は、一般的に、縮合反応により合成されるものであり、当業者であれば適宜合成して得ることができる。また、市販のシリコーン樹脂を使用してもよい。
該シリコーン樹脂の合成方法を具体例を挙げて説明すると、該シリコーン樹脂は、例えば、テトラアルコキシシラン、モノオルガノトリアルコキシシラン、ジオルガノジアルコキシシラン、トリオルガノモノアルコキシシラン等のオルガノアルコキシシランおよびこれらの部分縮合物等の任意の混合物を、公知公用の加水分解縮合反応によって、得ることがができる。
市販品として入手可能な該シリコーン樹脂としては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のシリコーン樹脂中間体SR2402、SX−101、AY42−161、AY42−162、DC3037、DC3074、QP8−5314(商品名)などが挙げられる。
本発明において、シリコーン樹脂の使用量は、第1段工程における成分(1b)の場合には、成分(1a)の不飽和単量体100重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは、5〜40重量部である。
第2段工程においては、成分(2b)としてのシリコーン樹脂は、任意成分であるが、使用する場合には、前記成分(1b)の使用量よりも少ない量を用いることが好ましい。このとき、より好ましくは、成分(2b)の使用量は、1〜10重量部である。
本発明において、乳化重合工程として3段以上の工程を実施する場合には、各段階の工程におけるシリコーン樹脂の使用量は、その前段の工程よりも少ない量に設定することが望ましい。
本発明において、シリコーン樹脂を使用する際には、ラジカル重合性不飽和単量体を溶媒として用いてこれに溶解させて、得られる溶液を界面活性剤を用いて水性媒体に分散させて、乳化混合物とすることが望ましい。シリコーン樹脂が液体の場合には、シリコーン樹脂、モノマー、界面活性剤、水を撹拌混合すれば、分散したモノマーエマルジョン粒子にシリコーン樹脂が溶解して行くので、製造工程面で有利である。
(c) 界面活性剤
本発明において用いられる界面活性剤としては、乳化重合に使用可能な公知のものであれば特に制限はなく、アニオン性、カチオン性、ノニオン性等のイオン性に関わらず、いずれのものであっても使用可能である。この界面活性剤としては、ラジカル重合性不飽和結合を1以上有する界面活性剤(以下重合性界面活性剤ということがある)も使用できる。本発明において、界面活性剤は、公知の物質の中から適宜選択することができる。また、界面活性剤は、2種以上を組みあわて使用してもよい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルまたはアルキルアリル硫酸塩、アルキルまたはアルキルアリルスルホン酸塩(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンカルボン酸エステルなどが挙げられる。
重合性界面活性剤としては、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン性反応性界面活性剤なども挙げられる。ラジカル重合性界面活性剤の具体例としては、以下に示す化合物1)〜15)が挙げられる。
Figure 0004504009
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重合性界面活性剤の具体例としては、アンモニウム=α−スルホナト−ω−1−(アリルオキシメチル)アルキルオキシポリオキシエチレン、α−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテルが挙げられる。
本発明において、界面活性剤は、重合性界面活性剤を少なくとも含んでなることが好ましい。したがって、界面活性剤は、重合性界面活性剤のみからなっても良いが、または、重合性界面活性剤とそれ以外の界面活性剤とを組み合わせてなるものであってもよい。重合性界面活性剤を使用することは、エマルジョン組成物の耐水性を向上させる上で有利である。
よって、本発明の一つの好ましい態様によれば、成分(1c)および成分(2c)の少なくとも一方の界面活性剤は、ラジカル重合性不飽和結合を1以上有する界面活性剤を含んでなる。
本発明において、界面活性剤の使用量は、各段階の工程におけるラジカル重合性不飽和単量体100重量部に対して、2〜20重量部、好ましくは、2〜15重量部である。界面活性剤の使用量が、2重量部以上であると、重合安定性を損なうことなく重合反応を進行させる上で有利であり、また凝集物の発生を抑えることもできる。また、界面活性剤の使用量が、20重量部以下であると、エマルジョン組成物の耐水性を低下させてしまい、また、エマルジョン組成物と、下地材または上塗り材との層間密着性を低下させてしまう。
(d) 重合開始剤
本発明において用いられる重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素水、t−ブチルハイドロパーオキサイド、アゾビスアミジノプロパンの塩酸塩等の水溶性型の重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオキシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性型の重合開始剤などが挙げられる。さらに必要に応じて、酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガリット、L−アスコルビン酸、糖類、アミン類等の還元剤を併用したレドックス系重合開始剤も本発明において使用することができる。
重合開始剤の使用量は、乳化重合工程において存在する単量体全量100重量部に対して0.01〜3重量部であることができる。
(e) 水性媒体
本発明において、水性媒体は水である。ここで、水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水などの純水、もしくは超純水が好ましく使用することができる。
(f) 任意成分
本発明においては、任意成分をさらに使用してもよい。このような任意成分としては、例えば、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、充填剤、可塑剤、顔料、滑剤、着色剤、増粘剤、界面活性剤、帯電防止剤、消臭剤、pH調整剤、芳香剤などを挙げることができる。これらは2種以上を併用しても良い。
