JPH07200257A - Nmosパストランジスタ回路と加算器 - Google Patents

Nmosパストランジスタ回路と加算器

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JPH07200257A
JPH07200257A JP33397493A JP33397493A JPH07200257A JP H07200257 A JPH07200257 A JP H07200257A JP 33397493 A JP33397493 A JP 33397493A JP 33397493 A JP33397493 A JP 33397493A JP H07200257 A JPH07200257 A JP H07200257A
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data
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nmos pass
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JP33397493A
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Masato Motomura
真人 本村
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速に動作し、かつ出力データが電源電圧レ
ベルと接地電圧レベルの間でフルスウィングするNMO
Sパストランジスタ回路を提供する。 【構成】複数のデータ入力信号111と制御入力信号1
52からデータ出力信号114を生成する第1のNMO
SCパストランジスタツリー回路110と、複数の反転
データ入力信号111と制御入力信号152から反転デ
ータ出力信号126を生成する第2のNMOSパストラ
ンジスタツリー120と、データ出力信号114と反転
データ出力信号126を増幅するセンスアンプ130と
からNMOSパストランジスタ回路を構成する。プリチ
ャージ期間において、データ出力信号114と反転デー
タ出力信号126をハイレベルにし、評価期間において
データ出力信号114と反転データ出力信号126の間
に生じた電位差をセンスアンプ130で増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSトランジスタを
用いた半導体集積回路の回路に係わり、特に加算器の回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、NMOSパストランジスタを
用いて論理回路を構成する方法が知られている。通常の
ゲート回路が、入力信号に応じて電源と接地との間で出
力信号をスイッチングするのに対し、NMOSパストラ
ンジスタ回路では、NMOSパストランジスタを通過す
るか否かで論理を組む点が特徴である。ここでは、NM
OSパストランジスタのゲート入力に与えられる入力信
号を制御入力信号、ソース入力もしくはドレイン入力に
与えられる入力信号をデータ入力信号と呼ぶ。また出力
信号をデータ出力信号と呼ぶ。NMOSパストランジス
タ回路は、論理を構成する上での自由度が少ないもの
の、一般に少ないトランジスタで構成でき、また高速で
ある場合が多いので、高性能を達成した部分に使用され
ることが多い。
【0003】NMOSパストランジスタ回路の問題点
は、出力のハイレベルが電源電圧レベルからNMOSト
ランジスタの閾値を引いた電圧までしか上がらないとい
うことである。これはNMOSトランジスタの特性によ
るものである。また、NMOSパストランジスタの通過
段数を増やすと、出力データ信号の波形が鈍るという問
題もある。このような問題点を解決するために、従来よ
り様々な方法が知られている。図7にそのような例を二
つ示す。
【0004】図7aに示した例では、NMOSパストラ
ンジスタ回路の鈍ったデータ出力信号をインバータで整
形すると共に、インバータの出力を用いて更にPMOS
トランジスタでハイレベルを電源電圧レベルまで引き上
げている。更に、図7bに示した例では、二つのNMO
Sパストランジスタ回路を用意し、一つのNMOSパス
トランジスタ回路でデータ出力信号を得、もう一方のN