これら任意成分は、乳化重合工程中に添加してもよいし、または、重合後に得られたエマルジョンに添加して混合してもよい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明によるエマルジョン組成物は、任意成分として、紫外線吸収剤、および/またはヒンダードアミン系光安定剤をさらに含んでなる。これらを使用することによって、エマルジョン組成物の耐候性を向上させることが期待できる。さらに、このような紫外線吸収剤、またはヒンダードアミン系光安定剤の中には、それ自身が分子構造中にラジカル重合性不飽和結合を持つものがあり、このようなものも任意成分として好ましく使用することができる。これらを、乳化重合中の添加成分として用いると、これらはポリマー鎖に共重合して取り込まれることとなり、その結果、長期にわたり所望の効果が期待できる。
本発明において、紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、またはトリアジン系から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。また、光安定剤は、ヒンダードアミン系から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。耐久性の優れたアクリルシリコーン樹脂エマルジョンと、紫外線吸収能が高い、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系紫外線吸収剤と、ヒンダードアミン系光安定剤とを組み合わせることもできる。また、紫外線吸収剤としては、分子内にラジカル重合性の二重結合を有するラジカル重合性のもの、光安定剤として、分子内にラジカル重合性の二重結合を有するラジカル重合性のものを用いることもできる。
ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ステアリルオキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
本発明において、ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤としては、ラジカル重合性のものも好適に使用することができる。
このようなラジカル重合性のベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例としては、2−ヒドロキシ−4−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロキシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタクリロキシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタクリロキシ−ジエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロキシ−トリエトキシ)ベンゾフェノンなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α’−ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール)、メチル−3−〔3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量300)との縮合物(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:TINUVIN1130)、イソオクチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:TINUVIN384)、2−(3−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:TINUVIN571)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:TINUVIN900)などが挙げられる。
本発明において、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤としては、ラジカル重合性のものも好適に使用することができる。
このようなラジカル重合性のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の具体例としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(大塚化学株式会社製、商品名:RUVA−93)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチル−3−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリリルオキシプロピル−3−tert−ブチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、3−メタクリロイル−2−ヒドロキシプロピル−3−〔3’−(2’’−ベンゾトリアゾリル)−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル〕フェニルプロピオネート(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:CGL−104)などがある。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、例えば、TINUVIN400(商品名)(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。
ヒンダードアミン系の光安定剤の具体例としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、1−〔2−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニルオキシ〕エチル〕−4−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートとメチル−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−セバケートの混合物(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名:TINUVIN292)、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、TINUVIN123(商品名)(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、Sanduvor 3051 Disp.(商品名)(クラリアント社製)などが挙げられる。
本発明において、ヒンダードアミン系の光安定剤としては、ラジカル重合性のものも好適に使用することができる。
このようなラジカル重合性のヒンダードアミン系光安定剤の具体例としては、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−イミノピペリジルメタクリレート、2,2,6,6,−テトラメチル−4−イミノピペリジルメタクリレート、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、4−シアノ−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレートなどが挙げられる。
乳化重合工程
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物は、前記したように、少なくとも2段階の工程(i)および(ii)を実施することによって得られる。すなわち、本発明によるエマルジョン組成物は、成分(1a)、(1b)および(1c)を乳化した後、乳化重合し、そこに、成分(2a)および(2c)、必要に応じて成分(2b)を加えて、これらをさらに乳化重合することにより得ることができる。
(i) 第1段目工程
第1段目の工程は、
(1a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(1b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜50重量部と、
(1c) 界面活性剤を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在下において乳化重合して、第1のエマルジョン組成物を得るものである。
すなわちこの工程では、成分(1a)のラジカル重合性不飽和単量体を溶媒として用いて、これに成分(1b)のシリコーン樹脂を溶解させて、得られる溶液を成分(1c)の界面活性剤を用いて水性媒体に分散させ、プレエマルジョンとして、第1の乳化混合物を得ることができる。次いで得られた第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在する重合缶に、一括して仕込むか、または、該重合缶に滴下することによって、乳化重合を実施することができる。
なお、乳化重合の際には、成分(1c)の界面活性剤の一部と水性媒体とを重合缶に予め仕込んでおき、ここに、別途、成分(1a)および(1b)と、成分(1c)の残りとを乳化して得た乳化混合物を、加えることによって、乳化重合を実施してもよい。
乳化混合物を得るための乳化操作としては、例えば、ディスパー等の慣用の装置を必要に応じて用いて、公知の方法にしたがうことによって、成分(1a)〜(1c)を適宜乳化することができる。
重合反応は、通常35〜90℃の温度条件において撹拌下に行われ、反応時間は通常1〜20時間程度である。
本発明において、重合方法における操作は、特に制限はなく、例えば、重合缶に、水、乳化剤、所定のモノマー成分を全てを仕込み、昇温して、適宜重合開始剤を加えて重合を進行させるバッチ重合法、重合缶に、水、乳化剤を仕込み、昇温して、モノマーを滴下するモノマー滴下法、更には、滴下するモノマーを予め乳化剤と水とで乳化させた後、滴下する乳化モノマー滴下法などを実施することができる。
(ii) 第2段目工程
第2段目の工程は、
(2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得るものであり、
ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2c)}は、20/80〜80/20であり、好ましくは、30/70〜70/30である。このような重量比で、第1段目工程の原料と、第2段目工程の原料を使用することにより、形成されるエマルジョン中の粒子を、第1段目工程により得られた粒子をコアに持ち、第2段目工程の原料によってそれを覆った形のコア・シェル構造またはそれと実質的に同等の構造を、本発明によるエマルジョン組成物中の粒子が形成することができる。
すなわちこの工程は、工程(i)で得られたエマルジョン組成物の存在下において、工程(ii)の成分(2a)のラジカル重合性不飽和単量体を乳化重合するものである。
乳化混合物を得るための乳化操作としては、例えば、ディスパー等の慣用の装置を必要に応じて用いて、公知の方法にしたがうことによって、成分(2a)および成分(2c)を適宜乳化することができる。
重合反応は、通常35〜90℃の温度条件において撹拌下に行われ、反応時間は通常1〜20時間程度である。
第2段目の工程に使用されるモノマー成分は、第1段目の工程において使用されるモノマー成分とは、異なるものであることが必要である。
本発明においては、乳化重合は、単一の重合缶中でモノマー成分を順次加えて、段階的に重合させることによって実施することができる。
本発明においては、乳化重合の開始時または終了後に、pH調整剤として塩基性物質を加えてpHを調整することで、エマルジョンの放置安定性、凍結安定性、化学的安定性等を向上させることができる。この場合、得られるエマルジョンのpHが5〜9となるように調整することが好ましい。この場合、使用可能な塩基性物質としては、例えば、アンモニア、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられる。
本発明の好ましい態様によれば、前記第2の乳化混合物は、成分(2b)として、数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、成分(1b)の使用量よりも少ない量でさらに含んでなる。これにより、エマルジョン組成物中のシリコーン樹脂比率が増加させることができるので、エマルジョン組成物の耐候性をさらに向上させることができる。このとき、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)、(2b)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2b)+(2c)}が、20/80〜80/20である。
本発明のより好ましい態様によれば、第2の乳化混合物は、
(2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(2b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜10重量部と、