MOSパストランジスタ回路で反転データ出力信号を得
ている。これらの信号を互いに相手の信号をつりあげる
PMOSトランジスタに入力することにより、ハイレベ
ルを電源電圧レベルまで引き上げている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
では、PMOSトランジスタでデータ出力信号もしくは
反転データ出力信号を直接つり上げている。このためN
MOSパストランジスタツリー回路の出力とPMOSト
ランジスタの出力とが衝突するので、パストランジスタ
回路の出力がハイレベルからローレベルに変化する時に
かえって遅くなってしまうという欠点がある。また、図
6bの従来技術では、データ出力信号と反転データ出力
信号を生成しているものの、これらはお互いに相手の信
号をハイレベルへつり上げるためだけに使用されてお
り、相補の両信号が存在するということをパストランジ
スタ回路の動作の高速化のために十分に活かしていると
はいえない。
【0006】本発明の目的は、従来技術によるNMOS
パストランジスタ回路のこのような問題点を解決し、よ
り高速で、かつ出力データ電圧が電源電圧レベルと接地
電圧レベルでフルスウィングするNMOSパストランジ
スタ回路を提供することにある。また更に、本発明の目
的は、上記のNMOSパストランジスタ回路を用いるこ
とにより、高速な加算器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるNMOSパ
ストランジスタ回路は、NMOSパストランジスタを用
いてツリー状に構成される回路であって、複数のデータ
入力信号と複数の制御入力信号とを入力として有し、前
記データ入力信号がNMOSパストランジスタを通過す
るか否かを前記制御入力信号で制御し、データ出力信号
と複数のデータ通過信号を出力として生成する第1のN
MOSパストランジスタツリー回路と、NMOSパスト
ランジスタを用いてツリー状に構成される回路であっ
て、複数の反転データ入力信号と前記複数の制御入力信
号を入力として有し、反転データ出力信号と複数の反転
データ通過信号を出力として生成する第2のNMOSパ
ストランジスタツリー回路と、前記データ出力信号と前
記反転データ出力信号を入力とし、電源電圧レベルと接
地電圧レベルでフルスウィングをする増幅データ出力信
号と反転増幅データ出力信号を出力とするセンスアンプ
であって、前記データ出力信号と前記反転データ出力信
号がセンスアンプを構成するMOSトランジスタ差動対
のゲートに入力される構成をとることを特徴とするセン
スアンプとから構成される。
【0008】もしくは、前記NMOSパストランジスタ
回路を複数個用い、ある前記NMOSパストランジスタ
回路の前記データ通過信号を別の前記NMOSパストラ
ンジスタ回路の前記データ入力信号とし、ある前記NM
OSパストランジスタ回路の前記反転データ通過信号を
別の前記NMOSパストランジスタ回路の前記反転デー
タ入力信号とすることを特徴とする。
【0009】更に、本発明によるNMOSパストランジ
スタ回路は、前記それぞれのNMOSパストランジスタ
回路において、プリチャージ期間と評価期間の二つの動
作期間を有し、前記プリチャージ期間においては、前記
第1のNMOSパストランジスタツリー回路の前記デー
タ出力信号と前記データ通過信号、及び前記第2のNM
OSパストランジスタツリー回路の前記反転データ出力
信号と前記反転データ通過信号のそれぞれがハイレベル
になるように、前記データ入力信号と前記反転データ入
力信号、及び前記制御入力信号値を与え、前記評価期間
においては、前記データ入力信号に所望のデータ信号値
を入力し、前記反転データ入力信号に前記データ信号値
の反転値を入力し、前記制御入力信号に所望の制御信号
値を入力することにより、正補の出力データを前記増幅
データ出力信号および前記反転増幅データ出力信号より
それぞれ得ることを特徴とする。
【0010】また、本発明によるNMOSパストランジ
スタ回路を用いた1ビットの全加算器は、桁上げ入力信
号と反転桁上げ入力信号と桁上げ生成信号とを前記第1
のNMOSパストランジスタツリーの前記データ入力信
号とし、前記反転桁上げ入力信号と前記桁上げ入力信号
と反転桁上げ生成信号とを前記第2のNMOSパストラ
ンジスタツリーの前記反転データ入力信号とし、桁上げ
伝搬信号と反転桁上げ伝搬信号を前記第1及び第2のN
MOSパストランジスタツリーの前記制御信号入力と
し、前記データ出力信号として1ビットの全加算結果を
得、前記反転データ出力信号として1ビットの反転全加
算結果を得ることと、前記データ通過信号として桁上げ
出力信号を得、前記反転データ通過信号として反転桁上
げ出力信号を得ることを特徴とする。
【0011】Nビット(Nは正整数)の加算器は、各桁
の加算を前記1ビットの全加算器で行ない、i桁目の前
記1ビットの全加算器(iはN未満の正整数)の前記デ
ータ通過信号、すなわち前記桁上げ出力信号を(i+
1)桁目の前記1ビットの全加算器の前記桁上げ入力信
号とし、i桁目の前記1ビットの全加算器の前記反転デ
ータ通過信号、すなわち前記反転桁上げ出力信号を(i
+1)桁目の前記1ビットの全加算器の前記反転桁上げ
入力信号とすることを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は本発明によるNMOSパストランジス
タ回路の第1の実施例を示すブロック図である。図1に
おいて本発明によるNMOSパストランジスタ回路は、
複数のデータ入力信号111を入力するデータ信号入力
端子101と、複数の制御入力信号152を入力する制
御信号入力端子102と、データ入力信号111と制御
入力信号152を入力として受け、データ入力信号11
1がNMOSパストランジスタを通過するか否かを前記
制御入力信号152により制御し、データ出力信号11
4と複数のデータ通過信号115を出力する第1のNM
OSパストランジスタツリー回路110と、反転データ
入力信号123を入力する反転データ信号入力端子10
3と、反転データ入力信号123と制御入力信号152
を入力として受け、反転データ入力信号123がNMO
Sパストランジスタを通過するか否かを前記制御入力信
号152により制御し、反転データ出力信号126と複
数の反転データ通過信号127を出力する第2のNMO
Sパストランジスタツリー回路120と、データ出力信
号114と反転データ出力信号126を入力として受
け、増幅データ出力信号134と反転増幅データ出力信
号136とを出力するセンスアンプ130と、増幅デー
タ出力信号134を出力する増幅データ信号出力端子1
04と、反転増幅データ出力信号136を出力する反転
増幅データ信号出力端子106と、複数のデータ通過信
号115を出力するデータ通過信号出力端子105と、
複数の反転データ通過信号127を出力する反転データ
通過信号出力端子107とから構成されている。
【0013】図2は、図1に示した本発明によるNMO
Sパストランジスタ回路の第1の実施例の構成を更に具
体的に示すことを目的とした、本発明によるNMOSパ
ストランジスタ回路の構成方法の第2の実施例の回路図
である。図2では、例として、5入力の論理積、すなわ
ちf=abcdeを実現するNMOSパストランジスタ
回路を示している。図2において、第1のNMOSパス
トランジスタツリー回路210のデータ入力信号211
はa、b、c、d、eの5個である。また、第2のNM
OSパストランジスタツリー回路220の反転データ入
力信号223はa_、b_、c_、d_、e_の5個で
ある。ここで、a_、b_等はa、bの反転信号とす
る。更に第1及び第2のNMOSパストランジスタツリ
ー回路210、220の制御入力信号202はa、b、
c、d、e、a_、b_、c_、d_、e_の10個で
ある。制御入力信号202は、それぞれのNMOSパス
トランジスタツリー回路210と220内のNMOSパ
ストランジスタのゲートに入力され、データ入力信号2
11もしくは反転データ入力信号223のNMOSパス
トランジスタの通過を制御する。データ出力信号214
と反転データ出力信号226はセンスアンプ230で増
幅されて、増幅データ出力信号234と反転増幅データ
出力信号236として出力される。これらはそれぞれf
とf_に対応する。なお図2の実施例においては、図1
のデータ通過信号115と反転データ通過信号127に
対応する信号は存在しない。
【0014】図3は、図2の実施例におけるセンスアン
プ230の具体例を示した回路図である。以下、図2と
図3を参照しながら説明する。本発明のNMOSパスト
ランジスタ回路の第2の実施例におけるセンスアンプ2