(2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られるものである。
本発明の別の好ましい態様によれば、本発明によるエマルジョンは、下記工程(iii)をさらに実施することによって得ることができる:
(3a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
(3c) 界面活性剤を、前記(3a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部と
を、水性媒体中において乳化して得られる第3の乳化混合物を、前記工程(ii)において得られたエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得る工程、
ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(3a)および(3c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(3a)+(3c)}が、20/80〜80/20である。
またこのとき、前記第3の乳化混合物は、成分(3b)として、数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂をさらに含んでいてもよい。
本発明においては、さらに多段の乳化重合工程を実施して、本発明によるエマルジョン組成物を得てもよい。
用途
本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物は、外装用建材を塗装するための塗料や、各種のコーティング剤のバインダーとして好適に用いることができる。
本発明によれば、本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布することを含んでなる、基材のコーティング方法が提供される。
ここで、基材としては、特に制限はなく、公知のものであればいずれも使用可能である。例えば、基材としては、金属基材、無機質基材、プラスチック基材、紙または木質系基材等が挙げられる。
無機質基材の具体例としては、打放しコンクリート、セメントモルタル、石膏プラスター、漆喰、石綿セメント、ガラス繊維強化珪酸カルシュウム、新生瓦、石膏ボード、サンディングボード、タイル、ガラス等が挙げられる。プラスチック基材の具体例としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレンなどのような熱可塑性成型品、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、架橋型ポリウレタン、架橋型ポリウレタン、架橋型アクリル樹脂、または架橋型飽和ポリエステルなどのような熱可塑性樹脂の成型品が挙げられる。
本発明における基材としては、旧塗膜が表面上に存在する基材であってもよい。ここで、旧塗膜とは、建築物の外装材表面に塗布された各種樹脂系塗料により形成された塗膜であって、経時的に汚れが付着したり、または紫外線や雨等の影響により劣化した塗膜のことをいう。各種樹脂系塗料としては、樹脂系の塗料であれば溶剤系または水系を問わずいずれのものであってもよいが、具体例としては、例えばアクリル系樹脂塗料、アクリル/酢酸ビニル系樹脂塗料、アクリル/スチレン系樹脂塗料、塩化ビニル系樹脂塗料、アルキド系樹脂塗料、およびウレタン系樹脂塗料等が挙げられる。
本発明において、塗布は、基材上に刷毛塗り、ローラー塗装、スプレー塗装、フローコーター塗装、ロールコーター塗装といった慣用の塗装方法によって行うことができる。
本発明によれば、本発明によるアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布して得られるコーティング物が提供される。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
なお、実施例において「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。
合成例: アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物の調製
アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物1:
(1) 第1段目の工程
合成撹拌機、コンデンサー、温度計および窒素ガス導入口を備えた重合缶に、脱イオン水 604部と、界面活性剤として重合性界面活性剤A(α−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩)(アデカリアソープSE−10N(商品名)(旭電化工業株式会社より入手可能)) 2.6部とを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら攪拌して、80℃まで昇温した。
次いで、下記組成からなる原料を別の容器に仕込み、ディスパーを用いて均一に乳化して、第1の乳化混合物を調製した。
第1段目の組成:
脱イオン水 265部、
重合性界面活性剤A 40部、
80%アクリル酸 10.7部、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(A−174(商品名)(日本ユニカー株式会社より入手可能))(アルコキシ基含重合性単量体)
1.3部、
シクロヘキシルメタクリレート 229部、
ブチルアクリレート 196部、
シリコーン樹脂A(分子量1500のアルコキシ基を含有するシリコーン樹脂)(SR2402(商品名)(東レ・ダウコーニング社より入手可能)
85部。
この第1の乳化混合物の内の88部を、前記重合缶に添加し、さらに重合開始剤として3%過硫酸カリウム水溶液 19.7部を添加して重合反応を開始させた。30分間、攪拌して、初期重合を行った。
初期重合終了後、80℃に維持した重合缶内の反応系に、第1の乳化混合物の残部と、3%過硫酸カリウム水溶液 24.1部を120分間にかけて均一に滴下した。その後、30分間、80℃を維持して、第1段目の乳化重合反応を完結させ、第1のエマルジョン組成物を得た。
(2) 第2段目の工程
次に、第1段目の工程と同様にして、下記組成からなる原料を別の反応缶に仕込み、ディスパーを用いて均一に乳化して、第2の乳化混合物を調製した。
第2段目の組成:
脱イオン水 183部、
重合性界面活性剤A 9.8部、
80%アクリル酸 3.2部、
シランモノマー(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)
1.3部、
シクロヘキシルメタクリレート 69部、
メチルメタクリレート 298部、
ブチルアクリレート 59部。
得られた第2の乳化混合物を、重合開始剤としての3%過硫酸カリウム水溶液 24.1部とともに120分かけて、第1のエマルジョン組成物に均一に滴下した。その後、60分間、80℃に維持して、第2段目の乳化重合反応を行った。次いで、80℃の温度にて、
アンモニア水29.2部を重合缶に添加し、同じ温度でさらに60分間撹拌を続け、重合缶内を室温まで冷却した。その後、Sanduvor 3051 Disp.(商品名)(クラリアント社製)(ヒンダードアミン系光安定剤の30%水溶液)40部を加え均一になるまで撹拌した。これにより、アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を得た。
なお、得られたエマルジョンの固形分は濃度は46.0%であった。
アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物2〜11:
使用したモノマー、界面活性剤等の種類および量が、表1に示される通りである以外は、前記アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物1の場合と同様にして、エマルジョン組成物2〜6を得た。
なおエマルジョン組成物7〜11は比較例に相当するものであった。具体的には、これらはそれぞれ下記の点についての比較例である。
エマルジョン組成物7: エマルジョン組成物の調製を1段階のみで実施した例、
エマルジョン組成物8: シリコーン樹脂を使用しない場合の例、
エマルジョン組成物9: 本発明の範囲外の数平均分子量を有するシリコーン樹脂を使用した場合の例、
エマルジョン組成物10: 第2段目の工程においてのみ、シリコーン樹脂を使用した場合の例、
エマルジョン組成物11: 第1段目の工程における界面活性剤を、過少量にした例。
なお、表1中における略称表記はそれぞれ下記の通りのものを表す。
シリコーン樹脂A: 数平均分子量1500のアルコキシ基含有メチル系シリコーン樹脂(SR2402(商品名))、
シリコーン樹脂B: 数平均分子量200のアルコキシ基含有フェニルメチル系シリコーン樹脂(QP8−5314(商品名)(東レ・ダウコーニング社より入手可能)、
シリコーン樹脂C: 数平均分子量4500のアルコキシ基含有シリコーン樹脂(AY42−163(商品名)(東レ・ダウコーニング社より入手可能))、
重合性界面活性剤A: α−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩、
CHMA: シクロヘキシルメタクリレート、
MMA: メチルメタクリレート、
BA: ブチルアクリレート、
2HEMA: 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
シランモノマー: γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
BMA: ブチルメタクリレート。
また表1中の各成分の合計欄において、括弧内の値は、成分(1a)または成分(2a)を100重量部と換算した場合の各成分の値を意味する。
Figure 0004504009
評価試験
試験1: 重合安定性
合成例に従って得られたアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物 100gをそれぞれ、150目パイレンネット(商品名:ニップ150目、株式会社NBC工業製)を用いてろ過し、残った残渣を乾燥させて、その重量を測定した(重量単位はmg)。得られた結果を下記の基準に従って判定し、エマルジョン組成物の重合安定性を評価した。
判断基準:
AA: 乾燥残渣重量が、2mg未満、
A : 乾燥残渣重量が、2mg以上であって、10mg未満、
B : 乾燥残渣重量が、10mg以上であって、50mg未満、
C : 乾燥残渣重量が、50mg以上。
試験2: 保存安定性
合成例に従って得られたアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物1〜11を50℃の温度条件下において、1カ月間で保存して、下記の判断基準に従って、保存安定性を目視で評価した。
判断基準:
AA: 殆ど変化なし。
A : 粘度変化がやや認められる。
B : 分離、沈殿物等がやや認められる。
C : 著しい粘度変化、分離、沈殿等が認められる。
試験3: 塗膜の耐久性
合成例に従って得られたアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物1〜11をそれぞれ用いて、下記の組成の外装用白塗料を作成した。
樹脂エマルジョン組成物 650重量部
酸化チタン(ルチル型) 220重量部
分散剤(40重量%) 6重量部
消泡剤 0.2重量部
水 100重量部
ここにそれぞれ、造膜助剤とウレタン系増粘剤とを添加して、最低造膜温度を15℃、粘度を2000センチポイズに調整した。得られた白塗料を、シーラー処理された厚型セメント板に乾燥時の厚みが100μmになる様に塗布し、80℃において30分間乾燥させた後、更に150℃において30分間焼き付けを行なった。その後、25℃で1週間放置して、塗装板を得た。この塗装板を用いて次の複合サイクル試験を行なった。
試験の1サイクル(48時間)は下記の手順で行った:
・まず、塗装板を、水に浸漬して、室温において1時間置き、
・次いで、−20℃において凍結させて2時間置き、
・屋外に放置して融解させ、屋外温度に、4時間置き、
・セメント飽和溶液に浸漬させて、室温において1時間置き、
・スーパーUV(紫外線)の照射条件下に、16時間置き、
・水に浸漬して、室温において1時間置き、
・−20℃において凍結させて2時間置き、
・屋外に放置して融解させ、屋外温度に、4時間置き、
・10ppmのSOガス雰囲気下で、40℃、80%RHの湿度条件下に、1時間置き、さらに
・高温高湿条件として、60℃、90%RHの条件下に、16時間置く。
試験は、上記を1サイクルとして、これを50サイクル実施した。試験終了後、得られた塗装板の塗膜外観を目視で観察した。観察結果は下記の判断基準に従って評価した。
判断基準(塗膜の外観評価):
AA: 塗膜にチョーキング、ワレ、フクレは観察されない。
A: 塗膜にわずかにチョーキングが存在する。
B: 塗膜に著しいチョーキングが存在する。
C: 塗膜にクラックが発生している。
また、得られた塗膜のサイクル試験前とサイクル試験後の光沢をそれぞれ、グロスメーターを用いて60℃グロスについて測定し、下記式に従って、光沢保持率を求めた。