30は、データ信号入力端子314と反転データ信号入
力端子326とから入力されるデータ出力信号214と
反転データ出力信号226を、それぞれNMOSトラン
ジスタ310および320のゲートに入力する。NMO
Sトランジスタ310と320は差動対を構成してお
り、クロスカップルされたPMOSトランジスタ330
と340をあわせて、NMOSトランジスタ310およ
び320のゲート入力に生じた電位差を増幅することが
出来る。クロック入力端子331からはクロック信号2
31が入力される。クロック信号231がハイレベルで
ある間は、NMOSトランジスタ360がオンとなり、
センスアンプ230は増幅動作を行なうことができる。
クロック信号231がローレベルである間はPMOSト
ランジスタ350がオンとなり、センスアンプ230は
イコライズされる。
【0015】図3に示したセンスアンプ230の特徴
は、データ信号入力端子314と反転データ入力端子3
26からそれぞれ入力されるデータ出力信号214と反
転データ出力信号226が、差動対を構成するNMOS
トランジスタ310、320のゲートに入力されるだけ
で、何ら帰還を掛けられていないという点にある。ま
た、もう一つの特徴は、PMOSトランジスタ330と
340のクロスカップルにより、増幅データ出力信号2
34と反転増幅データ出力信号236の信号レベルが電
源電圧レベルと接地電圧レベルでフルスウィングすると
いう点である。
【0016】図4は、図2に示した本発明によるNMO
Sパストランジスタ回路の実施例を例にとって、本発明
によるNMOSパストランジスタ回路の制御方法の実施
例を説明するためのタイミング図である。図4におい
て、VDDとは電源電圧を指し、VtとはNMOSトラ
ンジスタの閾値電圧を指す。以下、図2、図3、図4を
参照しながら本発明によるNMOSパストランジスタ回
路の制御方法の実施例について説明する。クロック信号
231がローレベルの時をプリチャージ期間、ハイレベ
ルの時を評価期間と呼ぶ。プリチャージ期間において
は、データ出力信号214と反転データ出力信号226
が共にハイレベルとなるように、データ入力信号21
1、反転データ入力信号223、制御入力信号202の
入力信号値を定める。図4に示した実施例では、例とし
て、a〜eとa_〜e_が全てハイレベルであるように
している。これにより、データ出力信号214と反転デ
ータ出力信号226が共にハイレベルとなる。ここで、
信号値のハイレベルに対応する電圧レベルはVDD−V
tである。同じくプリチャージ期間において、センスア
ンプ230はイコライズされている。評価期間において
は、データ入力信号211、反転データ入力信号22
3、制御入力信号202には、それぞれ所望の信号値が
入力される。これに応じて、データ出力信号214と反
転データ出力信号226のどちらかがハイレベルからロ
ーレベルへの遷移を始める。センスアンプ230はこの
ようにして生じた電位差を増幅し、出力データとして、
増幅データ出力信号234、すなわちfを、反転出力デ
ータとして反転増幅データ信号出力信号236、すなわ
ちf_を出力する。プリチャージ期間においてセンスア
ンプ230がイコライズされており、かつデータ出力信
号214と反転データ出力信号226もハイレベルにイ
コライズされているため、センスアンプ230は高速に
増幅動作を行なうことが可能である。
【0017】図5は本発明によるNMOSパストランジ
スタ回路に基づくNMOSパストランジスタ回路を用い
た1ビットの全加算器の実施例を示す回路図である。図
5において、Gは桁上げ生成信号、Pは桁上げ伝搬信
号、Ciは桁上げ入力信号、Sは加算結果信号、Coは
桁上げ出力信号を意味する。Sが二つの1ビット数Aと
Bと桁上げ入力信号Ciの加算結果信号であるとする
と、GはAとBの論理積として、PはAとBの排他的論
理和としてそれぞれ求められる信号である。また、Sは
CiとPの排他的論理和をとることにより、CoはPと
Ciの論理積をとりこれとGの論理和をとることにより
求められる。本発明による1ビットの全加算器の実施例
は、第1のNMOSパストランジスタツリー510のデ
ータ入力信号511としてCi、Ci_、Gを入力し、
第2のNMOSパストランジスタツリー520の反転デ
ータ入力信号523としてCi_、Ci、G_を入力し