光沢保持率(%)=(サイクル試験前の光沢)/(サイクル試験後の光沢)×100
以上の結果は、表2に示される通りであった。
Figure 0004504009

Claims (13)

  1. 少なくとも下記2段階の工程(i)および(ii)を実施することによって得られうる、アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物:
    (i)(1a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
    (1b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜50重量部と、
    (1c) 界面活性剤を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部とを、水性媒体中において乳化して得られる第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在下において乳化重合して、第1のエマルジョン組成物を得る工程;および
    (ii) (2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
    (2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部とを、水性媒体中において乳化して得られる第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得る工程、
    ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2c)}は、20/80〜80/20であり、工程(ii)に使用されるモノマー成分は、工程(i)において使用されるモノマー成分とは、異なるものである。
  2. ラジカル重合性単量体が、(メタ)アクリル酸エステルと、不飽和カルボン酸またはその無水物とを含んでなる、請求項1に記載のエマルジョン組成物。
  3. ラジカル重合性単量体が、(メタ)アクリル酸エステル70〜99.5重量%と、不飽和カルボン酸またはその無水物0.5〜10重量%とを含んでなる、請求項2に記載のエマルジョン組成物。
  4. 成分(1a)および/または成分(2a)中に含まれる(メタ)アクリル酸エステルが、シクロヘキシル(メタ)アクリレートを少なくとも含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエマルジョン組成物。
  5. 成分(1a)および/または成分(2a)中に含まれる(メタ)アクリル酸エステルの5〜70重量%が、シクロヘキシル(メタ)アクリレートである、請求項4に記載のエマルジョン組成物。
  6. 成分(1a)において、(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体として、アルコキシシリル基含有単量体および/またはヒドロキシル基含有単量体を合計量で0.1〜10重量部含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエマルジョン組成物。
  7. 成分(1c)および成分(2c)の少なくとも一方の界面活性剤が、ラジカル重合性不飽和結合を1以上有する界面活性剤を含んでなる、請求項1〜のいずれか一項に記載のエマルジョン組成物。
  8. 紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミン系光酸化防止剤をさらに含んでなる、請求項1〜のいずれか一項に記載のエマルジョン組成物。
  9. 下記工程(i)および(ii)を少なくとも含んでなる、アクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物の製造方法:
    (i) (1a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
    (1b) 数平均分子量が200〜3000である、アルコキシ基を含有するシリコーン樹脂を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して1〜50重量部と、
    (1c) 界面活性剤を、前記(1a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部とを、水性媒体中において乳化して得られる第1の乳化混合物を、重合開始剤の存在下において乳化重合して、第1のエマルジョン組成物を得る工程;および
    (ii) (2a) (メタ)アクリル酸エステルを少なくとも含んでなる、ラジカル重合性不飽和単量体を100重量部と、
    (2c) 界面活性剤を、前記(2a)の不飽和単量体100重量部に対して2〜20重量部とを、水性媒体中において乳化して得られる第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョン組成物中において、重合開始剤の存在下に乳化重合して、エマルジョン組成物を得る工程、
    ここで、前記成分(1a)、(1b)および(1c)の合計重量と、成分(2a)および(2c)の合計重量との重量比{(1a)+(1b)+(1c)}/{(2a)+(2c)}は、20/80〜80/20であり、工程(ii)に使用されるモノマー成分は、工程(i)において使用されるモノマー成分とは、異なるものである。
  10. 工程(ii)において、第2の乳化混合物を、前記第1のエマルジョンに滴下しながら乳化重合を行う、請求項に記載の方法。
  11. 乳化重合中および/または乳化重合後に、紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミン系光酸化防止剤を添加することをさらに含んでなる、請求項9または10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項1〜のいずれか一項に記載のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布することを含んでなる、基材のコーティング方法。
  13. 請求項1〜のいずれか一項に記載のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン組成物を、基材上に塗布して得られる、コーティング物。
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