ている。また、第1及び第2のNMOSパストランジス
タツリー510及び520の制御入力信号502として
P、P_を入力している。図5中に示したNMOSパス
トランジスタツリーは、上に記した論理式関係に対応し
て、それぞれ、データ出力信号514としてSを、反転
データ出力信号526としてS_を、データ通過信号5
15としてCoを、反転データ通過信号525としてC
o_を出力する。この際、PとGの論理積が、PとGの
上記の性質により、0になることを利用している。セン
スアンプ530には、例として、図3の実施例で示した
センスアンプを用いている。
【0018】図5の1ビット加算器の実施例の動作は、
以下に説明するように、本発明によるNMOSパストラ
ンジスタ回路の制御方式に基づいている。まず、クロッ
ク信号531がローレベルであるプリチャージ期間にお
いては、データ出力信号514、反転データ出力信号5
26、データ通過信号515、反転データ通過信号52
5がすべてハイレベルになるようにデータ入力信号51
1、反転データ入力信号523、制御入力信号502を
入力する必要がある。このために、本実施例ではプリチ
ャージ期間中にCi、Ci_、G、G_、P、P_が全
てハイレベルであるとする。評価期間中にそれぞれの入
力から所望の信号値を入力することにより、データ出力
信号514と反転データ出力信号523にSとS_の論
理値が現れ、これをセンスアンプ530で増幅すること
により、増幅データ出力534としてSを、反転増幅デ
ータ出力536としてS_を得る。
【0019】図6は本発明によるNMOSパストランジ
スタ回路に基づくNMOSパストランジスタ回路を用い
たNビットの加算器の実施例を示すブロック図である。
図6において、本発明によるNビットの加算器の実施例
は、図5の実施例で示した1ビットの全加算器610を
N個接続して構成される。図6では、1ビットの全加算
器610に対して、データ入力信号、反転データ入力信
号を併せて相補データ入力信号として記載することにす
る。i桁目(iはN未満の正整数)の1ビットの全加算
器610−iは、相補データ入力信号として、G
(i)、C(i−1)、C(i−1)_、G(i)_を
受け、制御入力信号としてP(i)、P(i)_を受け
る。また増幅データ出力信号及び反転増幅データ出力信
号としてS(i)、S(i)_をそれぞれ出力し、デー
タ通過信号及び反転データ通過信号としてC(i)、C
(i)_をそれぞれ出力する。
【0020】図6のNビット加算器の実施例の動作は、
以下に図6と図5を用いて説明するように、本発明によ
るNMOSパストランジスタ回路の制御方式に基づいて
いる。まず、クロック信号531がローレベルであるプ
リチャージ期間においては、全ての桁に対するG、G
_、P、P_、及びC(0)、C(0)_をハイレベル
にする。ここでC(0)は1ビット目に対する桁上げ入
力信号である。これにより、プリチャージ期間におい
て、全ての1ビットの全加算器610内のデータ出力信
号514、反転データ出力信号526、データ通過信号
515、反転データ通過信号525がハイレベルにな
る。評価期間においては、所望の信号値が各入力信号に
与えられる。評価期間において、最も時間が掛かる信号
経路としては、C(0)およびC(0)_が全ての1ビ
ットの全加算器610内の第1及び第2のNMOSパス
トランジスタツリー510及び520を通過し、Nビッ
ト目の1ビットの全加算器610−Nにおいて、S
(N)、S(N)_の計算に利用される場合が考えられ
る。この場合、1ビットの全加算器610−1〜610
−(N−1)を通過してきたC(0)及びC(0)_
が、1ビットの全加算器610−Nにおいてデータ出力
信号514と反転データ出力信号526に電位差を生
じ、この電位差がセンスアンプ530で増幅され、出力
される。
【0021】
【発明の効果】本発明によるNMOSパストランジスタ
回路は、NMOSパストランジスタツリー回路の出力と
して得られる鈍った信号波形をセンスアンプにより高速
にフルスウィングさせることを特徴とする。ここで、セ
ンスアンプによる増幅が高速である第1の理由は、デー
タ出力信号と反転データ出力信号を相補的な入力として
利用して増幅していることにある。更に第2の理由は、
データ出力信号と反転データ出力信号の双方をプリチャ
ージ期間においてハイレベルにイコライズしているから
であり、これにより評価期間において両者の間の生じる
微小電位差を検出して増幅することが可能になることに
ある。更に第3の理由は、データ出力信号と反転データ
出力信号をセンスアンプを構成とするMOSトランジス
タ差動対のゲート入力として受けているからである。な
ぜならば、これにより、データ出力信号と反対データ出
力信号に帰還が掛からないため、NMOSパストランジ
スタツリー回路の出力とセンスアンプの増幅データ出力
との間で干渉が起こらないという利点があるからであ
り、更に出力容量が小さくて済むという利点があるから
である。
【0022】従来技術のNMOSパストランジスタ回路
においては、出力信号の立ち下がりもしくは立ち上がり
の開始時間は早いものの、信号波形が鈍っているため、
立ち下がりに要する時間が長くなるという問題があっ
た。この問題はNMOSパストランジスタの接続段数を
増やすほど顕著である。本発明によるNMOSパストラ
ンジスタ回路の構成方法と制御方法には、上記のような
高速化に適した利点があるため、このような問題が解決
し、多段接続のNMOSパストランジスタ回路に対して
も高速な動作を実現することが出来る。また、本発明に
よるNMOSパストランジスタ回路を用いて、加算器を
構成し制御することにより、高速な加算器を実現するこ
とが可能である。
【0023】なお、図2の実施例の説明において、プリ
チャージ期間中に、全てのデータ入力信号211、反転
データ入力信号223、制御入力信号202をハイレベ
ルとしている。しかし、データ出力信号214と反転デ
ータ出力信号226がハイレベルになるのであれば、こ
れらの入力信号は他の値でも良い。また、図3にセンス
アンプの実施例を示したが、本発明によるNMOSパス
トランジスタ回路におけるセンスアンプは、増幅出力信
号並びに反転データ出力信号がフルスウィングすること
と、データ入力信号並びに反転データ入力信号がMOS
トランジスタ差動対のゲートに入力されることを特徴と
するものであり、図3の実施例に何ら限定されるもので
はない。更に、図5の実施例においては、Gをデータ入
力信号511として与えている。しかし、GはAとBの
論理積で与えられるので、この論理積をもパストランジ
スタツリー回路510の一部として実現することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるNMOSパストランジスタ回路の
第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明によるNMOSパストランジスタ回路の
第2の実施例を示す回路図である。
【図3】図2の実施例におけるセンスアンプ230の実
施例を示す回路図である。
【図4】図2の実施例を例にとり、本発明によるNMO
Sパストランジスタ回路の制御方法の実施例を示すタイ
ミング図である。
【図5】本発明によるNMOSパストランジスタ回路に
基づく1ビットの全加算器の実施例を示した回路図であ
る。
【図6】Nビットの加算器の実施例を示した回路図であ
る。
【図7】NMOSパストランジスタ回路の従来技術の例
を示した説明図である。
【符号の説明】
101 データ信号入力端子 102 制御信号入力端子 103 反転データ信号入力端子 104 増幅データ信号出力端子 105 データ通過信号出力端子 106 反転増幅データ信号出力端子 107 反転データ通過信号出力端子 110 第1のNMOSパストランジスタツリー回路 120 第2のNMOSパストランジスタツリー回路 130 センスアンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NMOSパストランジスタを用いてツリ
    ー状に構成される回路であって、複数のデータ入力信号
    と複数の制御入力信号とを入力として有し、前記データ
    入力信号がNMOSパストランジスタを通過するか否か
    を前記制御入力信号で制御し、データ出力信号と複数の
    データ通過信号を出力として生成する第1のNMOSパ
    ストランジスタツリー回路と、NMOSパストランジス
    タを用いてツリー状に構成される回路であって、複数の
    反転データ入力信号と前記複数の制御入力信号を入力と
    して有し、反転データ出力信号と複数の反転データ通過
    信号を出力として生成する第2のNMOSパストランジ
    スタツリー回路と、前記データ出力信号と前記反転デー
    タ出力信号を入力とし、電源電圧レベルと接地電圧レベ
    ルでフルスウィングをする増幅データ出力信号と反転増
    幅データ出力信号を出力とするセンスアンプであって、
    前記データ出力信号と前記反転データ出力信号がセンス
    アンプを構成するMOSトランジスタ差動対のゲートに
    入力される構成をとることを特徴とするセンスアンプと
    から構成されることを特徴とするNMOSパストランジ
    スタ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のNMOSパストランジ
    スタ回路を複数個用い、ある前記NMOSパストランジ
    スタ回路の前記データ通過信号を別の前記NMOSパス
    トランジスタ回路の前記データ入力信号とし、ある前記
    NMOSパストランジスタ回路の前記反転データ通過信
    号を別の前記NMOSパストランジスタ回路の前記反転
    データ入力信号とすることを特徴とするNMOSパスト
    ランジスタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のNMOSパス
    トランジスタ回路において、プリチャージ期間と評価期
    間の二つの動作期間を有し、前記プリチャージ期間にお
    いては、前記第1のNMOSパストランジスタツリー回
    路の前記データ出力信号と前記データ通過信号、及び前
    記第2のNMOSパストランジスタツリー回路の前記反
    転データ出力信号と前記反転データ通過信号のそれぞれ
    がハイレベルになるように、前記データ入力信号と前記
    反転データ入力信号、及び前記制御入力信号の入力信号
    値を与え、前記評価期間においては、前記データ入力信
    号に所望のデータ信号値を入力し、前記反転データ入力
    信号に前記データ信号値の反転値を入力し、前記制御入
    力信号に所望の制御信号値を入力することにより、正補
    の出力データを前記増幅データ出力信号および前記反転
    増幅データ出力信号よりそれぞれ得ることを特徴とする
    NMOSパストランジスタ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または3に記載のNMOSパス
    トランジスタ回路を用いた1ビットの全加算器であっ
    て、桁上げ入力信号と反転桁上げ入力信号と桁上げ生成
    信号とを前記第1のNMOSパストランジスタツリーの
    前記データ入力信号とし、前記反転桁上げ入力信号と前
    記桁上げ入力信号と反転桁上げ生成信号とを前記第2の
    NMOSパストランジスタツリーの前記反転データ入力
    信号とし、桁上げ伝搬信号と反転桁上げ伝搬信号を前記
    第1及び第2のNMOSパストランジスタツリーの前記
    制御信号入力とし、前記データ出力信号として1ビット
    の全加算結果を得、前記反転データ出力信号として1ビ
    ットの反転全加算結果を得ることと、前記データ通過信
    号として桁上げ出力信号を得、前記反転データ通過信号
    として反転桁上げ出力信号を得ることを特徴とする1ビ
    ットの全加算器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の1ビットの全加算器を
    用いたNビット(Nは正整数)の加算器であって、各桁
    の加算を前記1ビットの全加算器で行ない、i桁目の前
    記1ビットの全加算器(iはN未満の正整数)の前記デ
    ータ通過信号、すなわち前記桁上げ出力信号を(i+
    1)桁目の前記1ビットの全加算器の前記桁上げ入力信
    号とし、i桁目の前記1ビットの全加算器の前記反転デ
    ータ通過信号、すなわち前記反転桁上げ出力信号を(i
    +1)桁目の前記1ビットの全加算器の前記反転桁上げ
    入力信号とすることを特徴とするNビットの加算器。
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